安価でオリジナル百合SS【短編】 (831)

一つの話は短めで、いろいろな設定や安価で何本か書きたいです

名前をつけるとややこしくなりそうなので、キャラ名は「女」や「幼馴染」や「元気っ子」などの属性で表現します

まず最初の主人公は「女」でいきます
女の特徴を三つ
髪型などの外見の特徴、性格などの内面の特徴でもどちらでも有りです
出来る限り拾いますが、余りに正反対な特徴の場合はコンマが大きい方を優先して使います
安価↓
安価↓↓
安価↓↓↓

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1491065331

精神ロリの銀髪金眼高身長娘でやってみようと思います
もし技量が追いつかないと感じた場合どこかで修正を入れます

では次にヒロインの属性を一つ
名前も属性で表記するので、あまり長い名前の場合はこちらで短くさせていただきます
安価↓

ドMちゃんの特徴を三つ
安価↓
安価↓↓
安価↓↓↓

ドMちゃんは低身長で放置プレイは無理なドM、かつ天才
上記の設定で始めようと思います

起きてから書き始めていきます

参考程度に「70cm差」で検索したところ、120cmと190cmのカップルの写真が出てきてビックリしました

シュー……シュー……


ドM「……ふう」

ドM「ついに完成させてしまった……」


女「…………」


ドM「私専用のドSアンドロイド……!」

ドM「背高いのが好みだからってさすがに大きく作りすぎたかな……」

ドM「まあいい! さあ、目覚めよ!」カチッ


ウイーン……


女「……!」パチッ

女「んん……」ノビー


ドM「おお、人間さながらの動きだな」


女「あ、おはようございます! マスター!」

ドM「ああ、おはよう。体の調子はどうだ?」


女「すこぶる良好です!」


ドM「そうかそうか、それは良かった」

ドM(起動に関しては問題無し、私をちゃんと主人と認識しているし、言語によるコミュニケーションも取れてる。さすが私)

ドM(思考と発言はまだ幼い子供のレベルだが、AIによる自動学習をしっかりとしていけば……ふふっ)ゾクゾク


女「ところでマスター」


ドM「ん、何かな」


女「私ってなんのために作られたのかな?」


ドM(む、しまった。ゆっくりと私好みのドSになってもらおうと明確な目的の設定をしていないのがアダになってしまったか)

ドM(正直に言うべきか否か……)

ドM「>>安価↓」

ドM「私のハーレムにはSも欲しいが、Mも欲しかったんだよそれだけの事だ」


女「えす……えむ……?」


ドM(しまった……私が欲しいのはドSだと言うのに、これではMなアンドロイドを作ろうとしていることに……)


女「えすとかえむっていうのがよく分かりません!」


ドM(分かってないみたいだしいいか……)ホッ


女「あ、でもでも! ハーレム、について該当する情報を知ってますよ!」

女「えっと、一人の人間の周囲に、その人間に好意を持った別の人間が複数いる状態……。あれ??」

女「私以外には姿が見えませんけど、別の子がいるんですか?」


ドM「ん、ああ……おいで、お前たち」


ドMがそう呼びかけると、奥からさらに二体のアンドロイドが出てきた


二体のアンドロイドの特徴などを二つずつ(主人公とヒロイン以外は登場キャラの性別が男性でもいいです)
一体目安価↓
一体目安価↓↓
二体目安価↓3
二体目安価↓4

魔法幼女「よっ! 魔法幼女だ!」


放置幼女「どうも……放置幼女です」


ドM(魔法幼女は魔法が使える……という設定だ。マジカルステッキから電流が流れるようになっていて、時々虐めてもらっている)

ドM(放置幼女は私の性癖開発用だ。放置されればされるほど性感が高まる設定にしてある。……いつか私も彼女を参考に放置プレイをされてみたいものだ)


女「魔法幼女ちゃんに放置幼女ちゃんかー。これからよろしくね!」


魔法幼女「おう!」


放置幼女「…………うん」


ドM(女も活動できるみたいだし、ここらでちょっと心機一転してみるのもいいかもな)

ドM(何をしようか)


アンドロイドたちと何をする?(題材がドMとドSになりそうなのである程度は書いてみますが、明らかにR-18一直線な安価や無茶な安価は最安価します)
安価↓

ドM「まずは親睦会を開いて仲を深めよう」


女「シンボクカイ?」


ドM「仲良くなるためのパーティーだよ。魔法幼女や放置幼女ともっと仲良くしてもらいたいからね」


魔法幼女「パーティーだー! わーい!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


放置幼女「準備完了……」


魔法幼女「女ちゃんすごいよ! 高いところにあったお菓子持ってきてくれた!」


ドM「おお、偉いぞー女」ナデナデ(←背伸び)


女「わわっ」ペタンッ(←しゃがんだ)

女「えへへ、マスターに褒められると胸のあたりが暖かくなるよー」ニヘラ


ドM「……っ」ドキッ

放置幼女「パーティー……始めないの? それとも私だけ放置されてるの……? そういう放置は嬉しくない……」


魔法幼女「そーだよー! 始めようよー!」ブーブー


ドM「あっ、ああ……そうだな。早速始めようか」


女「えへへー」ニコニコ


親睦会を始めます


何を行いますか?
①おしゃべり
②ポッキーゲーム
③王様ゲーム
④その他(自由安価)
安価↓

魔法幼女「ポッキーゲーム!」


女「ぽ、ぽっきーげーむ? 分かんないよ……」


魔法幼女「簡単だよー。ポッキーを二人が両端から食べていって、先に離した方が負け。負けたら対戦相手の言うことを一つ聞くこと!」


女「なるほど。それで仲良くなれるんだね?」


魔法幼女「もち! 女ちゃんのためのパーティーだし、女ちゃん対全員だからね!」


女「みんなとしていいんだね! 楽しみ!」


魔法幼女「まずはあたしが相手だよ」パクッ


女「負けないよー!」パクッ

女「!」

女(ち、近い……!)


サクッ……サクッ……


女「も、もう無理ーっ!」バッ

魔法幼女「ふふーん♪ あたしの勝ちだね」モグモグ


女「うう……」


魔法幼女「罰ゲームはねー、あたしを抱っこすること!」


女「抱っこ? これでいいの?」ヒョイッ


魔法幼女「うわー! 高い、すごーい!」キャーキャー


女「魔法幼女ちゃん軽いねー」


魔法幼女「まあねー。あ、おろしていいよ」ストッ


放置幼女「次は私と……」パクッ


女「次は勝つよ!」パクッ

サクサクサクッ


女「は、早い早い早ーい!!」バッ


放置幼女「作戦勝ち……」モグモグ


女「あんなスピードで来られたら誰でもビックリするよぅ」


放置幼女「罰ゲーム……足開いて体育座りして……」


女「こ、こう?」


ボスッ


女「わわっ、足の間に……」


放置幼女「しばらく私を後ろから抱きしめること」


女「うん、いいよー」ギュー


放置幼女(あったかい……)

女「あの、そろそろ……」


放置幼女「仕方ない……」スクッ


ドM「最後は私とだな」パクッ


女「こ、今度こそ……」パクッ


サクッ……サクッ……


女(ち、近い……でも!)


サクッサクッ


ドM(こ、このままじゃ……いや、こいつらの主人として負ける訳には……!)


サク……


チュッ


魔法幼女放置幼女「!!!」

女(!!!)


魔法幼女『簡単だよー。ポッキーを二人が両端から食べていって、先に離した方が負け。負けたら対戦相手の言うことを一つ聞くこと!』


女(このゲーム、引き分けは……ないっ!)


ヌルっ


ドM(ひっ! 舌……が……)


チュ……レロ……


ドM(あ……すご……無理やりキスされてる……)ゾクゾクッ


女「ん……んちゅ……」


ドM「ぷはっ! はあっ……はあっ……」ゾクゾクッ


女「か、勝った!? 勝ったよね!?」


魔法幼女「え、あ……///」


放置幼女「すごすぎて、分かんなかった……///」


ドM「負けです……私の負けですう……!」ダキッ


女「わっ、マスターどうしたの!?」


ドM「もっとめちゃくちゃにしてください……! ご主人様ぁ……!」


魔法幼女「ていっ」ビリビリッ


ドM「んひっ!!?」ビクンッ

ドM「はっ……!?」


魔法幼女「正気に戻った?」


女「えっと、マスター?」


ドM(ゆっくり時間をかけてドSにする作戦がーー!)


ドM「あ、あのな女……さっきのはその……」


女「マスターもやる気満々なんだね! そしたら罰ゲームはねー……」


ドM(負けて罰ゲーム受ける気満々だと思われてる! 間違ってないけど!)


女「>>安価↓だよ!」

女「紫色にはれ上がるまで利き手をしばくよ!」


ドM「!?」ビクッ


女「ちょっと分かってきたよー、Mっていうのは痛いのが好きな人のことなんだね」


つねりっ

ペシペシ

ガジガジ


ドM「お、女……?」

ドM(そんなんじゃ足りない……! 足りないよ……!!)


女「あれ。全然紫色にならない……」


ドM「も、もっと痛くしていいんだぞ……?」


女「そ、そうなの!?」


女はどうする?
①痛くする
②どうしてほしいか詳しく言わせる
③道具がないか聞いてみる
④その他(自由安価)

あ、安価↓です

女「飽きた」パッ


ドM「へ?」キョトン


女「魔法幼女ちゃーん」キラーン


魔法幼女「あ、あたし!? あたし勝ったじゃん!」


女「なんでか分かんないけど、私にイジメられて苦しそうな顔してるの見ると胸がぽかぽかするの」

女「だから……ね?」ニッコリ


ドM(おお……しっかりとサディスティックプログラムが働いている……! 私は物足りないけど……)ウズウズ


魔法幼女「ひ……ひぃ!」アトズサリ-


女「逃げても無駄だよー」ニジリヨリー


ドンッ


魔法幼女「か、壁……!」


女「逃げちゃうような悪い子には……」

女「おしおき、しなきゃね?」ニッコリ

女「さっきマスターに攻撃したイケない魔法のステッキはこれかな?」パシッ


魔法幼女「あ……あっ」ゾクッ


女「えいっ」ビリビリッ


魔法幼女「ああっ!///」ビクッ


女「あれあれ、魔法使いが自分のステッキで攻撃されて気持ちいいの? そんなわけないよね?」ビリビリッ


魔法幼女「きもちい……きもちいいです! あぅっ!」ビクンッ


女「あはは、情けないね? でも私も気持ちいいよ♪」ビリビリッ


魔法幼女「んっ、ふああっ!!」ビクビクンッ

魔法幼女「あっ……ん」ピクン


ドM「……っ」ウズウズ

ドM(くっ、魔法幼女め……羨ましい)ウズウズ

ドM「な、なあ女……」


女「んー?」


ドM「わ、私も……魔法幼女みたいにしてくれ……!」プルプル


女「へえ……自分からおねだりしちゃうんだ、マスター」

女「仕方ないなあ……♪」スッ…


ドM(く……くるっ)ギュッ

ドM(…………)

ドM「……?」パチッ


女「あはっ♪ 期待しちゃった? 残念ながらお預けーっ♪」


ドM「そん……なあ……っ!」ゾクゾクッ

女「分かってきたよ! マスターはこういうのが好きなんだね? だからこういうことをするために私を作ったんだ!」


ドM「あ、ああ……」

ドM(すごい……ほんとにすごいよ……女。まさかこんなに早く学習するなんて……)ゾクゾク


女「嬉しいなあ。みんなと仲良くなって、自分の作られた理由も分かって……」

女「これはマスターの期待に応えないとね!」ニコッ


ドM「!」ドキッ


放置幼女「…………いい雰囲気のところ悪いけど、そろそろ別のことしようよ」


魔法幼女「そ、そうだよ! あたし達のこと忘れないでよね!」


ドM「わ、忘れてなんかないよ」

ドM(次か……思ったより女のドS化が進んだけど、どうしようか)

ドM(このままパーティーを続けてもいいし、買い物に出かけてみたり、別のことをしてもいいけど……)

ドM「じゃあ>>安価↓しようか」

ドM「じゃあ王様ゲームしようか」


放置幼女「する……」


女「おーさまげーむ……また分からないゲームだ」


放置幼女「クジ引きで王様と番号を割り振って、王様が好きな命令をさせるゲーム。『何番と何番が何々する』みたいな感じで……」


魔法幼女「とりあえずやってみようよ!」


ドM「よし、クジはあるぞ。赤い印がついてるのが王様だ」


放置幼女「じゃあみんなクジ掴んで……」


魔法幼女「王様だーれだ!」


パッ


王様は誰だった?
クジ引き要素を入れるため、コンマで判定します
安価↓コンマ二桁
01~25:女
26~50:ドM
51~75:魔法幼女
76~00:放置幼女

ドM「私だな」


ドM「最初の命令は……」


誰が
安価↓コンマ二桁
01~33:女
34~66:魔法幼女
67~00:放置幼女

誰に
安価↓↓コンマ二桁(『誰が』と被った場合下のレスにずらす)
01~33:女
34~66:魔法幼女
67~00:放置幼女
ゾロ目:ドM(王様)

何をする?
安価↓3(自由安価)

ドM「3番が2番の体のどこかにキス!」


放置幼女「3番は私……」


魔法幼女「2番はあたしかー。よし、こい!」


女「ほ、ほんとにするんだ……」ドキドキ


放置幼女「じゃあ、手の甲にするから手出して」


魔法幼女「はい」


チュッ


放置幼女「…………」プイッ


魔法幼女「わ、わー……変な気分……」ドキドキ


放置幼女「は、早く次……」


女「2回戦だね! せーの、王様だーれだ!」


安価↓コンマ二桁
01~25:女
26~50:ドM
51~75:魔法幼女
76~00:放置幼女

魔法幼女「あたしだー!」

魔法幼女「じゃあ命令はねー……」


誰が
安価↓コンマ二桁
01~33:放置幼女
34~66:女
67~00:ドM

誰に
安価↓↓コンマ二桁(『誰が』と被った場合下のレスにずらす)
01~25:放置幼女
26~50:女
51~75:ドM
76~00:魔法幼女(王様)

何をする?
安価↓3(自由安価)

魔法幼女「1番と2番がお化け屋敷に行く!」


放置幼女「また私……」1バン


女「お、お化け屋敷……私も行くのかー」2バン


ドM「一気に範囲が広くなったな。まあいいか」

ドM「じゃあ近くのテーマパークのお化け屋敷にでも行ってもらおう」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


女「やっぱ入んなきゃダメ?」


魔法幼女「命令は絶対! さっきあたしにビリビリやった罰だと思っていってらっしゃーい!」


放置幼女「いってきます……」


ホラー耐性(高いほど怖いものが平気)
女のホラー耐性安価↓コンマ二桁
放置幼女のホラー耐性安価↓↓コンマ二桁

女「暗いねえー。何が出てくるんだろう」(75:かなり平気)


カタンッ


放置幼女「ひ……っ!!」ビクッ(39:ちょっと怖がり)


女「怖いけど案外平気かもー♪」


放置幼女「も、もう無理……」ガクガク


女「んー……」

女「放置幼女ちゃん、目、つぶろっか」


放置幼女「え……」

放置幼女「む、無理……怖いよ、そんなの……」


女「いーからいーから♪ 見えなきゃ怖くないよー」


放置幼女「それもそう……かも?」ギュッ


女「ほら、大丈夫でしょ?」


放置幼女「うん……」

女「よし、手握って出口まで連れてってあげる!」


放置幼女「うん……助かる」


スカッ


放置幼女「…………?」


スカッ スカッ


放置幼女「お、女……どこ?」オロオロ

放置幼女「そこにいるよね? いるんだよね……?」


女「…………!」ゾクゾク


放置幼女「お、おんなぁ……」


ギュッ


放置幼女「!」


女「ここにいるよー。さ、いこっか♪」

女「出口ー!」ワーイ


魔法幼女「おかえりー!」


放置幼女「怖かった……」


ドM「さてと、女と放置幼女が戻ってきたが……。次はどうする?」


魔法幼女「どうするって?」


ドM「せっかくテーマパークまで来たんだし、王様ゲームはやめて遊んでもいいんじゃないかと」

ドM「お前たちはどうしたい?」


女「多数決とろうよ! 私は>>安価↓」


魔法幼女「あたしは>>安価↓↓!」


放置幼女「>>安価↓3……」


①か②で答えてください
①戻って王様ゲームを再開
②このままテーマパークを満喫

女「私は戻って王様ゲームしたい!」


魔法幼女「あたしは王様ゲームやりたい!」


放置幼女「戻って王様ゲームの続きがいい……まだ王様になってないし……」


ドM「全員一致か、じゃあ戻ろう」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


放置幼女「戻ってきた……早く続きやろう」


ドM「乗り気だな、放置幼女。よし、クジ引いて……」


放置幼女「王様だーれだ……!」


安価↓コンマ二桁
01~40:女
41~50:ドM
51~60:魔法幼女
61~00:放置幼女

終わりどころが見えなくなってきたので、100レスまでを目処に区切りがいいところで女とドMの話は終わろうと思います

女「私だ!!」バッ


放置幼女「くっ……」


魔法幼女「わー、どんな命令かなー?」


女「んー……じゃあねー……」


誰が
安価↓コンマ二桁
01~25:魔法幼女
26~75:ドM
76~00:放置幼女

誰に
安価↓↓コンマ二桁(『誰が』と被った場合下のレスにずらす)
01~22:魔法幼女
23~44:ドM
45~66:放置幼女
67~00:女(王様)

何をする?
安価↓3(自由安価)

ドMが女に命令、女騎士のコスプレして魔法幼女に魔法で触手モンスター出してもらう
そして触手で女騎士絡めて、女騎士「くっ、、殺せ、」敗北した女騎士のと有名な台詞を言ってもらう

>>67
王様は女で「ドMが」「女(王様)に」する命令を出すので、そこの順序は変えさせていただきます
それと、魔法幼女のはそういう設定のアンドロイドなだけで実際に魔法が使える訳ではないので、ちょっとこじつけですが別の方法で触手を生み出すことにしました
ではどうぞ

女「魔法幼女ちゃん」


魔法幼女「ん?」


女「触手って出せる?」


魔法幼女「ん??」


女「だから~触手! タコみたいな触手出せる? あ、植物系でもいいんだけど」


魔法幼女「無理だよ! あたしの魔法はあくまで設定なの! 魔法のステッキだってちょっとした電気を流すだけのおもちゃなんだから!」


女「え~」ブーブー


ドM「触手か……」


放置幼女「出せる……の?」


ドM「私は天才だからな。みんな、温室に来てくれ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

女「うわ~お、草がいっぱいある!」


ドM「実験では何かと植物の世話になるからね。さて……」


ピチョン


魔法幼女「その薬は?」


ドM「『植物自立進化対話薬』……簡単に言えば植物に意識を持たせる薬だよ。ほんとは会話までできるようにしたかったんだけど、植物に声帯を持たせるのは難しくてさ……」


うぞぞぞぞぞ……


ドM「でもま、こっちの言葉を理解して反応を返してくれるレベルまではできたから、一応及第点だよね」


放置幼女「あっさり言うけど、ほんとマスターって天才だよね……」


女「私の言葉分かるかなー」


触手「♪」ウゾウゾ


女「おおー! これならいけるね!」


放置幼女「そういえば命令まだだったね……命令はなに……?」

女「命令! 2番が女騎士のコスプレをして、王様と女騎士ごっこをすること! もちろんシメは『くっ! 殺せ!』だよ♪」


ドM「!!! に、2番! 2番は私だ!!」


魔法幼女「女騎士のコスチュームなんてあったっけ?」


放置幼女「なくても作る勢いだよ……マスターすっごい乗り気だ……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ドM女騎士「くっ殺せ!!」


女サキュバス「早いよー。そのセリフはもうちょっとあとで」


魔法幼女「女が触手を操るサキュバス系モンスター……っていう設定」


放置幼女「マスターはそれを狩るために森へやってきた女騎士……という設定……」


ドM女騎士「さあやろう! すぐやろう!」ハアハア

女サキュバス「ふふ……ずいぶん可愛い騎士様ね」


ドM女騎士「ふん、見てくれだけで舐めてくれるなよ。お前はこの私に倒されるんだ!」


女サキュバス「やーんこわーい♪ 助けて触手ちゃーん♪」


触手「!」ウゾウゾ


ドM女騎士「なっ!!?」


シュルシュル!


ドM女騎士「くっ……! 卑怯な!」ギシギシ


女サキュバス「モンスターに正々堂々を求められてもねー。さ、触手ちゃん。もちょっと絞めてみよっか」


触手「♪」ウゾウゾ


ギュウギュウ


ドM女騎士「あ……っ! ぐう……!!」

ドM(だ、駄目だ……! 女がノリノリすぎてこのままじゃあ……)

ドM(ほ、本当に身も心も堕とされてしまうぅ……♥)ビクビクッ

ドM女騎士「やめ……っ! はな……せえ……!」ジタバタ


女サキュバス「あはっ♪ 動いちゃダメ♪ この触手ちゃんトゲがあるからあまり動くとケガしちゃうよ?」

女サキュバス「ドM女騎士に……ううん」

女「マスターに傷をつけていいのは……」

女「私だけなんだから……ね?」ボソッ


ドM「~~~~~~~ッ!!!!」ビクビクビクッ

ドM「あ……女……おんな……これ、これ外してっ!」

ドM「私、女以外に傷つけられたくない……っ!」ウルッ


女サキュバス「だめー♪ 触手ちゃーん」


ドM女騎士「なっ……!?」

ドM(また……モンスターの役に……)


女サキュバス「もう少し苦しくしてみよっか」


触手「!」ギュッ


ドM女騎士「はぐぅ……っ!」ゾクゾク

ドM(やだ! やだやだやだ! 女、女の手で痛くしてほしいのに……! こんな触手なんかに……)

ドM女騎士「……ッ!!」ギリッ

ドM(それなら……もういっそ……)

ドM女騎士「くっ……殺せぇ……!!」





女「はい、おしまーい♪」


ドM「え?」


シュルシュル……


触手「♪」バイバーイ


ドM「え、え?」


女「『くっ殺せ』が出たので終了でーす♪」


ドM「ああ、そういえばそんなこと言ってたな……」


魔法幼女「す、すご……♥」ドキドキ


放置幼女「女とマスター相性よすぎだね……」ドキドキ

ドM(役になりきってる女もすごかったけど……)


女『マスターに傷をつけていいのは……』

女『私だけなんだから……ね?』


ドM「~~っ!」ゾクゾク

ドM(思いだしただけで……もう……♥)


女「マスター? おーい?」


ドM「はっ!? なに?」


女「放置幼女ちゃんが王様ゲームの続きしようって」


放置幼女「まだ王様になれてない……」


魔法幼女「放置幼女はついてないなー」


ドM「そ、そうだったな。戻ろうか」


女「マースター♥」ギュッ


ドM「ん?」

女「だーい好き……♥」ボソッ


ドM「ーーーっ♥」キュンキュンッ

ドM(天才故に好みド直球なアンドロイドを作ったーーいや、作れたのは失敗だったかな……)

ドM(まだ半日しか過ごしてないのに、もう女のことばかり考えてる……)

ドM(女の一挙一動、一言一行が私の脳みそを溶かしていくようだ)

ドM「女……」ボソボソ

ドM「私も、お前のことが大好きだぞ……!」


女「……うん!」



女とドM編 おしまい!

いかがだったでしょうか

だいぶ女とドMが仲良くなれたので、ひとまずこの二人の話はおわりとなります
中途半端なエンドですが、放置幼女が王様でゲームを続けた場合、全然関係ない魔法幼女達とのフラグも立ちかねないのでこのような終わりとなってしまいました
不完全燃焼に感じた方には申し訳ありません

次はまた別の二人を書いていきます
女とドMはなんか百合じゃなくてもいい感じになってしまったので、次からは百合度高めていきたいです

日付またいだので次いきます

世界観は今のところ現代で固定します
何度かやって別の話を書きたくなった際は世界観の安価を取ります
異世界ファンタジー、近未来SF、異能力現代…まあそれはおいおいですね

次の主人公の属性安価↓
使用不可属性
女、ドM、幼女

耳年増

百合で女使用不可と言われてもですね……

>>79
あ、名前としての女が使用不可なだけで、もちろん主人公ヒロインどっちも女ですよ
何回も「女」を名前で使うと前の話の性格に引っ張られそうなので、名前で区別をつけようと思って

耳年増の特徴3つ
安価↓
安価↓↓
安価↓3

耳年増は水泳部に所属し、なおかつ妄想癖のあるボーイッシュなボクっ娘となりました

つぎに、ヒロインの属性を1つ安価↓
使用不可属性
女、ドM、幼女、耳年増

委員長の特徴を3つ
安価↓
安価↓↓
安価↓3

エロ小説書く事が得意、最近は魔法少女ような変身ヒロインが敵に敗北してエロイ事させて調教されるssにこっており
暇な時間があれば書いている

委員長は正義感が強いがドジで、みんなに隠れてエロ小説を書いている
という設定でいきます

エロ小説の中身については、必要があれば>>89の内容で書いていきます
ただここはR板ではないのでこの設定はあまり活かせないかもしれません

それではやっていきます

マネージャー(以下マネジ)「つぎー! 50の記録取るよー!」


耳年増「はいよー」ペタペタ


ファンA「きゃー! また耳年増さんが泳ぐわ!」

ファンB「ああ……かっこいい……」


マネジ「はい、よーいー……」


ピッ!


耳年増「ふっ!」ザボン

耳年増(新生水泳部1年……期待のエースで学校の王子様)

耳年増(まさかボクがそんなポジションになるとはねー)

耳年増(中学は共学だったからむしろ「男女」なんて呼ばれてバカにされてたけど、ここは女子校だから皆男に飢えてるんだろうか)

耳年増「!」グンッ


ファンC「またペースが上がった! 本物のイルカみたい……!」

ファンD「耳年増さんは人魚だって言ってるでしょ!? 変なあだ名つけないでよ!」


耳年増(王子様キャラなんて少女漫画でしか見たことないからムズムズする……。王子様ねえ……)

耳年増(『ボクだけを見てなよ』キリッ)

耳年増(……なーんて! やっぱボクには王子様なんて合わないよな!)タッチ


マネジ「……25.72。やっぱ早いねー王子様は」

耳年増「だから王子様なんかじゃないって。その呼び方恥ずかしいよ」


マネジ「はいはい。じゃあ次、50を4本。サークル40秒でやるから用意して」


耳年増「聞いてないし……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


マネジ「はい、今日の練習ここまでー」


部員A「つっかれたー!」

部員B「Aちゃん寝っ転がらないでよー。ほら、クールダウン手伝うから足を伸ばして」


耳年増「ふー……」


ファンA「あ、あのっ!」


耳年増「は、はい?」


ファンA「さっき委員長っていう人が来て、耳年増さんを呼んできてくれって……」


耳年増「委員長が?」キョロキョロ


ファンA「あ、教室に戻るって言ってました! 確か1-Aですよね?」


耳年増「そっか、ありがとね。それとさ……」


ファンA「は、はい……?」


耳年増「君もボクと同じ1年だよね? 敬語はやめてくれると嬉しいな」ニコッ


ファンA「あっ……」クラッ


耳年増「おっと、だ、大丈夫ですかー?」


ファンA「ふぁい……」トローン

ファンB「いた! Aこの野郎! 抜け駆けしやがってー!」


耳年増「あ、Aさんの友達かな? この子頼める?」


ファンB「もちろん! おまかせあれー!」


耳年増「行っちゃった……。ボクも行かないとな」

ガラッ


委員長「やっと来ましたか……」


耳年増「委員長から呼び出されるなんて、ボクなんかしたっけ?」


委員長「明日提出期限のプリント、あなただけ出てませんよ」


耳年増「? それって来月の文化祭のプリントだったよね?」


委員長「そうです。いいから早く出してください」


耳年増「ボク出したはずだけど……」


委員長「そんなわけないでしょう。だったらなんで私の手元にないんですか」


耳年増「見してよ」


ペラッ……ペラッ……


耳年増「あるじゃん」


委員長「そ、そんなはず……」


耳年増「ほれ」


委員長「名前、耳年増……あ、ある……?」


耳年増「帰ってもいい……かな?」

委員長「う……はい。ていうかもう日が沈んでる……」


耳年増「こんな時間まで待つからだよ。ドジだなー」


委員長「う、うるさいです。部活が遅いせいですよ」


耳年増「それはボクにはどうにもできないよ……。だったらさ、よかったらだけど送ってく?」

耳年増「委員長みたいな女の子一人だと変な人に襲われるかもしれないしさ」


委員長「……お、お願いします」


耳年増「あは、委員長怖がり? 変な人なんてそうそう出てくるわけないじゃんか」


委員長「へ、変なこと言うからですよ! 私は怖いの無理なんです! 変な人じゃなくても、暗かったら幽霊とか出てくるかもしれないし……」モジモジ


耳年増「おーい、そんなとこでモジモジしてないで自転車置き場行くよー」テクテク


委員長「ま、待ってくださいよ! 一人は怖いんですからー!」タタッ

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ガションッ


耳年増「よし、じゃあ委員長さんしっかり捕まっててね」


委員長「はい」ギュッ


耳年増「肩じゃなくてさ、こう……」


ギュウッ


委員長「!」


耳年増「腰のあたりで掴んどいてよ」


委員長「は、はい……」


耳年増「じゃ、いっくよー!」


帰り道で何があった?
①暴漢に襲われてる生徒を発見
②ブレーキが壊れる
③その他(自由安価)

委員長「ちょっと、スピード落としてくださいよ」


耳年増「えー。仕方ないなあ……」


スカッ


耳年増「……?」


スカッ


耳年増(ブレーキが効かない!!)


委員長「ちょっと、何して……」


耳年増「ブレーキ壊れた! あはは!」


委員長「は、はあ!?」


耳年増「今から『1、2の3』で左側に倒れるよ! ちゃんと掴まって!」


委員長「えっ、えっ!?」ギューッ


耳年増「1……2の……」

耳年増「さあーん!」


ガシャーンッ!

モニュン♥


耳年増「つっ……い、委員長! 大丈夫!?」


委員長「……っ」ギューッ


耳年増(こ、これは……)ゴクリ


委員長『私の体を傷ものにしてくれたわね……責任、取ってくれるわよね?』


耳年増(みたいな展開に!?)

委員長「はあ……ビックリしました……」ギューッ


耳年増「あれ、ケガとかしてない?」


委員長「私は大丈夫です。地面が柔らかかったので。それより耳年増さんはケガしてませんか?」ギューッ

委員長「部活動をしてる以上ケガなんてしたら大変ですよね」ギューッ


耳年増「あ、うん。ボクもケガはないみたい。結構派手に転んだけどね」


委員長「そうですか……」ギューッ


耳年増「ただ、そろそろ委員長が離れてくれないと苦しいかなーって」


委員長「あっ……すみません」パッ


耳年増「委員長ってあれだね……」


委員長「な、なんですか」


耳年増「意外とおっぱいあるんだね。おっぱいクッションだ」


委員長「~~~! バカ!」


耳年増「あーごめんごめん。ちゃんと家まで送るから許してー」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


委員長の家


耳年増「それじゃ、また明日学校で」


委員長「はい。気をつけて帰ってくださいね」


耳年増「うん、ありがと。じゃね!」テクテク


バタン


委員長「おっぱいクッション! このネタを忘れないうちに小説に加えなければ!」

委員長「筆が進みます! ありがとう耳年増さん!」カキカキ

委員長「魔法少女がやられて敵のサキュバスのおっぱいクッションで敵から離れられなくなる……! これです!」カキカキ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


耳年増の家


耳年増「…………」ニギニギ


耳年増『1……2の……』

耳年増『さあーん!』


ガシャーンッ!

モニュン♥


耳年増(柔らかかったな……おっぱい)

耳年増(ボクはぺったんこだし……)ペタペタ

耳年増(ああいうおっぱいが……)モヤンモヤーン


委員長『大丈夫? おっぱい揉む?』


耳年増(とかやるんだろうなあ……)

耳年増(もっかい触ってみ……)

耳年増(いやいや! 何を考えてるんだボクは! 相手は女の子だぞ! そんな変態みたいなこと……)

耳年増(変態……みたいな……こと)ドキドキ

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


翌日


耳年増「!」


委員長「あ、おはようございます」


耳年増「お、おはよう!」ドキドキ


ファンC「王子様が赤くなってる……! か、かわいい……!!」

ファンD「委員長となんかあったのかな?」


耳年増(くそー……あの後も結局委員長のおっぱいが頭から離れなくて寝不足だ……)


委員長「な、なんです。ジロジロと……」


耳年増「あ、いやごめん……なんでもない」

耳年増(制服の上からだと目立たないけど……あの下には……)ゴクリ

耳年増(ダメだダメだ! こんなこと同級生で考えちゃいけない!)

耳年増(できるだけ平常心で……)


学校内でアクシデント発生
①パソコン実習で身体接触
②告白現場に遭遇
③その他(自由安価)

安価↓です

委員長(昼休みって暇ですね……)

委員長(図書室に本を返却に来たものの、もうすることがなくなりました)

委員長(うーん、図書室なら誰も来ないし……)

委員長「……書きますか」

委員長「後でパソコンで打ち直しますし、紙は図書室のコピー用紙でいいですね」


(下まで飛ばしても大丈夫です)

【バーサス魔法少女 幽霊編】
【作·委員長】

 さっきから寒気が止まらない。まるで得体のしれないものが体を通り抜けて遊んでいるようだ。
 本能が拒否反応を起こしているのかもしれない。だが、魔法少女は目の前に建つ館に気丈にも睨みを効かせる。
 まるで悪魔が口を開けて待っているかのような、鳥肌が立つほど恐ろしい風貌の洋館。
「ここが……」
 手に持っている杖を強く握り直し、魔法少女はその洋館へと入り込んでいった。

 中に入ると、不気味な寒気は途端に消えた。
 いや、寒気が消えたのではなく、それを気にするどころではなくなったのだ。
 魔法少女が探索を進めていると、館のいたるところで奇怪な現象が起きていた。
 ねじれてちぎれたウサギのぬいぐるみ、猛烈な勢いで逆回転し続ける壁掛け時計、目が合うと表情を変える肖像画、時折聞こえる笑い声……。
 もはや魔法少女の心は折れかけていた。
「ねえ、おねえちゃん」
 その時、背後からゾッとするほど冷たい声で喋りかけられた。
 恐る恐る振り向くと、そこには愛らしい人形のような少女が笑顔で立っていた。ほっと胸をなでおろすと同時に、保護しなければと思い立つ。
「あなたはどうやってここに……いや、それよりもここは危険よ。帰った方がいい……」
「やだ、遊びたい! おねえちゃん、遊ぼ?」
「わがまま言っちゃダメ。あなたの両親も心配していると思うし、帰りましょう?」
「いないよ、そんなの」
「え?」
「だって、パパもママも私が殺しちゃったもん」
 少女から笑みが消え、一気に魔法少女に迫る。
「だからおねえちゃん、アソボ?」
「ぐっ!」
 少女が近づいてきた正面からではなく、真横から燭台が魔法少女の頭を目掛けて飛ぶ。それをなんとかかわすと、胴体だけのウサギのぬいぐるみが殴り掛かってきた。
「このっ! 邪魔!」
 魔法少女の魔法で、ウサギは無様に綿を撒き散らし床にくずおれた。
 弱い、勝てる。そう確信した魔法少女は飛んでくるナイフを打ち落とし、一気に間合いを詰める。あと一歩、その距離まで詰めた魔法少女の後頭部に分厚い本が迫っていた。
「バレバレ……よっ!」
 一瞬で転身し、本を魔法で燃やす。そしてその回転の勢いのまま少女に杖を突きつけた。
「私の勝ちね」
「すごいね、おねえちゃん! でも私の勝ちだよ!」
 瞬間、みぞおちに強い衝撃を感じた魔法少女は意識を失った。

 次に目が覚めた魔法少女はまず、自分の手首が拘束されていることに気がついた。
「くっ……ロープで縛られてる。不意打ちでやられるとは私も未熟だな……。へきしっ」
 ついで、肌寒さを感じた魔法少女は自分の体に目をやって驚愕した。
「は、裸っ!? なんで!?」
「あ、起きた? おねえちゃん」
「! お化けの女の子……! ……え?」
 声の主もまた、一糸まとわぬ姿だった。
 突然の出来事に魔法少女は混乱する。
「せっかくだからおねえちゃんで遊ぼうと思って。おねえちゃんが寝てる間にいろいろ道具も用意してみたんだよ」
「わ、私で遊ぶってどういう……」
「やっぱさ、気持ちよさで壊れるのは男の人より女の人の方が見てて気持ちいいよね。男の人なんて豚みたいな声出して気持ち悪いもん」
「ひ……っ! やだ、やだ……!」
「やだじゃないよ、気持ちよくしてあげるからさ」
 少女がその手に液体を垂らし、手で伸ばす。粘度の高いその液体は開いた手から糸を引いて床にポタポタと流れ落ちる。
「女の子にしか分からない、女の子の気持ちいいところ。たっぷり教えてあげる」
 そういうとやや控えめな魔法少女の胸を



耳年増「委員長何書いてんのー?」


委員長「う゜わ゛あ゛あ゛あ゛あああああああああぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!??」

委員長「み、耳年増さんでしたか……驚かせないでください」


耳年増「ごめんごめん。すっごい熱中してたからさ。で、何書いてたの?」


委員長「個人的な趣味です。あまり口を出さないでもらえるとありがたいのですが」


耳年増「そっか。じゃあ見なかったことにするよ」


委員長「そうしてもらえると嬉しいです。……で、耳年増さんは何を探しに?」


耳年増「スポーツの本なんだけどさ、ストレッチとか食生活とかそういうマネジメント系の本を探しに」


委員長「なるほど。でしたらスポーツの棚にあると思いますが……。よかったら一緒に探しますよ」


耳年増「まじ? やったー♪」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


耳年増「けっこうあるんだね……」ズッシリ


委員長「スポーツ医学というのは進化が進んでますから、新しい本を重点的に残して5冊程まで減らしてみてはどうでしょうか」


耳年増「そうする……ありがとねーいいんちょー」


委員長「いえ、さっきの口封じのために手伝ったようなものですから気にしないでください」

キーン コーン カーン コーン


耳年増「やばっ、予鈴だ」


委員長「なんとか絞り込めましたし、これだけ借りて戻りましょう」


耳年増「うん! 先生! これ貸出お願い!」


先生「ギリギリだな。……うし、完了。早く戻れよー」


耳年増「早い! ありがとう、先生!」


委員長「終わりました?」


耳年増「うん、戻ろう!」


タッタッタッタッ


委員長「くっ……なんで図書室が1階で私達の教室は3階なんですか……」ゼーゼー


グリッ


委員長「え」


耳年増「委員長危ないっ!!」


バサバサッ! ドサッ……

委員長(えっと? え、あれ?)

委員長(私が足を滑らせて、落ちて)

委員長(耳年増さんが本を投げてまでこっちに来てくれて)

委員長(抱きしめられたまま落ちた……?)

委員長(耳年増さんが下敷きになるように回転してくれたから、今私が四つん這いで覆いかぶさってるんですね……)


キーン コーン カーン コーン


耳年増(委員長……まつ毛長いな……ていうか顔が近い……)

耳年増「ケガ……してない?」


委員長(息がかかる……近すぎて……)

委員長「私は大丈夫……です。でも、耳年増さんと本が……」


耳年増(あー委員長をケガさせないよう必死だったからぶん投げちゃったな……どうでもいっか)

耳年増「本より委員長のが大事だよ」


委員長「…………っ!」キュンッ

委員長(なんでこの人はそういうことをさらっと言うんでしょうか。……さすが王子様、ですね)

委員長「ありがとう……ございます。いまどきますから」スクッ


耳年増「ぁっ……」シュン

耳年増(!? な、なんだ今のシュンって!)

耳年増「と、とりあえず教室戻ろうか。本鈴もう鳴っちゃったけど……」スクッ


委員長「はい……痛っ!」ズキッ

耳年増「! やっぱケガしてるじゃんか! 足首ひねったんだ……」


委員長「だ、大丈夫です、このくらい……っ!」


耳年増「ダメだよ! ごめん、ちょっと我慢してね!」


ヒョイっ


耳年増「今から保健室連れてくから!」


委員長(お、お姫様だっこで!?)


タッタッタッタッ


保健室に先生が
①いた
②いない

安価↓です

また忘れてた…
何度も安価し忘れすみません

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ガラガラ


耳年増「失礼します……って先生いないし……」

耳年増「メモだ。えっと……『昼休み中にけが人がでたので外にいます。体調の悪い人は自由にベッドを使ってください。』……だってさ」

耳年増「とりあえずベッド借りようか……」


ボフっ


耳年増「あれ、委員長顔隠してどうしたの? どっか別のところ痛い?」


委員長「違います! 恥ずかしくて死にそうなんです!」カアアァ

委員長「なんでお姫様だっこなんですか! もー!」


耳年増「おんぶでもよかったんだけど、足首ひねってる状態で立たせるのは良くないからさ。そしたらお姫様だっこぐらいしかなくて」


委員長「肩を貸してくれるだけで良かったのでは?」


耳年増「あー。その発想はなかった」


委員長「まったく……いつっ」ズキッ


耳年増「わわっ。えっと、どうしよう。とりあえず保冷剤タオルにくるんで……」

耳年増「はい、これで冷やしといて。ちょっともの取ってくるから!」


バタン


委員長「行ってしまいました……」

テクテク


耳年増(さっき委員長が書いてたのって……)


『女の子にしか分からない、女の子の気持ちいいところ。たっぷり教えてあげる』


耳年増(な、なんであんなもの……! 見る気はなかったけど、あれってえっちな小説だよね……しかも女の子同士の……)ドキドキ

耳年増(ぼ、ボクが知らないだけで女の子同士でも「そういう事」ってするのかな……)

耳年増(興味があって今まで調べたことはあったけど、ほんとに……?)

耳年増「あ、あった」ヒョイヒョイ

耳年増(戻ったら……お、襲われたりしないよね……)ドキドキ

耳年増(いや、あの小説は何かの間違いだ。それかボクの見間違いか気のせいだ、うん)

耳年増(とりあえず早く戻ろう……)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ガチャ……


耳年増「戻ってきたよー……あっ」


委員長「すー……すー……」


耳年増「寝てる。……失礼しまーす……」ヌガセヌガセ

耳年増「えっと、足首のテーピングは……36p……」ペラッ

耳年増「あった。んーっと……こうして、こうして……こうか」グルグル ペタペタ


委員長「……ん」パチッ

委員長「な……!」


耳年増「あ、起きた? 委員長」


委員長(耳年増さんがわ、私の足を撫で……撫でて……!? なにこれ、なにこれ!?)


耳年増「テーピングしてみたんだけど、どう? 苦しくない?」


委員長「と、取りに行ったものって、放り投げた本のことだったんですね……。苦しくないですよ、ありがとうございます」

耳年増「『先生へ、テーピングのためにいくつかテープを借りました。1-A 耳年増』……メモはこれでよし。さ、戻ろうか。立てる?」


委員長「はい。……よいしょ」


耳年増「肩貸そうか?」


委員長「ふふ。今更ですよ、それ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


先生「これがAかつBの集合、これが……」


ガラガラ


先生「お、耳年増に委員長。二人してどうした」


耳年増「すみませーん、ボクのわがままに付き合わせて委員長さんまで遅れちゃいました」


委員長「!」


先生「そうかー。ま、座れ。授業の続きするぞー」


委員長「違います! 私がケガして、耳年増さんはそれの処置をしてくれただけです!」


先生「ん、ああ。そうなのか。ケガは大丈夫なのか?」


委員長「はい。耳年増さんのおかげで」


先生「そりゃよかった。じゃ、続けるぞー」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


耳年増「委員長はいい子だなー。あんなのボクのせいにしておけばよかったのに」


委員長「そうはいきませんよ。私がドジったせいなんですから」


耳年増「ほんと真面目ちゃんだね。もう足は大丈夫?」


委員長「はい。大丈夫です」


耳年増「そっか、良かった。じゃあボクはそろそろ部活行くね。また明日」


委員長「はい。また明日」


後日何があった?
①耳年増が大会のメンバーに選ばれる
②委員長が風邪を引く
③その他(自由安価)
安価↓

3日後ーーー


ヒソヒソ…… ヒソヒソ……


耳年増「……?」


ファンA「A組の委員長が……」

ファンB「やっぱり? あたしも聞いたんだけど……」


耳年増「ねえ」


ファンB「は、はいっ!?」


耳年増「委員長って聞こえたけど、何かあったの?」


ファンB「あ、えっと……」

ファンA「あのっ、耳年増さんと委員長がデキてるってマジですか!?」

ファンB「ば、ばか! 何聞いてんの!」


耳年増「え……っと、そんなことはないんだけどな」


ファンA「よ、良かったぁ~……あたしの王子様ぁ~……」


耳年増(君のでもないけどね)アハハ


ファンB「でも、勘違いしてる人はたくさんいますよ」


耳年増「な、なんで!?」

ファンB「数日前に保健室でイチャイチャしてた、とか。階段で委員長が耳年増さんを押し倒してた、とか。原っぱで寝転がって抱き合ってた、とか。いろんな目撃証言があるらしく……」


耳年増(全部見られてた!?)


ファンB「委員長も美人さんなので、なんかお似合いだって皆で冷やかしてるみたいです」


耳年増「そっか……。教えてくれてありがとう」


ファンA「いえいえ! こんなのなんともありませんよ!」

ファンB「あんたは耳年増さん困らせてただけでしょ! まったく……」


ガラガラッ


委員長「……おはようございます」


耳年増「……おはよう」


ファンC「あいさつしてるわ! 学校一の美女カップル……ああ!」

ファンD「二人ともお綺麗……!」


耳年増(ど、どうしてこうなった……)


委員長(耳年増さんと私が……なんて、ありえるはずないのに!)


耳年増委員長「「あの……」」


耳年増「な、なに!? そっちから先に言ってよ」


委員長「いえ、そっちから先に! ……いや、やっぱり私が言います」

委員長「放課後になったら、図書室に来てください。そこで話しましょう」


耳年増「うん……わかった」

休み時間ーーー


モブA「委員長、あんた耳年増と付き合ってるってマジ?」


委員長「根も葉もない噂話ですよ」


モブB「ってか女同士ってキモくね? ありえないっしょww」

モブA「えっ……」


委員長「ですから、そんなのは嘘っぱちです。だいたい、あの『王子様』が私なんかを気に入る訳がありませんしね」


モブC「あ、デキてる委員長さんだ」


委員長「ですから冷やかしはやめてくださいって……」

委員長(これはできるだけ早く誤解を解かないといけませんね……)

放課後ーーー


耳年増「すー……はー……」


ガチャッ

……バタン


委員長「やっと来ましたか」


耳年増「や、それなりにデリケートな話だし、心の準備がさ……」


委員長「そうですね。では言いづらくなる前に、単刀直入にいいます……」

委員長「>>安価↓!」

委員長「これ」バサッ


耳年増「前書いてた……小説?」


委員長「はい。……この際言わせてもらいます」

委員長「私は女の子が好きです!!」


耳年増「!!」


委員長「この小説だってそう! 女の子が女の子にえっちなことをされる小説です!」

委員長「だ、だから私に近づかない方がいいですよ! もうどうなるか分からないんですからね! お、お、襲いますよー!?」グルグル


耳年増「お、落ち着いて委員長! 目がグルングルンしてるから!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


耳年増「はい吸って……」


委員長「すー……」


耳年増「吐いてー……ゆっくりね……」


委員長「はー……」


耳年増「落ち着いた?」


委員長「はい、なんとか……」


耳年増「それでさ、その……」

耳年増「ボク、誤解を解くつもりで来たんだ。迷惑ならこれから近づかないようにして、普通に過ごそうかなって」

耳年増「でも今ので委員長が女の子好きっていうのは分かったんだ」

耳年増「それで、今はボクのことが好きだったり……する? それともやっぱり、ボクとのことが誤解されるのって嫌かな?」


委員長「…………」

委員長「>>安価↓」

委員長「こ……」

委員長「こんな気もちになったの初めてで、どうしたらいいか分からないです……」


耳年増「な……っ」

耳年増(なにそのセリフ!? か、可愛い……!)キュウウウンッ


委員長「お、女の子が好きなのはほんとです。でも、周りの人に誤解されて、それが嫌なのか嫌じゃないのか自分でも分からなくて……!」ジワッ


耳年増「わっ、わー! 落ち着いて! ごめんね、ボクの言い方意地悪だったよね」アワアワ

耳年増「委員長に言わせて、責任を全部委員長に被せようとして……ごめん。代わりに、じゃないけどボクの気持ちも伝えるから、聞いてほしい」

耳年増「……>>安価↓」

耳年増「実は……ボクも女の子が好きなんだ!」


委員長「それは嘘です!」


耳年増「ぬぁ!? なんでバレた!?」


委員長「ほらやっぱり! だって反応が普通の女の子ですもん! ファンの子に好き好き言われても困った感じだし、そういうの私見てるんですからね!」


耳年増「じゃ、じゃあさ……」

耳年増「確かめてみてもいい?」


委員長「えっ」ドキッ


耳年増「今からキスするから……それで、どっちも嫌じゃなかったら……」


委員長「嫌じゃなかったら……?」


耳年増「後出しみたいになるけど……」

耳年増「つ、付き合おう」


委員長「…………っ」ギュッ


チュッ……


耳年増「…………」

耳年増「ど、どうだった?」

耳年増「あ、あのね、ボクは嫌じゃ……」


委員長「ぃっかい……」


耳年増「え?」


委員長「わ、わかんなかったから、もういっかい……してください」カアアァ


耳年増「っ! ……うん」ドキドキ

チュッ…… チュッ


委員長「……はっ……んっ」


耳年増「んっ……ちゅっ」


委員長耳年増「「…………」」


……チュウッ


耳年増「委員長……」


委員長「耳年増さん……私、嫌じゃないです。もっと、もっと耳年増さんとキスしたいです……!」


耳年増「うん、ボクも……ボクももっとキスしたい」


委員長「んっ」チュッ


耳年増「好きだよ……委員長」


委員長「私も、好き……です。耳年増さん……」

耳年増「あはは……付き合ってるって誤解解くためにきたのに、本当に付き合うことになっちゃったね」


委員長「嫌……ですか?」


耳年増「嫌じゃないよ。むしろ委員長が彼女だなんてすごい自慢だ」


委員長「私こそ、王子様が彼女なんて……夢みたいです」


耳年増「そういえばボク王子様なんて言われてたな……。ファンのAさんとかBさんになんて言おう」


委員長「うう……嬉しいけど、ファンの人たちからの嫉妬で殺されそうです……」


耳年増「大丈夫だよ。ボクなんて大したことないしさ。きっと皆飽きて別の人を好きになるよ」


委員長「それならいいんですけど……」


耳年増「それより、委員長こそ他の人に目移りしちゃ嫌だからね」

耳年増「委員長はボクだけを見てなよ」


委員長「っ!」キュンッ

委員長「ずるい……」


耳年増「え、何が?」


委員長「やっぱり王子様はかっこいいです! ずるいですー!」


耳年増「ええー!?」



耳年増と委員長編 おしまい!

いかがだったでしょうか

耳年増と委員長が付き合うまでいったので終わりとします
レス数は前回の女とドMよりだいぶ少なくなってしまいましたがどうでしょうか

次はまた別の二人を書いていきます

乙乙。長さは展開しだいだししょうがないんじゃね
あとは耳年増っぶりをもっと発揮して欲しかったかな

>>129
耳年増っていう名前なのにボクっ娘ボーイッシュの方が前面に出てしまいましたね
次はもっとキャラ立ちに気をつけます

そろそろ次にいきます
次の主人公の属性安価↓
使用不可属性
女、ドM、幼女、耳年増、委員長
(名前としての使用ができないだけで、主人公もヒロインも女性です)

ごめんなさい、次も世界観は現代でやるので、ファンタジー系の役職はなしです
次か、さらにその次くらいに世界観も変えて書くので、その際に女騎士などをお願いします

改めて次の主人公の属性安価↓
使用不可属性
女、ドM、幼女、耳年増、委員長、その他ファンタジー·SF関連の現代ではありえない属性

小説家の特徴を3つ
安価↓
安価↓↓
安価↓3

小説家は巨乳だが、がさつでしかも裸族ボトラーとなりました

ボトラーについて詳しくないので、あまりこの設定は活かせないかもしれません

ついでヒロインの人数
1人か2人のどちらかでお願いします
2人の場合、どちらからの好感度もすごく高い場合のみハーレムエンドが可能です
通常は最終的にどちらか1人を選ぶことになります
では人数を安価↓

ヒロインは1人でいきます

ではヒロインの属性安価↓

病弱の特徴を3つ
安価↓
安価↓↓
安価↓3

小説家(お·で·ん……お·で……ん?)


病弱「…………」ペラペラ


小説家(え、銀髪? 外人? ってか子供じゃん。なんでこんな深夜のコンビニに……)


病弱「…………」ペラペラ

病弱「……はあ」パタン


小説家(ぶ、文藝春秋!? なんであんなもの立ち読みしてんの!?)


病弱「…………?」チラッ


小説家(やべっ、こっち見た。ガン見しすぎたか……)


病弱「あの……」


小説家「は、はい!?」


病弱「おねえさん、これ読みますか?」


小説家「え……文藝春秋?」


病弱「……」コクコク


小説家「いや、私は読まないかな……」

小説家(雑誌より文庫本派だし、雑誌って他の情報多いし……)


病弱「そう……ですか。見られてたので私、邪魔なのかと」

小説家「いやいや、邪魔なんてこたないのよ」


病弱「……あ、あの……」


小説家「ん?」


病弱「よ、読んでみませんか? 小説……」


小説家「え……あー……」

小説家「あのね、こういうことはあまり言わないけど、私こう見えて小説書きなのよ」

小説家「それで、色々読む本はあるからこの雑誌は読まないわ」


病弱「そうですか……」ショボーン

病弱「って、小説書きさんなんですか!?」


小説家「まあね」フフン

小説家「本名は小説家、作家としてのペンネームは左方茶房(さほうさぼう)。……なーんて、君みたいなちっちゃい子が聞いたことないか」


病弱「あ、えっと。私は病弱って言います。ちっちゃい子、じゃなくて名前で呼んでください」


小説家「病弱ちゃん……か」

小説家「病弱ちゃん、もう夜中近いけどこんな時間に1人でコンビニなんて来て大丈夫なの?」


病弱「大丈夫ですよ。この時間ほとんどここのコンビニに人は来ませんし、店員さんも仲良くしてくれるので」


小説家「ふーん……まあ、あんまり遅くなんない内に帰んなさいよ。子供は早く寝ないといけないんだから」

病弱「わ、分かりました。今日はもう行きます」

病弱「それで……今日はもう行くので、代わりに明日も来てくれませんか?」

病弱「私、友達いなくて……お話できる人が欲しいんです」


小説家「えー……」ボリボリ

小説家「早く帰れって言った手前だけど……まあいっか。でも、私大した話できないからね。明日来たってすぐ帰ることになるわよ」


病弱「はい、それで構いません」ニコッ


小説家(おーおー……こんな可愛いのに友達がいないって……。小学……五年か六年かそこらなのに、クラスの男の子達は何やってんだか)

小説家「そんじゃ、帰りなさい」


病弱「はい、また明日」


ウイーン


小説家「あ、店員さんすみませーん。おでんくださーい」

小説家「大根2つと、牛すじ1つと、卵1つ。あ、からしつけてもらえます?」

小説家「はい、これちょうどで。どうもー」



翌日病弱は来た?
①来た
②来なかった
安価↓

ウイーン


小説家(ほんとにいた……)


病弱「あ、こんばんは。小説家さん」ニコッ


小説家「どうもこんばんはー」


病弱「左方さん」


小説家「…………あ、私のことか。なに?」


病弱「私、左方さんの小説読んだことがあるんです」


小説家「へえ、意外だなあ。見かけによらず難しい本読んだりするんだね」


病弱「むっ、バカにしないでください!」

病弱「それより! 今は小説書いてないんですか!?」

病弱「私あなたの小説を読んで、すごく惹かれたのに! あれから1回も文藝春秋に載せてないじゃないですか!」

病弱「あの思春期の女の子の恋のときめき、揺れ動く繊細な心理描写、恋の相手はまさかの同性の女の子! どれをとっても素晴らしかったのに……!」ハーハー!


小説家「ちょ、落ち着いて! 鼻息がすごいよ病弱ちゃん!」


病弱「こ……こほん。失礼しました。……それで、なんでですか? 小説書きっていうのは嘘だったんですか?」


小説家「それさ、直木賞取ったときの小説だよね? 私それから一回も文藝春秋には載せてないよ」


病弱「……?」


小説家「だから、文藝春秋に乗るような小説はそもそも書いてないの。直木賞取ったから載せてもらっただけだよ」

病弱「え、えええええぇぇぇぇ……」ガックリ


小説家「そんな落ち込まなくても……」


病弱「だって、だって私あの小説を読んでからずっと探してたんですよ? なのに2年間見つからなくて……」


小説家「2年!? 2年って……そうだわ、私の小説が文藝春秋に載ったのも2年前だもの」


病弱「……他に小説書いてるんですよね?」


小説家「も、もちろん。私、小説書きにしては稼ぎがいいのよ」


病弱「それならいいです。私、ちゃんと探してあなたの小説読みますから」


小説家「わー……」


病弱「なんですか?」


小説家「いやー、ファンの人と一対一で面と向かって本買うなんて言われたの初めてで嬉しくって……。サイン会とかは友達との話題づくりのために来る人も多いしさ……」


病弱「……何度でも言いますよ。私はあなたの書く文章が好きです。表現が好きです。言葉選びが好きです」


小説家「わー! やめてやめて! 恥ずかしくて死ぬー!」カアアァ

小説家「……病弱ちゃんはちっちゃいのに発言というか、気が強いね」

病弱「小説家さんは胸がびっくりするほど大きいのに気が小さいですね」


小説家「む、胸は関係ないでしょー!?」ワーン


病弱「あ、ごめんなさい。泣かないでください」


小説家「うう……ぐすっ」


病弱「き、今日はこの辺にしときましょうか! また明日会いましょう!」


小説家「うん……」グスッ


病弱「あーもー……よしよし」

病弱「直木賞作家の左方先生がこんなだなんて、私ぐらいしか知らないんでしょうね……」ナデナデ



翌日病弱は
①来た
②来なかった
③むしろ小説家が来なかった
安価↓

ウイーン


小説家「…………」

小説家「…………」

小説家「…………ふあ……」

小説家「…………」

小説家(こねー……)

小説家「…………」

小説家「…………」

小説家(私もなに律儀に待ってんだか……)

小説家「…………」

小説家「……すみませーん」


店員「はい、どうしました?」


小説家「えっと、病弱ちゃん……あ、銀髪のちっちゃい子って今日来ないんですか?」


店員「そうですね、毎日来れる訳ではないみたいです」

店員「基本的に毎日来てくれますけどね。夜時間の妖精さん、なんて呼んでみんなで見守ってるんですよ」


小説家「ふーん……。このくらいの時間になるともう来ませんか?」


店員「そうですね。もうそろそろで日付も変わりますし、今日は来ないと思います」


小説家「そう。じゃ、帰ります」

小説家「もし後で来たら『あんたが遅すぎるから帰った』って伝えておいてください」

小説家「あ……何も買わないのに長くいてすみませんでした。それじゃ、また明日」


店員「いえ、お気をつけて」

店員(『また明日』……ですか。あの人も妖精さんに会いたいんですね)フフッ


翌日病弱は
①来た
②来なかった
安価↓

ウイーン


小説家「お」


病弱「あ」


小説家「……昨日はなんで来なかったの? 私バカみたいにずっと待ってたんだけど」


病弱「……言わないとダメですか?」


小説家「ダメ。また私のことコンビニで店員さんと二人きりにさせる気?」


病弱「……分かりました。言います」

病弱「>>安価↓」


あまりに脈絡のない安価の場合再安価します

病弱「病院に行ってました……」


小説家「は……? び、病院!?」

小説家「大丈夫なの!? てか、どこが悪いの!? 1人で出歩いて怒られないの!?」


病弱「落ち着いてくださいー!」

病弱「大丈夫ですから! 悪いのは心臓です! コンビニまでなら出歩いても怒られません!」

病弱「はーっ……はーっ……」


小説家「…………」

小説家「私、なんも知らなかった……」

小説家「こんなちっちゃい子が夜のコンビニ来てる時点で察するべきだった……っ」ペタン


病弱「ていっ」ピンッ


小説家「いてっ!?」

小説家(で、デコピンされた……?)ジンジン


病弱「私の体が弱いのは小説家さんのせいじゃないです。それに、私の体は私が一番わかります。勝手に責任感じて暗くならないでください」

病弱「あと、コンビニの床なんかに座り込まないでください。汚いですよ」


小説家「ご、ごめん……」スクッ

病弱「小説家さんにどうにかしてほしいとは思ってません。ただ、ここで私とおしゃべりしてください」


小説家「それでいいの? それだけで……いいの?」


病弱「小説家さんが来なくても、私はここに来ますからね。だって、私ここぐらいしか来る場所ないんですから」


小説家「分かった……。だったら、病弱がここにいる間は私がちゃんと見守るから……守るから……!」ギュッ


病弱「っ!」ドキッ

病弱「まだ会って4日ですよ……そんな本気になることないじゃないですか……」ギュッ


小説家「ぅるっさい……大人が守るって言ってんだから、黙って頷いときなさいよ……」


病弱「分かりました……約束ですよ、ちゃんと守ってください」


小説家「うん……だから、明日は絶対来なさいよ」



翌日病弱は
①来た
②来なかった
安価↓

ウイーン


小説家「いたいた」


病弱「いますよ」


小説家「…………」ジロジロ


病弱「な、なんですか……」


小説家「いや、見た限り体が悪いようには見えないからさ……」


病弱「まあ、悪いのは中の方ですからね。激しい運動したり、突然驚かされたりしなければ大丈夫です」


小説家「でも病院には行くんだ?」


病弱「む……。言いたくありませんが、正直入院ギリギリなんですよ、私」


小説家「え? そ、それって大丈夫なの?」


病弱「もうじき入院することになるとは思いますが……その時は教えます。まだ大丈夫なのは私がよく分かりますから」


小説家「でもギリギリよりは早く手術した方が……」


病弱「そりゃ、そうですけど……」


小説家「やっぱり怖い?」


病弱「……はい。怖いです」

病弱「心室中隔欠損っていう先天的な欠陥なんですが、かかる人はそこそこいるんです。簡単に言えば心臓の真ん中の壁に穴が開く病気ですね」

病弱「でも、大体1年もせずに自然と塞がるんです。塞がらなくても治療すればすぐに良くなります」

病弱「私も一度は塞がりました。でも、最近になってまた穴が開いたみたいで……」

病弱「小さい頃の内に治療して完治するのが一番いいんです。でも、再発すると手術も難しくて体にも影響があるって……」ポロポロ

病弱「わたっ……私怖くって……! お医者さんがわざと失敗する訳ないのに、変なことされるんじゃないかって考えたりして……っ! ひくっ……でも、手術はいつか受けなきゃダメだって言われて……っく」グスグス


ギュッ……


小説家「だいじょうぶ、だいじょうぶ。えらいえらい……」ナデナデ

小説家「怖いのに逃げられないのはヤだよね……。それもこんな小さい内から……」ポンポン


病弱「うっ……ううううぅぅぅぅ~~~~っ!!」グスグス

小説家「ほら、泣き止んで。いいもの見せてあげるから」ポンポン


病弱「……?」グスッ


小説家「あっ……店員さん」


店員「はい?」


小説家「今からこの子うちに連れて行っていいですか? 家族には黙っててくれると嬉しいんですけど……」


店員「……まあ、あなたなら変なことはしなさそうですしね」

店員「さーってと、バックヤードの方に仕事あったなー。品出しの用意とかしないとなー。あーあ、今ならお客様がドアくぐっても声かけられないと気づけないなー」


小説家「……ふふっ。ありがと! 店員さん!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


小説家「はい、到着ー」カチッ


ヌギヌギ


病弱「ちょっ! な、なに脱いでるんですか!?」


小説家「おっと、つい癖で」

小説家「家の中だと服着るのも面倒くさくてさー」アハハ


病弱「カップ麺容器でお茶飲んでるし……服畳んでないし……」

病弱「これが世間を賑わせた左方茶房先生の実態……」ハア

小説家「はい、これ」


病弱「これは……原稿?」


小説家「ええ。左方茶房の生原稿」

小説家「それもデビュー作のよ」


病弱「え……! こ、これが……!」

病弱「す、すごい! すごいです!!」ハーハー

病弱「ああ……すごすぎて原稿が光ってるような気がしてきた……」ハー…ハー…


小説家「おーい、帰ってこーい、鼻息さーん」


病弱「鼻息さんって呼ばないでください! 興奮したら鼻息荒くなっちゃうんですよ!」


小説家「ふふん、元気は取り戻せたようね」

小説家「ほら、それ持ってっていいから。また明日、元気にコンビニ来なさいよ」


病弱「……はい!」


翌日病弱は
①来た
②来なかった
安価↓

ウイーン


病弱「せんせー!」ガバッ


小説家「うおっ!?」


病弱「せんせー……惚れ直しました……」

病弱「昨日の生原稿からは言い知れぬ力を感じましたよ……」


小説家「そ、そう……元気出たなら良かったわ……」ヨシヨシ


病弱「それで、私決めました」


小説家「ん、何を?」


病弱「手術、受けます」


小説家「え、ええ!? ほんとに!?」


病弱「本当です。先生から力をもらった今ならいける気がします!」


小説家「おお!」

小説家「じゃあさ、心配いらないとは思うけどもう1つ」

小説家「無事に手術が成功したら何でも1つだけお願い聞いてあげる」

小説家「これでもっと頑張れる?」


病弱「……! はい!」


小説家「いつ手術とかってもう決まってるの?」


病弱「詳しい日取りはまだ……。ただ、明後日入院の準備が整うので、その日から手術の話し合いとかをするみたいです」


小説家「そっか……」

小説家「じゃあ、明日も会える?」


病弱「はい、会えますよ」


小説家「そっか」

小説家(ああーくそっ、自分から会えるか聞くのって恥ずかしいな……。これじゃ私が寂しがってるみたいじゃんか)


病弱「あの……」


小説家「ん、何?」


病弱「お願い、先に聞いてもらってもいいですか?」


小説家「いいけど……あ、私ができる範囲でね!」


病弱「分かってますよ……」

病弱「>>安価↓」



あまりに変なお願いの場合は再安価します
「やっぱり秘密です」っていうのももちろんありです

病弱「私だけに小説を書いて欲しい……です」


小説家「……さすがに私のファンなだけはあるわね。任せて、最高の作品を書くから」


病弱「あ、ありがとうございます……!」

病弱「でも、なんで……なんでここまでしてくれるんですか……?」

病弱「私にとってのあなたは憧れでした。そして勇気をくれた恩人です。……私にできることならなんでもして恩返ししたいって思えます!」

病弱「でもあなたにとっての私は……ただおしゃべりに付き合わせる迷惑な人で、縁もゆかりもない偶然出会ったコンビニの人で、会う約束をしたのに突然来なかったりする人で……」

病弱「なのに、なんで私にここまでしてくれるんですか!?」


小説家「え、そうだなぁ……」

小説家「……>>安価↓……かな?」

小説家「……どことなく今描いてる小説の主人公に似てたから……かな?」


病弱「それは、どういう……?」


小説家「んーと……んーと……」ウーン

小説家「外見とかの設定はさすがに違うんだけどさ」

小説家「まだまだ小さい女の子なんだけど、小説を読むのが好きな女の子なんだ。そういう、友達もいないような内向的な子が唯一本の趣味が合う人と出会って日常を過ごす……みたいな」


病弱「その小説のモデルにするために一週間近くも付き合ってくれたんですか? お願いを聞いてくれたんですか?」


小説家(あれ、不機嫌になっちゃった?)

小説家「似てた、って言ったじゃん。今は違うよ」

小説家「そりゃ最初は似てると思ったけど、私の小説の主人公と違って病気だったり、意外と気が強かったりさ。そういう違いに……」

小説家(違いに……なんだ? 興味が湧いた? 同情した?)

小説家(……惹かれた?)

小説家「……? 何が言いたいんだ私は……」

小説家「あー! なんかよく分かんなくなっちゃった! 多分どんな理由でも『~~かな?』のレベルを越えないと思う。ごめん!」


病弱「……まあ、いいです」

病弱「小説家さんが深く考えないがさつな性格だっていうのはなんとなく分かってきましたから」

小説家「ひ、ひどいな……」


病弱「事実です。結局小説家さんが私より先にコンビニにいたことないですし、約束忘れるほどがさつで無頓着な性格なんじゃないですか?」


小説家「む……事実なだけに言い返せない……」


病弱「……明日、また来ますからね」

病弱「来なかったりしたら、怒りますから」


小説家「うん。行くよ」

小説家「明日はきっと病弱より先に来るから」


病弱「期待してます」ニコッ

病弱「それじゃあ……また明日」


翌日病弱は
①来た
②来なかった
③小説家より先に来た
安価↓

ウイーン


病弱「…………」キョロキョロ

病弱「…………」ウロウロ

病弱「…………」ウズウズ


店員「作家さんならまだ来てませんよ」


病弱「み、見たら分かりますよ! そんなこと!」

病弱「…………」ソワソワ

病弱「…………」テクテク


ウイーン


病弱「!」パアアッ


店員「いらっしゃいませー」


病弱「…………」プイッ


客「タバコくれ。ラークマイルドのロング1つ」


店員「はい。こちらの画面をタッチしていただけますか。……ありがとうございます。420円になります。……30円のお返しです。ありがとうございましたー」


ウイーン


病弱「…………」ショボーン

ウイーン


小説家「はあっ……はあっ……」


病弱「!!」


小説家「店員さん! 病弱は……」


店員「そちらに」


小説家「はあっ……はー……っ」

小説家「ごめん! 小説が調子よくってやめ時見つかんなくて……」


病弱「……ふんだ」


店員「作家さん」


小説家「はい?」


店員「病弱さん、すごく待ってましたよ。別のお客様が来た時なんて……」


病弱「わーわー! な、なんてことを言うんですか! 嘘ですよ、待ってなんかないですよ!」


小説家「え……待ってなかったの……?」シュン


病弱「うぐっ……いや……待ってなくもない、です……」


小説家「そっかそっか。私も会いたかったわよ」ニコニコ


病弱「あ、会いたかったなんて言ってません!」カアアァ

小説家「……あのさ、明日入院しちゃうのよね」


病弱「そうですよ。明日の昼頃に病院に行くそうです」


小説家「私ってお見舞いに行ったらダメかな」


病弱「来てくれるん……ですか?」


小説家「うん。行きたい」


病弱「…………」

病弱「でも、入院する部屋番も分かりませんし……私、ケータイとかも持ってませんし……」


小説家「そっか……じゃあ無理かな」


病弱「しばらく、会えませんね」


小説家「……うん」

小説家「……退院の予定とか……」


病弱「…………」フルフル


小説家「分かんない、か……。それもそっか。手術の予定もまだ確定してないんだもんね」


病弱「はい……すみません……」

小説家「やだなー。病弱が謝ることじゃないわよ」ナデナデ


病弱「少なくとも2週間……長かったら1ヶ月近く入院することになると思います」

病弱「だから……最後に」

病弱「ぎゅうって……してください」


ギュッ


小説家「最後なんて……言わないでよ」


ギュウッ


病弱「すこし……苦しいですよ」


小説家「病弱がバカなこと言うからよ……バカ……」ギュウッ


病弱「…………」ギュウッ


店員(お熱いね~)



翌日小説家はどうする?
①早速病弱のために小説を書く
②近所を散歩する
③その他(自由安価)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


翌日


小説家「よし」

小説家「早速病弱のための小説を書こう」

小説家「どんな内容なら喜んでくれるかな……」

小説家(でも多分病弱が読んだことあるのって私のデビュー作だけよね……)

小説家「えっと……」ゴソゴソ

小説家「あっ」

小説家(そうか、原稿はもう病弱に渡したからないんだ……)

小説家(じゃあパソコンの……)カチカチッ

小説家(あっ、あった)

小説家「桜舞う4月、新しい学年、最後の中体連。ああ、こんなだったな」

小説家「バスケ部に新入部員と転校とが来て、しかも先生まで巻き込んで大恋愛」

小説家「ストーリー性のあるミステリーもバランスよく盛り込んだ、今読んでも我ながら名作だと思えるデキの作品」

小説家(…………)

小説家(これの続きを書いてみよう)

小説家(一度終わったストーリーをもう一度動かすんだ)

小説家(病弱だって一度死んだと思った身。それでもまた動けるんだってメッセージを込めて……)

小説家「よし! 書くぞー!!」

小説家「空ペットボトル用意オッケー! ドリンク用意オッケー! 暖房は最適温度! そして脱ぐ!」バッ

小説家「究極の小説家サークルの完成よ……! ここから1歩も動かず書き続けるわ!」

小説家「で、できた……!」

小説家「もちろん流石に完璧にとは言わない……でも大まかなストーリーと多少の肉付けはできたわ」

小説家「はっきりいってこのスピードは異常よ。でも病弱が頑張ってると思えばとてつもないスピードで筆が進むもの……」

小説家「……ふう」

小説家「一息ついたところで改めて読み直してみましょう」


病弱のための小説、出来栄えは?(1/7)
安価↓コンマ2桁
90以上で良い作品の完成
89以下で欠点発見(次回の出来栄えにコンマ+10のボーナス)
チャンスは1日1回の7日分

小説家「…………」

小説家「うーん……極端に悪い訳ではないわ……」

小説家「でも、誤字脱字のカーニバルね。これはひどい」

小説家「つ、次はもっと校正をしっかりしましょう」


翌日小説家はどうする?
①病弱のための小説を書く
②気分転換のため近所を散歩する
③コンビニにおでんを買いに行く
安価↓

小説家「さて……」

小説家「近くの公園に来てみたけれど」

小説家「……うーん」

小説家「こんなに小さかったかしら?」

小説家「遊具なんて私が乗ったら潰れそうなくらいボロいし……」

小説家「でも昔は楽しかったわね……」

小説家(ブランコでどこまで高くこげるか競争して、立ち漕ぎしたせいで足滑らせて大ケガしたり)

小説家(友達と喧嘩別れしたあと滑り台の裏で仲直りできたり)

小説家(砂場でどれだけピカピカの泥団子作れるか夢中になって、門限破って怒られたりもした)

小説家「……ふふっ」クスッ

小説家(こういうセンチメンタルな情景も混ぜて小説を書き直してみましょうか)

小説の成功判定コンマがさらに+5されます

病弱のための小説、出来栄えは?(2/7)
安価↓コンマ2桁+ボーナス15
90以上で良い作品の完成
89以下で欠点発見(次回の出来栄えにコンマ+10のボーナス)

小説家「前よりはよくなったかな」

小説家「でももうひと押しほしいところ」

小説家「もっと場面ごとにメリハリが付くように書き直してみましょう」

小説家「静かに盛り上がっていって、ヤマで……ドカーン! みたいな感じになるように」


小説の成功判定コンマがさらに+10されます(現在+25)


翌日小説家はどうする?
①病弱のための小説を書く
②気分転換のため外食する
③コンビニにおでんを買いに行く
安価↓

小説家「んぐ……んぐ……」モグモグ

小説家(お、美味しい!)ゴクン

小説家(店の雰囲気はシックに落ち着いてるし、お客さんの入りもちょうどよくて賑やかになりすぎない)

小説家(なおかつ料理が美味しい!)

小説家(スパゲッティの麺も程よい固さで、噛むたびにシーフードの風味が口一杯に広がる。スープも熱すぎず、それでいて本菜の味を損なうことのない完璧な塩梅!)

小説家(……オムライスとかなら病弱でも食べられるかしら……)モグモグ

小説家(退院できたら一緒に来ましょう♪)


病弱と来たいお店が見つかりました
1日が経過します


翌日小説家はどうする?
①病弱のための小説を書く
②気分転換のため山に登る
③コンビニにおでんを買いに行く
安価↓

小説家「今までの反省を踏まえて……」

小説家「食事風景も細かく……」

小説家「いや、それはいいか」

小説家「メインじゃない文が多いとあべこべな小説になっちゃうし」

小説家「よし、書こう!」


病弱のための小説、出来栄えは?(4/7)
安価↓コンマ2桁+ボーナス25
90以上で良い作品の完成
89以下で欠点発見(次回の出来栄えにコンマ+10のボーナス)

小説家「!!!!」

小説家「し、しまった……」

小説家「致命的な設定の矛盾を見つけたわ……」

小説家「これで完成にしなくてよかった……」ホッ

小説家「次書き直すときはちゃんとストーリーを練らないと……」

小説家「…………」

小説家「むしろなんで今まで気づかなかったのかしら」


小説の成功判定コンマがさらに+10されます(現在+35)


翌日小説家はどうする?
①病弱のための小説を書く
②気分転換のため山に登る
③コンビニにおでんを買いに行く
安価↓

小説家「書いていきますかー」ノビー

小説家「しかし、私もやればできる子だな」

小説家「こんなに連続して小説を書いていられるなんてさ」

小説家「さあって……そろそろ文句なしの完成作を書かないとね」


病弱のための小説、出来栄えは?(5/7)
安価↓コンマ2桁+ボーナス35
90以上で良い作品の完成
89以下で欠点発見(次回の出来栄えにコンマ+10のボーナス)

小説家「悪化したーーー!!」

小説家「設定を重視しすぎて展開がのっぺりしたのね……」

小説家「やっぱり勢いっていうのも多少ないと面白みのない文に落ち着いちゃうか……」

小説家「よし……反省点は見えた!」


小説の成功判定コンマがさらに+10されます(現在+45)


翌日小説家はどうする?
①病弱のための小説を書く
②気分転換のため山に登る
③コンビニにおでんを買いに行く
安価↓

小説家「いい加減完成させないと……」

小説家「病弱が私の小説を待ってるんだから……!」

小説家「あの子は今もっと苦しいんだから!」

小説家「よし、書くぞー!!」


病弱のための小説、出来栄えは?(6/7)
安価↓コンマ2桁+ボーナス45
90以上で良い作品の完成
89以下で欠点発見(次回の出来栄えにコンマ+10のボーナス)

小説家「できっ…………たあ~~~~…………!!」ノビー

小説家「結構迷走したかもしれないけど、完成度は今までで随一!」

小説家「これならきっと病弱も喜んでくれるはず。……ふふっ、読んでくれるかな~」ウキウキ

小説家「……病弱がいるハズはないけど、コンビニでも行こうかな……それともどこか散歩に行こうかな」


翌日小説家はどうする?
①山に登ってみる
②コンビニにおでんを買いに行く
③その他(自由安価)
安価↓

小説家「……」ペコペコ

小説家「……」パンパン

小説家(病弱の手術が絶対に成功しますように……!)

小説家「……」ペコッ

小説家「……」キョロキョロ

小説家(おみくじ……は違うか)

小説家(お守りを買おう)

小説家「すみませーん」


巫女「はい、どうなさいました?」


小説家「えっと、健康祈願のお守りください」


巫女「はい。どうぞ」


小説家「…………」ジロジロ


巫女「巫女が珍しいですか?」


小説家「あっ、すみませんジロジロ見て……」


巫女「いえ、平気ですよ。それよりもこんな時期に本気で参拝する方も珍しいので」


小説家「わ、私のことですか」


巫女「見たところ貴女はお体を悪くしてるようには見えませんが……」


小説家「あ、私じゃなくて知り合いが胸の病気で。早く治ってもらいたくて」


巫女「なるほど、とても大事な方なんですね」

小説家「まあ……大事、ですかね」ニコッ


巫女「ふふっ、羨ましいなあ。その人とはご家族ですか? それともお付き合いしてたりするんですか?」


小説家「いや、ただの知り合いですよ」


巫女「またまた~。恋愛成就のお守りとか買っていきません? 今は知り合いでもいずれ……」


小説家「ど、同性ですよ! 知り合いの女の子なんです!」


巫女「あらら、そうだったんですか。失礼しました」アハハ

巫女(ずいぶん優しい顔をされるのでてっきり……)


小説家「…………」


恋愛成就のお守りを…
①買う
②買わない
安価↓

小説家「あの……」


巫女「はい?」


小説家「やっぱり、その……。くだ……さぃ」ボソボソ


巫女「え? すみません、もう少し大きい声でお願いします」


小説家「だ、だから! 恋愛成就のお守りっ! くっ、くだ……さい……」


巫女「あらあら、別の好きな男性がいらっしゃるんですね♪ はい、どうぞ♪」


小説家「これは、そういうんじゃなくて……! そう! その女の子もこれから恋愛するだろうし、その子についでにあげるため……」


巫女「嘘はイケませんよ、神様は全てお見通しです」


小説家「~~~~っ! か、帰ります!」


巫女「よければ次はその好きな方と来てくださいね~」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


小説家(か……)

小説家(買っちゃった……)

小説家(その場の雰囲気に流されたのもあるけど、そういう事……なのかしら)

小説家(でも病弱は同性だし、子供だし、出会ったばっかりだし……)

小説家(うう~……自分でもよく分からなくなってきたわ……)


キラッ


小説家「わ、眩し……!」

小説家(街中に夕陽が沈んでく……)

小説家(綺麗……)

小説家(いつか病弱にも見せてあげたいな)


翌日小説家はどうする?
①自宅で過ごす
②コンビニにおでんを買いに行く
③その他(自由安価)
安価↓

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


小説家「っあ゛ぁ~~」

小説家「つかれたー……ここ一週間小説家書きまくったり神社に参拝したりで自分のこと後回しだったし……」

小説家「おでん食べたい……久々に買いに行こう」モゾモゾ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ウイーン


店員「いらっしゃいませー」


小説家「おでんくださーい」

小説家「大根とはんぺんとがんも……あと巾着。あ、つゆ多めでお願いします」


店員「400円になります」


小説家「ほい、ちょうど」

小説家「…………」キョロキョロ


店員「いませんよ、病弱さんは」


小説家「分かってますよ。……分かっちゃいますけど……ここに来たら毎日おしゃべりしてた訳だし、やっぱいないと違和感ありますね」


店員「ふふっ。随分気に入ったんですね」


小説家「そうですねー」


店員「会いたいですか?」


小説家「ま、まさか来てるの!?」ガバッ


店員「いえ、ここじゃ会えませんけど」


小説家「なによー……期待させないでよー……」ズーン

店員「そんなに、会いたいんですね……」


小説家「……うん。会いたい」

小説家「誰かにこんなに会いたいって思ったのなんて生まれて初めてよ」

小説家「確か十日前か」テクテク

小説家「このあたりで抱きしめて」

小説家「守る、って約束して……」

小説家「一週間前も……」

小説家「病弱が最後だなんて言うから……」ポロポロ

小説家「思いっきり抱きしめてやって……っ!」ポロポロ

小説家「……ぐすっ、あいたいよ……っ。あってまた、抱きしめてやりたい……っ!」ポロポロ


店員「お好きに、なられたんですね」


小説家「好き…………?」グスッ

小説家「………………」

小説家「…………っ!?」ボッ


店員「その反応……どうやら図星ですね」


小説家「い、いや! ありえないわよ!」

小説家「だって、同性で、子供で、会ってまだニ週間で……」


店員「だからなんですか?」

店員「『桜舞う4月、私は同性の新入部員に一目惚れをしたーー』」

店員「あなたの作品と似たようなものじゃないですか、左方先生」


小説家「な、なあ……っ!」

小説家「なんであなたが私の小説を……」


店員「私もファンの一人なんですよ」

店員「そもそも普通はコンビニに文藝春秋なんて置きません。私の個人的な趣味を店長にゴリ押しして頼んで置いてるだけです」


小説家「いやでも同性愛なんて小説の中の話で」


店員「事実は小説よりも奇なりと言います」


小説家「同性、子供、一目惚れって性犯罪のオンパレードみたいな相手だし」


店員「パレードだったら、踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら……ですよ」


小説家「ていうかそもそも告白とかして引かれて嫌われたくない……」


店員「あなたの同性愛の作品を呼んでファンになった人が同性の告白程度で引くわけないでしょう」

店員(嫌われたくない、ですか。ずいぶん好きになってたようですね)フフッ

店員「……会いに行きますか?」


小説家「あ、会えないってさっき……」


店員「『ここじゃ』会えないだけですよ」

店員「『夜のコンビニで最近話し相手になってくれる人がいる』。『その人にお見舞いにきてほしい』と病弱さんが親御さんに言ったそうで。それで、店員である私のことではないかと親御さんが教えに来てくれました」

店員「百合が原総合病院。その806号室、そこに病弱さんはいるそうです」


小説家「……!!」


店員「ちなみに入院した日にすぐ教えに来てくれたんですよ」

店員「あなたにも都合があるのは分かりますが……もう少し早く来てくれてもよかったのに」


小説家「だって、約束の小説書いてて……いや、それよりお見舞いに来てほしいって病弱が……?」


店員「ええ、そう聞きました」

店員「同世代の友達もいなくて、お見舞いに来るような人がいない。ただの話し相手でも、どんな大人でも会いに来てほしい、と」

店員「まあ半分くらい親御さんのおせっかいも混ざってるみたいですけどね」


小説家「…………」グッ


①会いにいく
②まだ会いにいかない(代わりに何をするかも安価で指定)

小説家「会いに……行くわ」


店員「なら、これを」


小説家「?」


店員「私からのお見舞いの品です。私もこう見えて心配してるので」


小説家「……ええ、渡しておくわ」


店員「今日は流石に遅いですし、明日にでも行ってあげてください」


小説家「そうするわ。ありがとう」

小説家「……手術の日取りとかって聞いた?」


店員「えっと確か……」

店員「来た日に『ちょうど十日後』と言ってましたね」


小説家「つまり?」


店員「明後日に手術です」


小説家「明日がラストチャンスじゃないの! あーもー……!」

小説家「なんで私すぐ来なかったのよ、バカ!」


店員「過ぎたことを悔やむより、これ以上遅くならなかったことを喜んでください」

店員「そして、今まで会えなかった分、言いたいこと全部言ってあげてください」

店員「そうしてあげるのが今一番病弱さんの病気に効くはずですから」


小説家「……カッコイイわね」


店員「いえ。それと……」

店員「私にもタメ口で話してくれてありがとうございます。少し、あなたと仲良くなれた気がします」ニコッ


小説家「……どういたしまして」フフッ

小説家(ほんと、感謝してもしきれないのはこっちなのに)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


百合が原総合病院、806号室前


小説家「ここに病弱が……」ゴクリ

小説家「すー……はー……」

小説家「よしっ」


ガラガラッ


小説家「……久しぶり」


病弱「……遅いですよ、小説家さん」


小説家「ごめん……また、待たせちゃったね」


病弱「待つのはもう慣れました」

病弱「それより、こっちの椅子に来てください」


小説家「うん。……はい、これ」


病弱「フルーツじゃないですか。いただいても?」


小説家「もちろん。それは店員さんからのお見舞いの品ね」

小説家「それでこれが……」ガサガサ

小説家「あなたのためだけの小説。私からのお見舞いの品」ニコッ


病弱「……出すのが早いです。それ手術成功したら、って言ってたじゃないですか」


小説家「うぐ。でも、完成したから早く読んでもらいたくて……」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


百合が原総合病院、806号室前


小説家「ここに病弱が……」ゴクリ

小説家「すー……はー……」

小説家「よしっ」


ガラガラッ


小説家「……久しぶり」


病弱「……遅いですよ、小説家さん」


小説家「ごめん……また、待たせちゃったね」


病弱「待つのはもう慣れました」

病弱「それより、こっちの椅子に来てください」


小説家「うん。……はい、これ」


病弱「フルーツじゃないですか。いただいても?」


小説家「もちろん。それは店員さんからのお見舞いの品ね」

小説家「それでこれが……」ガサガサ

小説家「あなたのためだけの小説。私からのお見舞いの品」ニコッ


病弱「……出すのが早いです。それ手術成功したら、じゃなかったんですか」


小説家「うぐ。でも、完成したから早く読んでもらいたくて……」

病弱「……はあ」


小説家「ため息ついた! ひどい!」


病弱「……バカ」ギュッ

病弱「あなたの書いた小説を読むよりも、あなたに会いたかったのに……」

病弱「入院してすぐお母さんに言って、コンビニの店員さんに部屋番も伝えてもらったのに……」

病弱「一週間前からずっと怒ってたんです。ついさっきまで怒る内容だって考えてたんですよ」

病弱「でも、あなたの笑顔を見ただけで怒れなくなりました。待ってた間のモヤモヤもムカムカも一気に吹き飛びました」

病弱「でも、これだけは言わせてください」

病弱「早く会いたかった……小説家さんの、バカ」


小説家「私も……会いたかった」

小説家「あのコンビニに行ったらいやでも病弱のことを思い出すから無意識で避けてたのかもしれない」

小説家「だけど、一週間過ごして分かった」

小説家「病弱がいないと寂しくて……。何をしてても病弱のことが浮かんで……。なにより、病弱に会いたかった」

小説家「病弱とおしゃべりしたかった。一緒に笑いたかった。それに、一緒に食べたいものだってあるし、一緒に行きたいところだってある」

小説家「でも、それよりも……」


ギュッ


小説家「抱きしめたかった」


病弱「……はい」

病弱「もっと強く抱きしめてください」ギュッ

病弱「あなたの温もりを忘れなくなるくらいに」

ガラガラッ


バッ


小説家(あ、危な~。抱きしめてるの見られるとこだった……)


???「あらっ!」


病弱「あ、お母さん」


病弱母「店員さん……じゃないわね?」


小説家「私、コンビニで病弱と友達になりました、小説家といいます」


病弱母「あら、話し相手ってあなたのことだったのね。わたし店員さんに失礼なこと言っちゃったかしら」


小説家「そんなコトありません、店員さんも心配してましたよ。あの人も友達なので」


病弱母「そう……二人もお友達ができたのね」

病弱母「コンビニまでの距離でも不安だったけど、杞憂だったみたいね」

病弱母「うちの娘と仲良くしてくれて、本当にありがとうございます」ペコッ


小説家「いえ、病弱さんはいい子ですから。きっとすぐに同級生の友達もできると思います」


病弱母「そう言ってもらえると嬉しいです」

病弱母「さ、病弱の替えの下着とかいろいろ持ってきたからね」

病弱母「わたしはもう行くけど、明日の手術は絶対に終わるまでに来るから」

病弱母「それじゃ、小説家さん。よかったら今日もこの子と話してやってください」


小説家「はい、私でよければ」


病弱「ありがとう、お母さん。お仕事頑張ってね」


病弱母「頑張るわよ~」バイバーイ


ガラガラッ


小説家「いい人そうだね」


病弱「うん。優しいし、ご飯も美味しくて大好き。この間も『1人で寂しくないように』っておまじないをかけたぬいぐるみもくれたし」

小説家「あ」


病弱「?」


小説家「おまじないで思い出した。これも渡しておかないと」ゴソゴソポロッ

小説家「はい、お守り!」


病弱「恋愛成就……?」


小説家「!? あ、そっちのベッドに落ちたやつじゃなくてこっち! 健康祈願!」


病弱「ありがとうございます。……心強いです」

病弱(そっか……普通は大人の女の人なら付き合ってる人くらいいるよね……恋愛成就のお守りもそういう事……だよね)モヤモヤ


小説家「よし、プレゼントはすんだし、あとは好きなだけ話そうか!」

小説家(それからいろいろな話をした)

小説家(退院できたら一緒にオムライスを食べたいとか)

小説家(夕陽が綺麗なところへ行きたいとか)

小説家(ときどき、ぎゅってしながら話したり)

小説家(腕枕をしてあげたり)

小説家(時間はあっという間に過ぎていった)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


小説家「……あ、そろそろ面会時間終わりか……」


病弱「!」

病弱「帰っちゃうん……ですか?」


小説家「帰らないとダメだけど……病弱ともっとお話もしたいな」

小説家「だって明日になったら手術でしょ? それまでできるだけ勇気づけてあげたいし」

小説家「一週間も会えなかった分もたくさん話したい」


病弱「隠れてみます?」


小説家「か、隠れる?」


病弱「はい。ベッドの下に隠れれば多分見つかりません」

病弱「面会時間終了後は1回だけ見回りに来たあとは消灯まで来ませんし、消灯後はもっと見回りのペースが落ちます」


小説家「……やるだけやってみる」

コツ コツ コツ


ガラガラッ


ナース「病弱ちゃん、気分悪くなったりしてない? 明日は手術があるからできるだけ早く寝るのよ」


病弱「はい。ありがとうございます、ナースさん」


ガラガラッバタン


コツ コツ コツ……


病弱「……行きましたよ」


小説家「こんなにあっさり上手くいくとはね……よいしょ」


病弱「…………」


小説家「大丈夫? 暗いの怖い?」


病弱「夜は……怖いです……。怖いことを考えてしまいます……」カタカタ


小説家「今日は大丈夫よ。私がついててあげるから」ナデナデ


病弱「……」ギュッ


小説家「ねえ」


病弱「は、はい」

ギュッ


病弱(うっ……)ドキッ

病弱(く、悔しいけど抱きしめられると落ち着く……)

病弱(それに……)


小説家「私に我慢することなんてないのよ」

小説家「今からでもできることがあったら言ってちょうだい」

小説家「私にできることならなんでもするから」


病弱(この人は本当にバカだ……)

病弱(恋愛成就のお守りを見て、この気持ちはもう封印しようと思ったのに……)

病弱(なんでもしてくれる、なんて甘すぎる言葉……)

病弱(そんなこと言われたら……)

病弱「じゃあ……添い寝してください」


小説家「そんなことでいいの? もっと別のことでもいいのに」モゾモゾ


病弱(そんなこと言われたら本当に……)





病弱(殺してしまいたくなる……)

ガッ!


ギシッ……


小説家「あ、ぐ……ぅ!? 何……を……」

小説家(ベ、ベッドに入った瞬間に首を掴まれて……そのまま馬乗り状態で首を締められてる……!?)

小説家(まだ本気じゃないのが救いだけど……どうしたら)


病弱「……好きです、大好きです。小説家さん」

病弱「だから、殺されてください」


グッ!


小説家「ぐっ……! はぁ……っ!」ヒュー…ヒュー…


病弱「私の病気が治ってしまったら、この関係もなくなってしまう!」

病弱「そんなの耐えられない!」

病弱「そうなってしまうなら、今ここで小説家さんを殺して……私も自殺する」


小説家(この子は……そうか)

小説家(私のことが好きで好きでたまらないんだ)

小説家(でも、偶然出会っただけのコンビニで会話を交わすだけの関係……)

小説家(ははっ、こうしてみると確かに変かもね。……だから歪んでしまった。病気が治ればそれも終わってしまうんだと……)

小説家(それを終わらせたくないっていう歪んだ愛情を殺すことでしか表現できないんだ)

小説家「びょぅ……じゃ……く……」フルフル

小説家「……>>安価↓……!」


説得に失敗、もしくは弱気な発言により小説家は死ぬ可能性があります

ガシッ


小説家「私たちのっ……げほっ! 私達の物語はまだ……っ……始まったばっかりよ……」


ググっ


病弱「!」


小説家「出会いなんていうのは……小説でいえば……序章……っ」

小説家「はぁ……っ! はぁ……っ! 序章とか……その程度で終わっちゃっていいわけ……?」


病弱「でも……でも……!」フッ


小説家(力が緩んだ……)

小説家「げほっげほっ……! ……序章だけで終わる小説なんて駄作よ……」

小説家「あなたとなら、これからもっと面白い話になりそうだと思ってたけど」


病弱「これから……?」

病弱「私、これからも小説家さんに会っていいの……?」ポロポロ


小説家「当然じゃない」

小説家「あなたに会えなかったらそれこそ寂しさで死んじゃいそうだわ」ナデナデ


病弱「ご褒美のオムライスと夕焼けだけで終わりじゃないの?」


小説家「終わりじゃないの」

小説家「世の中まだまだたくさん美味しいものも綺麗なものもあるんだから」

小説家「あなたと一緒にそれを見つけていきたいと思ってる」

病弱「ほんとに……なんで、そこまで……」


小説家「してあげたいからするの」

小説家「それとも、もっと分かりやすい理由を言ってあげましょうか」


病弱「分かりやすい理由……?」


小説家「まあこれは巫女さんにそれとなく言われたり、店員さんにズバッと言ってもらえてやっと気づけたんだけどね……」


小説家「あなたのことが好きだから。ね、分かりやすいでしょ」ニコッ


病弱「へ?」

病弱「好き、なんですか? 私のことが……?」


小説家「うん。もう好き好きー! って感じ」


病弱「……なんですかその好き好きって……。頭の悪い言葉ですね」

病弱「小説家さんが本当に小説を書いてるのか不安になりますよ」

病弱「小説書きなら『月が綺麗ですね』くらい言ったらどうなんですか」


小説家「むっ、失礼な」


ポフッ


病弱「でも……私も、小説家さんのこと好き好きー……です」

小説家「うわはー……照れるなー……」

小説家「さっき首締められたときにも言われたけど、改めて言われるとドキドキするね」


病弱「そ、それは忘れてくださいっ」

病弱「さっきはどうかしてただけですから……」


小説家「……ね」


病弱「……はい」


小説家「キス……しよっか」


病弱「……はい」


クイッ


小説家(ああ……窓から差し込む月明かりに銀髪が照らされて……本当に綺麗だ)

小説家(『吸い込まれるほどの美しさ』だとか『まるで人形のような愛らしさ』だとかそういう言葉では到底届かない表現できない綺麗さ)

小説家(涙をためて閉じた目元も、小さくて形の整った唇も……今は私だけのもの)


病弱「……」プルプル


小説家(首を伸ばして震えてる……待ちわびてるんだ……私のキスを)

小説家(何か言ったほうがいいのかな。『綺麗』とか『可愛い』とか。ああ、でもダメだ……。この子にそんなちっぽけな言葉は似合わない。私は小説書きとして今まで何を……)


チュッ…


病弱「……遅いんですよ、小説家さんは」

小説家「ご、ごめん……」


病弱「待たされるのはもう慣れました」

病弱「でも、あんまり遅いとまたこっちから行きますからね」


小説家「う……次は待たせないようにするから」


病弱「期待しないで待ってます」


小説家「し、辛辣だ……」


病弱「ほら、もう寝ますよ」

病弱「あんまりうるさくすると見回りの人来ちゃいますから」


小説家「じゃ、椅子でベッド作って……」ガタガタ


病弱「……はあ」

病弱「こっち」ポンポン

病弱「隣で寝てください」


小説家「は、はいっ!」ドキドキ


病弱「なんで敬語なんですか……」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


チュンチュン


小説家「ん……」モゾ

小説家(あ、朝の見回りの前にベッドの下に隠れなきゃ……)クイッ

小説家(袖掴んでる……やっぱまだまだ子供だなあ……)クスッ


ゴソゴソ


コツ コツ コツ


ガラガラッ


ナース「おはよう、病弱ちゃん」


病弱「ん……」モゾ

病弱「あっ……あれ……」


ナース「? どうかした?」


病弱「あ、いえ。なんでもありません……」

病弱(小説家さんがいない……)


ナース「そう? 今日のお昼に手術が始まるから、それまで安静にね」


病弱「はい」


ガラガラッバタン


コツ コツ コツ…


ゴソゴソ


小説家「ふう」


病弱「!」パアッ

小説家「ほんとに今日手術なのね……」

小説家(私にできること、何かあるかしら……)


病弱「もうここまできたらなるようになりますよ」


小説家「あら、吹っ切れた?」


病弱「あなたが待っていてくれるなら、どんなに怖くたって耐えられるだけです」


小説家「!」キュンッ

小説家(まずいまずい……こんな子供にキュンとさせられるなんて)


病弱「……朝の検診がきたら、さすがに隠れられません。シーツ交換とかで多分バレちゃいます」


小説家「そっか。なら、今の内に一度家に帰るわね」

小説家「ちゃんと着替えてさっぱりしてから、あなたの手術が終わるところに立ち会いたいし」


病弱「はい」

病弱「でもその前にもう1回だけ……」


小説家「欲しがりさんね……」


チュッ


小説家「じゃ、後でね!」バイバーイ



病弱の手術完了までに小説家がすること
安価↓

小説家(ありきたりだけどやっぱり……お参りよね)


巫女「あっ!」

巫女「お久しぶりですね!」キョロキョロ


小説家「見回したって彼氏なんていませんよ」


巫女「まさか振られて……!? かわいそうに、うちでお祓いしていきますか?」


小説家「いえ、その必要もないです」

小説家「もう大切な人ができたので」ニコッ


巫女(あら、振られてすぐに他の男に乗り換えたんですかね……)

巫女(大人しそうな見た目してやりますね、この人)


小説家「じゃあ、お参りしてきますので」


巫女「あ、はい。どうぞ」


小説家「…………」ペコペコ

小説家「…………」パンパン

小説家(病弱が無事に元気になって、私と過ごしてくれますように……!)

小説家「…………」ペコッ


巫女「お済みになりましたか? よかったらお守りもう一つくらい……」


小説家「いえ、恋愛成就のお守りの効果があったのでもう大丈夫ですよ」


巫女「えっ? あ、そうですか……」

巫女(お守りを買ったときの好きな人と結ばれたの? いやでも彼氏なんていないってさっき……あれ、大切な人ができたってどういう意味だ? 恋愛成就ってことは恋人だと思うけど……)ブツブツ


小説家の次の行動↓
病院に戻った場合、ストーリーが進行します
残り2回行動できます
2 回の行動後は強制的に病院へ行きます

小説家(念のために病院から原稿は持ってきておいたし、最後に見直しておきましょう)

小説家(といっても、何度も書き直した結果の作品だし特に直すところは見つからないとは思うけど)

小説家(まあ、最後の仕上げを完璧にするつもりでやりましょうか)

小説家(時間もないし、ささっとね)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


小説家(よし)

小説家(こんなところでいいわね)

小説家(登場人物の口調も揃えたし、文法がおかしいところも直した)

小説家(やっぱり改めて仕上げてよかった……)ホッ


小説の完成度がさらに上昇しました


小説家の次の行動安価↓
病院に戻った場合、ストーリーが進行します
残り1回行動できます
次の行動後は強制的に病院へ行きます

小説の最後が女同士で愛し合う百合のような結末に書いておく

元の小説がそもそも女性同性愛の小説で、それを小説家がセルフアレンジして続きを書いています
>>244を拾っても大した変更にならなさそうなので、申し訳ありませんが再安価します
小説家の次の行動安価↓

小説家(天啓っ!!)ピキーンッ

小説家(扇子を買って、短歌を書いてプレゼントしましょう!)

小説家(ふふ……これで病弱に『本当に小説書きなんですか?』なんて言われないわ)

小説家(この上なく、おしゃれ、かつ気持ちも伝わるはず!)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


小説家(よ、よし)

小説家(藤原義孝の『君がため』の歌を書いたわ)

小説家(……意味は確か)

小説家(『あなたのために捨ててもいいと思っていた命だけど、あなたに会ってからは、あなたに会うためにもっと長くありたいと思うようになった』……みたいな感じ)

小説家(死にかけた私達にはなんとなくお似合いの歌……だと思う)

小説家(よし。お昼も過ぎたしそろそろ病院に向かいましょう)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


小説家「あ、お母さん」


病弱母「あ、小説家さん……来てくれたんですね」


小説家「ええ。ご迷惑でなければ病弱さんの手術が終わるまで私も待っていていいでしょうか」


病弱母「ぜひ、待ってあげてください。私1人で待っているよりも友達がいてくれた方があの子も心強いでしょうから」


小説家「お昼ごはん食べられましたか? まだなら、私が待っているので食べに行ってください」


病弱母「あら、いいんですか? 実は焦ってお昼抜いてたんですよ」


小説家「はい。もし手術が終わったら私が責任を持って見守っておきます」


病弱母「じゃあお言葉に甘えさせていただきます。病弱のこと、よろしくお願いしますね」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


小説家「…………」センスパタパタ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


小説家「…………」ショウセツヨミナオシ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


小説家「…………」


病弱母「お待たせしました」


小説家「あ、お帰りなさい」


病弱母「まだ……なんですね」


小説家「はい。やっぱり心臓の手術って難しいんでしょうか」


病弱母「だと、思います……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


病弱母「…………」ペラペラ


小説家「…………」オマモリニギニギ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


病弱母「あの、これ読みませんか?」


小説家「小説……ですか?」

小説家(私が書いたやつだ……)


病弱母「あの子が入院する前に『左方先生の小説がもっと読みたい』って言ってたので買いに行ったんですよ」

病弱母「この、左方先生という方の作品って不思議なんですよ。ほとんどが同性愛をテーマにしてるんですが、変に美化もされず、醜悪に書かれる訳でもなくて……思春期の等身大のストーリーって言ったらいいんでしょうか」

病弱母「透明感のあって綺麗な文章で……私、小説を読むのって苦手なんですけどこの方の小説はどんどん読めるんです」

病弱母「そういうわけで……良かったら」


小説家「ありがとうございます……。でも、遠慮しておきます」

小説家「その小説だって、私が読むよりも先に病弱に読まれたいでしょうし」


病弱母「……詩的なことを言われるんですね。素敵です」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


パッ


小説家「あっ」


病弱母「明かりが消えた……」


小説家「それじゃあ、私は部屋に戻って待機してますね。家族じゃない人がいてもお医者さんも困るでしょうし」


病弱母「分かりました。話は私がしっかり聞いておきます」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


病弱「すー……すー……」


病弱母「手術は成功だそうです」

病弱母「あとは目が覚めるのを待って、何度か検査をしたら退院してもいいと」

病弱「もちろん何度か通院は必要になりますが……」


小説家「成功したんだ……」

小説家「よかったね……病弱」


病弱母「麻酔が切れて目が覚めるのは明日になるそうなので、私は一度帰りますね」


小説家「そうですか……。では、私も帰りますね」

小説家「……また会いに来てもいいでしょうか」


病弱母「ええ。……でも、お仕事とか大丈夫なの?」


小説家「自営業なので融通が効くんですよ。また明日にでも病弱の話し相手になります」


病弱母「あら本当に? じゃあ病弱のこと、明日もよろしくお願いしますね」


小説家「はい」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


翌日


病弱「ん……」ピク


小説家「……!」


病弱「…………」パチ


小説家「おはよう、病弱」ナデナデ


病弱「ぁ……ぉはょぅ……ござぃます……」ゴシゴシ


小説家「♪」ナデナデ


病弱「…………んぅ」ポケー


小説家(意外と朝に弱いのかしら)


病弱に何をする?安価↓
まだ病弱は病室から出られません
何かをプレゼントしたり、話題を提供したりということが可能です

あ、すいません間違いました、安価下にしてくれるなら、出来た小説を病弱に見せて感想を聞いてみる

>>253でいきます


ーーーーーーーーーーーーー


パサッ


小説家「今度こそ……これ、読んで」


病弱「ん……」

病弱「……あっ」ゴシゴシ

病弱「こ、これ……! 読んでいいんですか!」ハーハー


小説家「もちろん」

小説家「お母さんが持ってきてくれた私の別の小説もあるけど……」

小説家「あなたのための小説だから、こっちを早く読んでほしいな」


病弱「よ、読みます読みますっ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


病弱「~~~~~っっはあ………!!!」


病弱「素晴らしいです! 文句のつけようがありません!」

病弱「勢いがあって、なおかつ懐かしさを感じる表現、それにこの盛り上がりも秀逸です!」

病弱「仕上げまで丁寧で、誤字も全くなくて……」

病弱「これが……世界で私だけが読める小説……」

病弱「幸せです……!!」


小説家「よ……」

小説家「よかったぁ~……!」


ギュウウウウッ


病弱「な、なんで小説家さんがそんなに喜んでるんですか」

病弱(く、苦しい……けど突き放せない……)


小説家「やっぱり読んでくれるまで感想って分からないじゃない? でも、喜んでくれたからこっちも安心して……」


病弱「…………」

病弱「私があなたの作品をけなしたりする訳ないじゃないですか……」ナデナデ

病弱「まあ、本当にファンならダメなところはダメって言ったほうがいいんでしょうけどね」

病弱「でも、本当にいい作品でした。ありがとうございます、左方茶房先生……いや、小説家さん」

小説家「退院っていつになりそう?」


病弱「検査で異常が見つからなければ、一週間くらいで退院できると思います」


小説家「そっか……心臓の手術したんだし、検査に何日もかかるのかしら」

小説家「退院したら、またコンビニで会いましょうね」

小説家「それで、ゆっくり計画をたてていろんなところに行きましょう」


病弱「はい。楽しみにしてますよ」


小説家「入院中もまだまだお見舞いに来てあげる」

小説家「だから早く元気になってね」


病弱「よく効くお守りがありますからね。きっとすぐ良くなりますよ」

小説家(それから毎日のように病弱のお見舞いにいった)

小説家(日に日に快復に向かっているようで、病弱の体調はどんどん良くなっていった)

小説家(隠れてこっそり抱き合ったり、キスしたり……それが病弱に元気を与えていたのかもしれない)

小説家(そして退院の日……)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


病弱「もちろん異常なしで退院……と」


病弱母「小説家さん、今日は来なかったわね……あんなに毎日来てくれたのに」


病弱「私が言ったからかな」

病弱「今日はいつものコンビニで会いましょうって」

病弱(退院でテンションあがったら、小説家さんもそうだけど私も歯止め効かなくてみんなの前で抱き合ったりしそうだし……)


病弱母「あら、今日早速行くの?」


病弱「うん。最近ほとんど歩いてなかったからリハビリも兼ねてね」


病弱母「小説家さんと店員さんにちゃんとお礼言うのよ」


病弱「分かってるよ」


小説家はコンビニに
①病弱より先についた
②病弱より後についた
安価↓

病弱(ま、どうせ小説家さんは遅れて来るでしょう)テクテク

病弱(でもまあ待ってる時間も悪くないというか……)テクテク

病弱(うーん……思ったより私小説家さんのことを好きになったみたいですね)テクテク


ウイーン


小説家「や、遅かったわね」


病弱「し、小説家さん!? なんで!?」


小説家「なんでってひどいなあ……。今日はコンビニで会おうって言ったのそっちじゃない」


病弱「そ、そうですけど……でも今まで毎回遅く来てたのに」


小説家「次は待たせないって言ったでしょ? どう、惚れ直した?」


病弱「そ、そんなことで惚れ直したりしませんっ!」


小説家「そりゃ残念……」


病弱「…………そ、それより」チラッチラッ

病弱「何か言ってくれてもいいんじゃないですか……?」

小説家「うん……ほら、おいで」


病弱(小説家さんが両手を軽く広げて待ってる……)

病弱(あの腕に抱かれたら、きっと耳元で私の聞きたい言葉を囁いてくれるんだろうな……)

病弱(もう小説家さんに抱きしめられるのが全然嫌じゃなくなってる……いや、最初から抱きしめられるのは好きだったけど……)

病弱(というか、むしろ抱きしめてほしいって思ってる私がいる……)タタッ


ギュウッ


小説家「退院おめでとう、よく頑張ったわね」ギュッ


病弱「はい……!」ギュッ


小説家「ほら、店員さんも」


店員「急にその雰囲気の中に私を混ぜるのやめてください」

店員「でもまあ……退院おめでとうございます、病弱さん」


病弱「ありがとうございます、店員さん」

小説家「よし、じゃあ早速行くところの計画たててみましょうか!」


病弱「私、はやくオムライス食べてみたいです」


小説家「オッケー。じゃあ食事を優先的にして……夕陽が綺麗に見えるポイントもいくつか調べてあるから、そこにも行きましょう」

小説家「あとは……神社で巫女さんにも会った方がいいかしら」


病弱「……本当に、これからも一緒にいてくれるんですね」


小説家「もちろん。これを一通り巡ったら、次は新規開拓からやるのよ」

小説家「当然、病弱と一緒にね」


病弱「はい。あなたとならこの先何が待っていても大丈夫です」


小説家「ええ、病弱とならこれからもっと面白い物語になりそう」


病弱「私のこと、しっかり守ってくださいね」


小説家「もちろん! 約束したものね」


病弱「それなら安心です。……それじゃあいきましょうか。私達の物語の続きに」


小説家「ふふっ……そうね」

小説家「……私達の物語はまだまだこれからよーっ!」オーッ




小説家と病弱編 おしまい!

いかがだったでしょうか

小説家と病弱が互いに好きあって、一段落ついたのでここでおわりとなります
最後が打ち切り漫画みたいな終わり方になってしまいましたね

今までの2作と比べると格段に長くなってしまいましたが、このくらいの長さでも大丈夫でしたでしょうか

次はまた別の二人を書いていきます

付き合ってからの話もやりたいのですが、やはり長くなりすぎると思います
もう少し他の話を書き終わったあとで、今までの話の中から好きなペアの続きの話を募ったりして番外編みたいな感じで書くかもしれません


では、次の話にいきます

次の話は世界観の設定からいきます
①現代日常(今までの話と変わりません)
②異能力現代(現代ベース+魔法が使えます)
③異世界ファンタジー(よくある中世ファンタジー、剣と魔法の世界で、魔物も出てきます)
④近未来(ロボットや銃が出てきます)
⑤その他

⑤その他の場合、できるだけ具体的にどのような世界観なのか書いてください
ただし、二次創作になりかねないので「ポケモンの世界」や「ドラクエの世界」など具体的な作品名はなしです
世界観の説明で「○○のような世界」と分かりやすくするためなら取り入れます

安価↓~↓3までの中で最もコンマの大きいものを採用
00は100として扱います

次はまた現代日常となります
気が早いですが、この次の話の決め方も説明します
次の5話目は現代日常を抜いた世界観の設定の中から安価を取ります
さらにその次は5話目で使った世界観を抜いて、現代日常を混ぜた世界観の設定の中から安価を取ります

つまり、4話目で現代日常なので5話目は
異能力現代、異世界ファンタジー、近未来、その他
のみが選択肢となります
仮に5話目で近未来が選ばれた場合、6話目は
現代日常、異能力現代、異世界ファンタジー、その他
のみが選択肢となります


もし、現代日常、異能力現代、異世界ファンタジー、近未来、以外でわかりやすい世界観の指定があれば教えてください
次以降の選択肢に組み込みます

では次の主人公の属性安価↓
使用不可属性
女、ドM、幼女、耳年増、委員長、小説家、病弱、その他ファンタジー·SF関連の現代ではありえない属性

女教師

名前表記を先生でいきたいところですが、普通生徒は「○○先生」と呼ぶため名前なのか属性なのか判別が付きにくくなるかと思います
なので、名前は>>273の女教師を使わせてもらいます


では教師の特徴を3つ
安価↓
安価↓↓
安価↓3

謎の事件に巻き込まれて体が小学生になってしまった

あ、長さは今回くらいがむしろちょうど良いと思いました

>>276
ごめんなさい、さすがにコナン君状態で高校の教師はできないと思うので再安価します
もう1つ特徴安価↓

>>278
ご意見ありがとうございます
キリのいいところで切るので長さはまちまちになりますが、100レスとちょっとを1話の参考にしていきたいと思います

教師はいっつもだるそーにしてるが、生徒からはしょっちゅう告白される美貌の持ち主で、しかも中国拳法の達人となりました


ついでヒロインの人数
1人か2人のどちらかでお願いします
2人の場合、どちらからの好感度もすごく高い場合のみハーレムエンドが可能です
通常は最終的にどちらか1人を選ぶことになります
では人数を安価↓

ヒロインは1人でいきます

ではヒロインの属性安価↓

オカルトチックですが、現代にもいてほしいという願いも込めて幽霊で採用します

しかし片方死んでるとどう幸せにしたらいいか分かりませんね
成仏してはい終わりというのも悲しいですし
もっと恋愛ものを読んどけばよかったです
何かいい案があれば教えてください

ひとまず幽霊の特徴を3つ
安価↓
安価↓↓
安価↓3

ハッピーエンド狙いのであれば、この二人が来世で恋をするて感じでどうでしょう?いわいる輪廻転生生まれ変わりてやつです
幽霊の子が正しく成仏してそして女教師も寿命を真っ当して、大体100年後くらいの未来、生まれ変わった二人が再開してそして二人の前世の記憶が蘇る
手間がかかるエンドですけどこんな感じならハッピーエンドになるのでは?

幽霊は女教師の元同級生で、幽霊がまだ生きてた頃、女教師は幽霊に数少ない優しく接してくれた人
また、いじめていた女子の不良達を鉄拳制裁してくれた
だが、幽霊ということで存在が曖昧なので女教師は幽霊の事を物語開始時点では思い出せない

現在学校では悪霊扱いされてる

これでいきます

>>290
ありがとうございます
生まれ変わりも考えました
死ぬのはなんであれ悲しくなっちゃうので、転生は最終手段にします

やはりスタートを考えるのは時間がかかりますね
では始めます

カチッ カチッ カチッ……


教師(……20時か。さすがに帰らないと)


教師「うーん……生徒と過ごすのは楽しいし好きだけど、テストの採点とかばっかりだとやっぱだるいな……」コキコキ


フワッ


教師「!」ゾクッ


教師(な、なんだ今の寒気は……。いや、そもそもなんで室内の廊下で風が……? あの教室からか?)
 

ガラッ


教師「おい! こんな時間までなに……し……て……?」


???「…………あ!」


教師(あ……? うちの制服……だけど……)

教師「あ、足が……ない……!?」


???「あっ、マズイ」シュルシュル

???「ごめんね、教師ちゃん。私もう行くから」


教師「え? あ、ああ。気をつけて帰れよ……?」

教師(足が生えた? っていうか、あれ……お化け……?)

教師「……きゅう」バタッ

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


警備員「先生! 先生、起きてください!」ユサユサ


教師「ん、んう……?」パチッ

教師「あれ……わたし……」


警備員「こんなところで寝るなんてどうしたんですか?」


教師「えっと……疲れてたのかな……?」

教師(そうか、幽霊を見て気絶したのか……)

教師(そんな非現実的なものに取り乱すだなんて、ホントに疲れてるのかも)


警備員「大丈夫ですか? 今日はもう時間なんで玄関も鍵掛けますから、早く帰ってゆっくりおやすみください」


教師「そうします……」フラフラ

教師(えっと……)チラッ

教師(教室の中に幽霊はいない……か)

教師(いやいや! 幽霊なんている訳ないし!)ブンブン

教師(は、早く帰ろう……)

翌日ーーー


生徒A「おはよーだる先生」


教師「おう、おはよー……ふぁ」


生徒B「だる先生眠そうだね? 大丈夫?」


教師「ああ、ちょっと寝不足でな……まあ大丈夫だよ」ニコッ


生徒C「笑った! だるそうな雰囲気なのに笑顔は可愛いというギャップ! たまらないわぁ……!」


教師(お化けが怖くて眠れなかったなんて言えるわけないしな)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


???「教師ちゃん、おはよう!」


教師「ああ、おは……」ビクッ

教師「おま、お、お前は……!」

教師(昨日の……足のない生徒……!)


???「あ、顔覚えててくれたんだ? 嬉しいなあ」


教師(今は足がある……)

教師「お前……何者だ?」


???「私? えっと……名前は幽霊。お察しだとは思うけど……」

幽霊「お化けだよ♪」ニコッ

教師「な、何が望みだ!? 私の体か! ただではやらんぞ!?」バッ


幽霊「やだなあ、そんなんじゃないって」

幽霊「ただ教師ちゃんには見られちゃったから、どうせなら改めて伝えておこうと思って」

幽霊「それに、中国拳法の達人なんかとやり合おうとも思わないし」


教師「え……?」

教師(なんで私が中国拳法使えるって知ってるんだ……? 教師の中でも仲のいい人にしか教えてないし、生徒にはもちろん教えてない……)

教師「いや、そもそもお化けとか教えなくていいから! 私、怖いの苦手なんだよ!」


幽霊「あら意外。強くても乙女なところもあるんだ」


教師「あ~……くそっ! だが普通に過ごしてるってことは今は高校生として周りに見えてるんだよな!?」


幽霊「え、うん……」


教師「だったら先生を名前で呼ぶな! せめてだる先生と呼べ!」


幽霊「あ、あれ……私のこと覚えてない?」


教師「しっかり覚えてるさ! 突然私の常識を覆してくれた迷惑なお化けだろ!?」


幽霊「……そっか。……覚えてないんだ」ボソッ

幽霊「ごめんね、だる先生。次からはちゃんと先生って呼ぶから」


教師「よし、それでいい。そしてできるだけ私に関わるな。お化けはホントに無理なんだ」


幽霊「うん……それじゃあね」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


放課後ーーー


教師(とりあえず今日一日の動向を見ていた限りは普通の女子高生だった)

教師(ううむ……まだ校内にいるし、他の生徒や先生に悪さをする前にこちらから何かしてみるか?)


幽霊(教師ちゃんすっごいこっち見てる……)


教師の行動安価↓
自由安価です、あまりに変な安価の場合再安価します

教師「おい」


幽霊「わっ!? な、なに?」


教師(お化けでもびっくりするのか……)

教師「うちの高校には悪霊の噂がある。よくある七不思議ってやつだな」

教師「もちろん今まで私は毛ほども信じてなかったんだが……」

教師「お前が学校の悪霊と言われている幽霊なのか? 想像してたイメージと少し……いや大分違うんだが」


幽霊「あー……そうっちゃそうだけど違うっちゃ違う……みたいな?」


教師「? はっきりしないな……どういうことだ?」


幽霊「この体だから、他のお化けとか都市伝説とかのことも分かるんだけど……」

幽霊「他の悪霊が悪さしてるのを止めたり、生徒にそれとなく注意したりしてたらさ……」

幽霊「『うちの高校にはお化けがいて、それが一緒に授業を受けたり悪さをしたりしてる』って噂されるようになったの」

幽霊「悪事の発生現場にはできるだけ証拠は残さないようにしてたんだけど、バレるところからはバレるみたいね」


教師「つまりあれだ……不良がいたからボコボコにしたら、助けた人に怖がられた。みたいな感じだな?」


幽霊「まあ……そんな感じかな」

幽霊(不良ってキーワードにも反応しないのか……)ショボン

教師(不良ねえ……そういえば昔、私がここに通ってたときにもいたな……)

教師(ま、どうでもいいか)

教師「そういえば、幽霊はどこで寝泊まりしてるんだ? 幽霊ってそもそも睡眠必要なのか?」


幽霊「私、学校に未練があって学校外には出れないの。睡眠は必ずしも必要じゃないけど、横になりたいなーってときは宿直室を借りてるよ」


教師「宿直室……? この学校にそんなところがあったのか」


幽霊「今はもうほとんど使われてないけどね。文化祭だとかそういう行事の日だけ、当直の先生と警備員さんとで使ってるみたい」


教師「なるほどねえ……」


翌日の教師の行動安価↓
翌日の幽霊の行動安価↓3

生徒たち「え……あれなに……?」ヒソヒソ

生徒たち「わかんない……だる先生が熊を背負ってるけど……まさか勝ったのかな?」ヒソヒソ

生徒たち「そんな武術の達人じゃあるまいし……」ヒソヒソ


教師「おう、どうしたお前ら」


生徒B「だる先生、その熊は……?」


教師「ん……学校にもこれくらいの可愛げはあってもいいんじゃないかなと思って買ってきた。ただの熊のぬいぐるみだよ」


生徒A「だる先生ぬいぐるみなんて買うんだ……! 可愛いー!」モフモフッ


教師「うお……っと。突然抱きつくな。危ないだろ」


生徒A「ごめんなさーい」モフモフ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


教師「よいしょ……っと」ドスッ


幽霊「だる先生、それどうしたの?」


教師「買ってきた。これからコイツ使って寝ていいぞ」


幽霊「か、買ってきたって私のために?」


教師「そうだよ……。悪いか?」


幽霊「悪くなんてないですけど……お化けの私なんて嫌いなのかと」


教師「嫌いなわけあるか。苦手なだけだ。……それに、今のお前はただの一生徒でもあるしな」


幽霊「嫌われてるんじゃないんだー……。よかったあ」モフモフ

幽霊(……あれ)

幽霊(中に入れる……?)

深夜の学校ーーー


???「花子ちゃーん」


花子「あ……! 幽霊ちゃ……」

花子「ひいいいいいいいいいいいい!!?」


幽霊inテディベア(以下テディ)「来たよー♪」


花子「いやあああああああああ! 来ないでくださああああああああい!!」


テディ「なんで逃げるのー!? 待ってよー!」ドドドド


花子「いいいいいいやあああああああああ!!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


テディ「つ……捕まえた……」ゼーゼー


花子「霊体って疲れないのに……すごい疲労感…… 」ハーハー

花子「な……なんで熊なんですか……幽霊ちゃん」グテー


テディ「教師ちゃんがくれて……遊んでたら入れることに気づいたから入ってみたの……」ダラー


花子「なるほどです……。でも時々にしといた方がいいですよ……。どこからバレるかわかりませんからね……霊体ならともかく実体があると……」


テディ「そうするよー。体が重くて疲れる感じもあるしね」


翌日二人にハプニング発生
何が起きたか安価↓

すみません説明不足でした
二人というのは教師と幽霊のことです
基本的に「二人」というのは主人公とヒロインを指すと思ってください

安価↓

ザーザー


教師(ひどい雨だな……)

教師「おーい幽霊ー」


幽霊「ん? どしたの?」


教師「今日私帰んないで学校に泊まることにしたから」


幽霊「え!? いいの!?」


教師「帰るタイミング完全に間違えた。台風近づいてきてて危ないみたいだから泊まらせてくれって校長に頼んだらあっさりOKでたし」

教師「そういうわけで宿直室借りるぞー」


幽霊「あ……はーい」

幽霊(別に私の部屋ってわけでもないんだけどな……)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


教師「うし、せっかく時間できたから抜き打ちの小テスト作ってやろう」ニシシ


幽霊「わー悪い顔してるー」


教師「失礼なっ!」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


教師「ふあ……」

教師「だいぶ時間たったし寝るかー……」


幽霊「あ、寝るの? おやすみー」


教師「悪霊きたら守ってくれなー」


ギュッ


幽霊(テディベア抱いて寝るんだ。抱きまくらないと寝れないのかな)


教師「すー……すー……」


幽霊「あ、もう寝てる……早いなー」

幽霊(…………)

幽霊(テディベアに憑依っ)ズッ


教師「ん? んー……」ギュー


テディ(あーあ……私が不良に襲われてたときの夢でも見てくれたらいいのに……)ナデナデ

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


スケバン『よーう、幽霊ちゃーん。ちゃんと金持ってきたんだろうな?』


教師《なんだこれ……夢か?》


過去幽霊『ひっ……は、はい……っ』プルプル


教師《幽霊じゃん。イジメられてたのか……》


不良娘『あっはは! こいつ震えてやがんぜ? マジウケんだけど!』


ヤンキー娘『生まれたての子鹿かっつーの! ぎゃははははは!!』


姉貴『おら、お前らそこまでにしときなよ』

姉貴『あんたもさっさと金置いて失せな。アタシたちは金に用があるんだ』


教師《な、なんだコイツら……! カツアゲかよ畜生!》ブンッ

教師《く、くそ……パンチしてもすり抜ける》

教師《夢なのに見てるだけかよ……!》


ザッ


???『やめなよ、みっともない』


ヤンキー娘『あんだあ、てめえは!? 急に出てきて何言ってやがうぐっ……!?』ドサッ


???『だから、カツアゲなんてみっともないからやめなって言ってんだけど。聞こえなかった?』


教師《あ、あれは……高校の頃の私!?》

教師《みぞおちに1発……。そうだ、こんなことあったな……》


過去教師『それとも痛い目見ないとわからないのかな?』


姉貴『お子ちゃまは帰って寝てな! あんたら、やっちまえ!』

教師《そうだ……不良達にカツアゲされてるところに出くわして……》


不良娘『おらっ! 死ねっ!!』ブンッ


教師《大振りのナックルパンチを避けて、その腕を掴みつつ懐に入る》

教師《そしてそのまま空いてる方の腕で腹に1発》


過去教師『ふっ!』ドッ


不良娘『げふっ……』ドサッ


スケバン『……んだよテメエ! コイツのなんなんだよ!』


過去教師『えっと……おんなじクラスの……』タタッ


教師《そうだ、喋りながら近づいて……》


過去教師『友達……っ』グンッ


スケバン『バカが! 体当たりが全然届いてねえぞ!』チャキッ


教師《ナイフが振り下ろされる前に……》

教師《鉄山靠(てつざんこう)……》


過去教師『かなっ!』ドンッ


スケバン『ぶっ!?』ドサッ


姉貴『……ちっ』


スケバン『いで……いでえ……!』


ヤンキー娘『腹が……息ができねえ……』


姉貴『起きな、お前ら! 帰るよ!』

過去教師『大丈夫? アイツらは帰ったよ』


過去幽霊『あ……ありがとうございます』


過去教師『? なんで敬語? 同じクラスじゃなかったっけ?』


過去幽霊『あっ、ごめんなさい……。敬語じゃなかったらいつも殴られてて……』


過去教師『ふーん……。じゃあタメ口じゃなかったら私も殴ろうか?』


過去幽霊『え、えええええ!? そ、そんなの嫌です! ……あっ』


ぺちんっ


過去幽霊『あえ……? で、デコピン……?』


過去教師『ばーか。友達を殴るわけないじゃん。ほら、立って』


グッ


過去幽霊『……デコピンで腰が抜けて立てません……』


過去教師『……ほらっ』グイッ


過去幽霊『な、なななっなんでお姫様抱っこなんですか!?』


過去教師『あんたが立てないって言うから。ほら、保健室行くよ』


教師《そうだ……なんで忘れてたんだ……》

教師《私と幽霊は友達だったじゃないか……!》

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ザーザー……


教師「ん……」パチッ

教師「朝か……ふぁ……」

教師「ってのんびりしてる場合じゃない!」ガバッ


ガチャッ


教師「幽霊! 幽霊ー! 出てきてくれー!」タタタッ


幽霊「なにー? 朝から元気だねー、だる先生」


教師「いた! あのな、幽霊! 私思い出したよ!」ガシッ


幽霊「わ、な、なに? 突然……」


教師「夢で見て思い出したんだ! お前と私は! 昔友達だった……!!」

教師「そうなんだろ……!?」


幽霊「思い出したんだね……教師ちゃん」

幽霊「うん……私とあなたは昔友達だった」

プルルルル プルルルル


教師「……もしもし、教師です」

教師「……はい、はい。……分かりました。ありがとうございます」

教師「はい、失礼します……」ピッ


教師「台風のおかげで今日の登校はなしになった」

教師「帰れるなら帰ってもいいし、もう一泊してもいいらしい」

教師「……幽霊、時間ならある。……何があったのか教えてくれないか?」

教師「なんで不良に狙われることになったのか……なんで幽霊は今は私に敬語を使わなくなったのか……なんで私は幽霊のことを忘れていたのか……なんで……」

教師「なんで幽霊は死んだのか……!」

教師「教えて……教えてくれ……!」


幽霊「……そっか。全部を思い出したんだんじゃないんだね……」

幽霊「その様子だと私達が出会った頃を思い出したのかな?」

幽霊「…………」


幽霊は詳細を……
①教える
②教えない
③少し教える

安価↓

また忘れてました……

あと誤字訂正
×幽霊「……そっか。全部を思い出したんだんじゃないんだね……」

○幽霊「……そっか。全部を思い出したわけじゃないんだね……」

幽霊「いいよ、教えてあげる」

幽霊「さすがに私も全部把握してるわけじゃないけど、話せるだけ話してみる」


教師「……!」


幽霊「まずは私達が出会う前からかな」

幽霊「私の親戚にね、有名人がいるんだ。……簡単に言えば、その有名人と知り合いで、お金を持ってこさせることができると思われたから」

幽霊「そんなわけないのにね? 親戚だからってお金貸してもらえるわけないのに……」

幽霊「で、結局誰に頼めるはずもなく、なんとか集めたお金を持っていったの」

幽霊「結局渡さなくて済んだんだけどね。……あのときはありがとね、教師ちゃん」

幽霊「それからは教室でもよく喋ったりして、仲良くなった」

幽霊「えっと、敬語を使わなくなったのと、私が死んだことに関してなんだけど。これは似てるからまとめて教えちゃうね」

幽霊「私、自殺したんだ」


教師「…………は?」

幽霊「そして死ぬ寸前に敬語をやめられたの」


教師「ま、待て待て待て! なんで自殺したんだ!? もうイジメられてなかったんだろ?」


幽霊「まあねえ。でも、自殺するしか方法がないと思ったんだよ、私は」


教師「なんで自殺なんて……」


幽霊「……ごめん。話せることは話したいけど、自分の死についてはやっぱり話したくないな……」


教師「そ、そうだよな……。すまん……」


幽霊「あ、でも記憶がなくなったのは多分私が死んだすぐ後だと思うよ」

幽霊「なんでなくなったかは分かんないけど、学校でも話題になってたし」


教師「幽霊は死んですぐこの学校に縛られるようになったってことか……」


幽霊「まあ、そうなるね?」

幽霊「さっきの疑問に関してはこんなところかな?」

幽霊「全部は話せなくてごめん。辛いかもしれないけど、できればこれは教師ちゃん自身に思い出してほしいな」


教師「ああ。そうするよ」


雨の学校で二人きりです
何をしますか?
①事件について図書室で調べる
②幽霊に他の霊を紹介してもらう
③その他(自由安価)
安価↓

幽霊「暇だねー」


教師「図書室でも行くか? 一日くらいなら暇潰せるだろ」


幽霊「やだ!」


教師「や、やだってお前……」


幽霊「それよりトイレいこうよ!」


教師「はあ? なんでトイレに……」


幽霊「いーからいーから♪」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


幽霊「そういうわけで、友達の花子ちゃんです♪」


花子「どうも……」


教師「…………」


幽霊「……?」

幽霊「あ……」

幽霊「立ったまま気絶してる……!」

幽霊「おーい」


教師「はっ!?」ビクッ


幽霊「あ、起きた」


教師「は、花子は!? 夢か!? 夢だよな!?」


花子「ここです……」


教師「ヒイッ!!」


花子「こんなに怖がってもらえるとは……幽霊冥利に尽きます……」


教師「だ、だだだだだだって花子ってあの花子だろ!?」


花子「はい……都市伝説で有名な花子です……」


教師「死ぬんだー……私はトイレに引きずりこまれて死ぬんだー……」

教師「助けてよ幽霊ー……死にたくないよー……」


幽霊「大丈夫だよ教師ちゃん!」


教師「幽霊……!」


幽霊「死んだら私とお化け仲間になれるから!」


教師「だめじゃんか!!」


花子「あの……そんなことは私……しません」

花子「引きずりこむなんていうのは……学校に霊力の溜まってる強い花子さんにしかできませんから……」

花子「私は精々トイレの中にいてびっくりさせるだけです……」


教師「そ、そうなんだ……よかった……」

幽霊「他にも友達いるよー」

幽霊「骨格標本さんとか、ベートーヴェンさんとか! 二宮金次郎くんと、あと時々校庭に人面犬が入ってきたり!」


教師「や、やめてくれ! 私の通う学校にそんなのがいるだなんて知りたくない!!」


花子「そんなのいませんよ……」


幽霊「あっ! なんで言っちゃうのさー」


花子「やりすぎです……教師さんが……」


教師「悪霊退散悪霊退散……」ブツブツ


幽霊「ご、ごめんごめん……やりすぎた」アハハ


教師「い、いないのか?」


幽霊「うん、いないよ」


教師「よ、よかった……」ジワッ


幽霊(学校の怪談で泣く大人なんているんだ……)


なんだかんだ楽しく過ごしました


翌日の教師の行動安価↓
翌日の幽霊の行動安価↓↓

人が居ないようなので連投します、幽霊影ながら戦っている女教師を援護、女教師の強さに追い詰められらた不良達がいじめていた子供を盾に脅迫して来たので、その不良の真上からポルターガイストで物を落下させて昏倒させる

ごめんなさい、連取りはできればなしにしたいので再安価でお願いします

今から夜勤のため、6時までスレの確認ができません
それまでに新しい行動安価が来なかった場合は>>325を採用します

明日の幽霊の行動再安価↓

>>325を採用します
ただ、先生が生徒に手を出すと今のご時世簡単に捕まってしまうので鉄拳制裁はなしにします
捕まると学校との距離が空きすぎて話が進まなくなるのでご了承ください

では投下します

教師「…………」チラッ

教師「!!」


ダダダッ


教師「そこの生徒たち! なにやってんだ!」


いじめっ子「……ちっ」


いじめられっ子「せ、先生……!」


教師「おい、そっちの」


いじめっ子「は? あたし?」


教師「その手に持ってるものを渡せ」


いじめっ子「あれあれ、先生がカツアゲですか? そんなことしていいと思ってんですか?」


教師「そういうことじゃないだろ! いいからその手に持ってるナイフをよこせ!」ダッ


いじめっ子「来んじゃねえ!」


チャキッ


いじめられっ子「ひっ……!」


いじめっ子「近づくな」

いじめっ子「それ以上近づいたらコイツのことを刺す」

いじめっ子「今日はもとから新品のナイフの切れ味を試すためにコイツの制服をちょろっと切ろうと思ってただけなんだけどなあ……」

いじめっ子「おい、いじめられっ子。あの先公が悪いんだぞ。アイツさえ来なきゃお前のことを刺そうなんてちっとも思わなかったんだからな」


教師(まずい……どうする……?)

教師(どうすれば無事にあの子を助けられる……!?)


いじめっ子「さ、じゃあ上から切っていこうか」

いじめっ子「クソ先公はそこで指咥えて見てな。近づけばそのままプスリだ」


教師(やるしかないか……!)ダッ


ドスッ!


いじめっ子「あ……?」グラッ

いじめっ子「く……く、ま……?」ドサッ


教師(これ……宿直室のテディベア……?)

教師(まさか……!)バッ

教師(いた……! 踊り場の窓からやったんだ……)


幽霊「♪」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


教師「幽霊……さっきは熊のぬいぐるみ落としてくれてありがとう、助かったよ」


幽霊「いやーそれほどでも……」

幽霊「ってか、ババーっと教師ちゃんが倒しちゃえばよかったのに」


教師「正直、最後の最後は手が出そうになったよ」

教師「でも今は先生だし、生徒に暴力なんて振るったら大問題なんだ。だから迷ってた」


幽霊「そっか……先生も大変だねえ」

幽霊「あのさ……。不謹慎だけど……さっきのいじめで何か思い出した?」


教師「うーん……」


①ナイフに見覚えが……
②何も思いだせないな……
安価↓

教師「ナイフに見覚えが……ある気が……」


幽霊「ほ、ホントに!?」


教師「……!?」ズキッ


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


過去幽霊『ごめんね……ごめん……』


スッ……


過去教師『ダメだ……やめろ幽霊!』


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


教師「なに……これ」フラッ

教師「幽霊が縛られてる私にナイフを向けてる……!?」


幽霊「え……?」


教師「私に何をしたんだ……幽霊」

教師「言え! 何があったんだ!」


幽霊「……言えないよ」

幽霊「でも、記憶は確実に戻ってる。無理して思い出そうとしたら脳や体に負担がかかるっていうし……」

幽霊「……全部思い出すまで、我慢してほしい」


教師「……くそっ」


翌日の教師の行動安価↓
翌日の幽霊の行動安価↓↓

教師(私が幽霊と昔友人だったのは間違いない……)

教師(でもなんで私は幽霊のことを忘れていたんだ? 私がこの高校に通ってたのだってそう遠くない昔だ……)

教師(単に忘れていたってわけじゃないのか……?)

教師(……また夢でも見れたら思い出せるかもしれないんだけどな……)ウトウト


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


過去教師『おい、幽霊をどこにやった』


教師《あれ……また、夢……?》

教師《よし、これでまた何か思い出せれば……!》


スケバン『ちょーっと連れてっただけだよ』

スケバン『ここから離れたとあるところで待ってもらってる』


過去教師『そうか……じゃあお前を脅してその場所を吐かせればいいのか?』ギロリ


スケバン『おっと、そうはいかない』カチカチカチ


プルルルル プルルルル ガチャ


スケバン『ほらよ』ポイッ


過去教師『ケータイ? ……もしもし? まさか幽霊なのか?』


姉貴『ざぁんねん、あたしだよ』


過去教師『お前か……随分回りくどいやり方でリベンジするんだな?』


姉貴『リベンジなんかじゃなくて、これからあなたをリンチするの。もし来なかったら……ほら』


幽霊『んぐぅ……ぶはっ! 教師さん! 来ちゃだめです! こいつら30人ぐらいいて……!』


不良娘『てめえ! 何べらべら喋ってんだよ!』


幽霊『ぜ、絶対来ちゃだめですよ教師さ……むぐぅ!』


姉貴『そゆこと♡ 今は喋れないようにして縛ってるだけだけど、スケバンに何かしたら即座にこいつのこと殺すからねー。じゃ』ブチッ


過去教師『…………』ギリッ


スケバン『おいおい、なに黙っちゃってんの? 来ないとアイツのことボコすよ?』

スケバン『おとなしくついてくればあの女の安全は保証してやるさ』


過去教師『分かった。いいから早く連れて行け。幽霊の無事が分かったらすぐにその鼻へし折ってやる』


スケバン『へへっ、怖いねえ』


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


スケバン『ここだ、入んな』


教師《そうだ……何か倉庫みたいなところに連れて行かれて……》


ゴゴオオオオ……ン


教師《開けて、中には……》


過去幽霊『んー! んー!!』モゴモゴ


姉貴『来たね……ほらよ』グイッ


過去幽霊『ぶはっ! に、逃げてください教師さん! ここは危険です!!』


不良娘『あんたは黙って……ろっ!』ボゴッ


過去幽霊『うぐっ……! げほっ!』


過去教師『な……っ!』ブチッ

過去教師『なにしてんだてめえ!! ぶっ飛ばしてやる!!!』


教師《中にはさるぐつわを噛まされてる幽霊がいて、挙句目の前で幽霊が殴られて……》

ダダっ


ヤンキー娘『アイツのとこには行かせねえよ!』ブンッ


過去教師『邪魔だ! どけ!!』ゴッ


ヤンキー娘『あがっ!?』


眉なし娘『こんなん木刀(こいつ)で一発っしょ!』ヒュッ


過去教師『お前も邪魔!!』ビキッ


眉なし『あ……? あ、あ……!! 手首が! 手首があ……!!』プラーン


デブ女『だらしないわよあんたたち! こんなの屁でもないわ!』ズンッ


過去教師『デブは寝てろ!』ブンッ


デブ『え? 地面が上に……』グルングルン

デブ『……おぶう!』ズシン


舎弟A『この……クソガキがあ!』バッ


過去教師『数が無駄に多いんだ……よっ!!』ゴスッ


舎弟B『今だ!』ガシッ

舎弟B『へへっ捕まえ……はがっ!!』ボキッ

舎弟B『は、はなぢが……はなぢがでてるよお……』ダラダラ

舎弟C『おい……あいつ、捕まえればいけんじゃね?』

舎弟D『ああ、一瞬いけそうだったもんな!』


バッ

ゴッ ガスッ


舎弟C『あっ!?』ドサッ

舎弟D 『ぶべっ!!』ガクッ


過去教師『喋ってんじゃねえよ。隙だらけだぞ』


ツッパリ娘『い~いこと聞いた♪』ガシッ


過去教師『離れろ!』ブンッ


ツッパリ娘『あぶなっ! ほらほら、あんたらやっちまいなよ!』


特攻娘『うらっ!』ボゴッ


過去教師『ぐっ……!』


特攻娘『おやおや? まさか一発でダウンです……かっ!!』ゴッ ドスッ


過去教師『誰がダウンなんてするかよ……っ』


グリンッ


ツッパリ娘『は?』

ツッパリ娘『……あ、あたしの腕えええええええええ!!? ね、ねじれっ!? なにこれえ!?』


ゴスッ


特攻娘『ぢぐじょう……いでぇ……』ガクン

教師《そうだ……どんどん関節極めたり、骨を折ったりっていうケガのレベルが取り返しのつかない業で取り巻きを倒してったんだ》


過去教師『はあ……はあ……っ』


スケバン『さすがにそろそろ息切れかしら? ざまあないわね』

スケバン『やる気があったとしてもこっちにはまだ10人以上いるわよ? もう体も動かなくなるでしょ』


過去教師『体が動かないなんてことあるわけない……』ハアハア

過去教師『だって……私はまだ幽霊を助けてないから……』ズリ…


過去幽霊『教師さん……やめてください……帰ってくださいよ……!』

過去幽霊『あなたが傷つくところなんて見たくありません……っ!』


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


チュンチュン


教師「…………」パチッ

教師「あいつ……また不良たちに絡まれて、そこに私も行って……」

教師「ダメだ。多分肝心なことはまだ思い出せてない……」

教師「とにかく学校に行かなきゃ……」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


幽霊「あれ、教師ちゃん元気ないね?」


教師「まあな……また夢を見たんだが、今度は幽霊が捕まってたよ。助けようとして何人も倒してたが……途中で目が覚めた」

教師「中途半端に夢を見たせいで余計に疲れてるのかもな」


幽霊「ふーん……じゃあ私が癒してあげよう!」

幽霊「憑依っ!」ズッ


テディ「じゃじゃーん!」


教師「え……これ、幽霊が動かしてるのか?」


テディ「うん! 中に入ってるの! それっ!」


モフンッ


テディ「疲れよ飛んでけー♪」モッフモッフ


教師「やめ……重いから! 重いからどいてくれえ!」

教師「なんでもありなんだな……幽霊」


テディ「そうでもないよー」モフモフッ

テディ「この実体化だって学校内だからできてるようなものだし」モフンモッ


教師「? 常に見えるようにはなってるんじゃないのか?」


テディ「お化けだからねー。霊力? みたいなのを消費しないと実体化とか憑依ってできないの」フモフモフー

テディ「最初に会ったときは皆帰ったと思ってたからケチって足を消してたんだよ」モッフンモフン


教師「なるほどな……」

教師「ちなみにその霊力っていうのはどう貯めるんだ? あと、消えたらどうなる?」


テディ「うーん……人間がびっくりしたりするとたくさん貯まるよ。普段から日常生活に支障ない程度に生徒たちから吸ったりもしてるし。知らない内に税金の徴収されてるみたいな?」モフモフ

テディ「霊力全部消費はしたことないからなー……。消えるのかな? 動かなくなるのかな?」モフンモフン


教師「お化けでも分からないことってあるんだな……」

教師「ていうかいい加減暑い! 離れてくれ!」


翌日教師は事件について調べもの
①学校の図書室で
②地域の図書館で
③自宅で
④幽霊宅で
安価↓(コンマが大きいほど成果あり)

教師「記憶もなにも私のことなんだし、やっぱり家に手がかりがある気がする」


ゴソゴソ


教師「新聞記事のスクラップとか……」

教師「いや、さすがに友達の死亡記事を記録してるわけないか……」

教師「……お?」

教師「私のちっちゃい頃のアルバムだ! これなら何かあったりして……」

教師「こうしてみると随分小さい頃から道場に通ってたんだなあ。小学校にも入ってないんじゃないか、これ?」

教師「で、こっちは卒業アルバムか……」

教師「…………」ゴクリ


ぺらっ


教師「……いない。そうか、死んだら除籍扱いになるんだっけか」

教師「ってことはやっぱり在学中に死ぬことになったのは間違いないんだな」


多少の成果がありました
自由行動時の行動にもよりますが、調べもの時のコンマの合計が600~700程度で全ての記憶が戻る予定です

翌日の教師の行動安価↓
翌日の幽霊の行動安価↓↓

女教師昨日の夢の続きを見る、奮闘する女教師だったが多勢に無勢ついに捕まってしまうそして不良達は二度と歯向かわないようにと
酷いリンチを受ける、リンチ最中初めは気丈に抵抗する彼女だったが逃げ場のない状況で次第に心が折れてしまう、最後には脅えるように声で泣かされた
その後何日か後、幽霊の少女がいじめられる姿を目撃するが、リンチ受けた恐怖から逃げるようにその場を後にしてしまう、その日夜だった幽霊の少女が自殺したのは

>>345
安価とってもらえるのはありがたいのですが、夢の続きばかりだと女教師の行動というより女教師の身に勝手に起きる事件という感じになるので、勝手で申し訳ありませんが再安価させてもらいます

また、行動安価でSSの先の内容まで指定されてしまうと作者の存在意義が薄まってしまうので、安価はもう少し簡潔にお願いします

翌日の教師の行動安価↓
翌日の幽霊の行動安価↓↓

教師「よっ……と」


ゴトッ


幽霊「……テレビ?」

幽霊(すごい軽々持ってきた……)


教師「ああ、最近宿直室で作業することが多くなってきて、もう何持ち込んでも何も言われなくなったからな」

教師「……? これはどこに挿すんだ?」


幽霊「ここだよ、ここに回しながら挿すの」


教師「ああ、こうか。……よし」


ポチッ


しーん…………


教師「あれっ?」


幽霊「映らないね……」


教師「仕方ないな」スッ…


ゴッ


幽霊「そんな昔のテレビじゃあるまいし……」


ワイワイ ナンデヤネン! ワハハ……


幽霊「う、映った……」


教師「よし」

教師「せっかくだし何か見るか」ポチポチ


幽霊「わー、テレビなんて久しぶりだなー」ワクワク


テレビ『……あなたは、誰……ですか?』

テレビ『え……』

テレビ『記憶喪失……ですね』


幽霊「こ、これ! これみたい!」


教師「これ? 番組説明は……」

教師「『記憶を失った女性と、健気にそれを支える女性の感動恋愛映画』……だそうだけど」


幽霊「いいの! これ見るの!」


教師「ま、いいけど……」

教師(記憶喪失ねえ……何かヒントになることあるかな)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


教師(やっぱ全部忘れるのと一部の記憶が思い出せないのは違うか……)


幽霊「うっ……ひぐっ……」グスグス


教師「そんなに泣くほどかあ……?」


幽霊「だっで……最後に記憶戻って幸せになれたじゃないですかあ……!」


教師「はいはい……いいから鼻かめ。ほれ、ちーん」


幽霊「んー」ズビー

教師「……寝るか」


幽霊「また泊まるの!?」


教師「まあな……お前も一人じゃ寂しいだろうし……」

教師「たまにはこうして泊まってやる。……だるいけどな」


幽霊「わあ。だるいって久しぶりに聞いたよだる先生」


教師「はいはい……。じゃ、おやすみ」


幽霊「おやすみなさーい」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


教師『う……頭が……』

教師『何か……忘れてるような……』


???『教師ちゃん! どうしたの!?』


教師『だ、誰だ……あんた』

教師『何も……思い出せない……』

教師『ここは……どこだ……。私は……誰だ……?』


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

教師「う……うぅ……」


幽霊「お、おーい……大丈夫ー……?」ユサユサ

幽霊「…………」


モゾモゾ


幽霊「失礼しまーす……」


教師「ん……?」パチッ


幽霊「あっ」


教師「……幽霊」


幽霊「は、はいっ! ごめん、すぐ出るから!」


ギュッ


幽霊「え……っ」


教師「幽霊……幽霊!」ガバッ

教師(大丈夫……覚えてる……! さっきのは夢だ……)


幽霊「よ、よしよーし……大丈夫ですよー」ナデナデ


教師「幽霊……今日はこのまま寝たい……」ダキッ


幽霊「あ、じゃあテディくんに入って……」


教師「違う……幽霊を抱いて寝たいの」


幽霊「う、うん……いいけど……」

幽霊(き、急に積極的だ~♪)ギュー


翌日教師は事件について調べもの
①学校の図書室で
②地域の図書館で
③自宅で
④幽霊宅で
安価↓(コンマが大きいほど成果あり)

教師(うう……昨日は恥ずかしいことした……)カアアァ

教師(なんだよ「幽霊を抱いて寝たい」って! 変態か!)テクテクテクテク

教師「……ついた」


ウイーン


教師(えっと……昔の新聞とかかな……?)

教師(郷土資料室の……これか、新聞の束は)


バサッ


教師(この辺だな……)

教師(「汚職事件発覚」……違う。「海に不発弾が漂流」……これも違う)

教師(あ、これか……?)

教師(え……?)

教師(「高校生死亡ケガ人多数」これだ……。でも……)

教師(「死亡したのは幽霊さん(17)。唯一無事だった少女は死亡した少女と友人関係にあり、それを助けに来たとケガをした少女達は証言した」。……なんで私は無事だったのに幽霊は死ぬことに……?)

教師「ぐっ……」ズキッ

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


過去教師『くそがあ!! てめえら全員殺す!! 殺してやる!!!』


教師《な、なんだ……なんで私はあんなにキレてるんだ……》

教師《!!》

教師《なん……で……》


過去幽霊『…………』


教師《なんで幽霊が血だらけで倒れてるんだよ……!!!?》


過去教師『はなせえ!!!』ブチブチッ


姉貴『ひっ……!? や、やっちまいな! そいつを殺すんだ!』

姉貴『こ、殺さなきゃ……アタシ達が死ぬ!!』


過去教師『あ゛あ゛あ゛あ゛あああああああああああ!!!』ダッ


ゴッ! ボキッ!
  ドスッ! ゴシャッ!


過去教師『死ね!! 死ね!! お前ら全員地獄に落ちろお!!』


スケバン『あがっ! ぶっ! ぐっ……』ガクン


グラサン『ひぎっ! うぐっ、がはっ!』ドサッ


ツッパリ娘『! く、来んな……来んなって……! あぐぁ!』ビキッ


過去教師『はあ……っ!! はあ……っ!!』


姉貴『み、皆やられた……!?』

姉貴『や、やめてくれ……悪かったから……謝るよ……』

姉貴『でも仕方ないだろ!? アイツが死んだのはアイツ自身のせいなんだからなあ!』


過去教師『黙れ……』

過去教師『もう、黙って……死んでくれ』


ゴッ


姉貴『ふべっ!』


バキッ ガスッ
 ボキィッ ゴッ


姉貴『がっ……! あばぁ……ぶっ! あぐ!!? ふう……ふう……っあ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!』

過去教師『幽霊……』グイッ


過去幽霊『…………』


過去教師『起きろよ……幽霊……! お前をいじめるやつはもういないぞ……!』ポタッ


教師《…………くそっ! すぐ近くまで来たのに自殺を止められなかったのか!? 私は!》

教師《……いや。さっきの私は縛られてた……。まさか、ヤンキー達に自殺を強制させられたのか……!?》


過去教師『起きて……』ポタポタッ


過去教師『私も好きだから……お前のことが大好きだから……』


過去教師『だから起きてよぉ……!!』


教師《……は?》


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


教師(わっ…………け分かんねえ~…………!)


教師(幽霊が目の前で死ぬことになった……それは理解できる。そこに至るまでの過程はまだ分からないけど)


教師(ただ……最後の私の言葉……ありゃなんだ)


教師(好きだと? 女だぞ? ありえねえだろ……)


翌日の教師の行動安価↓
翌日の幽霊の行動安価↓↓
できるだけ簡潔にお願いします

幽霊は学校外に出ることができません
校内デートは可能です

再安価します
翌日の教師の行動安価↓
翌日の幽霊の行動安価↓↓
できるだけ簡潔にお願いします

モブ子「先生、好きです……! 付き合ってください!」


教師「…………ごめん、それはできない」


モブ子「そ……そうですよね。女同士なんて、やっぱ無理ですよね……しかも生徒と先生で……」


教師「ごめん……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


教師「…………」ボケー


幽霊「どしたの? 教師ちゃん。だるそうとか通り越して無気力に見えるけど」


教師「告白されたんだよ……生徒に」


幽霊「人気だもんねー、だる先生」


教師「久しぶりに告白されたが、やはり慣れないな……人を振る感覚というのは」

教師「振ったあとも普通に接してあげたいが、向こうはそうもいかないだろうし……」


幽霊「意外と生徒想いなんだね、教師ちゃん」


教師「意外とはなんだ、意外とは」


幽霊(多分一番最初に教師ちゃんに振られたのは私だけどね)

教師「…………」


幽霊「テレビって便利だよね、暇つぶしに最適だし」ポチポチ


教師「……なあ、実体化してる時って何されても消えないのか?」


幽霊「なあに、突然? でもそうだなー、清められたお塩とか御札とか投げられない限りは触れるし消えないと思うよ」ポチッ


教師「そうか……」スクッ


ギュッ


幽霊「ふぉわ!!?」ビクッ

幽霊「な、ななな何を……!?」ドキドキ


教師「人を好きになったらこういうことをしたくなるんだと思って、どういうものか気になったんだ」

教師「深い意味はない……ないが、これはいいものだな。気持ちがいい」

教師「……あの生徒も私にこうされたかったのかな……」ボソッ


幽霊「…………」ナデナデ


教師(それに、昔の私は本当に幽霊のことが好きだったのかも確かめたかったしな)

教師(ドキドキするというよりは安心する感じだ……不快な感じはしない)

幽霊「わ、私ちょっと散歩してくるね……」


教師「ん? ああ、もう誰もいないとは思うけど見られないように気をつけろよ」


幽霊「うん、行ってくる」

幽霊(ひゃー……! 急に抱きしめるから心臓がー! もう死んでるから死にはしないけどドキドキして死ぬかと思ったー!)ドキドキ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


幽霊(そういえば他のテレビって映ったりしないのかな……)

幽霊(例えば視聴覚室のとかさ)ポチッ


テレビ『どこかでお会いしたことありますか?』


幽霊(映るのかい! 今まで静かに寂しく放課後を過ごしてた私って……)

幽霊(いや、それよりこのドラマ……番組説明……)ポチポチ

幽霊(『前世の記憶を思い出せる少女、その記憶のイメージに合致する同級生。女性同性愛をテーマにオカルトの巨匠が描く懐かしくも新しいラブロマンス』……か)

幽霊(生まれ変わりとかありえないよね、普通に考えて)

幽霊(いやでも幽霊なんかがマジでいるんだし案外ありえる……? ま、とりあえずこれ見ようかな)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


テレビ『あなたのことは思い出せないけど、とても大切な人なのは分かるから……』


幽霊「よがっだねえ~、ふだりとも~!」ボロボロ


ガチャ


教師「こんなとこにいたのか……ってひどい顔してんな。どうした?」


幽霊「だっでねー、あのねー、二人がねー、生まれ変わっても会いましょうってねー」エグエグ


教師「またテレビで泣いたのか……涙もろいんだな、幽霊って」ナデナデ

教師(生まれ変わりねえ……)

教師「ほれ、ティッシュ」


幽霊「ふんー」ズビー


翌日教師は事件について調べもの
①学校の図書室で
②地域の図書館で
③自宅で
④幽霊宅で
安価↓(コンマが大きいほど成果あり)

幽霊宅ーーー


教師「ここが……」ゴクリ


ピーンポーン……


インターホン「はい」


教師「突然申し訳ありません、私教師というものなのですg」


インターホン「ガチャッ」


教師「切られた……だめか……」

教師「幽霊の言ったとおりだな」


幽霊『もしかしたらお母さん、教師ちゃんのことすごく怒ってるかもしれないから気をつけてね』


教師「成果なし……帰るか」クルッ


ガチャッ


幽霊母「教師さん……。ほんとに久しぶり……どうぞ上がってください」


教師「え、あ……失礼します」

幽霊母「よく来てくれたわね……ずいぶん時間がたったけど、思い出したのかしら?」


教師「し、知ってるんですか? 私が記憶をなくしてるって」


幽霊母「もちろん。私の娘のことに関して、自分から記憶を封じ込めて思い出せなくなったとお医者様には聞いていたから」


教師「そうなんですか……。でも、ごめんなさい。完全に思い出したわけじゃないんです」

教師「だけど、私は幽霊が死んだときに何をしていたのか思い出す必要がある……そんな気がして」


ガバッ


教師「ごめんなさい……幽霊のお母様。私は幽霊の最期のとき、目の前にいたんです。でも止められなかった。……もしお怒りなら殴ってくれても構いません」


幽霊母「……土下座なんてやめてちょうだい。頭を上げて?」

幽霊母「あの子は……本当にあなたのことを頼りにしていました。私だってあの子をいじめから救ってくれたあなたに感謝こそすれど、殴ろうだなんて思いません」

幽霊母「あの日だって、連れ去られた幽霊を助けに行ってくれたんですもの」


教師「え……!」

教師「く、詳しく教えてください、その話! まだその時の記憶が戻ってないんです!」


幽霊母「そうなの……。なら、話すわ。辛いかもしれないけど、聞いてちょうだい」

幽霊母「あの日、私と電話をしていたのが、最後に私の聞いたあの子の声なんです」

幽霊母「たしか……そうね。こんな感じだったわ」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


プルルルル ガチャッ


過去幽霊『もしもし、お母さん?』


過去幽霊母『あ、幽霊。今スーパーまで来たんだけど、今日は何か食べたいものある?』


過去幽霊『そうだなー。お魚が食べたい気分かも。ホッケとか焼いて食べたいな。できる?』


過去幽霊母『できるできる、任せなさい』


過去幽霊『……あ、お母さんちょっと待ってて……』


過去幽霊母『? どうしたの?』


過去幽霊『あいつらだ……不良達がうちにきた……!』


過去幽霊母『! ダメよ! 幽霊、絶対に出ちゃダメ!』


ピンポーン


ヤンキー娘『幽霊ー! 謝りたいことがあるんだー! 出てきてくれー!』


不良娘『ごめんよー! 顔出してー!』


過去幽霊『あの人たち、いじめてたこと謝りたいのかも……』ダダッ


幽霊母『ダメ! 部屋に戻りなさい!』


ガチャッ!


過去幽霊『な、なんですか……?』ガタガタ


不良娘『お……やっぱいた』


ヤンキー娘『おう、姉貴がお前をご所望なんだ。ついてきてくれるか?』


過去幽霊『い、いやです……! 用事ならここで……!』


過去幽霊母『幽霊! 幽霊聞いて! 早く部屋に戻って鍵を閉めるの! 早く警察に電話しなさい!!』

ヤンキー娘『信用ないなー……それもそうだよな。それくらいのことをしたんだもんな』

ヤンキー娘『でもさ、私達あんたに協力したいんだ』

ヤンキー娘『だってあんた……』

ヤンキー娘『………………』ゴニョゴニョゴニョ

ヤンキー娘『……だろ?』


幽霊『……!』

幽霊『わ、分かりました。連れて行ってください』


不良娘『うお、素直。素直な子はあたし好きだなー』スリスリ


幽霊『……ち、近くないですか?』


不良娘『まあまあ、このくらいの距離なら外れないしさ』バチバチッ


ガッ ビリビリ!


幽霊『あぐ……!?』ガクン


ポロッ


ヤンキー娘『手間かけさせやがって……なんだよ私達が協力したいって。んな訳ねーだろっつの。おら、行くよ』


不良娘『へーい。しかし姉貴も回りくどいっすね。油断させてスタンガンで気絶させろなんてさ。殴れば一発なのに』


ヤンキー『仮に殴っても気絶しなかったらどうよ、さらに殴るだろ? したらこいつ死ぬかもじゃん』スタスタ


不良娘『死なれるのは面倒だしねー』スタスタ


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


幽霊母「家に急いで帰った私が見つけたのはあの子のケータイだけでした」

幽霊母「帰るまでの間に警察にも電話をしましたが、手がかりがなさすぎてすぐに発見するのは難しいと」

幽霊母「なので、すぐにあの子のケータイを使ってあなたに電話をしたんです」


教師「電話……? ……!」ズキッ

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


プルルルル プルルルル ガチャッ


過去教師『もしもし、どうした幽霊?』


過去幽霊母『もしもし、教師さんですか? 私、幽霊の母です』


過去教師『え、お母さんですか? どうしたんです、幽霊のケータイからかかってきましたけど』


過去幽霊母『私のケータイでかけるより出てもらいやすいと思って……。それより大変なの、助けてちょうだい!』


過去教師『な、何があったんですか?』


過去幽霊母『あの子がさらわれたの! 不良達って言ってたからいじめてた連中だと思うんだけど……』


過去教師『!! わかりました、すぐに探します!』


過去幽霊母『お願いね。姉貴がどうのって言ってたからその人のところに行ってるのかもしれないわ』


過去教師『ありがとうございます。きっと見つけますから。……では』ブチッ


スッ


スケバン『その必要はないんだな~、これが』


過去教師『あんたか……ちょうどよかった』

過去教師『おい、幽霊をどこにやった』ギロッ


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


教師「そう、か……思い出した……」

教師「ありがとうございました、お母さん……私の知らない、幽霊の連れ去られたときのことを詳しく話してくれて」


幽霊母「記憶を取り戻す助けになれたならよかったわ」


教師(あの時に見た夢の直前も思い出せたし、さらに知らなかった電話の内容まで知ることができた。……来てよかった)


幽霊母「よかったら、帰る前にあの子にお線香をあげてやってください」


教師「ええ、そうします」


大きな成果を得ました

直下コンマ二桁判定
84以上でさらに進展
54~83で多少進展
53以下で翌日に移行

ちなみにあの時見た夢というのは>>336のことを指しています

教師「…………」スッ

教師(確かに死んではいるんだろうが……最近の話し相手に線香をあげるというのは不思議な感覚だ)

教師「……それでは、私はこれで」


幽霊母「おかえりですか? また来てくださいね」


翌日の幽霊の行動安価↓

幽霊「……………」


スッ……


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ポーン…… ポローン……


教師「!?」ガタッ

教師「あいつ何してんだ……! ピアノなんて音でバレるだろうが!」


ダダダダッ


ガチャッ


教師「…………!」

教師(あ……)


幽霊「♪ ♪♫」


教師(この曲……月光……)


幽霊「♫ ♪ ♫ ♫♪……!?」ビクッ

幽霊「い、いたんだ教師ちゃん……」


教師「え、あ……」

教師(止めに来たのに見惚れてた……)


幽霊「どうしたの? なんかあった?」


教師「なんかあったも何も幽霊がピアノなんて弾くから……」


幽霊「えー? 今校内に私達しかいないよー。大丈夫だってば」


教師「だが万が一ってことも……」


幽霊「もー固いなあ教師ちゃんは」

教師「いや、そうだな。誰もいないのは私も確認したし……すまなかった」


幽霊「……ま、いっか。寛大な私は勘違いで怒られても許すよー♪」


教師「それにしても上手かったな。聴いたことはないが、コンクールとかでも入賞できるんじゃないか?」


幽霊「嬉しいこと言ってくれるねえ。でもこれ、お化けになってから暇な時間が多くて弾きまくってたからなんだよね」

幽霊「あーあ! 生前からピアノ習っとけばよかったなー!」


教師「……だったら、今弾いてくれ」


幽霊「え?」


教師「私が観客になるから。コンサートをしよう」


幽霊「う、うん! するする!」

幽霊「♪ ♪ ♪♪」


教師(亜麻色の髪の乙女……)


幽霊「♫ ♪♫♪ ♫♪」


教師(「四季」の春……)


幽霊「♪♪ ♫♫ ♪♫」


教師(月の光……)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


パチパチパチパチ……


教師「幽霊すごいな、上手かったよ」


幽霊「いやー弾いた弾いた♪ 楽しいねえ♪」

幽霊「最後にもう一曲だけ弾くよー」


ポン……♪ ポロン♪


幽霊「se tu m'ami……」


教師(? さつまいも……?)


ポーン♪ ポロンポロン♫

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


パチパチ……


教師「聴いたことない曲だったな。なんか歌ってたし……なんていうんだ?」


幽霊「se tu m'amiだよ」


教師「せ、つ、まみ……って何語だ?」


幽霊「イタリア語……だったかな。意味は……」


教師「意味は?」


幽霊「『もしあなたが私を愛してくれて』」


教師「……愛の唄か」


幽霊「うん」


教師「…………」

教師「戻るぞ」クルッ


幽霊「ぁっ……」

幽霊「ま、待って……っ!」タタッ


翌日教師は事件について調べもの
①学校の図書室で
②地域の図書館で
③自宅で
④幽霊宅で
安価↓(コンマが大きいほど成果あり)

教師「もう少しうちの探索をしてみるか」

教師「えっと……」ゴソゴソ

教師「……だめだ、やっぱ事件に関係するものはないか」

教師「…………いや」

教師「事件に関係するものがなくても……」ゴソゴソ

教師「私のことや幽霊のことならあるはずだ」ゴソゴソ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


教師「ふう……家中ひっくり返したら結構な量の昔のものが出てきたな」

教師「アルバム、手紙、写真、あとは他にもいくつか……」

教師「今日は探すのに時間がかかったから確認作業はいくつかに絞ろう」


かなりの成果を得ました

確認するものを2つ
①アルバム
②手紙
③写真
④その他
安価↓
安価↓↓

4は1~3に混ざらないものをその他にまとめているのであって自由安価ではありません
指定内容は無効になりますが4でよろしいですか?

教師「アルバム、手紙、写真……以外のもの」

教師「私の高校時代の賞状とか、家族ビデオとか、捨てられなかったプリントとかだな」

教師「ビデオを見てみようか」ポチポチ

教師母『いえー! 誕生日おめでとー!』

過去教師『ありがとう、母さん。でもビデオは恥ずかしいな……』

教師母『そんなこと言わないの! せっかくの誕生日なんだから撮らなきゃ!』


教師「…………」ジー

教師「ケーキに乗ってるロウソクの本数から察するに18の誕生日か……。この辺りの記憶は鮮明にじゃないけど残ってるな」


教師母『さ、悲しいことは一旦忘れて楽しみましょう!』


教師「……悲しいこと、ね」


過去教師『? 悲しいこと? なにかあったっけ?』


教師「このときにはもう幽霊のことを思い出せないのか」

教師「幽霊が死んだすぐ後に思い出せなくなったのは間違いないんだな」

教師「次は賞状……これは意味ないか」

教師「ま、一応確認はしておこう」

教師「こっちは優勝、これも優勝、これも、これも優勝。これは準優勝、これはベスト4、あ、これは優勝。また優勝……準優勝、優勝、ベスト8、準優勝、ベスト4、優勝、優勝……」

教師「演舞よりは格闘系の大会に出てたな、私。しかもほとんど優勝」

教師「……ん?」

教師「ベスト4は高1のとき、ベスト8も高1のとき、準優勝は高1と高2で……高2まででも優勝はいくつかあるけど、優勝のほとんどが幽霊が死んでからだ」

教師「ってか幽霊が死んだあとの大会は全部優勝してる!? あれ、そうだったっけ……」

教師「うーん……漠然とだけど、この頃は負けないようにっていう一心だった気もするなあ」

教師「最後にプリントだ」ペラッペラッ

教師「進路希望調査か……」

教師「『学校の先生になるために教育大学に進学』か。そういえば先生を目指したのって高校時代からだったな」

教師「それまでの夢は『地上最強』とか『格闘家』とかだった」

教師「地上最強とか無理に決まってるのにな」

教師「しかし……なんでだっけな?」

教師「なんで私は格闘家じゃなくて先生になったんだっけ……」

教師「……思い出せない」

教師「アルバムも見よう」ペラッペラッ

教師「幽霊と友達になったのは高校入ってからだし、高校の頃のアルバムを引っ張り出してきたが……」

教師「やっぱり学校のアルバムじゃあ私達に寄った写真とかは少ないよな」

教師「高1、高2のときはやっぱり幽霊はいるな」

教師「……あ」

教師「不良共は卒業してんのか……」グシャ

教師「?」

教師「こいつら同じ時期に全員怪我してる……?」

教師「こいつも、こいつも……ああ、こいつもか」

教師「修学旅行……ってことは秋頃だよな」

教師「この頃には幽霊は死んでたはずだ。新聞記事の日付はもっと前だったし」

教師「……全員が怪我ってことはこの怪我を負わせたのは私の可能性が高いな」

教師「うあー! 疲れてきたー! だるいー……」

教師「今日は結構収穫があったな……」ウトウト

教師「でも、何か思い出せたわけじゃないし……」ウトウト

教師「これで夢でも見れたらいいけどな……」ウトウト


ボフンッ


教師「すー……」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


過去教師『…………?』パチッ


教師《ここは病院……か?》


教師母『あ……! 起きた! 先生! せんせー!』バタバタ…


ガラッ


医者『おはよう、教師さん。気分はどうかな』


過去教師『別になんとも……てか、なんで私は病院に?』


医者『? 覚えていないのかい?』


過去教師『確か家にいたような……? 道場とかじゃなかったと思うし……』


教師母『教師、聞いて。幽霊ちゃんは……死んだわ』

教師母『あんたは幽霊ちゃんを助けに行って、その死体の横で気絶してたの……覚えてないの?』


医者『お、お母さん! そういうことはまだ……!』


過去教師『幽霊……?』

過去教師『幽霊って、誰?』

教師《不良共を全滅させたあと、か》

教師《病院に運ばれるまでに気絶して、そのまま思い出せなくなったんだ……》


医者『……。詳しいことは検査してみないと分かりませんが、おそらく教師さんは自ら記憶を封じ込めたものと思われます』


過去教師『なんの話? 記憶もなにもちょっと前のことが思い出せないだけでちゃんと覚えてるよ?』


教師母『っ! 教師……っ! ホントに幽霊ちゃんのこと、覚えてないの?』


過去教師『だからそれ誰? 私にそんな知り合いいたっけ?』


教師《記憶の封じ込め……ね》

教師《なんとなく分かる。目の前で死なれた、しかも自分はその場にいて助けられなかった。そりゃ思い出したくもないわな》


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


教師《……あれ、まだ起きないか。今日はいろいろ見たからかな》


過去教師『進路希望ね……格闘家……っと』カキカキ


???『なあ、教師。ちょっといいか?』


過去教師『あ、先生。なに?』


担任『君は、格闘家なんかよりも先生になるべきだと思う』


過去教師『教師? やだよ、そんなの』


担任『……君はいじめをどう思う?』


過去教師『なに急に? そんなのダメに決まってんじゃん』


担任『君は、昔友達をいじめられていたんだ』


過去教師『……? 覚えてないけど』


担任『思い出せないだけで、ちゃんと脳には刻まれてるはずなんだ』

担任『今は君の精神上、趣味だとかやりたいことに没頭するのはいいと思う。だがもし……』

担任『もし、格闘の大会に出ても満たされなければ、学校の先生というのも考えてみてくれ』

担任『いじめに最悪のイメージを持っている君なら、きっと生徒のことを考えられるいい先生になれると思うから』


過去教師『ふーん……? ま、考えとく』


教師《これが先生を目指したきっかけ……》

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


教師《うお、まだ夢か……。ちゃんと起きれるかな?》


インタビュアー(以下インタ)『教師さん! またも大会優勝! おめでとうございます!』


過去教師『ありがとうございます』


教師《ああ、この辺のはもうほとんど思い出せるな。やっぱり事件とその前の幽霊のことを思い出せなくなっただけか》


インタ『これで今年だけで破竹の大会3度優勝! すごいですね!』


過去教師『照れますね……。でも、嬉しいです』


インタ『突然の質問になりますが、ここまで強いのには何か秘訣が?』


過去教師『秘訣ですか? 自分は強いと思わないことですかね。自分は弱いと思えば強くなろうとも思えますし』


インタ『なるほど、強さを過信せずなお努力するのですね』


過去教師『それに……ホントに私は弱いんです』


インタ『!?』ギョッ


過去教師『私が弱い……からっ!……あれ? なんで、涙が……』ポロポロ

過去教師『ああ、そうだ。弱いから泣くんだ。……もっと強くならなくちゃ。強くなって、守れるようにならなきゃ』ポロポロ


インタ『い、一旦カメラ止めて! ストップストップ!』

インタ『だ、大丈夫? 教師さん……』


過去教師『え、あ……。大丈夫、です』ゴシゴシ

過去教師『強くなって……何を守るんだっけ。……思い出せない』

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


教師「あ゛~……」ムクッ


教師「夢見すぎた……疲れた……。……学校行こう」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


教師「おはよう、幽霊。いろいろ思い出したぞ」


幽霊「え、ホント!? 聞かせて聞かせて!」ピョンコピョンコ


教師「ホントにいろいろだったからな……順に話すよ」


◆◆◆◆◆◆◆(説明中)◆◆◆◆◆◆◆


教師「……こんなとこかな」


幽霊「…………」


幽霊「まだあの事件のことは思い出せてないんだね」


教師「ああ。やっぱり事件のこととなると我が家には記録が残ってなくてさ」

教師「別の方法で調べないとだめかもしれない」


幽霊「もうちょっとなんだけどね……。頑張れ、教師ちゃん!」

教師「分かりにくくなってきたから一回整理しよう」

教師「まずは出会ったところからかな」

教師「知り合いに有名人がいることを知られて、金を持ってくるように言われた幽霊」

教師「その金を持ってきた日に私が助ける」

教師「そこから仲良くなったんだ。……この日常生活のことも思い出した方がいいのかな」

教師「で、しばらくして」

教師「不良共が今度は幽霊をスタンガンで気絶させたあと、幽霊を餌に私をおびき寄せた」

教師「ついてからは多少善戦したけど、多分途中で捕まって、目の前で幽霊に死なれるんだ。ここは絶対に思い出さなきゃならない」

教師「幽霊が死んだあと私はほぼヤケになって手当り次第に不良共を殴り倒した」

教師「そのせいで修学旅行のときはみんな怪我してたんだ」

教師「そのあと幽霊に声かけても揺すっても起きなくて、この辺りで私も疲れて気絶」

教師「病院で起きたあとは幽霊のことを全く思い出せなくなってて、最近になって出会うまでは忘れてた」

教師「それからはもう無我夢中に拳法の大会に出まくって、優勝連発。もう負けられないって無意識で思ってたんだろうな」

教師「その後はもう覚えてるぞ」

教師「結局格闘家のプロはやめて、先生になることにして」

教師「数年後……っていうか今に至る」

教師「思い出したいのは、仲良くなる過程、事件の全貌の2つ」

教師「分からないのは、幽霊がナイフを私に向けていたのと、私が幽霊を好きだと言っていたこと」

教師「まとめても長くなったな……。次はどうしようか」


翌日の幽霊の行動↓
教師は疲れているため宿直室で休んでいます

教師「……今日はもう寝るから、なんかあったら起こしてくれ」


幽霊「うん……ごめんね」


教師「なんで謝るんだよ、どうした?」


幽霊「だって、私のことを思い出そうとしてそんなに疲れてるんでしょ? そんなの私のせいってことじゃん……」


教師「確かにお前のことを思い出そうとしてこうなってるけど、思い出したいのは私が思い出したくてやってるだけだから」

教師「別に幽霊が気に病むことじゃない」ナデナデ

教師「きっとこの記憶は思い出さないといけないんだ。……なんでかはまだ分からないけど、とても大切な思い出のハズだからさ」


幽霊「うん……」


教師「それじゃ、おやすみ……」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


幽霊(それなら私にできる精一杯で癒やすよ! 憑依っ!)ズッ


テディ(へっへっへ……失礼します)モフモフ


教師「……おい」


テディ「うわあ起きてた!?」


教師「……それから出ろ」


テディ「え? 分かった……」スポンッ


幽霊「せっかくテディくんでモフろうと思ったのに……」


教師「……いいから。……お前が布団に入れ」


幽霊「わ、私が!?」


教師「……早く、寒いんだ」


幽霊「うん……」モゾモゾ


教師「……ぐう」


幽霊「え……ね、寝てる……?」

幽霊「ぉーぃ……」ツンツン

幽霊「まさか寝ぼけてたのかな……。なんでもいいや♪ 癒やすよー♪」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


教師「ん……」

教師(柔らかい……)ムギュ


幽霊「朝から積極的ですなー♪」


教師「…………っ!?」カアアァ

教師「な、なに勝手に布団に入ってるんだ! 出ろ!」


幽霊「えー、夜に教師ちゃんの方から入ってこいって言われたんだけどなー♪」


教師「そんなわけあるかーっ!」


幽霊「『お前が布団に入れ』……『早く、寒いんだ』」キリッ

幽霊「こんな感じのことを言ってましたー♪」キャー


教師「なおさらありえないだろ! はーやーく出ーろー……」ググググ…


幽霊「うぐぐ……力強いよ教師ちゃん……」ググググ…


翌日教師は事件について調べもの
①学校の図書室で
②地域の図書館で
③自宅で(写真と手紙の確認をします)
④幽霊宅で
安価↓(コンマが大きいほど成果あり。また、③のみ無条件で大成功)

教師「さて、前回の続きだ」

教師「まずは手紙から見ていこう」

教師「手紙っていっても授業中に回すような、メモを畳んだだけのものがほとんどだけどな」

教師「よく捨てなかったな……いや、母さんが残してダンボールに詰めておいてくれたのか」ガサガサ

教師「えーっと……なになに」

教師「『この間はありがとうございました』」

教師「んー、カツアゲから助けた直後か?」

教師「『気にすんな、それよりお礼の弁当はちゃんとあるのか?』」

教師「……違うな。カツアゲのあとは別に食べ物せびったりしてないはずだし」

教師「『もちろんです! 買い物つきあってくれた上に転びそうになったところ助けてくれました。お礼するのを忘れるわけありません』」

教師「へー……買い物に行くくらいには仲良かったんだな。卵とか潰しそうになったのかな」

教師「『楽しみにしてるよ』」

教師「この一連のメモはここで終わりか。他には……」ガサガサ

教師「『今日の放課後教室に残っててください』」

教師「これは……なんだっけ? 思い出せないな」

教師「『いいけど、メモじゃだめなのか?』」

教師「『手紙じゃなくて、直接言いたいことがあります』」

教師「どういうことだ? これじゃまるで告白する……」

教師「いやいや!」ブンブン

教師「ないない……。私も何考えてんだか」

教師「最後に写真だな」

教師「結構残しててくれたんだな、母さん」

教師「今までは思い出してなかったから見ようともしなかったけど……」ガサガサ

教師「今なら何か分かるかもしれない!」ドサッ

教師「事件のときを堺にして、その後の方からいくつか見てみよう」

教師「休日の学校、道場、遊園地、水族館……」

教師「全部裏側に母さんの字で『幽霊ちゃんに関して思い出すことはなかった』って書いてるな。全部関係ある場所なのか?」

教師「じゃあその前のを見ていこう」

教師「こっちは母さんじゃなくて私達が自分で撮った写真だな。メモもないし」

教師「えーっと……」

教師「この『宝物』って書いてる封筒の中の写真はあとにしよう」ポイッ

教師「しかし、この写真の量……多いな」

教師「しかもほとんどが二人で出かけてたり、大会の後にツーショット撮ったりだし……二人きりの写真が多すぎる」

教師「カップルかっつの……ははっ」

教師「で、この『宝物』は……」ガサガサ

教師「写真がたった五枚だけか。全部に私の字でメモ書いてるし」

教師「…………」ペラペラ

教師「……おいおいおい……」

教師「『告白された記念』『初キス記念』『お泊り記念』『大会優勝記念』……まともなのは大会だけかぁ……?」ペラッ

教師「は……『初えっち記念』……!? 家で……は、裸にシーツだけ……!!?」

教師「う゛わ゛あ゛あ゛あ゛ああああああああああああああああああああああ!!!!!?」

教師「死にてええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!」

教師「なんだこれ! なんだこれ!!?」

教師「ありえねえから! す、捨てないと……!!」アワアワ

教師「いや……」ピタッ

教師「でも……昔の私の『宝物』なんだよな……」

教師「捨てるのは幽霊に真偽を確かめてからにしよう……恥ずかしいけど」

教師「……ぐっ」ズキッ

教師「嘘だろ……このタイミングで……ってか今までで一番痛え……」ズキズキ

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


教師《ど……どうかえっちの現場以外でありますように……!》パチッ


キラッ


教師《う……眩しい……夕日?》


過去教師『わざわざ教室に残れって何事だよ、話なら電話でもメールでもよくないか?』


過去幽霊『よ、よくありません! ちゃんと口で言わないと駄目なんです!』


過去教師『? よく分からんが何か大変なことでもあったのか?』


過去幽霊『そ、そうじゃありません。……わ、笑わないで聞いてくださいね』


教師《これは、告白されたときの……記憶。やっぱり告白されたんだ……》


過去幽霊『す……っ、好き、です! つき合ってくださいっ!』


過去教師『…………。女の子に告白されたのは初めてだよ』


過去幽霊『へ、返事をお願いします……っ』


過去教師『いつになく積極的だね? 緊張してる?』


過去幽霊『ち、茶化さないで早く教えてください!』


過去教師『わ、わかったよ……私だってこんなの初めてで緊張してるんだから……』

過去教師『私も……幽霊のことが好きだよ』


教師《おおーい!? まじかー!?》


過去幽霊『じ、じゃあ……!』


過去教師『でも付き合わない!』


過去幽霊『え……? そ、そんな……なんでですか……』


過去教師『だーからー、何度も言うけどその敬語!』

過去教師『敬語をやめて対等な立場になれたら付き合おうよ』


過去幽霊『……はい! 頑張ります!』


過去教師『……また敬語出てるぞー』


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


教師「付き合ってないけど好きあってたのか……」


教師「思い出せー私ー……。このままじゃあ幽霊にも失礼だろー……」ガリガリ


教師「……しかし変な付き合い方もあったもんだな」

教師「付き合ってはないけど、キスもするし……え、えっちも……」

教師「あの音楽室でのピアノ曲もからかってたわけじゃないんだな」


翌日の幽霊の行動安価↓
翌日の教師の行動安価↓↓

幽霊「今日は久しぶりに私も寝る」


教師「おう、おやすみ」


幽霊「冷たい! 一緒に寝てくれないのー?」


教師「まだやること終わってないし……。てかそうでなくても一緒には寝ないよ」


幽霊「むぐぐ……」

幽霊「いいもん! おやすみ!」バサッ


教師(……そういえば幽霊の寝るところ見るのは初めてだな)

教師(寝なくていいだけで、たまに寝たりするっていうのは本当だったのか)


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


姉貴『フラフラなのにこっち来られても困るなあ……ほら、お前ら!』


鉢巻『おうよ!』

舌ピアス『へへへ、そーらあ!』ドゴッ


過去教師『ぐっ……!』ドサッ


過去幽霊『ひっ……!』


咥えタバコ『っしゃ! 今だ!』


過去教師『なに……ロープ……!? くそ、やめろ!』


咥えタバコ『ざんねーん……もう縛り終わりました』


姉貴『よくやった、お前ら』

姉貴『さて……』スチャッ


過去教師『メリケンサックかよ……んなものに頼らないと殴れもしないのか?』


姉貴『強がっちゃって可愛い……』

姉貴『その強がりがいつまで続くかしら……ねっ!!』ゴッ

過去教師『……効かねえなあ』


姉貴『……そいつのこと立たせな』


舌ピアス『おら、立ちやがれ!』グイッ


姉貴『二発目え!!』ボグッ


過去教師『!! ぐっ……はあ……はあ……』

過去教師『ぜんっぜん痛くねえ……』


過去幽霊『も……』

過去幽霊『もうやめてください……!』


姉貴『お?』


過去教師『幽霊……私は大丈夫だから……どうにかするから……』

過去教師『それより幽霊……大丈夫か? ここに……連れてこられてから……何かされてないか?』


姉貴『いいねいいね、泣かせるねー』


過去幽霊『ううん……なにも』フルフル

過去幽霊『でも、私よりも……教師さんが……』


過去教師『私より自分の心配してなって……』


姉貴『お、お話し終わった? じゃあ続きいきまーす』


過去幽霊『だ……!』


姉貴『そらっ!!』ゴスッ


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


幽霊「だめえーーーーーーーーー!!」


教師「おい幽霊! 幽霊しっかりしろ!!」ユサユサ

幽霊「ーーーはあっ! はあっ! はーっ……はーっ……」

幽霊「また……あの時の夢……」


教師「夢? 悪夢を見たのか。うなされてたもんな」ポンポン


幽霊「怖かった……あのまま教師ちゃんが死ぬかと……」ギュッ


教師「……私も寝る」


幽霊「え? もう残りのお仕事終わったの?」


教師「……」

教師「終わった」


幽霊「私が寝る前とほとんどプリントの量変わってないけど……」


教師「私が終わったって言ったら終わってるんだ。早くそっち詰めてくれ」


幽霊「し、しかも一緒に寝るの!? さっきと言ってること違うよ!?」


教師「悪夢見たやつを放っておけるかよ」ゴソゴソ

教師「それともテディくんの方がいいか?」


幽霊「教師ちゃんがいい!」ガバッ


教師「おう、今度は叫んだりすんなよ」ギュッ ナデナデ


幽霊「♪」

幽霊(もう普通にハグしてくれるようになってる……気づいてるのかな? 無意識でもちょっとずつ昔に戻ってるのかなあ、嬉しいなあ♪)


翌日教師は事件について調べもの
①学校の図書室で
②地域の図書館で
③幽霊宅で
④姉貴を探す
安価↓

教師「学校の図書室に……あるかあ?」

教師「とりあえず探すか」


幽霊「うちの高校もっと漫画を置くべきだと思う」


教師「いたのか、幽霊」


幽霊「いるよー、学校内だもん」

幽霊「今まで手助けできなかった分助けるよ!」


教師「おう、漫画ならその辺にまとめてあるからな」


幽霊「ひどい! 手助けするって言ってるのにー!」

教師「学校関連のニュース記事とか集めてたりってするよな」

教師「図書準備室かな」ガチャッ


幽霊「おー……ありそう」

幽霊「こことか?」


教師「そっちは古すぎないか?」


幽霊「じゃあこの辺かな」


教師「だな……」ペラッペラッ

教師「…………」

教師「この時期なのは確かだが、抜けてるな」

教師「やっぱり『水泳部県大会優勝』とか『学びは校外でも』みたいな明るい記事ばかりで、死亡記事なんてのはもってのほかみたいだ」


幽霊「ここじゃあ手詰まりってこと?」


教師「そうなるな……さて、どうするかね」


①歴代卒業アルバムの捜索
②校内新聞の探索
③その他(自由安価。できるだけ簡潔に)
安価↓

幽霊「校内新聞とかに書いてないかな?」


教師「校内新聞……それならあるかもしれない」

教師「確か新聞部の顧問は図書室の管理もしてて、部室を隣にしたんだ」

教師「いってみよう」


ガチャッ


教師「ここか……」


幽霊「おー、いろいろあるねー」

幽霊「こっちの棚は部誌用のメモとか、写真部と連携したときの写真アルバム」

幽霊「で、こっちが……」


教師「今までの発行新聞、だな」ペラッペラッ

教師「……あったぞ」


幽霊「……読んでみて」

教師「さすがに死亡記事だから大きくはないが……」

教師「『生徒死亡、リーダーは退学に』これだな。退学になったのはリーダーの姉貴だけだったのか」

教師「他の奴らは一ヶ月から二ヶ月の停学のあとに復学予定……。卒業アルバムにいたってことは戻ってきたんだな」

教師「あとは……『我が部の熱心な捜査により、死亡した生徒の死因はナイフによる胸部からの失血死と判明』」

教師「『その場に居合わせた人のほとんどが骨折や脱臼などの大怪我をしており、どれも治療に一ヶ月はかかる模様』……」

教師「別の記事には……『拳法少女記憶喪失』。『中国拳法の大会でも多くの記録を残している教師さん(3-B)は事件のショックにより記憶を失ったようだ。話を聞くことができないため詳細は不明だが、事件に深い関わりがあるに違いない。これからも追っていきたいと思う』」

教師「ああ、高3のころしつこく話を聞きに来たのはこういうことだったのか……」


幽霊「ど……どう? 何か思い出した……?」


教師「…………」

教師「……あれっ?」

教師「いつもならこの辺で頭痛がして記憶がフラッシュバックするんだけど……」

教師「まだ記憶のトリガーが足りないのか?」

教師「胸を刺して失血死……しかも自殺なんだろ」

教師「ここまで分かってるのに思い出せない……なんでだ」


幽霊「……っ」ゾクッ

幽霊「…………」ペタン


教師「ど、どうした幽霊?」


幽霊「いや、思い出しちゃって……あはは、腰抜けちゃった」


教師「悪い……無遠慮に言い過ぎた」

教師「とりあえず……」グイッ


幽霊「わ!?」

幽霊(お姫様だっこ……! 実体化ばんざーい!)


教師「宿直室に戻ろう」


翌日教師はさらに事件について調べもの
①学校の図書室で(卒業アルバムを幽霊と確認)
②地域の図書館で
③幽霊宅で
④姉貴を探す
安価↓

ピーンポーン


幽霊母「また来てくださったのね……どうぞ、上がってください」


教師「失礼します」

教師「…………! ここは……」


幽霊母「幽霊の部屋です。……と言っても、元……ね」


教師「……入っても?」


幽霊母「ええ、どうぞ。でも中はもう整理してありますから……」


ガチャ……


教師(何もない……)


幽霊母「押し入れには幽霊の物を入れてあるけど……もう出すこともないわよね」

幽霊母「辛くなければ、いくつか持ち帰っても……」


教師「え……いいんですか?」

教師「確かに生前仲良くしてはいましたけど、幽霊のものなら家族の元にあった方が……」


幽霊母「あら、なら尚更よ」

幽霊母「だって幽霊とあなたは付き合ってたでしょう」


教師「し、知って……!?」カアアァ


幽霊母「もちろん。あ、でも付き合ってたわけじゃない、か。あなたが『付き合うなら敬語はなしだ』って言ってて」


教師「あ、あうあうあう……」プシュー

幽霊母「女の子同士で……なんて最初は思ったけど、幸せそうなあなた達を見てると悪いようには見えなくて」

幽霊母「そういうわけで……良かったらどうぞ」


教師「くっ……恥ずかしい……」

教師「もういっそ恥ずかしいついでに持っていかせてもらいます」


幽霊「ええ、お好きなのを持っていってください」


教師「じゃあ……」ゴソゴソ

教師「>>安価↓と>>安価↓↓と>>安価↓3を」


持ち帰るものを以下から選んでください
徒歩のため全て持ち帰ることはできません
①日記
②フォトアルバム
③愛用のぬいぐるみ
④おもちゃの指輪
⑤ケータイ
⑥本
⑦デジタルカメラ
⑧その他(自由安価)
その他は2つまで可能。幽霊が生前持っていそうなものに限定します。
3つ連続でその他になった場合、先着2つを採用します。
1つ以上は①~⑦の中からお願いします。

教師「日記とケータイとカメラを」


幽霊母「はい、どうぞ持っていってください」ニコッ


教師「はい。ありがとうございました」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


教師「……というわけで持ってきた」


幽霊「わー! 懐かしいー!」


教師「…………」ペラペラ


幽霊「って何さっさと勝手に日記読んでんのさー! だめー!」バッ


教師「読まなきゃ何も分からんだろ……貸してくれ」


幽霊「だ、駄目! せめて私が一通り読んで大丈夫だって判断してから渡すから!」ペラッペラッ

幽霊「…………」ペラペラ……

幽霊「…………」ペラペラ……

幽霊「…………///」ペラ…

幽霊「ふー…………///」パタン


教師「読んだな? 借りるぞ」パシッ


幽霊「ぎゃー! やめてー!」

教師「なんでそんなに頑ななんだ」


幽霊「は、恥ずかしいこと書いてるから……」


教師「そうか」ペラペラ


幽霊「わーん! 教師ちゃんが読むのやめてくれないー!」


教師「私は恥ずかしくないからな」ペラペラ


幽霊「ふ……ふんだ! そんなに見たいならどーぞ! でも読んだあとで質問とかされても答えないからね!」


教師(『今日は教師さんとお弁当を食べた。卵焼きは甘めの方が好きみたいだ』……『教師さんがストラップをくれた。さっそくカバンにつけておく』……私のことばっかだな)ペラペラ

教師(『告白したら付き合えないが好きだと言われた。嬉しい! 今日を好きあい記念日とする! どうにかして敬語をやめたいところ』……『デジカメを使ってツーショットを撮ろうとしたら近くで目があってしまった。赤くなった教師さんも可愛かった』)ペラペラ

教師(『なんと向こうからキスをしようと言ってくれた。もちろんその後に写真を撮って記念にした。初めてのキスが向こうからとは意外だった』……)カァ

教師(『教師ちゃんの家でえっちをした。物理的に繋がることはできなかったけど、気持ちが繋がったような気がした。あーもー好きですーーー♡♡♡』……な、なんてこと書いてんだ!?)カアアァ

教師(そのあとも『遊園地デートした』だの『学校で隠れてキスした』だのが延々と書かれてる……)パタン

教師「…………」


幽霊「…………」


教師「なあ」


幽霊「な、なに?」


教師「これに書いてることって全部ホントか?」


幽霊「し、質問は受け付けないよ! 勝手に読んだ罰だもん!」


教師「そうか……じゃあ朗読するか」


幽霊「わー! それはもっと恥ずかしいから駄目!」

幽霊「ホントだから! それに書いてるの全部ホントだからぁ! だから朗読はやめてー!」


教師「ほ、ホントなのか……」カア

教師「じゃあその……ぇ……えっち……も?」ドキドキ


幽霊「……うん」カアアァ

教師「…………」ドキドキ


幽霊「…………」ドキドキ


教師「…………つ」

教師「次いこうか。ケータイを調べよう」プイッ


幽霊「だ……だめっ」ガシッ

幽霊「もうこの際ハッキリさせようよ」


教師「な、何をだよ」


幽霊「教師ちゃんの気持ちだよ。音楽室でだってわざと無視するようなことするし、今だってそうだよ……教師ちゃん、もう逃げるのはなしだからね」

幽霊「私は……教師ちゃんのことが好き。大好きだよ」


教師「~~~っ!」カアアァ


幽霊「教師ちゃんの気持ち……教えて?」


教師「……っ……>>安価↓……」

教師「……っ……す、好きじゃなかったらここまでしないよ……!」カアアァ


幽霊「!!」

幽霊「や、やばい……嬉しすぎてニヤける……」エヘヘ


教師「も、もういいだろ……ケータイの確認を……」


幽霊「教師ちゃん顔真っ赤だ、可愛いなあ」


教師「く……も、もうケータイの確認するからな!」


幽霊「あ、暗証番号でロックかけてたっけな……」


教師「何番だ?」


幽霊「忘れた!」


教師「……じゃあテキトーに打ち込むぞ」


どんな数字を打つ?
①幽霊の誕生日
②教師の誕生日
③日記にあった記念日のどれか
安価↓

教師「幽霊の誕生日……とかか?」タップタップ


ブー


教師「違ったか」


幽霊「誕生日……誕生日……誰かの誕生日だったような」


教師「私か? まさかな」タップタップ


ピロン


幽霊「あ、解除できた?」


教師「私の誕生日かよ! どんだけ私のこと好きなんだお前ー!」


幽霊「すっごい好きー!」ニコーッ


教師「恥ずかしいから言うなバカー!///」

教師「あーもうっ! 中見るからな!」

教師「写真フォルダは……」

教師「私の寝顔に食事風景……盗撮ばっかだな」


幽霊「デジカメに残すよりスマホに残して一人であとで見返したいなと思って」


教師「はいはい……ムービーも似たようなのばっかりだな」

教師「ケータイのデータはあんまり参考にならなさそうだけど……」タップタップ

教師「よし、学校のWi-Fiに繫がったぞ」

教師「ほら、持っておけ」


幽霊「いいの?」


教師「ケータイあれば何かあってもラインでも何でも使って連絡取れるだろ」

幽霊「やったー! 電話とかしまくるからね!」


教師「しまくるのはやめろ。ほどほどにな」


幽霊「はーい……」


教師「さて、最後にデジカメだ」ピッピッ

教師「……ああ、うん」

教師「なんとなく分かってたけど、こっちはツーショットが多いな」


幽霊「教師ちゃんに渡した写真もほとんどこれで撮ったんだよ」


教師「いっつも持ち歩いてたんだな」

教師「……そうだ。幽霊、ポーズとって」


幽霊「え? いえーい」ピース


パシャッ


教師「……写らないか」


幽霊「写らないよー、お化けだもん」


教師「なんで目に見えてるし触れるのに写真には写らないんだ?」


幽霊「えっと、んーと……学校内だと私に霊力が馴染んでるから、他の人に私の姿を見せるのも簡単なんだよ。平たく言えば幻覚を見せるようなものだね。霊力を使って脳みそを騙して見えたり触れたりできるようにしてるんだ」


教師「え? じゃあこの感触は全部偽物なのか……?」プニプニ


幽霊「偽物ってわけでもないかな。カメラとか鏡とか、一度他の媒体を通すと霊力を通しにくいってだけで。見えてるのは事実だし、触れるのも間違いないよ」


教師「難しいな……つまり見えるし触れるけどカメラには写らないのは霊力が通る通らないが関係してるってことだな?」


幽霊「そだね。でもあんまり難しく考えない方がいいよ。実際に見える、触れる。でもカメラには写らない、それでオッケー」


教師「そうだな……」

幽霊「ところでさ……」


教師「ん?」


幽霊「写真とかでもやっぱり思い出せない?」


教師「そういえば……そうだな。何も思い出せない。デジカメの写真はうちにあった写真とあまり変わらないしな」

教師「なんかこう……ヒントとかないの?」


幽霊「なぞなぞじゃあるまいし……」

幽霊「それに、事件のこと言おうと思ったけど……なんか胸が詰まるみたいになって言えなくて……」


教師「やっぱり精神的にキツいものがあるのか……」

教師「どうにかして私が思い出すしかないな」


翌日の教師の行動安価↓
翌日の幽霊の行動安価↓↓

この前の夢の続きを夢で見る、縄で縛られて不良達に痛めつかれる教師、その時女子の不良の誰かが幽霊に包丁を渡してそれで教師を刺せと命令した、事を思い出す、

>>433
前も書きましたが、夢は教師の自発的行動ではなく教師の身に降りかかるどうしようもないものなので、行動には含めないことにします
最初のうちは採用してたくせに勝手で申し訳ありませんが、再安価させてもらいます
また、自由安価による行動なので日中できることでも構いません

また、これも書きましたが行動安価でSSの先の内容まで指定されてしまうと作者の存在意義が薄まってしまうので、安価はもう少し簡潔にお願いします

翌日の教師の行動安価↓
翌日の幽霊の行動安価↓↓

ザリッ…


教師「ここ……だよな」ゾクゾク

教師「体の中からものすごい嫌悪感と怒りが湧いてくる……」ゾクゾク

教師「体は覚えてるんだ……」


ギイイイイイィィィィ……


教師(となりの工場はボルトやナットから精密機器まで扱っていた)

教師(でも売れるにつれて製品の作りが甘くなり、ある時期を堺に故障や整備不良が多発)

教師(結局その粗製乱造のせいで営業停止に追い込まれて、倉庫もろとも閉鎖)

教師(今この倉庫には持って行かれもしなかった棚とか不良品、興味本位で来た人たちの捨てていったゴミぐらいしかない)

教師「えっと、入り口から進んでこの棚を抜けたあたりで右手に幽霊が捕まってて……」ヒョコッ


ザワザワ……


教師「…………っ!!」バッ

教師(か、隠れてしまった……いや、正解だな……)ガクガク

教師(なんで……なんであいつらがいるんだ……!!)ガクガク


ヤンキー娘「姉貴おかえりー!!」


姉貴「おう、お前ら久しぶりだなあ」


スケバン「姉貴、ムショん中ってどうでした!?」


姉貴「その話は今度たっぷり聞かせてやるよ」


教師(数は随分減ってるけど……間違い無い……あいつらは幽霊をいじめていた……そして自殺の現場にいた奴らだ!)

教師(くそ……落ちつけ……今さらあいつらを殴ったって幽霊が帰ってくるわけじゃない……それよりもだ)

教師(それよりなんでまた集まったのかを知らなくちゃならない……!)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


幽霊「金ちゃーん」テテテッ


金次郎「おう、幽霊久しぶり!」ギギギッ

金次郎「しかし話しかけていいのか? 教師さんが怖がるから花子以外のお化けは存在しないことにするって……」


幽霊「今日はもう帰っちゃったから大丈夫だよー」


金次郎「ならいいが……」

金次郎「で、どうした?」


幽霊「どうもしないよ、おしゃべりに来ただけ」


金次郎「そうか。ならよ、教師さんとはどうなったのか聞いてもいいか? 最近とんとここに来ないから気になって気になって仕方なくてよ」


幽霊「うん! あのね……」モジモジ

幽霊「す、好きって言われたよ……!」


金次郎「ひゅー♪ やるねー」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


教師(とりあえず黙って隠れていよう……)


???「よーう、俺の可愛い可愛い妹ちゃん。よく出てこれたなー」ナデクリ


教師(だ、誰だあいつは!? 姉貴を妹呼ばわりってことは……さらに上がいたのか!?)


姉貴「や、やめろよ組長っ」


組長「お兄ちゃんと呼べと言ってるだろーこのー!」グリグリ


姉貴「いでっ! いてえよお兄ちゃん! やめてくれ!」


教師(組長と呼ばれたあいつ……なんつーガタイだ)


組長「まあ自殺とは言え、死なせてしまった分刑務所にいたんだ。よくケジメつけたな」


姉貴「…………おう」


組長「それはそれとして……だ。確認するぞ」

組長「俺の可愛い可愛い妹に、骨折だのなんだのっつー大怪我を負わせてくれたのは、教師ってやつで間違いないんだな」


教師(私の話……! 刑務所から出てきてすぐ私にお礼参りってか)


姉貴「ああ……。……うっ」ブルッ

姉貴「くそが……あいつのことを思い出したらブルっちまった」


組長「許せねえなあ……俺の可愛い可愛い妹にトラウマまで作ってくれやがって……」

組長「あいつに対する憎しみを再確認するためにここに皆に集まってもらって決起集会までやったんだ」

組長「あいつのいる場所は分かってる。あいつの学校で騒ぎを起こし、ケジメをつけさせた上で騒ぎの責任は全てあいつに被ってもらう!!」


教師(あ、あいつら全員で学校に来るつもりか!? く、くそ……)ザッ


パキッ


教師(しまっーー)


組長「誰だ!!」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


幽霊「教師ちゃんホント可愛いんだあ」

幽霊「こないだなんて布団に入れって言ってきて、しかも抱きしめてくれたし……」ペラペラ


金次郎(マシンガントークが止まらない……)

金次郎「な、なあ幽霊?」


幽霊「ん?」


金次郎「花子はどうしてる?」


幽霊「いつも通りだよー、元気にしてる」


金次郎「そうか……そろそろ俺も人間を脅かしてえなあ。花子が羨ましいぜ。……いい加減なまっちまう」

金次郎「なあ、教師ってやつ脅かし「ダメっ!」……だよなあ」


幽霊「脅かしていいのは教師ちゃんの敵だけだからね! いじめっ子とかヤンキー娘みたいなやつ!」


金次郎「わかったわかった……」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


姉貴「おま……お前は……!」ガクガク


組長「この可愛い可愛い妹のビビリよう……お前が教師だな?」


教師「く……そ、そうだ」


組長「探す手間が省けた。ここでまず気絶させよう。そして学校で椅子にでも縛り付けて、その後で学校をめちゃくちゃにする。俺たちが帰ったあとには解放された教師とぐちゃぐちゃになった校舎だけが残るんだ」


姉貴「ま、待ってくれお兄ちゃん!」

姉貴「あいつ……記憶がないはずなんだ! そうだろ、不良娘!」


不良娘「あ、ああそうだ……なんでここに……」


教師「幽霊に聞いたからだよ……思い出したんだ」


姉貴「……は?」


教師「お前らにいじめられていた幽霊を私が助けたこと、お前らに騙されて幽霊がここに連れてこられたこと、ここで幽霊が自殺することになったこと……」


姉貴「……ははっ」

姉貴「はははっ! あははははははは!!」

姉貴「なんだよ、お前! 記憶取り戻したのは良かったが変なものでも見えるようになったのか!? あっはははははははは!!」


不良娘「なんだお前、お化けでも見えるってのかよ! こえー! ははははははは!」


姉貴「だったらこれは思い出したか!?」

姉貴「アタシがあいつにナイフを渡して『教師のことを刺せ』って言ったら自分の胸を刺したことはよお!!?」


教師「…………は?」ズクンッ…

教師「あ、ああ…………!」ズキッ

教師「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」ズキズキズキズキ

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


幽霊「それにしても大丈夫かなあ、教師ちゃん」


金次郎「なんかあったのか?」


幽霊「私をいじめてた人のリーダーがさ、今までのいじめと自殺幇助だかで刑務所にいたんだけど……」

幽霊「今日が出所日みたいなんだ」


金次郎「おいおい、マズイんじゃねーか?」


幽霊「そう思ったけど、見に行くのは倉庫だって言ってたし会うことはないと思うから……」


金次郎「いやいやいや、可能性は低くても一応言っておくべきだったんじゃないか?」


幽霊「かなあ……」

幽霊「今からでも電話しておこうかな」


金次郎「おう、そうしとけ」


幽霊「じゃあ、私校内に戻るね」


金次郎「ああ、また来てくれよなー」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


姉貴『フラフラなのにこっち来られても困るなあ……ほら、お前ら!』


教師《体を引きずりながら幽霊のところに行こうとして……》


過去教師『なに……ロープ……!? くそ、やめろ!』


教師《そうだ、ここで縛られたんだ……》


姉貴『よくやった、お前ら』

姉貴『さて……』スチャッ


過去教師『メリケンサックかよ……んなものに頼らないと殴れもしないのか?』


姉貴『強がっちゃって可愛い……』

姉貴『その強がりがいつまで続くかしら……ねっ!!』ゴッ


教師《しばらく殴られて……》


過去教師『ぜんっぜん痛くねえ……』


過去幽霊『も……』

過去幽霊『もうやめてください……!』


姉貴『お?』


過去教師『幽霊……私は大丈夫だから……どうにかするから……』

過去教師『それより幽霊……大丈夫か? ここに……連れてこられてから……何かされてないか?』


姉貴『いいねいいね、泣かせるねー』


過去幽霊『ううん……なにも』フルフル

過去幽霊『でも、私よりも……教師さんが……』


過去教師『私より自分の心配してなって……』


姉貴『お、お話し終わった? じゃあ続きいきまーす』


過去幽霊『だ……!』


姉貴『そらっ!!』ゴスッ


過去幽霊『だめえーーーーーーーーー!!』


教師《これ……多分幽霊が見てた夢はここのシーンだ……》

姉貴『うるっせえな……耳がキーンってなったぞ……』

姉貴『分かった、これ以上うるさくされても困るしアタシは殴るのやめるよ』


過去幽霊『……! ほ、ホントに……!』


姉貴『ああ、ホントさ』

姉貴『だからよ……ほれっ』


キーン……


過去幽霊『これ……は?』


姉貴『見りゃわかんだろ、ナイフだよ』


教師《そうだ、あのナイフ……初めのうちにフラッシュバックしたナイフと同じ……まさか……!》


姉貴『刺せ』


過去幽霊『……は?』


姉貴『聞こえなかったか? そのナイフで、そこに縛られてるソイツを、刺せ、って言ったんだよ』


過去幽霊『い、いやです! そんなの、無理……無理です……!』


姉貴『お前がダメっつーからアタシは殴るのやめてやったんだぞ? それとも何だ、もっとソイツが殴られるところ見てえか?』


過去幽霊『いや……そんなのいや……』


姉貴『ウダウダ言ってんじゃねえよ!!!』ガンッ!

過去幽霊『ひっ……!』


過去教師『拾うな……幽霊……』


教師《拾ったらダメだ……》


姉貴『早く拾え。あと3秒で拾わなかったらアイツを殺す』

姉貴『さんッ!!!』


過去幽霊『ひ……いや……だめ……!』


姉貴『にぃ!!!』


過去教師『拾わなくて……いいぞ……』


姉貴『いちぃ!!!』


教師《ソレを拾っちゃダメだ……!》


チャキッ!


過去幽霊『はっ……はあっ……! はあっ……!』ガタガタ


姉貴『おせーんだよ……おらっ』ドンッ


フラッ……


過去幽霊『なんで……なんでこんなことになってるんですか……!』ガタガタ


過去教師『そこのクソッタレどものせいだよ……幽霊のせいじゃない……』


姉貴『言ってくれるねー、ついてこようとしたのは幽霊の意思なのにさー』


過去幽霊『あ、ああ……』

過去幽霊『そうだ……教師さんのことが好きなら手伝わせてくれって言われたから……』


過去教師『幽霊の感情を弄んだのはお前らじゃねえか……』

過去幽霊『私……が、弱いから……』


過去教師『違う! そんなことない!』


過去幽霊『弱いから……こうなってるんだ……私がいなきゃ……』


教師《もうこの段階で幽霊から私を攻撃する気配は全くなくて……》


姉貴『もしそのナイフで私達の誰かを刺そうとしたら、すぐにお前ら二人とも殺すからな』


過去幽霊『ごめんね……ごめん……』


スッ……


過去教師『ダメだ……やめろ幽霊!』


姉貴『聞いてねえし……マジで刺すのかよ、ははっ』


クルッ


過去教師·姉貴『!!!』


過去幽霊『大好きだよ……教師ちゃん』


過去教師『やっ……!!』

過去教師『やめろおおおおおおおおおおおおおお!!!!』

グサッ

過去教師『あ゛……ああ……!!』


過去幽霊『あれ……ごぶっ……敬語……やめれ……た……』ドクッドクッ


過去教師『幽霊……幽霊!』


過去幽霊『あは……やっ……た……これ……で……きょ……し、ちゃ……ん、と……』ドクッドクッ


ドサッ……


過去教師『おい……幽霊……嘘だろ……?』


姉貴『なに……なんで……』


過去教師『お前が……お前がやらせたんだろうが!!』

過去教師『くそがあ!! てめえら全員殺す!! 殺してやる!!!』


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


教師「あ……ああ……!」

教師「そうだ……お前らが……お前らが幽霊を殺したんだ……!」


姉貴「…………」ビクビク


組長「おいおいおいおい!! なに急に叫んでくれてんだよ!!? おかげで俺の可愛い可愛い妹が震えちゃってるじゃねえか!!」

プルルルル プルルルル


教師「! も、もしもし! 幽霊か!」


姉貴「は? し、死人と話してる……?」


組長「ほっとけ、頭がおかしくなっただけだろ」


幽霊「もしもし、教師ちゃん? 心配ないとは思うけどさ、姉貴って人が今日刑務所から出てくるんだって。会わないとは思うけど気をつけてねー」


教師「遅い! もう目の前にいる!」


幽霊「え、う、嘘っ! ど、どうするの!?」


教師「くっ……」ザッ


組長「さてと……」ポキポキ


クルッ


教師「学校で迎え撃つ! なんか準備して待ってろ!」ダッ


幽霊「え、わ、わかった!」ピッ


組長「アイツ自ら学校に行ってくれるとはね……面倒が省けていいや」


幽霊の対組長軍団の対策
①学校内の幽霊に協力を仰ぐ
②罠を仕掛けて待つ(できればどんな罠かも)
③その他(自由安価)
組長たちの到着まで時間がないため、あまり複雑なことはできません
安価↓

教師「花子ちゃーん!」タタタッ


花子「わ……お久しぶりです……」


教師「あのねっ私のことをいじめてた人たちが学校に来るの! 助けて!」


花子「え……本当ですか……もちろん助けますよ……」


教師「よしっ、次は金ちゃんのとこだ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


金次郎「お?」


幽霊「金ちゃん金ちゃん!」


金次郎「また来いよとは言ったけど早すぎねえか?」


幽霊「あのね! さっきいった刑務所から出てきたばっかの人が学校に来るの! 助けて!」


金次郎「お、脅かしていいのか!」


幽霊「うん! 思いっきり脅かしてやって!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


幽霊「ベートーヴェンさん!」


ベートーヴェン「任せなさ~い♪」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


幽霊「人面犬くん!」


人面犬「おう、任せな(イケボ)」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


幽霊「骨格標本さん!」


人体模型「あら、腕が……じゃなくて上腕骨が鳴るわー♪」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


幽霊「こ、こんなところかな……」


ガラッ


教師「幽霊! まだあいつらは来てないか!?」


幽霊「うん、大丈夫だよ!」


どこで待ち構えますか?
①宿直室
②職員室
③警備室
④その他(学校にありそうな場所で自由安価)
安価↓

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


幽霊(体育館……)


ターン…… ターン……


教師「えっえっ……何この音」


幽霊「えっと……体育館のお化け……かな」

幽霊「誰もいない体育館で、バスケットボールを弾ませる音が聞こえるってやつ……」


教師「や、やめよう! 別の場所に……」


ガシャーン オラァ デテコーイ!


教師「き、来やがった! あーもー!」


ガラッ


シーン……


幽霊「姿は見えないようにすぐ消えるから大丈夫だよ」


教師「それを早く言え! ステージの幕の裏に隠れるぞ!」

ガシャーン バリーン ギャハハハ


教師(くそっ……あいつら好き勝手壊しやがって……)


幽霊(駄目だよ……何人かいるし、まず分かれるのを待たなきゃ)


オマエラソッチミテコイ オマエラハソッチ


幽霊(……くる!)


ガラッ


来たのは
①組長と姉貴
②ヤンキー娘と不良娘
③スケバンと舎弟
安価↓

ヤンキー娘「体育館にいるかあ?」


不良娘「いなくてもいいんだよ、倉庫のボール全部潰すとかすればさ」


教師(あいつらだけか……よし。足音を立てないように……)ソーッ


ガバッ ドッ


不良娘「!? ぐっ……うっ……ううん」クテッ


ヤンキー娘「な、なあ!? どうした! そこにいるのか!?」


教師「いるよ……次はお前だ」


ヤンキー娘「は、ははっ! そこか! なあ、あんた! これやるよ!」ポイッ

ヤンキー娘「どうやらあんたにはお化けが見えてるらしいからな! 組長の慈悲でお札を買ってやったんだ! ははは!」

ヤンキー娘「一人一枚持ってるから、もしまた悪霊が見えても゛っ!?」クタッ


教師「こんなものはいらない」ビリビリ

教師「一人一枚ってことは……こいつもか」ビリビリ

教師「よし、幽霊。場所を移そう」


幽霊「あ、うん……今行く」

幽霊(やばい……カッコイイ……)キュンキュン


次はどこで待ち構えますか?
①理科室
②音楽室
③その他(学校にありそうな場所で自由安価)
安価↓

教師「よし、なんとか見つからずに来れたぞ」


幽霊「あっ、ちょっと待っーー」


ガララッ


骨格標本「ばあ♡」


教師「ひっ……! むぐっ!?」


幽霊「叫んじゃダメだってば……! バレちゃうよ……!」コショコショ


教師「……! ……!」コクコク

教師「……ぷはっ」

教師「な、なんだよこいつはー……!」


幽霊「友達の骨格標本さん……」


骨格標本「あらあ、間違っちゃった? てっきり不良かと……」


教師「そ、そんなのいないって言ったじゃん……! 嘘ついたのか……!」


幽霊「だってそうでも言わなきゃあの時倒れそうだったし……!」

骨格標本「あら、あらあら。すごい気が張ってる気がするわ」

骨格標本「ずいぶん驚いてくれたのねえ♡」


教師「だって骨が動いてるんだぞ? 怖いだろ……」


幽霊「!」

幽霊「早く中入って……!」グイグイ


ピシャッ


教師「き、来てるのか……?」


幽霊「うん……とりあえず理科室は机が大きいから机の下に隠れよう」


グイグイ


幽霊「骨格標本さん、頼んだよ……!」


骨格標本「ま·か·せ·て♡」

教師「…………ぁっ」


幽霊「…………!」


教師·幽霊(ち、近い……)カアアァ


教師「おい幽霊……」


幽霊「しっ……来る……」


ガララッ


スケバン「ちっ……ここも外れか!?」ガアンッ


舎弟「そろそろ場所も絞られてきますよ、見つかりますって」


スケバン「変な骨もあるしよ、さっさとでようぜ」ガンッ


骨格標本「だめじゃない、そんなに乱暴し、ちゃ♡」カタカタ


スケバン「今、こいつ動いたか……?」


舎弟「ま、まさか……!」


骨格標本「動いてるわよ? どう? セクシー?」クネクネカタカタ


スケバン·舎弟「うわあああああああああああああああああああああ!!!?」


教師(今だ!)ダッ

教師「まず一人!」ドッ


舎弟「ふぐっ……」ドサッ


スケバン「なあ!? な、なななな……!! 骨と鬼が一緒に……!?」


教師「わ、私が鬼かよ」


骨格標本「私……骨ぇ? センスないわねぇ」


スケバン「そ、そうだ! 喰らえ!」ゴソゴソ


バチイッ!


骨格標本「お゛っ!?」ガクンッ


スケバン「ははっ……まじでお札効くのかよ……ありえねーって……」


教師「ちっ! このっ!」ドッ


スケバン「うぐっ……」ドサッ


幽霊「骨格標本さん! 大丈夫ですか!」


骨格標本「っあーーー……びっくりしたわぁ」ムクリ


幽霊「よかった……無事だった」


教師「お札は確かに効いてたよな……なんで平気なんだ?」ビリビリ


骨格標本「多分……直前にあなたがいっぱい驚いてくれたおかげで霊力が余分にあったからかしらね?」

骨格標本「その余りの分の霊力は消えちゃったけど、まだ動けるわよ」カクンカクン


教師「そうか……それならよかった」ビリビリ

教師「よし、お札は2枚とも破いたしこれで大丈夫」


幽霊(教師ちゃん、苦手なハズのお化けのことを心配してる……)


教師「……おい、幽霊」


幽霊「あ、なに?」


教師「私があいつの心配をしたのはお前の友人みたいだからだ。お化けが得意になったわけじゃない」

教師「断じて言うがお化けのためじゃなくお前のためだからな、勘違いするなよ」


幽霊(なにその逆ツンデレ! 普通『あ、あんたのためなんかじゃないんだから、勘違いしないでよねっ!』ってなるんじゃ……)

幽霊(わ、私のため……へへっ)


教師「ニヤけてないで次行くぞ。最後にあいつらが残ってるからな」


どこで組長と姉貴を待ち構えますか?
①1階廊下の交流ルーム
②音楽室
③グラウンド
安価↓

放送室ーーー


教師「あいつらには多分下手な不意打ちは通用しない。それどころか、室内で狭い空間だと持っている武器を構えられるだけで一気に避ける範囲がなくなってしまう」

教師「よって、あいつらを迎え撃つにはグラウンドのような開けた空間が有利だ」


幽霊「うん」


教師「幽霊は玄関のところで隠れていろ。危なくなったら他のお化けのところに逃げて匿ってもらえ」


幽霊「わかった。あのね、教師ちゃん、校門近くの二宮金次郎の像と、外を走ってる犬……あれは人面犬なんだけど、彼らも手助けできると思ったら助けに来てくれるからね、頑張ってね」


教師「ああ。さてーー」ガチャッ


校内放送「あーあー、組長、姉貴、聞こえているか」

校内放送「私はこれからグラウンドで待つ。逃げも隠れもしない。もし勝てる自信があるなら校庭に出てこい、以上」


ブツッ


教師「これでよし……じゃあ、後でな」


幽霊「うん、気をつけてね」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


教師「来たな……」


組長「ああ。だが俺の可愛い可愛い妹よ、あいつが怖いなら玄関から俺があいつをボコボコにするところを見ているといい」


姉貴「そ、そうする……」ガタガタ


教師「言っておくが……私は強いぞ」ザッ


組長「知るか。男が女に負けるわけねえだろ」グッ


教師「ふっ!」ゴッ


組長「なるほどな……確かに早いが所詮女だな……パンチに全く重さがない」ビリビリ


教師「へえ……」ニヤッ


組長「さて……俺の可愛い可愛い妹を痛めつけてくれた分、ケジメつけてもらおうかあ!!」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ガララッ


姉貴「なんなんだよあいつ……立ってるだけなのにマジ怖え……」ブルブル


幽霊(えっ、嘘っ! 姉貴さん……!?)ササッ


姉貴「お兄ちゃん、さっさとあいつボコしてやってくれよ……」


カタンッ


幽霊(あっ!)


姉貴「ちっ、仲間がいたのか!?」バッ


幽霊「ち、ちがっ……ごめっ! ごめんなさい……!」ガタガタ


姉貴「う……」

姉貴「うわあああああああああああああああ!!!」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ウワアアアアアアアアアアアアアアア


組長「なにっ! 俺の可愛い可愛い妹に何……ぐはっ!」


教師「おい、戦いの最中によそ見とはいい度胸してんな……?」


組長「ちくしょうが! お前を倒すことなんかより妹の方が大事だってのに!」


教師「私もだよ。あんたに構ってるより幽霊が無事かの方が心配だ」


組長「そうかそうか……だったら再会させてやるよ……」

組長「あの世でなッ!!」グアッ


教師「振りが大きい! もっとシャープに打て!」ガシッ ブンッ


組長「ぐっ! ははっ! やるじゃねえか!」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


姉貴「……は? ははっ……なんだ……アタシを呪いに来たのか……?」

姉貴(嘘だ……嘘だ夢だ幻だ! だってあいつはあの場所で確かに死んだハズ……)


幽霊「そ、そんなことしませんからっ……! こ、こないで……っ!! たすけてっ……」ガタガタ


姉貴「な、なんだ……震えてる……?」

姉貴「お前、アタシが怖いのか……?」


幽霊「……!」コクコク


姉貴「……ははっ」

姉貴(幻だろうがなんだろうがアタシにビビってんなら関係ねえ……)ユラッ

姉貴「お前はこれでこの世から完全に消える……」スッ


幽霊「ひっ……お、お札……!! やだっ、やだあ!!」ダッ


姉貴「待てよお! ははっ! 消してやるからさあ!」ダッ

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


組長「はあ……はあ……」


教師(こいつ……思ったより頑丈だし体力もある……)ゼエゼエ

教師(このままじゃあ先に私の方が倒れるかも……)チラッ


金次郎「……」コクッ


組長「へばってんならこっちからいくぜえ!!」ダッ


教師(早い!)グッ


バキイッ!


教師「ぐ……」ガクッ


金次郎「おいおいおいおい」ギギギッ…

金次郎「我が校の先生に手を出す不届き者はお前だな?」スタッ


組長「なん……だ? 銅像が動いた……?」


金次郎「許さねえぞおおおおおおおおおお!!」ダッ


組長「うわああああああああああああああ!!」ダッ

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


幽霊(どこに逃げたら……そうだ、花子ちゃんのところなら……)タタタッ


姉貴「幽霊になっても運動音痴は相変わらずか!? ずいぶん遅えな!?」ダダダッ


幽霊「ひ、いやあ! こないでえ!!」ダッ


姉貴「そうそう、もっと本気で逃げてくれなきゃ!」ダッ


幽霊(そうだ、音楽室!)ガチャッ


姉貴「音楽室? 変なところに入るな……まあいい」


ポロン……♪


姉貴「消える前に最後にすることはピアノでいいんだな!?」バッ

姉貴「……は?」


幽霊(私はピアノの下です……! このまま開けっ放しのドアから……)


ベートーヴェン「よくきたね♪」

モーツァルト「私達のコンサート……」

バッハ「楽しんでいくといい!」


幽霊(今!)ダッ


姉貴「あ、待ちやが……」


ダアアーーーーン!!!


リスト「ちゃんと聞いてくれなきゃ困るなあ」

シューベルト「夜は長い。ゆっくりしていけ」


姉貴「だま……れえ!」バッ


バチイッ!


幽霊「うあっ!!」ガクッ


モーツァルト「しまった! 早く扉を!」


バタン……


姉貴「は、はは……これであいつは消える……ざまあ見やがれ……」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


組長「はあっはあっ! そうだ、お札!」バッ


パシッ


組長「!?」


教師「そんなに焦って出すから私が近づいてるのにも気づかないんだよ」ビリビリ

教師「金次郎さん、あとはお願いします」ペコリ


金次郎「まかせろおおおおおおおおおお!!」ドドドッ


組長「こ、校門から外に……!」ダッ


人面犬「おいおい……ここは通さねえぜ?(イケボ)」

人面犬「次の人面犬になりたくなかったら校庭に戻るんだなあ!(イケボ)」グアッ


組長「ひ、ひいいいっ!」ダッ


金次郎「よくやった人面犬!! どりゃああああああああ!!」ダダダッ

金次郎「止まったら取り殺しちゃうぞおおおおおおお!!」


教師(人を取り殺す二宮金次郎なんて聞いたことないぞ……)


人面犬「おい、何ぼーっとしてる(イケボ)」

人面犬「校門から入ってくる時に見たが、もう一人の不良が幽霊の嬢ちゃんを追ってたぞ(イケボ)」


教師「う、うそっ! 行かなきゃ!」ダッ

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


幽霊「はあ……っ! はあ……っ! 体が……熱い……!」ズリズリ


フラッ……


姉貴「…………」ジリッ


幽霊「トイレに……トイレの中に行きさえすれば……!」ズリズリ


ギイ……バタン


姉貴(頭が痛え……音楽室のやつら遠慮なしにめちゃくちゃ弾きやがって……)

姉貴(しかしお化けには慣れたもんだな……ははっ)

姉貴(さっさとあいつを消して帰ろう……)フラフラ


ギイ……


姉貴(個室は4つ……右奥の個室から音が聞こえるな……)

姉貴(手前から開けてビビらせてやろう)


ガアンッ!


姉貴(追い詰めてるこの感じ……たまんねえな)


ガアンッ!


姉貴(あと2つ……)


ガアンッ!


姉貴(ここにあいつが……!)


ガアンッ!


花子「…………」ニコッ


姉貴「ひっ……!?」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


キャアアアアアアアアアアアアアア


教師「今の声……幽霊か? 上から聞こえたってことは花子さんのところか!」ダッ


ギイ……


教師「幽霊! 幽霊大丈夫か!」


花子「あ、教師さん……。さっきの声はこの女の人です……。脅かしてよかったんですよね……?」


姉貴「…………」ピクピク


教師「ああ、よくやってくれた花子さん! で、幽霊はどこに……」キョロキョロ


花子「隣の掃除用具入れです……」


ガチャッ


幽霊「はあ……はあ……っ!」


教師「ゆ……幽霊! しっかりしろ!」


花子「お札を背中に貼られてて……私じゃ取れないんです」


教師「これだな……」バッ

幽霊「来てくれたんだ……」ハアハア


教師「大丈夫か? お札は剥がしたぞ」ナデナデ


幽霊「あ……」パクパク

幽霊(あれ……声が出ない……)

幽霊(体に力も入らないし……そっか、お札に霊力を吸われたから……)


教師「おい、幽霊!? どうした!?」


幽霊「ぁ……」パクパク

幽霊(あ)

幽霊(り)

幽霊(が)

幽霊(と)

幽霊(う)スウ…


『霊力全部消費はしたことないからなー……。消えるのかな? 動かなくなるのかな?』


教師「あ、足が……透けてく……!!」


幽霊(だ)

幽霊(い)

幽霊(す)

幽霊(き)

幽霊(だ)

幽霊(よ)スウ…


教師「ふ、ふざけんな……消えるなんて許さねえぞ……!」


幽霊「…………」ニコッ


スウ……


教師「うぉ……おおおおおおおおおおおおおおお!!」


花子「…………」


翌日、放送室から持ち出され至るところに設置されたビデオカメラから、組長たち6人による不法侵入と器物損壊が認められた。
なぜかトイレで倒れていたもの、理科室で倒れていたもの、体育館で倒れていたもの、そして警察が来るまで延々と校庭を走り続けていたものがいた。
教師は私情に流され警察を呼ぶのが遅れたため厳重注意。
6人ともが「私達のせいだ」といった旨の発言をしたため、教師には正当防衛が認められた。


教師「…………」


翌日、教師はどうする?
①幽霊が現れた最初の教室に向かう
②幽霊が消えたトイレに向かう
③宿直室に向かう
④その他(自由安価)
安価↓

カチッ カチッ


教師(20時……か)

教師(まさかな……)


フワッ


教師「!」ゾクッ

教師(ま、まさか……! いるわけない……けど……!)


ガラッ


教師「おい! ここか!?」


???「…………あ!」


教師「…………よかった」ポロッ


???「……私のこと、覚えてくれてる?」


教師「あたりまえだろ……」

教師「幽霊……!」


ギュッ


幽霊「ただいま、教師ちゃん」


教師「うん……おかえり……」

教師「お前……消えたんじゃなかったのか?」


幽霊「さすがにやばかったねー。お札にほとんど霊力吸われたからさ、完全に霊力がなくなる前に霊体に戻ったんだよ」

幽霊「霊体は普通の人には知覚できないから、消えたっていうのも間違いじゃないね」

幽霊「ほとんど残ってなかった霊力を補充するためにさ、花子ちゃんに手伝ってもらったんだ」


教師「花子さんに?」


幽霊「うん。直前に姉貴さんを気絶させてたからすごい量の霊力が余ってて、それを分けてもらったんだ」

幽霊「もうバッチリ戻ったよ!」


教師「よかった……お前がホントに消えたんだったら私……」


幽霊「そういえば今回も目の前で消えることになったけど、今回は記憶を封じ込めたりしなかったんだね」


教師「それもそうだな……。でも、幽霊のこと二度と忘れたくないって思ってたし……」


幽霊「わー、嬉しいなあ♪」

幽霊「……ねえ」

幽霊「……私教師ちゃんのこと好きでいていいの? お化けが人を好きなんて変じゃない?」


教師「どうした急に……。お化けだろうがなんだろうが関係ないよ。恋愛なんて心の持ちよう一つなんだから」


幽霊「そうだけど……私学校の中にしかいられないし」


教師「学校の外に出たいなら何か方法を探す」


幽霊「カメラにも写らないし……」


教師「今幽霊が見えれば十分だよ」


幽霊「いつか突然消えちゃうかもしれないし……」


教師「私が消させない」


幽霊「…………」


教師「確かに私達は世間一般から見ればおかしいことこの上ないさ」

教師「だからって私が幽霊のことを嫌いになる理由なんてない」


幽霊「でも……!」


教師「あまり先生を困らせるな。それ以上うるさくするならキスするぞ」


幽霊「ず……ずるいよ教師ちゃん! こんな時だけ先生面し……んぐっ」


ドサッ


幽霊「な、なんで腕まで押さえつけてるのかな……」

幽霊「もしかして怒ってる……?」


教師「ああ、ものすごーくな」

教師「消えたと思ったら出てきて、あげく私達の恋はおかしいだの言い始めるし」

教師「今まで幽霊のことを思い出させようとしてたのは誰だ?」


幽霊「わ、私……」


教師「だよな。思い出すのは当然事件のことだけじゃなくて私達の関係もだ。そんなのわかりきってる」


幽霊「うん……」


教師「だったら思い出させた責任とれ、お前を好きにさせた責任をとれ」


幽霊「なんかキャラ変わってない……?」


教師「変わってない! 変わったとしたら幽霊のせいだ!」


幽霊「お、おー? よしよーし?」ナデナデ


教師「もう好きになるのがおかしいとか言うな、わかったな」


幽霊「うん、言わないよ。約束する」


教師「よし、それでいい」ナデナデ

幽霊「ねえねえ、今日は学校に泊まる?」テクテク


教師「ああ、泊まるよ」テクテク


幽霊「やった! 一緒に寝ていい?」  


教師「恥ずかしいが……まあいい」


幽霊「やったー! えっへへー」ニコニコ


教師「代わりにお前を抱きまくらにするからな」


幽霊「いいよ! どんとこい!」


ガチャ


教師「さ、ついたぞ」


幽霊「布団しこう布団!」


教師「さすがに早いだろ……まあしくだけならいいか」


ボフっ


幽霊「今日ぐらいはいっぱいくっついていいよね」


教師「今日だけじゃなくても、ときどきなら許すよ」


幽霊「ときどきかあ……厳しい」


教師「まあ……」

教師「私はだる先生だからな、くっつかれても怒らない……かもな」


幽霊「……! それって……」


教師「意味は自分で考えろ! 私は寝る!」バサッ


幽霊「早いよー! まだ寝るには早いって自分で言ったのにー!」





教師と幽霊編 おしまい!

いかがだったでしょうか

過去を交えたせいで物語の展開が遅くなってしまいました
また、終盤駆け足になって申し訳ありません
次はもう少し短めにします

次はまた別の2人を書いていきます

異能力現代の世界でいきます
次の世界観の設定時の安価から異能力現代は外され、代わりに現代日常が復活します


次の主人公の属性安価↓
使用不可属性
女、ドM、幼女、耳年増、委員長、小説家、病弱、教師、幽霊、その他SF関連の現代ではありえない属性

主人公の使える能力安価↓↓
特徴とは別モノです
R-18になりそうなものや分かりにくい能力の場合は安価下とします

主人公はお嬢様、能力は「ありとあらゆるものを破壊·創造する能力」です


主人公の特徴を3つ
安価↓
安価↓↓
安価↓3

お嬢様は金髪碧眼で、その能力の強さ故に達観しているところがあるが、手の届かないものに対して異常に執着する一面のある人物となりました


世界観が変わり勝手がわからないのでヒロインは1人でいきます

ヒロインの属性安価↓
使用不可属性
女、ドM、幼女、耳年増、委員長、小説家、病弱、教師、幽霊、お嬢様、その他SF関連の現代ではありえない属性

ヒロインの使える能力安価↓↓
主人公と同じくR-18、分かりにくい等の安価は安価下とします

ヒロインは幼馴染、能力は「自身に干渉する全ての能力を打ち消す」です

幼馴染の特徴を3つ
安価↓
安価↓↓
安価↓3

すみません、夜勤明けで眠すぎて今まで寝ておりました

幼馴染はかつてお嬢様と仲良しだったが6年前に離れ離れに
別れたその3年後に幼馴染の能力が発現、さらに3年後に再会
努力の人で才色兼備の超人、親しい人にもですます口調で話す人物となりました

それと、教師と幽霊編で安価の連取りについて書きましたが、ここからは特にルールは設けないことにします
さすがにR-18系の安価などは最安価しますが、自由に安価を取ってもらっていいです
ただ、あまりに連続で取りすぎてるなと思ったら他の人のためにも自重してくれると嬉しいです


最後に、世界観の詳しい設定も安価で決めていきます

この異能力現代では同性愛は認められている? いない?
能力者の敵はどんなもの?(別の能力者なのか、なんらかの魔物なのか。魔物の場合それはどんな存在なのか)
この世界独自のルールはあるか?あるとしたらそれはどんなものか?(特殊な階級制度や、能力者は特別な学校に入れられる等。なくても構いません)
上から順に
安価↓
安価↓3
安価↓5

何か他にも決めたほうがいいものがあればレスお願いします

力が全ての殺伐とした世界

レスがズレてますが>>508を世界独自のルールとして採用してもいいでしょうか?
安価↓で決めます
採用なら採用と、不採用なら新たなルールを書いてください

ズレてるというのはレスの意図が外れてるっていう意味ではなく、安価で指定したレスの位置から手前に外れてるということです
>>508を採用する場合は、能力主義で弱者には厳しい世界になります
これ以上設定でぐだぐだするのもよくないので次で決めます

>>508のルールでよければ採用と、別のルールがよければ新しいルールを書いてください
安価↓

ごめんなさい、安価取り直ししすぎてなんかめちゃくちゃになってしまいました

同性愛には寛容で、敵は魔界から侵略を計る妖魔軍、人間側は助け合っているが、妖魔に捕らえられてしまった場合は妖魔軍に従う(通常は奴隷にされる)世界となります

明日から(日付けまたいだので今日ですが)書き始めていきます

幼馴染(数十年前に突如空に空いた大きな黒い穴。『妖魔洞(ヨウマドウ)』と呼ばれるそれは魔界と人間界とを繋ぎ、魔界からの侵略者を送り続けている)ペラペラ

幼馴染(妖魔に対抗できる人間は少なくないが、中でも強力な能力者には前線の街で被害を食い止めるために戦ってもらう)ペラペラ

幼馴染「……か」パタン


ガタン ゴトン
  ガタン ゴトン


幼馴染(6年前……私の友達はその能力のせいで前線の街に連れて行かれました)

幼馴染(気高く美しく、それでいて優しかったあの子……)

幼馴染(待っていてください、今度は私が街に呼ばれる番のようですから……)


ガタン ゴトン
  ガタン ゴトン


幼馴染(それにしても……これが前線で戦う人を送る設備なのですか?)

幼馴染(申し訳程度の作戦概略が書かれた本、大きく揺れる車体……というかトラックの荷台、備え付けの固いイスに、薄っぺらなクッション)

幼馴染(お尻が痛いです……)

ブロロロロロ…… キイッ


ガチャッ


運転手「降りていいぞ」


幼馴染「あ、はい」スタッ


運転手「ここが前線の街の入り口だ。妖魔を通さないようわざと入り組んだ造りになってるが……おい!」


見張り「はっ!」


運転手「こいつがまずは街の中へ案内してくれる。はぐれないようについていけ」


幼馴染「分かりました。ありがとうございます」ペコッ


運転手「じゃあな、死ぬなよお嬢さん!」


バタン ブロロロロロロロ……


幼馴染(お嬢さん……か)


見張り「では、こちらへどうぞ」


幼馴染「はい」テクテク


見張り「歩きながらですが、一応説明させていただきますね。今から向かうのは>>安価↓です。そこでは現在>>安価↓↓が行われています」


向かう場所は何の施設かをお願いします

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


幼馴染「ここが……」


見張り「はい、司令本部となります。私はここまでしか入れないので、ここで失礼いたします」


幼馴染「はい、ありがとうございました」ペコッ


ギイ……


幼馴染「えっと……」キョロキョロ

幼馴染(お部屋がたくさんある……)


ガードマン「どうなさいました?」


幼馴染「あ、あの……私今日初めてこの街に来た能力者で、でもどこに向かえばいいのか……」


ガードマン「そうでしたか、それならこちらのお部屋です」


コンコンッ


ガードマン「失礼いたします」

お嬢様(作戦の確認がなんだ……どうせいつもと同じ……)

お嬢様(妖魔の出現を目視で確認し次第現場へ急行、ただちに妖魔を殲滅する。会話が可能な妖魔であれば捕らえること)

お嬢様(何度聞いたか分からない作戦だ)

お嬢様(作戦なんて立てたって、結局のところ現場でなるようになるだけなのにね……)


コンコンッ


司令官「誰だ?」


ガードマン「失礼いたします」


???「初めまして」ペコッ


ガードマン「新人の能力者ということでお連れいたしました。間違いありませんか?」


司令官「ああ、君も新人か……てっきりもうみんな集まっているのかと思って説明を始めていたよ」

司令官「とりあえず今日はそこの椅子に座っていてくれ、後で話をするから」

司令官「いいね、幼馴染さん」


お嬢様「!?」ガタッ


幼馴染「はい、分かりました」


お嬢様(幼馴染……?)

司令官「どうした、お嬢様。そんな焦った顔なんてらしくもない」


幼馴染(え……? お嬢……様?)


お嬢様「失礼しました。作戦の確認を続けてください」ストッ


司令官「ああ、じゃあ作戦の確認を続ける」

司令官「まずは妖魔洞だが、現在は落ち着いている。次に妖魔洞が大きく開き妖魔の軍がやってくるのは早くても一週間後だ」

司令官「だが、軍と呼ぶほどの量でなくても妖魔洞を抜けてくる妖魔はいる。気は抜かないように」

司令官「もし妖魔の出現を確認した場合、目視で落下地点を計測、ただちに現場へ向かう。会話ができる妖魔は捕らえるが、基本的に殲滅すること。全滅を司令本部が確認した時点で帰還命令を出す」

司令官「ただし、お嬢様以外はできるだけ1人で妖魔と向き合うな。気を抜けばこちらが死ぬかもしれないんだ。できれば2人、可能ならば3人以上で現場へ向かえ」

司令官「今は充分に休息をとり、次の戦いに備えること。以上だ」


ガタガタッ


司令官「どうした、お嬢様。もう解散だぞ」


お嬢様「いえ、私ももう少し残ります」


司令官「そうか、お前が残りたいなら構わないが……新人への説明だぞ?」


お嬢様「いいから始めてください。皆さんがお待ちです」


司令官「あ、ああ……」

司令官「では新人の皆さん、改めてよろしく。私は司令官だ。主にここで作戦の伝達を行っている」

司令官「君たちにはこれから何度も一緒に戦ってもらうことになる。仲良くなるための第一歩として君たちの名前と能力を確認しておこうか」

司令官「今日一日で全部で4人……か」

司令官「えっと、幼馴染さんは『自身に干渉する全ての能力を打ち消す』……なるほど」


幼馴染「はい、よろしくお願いしますね」ペコッ


司令官「>>安価↓さんは『>>安価↓↓』で」

司令官「>>安価↓3さんは『>>安価↓4』……」

司令官「>>安価↓5さんは『>>安価↓6』だね」


名前と言っていますが、安価内容は人名ではなく属性でお願いします
『』の中の安価は能力でお願いします

能力のところに属性のレスがきたりして再安価にする場合、埋まらなかったところをもう一度こちらで指示するので、安価下や間違ったのでやり直し等のレスは控えてください

司令官「ツンデレさんは『死んでも生き返る』で」

司令官「ダウナーさんは『相手を無条件に信用させる力』……」

司令官「ヤンデレさんは『感情を暴走させる能力』だね」

司令官「じゃあ皆からも一言ずつ何か言ってもらおうかな。自己紹介でも、妖魔に対して思っていることでも、誰かに質問でもなんでもいい。幼馴染さんから順にお願いするよ」


幼馴染「>>安価↓」


ツンデレ「>>安価↓↓」


ダウナー「>>安価↓3」


ヤンデレ「>>安価↓4」

幼馴染「私は、お嬢様のお力になりたいと思っています」


ツンデレ「お嬢様ねぇ……もっと働いてくれないかしら。その気になれば妖魔を全滅させることだって容易いでしょうに」


ダウナー「お嬢様は人類の希望だよ……。正直お嬢様がいなければ人類は一ヶ月で妖魔に滅ぼされるか、奴隷にされていた事だろうね……」


ヤンデレ「幼馴染、お嬢様の力になるのは良いけれど、お嬢様の足を引っ張らないようにね。ダウナーも言ってるけどお嬢様の死はイコール人類の敗北を意味してるんだからね」


お嬢様「皆さん中々言ってくれますね。自己紹介もせずに私のことばかり……」


司令官「いやいや、これはこれで面白いメンツが揃ったと思うよ」

司令官「さて……一通り紹介が終わったところで君たちの仕事を教えよう」

司令官「まずは幼馴染さん、ツンデレさんだが……君たちの仕事は他の人達の盾となることだ」

司令官「幼馴染さんの能力は魔力による自身の肉体へのダメージが無効化される。他の人の前に立ちその身をもってみんなを守ってくれ」

司令官「ツンデレさんの能力は、ダメージが関係ない。まさに皆を守るのにうってつけの能力だ」


ツンデレ「やっぱね……」

ツンデレ(ダメージが関係ないわけじゃないし、痛いものは痛いんだけど……)


幼馴染「この能力で呼ばれた以上覚悟はしていましたが……やはり壁役ですか」


司令官「ヤンデレさんの能力はやや実験的な意味合いもあるが、妖魔に対して発動してもらう。本能とほど近い関係にある感情に働きかけることで、妖魔の動きを簡略ができるかもしれない。例えば、怒りを暴走させてまっすぐこちらに向かうことしか考えられなくしたりね」


ヤンデレ「わかったわ」


司令官「そしてダウナーさん、君の能力があれば我々はより作戦を発展させることができる。無条件で向こうがこちらを信用してくれるならば、話ができる妖魔からいろいろな話を聞くことができるんだ。頼りにしているぞ」


ダウナー「ああ……まあ頑張りますよ……」


司令官「よし、じゃあ今日はここまでだ。次の作戦指令が来た場合、絶対に先行はするな。他の者と合流してから妖魔との戦いに臨むこと。いいな」


四人「はい!」


司令官「君たちにはホテルの各部屋が割り当てられているから、そこで好きに過ごしてくれていい。もし街の様子が気になるなら街を出歩いても構わない。ただし妖魔には気をつけること。じゃあ解散だ」



お嬢様のこのあとの行動安価↓

お嬢様(幼馴染を捕まえて話を聞こうと思ったけどさっさと出ていってしまった……)

お嬢様(暇だし使い魔みたいなのでも創ろうかしら)

お嬢様(えっと……)スッ


ぽんっ!


お嬢様(出てきた……)


ばさっばさっばさっ


お嬢様(そこそこな大きさの鳥……ワシ? タカ? わかんないな)

お嬢様「お前、喋れるか?」


使い魔「>>安価↓」



喋れなければ「がー」でもなんでもいいです

使い魔「そのようなこと、聞くまでもなく分かっていますでしょうに。そのようにお創りになったのはお嬢様でしょう」


お嬢様「うわ、こんな喋り方でイメージして創ったかしら。……まあいいわ」

お嬢様「幼馴染っていう子に会いたいのだけど、探せるかしら? この辺りのホテルって言ったら中心街の噴水近くのあれだけだから多分そこなのだけど」


使い魔「ええ、お任せください。ひとまずホテルを、もしいなければホテルを中心に街を少々探索して参ります」


お嬢様「頼んだわよ」


ばささっ


お嬢様「幼馴染……」


幼馴染はどこで見つかった?
安価↓

ホテルのロビー


お嬢様(いた……)


幼馴染「あ……!」タタッ

幼馴染「お嬢様! お嬢様ですよね!」


お嬢様「……あなた、本当に私の知ってる幼馴染なの? 同名の別人とかじゃなく?」


幼馴染「本当にあなたと昔仲良かった幼馴染ですよ」


お嬢様「だって私の知ってるあなたは能力者じゃないわ。なんの力もない一般人だったハズ」


幼馴染「それ6年も前の話ですよ。私も3年前に能力者になれたんです!」


お嬢様「でも……」


幼馴染「んー……あの、街を案内してくださいませんか? 歩きながら話せば、もしかしたら昔の私にそっくりなところを見つけられるかもしれませんし」


お嬢様「……そうね。ロビーにいたってことは出かけようとしていたんでしょうし……。そうでなくてもあなたは新人だもの、この街に詳しくなって損はないわ」

お嬢様「街にいる人はほとんどが能力者。平時は普通に商売をしたりして過ごしているわ」テクテク

お嬢様「ただし、妖魔が出現したらお店は即座に閉店。戦いを専門とする私達のサポートに回るの」テクテク

お嬢様「それとこの街は、降り立った妖魔に判断をつきにくくさせるために、わざと似たような色や形の家を建てているの。でも細かな違いはあるし、その内に迷わないで歩き回れるようになるわ」テクテク

お嬢様「……聞いてる?」


幼馴染「お嬢様ー! このお店はなんですかー!?」キラキラ


お嬢様「……はあ」


幼馴染が見つけたお店は?(店内に入ります)
安価↓

カランカラン……


お嬢様「外見からじゃ分からないけど、中はしっかりとした珈琲店よ」


幼馴染「たくさん種類があるんですね……」


お嬢様「せっかくだし一杯ぐらいいただいていきましょうか。マスター、オリジナルブレンドを2つお願いします」


マスター「承知いたしました」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


マスター「オリジナルブレンドでございます」


コトっ


幼馴染「いただきます……」ズッ


お嬢様「んく……ふう、美味しい」


幼馴染「~~~っ」

幼馴染(に、苦いっ!! 苦いですっ!!)


お嬢様「……くすっ」

お嬢様「マスター、お砂糖とミルクを持ってきていただけますか?」


マスター「どうぞ」スッスッ


幼馴染「あひがとうごあいまふ……」グスッ

お嬢様「確かに幼馴染は苦いのが大の苦手だったわね。ごめんなさい、試すような真似をして」


幼馴染「いえ……平気です」サラサラサラサラサラサラ

幼馴染「それより、どうです? 幼馴染って信じてくれました?」ダバーーーーッ


お嬢様「平気な人はそんなに砂糖とミルクをいれないわ」

お嬢様「まあ……あなたが幼馴染だって言うのは信じることにする」

お嬢様「私にくっついて遊んでたと思ったら急に別のことに興味が移るし、しかも失敗してもすぐに見栄を張るのも昔のままだもの」


幼馴染「う、嬉しくありませんけど……信じてくれたならよかったです」

幼馴染「……んくっ」

幼馴染(……これなら飲める)ホッ

幼馴染「あの、普段は何をして過ごすんですか?」


お嬢様「基本的には自由よ。いつでも妖魔に対抗できるようにはしておくけど」

お嬢様「前線の街だから時間を決めて学校を開いて授業をすることもできないし、妖魔洞がどういうものなのかまだ詳しく分かっていない以上、こっちから仕掛けることもできないから」

お嬢様「ちなみにだけど、私は本を読んだりしてるわね」


幼馴染「へー……」

幼馴染(自由って言われると何をしていいか困りますね……)


お嬢様「やることがないんだったら>>安価↓でもどう?」

幼馴染「街巡りですか、いいかもしれませんね」

幼馴染「それじゃあ明日も案内お願いしますね、お嬢様」


お嬢様「ん?」


幼馴染「やはり勉強はしたいですし、図書館とかがあればいいんですが……」


お嬢様「ち、ちょっと待って。私が案内するの?」


幼馴染「あれ、違いました? 私まだまだ街のこと分かりませんし、てっきり2人で回ってくれるものだと……」


お嬢様「……まあ、やることがあるわけではないからいいけど」


幼馴染「よかった。そう言ってもらえて嬉しいです」

幼馴染「せっかく6年ぶりに会えたんですから、たくさん遊びましょうね!」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


お嬢様の家


お嬢様(無駄に強化された外壁、妖魔を迎撃するトラップ、けたたましい警報……私が死んだら人間にとって痛手なのは分かるけど、家をこんなにしなくてもいいのに)

お嬢様(どうせならホテルで幼馴染ともっとお話ししたかった……)


使い魔「お嬢様、ずいぶんとその幼馴染とやらに関心があるようですが、彼女は何者なのですか?」


お嬢様「昔の知り合いよ。久しぶりに会ったから懐かしんでるだけ」

お嬢様(どうせ……)

お嬢様(そうだ、どうせ彼女も妖魔にやられてしまう)

お嬢様(私以外の弱い能力者はみんなやられていった。死ぬまではいかなくても、大怪我を負ってリタイアだ)

お嬢様(あまり彼女に肩入れしすぎない方がいいわね。どうせ別れることになるんだし……)


使い魔「知り合いの方でしたか。明日も会うようですし、どうぞ仲良くなさってください」


お嬢様「……」

お嬢様(まあ、街巡りくらいならいいかしら……)


翌日お嬢様は幼馴染をどこへ連れて行く?
安価↓

お嬢様「この一番大きい通りが中央通り」

お嬢様「お店もいろいろあるし、妖魔が出てきたときに通るのもほとんどここ。まずはこの通りをしっかり見て覚えなさい」


幼馴染「はい」キョロキョロ


お嬢様「それと言っておくと、裏道に抜けようとするとトラップが発動するから注意すること」

お嬢様「どこにどんなトラップがあるのかは司令部で確認できるから、妖魔との戦いで役立てなさい」


幼馴染「あの……」


お嬢様「なに?」


幼馴染「なんでそんなに離れて歩いているんですか? 昨日はもう少し近かったような……」


お嬢様「……」

お嬢様「あなたに期待していないからよ」プイッ


幼馴染「へ……?」

お嬢様「聞こえなかった? 期待してないって言ったのよ」


幼馴染「聞こえましたけど……期待してないことがなんで離れて歩くことになるのか分からなくて」


お嬢様「すぐにあなたも妖魔との戦いで傷ついて帰ることになるから……だから余計な馴れ合いや期待は不要なの」


幼馴染「そんなの……!」


お嬢様「『やってみなくちゃわからない』って……今まで何人もの新人がそう言っては消えていったわ」

お嬢様「自分の力を引き上げる能力者は、その筋力を過信してより力の強い妖魔に一撃で葬られ」

お嬢様「空を飛べる能力者は、上空から地上の妖魔を一掃しようとして空に浮く別の妖魔に不意打ちされ」

お嬢様「自己回復の能力者と遠距離攻撃の能力者のコンビは、より遠くから狙撃され、しかも向こうの回復の方が早かったため撤退」

お嬢様「それでもみんな来たばかりの頃は『自分は他の能力者と違う。自分ならずっと戦える』って言ってたわ」

お嬢様「でも、みんな遅かれ早かれ私に頼り切りになって、その内自分の能力よりも私に助けられるだけの戦い方を選び始めて……」

お嬢様「私だって万能ではないからいつだってすぐに駆けつけられる訳じゃないのにね」


幼馴染「だったら……」

幼馴染「だったら期待してくれなんて言いません」

幼馴染「私はあなたを助けるための盾になるために来たんです。あなたに助けてもらいに来たんじゃありませんから」


お嬢様「へえ……。そんなことを言うのはあなたが初めてよ」

幼馴染「それよりも! ここらへんで何かオススメのお店とかないんですか!?」


お嬢様「……あなた自由ね……ついさっきまで真面目な話をしていたハズだけど」


幼馴染「だってそんなの今すぐにどうこうできるワケじゃないですし……」

幼馴染「次の妖魔の出現のときに証明すれば充分じゃないですか?」


お嬢様「それもそう……かしら」

お嬢様「じゃあ>>安価↓に連れて行ってあげる」

お嬢様「絶景といっても街を一望できるだけだけど……」


幼馴染「すごい高い……塔? ビル?」


お嬢様「監視や狙撃のためだけに高く建てただけの建物。監視員が常に妖魔洞を見張ってるけど、一言断れば入れるわ」


幼馴染「え、エレベーターがある……」


お嬢様「エレベーターガール? そんなのはいないわよ」


幼馴染「そうじゃなくて、エレベーターがついてるんですねって意味です」


お嬢様「そりゃこの高さを階段では厳しいもの。現代ならではの文明の利器ね」


ウイーーーーーー……ン


お嬢様「こっちよ。山から流れてくる川がキレイに見えるの」テクテク


幼馴染「わあ……!」


お嬢様「妖魔洞は逆側だし、こっちから見えるのは私もお気に入りの景色なの」


幼馴染「私も気に入りました……本当にキレイ……」

お嬢様「監視員さん、次の詳しい妖魔出現の日付けは分かるかしら」


監視員「そうですね……昨日に比べて穴は拡大傾向にあります。この調子だとあと5日が安全圏でしょう。それ以降はいつ出てきてもおかしくありません」


お嬢様「そう……あと5日もあるのね」


幼馴染「5日……」


お嬢様「そういうわけで残り5日も暇になったけど……」


幼馴染「……残りの日数は鍛錬に費やそうと思います」


お嬢様「鍛錬?」


幼馴染「はい。少しでも能力を使いこなせるようになって生存率を上げたいので」


お嬢様「……そんな事を言う人も初めてだわ」


幼馴染「え?」


お嬢様「今まで見てきた能力者は、私を含めてその能力に頼り切りだから……能力を強くすることなんて考えたこともなかった」


幼馴染「もったいない……私、他の人にも話してみますね。お嬢様もよかったら能力の練習をしてみてください」


お嬢様「え、ええ……」


翌日お嬢様はどうする?
①1人で鍛錬
②ホテルに行って幼馴染達と鍛錬
③その他(自由安価)
安価↓↓

セリフ安価で別の人から何かされる、何か起きる
自主的行動の安価で他人の行動を指定する、指定された人物に予期しないハプニングが起きる
等のこちらの指定にそぐわない安価は採用しません

また、
セリフ安価で発言内容+相手の反応
行動安価で行動内容+それによって起きた結果
などを安価に書かれても+以降のものは採用しません
指定した内容の部分のみを採用して書かせていただきます

幼馴染「あ、お嬢様!」


お嬢様「おはよう、幼馴染」


ダウナー「お、お嬢様!?」


お嬢様「あら、新人の方たちみんな集まっていたのね」


ツンデレ「まあねー、幼馴染がどうしてもってうるさくてさ」


ヤンデレ「練習したってどうなるものでもないと思うけどね」


幼馴染「まあまあ、せっかく集まったんですから皆さんで特訓しましょう!」オー!

幼馴染「……どこか使える場所ってありますか?」


お嬢様「……はあ」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


空き家ーー


お嬢様「ここなら周りに人もいないし、多少は何しても大丈夫よ」


幼馴染「わあ……こんな広いのに空き家なんですねえ……もったいない」


ツンデレ「それで、特訓ったって何するのよ?」


幼馴染「まずは皆さんの能力で何ができるか調べます。それをどう応用できるか考えてみましょう」


ツンデレ「ええ? それならアタシパスさせてくれない? 能力テストのためにボコられるとか嫌だし」


幼馴染「そ、それもそうですね……じゃあ、とりあえず皆さんの能力の詳細を教えてください」

ツンデレ「アタシの能力は『死んでも生き返る』っていうよりは『超異常回復力』って言う方が正しいわね」

ツンデレ「例えば心臓が止まったとしても、しっかり休ませてもらえれば一日もせずにまた動き出すし」

ツンデレ「体中の血が抜けても、多少寝ればほとんど回復する」

ツンデレ「今までで一番酷かったのは、体半分を失っても生き返ったことかな。さすがに何ヶ月もかかったけど、完全に絶命はしなかった」

ツンデレ「でも痛みは感じる……ってとこかな。ほんとは痛いのだいっきらいなんだけど、こういう能力だしさ。盾役はやれるだけやらせてもらうよ」


ダウナー「僕の能力はそのまんまさ……『相手に無条件で自分のことを信じさせる』……それだけの能力」

ダウナー「必要なのは相手と目を合わせること……それさえできればもう相手とは友達みたいなものだよ……」

ダウナー「戦闘には使えない能力だけれど、補助なら任せてくれ……」


ヤンデレ「ワタシの能力は『感情を暴走させる』。これもその名前のままよ」

ヤンデレ「こちらから相手が見えてさえいれば、その相手に意識を向けるだけで感情を暴走させられるわ」

ヤンデレ「ただし、狙った感情を暴走させられるわけじゃないわ。今までの経験だけど、能力を掛けたときに相手の一番表に出てた感情が暴走するハズ」

ヤンデレ「少しでも怒っていれば怒りで周りが見えなくなるし、少しでも悲しんでいれば突然大泣きを始めたり……っていう具合にね」


幼馴染「私の能力は『自身に干渉する全ての能力を打ち消す』……です」

幼馴染「身につけてる衣服までなら私の能力でガードできるので、他の人の前に立って敵の攻撃を防げます」

幼馴染「物理的なダメージには耐性がないので、それはどうにか避けることになると思います」

お嬢様「……で、結局どう特訓するのかしら?」


幼馴染「え? 次はお嬢様の番ですよ? 能力の説明の……」


お嬢様「わ、私もするの? まあいいけれど……」

お嬢様「私の能力はご存知の通り『ありとあらゆるものを破壊·創造できる』こと」

お嬢様「指を指して意識を集中させれば能力が発現するわ。こんな感じに……」スッ


ぽんっ


お嬢様「ただの的を創って……」スッ


ボンッ!


お嬢様「こうして破壊できる」

お嬢様「分かりやすいでしょ?」


幼馴染「なるほどなるほど……」

ダウナー「少し実験してみようか……」グイッ


お嬢様「!!」


幼馴染「へ?」

幼馴染(か、顔ちか……)


ピタッ


ダウナー「駄目だな……本当に効かないみたいだ……」スッ


お嬢様(な、なにアイツ……幼馴染にあんなに顔近づけて……)モヤモヤ


ヤンデレ「……ほんとね。私の能力も効かないわ」


幼馴染「え、あ……そう、そうなんです! ほんとに効かないんですよ!」

幼馴染「これが範囲拡大とかできればより使い勝手がよくなりますし、メカニズムが分かれば、もしかしたら能力の吸収や反転ができるかもしれないんです!」

幼馴染「それで、皆さんの能力についてなんですが……」

幼馴染「ツンデレさんはその能力を別の人や物に流し込めるようになれば、一気に回復が手堅くなります」

幼馴染「ダウナーさんは目を合わせる必要がなくなれば、戦闘に出て敵の無力化を図ることもできます。もしくは、信じさせる能力そのものを強化できれば、妖魔を仲間として使役できるかもしれません」


幼馴染「ヤンデレさんは、狙った感情を暴走させられるようになれば一気に強力な能力になります。どの感情がどの本能的な行動に直結するのかも知れればもっと使い勝手がよくなるはずです」

幼馴染「お嬢様は今のままでも充分強いですが、標的の増加や、手軽かつ強力な武器を創れるようになればもっと楽に戦えるようになると思います」

幼馴染「……こんなところでしょうか」


ツンデレ「なるほどね……」


ダウナー「確かに言われればその通りだが……」


お嬢様「でも、発現した能力が後になって進化するだなんて私は今まで聞いたこともないわ」


ヤンデレ「やるだけ無駄じゃない?」


幼馴染「そうかもしれませんが、やらないよりはマシです」

幼馴染「黙って妖魔との戦いを迎えるのは得策ではないと思いますよ」

ツンデレ「じゃあアタシがやるだけやってみよっか? えっと……この木の棒でいいか」


ボキッ


ツンデレ「両手に持って……」


ズズ……


ツンデレ「お……おお……? くっつけくっつけ……!」


ズズ……パッ


ツンデレ「どうだ?」


ヤンデレ「木の繊維が繋がってるようには見える」プラーン


ダウナー「成功とは言い難い……」


ツンデレ「いやいや、大成功だろ! 意識すれば物でも直るって分かったんだから!」


幼馴染「でも、この回復スピードだと直すよりも拾い直した方が早いですよね」


ツンデレ「ははっ、言ってろ。あと5日ですごいスピードアップしてやるからな」


幼馴染「期待してますよ! ツンデレさん!」


ツンデレ「い、言っとくけどアンタのためじゃねーからな。この能力で世界を守るために練習するんだ」ツーン


お嬢様「私もやるだけやるけど、やっぱり5日というのは短すぎると思うわ。せいぜい1人強化できれば万々歳よ」


幼馴染「1人でも構いません。千里の道も一歩から、ですよ」


5日後、結果は?
強化に成功した人数安価↓コンマ二桁
01~10:0人
11~60:1人
61~80:2人
81~90:3人
91~00、ゾロ目:5人全員

0人以外の場合、誰がどんな強化をしたか安価↓↓から成功した人数分のレスが安価
1レスにつき1人指定、被った場合は安価下
元の能力からあまりに外れていなければ、どんな進化をしたかも書いてくれれば採用します
何も書かれていない場合はほぼ>>592->>593の強化予想の通りになります

幼馴染「最初に能力が上手くいきかけたツンデレさんと、お嬢様の能力が強化できましたね」


ツンデレ「最初に言ったとおりにスピードアップできたぞ。私に対する物理ダメージももちろんだし、壊れた物体も拾い直すのとそう変わらないスピードで直せるようになった」


お嬢様「私のはパワーアップというよりはやらなかっただけね。やってみたらできたし」


幼馴染「お嬢様のその……概念的なもの? っていうのは何なんですか?」


お嬢様「上手い言い方が見つからないのよ。今までは目に見える物体にしか使えなかったけど、相手の思考そのものをコントロールできるようになった……って言えばいいのかしら」

お嬢様「あと、集中すれば同時に2つまで能力を発現させられるようになったわ」


幼馴染「またチートっぷりが加速してますね……」


お嬢様「訓練というのも悪くないわね。これなら妖魔をもっと楽に倒せそう」


幼馴染「そういえば妖魔! まだ妖魔は来てないんですか!?」


お嬢様「妖魔が来るタイミングは完全には読めないのよ。妖魔洞が開ききっても、出てくる可能性が高いだけで100%ではないから」


ダウナー「来ないにこしたことはないけどね……」


妖魔洞から妖魔軍は……
①来た
②来なかった

安価↓です、忘れてました

ジリリリリリリリリリ!!


幼馴染「な、なに!?」


司令官『司令部より連絡! 妖魔軍およそ20が妖魔洞より出現! 街中心から西におよそ1kmの地点を中心に次々に降り立っている!』


お嬢様「来たわね……幼馴染、ツンデレ、行くわよ」


ダウナー「僕は司令部に向かうよ……頑張ってね……」


ヤンデレ「私は能力を使いこなせる自信がないし、まずはみんなの後ろからついていくわ」


お嬢様「ツンデレ、あなたには盾を創って渡しておくわ。壊れたら自分で直しなさい」ポンッ


ツンデレ「サンキュー、お嬢様。しっかり守ってやるから攻撃は任せるぞ」


お嬢様「幼馴染、あなたにはこの使い魔を付けておくから。周囲の警戒は任せたわ」


使い魔「よろしくお願いしますね、幼馴染様」バサバサ


幼馴染「了解です。行きましょう!」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


妖魔「グルルルル……」


幼馴染「見るからに妖魔ですね……黒い皮膚、赤い目、もれだす妖気……」


お嬢様「下がって」スッ


ボンッ


幼馴染「わ、わーお……容赦ない……」


お嬢様「容赦なんかしてたらこっちが死ぬわよ。ほら、警戒して」


幼馴染「はい!」


ツンデレ「こっち! 二体来てる!」


ボンッ ボンッ


お嬢様「他は?」


使い魔「後ろですお嬢様!」


幼馴染「くっ……」バッ


妖魔「モエツキロ!」ボウッ


幼馴染「おおおおおおおおおお!!」ググッ


妖魔「ナニ!?」


お嬢様「ナイスよ、幼馴染」スッ


幼馴染「待ってくださいお嬢様! ソイツは捕縛対象です!」


お嬢様「!」


ぽんっ


妖魔「ナッ……クソ! ホドケネエ! ナンダコノロープハ!!」ジタバタ

ツンデレ「他の人たちも制圧できてるみたいね……ふう」


お嬢様「気は抜かないで。まだ殲滅完了の連絡が来てないわ」


妖魔「オ……」


幼馴染「あそこです!」


妖魔「オオオオオオオオオオオ……」


幼馴染「え……泣いてる……?」

幼馴染「ほ、捕縛しましょうお嬢様!」


お嬢様「そうね……」スッ


ぽんっ


司令官『お嬢様、君の周りに動かない妖魔が二体いる。それを消せば今回の襲撃は終わりだ』


お嬢様「その二体は捕縛した二体と思われます。連れて司令本部へ行きますね」


司令官『そうか、よくやった。暴れ出さないよう慎重にな』


お嬢様「はい」


司令官『全員に告ぐ。今回の全ての妖魔の内二体の捕縛に成功。その他は殲滅された。各自休息を取ること』


ツンデレ「これで終わり……か」


お嬢様「私達は本部に向かうわよ」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ヤンデレ「ワタシの能力は上手く発動したみたいね」


幼馴染「やっぱりさっきの妖魔はヤンデレさんのおかげだったんですね」


妖魔「ウ……ウゥ……」グスグス


ヤンデレ「見たところ悲しみの感情にあたるものはあるみたいね。……能力を解除するわよ」


妖魔「ウ……? ガ……ガアアアアアア!!」


ボンッ


お嬢様「会話ができない妖魔でも感情はある……。なるほどね」


ツンデレ「さすがに目の前で命がなくなるのは、敵とは言え見てて気持ちのいいものじゃないな……」


お嬢様「そんな甘いこと言ってると代わりにあなたが死ぬことになるわよ」


ツンデレ「わ、わかってるよ……」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ヤンデレ「ワタシの能力は上手く発動したみたいね」


幼馴染「やっぱりさっきの妖魔はヤンデレさんのおかげだったんですね」


妖魔「ウ……ウゥ……」グスグス


ヤンデレ「見たところ悲しみの感情にあたるものはあるみたいね。……能力を解除するわよ」


妖魔「ウ……? ガ……ガアアアアアア!!」


ボンッ


お嬢様「会話ができない妖魔でも感情はある……。なるほどね」


ツンデレ「さすがに目の前で命がなくなるのは、敵とは言え見てて気持ちのいいものじゃないな……」


お嬢様「そんな甘いこと言ってると代わりにあなたが死ぬことになるわよ」


ツンデレ「わ、わかってるよ……」

ダウナー「これはビデオカメラだが……録画もなしかい?」


妖魔「ナシダネ。オマエニダケハナスンダ」


ダウナー「そうか……」ピッピッ

ダウナー「電源は切った……。もし信用できなければ、これを砕いてくれてもいい」


妖魔「イイヨ。オマエノコトバハシンジテヤル」


ダウナー「そうか、ありがとう」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


部屋の外ーー


司令官「ビデオカメラが1つだけのハズもないのにな……。部屋のいたる所に隠しカメラを仕掛けておいてよかったよ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ダウナー「じゃあ、いくつか質問させてもらうよ……」


妖魔から聞き出せた情報を3つ
安価↓
安価↓↓
安価↓3

ダウナー「まずはそうだな……君たちが侵略を繰り返すのはなぜなんだ? 僕を助けると思って答えてくれ……」


妖魔「ボスノメイレイダヨ。オレタチダッテホントハヤリタクナインダ」


ダウナー「そうか……侵略の計画とかっていうのは立ててたりするのかい?」


妖魔「アア……。ソノウチ、タイリョウノヨウマガセメテクルハズダゼ」


ダウナー「じゃあそうだな……ボスは何を考えているんだ? 侵略して何がしたいんだ?」


妖魔「ワカラン。ワカランガ……。オレノミマチガイデナケレバ、ボスハニンゲンニオドサレテイ……」


ボンッ!


ダウナー「……!! 誰か! 誰か来てくれ! 妖魔が突然……!」


ツンデレ「どいて! ああ……くそっ! こんなにめちゃくちゃに爆発されちゃあアタシにも……!」


司令官「なんてことだ……せっかく有益な情報が聞き出せそうだったのに……」

ヤンデレ「今の爆発って……」


司令官「まさか……」


お嬢様「なに、みんなして私のこと見てるけど……。まさか私を疑ってるのかしら?」


幼馴染「そんな……お嬢様はそんなことしません!」


司令官「……もういい。君たちは帰って休んでくれ。あとの作戦は私達司令部で考える」


ツンデレ「お嬢様……ウソ、だよね……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ホテルーー


ダウナー「あの場で分かったのは『近いうちに大規模な侵略が予定されていること』『妖魔はボスの命令によって侵略を計っていること』『そのボスは人間に操られている可能性があること』の3つだ……」


ヤンデレ「そしてそのボスを操っている人間というのは……」


お嬢様「…………」


ツンデレ「お嬢様……ではないことは確かだな」


幼馴染「はい。私達は訓練の過程で『モニター越しではお嬢様の能力が発現しない』ことを知ってますから」


ツンデレ「遠隔で破壊できれば引き篭もり戦法が使えるー、とか言って実験してよかったな」


お嬢様「あなたたち……私がこうなることを見越してわざとモニター越しでは能力が使えないと思い込ませてるとか考えないの?」


幼馴染「そんなめんどくさいことをしなくても、本当に裏切り者ならあの場で妖魔を破壊してるハズですよ。……それに、私本当にお嬢様のことを信じてますから」

ヤンデレ「大規模な侵略っていうのがいつか分かればいいんだけど」


ダウナー「妖魔洞はまだ拡大し続けてるし……おそらく街全域に広がるつもりなんじゃないかな……」


ツンデレ「街全域……そんなのしのぎきれるワケないじゃん!」


幼馴染「どうにかしてこの五人で凌ぐ算段を考えましょう。他の能力者の方たちはすでにお嬢様を裏切り者と考えているはずですから」


お嬢様「それは得策ではないわね。この場合私をさっさと切り捨てて司令部に従うべきよ」


幼馴染「この場の五人にはあの妖魔を爆発させて殺すことは不可能です。逆に言えば、私達が知らない能力者が司令部に紛れ込んでいて、その人が妖魔と通じている可能性が高い」

幼馴染「それなら五人で協力した方が妖魔に作戦が漏れたりすることはないはずですから」


ツンデレ「賛成。それに他の能力者ってなんかお嬢様におんぶにだっこされてるみたいで気に入らないんだよな」


ダウナー「そうだね……お嬢様を守り続けられれば僕達が負けるようなことはないだろうし……」


ヤンデレ「穴が広がるまで時間もあるし、訓練するのも悪くないんじゃない?」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


監視員「妖魔洞が街を覆うまでの日数……ですか?」


幼馴染「はい。計算できますか?」


監視員「できますが……。それよりも妖魔洞がすでに危険域まで広がっている方が気になります。このままだとまたいつ妖魔が来てもおかしくない大きさなので……」


幼馴染「それは……妖魔の言葉を信じるなら、大規模な侵略をするため……かと」


監視員「なるほど……司令部からの噂は聞いていましたが本当なんですね。……分かりました。妖魔洞に街が覆われるまでの日数を算出します」


幼馴染「よろしくお願いします」ペコッ


妖魔洞が街を覆うまでの日数安価↓コンマ1桁×3(0は10とする)
それまでの日数で五人がすること
安価↓↓からその下5レスくらいまで(自由安価)

日数が長いほど、自由安価で指定した行動の成功率や効果が高まります
一日で終わるような行動を指定してもいいです

うーん……自分はSS初心者なので上手い解決法が見つからないのですが、どうにかしていろんな人に安価を取ってもらう方法ってないものでしょうか

幼馴染「残り24日……だそうです」


ツンデレ「そこそこあるのね」


お嬢様「そうね。今までは長くても一週間に一度は襲撃が来てたし、それに比べると非常に長いわ」


ダウナー「能力の特訓よりは、裏切り者の目星をつける方が先決だね……」


ヤンデレ「そんなに残り日数あるなら司令部の人たちに片っ端からカマかけてみればいいんじゃない?」


お嬢様「さすがに全員は無理。というより、1人怪しい人に心当たりがあるわ」


幼馴染「そ、その人って……」


お嬢様「私がここに来る前から司令部にいて、尚且つ全ての能力者を1つの街に集められ、私たちに行動を指示できる人間……」

お嬢様「……司令官」

お嬢様「アイツがおそらく裏切り者よ」

幼馴染「あ、あの人が……」


ダウナー「……だろうね。そもそも今まで妖魔を連れて来れなかったのもおかしい話だ……」


お嬢様「今までは喋る妖魔か確認する前に司令官から攻撃命令がきてたからね。これは妖魔から話を聞き出せないようにするため」


幼馴染「じゃあ今までの能力者がみんなやられたのって……」


お嬢様「あの人が能力者を呼んだんだから、それを上回る妖魔を用意できたって不思議じゃないわ」


ヤンデレ「妖魔に対抗できる能力者を呼んでおいてわざと能力者を潰すなんて……」


お嬢様「私の勘が正しければ、20日もあればどこかでボロを出すわ。何人も闇雲に探るよりも、1人に絞った方がいいと思うけど」


ツンデレ「賛成だけどその前にさ……司令官って何かの能力者なのか?」


お嬢様「……聞いたことはないわね」


ヤンデレ「まさか無能力で司令官になれるワケもないしね……司令官の能力も探らないと」


幼馴染「では、交代で司令官さんを見張りましょう。もし司令官さんに感づかれた場合はカマをかけます」


お嬢様「とりあえず私が行って、司令官に『周りは気にするものではないという概念』を創ってくるわ。これで私達みたいな尾行の初心者でもなんとかなるでしょう」


ダウナー「じゃあ僕達でこれからの順番や時間配分を決めようか……」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


一日後ーー


ツンデレ「特に変な行動はなし……か」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


五日後ーー


ダウナー「よく妖魔洞を気にしてたよ……もしかしたら本当に黒かもね……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


十日後ーー


ヤンデレ「数匹の妖魔の侵略があった後、司令官直々に現場に向かったわ。遠くて声は聞こえなかったけど、妖魔と会話してたとみて間違いないわね」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


十五日後ーー


幼馴染「司令官が出たあとの部屋に侵入したところ、妖魔による侵略計画の紙が何枚も見つかりました。間違いありません。黒です」

幼馴染「『部屋から出たら鍵はかけるものという概念』を破壊してもらっておいて良かった……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


二十日後ーー


お嬢様「あの人自ら私達にボロを出してもらおうと思ったけど……。もういいでしょう。直接司令官を問い詰めるわ」

お嬢様「司令官」スッ

お嬢様(ここで『隠し事は隠すものという概念』を破壊する)


司令官「……君か」


お嬢様「露骨に嫌そうな顔をされますね。私が何かしましたか?」


司令官「本人には言いたくないが……私は君が裏切り者ではないかと疑っている。裏切り者相手にまともに取り合いたくはないからね」


お嬢様「そうですか……。私はあなたが裏切り者なのではないかと疑っているのですが」


司令官「ほう……私にあの妖魔が爆発させられたかね?」


お嬢様「なら教えていただきたい。あなたの能力が何なのか……」


司令官「そういえば誰にも言ったことはなかったね……」

司令官「私の能力は『私の指示を聞いたものに絶対に遂行させる能力』……司令部向きの能力だろ?」


お嬢様「それはまたとてつもない能力をお持ちで……。もしあの場で妖魔に爆弾を持たせていて『自爆しろ』と命令できたのなら、私に疑いをかけた上で妖魔の口封じができますよね?」

お嬢様「私達が妖魔を引き渡したあと、ダウナー君だけでなくあなたにも妖魔と接触するチャンスはあったハズです」


司令官「くくっ……分かってるじゃないか……。もういいか……」

司令官「そうさ、私が妖魔と通じている人間だよ」

司令官「あと5日でこの世界は妖魔が蔓延ることになる。そうなれば世界のトップは実質私だ」

司令官「昔から思っていたよ……この能力さえあれば私は世界全てを支配できるんじゃないかとね……」

司令官「だがな、この世界は国ごとに別れてるせいで世界のトップというものが存在しないんだよ」

司令官「そこで、ボスを頂点にして完全な支配体制のできている妖魔にこの世界を支配させ、その上で私がボスを裏から支配する。そうすることで世界のトップになろうと思ったんだ」

司令官「最初は私が妖魔に捕らえられたところから始まりだ。といっても、目の前に来た妖魔に『私をボスの元へ連れて行け』と命令しただけだがね」

司令官「ボスにも『洗いざらい話す』ように司令を与えた……」

司令官「するとどうだ、今の妖魔を率いているボスは人間と戦う気はないじゃないか。戦いたい妖魔が勝手に穴を通って人間界に繰り出しているとまで言いやがる」

司令官「そこで私がときどき出向いてやって、妖魔のボスに『人間界に妖魔を送り出し続ける』命令を下してるんだ」

司令官「しかし君の存在が邪魔だった。6年前に街にやってきてから一度たりとも怪我も負わないんだからな」

司令官「何度も手を変え品を変え君を襲わせたが、ことごとく凌がれたね」

司令官「それに君の仲間がどんどん君の家を改造するせいで、家にいる君に攻撃もできやしなかった。家から出て防御の弱い家に行けと命令するのは流石に他の奴らに不審がられるから、それもできなくてね」

司令官「私が直接君を始末しようにも、君は最初から勘づいていたようだし……」


お嬢様「そりゃ怪しいですよ。なんで私だけは1人で妖魔と戦っても文句を言われないかって考えれば、当然「死んでほしいから」という結論にたどり着きます」


司令官「私の能力は全て聞き終わるまで発動しないからね……。そして、言葉が短すぎても発動しない。もし君に何か言おうとも、君が私に指を向ける方が早い程度にはね」

司令官「『動くな』と命令して効けばいいんだが……肝心なところで使い勝手が悪い能力だよ、全く」

司令官「しかも現場の勝手な判断で妖魔を連れ帰ってくるし……あの幼馴染とかいう奴を街に呼んだのは間違いだったな」

司令官「だがまあ、最後の新人の能力ももう測り終えた。私に対抗できるのはもはや君だけだ」


お嬢様「私がそれまで裏切り者を放っておくとでも?」スッ…


ボンッ!


妖魔「ア……アグ……」ドサッ


司令官「危ない危ない……。君の能力は指を指したその延長線上に障害物があれば防げるからね」


お嬢様「妖魔を盾に……本当に悪趣味ね」


司令官「残り5日、私は妖魔洞に篭もるとするよ。さあ、飛行妖魔よ『私を掴んで、落とさないよう妖魔洞まで連れて行け』」


妖魔「ギ……」ガシッ


ボワンッ

バサッバサッ


お嬢様「くっ……げほっげほっ! け、煙……!? ごほっ……これじゃあ狙いがつけれないわ」

幼馴染「お嬢様!」タタッ

幼馴染「無事でしたか!? ケガとかしてませんか!?」ベタベタ


お嬢様「大丈夫よ。念のために隠れてもらってたけど心配なかったみたいね」


幼馴染「最後に煙吸ってましたけどそれは大丈夫なんですか!?」サスサス


お嬢様「心配しすぎ……」


幼馴染「心配ですよ! だって私お嬢様のこと大好きですもん!」


お嬢様「は……?」


幼馴染「よかったあ……ほんとになんともないんですね……」ギュー


お嬢様「いやちょっと待って、好きってなに?」


幼馴染「え? 好きは好きですよ? ラブですよ?」


お嬢様「あまりに突然すぎて訳がわからないのだけれど」


幼馴染「昔「大きくなったら結婚しよう」って……」


お嬢様「そんな子供の頃の戯言……」


幼馴染「そ、そんな……お嬢様は私のこと嫌いになったんですか……?」

お嬢様「その言い方はズルいわ……。嫌いになるわけないでしょう」


幼馴染「で、ですよね。よかったー」


お嬢様「……幼馴染」


幼馴染「はい?」


お嬢様「デートしましょうか」


幼馴染「な、なななな……!!」


お嬢様「嫌かしら?」


幼馴染「嫌なんかじゃないです! いきたいです! デート!」


お嬢様「そう、それならよかったわ」


デートプラン安価↓
①レストランでご飯を食べさせ合いっこ
②ホテルでおしゃべり
③雑貨屋でプレゼント探し
④その他(自由安価)

妖魔とか別の要素が出てくると中々筆が進まなくなってしまいますね
女の子同士の恋愛をメインにできないからでしょうか
頑張って書いてますが、続きは明日以降の投下になります

それと>>604は投下ミスでした
今さらですがこっちが正しいです


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


司令官「おお、君たち戻ってきたか。早速だがダウナー君、妖魔から何か聞けるか試してみてくれ」


ダウナー「了解です……」


妖魔「オレハナニモリョウカイシテナイゾ! ハナシヤガレ!」


ダウナー「妖魔君……僕の目を見てくれ……僕は君に危害を加えたりしないからさ……」


妖魔「……」

妖魔「……イイゼ。オマエハシンヨウデキソウダ」

妖魔「ホカノヤツハクルナヨ。ヘヤニハオレタチダケダ」


司令官「……分かったよ。じゃあ、あの空き部屋を使ってくれ」

レストランーー


幼馴染「わ……すごそうな料理がたくさん……」


お嬢様「気にすることないわ。裏切り者が私じゃなく司令官と知って、申し訳ないからタダで食べてくれって言われたから」


幼馴染「私もタダでいいんですか?」


お嬢様「もちろん。話は通しておいたから、気負わないでたくさん食べなさい」


幼馴染「やたっ、いただきます!」

幼馴染「~♪」モグモグ

幼馴染「もぐもぐ」


お嬢様「……」ジー


幼馴染「……もぐ」


お嬢様「……」ジー


幼馴染「……ごくん」


お嬢様「……」ジー


幼馴染「あの、お嬢様?」


お嬢様「なあに?」


幼馴染「そんなに見つめられると食べにくいんですが……。お嬢様は食べないんですか?」


お嬢様「私はいいのよ。あなたが美味しそうに食べてるのを見るだけで楽しいもの」


幼馴染「えー……もったいないですよ」

幼馴染「……!」ピコーン

幼馴染「はい、あーん!」


お嬢様「うぇ!? え、あ……あーん」


幼馴染「美味しいですか?」ニコニコ


お嬢様「んぐ……。美味しいわよ、そりゃ。レストランの料理だしね」カアアア

幼馴染「ほうひへばおじょうひゃま」モグモグ


お嬢様「飲み込んでから喋りなさいよ」


幼馴染「ごくん。そういえばお嬢様」


お嬢様「なに?」


幼馴染「なんで私がこの街に来たとき、私が幼馴染って信じてくれなかったんですか?」


お嬢様「んー……6年も前のことだったし、幼馴染が変わりすぎてたからかしら」


幼馴染「変わってますか? そんなつもりはないんですが……」


お嬢様「私の知ってる幼馴染は能力なんて持ってなくて、気弱で私にひっつきっぱなしで、そのくせ私の能力を怖がらなくて」

お嬢様「なのに今のあなたは私を守れるくらいの能力を身に着けて、私を街のあちこちに引っ張り回すし……あ、私の能力を怖がらないのは変わってないわね」

お嬢様「あと、とっても美人になった。昔はもっとお芋みたいな女の子だったのにね」ニコッ


幼馴染「!」ドキッ

幼馴染「お、お嬢様は変わってませんよ。昔からお綺麗です」カアアア


お嬢様「あ、ありがとう……」カア…


幼馴染「…………」ドキドキ


お嬢様「…………」ドキドキ

幼馴染「あ、あのっ」


お嬢様「は、はいっ!?」ドキッ


幼馴染「お嬢様からも「あーん」ってされたい……です」


お嬢様「う……す、スプーンよこしなさい」


幼馴染「はい」


お嬢様「……あ」

お嬢様「あー……ん」


幼馴染「あむっ」

幼馴染「……さっきより美味しい、です。えへへ……」


お嬢様「そ、そう……それはよかったわね」ドキドキ


幼馴染「は、はいっ」ズイッ


お嬢様「?」


幼馴染「お返しです。私も、お嬢様に……」


お嬢様「私はさっきしてもらったからいいわよ」


幼馴染「だってお嬢様こうでもしなきゃ食べてくれないんですもん……」シュン

お嬢様「わ、分かったわよ。分かったからそんなに落ち込まないで、ね?」


幼馴染「……!」パアッ

幼馴染「はい、あーん!」


お嬢様「あ、あーん」パクッ


幼馴染「次、またお嬢様からお願いします」


お嬢様「あーもー……分かったわよ。食べさせればいいんでしょ?」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


幼馴染「お腹いっぱいです……」


お嬢様(結局全部食べさせ合いっこするハメになったわ……)ケフッ


ダウナー「僕達に全く気づかず終始イチャイチャしてたね……」


ツンデレ「別にいいんじゃないの。あの二人が攻めと守りでコンビネーション高めてくれれば負けはないわけだし」


ヤンデレ「覗きはその辺にして貴方達も食べときなさいよ。体力はつけといて損はないんだからね」モグモグ


その後……
①五日後の決戦へ
②翌日ホテルでおしゃべりする
③翌日雑貨屋でプレゼントを探す
④翌日改めてデートする(自由安価。デート内容を指定)
安価↓

変に短編になるよう意識してるせいなのか何なのか知らんけど急展開感凄いというか恋に発展するまでの描写が少し不自然に感じる

無理に短編に拘らなくてもいいから描写しっかり書いて欲しいかなぁと

>>642
超展開とか急展開が多すぎますね
できるだけ短くまとめたいのもあるんですが、単に描写の仕方が下手くそなんだと思います
頑張って上手く書けるようにしていきますので、ダメなところはどんどん指摘してもらえるとありがたいです

翌日ーー


パシャパシャ


ツンデレ「街の中にこんなところもあったのね」


ヤンデレ「中々快適。50メートルプール丸々入ってるなんてすごいわね」


お嬢様「この街が妖魔に襲われる前の名残よ。取り壊すのももったいないから残してるだけだと思うけど」


幼馴染「ダウナーさんは泳がないんですかー?」


ダウナー「僕はいいよ……。泳ぐよりも本を読んでる方が好きだし……。でも僕一人でいると妖魔に不意打ちされると死んでしまうかもしれないから、恥ずかしい話だけど守ってもらう意味でもここにいさせてもらうけどね……」


幼馴染「もったいない……」


ツンデレ「ヤンデレー、奥まで競争しよー」


ヤンデレ「いいわよ。負けないからね」


ツンデレ「負けたら後でジュース奢ってよ。よーいドン!」バシャバシャ


ヤンデレ「そっちこそ!」バシャバシャ


バシャバシャ
 バシャバシャ……


幼馴染「二人とも行っちゃった……」


お嬢様「ね、ねえ幼馴染……」


幼馴染「あ、はい。なんですか?」


お嬢様「私泳げないのだけど……泳ぎ方教えてくれない?」

幼馴染「意外な弱点ですね」


お嬢様「今までは泳ぐ機会がなかっただけよ。私の能力なら水中の妖魔も遠くから倒せるし」


幼馴染「じゃあビート板創って、それで練習しましょうか」


お嬢様「え……。あの手を引っ張るやつがやりたいのだけど」


幼馴染「あ、あれですか……。分かりました、いいですよ」

幼馴染「はい、じゃあ手を乗っけてください」


ギュッ


お嬢様「こうでいいの?」


幼馴染「…………」ポー


お嬢様「? 幼馴染?」


幼馴染「はっ! ご、ごめんなさい! なんか向かい合わせに手を握ったら変に意識しちゃって……!」カアアア


お嬢様「! そ、そういうことは言わなくていいの! ほら、練習手伝ってよ」


幼馴染「は、はい!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


お嬢様「浮いてるだけでも楽しいものね」プカプカ


幼馴染「あきらめましたね……」


お嬢様「…………」プカプカ

お嬢様(幼馴染は私のことを好きと言ってくれたけど、私は幼馴染をどう思ってるのかしら)

お嬢様(私からは確か好きだとかは言ってないはずだけど……)

お嬢様(結婚の約束とかも生きるのに必死で忘れてたし……)

お嬢様(……私には幼馴染を好きになる資格があるのかしら……)


幼馴染「……? お嬢様、そろそろ出ましょうよ」


お嬢様「あ……ええ、今行くわ」チャプチャプ


その後……
①四日後の決戦へ
②翌日ホテルでおしゃべりする
③翌日雑貨屋でプレゼントを探す
④翌日改めてデートする(自由安価。デート内容を指定)
安価↓

翌日ーー


幼馴染「こ、ここは……」


お嬢様「他の街のものとは全然違うけれど、私たちはレゴランドと呼んでるわ」

お嬢様「まあ戦闘の拠点にテーマパークを作るのは流石に難しいし、空き家にレゴを詰め込んだだけのものだけど」


幼馴染「なんでこの空き家はこんなにレゴがいっぱいあるんですか?」


お嬢様「元の住人の趣味……。ケガをして離脱した人なんだけど「私がその街にいた証拠を残しておいてくれ」って言うから、レゴブロックを捨てないで残してるの」


幼馴染「へー……レゴかー、懐かしいですね」


お嬢様「そうね。あなたはよくこんな感じのおもちゃで遊んでいた気がするわ」


幼馴染「なにかつくる度にお嬢様に見せてましたね」

幼馴染「よし、せっかくだから遊びましょう、お嬢様」カチャカチャ


お嬢様「私はあなたが遊んでるのを見てるだけでいいわ。何か創るなら能力で事足りるもの」


幼馴染「まま、そう言わずお嬢様もレゴで何かつくってみましょう」


お嬢様「あ、ちょっと押さないで……もう、分かったから」

幼馴染「じゃじゃーん! ティアラができましたよ!」


お嬢様「器用ね、幼馴染」カチャカチャ


幼馴染「お嬢様は何を作ってるんですか?」


お嬢様「……イヌ」


幼馴染「イヌ……ですか」

幼馴染(足がどうみても8つくらいある……)


お嬢様「だめね。やっぱり私は能力で作る方が性に合ってるわ」ポイッ


幼馴染「もったいない……」

幼馴染「あ、お嬢様。こっち向いてください」


お嬢様「?」クルッ


ぽすっ


幼馴染「うーん……やっぱりレゴのティアラは似合いませんね。取っちゃいましょうか」


お嬢様「ま、待って……っ」

お嬢様「これ、もらってもいい……?」

幼馴染「……お嬢様にレゴは似合いませんよ」


お嬢様「そう……よね。おもちゃだもの」


幼馴染「お嬢様には本物の冠の方が似合います」

幼馴染「……って言ってもこの街にはティアラを売ってるようなお店なんてありませんけどね」


お嬢様「じゃあ……」

お嬢様「じゃあ、最後の戦いが終わったら私に似合うアクセサリーを見繕ってちょうだい」

お嬢様(私は幼馴染が好きなのかは分からないけど……でも……)


幼馴染「ええ、お任せください! 世界を救うヒロインに、最高にお似合いのティアラを見つけてみせますから!」


お嬢様(私のことを好きでいてくれる幼馴染のことを大切にしたいと思ってる……それは間違いないわ)


その後……
①三日後の決戦へ
②翌日ホテルでおしゃべりする
③翌日雑貨屋でプレゼントを探す
④翌日改めてデートする(自由安価。デート内容を指定)
安価↓

翌日ーー


お嬢様「ここで寝泊まりしてるのね」


幼馴染「いいところですよ。すぐに出撃できるようにって2階の部屋を使わせてもらってるんです」


お嬢様「まあ高いところの部屋にいたら、それだけ外に出るまで時間がかかるものね」


幼馴染「ささ、お嬢様。そんなところに立ってないでお座りください」


お嬢様「ええ、失礼するわね」ストン


幼馴染「お嬢様って、私達が来る前は何をしていたんですか?」ストン


お嬢様「そうねえ……前も言ったけど、本を読んだりして過ごすことが多かったかしら」


幼馴染「最初のころは?」


お嬢様「私がこの街に来てから最初の頃ってことかしら。そうね……」

お嬢様「とにかく毎日妖魔が来てたから、戦うのに必死だったわ」

幼馴染「毎日……ですか?」


お嬢様「ええ。今でこそ監視員のおかげで何日後に来るのか検討がつくようになったけど5、6年前は毎日のように妖魔の襲撃があったわ」

お嬢様「戦い方も分からなかったから、死なないように立ち回るので精一杯だった」

お嬢様「何回か帰りたいとも思ったわ。でも、妖魔と戦うためにはこの街に残ってないといけないから我慢してた」

お嬢様「その内自分の能力の強力さに気づいて妖魔を楽に倒せるようになると、途端につまらなくなったわ」

お嬢様「自分のできることは強力であっても万能ではない。目の前でも人は死ぬし、この街にいる限り楽しいことも特にない……なんてね」

お嬢様「そうなると帰りたいとも思わなくなったし、故郷について考えることもなくなっていった。考えたって無駄だものね」


幼馴染「なんだか達観してるんですね……お嬢様は」


お嬢様「そんなんじゃないわ。生きる上で無駄なことに気がついただけ」

お嬢様(そう、無駄なこと……だったけど)


幼馴染「でももう無駄なんかじゃありませんよ。この戦いに勝てば妖魔は来なくなりますし、それに故郷にだって帰れますから!」ニコッ


お嬢様「ええ、そうね」

お嬢様(あなたがこの街での生活を楽しくしてくれた。戦いを終わらせるきっかけをくれた)

お嬢様(……だから私はこの戦いに絶対に勝ってみせる)

お嬢様「そういうあなたはここに来る前は何をしてたのかしら」


幼馴染「私は……そうですね、お嬢様のためにできることはないかずっと考えてました」

幼馴染「司令部になら能力がなくても入れるんじゃないかって考えて必死に勉強したり、お嬢様を守れる能力がほしいって願いながら修行してたり……」

幼馴染「それで気づいたら能力を無効化できるようになってましたね」


お嬢様「気づいたらって……ふふっ、ほんとにあなたは私のことが好きなのね」


幼馴染「好きですよ。……でもお嬢様は私のこと忘れてましたよね」


お嬢様「う……だって能力を持ってなかったあなたにまた会えるなんて思ってなかったし、それなら早く忘れた方がいいと思って故郷から持ってきたものはほとんど捨てたもの」


幼馴染「え……捨てちゃったんですか?」


お嬢様「そうね……写真とか見ても辛くなるだけだったし……意を決して捨ててしまったわ」

幼馴染「だ、だったら……!」


ガサゴソ


幼馴染「お嬢様、これ……」


お嬢様「……指輪?」


幼馴染「昔「結婚しよう」って言ったときにあげようとしたんですけど、恥ずかしくなって渡せなくて……」

幼馴染「ここに来る前に持ってきたんです。おもちゃの指輪で、リングの内側のスイッチを押すと宝石が光るんですよ。LEDで無駄に明るいんです」カチッ ピカー

幼馴染「おもちゃの光る指輪で、しかもサイズも子供の頃のものだからすごく小さいんですけど……」

幼馴染「昔の思い出のものがないなら、この指輪を受け取ってくれませんか……?」


お嬢様「え、えっと……」

お嬢様(これを受け取るっていうことは、結婚を了承することになるのかしら……)

お嬢様(考えすぎ? ただの昔の思い出としてくれるだけ……?)

お嬢様(だとしても、幼馴染が私を好きという証拠を受け取ることになるのよね……)ゴクリ


おもちゃの指輪を……
①受け取る
②受け取らない
安価↓

お嬢様「確かに小さいわね」ヒョイ

お嬢様「……でもま、貰っておくわ」


幼馴染「……! はい、どうぞ!」


お嬢様「今はまだあなたの気持ちに応えることはできないけど……」

お嬢様「きっと昔の気持ちを思い出してみせるから。それまで待っていてちょうだい」


幼馴染「……はい! 待ってます!」


その後……
①二日後の決戦へ
②翌日雑貨屋でプレゼントを探す
③翌日改めてデートする(自由安価。デート内容を指定)
安価↓

翌日ーー


お嬢様「何か気に入ったのがあったら言ってちょうだい。買ってあげるわ」


幼馴染「えっ……と」

幼馴染「なんで前線の街に雑貨屋なんかがあるんですか。しかも高いですよ、ここ」


お嬢様「前線の街だからって、娯楽がなければ退屈で仕方ないわ。ここはそういう退屈を紛らわせたい人が来るの」


幼馴染「じゃあなんでこんなところに連れて来たんでしょうか。私、退屈はしてませんよ?」


お嬢様「昨日のお返し……っていうのは少なからずあるけど、それよりもあなたに何かあげたいからよ」

お嬢様「明日になればこの街から離れることになるから、最後にこの街にいた証をプレゼントしたいの」


幼馴染「プレゼント……」

幼馴染「……じゃあ、これが欲しいです」


幼馴染が選んだもの
①香水
②花の髪飾り
③イヤリング
④その他(自由安価)
安価↓

チャリーン


店員「お買上げありがとうございました」


お嬢様「イヤリング? 耳に穴あけたりするの?」


幼馴染「いえ、これは磁石で耳たぶを挟んで固定するんです。それと……はい」


お嬢様「? 私にくれるの?」


幼馴染「はい。この街にいた証なら、お嬢様だって持ってていいハズですよね?」


お嬢様「あなたへのプレゼントのつもりだったけど……ありがたく受け取っておくわ」


幼馴染「私は右耳につけるので……」ゴソゴソ


お嬢様「ペアものだし、私は左耳につけるわね」ゴソゴソ


キラッ


お嬢様「似合ってるわよ、幼馴染」


幼馴染「お嬢様こそ、お似合いですよ」

お嬢様「いよいよ明日ね……」


幼馴染「はい。……死なないでくださいね」


お嬢様「私は死なないわよ。私よりもあなたたちの方が心配だわ」


幼馴染「大丈夫ですよ。心配無用です」


お嬢様「監視員いわく、夜中の襲撃の可能性は低いそうよ。ゆっくり休んで、明日しっかり動けるようにね」


幼馴染「はい。……では、また明日」ペコッ


お嬢様「ええ、また明日」クルッ


幼馴染「…………っ」グッ

幼馴染「お嬢様っ!」


お嬢様「? なあに、幼馴染ーー」クルッ


チュウ……


お嬢様「……!」


幼馴染「……っは」プハ

幼馴染「……嫌だったらごめんなさい……。でも、明日で最後だと思ったらしたくてたまらなくなって……!」


お嬢様「……あなたにそんなに想われて、私はほんとに幸せ者ね」

お嬢様「明日の戦い、負けるわけがないでしょ」ナデナデ

お嬢様「だからそんな泣きそうな顔しないで? また明日も明後日も会いましょうよ」


幼馴染「は、はい……!」グスグス

翌朝ーー


お嬢様「うっ……」ブルッ

お嬢様「寒い……? 急に冷え込んだわね……」カーテンシャー

お嬢様「わ、窓も結露してるし……街中全部が霧に包まれてる」

お嬢様「霧……に……」

お嬢様「ま、まさか……!!」


ジリリリリリリリリリ!!


『司令部より連絡! 妖魔軍が街全域にわたり次々と降り立っている! 落下地点の詳細な場所は霧により視認による確認不可! また、妖魔軍の詳細な数も確認不可!』

『仲間との合流を最優先にし、司令部へ向かうこと! 霧が晴れるまで司令部を拠点として籠城戦を行う!』

『幸いにも上空は晴れだ。霧が晴れるまではそう時間がかからないと思われる』


お嬢様「この霧は間違いなく妖魔軍の仕業……。それも……」

お嬢様「私を殺すための策略……」

ホテルのロビー


幼馴染「すごい霧ですね……」


ツンデレ「ダウナーとヤンデレは私達の間にいてね。司令部に向かうから」

ツンデレ「さて、剣と盾を持って……と」ガシャガシャ


ダウナー「ツンデレさんが先頭、僕達が真ん中で、幼馴染さんが最後尾だね……」


ヤンデレ「正直守られてばかりで情けないけど……頼むわね。ツンデレ、幼馴染」


ツンデレ「任せなさい。……さ、行くわよ」


ギイ……


妖魔「グルル……」キョロキョロ


ダウナー「早速いるね……」


幼馴染「殺しちゃ駄目ですよ。向こうだって司令官さんに逆らえないで来てるだけなんですから……」コソコソ


ツンデレ「わかってるわよ……ふっ!」ゴッ


妖魔「!? ……キュー……」ドサッ

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


お嬢様「さて……私には何個か選択肢があるわね」

お嬢様「まず1つ、このままここから動かないこと」

お嬢様「霧だけが敵の策だとは思えない……むしろ二重三重に用意してる可能性が高いわ。すると、下手に外に打って出るよりも霧が晴れるまででも篭ってるほうが有利と言える」

お嬢様「2つめに、司令部へと向かうこと」

お嬢様「さっきは篭もるのが有利と言ったけど、この場所はもちろん司令官にはバレてる。それに、この家の間取りや仕掛けもアイツなら知ってるハズ。となると、ここに黙っているのは得策ではないわ」

お嬢様「3つめ、幼馴染のところへ向かうこと」

お嬢様「回り道にはなるけど、一人で向かうよりは多人数の方が周りを気にしながら進めるわ。安全性を取るなら守り合うのが一番だし……」

お嬢様「ただ、すれ違いになると最悪ね。時間がかかる上に一人で司令部に向かうことになるわ」

お嬢様「あとは監視塔に登ったり、どこか裏道で待ち構えて妖魔を捕らえたりもできるけれど……」

お嬢様「さあ、どうしようかしら」


①そのまま家に篭もる
②司令部に向かう
③ホテルに向かう
④その他(自由安価)
安価↓

お嬢様「幼馴染たちもきっと司令部に向かってるわよね」

お嬢様「となると、司令部に向かいつつ合流できたらラッキー程度の気持ちで行きましょうか」

お嬢様「使い魔、後ろの監視は頼むわよ」


使い魔「お任せくださいませ、お嬢様」


ガチャッ


妖魔A「キヒッ……」ウロウロ

妖魔B「グルウ……!」

妖魔C「ガウッ!」


お嬢様「やっぱり多いわね……」スッ


ぽんっ ぽんっ
 ぽんっ ぽんっ


使い魔「お見事です、お嬢様。視認できる範囲全ての敵の行動不能を確認しました」


お嬢様「動けないように腕とか足をロープで縛ってるだけだけどね。さ、司令部に向かうわよ」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


幼馴染「! 路地に走ってください!」


大型妖魔「グルウウウウ……!!」ズシンズシン


ツンデレ「ちっ」タタタッ


ダウナー「あんなに大きな妖魔もいるんだね……とりあえずここでやり過ごそう」


大型妖魔「グルウ……!!」ズシンズシン


ヤンデレ「あの方角、司令部に向かってる……?」


ツンデレ「だろうな。司令部が重要拠点ってのは司令官なら分かるだろうし、妖魔を大量に向かわせてるのかもしれない」


ダウナー「それにあのまま直接向かわれると、僕らは遠回りすることになるね……。あいつより遅くつけばそれだけ司令部が危険になるわけだし……」


ツンデレ「かといってあいつの横を通り過ぎようにも、そんなことしたら気づかれるに決まってる」


幼馴染「じ、じゃあ……」

幼馴染「じゃあ私が囮になります!」

幼馴染「私が囮になってる間に、真っ直ぐ司令部へ向かってください!」


ヤンデレ「そんなの駄目……と言いたいところだけど、それが最善かしらね」


ダウナー「身を守れるのはツンデレさんか幼馴染さんだけだし、他人を守りながらとなると幼馴染さんには先頭は難しい……」


ツンデレ「……悪い、やってくれるか? 幼馴染」


幼馴染「はい、もとより私が発案者ですからね。……さ、走る準備しておいてください」タタッ


大型妖魔「グルウ……!!」ズシンズシン

幼馴染(とりあえずこの石ころで……!)

幼馴染「やい! そこの妖魔!」ヒュッ


コツン


大型妖魔「グルウ……?」クルッ


幼馴染「わ、私が相手です!」


大型妖魔「グオオオオオオ!!」ビリビリ


幼馴染「ひっ……」グッ

幼馴染「こ、怖くなんかないです! こっちですよ、妖魔さん!」ダダッ


大型妖魔「グルオオオ!!」ズシンズシン


ツンデレ「よし、走るぞ!」ダダッ


幼馴染(この霧の中なら、全力で走ればすぐに撒けるはず……あの妖魔は足も早くないし……)ハッハッ


大型妖魔「グルル……!!」ズシンズシン

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


お嬢様「ちっ、流石に数が多いわね」


ぽんっ ぽんっ


お嬢様「私が司令部へ向かう道のりに上手いこと配置されてる感じ……司令官の仕業ね」


使い魔「お嬢様、そこの角に二体います」コソコソ


お嬢様「…………」スッ


ぽんっ ぽんっ


妖魔D「グア……!?」ジタバタ


お嬢様「さ、そろそろ司令部ね」


使い魔「……こちらに近づいてくる人影がありますね」


ツンデレ「お、お嬢様! 無事だったのね!」タタッ


お嬢様「あなたたち無事だったのね。良かったわ」


ダウナー「ああ……でも、幼馴染さんが僕らの囮になってるんだ」


ヤンデレ「ごめんなさい、あの場ではそうするしかなくて……。助けてあげて……!」


お嬢様「幼馴染のことだし、自分から言い出したんでしょう。あなたたちが気に病むことじゃないわ。それより、どの辺りで別れたの?」


ツンデレ「確かコーヒー店の裏の路地に隠れたからその辺りだと思う」


お嬢様「分かったわ。司令部にはこれからたくさん妖魔が来ると思うけど、負けちゃだめよ」


ツンデレ「私達以外にも能力者はいるしなんとかなるだろ。早く幼馴染を助けに行ってやってくれ」


お嬢様「ええ」タタッ

お嬢様「ここで別れたのよね……だとすると、司令部とは逆方向に行ったはず」タタッ

お嬢様「こっち……に……?」


キラッ


使い魔「……? お嬢様、それは……」


お嬢様「……」ヒョイ


使い魔「イヤリング……ですか?」


お嬢様「昨日、私があの子にプレゼントしたものよ」


使い魔「まさか……」


お嬢様「いえ、やられた訳ではなさそう。この周辺に争った様子はないし、耳から外れた後で妖魔に踏み潰されたんだと思うわ」

お嬢様「なんにせよ、この辺りにいたのは間違いないはず。探すわよ」

大型妖魔「……」キョロキョロ


幼馴染(なんとか空き家に逃げ込んで撒けましたが……完全にこの辺りに隠れてるのはバレてますね……)

幼馴染(このまま窓から覗いて様子を伺いましょう……)

幼馴染「……!」


お嬢様「……」キョロキョロ


幼馴染(お、お嬢様……!? まずい、どっちも気がついてないけど、どうにかしてお嬢様に知らせないと……!)

幼馴染(あ……そうだ!)カチッ


ピカッ


お嬢様「うっ……なにこの光……?」キョロキョロ

お嬢様「あっ!」

お嬢様(幼馴染が窓からおもちゃの指輪を光らせてたのね。よかった、無事で……)


大型妖魔「グ……! グルオオオオオオオオオオ!!!」ブンッ


幼馴染「ーーえ?」


ゴシャッ!

お嬢様「!!!」


使い魔「お嬢様! 巨大な妖魔でーー」


ボンッ!


大型妖魔「グ!?」ドサッ


お嬢様「幼馴染! 幼馴染!」ダッ

お嬢様「ガレキが……!」スッ


ボンッ ボンッ


幼馴染「う……お嬢……様」


お嬢様「ああ、嘘……嘘……」


幼馴染「私は……平気です……から」


お嬢様「だって、血が……!」

お嬢様「そうだ、私の能力でケガしたところを塞げば……」スッ


ポシュウ……


お嬢様「な、なんで? なんで効かないの!?」


幼馴染「あはは……こんな時にも……私の能力は発動するん……ですね」


使い魔「お嬢様! お嬢様の能力じゃ幼馴染さんは治りません! 一刻も早く司令官を倒して治療されないと……!」


司令官「そうだね……早く私を倒さなくちゃ」


お嬢様「! ど、どこだ司令官!」バッ


司令官は……
①この場にいる
②この場にいない
安価↓

司令官「君たちの団結力とやらには感服するよ。どれだけ攻めても司令部が落ちない」

司令官「司令部から街全域に私の声を届けようと思ったんだがな……参ったよ」

司令官「そこでひとまず君だけにターゲットを絞ることにした。スピーカーやビデオを持った妖魔が君の周りに30体ほどいる」

司令官「私はもちろん遠くから見てるよ。さて……私の声はしっかり聞こえているようだし……」


お嬢様(それだけ聞ければ十分……耳栓を創って……)スッ


ぽんっ ぽんっ


司令官「『ーーーーーーーー』」


お嬢様(妖魔をたくさん配置しようが数に限りはある。片っ端から壊せばいい)スッ


妖魔「ーー!!」ヒュンッ


お嬢様(あった! スピーカーだ!)


ボンッ


妖魔「ーー」ダダッ


お嬢様(私の横を通り抜けていった? まさか!?)バッ


幼馴染「ーー!」ググッ


ボンッ


お嬢様「はあっ……はあっ……ギリギリセーフ……」

お嬢様(スピーカーを壊しに歩き回りたいけれど、そうすると幼馴染が狙われてしまう……いやらしい作戦ね)

お嬢様「使い魔、司令部に行ってこの状況を伝えてきてちょうだい。できるだけ早くね」


使い魔「ーーーー」パタパタ


お嬢様(声は聞こえないけど、飛んでいったってことは理解したってことよね)スッ


ぽんっ


お嬢様(よし、いくらか冷静になれたわ。まずは幼馴染を私ごと壁で囲って、包帯やガーゼを創る)


ぽんっ ぽんっ


お嬢様(能力が聞かなくても、私の能力で創り出した物体なら消えないハズだから……)ギュッギュッ

お嬢様(これで止血はできた……)

お嬢様(30体って言ってたわね……増援が来る前に少しでも減らしておかないと)

お嬢様(さ、幼馴染の周りにバリケードを創ったうえで壁を壊して……)スッ


ぽんっ

ボンッ!


お嬢様(バトルスタートよ)キッ

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ツンデレ「司令部に来る妖魔が減ってきたわね……」


ピリリリ


監視員『霧が薄くなりつつあります! このままだとあと20分程で霧が晴れるものと思われます!』


ダウナー「ふむ……20分後に司令部が落ちてなければこの戦い勝てそうだね……」


使い魔「ツンデレさん! ダウナーさん!」バサバサ


ツンデレ「お嬢様の……使い魔?」


使い魔「コーヒー店近くの空き家で幼馴染さんが大怪我を負ってしまい、それをお嬢様が庇いながら戦っています! 敵が多く増援が欲しいとのことで……」


ツンデレ「なるほど。ならアタシが行くよ」

ツンデレ「でも司令部だってギリギリだし、アタシ一人しかいけないけどね」


ヤンデレ「大丈夫よ。ここはなんとか守るからツンデレは早くお嬢様のところへ」


ツンデレ「ああ。使い魔、案内してくれ!」


使い魔「はい。ただ、向こうでは司令官の声が聞こえるので耳栓をつけてくださいね」


ツンデレ「オッケー。耳栓ね」


ツンデレが到着したとき状況は……
①ほぼ全ての妖魔が気絶
②半分程の妖魔が気絶
③ほとんど倒せずお嬢様は防戦一方

安価↓です
ほんとに何度も安価指定忘れて申し訳ない…

ツンデレ「…………」


使い魔「ーー」バサバサ


お嬢様「ふう」スポッ

お嬢様「ほら、ツンデレも耳栓外しなさいよ」スポッ


ツンデレ「全滅させたの?」


お嬢様「あなたが来るのが遅かったからね」


司令官「ちっ! 離せ!」ジタバタ


お嬢様「……はあ」

お嬢様「真打ち登場ね」クルッ


ツンデレ「……なんで妖魔に縛られてるんだ?」


司令官「ダウナーの野郎が妖魔に耳栓つけさせた上で私のところまで送り返してきやがったんだよ」


妖魔「ダウナー、シンヨウデキル。シレイカン、ヨワイ」


司令官「もういいよ……私にはもう打つ手がない」

司令官「これだけやって駄目なら無理だ。手下の妖魔もいやしないしな……」


ツンデレ「妖魔は強いよ。ただ、お前が馬鹿みたいに攻めることしか考えてないから勝てただけであって……」


お嬢様「そうね。今までにも私を殺すチャンスくらいいくらでもあったはずなのに私が生きてるのがいい証拠」


ツンデレ「あんたは能力こそ司令部向きだろうが、実が伴ってなかったな。……さて」テクテク


お嬢様「ツンデレ、ちょっと待って」スッ


ツンデレ「?」ピタッ


司令官「『ツンデレ、その武器でお嬢様をーー』もがっ!?」ポンッ


お嬢様「念のためにさるぐつわを噛ませておきましょう」


ツンデレ「お、おお……よし、立て司令官」グイグイ


司令官「んぐうー!」


ツンデレ「よし、私もついてくから司令部に戻るぞ、妖魔」


妖魔「リョウカイ」テクテク

ボンッ


お嬢様「幼馴染、大丈夫? 私に寄りかかれるかしら」


幼馴染「……はい、なん……とか」ズリ…


お嬢様「よいしょ」ヒョイッ

お嬢様「このままおんぶして行くけど、どこか痛くなったら言ってね。すぐどこかで休憩するから」


幼馴染「……」ギュッ

幼馴染(私がお嬢様を守るためにこの街に来たのに、結局守られることになっちゃったな……)

幼馴染「……ぐすっ」


お嬢様「泣くなら私の肩のところで拭いていいからね、幼馴染」

お嬢様「あと、あなたが指輪で教えてくれなかったら私は今死んでたかもしれないわ。……だから、お礼を言っておく」

お嬢様「助けてくれてありがとう、幼馴染」


幼馴染「うっ……うう~~~……!」グスグス

幼馴染「お嬢様大好きです~~~!」


お嬢様「はいはい、傷に響くんだから大人しくしてなさいって」フフッ


テクテク


お嬢様(あなたが大型妖魔にやられた時、言いしれない恐怖を感じた……。この世から大切な人がいなくなってしまうとあんな気持ちになるのね)

お嬢様(きっともう私もあなたのことが……)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ダウナー「戻ってきたね……」


ツンデレ「ほんとにこれで全部終わりなのか?」テクテク


司令官「んぐ……!」


ヤンデレ「司令官は捕まえた。妖魔もどんどん帰っていくし、向こうにはもう攻めてくる理由もないハズ」


ダウナー「ツンデレ、まさか君が戦闘職になるなんてね……。お疲れ様……」


ツンデレ「回復役のハズだったんだけどね……。ま、能力も使いようってわけじゃない?」


お嬢様「私の目の前では一回も戦わなかったけどね」テクテク


ツンデレ「うぐ、それを言われると弱い……」


ヤンデレ「お嬢様も無事だったのね。良かったわ」


お嬢様「私は無事だけど幼馴染が……」


監視員「ケガ人ですか。一度中へ運ばせていただきますね」


ガードマン「他に負傷者は?」


ツンデレ「いないわ。私達はほとんど無傷」


ガードマン「それは何よりです。でも、もし休んでてどこか痛むようならすぐに医務室へ来てくださいね」


ヤンデレ「ええ、ありがとう」

ホテルのロビー


お嬢様「最後はあっさりだったけれど、あれはダウナーのお陰ね。ありがとう」


ダウナー「やれることをやっただけだよ……。でも、人類の希望であるお嬢様にそう言われると嬉しいな……」


お嬢様「もう私は希望でもなんでもないわよ。戦いは終わったもの、私の能力がなくても人類はどうにかやっていけるわ」


ヤンデレ「ツンデレも前衛で戦闘を頑張ってたわよね。剣と盾が壊れるたびに修復してすごい勢いで戦ってたわ」


ツンデレ「必死に戦っただけだよ。それに、私の能力が効けばあの場で幼馴染を救えたのにさ……不甲斐ないよ」


お嬢様「それでも皆は戦ってくれたあなたに感謝してるはず。胸を張りなさい、ツンデレ」


ツンデレ「……おう」ポリポリ


ヤンデレ「…………」


ダウナー「どうしたんだいヤンデレさん……浮かない顔をして……」


ヤンデレ「勝てたのは嬉しいんだけど……最後の戦いなのに活躍できなかったから……」


お嬢様「……確かにね。ヤンデレの活躍はまだ聞いてないわ」


ツンデレ「ヤンデレの能力は難しいからな。でも司令部に回って後方支援してくれたのは大きいだろ」


ヤンデレ「せっかくこの能力を買われてこの街に来たんだもの、この能力で貢献したかったわ」


お嬢様「そうね……ヤンデレ。だったらお願いがあるんだけどーー」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


幼馴染「ん……」モゾ


ガードマン「おお! 起きましたか! 体はどこか痛みますか?」


幼馴染「あ、ガードマンさん……んー……」

幼馴染「だるさはありますけど、痛みはほとんどないです」


ガードマン「それは良かった。今医者を呼んできますから、お待ちください」タッタッタ…


幼馴染(あれだけの大きさの妖魔から攻撃されましたが、ケガは大したことなかったみたいですね。ほとんど傷が残ってません)

幼馴染(……このケガが治れば故郷に帰れるんですね……)


ガチャッ


医者「やあ、幼馴染くん。君の回復スピードには正直驚いたよ。もう大分ケガもよくなってるんじゃないかな」


幼馴染「あ、お医者さん。私のケガってどんなものだったんでしょうか」


医者「脇腹が大きく切れて出血が酷かったけれど、止血がしっかりしてたおかげで大したことなかったんだ。それに、他はどこも奇跡的に軽い打ち身だけだったしね」


幼馴染「見た目ほどは酷くなかった訳ですね。よかったー……」


医者「空き家にあったカーテンやベッドが上手いことクッションになったみたいだね。ほんとに無事でよかったよ」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ホテルのロビー


ツンデレ「お、来た来た!」


お嬢様「幼馴染……!」


ヤンデレ「退院おめでとう」


ダウナー「元気そうで何よりだよ、幼馴染さん……」


幼馴染「皆さんお出迎えありがとうございます。お陰様で全快いたしました!」


ヤンデレ「私達の作戦のせいで……ほんとにごめんなさい」


幼馴染「謝るのはなしですよ。今こうして無事なんですから、作戦は大成功です」


お嬢様「幼馴染……」クイクイ


幼馴染「はい、なんですかお嬢様?」


お嬢様「今まで言えなくてごめんなさい」

お嬢様「私、あなたのことが好き。大好きよ」


ツンデレダウナーヤンデレ「!!」


ツンデレ「お邪魔虫は引っ込もうか……」ソソクサ


ダウナー「だね……」ソソクサ


幼馴染「と、突然ですね……」ドキドキ

ヤンデレ「ほんとに言うとはね……」コソコソ


ツンデレ「ん、ああ。あのときの頼みごとか」コソコソ


ダウナー「たしか活躍できなかったって言うヤンデレさんにお嬢様が言ったのは……」コソコソ


ヤンデレ「私の能力で、お嬢様の感情を暴走させてほしい」

ヤンデレ「……正確には、退院したら幼馴染に告白したいけど、どうも気恥ずかしいから感情を暴走させて告白したい。幼馴染を愛しいって思う感情を暴走させれば告白できると思う。……ね」


ツンデレ「ひゃー……暴走したら人目もはばからずに告白しちゃうもんなんだな……」


ヤンデレ「あら」

ヤンデレ「私お嬢様に能力はかけてないわよ」


ダウナー「え……? でもお嬢様は……」


ヤンデレ「お嬢様は能力をかけられたと思い込んで告白してるだけよ。あれは正真正銘のお嬢様の言葉ってワケ」

ヤンデレ「活躍したいのもあるけど、恋心を操るのはナンセンスよね」


ツンデレ「ヤンデレ……ナイス判断」グッ

お嬢様「私ね、あなたが妖魔に攻撃されたとき死んでしまったと一瞬思ったの」

お嬢様「そしてあなたに会えなくなると思った瞬間、怖くなった。今まで一人で生きてきたようなものなのに、あなたがいないことに耐えられなかった」

お嬢様「でも、あなたが生きているのを見つけて心底ホッとした。その時に「私は幼馴染が好きなんだ」って自覚したの」

お嬢様「だから……私とこれからも一緒にいてほしい……。もう妖魔はいなくなってしまったけど、私があなたのことを守るから」


幼馴染「好きな人に好きって言ってもらえるのってすごく嬉しいんですね……」

幼馴染「……こちらこそ、これからも私と一緒にいてほしいです、お嬢様」


お嬢様「それじゃあ……帰りましょうか。私達の故郷に」ギュッ


幼馴染「はい! 早く帰ってみんなに伝えましょう!」ギュッ

ツンデレ「終わったみたいね。ヒューヒュー♪」


幼馴染「やっとお嬢様が振り向いてくれましたよ。えへへ」


ダウナー「僕達も帰ろうか……」


ヤンデレ「街の入り口に車が停まってるそうだから、そこでお別れね」


ツンデレ「私達以外の人はほとんど自分たちの故郷に帰っていったから……残ってるのは私達かこの街に残る人くらいだ」テクテク


ヤンデレ「早くしないと迎えの車もなくなっちゃうわね……」テクテク


幼馴染「あれ……お嬢様? 立ち止まってどうしたんですか?」


お嬢様「私、6年もこの街にいたのよね……長かったわ。……今さら妖魔と戦わない生活ができるかしら」


ツンデレ「大丈夫大丈夫、その内普通の生活に慣れるって。さ、早く街の入り口に向かおう!」グイグイ

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


運転手「俺の車に乗るのは幼馴染とお嬢様だけだな?」


ヤンデレ「ええ、私達は真逆の方角だから」


ツンデレ「元気でね、お嬢様、幼馴染」


お嬢様「そっちこそね」


ダウナー「また会えるといいね……」


幼馴染「会おうと思えばいつだって会えますよ。だからさよならじゃなくて……」


ツンデレ「ああ、またな!」


幼馴染「はい、また会いましょうね!」


運転手「うし、じゃあそろそろ乗ってくれ。早速出発するぞ!」


幼馴染「う……このトラックお尻が痛くなるんですよね……」ヨイショ


お嬢様「ほら、これ敷きなさい」ポンッ


幼馴染「わ、クッションですか! ありがとうございます!」モフッ


運転手「さあ、行くぞ! 目的地は……」


お嬢様「もちろん……」

幼馴染「決まってます!」

お嬢様幼馴染「「私達の故郷へ!」」




お嬢様と幼馴染編 おしまい!

いかがだったでしょうか

暗い感想で申し訳ありませんが、正直全然面白くできた自信がないです…
お嬢様設定も幼馴染設定もほとんど活かせず、しかも中途半端にファンタジーを交えたせいで設定がガバガバになりました
妖魔との戦いがあったせいでお嬢様達にスポットがあまり当たらなかったような気がします

あ、暗くなっちゃいましたが投げ出したりはしません
次はもっと面白くなるよう努力しますので、また付き合っていただけると幸いです

次はまた別の二人を書いていきます

今から寝るところなので、先に世界観の安価だけとっておきます
次は異能力現代以外の世界観で安価をとります

では、次の話にいきます

世界観の設定からいきます
①現代日常(現代日本を舞台に、魔法も魔物もないお話です)
②異世界ファンタジー(よくある中世ファンタジー、剣と魔法の世界で、魔物も出てきます)
③近未来(ロボットや銃が出てきます)
④その他

④その他の場合、できるだけ具体的にどのような世界観なのか書いてください
ただし、二次創作になりかねないので「ポケモンの世界」や「ドラクエの世界」など具体的な作品名はなしです
世界観の説明で「○○のような世界」と分かりやすくするためなら取り入れます

安価↓~↓3までの中で最もコンマの大きいものを採用
00は100として扱います

西暦3000年の未来の世界でいきます
まず先に世界観の細かい設定を決めていきたいと思います


·人類の生活圏はどこか?(地球か宇宙空間か別の星か)
·同性間でも子を設けることは可能か?また、同性愛に対する理解度は?
·ロボット工学の発達度は?(命令に忠実なロボットしか作れないのか、人工知能を搭載したほぼ人間のようなロボットが作れるのか)

上から安価↓、安価↓3、安価↓5です
それ以外のレスでも、世界観に反映できそうなものがあれば採用していきます

人間は宇宙空間に進出し、ラグランジュポイントに建設されたスペースコロニー郡で生活している
地球にももちろん住んでいる人はいる

同性間でも子供を成せるため、同性愛に対してほとんどの人が賛成である
中にはきちんと男と女とで子をつくるべきだと言う反対派もおり、過激な人たちによる抗議活動も行われることがある

様々なレベルの知能のロボットがおり、大多数は単純な作業用ロボットだが、中には高性能な人工知能を搭載したロボットもいる
非常に高性能な人工知能を作ることは可能だが、論理的、倫理的、人類への危険性などから作ることは忌避されている

非常に科学力が発展しているため、タイムトラベルも可能


こんなところでしょうか


では次の主人公を決めていきます

次の主人公の属性安価↓
使用不可属性
女、ドM、幼女、耳年増、委員長、小説家、病弱、教師、幽霊、お嬢様、幼馴染、その他ファンタジー関連のこの世界観そぐわない属性

主人公の生活している場所安価↓↓
地球、コロニー、別の惑星、コロニー以外の宇宙機関などで指定をお願いします

主人公の生活している場所を再安価します
的外れな安価が来た場合安価を下にずらすので、明らかに再安価だなと思ったらその時点で書き込んでくれてOKです

では主人公の生活している場所安価↓

では主人公サイボーグの特徴3つ
安価↓
安価↓↓
安価↓3

サイボーグは2500年代に作られたものだが400年以上もの間休眠していた
かつての人類の科学技術を研究するための貴重なサンプルとして各組織から目をつけられている
寿命3ヶ月で、ロケットパンチが撃てる設定となりました

ついでヒロインの人数
1人か2人のどちらかでお願いします
2人の場合、どちらからの好感度もすごく高い場合のみハーレムエンドが可能です
通常は最終的にどちらか1人を選ぶことになります
では人数を安価↓

ヒロインは2人でいきます

ヒロインその1の属性安価↓

ヒロインその2の属性安価↓↓

使用不可属性
女、ドM、幼女、耳年増、委員長、小説家、病弱、教師、幽霊、お嬢様、幼馴染、サイボーグ、その他ファンタジー関連のこの世界観にそぐわない属性

安価はいろんな人に取ってほしいですがもう半分くらい諦めてます
もし自重してくれるなら安価の取り過ぎは控えてもらえると嬉しいです

タイムパトロールは名前が長いのでタイパトと縮めます

科学者の特徴3つ
安価↓
安価↓↓
安価↓3

タイパトの特徴3つ
安価↓5
安価↓6
安価↓7

科学者は天才、口調はお嬢様言葉で、容姿端麗金髪ロングの巨乳
タイパトは運動神経がよく射撃の名手で、正義感が強く優しい
それぞれこのようになりました

それとサイボーグの名前表記をボーグにします

では始めていきます

科学者「…………」カタカタ


【起動システムオールグリーン】

【周囲に危険物なし】

【起動します】

【………………】

【カプセルロック解除完了】


研究者「これでよろしいはずですわ……」コツコツ


ボーグ「…………」ムクッ

ボーグ(体システムに異常なし)グッグッ


研究者「ごきげんよう、サイボーグ様」


ボーグ「あなたは……?」


研究者「私(わたくし)、研究者というものですわ。どうぞお見知りおきを」


ボーグ「研究者ですね。初めまして」


研究者「サイボーグ様はご自分が何者で、ここがどこだかお分かりになりますか?」


ボーグ「私は……ボーグ。ここは保管所…間違いありませんか?」


研究者「ええ、現状把握に問題はないみたいですわね。安心いたしました」


バチッ!
バチバチバチッ!


研究者「!? ドアが……」


シュー……


タイパト「そこまでです、手を上げてその場から動かないでください」チャキッ

すみません、科学者を全て研究者と間違えて表記してたので投下しなおします

ーーーーー


科学者「…………」カタカタ


【起動システムオールグリーン】

【周囲に危険物なし】

【起動します】

【………………】

【カプセルロック解除完了】


科学者「これでよろしいはずですわ……」コツコツ


ボーグ「…………」ムクッ

ボーグ(体システムに異常なし)グッグッ


科学者「ごきげんよう、サイボーグ様」


ボーグ「あなたは……?」


科学者「私(わたくし)、科学者というものですわ。どうぞお見知りおきを」


ボーグ「科学者ですね。初めまして」


科学者「サイボーグ様はご自分が何者で、ここがどこだかお分かりになりますか?」


ボーグ「私は……ボーグ。ここは保管所…間違いありませんか?」


科学者「ええ、現状把握に問題はないみたいですわね。安心いたしました」


バチッ!
バチバチバチッ!


科学者「!? ドアが……」


シュー……


タイパト「ふう……そこまでです、手を上げてその場から動かないでください」チャキッ

科学者「タイムパトロール……? なぜそんなものがここに来たのかしら?」


タイパト「貴女こそ知らない訳ではないはずです」

タイパト「そこのサイボーグは500年近く前に造られた、言わば『生きる時代証拠』……」

タイパト「過去やこれからの未来に大きな影響を与えかねない危険なサイボーグなのですよ。よって、タイムパトロールがその身柄を拘束しに来ました」


ボーグ「科学者、私は説明を求めます」


科学者「後にしてくださる? 私もあの人と話し合わなくちゃいけないみたい……」


タイパト「私には貴女と話すことなどありません。大人しくそこのサイボーグをこちらへ渡してください」


科学者「……はあ。貴女、お名前は?」


タイパト「名乗る義理はありません。私は組織の末端、私がすること話すことすべてがタイムパトロールの行動だと思ってください」


ボーグ「タイムパトロール、私は説明を求めます。説明もなしに貴女へついていく判断は不可能です」


タイパト「……分かりました、一度説明いたします」

科学者「まずあなたがタイムパトロールの方という証拠を見たいのですけれど」


タイパト「タイムパトロールの身分カードです。これで証拠になりますよね」


科学者「もちろんなりますわ、タイパト様」


タイパト「な、なぜ私の名を!?」


ボーグ「タイパト。身分カードに名前を確認しました」


科学者「そういうことですわ。仕事に熱心なのはいいことですが、騙されないようになさって?」


タイパト「うぐ……。そ、それよりも説明です」

タイパト「ボーグ、今は西暦3000年です。貴女は2500年に造られ、その数十年後……」


ボーグ「それは理解しています。私は26世紀にコールドスリープにかけられたサイボーグですが、もはやアンドロイドとほぼ変わりありません」

ボーグ「サイボーグとは生物に機械の体を付けたもの、俗に言う義手や義足·人工臓器がそれに該当します。アンドロイドとは機械の体に人工知能を搭載したものであり、サイボーグが人間ベースであるのに対しアンドロイドは純粋な機械により構成された人造人間です」

ボーグ「私の体は脳以外のすべてが機械によって構成されており、その機械による刺激を機械的にしか判別できません」

ボーグ「私はもはや500年前の記憶以外全てを数字やプログラムによってしか処理することができないのです」

ボーグ「私がコールドスリープから目覚めた場合はその時代の者に協力するよう言われていますが……」


タイパト「なら! 私についてきてください! それがこの時代にとってもっとも有益なことです!」


科学者「いいえ、私についてきてくださいませ。ボーグ様を目覚めさせたのも私ですわ。私には貴女の記憶が必要なの」


ボーグ「判断しかねます。現状どちらについていくか情報が不足しています」


科学者「でも、ここに残ってもボーグ様には何もできませんわ。どちらかにはついてきていただかないと……」


ボーグ「それなら……」


ボーグはこの後どうする?
①科学者についていく
②タイパトについていく
③もう少し二人の話を聞く
④その他(自由安価)
安価↓

ボーグ「もう少し両者の私を連れ出したい理由をお聞かせください」


科学者「私は500年前のテクノロジーや記録に興味があるのです。ボーグ様のお体や、見ていた景色……温故知新というとても古い言葉があるように、これからの科学に役立つことがあるはずですわ」


タイパト「そんな個人的な理由で貴重な時間証人を渡すことはできません!」

タイパト「仮にこのサイボーグが過去において非常に重要な人物であった場合、その記憶は漏洩してはならない秘密を含んでいる可能性があります」

タイパト「であればこそ、タイムパトロールがしっかりと監査しなければなりません!」


科学者「そうですわね……。重要人物の可能性は高いはずですわ。2500年といえば私達にとってはずいぶんな過去です。しかし当時においてはここまでのサイボーグを造ることは難しかったはず……」

科学者「ましてや脳以外全てサイボーグだなんて現代でも聞いたことがありませんの。現代の科学力では、体の6割……いえ、良くて7割を人工体に替えるので精一杯。それ以上は機械同士の干渉による誤作動の危険性が高いためにサイボーグ化できないのですわ」

タイパト「重要人物である可能性が高いのであればなおさらこちらへ引き渡していただきたい」


科学者「そちらへ渡したとして……貴女方がボーグ様に乱暴をしないとは限りませんことよ。それに、全ての情報を聞き出した後で廃棄処分だなんてこともあるかもしれませんわ」


タイパト「そんなことはしません! それに、タイムパトロールには時間証人を保護する責務があります。絶対に乱暴に扱ったりしません! それにそれに……あ、貴女だって今言ったことをしないとも限らないじゃないですか!」


科学者「私はボーグ様のためにメンテナンスも解析もできますわ。その体の働きを見たいんですもの、乱暴にはいたしません。お約束いたします」

科学者「それに、タイムパトロールには黒い噂がいくつもありますわ。表向きは健全であってもあれだけの巨大組織……内部に何を目論んでいる輩が紛れ込んでいるか分かりませんわよ」


タイパト「じ、時代証人を無理やり連れて行くようなことがあればそれは重大な時空犯罪ですよ……?」


科学者「それはつまり自らの意思で来てくだされば構わないということですわね? 脅しもお上手ではないのね、タイパト様」


タイパト「ぐぬぬ……」

タイパト「わ、私はこういう話し合いが苦手なんです! そろそろボーグさんに決めていただきたい!」


ボーグ「議論が平行線であることを認めました。結論を言います」


ボーグはこの後どうする?
①科学者についていく
②タイパトについていく
③一日交代でついていく(先に科学者)
④その他(自由安価)
安価↓

ボーグ「私はタイムパトロールへ行くことを選択します」


タイパト「……! やった!」

タイパト「へへん、どうですか! 私の説得の勝ちですよ!」ドヤア


科学者「あら……」

科学者「まあいいですわ。それなら私もタイムパトロールについていきますので」

科学者「まさか時間証人の第一発見者である私を無視するなんてできませんわよね?」


タイパト「うぐ……その通りです……」


科学者「しかし……なぜ私ではなくタイパト様についていかれようと思われたのですか?」


ボーグ「科学者についていく選択をした場合、タイムパトロールから無理に私を奪ったと容易に嘘を付くことが可能です」

ボーグ「であれば、ここは大人しくタイパトに従い、私を目覚めさせた科学者を危険から引き離すのが合理的だと判断いたしました」


科学者「くすくす……タイパト様の説得というよりはタイムパトロールが危険と判断なされたみたいですわよ?」


タイパト「むむ……! いや、そんな挑発には乗りませんよ。私はこのサイボーグを手に入れられれば良いのです」

タイパト「ではタイムパトロールの本部コロニーへと移動します。表にスペーススキッパーを用意してあるので向かいましょう」テクテク


科学者「スキッパーなんて古風なものに乗ってる方がまだいたのですか。もう2、300年くらい前の産物ではなくて?」


タイパト「そ、そうですよ。悪いですか? 貧乏なせいでスキッパーしか買えなかったんですよ」

科学者「そんなもので何時間もかけていくよりは、私の船で行きましょう?」


タイパト「こ、個人所有の船……!? 貴女何者ですか!?」


科学者「ただの科学者ですわ。ちょっと名の知れただけのただのの科学者……」

科学者「ま、私のことはいいではありませんの。早くスキッパーを載せて出発致しましょう」


タイパト「はいはい……」テクテク


カチッ シュー……


ボーグ「500年前に比べ、科学の進歩が著しいのですね」

ボーグ「私の記憶には、空に浮くバイクや、昔のUFOそっくりな形の船は存在しませんでした」


タイパト「これでも私のスキッパーはとても旧式なんですよ。精々秒速20kmがいいところで、どこに行くにも時間がかかるんですから」


ボーグ「秒速20km……月から地球までおよそ5時間20分……とてつもない速さですね。人体に影響はないのですか?」


タイパト「スキッパーがプロテクターで全体を覆っていますし、周囲の危険物情報は半径3万5000kmの範囲をリアルタイムで処理しぶつからないようにできますから事故で死亡することは少ないです」

タイパト「目的地の設定をすれば自動運転もできますので、小型スキッパーといえども中で寝たりぐらいの自由はありますよ」


科学者「私の船はさらにその5倍くらい強力と思っていただいて構いませんわ」

科学者「中でお話もできますし、まずは出発いたしましょう」ピッピッ


タイパト「くっ……自慢ばっかり……」


ガションッ

シュー……

ゴオオオオ……


ボーグ「到着までどの程度かかりますか?」


科学者「月の辺境でしたので、ここからなら30分近くかかりますわ」


タイパト「さ、さんじゅっぷん……」

タイパト「ここまで2時間もかけてきた私って……」ブツブツ


ボーグ「私は残り時間で西暦3000年の世界について情報を得たい。質疑応答に協力願えますか?」


タイパト「も、もちろん。答えられることなら」


科学者「私もお答えいたしますわ。なんでもお聞きになってください」


ボーグ「>>安価↓」


科学者orタイパト「>>安価↓3」


質問とそれに対する回答をお願いします
回答者は回答に合いそうな人物をこちらで選びます

回答が難しそうな質問がきましたので回答をこちらでも考えます
安価↓で、回答を任せると書いてくれればこちらで回答を、それっぽい回答が来ればそれを採用とします

ボーグ「私がコールドスリープにかけられる前、未来人が白亜紀で恐竜を捕まえて闇のマーケットで売りさばいていたという、恐竜の密貿易事件があったとテレビでやっていた」

ボーグ「タイパト、こういうことを防ぐのはあなたの管轄ではないのか」


タイパト「え、ええ……??」


科学者「くすくす……ボーグ様、現代の情報が欲しいのではなくって?」


ボーグ「確かに西暦3000年現在どうなっているかは気になる。しかし、今はこの疑問を解決するのが先と判断した」


タイパト「で、でもそんな事件私聞いたことない……」アセアセ


科学者「500年前のタイムパトロールの黒い噂……かもしれませんわね? くすくす……」


タイパト「そ、そんな!? いやでも……まさかそんな……」ブツブツ


科学者「くすくす……」


ボーグ「科学者、くすくす笑いが先程から増加傾向にあります。どうしましたか?」


科学者「くすくす……だってこの方が面白くて」


タイパト「え、えっ? 私? まさかからかってたんですか!?」

科学者「タイムパトロールが事件を防いだとして、なぜそれがテレビなどで流れていたのでしょう」

科学者「タイムパトロールならば事件が起こる前に阻止し、そもそも『無かった事』にできるはずですわ」


タイパト「た、確かに……」


ボーグ「であれば、私が見たものは?」


科学者「これは完全に予想ですが……おそらくアニメかドラマか何かではないでしょうか」

科学者「いわゆるフィクションですわ。タイムパトロールは普段このようなことをしてますよ、という宣伝も兼ねていたのかもしれませんわね」


ボーグ「理解した」


タイパト「ほっ……」

タイパト「と、当然ですよね。タイムパトロールがそんなことを見過ごすハズがありません」

タイパト「というよりタイムパトロールでシャレにならないレベルの冗談を言うのはやめてください!」


科学者「さ、ボーグ様、他に聞きたいことなどありませんの?」


タイパト「無視しないで!」


ボーグ「>>安価↓」


特になければタイムパトロール本部に到着します
質問があればまたこちらで考えて回答します

ボーグ「ハンバーグ食べたい」


タイパト「へ?」


科学者「あはっ、あははは! もう無理ですわ、ボーグ様面白すぎます! あははは!」


タイパト「突然なにごとですかボーグさん!」


ボーグ「体内エネルギーの低下を認めます。……端的に言えばお腹がすきました」

ボーグ「人間の食べ物からエネルギーを得、それにより活動時間を伸ばすことが可能です」


科学者「な、なるほどね……。それにしても急に「ハンバーグ食べたい」って……ふふっ」


タイパト「食事なら携帯食料がありますが……」


科学者「ハンバーグが食べたいのですわよね? レトルトのものでよければすぐに準備できますわ」


ボーグ「宇宙食は美味しくないと聞きますが」


科学者「ご心配いりませんわ。人間が宇宙で生活するようになって真っ先に取り掛かったのは他あろう食事の改善ですもの。これから長きに渡って生活していく上で、美味しくないものだけというのは困りますものね」

科学者「今は宇宙でも設備があれば美味しく料理もできますわ」


ボーグ「であれば早急にハンバーグをいただきたい」


科学者「ええ、ご用意いたしますわ」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ボーグ「エネルギー充填完了」


タイパト「すごい食べっぷりでしたね」


科学者「お粗末さまでした」


ボーグ「そろそろ到着でしょうか」


科学者「あ、ほらお話をなさる前に口の周りをお拭きになって……」フキフキ


ボーグ「もごもご……」


タイパト「そうですね。今から入場者用のドックを開けてもらうよう連絡を入れます」ピッピッ


ピリリッ


タイパト「えっと……10番ドックが使用可能だそうです」


科学者「かしこまりましたわ。では今から着陸体制に入りますので、そちらにおかけください」


ボーグ「了解」ストッ


タイパト「よいしょ」ストッ


シュー……

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ガシュー……ゴウン……


スタッ スタッ


科学者「到着ですわ」スタッ


ボーグ「……」クラッ

ボーグ「パフォーマンスの低下を認めます」


タイパト「……あ」


科学者「スーツを着せるのを忘れてましたわね」

科学者「ボーグ様、重力の違う星やコロニーに移動すると人体はすぐには適応できません。そこで私たちは肌着としてパワードスーツを着込んでいるのですが……」


ボーグ「サイボーグで助かりました。出力を上げることで対処可能です」ググッ

ボーグ「……ご心配おかけしました。行動可能です」


科学者「ごめんなさい、完全に失念していましたわ」


タイパト「私からも謝ります。急いで中に入って使い捨てのスーツを貰いましょう」


ボーグ「了解。どこに向かえばよろしいですか」


ボーグたちはどこに向かう?
①監視室へ
②コンピュータールームへ
③休憩室へ
④その他(自由安価)
安価↓

また、行き先で誰と出会った?(自由安価)
安価↓↓

ウイーン


隊長「おお、タイパト。早速連れてきたのか」


タイパト「はい。500年前のサイボーグを連れてきました。重要な時間証人と思われます」


ボーグ「タイパト、この人は?」


タイパト「私の上司、隊長さんです」


ボーグ「隊長、タイパトの上司と認識しました」


タイパト「ひとまずボーグさんにスーツを貸し与えたいのですが、空きはありますか?」


隊長「それならロッカー室の中に何着か予備があったはずだ。持っていっていいぞ」


科学者「なら……」スッ


隊長「? この方は……」


タイパト「ええと、時間証人の第一発見者です。発見当時の状況など教えてもらおうと思って連れてきました」


科学者「科学者と言うものですわ。お見知りおきを」ペコッ

科学者「それより、タイパト様にスーツを取りに行ってもらってる間に、そこのコンピューターにボーグ様を繋いでもよろしいでしょうか」


隊長「……流石にそれは許可できんな。サイボーグからの情報入手は我々が秘密裏に行うものだ。一般人においそれとやらせるわけにはいかんよ」

ボーグ「私の記憶には重要なものなどありません。500年前の地球の様々な土地の風景があるだけです」

ボーグ「もし許されるのなら私を起こしてくれた科学者には見てほしい」


隊長「ぐ……時間証人本人に言われるとなあ……」

隊長「だが……駄目だな。最大限譲歩しても、こちらが確認し終わってから問題なければ見せる、という形になる。過去の映像証拠というのはそれだけ慎重に扱わなければならないのだ。分かってくれ」


ボーグ「問題ありません。科学者、しばしお待ちください。すぐに貴女の見たがっていた地球の景色を、過去の情報を見せます」


科学者「ありがとうございます、ボーグ様。では私は……」


タイパト「では私がロッカールームに行くついでに休憩室に案内します」


隊長「ああ、頼む。解析が終わったら私が君達を呼びに行こう」

隊長「タイパト、君は休憩室で科学者さんをもてなしてやってくれ」


タイパト「はい、了解しました」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


タイパト「ここが休憩室です。ロッカールームに行ってくるのでしばらくお待ちください」


科学者「ええ、かしこまりましたわ」カリカリ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


タイパト「スーツをボーグさんに届けてきました。今のところ特に異常はないみたいです」


科学者「そうですの。それはなによりですわ」カリカリ

科学者「……」カリカリ


タイパト「……あの」


科学者「何かしら?」カリカリ


タイパト「さっきから何を書き留めているんですか?」


科学者「ボーグ様がどのようなものなのか、今までの情報をまとめてるだけですわ」


タイパト「というと……表情はほとんど動かなかったり、実はご飯を食べるのは好きだったり……とかですか?」


科学者「そうですわ。さらに言わせてもらえば、機動時に確認した情報から察するに彼女はロケットパンチを打てますの」


タイパト「ろけっとぱんち……」 


科学者「うふふ、夢が広がりますわね」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ウイーン


隊長「科学者さん、タイパト、解析が終わったぞ」


タイパト「お疲れ様です、隊長」

科学者「お疲れ様ですわ。ボーグ様のデータはどうでしたの?」


隊長「中にあったデータは……」


①本当に風景の景色ばかりだった。貴女にも見せよう
②データの損害が激しく、データ形式も古いせいで見ることができなかった
③何か重要そうなデータがあったが、ロックされており見ることができなかった
④その他(事由安価)
安価↓

隊長「ボーグ君がモニターに映せるようしてくれた。どれも綺麗な景色ばかりだよ」


科学者「まあ……本当にお綺麗ね……」


ボーグ「500年前は地球上のどこだろうとすぐに行くことができた。あの頃の人類は皆地球の様々な自然や建造物を見に行くことが普通だった」


タイパト「いいなあ……。500年前の地球ってこんなに綺麗だったんですね……」


ボーグ「……私には特別な景色には思えない」


隊長「今は地球にも簡単には行けないし、それが500年前の綺麗な地球ともなれば尚更見ることはできないからな。ボーグ君、君は恵まれているよ」


ボーグ「……綺麗な地球とは? 今は地球は汚いのか? それと、地球に簡単には行けないとはどういうことなのか……質問ばかりだが教えてほしい」


隊長「ああ、そうだね。ちょうど500年程前に地球からほとんどの人類が脱出したんだ」


ボーグ「それは知っている。私がコールドスリープにかけられたのも月に送られてからだった」

ボーグ「ただ、その頃は今のようなコロニーはほとんどなかったと記憶している」


隊長「500年前に発生した人類の大移動……その頃は月への移民が圧倒的だった。今も地球に残っているのは僅かな人類やロボット、そのロボットのメンテナンスをする技工士ぐらいなものさ」

隊長「そうなった原因は……君ならギリギリまで地球に残っていたし、分かるはずだ」


ボーグ「それは……」


①第三次世界大戦の勃発
②人口増加に伴う住居確保の問題
③ロボットの反逆
安価↓

ボーグ「世界中を巻き込んだ戦争が起きたため。間違いありませんか?」


隊長「ああ。今は第三次世界大戦と呼ばれているよ」


タイパト「世界平和のための全世界パレードが起きようとしていた時、国籍不明のテロリストによる史上最悪の爆発事件が発生」

タイパト「ロシアの赤の広場、中国の天安門広場、アメリカのホワイトハウス、インドのタージマハル……ありとあらゆる場所にたくさんの人が集まっていました」

タイパト「中でも特に人の集まっていたホワイトハウス前でのパレード……そこにパレード用の2500年式新型高圧ガスを積んだタンクローリーが突っ込み横転、爆発。死者、怪我人ともに数万を軽く越えたと伝わります」

タイパト「それを皮切りに、爆発の原因の国を見つけようと国ごとに裏切り、疑い、糾弾し、やがてありとあらゆる核や爆弾を互いに撃ち合うことになった」


科学者「戦争が始まった時点で退避可能な一般人は一気に月への移民を開始いたしました。戦争に従事する方や移民するお金もない方だけが地球にお残りになり、月へ移民した方たちは戦争の集結を待っていましたわ」

科学者「しかしテロリストの国は見つからず、核を撃ち合ったあとになってやっと月で平和条約が締結されましたの」

科学者「それからは地球はボロボロで住める地域も非常に限られ戻ることもできず……月で研究が進んだ反重力装置で宇宙空間にコロニーを作りそこに住むことに至った……というわけですわ」


ボーグ「なるほど。第三次世界大戦により地球は前のような綺麗さを失ったのですね」


隊長「ああ。もし君がテロリストの関係者だったり、逆にパレードを企画した政府の人間だったりしたらそれこそとてつもない重要な時間証人だったんだが……」

隊長「500年前は地球の交通インフラも整備されていたようだし、この景色を見るかぎりはただの一般人と取れるよ」

ボーグ「そういえば私の500年前のことを話していませんでしたね」


科学者「確かにそうですわね。気になりますわ、ボーグ様の昔話」


タイパト「そ、それなら後で別室で伺わないと。もし重要なことを知っているなら外部に漏れたら困ります」


隊長「そうだね。でも今日はここまでにして、また後日話を聞かせてもらおう。まだ目覚めたばかりの方を拘束し続けるのは望ましいことではないし……」


タイパト「では私が自分の寮に連れ帰って、明日からも面倒を見ます」


科学者「あら、それなら私にもできましてよ。私の自宅に呼んで、明日からいろいろなコロニーや惑星を案内しますわ」


ボーグ「また言い合いが始まってしまいました」


隊長「また?」


ボーグ「先程も同じようにどちらについていくか議論をしていました。こうなると私が結論を出さないと決まらないようです」


科学者「私とですわ!」


タイパト「いいえ私とです!」


ボーグはどちらについていくか
①科学者
②タイパト
③タイムパトロール本部に残る
④科学者とタイパトどちらにも案内を頼む(休息はタイムパトロール本部)
安価↓

ボーグ「タイパト、よろしくお願いします」


タイパト「……! は、はい! 任せてください!」


科学者「く……! 私の方がボーグ様のことを大切にしてみせますのに……!」


タイパト「貴女は恩着せがましすぎるんですよ。ボーグさんだって人間なんですから迷惑なら嫌がります」ベー


科学者「なんですって……!」


隊長「こら、重要な発見者にその態度はいかんぞ」


科学者「別に構いませんわ。出会ったときからタイパト様とは今ひとつそりが合わないだけですの」ツーン


隊長「まあまあ落ち着いて。とりあえず一週間ほど好きに過ごしてもらおう。その後でまたタイパト君について来てもらえるかな」


ボーグ「はい、了解しました」


隊長「よし。次に来たときはいろいろ話を聞かせてもらうから、そのつもりで頼むよ」


ボーグ「はい」


タイパト「さ、行きましょうか、ボーグさん」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ボーグ「ここがタイパトの自宅なのですね」


タイパト「自宅じゃなくて寮の自室ですね。狭いですが空いているベットがあるのでそちらを使ってください」


ボーグ「了解しました」


タイパト「それじゃあまずお風呂に入りましょうか。今日は言い争ってばかりで疲れてしまいました」

タイパト「えっと、ここでスーツと服を脱いでください」

タイパト「それと申し訳ありませんが、替えの服は私のものを着てください。明日になったら新しい服を買いに行きましょう」


ボーグ「サイズに問題ないことを確認しました。胸囲、背丈ともにほぼ同じなためタイパトの服を着ることが可能です」ヌギヌギ


ふるんっ


タイパト「…………」ポーッ


ボーグ「……タイパトに脈拍、呼吸ともに異常が見られるがどうしたのか」


タイパト「あ、す、すみません。あまりに綺麗な肌だったので見惚れてしまって……」


ボーグ「これは人工肌ではあるが、本物の肌との合致率は90%を超えます。褒められれば過去の技術者も喜ぶと思われます」


タイパト「あの、その、今のボーグさんの姿っていうのは元の姿に似せているんですか?」


ボーグ「出来る限り忠実に再現してもらっています。サイボーグ体が完成した後で鏡を見ましたが、元の自分と変わりなく見えました」ヌギヌギ パサッ


タイパト「そ、そうですか……」ドキドキ


ボーグ「私は先に風呂に浸かることにします。タイパトも早く来てください」

カポーン……


ボーグ「……」シャー…


タイパト(こうしてるとただの人間にしか見えないんだけどなあ……。すっごい美人さんだし、プロポーションもすごい良くて……)ポーッ

タイパト(でも……コンピューターに繋がれてるとき、首の後ろと右手からなんかのコード? みたいなのが伸びてたし、やっぱり機械なんだな……)

タイパト(機械……あっ)

タイパト「ぼ、ボーグさん! サイボーグがお風呂に入っていいんですか!?」


ボーグ「問題ありません。皮膚には防水撥水性能があり、体内には水が入らないようになっています」

ボーグ「むしろ皮膚は汚れがつきやすい素材なため、定期的に汚れを落とすことで相手に与える清潔感を上げることが可能です」


タイパト「な、なるほど……」


ボーグ「しかし……生殖機能などない私になぜ胸や陰部まで取り付けてあるのかは甚だ疑問です。洗うには邪魔で、丁寧に扱わないとならないというのはやはり手間です」ムニムニ


タイパト「それは……あれですよ、男の人はやっぱり女性のそういう部分に惹かれますから、無いよりは断然いいはずです」


ボーグ「なるほど、疑問が一つ解消されました」キュッキュッ

ボーグ「身体を洗い終わった。湯船に浸かりたいため詰めてほしい」


ざぶん


タイパト「…………」ジー


ボーグ「……? どこか汚れが落ちていない箇所がありますか?」


タイパト「あ、いえ。綺麗になってますよ」


ボーグ「ならよかった。もし私の体が気になるなら、話せることは話しますが……」


タイパト「え、えっとじゃあ……」


①胸を触ってみたい
②ロケットパンチが見たい
③キスしてみたい
④その他(自由安価)
安価↓

タイパト「ロケットパンチが見たい……です」


ボーグ「可能ですが、ここで体を分離させてしまうと故障の危険性があります。お風呂から上がってからで構いませんか?」


タイパト「あ、はい! そうですよね。機械体をお風呂で露出させるのは危ないですよね」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


タイパト「私の洋服がこんなに似合うとは……。スタイルがいいとお得ですね……」ガクッ


ボーグ「お褒めにあずかり光栄です。しかしタイパトのお洋服もお似合いですよ」


タイパト「あ、ありがとうございます……」ウウ…


ボーグ「では、ロケットパンチを発射します」スッ

ボーグ「何か目標を指定してくれれば狙い撃ちも可能ですが」


タイパト「あ、待ってください。部屋の中だと危険ですから廊下でやりましょう」


ボーグ「はい」ガチャッ


タイパト「えっと……」キョロキョロ

タイパト「じゃああの廊下の端の観葉植物の幹に当ててみてください」


ボーグ「了解」スッ


ボシュッ!


タイパト「おお!」


ガツッ


ボーグ「命中確認」


タイパト「おおー!」パチパチ

タイパト「ほんとに狙ったところに当たるんですね」


ボーグ「距離や角度、ガスの噴射パワーを計算すれば、あとは狙いをつけて発射するだけです。機械にとって計算は非常に簡単なことなので、狙い撃ちは造作もありません」

ボーグ「しかし疑問があります」ヒョイ

ボーグ「私は貴女達にロケットパンチの説明をしていないはずですが、なぜ知っていたのですか?」ガチンッ


タイパト(あ、手ってしっかりはめ直せるんだ……)

タイパト「えっと、科学者さんが起動のときに機能を確認したと。それでロケットパンチのことを知っていたようです」


ボーグ「なるほど、疑問が解決しました」

ボーグ「であれば、私の活動限界が3ヶ月しかないこともご存知ですね」


タイパト「ん???」

タイパト「今、なんて?」


ボーグ「私の活動限界は3ヶ月です」


タイパト「へ……?」

タイパト「なん……え……何、それ……?」


ボーグ「その反応を見るに、科学者は貴女には伝えていないようですね」


タイパト「聞いてない……です」


ボーグ「……廊下で話すことでもありませんね。自室へ戻りましょう」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


タイパト「さっき言ったのは本当のことなんですか……?」


ボーグ「はい。紛れもない事実です」

ボーグ「過去のサイボーグ実験は大成功と言えます。現に私はほぼ人間と変わりなく過ごせています」

ボーグ「ただし、代わりにパーツに持久性を持たせたり、大量生産することができませんでした。その前に第三次世界大戦が起こったために、コールドスリープが優先されたためです」


タイパト「パーツが脆かったり、換えがないから活動できないんですよね……」

タイパト「だったら……だったら新しく作り直してもらえばいいんですよ! 今の技術力ならそれくらい……!」


ボーグ「不可能です。先程科学者が仰っていました」


科学者『ましてや脳以外全てサイボーグだなんて現代でも聞いたことがありませんの。現代の科学力では、体の6割……いえ、良くて7割を人工体に替えるので精一杯。それ以上は機械同士の干渉による誤作動の危険性が高いためにサイボーグ化できないのですわ』


タイパト「あ……!」

タイパト「で、でもどうにかして……」


ボーグ「可能なのは私の記憶を全て電気信号として外部に出力し、それを記録したメモリーを用意すること。そして私の活動を記録し、それを人口知能に学習させ、メモリーと人口知能を同じアンドロイド体へと移すことくらいです」


タイパト「…………」

タイパト「待ってください……」ボソッ


ボーグ「はい」


タイパト「だったら、貴女はなぜコールドスリープにかけられたのですか……」


ボーグ「…………」


タイパト「たった3ヶ月長生きしたいだけならサイボーグになる必要もないし、コールドスリープなんて大掛かりなこともする必要がありません」


ボーグ「貴女はもっと頭が悪いと思っていました。認識を改めます」


タイパト「なっ! そ、そりゃあドジでノロマで今回の作戦も無理言って参加しましたけど……」

タイパト「って私のことはいいんです! それよりなんで貴女はそこまでして長生きしているのですか!」


ボーグ「分かりました、予定よりも早いですが話します」


タイパト「予定……?」


ボーグ「一週間後に隊長との話し合いの場は確定しています。そのときに告げるつもりでした。しかし誰かに多少早く打ち明けても問題はないと判断します」


タイパト「な、なるほど……。それで、貴女が長生きする理由とは……」




ボーグ「『第三次世界大戦の阻止』……そのためです」


タイパト「え、ええ!!? 第三次世界大戦の阻止……って……え?」

タイパト「そ、阻止もなにももう過去に起こった事じゃないですか……!」


ボーグ「はい。これは2500年当時のの政府が打った博打です」

ボーグ「2500年当時には既にタイムワープの原型ができていましたが、今のように安定した動作のできる代物ではなかったのです」

ボーグ「よって、地球に住むことができなくなる前に月へと移動しコールドスリープをすることになったのです」


タイパト「なら、なんで生身じゃないんですか!」


ボーグ「人体は長期間眠ることに耐えられません。中には生身でコールドスリープにかけられた者もいますが、それらは比較的短期間で取り出されているはずです」

ボーグ「重力下であれば同じ箇所に体重がかけられ続け、皮膚の壊死が起こります。無重力下では筋肉や骨が衰え、起き上がることが不可能になります。よって、数百年間コールドスリープにかけられているのは私のようなサイボーグ、もしくは当時のアンドロイドだけなのです」


タイパト「…………っ」


ボーグ「パレードで爆発事故が起きた後、もはや世界戦争は避けられないと悟った政府が未来に賭けたのです」

ボーグ「『コールドスリープを隠して遠い未来に発見されるようにし、そして発見されたその時代にはタイムワープ技術が確立している。そうなれば未来人と協力して過去に来ることが可能である』と」

ボーグ「それならばたとえ3ヶ月の稼働時間であってもタイムワープさえできれば、過去に戻りパレードの爆発事故を未然に防ぐことができる。それが私がたった3ヶ月の命を得た理由です」

タイパト「なるほど……合点がいきました」


ボーグ「何がでしょうか」


タイパト「ほんの数週間前、至るところからコールドスリープにかけられたサイボーグやアンドロイドが見つかりました。正直なぜこんなに多く見つかったのか分かりませんでしたが……」

タイパト「それらは全部、第三次世界大戦を防ぐために未来に残されていたんですね」


ボーグ「全部、とは言いませんがほぼすべてがそうでしょう」


タイパト「現在、時間証人の可能性を見出したタイムパトロールは多数の隊員を動員し、その全てを回収する大掛かりな作戦に出ています」

タイパト「分かっていたのはコールドスリープにかけられている場所と、そのサイボーグやアンドロイドの名前や顔写真だけでした。アンドロイド達がコールドスリープした目的なんて誰も分かっていなかったはずです」

タイパト「ですが、今日本部でコンピュータールームに向かうまでや、休憩室で待っている間、ほとんど隊員を見かけませんでした。多分、タイムパトロールの上層部はすでにアンドロイド達の目的を知って、その対策に追われていたのだと思うのですが……」


ボーグ「なるほど、それで初対面にも関わらず、私を一目見てサイボーグだと確信したのですね」


タイパト「え、あ……はい、その通りです」


ボーグ「アンドロイドの対策というのも気になりますが……」

ボーグ「他にもまだ知りたいことがあります」

ボーグ「貴女は正直タイムパトロールの中でも下っ端で、コロニー間を移動するにも時間がかかります。なぜこの作戦に参加することができたのですか?」


タイパト「それは……」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


隊長『以上が作戦の概要となる。重要な時間証人の可能性が高いアンドロイドには私や、私の同僚……つまり佐官クラスが当たる』

隊長『数が膨大なため、君たち隊員にも飛び回ってもらうことになる。いいな?』


隊員達『はいっ!!』


隊長『では個別にどの時間証人を回収するか指示を出すが……その前に、タイパト』


タイパト『はい!』


隊長『君は……今回の作戦では……その』


隊員A『仕事ないんじゃねえの……?』コショコショ

隊員B『しっ。あの子に聞こえたらどうすんのよ……!』コショコショ


タイパト『……っ』

タイパト『隊長! 私に、この月の裏側にあるサイボーグの回収をさせてください!』


隊長『ん? あ、ああ……! そう、それだよ! 君にはそれを回収に行ってほしいんだ!』


隊員C『隊長ヘタったぞ……』コショコショ

隊員D『ちげえよ、隊長の優しさ……ってか、お人好しな部分が出ただけだって』コショコショ

隊員E『それより月の裏側って……』コショコショ

隊員F『あんななにもないど田舎に自分から回収に行くとか、自分のこと分かってきたんじゃない? あははっ』コショコショ

隊員G『月の裏側に置かれてるサイボーグなんて絶対にどうでもいい時間証人に決まってるよな……』コショコショ


タイパト(あの時……聞こえるように陰口を言われても全く気になりませんでした)

タイパト(月の裏側のサイボーグ……名前はボーグさん……)

タイパト(顔写真を見ただけで、私はその美しさに目を奪われていました)

タイパト(一目惚れが本当にあるなんて、ましてや自分がするだなんて今までは全く思ったことがありませんでした)

タイパト(でも、作戦決行までの数週間、日に日にボーグさんに会いたい気持ちが抑えられなくなり、それで完全に自覚しました)

タイパト(……私はサイボーグに恋をしているのだと)


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

タイパト「それは、私がこのままじゃ駄目だと思って隊長に直訴したからですよ」ニコッ

タイパト(半分本当で、半分ウソです)


ボーグ「なるほど、タイムパトロールに貢献したかったのですね」


タイパト(ボーグさんは本当に景色だけしか見ていないようですし、貴重なことは貴重だけれど、大発見というほどの手柄ではありません)

タイパト(このレベルのアンドロイドなら他にも色んな隊員が見つけてくるでしょう。やはり月の裏側のサイボーグはハズレ……といったら失礼ですが、予想通りだったようです。ボーグさんには悟られないようにしないといけませんね)

タイパト「500年前の綺麗な地球の映像を見つけることができたんです。これは十分な貢献度ですよ!」


ボーグ「そうですか、それはなによりです。私も目覚めたかいがありました」ニコッ


タイパト「へ?」ドキッ

タイパト「ぼ、ボーグさん……わ、笑った……?」


ボーグ「私だって嬉しければ笑います。感情というものは脳に依るので、その処理もできます」


タイパト「でも今までは一回も……」


ボーグ「嬉しければ、です。今までは特に喜びを感じることがなかっただけですよ」


タイパト「食事やお風呂は?」


ボーグ「美味しかったし気持ちよかったですが、それまでです。私の脳波を測定して表情を変えるのですが、反応しなかったということは私にとってはあまり感情の揺れ動くものではなかったということです」

タイパト(それって本気で私の手柄を喜んでくれたということでしょうか……)ドキドキ

タイパト(ああ……)

タイパト(私に笑いかけてくれるボーグさんがなんであとたった3ヶ月で死ななければならないんですか……!)


ボーグ「話しすぎましたね。そろそろ睡眠をとりましょう」


タイパト「あ、は、はい!」


もぞもぞ


ボーグ「タイパト、聞こえますか」


タイパト「はい、聞こえますよ」


ボーグ「明日からの予定はどうなっていますか」


タイパト「そうですね……まずはお洋服の調達と……」


①色んなところにデート
②科学者にボーグの寿命を相談
③第三次世界大戦について調査
安価↓

タイパト(ボーグさんの体のことは気になりますが、まずは現代にも慣れてもらわないとですよね)

タイパト「いろいろなところに行きたいと思います。せっかくですから現代の娯楽を楽しんでください」


ボーグ「了解しました。では、体を休息モードにし睡眠に入ります」


タイパト「はい、おやすみなさい」

タイパト(どんなところに行こうかな……楽しみだな……)ウトウト

タイパト「…………すぅ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


タイパト「ん……」パチッ

タイパト「ふあ……」テクテク

タイパト(朝ごはんを食べたら、まずは洋服を買いに行きましょう。それまでは私の服で我慢してもらって……)

タイパト(時間証人の保護のためですから、多少多く使っても経費で落とせるはずです)チラッ


ボーグ「…………」


タイパト(まだ寝てるんですね。今は6時半……7時ちょうどに起きるんでしょうか)

タイパト(…………っ)ゴクリ

タイパト(貴女が長生きする方法、きっと見つけてみせます)

タイパト(だから……ごめんなさい)


ちゅっ……


タイパト(寝ている貴女にキスするくらいは……許してください)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


もぐもぐ


ボーグ「今日はどちらに?」


タイパト「まずは貴女の服を買いに行きます。経費が使えるので、遠慮しないでください」


ボーグ「了解しました」


タイパト「その後は……そうですね、ボーグさんが気になったところに行ってみましょうか」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


タイパト「と言う訳でショッピングモールの入ったコロニーに来たのですが……」

タイパト「ボーグさんはどんな服装が好きとかありますか? このコロニーの中には大抵の種類の服屋がありますけど」


ボーグ「動きが制限されないものが好ましいです」


タイパト「確かにコールドスリープから目覚めたときは薄いシャツに短パンでしたね」

タイパト「動きやすいというと……」


①タンクトップにキュロットスカート
②上下ジャージ
③半袖Tシャツにノースリーブブラウス、短パンとスパッツ
④その他(自由安価)
安価↓

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ボーグ「着てみました。似合いますか?」


タイパト(やばいやばいやばい……完全に趣味に走ったのに冗談ともとられずに着てしまった……!)

タイパト(似合いすぎでしょう! どこのお嬢様ですか! お人形さんですか!?)


ボーグ「タイパト?」ズイッ


タイパト「ひぇい!? あ、に、似合ってますよ!」


ボーグ「それは良かった。しかしこれだとコードの接続などに不便を感じます」


タイパト「ロケットパンチもいざというときに撃てないともったいないですよね。袖無しのにしますか?」


ボーグ「そうします」ヌギヌギ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ボーグ「多少走りにくさはありますが、問題ないレベルです」


タイパト「っ!」ドキッ

タイパト(ボーグさんの、し、白い肌が……!)ドキドキ


ボーグ「衣服は調達できました。次はどこへいきますか?」


タイパト「あ、えっと、ボーグさんの行きたいところに。何か気になるものはありませんか?」


ボーグ「そうですね……」


①スポーツに興味がある
②食事に興味がある
③コンピューターに興味がある
安価↓

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


タイパト「ボーグさん、よく食べますね」


ボーグ「食事は多く摂っておいて損はありません」モグモグ


タイパト「それもそうですね。今の食事は500年前と比べてどうですか?」


ボーグ「ほぼ遜色のないレベルです」


タイパト「お野菜もお肉も専用のコロニーで作ってますからね」


ボーグ「ただ……」


タイパト「ただ?」


ボーグ「魚料理がないのは少し悲しいです」


タイパト「昔の地球にはたくさんいたらしいですね」

タイパト「今のところ地球と同じ成分の海水を持つ星というのはさすがに見つかっていません」

タイパト「養殖ものの魚といえども、今はめでたい場などでしか食べられない高級品なんですよ」


ボーグ「残念です」モグモグ


タイパト「いつか食べられるといいですね」モグモグ

タイパト「……あ、美味しい」


①一週間後へ
②一週間の間に何かイベント(何が起きたか自由指定)
安価↓

一週間後スペーススキッパーにてーー


ゴオオオオォォォ……


タイパト「今日でちょうど一週間ですね」


ボーグ「隊長に会いに行き、過去の話をするのですね」


タイパト「そうです。多分大したことは聞かれないと思いますが、あまり変なことは言わないようにお願いします」


ボーグ「了解しました」


タイパト「さ、もうじき付きますからスーツを中に着ておいてください」


ボーグ「はい」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


タイパト「つきましたよ。早速中に入りましょうか」


ウイーン


科学者「お待ちしておりましたわ、ボーグ様、タイパト様」ニコニコ


タイパト「げ」


ボーグ「お久しぶりです、科学者」


科学者「一週間ぶりですわね」


隊長「よく来てくれたね、ボーグ君。それに……科学者さんも」


科学者「隊長様、お久しぶりですわ」ペコリ


隊長「それじゃあ早速だけど奥の部屋に行こうか。そこで時間証人であるボーグ君と、その第一発見者である科学者さんに話を聞くから」


科学者「了解いたしましたわ」キョロキョロ

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ウイーン


隊長「さて、ここから先は別々の部屋に行ってもらうよ」


科学者「お待ちになってくださる?」


隊長「ん、なにかな?」


科学者「私に聞くことはどうせ「発見時どのような状況だったか」「どのようにして発見したか」を聞いて終わりでしょう」


隊長「そう、だね……」


科学者「この場で言わせていただきますが、私、ボーグ様を起こす前にコンピューターに繋がれた状態のボーグ様のことをいろいろと調べましたの」

科学者「ボーグ様が嘘の証言をするとは限りませんわ。どうせなら私達同時に話を聞いた方がよろしくてよ」


隊長「む……それが事実なら確かにそうだが……」


ボーグ「私もその方がいいと判断します。相互に話し合うことで、より発言の信憑性を高めることができます」


タイパト「あ、私が保護していた一週間の間は一度も科学者さんと会っていません。何か共謀している可能性は低いと思います」


隊長「それもそうだな……。部屋も少ないし、詰め込むようで悪いが同時に話を聞かせてもらおう」


科学者「了解いたしましたわ」

証人室内ーー


隊長「さて、君たちの話を聞くのは私が引き受けることとなった。よろしく頼む」


科学者「はい」


ボーグ「よろしくお願いします」


隊長(起動できる状態のサイボーグをタイパトが見つけてきたことが驚きだが、どうせこのボーグ君は他と同じ「ハズレ」だろう。あまり有益な情報は聞き出せないだろうな。手短に済ませよう)

隊長「では、いくつかの質問にまとめるよ」


①発見時の状況を詳しく
②発見に至る経緯を詳しく
③ボーグの地球での生活を詳しく
④ボーグの地球での役割を詳しく
⑤コールドスリープされた理由は?
⑥サイボーグ体の機能は?
⑦その他(関係ありそうなことで自由安価)
安価↓
安価↓↓
安価↓3

意図が伝わってないようなので再安価します
1~7の中から質問を3つ選んでください
人がいないようなので安価も1つにします

安価↓(>>783の中から3つ(⑦のその他は1つまで))

なんかお嬢様とサイボーグは世界観の安価が独特すぎて安価スレとして参加するモチベ下がったのはあった。特に最後

書き溜め終わりました
長くなりますが投下していきます

>>791
次からは現代かファンタジーの2つでいこうと思います
世界観に説明が必要だと百合が二の次になってしまうことが分かりました

隊長「そうだな……「なんで科学者さんがボーグ君を見つけることができたのか」「ボーグ君は地球でどんな仕事をしていたのか」「ボーグ君のコールドスリープにかけられた理由は何か」このあたりを教えてほしい」


ボーグ「私が先に話します。私の地球での仕事は「技術者」でした。仕事内容としては、ロボットの企画·製造に当たります」

ボーグ「そして、コールドスリープにかけられた理由は「第三次世界大戦の阻止」のためです。私の話はこれだけです」


隊長「ふむ……」

隊長「やはり他のアンドロイドと同じだな。他の者たちも「第三次世界大戦を阻止するため」にコールドスリープにかけられていたそうだ」

隊長「ボーグ君の話は分かったが……科学者さんは?」


科学者「私がボーグ様を見つけた理由は……簡単に言えば知っていたから、ですわね」


隊長「それはまたなぜ?」


科学者「私、ほんの数週間前までタイムパトロールのメンバーでしたの」


隊長「……! ほ、ほう……それはすごい話だが、私は君を見たことがないぞ」


科学者「私の仕事はコンピューター関係。そのせいでほとんど部屋に篭っておりましたもの、あなたのような現場に出向く方とはお会いしたことがありませんわ」

科学者「だからこそ、私はボーグ様の情報を知っていた。だからボーグ様を見つけることができたのですわ」

隊長「なぜ辞めたのだ?」


科学者「それはもう関係のない話ではなくて? 今はボーグ様との出会いを聞かれる場でしたわよね」


隊長「いいから話すんだ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


タイパト「なんかガラスの向こうの雰囲気が悪くなってるような……」ハラハラ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


科学者「……はあ」

科学者「……私の住んでいた星が一月前に壊滅しましたの。機密ガスを積んだ宇宙船がルートを間違えたという不幸な事故でしたわ」

科学者「私はタイムパトロール本部にいてもちろん無事でしたわ。だから事故を阻止するためにタイムマシンを使わせてほしいと同僚に話しても「過去改変は犯罪」の一点張り」

科学者「生きる気力を無くした私は、死んだようにコンピューターに向かいましたわ。……そして、過去の政府の隠されたデータにたどり着いてしまった」

科学者「そこに書かれていたのは「現在地球全域で起こっている戦争を防ぐため、未来へ託す」と言った内容の文章でしたの」

科学者「そこには何体ものアンドロイドやサイボーグのデータもありましたわ」


隊長「!! アンドロイド達を見つけたのは君だったのか……」


科学者「ええ。そして彼らアンドロイドに協力し、500年前の戦争を防ごう。そう思ったのですわ」

科学者「そうすれば不幸な事故は起こらなくなる。星がなくなった事実そのものが無くなる。宇宙に進出した事実がなくなる! そのために枷となるタイムパトロールを辞めたのです!」

科学者「話すことは以上ですわ。ボーグ様、過去改変に行きましょう」スッ


隊長「……待ってくれ」

隊長「科学者さん、話を聞いてくれないか」


科学者「……なんですの?」ギロッ


隊長「それと……」カチッ

隊長『タイパト、聞こえるか?』


タイパト「え? あ、はい! 聞こえます!」


隊長『話がある。こっちの部屋に来てくれ』


タイパト「? はい……」テクテク


ウイーン


科学者「……」ギロッ


タイパト「ひっ」

隊長「……」

隊長「タイパト、君はボーグ君の過去改変をどう思う?」


タイパト「え? えっと……『過去改変は犯罪です。それが例え誰がなんの目的のためにするものであっても』」


隊長「タイムパトロールの規則はいい。君の本音を聞かせてくれ」


タイパト「ボーグさんの過去改変……」チラッ


ボーグ「……」


タイパト「私は……ボーグさんの過去改変を手伝いたいです」

タイパト(ボーグさんのためなら……それが本当にボーグさんのしたいことなら……!)


隊長「……そうか」


タイパト「!! わ、私タイムパトロールクビですかね……?」


隊長「いや、私も同じ意見だよ。第三次世界大戦は防ぐべきだ」


タイパト科学者「!!」

隊長「私は……この3人と1体とで過去改変を行いたいと思う」


タイパト「か、可能なんですか……?」

タイパト「過去に行ったとしても本当に防げるのかどうか……だって爆発がどう起こったかなんて分かりませんよね?」


隊長「それに関しては大丈夫だ。あの時のパレードは歴史的イベントになる予定だった。動画はいくらでも残っているよ」

隊長「爆発の前の動画を見ればいくらでも防ぐ手立ては見つかるさ」


科学者「ですが、タイムマシンはどのようにして使うのですか? 管理室からと、タイムマシンルームの前の扉を一斉に操作しなければタイムマシンルームには入れませんわよ」


隊長「管理室の操作は私がしよう。君たちはタイムマシンルームに向かうんだ」


ボーグ「……あの」

ボーグ「この場で話してもあまり進展はないと思われます。この部屋に長時間いることで誰かが不審に思う可能性もあります」


隊長「それもそう、だな……」

隊長「この部屋の録画は私の部屋にしかいかないようになっているが、念のためフェイクの尋問を撮っておこう」


科学者「そうですわね」


タイパト「じゃあ私、外に出てますね」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


科学者の家ーー


科学者「ここなら誰かに聞かれる心配もありませんわ」


ボーグ「みなさん、本当によろしいのですか?」

ボーグ「私に協力することはすなわち時間犯罪を犯すということ。貴女達にメリットがあるとは思えません」


隊長「メリットか……」


科学者「それならありますわ」

科学者「貴女が昔見た地球、あれを救えますことよ」


ボーグ「そうですか。あの地球を……」

ボーグ「貴女達に協力してもらえるのなら、私も協力は惜しみません。過去改変に全力を注ぎます」


隊長「よし、決意が固まったところで作戦会議といこう」

隊長「……と言いたいところだが、私に3ヶ月ほどほしい」


ボーグ「それは不可能です。私に残された活動時間はコールドスリープから目覚めた時点より3ヶ月。残りは2ヶ月と23日しかありません」


隊長「そ……そうか……」


タイパト「3ヶ月でなにをする予定なんですか?」


隊長「見つかったアンドロイドに協力を仰ごうと思ったんだ。しかし、数があまりに膨大で1ヶ月やそこらで捌ける量じゃない」


科学者「私が見つけたアンドロイドを水増ししてタイムパトロールにお教えしましたもの。あの情報の中には何もないハズレのポイントも何百とありますわ」

科学者「ただ……ハズレの含まれていない正確なデータなら私が持っていますわ」


隊長「……! そ、そうか! それならもっと短く済むぞ!」

ボーグ「いちいち決めていては埒があきません。私に作戦の概要を決めさせてください」


科学者「頼もしいですわ、ボーグ様。何か考えがありまして?」


ボーグ「まず、作戦は2ヶ月後。それだけあれば私達に協力してくれるアンドロイドを増やせます。

ボーグ「さらにアンドロイドの偽情報を増やし本部からできるだけ人を離します」

ボーグ「作戦日当日もできるだけ人を少なくし、奇襲をかけます」

ボーグ「隊長が管理室についたら作戦開始です。私達はアンドロイドをできるだけ連れ、タイムマシン室に向かいます」

ボーグ「タイムマシンは何基ありますか?」


隊長「今は全部で5基だな」


ボーグ「では、その内1つを残し他は破壊します。そして私が過去に行き、第三次世界大戦を防ぐ」

ボーグ「非常に簡単にですが、これが作戦の概要になると思います」

タイパト(その後、細かな作戦がいくつもたてられました)

タイパト(正確なルート決め、タイムマシンの破壊に必要な火薬の調達、そして、作戦を絶対に悟られないよう振る舞うこと)

タイパト(2ヶ月の間で準備することは膨大でした。アンドロイドの捜索や、ボーグさんの状態の維持……)

タイパト(できる限りの手を打った2ヶ月後、ついにその日はやってきました)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


2ヶ月後、タイムパトロール本部ーー


隊長『管理室前、準備OKだ』


ボーグ「…………入り口内部に熱源反応なし。突入を開始します」


ウイーン……


タイパト(ボーグさんの作戦により、仲間に引き入れるアンドロイドは無線機能のないアナログタイプのものだけとなりました。そして、アンドロイドの数はたったの4つだけ)

タイパト(作戦が漏れることが最悪だから、その可能性を少しでも減らすため……)


アンドロイド「タイパト、イキマショウ」


タイパト「……はい、突入します……!」


科学者「固くなりすぎですわ、タイパト様。できるだけ自然に……ですわよ」


タイパト「は、はい……!」ギクシャク


ボーグ「タイパト」


ぎゅっ


タイパト(はえ? だ、抱きしめられてる……?)


ボーグ「ハグには人を安心させる効果があるといいます。落ち着きましたか?」


タイパト「……はい、もう大丈夫です」

第一タイムマシン室前ーー


科学者「監視がいますわね……それも3人も」コソコソ


タイパト「……やりますか」スクッ

タイパト「ハック用アンドロイドさん、監視カメラ映像の偽装をお願いします」


ハック「ハイ」カチッ


てくてく


タイパト「……どうも」


監視1「? 隊員がなんでこんなところに? 今日は何も予定はないハズだが……」


タイパト「緊急の予定です。入らせてもらっても?」


監視2「確認する、少しまっていてくれ」ピッピッ


タイパト「…………ふー……」スッ


バンッ ビリリッ!


監視3「が……!?」ドサッ


監視1「き、貴様なにを!」チャキッ


バンッ バンッ!


監視1「ぁ……! ぐ……!?」バタッ

監視2「ぎ……でん、げき……!?」ガクッ


タイパト「すいません、少しの間だけ気絶していてください……」

タイパト「通信アンドロイドさん、お願いします」


アンドロイド「ハイ」

通信器『おい、どうした? タイムマシンに何か異常でもあったか?』


アンドロイド「『いえ、問題ありません。操作ミスにより通信してしまったようです』」


通信器『そうか、それならいい。次は気をつけてくれよ』


アンドロイド「『了解』」ブツッ


タイパト「……おみごとです」


アンドロイド「声紋ヲ解析シ、ソレヲデータトシタダケデス。私ニハゾウサモアリマセン」


タイパト「それで、えっと……」


科学者「『通信先の管理室に何人いるか』ですわ」


アンドロイド「管理室ニハ4人。奇襲ヲ掛ケレバ隊長達ダケデ制圧デキマス」


科学者「聞こえまして?」


隊長『ああ。それじゃあやってくるよ』ブツッ

隊長「さあ行くぞ、戦闘用アンドロイドさん」


戦闘「アア」


ガァンッ!!


監視員1「!? て、てきしゅぶっ!?」ゴッ


戦闘「……」ジャキッ

戦闘「制圧開始」


バンッ! バンッ! バンッ!


監視員2「ひっ……ぐあっ!」

監視員3「うがっ!?」

監視員4「っ!? ……!!」


戦闘「……」


隊長「とんでもないな……よし、彼らは縛っておこう」イソイソ


監視員5「はぁ……はぁ……」コソコソ

監視員(お、俺には気付いてない……俺が倒すしかない……!!)

監視員5「手をあげーー!!」バッ


バァンッ!!


監視員5「あ……え……?」ガクンッ


戦闘「……制圧完了」


隊長「びっ……くりしたあ……。まだ5人目がいたのか」シバリアゲー


戦闘「奥ニ隠レテイタ。通信アンドロイドニハ探レナカッタヨウダ」


隊長「……よし、完了だ」


ガチャッ


隊長『タイパト、こちらは制圧完了した。いつでも扉を開けられるぞ』

タイパト「ほっ……。向こうは上手くいったみたいですね」


ボーグ「そのようです。しかしこのままではいずれ異変はバレてしまうでしょう。素早い作戦行動を要求します」


科学者「では早速扉を……」ピッピッ


タイパト「隊長、No.1のタイムマシン室オープンをお願いします」


隊長『了解だ』


ガコン!

シュー……


タイパト「この制御室を抜けて……」


ウイーン


タイパト「これが1つめのタイムマシンです」


アンドロイド「デハ、健闘ヲ祈リマス」


タイパト「はい、ここはよろしくお願いします」

タイパト(作戦はこうだ)

タイパト(No.1~No.4のタイムマシンに、それぞれ通信アンドロイド、ハックアンドロイド、探査アンドロイド、そして私が当たり、No.5のタイムマシンにボーグさんと科学者さんが向かう)

タイパト(科学者さんがタイムマシンの設定を行い、準備完了した時点で私達は持ち場のタイムマシンを破壊して撤退する)

タイパト(そしてボーグさんのタイムワープを確認し、最後のタイムマシンも破壊)

タイパト(これでタイムパトロールは誰一人として過去改変を止めることは出来なくなる……ハズだ)


隊長『No.2の扉を解除した』


ハック「デハ、頑張ッテクダサイ。私ハココデ……」


タイパト「はい。ハック用アンドロイドさんも、後でよろしくお願いしますね」

隊員A「いたぞ!!」


科学者「とうとう来ましたわね……」


隊員B「タイムマシン室に向かわせるな! 最悪殺しても構わない!」

隊員C「おお!」


タイパト「こっちです!」

タイパト(本部の地図は脳に叩き込んである! 何度か角を曲がれば撒けるハズ……!)


ダダダッ


隊員D「どこに行った!?」

隊員E「こっちには来てない! 向こうだ!」


ダダダダダ……


タイパト「今です、行きましょう……!」

No.3タイムマシン室ーー


タイパト「では貴女はここで。後でタイミングは連絡します」


探査「……ウン」


科学者「探査に能力を使ってるんだから、あまり話しかけちゃいけませんわよ。オーバーヒートなんてシャレになりませんもの」


タイパト「そうでした……では、行きましょう」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ダダダダダッ


隊員F「一体どこに……」

隊員G「いいから探せ! 過去改変は絶対にさせるな!」


タイパト「どんどん増えますね……」コソコソ


科学者「外に行ってた人が帰って来てるからかしら?」コソコソ


ボーグ「その可能性は高いです。より素早い作戦行動が求められます」コソコソ


タイパト「ではこっちに……」コソコソ

タイパト(この先の職員通路に入ればNo.4らすぐそこです)

タイパト(この角を曲がってーー)クルッ


隊員H「!!」


タイパト(しまっ……こんなところにも隊員が……!)

バァンッ!


タイパト「ぐ……っ!!」


隊員H「は、はは……やった! 犯罪者を止めた!!」

隊員H「やった! やったぞんぐぅあ!!?」ゴロンゴロン


科学者「邪魔ですわ!!」ビリリッ


ボーグ「はあ……はあ……」


タイパト「あ、あれ……? 私、撃たれてない……?」


ボーグ「タイパト……怪我は……?」


タイパト「私は……大丈夫です」


科学者「ああもう! ボーグ様、なんてことを……!!」


ボーグ「左腕が動かなくなっただけです。作戦に支障はありません」


タイパト「え……」

タイパト(ボーグさんの左腕から火花が……)

タイパト「そ、それ……私を庇って……!?」


ボーグ「先に進みましょう。止まっている時間はありません」テクテク


科学者「……分かりましたわ。ここで何を言っても直せる訳じゃありませんし」テクテク


タイパト「あ、あ……! 待って、待ってください……!」フラフラ

No.4タイムマシン室前ーー


うう…… いてえ……
 か、体が……


戦闘「ヨウ、遅カッタナ」


ボーグ「これはあなたが?」


戦闘「コールドスリープニカケラレタ時ハ、モウ戦ウ事ナンテ無イト思ッタガ……ソウデモナカッタナ」


科学者「警備を倒してくれたのはありがたいことですわ。ですが、隊長様はどうなさってるのかしら?」


戦闘「彼奴ガ俺ヲ送ッタノサ。籠城スルダケナラナントカナル、トカ言ッテナ」

戦闘「タダマア、管理室ニ人ガ行クノモ困ルカラ、色々ト暴レテキテヤッタゼ。今頃皆シテ俺ノ事探シテルンジャネエカナ」


科学者「なるほど……ということは」


戦闘「アア、此処ハ俺ニ任セロ。タイパト、アンタハ二人ニ付イテイケ」


科学者「それじゃあロック解除を……」ピッピッ


隊長『戦闘用アンドロイドはついたか? 私は無事だ、そのまま戦闘用アンドロイドにNo.4の手伝いをさせてやってくれ』


科学者「ええ、了解いたしましたわ」


ガコン!!

シュー……


戦闘「ジャアナ、サッサトツケヨ」


ボーグ「……行きましょう、タイパト、科学者」

No.5タイムマシン室へ繋がる通路ーー


タイパト「……」トボトボ


科学者「いつまで辛気臭い顔をしてるんですの?」


タイパト「だって、私のせいでボーグさんが……」


ボーグ「私はサイボーグです。よってこれは怪我ではなく故障であり、直す設備があればすぐに修理可能です」

ボーグ「貴女が気に病むことはありません」


科学者「そうですわ、タイパト様。あまり気にしすぎても作戦に支障が出ますことよ」

科学者「それよりも……」チラッ


ボーグ「?」


科学者「あんなに早くタイパト様を庇えたことの方が私は気になりますわね」


タイパト「何か変なことでもありましたか?」


科学者「ボーグ様が機械である以上「反射」と呼ばれる行動は取れないハズ。しかし、あのときのボーグ様の動きは機械に可能なスピードではなかった……」


ボーグ「それは……よく分かりません。気がついた時にはタイパトを庇っていました」


科学者「! ふふ、ふふふふ……」クスクス

科学者「分かりましたわ。なるほどなるほど……くすくす」


タイパト「……?」


科学者「おっと、着きましたわね」

科学者「ここも戦闘用アンドロイド様が綺麗に掃除してくれてますわね」ピッピッ


隊長『着いたな? では最後のタイムマシン知ってるの扉を開ける』


ガコン!!

シュー……


タイパト「ここが……」


ボーグ「奥の部屋へ行きます。科学者、設定と起動は頼みました」


科学者「その前に……こちらのコンピューターに接続してくださる?」


ボーグ「? はい」


カチッ


科学者「ボーグ様を見つけたとき、とんでもないものも同時に見てしまいました」

科学者「500年前の記憶の一部……。あのテロの真実ですわ」


タイパト「!?」


ボーグ「……」


科学者「即座に外部出力が不可能なようにロックをかけましたわ。でなければ今頃、危険なサイボーグとして処分されていたでしょう」


ボーグ「それで最初にここで見せた映像にはあの時の景色がなかったのですね」


タイパト「真実って……」


科学者「その前にロックを解除しましょう。見れば分かりますものね」

ボーグ「では、解除をお願いします」


科学者「少し時間がいりますわね……。できる限り解除の可能性が低いロックをかけましたの。パスワードや指紋、声紋ではないものですわ」


タイパト「なんでそんなめんどくさいことを……」


科学者「見られて困るデータだから、ですわ。本当にそれくらい大変なものなのですわよ」


ボーグ「それで、解除方法は?」


科学者「ボーグ様の脈拍、心拍数等をある数値以上まで上げること……ですわ。まあサイボーグ体ですので、それに当たる循環器と体温の上昇などで判断してますわ」


タイパト「?」


科学者「簡単に言えば、ボーグ様に恋をさせる訳ですわね。3ヶ月じゃおいそれと破れないロックですわ」


タイパト「ど、どうやって解除するんですか!?」


科学者「その気になれば、今繋げているコンピューターから命令を送れますわよ。でも……」


ぎゅっ


ボーグ「……科学者?」

科学者「私で試してみましょうか」


ボーグ「科学者、何を……」


ちゅっ


ビー


科学者「……駄目、ですわね」


タイパト「なっ、なっ……!」カアアア


科学者「くす、次はタイパト様の番ですわ」


タイパト「いや、そんな、き、急にキスだなんて、ボーグさんも困るでしょうし……」


科学者「タイパト様、貴女ボーグ様のこと好きですわよね?」


タイパト「!? な、なぁ……!!」


科学者「見てれば分かりますわ。こんなチャンスもうないのですことよ?」


タイパト「……!!」

タイパト「や、やります……!」

タイパト「ごめんなさい、ボーグさん。嫌なら言ってください……」


ぎゅっ


タイパト「……だいすきです、ボーグさん」


ちゅっ……


…………


ピポンッ


科学者「まあ♡ ロックが解除できましたわ」


タイパト「え……ええ!?」


ボーグ「……サイボーグになってもこんな感情を抱けるのですね」


タイパト「ぼ、ボーグさん……」


ボーグ「タイパト、私も好きです。大好きです!」


科学者「あらあらまあまあ……」

科学者「せっかくのいい雰囲気のところ申し訳ありませんが、早速データの方を見ましょう」カチカチッ


タイパト「……////」


ボーグ「…………」ソワソワ


科学者(恥ずかしがってますけれど、手は繋いでますわね……)

科学者「さ、これが問題のデータですわ。隊長様も見えておりますか?」


隊長『ああ。こっちの画面にも映ってるぞ』


科学者「では再生……っと」


カチッ

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


わいわい がやがや
 わいわい がやがや


過去ボーグ『…………』テクテク


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


タイパト「ほんとにたくさん人が集まってたんですね」


ボーグ「はい。この時立っていたのはパレードの範囲外ですが、それでも歩道や公園などにたくさんの人が集まっていました」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ガードマン『搬入口にトラックが来ますー! 皆さんここは通らないでくださーい!』


過去ボーグ『おっと……完全に裏口まで来ちゃった』

過去ボーグ『引き返して出店でなんか買おっと♪』


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


科学者「砕けた喋り方でしたのですわね……」


ボーグ「はい。口調の変化は機械体に体が馴染んでいる証でもあります」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ぽーんぽーん


過去ボーグ『ボール……?』


女の子『あーん、待ってー!』


過去ボーグ『!! あ、危な……!』


トレーラーの運転手『!!!!!』


ギャリギャリギャリギャリ!!!


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


隊長『なるほどな……』


ボーグ「私は目の前であの事故の発生を目撃しました。これはその瞬間です」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ゴッ!!


ドカアアアアアアァァァァ…………ンンン……!!


過去ボーグ『ぁ……ぐ……!』


医者?『しっかり! 大丈夫!? 意識はありまして!?』ユサユサ


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ボーグ「……ここからは皆さんがよく知る映像だと思います。阿鼻叫喚の地獄絵図。知らず生まれた架空のテロリストへの攻撃」


タイパト「こんな……たったこんなことで地球はめちゃくちゃになったんですか……?」


科学者「でも、その発生場所も正確な時間も知っている方がいる」


ボーグ「はい。私があのボールを止めるだけで、世界は救われます」


隊長『……頼むぞ、ボーグ君』


ウイーン


???「そうはいかんな……」


科学者「!?」


ガッ!


科学者「ぐっ……!?」ドサッ


タイパト「ほ、本部長!!?」


本部長「誰だね君は。服装を見る限りタイムパトロールのようだが……」


タイパト「……タイムパトロール隊員、名はタイパトと言います」


本部長「タイムパトロールが時間犯罪に手を貸す……か。重罪だな」スッ


ボーグ「タイパトに手を出すな!」バッ


バァン!!


ボーグ「!?」ガクンッ


タイパト「ボーグさん!!」


ボーグ「ぐ……!」ビリリッ


本部長「本当に機械体なのか……これはしばらく機械の活動にバグを与える電磁ガンだ。お前は少し眠っていろ」

本部長「さて……」

本部長「なぜタイムパトロールが時間犯罪に手を貸す?」


タイパト「そ、それが正しいことだと思ったからです!」


本部長「正しい訳があるか!! 過去改変は世界を巻き込む大罪だぞ!?」


タイパト「だからといって救える人を救わないのは間違っています!!」


本部長「ふん……君はタイムパトロールには向いてなかったようだな」

本部長「……死ね」


ゴッ!


タイパト「ぐうっ……!」ズザッ


ボーグ「タイパトっ」ボソボソ


タイパト(! 今の攻撃でボーグさんの近くまで吹き飛ばされたのか……!)


ボーグ「ロケットパンチを撃ちます。手伝ってください」ボソボソ


タイパト「え……ど、どうすれば……?」


ボーグ「タイパトが私の腕を担いで狙いを定めてください。出力全開で私が撃ちます」ボソボソ

ボーグ「外したらおしまいです……チャンスは一回、やれますか?」ボソボソ


タイパト「……はいっ」

ズリ……


本部長「おや? 機械を担いで何ごとかな? 心中でもする気か?」


ボーグ「…………すぅ」


タイパト「…………はぁ」


ぐぐっ……

ぴたっ


ボーグ「いい狙いです、タイパト」


ゴウッ!


本部長「!?」


ゴッッッ!!


本部長「ロケット……パンチ……?」フラッ


ドサッ……


タイパト「……狙って、撃つだけ。銃と一緒ですね」


ボーグ「おみごとです、タイパト」


タイパト「あ、そうだ科学者さんは!? 大丈夫ですか!?」


科学者「ええ、なんとか……」ググ…

タイパト「念のため縛って……」


科学者「ボーグ様のバグも取れましたわ」


ボーグ「活動に問題ありません」


タイパト「それじゃあ、最後の仕事ですね」


科学者「では、奥の部屋へ……」


ウイーン……


科学者「隊長様、アンドロイド様達に連絡をお願いしますわ」


隊長『……ああ』

隊長『司令、アンドロイド達は速やかに爆弾を設置し退避すること』


ボーグ「これで3分後にはこのタイムマシンだけになります」


タイパト「ボーグさん、これ……」スッ

タイパト「最終起動装置です。外側からでもタイムマシンの起動はできますが……」


科学者「最後はボーグ様がお決めになってくださいませ。ここで止めても誰も咎めませんわ」


ボーグ「…………」

ボーグ(ずっと考えていた事があります)

ボーグ(もし過去を変えた場合、この世界はどうなるのか……)

ボーグ(消えるのであれば、私はこの二人を見捨てることになる)

ボーグ(もし消えずとも、ここまでやってしまった以上厳罰は避けられない……)

ボーグ(本当に過去を変えることが正しいのでしょうか)

科学者「私は設定だけはしておきますわ。準備がよろしければタイパト様も制御室まで戻ってくださいませ」


ウイーン


タイパト「ボーグさん……」


ボーグ「タイパト。もし過去を変えたとして……この世界が消えるとしたら、それは正しいことなのでしょうか」


タイパト「それは……分かりません。消えた世界の観測は誰にも不可能です」

タイパト「でも」


ちゅっ


タイパト「貴女の記憶に私が残ってさえいれば、私は幸せです」


ボーグ「…………っ」


ぎゅっ


ボーグ「タイパト……もっと早くこの気持ちに気づけていればよかった……」ポロポロ


タイパト「え……ボーグさん、泣いてる……?」


ボーグ「悲しいです……! どうしようもなく……!」

ボーグ「こんなに好きなのに……あと1ヶ月もせずに私の活動は止まってしまうなんて……」


タイパト「……」

タイパト「過去の技術者に伝えましょう。当時の地球の技術でできているのであれば、直してもらえるはずです」

タイパト「そして、また500年経ったら会いましょう。ね?」


ボーグ「……はい゛……!」ポロポロ

ウイーン


科学者「もうよろしいのですか?」


タイパト「はい」


科学者「では……」カチカチ

科学者『ボーグ様、聞こえまして?』


ボーグ「はい、聞こえます」


科学者『こちらは準備完了いたしましたわ。後はお好きなタイミングで手元のスイッチを押してくださいませ』


ボーグ「……はい」


科学者『そうだ、過去に行っても私のことも忘れないでくださいましね?』


ボーグ「もちろんです」

ボーグ(このスイッチを押せば、2500年に跳べる)

ボーグ(でも、この世界はなかったことにはならない)

ボーグ(私が忘れることなく過ごし、そしていつかきっとタイパトや科学者と再会する……)

ボーグ(だからこれは別れにはならない)

ボーグ「科学者、ありがとうございます」


科学者「くすくす、どういたしまして」


ボーグ「タイパト、大好きです」


タイパト「私も、大好きですよ」


すっ……




タイパト「では、いつかまた会いましょう」





カチッ……


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◆◆◆◆


わいわい がやがや
 わいわい がやがや


ボーグ(本当に過去に跳べた……!)


過去ボーグ「…………」テクテク


ボーグ「!」ササッ

ボーグ(念のために自分には会わないようにしましょう)コソコソ


過去ボーグ「ーーー!」クルッ


ボーグ(引き返して来ました……ということは……)


ぽーんぽーん


ボーグ「!」


女の子「あーん、待ってー!」


ぱしっ


女の子「わー! おねーさんありがとー!」


ボーグ「道路の近くでボール遊びするのは危険ですからね。気をつけてください」


女の子「うん!」タタッ

女の子「アンドロイドさん、いくよー!」シュッ


ぱしっ!


ボーグ「……あの」


女の子「ん?」

ボーグ「ずいぶんお上手ですね。アンドロイドの構えたところにピッタリ投げてました」


女の子「簡単だよー! 狙って、投げる! てっぽうでもなんでも一緒だよ!」


ボーグ「!!」

ボーグ(この子はまさか……タイパトの……?)


女の子「っておねーさん怪我してる! 大丈夫!?」


ボーグ「え、ああこれは……」


???「見せてもらえる?」


ボーグ「は、はい?」


医者?「あなたアンドロイド……じゃありませんわね」


ボーグ「私はサイボーグです。アンドロイドではありません」

ボーグ(この喋り方、雰囲気……まさか科学者……?)


医者?「なら好都合ですわ。私、ロボット工学の専門家ですの」

医者?「サイボーグにも興味がありますし……どうですこと?」


ボーグ「お願いします。できれば全身の検査も頼みたいです」


医者?「全身? 全身サイボーグなんて聞いたこともありませんわよ。くすくす、面白いものを見つけてしまいましたわ」

過去ボーグ「聞き捨てならないわね」


医者?「あら? 同じ顔……」


ボーグ(しまった……!)


過去ボーグ「私もロボット工学の技術者よ。そんな興味本位の専門家よりは丁寧に直してあげますけど」

過去ボーグ「……ってあれ? 私の顔?」


ボーグ(こうなったらこの場で言うしか……)

ボーグ「…………あの」

ボーグ「皆さんにお話があります」


過去ボーグ「皆さんって?」


女の子「私も入ってるの?」


医者?「くすくす……何かしら?」


ボーグ「少し長く話してしまうかもしれません。でも、聞いてほしいのです」


医者?「サイボーグがこんなに繊細な顔をできるのですわね……いいですわよ、私は聞きますわ」


過去ボーグ「私も聞く。なんで同じ顔なのか気になるし」


女の子「いいよー! お父さんもお母さんもお祭りに行っちゃってつまんないし!」


ボーグ「……良かった。じゃあ話しますね」

ボーグ「これは500年後のお話なのですが……」




ボーグと科学者とタイパト編 おしまい!

いかがだったでしょうか

安価で進んでいた段階でややタイパトからの好感度が高かったのでタイパトエンド?となりました
安価スレで安価を取らない暴挙に出ましたが、とりあえず終わりまではこぎつけました

このスレではこの二人で終わりとします
ここまで読んでいただきありがとうございました

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