冬馬「花の命は短くて」 (16)

注意点
・学パロ的な何か
・越境要素
・カップリングあり
が大丈夫な方のみどうぞ

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__春

其れは別れと出会いの季節。

そして新たなステップを登っていく季節。

桜が舞う学校

壁に張り出されている1枚の大きな紙

その前に群がっている男女達

紙に書かれている自分の名前を見て一喜一憂している

そして、彼もまた____

(ふぅ・・・良かった。今年もあいつと同じクラスか。)

冬馬「さて!今年もバリバリ気合い入れて頑張るとすっか!」

___俺、天ヶ瀬冬馬はいっちゃなんだが普通の高校生だ

特別頭の良い訳でもなく、特別何かこれといった特技が無い

強いて言うなら少し歌が上手いくらいだが特に使う場所もない。

何処にでもいそうな高校生らしい生活を送っている

っとそろそろ教室に辿り着きそうだな。

あいつとまた同じクラスになれたのか・・・緊張するぜ。

教室

冬馬「ふぅー・・・」

奈緒「おっ、竜馬やん!竜馬も同じクラスやったんやなぁ!」

冬馬「だから横山!俺の名前は冬馬だ!あ・ま・が・せ・と・う・ま、だ!間違えんな!」

奈緒「せやったな!間違えてもうたわ、すまんなぁ刹羅。」

冬馬「どうやったらそうなるんだよ!」

こいつは横山奈緒

大阪からこの学校に来る為に上京してきたコッテコテの関西人らしい

・・・そして俺の名前をいつも間違えてくる。絶対わざとだろ。

美也「奈緒ちゃ~ん、あんまり、人の名前でからかっちゃだめですよ~。」

奈緒「おっ美也。」

冬馬「ったく、宮尾、お前からもこいつに言っといてくれねぇか。」

美也「は~い。もぉ~奈緒ちゃん。」

美也「ピピン板橋くんの事竜馬っていっちゃだめですよ~。」

冬馬「お前もかよ!!」

美也「??」

冬馬「いや何わからないみたいな顔してるんだよ。俺の名前は竜馬でもピピン板橋でもねぇよ!」

美也「なんと、板橋くんは板橋くんでは無かったのですね~。」

冬馬「・・・もう、いいや。」

こいつは宮尾美也。
なんというか・・・かなりマイペースだ。
俺もツッコムのが疲れてくる。

「もぉ~奈緒ちゃんも美也ちゃんもあんまりからかっちゃだめだよー?」

冬馬「!!!」

今入っていたこの子こそ俺がどうしても一緒のクラスになりたかった人

身長も、趣味も、普通の女の子

だけどその優しさと笑顔は俺が一目惚れするには十分すぎる程だった。

春香「ごめんね?冬馬君。2人が失礼な事しちゃって。」

冬馬「い、いやべべ別に大した事じゃねーよ。」

天海春香

俺の想い人だ。

チャイムが鳴り、HRが始まる

赤羽根「よし、全員いるな。今年の2年A組の担任をする事になった、赤羽根だ。って皆もう知ってるよな、アハハ。」

奈緒「せんせー!今年はワタシの赤点無しにしてくださいねー!」

赤羽根「横山はもっと努力をしような。」

奈緒「痛いとこつかれてもーたわ!」

ハハハ ヨコヤマーガンバレヨー

俺らの担任の赤羽根健治。
喋りやすい雰囲気と生徒想いの性格が相まって学校の中でも人気の高い先生だ。

まあ、俺も好きか嫌いかで聞かれたら好きな先公の部類に入るけどな

赤羽根「さて、早速だがこのクラスの学級委員を決めたいと思う。誰か立候補する奴はいないか?」

学級委員か・・・わざわざ面倒臭がる仕事を引き受ける奴なんているのか?

まあ誰かが適当に手を挙げるまで無視しておこう

「「「・・・・・・・・」」」

赤羽根「だ、誰かいないのか~?いないなら俺が決めるぞ~。」

冬馬「・・・・ハッ」ティン

冬馬(待てよ?敢えてここで面倒な役を引き受けておいたら、天海の評価上がったりするんじゃねぇか?)

冬馬(・・・よし)

赤羽根「じゃあ~

冬馬「先生!」バッ

赤羽根「ん、どうした冬馬?」

冬馬「俺やります、学級委員。」

赤羽根「お、やってくれるか。じゃあ頼んだぞ。」

ガンバレヨアマトウー リョウマカッコエエデー

冬馬「だから俺の名前は冬馬だ!」

春香「ふふふ、冬馬くん頑張ってね。」

冬馬「!お、おう。」

冬馬(やった!やった!これ天海から結構いい印象持たせられたんじゃね?)グッ

赤羽根「さて、学級委員が決まったから次は副学級委員も決めたいんだが・・・」

奈緒「はいはーい!春香がええと思いまーす!」

春香「ええっ!私?私なんかに務まるかな・・・?」

赤羽根「春香、お願いできるか?」

春香「は、はい!天海春香、頑張ります!」

冬馬(横山・・・)

奈緒(やれる事はやっといたで)グッb

冬馬(サンキュー!)

春香「じゃあ、冬馬君。これから頑張ろうね!」

冬馬「お、おうそうだな!!」

冬馬(やばいやばいやばい天海に頑張ろうって言われた。超ドキドキすんだけどやべぇ。)

放課後

「冬馬、この後遊んで帰んね?」

冬馬「わりぃちょっと今日用事あるわ。」

「そっか、じゃあなー」

冬馬「おう、また明日なー。」

俺は全速力で家に帰った。

途中何か奇声を発したかもしれないがそんなのは記憶にない

冬馬「ただいま。」

父「お、冬馬お帰り、風呂沸いてるぞ」

冬馬「ああ、後で入る」バタン

冬馬「・・・」

冬馬「やったぁぁぁぁぁぁぁ!!!超嬉しいぃぃぃぃぃ!!」

父『冬馬下まで聞こえてくるぞ!!』

冬馬「っといけねぇ俺とした事が冷静にならねぇと。」

冬馬「・・・っしこれから頑張るぞー!!」

4月 出会い編 終

4月編 終了です
こんな感じに各月のエピソードを一つ二つずつ書いていきます。
あと今更ですがあまとうのキャラ崩壊注意です。

ーーー

俺が通っている学校は他の学校とは少し違う

この学校は6歳から18歳までの生徒が通っているが、それぞれ小学校、中学校、高校ではなく、初等部、中等部、高等部と分類されている。

それによって中等部から始まる部活は高等部と合同にやっているところが殆どである。

俺が所属している調理部も中等部と一緒に活動している。

ーー調理室ーー

冬馬「ちわー。」

咲「あ、とうま!今日も調子いいね!」

冬馬「水嶋先輩も相変わらずですね・・・男子なのにメイド服着て。」

咲「えー?かわいいでしょー?とうまも着てみない?」

冬馬「遠慮しておきます。せめて切るなら卯月先輩みたいなので・・・」

巻緒「?、呼んだ?」

冬馬「ええまあ、一応。」

この2人は調理部部長の卯月巻緒先輩と副部長の水嶋咲先輩だ。

水嶋先輩は男子なんだけどいつも女子みたいな格好をしていてしかもかなり似合ってる。
男子のファンが結構いる。正直俺も可愛いと思ってる。

卯月先輩はとにかくケーキが好きで、高校1年の時に廃部寸前だった調理部を水嶋先輩と2人で復活させた程らしい。

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