彩加「ぼく、疲れちゃった……もういいや」 (47)



―教室―

ガラガラ

八幡「……」

彩加「あっ、八幡おはよー」ニコ

八幡「おはよう戸塚」

彩加「ギリギリだよ」

八幡「昨日は寝るのが遅かったから寝坊しちまった」

彩加「そっか、あんまり夜更かししちゃダメだよ?」

八幡「戸塚が毎日一緒に寝てくれたら夜更かししなくなるかもな」

彩加「え?……も、もう変なこと言ってからかわないでよ」



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八幡「悪い悪い」

彩加「もう!」プンプン

八幡「(ぷんぷん怒ってる戸塚可愛い♪)」


男子1「やべぇ、彩加かわえぇ」

男子2「なに言ってんだよ。彩加たんはいつも可愛いだろ」

男子1「そうだったな」

男子2「あれで男とかマジで信じらんないな」

男子1「逆に考えろ男だからこそ、俺たちでも話しかけたり出来るんだ」

男子2「なるほど……過度なスキンシップしても訴えられない」

男子1「!……お前」


男子2「まぁ、実際にはしないけどな」

男子1「ビビらせるなよな。俺の彩加が穢れるから絶対するなよ」

男子2「お前のじゃねぇだろ」

男子1「そうだった」


ギャハハハ


彩加「……」

別の日


―教室―


彩加「昨日はお母さんが居なかったから夜ごはんは僕が作ったんだ」

八幡「いいな。俺も戸塚が作ったごはん食いたいな」

彩加「今度お弁当作ってあげようか」

八幡「いいのか?」

彩加「うん!……あっ、でも味の保証はしないよ?」

八幡「大丈夫だ。戸塚が作ってくれた物なら何でも旨いに決まってる」

彩加「なにそれ」フフ

八幡「愛の力ってやつだ」


彩加「ふぇ!?」

八幡「何でもない」

彩加「もう」カァ

八幡「(やべっ声に出てたのかよ。死にたい)」


女子1「戸塚くんって女子力高いよね」

女子2「確かにうちらよりも女の子だよね」

女子3「私が男子だったら絶対コクってるよ」

女子1「いや、戸塚くん男だから」

女子3「あっ、そうだった」

女子2「てか、普通にあんた女で戸塚くん男なんだからコクればいいじゃん」


女子3「え?」

女子1「あっ、確かに」

女子2「好きなんでしょ?」

女子3「ちょ、ちょちょちょなに言ってんの?てか、教室で止めてよ」

女子2「女子3が行かないならうちがコクっちゃおうかな」

女子3「は?あんたみたいなクソビッチが戸塚くんに手を出さないでよ」

女子2「誰がビッチだ」

女子3「ビッチじゃん……顔が」

女子2「意味わかんないし」

女子1「よし、二人がキャットファイトしてる隙にあたしが戸塚くんをゲット」

女子2 3「させるか!」


彩加「……」



別の日


―教室―


彩加「それでね。そこのハンバーグが凄く美味しかったんだよ」

八幡「へぇ、食べてみたいな」

彩加「今度一緒に行く?」

八幡「え?」

彩加「嫌かな?」

八幡「い、嫌じゃない!むしろ嬉しすぎて死にそう」

彩加「ちょっと大げさ過ぎだよ」

八幡「いや、戸塚とデート出来るとか嬉しくないわけがない」


彩加「デ、デデデデートって!僕は別にそんなつもりじゃ……あぅ」カァ

八幡「(可愛い過ぎる♪)」



男子3「あーあ、なんで戸塚は女子じゃないんだろ」

男子4「マジでな。女子だったら絶対コクってるわ」

男子5「俺は最近、戸塚なら男でもいいんじゃないかと思ってきた」

男子3「はぁ?マジで?ホモとかマジ勘弁だわー」

男子4「あんま、近寄んなよ」

男子5「ばっ、誰がホモだ!戸塚限定だ」

男子3「いや、戸塚も男だからな」

男子5「でもすげぇ可愛いぞ」

男子4「あぁ、可愛いな」

男子3「可愛いな、てか、そこらの女子より可愛いまである」


男子5「だろ?なら、いいかなって」

男子3「……」

男子4「……」

男子3「ありかもな」

男子4「ありだな」

男子5「だろ?だろ?」


彩加「……」


別の日


―教室―


八幡「毎日戸塚と一緒に朝ごはん食べたいな」

彩加「ほえ!?」

八幡「えっ、もしかして声に出てたか?」

彩加「う、うん」

八幡「マジかよ……死にてぇ」

彩加「…………プロポーズされた」


女子5「戸塚くんに逆壁ドンしたい」

女子6「なら、あたしは股ドンしたい」

女子5「股ドンとかレベル高過ぎでしょ」


キャハハハ


彩加「……」



別の日


―教室―


彩加「今日、席替えがあるね」

八幡「そうだっけ?」

彩加「朝、先生が言ってたよ」

八幡「寝てて気が付かなかった」

彩加「僕は八幡の隣の席になりたいな」

八幡「隣の席もいいけど俺は同じ籍のほうがいいな」

彩加「同じ席って二人では座れないよ」

八幡「そうだったな」

彩加「もう…………同じ籍って」カァ



男子6「戸塚と隣の席になりたいな」

男子7「あっ、俺も俺も」

男子6「そんで教科書忘れて戸塚に見せてもらう」

男子7「席をくっ付けてひとつの教科書を戸塚と一緒に見る」

男子6「戸塚の息遣いが俺のすぐ横で……ヤバイな」

男子7「くぅ、絶対に戸塚の隣の席になってやる」

男子6「悪いが戸塚の隣は俺がもらう」

男子7「戸塚の隣は渡さん!」


彩加「……」



別の日

―教室―


八幡「ハックション……はぁ、頭がボーッとする」

彩加「風邪?」

八幡「多分な」

彩加「もし八幡が風邪引いちゃったら僕が看病してあげるね」

八幡「なら、今すぐ風邪を引こう」

彩加「体は大事にだよ?大切に出来ないんなら看病してあげないから」


八幡「はい」

彩加「大切にしてそれでも風邪引いちゃったら看病してあげるから」

八幡「出来れば風邪が治っても傍に居てほしいなぁ」

彩加「あぅ……ばか」カァ


女子7「なにも知らない戸塚くんに手取り足取り教えてあげたい」

女子8「うわぁ、肉食♪」


彩加「……」



別の日


―教室―


八幡「毎日俺に味噌汁を作ってくれ」

彩加「ふぇ!?」

八幡「わ、悪い忘れてくれ」

彩加「あぅ……ばか」カァ


男子8「戸塚が俺のお嫁さんになって味噌汁を作ってくれてる夢を見たんだけどさ、まじで最高だった」

男子9「俺は戸塚の奴隷になってお仕置きされる夢を見たな。すげぇよかった」

男子8「……そ、そうか」


彩加「……ちっ」



別の日


―教室―


彩加「八幡と一緒にごはん食べるの初めてだね」

八幡「そうだな」

彩加「……ねぇ、八幡」

八幡「ん?」

彩加「たまにでいいからさ。また、こうして僕と一緒にごはん食べてくれないかな……ダメ?」

八幡「っ!」キュン

彩加「は、八幡?」

八幡「も、もももちろんだ。なんなら昼だけじゃなくて朝も夜も一緒に食べよう」


彩加「あ、朝も夜もって……そしたら八幡とずっと一緒ってことだね」

八幡「え?いや、その……悪い変なこと言っちまって」

彩加「ううん、嫌じゃないよ」

八幡「そ、そうか……」

彩加「うん」

八幡「……」

彩加「食べよっか」

八幡「そうだな」

彩加「……ずっと一緒」



女子9「あぁ、戸塚くんと一緒にごはん食べたかったな」

女子10「仕方ないよ。ヒキタニくんと食べてるんだしさ」

女子9「なんでヒキタニくん、なんかと食べてるんだろ」

女子10「戸塚くんは優しいから、教室で一人寂しくごはん食べてるヒキタニくんが可哀想だから食べてるんだよ」

女子9「そっか、じゃなきゃヒキタニくんなんかと食べないか」

キャハハ


彩加「……ちっ」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年10月07日 (土) 17:33:34   ID: x9w-Wj8L

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