少女「魔法が使えるようになった」男「は?」(209)

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今回はコミカル系になる予定。
ドクペでものみながらゆっくりと読んでいってね♪


喫茶店
少女「………だから、私、魔法が使えるようになった。」

男「藪から棒になんだよ。というか、どういうことだよ。」

少女「………友さんの指導のおかげ。」

男「あー、そういや、そんなことしてたんだったな。」

少女「………後は、この本を参考にした。」

男「………これ、何語だよ?かなり古いけど。」

少女「………ギリシャ語でよかったと思う。書庫にあった。」

魔女「ふーん、紙質から見るに、かなりの年代物だねー。古書どころじゃなくて、古文書とかになっちゃうんじゃないかなー。」

男「アンタは何しに来たんだよ。」

魔女「もうすぐお昼時だから、男君を呼びにきたのさー。ってことで少女ちゃん、愛しのボーイフレンド借りてくねー。」

少女「………えー。」

男「魔法についてはこれ終わったら、聞いてやるから、ちょっと我慢してくれ。なっ?」

少女「………わかった。実験台には後でなってもらう。」

男「おい、お前、ちょっと待て。どういう意味だそれ。」

少女「………百聞は一見にしかず。見たら信じられる?」

男「まぁ、確かにそうだけど―――グェッ!」

魔女「はいはーい、いちゃつくのはいいけど、仕事モードに切り替えてねー。」

男「ちょっ!襟首つかむなっ!アンタの身長低いから、体が反れて………」

魔女「なにかいったかなー、男君?」ゴゴゴゴ

男「いえ、なにもいってません………」

少女「………魔女さん、相変わらずすごいオーラ。」

厨房
男「オーダー入ります。レディースセット2つです。」

マスター「うん、わかったよ。やっぱり、魔女君が戻ってくると、それはそれで客足が増えるからね。助かるよ。」

男「アンティーク喫茶店の雰囲気ぶち壊してますもんね、あの腹黒女。」

魔女「だぁれが、腹黒女だってー?」

男「あ、いたのか。小さすぎて見えなかった。」

魔女「男君が高すぎるだけだよー。と、それとオーダー入ります。ホットコーヒーと、ナポリタンでーす。」

マスター「りょーかい。」

魔女「それと、男君、ちょっと来てくれる?」

男「………なんだよ?」

魔女「いいからいいから。」

レジ
魔女「あっちのテーブル、見てくれる。」

男「あぁ、女の子が二人いるな。片方は大分意気消沈してるが。」

魔女「いやいや、そっちじゃなくてさ、その席の後ろ側七番のとこ。」

男「個性的な男の二人組だな。それが?」

魔女「あの人たぶん盗撮してる。」

男「はぁっ!?」

魔女「この間、何でかは知らないけど、おねーさんを見る視線が嫌らしかったから、チェックしてたんだけどさ………」

男「それはアンタが空気読まずにメイド服着てるからだろ………」

レジ
魔女「あっちのテーブル、見てくれる。」

男「あぁ、女の子が二人いるな。片方は大分意気消沈してるが。」

魔女「いやいや、そっちじゃなくてさ、その席の後ろ側七番のとこ。」

男「個性的な男の二人組だな。それが?」

魔女「あの人たぶん盗撮してる。」

男「はぁっ!?」

魔女「この間、何でかは知らないけど、おねーさんを見る視線が嫌らしかったから、チェックしてたんだけどさ………」

男「それはアンタが空気読まずにメイド服着てるからだろ………」

>>6
やっちまった……
違いはないので、単なるミスっす

魔女「なにを言うかっ!アンティークには、メイドさんが付き物なんだよー!これ、世界の常識。メイドさんはドアの隙間から、主人の情事を見るんだよー。」

男「それは、メイドじゃなくて、家政婦だ。」

魔女「家政婦と言う言葉にムラムラしないのは、何でかな?」

男「言葉のイメージだろうな。メイドって言うと、メイド服がイメージされるし、家政婦って言うと割烹着がイメージされるな。」

魔女「割烹着も萌え要素の1つに十分なると思うけどなー……メイドさんが割烹着着ても、たぶん、メイドさんのままだよ?」

男「じゃあ年齢の差だろうな。」

魔女「でも、年を取った熟練メイド長とか……」

男「それってたぶん、メイドというよりは乳母に近いんじゃないか?」

ミラクルドクペタイム

ちょっと過去にメール送ってくる。

………おかしい。
俺は過去にメールを送ったと言うだけなのに、どうしてこうも世界が変わってるんだ?
どうして、ドクペが売られてないんだっ!

ということで再開します。

魔女「乳母って、昨今の漫画とかでも、聞かなくなったよねー。」

男「あんまり読まないから、そういうのはよくわかんねぇな………」

魔女「およ、そうなの?ダメだよー青少年、活字には触れないとダメな人間になるよー。」

男「活字ばかりに触れて、ダメになっている人間を一人知ってるんだが?具体的に言えば、俺の雇い主とか。」

魔女「………ほどほどがいいということで。って、そんなことより男君、盗撮してる人たち、絞めてきてくれる?」

男「締めるって直接的な………」

魔女「おねーさんを撮るんなら、固定客として、利用してあげてもいいんだけど、あの人たち、そこの女の子たちや、少女ちゃんも撮ってるみたいだから………」

男「ちょっと、話し合ってきます。」ダッ

魔女「ほどほどにねー。」ヒラヒラ

七番テーブル
ガリヲタ「おい、あの娘たちかわいくね?」

デフヲタ「メイドたん一筋の拙者は興味ないですな」●rec

ガリヲタ「と言いつつ、その構えたカメラはなんだよ」●rec

デフヲタ「これはアレですな。アレしてアレするためのアレなんですな。」●rec

男「あのー、お客様」

デフヲタ「なんでござるか?男に興味はないでござる。」

男「すこし、裏手の方に来ていただけますか?」

ガリ・デブ「「ブヒーッ!」」

裏手
男「さてっと、テメーら、鞄のなかのものをだしてもらおうか?」

デフヲタ「こ、これは暴力の現場なんですな。警察を呼ぶべきなんですな。」

ガリヲタ「そ、そうだぞ、こ、これは脅迫の現場だっ!」

男「別に呼んでもいいけどさぁ、そんときはお前らのカメラも一緒につき出すからな。」

ガリ・デブ「「グヌヌ………」」

男「………めんどくさ。データ消したら、初犯だったってことにして、見逃してやるから、さっさとしろ。」

デフヲタ「い、いいのでござるか?」

男「と、その前に控えだけとっておくから、身分証明書だせ。」

ガリヲタ「それくらいなら。」

デフヲタ「いくらでもだすのですな。」

男「…………」メモメモ

デブヲタ「では、拙者たちはこれで。」ソソクサ

男「………どーせ、バックアップとかあるんだろーな。後で少女に頼んで、あいつら特定してもらうか。」

四番テーブル
魔女「いーいじゃないですかー。触らせてくれたら色々サービスしちゃいますよー。」

背の低い女の子「絶対嫌ですっ!」

魔女「固いこと言わないでくださいよー、すぐに終わりますか――」ポコッ!

男「………なにやってんだよ。」

魔女「いたいなー。男君」サスサス

男「黙ってろ。………お客さま、大変失礼いたしました。コレにはあとできつく言って聞かせますので、どうか、お許しください。」

背の低い女の子「あ、その……いいです。まだ、なにもされてないので………」

メガネの女の子「………せっかく面白くなりそうでしたのに」

背の低い女の子「お前、いい加減にしろよっ!」

男「では、失礼します。……おら、いくぞ。」

魔女「あぅぅ~、怪しいんだってー。かわいいこなのに怪しいんだってー。」ズルズル

厨房
男「アンタ、なにやってんだよ!」

魔女「何って……あの娘たちが騒いでたから、注意しただけだよー?」

男「それはない。絶対ない。一緒に騒いでやがったろーが。」

魔女「いやー、アッチの、背の低い方の娘が怪しくてさー。」

男「怪しいって?」

魔女「何て言うか……女の子っぽくないと言うか。いや、見た目は女の子なんだけどさー。んー、なんというかなー。」

男「さすがにそれは失礼だろ。だいたい、あんなかわいい娘が………アレ?」

魔女「どうしたのー?」

男「いや、あれ、たぶん………クラスメイトだ。」

魔女「女の子?」

男「いや………見た目はそうかもしれないけど、男だった。」

魔女「ちょっと確かめてくるねっ♪」ギュンッ

男「え、ちょっ!はやっ!」

ドクペのお時間です。

30分後
厨房
魔女「いやー、楽しかったー。」ツヤツヤ

男「アンタが騒いでたせいで、全部仕事が俺に回ってたんだが?」

魔女「細かいことは気にしない気にしない。」

男「アンタが帰ってきて、ヲタク共が増えたんだから、アンタが仕事しろよ。」

魔女「でもさー、店のなかでかわいい娘が三人も騒いでたんだから、いいサービスになったでしょー。」

男「はいはい………」

でもドクぺって不味いですよね……?
知的飲料水だかなんだか知らないけど、あんなの狂気の沙汰ですよ

マスター「……男君、男君。」チョンチョン

男「あ、マスター、なんですか?」

マスター「もう、休憩していいから、早く、お姫様のところにいってあげて。」

男「なんかあったんですか?」

マスター「構ってもらえないことにご立腹みたいだよ。」

魔女「………うわぁ、少女ちゃん、滅茶苦茶不機嫌だよ。頬杖ついてるとこなんて、始めてみた。」

男「え、マジ?」

魔女「マジマジ。さっさといきなって。」

マスター「はい、コレ、ご機嫌とりようのオレンジジュース」

男「ありがとうございます。」

マスター「例によって、給料から天引きね。」

男「知ってますっ!」

>>20
てめぇ、聞き捨てならねぇっ!
屋上にきやがれっ!

窓際の席
少女「………遅い。」

男「すまん、今日は忙しかったんだ。」

少女「………男はいつでもそう。仕事を言い訳にして、私をないがしろにする。」

男「まてまて。そんな人聞きの悪いこと言うな。ほら、オレンジジュース持ってきたからさ。」

少女「………こんなのでは、騙されない。けど、私はいい女だから、条件付きで許す。」

男「お前、今日は妙な言い回しを使うな。」

少女「………魔女さんから、借りた本に書いてあった。」

男「なになに、『魔性の女への階段~気になる相手を手玉にとろう~』だって?」

少女「………この本の通りにすれば、男は私にメロメロ。って魔女さんが言ってた。」

男「あの女ぁ………」

男「この本は没収な。」

少女「えー………」

男「情報教育上、よろしくありません。」

少女「………私は男をメロメロにしたいだけなのに。」

男「その時点でアウトだ。」

少女「………だって、男をメロメロにしておかないと、魔女さんに盗られそう。」

男「ないない。俺、ロリコンじゃねーし。」

ヒュンヒュンカカッ

男「あぶねっ!」

ツギナンカイッタラメダマダカラネー

男「相変わらず地獄耳だな、あの腹黒女っ!」

少女「………じゃあ、男のことを信じる。男の嘘にワザと騙されてあげる。」

男「いや、嘘じゃねぇよっ!」

少女「………でも、男は私のこと好きだし。」

男「いや、確かに俺はお前のことを……その、……好き、かもしれないけどさ。」

少女「………煮え切らない。」

男「あぁ、もうっ!お前が好きだからと言って、別に俺は年下が好きって訳じゃねぇよっ!」

少女「………やった。」

男「なにがだよ。」

少女「………ここまでが、魔女さんの作戦。男が私にメロメロなのか、確かめるための。」

男「はめられたっ!」

少女「………男が私にメロメロというのがわかったので、本題に入る。」

男「本題に入るまでに、余計な体力を使った気がするが………。それで、なんだっけ?魔法が使えるようになったと?」

少女「………うん。この本に書いてある魔法、執事で試したら、成功した。」

男「へぇ………」

男(それで今朝は見かけなかったのか………)

少女「………信用してないでしょ?」

男「いやいや、そんなことはねぇよ?少なくとも、お前の不思議パワーは目の当たりにしてるんだから、魔法が使えるって言うのも、一応は信じてる。」

少女「………一応じゃ、ダメ。私、ちゃんと使えるもん。だから、男には私の魔法にかかってもらう。」

男「信じるから、それは勘弁してくれ、マジで………」

少女「………私は男に魔法が使えることを、見てほしいだけ。」

男「なら、別に人じゃなくてもいいだろうが。」

少女「………ダメ。この魔法は人限定。」

男「じゃあ、俺じゃなくても………」

少女「………男以外だと、トリックじゃないかと、疑われる。」

男「………否定できそうにもねぇな。」

少女「………だから、おねがい。」

男「………仕方ないな。」

少女「………やった。じゃあ、コレを広げて。」

男「なんだコレ……模造紙?」

少女「………陣が書いてある。広げたら、陣の真ん中に立って。」

男「こう、か?」

少女「………そう、そこでいい。」

少女「………ここを、こうして、ぇぃ。」ペタリ

ピカーッ

男「うわっ!紙に書かれた文字が光出したっ!」

少女「………まだまだ、ここから。」

プシューッ

男「今度は煙がでだしたっ。………ところで、コレってなんの魔法なんだ?」

少女「………人を幼女に変える魔法。」

男「は………?」

モクモクモクペカーッボンッ!

今日はここまで

モクモクモク
少女「………できた?」

魔女「ちょっと、少女ちゃんー、何してるのー。煙もくもくだしてー。営業妨害だよー。」

少女「………ごめんなさい。」

魔女「かわいいから許すー。それにしても、男君もちゃんとみておかなくちゃー。ってあれ、男君は?」

少女「……………」スッ

魔女「煙の中?」

??「あー、喉がイガイガする……」ケホケホ

魔女「   」

少女「………できた。」

??「どうしたんだよ、腹黒女、バカみたいな顔して。」

魔女「あ、……か、………」プルプル

??「って、あれ?俺ってこんな声だったかな?やけに甲高いような……」

魔女「かわいいっ!」ガバッ

??「うわっ!離せっ?飛び付くなっ気持ち悪いっ!」

魔女「え、なにこれ?なにこれ?このかわいい女の子誰っ!?」ギュムギュム

??「はぁ?なに言ってんだよ?頭だいじょうぶか?おい、少女、こいつ、何とかしてくれっ!」ジタバタ

少女「………男。」スッ

??「なんだよ、早く助けてくれっ!」

少女「………鏡見て。」つ手鏡

??「そんなことより…………………………は?」

少女「………私の魔法、大成功。」

??「は?嘘だろ、これ?」グイグイ

少女「………嘘じゃない。私の魔法。」

??「この、八歳児くらいの、黒髪のつり目の女の子誰だよ?」ギュムギュム

少女「………男だよ。私の魔法で幼女に変わった男。」

??「え………ホントに魔法なのか?」ナデナデ

少女「………これで、信じれる?」

??「いや………その……」グシグシ

魔女「あー、この娘かわいいよー」ベタベタ

??「~~~っ!アンタはいつまでベタベタさわってんだっ!」ボグッ

魔女「きゃんっ!」

??「はぁ………はぁ………」

少女「………キレイに鳩尾に入ったね。魔女さん、白目向いてるよ。」

??「ベタベタさわってきて、気持ち悪かったからな……」

少女「………でも、これで、魔法は成功したんだから、信じられる、よね?」

??「お前が魔法使えるとか、そういう問題以前に、現実に頭が追い付いてないんだよ。なんか、声は高くなってるし、周りのものがでかくなってるし………」

少女「………かわいく、なってるよ?もう一度、鏡見る?」スッ

??「………自分の目を疑いたくなる気持ちってこんなのなんだろうな。」

さて、ここで問題発生だ。
そろそろ??表記をやめて、名前の表記にしたいんだが、“男”としたままだと、なんと言うか、イメージが伝わりにくいかもしれない。
そこで、コレからは男が幼女のときを表記を“幼女”としたいのだが、異論はないだろうか?

ではいこう、男に戻るまでは表記を“幼女”とする。
ついでに、ドクペ飲んでくる。

幼女「とりあえず……」ゴソゴソ

少女「…………?」

幼女「やっぱりついてねぇんだな………。」

少女「………なにが?」

幼女「いや、こっちの話だ。………クシュッ」

少女「………だいじょうぶ?」

幼女「いや、なんか、寒くて………クシッ」

少女「………服のサイズがあってない。」

幼女「あー、確かにそうだな………プシッ」

少女「………どうしよう、男が風邪引く。」

幼女「いや、これさ、俺を元に戻したら、万事解決じゃね?」

少女「………………服を、用意しなきゃ。」

幼女「聞いてますかー?おーい。」

魔女「ふっかーっつ。お困りとあらばメイドさんに頼れ。何でもできちゃうマルチメイドなおねーさんが、お嬢様のお悩みをパパっと、解決しちゃいましょー。」

少女「………小さい娘ようの服ってあります?このままだと、男が風邪引いちゃう。」

魔女「男君……いやさ、幼女ちゃん用の服だねー。あるよ、あるよー。」

幼女「幼女ちゃんって………」

魔女「ちょーっと、待っててねー。一回家に取りに帰るからさー。」

幼女「だから、俺の姿を元に戻せば………」

魔女「マスター、ちょっと休憩していいですかーっ!」

イチジカンダケ,ミセヲリンジデシメテオクヨー

魔女「ありがとーございまーす。じゃ、いってくるねー。」タッタッタ

幼女「人の話くらい聞けよっ!」

幼女「………というか、戻せるんだよな?」

少女「………執事はちゃんと元 通りになった。」

幼女「なら、すぐにでも戻せ。」

少女「………魔力切れ?」

幼女「なぜ、疑問系だ。というか、ふざけんな。元に戻せ。」

少女「………………」フィッ

幼女「こっち向け。目をあわせろ。」

少女「………戻し方知らない。」

幼女「…………」

少女「………で、でも、執事は勝手に戻った。」

幼女「………執事さん、呼んでくれ。」

10分後
執事「なにか、ご用でしょうか、お嬢様。」

少女「………昨日のことを、話してあげて。」

執事「こちらの………やや、非常識な格好をされたかわいらしいお嬢さんに、でございますか?」ニヤニヤ

少女「………そう。」

幼女「すべてを察した上で、惚けたふりしないでくださいよ。」

執事「いえいえ、とぼけてなどおりませんよ。ただまぁ、災難ですね、男様。」ニヤニヤ

幼女「なら、そのにやつき顔をやめてください。」

執事「おや、これは失礼いたしました。あまりの男様のかわいらしさに、つい。」

幼女「………殴っていいですか?」

少女「………執事、ダメ。」

執事「何がですか?」

少女「………男がかわいくなったからって、手を出すのは、ダメ。」ギュッ

幼女「抱きつくなっ!そして、膝の上に乗せようとするなっ!」

少女「………重くて、持ち上がらない。」

幼女「もう少し、筋肉つけろよ、お前………」

執事「ふむ、……お嬢様、少し椅子をおひきになってください。」ヒョイ

幼女「わわっ!持ち上げるなっ!」ジタバタ

少女「………こう?」ズズッ

執事「えぇ、それくらいで結構です。」トサッ

少女「………ありがとう、執事。」ギュッ

幼女「なすすべもなく、少女の膝の上で抱き抱えられてしまった………」

執事「いえいえ、今の男様はたいそう軽かったので、造作もないですよ。お嬢様のお膝に負担となることもないでしょう」ニヤニヤ

幼女「今すぐもとの姿に戻って、あの面ぶん殴りたい………」

はいっ!  ノ

少女と幼女の身長はどれぐらい違いますか?

>>47
幼女115
少女147

現実の八歳児がもう少し、身長高いとか知らない。
少女の年齢は俺も知らない。
たぶん、中学生くらい

執事「それは困りました。ワタクシ、男様には殴られたくないので、元に戻ったときのことを、教えるのに、多少の抵抗を覚えるのですが………」

幼女「殴らないから教えてください。」

少女「………執事、男に意地悪しちゃダメ。教えてあげて。」ナデナデ

幼女「うん、俺のためを思って言ってくれてるんだろうが、とりあえず、撫でるのをやめろ。」

少女「………いやだ。」ナデナデ

執事「まんざらでもなさそうですしね。」

幼女「そ、そんなことは………」

少女「………まんざらでも、ないの?」ナデナデ

幼女「な、なきにしもあらずというか、なんというか………」

執事「男様は、もっと素直に物事を伝えるべきだと思います。」

幼女「うるせぇっ!アンタはさっさと勿体ぶらずにしゃべってくださいっ!」

執事「まぁ、屋敷に残してきた仕事もありますので、手短にすませましょうか。」

幼女「最初からそうしてください………」

執事「しかし、ご期待にそえるとは限りませんよ?」

幼女「それでも、構いませんから………少女が―――」

少女「………?」ナデナデ

幼女「―――戻し方を知らないと言う以上、今は前例が聞きたいだけですよ。」ハァ……

執事「ふむ、ですから、その前例というもので、男様のお役に立てるとも思えないのですが………端的に申し上げますと、ワタクシ本当になにもしておりませんので。」

幼女「…………は?」

執事「時間が経過したら元に戻るのではないでしょうか?」

幼女「だといいんですけど………」

少女「………お守りのお札は?」モミモミ

幼女「お札?……あと、胸揉むな。くすぐったい。」

少女「………友さんにもらった。魔法に関するお守りなんだって。………それと、揉めば、育つかも。」モミモミ

幼女「育たなくていいっての………。それで、執事さん、こいつの言うお札に心当たりは?」

執事「それらしきものなら、お嬢様からいただいて以来内ポケットのなかに。………おや?」

少女「………どうしたの?」モミモミ

執事「いえ、コレをご覧ください。」ピラッ

今日あれな日だから、ドクペ飲んで寝る。

なんだ、女の子の日か…

女の子の日なら仕方ないな

>>53>>54
お前ら、デリカシーって言葉知ってるか?
あと、期待させといてあれだが、 >>1の性別はこのスレの幼女と同じだぞ?

少女「………真っ白だ。」ムニムニ

幼女「ふぁっ……や、やめろ。」

少女「………かわいい」ムニムニ

幼女「ぁっ……あっ……やめろって……」ピクッ

少女「………♪」ムニムニ

執事「ゴホンッ!」

少女「………ん?」ピタリ

執事「お嬢様、お戯れもそこまでになさってください。話が進みません。」

幼女「た、助かった………」グッタリ

幼女「………で、これがそのお札ってやつなんですか?なにも書いてないですけど。」

執事「いえ、最初は赤い文字で書いてあったはずです。」

少女「………旧字体で、吸と散が書いてあった。あと、なんか変な見たことない文字。」プニプニ

幼女「ほっふぇたつつくなしゃふぇりにくい……」

執事「お嬢様、お話が終わり次第好きになさっていいので、今は我慢してください。」

少女「………うん。」ナデナデ

幼女「それでも、触るのは止めないのな………。」

執事「いいではないですか。とても微笑ましい光景でございますよ。」

幼女「じゃあ、アンタ立場変わってみるか?」

執事「慎んで遠慮させていただきます。」

幼女「………でしょうね。」

少女「………友さん呼ぶ?お札のことなにか知っているかも」スリスリ

幼女「………それは最終手段にしよう。執事さん、参考までに聞きますけど、どれくらいで元に戻れましたか?」

執事「正確にはわかりませんが、おおよそ三時間といったところでしょうか。」

幼女「それまで、我慢か………」

執事「では、ワタクシはそろそろ屋敷の方へと帰らせていただきます。なにかと入り用になりそうですしね。」

少女「………おねがい。」スリスリ

幼女「なぁ、頬擦りはやめないか?」

少女「………気持ちいい。」スリスリ

幼女「俺は抱き枕か何かか………」

少女「………暖かいから、湯タンポ?」グニーッ

幼女「いふぁいいふぁいほっぺたひっふぁるな」ジタジタ

執事「よく延びますね。ワタクシも触ってもよろしいでしょうか。」

幼女「まだ帰ってなかったのかよっ!」

>>59
漢字ミス
延びる×
伸びる○

一旦こっちのssは休憩。

他にも何かやってるのか

>>61
ポケモンバトル?してた。

少女「………執事が帰った。」ナデナデ

幼女「帰ったな。」

少女「………魔女さんは、まだ戻ってきてない。」ポムポム

幼女「戻ってこなくてもいいけどな。」

少女「………男はブカブカの服で寒そう。」サワサワ

幼女「見た目ほど、寒くはない。」

少女「………だから、暖めてあげる。」 ギューッ

幼女「やめろっ!なにがだからだっ!抱きつくなっ!においをかぐなーっ!」ジタジタ

少女「………お日様の匂いがする。」スー

幼女「知るかーっ!」ジタバタ

幼女「はなせっ!はなせってっ!」ジタバタ

少女「………いや。」ギューッ

幼女「あー、もう、こんな準引きこもりの非力な女子も振りほどけないこの体が憎らしいっ!」ジタジタ

少女「………引きこもってない。」ギューッ

幼女「うそつけ、お前、屋敷と本屋とここしか動かねーじゃねーか!」ジタジタ

少女「………それだけ動けば十分。」モフモフ

幼女「世間じゃそれを、引きこもりって言うんだよ………」グッタリ

少女「………諦めた?」モフモフ

幼女「ちょっと搦め手でいこうかな、と。」

少女「………その手はなに?」モフモフ

幼女「こーするんだよっ!」コチョコチョ

少女「くふっ………くふふふ、お、おとこ、それ、……ダメっ。」ジタバタ

幼女「ほらほら、離さないとずーっと、くすぐりつつけるぞー。」コチョコチョ

少女「や、……その、……はなす、はなすからっ……や、やめ。」パッ

幼女「よーやく、離してくれたか……」ピョン

少女「ふぅーっ……ふぅーっ……」

幼女「………お前、大丈夫か?まさか、あれだけで、呼吸困難になったとかじゃないよな?」

少女「………男は私の肺活量を甘く見すぎ。」

幼女「いや、自信満々にそんなこと言われても………」

少女「………お返し。」ドンッ

幼女「うぇっ!」ドサッ

ドクペってくる。

少女「………これで、よし。」トスッ

幼女「何が“よし”なんだよ?いきなり突き飛ばした上に、俺に馬乗りになっている少女さん?」

少女「………さっきは死ぬかと思った。だから、男にも同じ目に合わせる。」ワキワキ

幼女「あー、やめとけ。俺そういうのきかな―――んひゃあっ」ビクッ

少女「………きいてる」ツンツン

幼女「や、やめっ……く、くすぐったいっ!」ジタバタ

少女「………お腹とか。」ツンツン

幼女「うにゃっ!」ビクンッ

少女「………脇とか。」コチョコチョ

幼女「ひゃひゃっ!」ジタジタ

少女「………太股とか。」サワサワ

幼女「ふぁっ!」ビクビクッ

少女「………面白い。」

幼女「はっ……はっ……少女、てめぇ、いい加減にしろよ?」

少女「………なにが」サワサワ

幼女「んひゃっ!」バタバタッ

少女「………かわいい声。耳とかも弱いのかな?」スッ

幼女「や、か、顔近づけて……何を………」

少女「ふぅ~………」

幼女「~~~~~っ!?」

厨房
魔女「………しょ、少女ちゃんが半裸の男君を押し倒してる……」ドサッ

マスター「字面だけを見ると、ものすごい状況だね。………ところで、なんだい?このダンボールの山は。」

魔女「子供服ですよ。」

マスター「………これ、全部?」

魔女「はい。全部です。」

マスター「また、なんで………」

魔女「デザインして、作成したのはいいんですけど、近場に着てくれる子がいなくて、お蔵入りしてたのを、この際だから全部持ってきたんです。」

マスター「バザーとかに出品すればいいのに。」

魔女「その場で着てくれる子ってなかなかいないんですよ。それに、子供用のドレスなんて、誰も買いませんって。」

マスター「ドレスまで作ってるんだね。」

魔女「そんなことよりマスター、ダンボール運ぶの手伝ってくださいよ。まだ、車に積んであるんです。」

マスター「………なるべく早く、仕事に復帰してよ?」

魔女「ほんの50着程度ですから。夜までには復帰しますよ。」

窓際の席
少女「………やりすぎた。」

幼女「……………」クテーン

少女「………男、男。」ペチペチ

幼女「……………」クターン

少女「………返事がない。」コチョコチョ

幼女「~~~~っ!?」ビクビクッ

少女「………反応はある。どうしよう。」

魔女「アンニュイ顔をした少女ちゃんに救世主出現っ!スーパーマルチなメイドさんであるおねーさんが、帰ってきましたー!」

少女「………魔女さん、お帰りなさい。」

魔女「うん、ただいまー、少女ちゃん。………それにしても、男君はかなり弱ってるけどなにがあったのかなー?」

少女「………くすぐってた。」

魔女「へぇー………」ツンツン

幼女「ふぁっ!」ビクッ

魔女「あ、これ、面白いかも………。」

少女「………夢中になって、くすぐってたら、こうなった。」

魔女「これだけ敏感な反応するってことは―――」サワサワ

幼女「んにゃぁっ!」ビクビクッ

魔女「―――相当辛かったんだろうなぁ………」

少女「………?」

魔女「ねぇ、少女ちゃん。男君、いい具合に弱ってるから、ちょっと遊んでみない?」

少女「………どうやって?」

魔女「いつまでも、裸yシャツっていうのは味気ないからさ―――」

ドサドサドサッ!

魔女「―――イロイロと着せてみようよ?」

今日はもうあれになったからドクペって寝る。

安価とるほどじゃないけど、何か、男……もとい幼女に着せたい服の要望とかある?
参考までに幼女の容姿は黒髪ロングのつり目。
忍野忍を黒髪にして、髪のハネをなくした感じで。

割と最近男を女装させてデートしてクラスメイトがいる喫茶店に入ったssを読んだはずなんだけどスレタイが思い出せない

>>75後輩「先輩、私の欲望の捌け口になってください」じゃない?
書いている人同じだし。

>>76
それだ!ありがとう

>>77一応、世界はリンクしてる。

幼女「………っ!身の危険っ!」ガバッ

魔女「逃がさないよー。」ガシッ

幼女「はなせはなせはなせはなせーっ!この腹黒女っ!」ジタバタ

魔女「大丈夫大丈夫。怖くないよー。ちょーっとモデルになってもらうだけだからー。」

幼女「それが嫌なんだよっ!だいたい、そのダンボールの山の時点でちょっとなわけないだろっ!」

少女「………魔女さんが本気のときは、これの三倍くらいある。」

魔女「そうだよー。それに、いつまでも、裸yシャツだったら、おねーさん我慢できなくなって~………タベチャウカモ?」

幼女「ぴぃっ!」ゾクッ!

少女「………こわい。」

幼女「あ、あと二時間っ!」

魔女「んー?」

幼女「あと二時間で、魔法は解けるから、着なくても別にいいだろっ!」

魔女「そうなの?少女ちゃん。」

少女「………執事はそれくらいで戻った。」

魔女「そっかー、それなら急いで着させないとねー。」

幼女「い、いやっ!別に大丈夫だからっ!全然寒くなんか………クシュッ」

少女「……………」

魔女「……………」

幼女「こ、これはかふんしょ……クシッ」

魔女「………我慢はよくないな~、男君?」ニヤニヤ

少女「………女の子が体を冷やすのはよくない。」ニコニコ

幼女「ちょっ!別に大丈夫だからっ!そんなぎらついためで―――ウワーッ!」

10分後
幼女「非力な体が恨めしい……」グッタリ

魔女「まずは小手調べということで、白のワンピース。黒髪ロングだから、似合うとは思ったけど、はまってるねー。」

少女「………私と、お揃い。」

魔女「こうして並べてみると、結構いい具合だねー。大人しい姉と活発な妹のお嬢様姉妹みたいだよー。」

幼女「………クシュッ」

少女「………寒いの?」

幼女「……これ、背中が大きく開いてるせいで、肌が露出してるから、冷えるんだよ。これなら、さっきまでの格好の方がまだマシだ。」

魔女「それはいけないっ!もっと別の服を着せてあげなければっ!」

幼女「確信犯だろ、てめぇ………」

魔女「とはいったものの、次に何を着せてみようか……。」

少女「………かわいいの。」

魔女「いや、そうなんだけどさ、少女ちゃんにも言えることだけど、ここまでいい素材だと、なに着せても映えそうだから、逆に迷っちゃうんだよねー。」

少女「………そうなんですか?」

魔女「そだよー。服って、必需品だしおしゃれのなかでも重要なポイントになるけど、所詮は装飾品だからねー。飾る土台がいいと、服のお陰でかわいいのか、それとも土台がいいからかわいいのか、って言うのが判別しにくいんだよー。」

少女「………つまり、かわいい子はなに着ても似合うけど、そうじゃない子は、似合わない服があるってこと?」

幼女「服飾デザイナー目指してる人間の発言とは思えないな。」

魔女「デザイナーだからこそ、だよ。どんな人でも似合う服というのを、おねーさんはつくってみたいんだー。ということで、男君。おねーさんの夢のために、次はこれ着てみよー。」

幼女「………俺を巻き込まなければ、いい話なんだろうけどな。」

幼女「身構えた割には、結構普通な服がきたな。」パーカー着用中

魔女「パーカーというのは、着こなしが簡単な部類だからね。」

幼女「これで、スカートじゃなければ、文句はなかったんだけどな。」

魔女「色合いによるけど、パーカーに黒のミニスカートって、結構マッチしやすいんだよー。」

少女「………ぇぃ」バサッ

幼女「わぷっ!……イタズラでフード被せるとか、小学生かよ……。」

魔女「見た目は逆なんだけどね。……」

魔女「んー、それにしても、今の格好でその口調だと、かなり生意気な感じがでてるよねー」

幼女「別に中身が変わったとか言う訳じゃないからな。あくまで俺は俺だ。」

少女「………精神変化も混ぜるべきだった。」

幼女「おい、こら、お前、今なんかとんでもないこと言わなかったか?」

少女「………なにも。」

魔女「いやいや幼女ちゃん。生意気っ娘っていうのは、重要な萌えポイントだよ。」

幼女「俺は男だけどな。」

魔女「ね、ね、男君。パーカーのポケットに手を突っ込んで、壁に寄りかかって、蔑む感じで見上げてくれない?」

幼女「蔑むって、普通は見下すんだけど……こう、か?」 クイッ

魔女「いいねー、その表情。」パシャパシャ

幼女「ちょっ!なに写真撮ってんだよ!」

ドクペターイム。

魔女「いやー、せっかくかわいいんだし、記念にー、と思ってさー。」

幼女「ふざけんなっ!そのカメラ渡せーっ!」ピョンピョン

魔女「渡しませんよー。」

幼女「くそっ、いつもならチビの腹黒女にこんなことしなくてもいいのにっ!」ピョンピョン

少女「………男、男。」チョンチョン

幼女「なんだよっ!」

少女「………下着が見えてる。」

幼女「は?」キョトン

魔女「むふふーシマシマですなー。」

幼女「~~~~っ!ぶっとばすっ! 」

魔女「やれるもんなら、やってみなさいなー。」パシッ

幼女「う、腕がっ!」ジタバタ

魔女「まー、その体でおねーさんになにかできるとは思わないけどー」ニヤニヤ

幼女「このっ!このっ!」ジタバタ

少女「………必死になってる。」

魔女「あとさー、―――誰がちびだって?」ゴゴゴゴゴ

幼女「きゅいっ!」ビクッ

少女「………なんだか、寒気が。」ブルブル

魔女「そーんな、悪いこといっちゃう娘はこうだー。」ガバッ

幼女「ぎゃーっ!」

少女「………二人ともたのしそうだし、次、着てもらう服でも探そう。」ゴソゴソ

キグルミパジャマの展開は思い付いたけど、他の服が思い付かない………

あと、2、三着は書きたいのに……
ということで、ドクペを接種して寝る、、

お(^o^) や(^o^) す(^。^) み

ゴスロリ、ボーイッシュ、スーツ、クノイチ、パンク、水着……他にも色々あるだろ。

>>93あなたが神か
一部趣味が混ざってる気もしないが、参考になった。
全力で取り組ませていただく。

少女「………こんなのどう?」バサッ

魔女「うりうりー………ん?」

幼女「やめろ!やめろって!………お?」

少女「………これ、かわいい。」

魔女「いいけど……これ、パジャマだよ?」

少女「………これ、着せる。」

魔女「スカートでもないし、反応も面白くないだろうけど………まぁ、少女ちゃんが着せたいというなら、いいか。」

幼女「俺に拒否権はないのな………」

魔女「なんの変わったところもない、パジャマに着替えてもらいました。」

幼女「無理矢理着せ替えたの間違いだよな。………それと、ズボンだから文句言わないけど、キグルミパジャマは普通じゃないからな。」

少女「………黒猫。」ナデナデ

魔女「フードを被っているところはポイント高いよね。あと、サイズが少し大きいから裾と袖が余ってるとことか。」

少女「………尻尾もついてる。」ムギュッ

幼女「やけに細かいところまで作り込んでるな。」

魔女「この姿でニャー、って、言ってほしいけど………」

幼女「言うと思ってんのか?」

魔女「だよねー。」

少女「………残念。」モフモフ

魔女「では、そろそろ次の服を着てもらいたいと思いまーす。」

少女「………えー。このままでいい。このまま、持って帰る。」モフモフ

幼女「持って帰られるのはゴメンだが、せっかくズボンをはいてるんだし、俺もこのままがいいかな。」

魔女「ダメだよー。それはあくまでパジャマなんだから。サイズがあってないし、体冷やすよ?」

少女「………私が抱っこしておく。」ダキッ

幼女「いや、それはそれで困るんだけどな?」

魔女「それなら、しかたない………残りはサイズをあわせなおして、少女ちゃんに着てもらうしか。」

少女「どうぞ、思う存分男を着せ替えさせてあげてください。」スッ

幼女「あっさりと売りやがったっ!」

20分後
魔女「はーい、ということで、今度はこの服でーす。男君が抵抗したせいで、余計に時間かかっちゃった。」

幼女「………もうやだ。」

少女「………ごすろり?」

魔女「そうでーす。正式名称をゴシックアンドロリータ。漫画とかだと、よく見られるファッションだよねー。黒を基調としたのが基本だけど、今回は蒼がベースとなってまーす。」

幼女「着込んでるし、フリルやリボンがゴテゴテについてるせいで、服が重い。体重が倍になった気分だ………」

少女「………私の気持ちがわかった?」

幼女「どういうことだ?」

魔女「あー、そういえば、少女ちゃんにも着せたことあったねー。」

少女「………重くて腕が上がらなかった。」

幼女「そういや、そんなこと言ってたけど………。そこまではないかな、動かしづらいけど。」グイッ

魔女「だからって、腕捲りしないでねー。せっかくお人形さんみたいにかわいいのに。」

幼女「見た目より機能重視だ。」

魔女「ゴスロリに機能を求めないでよ………」

…………チャイナドレスや着物は言うに及ばずレースクイーンにチアガール
看護婦にキャビンアテンダント更にはファミレス店員に女性警官制服や
レオタードとolスーツにセーラー服やブレザーや巫女服に加えて
メイド服やテニスウェアなども素晴らしいと何でもありません

>>100
寡黙なる性職者か。

幼女「そもそも、ゴスロリってどういう意味なんだろうな。」

魔女「んー、ロリータはロリータファッションっていう、フリルやレースなんかを使った幼さを出した感じのファッションのことを、さしてるんだよねー。」

幼女「じゃあ、ゴシックの方は?」

少女「………ゴシック小説とかの使い方で、“中世風の”って意味がある。」

幼女「じゃあ合わせると、“中世風の幼さを残したファッション”って意味か………。」

魔女「そういうと、なんだか、違う感じがするよねー。やっぱりゴスロリは、ゴスロリだよー。」

幼女「ふぅん……さ、次の服はなんだよ。」

少女・魔女「「………え?」」

幼女「どうしたんだよ、二人とも、そんな驚いた顔して。」

魔女「いや、だって………男君が進んで着替えようとするなんて……」

少女「………目覚めた?」

幼女「そういうわけじゃねぇよ。ただ――」

魔女「ただ?」

幼女「この服、暑い。」

10分後
魔女「暑がったり寒がったりとワガママの多い男君の次の服はこれですっ!」

幼女「ワガママっていうか、お前らのチョイスのせいだからな?」

魔女「あーあー、聞こえない聞こえない。」

幼女「……………」

魔女「で、どーなのよ、今回のデザインは?」

幼女「ズボンの丈の短さを無視すれば、わりといい感じじゃないのか?ニーソは我慢してやる。」

少女「………丸首の長袖tシャツに、ホットパンツ。結構普通だ。」

魔女「これはまだ未完成だから、ここをこうして……」グイッ

幼女「うわっ!髪引っ張るな!」

魔女「ポニーテールにした後に、キャップを被せると……」カポッ

少女「………男の子っぽくなった。コンセプトは、ボーイッシュ?」

魔女「そーだよ。」

幼女「ボーイッシュもなにも、俺、男なんだけどな………」

幼女「………やっぱり少し寒いな。」

魔女「さっきのパーカー着る?」

幼女「さんきゅ」パサッ、ジィーッ

魔女「こ、これはっ!」

幼女「うわっ!……急に大声出すなよ。」

魔女「パーカーの裾がホットパンツを隠して……」

幼女「それが、なんだよ?」

少女「………履いてないように見える。」

幼女「見え方って重要なんだな………」

10分後
魔女「イロイロと目の毒だったので、次の服を着てもらいました。」

幼女「これ………子供服として必要か?」

魔女「必要かどうかが問題じゃなくて、見た目の問題だよー。スーツって、かっこいいじゃん。」

幼女「………まぁ、男物だから、文句はない。」

少女「………魔女さんにしては、珍しい。」

魔女「いやいや、これにはこだわりがちょっとあってねー。男君、これくわえてくれる?」

幼女「………ココアシガレット?」ハム

魔女「それで、このサングラスをかけてもらうとー。」

少女「………子供マフィア?」

魔女「ジャズの演奏者のイメージ。あとは楽器があれば完璧なんだけどなー。まぁ、いいや、次の服、いってみよー。」

幼女「流れのままにもてあそばれてるけど、そろそろ抵抗してもいいよな………」

10分後
幼女「抵抗なんてできるわけがなかった……」

魔女「素肌に革ジャンというのは、この年だから許されるよねー。」

幼女「この年頃の子供にこんなもん着せたら虐待だぞ。なんだよ、鋲打ちの革ジャンて、痛すぎる………」

魔女「中身が高校生だから、ノープロブレム。」

少女「………反社会的な格好。」

魔女「これも、ファッションの一部だからね、着る人がいる以上、そんなこと言うのはよくないよー。」

幼女「………なぁ、これ、鋲の部分とか、チェーンの部分とかが肌に当たって、冷たいんだけど……」

魔女「あれ?当たらないように加工したはずなんだけどな……ま、いいや。脱いでくれる?」

幼女「そうしたいのは山々だが、そうすると、上半身裸になってしまうんだけど?」

魔女「いーじゃん、男なんでしょ?」

幼女「都合のいい扱いだな、おいっ!」

魔女「代わりにこれ着ておいていいから。これなら、一回着たことあるでしょ?」

少女「………かわいかった。」

幼女「………あるけど、それ、俗に言うメイド服だよな?」

少女「………これなら、私も着せてあげることができる。」ガシッ

幼女「えぇっと……少女さん?お前、非力なはずなのに、なんで、俺を引きずってるのかな?」ズルズル

少女「………信念は不可能を可能にする。」

幼女「いい言葉かもしれないけど、それ、この場面で言うセリフじゃねぇからっ!」

幼女「少女にも抵抗できないとか………」

少女「………頑張った。」

魔女「よくやったよー、少女ちゃん。おねーさん嬉しいよー。」

少女「………腕が痛い。」サスサス

幼女「あ、結局無理はしてたんだな。」

少女「………もう少し鍛える。」

幼女「………この前のときは、あれほど嫌がってたのに……。」

魔女「ねーねー、男君、ちょっとスカート持ち上げてくれるー。」

幼女「………いいぞ、ほら。」ピラッ

魔女「は………?」

少女「………大胆。」

幼女「黒の下着とはこれはまた………」

シュンッ!

幼女「アブねっ!」ダッ!

魔女「なんてことをしてくれたのかなぁ、男君?」ワナワナ

幼女「いや、スカートを持ち上げただけ。」ヒュンッカカッ!

魔女「常識的に考えて、おねーさんのじゃないよねぇ?」ビキビキ

幼女「子供相手にナイフ投げる人間が常識的とか言う言葉使うな。」シュバッ

少女「………魔女さんがいつ投げてるかがわからない。それに、どうして男がかわせるのかも。」

幼女「というか、お前、俺のスカート持ち上げさせて、なにするつもりだよ。」ヒュカッ

魔女「なにって、これをつけるつもりだよ。」ジャラ

少女「………ホルスター?ナイフとかフォークが入ってる。」

魔女「メイドさんと言えば、食器を武器に戦うんだよー。こういうふうにねっ!」ビッ

幼女「どうしたどうした!
的が小さいから当たんないのか?」ヒョイッ

魔女「まさかっ!かわさせてあげてるんだよっ!」バッバッバッ!

幼女「……っ!?ちっ!三連投だとっ!」ダッ!クルンッ!

少女「………なんだか、世界が違う。」

メイド服着せると戦わせたくなる。

ドクペタイムのため、休憩。

魔女「やるねっ!でも、まだまだーっ!」ヒュバッシュッシュン

幼女「どこから、それだけも得物取り出してんだよっ!」タッ!タッ!パシッヒュキィン!

魔女「メイドさんには秘密が、いっぱいなんだよー!」スンッフォンヒュッ!

幼女「そうかよっ!」ガッキンドッ

幼女(そろそろ息が上がってきた。この体、跳ねるように動けるけど、体力の絶対量が少なすぎるっ!)

幼女「………って、あれ?なんで、俺、こんなガチバトルしてるんだ?」ピョンピョン……ツルッ

幼女「え?」

ドッシャァァンッ!

少女「………うわぁ、痛そう。調子にのって、テーブルの上を跳ね回るから、ああなるんだ……。」

幼女「いたた……体が小さいと、テーブルの高さでもバカにならないな………。」

ガシッ

幼女「あ………。」

魔女「ふふっ、つーかーまーえーたー。」

少女「………あーあ。」

幼女「っ!はなせっ!………あ、れ?」ガクンッ

魔女「どうしたのー、男君?」

幼女「か、体が思うように、動かない………」ガクガクッ

少女「………あれだけ、暴れてたんだから、体力が切れるのは当たり前。」

魔女「ふーん、つまり、男君は今、思うように動けないってわけだ。」

幼女「や、やめろっ!ち、近づくなっ!」ブンブン

魔女「いやー、おねーさんのスカートをめくるような娘には、お仕置きが必要だよねー?」

幼女「ふ、ふざけんなっ!今まで散々俺で遊んできたくせしてっ!」ジタバタ

魔女「必死の抵抗により、上気した頬に、これから身に降りかかるであろう事象に恐怖しながらも、気丈に睨み付ける眼。これはもう、メチャクチャにするしかないでしょ?」ジュルリ

幼女「そ、その手はなんだっ!どこさわって………うにゃーーーっ!」

今日はここまで。
ドクペが俺を待っている。

擬音はフォークやナイフを投げる音と、それが、床に刺さる音、あとはナイフ同士で弾いた音のイメージです。
途中、幼女が飛来物をかわせなくなってきて、ナイフを掴んだり、投げ返したりしてる場所があったんだけど、わかった?

少女「………あれ?」

ギャーチョッヤメッ
ヤワコイノゥヤワコイノゥグフフ

少女「………そう言えば、結構時間たったよね。」

ソ,ソンナトコ、アンッ!
イーイコエデナクジャナイ

少女「………時計時計。」

アッアッ、モ,モウダメッ!
マダマダヤメナイヨー
ウニャァーーー

少女「………あ。」

少女「………ねぇ、二人とも」ツンツン

魔女「ねー、そろそろ素直になっちゃいなよー、楽になれるよー?」サワサワ

幼女「ふぁっ、だ、誰がっ……ぁんっ!」ビクビクッ

魔女「ほら、こことかどう?」フゥー

幼女「う~っ!」ジタバタ

少女「………私の声って、聞こえにくいのかな……」

魔女「ここも弱いのかな~?」グニグニ

幼女「ぁっ……くっ……ひゃんっ!」ビクビクッ

少女「………そぉい、と。」ポイポイッ

コツンッ

魔女「いたっ!」

魔女「何するのー、少女ちゃん。ナイフとか投げたら危ないんだよー。混ざりたいならちゃんと声かけてくれなきゃ。」

少女「………どの口が言ってるんだろう。あと、キチンと声はかけました。」

魔女「えっ、そうなの?」

少女「………うん。でも、魔女さんは、男に夢中で気付かなかった。」

魔女「いやー、反応が面白くてさー。」

幼女「……………」ピクッピクッ

少女「………痙攣してるけど、大丈夫?」

魔女「暴れたせいでメイド服がはだけた状態だから、ものすごく扇情的になってるけど、たぶん、大丈夫だと思うよー。」

少女「………なら、いいや。」

魔女「それで、なにかあったのかな?」

少女「………時間。」

魔女「時間?」

少女「………もう、三時間以上過ぎてる。」

幼女「え………?」

少女「………今、4時半だから、だいたい三時間と少し、過ぎてる。」

魔女「あー、そう言えば、もうそんな時間ねー。」

ポン

魔女「はい?」

マスター「君たち、ずいぶんと暴れてくれたね?」ニコッ

魔女「た、ただちに片付けてさせていただきますっ!」

マスター「いい返事だ。じゃあ、男君も。」

幼女「お、俺はもとに戻る方法を少女と調べるから………」

マスター「うん?」ニコッ

幼女「片付けてきます………」

少女「………マスターの目が笑ってない。」ガクブル

一時間後
幼女「や、やっと終わった………」バタン

少女「………お疲れさま。」ナデナデ

幼女「この体、力ないからメチャクチャ疲れた………」

少女「………戻らないね。」

幼女「個人差というやつだと信じたいんだが………」

少女「………友さん、呼ぶ?」

幼女「避けたいな、それは………」

友「こんにちはー」カランカラン

幼女「   」

少女「………噂をすればなんとやら……」

友「こんにちは、少女ちゃん。………男は?」

少女「………男なら――」チラッ

幼女「………」ブンブンブン

少女「………今はいない。」

友「ふぅん………じゃあ、その娘は?」

少女「………ぇと、この娘は……わ、私の従妹。」

幼女「……………」ペコリ

友「へぇ……少女ちゃんに似て、かわいいね」グリグリ

幼女「……………」ペシッ

幼女(かわいいとか、言ってんじゃねーよ!なんだ、そのキャラは、ひょっとして、少女の前ではこんなキャラなのか?)

友「なんか、嫌われてるな。お名前は何て言うのかな?」

幼女(キモいキモいキモいキモいキモいっ!)

幼女「お、おと………よ、幼女、です。」ギュッ

友「お姉ちゃんの後ろに隠れちゃった。お兄さん、そんなに怖いかな?」

幼女「…………」フィッ

幼女(お前のその態度が怖い。)

少女「………友さんは体が大きいから。」

友「あははー、怖がらせちゃったかー、ごめんね。」

幼女「……………」ギュッ

友「そんなに警戒しないでよ。」

少女「………人見知りだから。ところで、友さんは、どうしてここに?」

友「いや、男に用があっただけ。」

幼女「へぇ、何の用だよ。」

ドクペ飲んでくる

幼女「……………」

少女「……………」

友「……………」

幼女「………あ。」

友「………幼女ちゃん、どうして今、反応したのかな?」

幼女「そ、空耳っ、……です。」

友「そうかぁ、空耳かぁ………」

幼女「……………」

少女「……………」

友「男って、実はそっちのけが、あるんだよなー。」

幼女「適当なこと言ってんじゃねぇよっ!ぶっ飛ばすぞっ!」

友「お前、隠すならもう少し頑張れよ………。」

友「それで、お前、男なのか?」

幼女「……………」フィッ

友「今さら取り繕っても遅いって。」

幼女「………そうだよ。」

友「くくっ………またこれは、かわいらしくなったな。しかもなんだよ、その格好。なに?お前、本当にそっちの趣味があったとか?」

幼女「魔女式メイド護身術・ナイフ投げっ!」シュシュシュシュン!

友「おわっ!」ガッガッ

幼女「次は当てる。」キラーン

友「気が立ってんなー。で、何があってこうなったわけ?」

少女「実は…………」

説明後
友「なるほどね………」

少女「………執事は三時間くらいで戻ったのに。」

友「おかしいな……この形式だと、1日ちょいくらいは持つんだけどな………。」

幼女「おい待て、これ、あと、1日はあるのかっ!」

友「むしろ1日ですんだと思ってありがたく思えよ。これ、少女ちゃんが杜撰な性格だったら、1ヶ月とかそういう次元になってたからな?」

幼女「マジかよ………」

少女「………ビックリ。」

幼女「何がビックリかって、そういうのに、メチャクチャ詳しいっていうのがビックリだ。」

友「俺もいろいろ苦労してるんだよ……」

友「あー、お札だ。」

幼女「お札?」

少女「………赤文字で書いてたもの?」

友「そう、それ。あれ、魔法とかそういうのを吸収して発散させる効果があるんだ。一回きりだから、効力を発揮したら真っ白になるけど。」

幼女「あぁ、だからか………」

少女「………なるほど。」

幼女「というか、こういう話をしてると、果てしなく痛い連中っぽいよな。」

友「言うな。結構気にしてるんだ。」

幼女「じゃあ、そのお札があれば、俺もさっさと戻れるわけだろ?」

友「まぁ、そうだな。それでも、二時間くらいかかるんだが………」

幼女「あと、1日この姿のままということを考えると、それくらい我慢できる。」

友「いやー、そうなんだよ、そうなんだけれども………」

少女「………あ、次の展開が読めた。」

幼女「おい、まさか………」

友「そうそう都合よく、そんな便利なお札があるわけないってことだ。」

少女「………やっぱり。」

幼女「え、嘘だろ?お前、俺に対して嫌がらせでそんなこと言ってるんだろ?」

友「そう言ってやりたいのは山々なんだが、残念ながら本当だ。」

幼女「ぇ、あのお札すぐには作れないのかよ?」

友「あれ、一枚作るだけで1日かかる。」

幼女「………ってことは、どっちにしろ、俺はあと1日この姿?」

友「ということになるな。大丈夫。幸い今日は土曜で明日は日曜だ。学校の心配はしなくていい。」

幼女「いや、そういう問題じゃないからっ!」

少女「………やった。」

幼女「おい、そこ、嬉しそうにするんじゃねぇっ!」

友「まぁ、いいや。どう頑張っても間に合わないんだから、1日くらい、幼女姿でも楽しんだらどうだ?どうせお前まだ、少女ちゃんのところで同棲してるんだろ?」

幼女「この状況を楽しめるほど、俺の神経は図太くないんだよ………あと、なんで知ってるんだよ?」

友「少女ちゃんに力の使い方レクチャーしてるときに聞いた。」

幼女「おいっ!」

少女「……………し、知らない」フィーッ

幼女「目をあわせろよ、目を。こっちを向け。」

友「堂々とノロケるんだぜ、この娘。“男の寝顔がかわいかった”とか“男と一緒に寝た”とか“男の体はいい体”とか、まぁー、いろいろ。俺、何度団長に連絡入れようと思ったことか………」

幼女「お前、それ連絡入れたら最後、俺がこの地球上に存在できなくなるからな………」

友「俺たちのクラスの男子で、女の子とイチャついててもボコられないのって、図書委員くらいだよな。」

幼女「アイツはアイツで、男子として扱われてないから、一概に羨ましいとはいえないけどな。」

少女「………お昼頃魔女さんに絡まれてた人のこと?」

友「なに?アイツ来てたの?」

幼女「彼女同伴でな。話すと長くなるんだけど―――」

魔女「あー、男く……幼女ちゃん、ちょっといいかな?」チョンチョン

ドクペって寝る

幼女「なんだよ?あと、友にはもうバレてるから、普通に呼んでいいよ。」

少女「………あっさりばれた。」

魔女「あ、そうなの?じゃあ、男君、マスターが呼んでるから来て。」

幼女「………何か片づけそびれたかな。」

魔女「そんなのじゃないと思うよー。ほら、いったいった。」

幼女「わかったよ………」

厨房
幼女「えぇっと……まだどこか片づけてなかったですか?」

マスター「いや、そういうのじゃないよ。そろそろ忙しくなる時間だから、手伝って欲しいんだけど………まだ戻ってないのかい?」

幼女「あと、1日はこの姿のままだそうです。だから………」

マスター「ふむ、それは困ったねぇ………。お昼過ぎから誰かさん達が暴れてたせいで、午後の稼ぎはほとんどゼロだし、今日の稼ぎはこの時間帯しかないと考えていたのだけれど………」

幼女「あの………」

マスター「仕方ない。男君がその姿で働きたくないと言う以上、売り上げは諦めよう。今日、お客さんの回転が悪くなって、それでこの喫茶店の評判が下がっても、それは全く男君のせいではないから、気にしなくていいからね。」

幼女「………手伝いますよ。」

マスター「本当かい?いやぁ、悪いねなんだか、無理をさせてるみたいで。」

幼女「………一応言わせてもらいますけど、脅迫ですからね、それ。」

マスター「それくらい知ってるさ。」

窓際の席
幼女「はぁ………」

少女「………どうしたの?」

幼女「稼ぎ時だから、手伝えって。」

魔女「別にいーじゃん。せっかくメイド服着てるんだし。」

友「そうそう。チビッ子が働いてるとか、微笑ましいぞ。」ニヤニヤ

幼女「…………」チラッ

少女「………私、オレンジジュース飲みたい。」

幼女「はぁ………」

友「あー、なら、俺はホットサンドと、コーヒー。」

魔女「おねーさんは―――」

幼女「アンタは働け。」

厨房
幼女「オーダー入ります。マスタード漬けホットサンドと、タバスコ入りコーヒー、それと、オレンジジュースです。」

マスター「………量は?」

幼女「一瓶ずつ。」

マスター「………やりすぎじゃない?」

幼女「チビッ子の小さなイタズラですよ。」

マスター「こんな心の汚れたチビッ子なんていないよ。」

幼女「周囲の大人が汚れきった人間しかいなかったもので。」

マスター「それに関してはノーコメントで。じゃあ、二番にお冷や出して、四番にこの二つ持っていったあと、七番の注文とってきて。」

幼女「幼女になっても、仕事量変わんないのなっ!」

30分後
幼女「………視線がいたい。」

魔女「まぁ、子供がメイド服着て、ウェイトレスしてたら、注目の的にはなるよね。」

幼女「この姿になって、わかったことだけど、よく、こんな視線に晒された状態で平然とできるな。」

魔女「慣れると楽しいよ?」

幼女「慣れなくていいんだよ………はぁ、今すぐ着替えたい………」

魔女「これが、このお店の女の子用の制服なんだからダメ。」

幼女「制服って言うか、この店、俺とアンタとマスターしか従業員いないじゃん。」

魔女「そうだよー。だから、おねーさんの着てる服がこのお店の女の子用の制服になるんだよー。」

幼女「………はぁ、早く終わらないかな」

マスター「あと、一時間もしたら男君は帰ってもいいから、頑張って。」

幼女「あと、一時間もあるんですか………というか、帰っていいんですか?」

マスター「今の君の身長だと、手伝ってもらえることが少ないからね。」

幼女「あぁ、低身長だと役たたずですもんね。」チラッ

魔女「どーして、おねーさんの方を見るのかな?男君?」グリグリ

幼女「いたいいたいいたいいたい……」ジタバタ

マスター「仲睦まじいのはいいんだけれど、ソロソロ動いてもらえるかい?」

魔女「あ、はーい。じゃあ、これとこれ、六番に持っていきます。」

幼女「ついでに八番にそれと、一番にその二つと、三番にお冷や出してこい。」

魔女「ちょっとそれ、ついでじゃないっ!」

幼女「俺の仕事を減らすためだ。」

マスター「じゃあ、男君は二番のお皿を下げたあと、四番に注文とってきて、そのあとレジうちやって。」

幼女「なんで、減らないんだよっ!」

一時間後
窓際の席
幼女「……………」グッタリ

少女「………おつかれ」ナデナデ

幼女「体が小さいぶん、いつもの距離でも、かなり遠くに感じた。運ぶものは重く感じるし、散々だった………」

少女「………でも、かわいかった。みんなの視線、釘付けだった。」

幼女「その視線が、俺の疲労を加速させたんだよ………」

少女「………着替えたら?」

幼女「そうしたいけど………」チラッ

少女「………コーディネートは任せて。」キラキラ

幼女「………そんな目をしても、スカートはごめんだからな。」

少女「大丈夫………ボーイッシュに決めてあげるから。」ワクワク

幼女「そいつはどうも………」

10分後
幼女「肩の開いたシャツにジーンズか………まぁ、いいんじゃないか?」

少女「………かわいさとかっこよさを混在させてみました。寒かったら、パーカー着てもいい。」

幼女「せっかくお前がコーディネートしてくれたんだから、多少の寒さは我慢するよ。」

少女「………ありがとう。」

幼女「しかし、お前、準引きこもりのクセにセンスいいよな。」

少女「………デザインしたのは、魔女さん。私は選んだだけ。あと、引きこもりじゃない。」

幼女「何十着とあるなかから、ちょうどいい組み合わせが選べるんだ、センスはいいだろ。」

幼女「よしっ!お前のセンスのよさを見込んで、今度、服を買いにいこう。」

少女「………子供服?」

幼女「なんでだよ。……俺の服だよ。最近、サイズが合わなくなったのが何着かあるから、新しく買っておきたいんだ。」

少女「………今は全部サイズが合ってない。」

幼女「それは当たり前だ。元の姿の時の話だよ。で、服買ったらさ、どこかで飯食ってそのあと、ゲーセンにでもいこう。お前、ゲーセンとかいったことないだろ?」

少女「………そ、それって、い、いわゆる―――」 カァァ

魔女「あー、男君が少女ちゃんをデートに誘ってるーっ!」

ドクペが切れた。
禁断症状出る前に買ってくる。

ようやく折り返し地点だ。

幼女「ちがっ………う訳じゃないけど、そんなストレートに言うなっ!というか、なんで来たんだよっ!まだ仕事あるだろっ!」

魔女「マスターが賄い作ってくれたから、持ってきたんだよー。」カチャカチャ

幼女「そうか、それはご苦労様。だから、置くもの置いてどこかに行きやがれ。」

魔女「言われなくてもそうするよー。おねーさんは優秀なメイドさんだからねー。コッソリと盗み聞きさせてもらうよー。」

幼女「質悪いな、おい。それと、盗み聞きするのは家政婦だ。」

魔女「家政婦は覗き見するんだよー。じゃあ、ごゆっくりー。」

幼女「行ったか………」

少女「……………」ポヘーッ

幼女「で、少女、どうする?」

少女「ぇ?……ぁ……うん?」

幼女「服を買いにいこうって話だよ。」

少女「………ぇと、つまり、それって……で、デートのお誘い?」

幼女「………そうなる、のかな。俺としてはお前を外に連れ出す口実だから、友達と遊びに行くという感じなんだが。」

少女「………いく。」

幼女「どっちの意味で?」

少女「………デートとして。」

幼女「そうか。………だけど、いいのか?お前、なんだかんだ言って外出るの好きじゃないだろ?」

少女「………男とデートできるなら、外に出る。」

幼女「発言が、というか、発想が引きこもりだよな………」

少女「………私は引きこもりじゃない。」

幼女「あ、まだそこは否定するんだ。」

少女「………決まった屋内で過ごしているだけ。」

幼女「世間はそれを引きこもりと言うんだ。」

少女「………いついく?明日?」

幼女「明日はこの姿のままだろうから、明後日以降、もっと言えば休みの日がいいから、来週とかどうだ?」

少女「………それなら、来週。……明日は、どうするの?」

幼女「一応、バイトがあるからな。雇い主の意向次第だ。」チラッ

少女「………じゃあ、かわいかったから、明日もメイド姿で働いて。」

幼女「………この姿ならまだ我慢するが、元の姿に戻ったらお断りだからな?」

少女「………わかってる。だから、着てほしくなったら、今度からは魔法を使うようにする。」

幼女「……………」

ドクペ売ってなかったから寝る。

スザザァ
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( `・ω・) ドクペダッ!
`ヽ____つ日つ

30分後
幼女「体が小さくなると、それだけ、食べる量も少なくなるんだな………」キュップイ

少女「………それでも、よく食べた方だと思う。」

幼女「ちょっと無理してしまった。いつもの感じで食べてしまったから、お腹が痛い………」

少女「………ポッコリしてる。」ツンツン

幼女「やめろ、触るな。」

少女「………直接さわってもいい?」ペラッ

幼女「ダメだ。というか、答える前にシャツ捲りあげるな。」

少女「………柔肌モチモチ」プニプニ

幼女「………とぅっ!」コツン

少女「あいたっ!………もう、なにするの?」

幼女「それはこっちの台詞だ。俺、ダメっつったよな?」

少女「………抑えきれない欲情?」

幼女「抑えてくれ、頼むから………」

少女「………さっきチラッと見えたけど、ブラジャーはつけてないの?」

幼女「今はこんな姿だが、もともと、俺は男だ。つけるわけないだろ。」

少女「………下はつけてるのに。」

幼女「そうだけども、………はいてないままというわけにはいかないから、という苦渋の選択だからな、それ。進んで俺がはいたわけないだろ。」

少女「………なら、上もつけないわけにはいかないという、苦渋の決断を……」

幼女「誰がするか。………そもそも、この年齢でつけてるやつなんていないだろ。」

少女「………早い子は10歳くらいからつけたりする。」

幼女「それなら、見た目八歳児の俺には必要ないよな。」

少女「………残念。」

少女「………ねぇ、男。」

幼女「なんだ?」

少女「………これから、どうする?」

幼女「マスターはもう帰っていいって、言ってたしな……いても邪魔になるだろうし、お前が帰るっていうなら帰ろうかな。」

少女「………じゃあ、帰る。ちょっと待ってて執事呼ぶから。」

執事「お呼びでしょうか、お嬢様。」シュンッ

幼女「まだ呼んでなかったよな………」

幼女「どこから現れたんですか………今の今までいなかったですよね?」

執事「執事式移動法の瞬身の術でございます。」

幼女「………執事にしてもメイドにしても、どうしてそう、非日常的なスキルを持ってるんですか。」

執事「主に創作物の影響でしょうね。世の中には戦うメイドや執事がいるわけですから。」

幼女「現実世界に持ち出さないでくださいよ………」

執事「まぁ、種明かしをしますと、本日は男様が最後まで働くことがないだろう、と、当たりをつけて待機していただけです。」

幼女「その予測がたつだけでも、十分すごいんですけどね。」

執事「お嬢様に支えておりますから。」

幼女「………なるほど。」

少女「………どういうこと?」

執事「まぁ、そんなことはさておきましてですね、やはり戻ってはいませんでしたか。」

幼女「やはりって………」

少女「………知ってたの?」

執事「いえ、何も知りませんでしたが、なんとなく、男様があっさり元に戻ることはない気が致しまして。」

幼女「………その勘が当たっていたわけだ。」

少女「………超直感?」

執事「執事には必須のスキルですよ。」

少女「………じゃあ、説明はいらない?」

執事「いえ、今後のためにも、説明はいただけると、ありがたいです。」

少女「………帰り道でする。」

執事「では、車を持って参ります。」

車内
執事「ほぉ、あと一日ですか………」ニヤニヤ

少女「………今日一日だけ楽しむ予定だったのに、予想外」ポムポム

幼女「………なぁ、少女。」

少女「………なに?」プミプミ

幼女「なんで、俺を抱きかかえているんだ?」

少女「………チャイルドシートがないから。」ナデナデ

幼女「子供扱いすんなっ!」

少女「………今は子供。」ギュッ

幼女「………そうだけどさ。」

執事「ほほえましい光景ですよ。」ニヤニヤ

幼女「ニヤニヤすんなっ!」

幼女「………くぁぁ」

少女「………大きなアクビ。」

幼女「なんか……眠い。」コシコシ

少女「………寝ていいよ。ついたら、起こすから。」

幼女「いや……さすがに、………眠るわけには………」コクッコクッ

少女「……………」ナデナデ

幼女「いか………ない………」カクン

幼女「………くぅ~」

少女「………寝ちゃった。」

執事「そのようですね。体力の限界、といった感じでしょうか。」

少女「………起こさないように、運転して。」

執事「かしこまりました。」

少女邸
少女「………男、男。」ツンツン

幼女「んぁ……んー……」パチパチ

少女「………ついたから起きて。」

幼女「んー、わぁーった………」テコテコ

少女「………そっちは危ない。掴まって。」

幼女「おー………」

執事「まるで、姉妹みたいですね。」

幼女「………はっ!?」

少女「………起きた?」

幼女「え、ここ、どこだ?………なんで、俺は少女と手を繋いでいるんだ?」

少女「………ここは私の家。男が寝ぼけて変なところに行こうとしてたから、手を繋いであげた。」

幼女「そうか………結局寝てしまったのか………。」

少女「………うん。」

幼女「……………」

少女「……………」

幼女「………手、離せよ。」

少女「………いや。」

幼女「離せって。」

少女「………ダメ。お姉ちゃんの言うことを聞きなさい。」

幼女「お、お姉ちゃんっ!?」

少女「………さっき、執事が姉妹みたいって言ってたから。」

幼女「見た目だけならそうかもしれないが、中身は俺なんだから、勘弁してくれ………」

少女「………むぅ。」

幼女「不満そうな顔してもダメだからな。」

少女「………一回だけでも、呼んでくれたらいいのに。」

幼女「お前が俺のことをお兄ちゃん、と呼ぶのと同じ意味だからな、これ。」

少女「………それくらいなら、何てことない、お兄ちゃん。」

幼女「予想以上のダメージだ。」

少女「………私はちゃんといった。だから、今度はおと……お兄ちゃんの番。」

幼女「なぜ、言い直したし。」

少女「………だめ押し。」

幼女「くっ………」

少女「……………」

幼女「……………」

少女「……………」

幼女「………お、おねぇ―――だぁっ!無理っ!」

少女「………はぁ。」

幼女「………異様なまでの落ち込みようだな。」

少女「………仕方ない。男にお姉ちゃんと呼んでもらうのは諦める。」

幼女「そうしてくれ………ところで今どこに向かってるんだ?」

少女「………お風呂場」

幼女「………いや、今日はいいや。」

少女「………一日の終わりにはちゃんとお風呂にはいらなくちゃ。」

幼女「いやいやいやいや、一日くらい入んなくてもいいって。トイレは生理現象だから我慢したけど、風呂は入らなくても………というか、入りたくないんだけどっ!」

少女「………ダメ、今日は一日汗かいたり埃にまみれたりしてるから汚い。」

幼女「そこまで言うか………」

少女「………とにかく一緒に入る。」

幼女「くそっ………最終手段使うか。」

少女「???」

幼女「お、お姉ちゃん、わた……ぼ、ボクもう眠いから今日は寝たいな~」カァァ

少女「………お姉ちゃん命令。お風呂に入ります。」ハフゥ

幼女「言い損かよっ!」

脱衣場
幼女「ちくしょう、コイツにすら抵抗できない体が憎らしい………」

少女「………服、脱いで。」ヌギヌギ

幼女「わー、わー、まてまてまてまてっ!なに自然に脱ごうとしてるんだよっ!」

少女「………脱がないとお風呂に入れない。」

幼女「だからって、俺の目の前で脱ぐなよっ!」

少女「………何を恥ずかしがってる?この前だって、一緒にお風呂はいったのに。」

幼女「あのときは水着着用だったけどな………」

少女「………今は女の子同士だから水着なしでも問題ない。」

幼女「心は男のままなんだけど………」

浴場
少女「………タオルを湯船につけるのは、マナー違反。」

幼女「個人の風呂でマナーも何もあるか。というか、お前は隠せよ。重ねて言うけど、俺、男だからな?」

少女「………男になら裸見られても恥ずかしくない。」

幼女「恥じらいと言うものがないのか、お前は………」

少女「………きゃあ、おとこのへんたいー」

幼女「棒読みするほどに、恥じらいがないことはよくわかった。」

ドクペ飲んで寝る。
長くなってくると、中だるみしやすいから嫌だなぁ………

少女「………男の時と違って、肌、白いよね。」

幼女「ん、あぁ、そうだな………」

少女「………柔らかいし」プニプニ

幼女「ちょっ!どこ触ってんだよっ!」バシャバシャ

少女「………お風呂で暴れるのはダメ。」ダキッ

幼女「だ、抱きつくなよっ!」

少女「………タオルもとる。」スルッ

幼女「ふにゃっ!?」バッ

少女「………これでよし。」ギューッ

幼女「や、やめろ、む、胸が直接当たって………きゅ~」ジャパン

少女の部屋
幼女「………ん、んぅ?」パチ

少女「………あ、目をさました。」ナデナデ

幼女「………ここは?」コシコシ

少女「………私の部屋。」

幼女「なんだか、記憶がとんでる………。どうして俺は横になって、少女を見上げてるんだ?………というか、この体制って……」

少女「………膝枕。」

幼女「~~~~っ!?」ガバッ

少女「きゃっ!」

幼女「あ……れ?」コテン

少女「………急に動くと、危ないよ。」ナデナデ

幼女「おかしいな………力が入らない………」

少女「………のぼせて、意識を失ったんだから、軽い熱中症みたいになってる。」

幼女「のぼせたってことは、風呂に入ってたのか………」

少女「………どこら辺から記憶が怪しい?」

幼女「喫茶店から出た後くらいまでなら、覚えてる。」

少女「………説明、いる?」

幼女「いや、しなくていい。俺の頭のなかで思い出してはいけないという、警鐘が鳴り響いている。」

少女「………そう。」

幼女「それより、現状の説明の方がほしい。なんで、お前が猫の着ぐるみパジャマを着て、俺を膝枕しているのか、ということを。」

少女「………パジャマは男とお揃い。膝枕はなんとなく。」

幼女「これは、昼間着たやつか?」

少女「………男のはそう。私のは帰るときに魔女さんからもらった。」

コンコン

執事「お嬢様、お飲物をお持ちいたしました。」

少女「………入って。」

執事「失礼します」

ガチャ

執事「おや、男様。お目覚めになりましたか。」

幼女「ついさっき、目が覚めたところです。」

執事「幸せそうな光景でございますね。」ニヤニヤ

幼女「………動けないんだから、勘弁してください。」

執事「お嬢様、足の方は大丈夫ですか?」

少女「………大丈夫。頭くらいなら、そんなに重くない。」ナデナデ

幼女「……もういい、起きる。」ユラリ

少女「………大丈夫?」

幼女「軽くふらつくけど、なんとか……」

執事「無理はいけません。ワタクシのことなど気にせず、お嬢様のお膝を心行くまで堪能しても、よろしいのですよ?」ニヤニヤ

幼女「充分に堪能したので、どうぞお構い無く。」

少女「……………」カァァ

幼女「そこで頬を染めるなっ!」

執事「今の切り返し方は少々問題がある気がしますね………」

少女「………男、そんな趣味だったの?」

幼女「違う違う違うっ!今のは売り言葉に買い言葉と言うやつだ!お前、本ばっかり読んでるから、こういうことは理解できるだろっ!」

少女「………本を読んでいても、わからないことがある。」

執事「意中の相手の性癖とかですね。」

少女「………男のフェティズムがどんなものであっても、私は男が好きだから。」

執事「心がけとしてはご立派ですが、ワタクシとしてはそのような性癖は矯正すべきかと愚考します。」

幼女「あぁ、もう、なんかめんどくさいなっお前らっ!!」

執事「男様、先程から興奮していらっしゃいますが、あまり、叫ばない方がよろしいですよ。でないと―――」

幼女「あ………」コテン

執事「―――また倒れることになりますよ。」

少女「………狙ったかのように倒れてきた。」

執事「やはり、お嬢様の膝枕に未練があったようですね。」ニヤニヤ

幼女「ち、違う……こ…これは……」ボンヤリ

執事「あ、これは少しまずいかもしれませんね。お嬢様、冷やすものを持って参りますので、その間、男様の面倒をお願い致します。」

少女「………任せた。」

執事「では、失礼いたします。」ペコリ

少女「………男、大丈夫?」

幼女「世界が回ってる………」

少女「………私の膝枕、気持ちいい?」

幼女「……………」カァァ

少女「………顔、真っ赤だよ。」

幼女「こ、これはのぼせたせいだ。」

少女「………ふーん。」ニヤニヤ

幼女「なんだよ、その顔は………ったく、今日は散々な日だ………。」

少女「…………」

幼女「どうしたんだよ、今度はそんな暗い顔して。」

少女「………嫌だった?」

幼女「なにが?」

少女「………その姿になったこと。」

幼女「んー……そうでもない。」

幼女「一生この姿のままって言うのなら、嫌かもしれないけど、たかが1日だろ?」

少女「………そうだけど」

幼女「確かに今日の半日で、着せ替え人形にされるわ、メイド服で働かされるわで、結構大変な目にあったけどさ、それが嫌だったかと言うと………」

少女「……………」

幼女「と、いうと………」

少女「……………」

幼女「すまん、やっぱり着せ替え人形にされたことは嫌だった。」

少女「ぁぅ………ごめんなさい。」

幼女「いや、まぁ、でも、普段お前があの腹黒女からどういう目にあっているかを知る、いい機会だった………ということにしておく。」

少女「………ふふっ。」

幼女「まぁ、悪いと思ってるんなら、今度からは下調べを充分にした上で、俺の同意を得てからするんだな。」

少女「………下調べは、した。」

幼女「執事さんにやったことは実験って言うんだぞ………どうせ同じ実験するなら、友とかにしておけよ。」

少女「………友さん、ガード固い。」

幼女「あ、一応試してはいたんだ………」

ドクペして、寝る。

幼女「というか、のぼせて頭がでボーッと、してるやつにあんまり話させるな。うっかり口を滑らせそうだ。」

少女「………例えば?」

幼女「滑らせたくないから、黙秘権を行使する。」

少女「………湿らせたら、滑りはよくなる?」スッ

幼女「なぜ、顔を近づける………」

少女「………唾液で、湿らせようかと。」

幼女「……………」

少女「………冗談。」カァァ

幼女「心臓に悪い………」

幼女「あー、でもちょっと、喉乾いたかも。」

少女「………オレンジジュース、飲む?」

幼女「それでいいや、くれるか。」

少女「………ん。」クピクピ

幼女「って、お前が飲むのかよ………」

少女「………ん」

幼女「そして、なぜ、唇をつきだす………」

少女「………口移し?」

幼女「………そいっ!」コツン

少女「あいたっ!」

少女「………冗談だったのに。」

幼女「適切な措置だと思うが?」

少女「………ちょっとしたことで暴力を振るうようになるなんて…お姉ちゃん悲しい。」

幼女「その設定を続けることに意味があるのか?」

少女「………私の満足心が満たされる。」

幼女「自分本意で他者を振り回すことはどうかと思うけどな。」

少女「………痛いとこつかれた。」

幼女「………くぁぁ。」

少女「………眠いの?」

幼女「子供って、今の今まで元気だったのに気づいてたら寝てたりするよな。」

少女「………あんまり、知らないけど、そうかも。」

幼女「つまり、そういう……こ…と……」パタン

少女「……………」

幼女「すぅすぅ……」

少女「………急に眠られても困る。」

翌日
喫茶店
厨房
幼女「1日で3回も意識失うって、ヤバイことだよな。」

魔女「………体力がいつもより少なかったせいじゃない?」

幼女「なんだ、やけにテンションが低いな。」

魔女「だってー、かわいい幼女ちゃんがあと数時間もしたら、かわいくない男君に戻るわけでしょー?おねーさんは残念で仕方ないよー。」

幼女「他人事だと思ってから………」

魔女「おねーさんなら、幼女姿になることとか、大歓迎だけどねー。」

幼女「ふぅん………なら、今度少女に頼んでみるか?」

魔女「時間があるときならね。」

マスター「ほら、そこ、おしゃべりしてないで、仕事仕事。」

魔女「はーい」

幼女「わかりました。」

マスター「見目麗しいウェイトレスが二人もいるせいで、いつもより、お客さん多いんだから、サボってる暇はないよ。」

幼女「………うわぁ、サボりたい。」

魔女「まぁまぁ、そう言わずに……」

幼女「今の俺と、アンタが目当てってことは、そいつら全員ロリコンだからなぁ………」

魔女「どういうことかなぁ?」グリグリ

幼女「いたいいたいいたいっ!」

一時間後
窓際の席
幼女「ロリコン死に絶えろ………」

少女「………荒れてる。」

幼女「荒れもするだろ、あの欲望に満ちた視線に晒されたら。」

少女「………そろそろ戻るんだから、我慢。」

幼女「あと、どれくらいだ?」

少女「わからない。でも、もう着替えておいた方がいいと思う。もとに戻った時に悲惨なことになる。」

幼女「それもそうだな、もとの姿でメイド服っていうのはなぁ………」

少女「………男のメイド服姿、似合うけど、それはサイズが合わないだろうし。」

幼女「そっちかよ………」

更衣室
幼女「とりあえず、着替えたけど………」

少女「………ブカブカ」

幼女「昨日も最初はこの格好だったのに、違和感感じるな………っと。」ペカー

少女「………体が光ってる。」

幼女「どういう原理なんだろうな」ペカー

少女「………魔法少女の変身と同じ原理?」

幼女「謎だ………」ペカー

シューモクモクボンッ!

少女「………戻った?」

モクモクモク

??「………ケホッケホッ。やっぱり喉いたい。」

少女「………あ。」

??「おい、少女、鏡貸してくれ。」

少女「………いいけど。」スッ

??「………あれ?」

少女「………成長はしたね。」

女「な、なんでだよっ!」

終われ。

予想以上にぐだったので、ここで畳みます。
これは黒歴史確定だ………

こんな駄文に付き合っていただいた方、まことにありがとうございました。

最後の駆け足度合いで判断してくれ。
もうネタがないんだよ……
次のことなんか考えてなかったんだよ。
展開として、前日のオタどもがやって来て、性懲りもなく盗撮していたのを幼女が発見して、昨日と同じように裏手に連れていったら……
的なこと考えたけど、どう頑張ってもありきたりな展開にしかならないから、止めたんだ。

というか、男が勝手に成長してしまった。

幼女の涙目以外俺には興味ないんだよ………

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