モバP「アニメ2ndSEASONまであと2週間か…」 (39)

モバP「また芳乃の活躍が見れるかと思うと、楽しみで仕方がないなぁ」










芳乃「…そなた……」



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※注意事項

・シンデレラガールズのSSです

・誤字、脱字には目を瞑って下さい

・一人称、口調に違和感があり、キャラ崩壊注意

・R-18展開はありません



芳乃「そなた…前にも申しましたが、わたくしは“あにめ”なるものに出ておらぬのでしてー」

モバP「えっ?」








モバP「はははっ、何言ってるんだ。第1話から最終話まで全話出ていたじゃないか」

芳乃「」

モバP「毎週出てきては、陰でCPのサポートしていただろう。俺は覚えているぞ。」

モバP「3話ではNGの初ステージの時、舞台裏で3人の緊張をほぐし、8話はCandyIslandの3人を観覧席から見守っていたよな」

モバP「特に13話はゲリラ豪雨を使役し、ライブの時間を延長して美波に回復する時間を与えただろう。あの時は胸が熱くなった…」



芳乃「そなたぁー!」ガバッ

モバP「……どうしたんだ芳乃。急に抱き着いてきて」

芳乃「もう良い…。もう良いのでしてー…」グスッ

モバP「ははっ、何を泣いてるんだお前…」

芳乃「そなた…わたくしには分かってるのでしてー」




芳乃「そなたは、わたくしが“あにめ”に出られないのは、自分のプロデュースが悪いと思っているからなのでしょー」

モバP「……いや、違うんだ…芳乃はちゃんとアニメに…」








芳乃「でも、それは違うのでしてー」

芳乃「そなたもご存知の通り、わたくしはアイドルになってまだ日が浅いのですー」

芳乃「しかし短期間にも関わらず、今のわたくしには驚くほどたくさんのファンができたのでしてー」

芳乃「これも全て、そなたのプロデュースが成せる結果なのでしてー、わたくしはそれに大変感謝しているのですー」

モバP「………だけど芳乃。お前はアニメに…」

モバP「………だけど芳乃。お前はアニメに…」








芳乃「そなたー?そなたとわたくしの目標は何でしてー」

モバP「…!」

芳乃「そなたと初めて会った時にー、そなたはある探しものを求めてましたー」

芳乃「しかし、それに“あにめ”なるものは含まれて無かった筈なのでしてー」

芳乃「そして、わたくしが探しものを尋ねた時、そなたはわたくしに対しこう述べましたー」



芳乃「……俺と…」


―――――――――――――――――――


モバP「俺とトップアイドルを目指してくれませんか?」


―――――――――――――――――――



芳乃「あの時のそなたの言葉には、とても清く、熱いものを感じたのでしてー」

芳乃「わたくしはーその思いに応えたくー、アイドルになる決心をしたのですー」


モバP「芳乃…」

芳乃「確かに“あにめ”に出ることは、わたくしたちの目標に大きく近づく事なのかも知れませぬー」

芳乃「しかしそれを目標に定めてしまうば、わたくしたちの歩みはそこで止まってしまうのでしてー」

芳乃「そなたにはもっと先を見据えて、わたくしと供に歩んで欲しいのですー」

芳乃「だからそなたー…」



芳乃「辛い時は一人で抱え込まず、もっとわたくしを頼って欲しいのでしてー…」

モバP「……ほんと駄目だな…俺は…」

芳乃「そなたっ…!」







ギュッ
芳乃「!」

モバP「ありがとう、芳乃。おかげで目が覚めた」

モバP「お前の言う通りだ。俺たちは確実に成果をあげていたんだ。例え少しずつでも、俺たちは目標に近づいていた…」

モバP「だけど、周りのアイドル達がアニメ効果で急激に人気が上昇しいくのを見て、…焦ってしまったんだ」

モバP「だから目先の利益に目が眩み…あげく自分で暗示をかけて現実逃避までしていた…」


モバP「……探しものは、すぐ近くにあったのにな…」


モバP「ごめんな、芳乃。今まで苦しい思いさせてしまっただろう…」

モバP「だけどこれからは、辛い時にちゃんとお前を頼るよ。そして俺も、お前が辛い時はお前の力になる」

モバP「まだまだ頼りないプロデューサーかもしれないが……もう一度…」






モバP「俺と、トップアイドルを目指してくれないか?」


芳乃「…そなた」

芳乃「……元よりわたくしは、そなたとの夢を諦めてはおりませぬ故…」






芳乃「こちらこそ、よろしくお願いするのでしてー」

モバP「…ありがとう、芳乃」

芳乃「……それで、そなたー」
モバP「?」








芳乃「そろそろ抱擁から解放してほしいのでしてー…///」カァァ

モバP「えっ…?……あっ」バッ

モバP「ご、ごめん芳乃!強く抱きしめすぎた、痛かったのか?」

芳乃「いえー、その様な事はありませぬがー…」




芳乃「…ただ少々、恥ずかしゅうございましてー///」ボソッ
モバP「…あ、あはは」





芳乃「……気付けば、日をまたいでたのでしてー」

モバP「!?」

モバP「芳乃っ!ちょっと待っててくれ」ドタバタッ

芳乃「?」

モバP「ほら、これ」

芳乃「……これはー?」






モバP「誕生日おめでとう、芳乃」






芳乃「…そなた!わたくしの生誕日を覚えてまして!?」

モバP「担当アイドルの誕生日なんだから当たり前だろう?…元々はこれを渡す為に、お前を事務所に留めてたんだから」

モバP「その時が来るまで適当に談笑するつもりだったけど……途中で俺が変な事を言い始めてたせいで、大事になってしまったな…」

芳乃「………」


芳乃「……今ここで開けてもよろしくてー?」

モバP「!…ああ、いいぞ」


パカッ




芳乃「…すごく綺麗な簪(かんざし)なのでしてー」

モバP「和風な芳乃に似合うと思ってな」

芳乃「この簪の装飾はー、石でございましてー?」

モバP「ああ。お前石ころ集めが趣味だっただろう。石ころとは違うが、それは7月3日の誕生石だ」

モバP「ひとつは『シトリン』といって、11月の誕生石でもある。新しい出会いや、チャンスに巡り会う、物事のスタートを切るのに適しているらしい」

モバP「もうひとつは『ロック・クリスタル』、いわゆる水晶だ。優れた浄化作用でお守りとしても活躍し、調和をもたらして持ち主や、周りのモノの能力を向上させる効果もあるそうだ」

芳乃「ありがとうございますー。大切に使わせていただくのでしてー」

モバP(皮肉にも、今の俺たちにとって相応しいプレゼントになっちゃったなぁ…)

モバP「それじゃ、寮まで送るよ。今日は色々とごめんな」

芳乃「いえいえー。そなたと新たな契りを結べて、わたくしには幸せなひと時だったのでしてー」

モバP「…その誤解を招きそうな発言は事務所でしないでくれよ」

モバP「……なあ、芳乃」

芳乃「何でしてー?」

モバP「次のアニメ……もしかしたら、お前が出る事があるかもな…」




モバP「アニメが、毎週楽しみになるな」

芳乃「ふふっ。そなたー」





芳乃「元よりわたくしはー、“アニメ”を楽しみにしてるのでしてー」




 〈終〉



G4Uで芳乃を愛でながら

アニメ再開を楽しみにしてる

今日この頃




こんなSSに付き合っていただきありがとうございました。

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