安価で漫画かラノベを海外ドラマ風ssにする。 (12)

出来なかったらごめんなさい。

あと、知らない漫画ラノベだったらごめんなさい。



安価下1

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ゲッターロボ

コナンをジャックバウアー風に

>>2 パシフィックリムでお願いします

>>3、4

あくまで海外ドラマ風に変えるだけなので、特定のドラマに似るかどうかは分からないです。

それでは、コナン君で行きます

海外ドラマ(風)


『鍵人間』

(原題:名探偵コナン)


 かつて、高校生ながら世界中に名を轟かせた名探偵がいた。

 その名はクドー。

 解決へと導いた事件は数知れず、一部ではどんな難解な箱(事件)でも開けられる(解決できる)ことから、キーパーソンと呼ばれていた。

 当時の大統領でさえ「彼とFBIが手を組めば、合衆国の腫瘍は完全に取り除けるだろう」と誉めたたえたほどだった。

 だが、20××年現在。


 彼の名を思い浮かべる人間は少ない……。


どこかのクラブ


 軽快な音楽と溢れる光。

 酒と薬と煙草の臭いが溢れ、それらをかき消すかのように人々は呼吸を繰り返す。

 そこには人種も、職種も、過去も、何もかもが平等だった。

 あるのは快楽。

 人々は毎晩毎晩、ネオンに群がる虫のように踊り狂っていた。


「………」


 カウンターの端で、1人の男が酒を飲んでいた。

 東洋人だろうか、バーテンダーのグラマラスな女性が物珍しそうに彼を眺めている。


 彼が毎晩同じ時間に同じ場所に座り、同じ酒を三杯ほど飲んで帰るからだ。


 酒を楽しむだけなら、他にもっといい場所があるだろうに。

 バーテンダーのマギーは、数度彼の前を往復し、ついに意を決した様子で、

「ハイ」

 と、刺激しない程度に声をかけたのだった。



「………」

 
 男は返事をしなかった。

 マギーは最初、彼の耳に声が届いていないモノだと勘違いした。

 もう一度、今度は先ほどより大きな声で「ハイ」と言った。


「………」


 返事はない。

 もう一度、今度は思い切り大きな声で、


「ハイ!」


 と声をかける。


「………」


 だが、返事はない。

 マギーはようやく気付く。

「あぁ、なるほどね。あんた、無視するんだ」

 マギーはこのパブで一番の人気者。東洋人ごときに自尊心を傷つけられて黙ってはいられない。

「あんたのその口は何のために付いてるの? まさかしゃぶる為って訳じゃないんでしょ?」

 彼女は下品な事を言ったと自覚していた。

 それでも、目の前の謎めいた東洋人に反応して欲しかったのだ。

 そして、願いは叶う。


「一つ、俺は無駄口を叩くために生きてる訳じゃない」

 東洋人の声は透き通っていた。

 喧騒なクラブにいながら、マギーは一言一句聞き逃す事はなかった。

「一つ、君は無理して強くなる必要はない」

 東洋人はジッとマギーを見つめる。

 その瞳は黒く、時折ライトで煌めく様は宇宙の輝きのようだ。

 マギーは自身が元々過保護な両親の下で箱入り娘だった事を見抜かれた気がして、身体がカァと熱くなった。

 だが、反論しようにも、彼の言葉を遮る気になれなかった。

 東洋人は続ける。


「そして、君が今しなければいけない事は俺の相手じゃない」


 瞬間、クラブの中心で女性の叫び声が上がる。

 マギーは首を伸ばして様子を見るも、客が邪魔で何も見えない。

 東洋人はスッと立ちあがり言葉を締める。


「通報するんだ。今すぐ」


 そして、東洋人はふらりと客の中に消えた。

 マギーは通報し、仲間と事後処理に当たっている内に彼の存在を忘れてしまった。

 いくつか浮かんでいた疑問も、泡のように消えていた。


 


 東洋人――クドーは自身の家に着くなり銃を構えた。

 艶のない漆黒のハンドガンだ。

「誰だ?」

 銃口は部屋の奥に向いている。緊張はなく、狙い通りに撃てるだろう。

 返事はない。だが、呼吸音や床のきしむ音が聞こえる。

 クドーは、間合いを取りながら明りをつける。お互いに暗闇に目が慣れているため、タイミングを知っている自分の方が有利だろうと踏んだためだ。


 カチリ。


「きゃっ!?」

 照明は、女性の影を壁に映し出した。

 黒髪を流れるように伸ばした女性は、彼が銃を向けているのを見るなり、

「し、新一!?」

 と叫んだ。

「………」

 クドーは返事をせず、銃をポケットにしまった。

 そして、小さく舌打ちをして、

「どちらさん?」

 と、声をかけた。


「私! 私だよ新一! 毛利蘭!」

 欄は胸と頭の角を揺らしながら、必死に自分をアピールする。

 だが、クドーは興味なさそうに、

「知るかよ。日本人はいつから不法侵入するようになったんだ?」

 と、再び銃を構えた。

「ほ、本気なの!?」

 クドーは一瞬、本気の意味について考えたが、知り合いじゃない前提で話を続けている自分は本気で撃つ気があるのかと捉えなければいけないことに気づき、

「お前が出て行かないのならな」

 言葉に合わせてハンマーを下ろした。


 かちり。


 警告の音が静かな部屋に響いた。

 蘭は数秒、視線を泳がしたが、最終的には真っすぐクドーを見た。

 そして、

「新一でもそうじゃなくてもかまわない。私を助けて」

 覚悟を決めた者の表情でクドーを見据えたのだった。

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