女「鬼退治ですか」 (13)


人間が科学を極め異世界とのゲートを開いてから数百年、異世界にわたった人間は数知れず。
だがしかし、異世界から戻った人間は一人もいない。
異世界には元いた世界とは異なる文化が形成され、人の構造も少し異なる進化を遂げられていた。
だが異世界にわたった人間はその世界の人間と交わり進化を続けていった。
そうして世界になじんでいった人間は異世界からの者ではなくその世界の人間となっていく。

しかしそうして進化する人間がいれば、ほかの時間軸から異世界へ渡ってくる人間もいる。
その世界に適応していない人間が適応した人間と交わり進化は止まり世界の進化に遅れる。
そうして生まれた女は周りとはできることに差ができていった。
女は言った
「何で私はみんなと同じことができないの?」
男は言った
「お前が特別だからだよ」と…
そして女はまた違う大人の女に同じことを聞く、すると女は言う
「おまえが周りより劣っている人間だからだ」と。
女は涙を流すと近くにいた男が女の背中をけりました
すると女は転び、大人の女を押し倒してしまい、女は後頭部を椅子にぶつけ血を流して倒れた。
女は大人の女を殺した罪で牢屋に10年いれられました。

━━━

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━10年後

看守「何をしたか知らんが二度と戻ってくるなよ」

大柄の男が棒で女の背中をおす。

女「こっちだって戻ってくる気なんかないよ」

看守「そりゃご立派なことで!殺人犯さんよ!」

女「っ!」

女を門の外へ押し出し勢いよく門の扉を閉じて背中を向け去っていく男。
その姿を背に女は町の出口へ歩く。

町を歩いていても女を見る者はいない。
眼を反らす者しかいない。

女「十年たっても有名人か…」

十年前女がまだ牢屋に入ろうとしていたころに町では8歳の女の子が教師を殺したということで噂がかけめぐった。
少女の親は騒ぎに耐え切れず母は逃亡、父は自殺した。
少女は家で泣いているところを兵に連れられ刑務所にいれられた。

女「早く出よう…」

女は町で出会う者たちを無視して一直線に町をでようとした。


町を出ようとした。
だが町を抜ける途中で女は路地裏から伸びた数本の腕によって暗闇に引きずられていく。

女「っ!んん!!」

口をふさがれ腕をつかまれ襟をつかまれ、上半身の動きが取れないまま脚は石煉瓦の上を引きずられ擦り傷ができていく。
女をつかむ男は二人。二人は顔を隠し男はもう一人は女の顔を見て顔をニヤつかせている。

女「!!っ!」

男「ははぁあ!人殺しがなんか言ってるぜ!」

女(こいつ……っ!)

女は男の顔を知っていた。

男「あ、おぼえててくれたぁ?そうだよ俺だよ~」

女は顔をつかまれそうになって引きずられていた足を蹴り上げた。
蹴り上げた脚は男の顎を下から上へ勢いよく蹴り上げ、男は後ろにのけぞるように倒れた。
それを見た仲間の二人は女を勢いよく地面にたたきつけ一人は倒れた男に駆け寄りもう一人は女の腹へけりを入れた。

男2「てめぇボスになにしてんだっ!」

男3「大丈夫ですか!?」

女「っは!自業自得だ強姦魔め」

そう唾をけりを入れた男の顔めがけ吐きつける。

男2「くそがぁあ!」

女は横に転がりけりを避ける。
男2は勢いの乗った蹴りを空振り少し体がよろける。
片足でよろけている男2へ女は足払いを入れ、男2は頭から石煉瓦の地面へゴンッと音を出して倒れる


男2が地面へ倒れた音を聞いて男へ駆け寄っていたもう一人の男が振り向く。

男3「てめぇなにうぉっ……!」

そこへクラウチングスタートから勢いを載せての飛び膝蹴りを男3の顔面へ食らわせる。

女「ド三流が、陣形くらい組んでから出直してきな」

男3「ーーっ!!」

男3は声にならない声をだし両手で顔を隠すようにして正座でのように座り体を丸めてうずくまっている。
そして起き上がろうとしていた男に女は瓦割りの要領で男の顔面をたたきつける。

女「アンタのせいで務所に入れられたんだ…仕返しは当然だろ」

男は歯が折れ、鼻も折れ、顔面が血だらけになって完全に気を失っていた。
女は路地裏に捨てられていた大き目の布を羽織って急ぎ足て、怪しまれない程度の速さで町をでた。

男達は数時間後に町を巡回していた兵に見つかり入院した。
それから数週間後、男たちの供述により女は指名手配犯になった。


出所から一か月、女は元いた町から北へと歩き、雪が積もる土地へときていた。

老婦「さむいだろう、お飲み」

吹雪の中歩いていたところを老婦に言われるがままに家の中へと通され暖炉の前であったまっていたところに老婦がホットミルクをもってきた。

女「ああ…ありがとうございます」

老婦「いいんよ、で、あんた何したのよ」

女「……ああ」

老婦が言った意味がよくわからず十数秒固まっていた女は指名手配所が家のテーブルの上にあるのに気が付いた。

女「通報はしたかい」

老婦「生憎うちには通信手段なんかおいてないもんでねぇ」

女「ご老婦が一人で住むのに?」

老婦「知り合いも家族もいないからね」

女「……人殺しだよ、まあその罪は償ったがね」

老婦「じゃあ何で指名手配なんか」

女「強姦魔を過剰防衛」

老婦「……ははは、若いっていいねぇ」

一瞬目を丸くして驚いた様子を見せた老婦は腹を抱えて笑うように大きな声で笑いだした。
両手でホットミルクを持っているのでもちろん腹は抱えていないが今にもカップを手放して本当に腹を抱えそうな勢いで老婦は女の肩に手を置いて話し始めた。

老婦「私も昔は男にナンパされまくったもんだから殴りたい気持ちはわかるよ」

半わらいで老婦は昔話を始めた。
老婦は年を取っていると分かっていても肌の艶はまだあり、皺もほうれい線が目立つ程度でそれがなかったら
歳を十○歳はごまかせると思うと話を聞きながら女は思っていた。

老婦「あぁごめんね年寄りの話なんかきかせて」

女「いや、人と話すのは久しい、もう少し話していてほしいくらいに」

女「ああもちろん迷惑なら…」

老婦「いやあうれしいこと言ってくれるねぇ、私も久々に喋るから覚悟してよ!」

女は数秒前の自分を殴ってでも止めたい気持ちになった。

女(開けちゃいけない扉あけちゃったかなぁ)


老婦の昔話や愚痴を聞いてその日は止めてもらい、次の日、吹雪がやんだ頃を見計らって老婦に別れを告げ
家を後にした。
家を出るときに老婦が地図とお金を少々と保存食とナイフを持たせてくれた。

女は保存食とは別にもらった昼食のサンドウィッチを片手に雪の積もった地面を踏みしめ左右に木々の
林道を歩いていた。

女「ングッ…トマト入ってる…昨日苦手だって言ったのに」

嫌いだからと言ってトマトだけ捨てるなどはせず我慢して口に頬張り涙目になりながらも一気に水と一緒に流し込む。

女「また会うことあったら文句言ってやるあのババア」

独り言を言いながら老婦からとこしらえてもらったマントの内側に掛けている斜め掛けの布地のバックの中から
地図を取り出し立ち止まり現在位置をたしかめる。
地図を広げると1枚の紙がひらりとゆっくりと地面へとおちていく。

女「ん?手紙?」

手紙というには封筒などには入っていないが蝋でおしゃれに閉じられ折られている紙を開くと
『これは魔道具です、地図の真ん中に手を乗せていきたい場所を唱えると道が標されます。
今いる場所を知りたいなら地図を二回たたけば標されます』
僧とだけ書かれていた。最後にキスマークのようなものがあったのは見なかったことにして手紙を折りバックの中にしまい込んだ。

女「現在地を知りたいなら二回たたけ、ね」

タン、タン

今まで記されていた物が消え、新たに地図が標されていく。


地図を駆使して女は大きな街にたどり着いた。
女が地図に唱えたのは「私を知らないまち」。

女「結構曖昧でもいけるもんだな」

女が待ちの入り口へ着くと一人の男が近づいてきた。
近づいてくるのがわかっていたので気づかないふりなどはせずに男が話しかけてくるまで立ち止まっていた。

警備兵「すみませんが身分の証明できるものなどはお持ちですか?」

女「いえ」

考えるまでもなく、出所してからずっと旅のまねごとみたいなことをしていたのでそんなものは持っていなく即答した。

警備兵「そうですか…では街へ入るのに危険な人物ではないか荷物と身体検査をうけてもらえますか?」

女「断ったら?」

警備兵「残念ですが街へは…」

女「………」

警備兵「ああもちろん身体検査は私ではなく別の、女性がいたいしますので」

女は老婦からもらったナイフをどうするか迷っていたのだがこの警備兵は別のことを話し始めた。

女「…ならいいです」

警備兵「ではこちらへ」

警備兵が背を向けると同時に女はナイフをバックから取り出し地面へ投げ捨てた。
幸い雪が積もっているおかげで地面に落ちた音などはせず雪の中に埋もれて消えた。


身体検査は何事もなく終わり(やたらと女警備兵が胸を触って「うぉお…おぉう」と言っていたのは忘れることにした)街の中に入る瞬間に転んだふりをして先ほど投げたナイフを拾い街へと入った女は老婦からもらったお金を使い宿を取り街を探索しはじめた。

暫く街を歩いていると人が多く出入りしている建物を発見した。

女「ギルド…」

ギルド『スノーマン』

女「……よし」

女はギルドの中へと入っていった。

━━━

ギルドの中は人であふれていた。外は雪だというのに半袖の者もいる。
かといって室内があったかいというわけでもない。でかい暖炉があるが入り口付近はやはり寒い。
女がギルドに入るとすぐに気づいたのか受付カウンターのようなところにいた女性がカウンターから出て駆け寄ってきた。

受付嬢「こんにちは!」

こちら側が気づいていないと思ったのか手を前で組み少し前かがみになって挨拶してきた。
身長は大して変わらない、どっちかと言えば女のほうが少しばかりでかい。
それでも少し前かがみであいさつしてきたのは悪戯のような、驚かせようとしたところがあるからだろう。
だがその意図がわかっても女は驚いてあげようとは思わなかった。

女「どうも」

普通に返事を返すと女性はしゅんとした顔を一瞬見せ、すぐに話をしはじめた。

受付嬢「始めてみる顔ですね、ご依頼ですか?それとも冒険者さん?それともギルド志願者?」

女性が「志願者」というと奥で食事をとっていた大柄の男が食器を置き、こちらに歩きながら大きな声で「志願者かぁ!」
と言って歩いてきた。

女「あぁいや…旅をしてなにかなーてよっただけ…」

男「志願者か!アリア!」

受付嬢アリア(以下:アリア)「あーいや…違ったみたいです、アハー」

男「なに、またお前の勧誘か!」

アリア「いやー……あはは…すいません」

男「いやーすまんな勝手にさわいでしまって」

女「いや…こちらこそ」

男「でー、今日は依頼かい?」

女「いやただ立ち寄っただけで…」

入り口で立ち話をしていたせいか、ふいに扉があき入ってきた人が女の背中にぶつかり後ろによろける。
倒れそうになる人物をその後ろにいた男が受け止める。


「大丈夫か?チビ」

シルビ「ちびじゃねぇ!シルビだ!」

「似たようなもんだろ、それより当たった人にあやまれチルビ」

シルビ「お前ぜったいゆるさねぇからな」

そういってシルビという少女は女に向かって一言ごめんなさいと言って頭を下げた。

女「いやこちらこそここで立ち止まって」

リン「いやぁすまないねうちの小っちゃいのが、あ、おれはリン依頼ならどうぞ僕に」

握手をしようと手を出そうとした所を女の後ろに立っていた男が一言「株を上げたいなら媚を売るな」
と言ったとたんに手を引っ込めた。

リン「マスター、なぜここに」

男「最初からいたからな、シルビも扉開けたらすぐに突っ込もうとする癖なおせ…まったく」

頭を抱えるしぐさをして見せたマスターと呼ばれる大柄の男は気分が悪くなったから部屋に行くと言って先ほどまで食べていた者を隣で食べていた男性に
片づけといてくれと言ってギルドの奥にある『マスターだけ!』と書かれた看板のある部屋に入って言った。

アリア「…マスターは頭痛持ちでして考えすぎるとすぐくるんです」

女「はぁ…大変そうだね」

アリア「まあ、いつものことですし、それより、立ち寄っただけと言いましたが、冒険者さんではないんですか?」

女「まあ、冒険者というほどの者では、ただの放浪者かな」

━冒険者、世界中を旅して、いろんな街や国に所属するギルドに立ち寄り民間人や国からの依頼をこなす旅人。
世間からは賞金稼ぎの旅人ともよばれることがある。

アリア「放浪者、ですか目的はない、と?」

女「まあ、目的は特にないかな」

アリア「ならまた放浪にもどられるんですか?」

女「まあ、そうなるかなぁ」

今思えば誰も自分を知らない場所を求めて歩いてきた。そして地図が示したこの街へきて目的は果たされたのだと思いだし、これからどうするかを考えなくてはならなくなった。

アリア「なら資金集めが必要です!てことでうちのギルドの依頼なんかやってきます?報酬はけっこういいのおおいですよぉ」

そういってどこから出したか数枚の紙を見せてきた。


『荷物運びの手伝い:報酬30金貨』『犬の散歩:25銅貨3銀貨』『雪かき:6銀貨』『☆鬼退治:300銀貨』『☆灰炭坑の調査:150金貨』『魔物の駆除:50金貨』

アリア「あ、これは違いました」

女「まって、…その星ついたやつは?」

アリア「これはギルドメンバー専用の国から直接の依頼です、冒険者さんとかはこのノーマルの依頼を受けていただく規定になってますので」

そういってアリアは星のついた二枚をフリルのついた前掛けエプロンの半月の形のポケットに丁寧にしまい込んだ。

女「そうなんですか…」

アリア「あ、ギルドメンバーになってくれるなら受けてくれていいですよ」

裏がある笑みを浮かべしまった依頼書の端をちらつかせるしぐさを見せる

女「…そんなにギルドの人員いないんですか?」

アリア「ぎっくー」

わざとらしく両手を上げて見せる。

アリア「と、茶番はこのくらいにして、実際ギルドメンバーは20人前後でして」

女「少ないんですか?」

アリア「街のギルドとしては十分なのですがウチは北の国唯一のギルドなものですから」

女「へぇ…」

━━━
ギルドは各国に代表されるギルドが一つ、そしてそのギルドを中心に傘下ギルドとして各街に一個づつ配置されるのが主流とされている。
だがこれは別に決められたわけではない。だからか国によってギルドの数はバラバラである。
━━━


シルビ「ん?お姉さん入団希望?」

入り口付近の掲示板に張られた依頼書とにらめっこをしていたシルビが興味ありげに顔をニ焼けさせながら近寄ってきた。

シルビ「しってると思うけどギルドには魔獣やいろんな化け物と闘うこともあるから魔法とか異能とか使えないとむずかしいよぉ」

アリア「シルビちゃんも魔法つかえないでしょ」

シルビ「異能はあるもん!」

女「おぉ、異能、見たことないから見てみたい」

シルビ「お!興味もってくれる!?」

嬉しそうに、そわそわとし始めたシルビをみて横目で見ていたリンが近寄ってきて止めに入る。

リン「お前さっき能力使って今使ったら倒れるぞ」

シルビ「今日は調子がいい!」

リン「はいはいまた今度ねー」

そういって力任せにシルビを抱きかかえリンはギルドを後にしていく。

アリア「……愉快な人でしょ」

女「元気だね」

アリア「依頼どうします?」

女「考えときます」

アリア「あら、…じゃあよかったらまってますね」

━━━
その日は街の飲食店に入り夕食を済ませ宿に戻った。


異種族。
人間とは異なる形をした者。
それは魔物ともよばれる。そして魔物が子をなすため人を媒体にし生まれた者、魔人。
人の姿をしながら魔物と同等、それ以上の強さになる個体もあり人に害をなす者が多い。
友好的な魔人もいるが人間はそれを恐れる。
そして人間と友好を持つ異種族、エルフ族。長い耳が特徴で人間の数倍は生きる長寿の種族で魔法にたけている。
昔は森や人間には決して立ち入れない場所に住んでいたが今は人間と一緒の国に住んでいるものも多い。国の重役にも数多く在籍している。
そして人間にも魔族にも友好的でも敵対的でもない種族も数多くいる。
その代表が龍の形を成す龍族。基本的に害をなさなければ敵対はしてこない種族として知られ。龍が住むと言われる山脈へは立ち入りが制限されている。
そして鬼、人の形をしている者もいれば魔物のように不可思議な形を成すものまでいると言われ知られている種族。その特徴は体や頭のどこかに生えている角。
最近では都市伝説とまで言われるほどに見られなくなった。

女「………」

女はベッドの上で昼間に見せられた依頼書のことを思い出していた。

女「鬼退治…か、たしか」

依頼書の内容を目をつむり出来うる限り思い出していく。
     『☆鬼退治:300銀貨』

 街のはずれにある雪原の地下洞窟への入り口が破壊
 されたので修理に向かわせた業者が鬼を見たと言っ
 ていたので冒険者と確認に向かった所、人の形を成
 した角の生えた鬼がいたから鬼を退治してください
 一緒にいった冒険者は全員死んでしまいました。
 どうか、一刻も早くおねがいします。

女「雪原、地下洞窟…明日きいてみよう」

ベットに横になり眠りについた。
━━━


翌朝目を覚まして宿を後にして街を出た所で地図を広げ手を乗せ唱える。

女「雪原地下洞窟」

地図に書かれた線が吹雪のように消え去り、地図の中の吹雪が晴れると同時に場所と生き方を示す。

女「意外と遠いな」

「なーにがですかっ!」

女「ひゃっ!」

後ろから勢いよく飛び疲れ驚きのあまり声を上げる。
飛びついてきてすぐに離れたのを確かめるため振り向くとロングコートに黒っぽい紺色のデニムにレースアップブーツを履いた姿で紙はハーフアップで
結んだ姿のアリアだった。
アリアは驚かせることに成功したことに満足しているのか小さくガッツポーズをして顔を少しに焼けさせている。どや顔というやつだ。

女「あぁ昨日の…」

アリア「どうも、ギルドの受付嬢をしている姫凪アリアです、あらためてよろしく…えーと」

女「えっと…」

女は本名を名乗っていいかどうかを悩んでいた、本名を言ったら指名手配がばれてしまうのではないかと。

女「よろしく」

アリア「はい!よろしくお願いします、お名前、聞いても?」

女「あー…」

アリア「あ、いやならいいんです、訳ありなんですよね」

訳ありなんですよね、の所を小声で顔を近づけてきた仕草をする。
と言っても周りに誰かがいるわけでもなく、そんなことをする必要はどこにもない。
彼女はこういうことが好きなんだろう。

女「ありがと」

アリア「いえいえ、で~今からどこへ?」

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