星輝子「机の下の誕生日」 (8)

事務所にて。

輝子「フフフ……ボッチ、ボッチ、ボッチノコ~♪」

P「輝子、おはよう」

輝子「おぉ、プロデューサー。おはよう」

P「今日誕生日だな、おめでとう。これ誕生日プレゼントだ」

輝子「おほっ……あ、あり、ありがとう……!」

輝子「う、嬉しいぜ……」ゴソゴソ

乃々「げ、元気ですね……別にうらやましくはないですけど……」

輝子「あっお、お隣りさん……おは、おはよう」

乃々「おはようございます……。あの……これ、つまらないものですが……」ソソッ

輝子「えっ、いっいいのか……」

乃々「同じ机の下のよしみですし……」

輝子「わ……あ、ありがとう……」

 

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P「じゃあ外回り行ってきます」

輝子「い、いってらー……ぼ、ボッチなのに誕生日を祝ってもらえるなんて……フヒ……」

まゆ「あらぁ……? プロデューサーさん、いませんね?」

輝子「あ……ま、まゆさん、プロデューサーならさっき出かけたぞ……」

まゆ「輝子ちゃん、ありがとう。でもプロデューサーさんはいいんです。今は、うふ、今は」

輝子「う……うん……?」

まゆ「これ、輝子ちゃんに渡そうと思って。誕生日ですよね? おめでとうございます」

輝子「ぬお……まゆさんにまで……か、かたじけない」

まゆ「いえいえ。プロデューサーさんの机をシェアする仲間ですからね」

輝子「おぉぉ仲間……イイな……」

まゆ「それでは、まゆはレッスンにいってきますね」ノシ

輝子「ああ、いってらっしゃい……」ノシ
 

小梅「お、お疲れ、さま……」

幸子「お疲れ様です! かわいいボクの帰還ですよ!」

輝子「あ、ふ、ふたりとも、おつかれ……」

幸子「ああ輝子さん今日も相変わらず机の下ですね」

小梅「輝子ちゃん、こ、これ」

輝子「ふおぉ……! こ、小梅ちゃん、ありがとう……!」

幸子「どうぞ! かわいいボクからのかわいいプレゼントですよ!」

輝子「ヒャァッハーッ!!」ガツンッ

輝子「痛ぁっ!」

乃々「!?!?」

小梅「し、輝子ちゃん……! だ、だいじょうぶ……? 机の下でいきなり立ち上がろうとしたら危ないよ……」

幸子「び、びっくりするじゃないですか! どうしてボクのときだけスイッチ入っちゃったんです!?」

輝子「す、すまん……な、なんかこう、コンボで来たから……」

幸子「ま、まぁかわいいボクからのプレゼントですからね!」フフーン

輝子「う、うん……う、嬉しい……ふたりとも、ありがとう」
 

輝子「……机の下がプレゼントでいっぱいになってきた……フヒヒ」

美玲「ん。そうだ、輝子、今日誕生日だったろ」

輝子「フヒ……」コクリ

美玲「おめでとうな。これ、やるよ」ポイッ

輝子「おっわっとっ、わ、あ、ありがと美玲ちゃん……」

美玲「別にお菓子が余ってただけだッ! わざわざ買ってきたわけじゃないぞッ!」

輝子「ふ、フヒヒ……あ、ありがとな、美玲ちゃん……」

美玲「フンッ! ウチのときもなんかくれよなッ!」

輝子「ま、任せろ……シイタケエノキブナシメジ~♪」

美玲「お菓子で頼む!」
 

輝子「な、なんだか今日は、すごい日だ……」

輝子「キノコのお前たちだけが友達だったボッチの私が……こんなにプレゼントをもらえるなんてな……」

輝子「し、親友もできたし……」

キノコ「………」

輝子「え……、う、うん。フヒヒ……みんな、ありがとう」

輝子「こ、これからもジメジメがんばろうと思う……」

輝子「フヒヒ……ハッピーバースデートゥーミー……♪」

輝子「……ヒィィヤッハ――ッッ!!」ガツンッ



おしまい
 

輝子誕生日おめでとー!

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