希「μ'sは９人で……」

理事長「ことり、私の分の衣装も用意してくれる？」

ことり「え、あの……」

花陽「本気なんですか？」

理事長「当たり前じゃない」

凛「ダンスとかって出来るんですかにゃ？」

理事長「社交ダンスやってるから大丈夫よ」

にこ「歌とか」

理事長「趣味がカラオケだから大丈夫よ」

９人「…………」

理事長「明日から練習にも参加するから、今日はこれで」

理事長「みなさんお疲れ様」

９人「お、お疲れ様です」

穂乃果「ことりちゃんどういう事？」

ことり「ことりにも分からないよっ」

にこ「本気でやるみたいね」

絵里「待って、理事長が本気ならメンバーに入れるの？」

希「そこやな」

花陽「これは一大事ですね」

希「さっきも言いかけたけどμ'sは、この９人やし」

真姫「取り敢えず、明日の練習に来るかどうか様子見てみれば？」

凛「そうだね」

海未「気の迷いって可能性も有りますから」

絵里「ことり帰ったら理事長と話してみて」

ことり「うん、聞いてみるよ」

翌日

穂乃果「あの後どうなったんだろうね？」

海未「ことりから連絡も無いですし」

まきりんぱな「おはよう」

穂乃果「あ、おはよー」

海未「おはようございます」

真姫「ことりは？」

穂乃果「先に行ってて良いって」

凛「本当にやるつもりなのかにゃ？」

花陽「一体何で？」

絵里「え？どうなったか分からないの？」

穂乃果「うん」

海未「朝も何やら話してたみたいでした」

にこ「じゃあ、もしかしてやるって事も？」

希「ありえるん？」

凛「あっ、ことりちゃん来たよ」

真姫「って理事長も？」

花陽「一緒に来た！」

理事長「みんなおはよう」

ことり「……おはよう」

８人「おはようございます」

穂乃果「えと、その格好はやっぱり？」

海未「やるんですか？」

理事長「当たり前じゃない」

８人（うわー……）

理事長「どうしたの？」

絵里「え、えと理事長がそういう格好すると若く見えますね」

理事長「そうかしら？」

希「ことりちゃんと姉妹みたいやね」

理事長「そう？ありがとう」

穂乃果（ことりちゃん、どうなってるの？）ﾋｿﾋｿ

ことり（ことりも説得したんだけど、やるってきかなくって）ﾋｿﾋｿ

海未（何でいきなりこんな事言い出したのですか？）ﾋｿﾋｿ

ことり（聞いたんだけど教えてくれないのっ）ﾋｿﾋｿ

絵里「えー、じゃあ最初はダンス練習からやりましょ」

にこ「待って」

真姫「にこちゃん」

にこ「μ'sに入るからには、その実力を見せてもらうわ」

理事長「実力？」

にこ「そう、一曲歌って踊ってもらうわ」

にこ「実力不足なら加入は認められないわぁ」

にこ（これで実力足りないからって諦めてもらえば）ﾋｿﾋｿ

凛（なる程、ナイスだにゃ）ﾋｿﾋｿ

穂乃果（にこちゃんさすが）ﾋｿﾋｿ

理事長「そうね、良いわよ」

理事長「Wonderful Rushで良いかしら？」

花陽（受けた？）

にこ（まさかそんなに自信が？）

絵里「準備良いですか？」

理事長「ええ」

海未「ミュージックスタート」

～♪

理事長「Dan-dan ココロ　Dan-dan　アツク」

花陽「上手い！」

穂乃果「ダンスキレッキレ！」

にこ「まさか？」

海未「この動きは？」

理事長「Wonderful～♪」

真姫「美声！」

理事長「Wao！どうしようか？Dreams　Came True」

希「ラップのりのりや！」

絵里「この歌とダンスは！」

理事長「未来をしっかり見て！」

理事長「どうだったかしら？」

穂乃果「凄い上手！ビックリしちゃった」

花陽「理事長何であんなにダンス上手いんですか？」

理事長「実は家で練習してたの」

真姫「歌も上手かったわね」

理事長「カラオケ好きだから」

理事長「で、入れてくれるの？」

にこ「……そうね、取り敢えず仮入部ってことで」

理事長「ありがとう」

絵里（にこ、良いの？）ﾋｿﾋｿ

にこ（しょうがないじゃない）ﾋｿﾋｿ

理事長「頑張っちゃうチュン」

凛「チュン？」

理事長「嫌ね、キャラ付けって奴よ……キャラ付けって奴チュン」

にこ（うわー……）

絵里（理事長キツイです）

希（アラフォーの女性が語尾にチュンは）

真姫（理事長はっちゃけ過ぎじゃ）

ことり「私のパクリ……」

理事長「私仕事があるから先に失礼するチュン」

――――――

――――

――

穂乃果「どうするの？」

海未「歌やダンスも平均以上でしたけど」

絵里「戦力的にはUPしそうだけれど」

花陽「スタイル良いし美人だしね」

にこ「でもアイドルとしてやっていけるかは別よ」

絵里「そうね」

希「人妻枠とかで売りだすん？」

にこ「人妻子持ちのアイドル？」

海未「一部の間では受けそうですけど」

穂乃果「ことりちゃんと姉妹って事にして姉妹ユニットにしちゃえば？」

凛「無理があるんじゃないかにゃ？」

希「若く見えるとは言っても２０歳近く離れてる訳やし」

海未「素直に親子ユニットで良いのでは？」

花陽「松田聖子とSAYAKAみたいに？」

ことり「ふぇえっ、そんなのヤダよ」

真姫「何でよ？良いじゃない」

ことり「じゃあ真姫ちゃん、自分のお母さんと二人でステージ立てる？」

真姫「……無理ね」

ことり「ほらっ」

穂乃果「ことりちゃんは理事長の加入に反対なの？」

ことり「当たり前だよっ！」

絵里「学生に混じって一人だけ理事長ってのもね」

にこ「そもそも理事長じゃ、スクールアイドルって言わなくない？」

一同「あっ！」

海未「スクールアイドル＝学生ですからね」

真姫「何でこんな事に気づかなかったのかしら？」

絵里「放課後の練習の時に言ってみる？」

ことり「うん、私から言ってみるよ」

穂乃果「待って、その前に一応理事長に聞いてみようよ」

海未「何をです？」

穂乃果「何でアイドル始めようと思ったのかを」

花陽「そうだね」

ことり「私が聞いても教えてくれなかったんだけど」

凛「皆で聞けば大丈夫だよ」

希「そうやね」

放課後

理事長「何でアイドル始めたかったか？」

穂乃果「はい」

にこ（チュンが消えたし）

理事長「……そうね、話しておくべきね」

理事長「あなた達が羨ましかったの」

絵里「羨ましかった？」

理事長「そう、皆で廃校を阻止するためアイドルになって」

理事長「見事に成功させたあなた達が」

理事長「私は歌うのも踊るのも好きだから」

理事長「一緒に混ざりたかったの」

ことり「お母さん残念だけど、スクールアイドルは」

ことり「学生じゃないとおかしいよっ」

理事長「！」

海未「さすがに理事長がスクールアイドルと言うのは無理があります」

穂乃果「学校のアイドルだしね」

理事長「……や、やっぱりそうなのね。薄々感づいてたけれど」

絵里「残念ですけれどμ'sへの加入は……」

理事長「そうね」

真姫ママ「待って南さん」

理事長「西木野さん！」

穂乃果ママ「水くさいじゃないの私達に声をかけないなんて」

理事長「高坂さん！」

真姫ママ「やりましょうよママドル」

理事長「ママドル……」

穂乃果ママ「目指しましょうママライブ」

花陽「その手が有りました！」

花陽「全国のママドルが集まる大会、ママライブです」

穂乃果「そんなのがあるんだ」