黒川千秋「レッドバラードでバンドを組みましょう」 (26)

元ネタは課長バカ一代。

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桐野アヤ「えっ! バンドを組むのか?」

黒川千秋「そう。今日集まってもらったのは他でもない、バンド結成のためよ」

相川千夏「バンド、ね……」

東郷あい「いいんじゃないか?」

千秋「最初は私一人でやろうかと思ってたのだけれど、よく考えたら一人じゃ無理だと気づいたのよ」

高橋礼子「それは構わないけど、どうしてまた急に?」

千秋「ウチのプロダクションにフォー・ピースってユニットあるでしょう?」

アヤ「ああ、李衣菜たちのやってるバンドか」

千秋「あの活動費用、どこから出てると思う?」

千夏「当然、プロダクションだと思うけど」

千秋「活動費用の中に、楽器の費用まで含まれているらしいわ」

あい「それはすごいな」

礼子「楽器の値段って、ばかにならないものね」

千秋「きちんと成果が認められれば、楽器を買えるくらいの予算が下りるはずよ」

千秋「私たちもレッドバラードというユニットで活動を続けているわけだけれど」

千秋「ここらで知名度を積極的に上げていくべきだと思うの」

アヤ「確かにそうだけど……どうしてバンドなんだよ?」

千秋「バンドならツアーに出られるでしょう」

千夏「タダで旅行に行けるってわけね」

礼子「それは魅力」

千秋「新幹線は当然、グリーンよ」

あい「……ツアーならバンドでなくても行けると思うが」

千秋「というわけで、バンドを組みましょう」

アヤ「いや、でも無理じゃねぇかな」

千秋「どうしてそんなことを言うの?」

アヤ「だって、フォー・ピースはプロダクションがプロデュースしていたわけだし」

アヤ「アタシたちが勝手にバンドを組んだからって、すぐに予算をくれるわけじゃねぇだろ?」

千秋「そうね……確かに」

千夏「そんな簡単に予算が下りてたら、全国のバンドマンが暴動を起こしかねないわね」

礼子「だけど、私たちだってバンドの実力でファンを動員したら、プロダクションにも認められるはずよ」

千秋「どのくらい動員したらいいかしら」

あい「フォーピースは二十万人動員したらしいが」

礼子「私たちはデビュー前だし、その半分でいいんじゃない」

千夏「それじゃあ、十万人?」

千秋「…………うーん」

千秋「十万人、ってどのくらい?」

あい「数がすごすぎるとわかりにくいね……」

千夏「東京ドームが満員の状態で五万六千人よ」

千秋「……それは無理じゃない?」

アヤ「考えなくてもわかるだろ!」

礼子「五万人も知り合い居ないしね」

あい「とりあえず、百人くらいで手を打たないか?」

千秋「…………いえ、五十人!」

アヤ「めちゃくちゃ消極的じゃねぇか」

バンドをー組んだぜーバンドを組んだぜー

千秋「でも、五十人集めるのだって大変よ、一人の割当が10人なんだから」

アヤ「え! 割当?」

千夏「つまり、私たち五人でチケットをさばくのね」

礼子「十人くらいなら知り合いをあたればなんとかなりそうだわ」

千夏「ちなみに、チケットはいくらで売るのかしら?」

あい「……お金取るのか?」

千秋「そうね……まだ予算も下りないでしょうし……」

千秋「五万円くらい?」

アヤ「高ぇよ!」

千夏「いきなり五万は高いから、五千円くらいにしときましょうよ」

千秋「そうね」

あい「……それでも高いと思うが」

アヤ「そんなことよりも、まずバンドとしての実力をつけることが大事じゃねぇか?」

千秋「貴方、友達いないんでしょう」

アヤ「ドキ……!」

礼子「ある意味、このチケットさばきの作業は自分に友達が何人いるかを確かめることにも通じるわね」

千秋「そう……意外に自分が『親友』だと思っていた人間がチケットを買ってくれなかったりするのよ」

千秋「つまり、このチケットさばきは親友を確かめるリトマス試験紙」

千秋「今、自分に『親友』と呼べる人間が何人いるか、自問自答してみて」

千夏「…………」

礼子「…………」

あい「…………」

アヤ「…………」

千夏「私、確実に五人はいるわ」

千秋「千夏さん、まさかこのメンバーを数に入れてないでしょうね?」

千夏「っ……!」

千秋「図星ね」

礼子「ちなみに、千秋ちゃんは何人いるの?」

千秋「私は……親戚とか入れたら二十人くらいいるわよ」

アヤ「親戚はなしだろ!」

千秋「なによ、親戚は血の繋がった友達でしょう」

千夏「千秋にしてはずいぶん弱気な発言ね?」

千秋「なんですって!」

千秋「もういいわ、貴方たちとは方向性が合わない……解散よ」

アヤ「なんだそれ!」

礼子「いえ……だけど、デビューライブがいきなり解散ライブというのは、新しいやり方じゃない?」

あい「それじゃあ予算が下りなくなるじゃないか」

礼子「そのあとはソロでやればいい……みんなやってることよ」

千秋「決まりね。デビューライブで解散」

アヤ「なんかやる気なくすな……」

千夏「それで、みんなはなんのパートを担当するのかしら?」

千秋「私は当然ボーカルよ」

アヤ「当然って言い方、引っかかるな」

あい「サックスなら吹けるが……」

千秋「ダメよ、ロックバンドなんだから、ギター、ベース、ドラムのどれかで選んでちょうだい」

あい「じゃあ、ギターで」

千夏「私もギターがいいわ」

礼子「それなら、私もギターにするわ」

アヤ「アイアン・メイデンかよ!」

千秋「ボトムを支えるベースは必要よ。誰かベースに移ってちょうだい」

礼子「しょうがないわね……私が移るわ」

千秋「じゃ……決まりね……」

アヤ「えっ、ちょ、ちょっと待てよ! アタシは?」

千秋「貴方、ドラムでしょう? 地味だし」

アヤ「おい! 地味なヤツ=ドラムって考え方やめろ!」

千秋「しょうがないじゃない。早い者勝ちよ」

礼子「そうよ」

アヤ「くっ……わかったよ……」

千夏「それで……バンド名はどうしましょうか」

千秋「ローリング・ストーンズがいいわ」

あい「ローリング・ストーンズはもうあるよ」

千秋「えっ、まだ活動してるの?」

アヤ「いや、活動しててもしてなくてもダメだろ……」

千秋「じゃあ、レッド・ツェッペリンね」

あい「それならもう解散してるから大丈夫だ」

アヤ「だから解散しててもダメだって!」

礼子「ところで千秋ちゃん、解散の理由についてひとつ提案があるんだけど」

千秋「なにかしら?」

礼子「解散の理由が『親友のいるいないでもめた』だとバンドとしてはカッコ悪いから」

礼子「表面上は『音楽性の違い』とかにしておいたほうがいいと思うの」

千秋「そうね……バンドってイメージが大事だもの……」

千秋「貴方たちとは『音楽性が違う』ということにしておきましょう」

あい「そうだね」

千秋「ちなみに私、如月千早が好きなんだけれど、貴方たちはなにが好き?」

千夏「あら、千秋も如月千早好きなの?」

千秋「えっ、千夏さんも?」

礼子「私も如月千早、好きなのよ。あんまり人には言わないようにしてるんだけど……」

あい「実は私も好きなんだ。結構アンニュイな感じだから、周りにはいないと思っていたんだけれどね……」

アヤ「…………」

千秋「まさか……貴方も……?」

アヤ「如月千早のラジオ……毎週聴いてたよ……」

千秋「先に言ってくれればよかったのに」

礼子「なにか、意外なところで仲間がいたって感じね……」

あい「すごい親近感が湧いてきたな……」

千夏「…………」

千秋「…………」

礼子「…………」

あい「…………」

アヤ「…………」




千秋「これじゃ解散できないじゃない……」


アヤ「困ったな……」



おつ

未だにレッドバラード一人も声付いてないのは納得出来ない(憤慨)


高橋礼子(CV:たかはし智秋)とかどうでしょうか(すっとぼけ)

乙!

乙。
元ネタは山崎ハコだっけ。懐かしい

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