[恋姫無双]誰が為の理想[初心者注意] (88)

―――草原地帯を抜ける街道を馬の群れを連れた行商人の一団が歩いていた。
中央に馬主を載せた馬車群が5台あり、周りを馬で囲って列をなしている。
馬は数百頭はいるだろうか。みな体格がよく、列を乱すこともない。なかなかの値段で売れそうだ。
その周りに3~4人ほどの集団が4つほどあり、前後左右に分かれて周りを警戒しながら
楽しげに仲間と話の花を咲かせている。その中でも一段やかましい3人組が右方向を警戒していた。

「しっかし、兄貴もよくこんな割のいい護衛話見つけられましたね。しかも荷物を馬車に載せていいなんて
 破格の条件ですよこれ。」

「まぁ、ちょっとしたコネがあってな。運が良かっただけさ。それに目的地は
 あの袁家の本拠地南皮だからな。こんだけ毛並みのいい馬ならあそこの派手好きなご当主様なら
 いくらでも買うだろうよ。」

「ああ、そりゃそうだよね。なんせ噂じゃ髪に合わせて金の鎧つけて出陣したとか言われてたものね。
 これは売れるだろうね~。素人の私から見てもいい馬だもの。」

「お前、素人って元は商人だろうが。馬の見分け位余裕だろ?」

「商人って言っても色々だろうし、私みたいな個人の行商程度では
 馬なんて高級品、扱えないよ。そして、一人でこんなにつれて歩けるほど私は腕に自信がない!」

「いばって言うことか。しかし、流石に冀州に入ってからは賊も出てこないし、平和な旅だな。」

「天候も穏やかな物ですしね。これならおいらたちの目的の日までに間に合いそうですね♪」

「そのためにさんざん金稼いで南皮まで来たんだものなぁ・・・絵姿以上に可愛いといいんだが。」

「むっふっふ~。それについては私の腕を信じて頂戴な。鄴で見たときの女神様に会えた感動を
 伝えられる会心の作さ♪」

「ならいいんだが・・・そういやあの荷物もお前の意見で作ったけど、あんなの何に使うんだ?
  500程作ったけどさ。あれ、売れなかったら大損だぞ。」

「同じ趣味を持った仲間たちに連帯感持たせるのにいいと思わないかな?それに、いい思い出を
 形に残るもので残せるんだから誰だって欲しがるでしょ。」

「そこは姉御の方が兄貴よりも経験豊富ですしね。姉御に任せておけば大丈夫でしょ。」

「俺らも金出してるんだから、ちゃんと売れよ~。売れ残ったら体で払ってもらうからな。」

「うわ~・・・その返しは引くわ~・・・」「ですね、女性に言うことじゃないです。」

「そんだけ言っとけば必死で売ろうとするだろうよ。大体、お前襲うより娼館のねーちゃん買う方が
 よっぽど気持ちいいわ。なんでお前で満足せにゃいかんのだ。」

「それもそれでひどくない?もし全部売れたら三日くらい奴隷にしてやるから覚えておきなよ。」

――そんなとりとめのない会話をつづけながらも警戒は忘れておらず、それぞれ双剣、戟、弓をいつでも使える
状態で保ちながら歩いていた。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1437755272

――三日ほど野宿や途中の村での休息を交えながら歩くと、遠目からでもわかるほど高くそびえたつ石壁が目前に迫ってきた。
冀州第一の都市としても、四世三公の名家袁家の当主袁紹が本拠地とすることでもその名を知られた南皮である。

「やっと着いたっすね~・・・十日がめっちゃ長く感じたっすよ。」

「誠治は護衛初めてだっけか?一人で旅するよりよっぽど楽だぞ。警戒方向も今回は一方向だけだし。」

「そうだよね、一人で旅すると夜も浅く寝ないと危険だし、そもそも深く眠れるほど気が休まらないものね。
 特に私なんか腕に自信ないからホント怖かったよ。」

「まぁ、一番楽なのは軍隊の後ろにくっついて動くことだな。賊も襲ってこないし、寝るとき注意するだけでいいし。」

「やっぱり濮陽で兄貴に付いてきてよかったっすよ。おいら一人でだったら絶対南皮まで来れなかったでしょうから。」

「まあ、お前常識無いけど、力だけはあるもんな・・・賊相手に楽できるし知識を教えるくらいはかまわんよ。」

「ほら、手続き済んで中に入るみたいよ?行きましょ。」

 馬の群れに合わせて、3人は門衛を横目に城壁の中へと進んでいった。

どうも、初めまして。よそ様の恋姫SSを見てたら自分でも書きたくなってスレ立ち上げてしまいました・・・

タイトルでも書きましたが、これが初めてのSS制作ですので誤字脱字、変な文法など幾らでもあると思います

そういったご指摘や感想を教えてくださるとうれしいです。

――見渡す限り活気であふれているというのが素直な感想だった。大手門から政庁へとつながる大通りだからだろうが、立派な面構えの煉瓦造りの建物がずらりと並び、為政者の性格を表したかのような豪華さを見せている。これほどの都市は皇帝陛下の御膝元である洛陽くらいしかないのではないか?そう思えるような街並みであった。

行商の一団は既に行先を決めているらしく、慌てて出てきた宿屋の客引きの話に乗ることもなくそのまま進み、一軒の宿屋へと進んでいった。そこは、派手さこそ他に劣るものの敷地が広く、馬車も馬も宿内に置いておけるほどであった。

「うひゃー・・・すごい宿っすねぇ。こんなところに泊まれるなんて運がいいっすね!」

「阿呆。お前、俺らの護衛はここまでだよ。それに、ここには馬を一時つなげとくだけで、張さんたちは自分の商店があるから
 そっちに泊まるんだろうよ。数百頭の規模では店にはつなげて置けないからな。」

「いつかは自分の店につなげられるようにしたいんですがね・・・ま、それはともかく護衛ありがとうございます。」

気が付けば、いつの間にか後ろに手続きを終わらせた馬主の男が近寄ってきて話しかけていた。
恰幅のいい、穏やかな笑顔を常に絶やさない商人特有の笑い方の男だ。

「あ、張さん。むしろ荷物を運んでもらってありがとうございます。自分たちで運ぶには荷馬を借りないといけないかと
 悩んでる最中でしたので助かりましたよ。」

「いえいえ、廖化さんのような信頼できる方に護衛していただけるならばその程度は安いものですよ。
 おお!忘れるところでした。これがその護衛料です、お受け取りください。」

「ありがとうございます。しばらくは私はこの街にいるつもりですので、今度は店にでも遊びに行かせてもらいます。」

「はい、よろしければまた家の丁稚たちに読み書きを教えてくださると助かります。では、私はこれにて失礼させてもらいます。」

言葉丁寧に、張さんと呼ばれた馬主は奉公人とともに去って行った。

「ん~・・・遊馬ってなんかよく解らないコネがあるよね。旅の道連れだし、知らないのは当然だけどさ。」

「そっすねぇ・・・おいらも濮陽で会った2か月前以前は知らないですし・・・でも、遊馬の兄貴に付いてきて悪いことなかったし
 別に気にしなくてもいいじゃないですかね?灯里の姉御も兄貴を悪人だなんて思ってないでしょ?」

「そりゃそうよ。ただ、あんな人とつながりあるって珍しいと思うけど・・・まいっか。私らも宿探しに行きましょ。」 
「はいです!」

二人は廖化と呼ばれた男に声をかけ、3人で宿を探しに大通りを歩き始めた。
彼らが南皮に来た目的までの時間にはまだ三日ほどの余裕がある。

酉頼む

酉これで大丈夫でしょうか?

某所より追尾!
更新楽しみにしてます!

導入期待

某所より追撃のアルペジオ
ロマンチックがとまらない

3人目は俺か?某所より追尾団
こっちのキャラをメインで始めるんだな、楽しみ
廖化は読み書きを教えられるってことは元はいいとこの出なのかな

みなさんありがとうございます・・・

ゆっくりにはなると思いますが、続けていきたいと思うのよろしくお願いします。

――宿を見つけた3人は近くの大衆食堂で遅めの昼食を摂っていた。大通りをぬけ、裏道に入るとどこの都市でも
ありふれた日常の光景が少し違った形で現れる。市場に材料を買いに来る者、路上で遊ぶ子供、酒を浴びるように飲みながら下卑た笑いをして語り合う中年達・・・違うのはその人数の多さだけだ。
そんな、どこでも変わらない光景の外を見ながら遊馬は故郷の襄陽を思い出して酒を飲む。その横顔を誠治は不思議そうに眺めながら肉まんをほおばっている。

「兄貴、どうしたんですか?珍しい顔してますが・・・」
「ん?いや、故郷をちょっと思い出してな。ここほど騒がしい街じゃなかったけど。」
「え~?遊馬の故郷って聞いたことないけどどこどこ!?もしかして最近はやりの都市少年ってやつ?」

灯里が食事の手を止めて身を乗り出してぐいぐいと質問してくる。一つに縛った長い髪が羹の中に入りそうだ。

「なんだよ都市少年って・・・。俺の故郷は襄陽にあったんだよ。知ってるだろ?」
「ここ最近じゃ南皮と並んで治安がいい地方都市じゃない!?しかも文化と学問の最先端のおまけつき!」
「最近はやりの阿蘇阿蘇とかも襄陽生まれだからな。でまぁ、いろいろあって襄陽を飛び出して放浪してるのさ。」
「いろいろって・・・そこが重要なとこじゃない!そこは語る気無いの?」
「灯里も誠治も俺は昔何やってたか知らんからなぁ、別に知らずとも共に旅はできるだろ。」
「確かにそうだけど・・・誠治はあなたに助けてもらったらしいんだし、ある程度は知ってるんでしょ?なら私も知りたいよ。
 商人に重要なのは情報だっておばあちゃん言ってたし!」
「俺の過去が商売に関係あるわけないだろう・・・ああ、娼館奢ってくれるんならいいぞ。最高級な。」
「仕入れの値段と利益のつり合いって大事よね。つーか、女に奢ってもらってそんなとこ行こうとすんな!」

上手くはぐらかされたことを知りながら灯里は聞くことを諦め、羹を啜る。

「そういや兄貴に姉御、まだ三日あるみたいですけど、どうします?流石に暇してるだけってのもあれですが・・・」
「ん~・・・俺は張さん所でも言って勉強教えてくるかな。誠治、お前字は書けるけど計算できないだろ?この機会に
 一緒に覚えておけよ。」

この時代、文盲など平民としては珍しくもなんともない。何かを学ぶには教材なり、教師なりが必要だがそんなのを手に入れられる
人間などそう多くはない。又、子供でも労働力に駆り出されるのが普通の時代だ。民衆の多くの親が自らの職に就くのに必要な知識だけ教えて、読み書きなどは教えなかった。当たり前だ、親も解らないのが普通だったのだから。

乙です
少しずつ情報が出そろってきましたね。

そして娼館期待ww

乙ですー。考えてみたらこの時代って昼食ってあったのかね?
1日3食が普通になったのはごく最近とかなんかで見た覚えがあるけど…恋姫世界だとどうなんだろう?
灯里と誠治との出会いがどんなものだったのかとかも気になる話ですねー

>>13

1日2食が基本のはずです。1日3食は江戸時代の都市部には見られたみたいです。
ヨーロッパの方は詳しくは知りませんが・・・

貴族階級(武士階級)は1日3食、農民などの下層階級が1日2食(3時のおやつ付)だったかな?
東西問わず、食える余裕のある階級は1日3食もしてたところがあるみたいです

恋姫だとラーメンやら肉まんやら現代の食事と大差ないガバガバな時代設定ですので・・・
1日3食のつもりで書いてます

乙ー
まあ肉体労働者なら一日三食でもおかしくはないよね
原作からしてそこらへん適当だし自由に決めていいんじゃなかろうか

とりあえず読点で改行してる箇所は修正した方がいいと思う、読みづらいから
ページ右端で自動的にってんならともかく、改行するなら句点にしてほしいかな

まだオリキャラしか出てないし導入も終わってないから内容についてはまだ何ともかんとも
とりあえずこの先に期待w

人間などそう多くはない。又、子供でも労働力に駆り出されるのが普通の時代だ。民衆の多くの親が自らの職に就くのに必要な知識だけ教えて、読み書きなどは教えなかった。当たり前だ、親も解らないのが普通だったのだから。

これの事ですかね?すいません、気づいてませんでした・・・

そうそれそれ。あとは

>どこの都市でも
ありふれた日常の光景が

>この機会に
 一緒に覚えておけよ

だね。誤字が多かったり読みづらかったりすると内容云々の前に読む気をなくす、なんてこともあるのでお気をつけてw

ご指摘ありがとうございます。試行錯誤して書いてますんでまだまだあるかもしれません。
その時はまたご指摘お願いします。こちらでも気を付けて書くようにいたします。

その点、誠治はむしろ読み書きできる時点で十分な知識を持ってるのである。

「私は適当にぶらつくかな~。今から許可証貰って広場で売るには遅いしね。」「そうか、じゃ別行動だな。」
「気を付けてくださいね、姉御も武芸覚えてるとはいえ、人数居たらきついっすよね?」
「心配してくれてありがとね~♪でもね、お姉さんの一番の特技は逃げることだからね。
 それだけは誰にも負けはしないよ!安心して!」
「それを聞いてどう安心すればいいんすか・・・兄貴もそう思いますよね?」
「まぁ、艶本みたいなことにはならんだろ。灯里だし。」
「いつものことながら私を女扱いしないわね、あんた。」
「そりゃ兄貴っすからね。姉御も姉御で男らしい格好と性格してるし。」
「一人旅だとこうなるのよ、大体の腕に自信ない女は。すいませ~ん、お勘定お願いしま~す。」

食堂の娘に勘定を支払って、3人は2人と1人に分かれて歩き出す。

from????

南皮の大通りを政庁の方から3人の美少女が気分良さげに歩いてくる。
地味な服装ではあるが、明るい髪の色と何よりも美少女ばかりということもあり周囲の人目を集めていた。
一部の視線は桃髪の少女の巨乳というべき胸に注がれているが・・・男の悲しいサガである。

「ついにこの南皮で私たち「数え役満☆姉妹」の公演が出来るのね!私たちの人気もずいぶん上がったよね~。」

そんなことも気にせずに、水色の髪のはつらつとした少女がで後ろの桃髪の姉と紫髪の妹に声を掛ける。
丸で、自分たちが注目されるのは当然というような自然な態度だ。横の二人も、それは変わらない。

「ちー姉、むしろここが一番の難関なのよ?私たちが今までしてきた場所は、助平親父が太守の所ばかりじゃない。
 公演許可だって実質幻術でいい夢見せただけで、私たちの人気が認められてじゃないし・・・。
 そういう意味ではここの太守の袁紹様は女性だし、派手な物が好きらしいから演出はふんだんに使っていくわよ。
 今回の許可貰ったのってかなり大規模な舞台だからここで大失敗するともう再起不能だしね。」
 

紫髪の眼鏡の少女が眼鏡の位置を直しながら二人に言い聞かすように話す。

「ド派手な演出ねェ・・・煙と光はいいとして、水でも操ろうかしら?霧状にしておけばそこまで濡れないし
 後は衣装よね。派手すぎても袁紹様より派手だとあれだし・・・やっぱ露出大目かな。」

 自分たちが持ってる衣装を思い浮かべながら演出の案を練っていく。

「やっぱりまだ女性客までは気にするのは難しいわね。ファンの大多数は男性だし・・・
 お色気路線で行きましょ。男性向けに動き回っても見えそうで見えない程度の露出ね。
 特に、姉さんは胸を強調するように直した方がいいわね。それが動き回るなんてもはや凶器よ。」

「ふぇぇ!?れんちゃん、私凶器なんて持ってないよぅ!ちーちゃんも持ってないのわかるよね!? ね!?」
「いや、天姉ぇのそれは凶器だから・・・」「いい加減認めてよ。姉さん。」「うぅぅ・・・ひどいよぉ。」

桃髪の少女があわてて首をぶんぶん振って否定する。言動を聞く限り、結構な天然のようだ。
しかし、それに合わせるように巨大な質量をもった破壊兵器も上下左右に暴れまくる。
がっくりとうなだれた桃髪の少女を放っておいて、二人は話を続ける。

「あとは、次の公演どこにするか考えないとね。ここが成功すれば人気は鰻登りだろうからそれを逃したくはないわ。
 人気が出たなら早い内に固めたいし、冀州のどこかで一月以内でできればいいけど・・・」
「うーん・・・鄴はもう公演しちゃったし、二度目はあんまし受けないよね。もうちょっと不動の人気じゃないと。」
「あ~、そういえばこの前来てたお手紙の人の所は~?すごい歓迎するって書いてあったでしょ~?」
「そんなのも来てたわね。波才さん・・・だっけ?場所は・・・平原よね。冀州内だし、そこまで遠くないわね。」
「そしたらそこにしようよ~。ファンの人のお願い叶えたいし~。」
「そうね、とりあえずはそこに決めましょうか。そしたら御返事書かないとね。」
「波才さんいい人かな~?」「大丈夫よ。いざとなりゃ幻術あるし。」「姉さんの胸もあるしね。男ならいちころよ。」
「ふぇぇぇ!またれんちゃんがいぢめる~!」

周囲の人目を集めながら三姉妹は姦しく話を続けていく。まだ、自分たちを待ち受ける波乱の未来など知らずに・・・


 



三姉妹の掘り下げとか期待ですねえ
そっからどう絡んでいくのとかも・・・ww

個人的には一番上のおねーちゃんが一番好きです!
かーわーいーいー

後、桃香開始と桃香終了と桃香予告があるとレスしやすいとおもうのですよ、あうあう

>>21もしかして・・・一ノ瀬さん?

私も一番上のおねぇちゃんが好きですww桃香は・・・うん、あれだ。今の考えではかなり重要になりそう。
CPBを発揮できるかはわからないですが・・・。

投下開始と投下終了は確かにやった方がいいですね。ただ、投下予告はめっちゃ不定期だからなぁ・・・。
時間が決まってる仕事してるわけではないので。

>>22
毎日1-6レスやればへーきへーき

桃香実装についてはごめんなさい、正直ネタですww

自分のペースでいいと思いますのですよー
初期の自分と今の自分で全然違いますし

ただまあ、もっと宣伝していいと思いますよー

>>23
宣伝としてはあなたの所から来た人が大半だと思いますんでww凡将伝すれで宣伝できたのでこれでもかなり多い方かと。
また、とりあえず黄巾の乱も始まってないですしね。そのくらいまでお話し作らんとおもろいかどうかの
判断もできんかと。

すいません、今日は投稿できるとしても日が変わってからになるかと・・・

申し訳ないです。

「ん・・・・もう朝か。ふぁぁ~・・・。」
夜明けから少し過ぎ、日が昇り始めた頃に遊馬は寝具より抜け出して部屋の木戸をあける。
窓の外では鶏が鳴き始め、徐々に市場の喧騒が大きくなり始める頃合いだ。遠くでは鍛冶屋が槌を振る音も聞こえる。
隣では誠治が寝具をすべて蹴飛ばして大鼾をかいていた。風邪をひくだろうと寝具をかけなおそうとして蹴飛ばされた苦い経験があるので何もせずに放っておく。着替えながら、誠治のこの方面を鍛えることはできないか考えるがいい案が思い浮かばない。
「こいつが浅く眠れるようになるとか、夜起きてられるなら警戒楽なんだけどなぁ・・・。」
そして、誠治を荷物と一緒に置いたまま一人にさせると荷物が盗まれそうで怖い。全く、とんだ拾いものだ。
しかもこれでいて、3つ年下の癖に自分より武器を持たせたら強いのだから。

溜息をはめつつ、宿屋を出て市場へ向かう。朝食の調達だ。
都市部の良いところは大多数の人間が活動してる時間ならどこかしらで食事ができるところだ。この時間でも屋台が出ていた。
朝食用に肉まんを買いつつ、その足で宿屋の裏手へと向かう。井戸や薪置き場があるだけの多少広い空間だ。
腹ごなしに軽く柔軟をし、そこから双剣の素振りを始める。遊馬は毎日この朝の日課を旅を始めてからでも欠かしたことがない。

半刻も続けたであろうか、すっかり日も高くのぼったころに灯里と誠治が遊馬の所にやってきた。
「おはよ~・・・朝からよくやるわね。晴れならともかく、雨とかだと私はやらないってのに。」
「おいらも兄貴ほど、まじめにはできてないっす。」

素振りを切り上げ、軽くかいた汗をぬぐいながら2人に近寄る。
「俺のはもはや体が覚えたからなぁ。子供のころからだし。それより、誠治。組手やるぞ。」「了解っす!」


「せい!とぅ!」「ほい、ほい、やっぱしまだ綺麗な攻め手だな。搦め手覚えないと同格以上相手はきついぞ?」
誠治が間断なく攻撃をかけてくるが、遊馬はそれを一つ一つ丁寧に受け流していく。戟を持たれると双剣相手ではきついが武器無しの条件であれば遊馬の方がまだ勝てるのだ。経験の差もあるが、誠治の攻撃は基本力に頼りがちなので単調な流れになりやすい。
経験や力量があれば受け流すのは意外と簡単だ。武器持ちだと勝てないのは素手に誠治が慣れてないのもある。
戟を持っても単調なのは変わらないが、素手よりもリーチで遊馬が負ける上に、手数でも双剣よりも早く出せる。
それだけの膂力をこの小さな体のどこから出してるかは不明だが・・・

「と言ってもそんな戦闘中に考えられないっすよ・・・。」
「戟使えるならそれでいいんだが、長い分狭い場所では使いにくいしな。そういう所で戦う際の対処法も覚えて置け。」
「まぁ、お前なら戟持てば早々負けることはないだろうけど、やばい相手ってのは多いからな。」
「そこらの賊だったら負けないよね、戦闘なら。」「うぅ・・・姉御、それ褒めてるのか分かりずらいっすよ・・・。」
「褒めてるわよ。戦闘ならまず間違いなく私らで一番強いわよ。私は論外だけどね。」
「姉御はいろいろやれますけど、時間稼いで逃げますものね・・・。」「逃げるが勝ちなのよ、私は。」

灯里もそこまで言うほど弱くはない。ただし、主武器が弓なので間合いを詰められると使えないし、剣や槍が使えるわけでもない。
1対1でないなら逃げる方がいいのだ。数で囲まれるのが怖いし遊馬や誠治みたく囲まれても何とかなるわけではない。
そして、基本賊相手で1対1はそう簡単にはない。逃げばかりうまくなるのは当然である。

乙&誤字報告です
>>20 そんなことも気にせずに、水色の髪のはつらつとした少女がで後ろの桃髪の姉と紫髪の妹に声を掛ける。
   丸で、自分たちが注目されるのは当然というような自然な態度だ。横の二人も、それは変わらない。
○  そんなことも気にせずに、水色の髪のはつらつとした少女が後ろの桃髪の姉と紫髪の妹に声を掛ける。
   まるで、自分たちが注目されるのは当然というような自然な態度だ。横の二人も、それは変わらない。
>>26 しかもこれでいて、3つ年下の癖に自分より武器を持たせたら強いのだから。
   しかもこれでいて、3つ年下の癖に武器を持たせたら自分より強いのだから。  の方が読みやすいと思います
   溜息をはめつつ、宿屋を出て市場へ向かう。朝食の調達だ。
○  溜息を吐きつつ、宿屋を出て市場へ向かう。朝食の調達だ。
   腹ごなしに軽く柔軟をし、そこから双剣の素振りを始める。遊馬は毎日この朝の日課を旅を始めてからでも欠かしたことがない。
   腹ごなしに軽く柔軟をし、そこから双剣の素振りを始める。遊馬は毎日この朝の日課を欠かしたことがない。  でいいと思います
もしくは 遊馬はこの朝の日課を旅を始めてから毎日欠かしたことがない。 の方が分かりやすいと思います
>>27 戟を持たれると双剣相手ではきついが武器無しの条件であれば遊馬の方がまだ勝てるのだ。
○  戟を持たれると双剣ではきついが武器無しの条件であれば遊馬の方がまだ勝てるのだ。

ところで今さらであれなんだが遊真が廖化なのはわかるんだが他2人は誰なんだ?周倉、簡雍なのは向こうの話から予想は付くがどっちがどっちなのか分からない
あと灯里さんが弓使いでそれ以外使えないとありますが弓って矢の消耗が地味に痛いって聞くしそれだったら投石とか鍛えてた方がいいんじゃないかしら?
振り回してりゃある程度何とかなる剣や槍と比べると弓ってちゃんと教わらないといけない気がしてそこいらの武峡でもない娘が扱うには違和感を感じました

ご指摘、ご質問ありがとうございます。見直してからやってるつもりでもやっぱり多いですね・・・

誠治=周倉 灯里=簡雍ですね。 描写入れ忘れてました・・・

>弓って矢の消耗が地味に痛いって聞くしそれだったら投石とか鍛えてた方がいいんじゃないかしら?
これに関しては弓で問題ないかと。投石も考えなかったわけではないですが・・・

まず第一に、弓自体は猟師がいるなら使い方をその人から学べるであろうこと。
肉食の文化はあったから猟師いる可能性は高いですし恋姫時空でも猟師はいたのではないかと。
それに、古代中国で投石使ってたって私は聞いたことないんですよね・・・西洋では使ってたみたいですが。

第二に投石って、弓に比べて速度が遅くなる分、かわしやすいです。一斉に投げるならばともかく。
石投げ部隊はよく聞きますが石投げ布などがないと遠くまで飛ばすの厳しいのです。
体力測定でやったボール投げ思い出してもらえればわかると思うんですが、50メートルぐらいが限度ではないかと。
弓はその倍は出せますし、射速も石より早いです。

第三に戦闘時に周りの状況確認して石を確保する余裕もないでしょうから普段から持ち歩くのでしょうが・・・
手のひらに収まるサイズ10個ほど持ち歩いたとしても結構重いですし、かさばりません?
行商人の描写はしてましたし、旅するなら荷物は軽い方が負担にもならないかと。

矢の消耗に関しては手作業の時代はかなり痛いはずですが、以上の理由から弓の方が旅するならいいかと。

そして、戦闘描写がこんなに難しいとは思いませんでした・・・もう1週間書き直しては破棄してます・・・
まだ続きは時間かかりそうです・・・

>>29
投石に関しては封神演義で宝貝がありましたな
フジリュー版だけでなく小説安能版も

日本でも戦国時代でも投石はニンジャのグワーアイテムだったとかなんとか

一対一ならともかく、面で投げられると普通に有効ですわな……

登場人物を真名で進めるのか、武将名で進めるのかは中々難しいですよねぇ……

あー・・・。誠に申し上げにくいのですが、戦闘描写が全然思い浮かばないです。
自分でもこんなに語彙少ないと思わんかった・・・

暫くもう片方の蔡瑁版やっても大丈夫でしょうか?お待たせするの申し訳ないのです・・・
こっちは転生もので、しばらくは戦闘描写無いです。その代わり、劣化凡将伝みたいになりますが・・・
黄巾版が再開できるようになったら、投下時にどちらを進めるか載せることになるかと。

いっそのこと同じ世界ってことにして俺とおまえでW主人公だ、してもいいのよ(ォィ
内政物は主人公が凄すぎると、お前前世で何者だったんだよ!?になるのが難しいところ
蔡瑁編はどこからどれだけ人材引っ張ってくるのか今から楽しみです

W主人公は時間進行をどちらか極端に進めるわけにいかないと思ってるので厳しいですね・・・

あ、追加注意忘れてました。蔡瑁編なんですが
・男の娘登場します。三国志ではともかく三国志演義ではかなり重要な位置の人です。
・一部、オリジナルで親族関係をねつ造してます。
・一刀出すかどうかまだ決めてないです。
・恋姫キャラの性格も変更になる人も・・・
・内政無双の可能性高いです。

今決まっててお知らせしないとまずいのはここらへんですね

男の娘は結構嫌悪感持つ人いるし難しいところですね、私はバッチコイですが
親族関係は…三国志が大好きな人が突っかかってくるかもしれないので気を強く持って覚悟しておいた方が良いかも?
一刀君はいないならいないで別に…彼って主人公補正が無いとキャラが弱くなっちゃうし
キャラの性格改変は個人的には主人公に感化されてならOKですが…あまり突拍子もない変化だとちょっと
内政無双…大好物です!!

あくまで1読者の好みですので双子弟さんの書きたいものを書くのがいいと思います

そしたら今から蔡瑁編書きますね

――小高い丘の上に少年が一人ぽつんと地面に腰かけていた。
少年は見た目から5~6歳程度くらいか。服装を見る限り、中々の身分ある家の子供のようだ。
下を見れば彼の家の小作人たちが水田の中で汗を流しながらも今年の豊作を祈りながら作業をしている。
少年はその光景をうれしく思いながらも、頭の中では年にはふさわしくない事を考えていた。

(どうして俺の人生こうなった!つーか、今この記憶は俺の人生って言っていいのか!?)

実は少年、本来は20代半ば程度の日本に住むごく普通の青年であったはずなのだ。
なのに体は某高校生探偵のように少年になってしまっている。ご自慢のナウマンゾウもゴマゾウに変わってしまっていた・・・
それだけでなく、服装と使っている道具からまず現代日本ではないと確信できる。
そして、ここがどの世界だかわかるヒントは父親の小作人が少年を呼ぶ名前で理解できた。できてしまったのだ。

「蔡瑁様、今日はお顔が優れないようですがいかがいたしましたか?」

蔡瑁、字を徳珪、真名を楽人。そう、三国志の登場人物である。少年は後漢末期の戦乱の時代に転生したのだった。

「あ、うん。心配かけてごめんね?特に何でもないから大丈夫だよ。」

楽人は近くまで様子を見に来た小作人を心配させないように何でもないと声を掛ける。

「でしたらよいのですが、わしらでもなんかできることはあるかもしれませんで、なんでも言いつけて下さいね。」
「うん、ありがとね。」

作業に戻る小作人を見ながら楽人はまた考え始めた。
(なんで三国志の世界になんて転生したのかわからんけど、蔡瑁って不味いよな・・・
 諸葛亮に敵対したうえ嵌められて殺されたかませ犬たよな確か。あれ何年後だっけ?でも40位だよな多分。)

楽人が想像してるのは演義での蔡瑁であって決して正史とは違うのだが・・・ひとまず置いておく。
しかし、三国志の時代と断定するには疑問に思うことがいくつかある。一つ目は真名という存在だ。
何故か楽人は自分の生前?の頃の名前がそのまま真名になっている。最初は意味が解らなかったこの存在、聞けば昔からの神聖なものであり勝手にその真名を呼んだら殺されても文句は言えないレベルでの大事な物だそうだ。
こんなもの現代にいた頃は全く存在を知らなかった。あれだけ書物が残ってたのに真名が一つも伝わってない?
それはないだろう。そもそも真名の存在すら伝承されてないのだ。誰でも一人必ず持ってるようなもので、なおかつ神聖なものだ。それだけ重要なら後世でも存在が知られているはずだ。三国志を扱った歴史書は充実してるのだから。

考え事をしてる間に少女がこちらに走ってきている。栗毛のおさげを揺らして何ともかわいらしい。
年の頃は楽人より2~3上だろうか。まだあどけない顔立ちをしている。

「わかさま~。凛をおいていなくならないで~!」
「もう追いついたのかよ・・・くっそ、次から戦法変えよう。」
「もうすぐ父上たちがおかえりになるんでお食事にするんですから早く帰りますよ!」
「へいへい。そんじゃ帰りますかね。」

凛と自分を呼んでいる少女は名前を張允といい、楽人が知る限り蔡瑁とともに諸葛亮に嵌められた男だったはずだ。
それが何故か目の前にいるのは女だというのだから・・・自分の知識との違いに混乱してくる。
しかし、そんなことは知らないとばかりに凛は楽人の手を引っ張り連れて行く。

とりあえず今はここまでで・・・続きは帰省してるのが帰ったらかな・・・

乙&誤字報告を
>>36――小高い丘の上に少年が一人ぽつんと地面に腰かけていた。
――小高い丘の上に少年が一人ぽつんと地面に座り込んでいた。  の方が正しいかと地面に腰掛けるだと違和感がります
>>少年は見た目から5~6歳程度くらいか。
少年は見た目から5~6歳程度か。  もしくは 少年は見た目から5~6歳くらいか。 程度とくらいは重ねるとあやふやすぎる気がします
>> 実は少年、本来は20代半ば程度の日本に住むごく普通の青年であったはずなのだ。
○ 実は少年、本来は20代半ばの日本に住むごく普通の青年であったはずなのだ。  半ばと程度も重ねるとあやふやが2重になってます
>>37諸葛亮に敵対したうえ嵌められて殺されたかませ犬たよな確か。
○ 諸葛亮に敵対したうえ嵌められて殺されたかませ犬(だ)よな確か。

うんうん、いい感じの導入ですねえ
ちょっと疑問点として原作の登場キャラたちの格好とか現代日本の田舎のおばあちゃんの服装を考えると…どうだろう?
まあ蔡瑁って日本人ぽくない名前なのでそう考えれば中国に転生した、くらいはすぐに感づきそうですが
あと私はこの2人について詳しくないんですが、噛ませ犬の相棒程度の存在だと性別不明→昔は男尊女卑が強かったので適当に男性化とかありそうな気も…
三国志の時代から1000年近く最近になる自国のことですら1192年作られたと考えられてた幕府が1185年に作られたと訂正されましたし

まあ面倒なことは置いといて、この先の動乱に向けてどれだけの手を打てるのかがこれから楽しみですね

いつも誤字脱字報告ありがとうございます。やっぱ多いですねェ・・・


疑問に関してなんですがまず服装から。
多分もんぺとか半纏とかの服装の事を言っているのかと思いますが・・・
http://henmi42.cocolog-nifty.com/yijianyeye/2006/07/post_258e.html
http://hajimete-sangokushi.com/2015/03/27/post-1923/
ここ見て頂くのが解りやすいかと。特に髪型に注目するといいかな?
これは農民の服装ではないですが、質を下げて、帯の下20センチくらいの上着とズボンみたいなのはいた感じにお団子頭。
田舎のおばあちゃんとはそれなりに違うかと。

蔡瑁張允に関してはおそらく男です。まず蔡瑁から。

蔡瑁は曹操に降伏した後、官職(長水校尉)を漢王朝から授かってる記録があるそうです。
官職もらえるのはほぼ男だけなので男でしょう。

張允はそういう記録はないですが・・・
1.王允など、允という名前の男が他にいる為、允の漢字は男に使われていたこと。
2.劉表の甥であるらしいこと。

なので多分男です。

あと、当時の女性で名前が残ってる人って相当少ないし兵士を率いるような女性で記録があるのはさらに少ないです。
戦国時代もそうですが防衛戦で夫の代わりに~とかが大半かと。
遠征で1月以上かかるようなら生理でいつ体調悪くなるかわからないですしね(生理が男尊女卑の主要因だと私は思ってます)
女性兵士ってWW2以降に生理薬の登場で実現したはず・・・



小野妹子「なんか文句あんのかよ」
ジャンヌダルク「所詮お飾りですから私は別枠なんですね」
冗談はともかく、もう少し有名どころ(公孫越とか)ならともかく噛ませ犬なこいつらの名前だけで三国志の時代だと思うのは森本一久とか、もしくは七本槍の地味な方の加藤の名前を聞いて戦国時代だと気付くようなものだと思うんですよ…このことから楽人君はかなり三国志好きなのかと思ったのですが演義しか知らないらしいですし、知識の偏り方に違和感を感じました
まあ知識の偏りと言う意味では原作主人公の一刀君も負けてはいないのですが

んん?蔡瑁ってそんな知名度低いですかね?

一番メジャーな三国志漫画であろう横山光輝版で劉備暗殺から周瑜に計略でやられるまで(楽人は諸葛亮と間違えてますが)
2~3巻にわたって活躍しつづけた有名なかませ犬だと思ってたのですが・・・

曹操に降伏した後も、孫権侵攻軍の水軍総大将になってる描写ありますし能力的にも認められてたかと。

日本の戦国時代で言えば明智光秀とまでは言わなくても、朝倉義景程度の知名度はあるかと思ってたんですが・・・

とりあえず投下始めます。

「お帰りなさいませ、若様、張允様。お食事の用意が出来ております。」

俺と張允が帰ったことを告げると蔡家に仕える女中長が出迎えてくれた。この家だけで十人以上も使用人がいるとか、なんか金持ちになったみたいで落ち着かないし、自分の家という感覚が薄い。家臣筆頭である凛の家族も一緒に住んでいるので、もはや家族みたいなもんだが・・・凛はそうは思ってはないみたいだ。

「ただ今戻りました!祭諷様と父上はどちらにいらっしゃいますか?」
「書斎に先ほどいらっしゃいました。若様に話したいことがあるので着替えたら来るようにとの言伝を賜っております。」
「わかった。そんじゃ飯の準備お願いね。」
「かしこまりました。」

女中に連れられて部屋に行き、外出用から部屋着に着替える。そして書斎へ行き、ノックをした。
「父上、呼ばれたんで来ましたよ~。」
「ん、楽人か。ようやく凛につかまったんだな。入りなさい。」

許可をもらい、部屋に入る。竹の香りが鼻腔をくすぐり、目にはどこを見渡しても竹簡の束が押しかけてくる。
そんな部屋の中に父である祭諷と張允の父の張伯が床几に肘をつきながら待っていた。

「ああ、お帰りを言ってなかったな。おかえり、楽人。」
「ただ今戻りました、父上。」

挨拶をした後用件を切り出そうとしたが、張伯がそれを遮って話しかけてきた。

「凛とは仲良くしてくれてるかい?楽人君。あの子は自分を楽人君の家臣だと必要以上に思い込んでるからね。そこが心配だよ。」
「俺には友達感覚で付き合ってくれればいいんですがね。あいつに前言ったこともあるんですが、「そんなことはできません!」で
 終いにゃ自分に言い聞かすように「私は楽人様の家臣です!」って。」

家臣とかむしろ俺が抵抗あるのになんで友達感覚で付き合ってくれんかね?この時代の価値観は知らないけど俺にとっては傅かれるって今までにない体験で結構むず痒いものなんだけどなぁ。

「やっぱりか・・・うちの娘見てると楽人君より年下のように思えるよ。楽人君は大人すぎるけどね。」

むしろ当然だよな?俺実質年齢20超えてるしな。まさかそんなこと言っても信じてもらえるとは思わんけどさ。
話がそれてしまったので父に改めて話しかける。

「それで父上、用件というのは?」
「そういやそれで呼ぶように言っておいたっけ。大連と話してたら忘れてたよ。」

おい、父上や。それはないだろうよ。とはいえ、床に置かれている竹簡や珍しい紙の文章を見る限り、仕事をしていたようだ。
蔡家の領地に関する報告や、管理を任されてる荊州内の鉄の情報などが所狭しと書かれている。

「で、話なんだが。3日後にはこの家から襄陽の屋敷に移るぞ。ちょっと登城しなくちゃいけなくてな。」
「それなら父上だけが行くのがいつもではないですか?なんで私まで・・・。」

ここから2日ほどの所にある荊州の州都であり、中心都市の襄陽にいつもは父達はいるのだが、年に数度はこっちに顔を見せに来る。
俺は話を聞くだけで襄陽までは行ったことがないのだ。ここで生まれて育ったのだし。

「登城する理由がお前だからだよ。楽人。お前を劉表様にお顔見せするんだよ。」

マジですか?

とりあえずここまで。

というわけでやってきました襄陽の街。考えてみたらこの人生初めての旅だわこれ。

しかし襄陽は広いね~。城門から30分かけてようやく蔡家の屋敷に着いたよ。さすが荊州の州都。
にしても兵士連れないと旅もできないのか・・・蔡家って荊州でも有数の大豪族みたいだし、見栄とか護衛とかの意味もあるんだろうけど落ち着かない。いつかは俺が継ぐことになってるからそこらへんは慣れないといけないかな。


親父曰く、ここまでの繁栄は現荊州牧の劉表様が来てからの10年間での発展で、漢王朝の皇族の中でもトップクラスに有能なお方なのだそうだ。そんな人主催の荊州中の豪族やら太守やら勢揃いの宴にご招待とか・・・礼儀正しくしないといけなくてめんどくさそう。まぁでも、宴は俺にはそこまで関係ない。そっちが理由で呼ばれたわけではないし。
劉表様の長女の御学友として呼ばれたらしいんだよね、俺。
何でも俺と同年代で、ちょいと体が弱いらしく、寄宿舎住まいの水鏡女学院には入れないらしい。
体さえ強ければ天下一の学問所である水鏡女学院に入ったんだろうがね。はてさて、どんな子やら・・・。

「わかさま、こっちのおやしきの方が大きいですね!」
馬車から降りると、凛が話しかけてきた。旅中も襄陽入ってからもさんざん話してたのにまだ話したりないらしい。

「この街には他にも沢山豪族の屋敷があるからな。それよりできる範囲で凄いの建てて蔡家の凄さを他に見せつけるんだよ。」
「よくわかりませんが・・・父上たちがすごいってことですね!」
「まぁそれでいいや・・・」

若干残念な頭の将来の腹心に溜息を覚えつつ、屋敷の中を歩いていく。宴は明日以降の話らしいし、今日は旅の疲れもあるから
昼寝でもしようかななんて思っていたらどこかから聞き覚えのある声が近づいてきた。

「が~く~と~!!!」
「うわっぷ!」
突然、目の前が真っ暗になり、体は全力で抱きしめられ、顔には何やらとてもやわらかいものが押し付けられていた。
い、息が出来ない!必死にもがいて抜け出そうとするが、抜け出せずますます息が苦しくなる。

「元気だったか?好き嫌いしてないか?こんなに大きくなってますます可愛くなったな!お姉ちゃんの事覚えてるか?お姉ちゃんはお前に会えなくてさびしくてさびしくてたまらんかったぞ!これからはずっと一緒だからな!さぁ一緒に寄宿舎に帰ろう!。」

矢継ぎ早に何か言われてるがそれよりも息が出来ないんだよ!

「おい、睡蓮!楽人をお前の胸で[ピーーー]気か!さっさと離してやれ!」
「え?・・・うわ!が、楽人大丈夫か!」

ようやく離されたけど、まだ少しきついな。しかし、相変わらずな義姉だ・・・

「大丈夫です、姉上。お久しぶりです。お元気そうで何より」
「うん、元気そうでよかったよ・・・。1年間も会えなくてさびしかったんだからな!」

蔡文、真名を睡蓮。私を生んだ時に亡くなったらしい母の連れ子で、そのために蔡家の血が入っておらず継承権のない義姉だ。
黒髪の鮮やかな美人なんだが、何よりもまず目が行くのがその豊満な胸だろう。すらりとしてるのにそこだけドカン!と質量のあるのはもう目がそこに行ってもしょうがないよね。

しかし、弟であるが好き過ぎて、将来を心配した親父に水鏡女学院に放り込まれた(試験はちゃんと合格してたが)のにまだその俺好き治ってなかったのかよ・・・。その胸で窒息させてこなきゃいい姉なんだけどな。



>>45さぁ一緒に寄宿舎に帰ろう!。」
○ さぁ一緒に寄宿舎に帰ろう!」
確かメール欄に saga を入れれば殺すがピーにならなかったはず
しかし、弟であるが好き過ぎて、
○しかし、弟である俺が好き過ぎて、

劉備が狙ったほどに肥沃な土地ですからねえ、そりゃ領主が優秀なのは当然か…原作で下から侮られてたのを見るにおそらく治世の名君のタイプだったんでしょうね
横山光輝読んだのもう10年近く前なもので大分忘れてますな…そっか、そんなに有名キャラだったか
水鏡には行かないのか…ちょっと残念

いつもありがとうございます。

劉備が狙ったというか、河北制した曹操に対抗できそうな土地が南で、揚州は孫家いたし、益州よりも近かったのもあるんでしょうが結果は史実の通り・・・天下二分の計でようやく河北に対抗できる人口差ですからね。(呉蜀合わせて魏の半分以下の人口だったみたいです。)

劉表は謀略も使える皇族では劉鳶とならぶ有能な人物なんですが(異民族やら豪族割拠の荊州を統一してるし)
死の間際に後継者関係がうやむやになったのが残念な人物ですね。

水鏡に関してはなんか女性化のイメージが思い浮かばないんですよね・・・女学院の長だから女性だろうけども。
仙人みたいな髭した爺さんのイメージが強すぎて・・・

弟子2人の普段の言動からして…貴腐人か男性だとしたらゲイ?が私のイメージですね
むしろ卑弥呼やチョウゼンの同類の可能性も(笑)
ちなみに主人公のお父さんはどんなイメージですか?

げいかぁ・・・水鏡の影響なら腐女子を大量生産する名門・・・嫌すぎるw

祭諷はあんましイメージないですが・・・性格的にはヤン・ウェンリーかな。能力ないけど。

能力のないヤンってつまりただの怠け者じゃないですかーヤダー
たしか原作であの二人がそれ系の艶本っぽいモノを隠すシーンがありましたが…あの時代にそういう本を描けるだけの余裕がある人って限られてますよね
いやーだれがかいたんだろうなー

にしても、なんで義姉さんが家に戻ってこれてるんだ?水鏡女学院って寄宿舎付だから理由なしの外泊とか難しそうだし親父ならともかく俺が来るなんて手紙でも貰わん限り知らないだろうが・・・

「凛もおっきくなったな!私がそばにいてあげられない代わりにお姉ちゃんとして楽人を助けてあげてくれ!」
「はいっ!睡蓮さま!」

お前か、凛。姉上もお姉ちゃん自覚するなら窒息攻撃をやめてくれ。

「あと、父上。司馬徽学長よりお手紙を預かっております。後でお読みください。」
「まず最初にいうべきことだろ、それ・・・」

そういや、家も水鏡女学院のスポンサーだっけ。劉表様が大々的に学問に支援してるから大商人とか荊州の大豪族とかも支援しててそれが襄陽が文化学問の先進地帯になるのにきわめて大きな貢献をしているとか。ご機嫌伺いもそりゃ来るか。

「そういえば義姉上は劉表様の宴に来られないのですか?」

凛は身内同前とはいえ、陪臣扱いだから出れないみたいだし。将来の側近育成も兼ねるんだろうから同性の年上の助言役はいた方がいいだろうし。残念な性癖でも水鏡女学院にはいれてその中でも中堅以上の義姉上はかなりいい位置にいるだろう。

「ああ、劉表様から止められたんだよそれ。元々、体が弱いって話で水鏡女学院にはいれなかっただけでご息女様本人は憧れてたみたいだからね。休学してまで自分の御学友になってもらいたくないんだそうだ。」

成程ねぇ・・・そしたら女学院にはいれない男かまだ入れる年齢にない子供に限られるか。
年上すぎる異性とかも除外だろうから実質同年代の子だけだろう。

ならまだいいかな。子供同士でまず最初は遊ぶとかそのくらいから始めるだろうし。大人に交じって社交辞令の飛ばしあいに混ざる必要はなさそうだ。多少は子供同士でもするだろうけどさ。

「うん、同年代の友達作るつもりで行くか。」
「楽人も周りに凛も含めて年上か家臣しかいなかったし、ちょうどいいだろ。そのくらいの気持ちで行けばいいさ。」

しかし、楽人の予想は大いに外れることになる。劉表の性格を計算に入れてなかったのだ。
あったことのない人間の性格などそう簡単には考慮できないのでしょうがないのだが。

乙&誤字報告(?)です
>> 凛は身内同前とはいえ、
○ 凛は身内同然とはいえ、
>>残念な性癖でも水鏡女学院にはいれてその中でも
○残念な性癖でも水鏡女学院に入れてその中でも  平仮名だとちょっと読みづらいです

学校に投資してたとか為政者としてやっぱり優秀だったんだな、しかも劉表自身だけじゃなくその家臣もとか…

いつもありがとうございます!

この時代の中国って儒教の影響で徳治主義(君主の徳が高ければ政治は丸く収まる)って考え方が大勢いますしそうなると一番わかりやすい徳の一つって寄付だと思うんですよね。あとは罪を許すとか税金安くして民に還元するとかですがそれは為政者としては難しいですし。

部下とかがやってるのは劉表のある意味脅しですw
(俺もやってるんだから徳の高い俺の部下のお前らももちろんやるよね?)とかこんな感じw

政治が丸く収まるというか…当時の中国って天災とかが起きるのは君主の徳が低いせい、みたいな考え方でしたっけ?
そりゃ善政敷けば外敵は別にして普通は丸く収まるわな、と思わせてまさかの雨が降らないのは領主のせい、という超理論
まあそういえば水鏡さんって孔明達が有名になる前から高名な塾だったっぽいし手厚くすれば徳を積んでると周りに宣伝できるわけか
そもそもこの時代だと学校に行けるのは名家と言うか金持ちだけだから実質先行投資とも見れるか(塾に通う子の実家とも顔がつなげるし)

まさにそんな感じです。

劉表・・・寄付することで徳の高さを宣伝できる上に荊州内に限らず、中華全土の裕福な身分への懐柔にも効果あり。

水鏡・・・学園の経営が楽になるだけでなく、皇族からも認められた天下の名門の評判ゲット。志願者も増えるよ!

こんな感じで両者かなり御得なんですよね。劉表の家臣も寄付してるのは劉表の無言の圧力もありますが、それと同等以上に徳の宣伝にもなるし。

はい、みなさんどうもこんにちは。楽人です。いや、やっぱり楽観はよくないですねアハハハハ・・・
今私が何してるかって?それはね・・・

「やぁ、初めまして蔡瑁君。いつもお父上には仕事を助けてもらって助かってるよ。今日はよろしくね。」

「アッハイ。ヨロシクオネガイイタシマス・・・。」

劉表様と1対1の面接中なんです―――!

正確には隣に劉表様のご息女である劉琦様もいらっしゃるけど・・・まぁ多分会話には絡んでこないよな。
俺に顔見せるためか、劉琦様がなつくかどうかも調べるつもりなのかね?

ええ、まさか劉表様がここまで積極的に娘の御学友選別するとは思いませんでしたよ、はい。
何聞かれるんだ俺・・・

「親ばかと言われそうだが可愛い一人娘の為にできる限りのことしてあげたくてね。少し質問させてもらうよ。」
「お、お父さん!」

あ、劉琦様顔真っ赤にして恥ずかしがってる。地味でおとなしそうな印象だったけどこうしてみるとちょっとかわいい・・・

「さて、最初の質問だ。君は20年後には何がしたいかな?娘の側近になった状態でさ。」

いきなり難しい質問が来たんですが・・・どう答えりゃいいんだこれ。

「そんな考えなくてもいいさ。ただ、したいことを語ってくれればいいさ。」

10にもならない子供にそんなこと聞いてどうすんだと思うんだが・・・こっちだとこれが普通なのか?

「そしたら・・・交易がしたいです。」
「交易?どうしてかな?さっきこれを聞いた子は平和の為に頑張りたいって言ってたけど。」
やっぱそういう漠然としたものになるよな。そりゃ。

「昔、父の仕事の関係で仲良くしてた商人の方が、扶南国という所から届いた椰子の実というものをくれたんです。その味が忘れられなくて・・・もっと交易が活発になれば椰子の実もたくさん食べられるかなって。」
「ふむ・・・。」

劉表様考え込んじゃったよ。え、これOKなの?アウトなの?

乙&誤字報告です
>>56「親ばかと言われそうだが可愛い一人娘の為にできる限りのことしてあげたくてね。少し質問させてもらうよ。」
○ 「親ばかと言われそうだが可愛い一人娘の為にできる限りのことをしてあげたくてね。少し質問させてもらうよ。」
微妙なところですが 「お、お父さん!」  は 「お、お父様!」  の方が領主の娘としてはポイ気がします
まあ年齢を考えるとどちらでも問題はないかもしれませんが…なんとなく劉表様はそういう躾に厳しそうなイメージが

今回は娘さんへの顔見世という突発事態!(笑)主人公は中身年齢足しても年上の劉表様にどこまで見透かされるでしょうか?
それにしても20年後とは…年齢一ケタの餓鬼に聞く質問じゃないよな、何考えてるなろう?

「では次の質問だ。その交易を増やす為に何が足りてないと思う?少ないとはいえ、今も椰子の実はここを通って洛陽の都まで運ばれているんだ。君ならどうするかな?」

やっぱり子供に話す質問じゃないよなぁ・・・何を目的にしてるんだかわからんからどう答えりゃいいんだこれ。とりあえず必要そうなの思いついた限り言っとこ。

「そうですね・・・やっぱり安全に扶南国まで行けることが一番大事だと思います。まずは街道を安全にして扶南国まで行きやすいようにしたいです。」
「うん、それは大事だよね。私もそれは頑張ってるつもりだよ。でも、交易は少ないよね。」

流石にやってるよね、街道沿いの盗賊やら異民族退治は。ってことは聞きたいのはまた別の事か・・・むずいな

「次に、椰子の実を買いたいと思う人を増やすことだと思います。買いたい人がいないのにわざわざ遠くまで行く人はいないですしそもそも椰子の実を知らない人も多いと思います。なので椰子の実を知ってもらって、買いたいと思う人を増やすのがいいです。」
「成程ね。沙良は椰子の実を知ってるかい?」
「いえ、聞いたことないです・・どんなものでしょう?食べ物みたいですけど・・・」
「茶色い大きな殻につつまれた中の果汁を飲んだり料理の調味料みたいに使う食べ物さ。油も取れるらしいね。確かに、沙良でも知らないとなると実際に食べたことある人や扱ったことのある人でないと分からないだろうね。」

荊州のトップの子供で知らないとなるとやっぱ知ってる人は少ないだろうな。嗜好品の類だし、富裕層でも一握り程度かな?

「にしても宣伝とはね・・・君は軍人よりも商人の方が向いてそうだ。蔡諷も軍人らしくはないがね。」
「そうなのですか?」

確かに鎧着てるの似合わんとは思うけど、蔡家の兵五千率いて賊退治なり異民族退治なりしてるんだからそれなりに風格はあるはずなんだが。

「君のお父さんと最初に会ったのはこの襄陽だけど覇気が無いというか、見た目からは蔡家の当主だとは思わなかったよ。自己紹介で聞いてびっくりしたもんだ・・・って話がそれてたね。質問の続きに戻ろう。」

その後はまぁ、思ったよりも普通の質問だった。趣味とか特技とか何が学びたいかとか聞かれたくらいで終わったけど、結局最初の質問の目的が分からなかったな・・・すごい気になるんだけど。

で、今はその学友候補全員集まって食事取って談話なんだけど、やっぱりどの親も学友になってほしいのかすげー人数多いんだわ。百人くらいはいるのかなこれ。ある程度のグループが出来てて俺は豪族の子のグループにいるけど、他にも官僚の子とか士大夫の子とかがグループ作ってるな。で、荊州最大の豪族の子の俺に大体の子供が敬語で話しかけてきて凄い気まずいんだが・・・何であれ例外な奴ってっているよな

「ふふん、私の類まれなる美貌と頭脳なら蔡家であろうともあんたよりも確実に御学友間違いなしよ!」
ただ今、すごいウザいのに絡まれてます。



修正

×何であれ例外な奴ってっているよな

○何であれ例外な奴っているよな。

乙でーす
>>やっぱり子供に話す質問じゃないよなぁ・・・
とありますが やっぱり子供に聞く質問じゃないよなぁ・・・ の方が自然かなと思います
美貌と頭脳…劉表様の部下でおそらくは文官タイプの人って言ったら…あの人か、それとも、誰だろう?

いつもありがとうございます。

確かにそっちの方が自然ですね・・・

美貌と頭脳(笑)の子供に関しては多分今後出すオリキャラの中でも特に残念で有名な子です。優秀ではありますが。

「ふふふ!この私を前にしてはあなたも手も足も出ないのね!やはりこの馬幼常が最も優れているのね!」

いや、呆れて声が出ないだけです。こんなに競争心の強い奴初めて見たよ・・・
まぁ、美貌は自慢するだけあって美しい。美人ではなくかわいい系だが100人近くいる中でもひときわ目立っている。尤も、言動と行動で目立ってる方がデカいが・・・後、俺の顎の下に入るほど身長が低い。同い年ではまずないだろう。そう考えると、ちっちゃな子供が大人ぶって自分はすごいんだと言ってるだけの事だし、こっちもそこまで気にするつもりも必要もなさそうだ。

言動の端々には頭の良さが窺える言葉もあるし、優秀なんだろうけどこんな気の強いのを大人しそうな劉琦様に付けたらどうなることやら・・・まずこの調子で面接してたなら落ちてるだろこれ。

「ちょっと!なんか言いなさいよ!まぁ、何か言っても私が全部論破してあげるけどね!」
「幼常ちゃんだっけ?、とりあえず牛乳をたくさん飲みなさい。もっと頭良くなるから。」
「ちゃん付けしないでよ!私の方がすごいんだからさま付で呼びなさい!で、なんで牛乳飲むと頭良くなるのよ?あんな不味いもの飲んだって頭なんかよくはならないわ。」
うわぁ・・・流石にここまで自信過剰とは・・・年上だと思う同格相手にさま付で呼ばせようなんて儒教的にまずい気がするんだがこいつ考えてないのか?

「あれ?私が勝てることが出来たみたいだね。幼常ちゃんは牛乳飲めなくて負けるんだね・・・。」
「!!!そ、そんなこと言ってないでしょ!飲んでやるわよ牛乳位!あんたなんかに絶対に負けないんだから!だからその発言撤回しなさいよ!」

やべぇ、こいつ頭のいいバカだ。操縦めっちゃ楽じゃん。

乙でしたー
ああ、登山家の子供時代か
この人は想定外だったな、自分の中で頭脳派(笑)だったもんで

馬幼常が…優秀?
単純に幼名を知らないのかそれとも三国志知識に振り回されないようにして自分の目で見たものしか信じないように心掛けてるのか

馬謖に関しては軍任せないで参謀やら補給だけやらせとけばそこそこ優秀だと思うんですが、どうでしょうね。
孔明の補佐してた時の助言は間違いがなかったみたいですし。

あと、いくら言動がよくても行動が伴わない人って結構いますよね・・・
その典型が馬謖だと思ってます。

乙です

諸葛亮と馬ショクは個人的な付き合いもあったから諸葛亮の贔屓目もあったんだろうけど
諸葛亮がよく傍に置いて仕事まかせるくらいだから有能ではあったんじゃないかな

将軍としてはともかく参謀、官僚としては

ガイ亭の戦いは馬ショクの初陣だったみたいだし実戦経験がないと負けるのはまあ、ね・・・

戦上手の徳川家康とかも若いとき結構やらかしてるし

ただ史実でも経験豊富な王平の諫言を聞かなかったのはエリート意識が高いのか頭が
硬いのかわからないけど馬ショクのダメな部分だよね


まだまだ序盤だからこれから登山家さんがどうなるのかも気になるねえ

最近更新ないけど大丈夫だろうか?

さて、どうやってこの幼女を愉快に導こうか考えていると、官僚グループの子供たちの方から一人の少年がこちらへと向かってきて
幼女にチョップを入れながら話しかけてきた。

「こら!梅花!お前何やってるんだ!蔡徳圭殿、妹が大変失礼をば致しました・・・」

少年が幼常ちゃんを叱って無理やりこちらに頭を下げさせてくる。妹って言ってたしおそらく馬家の人間だろう。
しっかし、会ったことが無くとも名前が知られているのはなんかこそばゆいね。こっち知らない人も多いから気まずいよ。

「いえ、こちらも楽しんでお話しさせていただいておりましたのでお気になさらず。貴方は幼常殿のお兄様ですか?」
「はい、馬季常と申します。蔡徳圭殿とお話しできる機会を作ったことだけは妹に感謝しております。」
「もしや・・・宜城の馬家の白眉殿でしょうか?私と同い年ながら神童の誉れ高い。こちらこそ出会いに感謝せねば。」
「噂だけが独り歩きして、実情と違う私が生まれてますが宜城の馬家の者です。」

照れくさそうに頬を掻く仕草にあどけなさが残ってるが、立ち振る舞いや所作は同い年とは思えないほど堂々としている。
この少年が馬良てことはこっちで頭抑えながら俺を涙目で睨んでるのは馬謖?マジかよ・・・



すいません、久々に投稿です。

人間って10メートルくらいなら飛べるんですね・・・車に引かれて利き手骨折の1週間検査入院・・・

ギプス外れて動かせるようになったんで、リハビリしながら書いてきます。

マジでリアルで大事だったのか!?
無理しないでね
ところで>>宜城の馬家の白眉殿 て言ってるけどこの年頃からすでに高名なの?幼少期に何してたっけ、馬良さん

ん~・・・馬良の白眉に関しては

・赤壁後、劉備に仕える(このころ20代前半)
・郷里にいた頃から白眉優秀との噂が立っていた(遅くとも15~20位には呼ばれてた?)

みたいなので11歳位でも豪族同士、親が自慢話するくらいの宴はやってたでしょうし、そこで聞いててもおかしくないかと。
11で白眉とか相当やばいですがw

そこらへんの設定はガバガバです・・・w

ガバガバでもこの際構わん

世界には生まれてすぐに戦場で活躍する戦国武将が出るゲームもあるし

ま、そもそも恋姫世界ですから・・・劉備と孫権と張角が同年代な世界観ですもんね・・・いまさらですw

俺でも名前知ってるレベルの優秀な人だし、このまま仲良くなっとこう。馬謖の伝手はいらんけど。

「蔡徳圭殿もあの蔡家の次期当主としてお名前はかねがね伺っております。そちらの方がよほどご高名ですよ。」
「私の場合、家の名前が有名なだけで大して個人で有名になったわけではありませんので・・・馬季常殿の方が素晴らしいですよ。」

そう、私が有名なのは蔡家の将来の跡取り息子だから。
荊州で一番大きい豪族であり、劉表様の信頼厚く、1万の軍勢を当主が用意でき、戦略物資である荊州内の鉄の管理を任されてる
あの蔡家だから・・・跡取りの私にもおべっか使うのが多いこと多いこと。ここにいる連中でも大体はそんな連中の仲間だ。

「できれば家の事なしに気兼ねなく話せる友人が欲しいものです・・・」
ふと言葉を漏らすと、馬良が気まずそうな顔をしながらこっちを見ている。やべ、ちょっと気まずい・・・

「ふん、私が将来のしあがってあんたなんか家来にしてやる予定なのにそんなの気にしてるの!?無駄よ無駄!」

突破口は今まで会話に混ざれなかった馬謖ちゃんからだった。さすがKY。今友人が欲しい言ってるのに論点もすり替わってるし。


>>馬謖の伝手はいらんけど。
お前名前聞いただけで登山家さん毛嫌いスンナ!!()
実際TSしててまだまだ小さい今の状態からなら調…矯正することも可能かもしれないじゃナイカ
恋姫世界だと名前で判断すると失敗しそうなのは呂布とか董卓が筆頭だな、あと張角と言うか黄巾の乱だな

「幼常ちゃん私が欲しいって言ってるのは家来じゃなくて友達だよ。もし将来家来になったとしてもそれは友達ではないでしょ?」

つーか家臣ならもうすでに凛を初めとして蔡家累代の人たちがいるしなぁ・・・一緒に住んでる人はもう家族みたいだけどさ。
蔡家関係除くと蔡家の息子としか扱ってくれないし、素直な子供同士の交流もできやしない。

「ふん!ならお兄様を友達にすればいいじゃない!あんたじゃ頭の出来が釣り合わないけどね!」
お、いいこと言ってくれたな。罵倒しながらでないと言えないのが残念ではあるが・・・まぁ治るだろ。

「梅花!お前はホントにもう・・・!いい加減にしろ!ちょっとあっち行ってなさい!」
流石に兄貴が切れたか。まぁそうだろうなぁ・・・普通子供なら切れるよなこんなこと言われたら。
俺は中身は成人してるし、子供の戯言だから気にしないけどさ。
あ、幼常ちゃんもう完璧泣くなこれ。肩震わせてうつむいちゃったよ・・・

「な・・・何よ!なんでそいつの肩持つのよ!お兄様のバカ―!」
泣きながら走り去っていく幼常ちゃんを見ないで馬良がこっち向いて片膝ついて来た・・・って、ええっ!?
よく見ると馬良も肩震わせながら顔面蒼白になってる・・・。

「か・・・重ねながら妹の言動・・・ま、誠に申し訳ございませぬ・・。私にできることでしたら何なりとお申し付けください・・」
いや、ちょっと待って!なんでそこまでの事態になってるの!こっち何とも思ってないのに!?思いつめすぎでしょ!?

「き、季常殿。まずお顔を上げてください!私は別に気にしてないですから!」
「しかし、これほどの非礼、何を持ってお詫びすれば・・・私には想像もできません。」
もう額を床に付けて

少し落ち着いてきてようやくここまで向こうが顔面蒼白な理由が思いつけたよ。結局は俺が蔡家の跡取りだからだ・・・
良くも悪くも影響がデカすぎるんだ。今回は完全に悪い方だな。

馬家はうちの隣というわけではないけど、近場に位置する宜城に本拠を構えてる。
鉄の荷止めはたやすいだろう。そしてすぐに軍隊を送れる。

馬家も豪族とはいえ、兵士は2000いるかどうか・・・蔡家は最大で1万は出せる。それを恐れてるんだろう。
自分と妹のせいで自領が危ういなんて大人でもそりゃこんな顔になるわ・・・


乙でしたー
>>自分と妹のせいで自領が危ういなんて大人でもそりゃこんな顔になるわ・・・
大人ならともかく子供がそういったことをしっかりと理解してるあたりが白眉の白眉たるゆえんかねえ
頭でっかちというか子供特有の万能感のある幼常はそのあたり全く分かってないようですが…この人山登りが大好きなことに目を瞑れば孔明が斬るときに泣いたほどの才能の持ち主なんだけどねえ

それに関しては政略か戦略かの違いだと私は考えてます。

孔明の補佐といえども仕事はいろんなのがあるわけで・・・
馬謖の逸話って大体軍事絡みなんですよね~。外交の使者とかの話は私は聞いたことないですし、内政も…。
畑違いの話だとしたら優秀だとしても専門家には及ばんよねってことで・・・。

そういえば楽人君って戦闘力はどの程度なんだろう?
鍛えていけば最終的には公孫賛とやり合えるくらいにはなるんだろうか

しかも荊州は劉表様の下に一個の集団ではあるが緩やかな連立政権と言った感じでその配下の豪族のすべてが劉表様に心から従ってるわけでもない。領地の境界を巡っての豪族同士の戦も時たまおこる。蔡家から攻撃が来るかもしれないと考えるのも考えすぎではない。
土下座に近い形の馬良を何とか顔をあげさせようと肩をつかんで上に持ち上げる。上げた顔には涙がたまってる。

「季常殿、とりあえず落ち着いて下さい!そんなことしなくていいですから!」
「しかし・・・それではなんとお詫びをすれば・・・他には私の首位しか出せるものが・・・」
おいぃ!?ちょっとやばい方向にお詫びがいってるんですけどぉ!?そんなもん貰ったらこっちが罪の意識半端ないわ!
お詫びさせないと気がすまなさそうだし、なんか簡単なお詫びにさせないと・・・

「今度襄陽の街を案内してくれればそれでいいですから!そのくらいでいいんです!」
このくらいなら大丈夫だろうか?まぁ今から友達になってくれ言ったら幼常ちゃんが言ったみたいな家来にしかならなそうだし・・・
おいおい仲良くなれればいいや。

「その程度でよろしいのですか・・・?」
「ええ、実は私、今回初めてこちらに来たのでまだ街を見てないのですよ。ですので私と・・・あともう一人案内していただければそれで十分です。」

ついでに凛も一緒に案内してもらうか。あいつも多分水鏡女学院へ行くだろうし。
馬良の顔もだんだんと赤みが戻ってきた。やっぱ怖かったんだろうなぁ・・・

「かしこまりました、私に出来うる限りの力でご案内させていただきます!」
「よろしくお願いいたしますね。」
「はい!所で申し訳ございませんがちょっと妹を探してきてもよろしいでしょうか・・・?あれを放っておくのも不味いので・・・」
ああ、確かに私にまでかみつくし泣いてたからなぁ・・・何するかわからんか。

「ええ、是非行ってあげてください。ただ、子供のやることですんで許してあげてください。」
「ありがとうございます。ではこれにて失礼いたします。」

馬謖が泣いて走って行った方に向けて向かう馬良を見送るとこちらを眺めていた一人が小走りで向かってきた。
流石に土下座までしてた馬良と俺のやり取りは周りの注目の的になっていた。

>>他には私の首位しか出せるものが
なんでや!?恋姫世界なんだし真名を差し出すなりもう少し頑張れよ
>>「はい!所で申し訳ございませんが
ところで は平仮名の方がいいと思いますよ
ところで土下座って日本の文化じゃなかったっけ?よく二次創作で主人公が土下座してよく分からないが誠意は伝わった。ってなる場面を見た気がするんですが

>>他には私の首位しか出せるものが
なんでや!?恋姫世界なんだし真名を差し出すなりもう少し頑張れよ

確かに・・・!?作ってる最中は全く思い浮かびませんでしたね・・・

>>「はい!所で申し訳ございませんが
ところで は平仮名の方がいいと思いますよ

そっちの方が分かりやすいですかね?了解です。

土下座に関しては・・・中国で跪拜(両膝を着いて行う目上の人への拝礼。)というのがあり、そっちを使おうとも思ったんですが
分かりにくいだろうし、普通に通じる土下座としました。

二次創作でに土下座が通じないというのは私も見るのですが・・・ヨーロッパならともかくアジアでは跪拜の他にも結構両膝を着いた
最敬礼がありますんである程度意味通じてもいいと思います。

この場合主人公(日本人)以外が先にやったから違和感があるのかも>>土下座
まあ>>土下座に近い形の馬良
とあるから正確には土下座をしたわけじゃないんだけど

お体大丈夫でしょうか
1か月ほど経ちますしそろそろ普通に動けるようになったのか、まだギプスが取れないのか
続き楽しみに待ってます

めりーくりすます

リアルが忙しいのかな

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