美希「アニメ版のカービィ知ってる人いたらお話したいなの！」

にこ「ふふっ！それなら知っt」

モモカ「知ってる知ってる！全100話見たしビデオにも撮ってある！」ｷﾗｷﾗ

にこ「」

ファルル「ビデオって、なに？」

あおい「分かりやすく言うと番組を録画してくれる昔の機械ってとこね」

ファルル「あおい、ありがとう。きっと面白いアニメなのね」

モモカ「勿論！赤ん坊のカービィがホーリーナイトメア社の送り込む魔獣と戦う子供向け番組かと思ったら色々とアウトだったりカオスな回があったりする、日本製サウスパークと呼ばれてるアニメだよ！」

にこ「モモカ、少しは落ち着きなさい！…モモカも言ってるけどアニメカービィには後半辺りから社会風刺な回も含まれてるわ。特に有名なのが徹夜してアニメを作る回ね」

美希「あの回はアニメ業界を皮肉った神回として有名なの！星のデデデまた見たい！」

あおい「穏やかじゃない…」

ファルル「面白そう。見る機会があったら見てみたい」

モモカ「今はちょっと難しいよー？ソフト化途中で止まっちゃったし」

美希「大人の事情ってプロデューサーは言ってたの」

にこ「ま、それは置いといて好きな回とかあったら言いましょ？折角集まったんだし」

モモカ「モモカは『ワドルディ売ります』かなー。ワドルディがいたら録画貯めしたアニメをすぐに次のやつに変えてくれそうだし一体欲しいなー」

美希「あの回のワドルディ凄く可愛かったなの！もし買ったら思う存分可愛がりたい！」

あおい「あの回のデデデは自業自得とはいえ、ちょっと憐れだったわね…懲りてなかったけど」

ファルル「買うって、ワドルディって子売られてたの？」

にこ「売られたというか、ホーリーナイトメア社の借金を返す為に村人にデデデが売ったって感じね」

モモカ「掃除なり警備なり遊び相手になったりと住民からは大絶賛だったよねー。最終的にデデデの周りには誰もいなくなったけど」

あおい「最後はワドルドゥ隊長の命令で皆お城に戻ったけど買い戻してないから無視されてたわよね」

美希「あの時点でのデデデ、凄い借金してたなの…最終的には踏み倒しちゃったけど」

にこ「次は私よ！私はさっきも言ってた『アニメ新番組・星のデデデ』ね。あの回はアニメカービィを語るなら外せない回よ」

モモカ「あの回を見てアニメの製作は大変だって知ったなー。声優の棒読みを思い出すだけでも笑いが…ぷぷっ」

あおい「OP詐欺、作画崩壊、全く進まないシナリオ、棒読み…穏やかじゃないわね…」

ファルル「最後はどんな風に終わったの？」

にこ「カービィの描いた絵が流れて最後に悲しい顔をしたデデデのフィルムが焼き切れて終わったわ…」

美希「あの絵、作画スタッフの息子さんが描いたって聞いたなの！」

モモカ「アニメでアニメを皮肉るとか今では考えられないよねー。動かすの面倒だからお喋りして誤魔化すとか」

ファルル「時代の先駆けって凄い…」

美希「次は美希なの！『裸のエスカルゴン』！デデデやエスカルゴンの暴れっぷりに凄く大笑いしてたなの！」

モモカ「あのデデデは下心全開で行動思い出すだけでも…ぷっ、くすくすっ」

にこ（あの回で蝸牛に関する間違った知識を覚えたなんて言えない…）

あおい「エスカルゴンの殻の中を見たいが為に殻を割ったり盗撮したり…穏やかじゃないわね」

ファルル「みんな詳しいのね。…ちょっとエスカルゴンの殻の中が気になってきた」

にこ「僅かな間だけどエスカルゴンの裸が見られるシーンがあるわ！…モザイクかかってたけど」

あおい「最後は私ね。私は『オタアニメ！星のフームたん』が好き…というか鮮烈に記憶に残ってるわ」

モモカ「朝の７:30に視聴率7.4%を記録したカオス回…やっぱり来た！」ﾜｸﾜｸ

美希「来ちゃったなの…」

にこ「……！！」

ファルル「？ みんなどうしたの？」

にこ「オタクの先駆け、ストーカーへの社会風刺、眠らせてもらえず1週間でアニメを製作…」

美希「お、穏やかじゃないなの…」

あおい「ストーリー供述の場面も何処か聞いた事あるような話ばかりで…」

モモカ「オワルトデゼニーとか下手したら消される部分までやっちゃったよね」

あおい「そして…最後は…あまりの衝撃にお茶の間が凍りついたわ…」

にこ「分かるわ、あおい…オタキングが作ったあのアニメは朝の７:30には早すぎる」

モモカ「カービィもドン引きするレベルの内容だったよ…ほんとに」

美希「まさに時代の先駆けだったなの」

ファルル「凄く面白そう…でも今じゃ見る機会無いみたいだし…」

モモカ「じゃあモモカの家で見るー？」

ファルル「！ いいの？」

モモカ「うん。どーせなら盛り上がりたいし皆も来れば？撮り貯めてたビデオがまだある筈だよー」

ファルル「ありがとう、モモカ」ｷﾞｭｯ

美希「うん！凄く見たいなの！」

あおい「ふふ…久々にパイ投げの回見たくなってきた」

にこ「仕方ないわねー！時間が許す限り付き合ってあげるわ！」

モモカ「じゃあ、モモカの家に向けて出発ー」


おわり