不二咲「苗木君が悪いんだよぉ?」(179)




自由時間 倉庫



苗木「あっ!ごめん!はぁはぁ・・・石丸君と教室の掃除してたら遅れちゃって・・・」


不二咲「あ、ううん・・・大丈夫。問題ないよ・・・?」


苗木「そう。で、どうしたの?急に倉庫に呼び出して・・・」


不二咲「あ・・・うん、ちょっとね」


苗木「ちょっと?」


不二咲「・・・最近、舞園さんと付き合い始めたんだよね」


苗木「うん、まぁ」



不二咲「クラスでも皆言ってるからね」


苗木「うーん・・・照れ臭いなぁ・・・」


不二咲「そっかぁ」


苗木「それより用事ってな―」



不二咲「キャァァァァアアアアアアアッ!!!!」



苗木「えっ!?」



「どうしたんですか!?」「何事だッ!」「不二咲さんの声よ」「ちーたんの身に何かあったのでござるか」




ドタドタドタドタ!!



大和田「ゼェゼェ・・・どうしたぁ!?不二咲殺人か!」


舞園「あ、苗木君も・・・はぁはぁ」


山田「なっ!?ちーたんの半裸っ!だとぉっ!?」


朝日奈「えっ!?不二咲ちゃんがどうしたって!?」


苗木「な、なんか急に不二咲さんが―」


不二咲「苗木君がっ!苗木君が急にボクの服を脱がしてっ」ポロポロ


苗木「ええっ!?」



大和田「苗木ぃ!!テメェ!!!」ガシッ


苗木「イダッ!」


舞園「な、苗木君!?」


霧切「大和田君落ち着いて。まずは話を聞きましょう」


不二咲「ふぇっ・・・ぐずっ・・・」ポロポロ


大和田「聞かなくたって分かるだろうが!!こいつが不二咲を襲ったんだろうが!」


苗木「そ、そんなこと僕はしてないよ!」


大和田「嘘つけ!どう見たってそうだろうが!じゃあなんで不二咲が泣いてんだよ!?」


朝日奈「え?不二咲ちゃんの上着とスカートが半分脱げて・・・・・・って、苗木!!あんた不二咲ちゃんにセクハラしたね!!最っ低だよ!!」



苗木「話を聞いてよ!僕は何もしてないんだって!」


山田「苗木殿!見損ないましたぞ!!」


舞園「・・・・・・」


苗木「話を聞いてよ!」


霧切「不二咲さん、何があった教えてくれる?」


不二咲「んぐっ・・・え、えっとね・・・・・・さっき、苗木君にメモで呼ばれたんだよ・・・ひぐ・・・」ポロポロ


苗木「え?呼ばれたのは僕で」


霧切「黙っててくれる?今は不二咲さんに聞いてるのよ」


苗木「で、でも!」



不二咲「それでここに入ったら、急に苗木君が僕を押し倒してっ!・・・ひぐ、そ、それでっ」ポロポロ


朝日奈「うわ・・・」


山田「流石に看過出来ませんぞ!!」


不二咲「逃げようとしたらナイフで脅されてっんぐ・・・・・・でも怖くて大声だしってっそれっでうわあああん」ポロポロ


舞園「・・・っ」グスッ


霧切「そこまでで良いわ」


山田「ナイフ?そこの扉の横にあるナイフでありますか?」


苗木「え?ちょっと待ってよ!何の話だか僕はまったく」


大和田「苗木!!もう殴られても仕方が無いよなぁ!?」


霧切「苗木君、何か言い訳はあるかしら?」



苗木「だから僕は何も知らないんだって!」


霧切「・・・・・・そう。それだけなのね」


苗木「それだけって、何が?」


霧切「女性を泣かせておいて、謝りもしないなんて・・・男性として腐っているのね」


苗木「へ?」


朝日奈「苗木にはガッカリだよ!!」


舞園「・・・ひぐっ・・・・・・ひっく・・・」ポロポロ


山田「男性の風上にもおけませんなぁっ!」


大和田「歯ぁ食いしばれやぁ!!」


苗木「ガッ・・・は・・・・・・な、なんで・・・・・・」バタッ













不二咲「・・・・・・クス」


――――
―――
――



翌日 食堂



がらがら・・・



苗木「・・・あ、皆おは―」スタスタ



桑田「うっわ・・・苗木来たよ」


不二咲「っ!?」ビクッ


大和田「大丈夫だ。俺が守ってやるからな」


山田「吾輩もおりますぞ!」


セレス「あら苗木君おはようございます」


苗木「・・・・・・」



セレス「よくもまぁ堂々と現れる事が出来ましたね、尊敬しますわ」


苗木「・・・っ!ぼ、僕は何もしてないんだ・・・」


大和田「テメェまだそんな嘘を言ってんのか!?もう一発食らわすぞ!」


苗木「ひぃっ!」


大神「大和田よ・・・今は食事中だ。あまり騒ぐでない」


大和田「わりぃ」


桑田「あーあ、朝から強姦魔と飯とかクッソまじぃーわー!不二咲もそうだよなー?」


不二咲「・・・え、それは・・・あの・・・」


舞園「苗木君・・・」


苗木「あ、舞園さん!舞園さんは僕の言ってること信じてくれるよね!?」



舞園「・・・・・・」


苗木「お願いだよ!信じて!話を聞いてくれ―」


舞園「ごめんなさい・・・」


苗木「る・・・・・・え・・・」


舞園「そのっ・・・も、もう・・・・・・その・・・近付かないで・・・・・・もらえませんか」


苗木「そ、それはどういう・・・」ガシッ


舞園「っ!?や、やめてください!」バチン


苗木「いたっ・・・ま、舞園さん・・・?」


桑田「ギャハハハハ!!フラれてやーんのっ!」


舞園「そ、そういう事ですから・・・」タッタッタッ



苗木「な、なんだよ・・・それ・・・」



がらがらっ!



江ノ島「おわっ!何走ってんのー、舞園ちゃん?」


葉隠「さぁ?生理じゃねーか?」


江ノ島「うーわ、さいてー」


石丸「ん?君たち何があったんだ?」


江ノ島「なにこれ?ちょー空気悪いんですけどー」


大和田「なんだお前らか」



桑田「それがよぉ、苗木の奴が昨日不二咲を襲ったらしいんだよー」


江ノ島「え?なにそれ!ちょーうけるんですけどー!」


大和田「俺達が食堂でちょうど近くにいたから直ぐに行けたんだけどよお」


石丸「苗木君!風紀を乱すことは心の乱れ!」


葉隠「心が乱れてるからこうなったんだべ」


江ノ島「あー、だからこいつの彼女泣いて走ってたんのかー」


セレス「はぁ・・・そろそろ出てってもらえます?目障りなのですが」


大和田「早く出てけ!不二咲が怖がってるじゃねえか!」



不二咲「・・・っ」ブルブル


苗木「・・・・・・そっか、誰も信じてくれないんだね」


大和田「ナイフまで使って脅したくせに何言ったってんだよ!!」


苗木「・・・・・・ごめん」スタスタ



がらがら・・・



大和田「っけ!」



朝日奈「はぁぁ・・・私まで襲われるかと思ってビクビクしてたよ」


大神「我はあまり苗木を疑いたくは無いが・・・・・・朝日奈が言うなら仕方あるまい」


朝日奈「私もそうじゃないって思いよ・・・でも、昨日の不二咲ちゃんの怯えた顔を見たら誰だって・・・・・・」


セレス「苗木君がそんな人間だったなんて見損ないましたね」


山田「そうですな」



――――
―――
――




数日後 食堂



葉隠「あれから苗木の顔を見てねえなぁ」


石丸「くぅ・・・心配だ!」


大和田「あんな奴を心配する必要ねえって」


不二咲「・・・そ、そうだよ・・・・・・苗木君はちょっと怖いし」


石丸「だ、だかな!苗木君は僕らのクラスメイトだ!」


舞園「・・・・・・」


朝日奈「舞園ちゃん気にしなくて良いって!ほら!男運が無かったって思えば良いんだよ!」


舞園「・・・・・・・・・そうですね」ニコッ



山田「朝日奈殿もなかなかの毒舌ですな」


大神「・・・だが・・・我も少しばかり心配だ」


朝日奈「そりゃ私も少し・・・」


桑田「自殺なんてしてなきゃ良いんだけどなー!ってしてても問題ねーけど!あっはっは!」


石丸「桑田君!言っていいことと悪いことがあるぞ!」


桑田「そんぐらいしなきゃいけねー事したんだ、当たり前だってよ」


霧切「苗木君の話はよしましょう」



セレス「えぇ・・・霧切さんの言う通りよ」


朝日奈「あはは・・・でもクラスの中心だった苗木がいなきゃ、ちょっと静かだね」


桑田「あんな奴でもいないと寂しいもんだな。まぁ許しちゃいねーけど!」


山田「右に同意!」


不二咲「うぐっ・・・!!」


大和田「ど、どうした!?」



不二咲「ご、ごめん・・・思い出したら気分が悪くなって・・・」


石丸「それは大変だ!急いで保健室に行かねば!」


不二咲「あ、だ、大丈夫だよぉ・・・少しお部屋で寝れば大丈夫だと思う」


石丸「そうか?なら安心だな!」


大和田「じゃあ今日も部屋にメシを持ってってやるよ!」


不二咲「えへへ・・・大和田君いつもありがと」


大和田「そ、そんなん当然だ!」


山田「きぃぃ!フラグを立ておってからにぃ!!」







十神「今の話・・・」


腐川「はい・・・?」


十神「・・・苗木に何かあったのか?」


腐川「私は・・・あ、あんまり・・・知りませんが・・・・・・確か苗木が不二咲千尋を襲った・・・とか」


十神「・・・・・・ふん。まぁどうでもいい」


腐川「は、はいぃ・・・」



――――
―――
――




夜時間 苗木の部屋



不二咲「そうそう・・・そんな感じ・・んくっ上手だよぉ・・・」


苗木「じゅぷ・・・んぷっ・・・」


不二咲「あははは!だらしないねぇ・・・皆から、んんっ・・・信じてもらえなくて、さぁっ!」


苗木「んぐぶっ!!?」


不二咲「みんなっ!みんなさ!苗木君のぉっ!事を嫌いにぃ!なってるよぉ!」


苗木「んぐっんぐっ!ふじひゃきくぅ!くるっひぃっ!」


不二咲「全部全部っ!苗木君が悪いんだよぉ!勝手に舞園さんなんかと付き合うからさぁ!」



苗木「じゅっ!ぐぶっ!」


不二咲「あの日の優しい苗木君は!ボクだけのモノなのにっ!はぁはぁっ!皆に優しい苗木君もボクのモノ!」


苗木「んぐっげほぉっ!!は、はぁはぁ!」


不二咲「あぁー、勝手に口離さないでよぉ」


苗木「なんでさ・・・はぁ・・・なんでこんな事するの・・・・・・それに不二咲さん・・・いや、不二咲クンは男なのにっ」


不二咲「関係ないよぉ?好きになったら男も女も関係ないよぉ・・・だけど苗木君はボクを裏切った。その罰だよぉ?」


苗木「そんなの覚えてないよ・・・僕らはずっと仲間だったじゃないか」


不二咲「そうだよぉ・・・希望ヶ峰学園に入学してから、ずっとずっと・・・・・・初めて話した時からねぇ」


苗木「え・・・」



不二咲「周りに打ち解けれなくて、ずっと独りでいたボクに苗木君は優しく声をかけてくれた。それからボクに大和田君や朝日奈さんとかの仲を取り持ってくれた」


苗木「う、うん・・・友達だし」


不二咲「嬉しかったよぉ?すっごく嬉しかったよぉ・・・でもボクはそこまで必要なかったし、苗木君もボク以外を欲して欲しくなかった・・・」


苗木「それはどうい―んむっ!?」


不二咲「ボクはっ!はぁはぁ!苗木君しか!欲しくなかったし!苗木君もぉ!ボク以外を選んで欲しくなかったっ!!」


苗木「んぶぁっ!ま、まっでぇ!!はぷぁ!」


不二咲「あまり大声出さないでよぉ・・・んんっ!誰か来ちゃうよぉ?そしたら、また苗木君が疑われて皆から嫌われちゃうだけの話だけどねぇ」ニコニコ


苗木「・・・っ!!んぶ・・・じゅぷ・・・」


不二咲「はっはぁ・・・苗木君が脅されてるって言っても誰も信じてもらえないからねぇ・・・んぁっ・・・だって前のも苗木君がやった事になってるもん・・・誰も信じないよねぇ」



苗木「ぐずっ・・・ぁんぶっ・・・」ポロポロ


不二咲「ふふっ、泣き出しちゃって可愛いなぁ・・・はぁはぁもう出すからねぇ?いつもみたいに全部飲んでよぉ・・・」



ぴゅくぴゅるるる・・・ぴゅっぴゅ・・・



苗木「んぶふぅっ!!」


不二咲「んんっ・・・ふぁぁぁ・・・」ドクンドクン


苗木「っ!!・・・・・・ごきゅごきゅ」


不二咲「えへへ、いっぱい出しちゃったぁ」


苗木「・・・けほっけほ!」



不二咲「よしよし。よく頑張ったね・・・」ナデナデ


苗木「・・・不二咲クン・・・・・・」


不二咲「それじゃ明日もご飯を持って来るからね」


苗木「・・・・・・」


不二咲「返事は?」


苗木「あ、ありがと・・・」


不二咲「うん!どういたしましてぇ」ニコッ




がちゃ!ばたん!



苗木「不二咲クンが持ってきたご飯・・・」


苗木「あむっ・・・・・・」モグモグ


苗木「ふっ・・・ぅぐ・・・・・・おぐっ」ポロポロ



――――
―――
――




翌日 食堂



舞園「・・・・・・」


不二咲「最近・・・元気がないね」


舞園「・・・・・・えぇ・・・」


不二咲「苗木君のこと?」


舞園「・・・・・・」


不二咲「・・・付き合って直ぐだったもんね」


舞園「私ってそんなに魅力がないんですね」



不二咲「そ、そんなことないよぉ!舞園さんは超高校級のアイドルだし、見た目に負けないくらい性格も良いしぃ・・・」


不二咲(ふぇぇ・・・そんなこと思ってるわけないよぉ・・・)


舞園「・・・ありがとうございます。少し元気が出ました」ニコッ


不二咲「う、うん!力になれて良かったよぉ」


不二咲(あふぅ・・・ザマァないねぇ)ゾクゾク



――――
―――
――



石丸「今日も僕と掃除を一緒に・・・・・・って、そうだったな。いつも手伝ってくれる苗木君はいないのか」

大和田「良いって良いって!俺が手伝うぜ!兄弟!」

石丸「おお!ありがたい!」

大和田「なんだ?いつも手伝ってもらってたのか?」

石丸「そうだな!いつも僕は助けてもらってばっかだったな!」

大和田「お、おう・・・そうだったか」


――――――――――



セレス「山田君じゃ相手になりませんわ」

山田「ひぃっ!すみませんんん!!」

セレス「・・・・・・」

山田「どうされたんですか?」

セレス「あ、いえ、特には・・・。そうですね、ロイヤルミルクティーをいれてきてくださるかしら?」

山田「はいただいまー!」タッタッタッ

セレス「・・・・・・私の正面には苗木君がいなくては」


――――――――――



朝日奈「よおし!ストレッチ終了!さて、さくらちゃん!苗木!泳ごっか!」

大神「・・・・・・むっ」

朝日奈「どうしたの?さくらちゃん」

大神「・・・いや・・・・・・苗木とは」

朝日奈「え?・・・・・・あ!いや!その、違うの!いや違わなくて・・・・・・はぁ・・・どうしてだろ」

大神「いつも・・・我らの訓練に顔を出してくれてたのは苗木だけだからな」

朝日奈「そう、だよね・・・それに調理室で料理とか作るの手伝ってくれてたりしてたっけ、苗木は・・・・・・」

大神「・・・・・・そうだな」


――――――――――



舞園(今日の朝食・・・苗木君の好きだったものだ)

霧切(苗木君が誘ってくれなきゃ・・・いつも通り独りご飯)

舞園(そういえば、苗木君・・・私が告白した日もこのご飯・・・・・・付き合った日はご飯を食べさせあって、苗木君とても嬉しそうな顔をしてましたね・・・)

霧切(苗木君は八方美人だもの・・・私なんて優しくさせてもらってる内の1人だった)

舞園(どうして切なくなってくるのでしょう・・・)ポロポロ

霧切(はぁ・・・それでも相手にしてくれてたのは苗木君だけだったわけなのだし)


――――――――――



不二咲「ボクのおちんちん美味しい・・・?」


苗木「ぐむっ・・・んぁむ・・・」


不二咲「美味しいかどうか聞いてるんだよぉ?言わなきゃ半裸で外に出てまた大声出しちゃうよ・・・?」


苗木「おい・・・ひぃ・・・よんむっ!?」


不二咲「そっかそっかぁ。じゃあ喉奥でたっぷり味合わせあげるっ」


苗木「むぐぐぐぐぐぅ!!」


不二咲「ふぁぁぁっ!!苗木君は本当に最っ高だよぉ!」ゾクゾク


苗木「ぐぶぐぶっ!ぉえんぶっ!!」



不二咲「出すよぉ!苗木君の胃の中に直接送ってあげるからねぇ!!」



どぴゅっどびゅるるるるっ!!



不二咲「えへへぇ・・・最っ高だよぉ・・・・・・」ドクンドクン


苗木「んぐっ・・・んぐっ・・・」


不二咲「んっ」


ちゅぽん・・・


苗木「ぜぇぜぇ・・・」



不二咲「ほら、綺麗にしてよぉ?」


苗木「・・・・・・」


不二咲「ほらぁ!早く綺麗にしてよぉ?苗木君の可愛いお口で綺麗にしてよ」


苗木「ちゅっ・・・んっ・・・・・・ちゅぷ」ペロペロ


不二咲「ふふふ、上手だよぉ」


苗木「あ・・・」



むくむくっ



不二咲「あ、また大きくなっちゃった・・・またお口でヌいてくれるよねぇ?」


苗木「う、うん・・・」




――――
―――
――



数日後 夜 食堂



朝日奈「あーいやーなんか最近辛いなー・・・」


大神「辛い・・・とは何がだ?」


朝日奈「なんか空気重いっていうか」


桑田「おめぇにもそういうのが分かるのか!」



石丸「何!?なら二酸化炭素や塩素が溜まっているのか!?換気だ!換気をしよう!」


葉隠「いやいや窓は開かねーって」


大和田「葉隠、ツっこむとこちげえよ!」


セレス「朝日奈さん。食事中は静かにすることは当然のマナーですわ。良いことじゃありませんか」


朝日奈「いやー、そうじゃなくってさ」


セレス「・・・・・・。無くなって気付いたのでしょう?」


山田「そうですな・・・」


霧切「そう・・・ね」



不二咲「・・・・・・」


桑田「でもよぉ!俺はあいつを擁護とかしたくねえよ?だってそうだろ!不二咲を脅して襲ったんだぜ?」


大神「我は直接目で見たわけではないが・・・確かにそうなのだな?」


桑田「いや、俺も見てねえから正直知らねえけど」


大和田「俺は見たぜ?倉庫で泣いていた不二咲と傍に立っていた苗木をよお!」


葉隠「ん?してたんじゃねーべ?」


朝日奈「葉隠さいてー」


葉隠「いやいや、そうじゃねーって!」


朝日奈「ならどういう事よ。というか私も見たし、大和田の言ってることは間違ってないよ」



葉隠「襲ってたんなら行為をしてるはずだべ!」


朝日奈「こ、行為って!!さっきと一緒じゃん!」カァァ


大和田「馬鹿野郎!襲われそうになってたとこを助けたんだよ!」


石丸「なんだ襲われそうになってたとこだったのか!僕はてっきり話を聞いた限りじゃ襲った後だと思ってた!」


江ノ島「あー私も私もー!なんだー!まだ何もしてないんじゃーん!」


不二咲「っ!」ビクッ


葉隠「おめぇらが襲った襲った言ってたんだべ」


霧切「でもナイフを使い脅しを行ったという点では一般的には襲ったというんじゃないかしら?」



舞園「も、もうその話題は辞めようと前回の話合いで――」



「本当に苗木はナイフを使い、脅して襲おうとしたんだろうな?」



石丸「十神君ではないか!朝食で顔を出すとは珍しいじゃないか!」


大和田「おい十神ぃ!そりゃどういう事だ!?」


十神「そのまんまだ、芋虫ヘッド」


大和田「なっ!芋虫ヘッドだとぉ!?」


霧切「・・・どういう事か説明してもらえる?」



十神「聞けば、苗木はナイフを持ち出し、メモで不二咲を倉庫へ呼び出し、来たところをナイフで脅し、性交渉を行おうとした、そこで不二咲が大声を出して、それに気付き朝日奈、霧切、舞園、大和田、山田がきた・・・という事だったな?」


大和田「おう!そうだ!何か変なとこでもあったのか!?」


十神「まずは凶器・・・というより脅しに使ったナイフだ。これは何処から手に入れたものだ?」


大和田「知らねえよ!苗木が持ってきたもんだろうが!」


朝日奈「あれは確か調理室にある果物ナイフだった気がするよ!私もたまに使ってたし」


十神「果物ナイフ、か。いつ入手をしたんだろうな」


葉隠「はい?そんなん関係するんだべ?」



朝日奈「そうだよ!そんなの関係ないじゃん!」


桑田「そうだろ!どうせ《そん時だろ!》」



十神「それは違うぞ!」BREAK



桑田「っな!?」


十神「その時用意した。本当にそう言い切れるか?」


桑田「ど、どういう事だよ!」


十神「果物ナイフと言っても凶器。刃物を持って人前を歩けるか?」


桑田「人がいたかどうかなんて分からねえだろ!」



霧切「いいえ、桑田君。私達は食堂にいたのよ」


朝日奈「はっ!そっか!調理室に行くには食堂を通らなきゃいけない!」


十神「そういう事だ。大和田、山田、舞園、霧切、朝日奈・・・お前達の中で、苗木が果物ナイフを持って歩いていく姿を見たか?」


朝日奈「ううん!見てないよ?」


舞園「・・・・・・いいえ、私も」


霧切「私は見てないわ」


山田「僕も見てませんぞ!」


大和田「俺も・・・って事は苗木は元から果物ナイフを用意していた計画的な犯行か!?」


セレス「そうですね。そもそも彼はメモで呼び出しているんです。突発的な行動ではないのでしょう」



十神「ついでに苗木以外が持ち出したところ見たという者はいるか?」


山田「それも見てませんな!というかあの時は基本僕ら5人しか食堂にはいませんでしたぞ!」


大和田「というかなんで他の奴らを疑ってんだよ!!」


十神「疑って当然だ。共犯者がいるかもしれないだろ」


大和田「んだと!?てめぇ!」


十神「元から用意されてた凶器。これは何処に保管されていたか」


葉隠「そんなの《自分の部屋》だべ!そこらへんに置いといたら誰かに見つかって片付けられちまうべ!」



十神「それは違うぞ!」BREAK



葉隠「だべっ!?」



十神「確かその日、俺は図書室で本を読んでた。そしたら、苗木がやってきて、掃除を始めたんだ」


大和田「それがどうだってんだよ!」


十神「そのまま図書館から順に視聴覚室や保健室を掃除したしていったそうだ。そして最後が1階の1-Bの教室だったそうだ」


山田「掃除・・・とな!?」


朝日奈「・・・・・・なんだ苗木、私達がお菓子食べてる裏で・・・真面目じゃん」


桑田「掃除してたなんて関係ねえだろ?」


十神「関係ある。そうだろ、石丸?」


大和田「兄弟が!?」


石丸「そうだとも!その日の○○時○○分!彼はきっちりかっちりしっかりばっちり仕事を終え、走って何処かへ向かったぞ!」



朝日奈「その日問題が起きたのってその直ぐ後だったよね!?」


舞園「そうでしたね」


霧切「つまり、苗木君は掃除を終えて、直ぐに倉庫に向かわなければその時間には間に合わなかった。自室に向かったなら間に合わない・・・そう言いたいのね」


十神「あぁ、そうだ」


江ノ島「じゃあさー、その事件現場に刃物を置いといたんじゃないのー?」


十神「それはさっき葉隠が言っただろ。そんなの見つけたら誰かが片付ける。それに不二咲も部屋にいたんだろ?なら気付かないか?」


不二咲「え!?」ビクッ


十神「どうなんだ?あったのか?」


不二咲「ど、どうかなぁ・・・わからない・・・・・・かなぁ」



大和田「入った瞬間に苗木が来たのか?」


不二咲「あっ!!う、うん!そうなんだ!だから・・・周りを見てる時間とかが」


十神「まぁ他にその凶器を簡単にそこに持っていけた人物ならいるんだけどな」


霧切「っ!!」


山田「だ、誰もそんなの出来ないはずですぞ!」


セレス「そうですわねぇ・・・苗木君は掃除の後直ぐに駆けつけた。不二咲さんはその直ぐ前に。そんな事絶対に有り得ませんわ」


霧切「・・・・・・いえ、有り得るわ」


舞園「そうですね・・・1人有り得ます」


セレス「はい?」



大神「よもや・・・共犯者がいたと言うのか?」


霧切「いいえ。それが出来るのは・・・・・・不二咲さん、自身なら簡単でしょう」


不二咲「え、えええっ!!そ、そんなぁ!ボクはナイフなんか持ち込んでないよぉ」


大和田「んなの、有り得ねえって!《不二咲は被害者》だぞ!?」



十神「それは違うぞ!」BREAK



十神「誰が被害者だと決めた?」


葉隠「どういう事だべ?」


霧切「・・・・・・っ!」



十神「誰が不二咲を被害者だと決めたんだと聞いているんだ」


不二咲「っ!?」


大和田「そりゃ俺達が見て判断したに決まってるだろ!」


舞園「・・・グスッ・・・」ポロポロ


霧切「・・・・・・」


朝日奈「だ、だから!不二咲ちゃんは服が少し脱げてて・・・それで、隣に苗木が立ってて・・・・・・それでそれでそれでっ!」


山田「どう考えても被害者と加害者の形でしたぞ!」


石丸「む?それで襲っていると決め付けたのか?」



葉隠「苗木っちが不二咲っちを襲おうとしていたっつー話だんべ?なら間違ってねーべ」


桑田「何がなんだか分かんなくなってきたぞー!?」


セレス「うふふ、十神君はこう言いたいのですね。現場の状況だけで勝手に不二咲さんを被害者、苗木君を加害者と決めた事がおかしい、と」


大和田「何がおかしいっつーんだよ!」


セレス「まだ分かりませんの?見ただけで判断して結果付けたけど、証拠が何も無いという中身の無い結果になってるという事ですのよ」


朝日奈「あっ!た、確かに!!」


江ノ島「つーかさー、今の話し合いで言うとー、逆になんで苗木が犯人なわけー?どう考えても無理っしょ!苗木も準備すらしてないわけっぽいしー」


石丸「そうだぞ!それにもし大事な事があるのならば、僕との掃除の時間ギリギリを使わず、もっと有意義な時間がある時にするべきではないか!」


大和田「う、うぐっ・・・そうだよな、兄弟」



十神「石丸と掃除をしていたというアリバイ作りをしようにも、掃除を終えた後駆け出した苗木自体を石丸は見ているから意味無いだろう」


葉隠「つまり苗木っちは普通に倉庫に呼ばれて、そこにいた不二咲っちに犯人にし向けられたってわけだべ?」


朝日奈「そんなっ!?」


大神「つまり苗木は・・・無罪と」


十神「そもそも、苗木はその時なんて言っていたんだ?」


舞園「やめてください!もう良いでしょう!」ヒグッ


十神「まぁ想像はつくがな」


舞園「や、やだ・・・っ!」



十神「『何の話だ?』『僕は知らない』『話を聞いくれ』・・・こんなとこだろ?」


舞園「うわぁぁぁああああ!!」ポロポロ


霧切「・・・・・・」


十神「霧切・・・お前もこいつらと一緒になって苗木を省いてたとはな。・・・・・・意外と良い趣味持ってるじゃないか」


霧切「・・・黙りなさい」


十神「ふん・・・・・・さて、じゃあ結果をまとめるまでもないな。おい、不二咲」


不二咲「ボ、ボク何のことだか分からないよぉ・・・」ブルブル


大和田「不二咲・・・」



不二咲「大和田君なら信じてくれるよねぇ!?ボクのこと信じてくれるよね!?男の約束でしょ!?」ポロポロ


大和田「不二咲っ・・・す、すまねぇ」


不二咲「っ!!・・・や、山田!霧切さん!舞園さん!朝日奈さん!みんな見たでしょ!?ボクが泣いてる姿を!?ボクが苗木君に怯えてる姿を!?」ポロポロ


山田「ふ、不二咲殿・・・すまぬ、拙者も」


霧切「・・・苗木君、ごめんなさい」


舞園「・・・やだっ・・・ひぐっ!な、苗木君にぃっ!あやっ謝んなきゃ!」



朝日奈「不二咲ちゃん・・・なんでそんなことを」


不二咲「だからボクは――」



十神「いい加減演技は辞めたらどうだ?オカマ大根役者」



不二咲「・・・っ!」


大和田「!?」


桑田「オカマ・・・大根役者!?」


葉隠「オカマってなんだべ!?不二咲っちはどう見ても女だべ!?」


不二咲「へぇ・・・いつから気付いてたのぉ?」


大和田「おまっ・・・な、涙は」



不二咲「えーっ?あんなの嘘泣きに決まってるよぉ・・・良い歳こいてあんなオイオイ泣かないよぉ」ニコニコ


十神「ふん・・・化けの皮が剥がれたか」


不二咲「でも酷いなぁ。こんな可愛いボクをオカマ呼ばわりなんてぇ」


十神「まだそんな事を言うのか。・・・・・・おい!」



「は、はいぃ!ほ、ほら・・・ちゃっちゃと歩きなさい・・・よぉ」


「い、痛いよ!腐川さん・・・」



不二咲「・・・・・・」


霧切「腐川さんに・・・苗木君!」



苗木「や、やぁ・・・みんな久しぶり・・・だね。えっと・・・何ヶ月ぶりかな・・・・・・あは、あははは・・・・・・」


舞園「あ、な、なななっな苗木君っ!あ、あの!私っ!」ガシッ


苗木「っ・・・」バシッ


舞園「・・・・・・え」


苗木「あ、違う!違うの!?今のはそのっ」アタフタ


腐川「苗木は・・・今、多分私と十神様と・・・あとそこの不二咲以外近付けないと・・・思うわ」


霧切「ど、どうしてよ!?」


十神「どうしてって・・・どうしてだろうな。知ってるだろ」


腐川「大方・・・あんた達が、こいつ1人に対して虐めてたん・・・でしょ・・・分かるわよ。だって苗木の目は・・・・・・昔の私にそっくり・・・だから」


朝日奈「や、やだ!嘘!違う!違うの!」


十神「それよりも不二咲の話だ。まずこれを聞いてもらおうか」


Pi・・・


『えへへ、苗木君は本当にっ!上手んあっ・・・だねぇ!』

『ふぁっ・・・むっ・・・じゅっぷ』

『ボクのおちんちん美味しい・・・?』

『ぐむっ・・・んぁむ・・・』

『美味しいかどうか聞いてるんだよぉ?言わなきゃ半裸で外に出て大声出しちゃうよ・・・?』

『おい・・・ひぃ・・・よんむっ!?』

『そっかそっかぁ。じゃあ喉奥でたっぷり味合わせあげるっ』

『むぐぐぐぐぐぅ!!』

『ふぁぁぁっ!!苗木君は本当に最っ高だよぉ!』


Pi・・・



十神「これはなんだと思う」


朝日奈「え。これ。って。あれ。ん。え。えっ・・・ち///?」


山田「ふぉぉおおおお!!萌えてきたでござるー!!!」


大和田「お、おい待てよ!おかしくねえか!?というか、なんか逆っていうか」


霧切「不二咲さん・・・いえ、不二咲君。あなた苗木君に何をしたの?」


不二咲「何?って、そりゃ聞いたままだよぉ?
」ニコッ


朝日奈「あれ?あれれ?苗木が不二咲ちゃんを脅して襲ったんじゃなくて、不二咲ちゃんが苗木を脅して襲ってる!?どういうこと!?」


葉隠「不二咲っちはちんこが生えてるんだべ!?」


江ノ島「うーわ、ストレートー」




十神「断言する!不二咲千尋、こいつは列記とした男だ!」ドドン



不二咲「こんなのどうやって入手したのかなぁ?」


十神「簡単だ。お前の食べる料理の皿に盗聴器を入れておくだけの事」


桑田「メシに盗聴器?まさか胃の中から盗聴か!?」


腐川「あんたは・・・黙ってなさい・・・よぉ」


霧切「そういう事ね。不二咲さん、あなたは気分が悪いと演技をし、部屋に食事を運び、その後自分の食事を全部苗木君にあげてたのね」


大和田「なんで・・・そんなことをっ」


不二咲「餌付けだよぉ。もちろんボクのミルクたっぷりのぉ」



桑田「く、狂ってるぜ・・・」


山田「そもそもちーたんは男性でしょう!?そして苗木殿も男性であるからして」


不二咲「おかしいのぉ?最高に見てるだけで興奮出来るのにぃ・・・」モジモジ


山田「へ?」


朝日奈「おかしいよっ!!普通は男と女でしょ!?」


不二咲「・・・ボクは苗木君が好きで好きで仕方ないだけなんだよぉ」ニコッ


葉隠「おおっ!?なんだべ!?このオーラは!?」


不二咲「入学してから、独りぼっちだったボクを救ってくれたのは苗木君だけなんだぁ・・・その日からボクはそれだけが幸福で、それ以外はいらなくて、それ以上を必要としなかった・・・」


朝日奈「え?」


霧切(私は今も基本独りぼっちよ)



不二咲「誰も助けてくれない絶望してたところに伸ばしてくれた手は苗木君だけだったの」


霧切「そんなの苗木君が八方美人なだけよ。苗木君は皆に等しく優しい・・・から・・・」


不二咲「その気持ち分かるよぉ・・・でも霧切さんも、いや皆は一時期の気の迷いで簡単に裏切っちゃったもんね・・・」


全員「・・・・・・」


不二咲「嘘も見抜けず、何もしてない苗木君の言葉を聞かずに一方的に責め立てて、挙句の果てに暴力で黙らせて、案の定苗木君は皆に怯えるようになって、独りぼっち」


舞園「な、そ、それは間違ってます!」


不二咲「黙っててよぉ、負け犬さん」


舞園「負け・・・犬!?」


不二咲「だってそうだよねぇ?舞園さんも簡単に苗木君をボクから奪ったくせに、奪ったら奪ったで簡単に捨てちゃって・・・」



舞園「奪うって、苗木君は不二咲君のものじゃないですよ!それに簡単に・・・捨てたっていうのは・・・」


不二咲「苗木君叫んでたよねぇ・・・『お願いだよ!信じてよ!話を聞いて』ってさぁ・・・そ、そしたらっふふっ・・・あはははぁ!舞園さんってば苗木君の事、信じずにビンタを」


舞園「きゃぁぁあああ!!」


葉隠「うおっ、ビビったべ!」


不二咲「ボクの想像以上でボクはもう興奮が収まらなかったよぉ・・・」ニタァ


朝日奈「ひいっ」


十神「・・・・・・」


霧切「そう・・・それが、あなたの狙いだったのね」



石丸「どういうことだ!?」


不二咲「そうだよぉ!完全完璧絶対的に苗木君を舞園さんから遠ざけようと考えた。でもその後誰かがまた苗木君は奪うんじゃないかって考えた。ならもう全部から遠ざけるにはどうすれば良いって考えた。それがコレだよぉ?」ニコッ


舞園「なっなっ!」


不二咲「見事にみんな引っかって、苗木君はボクのものになって大成功だよぉ!えへへ」


江ノ島「・・・・・・絶望的ぃ」ハァハァ


舞園「有り得ませんよ!それこそ不二咲君が苗木君にしたこと!脅してセクハラ行為を行った事です!苗木君はそんな不二咲君を受け入れないです!」


朝日奈「そうだよね、やっぱそうだよね!苗木だって嫌なものは嫌だよね」



不二咲「・・・・・・・・・そうだね、全部パァーだよぉ」ハァ



十神「・・・ふん」



桑田「つーか、不二咲!おめぇの好き勝手で苗木を陥れたんだぞ」


不二咲「なんで?十神君と腐川さん以外は、みんな共犯じゃないのかなぁ」


葉隠「なんでだべ!」


不二咲「え?もしかして、みんな苗木君に言った悪口の数々は騙されてたから仕方ないって思ってるのぉ・・・?みんな同じだよぉ」


全員「っ!!??」


霧切「・・・っち・・・・・・やられたわ」


江ノ島「えー?私も共犯なのー?ショックだわー」


桑田「不二咲テメェ!人に罪を擦りつけようとしてんのか!?」ガシッ


不二咲「ひゃっ!?あ、あんまり力強く掴まないでよぉ!ボク痛いのは嫌なんだけど・・・」



大和田「おい不二咲ぃ!俺らを騙して、裏では楽しんでたのか!?」


不二咲「やっ、やめてよ!そんなの皆が苗木君のいないとこで陰口言ってたのと同じだよぉ!」


桑田「テメェ・・・」


江ノ島「でーもー、不二咲がそんなことしなかったら、そもそもこんな事にはならなかったんじゃなーい?」ニヤニヤ


霧切「江ノ島さっ・・・みんな!落ち着きなさ――」



苗木「不二咲クン!!」ガシッ



桑田「ちょっ苗木!なんだよ!?邪魔すんなって!!」


苗木「不二咲クンに暴力は振るわないでよ!」



不二咲「な、苗木君!?なんで!」


苗木「ほ、ほら!僕が悪いんだし!」


舞園「それは違いますよ!」


苗木「ううん・・・僕が誰にでも良い顔をしてたから」


舞園「そんなこと言わないでください!」


セレス「そんな言い争いより、苗木君はどうしたいのか聞きたいのですが」


苗木「どうしたいって言われても・・・」


不二咲「・・・ボクの事、恨んでる?」



苗木「そんなわけないよ!不二咲クンは前から変わらず好きだよ」


不二咲「《嘘はやめてよ》!!」



十神「それは違うぞ!」BREAK



江ノ島「ぶっひゃひゃ!!」


葉隠「なんでそこで苗木っちじゃなくて、十神っちだべ!?」


山田「そこは出しゃばるとこじゃないですぞ!」


十神「苗木は嘘は言っていない」


不二咲「なんでそんなこと十神君が言えるのぉ!」



十神「この俺が苗木とコンタクトを取ってないと思ってたのか?今日、こんな簡単に連れてこれたのにな」


不二咲「っ!?」


十神「それは苗木の口から言った方が良いんじゃないか?」


葉隠「じゃあなんで十神っちがBREAKしたんだべ!?」


苗木「僕はこのままでも良いと思ったんだ」


朝日奈「え?それって?え?苗木ってソッチだったの!?」


山田「これはまさか・・・!!」


苗木「これが《僕の罪滅ぼし》だもの」



霧切「それは違うわよ!」BREAK



霧切「そんなの詭弁な――」


不二咲「苗木君っ!!」ギュゥ


苗木「不二咲クン!!」ギュゥ


山田「イイハナシダナー」


舞園「そんなっ・・・うわ、うわぁぁぁあああああん!!!」


朝日奈「あぅぅ・・・身体が甘いものを欲している」


江ノ島「絶望的ぃっ!!」ゾクゾク


十神「ふん・・・元気になったなら、また図書室の掃除に来い。ホコリが溜まってるからな」スタスタ


腐川「あ、と、十神様ぁ・・・待ってくださいぃ」タッタッ


石丸「2人とも!おやすみ!」



霧切「えっ、ちょっ」







戦刃「むくろだよ。おわりだよ」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2019年05月26日 (日) 00:32:38   ID: _ZiF9EFM

誰得だよ!こんな基地外ssよくも作りおって。

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