時子「アンタねぇ……」 (27)

時子「…………」ペラ

モバP「おい時子、脚を組んでると腰を悪くするぞ」

時子「余計なお世話よ」

モバP「まったく……」



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時子「…………」ペラ

モバP「いてて……」

時子「私よりアンタのほうが腰を悪くしてんじゃない」

モバP「もう歳だからな……」

時子「…………」

モバP「もう少しいい椅子に変えてもらえないもんかな……」

時子「……ちょっと来なさい」

モバP「さすがに俺はお前の椅子にはなれんぞ。そういうのはもっと若いプロデューサーにやってもらえ」

時子「……いいから来なさい」

モバP「わかったわかった……」ギシ

時子「……少しそこのソファーに寝転びなさい」

モバP「ん?もしかして」

時子「いいから」



時子「……で、どこらへんが痛いの」

モバP「背中の少し下あたりが痛くてな」

時子「ここね」グイッ

モバP「痛い痛い痛い痛い!そんなに力強く押したら折れてしまうわ」

時子「はぁ……」グリグリ

モバP「……お前踏んどるだろ」

時子「なによ、豚にはお似合いでしょ?」

モバP「歳上に向かって豚はやめなさいと言ってるだろうに……」

時子「私は私のやりたいようにやるだけよ」グリグリ

奈緒「おはようございまー……うわっ」

モバP「おうおはよう」

奈緒「なにやってんだよ時子さん……」

時子「豚の調教よ」

モバP「時子に腰押してもらってるんだ」

奈緒「いや……どう見てもそれは無理があるだろ……」

モバP「ありがとうな、時子」

時子「踏まれて感謝するなんてアンタも大概ね」

奈緒「ていうかプロデューサーさんホントに腰悪いのに大丈夫なのか?」

モバP「あぁ、だいぶ楽になったよ……いてて」

奈緒「あーもう、無理すんなって。ここか?」グリグリ

モバP「お、そこそこ」





奈緒「もう少し弱めのほうがいいか?」グリグリ

モバP「いや、それくらいで大丈夫だ」

時子「…………」

奈緒「椅子も新しいの買えよなー」グリグリ

モバP「あまり予算もないし仕方ないさ。ありがとな、奈緒」ワシャワシャ

奈緒「あ!頭を撫でるなー!髪がぐしゃぐしゃになるだろ!」

時子「…………今日はもう帰るわ」

モバP「おぅ、お疲れ様」



奈緒「まったく……」

モバP「にしても撫で心地はいいな」ワシャワシャ

奈緒「だから撫でるなって!」

時子「…………フン」ガチャ


時子「……イライラするわね」

友紀「あ!時子ちゃ……さま!」

晴「なにしてるんだ?」

時子「ただ歩いていただけよ。それ以外のなにかに見えるのかしら?」

友紀「いや、珍しいなーって思って。あ、そうだ!今から晴ちゃんとデパートに行くんだけどさ、一緒に行こうよ!」

時子「誰がそんな…………まぁいいわ」



友紀「ホント?やったー!」

晴「どんな風の吹き回しなんだ?」

時子「あ?」

晴「……気になっただけだって」

友紀「さっそくいこー!」

[デパート]

友紀「ねこっぴーのクッションあったー!」

晴「相変わらず騒がしいな……」

時子「…………」

晴「時子さんはなに見てるんだ?」

時子「うるさいわね」

晴「クッション?なんでクッションなんて……」

友紀「ねぇねぇこのねこっぴーかわいくない!?あ、あっちにはねこっぴーの枕がある!」ダッ

時子「……アンタは保護者でしょ。なんとかしてきなさい」

晴「俺のほうが年下なんだけどな……」

時子「精神的にはアンタのほうが上でしょうが」

晴「しゃーねぇな……」タッ

時子「さて……この店にあるクッションで腰痛にいいのはどれがいいのかしら」

店員「腰痛にですか?それでしたらこちらの高反発のクッションはいかがでしょうか」

時子「ふぅん……ならこれとこれをいただけるかしら」

店員「ありがとうございます。身体に合わないようでしたら連絡をくだされば他のものと交換いたしますので」

時子「わかったわ」

店員「ありがとうございます」

時子「…………私はなにをやっているのかしら」



晴「あ、いた。おーい、時子さん」

友紀「やー、ごめんねー。ついテンションが上がっちゃってさー」

時子「……また調教が必要かしら?」

友紀「ご、ごめんなさい!」

時子「私の用事は終わったから帰るわ」

友紀「もう帰るの?」

時子「アンタたちに付き合う必要がある?」

晴「別にいいよ。元々二人でくる予定だったしさ」


友紀「じゃあねー」

時子「フン」

晴「……時子さんって素直じゃねーよなー」

友紀「晴ちゃんがそれを言うの?」

[事務所]

時子「……」ガチャ

モバP「あれ?時子か。帰ったんじゃなかったのか?」

時子「……ほらこれ」

モバP「なんだこれ……クッション?」

時子「……あげるわ」

モバP「どうした?別に俺は誕生日でもなんでもないぞ」

時子「いいから」

モバP「ありがとな。いくらだった?払うぞ」

時子「いらないわ」

モバP「そっか。ありがとな」

時子「……いつも私たちのために働いてくれているお礼よ」

モバP「ん?なにか言ったか?」

時子「なにも言っていないわ。さぁ馬車馬のように働きなさい」

モバP「相変わらず時子は人使いが粗いな……」

時子「……今度はちゃんと揉んであげるから腰が痛いなら私に言いなさい」

モバP「……ありがとな、時子」


終わりです

山も落ちもないものでしたけどここまで読んでいただきありがとうございます

一応過去作を
杏「えー、飴ないの?」
赤羽根P「飲むか」
武内P「なにをしているんですか?」
走れみりあ

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