武内P「ゲーム『シンデレラの武闘会』企画中です」 (51)

コンコン

美城「入りなさい」

ガチャ

武内P「失礼します」

美城「...企画の持ち込み、そう聞いた」

武内P「はい、こちらを」

パサッ

『ゲーム、シンデレラの武闘会(仮)』

美城「...大方察した。
君のところのプロジェクトのメンバーをモチーフに、格闘ゲームを作ろうと、そういったところか?」

武内P「その通りです。正確には3Dのアクションの予定ですが」

美城「...ふむ、また私の思想に外れた企画ではあるが...こういった試みは今まで無い、少しは試してみる価値はあるだろう」

美城「会議でこれについて話し合うなりプレゼンなりの機会は与えよう」

武内P「ありがとうございます」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1452418960

武内P「それと、これに関しまして、映像をご用意しております」

美城「映像?君にしては随分と気が早いな、もう制作に取り掛かったのか?」

武内P「いえ、一般的にキャラゲーと呼ばれるゲームには欠かせない要素となる最大の必殺技...時計をメーターとして、12時に達したときに発動出来る、と予定しているので『12時のチカラ』と私は呼んでいますが...これをどうするか考えた結果、」


武内P「本人に実際にやってもらうことになりました、こちらがその時の映像です」

美城「...ふむ」

美城「....えっ?」

[渋谷凛]武器:剣 12時のチカラ:『アイオライト・ターコイズブルー』


凛「新しい蒼の剣、『アイオライト・ターコイズブルー』...」ゴォォォ...

ザンッ!
ザンッ!
ザンッッッ!!!

ゴォォォ...

「あ、ぁぁぁ......」

凛「永遠の冷たい焔に抱かれて散れ」

「...ぁ....」

バタッ...

凛「....もうちょっと決め台詞考えようかな...」

美城「なぁ」

武内P「はい」

美城「これはCG加工などしてないんだよな」

武内P「まだ企画の段階でしたので」

美城「となると、彼女はこれを素でやったということでいいんだよな?」

武内P「はい」

美城「...君はよく冷静な態度でいられるな」

武内P「私は、もう慣れましたから」

美城「....」

武内P「ちなみに相手役は人型ですがロボットです、続きをどうぞ」カチッ

美城「...」

[本田未央] 武器:銃 12時のチカラ:『完全なるトリプルスター!!!』


未央「本田未央オンステージ!!」

未央「『トリプルスター!!!』」バン!バン!バン!

「ぐあっ!」

未央「...今撃ち込んだ弾丸は、3つが共鳴して爆発を起こす!」

指パチンッ

未央「『BURN☆☆★』」

ドォォーーzーーォォン☆☆★

キィン!キィン!

[アナスタシア] 装備:銃(アーニャが持つと氷の銃) 12時のチカラ『ヴァイス・マカロフ』

アーニャ「足下を撃ち、凍らせました...」

「ひ、ひぇぇ...」

アーニャ「Не избежать...逃がしません」ジャキッ


アーニャ「音を越える絶対零度の弾丸....
『ヴァイス・マカロフ』」ズキュンッッッ!!!

「かふっ....」凍り漬け


アーニャ「この銃は、ミナミを傷付けた人を全て葬る...!」

杏「....アンズス・ソング」

キュィィィィン!

杏「...音を聴いた者の時を止めた...けど」

杏「このあとがめんどぉい...」

杏「だから、カエダーマよろしく」


ベルフェゴール(うさぎ)「...」ゴゴゴゴゴ

ベルフェゴール「メデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデ」ボコボコボコボコボコボコボコボコ

ベルフェゴール「メデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデメデ」ボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコ

ベルフェゴール「メデェ!」ドゴォッ!!!

杏「...時は動き出す」

「ギェァァァァッ!!!!!」

杏「...やれやれだよ」

[三村かな子]武器:杖 12時のチカラ:菓子流刑法

かな子「『檻』」

マカロンが出現して男を包む!

「うわっ!?」

かな子「『槍』」

バキャバキャ(マカロンに巨大なポ○キーが突き刺さる音)

かな子「『鉄球』」

グシャ!!
(巨大な金平糖が振りマカロンを押し潰す音)

かな子「最後は...『埋葬』♪」

グシャ!!
(巨大なケーキがそれらを埋め尽くす音)

かな子「お粗末さまでした♪」

諸星のきらり 武器:無し 12時のチカラ:『きらり流一狩り行こうぜ☆』

がしっ!

「えっ!?」

きらり「にょわぁぁぁぁぁ...」ぐぐぐ...

巨大きらり(50m)「にょわー☆」

「」

巨大きらり「きらりん...」

巨大きらり「砲弾なげぇーー!!☆」

「ーーー!ーー!」

ボッ(空気との摩擦で相手が燃え尽きた音)


きらり「上手に焼けたにぃ☆」

[城ヶ崎莉嘉]武器:無し 12時のチカラ:『がおー☆で済んだらどれほどよかったか』


莉嘉「グルルルルルゥゥゥ...」

シュンッ

「えっ」

莉嘉「ラ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ウ゛!!!!!」

ドゴォォォッ(男を貫く音)

莉嘉「ヴ゛ォ゛イ゛デ゛ュ゛ガ゛ヴ゛ォ゛ヌ゛ェ゛ヅ゛ァ゛ン゛オ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!!!」

ド ガ ン!!!(そのまま男を壁に叩き付ける音)

バキバキバキバキッッッ!!!(衝撃が壁までも貫く音)


莉嘉「....あれ?アタシ今何してた?」

みく「にゃぁぁぁ...」

ぴょんっ

ザクッ!

「ぐあっ!」

ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!(四方八方から切り裂く音)

みく「成敗にゃ!」

みく「猫パンチ♪」

ドッッッゴォォォォォォ!!!!!(男が頭を殴られ)

ガァァンッ!!(頭を地面に叩き付けられる音)

みく「どんなもんにゃ!」

武内P「...現段階では以上となります」

武内P「神崎さんも出たがったのですが、炎も氷もまだそれほど出せないので企画が正式に決まり、修行が終わり次第他のアイドルも共に追加の検討も...
どうかなさいましたか?」

美城「...一ついいか?」

武内P「...なんでしょう?」


美城「...最近のアイドルって...凄いんだな...(遠い目)」

武内P「えぇ...(遠い目)」


終わり...?

みくにゃんの技名がないぞ?

とりあえず書きたかった分は終わりました、ここまで読んでいただき、ありがとうございました

...蛇足、いりますかね?

>>忘れておりました
[前川みく]武器:爪 12時のチカラ『ねこじゃらせるもんならやってみろにゃ』

>>21
>>19と入れるのを忘れておりました、申し訳ございません

ここからは蛇足でございます

注・346の闇が見える恐れがございます、ご注意下さい

見ても見なくてもいいですよ?本当ですよ?
それでもよろしい方はどうぞ

武内P「では、失礼しま「待ちたまえ」...なんでしょうか?」

美城「...言おうか言うまいか少し悩んだんだが...」






美城「アイドル達の技を喰らった相手だが...


本物の人間なのだろう?」

武内P「...何故、そうお考えに?」

美城「一つ目の疑惑は双葉杏だ」

美城「彼女はどういう訳か彼女が放つ音を聴いた者の時間を止められるらしいが、君が言うように彼らがロボットだったとしたら音は聞こえないだろうから能力も効かないはずだ」

美城「二つ目はアナスタシア」

美城「普段の彼女からは想像出来ないような鬼気迫る表情、そして最後の台詞...相手に私怨、それとも新田美波関係で何かがあったのか、そこまでは解らないがな」

美城「最後は城ヶ崎莉嘉だ」

美城「先程の彼女は、一見何か意味のない言葉を叫んでいるように聞こえる」

美城「が、実際はこう言っていた」

『こいつがお姉ちゃんを』

美城「...これらの要素から、これに映っている、アイドルが倒した相手は本物の、生身の人間と予想した...当たっているか?」

武内P「...彼らは、彼女達の笑顔を邪魔した人間...童話シンデレラでいうところの継母達といったところでしょうか」

武内P「ストーカー、盗撮、痴漢、ライブでの和を乱すような行為、過剰なヘイト、パワハラ、...少し言葉を濁しますが裏営業など...」

美城「...」

武内P「そういったことをした人達と全く同じ、それでいて、心の穢れを取り除いた人間を造り出すことの出来る方々と私はこの346で出会いました」

武内P「後は穢れてしまった悲しい人達、これをどうするか」

武内P「依t...彼女に消していただくのも考えましたが、ここは彼らに恨みを持つアイドルに任せようと考えました、
そこで、元々暖めておいたこの企画を練り上げると同時に、彼らを消すことにしたのです」

武内P「渋谷さんが斬ったのは島村さんのストーカー、1ヶ月ずっと続け、渋谷さんが注意してもやめなかったそうです

本田さんが仕留めたのはユニット、ポジティブパッションのライブ、でマナー違反をした上に『ちゃんみおだけでいい、他はクズだ、役立たずだ』、などと叫んだ彼女の同級生

前川さんが潰したのは、ライブにおいて、多田さんの曲でサイリウムの色を強要したり、コールをしない客を殴り飛ばして『これがウチのところのロックなんだよ』などと言い放った中年の...無職の方

双葉さんと三村さんが処したのは緒方さんが私とゲームセンターで少しリズムゲームを嗜んだ時の写真を撮り、偽物の内容を書き、記事にした記者二人

諸星さんが消したのは、赤城さんの握手会にて、手に凶器を仕込み、彼女の血を持っていこうとした変態

アナスタシアさんが撃ったのは、お察しの通り新田さんに...『営業』を持ち掛けたお偉いさん、城ヶ崎さんが叩きのめした人も、彼女の姉に...していた、といったところです」


武内P「彼らを消したらすぐに『新しい、それでいてほぼ同じ生命』を創っていただきました。彼らはもう愚行を繰り返すことはありません」



武内P「これが、この企画の全てです」

美城「...君の」

美城「君の灰被りへの愛は...少し歪んではいないか?」

武内P「...自覚はあります」

武内P「ですが、私は彼女達の笑顔が見たい、彼女達の笑顔が生み出す観客の笑顔が見たい!」

武内P「それを乱す者は、誰であろうが悪だ!!」

美城「...」

武内P「....!申し訳ありません!とんだ無礼を...」

美城「....発覚だけは避けろ、私も灰被りの傷は城の傷と考えることにする、咎めはしない」

武内P「...ありがとうございます
....失礼します」


バタンッ

美城「...ふむ」

美城「...私は城を守る...君とは違う、だが」カタカタ



ゲーム『シンデレラの武闘会(仮)』
参戦者企画書(クローネver)

美城「...言った通りだ、灰被りの傷は城の傷と」

美城「君の意見に乗ろう、但し、城の為に、私の為に、だ」

蛇足・完

終身名誉処女が処女じゃなかった件について

はい、蛇足も終わりました、なんとなく書いてみたら後半少し『アカン』ってなってしまいましたが...
ここまで読んでくださり、ありがとうございました

>>33
よく読んでください、持ち掛けた、なので、行為には至っていません、そりゃそうですよ、カリスマですもの

みんな性的被害は未遂で済んでます...そうしたつもりなんです...

人殺しまがい...やはりそうですね、だから蛇足にしたのですが...

見る方を選ぶSSは金輪際控えます、失礼しました

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