渋谷凛「卯月から>>3を貰った」 (60)

凛「これを私に?」


卯月「はい!日頃のお礼です!」


卯月「いつも一緒にアイドルをしてくれてありがとう!これからもよろしくね!凛ちゃん!」


凛「うん、これからもよろしく」


凛「卯月から貰った>>3、大切にするね」

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凛「まさか卯月から貰ったプレゼントが蟹だなんて」


凛「あまりにも意外すぎてちょっとびっくりしたけど、卯月から貰ったものならなんだって嬉しいよ」


蟹「」


凛「それにしてもこの蟹どうしようかな」


凛「こんなに立派な蟹だからやっぱこれで何か作りたいよね」


凛「鍋にするもよし焼くのもよし……う~ん…」


凛「……」

蟹「」


凛「うん。決めた、↓2にしようかな」

凛「そうだ、ネックレスにしよう」


凛「卯月から貰った大切なプレゼントだからね。肌身離さず持っていたいな」


蟹「」


凛「それじゃあ、そうと決まれば早速作ろうか」

凛「まず中身を全部取り出してっと…これは後で食べることにしようかな」


凛「次にこの蟹の骨格だけど」


凛「どの部分をネックレスにしようかな」


凛「う~ん…」


凛「…うん、↓3にしよう。ここが一番目立つからね」

凛「複眼にしよう、やっぱ目が一番目立つよね」


凛「ハサミも捨てがたいけど、インパクトなら目が一番だよ」


凛「でも目だけじゃ付けられないね、複眼に穴をあけて糸やチェーンとかを通すとボロボロになりそうだし」


凛「そうだ、宝石をネックレスにはめ込む感じで作れば通す必要もなくなる」


凛「確か前に使わなくなったネックレスがあったはずだよね…。どこやったっけ…」ガサゴソ

凛「あったあった、穴の大きさもちょうどいいし、これなら普通にはめ込むことができるね」


凛「この複眼をこの中に…えいっ」


ブチュッ


凛「あ、潰れた。力を入れ過ぎたかな?」


凛「でも目だからまだもう一つある。今度はつぶれないように慎重に…」


凛「………」


凛「よし、できた!卯月からもらった蟹のネックレス」

凛「さてと、どんな感じなのかな」カチャカチャ…パチッ


凛「うん、結構いい感じ、蟹の複眼が宝石みたいでキラキラ光ってる」


凛「さて、最後の仕上げに↓3をしようかな」

凛「このネックレスを…えい」ポイ


グツグツ


凛「煮込んでいる間にこの蟹でも食べよ。ポン酢と醤油どっちにしようかな…」


そして


凛「今度こそできた。私のネックレス…熱っ!」

凛「色も大分よくなったし活き活きしてるね」


凛「さて、せっかく作ったんだからプロデューサーに自慢しようかな…」


凛「きっとびっくりするだろうなぁ」

事務所


凛「プロデューサー」


P「おお凛か、どうしたんだ?」


凛「これ、どうかな?」チャラ


P「おおネックレスか!可愛らしい…うん?」


凛「どうしたの?」


P「いや、見たことのない石…?だなぁって思って」


凛「ああこれ?石じゃないよ、蟹の目」


P「…え?」

P「すまん、今なんて?」


凛「だから蟹の目でできたネックレス」


P「蟹…カニ!?」


凛「どう?似合うかな?私が一から作ったんだけど」


P「一から!?えっと…えぇ?どういう経緯で!?」


凛「卯月から蟹を貰ってその蟹をかくかくしかじか」


P「ああ、なるほどね。いいんじゃ…ないかな?とってもよく似合ってるよ」


凛「本当?」


P「ああ、とってもきれいだよ」


凛「ふふっ、ありがとう。プロデューサー」


凛「それじゃあ、卯月にも見せてくるね」ダッ


P「おう、きっと喜ぶぞ」



P「…まあ、古代には動物の一部を装飾品として使っていたところもあるし……うん、まあいいとしよう」


P「さてと、仕事仕事…さっきのはなるべく思い出さないように…」

凛「卯月、この前の蟹どうもありがとう。とってもおいしかったよ」


卯月「えへへ♪どういたしまして!」


凛「あとこれ、もらった蟹の目で作ったペンダントだけど、どうかな?」


卯月「わぁ!とってもきれいですね!…え?凛ちゃん、今なんて」


凛「だから蟹の目で作ったペンダント」


卯月「蟹の…え?」

凛「どう?」


卯月「えっと…何で蟹の目でペンダントを?」


凛「簡単な理由だよ、卯月から貰ったものだからペンダントにしただけだよ」


卯月「そ、そうですか…」


凛「どうかな?」


卯月「えっと…とっても可愛いよ。凛ちゃん」


凛「なんか顔が引きつってるけど…」


卯月「そそそそんなことないよ!そんなこと!」


卯月「私があげた蟹を大切に使ってくれてありがとう凛ちゃん!蟹さんもきっと喜んでるよ!」


凛「ふふ、その言葉を聞けて嬉しいよ。ありがとう卯月♪」


凛「これからもこの蟹、大切にするからね。それじゃあ」


卯月「うん!」




卯月「…あれ、深く追求したらいけないものだよね。何ていえばいいんだろうあれ…」

凛「ふふっ、プロデューサーや卯月にあんなに喜んでもらえるなんて、作った甲斐があったよ」


凛「これからもこのネックレス、大事にしよう」


凛「卯月からの真心が込められている蟹のネックレス…もう何があっても放さないから」ギュッ…


凛「ありがとう、卯月…」




数週間後


凛「なんで…なんでボロボロに腐っちゃったの!」


P「蟹だからな」


卯月「蟹ですしね」

凛「はぁ…せっかく作ったのに……」ショボーン


P「おい卯月、何とかしてくれ。あれをなんとかできるのは卯月だけだぞ」ヒソヒソ


卯月「え?でも一体私にどうすれば…」ヒソヒソ


P「適当なものでも上げろよ、草でも石でもいいから…」ヒソヒソ


卯月「え?う~ん…」


卯月「それじゃあ↓3で…」

卯月「凛ちゃん、これをあげるから元気出してください!」つアニバーサリーで景品に出されていたP1日占有チケット


凛「これって…」


卯月「これがあれば一日プロデューサーを凛ちゃんのものにできますよ!」


凛「プロデューサーを?」


P「ああ!よかったじゃないか凛!こんな素敵で豪華なプレゼントをもらえるなんて!」


凛「…卯月、プロデューサー…凹んでる私のために…」


凛「ありがとう、二人とも」


卯月「えへへ♪」


P「はは!」

凛宅


P「おい凛、いくら一日独占出来るからって家にまで連れて来なくても…」


凛「別にいいよ、親からも許可貰ったし」


P「許可ってそういう問題じゃ、てか何をしようとしようとしてるんだ」


凛「↓3」

凛「野球盤だよ」


P「野球盤か!子供のころよく遊んだなぁ」


P「何で凛が持ってるんだ?」


凛「この前イベントの時にもらったんだ。でも一人で遊ぶの退屈だし卯月達はルールわからないって言うし」


P「なるほどね、だから俺とか。いいぞ!とことん付き合ってやる!」


凛「でも普通にやるのはつまらないし、負けたら罰ゲームなんてどう?」


P「罰ゲーム?」


凛「↓3とか」


P「面白い!受けて立つぜ!」



十数分後


P「負けた…マジで……」


凛「じゃあ罰ゲームね」

凛「タカアシガニ捕ってきて」


P「はぁ!?マジかよ!?」


凛「今すぐ」


P「今すぐって…今から行って捕りに行ったら…」


P「…市場で貰ってくるってのはだめか?」


凛「ダメ…」


P「……はぁ…わかったよ。冗談かと思ってたのに…」


P「じゃあ行ってくる」


凛「行ってらっしゃい、裁定でも二匹捕ってきてね」


P「へいへい」


数日後


P「ぜぇ…はぁ……死ぬ……死ぬ…」ガタガタ


凛「全部で4匹…うん、完璧だね」


P「捕ってきてどうするんだ…蟹が食いたいだけなら買えばいいだろ…」


凛「待ってて、すぐ終わるから」


P「は?」


ブチッ


P「!?」


凛「ここをこうしてっと…えい!」パチッ


凛「できた」


P「できたって…おいそれ!?」

凛「蟹の複眼のネックレス、プロデューサーのと、私のと、凛と未央の」


凛「あとまだ蟹が余っていたから奈緒と加蓮の分も作ったよ」


凛「今度はボロボロにならないように蟹の目に丸いガラスの蓋を被せたよ。これでもう前のようにはならないね」


P「あっ…えぇっと…」


凛「はい、プロデューサー。いつも私たちの面倒を見てくれているお礼」


P「あ、ありがとう…」


凛「ふふっ♪どういたしまして」


凛「みんなも喜んでくれたらいいなぁ」


P「ははは…喜んでくれるだろうな…きっと…」

その後、蟹の目のネックレスを渡された4人は物凄く微妙な表情をしていたが深くは追及しなかった


一名、「蟹の目のネックレスっておかしいだろ!なんだよこのグロテスクでサイコパスな発想!はっきり言って気持ち悪ッ…」


と、本人がいないところで思いっきり愚痴をこぼしていたがすぐに遮られてしまった


今はネックレスの感想云々よりも、凛のご機嫌を保つことが最優先だった


現に、蟹の目のネックレスをしている凛の顔は、物凄く愛想が良かった


凛「私からの気持ち、みんな喜んで受け取ってくれてとっても嬉しいな、ふふっ♪」


凛「次は何の目でどんなアクセサリーを作ろうかな…」


5人(勘弁してください…)


思いっきりそう言いたかったがグッと押し殺したプロデューサーとアイドル達であったとさ


終わり

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