モバP「増殖のアンダーザデスク」 (29)

どうも、もりくぼです

部屋から出たくないトコロを我慢して事務所までやって来たもりくぼです

事務所まで来たらせめて机の下で休まろうと思っていたもりくぼです

いつの間にか…… 机の下に……

……三人で居る事に安らぎを憶えるようになったもりくぼです

ですが……

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乃々「あの……」

まゆ「あら、乃々ちゃん、おはようございます」
輝子「お、おはよう… ボノノちゃん」
文香「おはようございます…… 乃々さん」
唯「おはよ~、乃々ちゃん♪」
卯月「おはようございます、乃々ちゃん」

今日は… 何故だか… 5人も居るんですけど……!

乃々「……」

輝子「ど、どうかしたか……?」

乃々「……えっ?」

乃々「あ、いえ、皆さん、おはようございます」

乃々「というか…… 皆さんこそ、どうかしたんですか……?」

まゆ「?」
輝子「?」
文香「?」
唯「?」
卯月「?」

乃々「今日は… 机の下のメンバーが多い気がするんですけど……」

文香「……ああ、それはですね」

文香「昨日……皆さんと街を散策していた際……」

文香「まゆさんと輝子さんに…… 机の下はとても良い所だと…… お聞きしまして……」

文香「それで、今回―――」


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注)5th アイプロの翌日という設定のSSです

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文香「あの……」

まゆ「あっ、文香さん、おはようございます」
輝子「お、おはよう… ございます……」

文香「はい…… おはようございます」

文香「……えっと」

文香「……本日は、お日柄も良く……」

まゆ「……え?」
輝子「……フヒ?」

文香「あ…… いえ…… 間違えました」

文香「その……」

文香「今日も…… 机の下にいらっしゃったんですね」

文香「お二人とも……」

輝子「……え、あ、まぁ 、定位置… みたいなモノだしな」

輝子「私達にとっては……」

まゆ「そうですねぇ」

まゆ「昨日も言っていたと思いますけど、実は、机の下って凄く居心地の良い場所なんですよぉ」

まゆ「静かで、穏やかで」

まゆ「プロデューサーさんにもとても近くて……」

輝子「湿度も高いしな…… フヒッ」

まゆ「それに、輝子ちゃんや乃々ちゃんと一緒に居ると… 温かくて、心も安らぐんですよねぇ」

文香「そうなのですか……」

まゆ「……入ってみますか?」

文香「……え?」

輝子「その…… 文香さんなら… 気に入ってもらえると思いますし……」

文香「……本当に、よろしいんですか?」

まゆ「勿論ですよぉ」

輝子「さ、さあ…… どうぞどうぞ」

文香「……では、お言葉に甘えまして」

文香「失礼します……」

ゴソゴソゴソ

文香「……へぇ」

文香「これは……」

文香「また……」



文香「良いですね……」ウットリ…



まゆ「ふふっ」
輝子「フヒッ」


文香「世間から…… 程好く隔絶されたような……」

文香「それでいて…… すぐ近くにお二人が居ることで…… 安心感や温もりが感じられて……」

まゆ「……どうやら、気に入って頂けたみたいですねぇ」

文香「はい…… 確かに…… 良い所です」

輝子「フヒヒ… 文香さんなら分かってくれると思ってた」

文香「ええ…… 輝子さんの直感の通りでしたね」

文香「……もしよかったら、もう少し……ここに居ても……?」

輝子「も、勿論」
まゆ「勿論ですよぉ」

まゆ「昨日した散策の事とか、パーティーの事とか」

まゆ「話したい事が一杯有りますし」

輝子「それに… き、昨日は出来なかったキノコの話も…… フヒッ」

文香「……ありがとうございます」

まゆ「いえいえ」
輝子「いえいえ」


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文香「という次第です」

乃々「は… はあ……」

唯「でもってぇ、次にゆいが~」


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―――
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唯「みんな、おっはよ~☆」

まゆ「あっ、唯さん」

まゆ「おはようございます」
輝子「お、おはようございます」
文香「おはよう……ございます」

唯「はい☆ おはようございま~す♪」

唯「でぇ、どったの~?」

唯「まゆちゃんと輝子ちゃんは兎も角、文香ちゃんまで机の下に居るって珍しいよね?」

唯「ていうか、ゆい、始めて見たし」

文香「あ…… はい…… 実は、お二人に机の下はとても居心地の良い場所とお聞きしたので……」

文香「今回…… お邪魔させて頂いた次第です」

唯「へぇ~」

唯「……じゃあ! ゆいも!」

まゆ「……え?」
輝子「……え?」
文香「……え?」

唯「ゆいも入れてちょ~だいな☆」

唯「なんかスゴ~く楽しそうだし♪」

輝子「えっ、わ、私は構わんけど……」

まゆ「流石に……狭いですよね……?」

文香「……なら、私が隣の机の下に……」

唯「ええっ!?」

唯「ちっが~う! そうじゃなくて……」

唯「おじゃましま~す☆」


ゴソゴソゴソ

ムギュムギュムギュ


唯「こうやって~、みんな一緒にってこと♪」

唯「こっちだと、ちょっと狭いかもだけど」

唯「温かくて、柔らかくて、幸せって感じがするでしょ♪」

まゆ「……ふふっ」
輝子「……フヒッ」
文香「……ふふ」

まゆ「そうですね」

輝子「ふ、冬だと… 尚更な」

文香「はい……」

唯「でしょでしょ♪」

唯「でぇ~、なんか楽しそ~に話してたけど」

まゆ「あ、はい、それはですね、昨日の――」


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―――

―――
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唯「って事が有ってね♪」

卯月「最後に私が」


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―――

―――
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卯月「おはようございまーす」

卯月「って……」


シーン……


卯月「あれ?」

卯月「誰も…… 居ない……?」

「卯月ちゃん! 卯月ちゃん!」

卯月「えっ?」

「こっちこっち!」

卯月「この声は……」

卯月「唯ちゃんですよね?」

卯月「でも、机の下で何を―――」

卯月「え゛っ?」

唯「おっはよー☆」
まゆ「おはようございます」
輝子「お、おはよう… ございます」
文香「おはよう…… ございます……」

卯月「……」

卯月「……」

卯月「えっと……」

卯月「お、おはよう、ございます……?」

輝子「フヒッ、健気で可愛らしいリアクション… ありがとうございます」

唯「うん、卯月ちゃんらしいね♪」

文香「はい……」

まゆ「そうですねぇ」

卯月「えっ? あの…ありがとうございます…… なのかな?」

卯月「それで…… 皆さんどうしたんですか……?」

卯月「アンデスのお二人は別として、文香さんと唯ちゃんまで机の下っていうのは……」

文香「ああ…… それはですね」

文香「昨日、お二人に…… 机の下は居心地が良いと……お聞きしまして」

文香「そこで今回…… 私もお邪魔させて頂いて……」

唯「更にゆいも仲間に入れてもらったわけなんだ♪」

卯月「なるほど~」

卯月「そういう事だったんですか」

唯「で、卯月ちゃんも早くおいでよ♪」

卯月「……えっ?」

卯月「あの……?」

輝子「ど、どうぞ……」

卯月「えっと…… それって、私も机の下にって事……ですか……?

まゆ「はい」

卯月「いや…… 流石に五人は入りきらないんじゃあ……」

輝子「フヒッ、あと一人くらいなら入るから大丈夫…」

まゆ「それに、もう少し詰められますし」ムギュムギュムギュ
文香「はい……これくらいスペースが有れば…… 大丈夫ではないでしょうか……」ムギュムギュムギュ

卯月「えっ、いや、あの……」

まゆ「ふふふっ、まゆ達の思いはもう決まってますから」

輝子「ああ… ここまできたら… 卯月さんもどーんと… な?」

文香「はい…… 卯月さんなら…… 気に入って頂けると思いますし……」

唯「うん、きらりんじゃないけど、すんごくハピハピするんだよ♪」

まゆ「ですので、さあ、どうぞ」
輝子「だから、さあ、どうぞ」
文香「ですので…… さあ…… どうぞ……」
唯「だから、さあ、どうぞ☆」

卯月「えっ、あの」

まゆ「どうぞ!」
輝子「どうぞ!」
文香「どうぞ……!」
唯「どうぞ☆」

卯月「……」

卯月「…………」

卯月「……しっ、島村卯月! 頑張ります!!」


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――――――
―――

―――
――――――
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卯月「というわけなんです」

乃々「は… はあ……」

乃々「いや、よく五人も入ったと思うんですけど」

卯月「島村卯月、頑張りました!」ブイッ!

乃々「なんかもの凄くノリノリなんですけど……」

まゆ「でも…… 困りましたねぇ……」

まゆ「流石に六人は入りきらないでしょうし……」

文香「乃々さん分のスペース…… 上手く作り出せると良いのですが……」

乃々「しかもナチュラルにもりくぼもメンバーに入れられてるんですけど!?」

輝子「……えっ? だって… ボノノちゃんもアンデスのメンバーだろ……?」

唯「うん、寧ろ、乃々ちゃんが正規メンバーで、ゆいと文香ちゃんと卯月ちゃんがサポートメンバーって感じかな♪」

文香「そうですね…… ここの地権者はやはり、まゆさんと輝子さん…… そして乃々さんだと思いますし」

卯月「ですのでやはり、乃々ちゃんに入ってもらわないといけませんね」

乃々「えっ、いや、もりくぼは隣の机の下にでも行くので……」

輝子「あっ、隣は私のトモダチと」

まゆ「私の私物で一杯なので」

隣の机<腹パンパンやぞ

乃々「oh……」

唯「……あっ☆」

唯「良い事思いついちゃった☆」

唯「乃々ちゃんの座るスペースが無いのなら……」

唯「膝の上に座ってもらえば良いんじゃん♪」

文香「……それはつまり、私達の誰かの膝の上に、乃々さんが座る…… という事ですね」

唯「うん、乃々ちゃんの体重なら、膝の上に乗せても大丈夫だろうし」

卯月「確かに、それは良いアイデアですね」

卯月「……あっ、でも、輝子ちゃんの場合、体格的に辛いんじゃあ……」

輝子「だ、大丈夫… たまには私も… 年上らしいトコロも見せたいしな…」

まゆ「……ふふっ」

まゆ「輝子ちゃんもお姉ちゃんですもんね」ナデナデ

輝子「ま、まあな…… フヒッ」

乃々「え、あの……」

輝子「で、ボノノちゃんは…… 誰の膝を選ぶんだ?」

乃々「あっ、もう座るのは規定事項なんですね」

まゆ「まゆですよね?」
輝子「私… だよな…?」
文香「私は…… 如何でしょうか?」
唯「ゆいにお任せあれ☆」
卯月「私に任せてください!」

乃々「ちょっと…… あの……」

まゆ「どうぞ!」
輝子「どうぞ!」
文香「どうぞ……!」
唯「どうぞ☆」
卯月「どうぞ!」

乃々「ほ、本気…… ですか……?」

まゆ「はい」
輝子「はい」
文香「はい」
唯「はい」
卯月「はい」

乃々「」

乃々「…………」

乃々「!」ピコーン!

乃々「も、もりくぼは…… 椅子に…… プロデューサーさんの椅子に座るので――」


「あー、すいません、そこはもう私が座ってしまってるので」


乃々「……えっ?」クルリ

ちひろ「どうも」

乃々「ち、ちひろさん……?」

乃々「ど、どうして… ここに……?」

ちひろ「いやぁ、何やら楽しそうな事をしてらしたので、是非私も混ぜてもらおうかと思いまして」

輝子「フヒッ、これで進退窮まったな、ボノノちゃん」

ちひろ「もうここまで来たら、座るしかないと思いますよ」

まゆ「ですね。まゆ達はもう準備万端ですし」

唯「というわけで☆」

まゆ「どうぞ!」
輝子「どうぞ!」
文香「どうぞ……!」
唯「どうぞ☆」
卯月「どうぞ!」

乃々「え、いや、その……」

乃々「……むむぅ」


この場合… どうするのがいいんでしょうか……

やはり… 一番付き合いの長いまゆさんか輝子さん……

でも…… まゆさんと輝子さんなら、これから幾らでも機会が在るような……

なんたって毎日机の下で会うわけですし……

もりくぼが最年少である以上、お二人に甘えたって変でないはずですし……

となると……

文香さん、唯さん、卯月さんのどなたかに……?

このお三方の場合、これが最初で最後の機会かもしれませんし

ですが…… お三方の内、誰を選べば……?


乃々「むむむぅ……」


皆さん優しくて魅力的な方ですし……

……いっその事、お三方の膝に寝そべるというのは……

選べないのなら…… 選ばないという選択……

いや、それは流石に行儀が……

でも…… それじゃあ……


乃々「むむむむぅ……」

輝子「あ、あの… まゆさん…」

輝子「ボノノちゃん… マジで困ってるみたいだから…」

輝子「そ、その… 私がまゆさんの膝に座っちゃ… だ、ダメか……?」

輝子「そうすれば… ボノノちゃんも入れるようになるし」

まゆ「そうですねぇ。まゆ達も乃々ちゃんを困らせたいワケじゃありませんし……」

まゆ「輝子ちゃんには悪いですけど、まゆの膝で我慢してもらうという事で」

輝子「いや… 寧ろまゆさんの膝なら… 役得だから… フヒッ」

輝子「で、では…… 失礼して」

まゆ「はい、どうぞ」

輝子「……フヒッ」

まゆ「どうですかぁ? まゆの膝は」

輝子「フヒヒ、温かくて… 最高な気分……!」

まゆ「ふふっ、ありがとうございます♪」ナデナデ

輝子「おおう……! ナデナデ付きとは…… 極楽…マジ最高……!」

唯「あー!」

唯「まゆちゃんだけズル~い!」

唯「輝子ちゃん輝子ちゃん! 次はゆいの膝にね☆」

文香「あの…… 輝子さん…… もしよければ…… 唯さんの次は私の膝に……」

卯月「輝子ちゃんっ、私も是非!」

輝子「オウフ、ま、まさかのモテ期到来……!!」

乃々「…………………………………………」

ちひろ「あの…… 私の膝で良ければ、座りますか……?」

乃々「……」コクリ

乃々「……」ポスッ

乃々「……」

天使ちひろ「……」ナデナデ

乃々「……あっ」

大天使ちひろ「……」ナデナデ

乃々(……これはこれで)

乃々(良かったかも…… しれないんですけど……///)

輝子「……フヒ」

輝子「フヒヒ……」

輝子「ヒャッハー!!」

輝子「もうリア充なんぞ怖くねぇz―――」ガバッ


ゴツン!!


まゆ「あっ」
文香「あっ」
唯「あっ」
卯月「あっ」
ちひろ「あっ」
乃々「あっ」

乃々(……やっぱりコッチで良かったんですけど)

おわり

私は机になりたい

ならば私は床だ

私はあえて椅子を選ぶ

ふみふみを膝にのせたい

モバ付けろカス

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