男「……夕日はいいな」(14)

男「…学校帰りの夕日、いいもんだ」ウンウン

スタスタ

女「……」スタスタ

男「……!」

男(…またあの人だ)

男(…家はどこなんだ?いっつも曲がり角で見失う…)

男(少し前歩いてるから…見失うはずないのに…)


女「……」スタスタ

男「……夕焼けで背中がオレンジ色だ……綺麗だな…」ボソッ

女「……」クルッ

男「あっ……」ドキッ

女「ねぇ?」

男「あ、あ……」

男「…っ」タタタタ

女「あっ…」

女「……あの人顔真っ赤だったな……」





男「はぁはぁ…」タタタタ

男「……はぁはぁ……」

男「…」ピトッ

男「うわ、顔熱っ!」

男「……走ってるからだな、うんそうだ。」

自宅

男「ただいま」

父「おかか」

父「ん?顔真っ赤だぞ」

男「え?」

男「あ、えと……アレだよ」

父「どれだ」

男「夕日のせいだよ」

父「家まで光は入らないだろ」

男「父さんには見えない夕日だよ」

父「ほー……」

翌日

男「…」

男(授業ツマンネ)

男「……」オモムロニロウカヲミル

男「あ…」

先生「私語は禁止だっつってんだろぅがゴルァ!」

男「るっせぇ黙れ!」

先生「(´・ω・`)」

モブ2「おとなしそうな顔して結構言うなぁ」

モブ1「キャラがわかんねぇんだよな」

モブモブ「全くだ」

廊下

女「……」スタスタ

ルッセェダマレ!

(´・ω・`)

女「…ふふ」

女「……」チョイチョイ

女「……」スタスタ

教室

男「…上を指差した……」

男「屋上にいるってことか…?」

先生「(´・ω・`)」

男「トイレいってきます」タタタタ

先生「(`・ω・´)」

屋上

ガチャ

男「はぁはぁ…」

女「こんにちわ」ニコッ

男「…ど、どうも」

女「何で昨日行っちゃったの?」

男「いや…そのー…」

女「ん?」

男「き、急用ができましてですね、はい」

女「…ふふ、あはは」

男「…?」

女「いいね男くん」

男「何で…名前…」

女「気に入った人の名前ぐらい調べるでしょ?」

男「気に入っ……」

女「ふふ」

女「それにしても……」

男「え?」

女「急用だったんだ」

男「あ、うん…」

女「振り返って目があったら顔真っ赤になるんだもん。」

女「ドキドキしてたのかと思ったよ」

男「っ!」

女「私もそうだったし…」ボソッ

男「え?」

女「なーんでもっ」

女「それより理由聞きたいな」

女「顔赤かった理由…」

男「えと……」

男「あ、そう。夕日のせいだよ」

女「夕日?」

男「そう!」

女「ふーん……」

男「あ、あのさ」

女「ん?」

男「何でこんな面識もないのに……」

女「こうやって話してるか?」

男「…」コクッ

女「言ったでしょ?気に入ったって」

女「いーっつも私の後ろを歩く男くんに興味が出たの」

女「迷惑かな?」

男「と、とんでもない!」

女「ふふ、ありがと」

女「ねぇ、もうちょっとお喋りしない?」

男「え…でも…」

女「ダメ…?」

男「授業とか…」

女「そっか……」

男「えと…あなたは教室行かないの?」

女「うん、つまんないし」

女「だからよくここに来るの」

男「単位は?」

女「いらない、どうせもうすぐやめるし」

男「やめる?」

女「うん、引っ越すんだ」

男「…!」

男「いつ……?」

女「多分あなたが卒業する頃かな」

女「私は留年だけどね」

男「……」

男「もう……1ヶ月もないじゃないか」

女「そうだね」

男「恋人とか…どうするの?」

女「ん?私の?」

男「うん」

女「そんなのいたこともないよ」

男「え?」

男「スゴい……綺麗なのに…?」

女「ふふ、そんなこと言ってくれるんだ」

女「もしかして私に気があるのかなー?」ハナヲツン


男「!」

男「ちょっ…」バッ

女「……」

男「あ…ごめん……」

女「べっつにー」

女「それより昼休みも来てくれる?」

男「あ、うん、わかった」

男「じゃあね」タタタタ

女「ばいばい」フリフリ

女「私の名前知らないのかな」

昼休み

男「……スゴい弁当だね」

女「これがデフォなの」

女「まぁ……八分目かな」

男「その量で八分目って……」

男「そんな食べてるのにスタイルいいんだね」

女「んー…?さっきからやけに褒めてくれるね」

男「……」

女「黙っちゃ何もわかんないよ」

男「そ、それより名前は……」

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