フレデリカ「人生のゲームごっこ」 (22)


これはモバマスssです

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フレデリカ「ふんふんふふーん、ふ…ふじわら!」


肇「ふで始まる単語、案外思いつきませんよね」


フレデリカ「被らない様に気をつけてるからねー」


肇「ふふ、辞書お貸ししましょうか?」


フレデリカ「フレちゃん動物図鑑持ち歩いてるから大丈夫だよー?」


肇「ふで始まる動物見つけたとして、話広げ難くありません?」


フレデリカ「困ったら文香ちゃんに聞けばいいしねー」


文香「…呼びましたか?」


杏「とりあえずデフォで杏の家にいるのなんなのなの?」


文香「杏さん、本棚の下から二段目右から4冊目の本をお願いします」


杏「うちに本棚なんて前は無かったんだけどね」



杏「あ、そう言えばこないだ人生のゲーム買ってきたんだけどさ」


フレデリカ「わぁお、アタシ達の為に用意してくれた感じ?」


肇「楽しみにしてくれてるんですね」


文香「言ってくだされば、私達も何か持ち寄りますよ?」


杏「違うし中古でワンコインだったから懐かしくなって買っただけだから」


フレデリカ「まったくもー、杏ちゃん照れ屋さんなんだから!」


文香「そんなところも可愛いポイントですね」


杏「畳み掛けてくんなし、コーラ没取するよ?」


フレデリカ「人生のゲームなんて久しぶりだねー」


肇「確か、色々とバージョンがありましたね」


文香「杏さんは、どれを買ってきたんですか?」


杏「ちょっと待ってて、今持ってくるから」


バタン



肇「…お二人とも、杏ちゃんに対しては畳み掛けるのが緩いですよね」


フレデリカ「そーお?まぁフレちゃんは優しいからね」


文香「ユニットのリーダーですから、あまり迷惑は掛けられません」


肇「…最近、お二人の性格がよく分かってきました」


フレデリカ「溜り場提供してくれてるし、追い出されたら困るからねー」


文香「居心地が良いですからね、とても」


肇「口にしないが吉、ですか。なかなか面倒な性格をしていますね」


フレデリカ「肇ちゃんには言われたくないかなー?」


文香「ベクトルは違えど、似た者同士のユニットですから」



バタン


杏「持ってきたよー」


肇「おかえりなさい、杏ちゃん。お風呂にしますか?ご飯にしますか?」


杏「じゃあ夕飯は肇ちゃんに作って貰おうかな」


フレデリカ「さーて、フレちゃんのリアルラックの高さを証明しちゃおっかなー」


文香「幸運は低くても…頭脳で、カバーしてみせます」


肇「そういう要素は無いゲームだった気がしますが…」


杏「まぁいいや、取り敢えずセットしよっか」


フレデリカ「…ねーねー杏ちゃん。なんか人生のゲームF!って書いてある様に見えるんだけどなー」


杏「まぁ色々バージョンあるしね」


文香「説明書に…『ご購入ありがとうございます!最大四人用ゲームですからピッタリですねっ!』…と、書いてあるのですが…」


杏「…やめとく?なんか現実にも影響がありそうなゲームになりそうなんだけど」


フレデリカ「まーまー、きっと楽しくなるって!」


肇「それでは、始めましょうか」



フレデリカ「それじゃ、フレちゃんからいくよー!」


シャー…5


フレデリカ「アンドゥットロワ…よんご!」


杏「もう少しフランス語で頑張ろうよ」


フレデリカ「えっとねーなになに?おめでとうございます!5マス目ですっ!だってさー」


肇「…え?それだけですか?」


文香「まぁ、特に何もないマス目な事もあるでしょう。次は私です」


杏「いや杏のターンだから。いくよー」


シャー…8


杏「お、いいね。えっと…音楽を聴きながら自転車運転、警察に怒られ8マス戻る…ってスタートまでじゃん」


肇「序盤からエゲツないですね…」


文香「8だけは、出さないように気をつけないといけませんね」


杏「調整出来るもんなの?」



肇「さて、次は私です」


シャー…9


肇「やりました!えっと…このゲームの終了時、鷹富士茄子さんを焼肉に連れて行く…って、なんですかこれ!」


杏「やりたい放題だなぁ」


フレデリカ「もしかしたらフレちゃんのマス目が一番当たりかもね」


文香「さて…次は、私です…!」


シャー…4


文香「指示は…4は幸せの4!他の3人から500F貰う、ですか…幸先良いですね」


フレデリカ「うぐがー」


杏「初期手持ちから500は痛い出費だなぁ」


肇「まだまだ勝負は分かりません。いきますよ!」



フレデリカ「いぇい!また5!えっとねー、おでんにちくわぶは関東圏の文化、だってさー」


杏「また何もないマス目だね。杏は8…またかよ」


肇「杏ちゃん、珍しく運が悪いですね。私は2です…ええと、イベントカード『茄子の施し』を手に入れる、だそうです」


杏「効果は何?」


肇「ルーレットを三回回して、そのうち一回を選んでその分進める、だそうです」


フレデリカ「わぁお、なかなか便利だねー」


文香「さて、私は…ふふ、10です!」


杏「珍しく文香ちゃんの運が良いね」


文香「指示は…最下位の人から1000F貰う、だそうです」


杏「ねぇこれ良い感じに友情崩壊ゲーじゃない?」



フレデリカ「逆に考えればいいんだよー!」


文香「茄子さんは…おそらく、私達の友情を試しているのでしょう」


肇「私達の団結力、見せつけてあげましょう!」


杏「友情は表面張力って言葉知ってる?」


フレデリカ「さーさーアタシのターン!」


シャー…10


フレデリカ「いぇい!わぁお、仕事をすっぽかしてフランス旅行!全財産を支払い、乗り物を飛行機に変える、だってさー」


肇「飛行機に乗っている場合、進めるマス目をルーレットの数字の3倍だそうです」


杏「何その永続版特急カードみたいなの」


文香「案外、サクッと終わってしまいそうですね」



杏「さて、杏のターンだね…って、1だ」


肇「1マス目は…仕返し、誰かから10万Fを奪える…これ、なんで1マス目にあるんでしょう?」


杏「まぁいいや、一番リードしてるフレデリカちゃんから貰うね」


フレデリカ「うぼぁー!」


文香「はい、約束手形です。ゴールまでには、2倍の金額を支払って返却して下さいね」


肇「さて、私は…よし、7です」


杏「ん、これスタートまで戻る、だってさ」


肇「…それはどうでしょう?私は速攻魔法、『茄子の施し』を発動していました!」


文香「していませんでしたよね?」


肇「してました!二回目は…7。三回目は…7…」


杏「いらっしゃい、杏の後ろへ。のんびり進も?」


肇「…じーざす」



その後もゲームは続いた


フレデリカ「5だから15!なになにー?パンケーキってパンなんでしょうか?ケーキなんでしょうか?悩んで一回休み、だってさー」


杏「2…またスタートに戻された」


肇「6…このゲームの終了時、鷹富士茄子さんを陶芸教室に連れて行く…まぁ良しとしましょう」


文香「高級レストランの会計時、財布を忘れて皿洗いで支払う、2回休み…」


フレデリカ「フレちゃんは休みだよー」


杏「…よし!5!何もない!」


肇「何もなしで喜ぶゲームって…」


杏「進めただけマシだよね」


肇「私は…6です。職業『アイドル』とイベントカード『人のお金で焼肉』を手に入れる。次の自分のターンに進む分、他3人も進む、だそうです」


文香「今回次回と私は休みですが…進めるなら、良しとしましょう」




フレデリカ「よーやくフレちゃんのターン!10だから30!」


杏「進行早いけど、ちゃんと約束手形返し切らないとスタートまで戻されるよ?」


フレデリカ「わあお、肇ちゃんから焼肉を奢ってもらう、30万F手に入れる、だってさー!」


文香「ピンポイント過ぎませんか?」


肇「ふふふ…甘いですよ、フレデリカさん!私はイベントカード『人のお金で焼肉』を発動!自分が何かを支払う場合、それを他人に押し付けられます!」


杏「えっぐ」


肇「対象はもちろんフレデリカさんです。支払いを先に処理するので、フレデリカさんは30万Fの約束手形を受け取り、その後30万Fを手に入れます」


フレデリカ「ありゃりゃ、2倍の金額で支払うから約束手形15万F分が追加かー」


杏「これはフレデリカちゃんもスタート地点まで戻るコースだね」




杏「さて、杏は1。6マス目は…もち米と白米のカロリーは、炊く前は実はほぼ一緒!…よし、何もない!」


文香「時折挟まれる豆知識はなんなのでしょう…」


フレデリカ「為になるゲームだねー」


肇「さて、私のターンですが今回は全員進めるんですよね…あ、2です」


フレデリカ「フレちゃんは6マスすすむよー。あ、水族館で一人でデート、1000F払って一回休みだってさー」


肇「私は給料日マスです。アイドルですから…ユニットメンバーの人数×5000Fだそうです」


杏「んじゃ2万Fね」


文香「私は…児童館の読み聞かせでホラーを読んだら大受け、3000F手に入れる…よし」


杏「杏は…またスタート地点までかよ!」



文香「私のターンは、今回も休みです」


フレデリカ「アタシも休みだよー」


杏「今度こそこの負のループから抜け出してみせる…いくぞぉ!」


肇「そろそろ8より先に進みたいところですね」


フレデリカ「ふぁいとー杏ちゃん!」


文香「…頑張って下さい!」


杏「集いし希望を力に変える!光さす道となれ!スリーエフリーダーの実力を見せてやる!」


フレデリカ「そーいえばリーダーなんだよねー」


文香「割と重要な設定ですね」


肇「あ、そろそろ喉乾きませんか?杏ちゃんが8より先に進めたらお茶淹れますよ」


フレデリカ「それはずっと飲めないやつじゃないかなー?」


文香「…せめて、夕飯までには飲みたいです」


杏「盛り上がってるんだから冷ますのやめない?」



杏「お、3だ」


文香「未だ、誰も止まっていなかったマス目ですね」


肇「指示はどうですか?スタートに戻る、ではありませんよね?」


フレデリカ「せめてお金貰えるといいねー」


杏「えっとね…おめでとうございます。ゴールまで進む…なにこれ」


肇「…終わりましたね」


文香「…私、全然ルーレット回せていないのですが」


フレデリカ「フレちゃん約束手形まみれだよー」


杏「え、ほんとなにこれ。製作者の顔が見てみたいよほんと」


ガチャ!


茄子「呼びましたか?!貴女の茄子ですよっ!」



杏「あ、茄子さん丁度いいところに来てくれたね」


茄子「楽しんで頂けましたか?私達三人で頑張って作ったんですよ」


フレデリカ「なんだか疲れちゃったねー、文香ちゃん」


文香「そうですね…誰かに焼肉をご馳走して頂かないと、腹の虫が収まりません」


杏「誰のせいだろーね?」


茄子「だ、誰でしょうねー?ささ、皆んなで仲良く夕飯にしましょう!」


肇「茄子さん、陶芸に興味があるんですか?!私が1から教えてあげますから、早く始めましょう!」


茄子「え、いや、あのですね。今から仲良く夕飯を…」


杏「こういうのって元凶が焼肉をご馳走すべきじゃない?」


フレデリカ「ねーねー茄子さん。アタシ達お腹すいたなー」


文香「…4体1、ですよ?」


茄子「こう言うのって普段でしたら朋さんの立ち位置ですみませんちょっと近寄って来ないで下さ


平和な終わり方
お付き合い、ありがとうございました

フレデリカの誕生日のお話、よろしければ

フレデリカ「きっと甘くて特別な」
フレデリカ「きっと甘くて特別な」 - SSまとめ速報
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