西住みほ(27歳)「はいもしもし、西住ですが…」武部沙織(27歳)「あ、みぽりん…」 (49)

みほ「沙織さん、久しぶりー、元気してた?」

沙織「うん…みぽりんも元気にしてた?」

みほ「お家のお仕事大変だけどなんとかやってるよ」

沙織「そうなんだ…ねえみぽりん、近いうちそっち行くから食事でもどう?」

みほ「え?あうんいいよ。お休みの日が合えば…」

沙織「そうだね…明後日はどう?」

みほ「うん、明後日は私も休みだよ」

沙織「じゃあ近くのファミレスで食事でも…」

みほ「夕方は旦那と娘とご飯食べに行くからお昼ランチしよっか」

沙織「うん」

みほ「沙織さん久しぶりだったなぁ…」

娘「お母さん…?」

みほ「ああ、お母さんの昔のお友達だよ」

娘「そうなんだー」

みほ「明日は夜、お父さんやお婆ちゃん達と一緒にご飯食べに行こうね」

娘「うん!」

しほ「あら、お友達から電話があったの?」

みほ「あ、そうなんだよ、ほら、武部さんから」

しほ「そう、昼間出かけるの?」

みほ「うん、昼ご飯食べに行こうと思って」

しほ「たまには生き抜きも必要よ、休みなんだし羽を伸ばしてきたら?」

みほ「お母さんありがとう」

しほ「この子は私が昼間預かるから安心して遊んできなさい」

娘「やったー、明日お婆ちゃんと一緒~!」

しほ「ふふ、明日まほと一緒にお寿司食べようか~?」

娘「やったーお寿司ー!」

みほ「あはは、私やお姉ちゃんと正反対で孫にはとても甘いんだから」

みほ「旦那とお父さんは明日夕方まで仕事だし、それまでには帰るよ」

しほ「ええ、分かったわ、二人にもそう伝えておきます」

娘「ねえねえお婆ちゃん、今日もまほちゃんの戦車道みたいー」

しほ「あらあら、もう戦車道に興味を持ってるの?将来が楽しみね」



みほ「あれから皆何してるんだろう…」

みほ「優花里さんは床屋の後を継いで専門学校で出会った人と結婚…」

みほ「華さんは以外にも山の養鶏所にに就職したんだけど熊に襲われてそれが原因で退職…でもなぜか華さんより熊のほうが大怪我したんだよね…親のお仕事を継いでるんだっけ」

みほ「麻子さんはお婆ちゃんが途中からどんどん元気になって…今は結婚してやきとり屋さんだし…」

みほ「沙織さんだけが何をしてるのか不明か…でも楽しみだな、会うの」

後日 某ファミレスにて

沙織「みぽりん久しぶり」

みほ「沙織さんも久しぶり!元気だったー?」

沙織「うん。私、あれから病気がちだったんだけどあるお陰で凄く元気になったんだ!!」

みほ「あるお陰?」

沙織「あ、それはご飯食べながら話すね♪」

みほ「良くわからないけど佐織さんが元気で私はうれしいよ」

沙織「そっか、ありがと。とりあえず暑いし中にはいろ」

みほ「うん」

沙織「熊本はあついねー」

みほ「あはは、毎年台風やら大雨やらで困るよ」

沙織「みぽりん、今日は好きなの頼んでね、私おごるから」

みほ「そんな!はるばる遠くから来て貰ったのに」

沙織「いいのいいいの!実はさ、私彼氏にヘリで送って貰ったの」

みほ「沙織さん~!恋人出来たんだねーよかったねー!」

沙織「ふふん、写真見る?」

みほ「わー見る見る!

【彼氏写真】

みほ「わ…だいぶ年上だね」

沙織「うん、今年で48になるけど彼氏だよ!」

みほ「そ、そうなんだ…会社の重役さん?胸に見慣れないバッジつけてるけど」

沙織「あ、うんまあね、私も同じ場所に居るんだ」

みほ「職場恋愛かぁ、きっと沙織さんが選んだ人だから良い人なんだよ!」

沙織「ありがとーみぽりん、うれしいよ!」

沙織「さあ、料理が運ばれてきたし食べよ食べよ!」

みほ「あ、うん。頂きます!」

沙織「あれ、みぽりんお腹少し出てる?」

みほ「ああうん、二人目なんだ」

沙織「へえ、おめでたいわねぇ」

みほ「えへへ、今度は男の子」

沙織「子育てにお仕事、両立大変でしょ?」

みほ「ううん、実家でお手伝いしてるからだいぶ気が楽かな。産休で休ませてもらえるし」

沙織「でも何があるか分からないんだから少しでも隊長が悪くなったらお祈りするんだよ?」

みほ「お祈り?」

沙織「うん、南北東の方向へ朝起きたらお祈りするとご利益があるんだって」

みほ「へえ、そうなんだ」

沙織「次の子もそうすればきっと安産間違いなしだよ!」

みほ「良い事聞いちゃった、ありがとう」

寝不足なので仮眠してから続きかきます

訂正

沙織「でも何があるか分からないんだから少しでも体調が悪くなったらお祈りするんだよ?」

沙織「朝の7時におきて南北東に交互にお祈り、それぞれ15秒ずつね」

みほ「へえ、なんか流行ってるの?」

沙織「うん、まあね、ところでみぽりん」

みほ「なあに?」

沙織「夕方まで時間あるしさ、もし良かったらこれから少し着て欲しいところがあるんだけどいいかな?」

みほ「え?ああうん、お母さんに娘を見てもらってるから大丈夫だよ」

沙織「良かった…!」

沙織「仏法ってしってるみぽりん」

みほ「え?仏法?お寺とかそういうのかな?」

沙織「うん、昔ね悟りを開いた偉いお坊さんが居てね」

みほ「沙織さんすごい勉強してるんだね…」

沙織「新しく生まれてくる赤ちゃんのためにこれからお祈りしようかなっておもって!」

みほ「え?そんなことしてもらっていいの?」

沙織「良く神社とかでお払いとかあったりするけどあんなのじゃダメなの、やっぱり特別な力とご利益、功績を重ねてきた人の力が必要になってくるんだ」

みほ「ひょっとして彼氏さんは住職さんとか!」

沙織「あはは、そこまで偉くはないよ、ささ食べて食べて!栄養つけなきゃだめだよ!」

みほ「う、うんありがとう」

沙織「やっぱり持つべきものは友達だもんね」

みほ「もう、ずっと連絡無いから心配したんだよ…麻子さんとか華さんも何も教えてくれないし、優花里さんはお店が忙しいから中々聞き出せなかったし」

沙織「あ、うん彼女達は別に良いんだ、大丈夫!」

みほ「え…?」

沙織「別に今はなんとも思ってないから!ね?」

みほ「う、うん(なんか変だな佐織さん…急によそよそしくなって…)」

沙織「熊本にも部署があるから…さあ食べ終わったし行こうか!」

みほ「そうだね、長居するのもあれだし…」



【幸せの実現の党】


みほ「ここが…?」

沙織「うん、そうだよ、ここが連れてきたかった場所」

みほ「これって…宗教じゃ…」

沙織「みぽりん…いくらみぽりんでも怒るよ…?」

みほ「え…?」

沙織「宗教なんかじゃないよ、ここは皆が幸せになるための機関なの。最近流行ってるようなインチキな新興宗教じゃないよ…」

みほ「う…うんごめん佐織さん」

沙織「あ…私のほうこそごめん、そんな固くならずあがってよ」

みほ「そうだね、とりあえずお邪魔しよっか」

みほ「…(お線香の香りがすごい…咳き込んじゃいそう…中の子にも良くないし早めに帰りたいなぁ…)」

沙織「みぽりんはいこれ、数珠とお札」

みほ「あ、ありがとう沙織さん…でもなんか煙くさい…」

沙織「この煙をたくさん吸えば幸せになれるんだよ!」

みほ「そんな…中の子供に良くないよ…」

沙織「ううん、ほらお経が始まるからこのお札に書いてある文字を読みながら復唱するの!」

みほ「…」

沙織「ほら、皆お経唱え始めてるよ。みぽりんも!南無〇方〇界〇~~うんたらかんたら…」

ポクポクポク

みほ「…帰ります」

沙織「みぽりん!?」

みほ「こんなお線香たくさん焚いて…お腹の子供に何かあったら大変ですから」

沙織「みぽりん、だからね、この煙を…」

みほ「ふざけないでください…佐織さん、私の命は一つだけじゃないんです。私には大切な夫、娘、お腹の中にも家族が居ます」

沙織「みぽりんおちつこ?ね?」

みほ「沙織さんが何を信じようが私は沙織さんを責めません、ただ私がこのままここに居たら子供に良くないと判断したので私は帰ります」

沙織「みぽりん!どうして!!!!」

みほ「沙織さん…ごめんなさい…さよなら…」

沙織「まって!みぽりん!そんな!ねえ!」

みほ「…」スタスタスタ

―西住家―

娘「Zzz」

まほ「ぐっすり寝てる…」

しほ「あなたの指導を見てはしゃいじゃってね…」

まほ「ふふ、そうか、そんなに戦車が好きか…将来楽しみだ…」

しほ「西住家の天使ですね…」

まほ「はい…」

みほ「ただいま…」

しほ「あら、早かったのね。もう食事終わったの?」

みほ「あ、うん…」

まほ「線香の匂い…墓参りでも行ったのか?」

みほ「ううん…」

ペコ「怖くないですか?」

ダージリン「戦車に載る事だけが戦いでは無いのよ、メンタルを鍛えなさい」

>>18
別のスレでしょうもない内容で書いていた糞SSの文章を間違って載せてしまいました
さーせん
続きはあとで

しほ「そんなことがあったの…」

みほ「うん…」

しほ「音沙汰のない同級生からの電話でありがちなことね…」

みほ「沙織さんの前で始めて怒っちゃった」

まほ「無理もない。お前の判断に何も間違えはなかった。これから生まれてくる新しい命を守ろうとしただけじゃないか」

しほ「常夫さん達にも言っておかないとね。家族まで勧誘されかねないから」

みほ「夫には黙ってて貰えるかな…」

まほ「何故だ、一番相談しなきゃいけない相手だろう?」

みほ「ほら、お父さんと一緒に戦車の整備のお仕事してるから…お母さんがお父さんに言えば必然的に夫に伝わっちゃう」

しほ「言われて見ればそうね…」

まほ「お母様まで…」

しほ「彼は家族や親しい友を守るためなら他人に容赦の無い部分あるから…」

みほ「うん…きっと沙織さんのことも絶対許さないと思うから」

しほ「でもそれは家族を守るものとして当然の反応よ?」

みほ「えっとね…あーいう風に怒っちゃったけど…出来れば私、沙織さんを救いたいなって…」

しほ「一度闇と快楽へ逃げ落ちた人間の心はそうそう変わらず…」

まほ「私からも言わせてもらう、お母様と同意権だ…私も経験があるからな…」

みほ「高校時代、あんなに友達思いで優しかった沙織さんがどうしてあんなになっちゃったのかそれだけでも知りたいの…」

しほ「みほ、あなたは仮にも妊婦よ?友達のために無理をしてお腹の子に何かあったら大変です」

みほ「分かってるよ。もし私に救えないって判断したら諦めます。今の私は何よりも家族優先ですから…」

しほ「そう…分かりました」

まほ「お母様…!」

しほ「その代わり出来る限りよ?私が無理だと判断したら当然常夫さんや彼にも相談するから。その事を忘れないで」

みほ「お母さんありがとう!」

娘「あれ…お母さん帰ってきたんだ…」

みほ「あ、お昼寝から起きたんだね、ただいま」

しほ「さあ、とりあえずおやつにしましょう、今日は大好きなシュークリームよ?」

娘「やったー、お婆ちゃん大好き♪」

しほ「ふふふ…」ホケー

まほ「孫のことになると元家元の面影がないな…」

みほ「ここ近年で一番変わったのお母さんだよね…」

しほ「何か?」コホン

まほ しほ「いえなにも!」

プルルルル

みほ「もしもし、麻子さん?」

麻子「西住さんか、どうした?久しぶりじゃないか」

みほ「うん、いきなり電話してごめんね」

麻子「いま仕入れが終わって休憩してた所だ、おばぁも息子を幼稚園に迎えに行った」

みほ「よかった…ちょっと聞きたいことがあって…」

麻子「ん…大体察しがついた…沙織の事か?」

みほ「う、うん…」

麻子「もう私の中に沙織は居ない…すまない」

みほ「何があったの…?」

麻子「私の家族皆に迷惑をかけた…夫にも…息子にも…おばぁにも」

みほ「勧誘されたんだね」

麻子「ああ、私も友達として彼女を助けようとしたさ…でもあいつの事情とそれとはまた違う…こっちの家族は何も関係ないんだからな」

みほ「何かあったんだ…やっぱり」

麻子「ああ、あいつ、婚約者に騙されて逃げられたんだ…過去に」

みほ「え…今彼氏が居るって…」

麻子「あのおっさんは宗教の幹部だ…たぶん沙織はあいつに洗脳されたんだろうな」

麻子「結婚まで約束しておきながら、結局お金を騙し取られそのままな…」

みほ「…」

麻子「相当ショックだったはずだ…私が何度慰めに行っても家にさえいれてくれなかった…」

みほ「私達に言ってくれれば…」

麻子「無理だ、西住さんは娘さんの出産前後だったろう…相談できる訳が無かった」

麻子「五十鈴さんや秋山さん達でもダメだった…西住さん一人が加わったとしても結果は同じだったはずだ」

麻子「そんなある日、沙織は以前とは違うほど明るい笑顔で再び私達の前に現れた」

みほ「まさかその時はもう…」

麻子「ああ、私達の知ってる沙織ではなくなっていた…」

麻子「救いたかった…!仮にも親友だった…でも…もう私達も大人だ…守らなきゃいけない家族もあるんだ…だから…」

みほ「麻子さん、私に任せてくれないかな」

麻子「え?」

みほ「荒治療になるけど…沙織さんを助けて見たいと思います」

麻子「君はもう一人出産予定だろうに…そんな無理を」

みほ「私がね、結婚相手と知り合ったやり方で沙織さんを治療してみたいとおもうの…」

麻子「なんだ、そんな治療法が?」

みほ「最初は夫も抵抗あったけど、しまいに魅力に取り付かれてね…」

麻子「そんなに良い治療法があるのか…」

みほ「麻子さんだって本当は沙織さんのこと今でも大事でしょう?」

麻子「ああ、結婚して夫が出来て、今は子供も居る。そしておばぁも元気だ…しかし心残りと言えば沙織の事だな」

みほ「出来るだけ頑張ってみるから…ね?」

麻子「すまない…西住さん…」

みほ「今度は沙織さんも一緒に皆で家族パーティでもしようね」

麻子「西住さん…」

―後日西住家にて―

みほ「いってらっしゃい、二人とも今日も頑張ってね」

娘「お父さん、お爺ちゃんいってらっしゃい~!」




みほ「夫とお父さんを送り出した…よし、さっそく」


プルルルル


沙織「あ…みぽりん…」

みほ「沙織さん、前はごめんね、私も妊娠中でイライラしてたみたいで…」

沙織「ううん良いんだよ!急に帰ったからびっくりしちゃったけど、そう言う事だったんだね!」

みほ「うん、だから今日お詫びしたいんだ、まだ熊本に居るんでしょ?」

沙織「うん!居るよー!」

みほ「じゃあ、今日は私がごはん奢るから一緒に食べようよ」

沙織「え?悪いよ、もし良かったら私g」

みほ「とっても美味しい場所があるんだ。だから是非!」

沙織「う、うんみぽりんがそこまで言うなら…それで、何処待ち合わせ?」

みほ「す〇家です!」


沙織「へ?」

―牛丼チェーン店 す〇家にて―

沙織「みぽりん…ここって…」

みほ「沙織さん、相談があります」

沙織「前の事だよね…」

みほ「沙織さんて今幸せ?」

沙織「幸せだよー、彼氏も居るし、信じてれば救われるし」

みほ「その人って本当に彼氏なの?」

沙織「み、みぽりん…何を言い出すの?私はあの人に救って貰ったから今があるの」

みほ「その人とどんな思い出作ったの?二人で映画に行ったり、旅行に行ったり、そんな思い出あるのかな?」

沙織「あ…」

みほ「私はあるよ…このお店だって頻繁に来てたし…デパートでデートしたり…」

みほ「沙織さんの今の彼氏さんとの大切な思い出ってなあに?」

沙織「やめて…みぽりんにはわからないよ…」

みほ「本当に大切なのってね」

沙織「やめてよ!」

みほ「あ、初めて感情的になった…やっぱり沙織さんはまだまだ大丈夫だよ」

沙織「え…どうして…」

みほ「感情的になって反論してくるってことは沙織さんは自分のやってる事がおかしいって気づいてる証拠だから」

みほ「本当は疑問を感じてたんだよね?でももうどうしようもなくて…だからあんな施設に言われるがまま入って…甘える相手が居なくて大変だったんだよね…」

沙織「…」

沙織「もう私には何も残されてなかったんだ…」

沙織「麻子とかから聞いたと思うけど、私ね、婚約者に今まで貯めたお金全部盗られて逃げられたんだ」

       
     <牛丼大盛り2人前お待たせしました!


みほ「うん…」<紅生姜の蓋 カパァ


沙織「結婚の約束までしてさ、あっちもあれほど私を大好きって言ってくれたのに…人間不信になっちゃったよ」


みほ「うん…」< 紅生姜どっさどっさどっさ


沙織「途方にくれてデパートの外をふら付いてた時に声をかけられたの…」


みほ「うん…もぐもぐんぐんぐ、聞いてるからどんどん話して」ごはんつぶだらけ

沙織「こんな私を救ってくれるのならなんだって良かった…私はね、必死で…ってみぽりん何それ!?」

みほ「紅生姜山盛り丼です!」

沙織「紅生姜だらけで牛丼が見えないよ…」

みほ「うん、沙織さんにもね、実はこれをやってほしくて」

沙織「そ、それはちょっと…」

みほ「沙織さん…いま少しでも自我が動くなら、もうあんなとこ辞めたほうがいいよ」

沙織「…」

みほ「妄信的になったって減っていくのはお金だけ…だってそうじゃない?神様を信じるのにお布施が必要になるわけだよね」

みほ「変だよね?信仰の自由があるはずなのに強制的にお布施を取る制度なんて…普通任意だよ?」

沙織「でも今の私にはそれしか…みんな、華以外は結婚しちゃったし…そんな華も家のことで大忙しだし…」

みほ「えっとね、だから、沙織さんもまたいい人が出来るまで、ここでお金を使いましょう」

沙織「へ…」

みほ「ここ、良く私と夫で来るんだ。その時に夫も相談に乗ってくれるだろうし

沙織「それはそうだけど…でもその紅生姜は…」

みほ「そうだなぁ…食べてみれば分かるかなぁ」<にたぁ

みほ「そうそう、紅生姜をてんこもりにして…かっこみます!」<もぐもぐ!

沙織「う、うん」<もぐもぐ

沙織「(な、何よこれ…生姜の味しかしない…こんなのって…)」

沙織「(麦茶!生姜!牛肉!ご飯!順番に駆け巡る味の連鎖…でもこの味全てにまとわりつく紅生姜!に、逃げられない)」<もぐもぐがつがつ

みほ「良い食べっぷりです…!」


数時間後

沙織「…(ほけー」

みほ「沙織さん?」

沙織「え?あ、う、うんみぽりんありがとう…なんか少し目が覚めたよ…」

みほ「もしお仕事とか探してるなら私に相談して、どこか紹介できるかもだから」

沙織「ありがとう…まだ私を友達として見てくれてたんだね…」

みほ「当たり前だよ、麻子さんも言ってたよ、今でも本当は沙織さんが心配って…」

沙織「麻子が…ぐす…」

みほ「少しずつで良いから、元に戻して行こうね」

沙織「う、うん…後で麻子やゆかりん達にも電話であやまる…」

みほ「うん!」

数日後

プルルル

沙織「もしもし、え?うーん、今日も参拝はいいや…」


沙織「だって信じてたって何も起こらないんだもん…お金ばかり減ってくし…」


沙織「罰が当たる?いいわよ別に、もう散々人生で嫌な目にあったし」


沙織「それに悩みやつらさが少しは解消されたから…もうたくさんかな」


沙織「…お別れだね…さよなら」


ガチャ


沙織「良いんだ…これで…それより」


す〇家にて


沙織「牛丼大盛りつゆ抜きで!」

店員「かしこまりました…!」

沙織「紅しょうが…えへへぇ…」

沙織「いっただきまぁす!もぐもぐはぐはぐ!」<ごはんつぶだらけ

沙織「食にこんな娯楽があったなんて…美味しい…この紅生姜牛丼…何もかも嫌な事が吹き飛んじゃう…!」

プルルル

沙織「あ、もしもしみぽりん?今ね牛丼食べてるよ!」

みほ「そうなんだ、良かったら今から夫とそっちへ行くから一緒にどうかな?」

沙織「え、うんいいよいいよ!みぽりんは恩人だから、是非是非旦那さんにもお礼を言わせて!」

みほ「うん、それがね、夫が沙織さんにお仕事を紹介したいって言ってるんだ」

沙織「え?そうなの?」

みほ「バイトだけだと大変だしちゃんとした場所をぜひって」

沙織「どんな職場だろう」

みほ「男性が多い職場だよ(ぼそ」

沙織「!?や…や…やだもーーーーー!!!!」


客一同『びく!』


みほ「それじゃあすぐ行くね…紅生姜切れてたら補充頼んでおいて…」

ガチャ

沙織「武部沙織…完全復活」<ガツガツガツ!!!!

―西住家にて―



しほ「そう、武部さんが正気に戻ったのですね…」

みほ「うん。良かったぁ…」

まほ「本当に正気に戻ったのか?なんか別の方向に行ったような…」

みほ「何かね、今日はうどん屋で新しい食べ方を挑戦するんだって」

まほ「ほう…うどん屋か…ならお勧めしたい食べ方があったのだが…」

みほ「なあにお姉ちゃん?」

まほ「天カスをだな…」

しほ「ほう?」

みほ「うんうん…」




娘「おいしそう…」にたぁ

〇亀製麺 


男性「はぁ…あいつが結婚してうちを退職してから仕事量が増えて大変だぜ…」

男性「さて…じゃあやるかいつもの…」

男性「冷やしうどん小とごはん一つ…」

店員「はいかしこまりました…」

男性「あいつが取引先の娘さんと結婚してくれたお陰で収入が更に安定している…だから卵の天ぷらも追加だ…!」

店員「全部で合わせて480円です」

男性「どうも…」



男性「さあ、まずはご飯に大量の天カスを…」<ドバドバ

男性「次に葱を満遍なく」<どばどば

男性「最後にこの卵の天ぷらを乗っけて天つゆをかければ…」

沙織「お、美味しそうですねその食べ方…」

男性「あ?何だあんた…」

沙織「私も美味しい食べ方を研究していて…見てて凄く美味しそうだったんで…」

男性「へぇ、あんた、女なのにずいぶん豪快なんだな」

沙織「豪快なほうが女子力あるって気がしません?」

男性「よくわからねーが、やって見るかい?」

沙織「はい!」

沙織「私はかしわ天にしてみました…!」

男性「中々おもしれぇじゃねぇか!それはそれで美味そうだ…!」

沙織「そっちこそ…!」

男性「食べ方なんだが…女だからって細けぇ事は気にすんな、一気にかっ込もうぜ!頂きます!」<ガツガツガツ

沙織「やだもー、男らしい!…頂きます!」<ガツガツガツ


こうして牛丼ガイジたちの交流は深まっていく


そして時は立ち

す〇家にて

みほ「沙織さん、結婚することになったんだって」

しほ「へえ、それは良かった、救った甲斐がありましたね」

常夫「たしか相手って…」

みほ「うん、夫の親友なんだって、うどん屋で知り合ったらしいの」

しほ「分からないものね…出会いって」

みほ「夫は今日結婚前の打ち上げてその友達の所に行ってるし、たまにはこう言うところで楽するのもいいね」

みほ「お姉ちゃんは…?」

常夫「なんでも後輩の婚活パーティが上手くいかなかったらしくて飲みに付き合ってるみたいだよ」

しほ「まほも早く結婚してほしいわ…まあそれででも孫が二人なんて嬉しいものね」

娘「弟はつれてこないの…?」

みほ「そうだなあ、まだミルクしか飲めないから、もう少し大きくなったらね」

しほ「さて…」にたぁ

常夫「やりますか…」にたぁ

みほ「西住家の伝統…」にたぁ

娘「紅生姜…」にたぁ

みほ「おっと、かけすぎはまだ早いから少しだけだよ?」

娘「うん!」


例の曲:イントロ

太った男性「ふぅ…まったく、皆結婚していって…結局僕だけが独り身か…でもいいさ…僕にはここがあるから」

太った男性「前祝の飲み会…行きたかったけど今日も出張だったしな…店員さん!牛丼ギガ、トッピング全部乗せで!」


しほ「!?」

常夫「!?」

みほ!?」

娘「?」

店員「お、お待たせしました…牛丼ギガ全部乗せです…」

太った男性「おぉ…これだこれ…さて、ここに更に紅生姜を」<どっさどっさどっさ


娘「おいしそh」

しほ「見てはいけません」<さ

太った男性「あ、紅生姜空になっちゃったまあいっか、あいてる席の使おうっと」<どっさどっさ

しほ「」

常夫「」

みほ「」

太った男性「いっただっきまぁぁぁぁす!!!!ガツガツガツ!うんまぁぁぁい!!!!」

BGM:オーーールフェーーーンズナミダーーーーーーーーーー!
https://www.youtube.com/watch?v=_pyfH3oj_eg


みほ「今度夫と来たときにやってみようかな…」<じゅるり

しほ「い、いけませんみほ!そんなはしたない!」<じゅるり

常夫「そうだ、あれは男の食べ方、だから彼と今度二人で…」<じゅるり

娘「お爺ちゃんとお父さんばかりずるい…私も…!」<じゅるり

みほ「そうだ…皆で来て…単品でそれを頼んで全員でつっつけば…」

しほ「!?」

常夫「!?」

みほ「名づけて…もっともっともぐもぐ作戦です!」<にたぁ




途中から内容が蛇足で申し訳ございません…
理由はネタ切れと強度の夏バテでした…
書き始めた手前途中で放棄するのも呼んでくれてる人たちに失礼だと思ったので
最後まで書きました

本当に深い意味の無いただの糞SSだと思ってくれたら幸いです…

お目汚し失礼いたしました…それでは

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年08月22日 (月) 23:57:31   ID: YCOzJGft


中々インパクトあったわ。
お手本のような糞ssだった。宗教と牛丼屋ガイジで吹いた。便所のウンコみたくこびり付いて頭から離れない。

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