頼んだ
ラムザ「…一人で何言ってるんだ?アグリアス??」
アグリアス「ラ、ラムザ!?…こ、これはだな…。」アセアセ
アグリアス「そ、そう!練習なのだ!!」
ラムザ「練習って何の?」
アグリアス「いつか来たる日に召喚されても平気なようにだな…。」
ラムザ「ふ~ん…。(召喚??)まぁいいけど、明日は朝早くから作戦会議があるから早く寝ろよ。」
アグリアス「そ、そうだな!」
ラムザ「(…変な奴)じゃあおやすみ。」
アグリアス「お、おやすみ!」
………。
アグリアス(…。どうしたものか…近々私が異世界に召喚されると知ったらラムザはどうするだろうか?)
……………。
アグリアス(ラムザ…私はお前と離れたくなど…ッ!!)
…数日後
シロー「おぉ~!やったぁ!!召喚成功だ!!」
アグリアス「問おう、あなたが私のマスターか?(棒)」
シロー(あれ?なんかえらく不機嫌…。)
シロー「あぁ。俺が君のマスターだ!」
アグリアス「…。」
シロー(今度は黙っちゃった…。でもこの凛とした立たずまい。それにこの立派な聖剣から察するに…。)
シロー「なぁセイバー。君はもしかしつアーサー…」
アグリアス「違います!」キッパリ
シロー「でもその立派な宝剣は聖剣エクスカリバーだよね?」
アグリアス「…チッ!」
シロー(舌打ち!?何か今すっげー舌打ちされたんだけど!!)
シロー「でもやっぱりどう見てもその剣、エクスカリ…」
アグリアス「これはエクスカリパーです!」
シロー「え?(エクスカリパー??)じゃあ君は何者なんだ?君も英雄なんだろ?」
アグリアス「あぁ。君の言うとおり私も英雄の一人だ。ただし、歴史の表舞台では決して語られなかった物語のな…。だから名乗る程の者ではない。…それに…」
シロー「それに?」
アグリアス「私は大切な人を待たせたままなんだ!この聖杯戦争とやらをさっさと済ませてさっさと帰りたい。」スタスタ
シロー「あっ!ちょっと待てよ!どこ行くんだよ!!」
さらに数時間後
凛(ふふっ♪今度はここぞという時に失敗しなかったわ!)
凛「召喚成功ね!貴方があたしのサーバントよ!!…で、あたしがマスターね。」
ラムザ「…断る!」
凛「ちょ…ちょっと!なんでそうなるの!?(失敗!?またここぞという時にヤラかしたのあたし!??)」
ラムザ「俺は妹のようなモノにしか興味がない!…しいて言うならアルマたんとかアルマたんとかアルマたんとか…。」
凛「な!…何言ってんの?(ってかアルマって誰よ!?)
ラムザ「だから帰らせてもらう!!じゃあな」
…そう、あの日僕はベオルブ家や遠坂家、そして全てから逃げ出したんだ…。
凛「待てぃ!何f〇タクティクスの第一章の終わりみたいにしてごまかしてんの!?」
ラムザ「離してくれ。」
凛「いいから待ちなさいって!もう!!…そもそもあんたは何者なの?マスターである私にも真名もクラスの情報が一切分からないなんて…。」
ラムザ「…ラムザだ。」
凛「…え?」
ラムザ「僕の名前だよ。ラムザ。家名はとうの昔に捨てたから無い。」
凛「へぇ~。あんたラムザって言うんだ。(ラムザ…聞いたことのない英雄の名前ね…)あ!そうそう。あたしは遠坂凛っていうの。よろしくね。」
ラムザ
「婆に興味はない。」
凛「…(イラッ)」
凛「婆とは何よ!現役女子高生に向かって失礼ね!…そもそもあんたみたいな職業不詳のロリコンに言われたくないわよ!さっさとあんたのクラス教えなさいよ。」
ラムザ「…。」ピクッ
凛「何よ?急に固まっちゃって…。」
ラムザ「…どうしても言わないとダメなのか?」
凛「そりゃそうでしょ。まずはあたしたちがお互いのことを良く知らないとこの聖杯戦争に価値残れないじゃない。だからあんたの事知りたいの!」
ラムザ「…どーしても?」
凛「うん。どうしても?」
ラムザ「……み…」ボソボソ
凛「…み??」
ラムザ「…見習い騎士。」
凛「英雄のくせに、見習…(;´д`)ブフッ。役立たずktkr!」
ラムザ「…。(´;ω;`)ブワッ」
凛「うわぁ…マジ泣き…」
ラムザ「だから…嫌だったんだ……どーせ僕は妾の子だし…シスコンでロリコンでntrフェチの三重苦さ…アルマたんがヴォルマルフに拉致られた時にしたたかに勃起してしまったクズ野郎さ!…こんな兄さんでごめんよ、アルマたん…そりゃ兄さんたちから万年見習いとかいわれるよね…ってか見習いの何が悪いんだァ~!!!」ボソボソ
凛「…ねぇ。悪かったから機嫌直してよ…。ホント悪かったって!(あ~面倒くさ…)」
タッタッタ…
桜「ただいま~!あれ?お姉ちゃん…その人は?」
凛「あっ!おかえり、桜。こいつはラムザっていうの。」
トテトテ…
桜「こんにちは!ラムザさん。妹の桜ですっ」にぱっ☆
ラムザ「…!」ピクッ
…ザッ
ラムザ「初めまして!僕はラムザ。凛のマスターだ。よろしくな可愛いらしいお嬢さん。」
凛「逆でしょう!…逆!…まったく。(妹と付けばなんでもいいのか…。)」
桜「…?お姉ちゃん??」
凛「桜…実はね……。」
…………。
凛「…と、言うわけなの。」
桜「そうなんだ。ラムザさん、お姉ちゃんを守ってあげてね。」
ラムザ「任せておけ!」キリッ
凛(こいつ…。)ハァ~
ピンポ~ン♪
桜「あっ、インターホンが…。」
凛「あたしが出るわ。」
凛「は~い…あ、シロー!いらっしゃい。どうしたの?それに、そちらの人は??」
シロー「あぁ。遠坂、実はそのことで相談があって…。」
アグリアス「…!ラムザ!どうしてあなたがここに!?」
ラムザ「アグリアス!…君こそどうして!?」
シロー「アグリアス…知り合いなのか?」
アグリアス「はい。知り合いも何も彼は…。」
凛「とりあえず二人ともあがって。ちょっと長い話になりそうだしね。」
シロー・アグリアス「お邪魔します。」
シロー「しかし驚いたな…。」
凛「えぇ。あなたがマスターになったこともそうだけど…。」ジー
シロー「遠坂こそ、いつマスターに…それに…。」ジー
アグリアス・ラムザ「…?」
凛「同じ時代を生きた英雄が同時に召喚されるなんて…。」
アグリアス「今までに同じようなことはなかったのですか?」
凛「それは…分からないわ。けど気になるから今度教会に聞いてみる。」
凛「それより何か相談があるんじゃなかったの?シロー。」
シロー「そうだった!相談ってのは他でもないアグリアスのことなんだ。」
アグリアス「私の…?」キョトン
凛「恋愛の相談なら他をあたってよね。」ムスッ
シロー「なんでさ?…ってそうじゃなくて!この世界の事良くわかってないだろうから町を案内してあげたいんだよ。」
凛「あぁ。そういうことね。いいわよ、付き合うわ。ラムザも行くわよね?」
ラムザ「この世界を良く知るいい機会だ。僕もついていくよ。」
シロー「なら決まりだな。っと、今日はもう日も暮れて来たし明日みんなで町に行こう。」
凛「そうね。」
~同日 夜 衛宮家~
シロー「ざっとこんなもんだ!」
アグリアス「これは…シローは料理が上手なのだな。」
シロー「まぁ普段から作ってるからな。それより食べようぜ。」
アグリアス「そうだな。…いただきます・・・!すごくおいしい。」
シロー「そりゃ何よりだ。…それにしても今日は色々あったな。」
アグリアス「あぁ。…ところでシロー。君はどうして聖杯戦争に参加しようと思ったのだ?」
シロー「……。」
…………。
アグリアス「いや、話したくないならいいんだ。余計なことを聞いたな。」
シロー「…いや、ちゃんと話しておかないとな。…聞いても笑うなよ?」
アグリアス「あぁ。笑わない。」
シロー「本当に?」
アグリアス「約束しよう。騎士の誇りとこの剣に賭けて。」
シロー「…俺、さぁ。……正義の味方になりたいんだ。」
アグリアス「………。」プルプル
シロー「……?」
………。プッ
アグリアス「…っくく!…」プルプル
シロー「……おい。」
アグリアス「…その…すまなかった。だが私とて人間なんだ。できることとできないことはある。」キリッ
シロー「騎士のくせに約束も守れんのか…。まったく」ブツブツ
アグリアス「だからすまなかったと…。そ、そういえば君の方こそ何か私に聞きたいことはないのか?」
シロー「…聞きたいこと?」
アグリアス「あ、あぁ。お互いまだ知らないことばかりだからな。」
シロー「っていきなり言われてもな~。…あっ!」
アグリアス「何か思いついたのか?」
シロー「昼間に言ってた大切な人って誰なんだ?」
アグリアス「…き、君には関係ないだろう。」
シロー「なんでさ?それくらいいいじゃん。」
アグリアス「わ、私は騎士だぞ。そんな浮わついた話など…」
シロー「もさかしてラムザとか?」
アグリアス「か、彼と私は指揮官と騎士というだけの関係だ!別に特別な…!」アワアワ
シロー「…特別なんだ?」ニヤニヤ
アグリアス「…うっ////」カァ
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