タプリス「天真先輩と月乃瀬先輩のどちらかなんて選べません!」 (83)

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ラフィエル「……はい?」

タプリス「ですから天真先輩と月乃瀬先輩のどちらかなんて選べません!」

ラフィエル「ええっと……選ばなければいいじゃないですか?」

タプリス「そうはいきませんよ!やっぱり一途であるべきだと思うのです」

ラフィエル「えー……別に好きって訳じゃないんですよね?」

タプリス「そんな好きだなんて……///」

ラフィエル(うわーめんどくさいです)

タプリス「そ、そうですよ///好きというよりは憧れって感じです///」

ラフィエル「だったら選ぶ必要はないと思いますよ」

タプリス「そうですか?怒られたりしませんか?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1489405940

ラフィエル「誰にですか。相変わらずガヴちゃんのこと好きなんですね」

タプリス「はい!下界に来て駄天使になっていたことはショックでしたけど、天真先輩は変わらずに優しいんです!」

タプリス「この間天真先輩の家にお呼ばれしたんですけど」

ラフィエル「え、あの……」

タプリス「その時に下界の娯楽の楽しみ方を教えてくださったんです!」

ラフィエル(あーこれは止まりませんねー)

---回想---

タプリス「先輩、ゲームって面白いんですか?」

ガヴ「うん」

タプリス「どのようなゲームをされてるんですか?」

ガヴ「んー国を救ってる」

タプリス「国を!すごいです!」

ガヴ「そうだな」

タプリス「……」ジー

ガヴ「……」

ガヴ(レベル上げ怠いなー)

タプリス「……」ジー

ガヴ「……」

ガヴ(あー楽にレベル上げする方法ないかな)

ガヴ(ん?そういやさっきからタプリスが静かだな)

タプリス「……」ジー

ガヴ(うわこっち見てる……)

ガヴ(……もしかして)

ガヴ「やってみる?」

タプリス「いいんですか!!」

ガヴ「ここをこうして敵を倒したらいいんだよ」

タプリス「ふむふむ」

ガヴ「じゃ、実際やってみるか」

タプリス「はい!」

タプリス「えっと、こうして……こうやって……」

ガヴ(簡単なところだしすぐ終わるかなー)

ガヴ(……そうか!タプリスにレベル上げさせればいいのか)

ガヴリール(その間私は違うことできるし)

ガヴリール(うん。いい考えだ)

タプリス「あれ?こうやって……んー?」

ガヴリール(ん?なんか長くね?)

ガヴリール「って、死にかけてるし……」

タプリス「あー……天真先輩、死んじゃいました……」

ガヴリール「まあ、最初だしね……もう一回やってみるかー」

タプリス「は、はい!」

タプリス(慰めてくれてる!やっぱり天真先輩はやさしいです!)

ガヴリール(えーふつうあそこで死ぬか?でも、私の目的にために頑張ってもらわないと)

期待

タプリス「あーして、こうして……あれ?」

タプリス「わー天真先輩っどうしましょうまた死んでしまいました」

ガヴリール(……こいつ壊滅的にゲーム下手だなつかえねー)

タプリス「すいません……」

ガヴリール「いいよー初めてだしみんなそんなもんだろ」

タプリス「天真先輩!」

タプリス(失敗しても怒らないなんて……天真先輩やさしいです!)

ガヴリール(やっぱり自分でレベル上げしないとだめかー……めんどくさいな)

ガヴリール(……タプリスでもできそうなゲーム探しとくかなー)

---回想終了―
-
タプリス「ってことがあったんです!天真先輩は優しいままでした!」

ラフィエル「あーそうですか……」

ラフィエル(ガヴちゃんのことになるとタプちゃんはおしゃべりですね……話題を変えましょうか)

ラフィエル「えーと、そういえば最初ヴィーネさんのこと警戒してませんでした?」

タプリス「あー悪魔だって知ったときは怖かったんですけど、月乃瀬先輩優しいじゃないですか。私もこんな感じの天使になりたいって思いまして」

ラフィエル「ヴィーネさんは悪魔ですよー」

タプリス「分かってますよ。でも、天使みたいな人だなーって」

タプリス「それにですね!優しいだけじゃなくてとってもかわいらしいんです!!」

タプリス「この間、月乃瀬先輩の家にお呼ばれしたんですけど」

ラフィエル「え、またですか……」

タプリス「映画を観ようって話になりまして、近くのレンタルショップに借りに行くことになったんです」

ラフィエル(あーまたこのパターンですか)

---回想---

ヴィーネ「タプちゃんは観たいのあったりする?」

タプリス「ええっと、どのようなのがあるのか知らなくて……」

ヴィーネ「あっ、そうよね。まだこっちに来て短いんだから。そうね、タイトルに惹かれたものを選んだらいいんじゃないかしら」

タプリス「そうですか?ちょっと探してきます!」

ヴィーネ「ふふ、タプちゃんはどんなのを選んでくるのかしら」

タプリス「うーん、タイトル……タイトル」

タプリス「『死霊のはらわた』……『死霊館』……なにか怖そうなのばっかりですね」

タプリス「んー『悪魔のいけにえ』……そういえば月乃瀬先輩は悪魔……こういうのだと喜んでもらえるのでしょうか?」

タプリス「でも怖そうです……」

タプリス「……!」

タプリス「『チャイルド・プレイ』これです!子供の遊びってことですよね!これにしましょう!」

タプリス「月乃瀬先輩!これにします!」

ヴィーネ「なになに『チャイルド・プレイ』かわいらしいタイトルね、面白そう!」

ヴィーネ「じゃあ、家に帰ってみましょうか」

タプリス「はい!」

ヴィーネ「雰囲気作りも大事よね。部屋を暗くして、お菓子も用意して……」

ヴィーネ「よしっと!じゃあ始めましょう!」

タプリス「なんだかわくわくしますね!」

ヴィーネ「予告観てる時も楽しいのよね。次はこの映画を観ようってなるし」

ヴィーネ「……!?」

タプリス「怖そうですね……」

ヴィーネ(えっ?なにこれ?この人形すごく怖いんだけど……でも、折角タプちゃんが選んでくれたものなんだし……それに先輩なんだから怖がっちゃだめよね)

ヴィーネ「そ、それじゃ始めるわね……」

---序盤---
ヴィーネ(始まりから不穏なんだけど……)

タプリス(ドキドキ)


ヴィーネ(ひっ……怖くない怖くない怖くない……)

タプリス(ワクワク)

チャイルドプレイ見てしばらく一人で風呂にちゃんと入れなかった

---中盤---
ヴィーネ「ひっ……ぃゃ……」(タプリスを抱きしめ)

タプリス「えっ?あの月乃瀬先輩?」

ヴィーネ「ひゃ……なに?」

タプリス「えーと大丈夫ですか?」

ヴィーネ「だ、だいじょうぶ……」

タプリス「そ、そうですか」

タプリス(悪魔なのに怖いのでしょうか?それにしても)

タプリス(月乃瀬先輩やわらかくてあたたかくていい匂い……)

タプリス(普段しっかり者のお姉さんな先輩が私に抱き着きながらビクビクしてる)

タプリス(かわいいです……だけど先輩が気になって話が頭に入ってきません)

---終盤---
ヴィーネ「っぐす……ひっく……」

タプリス(とうとう泣きだしちゃいました)

---鑑賞後---

ヴィーネ「……ごめんなさい、先輩なのにみっともないところ見せちゃったわね……」

タプリス「そんなことありませんよ!私だって怖かったですし泣きそうでした!」

タプリス(正直先輩の感触が気持ちよすぎてそれどころではなかったのですが……)

ヴィーネ「は、恥ずかしい……」

タプリス(かわいい……)

---回想終了---

ひとまずここまで

SS書くのって難しい

乙です

ヴィーネが悪魔だって?またまた、こんな天使な子が悪魔なんてあるわけないだろ

期待

昨日続きをあげようと思っていたのですが、今家に帰れたっていう訳の分からない状態で無理でした……
おそらく次は土日のどちらかになると思います

時間ができたので少しだけ投下します

タプリス「ってことがあったんです!」

ラフィエル「あらーヴィーネさん怖いの苦手ですからね」

タプリス「涙目で震えながら私に抱き着いてくる月乃瀬先輩最高でした!」

ラフィエル「たしかにそれは見てみたいですね」

ラフィエル(今度ホラー映画の鑑賞会でも開きましょうか)

タプリス「あれ以来月乃瀬先輩のぬくもりを忘れられなくて……」

ラフィエル「なるほどー」

ラフィエル(ふむ、状況を整理してみましょう)

ラフィエル(タプちゃんはガヴちゃんとヴィーネさんが好き)

ラフィエル(見るからにヴィーネさんはガヴちゃんが好きですよね)

ラフィエル(普段表面には出しませんが、ガヴちゃんもヴィーネさんのことを意識しています)

ラフィエル(タプちゃんが二人の子供になれば万事解決ですね(笑))

ラフィエル(そのためにはお二人にはくっついてもらいませんと……)

ラフィエル(でも普通にくっつけても面白くありませんし)

ラフィエル(……!そうです!いい方法を思いつきました!)

ラフィエル(タプちゃんを使ってお二人を嫉妬させましょう)

ラフィエル(ヴィーネさんはともかく嫉妬するガヴちゃんは是非見てみたいですね)

ラフィエル(ふふふ、私がお二人を導いて(いじって)あげます)

ラフィエル「うふふふ……」

タプリス「白羽先輩?どうかしました?」

ラフィエル「いえいえ大丈夫ですよ。それよりタプちゃん!タプちゃんがガヴちゃん達ともっと仲良くなる方法を思いつきました」

タプリス「本当ですか!」

ラフィエル「ええ。それはですね……」

---数日後---
タプリス(白羽先輩の作戦を遂行するために、私と月乃瀬先輩は天真先輩の家の前に居ます)

タプリス(白羽先輩曰くこの作戦が成功するとお二人ともっと仲良くなれるらしいです)

ヴィーネ「ガヴ~入るわよ」

タプリス「お邪魔します」

ガヴリール「あーいらっしゃい」

ガヴリール「で、こんな早くに何するんだ?」

ヴィーネ「早くってねもうすぐ10時よ。普段ならとっくに学校始まってる時間じゃない」

ガヴリール「いや今日休みだし……10時はまだ睡眠時間だろ」

ヴィーネ「またあんたは……」

ヴィーネ「まあ、いいわ。今日はタプちゃんの提案で三人でご飯を食べようってことになったのよ」

ガヴリール「ごはんねーどこか食べに行くの?私お金ないよ」

ヴィーネ「また課金したの?ほどほどにしときなさいよ」

タプリス(親子のような会話です……)

ヴィーネ「今日は私がご飯作るのよ」

ガヴリール「あーだから買い物袋持ってたんだ」

ヴィーネ「早く来て正解だったわね……またこんなに部屋汚して」

ヴィーネ「まずは掃除ね……タプちゃんごめんねパパッと掃除しちゃうから」

タプリス「えーと、お手伝いします!」

ヴィーネ「そう?ありがとう。じゃあ一緒に頑張っちゃいましょう!」

ガヴリール「じゃあ私は寝てるから終わったら起こして」

タプリス「え?」

ヴィーネ「ガヴ~あんたも手伝いなさい!」

ガヴリール「えーやだ」

ヴィーネ「やれ」

ガヴリール「はい」

タプリス(ほんとお母さんみたいですね)

ヴィーネ「ふぅ、だいぶきれいになったわね」

タプリス「本当きれいになりましたね……」

ヴィーネ「あれ?ガヴは?」

タプリス「天真先輩はベッドの上ですね」

ヴィーネ「まったく……ほらガヴ起きなさい!」

ガヴリール「いやだ……つかれた……」

ヴィーネ「変な時間に寝ると夜寝られなくなるわよ」

ヴィーネ「ほらご飯作ってくるからその間は起きてなさい」

ガヴリール「う~仕方ないなー。ゲームしよう」

ガヴリール「タプリス一緒にやろう」

タプリス「え、でも……」

ヴィーネ「ガヴと遊んできていいわよ。そうね、私が料理してる間ガヴが寝ないように見張っていてくれる?」

タプリス「分かりました!頑張ります!」

タプリス(月乃瀬先輩やさしいです!)

ガヴリール「そういやヴィーネ、ごはん何?」

ヴィーネ「カレーよ」

ガヴリール「ん、分かった。よしタプリス始めるかー」

タプリス「はい!」

タプリス(そういえば白羽先輩が月乃瀬先輩の前で天真先輩と仲良くしたらいいって言ってましたね)

タプリス(今がチャンスです!)

タプリス「あれ?この間のゲームじゃないんですね」

ガヴリール「あーこの間のタプリスには難しかっただろ?だからタプリスでもできそうなのにしたんだよ」

タプリス「そうなんですか!ありがとうございます!」

タプリス(やっぱり天真先輩も優しいですね)

タプリス「どんなゲームなんですか?」

ガヴリール「ちょっと古いんだけどアパートの自室から出られなくなった男がそこから脱出するゲームかな」ニヤ

タプリス「脱出ゲームってやつですか?面白そうです!」

ガヴリール「だろ?」

今回はここまで

クリスマス回でサターニャがチョコレートケーキを上手にデコレーションしたのは実家が洋菓子店っていう伏線だったのだろうか

期待

乙です

最高

少しだけ投下

タプリス「あ、あの先輩?OPのムービーがすごく怖いんですけど……」

ガヴリール「そうだろータプリスが楽しめるように面白そうなのを用意したんだよ」ニヤニヤ

タプリス(うぅ、先輩がせっかく用意してくださったんですから……)

タプリス(怖がってやらないのは失礼ですよね……)

タプリス「あ、ありがとうございます!頑張ります!!」

――――――
ラフィエル(ふふふ、やっぱり面白そうなことは直接見ないとですねー)

ラフィエル(ガヴちゃんの家のベランダに忍び込んでみました)

ラフィエル「さてさて、どうなっているのでしょう、楽しみです」

タプリス『ひっ、天真先輩このゲーム怖いです!不気味です!』

ガヴリール『ちょ、おい抱き着くな』

ラフィエル「あらータプちゃん大胆ですね」

ラフィエル「ヴィーネさんの前で仲良くとは言いましたがまさかここまでするとは思いませんでしたね」

ラフィエル「さてさてヴィーネさんの反応は?」

ラフィエル「あれ?ヴィーネさんがいないですね?どうしたんでしょう」

ヴィーネ『ごはんできたわよー』

ガヴリール『おっカレーできたってよ。おいタプリスそろそろ離れろよ』

タプリス『うぅぅすみません……腰が抜けちゃって動けないです……』

ガヴリール『まじかー』

ラフィエル「なるほどです。料理中だったのですね」

ラフィエル「ヴィーネさんが今の二人を見たらどんな反応をするのでしょう」ワクワク

ヴィーネ『あれ聞こえてる?……って何してるの?』

ラフィエル「おお!表情は見えませんが何やらいい雰囲気です!」

ガヴリール『あータプリスが腰ぬかしちゃったみたいでさー助けて』

ヴィーネ『そうなの……ちょっと待ってね』

ガヴリール『ん、どうした?って何?なんでスマホ出してるの?』

ヴィーネ『今の二人すっごいかわいいの!だから写真撮らせてね!』

ラフィエル「あれー?なんか思っていたのと違いますね?」

――――――
ヴィーネ「ふぅ満足した!タプちゃん大丈夫?ちょっと調子乗っちゃったわねごめんなさい」

タプリス「いえいえ大丈夫です!」

ガヴリール「ほんと遠慮もなくパシャパシャ取りやがって」

ヴィーネ「ごめんね。本当にかわいかったからつい……」

ヴィーネ「それに二人とも仲いいのね……二人がくっついてるの見たら少し寂しくなっちゃって……」

タプリス「月乃瀬先輩……」

ガヴリール「ったく、タプリスそっち回れ」

タプリス「へ、は、はい」

ヴィーネ「?」

ガヴリール「ほら、タプリスもそっちからな」ギュ

タプリス「はい!」ギュ

ヴィーネ「え、え?どうしたの?」

ガヴリール「別にお前を仲間外れにしてたわけじゃないからな……」

タプリス「そうですよ!みんな仲良しのハグです!」

ヴィーネ「二人とも……ありがとう」

ヴィーネ「ありがとね。それじゃごはんにしましょうか!」

タプリス「はい!月乃瀬先輩のお料理楽しみです!」

ガヴリール「ヴィーネのカレー旨いからなー」

ヴィーネ「それじゃあ準備しましょうか」

――――――
ラフィエル「たしかに嫉妬ではあるんですけど……望んでいたのとは違いますね」

ラフィエル「本命はガヴちゃんですから、まあいいとしますか」

ラフィエル(それにしてもカレーおいしそうですね……)



タプリス『お、おいしいです!こんなおいしいの初めて食べました!』

ヴィーネ『そう?喜んでもらえてよかったわ』

タプリス『私もこんなおいしいもの作ってみたいですね』

ヴィーネ『なら今度教えましょうか?』

タプリス『いいんですか!』

ヴィーネ『ええ、もちろん!私もタプちゃんの料理食べてみたいしね』

タプリス『はい!頑張ります!』

ヴィーネ『タプちゃんは何か作りたいものある?』

タプリス『えーと、そうですね……』


ラフィエル「あれータプちゃんとヴィーネさんがいい雰囲気なのに……」

ラフィエル「ガヴちゃんカレーに集中しすぎで聞いてないですね……」


タプリス『うーん何がいいでしょう?』

ガヴリール『ハンバーグがいい』

タプリス『ハンバーグですか?』

ガヴリール『ヴィーネのハンバーグ旨いからね』

タプリス『そうなんですか?食べてみたいですね』

ヴィーネ『じゃあ一緒にハンバーグを作りましょうか!』

タプリス『はい!』


ラフィエル「ガヴちゃん話聞いてたんですね……」

ラフィエル「普段からそんなに表情変わらないですけど全く変化なしですね」

ラフィエル「もしかして見誤りました……いえ、まだ分からないですね」

ラフィエル「もうちょっと観察を続けましょうか」

――――――
ヴィーネ「あーもうガヴ!こんなに口を汚して……」

ヴィーネ「ほらじっとして……」フキフキ

ヴィーネ「はい!きれいになったわ」

ガヴリール「ん、ありがとう」

ヴィーネ「タプちゃんの前でみっともないわよ……」

ガヴリール「いいんだよ、ヴィーネのカレーが旨すぎるのが悪い」

ヴィーネ「はあ、まったく……」

タプリス(口を汚しながらカレー食べてる天真先輩かわいいです)

ヴィーネ「そういえば、私が料理中何をやってたの?」

タプリス「天真先輩が用意してくださったゲームです」

ガヴリール「前に一緒にゲームやったんだけどさ、難しかったみたいでさ。タプリスができそうなの用意したんだよ」

ヴィーネ「そうなんだ。面白かった?」

タプリス「それがですね……」

ガヴリール「気になるんだったらヴィーネもやってみる?」

ヴィーネ「え?いいの?でも私ゲームって得意じゃないのよね……」

ガヴリール「大丈夫だって、まあ、試しにやってみようぜ」

ヴィーネ「そうね、頑張るわ!」

タプリス(さっきのゲーム結構怖かったんですけど、月乃瀬先輩大丈夫でしょうか……)

タプリス(やっぱ止めた方がいいですよね……)

タプリス(でも……また怖がる先輩見たいなー)

タプリス(ここは黙っておきましょう)

ヴィーネ「ね、ねぇ……ガヴ?OPが怖いんだけど……」

ガヴリール「ホラーゲームだしな」

ヴィーネ「えっホラーなの……?」

ガヴリール「前にラフィが言ってたけどヴィーネって怖いの好きなんでしょ?」

ヴィーネ「えっ……?」

ガヴリール「怖い番組をよく見てるらしいじゃん」

ガヴリール「いやー悪魔っぽくないと思ってたけど、そういうところは悪魔っぽいんだな!」

ヴィーネ「」

タプリス「あの、天真先輩?私は怖いの好きじゃないですよ?」

ガヴリール「あータプリスは見るからに怖いの苦手そうだからさーちょっとからかおうと思って」

ガヴリール「ごめんなータプリス」

タプリス「うぅひどいです……」

タプリス(でもお茶目な天真先輩かわいいです……)

ガヴリール「それにほんとはタプリスでもできるやつ別に用意してるからさ」

タプリス(やっぱり天真先輩優しいです……)

ガヴリール「じゃあ始めるか」

ヴィーネ「」

ガヴリール「?」

ヴィーネ「」

ガヴリール「ヴィーネ?おーいどうした?」

ヴィーネ「……はっ!」

ガヴリール「どうした?」

ヴィーネ「いえ何もないわ……」

ガヴリール「そろそろはじめるか」

ヴィーネ「え、ええ」

今回はここまで

なんかキャラクターが違う気がしてならない……

大丈夫やで
不安ならアニメか原作見直すんだ

全然違和感ないよ

再開します

――――――

ラフィエル「ガヴちゃん、ヴィーネさんが怖いの苦手だってホントに知らなかったんですね……」


ヴィーネ『ひっぐ……』ギュ

ガヴリール『えーと……ヴィーネさん大丈夫?』

ガヴリール『ご、ごめんな……ヴィーネが怖いの苦手って知らなかったんだよ……』

ヴィーネ『……ぐす……こっちこそごめんね……』

ヴィーネ『ちゃんと言っておけばよかっただけだから……気にしないで』

ガヴリール『いやこっちこそ……』

ヴィーネ『もう謝り合うのはやめましょ』

ガヴリール『そ、そうだな』

ラフィエル「……ヴィーネさんに抱き着かれてるタプちゃんの笑顔のせいで頭に何も入ってこないです……」

ラフィエル「タプちゃん本当にヴィーネさんのことも好きなんですね……」

ラフィエル「でも、確かに泣きながらタプちゃんに抱き着いてるヴィーネさんはかわいらしいですね」

――――――

タプリス(あー月乃瀬先輩かわいいです……あたたかいしいい匂い……)

ガヴリール「このゲームはもうやめるか……」

ヴィーネ「でも……続きは気になる……」

ガヴリール「え、でもヴィーネできそうにないでしょ」

ヴィーネ「ガヴが……すすめて」

ガヴリール「別にいいけど、それヴィーネたちは面白いか?」

ヴィーネ「私は話が気になるし……」

ヴィーネ「タプちゃんはどう?」

タプリス「へっ?あーえーと……」

ガヴリール「タプリスもそんなに怖かったのか……なんかごめんな」

タプリス「いえ大丈夫ですよ!で、なんのお話ですか?」

ヴィーネ「このゲーム、ストーリは気になるからガヴにやってもらおうって考えてるんだけど……」

ヴィーネ「タプちゃんも結構怖かったよね……」

ヴィーネ「あっ前もだけど抱き着いてごめんね……」パッ

タプリス「えーと、確かに怖かったんですけど……」

タプリス「さっきみたいに月乃瀬先輩に抱き着かれてると……安心できて……だから先輩が抱きしめてくださるなら大丈夫です!」

ヴィーネ「えっ……///」

ガヴリール「……」

ヴィーネ「私もタプちゃん抱きしめてたらなんか安心できて……///」

ガヴリール「で、結局どうすんの?」

タプリス「天真先輩!続きをお願いします!」

ヴィーネ「ええガヴ、お願い」

ガヴリール「ん、分かった」

ヴィーネ「えっと///タプちゃんこっち来てくれる……///」

タプリス「はい!」

ヴィーネ「タプちゃんあたたかい……」

タプリス「先輩もあたたかいです……」

ガヴリール「……じゃあ始めるよ」

――――――

ラフィエル「いいものが見られました!」

ラフィエル「普段あんまり表情にださないだけにあんな表情をされるとキュンってきますね」

ラフィエル「最初ホームビデオでも見せられてるのかって感じでしたけど、かわいいガヴちゃんも見られたことですし帰りましょうか!」

――――――
ゲーム中

ヴィーネ「うわ……気持ち悪い……」ギュ

タプリス(えへへ)

ガヴリール「……」


ヴィーネ「ひっ……女の人死んじゃったの?」

ガヴリール「そうみたいだな」


ヴィーネ「あれ?さっきまで地下鉄につながっていたのに森になったわね」

タプリス「さっきよりは怖くないですね」

ガヴリール「このゲーム操作しにくいな……」

ヴィーネ「見てるだけでも結構疲れるわね」

ガヴリール「そうだな」

ヴィーネ「もういい時間だしゲームも終わりましょうか」

ガヴリール「そうだな……で、お前はいつまでタプリスを抱いてるんだ」

ヴィーネ「いや……だって怖かったんだもん……」

タプリス「怖かったですね……」

ガヴリール「その割にタプリスはいい笑顔だな」

タプリス「え、えへへ」

ガヴリール「ところで結構いい時間だけどこの後どうする?」

ヴィーネ「そうね、折角だから晩御飯も作りましょうか?」

ガヴリール「お、いいの?」

ヴィーネ「タプちゃんは何食べたい?」

タプリス「えーと、そのすみません……晩御飯は先約がありまして……」

ヴィーネ「そうなの……」

タプリス「あ、でも私のことは気にしないでください」

ヴィーネ「また一緒にご飯食べましょうね」

タプリス「はい!」

ガヴリール「もう帰るのか?」

タプリス「うーん……そうですね」

タプリス「そろそろお暇させていただきますね」

ガヴリール「気をつけて帰れよ」

ヴィーネ「また遊びましょうね!」

タプリス「はい!それでは失礼します!」

――――――

ヴィーネ「タプちゃん帰っちゃったわね」

ガヴリール「そうだな」

ヴィーネ「ガヴは晩御飯何食べたい?」

ガヴリール「ハンバーグ」

ヴィーネ「ガヴってハンバーグ好きなの?」

ガヴリール「ヴィーネの作るハンバーグが好き……」

ヴィーネ「そう……材料買いに行くけどガヴもついてくるのよ」

ガヴリール「うん」

ヴィーネ「今日は素直ね」

ガヴリール「うっさい」

ヴィーネ「じゃあ行きましょうか!」

ガヴリール「……」グイ

ヴィーネ「?どうしたの?」

ガヴリール「手、つなぎたい……」

ヴィーネ(か、かわいい……)

ヴィーネ「今日のガヴは甘えたさんね」

ガヴリール「うー……///」

ヴィーネ「はい、じゃあ手をつないで買い物行きましょうか!」

ガヴリール「うん」

――――――

ラフィエル「タプちゃん、今日はどうでした?」

タプリス「今日は最高でした!」

ラフィエル「それはよかったですね」

ラフィエル「ガヴちゃんやヴィーネさんとは仲良くなれましたか?」

タプリス「はい!仲良くなれました!」

タプリス「天真先輩は優しいですし、月乃瀬先輩はかわいらしかったです!」

ラフィエル「それはよかったです」

ラフィエル「そういえば、ガヴちゃんとヴィーネさんを選べないと言っていましたけど、どうです?」

タプリス「はい!やっぱり白羽先輩の言う通りでした!」

タプリス「どちらかなんて選ぶ必要なんてなかったんです」

タプリス「天真先輩と月乃瀬先輩の間に入れることが幸せなんだって今日は実感しました」

ラフィエル「そうですか」

ラフィエル(本当にお二人の子供みたいですね……)

タプリス「だからこれからもお二人の間に居られるように頑張っていきたいと思います!」

――――――

ヴィーネ「そういえば、今日途中から少し不機嫌になったのは嫉妬したから?」

ガヴリール「な、なんのことだよ」

ヴィーネ「ゲームしてる時にタプちゃんと私がくっついてるときちょっと不機嫌じゃなかった?」

ヴィーネ「もしかして、私がとられるみたいで嫌だったのかなって……」

ガヴリール「……そうだよ」

ヴィーネ「もう、私がガヴから離れるわけないでしょ……」

ガヴリール「うん……」

ヴィーネ(私もタプちゃんとガヴがくっついてるときに不安になったから人のこと言えないわね……)

ヴィーネ(でもタプちゃんとガヴと私の三人でいるときは楽しいし)

ガヴリール(別にタプリスとくっついてるのが嫌ってわけじゃ……)

ガヴリール(いや、それは確かに嫌なんだけど、タプリスとヴィーネが仲良くなってくれてうれしいし)

ヴィーネ(私とガヴと……)

ガヴリール(私とヴィーネと……)

ヴィーネ(頑張り屋さんでかわいらしいタプちゃん)

ガヴリール(不器用で放っておけないタプリス)

ガヴ・ヴィーネ(三人でいつも一緒にいられたらいいな)



終わり

以上です。

無事書き終わらせることができました
オチを考えていなくて……まとめるのって難しいですね

次回はオチを考えてから書こう

乙です!


面白かった


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