Fate/Grand Order 第六・五特異点 神聖十字領域エルサレム (17)

FateのSSです。
第六特異点のネタバレが含まれますので注意して下さい
竹箒日記ネタも含まれています

感覚としては○○体験クエストになっています。

ぐだ男は「陽向」と言う名前で登場します

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1474195359

?「特異点 キャメロット・・・どうやら、彼らのお陰で修復されたらしい。彼らは遂に最後の特異点に赴くだろう。獅子王は聖剣を取り戻した。しかし・・・彼はまだ諦めてないだろうね。あの邪悪な王は・・・」





マシュ「先輩!先輩!!」

陽向「・・・・ん」

マシュ「起きて下さい、先輩!」

陽向「マシュ・・・おはよう。今日も眼鏡似合ってるね」

マシュ「あ、ありがとうございます・・・って、そんな場合じゃありません!!」

陽向「へ?」


起き上がる陽向
美しい砂漠が広がっていた

澄み渡る空
砂嵐が吹き荒れるあの死の砂漠とは異なり、穏やかな砂漠の姿

そして・・・白亜の美しい街

陽向「こ、ここは!!」

マシュ「キャメロット・・・またレイシフトしてしまったみたいです」

陽向「カルデアとの通信は!?」

マシュ「途絶してます。きっと今までみたいにドクター達が私たちを探してると思いますが・・・」

陽向「こんな事って今までにもあったけど・・・」

マシュ「修復された筈の第六特異点・・・またここに来ることになるとは」

陽向「でも、あの時と違って・・・」

マシュ「とても穏やかですね。あんな事があったと思えない程に・・・」


?「やっと起きたかバガマスター!」
?「お目覚めですか」

陽向「モードレッド!アルジュナ!」

アルジュナ「どうやら、私たちも共にレイシフトしたみたいです。他のサーヴァントの姿はありません」

モードレッド「しっかし、また面倒な場所にレイシフトしちまったみたいだな!」

陽向「獅子王を倒してやっと一段落って所だけどね。でも、アルジュナがいるのは心強いよ。ガウェインとの戦いの時も助けてられたしね」

アルジュナ「いえ。私はただ務めを果たしただけです」

モードレッド「っておい!あの父上を倒したのは俺だぞ!」

陽向「モードレッドにも感謝してるよ」

マシュ「取り合えず、情報を集めないと。カルデアに早く連絡しないといけませんし」

その時、突然砂漠に地響きが・・・

陽向「地震!」

アルジュナ「いえ、これは・・・」

マシュ「聖都より人影が多数!こっちに迫ってます!」

陽向「粛清騎士か!戦闘用意!」



陽向達に迫ってきたのは粛清騎士に似た黒い騎士達だった。

そんな騎士相手にマシュとモードレッドが突貫、アルジュナは後方からアグニ・ガーンディーヴァで騎士達を撃ち抜いていく


モードレッド「ちっ!食らいやがれ!」
モードレッドのクラレントが騎士を薙ぎ倒す

マシュ「はぁ!!!」


陽向「こいつらは一体!・・・はっ!モードレッド!!」



モードレッド「?・・・何!」

突然、モードレッドにエクスカリバーに似た剣を手にした黒騎士が襲い掛かる。
他の騎士とは違い、明らかに禍々しい魔力を纏っている。

モードレッド「サーヴァント!へっ!てめぇがこいつらの親玉か!気に入らねえ!父上の剣に似てやがるとは・・・何がなんでも倒してやるぜ!!」

モードレッドは黒騎士に飛び掛かる


陽向「マシュ!モードレッドに加勢を!アルジュナは他の奴等を頼む!」

陽向はそう言うと、騎士の一人にガンドを撃ち込む。
そして、その騎士の鎧をアルジュナが打ち砕く!


マシュ「了解!」

黒騎士「・・・」
黒騎士は淡々とモードレッドに斬りかかっている

モードレッドは激情に駆られ戦っているが、劣勢
明らかに黒騎士に押されていた

モードレッド「てめぇ!」
クラレントの一撃が黒騎士に炸裂する

しかし、黒騎士はダメージを受けた様子はない


マシュ「はぁー!!!!」
そんな所に、マシュの盾の一撃が炸裂する。

モードレッド「盾野郎!余計な事すんな!」

マシュ「マスターからの指示です。共に戦いましょう!」

モードレッド「いらねぇよ!こんな奴俺だけで十分だ!!この特異点じゃあ別の俺が散々暴れてたんだ。だからこそ、こいつを倒して!!」


獅子王に従っていたモードレッド
陽向のサーヴァントとしてのモードレッドとは別人だが、この特異点で暴虐の限りを尽くした自分がいる事に・・・陽向の敵になった自分がいた事がモードレッドにとってとても腹立たしい事だった。
だからこそ・・・

モードレッド「これこそは・・・我が父を滅ぼし邪剣・・・・我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)」

モードレッドの宝具が炸裂する。

しかし・・・

モードレッド「なっ!」

マシュ「効いてない・・・これは・・・ギフト!」


黒騎士「・・・・!」

黒騎士は突然マシュに襲い掛かる!

マシュ「はっ!」
一瞬の隙を点かれ、マシュは攻撃を受け盾を落としてしまう。


モードレッド「盾野郎!!」


陽向「マシュ!!」

アルジュナ「!!」

マシュ「くっ!・・・・」

黒騎士「・・・・・」
黒騎士はマシュに止めを刺そうとする!


陽向「!」
陽向は咄嗟に令呪が浮かぶ腕を掲げようとする



そんな時だった・・・・




?「××××勝利の剣(エクスカリバー)」


突然、光の束が黒騎士に撃ち込まれる。



それを受けた黒騎士は倒れる。



?「我が名を騙る不届き者がいると聞いていたが、まだこの時代に留まっていたとは。あのガレス様が犠牲になって倒されたと聞いて俺は心底腹が立った。だが倒されたと聞いてこの特異点に出てこなかった。あの偉大なる王と会いたいが戦いたくなかったしね。しかし!今度こそ貴様を葬れるならば!!」


金髪に赤毛が混じった騎士が語る

マシュ「貴方は・・・」
立ち上がり、盾を手にするマシュ

モードレッド「誰だてめぇは!」


?「おお!!モードレッドにギャラハッド様!叛逆の騎士モードレッド・・本来ならば貴方は偉大なる王の敵だが、仮にも円卓の騎士!会えて光栄です!!そしてギャラハッド様!!・・・あのお方本人ではないが、あの聖杯を手にした騎士に会えるとは・・・俺はとても感動している!!!」

モードレッド「はぁ?何言ってやがる?」


?「だが、感動に浸っている場合じゃない!偉大なる円卓の騎士に仇なるこの偽りの獅子心王(ライオンハート)を倒さなくては!」

騎士達をアルジュナと共に蹴散らした後、陽向はアルジュナと共にマシュに近づく

陽向「マシュ!大丈夫か!!」

マシュ「無事です。この人に助けられて」

アルジュナ「・・・セイバーのサーヴァント・・・」

?「おっと!警戒しないでくれたまえ。トリスタン卿に並ぶほどの弓の腕を物つ弓兵よ」

陽向「・・・貴方は?」

?「リチャード。獅子心王(ライオンハート)って名前で有名かな?」

マシュ「獅子心王・・・十字軍を率いていたとされるイングランド王!」


リチャード「取り合えず、語らいは後程に。私の名を騙るその黒騎士を退治してからで」


黒騎士「・・・ほう。貴様が獅子心王か」

リチャード「そう。この俺が獅子心王だ。しかし解せないな。お前の様な奴が私の名を騙った理由が」

黒騎士「この時代、この場所ではその方が通りが良いからな」

リチャード「それだけの理由でか?」

黒騎士「ふん。貴様はどうやらあの小娘に心酔してる様だからな」

リチャード「成る程。しかし、お前と違って俺はアーサー王の騎士道精神に憧れていてね!!」


リチャードは黒騎士に斬りかかる

黒騎士は咄嗟に剣を構えてリチャードに応戦する。


モードレッド「おい!リチャードだか何だか知らねぇが、勝手な事すんじゃねぇ!!」
モードレッドは黒騎士にクラレントを奮う


陽向「モードレッド!・・・マシュ、アルジュナ、頼む!」




リチャードは黒騎士相手に・・・やや苦戦していた。

リチャード「流石は偉大なる王を苦戦させただけある。一筋縄ではいかないな!」

モードレッド「食らいやがれ!」
モードレッドはクラレントを叩き付ける

しかし、黒騎士は容易くモードレッドを退ける

モードレッド「くそ!」

リチャード「貴方の剣では奴には敵いませんよ」

モードレッド「あ?」

リチャード「奴の剣は・・・そのクラレントの兄弟剣ですから」


リチャードはそう告げると再び黒騎士に斬りかかる

しかし、黒騎士の斬撃で剣を折られてしまう。

黒騎士「その程度か?」

リチャード「どうかな?」
リチャードはそう言うと折れた剣を投げ捨て黒騎士にパンチを食らわせる
そして、一瞬の隙を点いて黒騎士から距離をとる


しかし、黒騎士は素早くリチャードに接近する


マシュ「危ない!」

マシュは盾でリチャードを守ろうと走る



そんな時だった

黒騎士「!」


何者かが突然黒騎士に攻撃を加えた


マシュ「一体何が・・・・!」



リチャード「ギャラハッド様・・・いや、ギャラハッド様の力を宿したデミサーヴァント・・・心配には及ばない。助かったよ、ロクスレイ」



陽向「・・・・ロクスレイ?」

アルジュナ「この気配・・・もう一体サーヴァントが・・・」



黒騎士「ちっ!」

姿が見えないロクスレイと呼ばれる存在に黒騎士は攻撃出来ずにいた。



アルジュナ「いまだ!」
その際の隙を点いて、アルジュナは素早く黒騎士の兜に矢を放つ


アルジュナが放った矢は黒騎士の兜を砕く。
そして・・・



モードレッド「あいつは・・・!」

リチャード「やはり 剣帝 お前か」



砕けた兜から現れたのは、赤髪の凶暴な顔だった。


赤髪の男「俺(ローマ)の顔を出させるとは・・・やってくれるな!」



陽向「ローマ・・・・?」
男の言葉に、一瞬ロムルスの顔がちらつく

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