【モバマスSS】モバP「平成のジョーシキ!YATTEとーらい!」 (55)

モバP「今週もやってきました!YATTEとーらい!」


ちひろ「今週は大人から子供まで大人気のハンバーグを作ります!」




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1482836866

――12歳 中学生アイドルの場合


モバP「今日のお題はハンバーグです」


ありす「予習済みです。失敗はあり得ません」


モバP「それじゃ、いっちょ作ってみようか。ハンバーグって何のお肉を使うの?」


ありす「ひき肉です。牛100%が多いですが、私は豚ひき肉を入れた方が好きなので」


モバP「おじさんも好きだよ。豚ヒキ入りのハンバーグ」


ありす「こねます。途中に繫ぎとして小麦粉と卵の卵黄を入れます」


モバP「うんうん。順調だね」


ありす「玉ねぎをみじん切りにして、炒めます」


モバP「泣かないように気を付けてね」


ありす「その点は心配ありません。ゴーグルと鼻せんをして防ぎます。対策はバッチリです」


モバP「バッチリだけど、アイドルがしていい表情じゃないよ。ありすちゃんのファン辞めますって言われちゃうよ」

モバP「そういえば、みじん切りするときにミキサー使う人多いけど、ありすちゃんは使わないんだ」


ありす「そっちの方が楽で、細かく切れますが、私は玉ねぎの食感、粗い方が好きなんです」


モバP「こだわりがあるんだね~」


ありす「次に玉ねぎを飴色になるまで炒めます」


モバP「おっ飴色って言葉使えるんだね。炒める手つきも様になってる」


ありす「私だって進化します。あのイチゴパスタは失敗ではありませんでしたし。今でもよりおいしいものを作る自信があります」


モバP「まあ、それは別の機会でね。さ、飴色のたまねぎが出来上がったね。それをどうするのかな?」


ありす「これを冷ました後、ひき肉の中に入れます」


モバP「おお。ここまでは順調だね。料理は誰に習ってるの?」


ありす「全部独学です。タブレットでレシピサイトの真似をしながら」


モバP「良い感じに混ざって来たね」


ありす「ここで形作りをします。小判状にして空気を抜きます」

モバP「良い手つきで順調に空気が抜けて――」


ありす「あ!」スカー


モバP「ハンバーグがすっぽ抜けて地面に落ちちゃった」


ありす「…撮りましたか?」


モバP「うん」


ありす「ダメですからね!今のは!」


モバP「はいはーい(棒)」


ありす「気を取り直して、空気が抜けた後はフライパンで焼いていきます」


モバP「ま、ここまでくればもう後は完成だよね」


ありす「最後にソースを作ります」


モバP「もうそこまでしなくていいんだよ」


ありす「これを使って…」つイチゴ


モバP「ちょっと!何でここでイチゴが出てくるの!?」


ありす「肉に酸味を加えるんです。これで完璧なハンバーグになります」

モバP「イチゴに砂糖入れて煮詰めて、あー。甘い匂いがしてきたね…」


ありす「完璧に近づいてきました。理想的な匂いです」


モバP「美味しいと思うよ『単品』だったら」


ありす「このソースをハンバーグにかけて完成です」ドヤァ


モバP「あーあ。せっかくの美味しいハンバーグが台無しだよ。ちょっとだれかー!」


――


友達(晴)「おっ。ハンバーグじゃん。しかもケチャップもあってうまそーだな」


ありす「自信作です」


晴「いっただっきまーす。――んぐ!?」


晴「な、なんだこのソース!?妙に酸っぱいぞ!」


ありす「イチゴのソースです。良いアクセントになっています」


晴「いやいや!駄目だって!梨沙も食ってみろよ!」


友達(梨沙)「何であたしが…。うえ…。この酸っぱさはちょっとミスマッチも良いところよ…」

ありす「そんなはずありません。このソースがハンバーグ似合わないはずがありません」


晴「なら食ってみろって…」


梨沙「そうね。自分が美味しいかどうか確かめた方がいいわ」


ありす「そんなはずは…」モグモグ


晴「どうだ?」


ありす「…そんなはずは」モグモグ


モバP「なんど食べても同じだと思うんだけど…」


ありす「砂糖の量が多すぎましたね。今度はもう少し減らして再挑戦します」


モバP「反省の色ナーシ!つぎいってみよー!」

――15歳 高校生(?)アイドルの場合


そら「そらちーんくっきんぐ~!」


モバP「テンション高いね。おじさん頭痛くなりそう」


モバP「今日のお題はハンバーグ」


そら「はんばーぐ!そらちんのだいこうぶつー!」


モバP「大好物なら作れるよね」


そら「れっつくっきーんぐ!まずはひき肉にするから、牛肉を挽く!」


モバP「牛ばら肉もってところてん押し出すやつ持ってきちゃったよ…」


そら「れっつぱ~んぷ!――あり?みーとが挽いて出てこない?」


モバP「そりゃそーだよ。網目がでかすぎるんだもの」


そら「ならしょーがない☆牛ひき肉使うか☆」


モバP「分かってるなら、最初からそれつかってよー」


そら「そらちんはー。みーと100%のはんばーぐが大好き☆」


モバP「おじさんも牛100%の方が好きだよ」


そら「お次は玉ねぎをミキサーで粉砕☆」ギュイーン


モバP「物騒な言葉使うねー」


そら「この玉ねぎを炒めまーす。ばたーも入れて」


モバP「少し危なっかしい手つきだけど、料理はしている感じかな?」


そら「そらのクッキングは毎日っていうわけにはいかないんだ。収録でいない時はどうしてもって感じ」


モバP「売れっ子アイドルも大変だね。でも今回の料理は失敗すると大変になっちゃうね」


そら「良い色になったから、ひき肉をコネコネ☆途中で小麦粉と卵黄を入れてさらにコネコネ☆」


モバP「おー手つきいいね」


そら「それが出来たら、形を作って…」


モバP「どんな形が好きなの」


そら「そらちんはびっぐが大好き☆だから、びっげすとなはんばーぐで決まり☆」


モバP「大きくするのは良いけど、ちゃんと焼けるか心配だなー」

そら「後は焼くだけー☆」


モバP「今までの料理の出来はどうかな?」


そら「ぱーふぇくと☆そらちんのくっきんぐはさくせすフル☆」


モバP「大した自身だけど、ちょっと後ろ見て!後ろ!」


そら「うーぷす!変な煙が出っちゃてる!」パカッ


モバP「真っ黒な煙だ。早く消化消化!」


そら「しっぱいしっぱい☆真っ黒焦げになっちゃった☆」


モバP「どーすんのこれ?食べられないじゃないの?」


そら「のんのん。この表面の黒い部分を剥がせば食べられる☆」


モバP「上手く出来るのかね…」


そら「このようにぺりぺりー。わお!美味しそうになった!」


モバP「うまく行くもんだねー。でも、数々のミスで失敗にしておくからね」

――19歳 アイドルの場合


千奈美「アタシ、料理なんてほとんどやったことないわ」


モバP「今日の料理はハンバーグです」


千奈美「ふうん。食べ慣れてるし簡単じゃない?」


モバP「すごい自信だね。それじゃたのむよ~」


モバP「まずは肉選びだけど…」


千奈美「あれは豚ひき肉?」


モバP「豚を使う人も多いけど、牛肉の方が一般的かなー」


千奈美「これを焼けばいいんじゃない?」


モバP「ちょっと!ちょっと!つなぎやこねる作業は!?ぼろぼろになっちゃううよ!」


千奈美「何よこの肉、全然まとまらないじゃない。安い肉なんじゃないの?」


モバP「まとまらないのは肉じゃなくて、あなたの問題!」

千奈美「こんなの、あたしの知っているハンバーグじゃないわ…。まとめればいいのよね…」


モバP「なーんか嫌な予感…」


千奈美「おにぎりのように握って、海苔で巻けばそっれぽく見えるわね」


モバP「もうハンバーグじゃなくなってるって」


千奈美「あつっ…」


モバP「焼きたてだからねえ」


千奈美「それっぽく出来たわね。のりは海鮮風味ってことよ」


モバP「もうめちゃくちゃ!だれかー!」


――


友達(愛結奈)「…何これ?」


千奈美「ハンバーグよ」


友達(久美子)「これ、ハンバーグじゃなくてそぼろの海苔締め?」


千奈美「上手くまとまらなかったのよ!」

愛結奈「ハンバーグってね、ひき肉をこねて小麦粉とか卵黄をつなぎとして使ってまとめるのよ」


久美子「――響子ちゃんがこれを見たら、家事モードに豹変するわね…」


千奈美「見た目は確かに間違いなのは認めるわ。でも味は問題なしよ…」


モバP「味付けなんてしていなかったのに、どこでそんな自信が出るんだろう?」


愛結奈「…味なんかしないわ」モグモグ


久美子「…味付けしたの?」モグモグ


千奈美「…なにそれ?」


愛結奈「お肉に塩もコショウも振ってないの!?」


久美子「あなたも食べてみなさい!」


千奈美「…美味しくないわね」モグモグ


愛結奈「今度美味しいハンバーグのでも食べましょう。それで覚えて行けばいいわ」


モバP「料理の道も一歩から。次ガンバッテネ!」

今日はいったんここまで。
年内には終わらせますので。よろしくお願いします。

モバP「今回のハンバーグ、ただしく出来た人は11人中5人でした~」




ちひろ「ハンバーグ。意外と苦戦する人が多かったですねー」


モバP「つなぎが分からない人が結構多かったですね。それでは、ただしい作り方を教えて頂きましょう」


ちひろ「恋のハンバーグを歌うほど、ハンバーグ作りは得意の五十嵐響子さんです。どうぞー」パチパチパチ


響子「よろしくお願いします!」


モバP「いかがでしたか?VTRを見て?」


響子「惜しい人が多かったですね」


モバP「ひき肉そぼろの海苔締めはレパートリーに使えますか?」


響子「…斬新でしたね」


ちひろ「さて、今日作っていただけるハンバーグは?」


響子「今回は煮込みハンバーグです!」


モバP「寒い冬にぴったりですね」


響子「ハンバーグのたねですが、今回は牛豚合いびき肉を使います。量は半分ずつです」

モバP「大きさは?まさか大きな一個では?」


響子「(ありえ)ないです。一口大に作っていきます。熱々の煮込み料理ですから、最後の一つまで熱い方がいいですよね」


ちひろ「今回の煮込みソースはカレー風味です。カレー粉とスパイスと水を入れていきます」


響子「お子様やからいのが苦手な方には、スパイスを抑えた方がいいと思います。合わせる具材は玉ねぎと人参です。先に人参を入れて、玉ねぎを入れてください」


モバP「カレー風味なら、ご飯に合うし最高ですね」


響子「同じ料理でも季節にあった出し方をすると、美味しさがぐっと上がります!」


ちひろ「カレーの良い匂いがしてきましたね」


響子「カレーのソースが出来たら、いよいよハンバーグを入れて一緒に煮込みます!」


モバP「あー!早く食べたい!」


響子「もう少しだけ待ってくださいね。最後に隠し味でコンソメスープの素を半分だけ入れて完成です」


ちひろ「カレー煮込みのハンバーグです」


モバP「ああ…。これは美味しい…。どうですか出演者の皆さん?」

留美「これは…。美味しいわね…」


瞳子「さすがとしか言いようがないわ…」


美優「…私も負けてられないです」


瑞樹「これこれ!本当に美味しいわ~」


早苗「響子ちゃん、私のお嫁さんにならない?」


響子「え?それはその…」チラッ


モバP「いやー本当に美味しい!こんな作れるの羨ましーなー」モグモグ


全員「――このダメ司会者!」


ちひろ「え、えーっと!それでは達人のツボです!」


響子「はい!――ハンバーグ。季節と合わせて味も倍増!」


モバP「本当に美味しい料理ありがとうございました!いじょう、YATTEとーらい!でしたー!」

千奈美「何であたしだけ笑いもの扱いなのよ!」


モバP「笑いものもなにも、あれだけ酷い料理作っちゃなー。スタッフだって、げんなりしていたぞ?」


千奈美「ぐっ…」


モバP「たまには料理もしてみることだ。清美や愛結奈、久美子だって出来るはずだし、この番組でやり方を勉強するのも良いと思うぞ」


千奈美「くっ…」


モバP「次回は和食の定番、サバの味噌煮を作る!」

――翌週


モバP「平成のジョーシキ!YATTEとーらい!今回は和食の定番です」


ちひろ「サバの味噌煮と言えば、ご飯のおともにぴったりの食べ物ですね」


モバP「最近は子供の魚離れとも言われていますが、とらいアイドルたちは作ることが出来るのでしょうか?」


モバP・ちひろ「YATTEとーらい!」


――13歳 ドーナツ大好きアイドルの場合


スタッフ「今回のテーマはサバの味噌煮です」


法子「あー!給食に出て来るやつでしょ!美味しいよねー!」


モバP「そうそう。それだよ。でも肝心のサバ分かるかな?」


モバP「今回はぶり、イワシ、サバ、メザシ、シラウオを一尾で用意してるんだけど、わかるかなー?」


法子「うわー。いっぱいあるねー。サバは…難しいなあ」


モバP「やっぱり今の子は魚一尾は見たことないんだなぁ」


モバP「しましまの模様が付いているのが、サバなんだけど…」


法子「これだ!」


モバP「それはイワシだよ」

法子「三枚に下ろす方法って家でお母さんに教えてもらったんだー」


モバP「手際は良いんだけど、これイワシなんだよなあ」


法子「うーん。なんか身が小さいような…」


モバP「お、気づいた?それサバじゃないんだって」


法子「ジー」


モバP「見てる見てる。さあ、サバを当てられるかな?」


法子「やっぱりこれがサバだ!」ユビサシッ


モバP「結局イワシのままで行くのね…」


法子「鍋に、お味噌と水を入れて、サバを一緒ににまーす!」


モバP「あー。それじゃ駄目なんだよなー」


――1分経過


法子「…あれー?いつまで経ってもお味噌がドロドロにならない…」


モバP「煮詰めることが大事だからね。もう少し沸騰させなきゃ」


法子「そっか!片栗粉が足りないんだ!」


モバP「えー!せっかくイワシの味噌煮がうまくいきそうだったのに」

法子「水で溶いて、投入!」


法子「わ!わ!あっという間にどろってなってる!やっぱりこれで合ってたんだねー」


モバP「片栗粉使ったら、どうなるか知らないよ…」


法子「あ、あれ?今度はうまくお味噌が混ざらない…」


モバP「片栗粉結構使ったから、とろみが出ちゃって、味噌の光沢が無駄にある状態だよ」


法子「こんなもんかな?これをお皿に盛りつけて。――かんせいー!」


モバP「ちょっとおともだちー!」


――


お友達(時子)「何これ?変にてかりがあるんだけど…」


法子「サバの味噌煮!」


時子「貴女本気で行ってるの?この魚はどう見ても、イワシよ」


法子「ええ!そうなの?」


時子「貴女、サバがどれかも分からないわけ?」


法子「う、うん…」


時子「この魚は?」ブリユビサシー

法子「え、えーっとサバじゃないんだから、アジだ!」


時子「こんなに大きくないわよ。これはブリよ」


法子「ご、ごめんなさい…」


時子「…今度、水族館に行くわよ」


法子「え?」


時子「アイドルなんだから人並みの教養を持ちないさい。今のままじゃ、『ドーナツだけで大きくなってきた』と後ろ指差されるわよ。そこで勉強するのよ」


法子「うん!ありがとう時子さん!」


モバP「そう言って、美味しいかどうか避けましたねー。――痛い!」


時子「人聞き悪いこと言わないで頂戴。ここで貴方を三枚に下ろされたいの?」


モバP「ヒエッ」


ホントニホントニゴクローサン

今日はここまで。御用納めだったので、続きは明日!
サバ味噌の次は、ロールキャベツで閉める予定です!

では続きをば・・・


――14歳 工学系アイドルの場合


モバP「今日のお題は、サバの味噌煮です」


晶葉「この私に料理で勝負か?目に物見せてやるぞ!」


モバP「自信満々だね。でも、機械は無で自分の目で手で料理を作んだよ」


晶葉「むっ…。まあいい。私の実力を解くと見るがいい!」


モバP「まずは魚選び。ここでつまずいちゃいけないよね」


晶葉「サバというのは、魚へんに青いと書く。その名の通り、青いのがサバだ」


モバP「一目見ただけで、サバを見抜いたね。これは期待してもいいかな?」


晶葉「…」


モバP「包丁を握ったまま固まっているんだけど、どしたの?」


晶葉「…作り方の段取りをシュミレートしていた!これでバッチリだ!」


モバP「本当に大丈夫かな?おじさん心配になってきたよ…」

晶葉「私は天才だぞ?料理くらいお茶の子さいさいだ!」


モバP「そう言いながら、包丁持っている手が震えてるよ…」


晶葉「さ、さあ、やるか…」


モバP「まずは頭を切るんだけど…」


晶葉「はー…。えいっ!」


モバP「勢い良く切っていったね」

晶葉「さ、さあ。次は何をすればいいんだ?」


モバP「1回包丁きっただけで、もうばてばてだね。大丈夫?」


晶葉「私は天才だぞ?これくらいどうってことない。サバの味噌煮というんだから、このまま味噌で煮てしまおう!」


モバP「ちょっと!それはいくら何でも乱暴じゃない?匂い消しも何もしていないよ」


晶葉「ふふん。これで私も料理が出来ることをお茶の間の諸君にもおみせできたしな」


モバP「全然できてないよ。むしろ料理が出来ていないって証明しちゃったよ」


晶葉「…しかし、一向にサバの味噌煮っぽくないな。何というか、とろみと照りがないような…」


晶葉「よし!水あめを入れよう!」


モバP「ちょっと!ちょっと!何を入れようとしているの!?そんな物入れたら台無しになっちゃうよ!」


晶葉「よし!大分それっぽくなってきたな!」


モバP「大分甘い匂いが漂っている気がするんだけど…。ちょっとお友達~!」

お友達(頼子)「…これは?」


晶葉「サバの味噌煮だ!天才の私が作った逸品だぞ!」


お友達(都)「…なんだか少し匂いが違いますね!」


晶葉「私の自信作だ。遠慮なく食べてくれ!」


頼子「…」モグモグ


都「…」モグモグ


頼子・都「!」


頼子「こ、これは…」


晶葉「どうだ!私の味は?」


頼子「…サバの特有の苦いが消えていませんね」


晶葉「なに?どういうことだ?」

都「霜降りをしていませんね!このサバは!」


晶葉「霜降り?この魚は脂身がないのではないか?」


頼子「…晶葉ちゃん。霜降りというのは、熱湯を魚にかけることで魚の臭みを消すテクニックです」


晶葉「む、そんな技法があるのか。初耳だった」


都「後は、一気に強火で煮詰めて、落し蓋をして弱火に。味をしみこませるんです」


晶葉「ふむ…。料理にもテクニックがあるのか。奥が深そうだな!」


頼子「そうですね。和食系なら葵ちゃんに聞いてみるのが一番でしょう」


晶葉「今度みんなで聞きに行って実践だ!」


都「おー!」


モバP「なんだかドエライプロジェクトになりそうだなー。次回に会ったら上手くなっててね!」

――24歳 クール系アイドルの場合


モバP「今日のお題は、サバの味噌煮です」


のあ「…」


モバP「固まっちゃったのかなー?おーい?」


のあ「…やってみせるわ」


モバP「お願いしますよー」


のあ「まずは魚を選ぶわ…」


モバP「さーて、サバは分かるかな?」


のあ「…これね」


モバP「おおー。さすがだねー」


のあ「次に、二枚におろして半分にして切るわ」


モバP「表情も変えずに淡々と調理していくね」

モバP「のあさんは料理はやりますか?」


のあ「…たしなむ程度に。先の美食公演からは特にやるようになったわ」


モバP「あの時は、仙人役として美由紀ちゃんを鍛え上げていましたね」


のあ「…あれは、料理を作る師である響子と葵に助けられて、おんぶにだっこだったわ…。今回は己の力不足を痛感したわ」


字幕「切り身に熱湯をかけて匂いを消す」


のあ「色々と学んだわ。中華はフェイフェイ。和食は葵。そして洋食は響子…。大分コツは掴んできたけど、まだまだ彼女たちの域には辿りつけないわ」


字幕「味噌は白みそと赤みそを1対1で使用。生姜を1個切って、水とサバを鍋に入れる」


モバP「得意料理はなんですか?」


のあ「中華は麻婆豆腐。和食はほうれんそうのお浸し。洋食は…オムライスよ」


モバP「随分、可愛いね。オムライスか…。ケチャップで文字書くのかな?」


のあ「…ご想像にお任せするわ」

字幕「弱火にしてアルミホイルで落し蓋をする」


モバP「順調に調理が進んでいるね」


のあ「ここで手こずるなら、師匠に申し訳ないわ」


のあ「…完成よ。サバの味噌煮」


モバP「…正解です!」


のあ「ふっ…。これくらいで造作もないわ」


――


(友達)みく「のあにゃん。どうだったにゃ?」


のあ「正解よ。あなたのために作ったのよ。・・・サバの味噌煮」


みく「にゃーーー!魚は駄目だって言ってるでしょ!」


(友達)アーニャ「みく…。これはのあが作ってくれたものです…」


みく「あーにゃんまでなんで!?」


のあ「…作ったの。食べてもらえないかしら?」


アーニャ「」モグモグ


アーニャ「ダー。すごく、美味しいです。のあ。料理、とっても上手です」

のあ「さあ…」スッ


アーニャ「次は、みくの番です」ヌッ


みく「いやにゃーーーー!」


モバP「…おーい。おじさんは放置なの?」


モバP「今回のサバの味噌煮。ただしく出来た人は12人中8人でしたー!」


ちひろ「結構出来た人が多かったですね」


モバP「間違えた人はサバの見分けが出来なかった人がほぼでしたから」


――次回!ロールキャベツをつクール!

モバP「平成のジョーシキ!YATTEとーらい!今回は人気メニューのロールキャベツです」


ちひろ「大人も子供も大好きで、色々アレンジできる素敵な一品ですね」


モバP「キャベツの結び方をどうやってとらいアイドルはこなしていくのでしょうか?」


モバP・ちひろ「YATTEとーらい!」


モバP「平成のジョーシキ!YATTEとーらい!今回はキャベツとスープの相性抜群!ロールキャベツをツクール!」


――14歳 妄想アイドルの場合


日菜子「むふふ~。今日はどんな料理がてーまですか~?」


モバP「今回はロールキャベツです!」


日菜子「ロールキャベツ。むふふ~」


モバP「早速妄想全開の様子ですね。どんなシーンが浮かびましたか?」


日菜子「むふふ~。日菜子が王子様にロールキャベツを食べさせているのです~」


モバP「す、すごい妄想だね~」

日菜子「それじゃ、料理を開始します~」


モバP「まずは中の種作りだね。何を使うのかな?」


日菜子「ハンバーグと同じくひき肉と玉ねぎを混ぜていきます~」


モバP「おっ。目つきが変わったね」


日菜子「料理の時の日菜子は真剣ですよ。――むふふ~」


モバP「ものの5秒も持たなかったね。すぐに目じりとまゆが垂れ下がってるよ」


日菜子「次はキャベツですね~。これをむしって、一度湯通ししてまきやすくします~」


モバP「細かいコツだね~。こういうところはポイント高いよ」


日菜子「フライパンに敷き詰めて、水とコンソメスープを入れて加熱させます~」


モバP「このままいけば完成だね」


日菜子「むふふ~。むふふ~」


――1時間後


モバP「なんか焦臭くない?」


日菜子「むふふ~。――へ?あっ!」


モバP「あーあ…。せっかくのロールキャベツが、スープも煮えて焦げちゃった…」


日菜子「あうう~。せっかくのロールキャベツが、キャベツ巻肉団子に…」


モバP「ドンマイだったね…」

――17歳 巫女アイドルの場合


歌鈴「よ、よろしくお願いしましゅ…(か、噛んだ…)」


モバP「(噛んだね)今回のお題は、ロールキャベツです」


歌鈴「が、頑張ります!」


モバP「頑張ってね」


歌鈴「ま、まずはキャベツから…。ひゃあ!」


モバP「あーあ。極度の緊張からなのか、レタス選んじゃってパニくっちゃってる…」


歌鈴「お肉、お肉…。きゃー!」


モバP「うわっ!お肉が飛んできた!」


歌鈴「ご、ごめんなひゃい~!」


――仕切り直して


歌鈴「あ、あれ…。このキャベツ結構固くてすぐにおれちゃう…」


モバP「仕切り直しても、キャベツとレタスの区別は出来なかったんだね…」

モバP「最終的に、肉をサンドイッチのようにレタスではさんで、それをゆで始めたけど、スープに味は?」


歌鈴「あああっ!?」


――


歌鈴「ロールキャベツです…」


モバP「味のついていない、レタスサンドだね…」


李衣菜「…これはちょっとロールキャベツと違うような?レタスサンド?」


歌鈴「レタス!?」


李衣菜「え!?歌鈴ちゃん気づかなかったの!?」


歌鈴「ふえええ~。やけにすぐおれると思ったら…。緊張してて、分からなかったでしゅ~」


李衣菜「(噛んだ)」


モバP「(噛んだ。かわいい)」

――17歳 バレエアイドルの場合


穂乃香「よろしくお願いします」


モバP「礼儀正しい子だね~。今日は遊びできたの?」


穂乃香「はい。友人と遊びに。これを取りに」ピニャー


モバP「カワイイのかな?」


穂乃香「はい。ぴにゃこらたは可愛いですよ」


モバP「今時の子の可愛いセンスって分かんないねー」


あずき・柚・忍「がんばれー!」


モバP「お友達も見ているんだから、頑張らないとね」


――


モバP「今日の料理はロールキャベツです!」


穂乃香「…はい。作ったことはありませんが、食べたことはあります」


モバP「それじゃ、大丈夫だね。頼んだよ」


穂乃香「…まずはキャベツをむきます」


モバP「そうだね。キャベツが無きゃ話にならないからね」

穂乃香「それにお肉は牛肉を焼いたものを入れて…」


モバP「!?ちょっと!なに入れてるの?牛肉を入れるなんて聞いたことないよ!」


穂乃香「さっぱりしてて、すごく美味しいんですよ」


モバP「これじゃ、別の料理じゃないの?――って何やってるの?」


穂乃香「丸めて、出ないように爪楊枝で止めているんです」


モバP「それでロールキャベツって。そりゃないよ~」


穂乃香「これでロールキャベツです!」


モバP「こんなロールキャベツ聞いたことないよ!お友達~!」


――


忍「…何これ?」


穂乃香「ロールキャベツです!」


柚「絶対違うよ!ロールキャベツってもっとほかほかでほわーんってしてるカラ!」


あずき「――ほわーんって何だろう?」


モバP「とりあえず食べてみてよ」


忍「これサンチュだよね」モグモグ


柚「焼肉屋さんで、お肉を挟む葉っぱだよね」モグモグ


あずき「そう考えれば、美味しいかも」

モバP「本当のロールキャベツはこうだからねー!」


つロールキャベツ


穂乃香「…これがロールキャベツ」ガビーン


柚「穂乃香ちゃんショック受けてる」


忍「ええ…。穂乃香ちゃんちはロールキャベツ食べたことないの?」


穂乃香「この形は…。今食べていたのがロールキャベツだと思っていたので…」


あずき「一口どーぞ。あーん」


穂乃香「モグモグ…。あっ、美味しい…」


柚「アタシもー」モグモグ


あずき「あ、柚ちゃんずるい!あずきもー」モグモグ


忍「――ええー。なんでみんなサンプルを食べちゃうの?」


穂乃香「忍ちゃん、食べないんですか?」モグモグ


柚「美味しいよー?」モグモグ


あずき「うん!美味しい!」モグモグ


忍「――いいの?スタッフさん?」


モバP「まだ数はあるので食べていいよー」


忍「…いただきます。美味しい!」モグモグ

柚「今日の夕飯にロールキャベツ作らない?」


あずき「いいね。さんせーい!」


穂乃香「この味を忘れないうちに作りたいですね」


忍「そうだね。夕飯はロールキャベツだね」


モバP「なーんか普通の食べ合いっこみたいになってきたからおしまーい!」


モバP「今回のロールキャベツ。ただしく出来たのは10人中3人でしたー!」


ちひろ「…最後の穂乃香ちゃんたちの画はほっこりしましたねー」


モバP「ええ。仲良し4人で美味しくロールキャベツを食べる。青春ですね」


ちひろ「上手くまとまったところで、平成のジョーシキYATTEとーらい!またお会いしましょー!」

以上でございます。
ギリギリ2016年で書き上げられませんでした。
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

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