宣戦布告をする (4)

宣戦布告

この世にはモテない雄とモテる雄、二種類の雄しかいない。
モテる雄と言うのは多くの女子と多種多様な付き合いをし、老若男女分け隔てなく愛され、仕事は充実し、朝の占いで一位をなってしまえば、仕事帰りに何気なく買った宝くじで一等を当ててしまう。
そんな風に人生という名の螺旋階段をノンストップで駆け上がってしまう様な雄のことを言うのだ。
逆にモテない雄というのは多くの女子と多種多様な付き合いする事は叶わず、数少ない選択肢の中から残り物女子を選ばなくてはならず、老若男女から若女を抜いた残りの人々には愛されるかも知れないが、そもそもモテない雄は朝の占いで一位になることすら出来ないので多分、愛される事はないだろう。
そして、もちろん宝クジに当たることもない。
だがしかしモテない雄の諸君!安心するといい。
そんなモテる雄も地球上にいる人類の割合から見れば僅かしかいないのだから、人類の生物的メカリズムによりモテない雄も頑張れば女子にありつけるのだ。
だから私、以外のモテない雄は幸運であろうと思う。
そして私は不幸であると思う。
何故なら私の恋敵はモテる雄であるからだ。
私はこれからモテる雄と一輪の花を手に入れるために愛の戦いを始める。
十中八九叶わないだろう。
だが、私は7さんが好きだ。
だから私は宣戦布告をするのだ。
心の中で。


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7さん?

モテる雄・・・
ああ、Pとか提督とか呼ばれているあの人たちのことですね

支援

という様に宣戦布告を宣言したのはいいが状況はやや絶望的である。
何せ、私は女性と付き合ったことがない。
さらには白面の時の私は緊張して上手くコミュニケーションを取れず。
まず酒の力を借りなければ会話すらままならないのだ。
その上、べろんべろんに酔っているので何を話したのか記憶してないのがタチが悪い。
こんな情けない雄よりも恋敵の方が7さんを幸せにできると言われれば。
私は素直にその通りだと答えるだろう。
そんな阿保なことを考える私だが、私の力で7さんを幸せにしなければ、私自身が幸せになれないのだ。
7さんを幸せにする役目は誰にも譲りたくない。
私は幸せになりたいのだ。
何故なら7さんの容姿はこれまで出会ってきた女性の中で一番美しく妖艶で私の好みだからだ。
まさに火の玉ストライクである。
彼女の一番好きな所は顔だ。
最低な答えだが、まずは人間見た目が大切である。
人の印象は見た目で九割決まると言われているのだから。
なので最低な答えであるが私は間違っていない。
だが皆さんも私の口上にも飽きてきた頃だと思うので、そろそろ違う話に移ろうと思う。
7さんに初めて出会った時の事を語っていく。

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