モバP「李衣菜ァ!結婚しろオォ!!」 (168)

李衣菜「えぇぇぇぇぇぇ!!?」

ちひろ「おいぃぃぃぃぃぃぃ!!」

P「マジラブ3000%なんだよ、マジで李衣菜の事を愛してる!初めてスカウトした時から一目惚れだったんだ!!!」ドンッ

李衣菜(ウッヒョー!?か、壁ドン!?こ、この状況って…)

P「あぁ……ロックだろ?」キリッ

李衣菜「ぷ、プロデューサー…!」キュンッ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1463151317


ちひろ「李衣菜ちゃん目を覚まして!空気に流されちゃダメよ!!」

李衣菜「……ハッ!そ、そうだった…」

P「チッ…」

李衣菜「すみませんプロデューサー、お気持ちは嬉しいんですけど……私はまだロックなアイドルを極めて無いのでプロデューサーの気持ちに応えるわけには」

P「いや逆に考えてみてくれ。……結婚してもアイドル続けるって、なかなか壁が大きそうで、ロックじゃないか?」キリッ

李衣菜「…言われてみれば」ハッ

ちひろ「李衣菜ちゃん!?」

P「だから………な?」ズイッ

李衣菜「そ、そんな…私っ、まだ17歳なのに…」キュッ

ちひろ(くっ、間に合わない……!誰かあの色魔の唇から李衣菜ちゃんを……!!!)





みく「くぉぉぉるぁぁぁぁPチャンンンンン!!!」




P「みっ、!?」

みく「ネコパンチ!」

P「みぎゅっ!?!?」メコッ

みく「ハーッ、ハーッ、あ…危なかったにゃ……!!李衣菜ちゃん大丈夫かにゃ」

李衣菜「…ん………あ、あれ?」

みく「何そのキス顔ぉ!?抵抗の意が欠片も見あたらないにゃ!!!」

李衣菜「ちっ、ちち、違うって!い、いい今のはホラ、ロックに断ろうとしてた名残りっていうか」

P「お…おのれ……アイドルの立場でプロデューサーの顔面にキメてくれるとはいい度胸だ…」ググッ

みく「チィッ…まだ息があったかにゃ…」シャキンッ

ちひろ「いいわよみくちゃん。その色欲魔の顔面をその爪で引き裂いておしまい」

みく「にゃあ」

P「ま、待て待て。これ以上は死んじゃう、死んじゃうから」

ちひろ「一度どころか二度死んでください」

P「何でそこまで言われる必要がぁ…ちょっと好きな子に告白しただけなのに…」

李衣菜(好きな子…)カァ

みく「T!P!O!を弁えろにゃぁぁぁぁ!!もしみく以外の子に今の状況を見られてたらどうするのにゃ!!」

P「どうって…………祝福してもらえるんじゃ?」

みく「ピ…Pチャン…マジで言ってるの…?」

ちひろ「…」ハァ

P「え、何その顔…ちひろさんまで…」

みく「……とにかく、李衣菜ちゃんの事が大事なら今後事務所でそーゆー事は止めて欲しいにゃ。というかプロデューサーがアイドルに告白ってどうなん?」

P「そ、それはそうだけどさぁ…好きなんだよ」


みく「ちょっ」

李衣菜「う…」ドキッ

P「勿論李衣菜がロックなアイドルとして大成するまで待つつもりでもいるぞ?俺だって一介のプロデューサーとしての矜持はある。ちゃんとトップアイドルへ導く事は義務で」

みく「…プロデュース中のアイドルに告白してる時点で矜持なんて失われてるにゃ」

P「そんな事は無い…………………オルァそこをどけキャッツ!!」ダッ

みく「ふにゃあっ!?」


P「動くな!動けば即行で李衣菜の唇を奪う!!」ガシッ

李衣菜「えぇっ!?」

みく「即行でプロデューサーとしての何かを全部放り投げたにゃぁぁ!!?」

ちひろ「この性犯罪者がぁぁぁ!!」

P「うるさし!…俺だってなぁ!俺だって葛藤したんだよぉ!でも李衣菜を好きな気持ちが止まらない!魂がシャウトしてるんだ、『愛を貫け』ってよぉ!!」

李衣菜「すごく…ロック…」キュン

みく「李衣菜ちゃん?!」

李衣菜「だ、だって…さっきからこんなロックな告白…」

みく「……………あーっ!李衣菜ちゃんのスカート捲れてるにゃ!!ハレンチにゃ!!!」

李衣菜「はーーっ!?」

P「ナニィ!?!?」チラッ

李衣菜「わーーー!プロデューサー見ないでくださ………、?」

P「……何だよ捲れてな」


みく「ネコキック!!」メメタァ


P「ペプシッ!!?!」





P「くそぉ……」ボロッ

みく「フシャーッ!」

P「ひぃぃぃぃっ!」

ちひろ「いいですよみくちゃん、後はこっちでやります」

みく「一時牢屋にブチ込んどいて欲しいにゃ」

ちひろ「……それはちょっと無理ですけど」

みく「…」

P(ほっ…)

ちひろ「然るべき処罰は与えます」ニッコリ

P「!?」




【346プロダクション アイドル部門プロデューサー に 停職2週間を命ずる】ババーン



P「」

ちひろ「幸か不幸か来月まで大きな仕事は無いので私1人で何とかなります。あ、勿論その間は事務所への出入りを禁じますので、社員証出してください」

みく「」

李衣菜「」

P「え、ま、まじ、です、か」

ちひろ「はい。マジ、DEATH」

P「」

ちひろ「ちゃんと社長と専務から判子を貰ってきました。今までの功績のおかげで停職で済んだんでしょう。よかったですね」ニコニコ

P「……………ふぁ…」

ちひろ「さっさと社員証置いて荷物まとめてくださいね」

P「お、俺が停職……誰もいない事務所で全裸祭りをしてもバレなかった万能で有能な超超超一流プロデューサーであるこの俺が………停職、だと……」ガーン

ちひろ(………やっぱりボロクソに報告してやればよかったかしら)

P「………」ガーン

ちひろ「まぁ、頭を冷やしてきてくださいね。折角の休日を楽しんでください」

P「停職なのに休日もクソも……あ、俺結構有給溜まってますよね。確か2週間分なら余裕であるだろうしウチの会社は確か相殺できた筈だから書類出してきます」テキパキ

ちひろ「…………」

P「…何か?」

ちひろ「…いや、立ち直りが早いというかタチが悪いというか」

P「停職って言われたのにいつまでも事務所でウジウジしてたら邪魔でしょう?」

ちひろ「それは、そうですけど……」

P「…これでも反省はしてますよ。最近仕事が上手くいきすぎてちょっと調子にのってました。……ごめんな。李衣菜、みく」ソッ

李衣菜「…い、いえ。大丈夫ですから」

みく「みくも…やり過ぎたにゃ、ごめんにゃさい」

P「……つーわけで職場復帰したら結婚しようぜ、李衣菜」ギュッ

李衣菜「ウッヒョーーー!?」

みく「絶対反省してないにゃぁぁぁぁぁ!!!!」

P『あははは、休日を楽しんでくるぜ!』ヒリヒリ

みく「さっさと帰れにゃ!フシャーッ!!」

P『わっはっは!』スタスタ

みく「…まったくもう、いつからPチャンは変態さんになってしまったのかにゃ」クルッ

李衣菜「あははは…………あ」


P『………はぁ』トボトボ


李衣菜(………プロデューサー…)

ちひろ「李衣菜ちゃん、窓から離れた方がいいですよ。風に乗って飛んできたプロデューサーさん菌が感染して妊娠します」

みく「……まぁ面と向かって告白するくらいの肝の太さは認めてやってもいいにゃ」

ちひろ「その太さがアイドル発掘に繋がるのかもしれませんけどねぇ…」

みく「実際李衣菜ちゃんはどうなの?」

李衣菜「えっ…わ、私がなに?」

みく「Pチャンの告白」

李衣菜「あー……うん、…ロックだよね」



みく「……あのね。もし李衣菜ちゃんがその気なら、みくは応援するよ?」



李衣菜「えっ」

ちひろ「ちひっ!?み、みみみみみくちゃん!?」

みく「……こればっかりは仕方ないのにゃ。Pチャンも言ってたけどプロデューサーとアイドルとはいえ男の子と女の子に変わりはないのにゃ。実際事務所の中にもそういう目でPチャンを見てる子もいるし」

ちひろ「それは……そうですけど…」

李衣菜「そうなの!?」

みく「…だからこそ事務所であんな情熱的な告白は止めて欲しかったのにゃ、Pチャンラブの子に聞かれてたら取り返しのつかない事になるモン…」

ちひろ「……聞かれてない事を願うしかないですね」

李衣菜「………」





P「……」ズーン

P(……キノコになりたい)

P「………はぁ、馬鹿だなぁ本当に…何やってんだか」

P(トワスカ聴いて寝よ……)



.


李衣菜「おっはようございまーすっ!」

みく「あ、李衣菜ちゃんおはようにゃ」

李衣菜「おはよー。………あれ?」

みく「ん?」

李衣菜「んー…?」

李衣菜(…おっかしーなー。ロッカーに入れたと思ったんだけど……)

みく「……どうかしたのかにゃ?」

李衣菜「あ、ううん。何でもないよー」





P「……連勤とかでずっと仕事してると休日の日に『何かしないと』って焦燥感に駆られる事って無い?」

P(裏声)「ありますあります、その焦燥感…ロックですよね!」

P「ははは」

P(裏声)「あはは」

P「………寂しい」

李衣菜「ちひろさん、レッスン終わりました……」

ちひろ「何てこと…普段からこの激務を彼1人で熟していたというの……!?」

李衣菜「うっわー…書類が山積み」

ちひろ「こんなの…私1人で何とかなるなんて烏滸がましいにも程があるわ……認めたくないけどプロデューサーさんは本当に一流のプロデューサーだったようね…」ガクッ

みく「1人で200人近くプロデュースしてるって考えるだけなら確かに大物ではあったのにゃ。その他が致命的にポンコツだから差し引きゼロにゃ」

李衣菜「プロ、デューサー……」

みく「……」

ちひろ「ダメよ李衣菜ちゃん…プロデューサーとアイドルなんて……」

李衣菜「えぇっ、そ、そんなつもりじゃ…」

みく「そんな事はないにゃ」

ちひろ「ううっ…みくちゃんはどっちの味方なの……」

みく「みくは………」チラッ

李衣菜「?」

みく「………みくは、……李衣菜ちゃんの味方にゃ」

李衣菜「たはは…嬉しいけど、面と向かって言われると照れるよ」

みく「……………」ハァ



ヒソヒソ

ミミミン


李衣菜(……?)

みく「……」

李衣菜「ね、ねぇみくちゃん。何か周りの空気がおかしくない?」

みく「…恐れていた事が起きたかもしれないにゃ」

李衣菜「へ?」

みく「………」

李衣菜「な…何か言ってよ。恐れていた事って?」

みく「確信がないから何とも言えないにゃ…でも、気を付けて」

李衣菜「気を付けてって…何を?」

みく「…………」


李衣菜「あースッキリしたー」ホカホカ

李衣菜(やっぱりお風呂上がりはロックなCDで…あっ)

李衣菜「……これ、プロデューサーに買ってもらったCDだ」


P『………はぁ』トボトボ



李衣菜「……プロデューサー」

李衣菜(………)

pi




P「325……326………327…………っ!」

pipipipipi

P「…あァン?誰だこんな夜遅くに………はいもしもし」

李衣菜『あっ、あの…プロデューサーですか?』

P「………………………えっ、李衣菜?」

李衣菜『はっはい。…李衣菜です」

P「………え、マジで?」

李衣菜『す、すみません夜遅くに』

P「い、いや、やる事なくて背中にこんにゃく載せて腕立て伏せしてただけだから……」

李衣菜『………ロックですね』

P「……反応に困ったらスルーしていいんだぞ。今我に帰ってみたら我ながら何をしてたのか疑問だっ」

李衣菜『………』

P「……正直、電話どころか職場復帰した時に口を聞いてもらえるかどうかも不安だった」

李衣菜『………』

P「本当に、本当にごめん。李衣菜がロックが好きっていうからネットとかで読んで俺なりに考えたやり方で告白してみたんだけど……アレは無いな。うん、無い」

李衣菜『…………』

P「……ごめん」

李衣菜『……その』

P「………うん」


李衣菜『じ、実はちょっとだけ……嬉しかったかなーって……たはは』


P「………………うん?」

李衣菜『いえその、ぶっちゃけプロデューサーが無理してロック気取ってたのは分かりましたし。それでもロック風に告白してくれて、…はい、嬉しかったです』

P「…………え、え、ごめんちょっと頭が追いつかない。あの、俺の事嫌いになってる感じじゃないの?」

李衣菜『何で嫌いになるんですか……むしろ私自身何か意識しちゃってるというか…あああ何か凄く恥ずかしいですねこれ……!』

P「」

李衣菜『とっ、とにかく!そういう事ですので、失礼します!おやすみなさい!』プツッ

ツーッツーッ

P「……………………………停職バンザイ?」





李衣菜「………い、言っちゃった…」バックンバックン

李衣菜(………)カァァ

李衣菜「ウッヒョー!」ボフボフ

早番のバイト行く前に寝るってロックですよね
おやすみなさいませ

P(李衣菜が…俺を意識してくれてるとか…い、いや…やっぱりアイドルとプロデューサーだし…)ニヤニヤ

P「んふふふふふふふふ」

ピンポーン

P「うひゃい!?」ビクッ

ピンポーン

P「こんな時間に客か…はーい」


ガチャッ


P「おっ。みくじゃん、どうした?ってか何で俺ん家知ってんの」

みく「…Pチャンがちゃんと反省してるかどうか見てこいってちひろさんに言われて来たのにゃ」

P「おのれチヒロット……女の子…しかもアイドルをこんな時間に1人にするとか何考えてんだよ…」

みく(……)

P「まぁいいや、反省はしてるから早く帰りなさい。週刊誌にでも写真撮られたら最悪だぞ」

みく「ちょっとくらいあげてくれてもいいでしょー?……この時間はそこそこ寒いのにゃ」ブルッ

P「この季節でもそんな薄着なら寒いわ馬鹿みく」

みく「えっ、ひどくない…」

P「茶ぁくらいなら出す。さっさと上がりなさい」

みく「やったのにゃ」

P「フンフンフフーン♪」コポコポ

みく「…反省してるって割には上機嫌だにゃ」

P「えっ」ドキイッ

みく「にゃ」

P「…あー、まぁ、なぁ。やっぱりほら、有給ってのもあるし……?」

みく「………」ジーッ

P「………わーったよ」





みく「李衣菜ちゃんからそんな電話がぁ!?」

P「あぁ。生きててよかった」

みく「………………………………」

P「ん?」

みく「……頭が痛いのにゃ」ハァ

P「?」

みく「でもみくはへこたれないよ!いつかあの場所を手に入れるまでみくは何者にも屈しないのにゃ!!」

P「それでこそアイドルの鑑だ!トップアイドルまでノンストップ!」

みく(……………)

みく「…ふあぁ……」ウトウト

P「え」

みく「ごめんPチャン…このソファ借りるのにゃ……ばたり」

P「おい」

みく「おやすみ………zzZ」

P「おいぃぃぃぃぃぃ!!起きろ、起きろみくゥ!」

みく「zzZ」

P「うわーおマジかよ……」

みく「んー……」

P「うっ……しかもなんで薄着なんだ…み、見え………」

P(……………)

P「……トイレ」


ジャーッ

P「さて…屈しないと言ったそばから睡魔に屈したアイドルが俺ん家にいるわけだが」ツヤツヤ

P(ネカフェ行こうかな)

P「…でも一応は謹慎の身だしなぁ。かと言って今更みくを叩き起こすのも気がひけるし」

P(よし。寝よう)





みく(………)ムクッ

みく「……李衣菜ちゃん…」

みく(……………)


.




P「……朝か…」

コンコン

みく『Pチャン起きてー』

P「起きてるよーぃ……ん?何かいい匂いする」

みく『朝ご飯出来てるにゃ。早く出てこられたし』

P「マジで!やったぜ!」



P「違うそうじゃない」

みく「え、美味しくない…?」

P「いや普通に美味しいけどそうじゃない。俺が言いたいことはそうじゃないんだ、みくよ」

みく「??」

P「いいか、俺はプロデューサーとはいえ男だ。流石に無防備過ぎるぞ」

みく「Pチャン、みくのことをやらしー目で見てたのにゃ!!」

P「ち、違う!決して劣情を抱いたりなんてしてないぞ!?ンンッ!!」ドキッ

みく「……まぁ一理あるにゃ。昨日は疲れてたとはいえフツーの男の人の家なら襲われても文句言えなかったにゃ」

P「今後は控えるように、例えちひろさんの密命を受けてもだ。週刊誌沙汰なんてとんでもない」

みく「はーい」


pipipipipi

みく「んっ……はいもしもし?」

P(なかなか美味しい…ふむ)

みく「わかったのにゃー……え?うん、そろそろ事務所いくから」

pi

P「頑張れよー」

みく「当然にゃ。行ってきまーす」



P「………まさか今日も来たりしないよな?」


李衣菜「おっはよー」

ヒソヒソ

李衣菜(…どうも居心地が悪いなぁ)

ドンッ!

李衣菜「わっ!?」

「あー、ごめんなさーい」

李衣菜「あ…はい」

李衣菜(………?)




李衣菜「……あっれー?衣装に合わせる用のヘッドフォンが無い…」

李衣菜(最近やたらと物が無くなるけど…忘れっぽいだけかなぁ…」ハァ


みく「おはようにゃー」

李衣菜「あ、みくちゃんおはよう」

みく「あ、李衣菜ちゃん。お外に落ちてたけど、コレ李衣菜ちゃんのじゃないかにゃ」

李衣菜「あー!私のヘッドフォン!!よかったー、失くしたかと思ってた…」

みく「……」

李衣菜「外で音楽聴いてた時に置いてきちゃったのかな…これからはちゃんとどこに何を置いたかキチンと確認しないと…」

みく「…忘れ物とか無くし物とか全然ロックじゃないにゃ」

李衣菜「うっ…それを言われると痛いな…」

みく「まぁ李衣菜ちゃんなんてCo部門のくせに全然ロックとかクールって感じじゃないモン。どちらかといえば本質はCu部門の卯月チャン寄りにゃ」

李衣菜「い、いやぁ…そんな事無いよ?ホラ、クールとかどうとかいうのは魂の問題だから。みくちゃんがCu部門なのも、みくちゃんが魂から可愛いから……みたいな?」

みく「………みくが…」

李衣菜「うわ。私、今最高にクールじゃなかった?」

みく「台無しにゃ」

李衣菜「あはは…」

みく「…………」ハァ


李衣菜「……」ハァ

夏樹「よォ…どうした、だりー。珍しく元気無いな」

李衣菜「あーなつきちー…私ってクールだよねー?」

夏樹「…………………………………おう」

李衣菜「なにその間」

夏樹「いや、なんでもない。で、それがどうかしたのか?」

李衣菜「うーん。何か最近ロックじゃないなーって」

夏樹「はぁ…?」

李衣菜「プロデューサーに相談してみようかな…」

夏樹「…??」




李衣菜「という訳でですね、私って最近ロックじゃないんですよ」

P「成る程わけがわからない」

李衣菜「プロデューサーなら分かってくれると思ったんですけどねー……」

P「第一声からそんな事言われてもわからんぞ、順を追って説明プリーズ」

李衣菜「つまりですね…」


李衣菜「……」ハァ

夏樹「よォ…どうした、だりー。珍しく元気無いな」

李衣菜「あーなつきちー…私ってクールだよねー?」

夏樹「…………………………………おう」

李衣菜「なにその間」

夏樹「いや、なんでもない。で、それがどうかしたのか?」

李衣菜「うーん。何か最近ロックじゃないなーって」

夏樹「はぁ…?」

李衣菜「プロデューサーに相談してみようかな…」

夏樹「…??」




李衣菜『という訳で、私って最近ロックじゃないんですよ』

P「成る程わけがわからない」

李衣菜『プロデューサーなら分かってくれると思ったんですけどねー……』

P「第一声からそんな事言われてもわからんぞ、順を追って説明プリーズ」

李衣菜『つまりですね…』

李衣菜『……そんな感じです』

P「あれ?李衣菜ってドジっ子キュート属性持ってたっけ」

李衣菜『無いですよそんな属性…ロック属性なら持ってますけど』

P「あ、うん」

李衣菜『Co部門なのにCu属性って…ねぇ?』

P「いや。それは別にいいんじゃないか?」

李衣菜『え?』

P「クールでキュートなアイドル、いいじゃん。ただクールなだけのアイドルよりもキュートなだけのアイドルよりも、……強いぞ?」

李衣菜『……なるほど』

P「まぁその面で言うなら李衣菜は心配いらないな」

李衣菜『?…どうしてです?』

P「だってお前、可愛いじゃん」

李衣菜『……………は、はいぃぃぃぃぃ!?!?』

P「あとはクールを板につければ」

プツッ

ツーッツーッ

P「……切れちゃった」


李衣菜「はぁ、はぁ…」ドッドッドッドッ


P『だってお前、可愛いじゃん』


李衣菜「う……なんであんな事言うかなぁ…」カァァ

李衣菜(結構ファンに言われてる事でも…プロデューサーが言ってくれるだけでこんな…)

李衣菜「あ……私、本当にプロデューサーのこと意識しちゃってるんだ…」ボフッ




P「さて、李衣菜の声も聞けた事だし今宵も元気に筋トレしようかな」

ピンポーン

P「こんな時間に客か……………………嫌な予感がするなぁ」


みく「にゃ」

P「だからさぁぁ…来んなって言ったじゃん!」

みく「だってちひろさんがー」

P「ええい…また薄着で来よってからに、ちょっと待ってろ!」

バタンッ

ガチャッ

みく「わぷっ」フワッ

P「俺のコートやるからそれ着て帰って寝なさい!いいな?」

みく「……はーい。おやすみにゃ」




みく(♪)スタスタ

【1週間後】


ガヤガヤ

李衣菜「…おはよーございまーす」

ピタッ

李衣菜「……」

ヒソヒソ

李衣菜「……」ハァ


みく「李衣菜ちゃん、おはようにゃ」

李衣菜「…みくちゃん、おはよ」

みく「……元気ない、にゃ」

李衣菜「…私さー、何かみんなが嫌になるような事しちゃったかなー…?」ボソッ

みく「え?」

李衣菜「う、ううん。なんでもない!」

ガチャッ


カサカサカサカサ

李衣菜「うっぎゃあぁぁぁぁぁぁーーーーー!?!?」

みく「んにゃあぁぁぁぁぁぁぁーーーっ!??!?」


ドタンバタン

イヤァァァァトンダァァァ


夏樹(…何か騒がしいな…2番の更衣室か?)

夏樹「入るぞー」

ガチャッ

李衣菜「うわっ!なつきち逃げて!!」

夏樹「はぁ?逃げるって何から…」


ブゥゥゥン

ピタッ


夏樹「」ピキッ

李衣菜「あっ……」

夏樹「……」

みく「……」

夏樹「」ブクブク

李衣菜「なつきちぃぃーーーっ!!!」


夏樹「…………」

李衣菜「その、ごめん…?」

夏樹「だりーのロッカーってそんなに汚かったのか…」ハァ

李衣菜「ち、違う違う!普段から綺麗に使ってるし昨日だって掃除もしたばっかりなのにゴ…Gなんて出ないよ!」

夏樹「じゃあ何で出るんだよ…うっ…思い出しちまった……」

李衣菜「何でだろうね…私が聞きたいっていうか…」

夏樹「……?」

みく「…やりすぎにゃ。みくだって居たのに…」ボソッ

夏樹「ん…?」ピクッ

李衣菜「?」

夏樹「……」


,



李衣菜「………」ハァ

李衣菜(もう寝ちゃおっかな…)

prrrrr

李衣菜「あ…プロデューサーだ…もしもし」

P『よう。昨日の話の続きだけどさ』

李衣菜「あー……なんでしたっけ…」

P『だから………どうした、具合悪いのか?』

李衣菜「えっ……?」

P『最近、電話する度に元気が無くなってるような……何かあったのか?』

李衣菜「………な…何でもないですよぉ!ちょっと疲れちゃってるっていうか、ロックなアイドル目指してるんで、ギターとかの練習もあって…その…」

P『もし何かあったなら言ってくれ。言える時でいいから』

李衣菜「あはは…そうさせてもらいます」

P『……今日はもう休んだ方が』

李衣菜「い、いえ!プロデューサーと話してると…元気になるんで!お話ししましょう!」

P『そ、そうか…?なんか、李衣菜に言ってもらえるとすげぇ嬉しいな…』

李衣菜「へへっ……私もです」クスッ


ヒソヒソ

クスクス

李衣菜「………」

ガチャッ

【死ね】
【辞めろ】
【ブス】

李衣菜「…………っ」




みく「……」

李衣菜「あ…」

みく「…り」

李衣菜「…みくちゃんは私といない方がいいかも。迷惑かけちゃうから」

みく「え……」

李衣菜「……ごめん」タッ

みく「………」


李衣菜「………」トボトボ

ガッ

李衣菜「わわわっ!?」

ドテーン!

李衣菜「あ痛たた…」

クスクス

李衣菜「………」

.



李衣菜(えっと…お手洗い……こっちか)

ガチャッ

李衣菜「間に合った…」

コンコン

李衣菜「あ、入ってまーす」

バシャッ

李衣菜「………え…」



李衣菜「…………はぁ…」ビッショリ

みく「………」

李衣菜「……あ…」サッ

みく「……………」


ちひろ「李衣菜ちゃん!?ど、どどどうしたんですかずぶ濡れで…」

李衣菜「いやぁ…はは、噴水に頭から落ちちゃってー…危うく溺れちゃうところでした」

ちひろ「もう…しっかりしてくださいね。アイドルが風邪引いたらファンも、私も、プロデューサーさんも悲しみますよ」

李衣菜「たはは…気を付けます」

ちひろ「そのプロデューサーさんもあと2日程で帰ってきちゃいますから、そっちにも気をつけてくださいね。貞操的な意味で」

李衣菜「ちょっ…」カァァ

ちひろ「ふふっ。…そういえばみくちゃんは一緒じゃないんですか?」

李衣菜「え?」

ちひろ「ほら、アスタリスクの2人はいつも一緒じゃないですか」

李衣菜「いつも一緒ってわけじゃ………いや、うん。そうでしたね。いつも一緒でした」

ちひろ「?」


李衣菜「…でも、だから一緒にはいられないんですよね」

ちひろ「え?」

李衣菜「みくちゃんは大事な友達にですから。だから迷惑はかけられない、これは私の問題なんだ……なんちゃって。今のはクールでしたかね?」

ちひろ「さぁ…?」

李衣菜「えぇー…」




みく(…………)

みく「…………李衣菜ちゃん…」

prrrrr

李衣菜「はいっ、多田李衣菜です!」

P『おっ』

李衣菜「へへっ…今日は元気ですよ!」

P『みたい、だな?……うーん』

李衣菜「どうしたんですか?」

P『……いや、何でもない…あ、そうだった』

李衣菜「?」

P『そろそろ着くと思うんだけど……』

ピンポーン

李衣菜「はーい!あ、すいません。ちょっと出てきますね」



.


P「……」

李衣菜『プ…プロ、デューサー……これ』

P「あ。丁度届いた?」

李衣菜『は…はい、その…』

P「…ほら。一応迷惑はかけたし…お詫びっていうか気持ちっていうか……」

李衣菜『ウッヒョー!ありがとうございます!このヘッドフォン、超欲しかったんですよーっ!!』

P「だと思った。あそこの店通るたびに見てたもんな」

李衣菜『ほ、本当にいいんですね?こんなに良いの…貰っちゃったら返しませんよ?』

P「返されたら困るわ………まぁ、大事に使ってくれたら嬉しい」

李衣菜『大事に使わせていただきます!』

P「?」


P「……」

李衣菜『プ…プロ、デューサー……これ』

P「あ。丁度届いた?」

李衣菜『は…はい、その…』

P「…ほら。一応迷惑はかけたし…お詫びっていうか気持ちっていうか……」

李衣菜『ウッヒョー!ありがとうございます!このヘッドフォン、超欲しかったんですよーっ!!』

P「だと思った。あそこの店通るたびに見てたもんな」

李衣菜『ほ、本当にいいんですね?こんなに良いの…貰っちゃったら返しませんよ?』

P「返されたら困る………まぁ、大事に使ってくれたら嬉しい」

李衣菜『大事に使わせていただきます!』
.


P「……」

李衣菜『プ…プロ、デューサー……これ』

P「あ。丁度届いた?」

李衣菜『は…はい、その…』

P「…ほら。一応迷惑はかけたし…お詫びっていうか気持ちっていうか……」

李衣菜『ウッヒョー!ありがとうございます!このギター、超欲しかったんですよーっ!!』

P「だと思った。あそこの店通るたびに見てたもんな」

李衣菜『ほ、本当にいいんですね?こんなに良いの…貰っちゃったら返しませんよ?』

P「返されたら困る………まぁ、大事に使ってくれたら嬉しい」

李衣菜『大事に使わせていただきます!』
.



李衣菜「ふんふんふふーん♪」

ちひろ「あら李衣菜ちゃん、ご機嫌ですね」

李衣菜「えぇ、今のリーナは最強ですよ!」

ちひろ「あらあら。そのギターが関係してるのかしら」

李衣菜「へへっ…プロデューサーから貰っちゃいました!」

ちひろ「あらあら、よかったですね」ニコニコ

李衣菜「はいっ!」




李衣菜「なーつーきーちー!ギター教えて!」

夏樹「だりー?どうした、かなり上機嫌みたいだけど」

李衣菜「えへへ、見てこれ!」ピッ

夏樹「おっ……!コレ、この前発売されたやつか!?すっげぇ…ちょっと弾かせてくれよ!」

李衣菜「いいよー?」

ギュイィィィン!!!

夏樹「………イイ…」ハァハァ

李衣菜「…」

夏樹「?」

李衣菜「あーあ、なつきちが弾くと様になるなー…」

夏樹「ハハッ、じゃあしっかり練習しねーと。コイツがかわいそうだぜ?」

李衣菜「むー…わかってるよー!」









夏樹「……おい…なんだよ、コレ…」

李衣菜「……あ……ぁ…」ギュッ


夏樹「……ちょっと目を離しただけなのに…クソッ、ネックから折れてる…」

李衣菜「あ………あぁぁぁ…」ギュウッ

夏樹「……だりー…」

李衣菜「……ごめん、ね…私が持ってきちゃったばっかりに……」ポロポロ

夏樹「お前は悪くねぇ、悪くねぇから…!」ギュッ

李衣菜「うぅ……うぅぅぅぅ………っ」

夏樹「……クソッ…」



李衣菜「うわぁぁぁーーーっっ……!!」グスッ





みく「…………っ」ギリッ


ちひろ「……」

夏樹「……だりーは?」

ちひろ「…泣き疲れて寝ちゃいました。……こんな時、プロデューサーさんが居てくれたら、なんて…停職に追い込んだのは私なんですけどね……ごめんね、李衣菜ちゃん」

夏樹(……)





夏樹「……」


みく『…やりすぎにゃ。みくだって居たのに…』ボソッ


夏樹「……みく…アイツは何か知ってやがるな…」

みく「………」

夏樹「あ………いた!」

みく「………」フラフラ

夏樹「オイ!みく!」ガシッ

みく「………」クルッ

夏樹「え……は……!?」ビクッ






みく「……ぁ………夏樹…チャン…」ボロッ





夏樹「………なん、だよそれ…アイドルが付けていい傷じゃねぇぞ……」

みく「……みくは…李衣菜ちゃんの友達で居られる資格なんてなかったにゃ…」

夏樹「は……?…どういう…」

みく「……………」

夏樹「………お前…」

みく「……もう、李衣菜ちゃんには手は出させない…みくも、関わらない…」

夏樹「………」


みく「へへ…そもそもそんな権利が無かったにゃ……あ、夏樹チャン」

夏樹「……なんだ」

みく「李衣菜ちゃんのギター…どこにあるか教えてくれないかにゃ…」

夏樹「………」

みく「…お願いにゃ」

夏樹「……アタシのロッカーの中。132番」

みく「……ありが」タラーッ

夏樹「…ほら、鼻血くらい拭いてけ」

みく「……ありがとにゃ…」ゴシゴシ

夏樹「………」

みく「………」フラフラ


夏樹「………みく…」




李衣菜「ん…………あ…寝ちゃってた…」

李衣菜(……プロデューサーから貰ったギター…)

李衣菜「う……」ジワッ

コンコン

李衣菜「は、はい!」ゴシゴシ

ガチャッ

ちひろ「李衣菜ちゃん、大丈夫ですか?」

李衣菜「…少し、キツイですけど。もう大丈夫です」

ちひろ「…そう、ですか」

李衣菜「あ…私のギターは…?」

ちひろ「それなんですけど…李衣菜ちゃん宛にこれが…」

李衣菜「?」

【領収書 ¥170.000- ギター 修理代として。 4日後に取りにお越しください。 ○○楽器店】

李衣菜「領収書………え?じ、17万!?」

夏樹「だりー。起きたか?」ヒョコッ

李衣菜「あ!な、なつきち?なつきちが??」

夏樹「…いや、アタシじゃねーよ」

李衣菜「え……じゃあ、誰が…」

夏樹「………さぁな」

ちひろ「……………」





ちひろ「み、みくちゃん!?その怪我…」

みく「ちひろさんにお願いがあるのにゃ」ドゲザ

ちひろ「えぇぇぇぇぇどうしたんですか急に!」

みく「その…お金を貸して下さいですにゃ」

ちひろ「……どこのクズにやられたんですか?言ってください、根絶やしにしてあげます」ガタッ

みく「ち、違うのにゃ…李衣菜ちゃんのギター…みくのせいだから…」

ちひろ「…そうなん、ですか……」

みく「お願いします。きちんと返しますから…」


ちひろ「………」ハァ

夏樹「………」

李衣菜「……」

夏樹「おい、だりー」

李衣菜「…え?」

夏樹「四日後にギターが帰ってくるんだったら、その時に一発で弾けるように練習しようぜ。アタシのギターを貸してやるから」

李衣菜「……そうだね。なつきち、ありがとう」

夏樹「つーか明日はプロデューサーも帰ってくんだろ?せめて今日1日でプロデューサーに聴かせても恥ずかしくないくらいにはしようぜ」

李衣菜「ちょぉっ!そんなに下手じゃないよ!?……じゃないよね?」

夏樹「…………」

李衣菜「えぇぇー………」



夏樹(さて、と…そろそろアタシも帰るか……ん?)

ちひろ「………」コソコソ

夏樹「ちひろさん?そんなとこで何してんの?」

ちひろ「しっ。……」チラッ

夏樹(更衣室ん中…?)


ゴシゴシ

キュッキュッ



みく「……………」ゴシゴシ



夏樹「……だりーのロッカー…」

ちひろ「えぇ……」





ゴシゴシ

キュッキュッ


みく「…李衣菜ちゃん…みくのせいで…本当に、ごめんにゃあ…」


ゴシゴシ

ゴシゴシ

ゴシゴシ






夏樹「…………」


ちひろ「…………」



ガヤガヤ

李衣菜「お…おはようございまーす……」

シーン

李衣菜「……」ゴクッ

ガヤガヤ

李衣菜(……あれ?)





P「おっはようございまーーーーす!!!」

ちひろ「はい停職」

P「なんで!?」

ちひろ「プロデューサーさんがいない間大変だったんですからね!もう!」プンプン

P「いや停職中だったし……つーか停職に追いやったのはちひろさんだった気が…」

ちひろ「は?(真顔)」

P「いや何でもないです、はい」


李衣菜「プロデューサー、帰ってきたんですか!?」

P「李衣菜ァ!ただいま!!」ギュッ

李衣菜「わわっ!お、お帰りなさいです!?」

ちひろ「てめっ…」

夏樹「やれやれ…」

P「あ、ギターは?」

李衣菜「あー…その…」

ちひろ「……」

夏樹「……」

李衣菜「こ、壊しちゃって……?」

P「『大事に使わせていただきます』って言ってたじゃん!?!?!?!?」ガーン

夏樹「プロデューサー。だりーのやつはちょっとした事件に巻き込まれてたんだよ」

P「…………は?」ゾワッ

夏樹「」ビクッ

ちひろ「安心してください、私が何とかしときましたから」

P「なら安心ですね。そっかー、つまりギターは修理中って事です?」

李衣菜「そ、そうです!3日後に取りに行くんですけど……い、一緒に行きませんか?」

P「え……」

李衣菜「……」カァ

P「…あぁ、是非行かせてもらう」

李衣菜「!」パァ

prrrrr

ちひろ「はい、346プロアイドル部門千川がお受けします………あら……みくちゃん」

P「?」

李衣菜「…」

夏樹「………」

ちひろ「はい、はい。…わかりました、早く元気になってね。それじゃあ…」

ガチャ

P「みくがどうかしたのか?」

ちひろ「今日は具合が悪いので休むそうです。その……みくちゃんも、昨日、酷い怪我をしたので」

李衣菜「えっ……?」

P「……は?」

ちひろ「も、もちろん私が責任を持って海に沈めましたから!」

P「ですよね、よかった。じゃあ見舞いにでも行くか」

ちひろ「今は疲れて誰とも会いたくないそうです。具合が良くなったら連絡するって…今、い、言ってました」

P「…そうですか…心配だなぁ」

ちひろ「……元をただせば事の発端はプロデューサーさんかもしれませんからね、反省してください」

P「ど、どういう事ですか…!?は、腹でも切りましょうか!?」

ちひろ「詳しくは色々な観点から言えませんが、割腹と同じくらい苦しい思いをする程働いてくださいね」

P「はい………」

李衣菜「……みくちゃん…」

夏樹「…ほら、李衣菜は練習すんぞ。今のままだとプロデューサーに聴かせるのもおこがましい」

李衣菜「そんなに!?」

P「練習を見させてもらっても」

ちひろ「(にっこり)」

P「はい、喜んで働きます」

そういえば朝から食べてないので離席します
休日最高ウッヒョー

ただいま戻りました
どうして晴を見てるとあんなに(性的に)繋がりたくなるんでしょうか






李衣菜「おっはよーございますっと……」

ガヤガヤ

ガチャッ

李衣菜「……あ。そーいえば私のロッカー…綺麗になってる?いつの間に…」

楓「ロッカー(rocker)のロッカー(locker)……ふふっ」

李衣菜「わぁっ!?」

楓「ふふふふ…」

李衣菜「何だったんだろう…」


ガチャッ



みく「…おはようにゃ」

李衣菜「あ、みくちゃ」

ガヤガヤ

ピタッ

李衣菜「えっ」

みく「………」

クスクス

みく「………」

ガチャッ

【死ね】
【偽善者】
【嘘つき】

みく「…………っ」

李衣菜「…みくちゃ」

みく「……話しかけないで」タッ

李衣菜「あ……」


P「時に愛は2人(主に俺と李衣菜)を試してる because I love you!!」スタスタ

ドンッ

P「うおっごめんなさい!ちょっとロックなテンションになってたっていうか…………あれっ、みく?」

みく「………あ」

P「な、何だよその包帯…アイドルが顔に傷を負うってお前……何があったんだ」

みく「…Pチャン」

P「…何だ?」


みく「…………李衣菜ちゃんのこと、好き?」


P「……あぁ。好きだよ」

みく「……そっか」

P「どうしたんだよいきなり…」

みく「なんでもない。そんだけ」タッ

P「えっ…お、おい、みく……行っちった」


李衣菜「プロデューサー!」

P「李衣菜…」

李衣菜「あの、こっちの方にみくちゃん来てません?」

P「さっき会ったんだけど……何かあったのか?」

李衣菜「えっと……」

P「…話しにくい事か?」

李衣菜「……そういうわけじゃ、ないんですけど…」

P「……わかった」

pipipi

ちひろ『はい、千川ちひろです』

P「もしもし、今日の業務は切り上げます」

ちひろ『…出勤2日目にしていい度胸ですね』

P「アイドルの身に何か危険が迫ってそうなので」

ちひろ『…!』

P「だからなんと言われようとも俺は」

ちひろ『分かりました』

P「えっ」

ちひろ『大まかな予想はつきます。……李衣菜ちゃんと、みくちゃんをよろしくお願いしますね』

P「あ……はい」

pi

李衣菜「プロデューサー?」

P「……ちょっと社外のカフェにでも行こうか」

李衣菜「……はい」

夏樹(……おっ?)





P「……………」

李衣菜「だから、矛先がみくちゃんに向いてしまったんじゃないかって」

P「待て。まず前提として2つ聞きたい」

李衣菜「え…」

P「率直に言う。李衣菜、お前……いじめられてたのか?」

李衣菜「……いじめって程じゃ…」

夏樹「いや、イジメだろ。しかもタチの悪い」ヒョコッ

李衣菜「なつきち…」

夏樹「どういう原因かは知らないけどよ、李衣菜のギターが壊れた……いや、壊されたのもそういう理由だしな」ハァ

李衣菜「……」

P「…そんな時に俺がいないなんて……俺はアホか、アホなのか…っ」

李衣菜「プロデューサー…」

P「辛い思いをさせたろう……すまない」ギュッ

李衣菜「あ………い、いえ、プロデューサーの声が、あったから…耐えられ、ました…っ」ポロポロ

P「李衣菜っ…」

夏樹「はいはいそこまで。ムードに浸るとこ悪いんだけどさ、そんなに客がいないとはいえ公然でソレはやめとこうぜ」

P「あ、す、すまん…」

李衣菜「だ、だいじょぶ、です、はい」

夏樹「ただでさえうっすいcoolさが更に薄まってCute一色だな、だりー」ケラケラ

李衣菜「そ、そんな事無いって。私こそクールだから」

P「李衣菜がキュートなのは置いといてだ」

李衣菜「プロデューサー!?」

P「どうしてそこで、みくに矛先が向くんだ?そもそもの原因は何だ?」

夏樹「……………さぁな」

李衣菜「みくちゃんが…私を助けようとしてくれたから、とか……?」

夏樹「………………………」

P「お前たち、仲良いもんな」

李衣菜「だから、みくちゃんが私に『話しかけないで』って言った理由も…何となくわかるんです。友達に迷惑は掛けれないからって、私もみくちゃんを遠ざけましたから」

P「……そうか」

夏樹「………………………………」

李衣菜「友達として、みくちゃんを助けたい。私はプロデューサーの声に支えられたけど……多分、1人で背負うのは、辛いと思うんです」

P「……………わかった」

夏樹「………………………………………」

李衣菜「その…なつきちは、どう思う?」

夏樹「ん………まぁ……今のお前は、ロックだ」

李衣菜「へ?」




夏樹「どーしたもんかねぇ…」テクテク

ちひろ「あら、夏樹ちゃん」

夏樹「…ちひろサン」

ちひろ「どうですか?その、状況は…」

夏樹「……怖いな」

ちひろ「怖い?それは…この先どうなるかって事ですか?」

夏樹「いや、そのうちだりーは答えを知ると思う。それまでみくが、保つかどうかがな…」

ちひろ「そうですか……私としては元の関係に戻れるかどうか…」

夏樹「あー、それは心配はいらないと思うんだ」

ちひろ「へ?」

夏樹「喧嘩するくせに、アッサリ仲良くなるのが……あいつら2人だしな」ハハッ

ちひろ「…そうですね」クスッ


李衣菜「あ、プロデューサー」

P「ん?」

李衣菜「私のギター、聞きたくないですか?」

P「いや別」

李衣菜「聞・き・た・い・で・す・よ・ね?」ニッコリ

P「ウン聞きたーい」

李衣菜「へへっ!超練習しましたからね、プロデューサーもロックの虜にしますよ!」

P(俺としては李衣菜と2人でのんびり過ごしたいところだけど…まぁ李衣菜が楽しそうだしいいか。つーかロックの虜っていうか既に李衣菜の虜なんだけどなハハハ」

李衣菜「…………」プシューッ

P「…どうした、顔が赤いぞ」

李衣菜「……声に、出てました…から」カァ

P「……まぁ、そういうことだ」ポリポリ

李衣菜「あう……」

P「………」

李衣菜「………」ソワソワ

P「………」チラッ

李衣菜「……」チラッ

P「…そ、そうだ。CD買ってきたんだ、よかったら聞いてみてくれ!」

李衣菜「あ、有難うございます!」

P「…お前がロックが好きだっていうから俺も勉強したって前に言ったよな?あの電話の時」

李衣菜「え、えぇ…」

P「だから俺なりにロックなのを選んで買ってみたんだ。最近だとこのアーティストのが王道で売れ筋らしいんだが、こっちの方は知名度低いけど絶対クル系だと……」

李衣菜「へ、へぇー……王道なんですか」

P「あぁ。さすがに李衣菜も知ってるだろ?」

李衣菜「も、もっちろんですよー?!あのー、そのー、ロックですよね!!」

P「…………お前…」ハァ

李衣菜「うぅ…ロックは知識じゃないんです!魂の叫びなんですよー!」



P「あー李衣菜可愛い~」

ちひろ「惚気ないで仕事してください」

P「……でもみくの事話す時は寂しそうなんですよねぇ」

ちひろ「…早く何とかしてあげてくださいね。みくちゃんだって…」

P「……もちろん。大切な担当アイドルですから」

ちひろ「えぇ、そうですね」ニコ

P「とりあえず李衣菜の可愛いところ10個くらいあげていいですか?」

ちひろ「大袈裟に報告してまた停職沙汰にしますよ?」

P「サーセン」

ちひろ「まったくもう……」




李衣菜「…………」ピクピク

夏樹「扉の前で何してんだ、だりー?」

李衣菜「なつきちぃ…」プルプル

夏樹「?」



みく「………」

クスクス

みく「……」

「前川さぁん、ちょっといいー?」

みく「………」





みく「………あ痛たた…これ。おでこに傷が残っちゃうにゃあ…」

みく(……前髪で隠せるからいっか…)ハァ

みく「……最近は…あんまし顔は叩かれないし…うん、だいじょぶにゃ。だいじょうぶだいじょうぶ…」



「前川さん、あそぼー」

クスクス

みく「…………」



ドカッ

みく「そっか…」

ゴスッ

みく(これは…神様が与えた罰なんだ…)

ゲシッ

みく(…李衣菜ちゃんを騙して、嘘ついて、傷つけて、悲しませたみくへの…罰…)

ボカッ

みく「……李衣菜ちゃ………ごめ…ね…」


.


ドンッ!

ドンッ!!

「……なに?」

「誰…?」

みく「……?」



ドガッシャーン!!!



みく「ぁ…」




李衣菜「みくをいじめるなーーーーーーーっ!!!!」





みく「り…な、ちゃ…?」


.



李衣菜「えへへへ…」ニヤニヤ

ちひろ「李衣菜ちゃん、どうしたんですか?」

P「あぁ、今から一緒にギターを取りに行く約束なんです。なんか他にも行きたいところもあるとか」

ちひろ「なるほど…それで」

李衣菜「プロデュー」

P「あとちょっと待ってくれ」

李衣菜「うぅー…」ウズウズ

P「よし、でき」

李衣菜「!」パァ

P「てない」

李衣菜「…」ガクッ

P(可愛い)ニヤニヤ

ちひろ「遊んでないで早くしてください」

P「うっす」





P「よし終わった」

李衣菜「本当ですか!」

P「おうとも。じゃあ早速行こうか」

李衣菜「はいっ!」

ちひろ「お疲れ様でした。…李衣菜ちゃん、プロデューサーさんに気をつけてくださいね。油断すると妊娠させられますよ」

李衣菜「やだなぁ、プロデューサーはそんな人じゃないですよ。ねっ?」

P「……………じゃあ早速行こうか」

李衣菜「プロデューサー!?」



P「えーっと?まずはギターを取りに行って…」

李衣菜「あっ、ギターは最後です」

P「えぇー……」

李衣菜「さぁ早く行きましょう!まずはあっちですよ!」

P「はいはい…ったく」ハァ

李衣菜「えへへっ」




李衣菜(あのヘッドフォンかっこいいなぁ…)チラッ

P「……あの店でトイレ借りてくる。ちょっとここで待っててくれ」

李衣菜「え、はい」



P(お……あのネクタイなかなかオシャレだな…値段も手軽だし……)

李衣菜「……す、すいませんプロデューサー。あの店でお手洗い借りてくるので待ってて貰えませんか?」

P「え?あぁ、わかった」

李衣菜「あ、楽器屋がありますよ!」

P「だと思ったよ」

李衣菜「……ふむふむ」

P「ほぉ…さすがに楽譜を読めるようになったのか」

李衣菜「えぇ、ロックなアイドルとしては基本ですよね」

P「じゃあこれ(rit)の意味は?」

李衣菜「……リアルに命を賭して」

P「……解釈はロックだな」



李衣菜「いやー歩き疲れましたねぇ…こういう素朴な飲食店に入るのもロック(?)ですよね!」

P「思ったんだけどさ」

李衣菜「ふぁい?」ゴクゴク

P「もしかしてデート的なことをしたかったのか?」

李衣菜「」ブーッ

P「………」ビッショリ

李衣菜「す、すみません!」

P「いや、自意識過剰に勘違いだったら申し訳ないんだけどさ。李衣菜がそこまで意識してくれてるとしたら俺としてはすげぇ嬉しいと思って」フキフキ

李衣菜「そ、そんな…プロデューサーとデートしたいなんて…」カァ

P「…」シュン

李衣菜「…あ、はい、思ってました。えぇ、一緒に色んなところを見て回りたいと思ってましたよ!もう!」

P「ほんとか?よかったぁ……というわけではいこれ」スッ

李衣菜「へ?」

P「プレゼント」

李衣菜「はぁ…ありがとうございます…?」

P「……」

李衣菜「これ…さっきの…」

P「欲しそうだったから、つい」

李衣菜「わぁ、ありがとうございます………じゃあ私も。どうぞ」スッ

P「は?」

李衣菜「開けてみてください」

P「はぁ…どうも」

李衣菜「………」

P「お……これは…」

李衣菜「プロデューサーが見てたので…これはと思って、はい。お返しです」

P「はは…ありがとう。一生大事にするよ」

李衣菜「えへへ…」

P「…………あー、そうだ。つかぬ事を聞いてもいいか?」

李衣菜「はい?」

P「アクセ系ってどんなのが好きだ?シルバーとか、何色の石とか」

李衣菜「アクセですか……そうですねぇ。シルバーに…いや、シルバー一色ですかね。その方がロック感出てます」

P「なるほど…」

李衣菜「?」

P「つまり…シルバー単体で作ってもらうか…?いや、装飾でなんか…」

李衣菜「何か作るんですか?」

P「あぁ、李衣菜にプロポーズする時用に指輪を……………、……………おぅふ」

李衣菜「へ……あ………ぷろぽー…ず…?」

P「何故こういう時にサラッと口を突いて言ってしまうのか………」ズーン

李衣菜「そ、その、あの……それって、その……」

P「……………あぁ」

李衣菜「ウッヒョー…」バタッ

P「李衣菜!?李衣菜ぁぁーーっ!?」




李衣菜「うぅ…気絶なんて…すみません……」

P「いや、あんなタイミングでボロを出した俺のせい(?)だし……」

李衣菜「はーぁ…こんなの、全然ロックじゃないよ…いつか告白の時にはカッコよくキメるつもりだったのに」

P「……俺は、頑張ってロックしてる李衣菜も、特に飾らなくても可愛い李衣菜も、どっちも好きだからな」

李衣菜「………ありがとうございます」ボソボソ

>>1はもう寝ました

>>101-103だけ時系列が違う気がするんだけどどうなってるの?そういう(ロックな)演出?
俺アスペかもしれねぇ…

>>116
中途半端なところで筆を止めてしまったので分かりにくい感じになってしまって頭を抱えております、
夜にはスマホを執りますのでしばしお待ち頂ければ幸いでごぜーますフフーン

夜に来ると言ったなアレは嘘でごぜーます


夏樹「…!」スタスタ


みく「……」トボトボ

夏樹(みく……)


「前川さん、あそぼー」

クスクス

みく「……………」


夏樹(…………)


pi


.




李衣菜「ウッヒョー!綺麗に治ってるーっ!!」

P「………ん?ギターケースは?」

李衣菜「……多分事務所ですね」

P「おま……壊さないように持って帰れよ?」

李衣菜「あはは、分かってますよー。折角プロデューサーにプレゼントして貰ったんですから……今度こそ大事にします」ギュッ

P「…それはよかっ」

prrrrr

P「……」

李衣菜「す、すみません……あ。もしもしなつきち?」




.


P「ふっ…ふっ……!」ショタタタタ

李衣菜「ぷ、プロデューサー!た、確かに超早いですけどっ!お…おおお姫様だっこは流石に恥ずかしいですよぉっ!?」

P「よく考えてみてくれ。……ロックじゃん?」ショタタタタ

李衣菜「ロック…!」ゴクリ

P(ちょろい)




夏樹「お…」

P「うおぉぉぉぉおおおぉぉぉぉ!!!」ショタタタタ

李衣菜「わぁぁぁぁーーーっ!!」

夏樹(えぇー……)ヒキッ

李衣菜「あっ、なつきちっ!みくちゃんは!?」

夏樹「三階の右奥。4番の応接室!」

李衣菜「プロデューサー!」

P「よっしゃァ!階段で行くぞッッ!!」ゴウッ!!

李衣菜「ウッヒョー!?」


P「到着!」キキィッ

李衣菜「よっと」ピョンッ

P「…どこの誰かは知らないけど俺の許可なく応接室を溜まり場にするとはいい度胸だ」

李衣菜「えいっ」ドンッ!

P「は?」

李衣菜「やぁっ」ドンッ!!

P「………」

李衣菜「うぅ…鍵がかかってる…」

P「………」

李衣菜「………みく…!」

P「…李衣菜、退いてろ」

李衣菜「へ?」

P「みんなには内緒だぞ」




ドガッシャーン!!!


李衣菜「」

P「………」コフー



みく「ぁ…」


李衣菜(あ…っ!!)

李衣菜「みくをいじめるなーーーーーーーっ!!!!」





みく「り…な、ちゃ…?」




.



李衣菜「うわぁぁぁーーーっ!!」ブンッブンッ


「うわ…!危なっ…」

P「おい李衣菜!気持ちは分かるがギターは振り回すな!!」

「ちょっと、プロデューサーいるんだけど!?」

「やっば…」

李衣菜「みくから離れろーーっ!………あっ」スポーン


みく「みぎゃっ?!」ガッシャーン!!


P「『大事にする』って言ったよねぇぇええぇぇぇぇ!!!!!???」

李衣菜「うひぃぃぃ私とした事がーーーっ!!」

みく「李衣菜ちゃ…がくっ」グッタリ

李衣菜「あぁ、みく!もう…絶対に許さない!!」キッ

P「今のは李衣菜が悪いよねぇ………?」ゴゴゴ

李衣菜「す、すすす、すみません!みくが大変だと思ってつい……」

みく「」グッタリ

李衣菜「あうう…」

P「……壊れてなさそうだし良い(?)としとくか。問題は……」チラッ

「「「うっ…」」」

P「……お前達は後で俺の所に来るように。話はそこで聞く」

「「「はい……」」」







.



みく「……ん…ぅ…?」

李衣菜「あ。気が付いた?」

みく「あ……李衣菜…ちゃん」

李衣菜「その、大丈夫?」

みく「ここは……うっ、なんだかとてつもなく前頭葉付近に鈍痛がするにゃ…何でみくは………あ…!」

李衣菜「ごめんっ!」

みく「い、いいのにゃ。みくはこれで…」

李衣菜「あ、待ってよ!みく!」ガシッ

みく「え……」

ガチャッ

P「……気が付いたか」

みく「あ……P、チャン…」


P「……あの子達から話は聞かせて貰った」

みく「…そっか」

李衣菜「……?」

P「お前が、李衣菜の物を隠したりしてたらしいな」

李衣菜「えっ!?」

P「李衣菜にちょっかいを出すように仕向けたのも、お前だそうだが」

みく「………っ」

李衣菜「そんな、嘘ですよね、プロデューサー。だってみくちゃんは……私の事心配して…」


みく「……そうだよ、ヘッドフォンも、ジャージも……みくが隠したの」

李衣菜「み、く…」


P「……あの子達から話は聞かせて貰った」

みく「…そっか」

李衣菜「……?」

P「お前が、李衣菜の物を隠したりしてたらしいな」

李衣菜「えっ!?」

P「李衣菜にちょっかいを出すように仕向けたのも、お前だそうだが」

みく「………っ」

李衣菜「そんな、嘘ですよね、プロデューサー。だってみくは……私の事心配して…」


みく「……そうだよ、ヘッドフォンも、ジャージも……みくが隠したの」

李衣菜「み、く…」


みく「李衣菜ちゃんのロッカーにいたずらするように仕向けたのも、みく」

李衣菜「……そんな…何で…!」

みく「そんなの、羨ましかったからに決まってるじゃん!!李衣菜ちゃんばっかり、李衣菜ちゃんばーっかりPチャンに好きって言われて!!!」

P「ほ!?」

李衣菜「…」

みく「李衣菜ちゃん。みく、言ったよね?『事務所の中にもそういう目でPチャンの事を見てる子もいる』『Pチャンラブの子に聞かれてたら取り返しのつかない事になる』って。みくだって、Pチャンのコトを好きだったのに……っ、Pチャンは李衣菜ちゃんを選んだ…!」

P「みく、お前…」

みく「だからPチャンの事を好きな一部の子に、李衣菜ちゃんの事を全部話したよ。Pチャン家に盗聴器付けてどんな事を李衣菜ちゃんに言ってるのかも、ギターを贈った事も、全部話した。そしたら、あの子達は…」

李衣菜「…ギターを、壊したんだ」

みく「………」

李衣菜「……っ」

みく「…幻滅したっしょ?みくは最初から李衣菜ちゃんの友達じゃなかった、友達になんてなれなかった。李衣菜ちゃんが酷い事をされても友達のフリして隣でほくそ笑んでたんだから……」


李衣菜「………」グッ

みく「言いたい事があるなら言って。引っ叩いてもいいよ。実際そんな事じゃ許されない事をみくはし」

李衣菜「友達じゃなかったとか……友達になんてなれなかったとか………っ!」

みく「へ?」

李衣菜「そんな事、言わないでよっ!」パァン!!

みく「ふに゛ゃっ?!!」

李衣菜「…はぁ、はぁ…っ」

みく(よ、よもや鼻っ面にビンタが飛んでくるとは思わなかったのにゃ……!)

李衣菜「みくちゃんは……みくは、私の友達だっ!!」

みく「っ!……だ、だって…みくは李衣菜ちゃんに酷いコト…」

李衣菜「じゃあ何で、私じゃなくてみくが虐められてたのさ!!」

みく「そ、それは…っ……」

李衣菜「……」

みく「………」



夏樹「李衣菜から矛先を自分に変えさせたんだろ?何を言ったのか知らないけどさ」


李衣菜「なつきち…」

みく「夏樹チャン……」

夏樹「だから李衣菜の代わりにみくがイジメの標的にさられて…で、今に至ると」

みく「……違、う」

夏樹「…だりーは馬鹿だからな」

李衣菜「突然!?」

夏樹「あぁ。大馬鹿だよ。だからみくが敵とも知らずに、『友達には迷惑をかけられない』とか言ってのけるんだもんな」

みく「…違うの…やめてよ…」

夏樹「だから、いつからか李衣菜への嫉妬が薄れたんだろ?むしろ今まで仲良くしてた分、罪悪感と李衣菜への友達としての想いがみくを」

みく「やめてよ夏樹チャン…!みくはそんなのじゃない、最初っから李衣菜ちゃんなんてどうでもよかったの!みくは、みくは……」

夏樹「17万円」

みく「……」

李衣菜「あ……まさか」

夏樹「そうだ。ちひろさんに土下座して金借りて修理したのも、李衣菜のロッカーを『ごめん、ごめん』って泣きながら掃除したのも、みくだ」

李衣菜「…!」

みく「………………」

夏樹「どうでもいいんなら、そんな事しないよな?」

みく「……………………猫は、気まぐれだから。するのにゃ」

夏樹「……」ハァ

みく「………」

李衣菜「……あの、さ。みくと私は…もう友達じゃないの?」

みく「…そうだよ。もう友達なんかじゃないの」



李衣菜「じゃあさ、また友達になろうよ!」


夏樹「……」

みく「っ………、………む、無理だよ、みくにはそんな資格なんて無いモン」


李衣菜「友達になるのに資格なんて関係ない。それに…私の事をそんなになってまで守ってくれようとした子といつまでも友達になれないなんて…そんなの、ロックじゃないよ」キリッ



夏樹「…」

李衣菜「……ねっ、友達になろう?」

みく「………」

李衣菜「………」



みく「…この場面でロックとかロックじゃないとか…わけがわからないのにゃ………1人でエアギターでもしてにゃ…」ボソッ


李衣菜「えぇぇぇぇぇぇっ!?!?」

夏樹「」ブハッ

李衣菜「ちょっ、なつきちまで!?」

みく「李衣菜ちゃんはホントーに馬鹿にゃ………ホントーに………っ」ポロポロ

李衣菜「……みく」ギュッ

みく「う……ううぅ…っ……李衣菜ちゃん、ごめんにゃ…」グスッ

李衣菜「……うん、いいよ」

みく「ごめんにゃさい……ごめんにゃさい………っ」

李衣菜「許すに決まってるじゃん……私たち、友達でしょ?」

みく「李衣菜ちゃぁぁぁーーーーっ……うえぇぇぇぇん…!!」

李衣菜「……………ありがとう、みく。これからもよろしくね」

みく「うえぇぇぇぇん…うえぇぇぇぇん……っ」





夏樹「さて、自分の言動が原因だった気持ちはどうだい。部屋の隅で落ち込んでるプロデューサー」

P「……………死にたい…いっそ殺せ…」ズーン

夏樹「これに懲りたら今後は気をつけるんだぜ」ハァ

P「……はい……」


ガチャッ

バタンッ

<リーナチャンゴメンニャァァァァ

<ソロソロナキヤンデヨ…

<ダレカオレヲコロセ……


夏樹「………」

ちひろ「終わりましたか?」

夏樹「……あぁ。もう大丈夫」クスッ

ちひろ「そうですか。…ふふっ、夏樹ちゃん、何だか嬉しそうですね」


夏樹「ん?あー、まぁ…」

ちひろ「?」

夏樹「……アタシとしてはさ。アレはアレで、結構ロックだと思うんだ」

ちひろ「……はぁ…?」

夏樹「フッ、こっちの話さ。……さてと、いっちょ路上ライブでもしてこようかな」ンーッ

ちひろ「こ、困ります夏樹ちゃん!お金……ん゛んっ、アイドルが勝手にライブなんてしたら…」

夏樹「ちひろさんもブレねぇなぁ…」



.





みく「おっはにゃー!」

李衣菜「みく、おはよー」

P「おは」

みく「Pチャン見っけぇ!とうっ!!」ガバーッ

P「うおおぉぉぉぉ?!?!!?」

李衣菜「ええぇぇぇぇぇぇぇぇーーーっ!?」

みく「Pチャン…Pチャン…」スリスリ

李衣菜「みく!?な、何やって…」

P「…これはこれで…」ニヤニヤ

李衣菜「プロデューサー!なにニヤけてるんですか!?」

P「はっ…その、そこそこ大きいのが当たってたというか…」

李衣菜「浮気…ですか……?」ゴゴゴゴゴ

P「そ、そういうわけじゃ…おっほ」

みく「うへへへ…」スリスリ

李衣菜「もうプロデューサーなんて知りません!今日はハンバーグを作りに行ってあげようと思ったのに…!」

P「あ゛ぁぁぁぁぁぁ李衣菜ごめんんんんんん!!!」

みく「えー、Pチャン行っちゃうのー?」

幼「ほら!メイドちゃんの手で弄ってあげるよ!」クチュクチュ
メイド「(気絶中)」クチュクチュ
忍者「...っ...///...あぁぁっ///ひぁぁあっ///」ビクビクビクッ
幼「ふふ、声我慢出来なくなったかな?」クチュクチュ
触手「ぬるぬる」
忍者「やめぇっ///その娘を使うなぁっ///」ビクビクビクッ
幼「ふむ...思った通り!メイドちゃんと相性抜群みたいだね!」クチュクチュ
触手「ぬるぬる」
忍者「んんんっ///いやぁっ///やめてくれぇっ///」ビクビクビクッ
幼「やめないよ!アヘ顔を見せてくれるまではね!」クチュクチュ

〜数分後〜

忍者「ひぁぁぁぁぁあっ///もうやめてくれぇぇっ///」ビクビクビクッ
幼「もう余裕のよの字も無くなったね!」
触手「ぬるぬる!」
幼「そうだね!そろそろイっちゃえ!」クチュクチュ
忍者「だれがぁ...っ///イくかぁ...っ///」ビクビクビクッ
幼「無駄な抵抗はやめようね!イく寸前なのはバレてるんだよ!」クチュクチュクチュクチュ
忍者「っぁぁぁあ///イっ///イかないっ///絶対にイかないぃぃっ///くぁぁぁぁぁあっ///」ビクビクビクップシャァァァァァ
幼「ふふっ♪イった!今イったよね!」クチュクチュクチュクチュ
忍者「イってないぃぃっ///イってなんかないぃぃっ///」ビクビクビクビクップシャァァァァァ
幼「あはは!もう最初の強気な忍者ちゃんは居なくなっちゃったね!」クチュクチュクチュクチュ

遂に堕ちた忍者
このあとどうなる!?↓1

誤爆済まない...
死んで詫びる

P「すまない、俺には李衣菜という存在が何よりも大事なんだ!」

みく「…………分かった。じゃあ李衣菜ちゃんをよろしくにゃ」

李衣菜「え?」

P「へ?」

みく「今この瞬間から…みくはPチャンから完全に身を引く、未練もバッサリ断つのにゃ」

李衣菜「………みく」

みく「でも……李衣菜ちゃんを泣かせたら、みくが飛んで行って顔面の形が変わるまで引っ掻くから。そのつもりでにゃ」

P「…あぁ。約束する」

みく「…良い返事にゃ」スッ





李衣菜「……あ、あの」

P「あー…俺から言わせてくれないか」

李衣菜「…はい。その方が王道でロックですもんね」

P「……多分な」

李衣菜「へへっ」





P「俺はお前が好きだ。愛してる。お前がロックを極めて、トップアイドルになったら………俺と、結婚してくれ」

李衣菜「はいっ!……えへへっ、プロデューサー。今の告白…最高にロックでしたよ!」

P「李衣菜ぁ!」ギューッ

李衣菜「ウッヒョー!」テレテレ





夏樹「全然懲りてねぇ……まぁ、今回はいいか」

ちひろ「……」ゴソゴソ

夏樹「……ちひろさん?」

ちひろ「こんな事もあろうかと、準備しておいたんです」バンッ

夏樹「?」





【346プロダクション アイドル部門プロデューサー、所属アイドル 多田李衣菜 両名 に 停職1週間を命ずる】ババーン





.





P「李衣菜ー、おかわりー」

李衣菜「はいはーい」

P「李衣菜の料理は本当上手いよなぁ。俺はいい嫁を貰ったわ」

李衣菜「ちょーっ……ま、まだお嫁さんじゃないですから」

P「いいや、もう俺のプロデューサー魂略してプロ魂にイグニッションしたから。俺は即行でお前をロックなトップアイドルに導く。そして」

李衣菜「分かりましたから、ご飯中は静かに食べてください」

P「はーい…しかしちひろさんも気が効くなぁ…」モグモグ

李衣菜(…即行でロックなトップアイドルに導く……つまり………)

李衣菜「ウッヒョー…」カァァ

P「どうした?」





李衣菜「あ、その、わ…私の人生、ロックですね!!!」

終焉
最後のほうで幼女とメイドと忍者と触手がクチュクチュする誤爆が現れてついに内なる性欲が無意識に指を動かすレベルで自制が効かなくなったかと錯覚しました10連回してきてください

やっぱり休憩を入れるのもロックだと思うんです

追記:

感のいいPは嫌いでごぜーますよ…

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom