ユノア「そうね!しかも驚かないでねキオ……なんと!ガンダムAGEは第3部、キオ編からの参戦!つまりキオ、あなたがAGEの主人公として出るのよ!」
キオ「ええっ!?本当に!?」
アセム「ははっ、やったなぁキオ!」
キオ「い……いきなり僕から!?じいちゃんや父さんの方が良かったんじゃ……」
エミリー「……気にしなくて良いのよ、キオ。お爺ちゃんやあなたの父さんの世代からの参戦だと、他の作品と時代とかを合わせるのがすごく大変になると思うの」
キオ「でも……」
ロマリー「キオ……お母さんもあなたが一番適してると思うわ。だから胸を張って頑張ってきなさい、ね?」
キオ「……!うん、皆……ありがとう!」
フリット「……フン!くだらん!すっかり舞い上がりおって……お前たちは少しはしゃぎすぎだぞ……!」
キオ「! じいちゃん……」
アセム「父さん……何もそんな言い方……」
フリット「ニンテンドー3DSソフト スーパーロボット大戦 BX(6640円+税)の発売予定日は2015年8月20日でまだまだ先だと言うのに……全くお前たちときたら!!」
アセム「父さん……!」
キオ「じいちゃん……!」
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エミリー「じゃあ、早速お祝いにしましょう」
ユノア「そうね!うわーすごいご馳走!」
ロマリー「キオ、あなたのお祝いよ。沢山食べてね」
キオ「うん!ありがとう!」
アセム「しかし……初参戦なのにパッケージに出演できなかったのは少し残念だったかもな」
キオ「うん……でもガロードさん達も初めて出演した時はパッケージの撮影メンバーに入れなかったらしいし、僕達だけじゃないみたい。仕方ないよ」
フリット「参戦作品が多い以上は入れぬ作品が必ず出るものだ。誰かが下がらねばならぬのなら新参である我々が譲るのも当然だろう」
アセム「そうか……そうだな……そもそも入れなかったのはAGEだけじゃないしな。同じガンダムからは00とUCの人達と共演か……仲良く出来ると良いなキオ」
キオ「うん!」
アセム「……ところで個人的にはあとこの騎士ガンダムというのが気になるんだが……これはガンダムなのか?」
キオ「……さぁ」
フリット「……」
キオ「でも……大丈夫かな……僕、他の作品の人達と上手くやれるかな……」
フリット「フン!お前なら大丈夫だろう。何も心配することなどあるまい」
キオ「! そうかな……」
フリット「ああ。私が保証しよう」
キオ「じいちゃん……!うん!僕、じいちゃんに言われたら自信が湧いてきたよ!」
フリット「ああ」フッ
アセム「……」
アセム(個人的には他の作品の人とどうなるのか一番心配なのは父さんなんだがな……)
キオ「参戦する以上はやっぱりAGE-3がどんな感じになるのか気になるよね!」
アセム「ああ、そうだな。AGE系ガンダムは意外と武装が少ないからな……どうなるか……」
キオ「ウェアチェンジもあるしね」
フリット「フン!くだらん!今からそんなことを気にしてどうする!」
キオ「! じいちゃん……」
アセム「父さん……何もそんな言い方……」
フリット「例えどんなステータスで参戦しようとAGEの機体はレベルと改造度をMAXにするだけだ。何も変わりなどせん」
キオ「じいちゃん……!」
アセム「父さん……!」
エミリー「やっぱりいくつになっても男の子ねぇ……」ウフフ…
ユノア「そうねぇ……」ウフフ…
ロマリー「ああいうのは私たちにはわかりませんねぇ」ウフフ…
プルルルルルルルッ プルルルルルルルッ
フリット「……む?」
キオ「じいちゃん、電話?」
フリット「ああ。アルグレアスからだ」 ピッ
フリット「フリット・アスノだ」
アルグレアス「ああ、アスノ司令。私です」
フリット「アルグレアスか。どうした?」
アルグレアス「はっ!言われていた例の事、準備整いましたので連絡をと思いまして」
フリット「そうか……すまないな」
アルグレアス「いえ。それと……スパロボ参戦おめでとうございます」
フリット「ああ。ありがとう」
キオ「アルグレアスさんと……一体何を話してるんだろうね……」
アセム「さぁな……」
フリット「それでは例のアレは問題なく実行できるという訳だな……」
アルグレアス『はい。司令のご指示通り、全ての連邦軍軍人と職員にスーパーロボット大戦BXの購入を義務付けました。布教用・保存用・観賞用の最低3つの購入を加えて指示する予定です』
キオ「」
アセム「」
フリット「馬鹿者!なんだそれは!アルグレアス!お前ともあろうものが……!」
アルグレアス『はっ……!?すみません司令、何か今の指示内容に問題が……?』
キオ「流石じいちゃん!それじゃズルだもんね!」
アセム「ああ。流石にあの人もそこまでのことは……」
フリット「プレイ用を買わせずしてどうする!!プレイせずして何がゲームか!!3DSも忘れさせるな!!」
アルグレアス『……! ……私としたことが……そこを見落とすとは……!すぐにそのように指示を変更します』
フリット「全く……気を付けんか!」
キオ「」
アセム「」
アルグレアス「それと司令……粛清委員会のネットワークと連邦政府の公安部、その他各所の協力で判明したことをいくつか報告しておきます」
フリット「うむ。頼む」
アルグレアス「はっ……えー……まずネットの掲示板に『AGE参戦イラネ』『よりによってAGEかよ』『どうせスパロボが本編になる』『AGE嫌い過ぎてヤバイ』等々の書き込みをした人物を現在連邦政府が確認できているものだけですが全て、個人の特定をし終わりました」
フリット「うむ、後でリスト化し粛清委員会のブラックリストに保存しておけ」
アセム「職権濫用過ぎるぞ父さん!!?」
キオ「やりすぎだよじいちゃん!!個人の好き嫌いぐらい自由にさせてあげようよ!!?」
アルグレアス「それと……次の報告ですが……」
キオ「アルグレアスさんも止めようよ!規則に違反するからとか言って止めてよ!」
アルグレアス「今回は3DSということで違法ダウンロードや所謂割れ行為などの心配は基本的にないと考えられます」
フリット「うむ。……しかしこれに限らず悪は悪として裁かねばならん。どんなゲームも違法ダウンロードは殲滅せねばならない」
キオ「じいちゃんがまともなこと言ってる……」
アセム「たまに忘れそうになるがあの人はヴェイガンが絡まなければ普通にいい人だからな……」
アルグレアス「司令の仰る通りです。何はともあれガンダムAGE初参戦……どれほどメインストーリーに関わるのかはわかりませんが……我々も全力でサポートします」
フリット「ふん……頼りにしているぞ。アルグレアス」
アルグレアス「! えぇ……お任せを!それでは失礼します」
フリット「ああ」
ピッ
フリット「……」
キオ「そういえばアルグレアスさんも出るのかな?」
アセム「父さんが出る以上あの人は欠かせないと思うが……どうだろうな」
キオ「皆出られると良いね」
アセム「ああ」
キオ「……」
アセム「……?どうしたキオ?」
キオ「……いや、色々思い出しちゃって……ヴェイガンの人達も出るんだなって思ったら……そこに他の作品の人達も入っていって……どうなるんだろう、って……」
アセム「……そうだな……」
アセム(願わくば……ゼハート……俺はお前と……)
キオ「……?どうしたの?」
アセム「! いや……ちょっとな……」
アセム「ただ……スパロボの……本編と別の、死んで欲しくなかった奴が生きてくれる未来があるかもしれない……そう思って、な……」
火星コロニー・セカンドムーン内
イゼルカントの宮殿内
ゼハート「……」
イゼルカント「……」
ドレーネ「……」
ザナルド「……」
フラム「……」
ゼラ・ギンス「……」
イゼルカント「……では今から『ガンダムAGEスパロボ参戦おめでとうの会』を始めたいと思う」
ザナルド「いやぁめでたいですなイゼルカント様!こうして我々もスパロボに参戦できるとは!」
イゼルカント「うむ。特にゼハートよ。お前は我らヴェイガンサイドの主人公とも呼ぶべき存在。お前の活躍には私も大いに期待しているぞ」
ゼハート「! ありがとう……ございます!」
ザナルド(! おのれゼハートめぇ……!貴様がヴェイガンサイドの主人公だとぉ!?認めん!認めんぞぉぉぉっ!!)
ドレーネ「ゼハートなら大丈夫ですよ。しっかりしてて気が利きますもの……今回もこんなに立派なお肉を用意してくれて……」ジュゥゥゥゥゥ…
ゼラ「……やきにく……」ジュルリ…
フラム「わ……私のようなものがここにいても良いのでしょうか……?」
ドレーネ「かまいませんよ。食事は沢山の人で食べた方が良いものですから」
ゼハート「どうぞ。アセム……じゃない、地球の友じ……ゲフン、知り合いが届けてくれた地球産の肉ですので、味も中身も保証します」
ゼラ「やきにくパーティー……」ジュルリ…
イゼルカント「人は皆、焼いた肉の前では理性を失った獣となる」
ザナルド「ふん!ゼハートのツテで入手した肉などいくら地球産とはいえ精々デパートのタイムサービス特売肉レベルだろう」ケッ
ドレーネ「そうですか?でもほら、こんなにいい匂いが……」
ジュゥゥゥゥゥ…
ザナルド「……!」ゴクリ…
ザナルド「……ふん!何が入ってるかわからん!イゼルカント様、ここは私がまずは毒味を……」
イゼルカント「え」
ザナルド「…地球産の肉といってもこの私を唸らせるような肉かどうか……」パクッ
ザナルド「……っ!!」
ザナルド(ぐあ~~~っ!!?なんという旨味と肉汁……こんなの……耐えられん……!!)ビクビクンッ
フラム「ああ!?ザナルド様があまりの美味しさに地球の漫画、食●のソーマのようなリアクションを……!?」
ゼラ「……セクシーショット」
ゼハート「……誰が得するんだこれは」
ジラード「……何してんのよアンタら」
フラム「ジラード・スプリガン!何故貴様がここに……!?」
ゼハート「私が呼んだ。ジラードも立派な我々の仲間だ。この場に座る資格がある」
ジラード「アタシは興味なかったんだけどねぇ……あんまりしつこくて可哀想だったから来てあげたのよ」
フラム「なっ……!」ムッカー!
ゼハート「わざわざ済まなかったな。座ってくれ」
ドレーネ「こんなに賑やかな食卓はもしかしたら初めてかもしれないわね……あなた……」
イゼルカント「うむ……そうだなドレーネ……」
ゼラ(肉というのはいつひっくり返せば良いのだろう……)グーキュルルー
ザナルド「ちょっと待てぃ!なんだソイツは!地球種ではないか!!」
ゼラ「……ふっかつした」ボソッ
ジラード「?」
ゼハート「その言い方は止せザナルド。ジラードはヴェイガンの人間だ」
ザナルド「フン!ただの寝返りの裏切り者ではないか!信用できるとは思えんな!」
ジラード「あら何これ火星ゴリラ?スゴい喋れるんだ?お利口さんですねー。やっぱ火星バナナとか火星バナーナーとか食べてるの?」
ザナルド「どっちもゴリラではないか!!というかバナナではないわ!!」
ゼハート「落ち着けザナルド。逆だ」
ドレーネ「……困ったわね……バナナはないのよ……」
ザナルド「いや、乗らんでいただきたい!私はれっきとした人間だ!!」
ゼラ「」ハッ
ザナルド「何故そこで驚くのだ!?」ガーンッ
ゼハート「フラム、レイルはどうした?」ヒソヒソ
フラム「は……自分もスパロボに出演したいと暴れるデシル様を今なんとか部屋に閉じ込めてるとか……」ヒソヒソ
ゼハート「そうか……貧乏くじを引かせてしまったな……」
ジラード「あんたがヴェイガンで一番偉いじいさんなの?これもう食べちゃっていいのかしら?」
ザナルド「貴様!イゼルカント様になんという口を!?」
イゼルカント「ザナルド……よい。構わん」
ザナルド「……っ!しかし!」
イゼルカント「今日は無礼講だ。好きなだけ皆も食べるといい」
ジラード「あら、話のわかるおじいちゃんね。じゃ遠慮なく……」
ゼハート「うむ」
「「「いただきまーす」」」
イゼルカント「……時にゼハートよ……スパロボ出演にあたりお前にはどうしても言っておかねばならないことがある」モグモグ
ゼハート「はっ!なんでしょうイゼルカント様」モグモグ
イゼルカント「うむ……それはクロスオーバーについてだ」
ゼハート「……!」
イゼルカント「他の世界観と交わる以上様々なことがついてくる。価値観、技術、思想や政治……クロスオーバーが起こる以上お前もいろいろなものに巻き込まれるだろう」
ゼハート「……」
イゼルカント「……そしてその中に、必ずあるものがくると私は睨んでいる」
ゼハート「……!あるもの……とは?」
イゼルカント「うむ……それは……」
ゼハート「それは……?」
イゼルカント「声優ネタだ」
ゼハート「!」
ゼハート「声優ネタ……!」
イゼルカント「うむ……その通り。
鉄板にして王道。声優ネタは必ずくると私は確信している」
ゼハート「……はぁ」
ジラード「何?アイツ声優被ってんの?」
フラム「何も知らないのねアナタ……今回同じく参戦するガンダム00のティエリア・アーデというキャラとゼハート様の声優は同じなのよ」
ジラード「ふーん」モグモグ
イゼルカント「というわけでいつ声優ネタを振られても大丈夫なように今から備えておくべきだと私は考える」
ゼハート「……備え、ですか?」
イゼルカント「とりあえずティエリア・アーデの代表的な台詞、『万死に値する!』が来る可能性が高いと私は踏んでいるのだが……」
ゼハート「……」
ジラード「万死に値するって……今時どういう状況で使うのよ」
フラム「……」
イゼルカント「ゼハートよ……試しにやってみてはくれぬだろうか。『万死に値する』を……」
ゼハート「」
ジラード「プッ」フクク…
ゼハート「……はっ……しかしイゼルカント様……流石に、その……その台詞を素面で言うのは……些か抵抗が……」
ザナルド「なんだぁ?ゼハートよ……貴様ひょっとして恥ずかしいのか?んん?」ニヤニヤ
ゼハート「黙れパン屋」
ザナルド「なっ……誰がパン屋だ!!?」
ゼハート「よしおうるさい」
ザナルド「日本語読みにするな!!よしおではない!というかよしおはやめろ!!」
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