凛「…あのさ」未央「ん?」 (24)

※アニメ基準です
※独自解釈です



凛「…卯月、来てくれると思う?」

未央「来るよ。うん…来る、はず」

凛「そう…だよね」

未央「心配し過ぎだよ。…会った時と大違いだね」

凛「それ、未央が言う?」

未央「あはは…こう見えてリーダーですから」

凛「…」

未央「…」

凛「…やっぱ念押ししてくる?」

未央「こら」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1443106625

未央「それよりもさ」

凛「ん?」

未央「私達、しまむー置いてきちゃったよね」

凛「うん」

未央「帰り道、途中まで同じだよね?」

凛「いや、何か雰囲気的に…」

未央「…そうだけどさ、その…」

凛「…」

未央「…ジャージ姿で泣きながら一人で歩く女の子って、傍から見たらエラいことじゃない?」

凛「あー…」

未央「…やっぱ戻る?」

凛「いないかもよ、もう」

未央「そんなことないでしょ。だとしたら私達の前か後ろいるはずじゃない?」

凛「…」

未央「…」

凛「…後ろには、いない」

未央「戻る?」

凛「戻れる?」

未央「いや、無理」

凛「どうして?」

未央「…雰囲気的に…」

凛未央「…」

凛「…前にさ、三人でカラオケ行った時にさ」

未央「うん」

凛「映像でバレエのやつ流れてたじゃん」

未央「あー…生徒が怒られてて、寝間着みたいなカッコでうろついててみたいなやつ?」

凛「そう、それ」

未央「…あれだと?」

凛「…」

未央「…でもさ、泣いてるなら私達も同じじゃん」

凛「うん…まあ」

未央「いや、泣いてた、だけどさ」

凛「…流石に卯月の…あんなの見たら、さ」

未央「…」

凛「…」

未央「笑顔なら、誰でも出来る…」

凛「…」

未央「まあ、そう言われればそうなんだけどさ」

凛「…でも、ほら」

未央「ん?」

凛「何か、ほら。卯月の笑顔は、なんていうか…」

未央「…」

凛「…あれだよ」

未央「…」

凛「…あれ」

未央「いや、分かるよ?分かる」

凛「良い方だよ」

未央「分かってるよ」

凛「前にさ」

未央「うん」

凛「個性がーって言ってたじゃん」

未央「うん」

凛「改めて聞くけど、私達の個性って何?」

未央「…まあ、無くてもいいじゃん」

凛「あ…」

未央「ん?」

凛「…なんでもない」

未央「…私さ、プロデューサーに言われて何となく思ったんだけど」

凛「うん」

未央「逆に個性豊か過ぎると、何か、ね」

凛「…まあ、そうだね」

未央「ご飯が無い…おかずしかない定食みたいじゃん」

凛「それ定食って言わないよね」

未央「ご飯抜き定食だよ」

凛「日野さんの前でも同じ事言える?」

未央「言えない」

未央「私達、養成所って初めて行ったよね」

凛「うん」

未央「普段どんな感じなのかな?」

凛「普段?」

未央「だってほら、しまむーしかいなかったじゃん」

凛「…」

未央「…」

凛「…」

未央「…え?」

凛「あんまり考えたことなかったけど、卯月って私達よりも普通に先輩なんだよね。業界でも」

未央「本人は養成所だから関係無いですよって言ってたけどね」

凛「…卯月って、どれくらいあそこに居たんだろ」

未央「写真、見た?」

凛「ん…あの、養成所の人達がいたやつ?」

未央「…あれ、さ…そういうこと、なのかな…」

凛「…」

未央「…」

凛「…」

未央「や、やめよっか。せっかくしまむーが戻ってきてくれるかもしれないんだし」

凛「…そうだね」

凛「…そういえば、高森さんと日野さんと一緒にバイキング行ったんだってね」

未央「うん」

凛「やっぱり日野さん食べるの?」

未央「めっちゃ食べるよ。最初っからクライマックス」

凛「へー…」

未央「どうしたの?」

凛「いや、未央ってさ、最初にたくさん持ってきて後で食べられなくなるでしょ?」

未央「最近は違うんだよ。徐々に徐々に」

凛「…そういえば高森さんは?」

未央「そー。そっちなんだよね」

凛「?」

未央「野菜だけ持ってきてさ、そのまま終わったんだよね」

凛「え!?」

未央「スイーツバイキングでもケーキ一個で終わるんだって」

凛「少食なの?」

未央「そうじゃないんだけどさ、持ってきてからこう…もそもそ〜っと食べてて」

凛「もそもそって…芋虫じゃないんだから」

未央「…失礼なんだけどさ、正直そう見えたよ」

凛「…逆に見てみたいね」

未央「見る?」

凛「撮ったの?」

未央「ちょっとだけね、許可取ったよ」

凛「ん…………」

未央「…」

凛「…おっそ!!」

未央「でしょ?」

凛「あ、そういえばさ」

未央「ん」

凛「そのカバンについてるそれ…」

未央「あ、これ?ほら、楓さんのキーホルダー」

凛「…可愛い…くない」

未央「可愛かったんだよ」

凛「うん。もう擦り切れすぎて髪が肌色だもんね」

未央「なんかさ、捨てづらいというか」

凛「あー…何か、分かるというか…」

未央「だからあんまり見ないようにしてるんだけど」

凛「こんな楓さん見たくないよ」

未央「よく見てみて」

凛「見たくないって…あ、うわー…」

未央「ほらー」

凛「捨てなよもう」

未央「…あ」

凛「ん?」

未央「また信号赤だよ」

凛「よくある事だよ」

未央「いや、もうなんか作為的なものを感じるよ」

凛「運でしょ」

未央「誰かが地下で操作してるんじゃないの?」

凛「仮にいたとしたらどれだけ暇なのその人」

未央「だっておかしいよ。5回中4回赤だよ?」

凛「私昨日全部赤だったよ。最後なんて私の目の前で」

未央「よくあるよくある」

凛「こら」

未央「…あのさ」

凛「うん」

未央「私達ってさ、一応歌手だよね」

凛「歌手だね」

未央「…例えばさ、カラオケ行くじゃん?」

凛「うん」

未央「…で、誰かしらの歌、歌うじゃん」

凛「うん」

未央「ほら、よくあるじゃん。歌ってみたとかさ」

凛「ロクなことにならなさそうだからやめときなよ」

未央「だって、………プロなんだよ?」

凛「一応ね」

未央「あのー…カバーしました的な…」

凛「じゃあさ、徳永英明みたいに歌える?」

未央「ん?」

凛「May.Jみたいに歌える?」

未央「…」

凛「じゃあ、楓さんみたいに歌える?」

未央「無理ですけどぉ」

凛「何かの音楽番組で共演したときにチョロっと歌えるかもよ」

未央「まだそこまでのレベルじゃないってことかー…」

凛「そうだよ」

未央「もっとこうさ、あぁあぁあぁ〜みたいなのがスムーズに出せたらカッコいいよね」

凛「ビブラートだよ」

未央「あとこう、こぶしをきかせてさ」

凛「演歌やるつもりなの?」

未央「ほら、水樹奈々さん的なやつだよ」

凛「…」

未央「…」

凛「できる?」

未央「無理」

未央「佐久間さんとかさ、楓さんとかさ、歌上手いよね」

凛「そうだね」

未央「あれってさ、才能なのかな」

凛「も、あるんじゃないの?」

未央「努力もまあ、いるんだろうけどさ」

凛「聞いてみたら?何かしらやってるんじゃないの?」

未央「楓さんには聞いたよ?」

凛「何て言ってたの?」

未央「ふふ…喉を潤してのどかにいきましょ?」

凛「よく思いついたよね。クオリティの低さは置いといて」

未央「ごめん本当は今思いついたやつ」

凛「そんな気はしてたよ」

未央「じゃ…また明日ね!」

凛「うん。またね」

未央「…」

未央弟「姉ちゃん。ゲームやろー」

未央「んー?もう遅いよー…」

未央弟「え?まだいいじゃん」

未央「今日は疲れたんだよー。明日にしとくれ」

未央弟「…何か姉ちゃんババくせー」

未央「言ったね?」

未央弟「嘘だよ」

未央「いいよー。また10万点差をつけられたけりゃ」

未央弟「姉ちゃんアイドルになってからリズムゲー強くなったよなー」

未央「まあ、ね…」

未央弟「どうしたの?」

未央「いや、なんでもないよ」

未央弟「?」

未央「…」




未央「(……12時、丁度、か……)」

最近凛未央ssが増えてちょっと嬉しかったです
キャラ崩壊してたらごめんなさい

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