デブ勇者「太ってるってだけで勇者候補から外されたお」ドS僧侶「同じく」 (383)

[ピザ]「大体勇者はカッコいいなんてドラ○エの幻想だお!」

ドS「嫌悪感があったら勇者にはなれないわボケ!」

[ピザ]「別に人間千差万別なんだからぽっちゃり勇者がいても良いじゃない」

ドS「[ピザ]の分際でぽっちゃりとはぽっちゃりの侮辱ね! このクズ!」

[ピザ]「現に実力だけなら最有力だったのに!」

ドS「きたねえ見た目じゃ実力が薄れ寧ろ不快なだけだわ! [ピーーー]!」

[ピザ]「そう言うアンタだって口が悪いから僧侶を外されたんでしょうが!」

ドS「舐めんな! 治癒方法が惨たらしかったから外されたんだわハゲ!」

[ピザ]「余計にたち悪い!?」

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[ピザ]「因みにその方法とは?」

ドS「患部に特製の酸を塗った剣山を無理矢理ねじ込んだ後、ゆっくりグリグリしていく」

[ピザ]「想像するだけで痛い! ちゃんと治療して!」

ドS「傷が癒えればそれで良いだろうが!」

[ピザ]「心の傷が出来るお!」

ドS「それが目的だから仕方ない」

[ピザ]「悪魔や……」

[ピザ]「でも僧侶になれなければ困るんじゃ?」

ドS「別に、勝手に治療して苦しめるだけだし」

[ピザ]「でも生活できないんじゃ」

ドS「はあ? 治療したんだから例え精神が崩壊しようとも巻き上げるわ!」

[ピザ]「こんなにしてほしくない治療は聞いた事がないお!」

ドS「そっちは……まあなんとでもなりそうね。別に勇者以外の豚戦士になれば良いだけだし」

[ピザ]「豚は余計だお! それにボキは勇者以外なるつもりは無いお!」

ドS「家畜が人になれる訳ねえだろ!」バキッ!

[ピザ]「鬼畜!」グフゥ

[ピザ]「あ、あれ……? 怪我してない?」サスサス

ドS「当然、私は相手を痛めつける事で治癒する事が出来るのだから」

[ピザ]「なんて嫌な治癒方法や!」

ドS「だから普通の僧侶と違って筋力を上げれば上げる程、武器を強化すればするほど治癒力が上がるの」

[ピザ]「それに伴い痛みも増すと」

ドS「今や下手な戦士や武闘家より筋力が高い筈よ」フフンッ!

[ピザ]「だからいまだに頬が痛いのか」ヒリヒリ

ドS「それにほぼ永遠に全体攻撃できる技もあるから僧侶としては完璧な筈なのに、あの老いぼれ国王ときたら……!」ギリ

[ピザ]「永遠に痛めつけられたら戦いどころじゃなくなりそうだお。しかも術じゃなくて技だし」ガクガク

ドS「戦って良し、回復役として良し、華やかさとして良し! いったい何が不満だと言うのか!」ダンッ!

[ピザ]「どんなに完璧でも背中を安心して預けられない人とは一緒に冒険できないんじゃ?」

ドS「その言葉そっくり返してあげる。見るだけで不快な人間とは一緒に冒険できないわね」

[ピザ]「」orz

[ピザ]「そ、そもそも実力がなきゃ魔王を倒せないジャマイカ!」

ドS「アンタと意見が一緒なのは屈辱だけど同意ね」

[ピザ]「それなら一緒にパーティーを――」

ドS「無理無理無理! アンタと一緒に行動するなんて肥溜めの中を泳ぐくらい無理!」

[ピザ]「」

ドS「それにあんたの実力なんてその気持ち悪い見た目じゃたかが知れてるわ」

[ピザ]「ならボキの技、篤と見るが良いお……!」

ドS「え、目が穢れるから嫌」

[ピザ]「そこは見る流れでしょう!」

ドS「じゃあ仕方ないから見てあげるわ……ただし私の必殺技を受けてからよ」

デブ「え、なら止めと――」

ドS「万物に眠る癒しの精よ、彼の者へ裁き(しゅくふく)を与えたまえ――『ディザスター・キュア』!」

ゴゴゴゴゴッ!

デブ(ボキの意識が遠のく直前に視た光景は)

ゴシャリ――ッ!!

デブ(どす黒い光を棘の付いたハンマーに収束させ、不気味に微笑む僧侶の姿だった……)

デブ(あとツッコむなら、普通僧侶なら杖だろJK!)

げしっげしっ!

デブ「う、うーん……さっきからなんだお」フアァ…

ドS「あ、もうしばらく永眠してても良いわよ」ゲシッ

デブ「死んでないお……」

ドS「どうせ良い事なんてないんだしこのまま死んだ方が良いんじゃない?」ゲシッ

デブ「そうだとしても希望を持ちたいんだお!」

ドS「今死ねば私が祈りをささげてあげるわよ?」ゲシッ

デブ「さっきから蹴ってくる人に祈られても嬉しくないお!」

デブ「って、体のあちこちが痛い」ズキズキ

ドS「そりゃあ私の治癒技を受けたんだからそ仕方ないわね」

デブ「受ける度に意識失う治癒なんて治癒とは言わないお!」

ドS「何ですって! 私の治癒技は外傷だけじゃなくて感染症などの病気や呪いにも効果があるのよ!」

ドS「まあ偶に私の技で心が壊れる奴もいるけど」

デブ「それが一番怖いんだお!」ブワッ

ドS「大丈夫よ、今の所片手で数えられる人数だから」

デブ「何が大丈夫なのかさっぱりわからない件」

ドS「にしてもアンタ丈夫ね、その脂肪は無駄じゃなかったのね」

デブ「モチのロンですお、ただのデブとは違うのだよ」フフンッ

ドS「ならもう三発はなってもよさそうね」ニッコリ

デブ「やめて! ボキの心はガラスなの!」

ドS「はぁ? ラードでしょ」

デブ「ラードで感情は生まれないお」

ドS「だったらガラスでも出来ねえだろうがこの糞野郎!」バキッ!

デブ「ごべんなざいっ!」グフッ

ドS「まあ良いわ、次はアンタの実力を見る番ね」

デブ「体中が痛くて動けないんですがそれは」

ドS「ならもう一生見る機会はないでしょうね」クルッスタスタ

デブ「解りました解りました! 今からお見せしましょう!」スクッ

デブ「ボキの勇者としての能力、篤と――」

ドS「御託は良いからとっととやれ」

デブ「はい……」シュン

デブ「はぁあああああああああああっ!!」ゴゴゴッ!

ドS「臭い息漏らさないでよ気持ち悪い!」

デブ「フッ!」フォンッ!

岩石「ナゼワシガッ!?」スパッ!

ドS「八つ当たりで岩を真っ二つだなんて人格を疑うわゲス野郎!」

デブ「ハアッ!」カッ!

木「アツイアツイヨォ!」バチバチバチ

ドS「自然破壊を平気でするなんて生きてる価値も無いわゴミムシ!」

デブ「……ボキの実力は以上です」ショボン

ドS「あれだけ大口多々いた割には平凡ね」

デブ(これ以上見せてぼろ糞言われたら立ち直れないお)グス

>>19 修正
デブ「はぁあああああああああああっ!!」ゴゴゴッ!

ドS「臭い息漏らさないでよ、空気が汚れるでしょ汚物が!」

デブ「フッ!」フォンッ!

岩石「ナゼワシガッ!?」スパッ!

ドS「八つ当たりで岩を真っ二つだなんて人格を疑うわゲス野郎!」

デブ「ハアッ!」カッ!

木「アツイアツイヨォ!」バチバチバチ

ドS「自然破壊を平気でするなんて生きてる価値も無いわゴミムシ!」

デブ「……ボキの実力は以上です」ショボン

ドS「あれだけ大口を叩いた割には平凡ね」

デブ(これ以上見せてぼろ糞言われたら立ち直れないお)グス

ドS「相当の腕だったら組もうかと思ったけど、その程度じゃ吐き気の方が上だからやっぱり組まないわ」

デブ「あれだけの罵倒を浴びせられて頑張ったのに……」

ドS「そう言う事だからとっとと失せ――」

僧侶「あらあら、野蛮な声が聞こえると思ったらドS僧侶さんじゃありませんか」

ドS「ア、アンタは僧侶枠から選ばれたビッチ!」

僧侶「な、なんて汚らわしい発言を! これだから真面な修練を受けていないエセ僧侶は……!」

ドS「誰がエセだアァン!?」ギロ

デブ(この人が何十万の中から選ばれた僧侶?)チラ

デブ(この清楚さ、話し方、エロの対しての免疫のなさ……)

デブ(うん! 正に理想の僧侶像を体現したかのようだお!)

ドS「どうせその淫乱ボディでエロジジイと買収したんだろうが!」

僧侶「全く……どうして醜い発想しかできないのかしら?」

ドS「はぁ!?」

僧侶「私はただ真に世界を救いたいと願い、神にお使いする身」

僧侶「貴女の様な下世話な考えや行動をする方とは根本的に違うのです」

ドS「」(#^ω^)ビキビキ

デブ(あのドS僧侶が押されてるお)

ドS「フンッ! 選ばれたからって調子に乗って! もとはド田舎で村長とかに媚でも売ってたんだろ」

僧侶「あら、私は王都の僧侶ですわ。寧ろ貴女がド田舎でそう言う下賤な真似をしていたのではなくて?」

ドS「」ブチ

デブ(あ、これはヤヴァイ)ゾワッ!

ドS「ほう、良くこの私にそこまで言った」ゴゴゴゴ

僧侶「もしかして図星でしたの? これは失礼しましたわ」

ドS「そのだらしない体を晒して二度と歩けねえようにしてやるよ!」ゴッ!

デブ「ちょ! それは是非見てみたいけど流石に駄目だお!」ダッ

ガキィンッ!

勇者「悪いけど彼女に危害を加えると言うのなら僕も黙っていないよ」

ドS「……何アンタ、童貞面のガキがしゃしゃり出ないでくれる?」

勇者「僕は勇者、僧侶のパーティーだ」

僧侶「勇者様、助けて頂いてありがとうございます。ですがこの程度の相手なら私で十分ですわ」

勇者「そうはいかないよ。同じ僧侶が、何より女性同士が争うのは僕は耐えられない」

僧侶「勇者様……」

デブ「」(#^ω^)ビキビキ

ドS(何故アンタがキレてる?)

勇者「僕ら人が争っても仕方ないだろう。貴女もその武器を治めてくれないか?」

ドS「口を挟まないでよ変態、男の癖にグダグダ言って自己陶酔ならオナニーでもしてなさい」

勇者「女性がそう言う言葉を口にしない方が良い」

ドS「そうやって差別する言葉が人間が争いを生むって解ってんの? この童貞野郎!」

デブ(ブーメラン)

勇者「別に差別するつもりは無い、ただ自分を貶めないで欲しいんだ」

ドS「ハッ! 何を言うかと思えば……! アンタがその言葉を見下してるからそう思うのよ」

勇者「悪い言葉は自身の価値を下げる。それは僕の考えではなく世間の視方だ」

勇者「僕がどれだけ正しいと言っても周囲はそうは思わない。だから使わないで欲しいんだ」

ドS「アンタと話してると苛々するわ! 勇者ってのは他人を不愉快にすることなの!?」

勇者「そうさせてしまったのなら謝罪するよ」

僧侶「勇者様が謝る必要なんてありません! この方が屁理屈を並べているだけですわ!」

勇者「だとしても気を悪くしてしまったのは僕のせいだ」

ドS「」イライラ

デブ(確かにドS僧侶が悪いんだろうけど勇者の発言は逐一イラつくお)ビキビキ

ドS「もう良いからどっかいってくれない!? 包茎顔とイカ臭さが耐えられないから!」

僧侶「貴女いい加減に――!」

勇者「わかった、行こう僧侶」

僧侶「ですが!」

勇者「僕らにはなさねばならないことがあるだろう?」

僧侶「……っ! 今回は見逃して差し上げますわ」

ドS「それはこっちのセリフよ、この尻軽猥褻シスター」

僧侶「つ、次もし同じ様な台詞を口にしたら貴女を滅しますからね!!」ダッ

デブ(可愛い)

ドS「カマトトぶってんじゃねえぞガバガバ女が……!」チッ

デブ「ヒガミは醜いだけだお」ボソ

ドS「モテもしない不細工がほざくなや!」ドスッ

デブ「地獄耳っ!?」ゲフゥ

デブ「それにしても相変わらず勇者はムカつく奴だったお」

ドS「…………」

デブ「ボキよりも実力ない癖に容姿と性格がちょこっといいからってだけで選ばれて」

ドS「…………」

デブ「どうせ他の職業の人達もそんなふざけた理由で選ばれているに違いないお! きっと!」

ドS「…………」

デブ「あ、あの~?」

ドS「良し、決めた」ツカツカ

デブ「え?」

デブ「ドS僧侶がボキの存在を無視して行ってしまったお……いや、まあ解ってたことだけど」

デブ「あれ? でも荷物置きっ放しだお」

ドS「」タッタッタ!

デブ「あ、戻っ――」

ドS「とっとと荷物持ってついて来いよこのブタゴリラ!」跳蹴

デブ「キテレツっ!?」ゴフッ!?

ドS「ったく、荷物運びも出来ないのかこの下等生物は」

デブ「は、話が全く分からないんですが」

ドS「アンタは全部説明しないと動くことも出来ないの? ニワトリ以下の知能ね」

デブ「全部も何も1つも教えてくれていないんですがそれは」

ドS「臭い息で口答えすんな、このゲロブタ!」バシッ!

デブ「っどい!?」ヒギィ

ドS「つまりあのなんちゃって学芸集団より早く魔王を倒そうって事よ、察しなさいよ。もしかして脳みそまで油が詰まってんの?」

デブ(つまりもなにも今までの言動でどう察しろと。まあ言ったら殴られるから口には出さないけど)

ドS「ツッコむか返事するかしなさいよ、チンカスだけじゃなく耳のカスも溜まってんの!?」バシッバシッ!

デブ「どっちもキチンと掃除しています、すいません!」ドフゥ!

デブ(結局殴られたお)

ドS「そ、そんなこと聞きたくもないわ!」カア

デビ「自分から言ったんやん……」

デブ(でも照れた表情めちゃ可愛いお!)

デブ(まあ見た目『だけ』はかなり良いからなぁ)

ドS「兎に角! とっとと私の荷物を持って半径3メートル以上離れて5メートル以上離れないようについてきなさい!」ツカツカ

デブ「難しい注文ですなぁ……って、待って!」タッタッ

デブ「……ここは何処ですかお?」

ドS「見てわからないの? 今すぐ眼球くりぬいて取り替えたら?」

デブ「ボキが言いたいのはそういうことではなくて――」

魔王城<イテマウゾゴルァ!

デブ「どうして魔王城にいるってことが聞きたいんですお!」

ドS「アンタはピクニックとかで魔王城に来ることがあるの?」

デブ「そりゃあ魔王を倒すかレアアイテムを探――」

ドS「メタいこと口走らないでよ愚図! 城に来た時点で魔王と戦う以外ねえだろ!」バキッ!

デブ「そっちが先に言ったんジャマイカ!」ゲホォ!

ドS「私は言ったわよね? あの歩く猥褻集団より早く魔王を倒すって」

デブ「にしても準備だとか仲間を集めるとかあるでしょう?」

ドS「何よ、その粗チンと一緒で自信がないの?」

デブ「自信はあるけどやっぱり過信はよくないお」

ドS「自信があったの!? デブが短小が決定づけられているでしょうがこの爪楊枝チェリーが!」

デブ「偏見と暴言がっどい!」

ドS「とにかく泣き言は死んでから聞くからとっとと行くわよ」スタスタ

デブ「死んだら何も言えないんですがそれは……って行っちゃったお」

魔族「何もんだテメエら――」

ドS「雑魚は引っ込んでなさい『グリーフメイド』!」

魔族「……もう、死のう」首吊

デブ(傷つけず、いや傷は癒して心を攻撃する治癒術って……)

ドS「大分深くまで来たけどなかなか魔王に会えないわね」

デブ「さっきちらっと窓から外を眺めてみたけどまだそんなに高くなかったお」

ドS「どうして馬鹿と偉い奴は高いところに行きたがるのかしら? 自分の矮小さが露呈するだけだっていうのに」

デブ「気分じゃないでしょうか?」

ドS「私は気分が悪いってんのよ!」

デブ「ボキ関係なくね!?」

ドS「アンタがいるから気分が悪いってのもあるのよ」

デブ「それはボキが悪いんで――危ないッ!!」バッ!

ドS「え?」

ごきゅり

デブ「ぐぅ――ッ!」

ドS「う、腕が捻じれ……ハッ! 今すぐ治療を!」

デブ「大丈夫だお、それより……隠れてないで出てくるんだお」キッ!

ドS「真剣な顔すると醜い顔に拍車がかかってよけい気持ち悪くなるんだから出てきたくなくなるわよ?」

デブ「こんな状況くらい格好つけさせて!?」ブワッ!

>>37ですが
ドSが「私は気分が悪いってんのよ!」と言いながらデブを叩いています


悪魔?「おやおや、魔王城に土足で踏み入れる不届きものかと思いましたが……大道芸の方ですか」クスクス

ドS「こんな存在がつまらないデブが大道芸やってたら末期よ」

デブ(今のご時世割と末期なんですが……)

悪魔?「失礼、道に迷った能天気集団でしたら外までお連れしようかと思ったのですが」

ドS「結構よ。それに道に迷ったとしても筋肉達磨の露出狂なんかじゃお断りだから」

悪魔?「それは残念です。こう見えて人間の方からも求愛を受けたりするのですが」

ドS「それは人間じゃなくて盛りの付いたサルよ。ちゃんと識別できるようその腐った眼を洗ったら?」

悪魔?「我々魔族は人間と違って楽に眼球は取れないのですよ」

ドS「自慢のつもりだかバカにしてるのか解らないけど比喩表現も理解できないの? これだから無知な悪魔との会話は疲れるのよ」

悪魔?「ふふふ、中々に気の強いレディの様だ」

ドS「急に笑ったりするなんて何、マゾなの?」

悪魔?「いえいえ、久々にこんなに話せた事が嬉しかったのですよ。普段は会話をする前に逃げられてしまいますから」

ドS「そんな気持ち悪い外見じゃ仕方ないわね」

悪魔?「そうですか、これでもかなり人の形に寄せたのですが……まだまだということでしょうかね」クスクス

デブ(確かに外見は人と大差ないお)

デブ(けどある程度魔力を感知できる者ならわかる……)

悪魔?「ならこの姿でいる必要もありませんね」

デブ(此奴からとんでもない量の魔力が発せられている事に!)ビリビリ

ドS(このデブ、真剣な表情でこの悪魔を見つめているけどホモなのかしら?)

悪魔?「そう言えば自己紹介がまだでしたね」シュゥゥゥ…

フォラス「私の名は魔王ソロモン様に仕えし72柱の悪魔が1人――フォラス。以後お見知りおきを」

ドS「覚えておく必要なんてないわ……これから死ぬ相手の名前なんてねえ!!」ブォンッ!

デブ「ひぎぃ!?」メキョ!

フォラス「中々のスピードですが、私に当たるどころか味方に当たってしまっていますよ」クス

ドS「別にこの豚は味方でもないし、それにこれが目的だしね」

フォラス「……初撃で与えた怪我が治っている。なるほど、攻撃に見せかけた治癒術でしたか」

デブ(それはちょっと違うお、攻撃のついでに治癒が正しいお)ズキズキ

一人じゃなくて一柱のほうがよくね?

>>44
ご指摘ありがとうございます、勉強になりました(^^)

>>43 修正
悪魔?「そう言えば自己紹介がまだでしたね」シュゥゥゥ…

フォラス「私の名は魔王ソロモン様に仕えし72柱の悪魔が1柱――フォラス。以後お見知りおきを」

ドS「覚えておく必要なんてないわ……これから死ぬ相手の名前なんてねえ!!」ブォンッ!

デブ「ひぎぃ!?」メキョ!

フォラス「中々のスピードですが、私に当たるどころか味方に当たってしまっていますよ」クス

ドS「別にこの豚は味方でもないし、それにこれが目的だしね」

フォラス「……初撃で与えた怪我が治っている。なるほど、攻撃に見せかけた治癒術でしたか」

デブ(それはちょっと違うお、攻撃のついでに治癒が正しいお)ズキズキ

フォラス「少しは楽しめそうですね」ニヤリ

ドS「この状況を楽しむだなんてやっぱりドMじゃないの、気持ち悪い」

フォラス「まあ我々魔族は戦闘種族ですからマゾというのもあながち間違いではありませんね」クスクス

フォラス「ですが……なにより人間の嘆きと絶望が好物ですがねえ!」ドンッ!

ドS「しゃらくさいわ!」ヴォンッ!

フォラス「フッ!」シュッ!

ガキィンッ!

ドS(私の一撃を片手で流された)汗

フォラス「魔力を込めた打突を弾かれましたか)ホウ

ドS・フォラス(……この者〈コイツ〉強い!)

デブ(あれ? ギャグSSじゃなくなってる気がするお)

デブ「2人?が激しい戦いを繰り広げて何処かへ行ってしまったお」ポツーン

デブ「でもドS僧侶は大丈夫かお? 確かに互角ではあったけど……」フム

デブ「あの屈強な鬼みたいな悪魔、まだ何か隠してそうだお」

ドッゴーンッ!

壁<ラメェ!コワレチャゥノォオオオオ!

フォラス「ここまで私の攻撃を凌いだのは貴女が初めてですよ」ザッ

ドS「ただアンタが臆病で今まで弱者を選んで闘ってただけじゃないの?」ハァハァ

フォラス「そうかもしれません、ですが貴女を倒せばそれも払拭されますね」ニヤリ

ドS「妄想は頭のだけで留めておきなさいよ、見た目だけじゃなく存在も痛いわよ」ハァハァ

デブ(強がってはいるけどやっぱりドS僧侶の方は疲労が目に見えているお)

デブ(あとなんかエロい!)

ドS「そこのデブ! エロ汚れた目でこっちみんな! 見られたところが腐っちゃうじゃない!」

デブ(こんな時までボキの心を攻撃しますか……まあ今回はボキも悪いけど)グス

フォラス「ではお遊びはここまでにしましょう」ズズズッ

ドS「そうね、そろそろアンタの胸糞悪い面を見てるのも体に悪そうだものね」ギュ

ドS(この一撃に全てを掛ける……!)

ドS「喰らいなさい!『イノ――」

フォラス「『崩壊する倫理』」ズオッ!

ドS「セ、ん……あ、ガ――ッ!?」グラァ

フォラス「実は私は本来肉弾戦より精神戦の方が長けていまして」

フォラス「とりわけ相手の心を破壊するのが得意なのですよ」ニマァ

ドS「あ、ああ……! ァ――アアアアアアアアアッ!?」

デブ(人間の道徳的概念を破壊している? いや、狂わせているのか!?)

デブ(って今は考察している場合じゃないお!)ダッ!

デブ「僧侶大丈夫かお!?」

ドS「あ、」

デブ「ボキが誰だか解るかお? 体の痛みは!?」

ドS「……はい、ありがとうございます勇者様」

デブ「ゴフゥ!?」吐血

デブ「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ! ドS僧侶を心配したらお礼を言われた。な…何を(ry」

ドS「口から血が出ています! 今直ぐ治癒を!」

デブ「うわぁああああああっ!? 嬉しい筈なのにこの嫌悪感はなんだおぉおおおおおおっ!」

フォラス「驚きました、この技を受けて精神を保っていられるとは」

デブ「十二分に狂ってるお!」

フォラス「何を仰いますか! 今までこれを受けた者は例外なく自我が崩壊し、私の操り人形となったのに!」

フォラス「よほど強い精神力を持っていたとしか考えられない……!」

デブ(強い精神力なんだろうか?)

デブ「今直ぐ僧侶を元に戻すんだお!」ジャキ!

フォラス「そうは参りません、余計気に入りました! ぜひとも私のコレクションに加えたい!」

デブ「ボキがそうせない、彼女を守るお!」キッ!

ドS「勇者様が私の為に……照れてしまいますわ」ポッ

デブ「ゲハァ!?」吐血

デブ(普段言われなさすぎて拒絶反応が出てしまってるお……)

フォラス「邪魔をするのであれば容赦はしませんよ」スゥ

デブ「ようやくボキの本気を出すシーンが来た……」ジーン

フォラス「油断するなら早めに始末を――ッ!?」

デブ「こう見えてボキも勇者なんでね」キィィィン!

フォラス(突然魔力が上昇した!?)

デブ「生まれた時から勇者のみ現れる英雄の紋章が――この腹に刻まれているんだお!」ブヨンッ

フォラス(もん……しょう……? 一筋の線にしか見えませんが)

ドS「……うーん」ムクリ

ドS「あれ、私闘ってたはずじゃ?」

デブ「うぅ、グス……」メソメソ

ドS「豚の死骸が転がってる」

ドS「ちょっと何があったのか教えてから死になさい」

デブ「さっきから生きてたお!」

ドS「じゃあ話したら死になさい」

デブ「ひでぇ」

ドS「御託は無駄に空気を汚すから簡潔に話しなさい」

デブ(ボキは歩く公害なの?)

デブ「えっと、ようやくボキの戦闘シーンが来たと思ったら……」

ドS「たらたら話すな! デブ菌がうつるじゃない!」

デブ「話すスピード位好きにさせて!」

デブ「ボキの見せ場が来たと思ったら、勇者一行が来て『ここは僕らに任せて君らは大人しく町に戻るんだ』とか言われたんだお」

ドS「似てないし醜い」

ドS「あ、普段から醜かったわ! ごめんなさい」

デブ(本気で落ち込んでるんだからこんな時くらい優しくしてくれたっていいじゃない)

ドS「所でどうして私は寝てたの?」

デブ「あのフォラスって奴の精神攻撃魔術を受けたんだお、それで気絶しちゃったんだと思われ」

デブ(性格が変わったのは黙っておこう)

ドS「あとここ何処?」

デブ「触ると怒ると思ったし特に移動してないお」

ドS「で、魔王は倒したの」

デブ「流石に君が寝ている間離れる訳には――」

ドS「あのなんちゃって大道芸より早く倒す為に来たのに何やってんのよ!」バシッ!

デブ「そうだけど感謝してほしかった!」グフゥ

ドS「こうしちゃいられないわ! 早く魔王の元へ向かわないと!」ダッ

デブ「待つんだお、あのフォラスって奴でさえあれ程の実力だったんだから魔王は相当のはずだお?」

ドS「だったらなんだって言うのよ!」

デブ「いやもうちょっと戦力を見直すとか」

ドS「グズグズと五月蠅いわね! だから玉無しの短小なのよ!」

デブ「見たことも無いのに短小とか言わないで!」ブワッ

ドS「もう良い! 私1人で行くから!」タッタッタッ

デブ「ちょ……あー、もう! 流石に1人で行かせられないお!」ドスッドスッドス

ドS「ったく、どこまで登れば魔王の玉座なのよ!」ハァハァハァ

カキィンッ!

ドS「金属音……? もしかして戦闘中!?」ダッ!

ドS「良くもこの私を指しおい、て……えっ?」

戦士「」首ナッシング

魔術師「魔王万歳! 悪魔万歳!」アヒャヒャヒャヒャヒャ

勇者「」眼球デローン

ドS「何よ……これ?」

ドS「ハッ! 僧侶は!?」キョロキョロ

僧侶「ぁ、ぁ……」

ドS「あ、アンタ大丈――」

僧侶「ぁぐぼぉおおっ!!」

パァッン!

ドS「な、なンで僧侶がは、ハレツ……したの?」ビチャビチャ

デブ「よ、ようやく追い付いた――って、僧侶(ドS)大丈夫かお!?」

ドS「私は……そ、それよりほカの人達が」

デブ「……魔術師以外死んでるお」

ドS「わ、私が来たら、僧侶がハ、ハレ――おぷっ!」

デブ「わかったからもう話さなくて良いお!」サスサス

ドS「あ、ありがと」ガクガク

デブ(さすがの僧侶も目の前で惨劇を見るのはきつかったかお……)

ドS「ごめん、ちょっと不細工顔に拍車がかかって吐き気を催したみたい」

デブ「それだけ罵れるのならもう大丈夫そうだお」

ドS(あれ? そう言えば私が来る前、戦っている音が聞こえたような……)

デブ「それじゃあ魔術師だけでも助けて今は逃げるお」スタスタ

???「」スゥ

ドS「危ない、デブ!!」ダッ!

ザシュッ!

デブ「ぐぅ!?」

ドS「だ、大丈夫なの?」

デブ「魔術師は大丈夫だお」ポタポタ

フォラス「気配を遮断していた筈ですが……まさか躱されるとは思いませんでした」

アスモデウス「ホホホ! ぜい肉まみれですがやりおる」

ガープ「殺す! 潰す! 倒す!」

フォラス「相変わらずガープは品がありませんね。だから先程もすぐに人間を壊してしまったのです」

アスモデウス「ワシみたいに絶望と苦悶の表情を見てから殺すのが一番じゃて」

フォラス「貴公の享楽もあまりほめられたものではありませんがね」クス

アスモデウス「それを主が言うかね」ククッ

ドS「て、敵が三体も!? しかもいつの間に!?」

デブ(これはさすがにまずい状況だお)ツゥー

デブ「僧侶は彼女を連れて逃げてくれお」

ドS「その前に治療を!」グサッ!

デブ「ひぎぃ!?」ブシュゥ

ドS「あ、ごめっ! いつもの調子で」

デブ「大丈夫だお、ありがとだお」ズキズキ

アスモデウス「面白いコントだの、ワシも混ぜて貰ってよろしいか?」ヌッ

デブ「お断り、だお!」ビュオッ!

アスモデウス「それは残念」ヒュン

ドS(嘘、気付かなかった)

ドS「ご、ごめんなさい。私がこんな所に来たせいで」

デブ「大丈夫だお。だからここから早く!」

フォラス「そうはいきません。彼女は私のコレクションに加えさせて頂きます」ビュッ!

デブ「そうはさせないお!」ギィン!

ドS「アンタはどうすんのよ?」

デブ「ボキは、大丈夫だお!」フォンッ!

アスモデウス「ホホホ、三体を前に良く強気でいられるの」バリアー

デブ(ようやく……ようやくボキの本気が見せられそうだお!)ニマニマ

ドS(何かあの顔見たら縛ってから置いて来たくなってきたわ)イラッ

デブ「今度こそボキの力、見せてやるお!」ゴゴゴゴゴッ!

ガープ「俺様に――壊させろー!」ドンッ!

ドS「ただの突進なんて私にだって!」ヴォンッ!

デブ「――ッ! 駄目だお、避けるんだお!」

バリィン!

ドS「え……私のハンマーが壊れ――」

アスモデウス「呑気ですなぁ、まだガープの突進は勢いを失ってはないといのうに」

ドS「ガッ!?」メキメキッ!

ガープ「ぶっ壊れろー!」ドドドッ!

ドS(全く効いてない!? それよりもこれはマズイ!)

フォラス「やれやれ、ガープのせいで彼女はもう壊れてしまうではありませんか」

デブ「僧侶ー!」ダッ

ドS(あ、何もかも遅く見える……私死ぬのかな?)

ゴウッ!

ドS「熱っ!」ドサッ

ドS「あ、あれ? 生きてる?」

フォラス「バ、バカな……ガープを一撃で焼き尽した?」

アスモデウス「魔術? いやだが魔力は感じなかったがのぉ」

???「やれやれ、パーティー候補から外されたから腹いせに魔王を倒してやろうと思っていたら先客がおったのかい」ツカツカ

アスモデウス(私に気配を感じさせない……だと?)

アスモデウス「楽しみを邪魔する主は何者かの?」

???「アタシかい? アタシは――魔法使いさね」ムキメキャッ!

ドSフォラスアスモデウス(((お前のようなゴリゴリのマッチョが魔法使いな訳あるかッ!!)))

デブ(また活躍の場を奪われたお)orz

ゴリ魔女「お嬢ちゃん、大丈夫かね?」

ドS「アッ、ハイ」

ドS(纏うオーラがヤヴァイ!)

ゴリ魔女「さて、敵は二人だけかい」クルッ

フォラス「ふっ、老女とは言え魔術師でしたか。ならば不意打ちでガープを倒せたのも不思議ではありませんね」

アスモデウス(魔力は全く感じなかったのは気のせいかの?)

アスモデウス「先ほどの様なまぐれは続かんぞ?」

ゴリ魔女「まぐれかどうかは……その身で試してみるがいいさね」ズアッ!

デブ(氣が膨れ上がった!? いや、それよりも魔力じゃなくて氣!?)

ゴリ「アタシのフレアは大地をも焦がす」コォオオオッ!

ドS(絶対魔術使おうとしてる構えじゃない!)

ゴリ「ゼェアッ!!」ボ

フォラス「」ジュ

アスモデウス「ぬううううっ!?」ビリビリ

デブ(お婆さんがいつの間にか拳を突きだしていたと思ったら敵が蒸発していた)

ゴリ「アタシの魔術を受けて生きていたのはアンタが初めてさね」

アスモデウス「ホホホ、ワシも防御してもここまでダメージを受けたのは初めてじゃて」

ドS(このお婆さん、魔術師じゃなくて名のある拳法家なんじゃ……)

アスモデウス「しかし不思議じゃな、主の攻撃は何故魔力を感じぬ?」

ゴリ「これから死ぬものに語るとでも?」

アスモデウス「メイドの土産に一つ頼めないかの?」

ゴリ「……そう難しい話じゃないさね」

ゴリ(そう、あれは――)

――――――
――――
――

ロリ魔法使い(元ゴリ)「きゃっ!?」ボンッ

魔法使い「ううっ、また新しい魔術失敗しちゃった」グス

魔法使い「師匠、どうしていつも成功できないんでしょう」

師匠「それは貴女が強い魔術に拘り過ぎてるからよ」

魔法使い「でもこれ位の威力じゃなきゃ魔族は倒せないじゃないですか!」

師匠「確かに貴女は高い魔力を持っている。けどそれは所詮人の枠の中でというだけよ」

師匠「どれだけ沢山貯蔵していても扱えなきゃ意味がない」

魔法使い「だからこそ強い魔術を覚えようと――」

師匠「強すぎる魔術は自分の体を滅ぼすだけよ!」

魔法使い「ッ――!」ビクッ!

師匠「私も嘗ては貴女と同じ、強い魔術を編み出そうとしていた」

師匠「けど……その結果が下半身不随よ」

魔法使い「…………」

師匠「本来魔力は人にとって毒でしかない」

師匠「長らく魔力に触れて来た事によって人も魔術を扱えるように放ったけど、でも毒には変わりないのよ!」

師匠「魔族と違って強い魔術を使えば使う程体への負担が掛かる」

師匠「だからこそ魔法使いは後衛でのサポートしかできないのよ」

魔法使い「でも強い魔法が使えれば前衛で戦える筈です!」

魔法使い「魔力が毒だと言うのならもっと耐性を付ければ良い、身体が持たないのならもっと鍛えれば良い!」

師匠「確かにそれが出来れば前線で活躍できるでしょうね……けどそれは無理よ」

魔法使い「私は……私はそれをやってみせます! 自分の為に、世界の為に、何より――師匠(お母さん)の為に!」

――
――――
――――――

ゴリ(そしてアタシは魔界に籠り、ひたすら濃霧の様な魔力に触れ、そして魔術を自身の肉体へと行使し続けた)

ゴリ「単純に肉体強化魔術を70年休まず使い続けて来ただけさね」

ゴリ「お蔭でいつしか魔力はアタシと一体となり、アタシのひとつひとつの技が魔術となったのさ」

アスモデウス「納得しましたよ、主は使いづつけた結果我ら魔族寄りになったという事か」

アスモデウス(それでもこの力は群を抜いている……ガープも同じ全魔力を身体強化へ注いでいた筈ですが)

ドS(70年って……)

デブ(いや、普通に氣を纏ってるんですがそれは)

ゴリ「さてお祈りは済んだかい?」ゴゴゴゴゴッ!

アスモデウス「悪魔だからの、お祈りはいらんよ」

ゴリ「そう、かい――ッ!」ボ

アスモデウス「時間稼ぎは十分に出来たからのぉ」スゥ

ドS「やったの?」

ゴリ「どうやら逃げられたようよだね」

ドS「悪魔の癖にチキン野郎ね、キ○玉ついてんの?」

デブ(悪魔についているんでしょうか?)

アスモデウス「いやいや逃げるなどとんでもない、3対1では分が悪いと思っただけじゃて」スゥ

その他悪魔たち『』ワラワラ

ゴリ「おやおや、これはこれは」

ドS「数で襲おうなんて悪魔とは思えなほどの弱者っぷりね」

ドS(でもこれは流石にまずい……!)

デブ「い、急いで逃げるお!」

ゴリ「この程度の数で……アタシを止められると思ったか!」カッ!

ゴリ「メガ・フレア!」ボ

その他悪魔達『』ジュ

ゴリ「アタシのメガ・フレアの範囲を甘く見たねぇ」

デブ(遠くの山まで吹き飛んでいるし、そもそもメガ・フレアって複数対象呪文だけどこんなに大勢じゃないし、そもそも拳で放ってるしああもうツッコミが追い付かない!)

ゴリ「これであらかた片付いたかね」

ドS「みたいね。で、お婆さん何原人?」

ゴリ「ほっほっほ、アタシはただの魔法使いさね」

ドS「ちょっとウホウホ言ってないで人の言葉喋ってほしいんだけど」

デブ(落ち着いたとはいえこの人相手に良くそんな言葉づかいを)

ゴリ「アタシの魔法が凄くてただの魔法使いに視えないってかい?」

ドS「そうね、貴女の目が節穴だから言ってあげるけどどう見ても筋肉達磨の怪人よ」

ゴリ「褒めんでおくれ、筋肉が躍ってしまうて」ムキメキャッ!

デブドS(褒めてないし……寧ろ気持ち悪い)

ゴリ「これからアンタたちはどうするね? このまま魔王を倒しに行くのかい?」

デブ「まあそう思ってたんですけど、ボキらは準備不s――」

ドS「この猪豚!」バシッ!

デブ「何故猪豚!?」ヒギィ

ドS「当然でしょう、それ以外の選択肢がお婆さんにはあるの?」

ゴリ「ふ、愚問だったね。それじゃあアタシも一緒に連れてってくれるかい?」

ドS「足さえ引っ張らなければね。その暑苦しい汚姿で精々足掻いてちょうだい」

ゴリ「任せておくれ、アタシの魔法で敵に風穴開けて見せるさね」

デブ(魔法で普通風穴は開きまへんて)

デブ「ちょっと僧侶! さっきあれだけ手こずったんだからここは引くべきだお!」ヒソヒソ

ドS「何ビビってんのよ、そんなんだから玉無しって言われるのよ。あっ!(察し)」ヒソヒソ

デブ「あ、あるから! ちゃんとついてるから!」ヒソヒソ

ドS「き、汚い……寄らないで」逃

デブ(自分から言っておいてその反応ないやん……)orz

ドS「それにあのBBAがいれば楽勝でしょ、万が一やられそうになっても肉壁にして逃げればいいんだし」ヒソヒソ

デブ「そうかもしれないけど……」
                                 (を殺してやる)
ドS「経験だって積めるんだから一石二鳥よ! どうしても嫌ならアンタだけ帰りなさい!」

デブ(嫌な副音声が聞こえたお)

デブ「解ったお、でも危険だと思ったら僧侶はちゃんと下がるんだお?」

ドS「解ってる、アンタの足をへし折って下がるから」

デブ「へし折る必要はないお!」

ゴリ(やっぱりパーティーってのはいいねぇ。ほのぼのとした雰囲気で和むよ)

副音声がずれとるやんけ~
あと物語の終着点が見当たらない~www

ゴリ「ところで、魔王ってのは一体どこにいるんだい?」

ドS「まあバカと偉い奴は高い所に上るって言うし天辺でしょ」

ゴリ「そうかい、なら――」スゥ

ゴリ「せいはっ!」ボ

デブ(上の階が全て蒸発したお)

ゴリ「これで降りて来るだろ」

ドS「今ので死んだんじゃない?」

ゴリ「魔王がたかがメガフレアで死ぬとは思えないさね」

5分後

デブ「灰以外落ちてこないお!」

ゴリ「なんだい、思ったより魔王も根性ないんだねぇ」

ドS「え、本当に終わり!?」

デブ「う、嘘だ……ボキが活躍する前に世界が平和になるなんて」

ゴリ「仕方ないね、城に戻って報告を――」

???「随分と派手な真似をしてくれたな、人間」ビシビシビシ

ゴリ「ほう、相当な魔力だね。アンタが魔王かい?」チリッ

ソロモン「以下にも。我こそが魔王ソロモンなり」

ドS「なに、このモジャ男。こんな猿人が魔王なの?」

ゴリ「お嬢ちゃん、気を付けな。コイツは相当さね」チリチリチリ

デブ(肌が焦げるかのような魔力の波動。こ、これが魔王かお……!)ビリビリビリ

ドS「真面目ぶってふざけても苛つくだけよ? こんな毛深いだけのエテ公楽勝でしょ」

ソロモン「どうやら場違いな羽虫が1匹おるようだな」スッ

ソロモン「――往ね」ジュオッ!

ドS「……ア――」

バキンッ!!

デブ「いきなり狙い撃ちだなんて魔王の割に小者みたいだお」

ゴリ「このアタシを無視するなんて随分余裕だね?」

ソロモン「ほう、様子見とはいえ我が魔導波を防ぐか」ニヤリ

ゴリ「勇者の僕、お嬢ちゃんを連れて逃げてくれるかい?」ヒソ

デブ「……お婆さんは?」ヒソ

ゴリ「アタシは――この魔王を倒してからにするさね!」ドンッ!

デブ「行っちゃったお……」

ドS「」ボー

デブ「僧侶! 大丈夫かお!?」ユサユサ

ドS「は、何言ってんの? アンタの目は節穴?」アハハ

デブ「良かったお、それじゃあ早くここから逃げるお」

ドS「何言ってんのよ、あんな弱そうな魔王を放って置く訳ないでしょ」アハハ

デブ(僧侶は魔王の魔力を感じられなかったのかお?)

デブ「それはきっと僧侶が魔王との次元が違ったから解らなかっただけであの魔王は相当強いお」

ドS「幻覚視るのは結構だけど私にまで押し付けないで。脳みそまでラードで出来てんの?」アハハ

デブ「立て続けに恐怖にさらされたから少し精神が参っているみたいだお……」

ドS「参ってるのはアンタの顔よ。あっ、身体もか」アハハ

デブ「今回は悪いけど無理矢理にでも連れ帰るお」抱

ドS「ヒッ!?」ビクッ

デブ(何気に一番堪えた)グス

デブ「これから全力でここから離れるから少し苦しいかもしれないけど我慢するお!」ギュオッ!

デブ(あの後ボキらは何とか魔王城から離れる事が出来た)

デブ(幸い追手も無く無事に町へと逃げられたのだが僧侶は戻って来てからというものの、嘗ての毒舌は見る影もなく教会で座り込んだまま祈る毎日)

デブ(また魔王とお婆さんがどうなったのか解らないが……風の噂によると再び魔王は魔族を集め力と付けているという)

デブ(それに対してボキはというと――)


デブ「ほら僧侶、ご飯だお」

ドS「」モグモグ

ドS「」ス、テクテク

デブ「また教会かお?」

ドS「」コクリ

デブ「夕飯までには帰ってくるんだお」

ドS「」バタン

デブ「って言っても……結局ボキが迎えに行かないといけないんだろうなぁ」ハァ


デブ(僧侶の面倒を見ていた)

どんどん迷走していってますがご容赦を……


デブ「そう言えば最近は王国も魔物討伐に対して消極的になって来たけど大丈夫かお?」

村人「なんでも王国が動きを見せる度に襲われるからおいそれと動けねえらしいだと」

デブ「それじゃあ討伐隊の意味がないお!」

農夫「そうはいっても、以前集った大規模な討伐隊が全員帰って来なかったんだ。仕方ねえっぺ」

村長「魔物たちは面白半分に人間を狩っているお蔭で我々は何とか生きていられるんですよ」

デブ「でも今のままじゃ生活は苦しいままだお! 魔物にだっていつ襲われるか」

村長「力の無いワシらは彼らを刺激しないよう隠れて生きるしかないんです……」

村人「俺たちだって別に今の生活が良いとは思ってねえ。けど魔物の気まぐれで殺されるとしても少しでも生きる人を増やしたんだよ」

村長「だから……ワシらはこの生活を受け入れる他ないんです」

デブ「そう……かお……、それはゴメンだお」

デブ(このままじゃダメだお)テクテク

デブ(ボキ一人でも魔王に挑むかお? けどあれ程の力……正直勝てる確率は2割もあるか怪しい)テクテク

デブ(やっぱりあのお婆さんがいるときに共闘するべきだったか?)テクテク

デブ(って今更あれこれ考えても仕方ないお。それに……)ギイ

デブ「お、今日はもう帰っていたのかお」

ドS「」コクリ

デブ(何よりこの子を一人にするのは忍びないお)

デブ「晩御飯できたお」

ドS「」モグモグ

デブ「…………」モグモグ、ピタ

デブ「あの、さ」

ドS「」モグモグ

デブ「最近また魔族が力を付け始めているらしいんだお」

デブ「でも今の王国は戦う力が残っていない」

デブ「このままじゃ嘗て人が無力だったといわれている暗黒時代が再び訪れてしまうお」

ドS「」モグモグ

デブ「だから――ボキはまた魔王城に行こうと思うんだお」

ドS「」ビクッ!

デブ「何も僧侶についてきててほしいと言ってるわけじゃないお、ただこのまま――」

ドS「ィ、……ヤ……」フルフル

デブ「ん、どうしたお?」

ドS「イヤァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」ガシガシガシ!

デブ「ッ!?」

ドS「イヤッ! 嫌、イヤァアアアアアアアアアアッ!?」バンバンバンッ!

デブ「どうしたんだお僧侶、落ち着くお! そんなに体中をぶつけたら怪我しちゃうお!」ガシッ

ドS「ああっ、ぁぁぁぁぁ、あああああああああ――ッ!」バシッバシッバシッ!

デブ(くっ、完全に錯乱してる……仕方ないお!)ヒュッ!

ドS「あああオ゙ア゛ッ!?」メリッ

ドS「ぁ……ぅ……」ドサッ

デブ「ゴメンだお、でも自傷しても辛いのは僧侶だから……」

デブ(話すべきじゃなかった……でもなにも告げずに出ていけば自殺してしまう可能性だってある)

デブ(それにこの子、大分力が弱ってるお。あれだけ激しく暴れたのにボキにはまったく痛くなかった)

デブ(嘗ての毒舌は愚か暴力性までも失ってしまったのかお……)

デブ「い、嫌っ! 別に完全にご褒美が貰えなくなって寂しいとか思ってるわけじゃないお!」アセアセ

デブ「せめてこの子の家族とかの居場所が解れば――って、もしかしたら王国に行けばわかるかも」

デブ「僧侶……は、暫らく目を覚まさないかな?」チラ

デブ「よし、そうと決まれば王国へ行ってみるお!」ダッ

デブ「こ、これが城……かお?」

兵士「はい、もう城というよりは詰所ですけどね」

デブ「国王はまだいらっしゃるのかお?」

兵士「飾りだけの王ならいますけど最早導く程の御方はいませんよ」

デブ「そう、かお……って今回はそんな話をしに来たんじゃなかったお」

デブ「かつて討伐隊を組む時に集った者たちの情報みたいのがあれば欲しいお」

兵士「もしかして募ってまた魔王に挑むんですか!?」

デブ「そ、そんなところだお」

兵士「解りました。そういうことなら探してみます!」ダッ

デブ(そっか、まだ諦めていない人物を探して挑む方法もあったのか)

兵士「一応ありましたけど人数が人数だっただけに地方ごとにまとめてあって詳細は解らないですね」

デブ「それで十分だお、ありがとだお」

兵士「兵士でありながら頼るのは情けないですがよろしくお願いします」

デブ「任せるお!」

デブ「とはいったものの……これは探すのも時間がかかりそうだお」テクテク

デブ「取り敢えず(ドS)僧侶の地方だけでも調べてみるかお」ペラペラ

デブ「思ったより時間がかかったお……けどまさかこんな山奥だった思わなかったお」ゼエゼエ

デブ「とりあえず教会かな?」テクテク

デブ「ごめんくだ――」

少年「魔物風情が教会を跨ぐな!」蹴

デブ「どふぅ!?」

少女「今日の晩御飯よ! 逃がさないで!」

幼女「お姉ちゃん直伝の殺戮治癒、受けるがいい!」ポウ

デブ「ボキは人間だお!」

神父「皆さんおやめなさい、彼は辛うじて人間です」

少年「よくよく見ると確かに」

少女「魔物と一緒にしたらかわいそうね」

幼女「魔物が」

デブ(れっきとした人間だし、ボキの方が可哀想だお)

神父「して何か御用ですか? 悪臭をまき散らすのなら肥溜めでお願いします」

デブ(そしてこの人が僧侶をあんな性格にした元凶っぽいお)

デブ「えっと、実は――」

デブ説明中

神父「……まさかあの子がそんな状態に――いや、生きていただけでも神に感謝です」

デブ「それでボキはまた魔王討伐に行きたいから僧侶を匿ってほしいんだお」

神父「それは構いませんが遊び人……ではなく遊び豚が魔王討伐なんてできるんですか?」

少女「もしかして賢者になれるとか思ってる?」

少年「いや毎日賢者になってるんじゃね?」

幼女「やだ、汚い」

デブ(心折れそう)

デブ「と、兎に角僧侶をこれから連れて来るから頼むお!」

少女「もし連れてきた姉さんが穢れてたらアンタを焼き豚にするからね」

少年「獣臭かったらテメエを八つ裂きにするからな」

神父「まあまあそう言うセリフは心の中で思っていて実際確認してから処罰しましょうね」

デブ(この人やっぱ怖い)

デブ「とう!」バビュンッ!

幼女「……飛べない豚はただの豚だけど飛べる豚は醜悪ね」

デブ(ちょっと時間が掛かっちゃったけど僧侶はあの村に留まってくれているだろうか?)テクテク

デブ「僧侶ー、戻ったおー」ガチャ

デブ「あれ? 家にいないお、教会かな?」

デブ「すいませーん、僧侶はいますかお?」

シスター「お久しぶりです。えっと、僧侶さんなら――」

デブ「え……?」

ドS「」アミアミ

子供A「わぁー、お姉ちゃん縫い物上手!」

子供B「私なんかかこの前お姉ちゃんに花の冠作ってもらったのよ」

子供A「それはどうでもいいや」

子供B「なんですってー!?」

シスター「今子供たちの面倒を見てくれているんです」

デブ「あ、あの食べるのと祈る事しかしなかった僧侶が……」

シスター「はい、それだけではなく村の人々の傷も治療して下さるんですよ」

デブ(も、もしかしてボキが過保護にし過ぎたのかお?)

シスター「最初は勇者さんが居なくなってから酷かったのですが、やはり僧侶だけあって誰かが困っていると自然と助けてくれたんです」

デブ(どうしよう、連れ帰らない方が良いのかな?)

シスター「それでご用件はなんでしょう?」

デブ「あっと、その……いや! ちょっと家を空けてしまったから僧侶が心配になって見にきただけだお!」

シスター「そうでしたか。けどご安心ください」

デブ「確かに大丈夫そうだお」

デブ(一度神父さんに相談してみるかお)


???「ようや見つけましたよ。今度こそわがコレクションに……!」

デブ「――というわけなんだお」

少女「手籠めにしたいからって嘘ついてんじゃないでしょうね?」

少年「姉ちゃんに限ってそれはねえだろ。だって人外だぜ?」

デブ「れっきとした人だお!」

幼女「でももしかしたら弱っている所を無理矢理……」

神父「私としてはたとえ貴方がどんな嘘を吐いていようとあの子が人々の心をすくっているのなら何処にいても構いません」

神父「例え貴方が脅して汚らわしい事をしていようとあの子が誰かの為になっているのなら私は喜んで祝福します」

神父「例え汚物に穢されようと彼女が幸せなら私に何も言う事はありません」

デブ(めっちゃ言ってるお……)

デブ「じゃあもう少し僧侶はあっちにいさせるお」

神父「はい。それがその村の方々のお役にたてるのなら」

少女少女少女「「「…………」」」ブスッ

デブ「こ、子供たちは納得してないみたいだお」

神父「まあこの子らは僧侶を慕っていましたから」

神父「しかし私たちは神に仕える身。豚の言葉だろうと信じ、彼女の善行を称えます」

デブ(それならもう少しボキを認めて欲しいお……)

デブ「それじゃあまた僧侶の所に戻るお」バビュン!

>>131 修正


デブ「じゃあもう少し僧侶はあっちにいさせるお」

神父「はい。それがその村の方々のお役にたてるのなら」

少女少年幼女「「「…………」」」ブスッ

デブ「こ、子供たちは納得してないみたいだお」

神父「まあこの子らは僧侶を慕っていましたから」

神父「しかし私たちは神に仕える身。豚の言葉だろうと信じ、彼女の善行を称えます」

デブ(それならもう少しボキを認めて欲しいお……)

デブ「それじゃあまた僧侶の所に戻るお」バビュン!

デブ「な、何で……どうしてこの村が襲われているんだお?」

村人「ぎゃあああああっ!?」ザシュ

農夫「ぎょえーーっっ!!」ジュ

デブ「ハッ! そ、僧侶は大丈夫かお!?」ダッ

悪魔「ワハハッ、死ねー!」バッ

デブ「邪魔だッ!」フォンッ!

悪魔「あべしっ!?」ドシュ

デブ「い、家にいないし教会にもいなかった。いったいどこに……」

シスター「キャー!」

デブ「森の方からだお」ダッ

子供A「た、助け……」

シスター「お、お願いです! 子供たちを話して下さい!」

???「先ほどから申し上げている筈ですよ? 彼女の居場所を教えて頂ければ手は放すと」

子供「嫌だよおおおおおっ! シスター!」ジタバタ

???「煩い子ですねぇ。そんな悪い子供には罰を与えないといけませんかね」ニヤ

>>134 修正


デブ「い、家にいないし教会にもいなかった。いったいどこに……」

シスター「キャー!」

デブ「森の方からだお」ダッ

子供A「た、助け……」ガクガク

シスター「お、お願いです! 子供たちを放して下さい!」

???「先ほどから申し上げている筈ですよ? 彼女の居場所を教えて頂ければ手は放すと」

子供B「嫌だよおおおおおっ、シスター!」ジタバタ

???「煩い子ですねぇ。そんな悪い子供には罰を与えないといけませんかね」ニヤ

デブ「子供たちに手を出すな!」フォンッ!

???「おっと、危ない!」ヴン

デブ「あ、あんたは確か……フォラス!」

フォラス「私の名前を憶えているなんて光栄ですよ、逃げ出した勇者どの」

シスター「逃げ、出した……?」

デブ「……ど、どうしてあんたが生きているんだお? たしかお婆さんに殺されたはず!」

フォラス「我々は全ての魔族と魔王様を滅ぼさない限り完全な消滅はありませんので」

デブ「ならまた倒すまでだお。次は魔王もろとも!」

フォラス「貴方に出来るでしょうかねぇ? それに今度は以前とは違いますよ」

デブ「魔王を倒さなければならないんだお、あんたに手こずっている場合じゃない!」

フォラス「いいでしょう。私も自分の力量を測ってみたかったところです」

デブ(子供たちを放した!)

デブ「シスター、今の中に逃げるんだお」ヒソヒソ

シスター「は、はい」ヒソ

デブ「その前に僧侶は?」ヒソ

シスター「わ、解りません」ヒソ

デブ「そうか、なら逃げていいお」ヒソ

フォラス「内緒話は終わりましたか?」

デブ「ああ、行くぞ!」ドンッ!

デブ(こいつ相当強くなってるお!)

フォラス「どうしましたか? その程度ではないでしょう!」ゴウッ!

デブ「くっ!」サッ

フォラス「そらそら、いつぞやの芸を見せて下さいよ」ズアッ!

デブ「ぐはっ!?」ドスッ

デブ「な、何でそんなに力を付けられたんだお」ムクリ

フォラス「冥土の土産でも欲しいのですか? ……まあいいでしょう」

フォラス「魔王様は以前貴方方に攻め入られた反省を生かし、量より質を重視したのですよ」

デブ「つまり数を増やすのではなく個々の能力を高めたって事か」

フォラス「その通り」

デブ「ま、まさかあんたみたいに強い悪魔が沢山いるんじゃ!」ゾクッ

フォラス「まさか! 私は72柱に連ねる存在」

フォラス「私を基準にしないでいただきたい」

フォラス「まあしかし、嘗てのように1柱を易々倒せないでしょうがね」ニヤリ

デブ「……それを聞いて安心したお」

フォラス「なん、ですと……?」

デブ「ボキが懸念していたのは悪魔軍の情報が不足していたことだった」

デブ「だからこそあえてやられて勢力を知る必要があったんだお」

フォラス「負け惜しみもそこまでいくと滑稽ですね」クス

デブ「今までボキの実力が出せないで嘆いていたけど今回ばかりは感謝するお」ゴゴゴッ!

フォラス(また腹の筋が光っている)

デブ「悪いけど一瞬で決めさせてもらうお――ッ!」ズアッ!

???(避けなさいフォラス!)

フォラス「!?」バッ

デブ「アイン・ソフ・オウル!」チィンッ!!

カッ!

デブ(か、躱された!?)

フォラス(森が真っ二つに!? しかもこの力……バエルと同等かそれ以上!)

???「全く、相手の力量くらい測れないと駄目よ」

フォラス「助かりましたウァサゴ」

ウァサゴ「そもそも人間と正面から戦うことが間違っているのよ」

ウァサゴ「折角壊しがいのあるお人形があるのだから」ジュルリ

デブ(また、見せ場を、決められなかったお……)orz

ウァサゴ「初めまして、よね豚勇者さん。私はソロモン72柱の悪魔が1柱――ウァサゴ」

デブ(とうとう悪魔にまで豚って言われるようになったお)ショボン

ウァサゴ「少しお聞きしたい事があるのだけど宜しくて?」

デブ「悪魔に耳を貸す気なんてないお」ジャキッ

ウァサゴ「……今日は何だか暑いわぁ。話してるともっと体が熱くなりそう」チラリ

デブ「す、少しだけなら話を聞いてやってもいいお」

ゴシャッ!

デブ「い゛だい゛っ!? って、何故に僧侶のハンマーが飛んできたんだお?」

ドS「…………」ゴゴゴゴゴ

デブ(久々に感情を見せてくれたのに嬉しくないのはどうしてでしょう?)

デブ「そ、僧侶もしかして意識が戻ったのかお?」近寄

ドS「…………」バシッ

デブ(無表情のままビンタされた)ヒリヒリ

デブ「あの、僧侶さん?」

ドS「…………」チッ

デブ(無視された挙句舌打ち)ショボン

ドS「…………」ニヤリ

デブ(何か喜んでる? もしかして戻ったのドS性癖だけ!)

デブ(あれ……でもなんか心がドキドキする)

フォラス「おおっ、貴女は! 今度こそ我が玩具になって頂きますよ」

ウァサゴ「私たちを無視しないで下さる?」

デブ「そうだったお。で訊きたい事って何だお」

ウァサゴ「何故貴方は戦うの?」

デブ「そんな事決まってるお。ボキらが、人々が平和に暮らせるためだお!」

ウァサゴ「それなら人間の住処を与えて差し上げますわ」

デブ「そんなの結構だおッ!」

ウァサゴ「まあまあ、そんなにほえないで下さる?」

ウァサゴ「話は最後まで聞いてから答えて下さいな」

ウァサゴ「現在人の数は魔族の50分の1にも満たない」

ウァサゴ「そして人の王は破れ、魔族に敗退したといえる」

ウァサゴ「ならば世界は我々のモノといっても過言ではない」

ウァサゴ「けれど私たちは別に人間を苦しめる事だけが娯楽ではない」

ウァサゴ「人間が特定の地域で細々と暮らし、私たちの目に触れなければ危害は加えません」

ウァサゴ「その代わり、少しでも反抗する素振りを見せたのならその都度罰を与えますがね」クスリ

ウァサゴ「さて、如何かしら?」

デブ「ふざけるなお、そんな横暴なやり方を許すとでも――」

ウァサゴ「では伺いますが貴方がここで私たちを倒す間に世界中の人間を殺しても良くて?」

デブ「――ッ!?」

ウァサゴ「先ほども述べたけれど魔族にとって人間は娯楽程度にしか見ていませんの」

ウァサゴ「例え殺されようともソロモン様がいらっしゃれば蘇る。つまり命など遊びの……そう、掛け金」

ウァサゴ「本気で滅ぼそうと思えば直ぐですのよ?」

デブ「ひ、人々の力を舐めない方が良いお!」

ウァサゴ「ええ。私は貴方の力侮るつもりはありません。けれど他の戦士は全て壊してありますのよ」ニマリ

デブ「え……?」

ウァサゴ「あらあら? 魔族が全て脳筋だと思ったのかしら?」

ウァサゴ「貴方だって城跡から魔王討伐志願のリストを受け取ったのでしょう?」

ウァサゴ「それを1匹の悪魔もその考えに至らないと思ったのかしらぁ」

デブ「あ、ああっ!」

ウァサゴ「ああ、そう! 私は強き者が力以外で絶望する顔が見たかったの!」

ウァサゴ「強者が弱者を力でねじ伏せるのなんて簡単だもの。だったら別のやり方で苦しむ姿を見たいでしょう!」

フォラス(本当に私たちも悪魔の事を言えませんが序列3位以上は性格が歪んでいる)クス

ウァサゴ「それで豚勇者さんどうなさる? 大人しく牧場に入る? それとも抗う?」

デブ「…………お、大人しく細々と暮らすお」

ウァサゴ「あら残念。強い殿方と一戦交えるのを楽しみにしていたのに」ジュルリ

デブ「その代わり誰も殺さないと約束するお」

ウァサゴ「ええ、勿論――」ニッコリ

ウァサゴ「貴方と約束する前に皆殺ししたからこれ以上は殺さないわ」

デブ「は? ……え、嘘だお?」

ウァサゴ「言い方が悪かったわね。皆殺ししたからもう殺せないわ」

デブ「う、うわぁああああああああああああああああああああああああっ!?」

デブ(ボ、ボキのせいだ……ボキがもっと早く行動していれば)

デブ(いや、ボキが城跡になんか行かなければ。それ以前に魔王城に行かなければ――)

ドS「」バシッ!

デブ「……痛いお」

ドS「」バシッバシッ!

デブ「僧侶もボキを責めるのかお……?」

ドS「…………さ、いよ」

デブ「?」

ドS「こ、うかいするひまが! あ、あったら今じじぶんに――出来ることをしなさいよ!」

ドS「……どうせ醜いんだから最後まで見っとも無く足掻きなさいよ」

ドS「存在が悪なんだから誰かの為に尽くしなさいよ……!」

ドS「豚の癖に不相応な力を持ってるんだから善行に役立てなさいよ――っ!」

デブ「――――」

ウァサゴ「折角いい具合に壊れかけていたというのに余計なことをしないで下さる?」キッ

フォラス「待って下さいウァサゴ、彼女は私のコレクションにしたい」

ウァサゴ「でしたら早く片付けてちょうだい。私はこの勇者を――ッ!?」

デブ「……相変わらず、僧侶は口が悪いお」クスッ

ウァサゴ(生気を取り戻した? だがそれよりもこの魔力……!)

デブ「でも――確かに落ち込んでいる場合じゃないお!」

ドS「格好つけたって醜い姿に拍車がかかるだけよ」

デブ「格好つけたつもりは無いお、そう見えたのなら僧侶がボキを格好良いと思ってるんだお」

ドS「今、私は嘗てない精神汚染を受けたわ。これからはアンタを認識するたびに吐き気を催しそう」

デブ「本当に酷いお……」

フォラス「我々を無視するなんて随分と余裕ですねぇ!」ゴッ

ウァサゴ「待ちなさいフォラス!」

デブ「」ヒュッ!

フォラス「あ、れ――? 私の視界がずれt」

どちゃ

ドS「攻撃するのが遅いから私が汚れたわ。やっぱり豚に頼るんじゃなかった」

デブ「だったら逃げる素振りくらい見せてくれても良いと思うお」

ウァサゴ(い、一体どういうことなの!? 何が起こったというの!?)

デブ「あとはアンタだけだお」ジャキッ

ウァサゴ「ま、待って! 実は先程の事は冗談なの! まだ人間は生きているわ!」

ウァサゴ「私を見逃してくれたのなら人々は解放しても良いわ」

デブ「ほ、本当かお!」

ドS「何誑かされてるのよこの淫獣! 女の形してればなんにでも欲情するわけ!?」バシッ

デブ「痛い! って今は欲情なんてしてなかったジャマイカ!」

ドS「煩い! こんな奴の言葉を少しでも信じた時点でアウトよ!」

デブ「どういう理論だお!?」

ドS「考えても見なさいよ、コイツが本当の事を言って用が嘘を言ってようが今始末すれば問題ないのよ」

ウァサゴ「そ、そんな事をすれば私の配下が――」

ドS「だからあ! 今ここにいる悪魔全てを殺せば問題ないでしょうが!」

ドS「聖なる光よ、ここに集いて穢れた魂に裁きの鉄槌を!『グランドクロス』」キィイイインッ!

デブ(初めて僧侶が僧侶らしい技を使ったお……!)感動

ドS「汚い視線を向けてないでアンタも倒しなさいよ豚ァ!」

デブ(今までで一番傷付いた)

ウァサゴ「ほ、本当に良いの!? 私が命じるだけで――」

デブ「『アイン』」

ウァサゴ「ひと、が……あ――れ?」ゴフッ

デブ「だったら命じる瞬間も与えずに倒すまでだお」

ドS「……なんだか豚が勇者っぽくすると気持ち悪い」

デブ「豚じゃないしそもそも勇者なんだけど」

ドS「嘘も休み休み言いなさいよ!」サッ

デブ「わー! 直ぐ叩かないで欲しいお!」ヒッ

ドS「」ダキッ

デブ「って……え?」

ドS「一度しか言わないからその耳の穴かっぽじって良く聞きなさい」


ドS「――ずっとそばにいてくれてありがとう」ギュッ


デブ「ん? 何て言ったんだお? 近すぎて逆に聞き取り辛いお」

ドS「~~~~!」////

ドS「その耳の穴に熱した鉄棒をぶち込んでやる!」

デブ「ちょまっ! それや洒落にならんお!」

デブ「はぁはぁ、殺されるかと思ったお」

ドS「くっ、デブの癖にすばしっこいわね」

デブ「そんなことより本当に人々が皆殺しにされているか確認しようず」

ドS「まあ皆殺しは無いにしても相当数殺されているかも知れないわね」

ドS「なのにこんな最悪な時間を使わせて! 何様よエロオーク!」バシッ

デブ「豚ですらなくなった!?」グフゥ

ドS「取り敢えず二手に分かれて捜索しましょ」

デブ「待つんだお、僧侶はここに残るんだお」

ドS「私が足手まといだって言いたいの!? 脂肪の塊以下だと侮辱するつもり!?」

デブ「そうじゃないお。僧侶にはこの村に生き残っている人とボキが助ける人々を守ってほしいんだお」

デブ「それに僧侶だってまだ万全って訳でもない筈だお?」

ドS「……わかったわよ、アンタが戻って来るたびに殴って私の力が回復しているってことをを証明してやるわ」

デブ「べ、別に殴らなくても元気な姿を見せてくれればいいんだお」

ドS「その代わり! 骨と皮になるくらいスマートになるまで働きなさいよ!」

デブ「それ死んでるお! と、とにかく行ってくるお!」

バビュンッ!

ドS「……あと必ず帰って来なさいよ。私もここをちゃんと守るから」

デブ「こうしてボキは世界を回り、生き残っている人々を助けては僧侶の元へと連れて行った」

デブ「その間に何度滅んだ町や村を見ただろう」

デブ「だけどそれでも生き残っている人の為にも立ち止まる訳にはいかないんだお」

デブ「なお生き残った人々の中に戦える者はだれ一人いなかった」

デブ「どうやらこちらはウァサゴの言葉どおりだったようだお」

デブ「そして――」

デブ「訪れてない町はここで最後だお」ドシンッ

デブ「見た所まだ襲われた様子はないけど魔法とかで殺されているから建物が無事かもしれないお」

デブ「おーい、誰かいませんかおー?」

デブ「……反応は無しか――お?」

デブ「誰か出てきて駆けてくるお」

町長「そこの君、こっちだ」ヒソヒソ

町長「まだ生き残っている人がいるとは思わなかったよ。因みに私は町長だ」

デブ「ボキは勇者だお、今ボキは世界で生き残っている人を助けて匿っているんだお」

町長「そうでしたか、それは素晴らしい! けどこの町は大丈夫です」

デブ「この地下に隠れているからかお? でもいつまでもここで生活できない筈だお」

町長「いえ、そうではありません。この町には守護者様がいらっしゃるのです」

デブ「守護者?」

町長「ええ、我々を今まで守って下さっていた偉大なお方ですよ」

デブ「――――え?」

???「あら、お客様? 御機嫌よう」コホッ

デブ(この病弱そうで今にも倒れそうな人が守護者?)

町長「騎士様、この方は勇者様らしく各地を救っていらっしゃるらしいのです」

病弱騎士「それはなんて素晴らしいのでしょう。本来なら私もごほっゴホッ!」

デブ(手足も細いし顔色もとても悪いのに守る事なんてできるのかお?)

病弱「ごほっ――ゴフッ!?」ゴパッ!

デブ(血を吐いた――っ!?)

病弱「も、申し訳ありません。折角勇者様がいらっしゃって下さったのに倒れてしまうなんて」

デブ「べ、別に構わないからゆっくり休むと良いお」

病弱「いえ、今日は調子が良いので大丈夫です」

町長「そうですな、今日は吐血だけで済みましたし」

デブ(普段は吐血だけで済まないのかお!?)

病弱「それに――勇者様御一人で世界を回っているなんてただ事ではないのでしょう?」

デブ「……騎士さんは世界の状況についてご存知かお?」

病弱「いえ、私はこの町を守るので精一杯。けれど少し前から町にまで悪魔が侵入するようになりました」

町長「それで最近はこの地下に隠れ住むようになったのです」

デブ「実は世界を回っている途中に悪魔から聞いたんだけど魔族は人を完全に支配しようとしているお」

デブ「現にあちこちで人々が攫われ、殺されているお……」

病弱「それは……なんと酷い」コホッ

デブ「一応ここ以外の人は一カ所に避難させて守っているお。だからここの人達も来てほしいんだお」

町長「私たちには騎士様がいますから大丈夫ですよ! ね、騎士様?」

病弱「はい、私も体調不良とはいえ騎士です。この町を守れるくらいの力は――ごほっごほっ!」

デブ(咳き込みながら言われても説得力がないお)

デブ「けど魔族も着実に力を付けているんだお。ボキらの避難所なら結界を貼っているから見付からなくて済むお」

町長「い、いくら勇者様でも騎士様に向かってそれは失礼ですぞ。今までだって騎士様はこの町を救って下さっていた!」

町長「それに我々は生まれ育った町を離れる気はありません!」

病弱「申し出はありがたいのですがそう言う事ですのでお引き取り願います」

デブ「ま、まあそこまでいうのなら強制はしないお」

デブ「結局断られちゃったお」トボトボ

デブ「まあでも今日まで生活できているのだからあの騎士の実力は確かな筈」

デブ「それよりボキはそろそろ魔王城に向かう準備をしなきゃいけないお……!」ギュッ

デブ「とりあえずまずは避難所に戻って――」ゾクッ

デブ「なんだお、今の寒気」

デブ(何だか嫌な予感がする……このまま戻っていいものかお?)

病弱「勇者様にはお越しいただいたのに何だか申し訳ない事をしてしまいましたわね」

町長「なあに、お互い様ですよ。あちらだって失礼な事を言ってたではありませんか」

病弱「でもきっと気を遣って言って下さったのでは……」

町長「だいたいよく考えてみればあんな身なりで勇者というのも怪しいですぞ」

町長「このご時世に乗じて悪さを働く不届きものの可能性もありますからな」

病弱(ですがこの町まで御一人でいらっしゃったのならそれなりの実力をお持ちのはず)

町長「まあ過ぎたことは忘れてこれからの事を――」

ズドンッ!

町長「な、何事です!?」

病弱「この気配……魔族です! 皆さんは地下の奥の方へ!」

町長「は、はいっ! お願いします!」ダッ

悪魔A「オラオラ! 出て来いや!」

悪魔B「隠れてんのは分ってんだぞ!」

悪魔C「早く出てこねえとここら一帯焼野原にすっぞ!」

病弱「また性懲りもなく退治されに来たのですね」ジャキッ

悪魔A「へっ、ようやく出て来たか。だが今回はテメエが退治される番だ。アガレスさまぁ!」

アガレス「うっさいわ! そんな大声出さんでも聞こえておる」

病弱(な、なんですか……この悪魔の魔力の波動!)ビリビリビリッ!

アガレス「なんじゃ、随分ひょろっとした嬢ちゃんじゃないか。こんな小娘にやられてたのかい」

アガレス「全くここ数年の魔族はたるんどる……っと、その前に自己紹介だったの」

アガレス「吾輩はソロモン様が率いる72柱の悪魔が1柱――アガレス」シュゥウウウ…

アガレス「今では戦える玩具(人間)がなくてつまらんから嬢ちゃんは大事に遊ばせてもらうぞい」

アガレス「――吾輩が飽きるまで、な」

悪魔B「アガレス様にぼろ雑巾にされちまえ!」

アガレス「お主等はとっとと隠れてる人間を探さんかい!」

悪魔C「は、はいっ!」ダッ

病弱「そうはさせません!」ゴホッ

アガレス「嬢ちゃんの相手は吾輩だろうに」

病弱「くっ! なら早めに倒させて頂きます」ゴホッゴホッ

アガレス「おお、倒せるのなら倒してみい!」

病弱「――はぁはぁ」

アガレス「どうした? 数分間攻撃し続けてまだ吾輩にかすりもしておらんぞ?」

病弱(まずい、このままでは私の体が持たない。ならこの一撃に全てを掛ける)

病弱「ならば私の全霊を込めて貴方に――ゴホッゴホッ! かふっ!?」ビチャビチャ

アガレス「ふむ……久々に良い運動になったがどうやら時間切れの様じゃな」

病弱(このモノの力量を見誤っていました。温存を考えずに戦うべきでしたか……)

アガレス「……その眼、どうやら後悔しておるな?」クククッ

病弱「ごほっ、貴女も私が病弱と知って時間稼ぎをしていたのでしょう」

アガレス「ふうむ、そうとられたか。なら――やり直しの機会を与えよう」ニマァ

病弱「――――――はっ!?」バッ

病弱(私は……殺されたのでしょうか?)

悪魔A「へっ、ようやく出て来たか。だが今回はテメエが退治される番だ。アガレスさまぁ!」

アガレス「うっさいわ! そんな大声出さんでも聞こえておる」

アガレス「なんじゃ、随分ひょろっとした嬢ちゃんじゃないか。こんな小娘にやられてたのかい」

病弱(この会話は先程の……いったいどういうことでしょうか?)

アガレス「全くここ数年の魔族はたるんどる……っと、その前に自己紹介――は不要じゃな?」

アガレス「さて、今度は楽しませておくれよ」

病弱(どういうことなのか解りませんが次は負けません!)

病弱「――はぁ、ハァ、はぁ」

アガレス「うむうむ! 今度は防御せんと危なかったぞ」

病弱(あとを考えずの全力特攻だったのに、ろくにダメージも与えられなかった)

病弱「ゴホッゴホッ! かふっ!? オエッ!」ビチャビチャビチャ!

アガレス「ペース配分を無視したから身体に相当負担がかかってしまったのぉ」

アガレス「次はもっと負荷を掛けて必殺技なども多用して……そう、相打ち覚悟で挑んでみたらどうじゃ?」

病弱「……い、一体何を?」ゴフッ

アガレス「そうすれば――吾輩ももっと本気を出せるからの」ニマァ

病弱「――――――はっ!?」バッ

悪魔A「へっ、ようやく出て来たか。だが今回はテメエが退治される番だ。アガレスさまぁ!」

アガレス「うっさいわ! そんな大声出さんでも聞こえておる」

アガレス「なんじゃ、随分ひょろっとした嬢ちゃんじゃないか。こんな小娘にやられてたのかい」

病弱(……またさっきと同じく時間が戻っている)

アガレス「全くここ数年の魔族はたるんどる……っと、その前に自己紹介――は不要じゃな?」

アガレス「さて、今度はどれくらいの力量で遊ぶかの」

病弱(わ、私を馬鹿にして……ッ!)

病弱「わ、私を……ここから出して、下さい……! お、お願いしますぅ……何でもしますからぁ」ガクガク

アガレス「なんじゃ。まだたった20回程度のルーブだろうに」

アガレス「必殺技も吾輩の防御魔法の前では形無しだったくらいで」

アガレス「命を燃やした攻撃も吾輩が剣筋がなれてしもうたから当らんかったくらいで」

アガレス「町の人間と一斉攻撃がただの無駄死にになってしまったくらいで」

アガレス「戻った瞬間から全力で逃げ出しても簡単に追い付かれてしまったくらいで!」

アガレス「吾輩の全力を見せられたくらいでぇ、心がこわれてしまってはぁ、吾輩がつまらんだろぅ?」グッヒャッヒャッ!

病弱「い、いやぁ。た、たすけてくださぁい」

アガレス「なあに、心配はいらんて」

アガレス「まだ話せるうちは完全に心も壊れておらんだろ」

アガレス「次は人間は何処まで拷問をすれば死ぬのか一緒に見学しようかの?」

病弱「ヒッ!? いやっ、イヤァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」ダッ

アガレス「おや、町の外では人がおらんから戻るのか? そんな気を利かせんでも吾輩がループさせれば直ぐだというのになぁ」クヒャヒャッ!

???「――その必要はないお」ビュオッ!

アガレス「――ッ!?」ガキィン

アガレス「吾輩の障壁を一撃で破るとは……何者だ」

デブ「悪魔になのる名前はないお」ジャキッ

アガレス「それは残念じゃな。だが知っておる、嘗て魔王城を責めてきた者だな」

アガレス「ソロモン様の城を破壊した一味におったのを覚えておる」

デブ「城を破壊した事を知っているのなら……アンタはあの攻撃で死んでなかったのかお」

アガレス「あの時生存していたのはソロモン様含め72柱の上位3柱のみ」

デブ「なら今度こそ倒させてもらうお」

アガレス「ふっ、ソロモン様から逃げ出した者が何をほざいておるか!」ゴッ

デブ「いつもお前らには手こずらせられるから一撃だお」

デブ「ボキの究極の秘剣が一つ――『アイン・ソフ』」ギュィンッ!

アガレス「なっ!?」

ボコォッ!

デブ「アインは神速の一撃で敵を斬る無音斬、アイン・ソフは空間を切り裂きその影響で敵を屠る破壊刃」

デブ「そしてアイン・ソフ・オウルは無限の光であらゆるモノを断つ絶対剣」

デブ「ってその様子だともう聞こえてないかお?」

アガレス(まさか全身の半分以上が持っていかれるとは)

アガレス(だがループはもう発動している! 故に吾輩を殺そうとも先の一撃で殺せたとしても無駄!)

アガレス(吾輩は再びあの娘で遊ばせてもらおう!)グニョン

悪魔A「へっ、ようやく出て来たか。だが今回はテメエが退治される番だ。アガレスさまぁ!」

アガレス「うっさいわ! そんな大声出さんでも聞こえておる」

アガレス「さて、まずは嬢ちゃんを捕えた後隠れている待ちの人間どもを――お?」ズル

アガレス「し、視界が暗いぞ? 何があったのじゃ」

アガレス「な、に……が――」ガクッ

悪魔A「ア、アガレス様の首が……」ガクガク

悪魔B「な、何か空がいつの間にか曇ってるぞ」

悪魔C「なんなんだよ、何が一体起きてるんだよ!」

デブ「神の雷よ、断罪の柱となりてここに降り注がん……『セフィロト』」バリィッ!!

悪魔多数「「「「あじゃぱー!?」」」」

デブ(最近のボキ……めっちゃ活躍してるお!)キラキラ



ドS「なんでだろう……不意にデブを殴りたくなった」

病弱「ごほっごほっ。た、たしゅけ……」タッタッタッ

グニョン

病弱「――――――あ、あああっ!」ガクガク

悪魔A「へっ、ようやく出て来たか。だが今回はテメエが退治される番だ。アガレスさまぁ!」

病弱(ま、また最初から……)

病弱「だ、誰かぁ」ヒックヒック

ふわっ

デブ「もう、大丈夫だお」ニコッ

病弱「ゆ、ゆうひゃ……しゃま?」グス



ドS(何かめっちゃイラつく!)ギリギリギリ

病弱「ど、どおして……?」ヒック

デブ「ここに戻って来たのは嫌な予感がしたからだお」

デブ「あと騎士さんは悪魔に知られている以上ここが狙われるかもしれないと思ったんだお」

デブ「恐らく悪魔も本腰を入れてるから強い悪魔が来るかもしれないと踏んだんだお」

デブ「でも少し遅れちゃったお、ごめんお」

病弱「いえ……で、でもどうやってあのループに介入できたんですか?」

デブ「そりゃあボキが勇者だからだお」ブヨンッ

病弱(そう言われてお腹を見せられても……)

デブ「だいぶ顔色も良くなってきたみたいだお。もう歩けるかお?」

病弱「あ……」

病弱(わ、私! 勇者様にお姫様抱っこして貰っているうえに抱き付いていたなんて……!)

病弱「も、申し訳ありません。もう自分で歩け――」フラ

デブ「っと、まだ心が参ってるみたいだおね。取り敢えず休めるところまで運んであげるお」テクテク

病弱「あ、ありがとうございます」////

デブ(俯いちゃったお。確かに見た目は悪いかもしれないけど下を向く程嫌かお?)ショボン

デブ「町の人達も精神的な疲労が酷いようだから寝ててもらったお」

病弱「何もかもありがとうございます。ごほっごほっ」

デブ「一番疲れてるのは騎士さんだろうから気にせずゆっくり休むお」

病弱「はい。……あの勇者様、一度断っておいて申し訳ないのですがこの町の人々を勇者様の避難所で匿っていただくことは出来ないでしょうか?」

デブ「それは勿論構わないお」

病弱「今日の戦いで痛感しました。私がどれだけ未熟だったかを」

デブ「あの悪魔は格別だお。確かに上位悪魔も力を付けてはいるけど大したこと無いお」

病弱「それでもあれほどの悪魔が72体もいると考えるとぞっとします」

デブ「いやあの悪魔だけはその72体の中でも相当強いお。だから気にしないで良いお」

病弱「勇者様は優しいですね。ですが私が勝てなかったのは事実」

病弱「現に今でも私は震えが止まらず恐怖で眠れません」プルプル

デブ(ボキで良かったら傍にいてあげるお! とか言ったらやっぱり嫌がられるかな?)

デブ「まああまり深く考えず騎士さんは休むと良いお」

デブ「ボキはその間に町の人達を運ぶから」

病弱「あっ、待って! 一人にしないで!」ギュッ

デブ「ああ、それなら町の人もつれてくるお」

病弱「う……い、いえ。さっきの発言は気にしないで下さい……わ、私は一人でも大丈夫ですから」フルフル

デブ「……ちょっと順番を替えるお。先に騎士さんと運べるだけの町人を運ぶお」ダキ

病弱「きゃっ! い、いえ! 私は最後でお願いします。私が居なくなったらこの町を守れなく――」

デブ「そんな調子じゃ誰も守れやしないお! ボキが周囲に結界をはってその間に全員運ぶお!」

病弱「で、ですが……」

デブ「良いから騎士さんは黙ってボキに運ばれるんだお。文句は元気になってから幾らでも聞くお!」ダッ!

病弱(け、けどせめてお姫様抱っこだけは……)カアアッ



ドS「よし、あのデブ帰ってきたら八つ裂きにしよう」ピキピキピキ!

病弱(結局最初に運ばれてしまいました)

病弱(しかしこの場所は……避難所というよりは要塞ですね)

病弱(それに人も多い。まるで王都のようですわ)

病弱(でも、ここにいる人々だけが生き残っていると考えると少ないのでしょうね……)コホッ

デブ「騎士さん、一応町の人達を避難させ終わったお」ボロッ

病弱「あ、ありがとうござ――ってどうなされたんですかその怪我!?」

デブ「ちょっと移動中敵と遭遇しただけだお。町の人は無事だお」

病弱「申し訳ありません、私が不甲斐ないばかりに勇者様にお怪我をさせてしまって」

デブ「気にしなくて良いお」

デブ(この傷は全て僧侶に付けられたなんて言えないお……)

デブ「それじゃあボキはこれで失礼するお」

病弱「待って下さい! わ、私も魔王討伐に参加させて頂けないでしょうか?」

デブ「騎士さんは体が弱いから難しいお。それに出来れば万が一を備えてここを守ってほしいお」

病弱「……確かに私は体が弱いです。ですが薬があればそれはカバーできます」

病弱「それに私は騎士としてまだ未熟だと思い知りました。なので誰かを守れるほどの力が欲しいのです」

病弱「もう私の実力不足で護れないのは嫌なんです――ごほっごほっ!」

デブ「わ、分かったから落ち着くお!」サスサス

病弱「申し訳ありません……」

病弱(普段からこうして病気で迷惑を掛けてしまう私はついていくなんて烏滸がましいかもしれない)

病弱(でも――貴方のお役にたちたい!)

病弱「勇者様の足を引っ張ってしまうかもしれません。ですがもう留まって行動しないなんて言い訳はしたくないのです」

デブ「…………」

病弱「駄目、でしょうか……」

デブ「誰かを助けたいって気持ちまで奪うほどボキは鬼じゃないお」

病弱「では!」

デブ「でも必ずボキの言う事は聞いてほしいお。絶対に無理はしない事」

病弱「は、はごふっ!?」ゴパッ!

デブ「わー!? 早く薬を!」

病弱「これ位なら問題ありません」フキフキ

デブ(は、早くも後悔して来たお)

デブ「と、取り敢えず明日には出発できるよう騎士さんは準備してほしいお」

病弱「分りました。直ぐ旅立てるよう万全にしておきます」

デブ「それじゃあ――」

ドS「弱った女性を襲おうとするモンスターが! 死ね!」シュッ

デブ「あしドフゥッ!?」メリィ

ドS「ふぅ、まったく油断も隙もないわね。この万年発情ザルは」

デブ「ボ、ボキはただ騎士さんに移動し終えたことを報告しただけだお」ピクピク

ドS「口実を理由に狙ってるのが見え見えよ、これだから童貞は」

病弱「な、なんてことを! 大丈夫ですか勇者様!?」ダキ

デブ「だだっ、大丈夫だお!」

デブ(む、胸が……近い! お、大きい……!)

ドS「今直ぐそいつから離れなさい! ばい菌がうつるわよ」

病弱「勇者様に失礼ですよ。それに勘違いしていたことを謝るべきです」

ドS「折角好意で言ってやってるのに。どうやらそのデブに騙されてる様ね」

病弱「この御方はそんな人ではありません」

ドS「それはアンタの目が節穴だからよ」

病弱「それは此方のセリフです」

ドS「現にアンタの体見て発情してるけど?」

病弱「え……?」チラ

デブ「……ハッ! ち、違うんだお! これは男の性というか」アセ

病弱「キャー!?」バシッ

デブ(ありがとうございます!)グフゥ

ドS「これで分かったでしょ。以降近付かない事を強くお勧めするわ」

病弱「しょ、少々驚いてしまいましたが先程のは私にも責任があります。だから勇者様だけを責めるのは止めて下さい」

ドS「どうやら本格的に洗脳されているらしいわね。なら――元凶を潰すまでよ!」ブンッ

デブ「ボキは無実だおー!」ヒィ

ガキィン!

ドS「……邪魔するならアンタから倒すわよ」

病弱「どうぞ、やれるものなら」

ドS「何アンタ、その化物に惚れてんの?」

病弱「それはありません。勇者様は命の恩人であり心優しく強い戦士だからお守りしたいのです」

デブ(褒められている筈なのに傷付いた)(´・ω・`)

ドS「フン、言っても無駄の様ね。それとも元から病気で頭もやられてるのかしら」

病弱「狂信者は周りに害しかなさないですね。視野も随分歪んでいるようですし」

ドS「小さな町すら守れない騎士の癖に良く言うわ。どうせなら騎士なんてやめて吐血芸人にでもなったら?」

病弱「っ……」ギュッ

デブ「僧侶、少し黙ってほしいお」

ドS「何指図し――」

デブ「取り敢えず騎士さんはボキと一緒に明日の用意をするお」

病弱「……はい」

スタスタバタン

ドS「何マジで怒ってんのよ……本当のこと言っただけじゃない」

病弱「…………」テクテク

デブ「さっき僧侶が言ってたことは気にしなくて良いお。騎士さんが今まで守って来たのは事実なんだから」

病弱「ですが勇者様が居なかったら護れなかったのは事実です……」

デブ「だったら騎士の道を諦めるかお?」

病弱「諦めません! 私はもう二度と騎士としての誇りを捨てたくないんです」

デブ「だったら落ち込んでる場合じゃないお。むしろあんな言葉軽くあしらうべきだお」

病弱「そう、ですね。言い返せないようでは受け入れているようなものですよね」

病弱「ありがとうございます。また勇者様には救われてしまいました」

デブ「ボキは何もしてないお。騎士さんの心が諦めてなかったからだお」

病弱「それでも直ぐに立ち直れたのは勇者様のお蔭です」

デブ(なんだか最近貶されてばかりだったからか褒められるとムズ痒いお)

デブ「因みに僧侶も口は悪いし手も直ぐ出るし文句も多いけど悪い子じゃないんだお」

病弱「全然そうは思えません」

デブ「そ、僧侶も騎士さんと同じ信念があるんだお。……歪んでいるけど」

デブ「普段があんなのだから悪く思われがちだけど何だかんだで人々を思ってるんだお」

デブ「彼女なりの救いって奴、みたいだお。決して褒められたやり方じゃないけど」

病弱「……随分肩を持つんですね」

デブ「まあそれなりに付き合いは長いからわかるんだお」

病弱「そう、ですか……」モヤッ

デブ(まあボキも神父さんからいろいろ聞かなきゃ分らなかったんだけど)

病弱「色々と調達しましたがこれで大丈夫でしょうか?」

デブ「ま、まあ大丈夫じゃないかお?」

デブ(荷物の大半が薬なんですがそれは)

病弱「それでは私は装備などの支度を整えますので」

デブ「それじゃあまた明日」

病弱「ごほっごほっ! ま、また明日」テクテク

デブ(本当に連れて行って良いか心配だお)

ドS「…………」

デブ「ん? 僧侶いたのかお」

ドS「……その、さっきは」

デブ「少しは反省したかお?」

ドS「良くも私を無視しやがったわね、この肉達磨!」バシッ

デブ「まったくしてない!?」ヒギィ

ドS「しかもちゃっかり性処理用の女まで連れて行こうなんて何様のつもりよ粗チンのくせに!」

デブ「彼女はそんなんじゃないお。純粋に魔王を倒したいと考えてるんだからそんな発言は控えるお」

ドS「どうだか」フンッ

デブ「……狂信者って言われたことを気にするのはわかるけど僧侶も悪いんだからお相子だお」

ドS「ンな訳ないでしょ! あんまりふざけたこと言ってるとその不細工な面を炙るわよ!」

デブ「それは勘弁だお。とにかく彼女を苛めないで欲しいお」

ドS「ふーん、それってもしかしてあの女に惚れてんの?」

デブ「どうしてそうなるんだお。確かに綺麗だとは思うけど今はそんな場合じゃないお」

ドS「さっき胸ばっか見て欲情してた奴が良く言うわ」

デブ「べ、別に勃ってないお!」

ドS「何言ってんの……ちょっと気持ち悪いから寄らないで」

デブ「ち、違うんだお! ただそんなつもりで見てたわけじゃないって言いたかっただけなんだお!」

デブ「兎に角この話は終わりだお!」

ドS「まだ話は終わってないわ。あんなの連れてったって足手まといでしょうが」

デブ「確かに病気で不自由はするかもしれないけど実力は確かだお」

ドS「これから向かう所が何所だか解ってんの? 長期戦になったら私たちだってフォローできないでしょ!」

デブ「ん? 僧侶も付いてくるのかお?」

ドS「なっ! 私まで足手まといだと言いたいの!? 最近敵を倒せてるからって調子に乗りやがって!」バキッ

デブ「まだ何も言ってまへんがなっ!」グハァ

ドS「アンタはそうやって這いつくばって泥遊びしてた方がお似合いよ」

デブ「ひ、ひでえ。ボキが言いたいのはまた魔王城に向かっても僧侶のメンタルが大丈夫かって思ったんだお」

ドS「アンタの脂ぎった物差しで測らないで! 私はそんなに弱くないわ!」

デブ「でも……」

ドS「でもも糞も無いわよ! あんな女を連れていくのに私を連れて行かなかったらアンタの所持品全部肥溜めに捨ててやる!」

デブ「なんちゅー悪質な嫌がらせだお! ……はぁ、わかったお」

ドS「始めから了承すればいいもの。私の喉が痛んだでしょうが」

デブ「そこまでボキのせいですかお……」

デブ「それじゃあ出発するお」

病弱「……あの、この人も付いてくるんですか?」

ドS「嫌ならここで演芸でもしてなさいよ」

病弱「貴女こそ言葉でしか能がないなら噺家にでもなっては?」

ドS「言葉しか能がないと思うのならその体で示しても良いけど?」

デブ「……あんまり喧嘩するならおいてくお」

病弱「も、申し訳ありません」

ドS「チッ、飛べる豚だから調子に乗って。害汗をまき散らしてるって気付いてないのかしら」

デブ「ボキの汗は環境に影響ないお!」

病弱「こ、ここが魔王城。なんて禍々しい魔力でしょう……」ゴホッゴホッ

ドS「」ギュッ

デブ「大丈夫かお?」

ドS「心配する相手はそっちの病人でしょうが」

デブ「二人とも心配してるんだお。今ならまだ引き返せるお」

ドS「寝言は死んでから言いなさい。屠殺するわよ」

デブ(死んでからじゃ言えまへんて。しかも屠殺って)

病弱「私も戻る気はありません。町を出るときに覚悟はしています」

デブ「……わかったお。とりあえず戦闘になったら二人はボキのサポートに徹底してほしいお、絶対に踏み込み過ぎない事」

病弱「はい、心得ております」

ドS「癪だけどわかったわ。もし手こずったら後ろから闘魂注入してあげる」

デブ「で、出来れば回復とか補助をしてほしいんだお」

デブ「また囲まれないように常に周囲に気を配る事」

デブ「なにより少しでも勝てないと思ったら逃げる事。ボキらは最後の戦士だから死ぬのは絶対に避けるんだお」

ドS「いちいち私を見て言わないでよ。ただでさえ汚声を我慢してるのに」

病弱「貴女が信頼できないからではありませんか?」

デブ「そ、そういう訳じゃないお。ただヒーラーは要だから判断を任せたいんだお」

ドS「私に任せても良いの? また前みたいに特攻するかもよ」

デブ「僧侶を信じてるから問題ないお」

ドS「カッ……!」/////

デブ「か?」

ドS「死ねっ!」バシッ

デブ「何故にっ?」ドフゥ

病弱「…………」モヤッ

デブ「とにかく戦闘時はボキの指示に従う事。状況などの判断は僧侶に任せるお」ヒリヒリ

病弱「わ、私は何かできませんか?」

ドS「アンタはパシリとして荷物だけ持ってればいいわよ。それ以外は邪魔になるだけよ」

デブ「騎士さんは僧侶が安心して状況把握できるよう守ってほしいお」

病弱「……わかりました」

ドS「なんだかアンタに守られる方が敵の攻撃より心配だわ」

デブ「騎士さんは守護者としては相当だから心配ないお」

ドS「……どうだか」

デブ「さて、それじゃあ行くお!」

???「待ちな!」

デブドS病弱「「「!?」」」ザッ!

???「良い反応だ。まああの二体を倒したのなら当然か」

バアル「俺様の名はバアル。一応ソロモン様の右腕をやらせてもらってる」

バアル「個人的にゃ正々堂々殺りあいてえんだが、ソロモン様は御立腹でな」スッ

バアル「――選びな。この嬢ちゃんに人間どもを殺させるか、テメエらが殺すか」

嬢「ゥ……ぁ……」

ドS「悪魔ってのはこうも脳無しなの? せめて会話するところから勉強したら?」

バアル「まあ俺様が話下手なのは否定しねえがな。とにかく選びな」

病弱「それなら今貴方を倒せば済む話です!」ジャキッ

デブ「待つんだお!」

デブ(現段階では判断材料が不足しすぎてるがこれだけはわかる)

デブ(まず目の前の悪魔は今までのどの悪魔より強い事)

デブ(あのお嬢ちゃんが何者か解らないがこの場での重要なカギである事)

デブ(ならば――)

デブ「その前に質問良いかお?」

バアル「おいおい、ろくに会話が出来ない俺様に訊ねるのか? それに答えるとでも?」

デブ「だったらこのまま膠着状態を続けるかお?」

バアル「だったら俺様はこの嬢ちゃんを殺すか逃げるかすりゃあいい。他の悪魔を呼ぶってのもあるな」

デブ「その可能性はないお」

バアル「へえ。どうしてそう言い切れる」

デブ「まずそのお嬢ちゃんを殺すなら選択させる必要なんてないお」

バアル「人質って可能性もあるぜ」

デブ「それもないお。散々殺しておいて今更だしなにより己が最強だと自負している魔族が人質なんて取る筈が無いお」

バアル「苦しめる算段かもしれないぜ。何より人質が1人とは限らないだろ」

デブ「何だかんだで随分話すおね? それが人質でない証拠と他の可能性を否定する事にもなるお」

バアル「ケッ、まあいい。このままだと堂々巡りになりそうだから答えてやるよ」

デブ「なら――その子を殺す事で悪魔に何のメリットがあるんだお?」

バアル「……!」

ドS「ねえ、いい加減宇宙と交信してないで人の言葉を話してくんない?」

病弱「わ、私にも何が何だか良く解りません」

デブ「疑問に思っていたことがあったんだお」

ドS「疑問?」

デブ「どうしてボキらが城を破壊してからすぐに征服をしなかったのか、と」

ドS「そんなの再び力を付ける為じゃない。脳みそ湧いてんの?」

デブ「それならボキらを始末してから力を付けても良かったはずだお。少なくともボキら以外の戦士は倒せる実力を持っていたわけだし」

病弱「その当時は把握できていなかったのでは? それに悪魔は私たちを娯楽程度にしか見ていなかったようですし」

デブ「確かにその可能性も考えたけど無いと思うお。それならピンポイントでボキと僧侶を残さない筈だお」

ドS「つまり何が言いたい訳?」

デブ「ボキを倒す力を持った存在がいなかった、もしくはいなくなってしまった。そうだお?」

ドS「自意識過剰も大概にしなさいよ肉団子!」バシッ

デブ「ちょっ! 今真面目な話してるんだから辞めて欲しいお!」グフゥ

バアル「……例え、」

ドS「今このミートボールに血染めにするんだからちょっと――」

バアル「例えそうだったとしても魔族が引くとでも?」ゾオッ!

ドS「ひっ! うぅ……」ブルブルブル

病弱(あのアガレスより遥かに夥しい魔力の波動……なんて恐ろしいの)ガクガクガク

デブ「その他大勢の魔族は兎も角あの時に生き残った上位3柱は違う考えを持っても可笑しくないお」

デブ「ウァサゴは初めからボキの実力をおおよそ把握していた。だから人質を利用しようと考えた」

デブ「騎士さんを襲ったアガレスは討伐隊に参加しなかった戦える者を始末して戦力を削いでいた」

デブ「そしてバアル、アンタはそのお嬢ちゃんをなんらかに利用しようと考えている」

デブ「そしてその目的は恐らく――ソロモンの復活」ドヤァ

デブ(これで間違ってたら恥ずかしくて死んじゃいそうだお)

>>144でバエルと書いたがすっかり忘れててバアルにしてもうたorz
まあどっちでも良いですよな?

バアル「さてどうかね。そこまでいう義理はねえな」

バアル「どちらにせよテメエらにはどちらかを選ぶしかねえんだ」

デブ「取り敢えずわかった事は悪魔にその子は殺せないってことかお」

バアル「」ピク

病弱「人質としてではないのはわかりましたがどうしてそうなるのですか?」

デブ「それは――」

バアル「議論の時間は終わりだ! さあ、選びな!」

バアル「殺すか、殺させるか!」

デブ「ならボキは……殺す方を選ぶお」

ドS「なっ! アンタ何言ってんの!?」

デブ「貴様をな、『アイン』」

バアル「おっと」ビュッ!

ズバッ!
魔王城<ギャアアアアアアッ!?

バアル「流石に嬢ちゃんに当てる余裕はなかったか」

デブ「ボ、ボキの技が躱された!?」

バアル「くだらねえ考えは止めな。テメエらに二択以外選択権はねえ」

デブ(ボキの行動が読まれてた!? だとしても避けられるとは思わなかったお)クッ

デブ(でもこれで奇襲はもう通じない。だとしたらここは一旦逃げるしか)チラ

バアル「言っておくが逃げようとした時点でテメエらは蜂の巣になるぜ」

デブ(全て予想済みか。だからここに他の魔族がいないのかお)

ドS「……ぅ――うわあああああああああっ!」ダッ!

デブ「な、何やってんだお!」

ドS「しねっしねっしねぇえええええっ!」ブンブンブンッ

バアル「そんなのろまな攻撃が当るかよ」ヒョイ

ドS「わああああああああ――ッ!」ブオンッ

デブ「魔気に触れて錯乱してるのかお? くそっ、騎士さん! こうなったら一斉に攻撃するお」

病弱「は、はい!」ゴホッ

バアル「」ニヤリ

ドS「はあっ!」ブンッ

バアル「あらよっと」つ嬢

デブ「ちょ! 駄目だお!」ガキィンッ!

デブ(錯乱してるせいでお嬢ちゃんも狙っちゃうのかお!?)

病弱「勇者様、私が僧侶さんを抑えますのでその間に!」

デブ「助かるお!」

デブ「うおおおおおおおおおっ!」ビュオオオオオッ!

バアル「嬢ちゃんに気を遣い過ぎて覇気がないぜ。どうせなら嬢ちゃんごときって俺様を倒したらどうだ?」

デブ「そんな提案、却下だお!」ブンッ

バアル「そうかい。なら――そっちの二人に頼むとするか」

どすっ!

デブ「え――?」コフッ

デブ「ど、どうして……騎士さんがボキを……?」グラァ

病弱「あ、貴方が悪いんです。僧侶さんばかり贔屓する貴方が」ズボッ

デブ「ぐぅ」ドサッ

ドS「」スッ

デブ「そ……僧侶! た、頼むお……治癒術を」

ドS「――どうして他の奴を仲間に入れたのよ。私は……私はアンタと一緒だけで良かったのに!」ブンッ

デブ「がはっ!?」メキィ

デブ(ど、どおして……二人がボキを。もしかしてボキは……妬まれてたのか、お)ガクッ

バアル「あっけねえ。勇者と言えど所詮人間か」

バアル「んじゃ次だ姉ちゃんら、この嬢ちゃんが世界を破滅に追い込んだ元凶だ」

ドS「……そいつが」

病弱「げん、きょう……」

バアル「そして姉ちゃんらの大切な勇者を狂わせた存在でもある!」

ドS病弱「「!!」」

バアル「もしかすればコイツを殺せば元に戻るかもしれねえぞ?」

ドS病弱「「」」ジャキッ

バアル「そうだ殺せ! さすればソロモン様が復活してお前らを幸せにしてくれるぜ!」クハッ

ドS病弱「「シネッ!」」フォンッ!

キィンッ!

ドS病弱「「「!?」」」

バアル「何が――って俺様の腕がぁああああああっ!?」ブシュゥウウウッ!

デブ「よ……ようやく、隙を見せたおね」

バアル「テ、テメエ! 生きてやがったのか?」

デブ「こんな事もあろうかと、脂肪の鎧を……纏っていたんだお」ダルンッ

ドS「太っている言い訳にすんなデブ! だったら平和になったら痩せてみろ豚ァ!」バシッ

ドS「ってあれ? 私は何をして……」

デブ「しょ、正気に戻ったんだおね僧侶……でも今めっちゃ痛いから叩くのだけは止めて……」

病弱「ソイツ……コロサナキャ、シアワセニ――」

デブ「今騎士さんも元に戻してあげるお、この勇者の聖なる光で!」ブヨッ

パアアッ

バアル「ぐあっ!?」ジュ

?「ぎゃあっ!?」ジュ

病弱「……ハッ! 一体何が起きたのです? 突然意識が朦朧として急にまばゆい光が」

嬢「――ア、ああっ! ……こ、ここは? ワシはどうなったんじゃ……」

ドS(なんかデブの腹が光ったと思ったら悪魔が苦しみ人々は正気に戻った。何か絵面がとてもシュール)

>>247 修正


病弱「ソイツ……コロサナキャ、シアワセニ――」

デブ「今騎士さんも元に戻してあげるお、この勇者の紋章から放たれる聖なる光で!」ブヨッ

パアアッ

バアル「ぐあっ!?」ジュ

?「ぎゃあっ!?」ジュ

病弱「……ハッ! 一体何が? 先程まで私は僧侶さんを抑えていた筈なのに突然まばゆい光に包まれて」

嬢「――ア、ああっ! ……こ、ここは? もしかしてアタシぁ死んだのかぇ?」

ドS(なんかデブの腹が光ったと思ったら悪魔が苦しみ人々は正気に戻った。何か絵面がとてもシュール)

デブ「よし……これで皆正気に戻ったお。さあ、今の中に皆にげ、よ……ぅ」ドサッ

病弱「勇者様!」ダッ
ドS「勇者!」ダッ

病弱「き、傷が深い……いったい誰がこんな」

バアル「何とぼけてやがる。テメエらがやったんだろ?」

病弱「馬鹿なことを! 惑わそうとしても無駄です!」

バアル「フン、生意気なことしてくれた礼だ。ダンタリオン、思い出させてやれ!」

ダンタリオン「あいたた、あっちは丈夫じゃないと言うに全く……。『貴方の記憶は貴方へ回帰する』」

病弱「――え……嘘、です」

ドS「――違う。わ、私じゃない」

ドS病弱「「いやぁああああああああああああああっ!?」」

バアル「クソッ、手間かけさせやがって……。おい、また正気に戻る前にもう一度此奴らを操作しろ!」

ダンタリオン「わかったから大声出さんといて。体に響くわぁ」

バアル「もう目が覚めねえように勇者だけは俺様の手で始末してやる」ブゥン

嬢「そうはさせないよ!『でぃーぷみすと』」ブワッ

ダンタリオン「な、なに? あっちは戦闘はからっきしだからバアルちゃんお願いな」

バアル「この程度の霧で隠れたつもりかァ!」ブオンッ

ダンタリオン「ひゃあっ!?」

バアル「チッ! 奴らに逃げられた。もういっそこの周囲を消し飛ばして――」

ダンタリオン「それは無理でしょうに! あの小娘の中にソロモン様が封印されてる限りあっち達は攻撃できんて」

バアル「……絶対忠誠が仇になるとはな。だからアイツらにあの小娘を殺させたかったんだが」

ダンタリオン「まあ他の72柱が周囲にいるわけだし逃げられんよ。時期に見つかるて」

デブ「――……ぅ、ここ……は?」

嬢「目覚めたようだね、だけどまだ起き上がらない方がいいよ」

デブ「君は……たしか――っ!?」ズキッ

嬢「ほらいわんこっちゃない。簡単な応急措置しかできなかったからまだ安静にしてなね」

デブ「けど今どういう状況なんだお? それに君は……」

嬢「勇者の僕が倒れた後すぐ魔王城の地下に逃げてきたのさ」

嬢「そして三人が目覚めるまでここで隠れていたって訳さね」

デブ「状況はわかったお。それでお嬢ちゃんは何者なんだお?」

嬢「ほっほっほっ、お嬢ちゃんなんて柄じゃないんだがね。まあこの姿じゃ無理もないかね」

ロリ魔法使い「アタシだよ、以前も魔王城で会った元老婆の魔法使いさね」

デブ「…………ファッ!?」

デブ「…………えっと、元老婆と申しますとあの筋骨隆々で逞しい魔女さんかお?」

ロリ「ああそうさね。けど今はご覧の通り、ただの非力な魔法使いだよ」

デブ「でも無事だったんだおね。それで出来ればボキたちと別れてからの経緯を聞きたいお」

ロリ「ふむ……まあまだ嬢ちゃんたちが目覚める様子じゃなさそうだし手短に話そうかね」

ロリ「勇者の僕と別れてからアタシは魔王と戦い続けた。けれど力の差は圧倒的で勝ち目なんてなかったね」

ロリ「だからアタシは持てる魔力をすべて使って魔王をこの体内に封印したのさ」

ロリ「けどその後に現れた三体の悪魔によって囚われてしまってね」

ロリ「封印こそ解かれなかったものの、精神は操られ肉体は弱体されてしまったのさ」

ロリ「そして気付けば僕がいて、状況を察してここへ逃げて来たって訳さ」

デブ「だから魔女さんを殺そうとしてたのかお」

ロリ「出来るなら殺されたかったんだがね」

デブ「な、何言ってるんだお!」

ロリ「アタシが死ねば奴は二度と封印が解けなくなるからさ」

ロリ「この術はアタシのお師匠様、いやそれ以前から受け継ぎながら昇華させていった大魔術」

ロリ「その能力は自身の肉体を媒体に異空間とのゲートを開いて封じ込めるから命を落とせば寧ろ道が無くなるから出られなくなるのさ」

デブ「それは凄いお! ってことはもしかして現存する悪魔を全て倒せばもう魔族は蘇らないのかお!」

ロリ「だけど流石は魔王でね、この封印を内側から破ろうとしてるのさ」

ロリ「だから――アタシを殺してくれないかね?」

デブ「そんな事できるわけないお……」

ロリ「だけどこのままじゃ魔王が復活してしまう。そしたら結局破られた反動でアタシは死んじまうよ」

デブ「な、なら別の方法を考えるお!」

ロリ「それも難しい話さね。今のアタシじゃ長い時間封じ込められそうにない」

ロリ「それに……元々アタシの余命は短かった。今まで魔術を鍛え魔王を倒す事だけに人生をささげたアタシにピッタリさね」

デブ「魔女さん……」

ドS「話は聞かせてもらったわ。そいつを殺せばいいのね」

デブ「僧侶、目が覚めたのかお!」

ロリ「おや、お目覚めかい。心が壊れそうで心配したけど大丈夫だったかい?」

ドS「あの程度デブに世話されてた屈辱を思い出せば大したこと無いわ」

デブ(屈辱て……)

病弱「私も途中からでしたが察しはつきました。つまりそのお嬢ちゃんを殺せば魔王は復活できないんですね」ゴホッ

ロリ「その通りさね。アンタも大丈夫かい?」

病弱「勇者様の声を聞けたので正気を取り戻せました」

ドS「確かに耳や脳内を犯してくる声だもんね」

デブ「どんな声だお!?」

ドS「言った傍から喋んなや騒音レイプ魔が!」バシッ!

デブ「じどいっ!?」グフッ

病弱(素敵な声だって庇いたいけど恥ずかしい)////

ロリ(ほのぼのだねぇ)ホッコリ

病弱「ではその役目ゴホッ、私にゴフッ、お任せ下さブハッ!?」

デブ「その前に薬を飲んで!」

病弱「す、すいません」

ドS「フン、情けないわね。ここは神に仕える私がやってあげるわ」

デブ「邪神の間違いでは……」

ドS「黙りなさいよ産業廃棄物! 邪神だって神でしょうが!」バシッ

デブ「邪なのは否定しないのね!」ブフゥ!

ドS「それに、この中で私が一番適任でしょうが」

デブ「どういうことだお?」

ドS「私なら人一人くらい殺してもどうってこと無いって事よ」

デブ「それは違うお。例え僧侶が――」

ドS「誰かがやんなきゃいけないのなら私死骸いないでしょうが!」

ドS「それともそこの騎士に人殺しをさせたいの!?」

デブ「そ、そんなつもりじゃ……」

ドS「だったら口答えすんじゃないわよ! 童貞の癖に我が儘言ってんじゃないっての」

デブ(童貞関係ないやん)

病弱「私とて覚悟はあります。それに人殺しに適任も無いでしょう」

ドS「ンなこと言えんのは殺した事のない奴のセリフよ」

病弱「貴方にはあるとでも?」

ドS「ええ、あるわ。だって私は僧侶ですもの」

デブ(普通僧侶は救う者ですお)

ロリ「本当はアタシ自ら命を絶てればいいんだけどね。それだと封印が解ける恐れがあるから」

ドS「だそうよ。で、アンタは本当に殺せるの?」

病弱「それが世界を救うためであるのなら」

ドS「そう、アンタがどうしてもやりたいなら好きにすればいいわ」

ドS「でも人を殺した手でこれからも人を守っていける自信はあるのかしらね」

病弱「それは……」

デブ「それをいうなら僧侶だって」

ドS「私は苦しんでる姿が見られればいいから寧ろ続ける自信になる」

デブ「さいですか……」

ロリ「決まったみたいだね。それじゃあ僧侶の嬢ちゃん、頼むよ」

ドS「本当なら絶望の表情を浮かべながら殺すんだけど今回は手早く済ませてあげるわ」

ロリ「ありがとね、それとすまないね。こんな嫌な事を押し付けてしまって」

ドS「別に。殺すくらい訳ないから」

ロリ「本当に良い子だね嬢ちゃんは。この姿じゃなかったら良い子良い子してあげられたんだがね」

ドS「…………それじゃあ、いくわよ」グッ

フォンッ!

デブ「――やっぱ駄目だお!」ガキィン!

ドS「邪魔すんなラード! 食用にすらなれない産廃の癖に!」

デブ「今回は譲れないお! てかそもそも食用でもないお!」

デブ「誰かを犠牲にした平和なんてボキは幸せになれない!」

ドS「綺麗事抜かしてんじゃないわよ! 世界はいつだって犠牲の上で成り立ってる!」

ドS「アンタが知らない内に多くの人が死んでんのよ!」

ドS「もしどうしても誰も犠牲にしたくないのなら殺された人たちも救ってみなさいよッ!」

デブ「それは……ボキには無理だお」

ドS「だったら初めから邪魔すんじゃないわよ、夢見たいならママのおっぱいでも吸って寝てなさい!」

ジョウジャク「僧侶さん、それは――っ!」

デブ「でも――だからこそ目の前の犠牲は見過ごしたくないんだお」

ドS「この……!」ブチッ

ロリ「いいんだよ勇者の僕、庇ってくれてありがとうね」

ロリ「でもこれが一番の方法なんだよ、確実に私1人の犠牲で済む」

ロリ「だから、これで良いんだよ」

デブ「…………ないお」

ロリ「さあ嬢ちゃん、悪いけど頼――」

デブ「ボキは! 絶対に最後まであきらめないお!」ダンッ!

デブ「だって魔女さんが犠牲になることが良い筈がないんだお!」

デブ「他に方法がないからだなんてそんな妥協はしたくない!」

デブ「最後の最後までボキは救う手だてを考えるお!」

ドS「それでもし手段が見付からず魔王が復活したらどう責任とるのよ!」

デブ「ボキが絶対にそんな事をさせない――ッ!」

ロリ「勇者の僕……」

デブ「だから僧侶、その手を引いてくれお」

ドS「……フンッ! これで口だけだったらアンタをミンチにするだけじゃ済まさないんだから!」プイッ

病弱「それでこれからどうするのですか勇者様?」

デブ「とりあえずはここから逃げるお」

バアル「どうやって逃げるって?」

デブ「――ッ!?」バッ

バアル「さっきは舐めた真似してくれたな。次はもう逃がさねえぜ」

ドS「チッ、デブが悪臭はなってるから気付かれたじゃない」

デブ「ボキは臭くないお! さっき僧侶が大声出したからいけないんだお!」

ドS「どう考えてもアンタの発狂を促すような酷い声が原因でしょうが!」

デブ「ボキの声は呪詛か何かですかお!?」

病弱(……私も勇者様と口げんかしたいなぁ)ゴホッゴフッ!

ロリ(何だか変だね、この体なのに動悸が激しいよ)ドキドキ

ダンタリオン(この状況で何かあの2人関係ないこと考えてるわぁ……それにしてもバアルちゃん空気www)

ジョウジャクって誰だ…

>>278
情報弱者の商人さ……
嘘です、ただのミスです

>>274
訂正


ドS「だったら初めから邪魔すんじゃないわよ、夢見たいならママのおっぱいでも吸って寝てなさい!」

病弱「僧侶さん、それは――っ!」

デブ「でも――だからこそ目の前の犠牲は見過ごしたくないんだお」

ドS「この……!」ブチッ

ロリ「いいんだよ勇者の僕、庇ってくれてありがとうね」

ロリ「でもこれが一番の方法なんだよ、確実に私1人の犠牲で済む」

ロリ「だから、これで良いんだよ」

デブ「…………ないお」

ロリ「さあ嬢ちゃん、悪いけど頼――」

デブ「ボキは! 絶対に最後まであきらめないお!」ダンッ!

バアル「俺様を無視するんじゃ、ねえ!」ズォッ!

デブ「くっ!?」ビリビリビリ

病弱「ゆ、勇者様に加勢を!」

ロリ「お止め! 嬢ちゃんじゃ足を引っ張るだけだよ!」

ロリ「それよりもアタシを――ッ!?」ズズズ

病弱「魔法使いちゃんが消えた!?」ゴフゥッ!

ダンタリオン「悪いけど殺させるわけにはぁいかなくなったんでねぇ」

ドS「チッ、ゴキブリみたいに隠れて盗み聞きしていたって訳ね。道理でタイミングよく出て来たと思ったわ」

ダンタリオン「さてなぁ、もしかしたら裏切り者がいるかもしれんよ?」

ドS「騙すならもっとマシな嘘を考えたら? ノータリンなのが丸わかりで生きてるのが恥ずかしいくらいよ」

ダンタリオン「この城周辺には72柱ほぼ全員が集結しておるんよ、この意味解る?」

病弱「私たちが、ゴホッ! 遅れを、こふっ! 取るとでモブファッ!?」ビチャビチャ

ドS「病原まき散らしてんじゃないわよ! 死ぬギリギリまで首吊るとかして我慢しなさいよ!」

病弱「それでもし死んだらどうするのですか!」

ドS「むしろ死ねって言ってんのよ! そんなのも察せないなんてこれだから処女は!」

病弱「しょ、処女は関係ないでしょう! なら貴女は経験があるのですか!?」

ドS「エロいことばかり考えてないで状況を考えなさいよこの淫乱騎士!」

ダンタリオン(わぁ、あっちこのまま逃げよっかなぁ)コソコソ

バアル「オラオラどうしたぁ!?」ズババババッ!

デブ「くっ!」ギィン

デブ(2人に付けられた傷が思った以上に深いお。なら……)

デブ(出し惜しみなしの本気で片付ける)キッ!

デブ「ボキの全ての力を込めた一撃――受けてみよ!」スゥ

バアル「」ニヤリ

デブ「うおおおおおおおおおおっ!」

ズバッッ!!

バアル「ぐ――は――。そう、ぞういじょうの、ちからだ」ボタボタ

バアル「だが、おれさまの、か……ち、だ――」ドサッ

ロリ「コフッ!」ビチャッ

とさっ

デブ「ま、まじょ……さん?」ダキッ

ロリ「ふ、ふふふっ! まさかこんな方法で望みが叶うなんてね……」

デブ「ち、違うんだお! ボキはそんなつもりは――っ!」

ロリ「これで良かったんだよ、勇者の僕」

ロリ「これで魔王も封印出来て世界は平和に向かってく……」

デブ「なら魔女さんも生きなきゃダメだお! だって魔女さんが居なきゃボキは……!」

ロリ「ごめん、ね……いやなやくめをさせちゃって。ごめん、なさい」

デブ「! し、死んじゃダメだお! 直ぐに僧侶を連れて来るから!」ダッ!

ロリ「まっ……て。いかな、いで――せめて、さいごぐらいは――そば、に――」

デブ「最期じゃない! 傷が治ればこれからまた会えるお!」ポロポロ

ロリ「あ、たし――ず――と、……知ら――けど、最後――誰、かを……好――」

ぱ、た

デブ「魔女、さん? ここここんな時に寝たふりは笑えないお?」

デブ「そんなことしてるとボキ離れて行っちゃうお?」

デブ「ねえ、お願いだから何とか言ってお……!」

………

デブ「う、ア――ああっ! あああああああああっ、あああああアアアあああああ――――ッ!?」ガクガクガク

ドS「どうしたのよデブ!?」タッタッタ!

デブ「――ア、ぉうりょ?」

病弱「勇者様! ご無事ですカフッ!?」ビチャ!

デブ「……騎士さんも」

デブ「ボキは……無事だお」

病弱「そ、そうですか。それはあんし――っ!」

ドS「……そう、そういうこと」

デブ「僧侶に、お願いがあるお」

ドS「……なに? 私は豚の部位なんて詳しくないからバラせないわよ」

デブ「違うから安心してほしいお」ハハ

デブ「――魔女さんを弔ってほしいんだお」

ドS「解ったわ」

デブ「ありがとう」スタスタ

病弱「勇者様はどちらに?」フキフキ

デブ「僕は残った魔族を――皆殺しにしてくるよ」

病弱「わ、私もお手伝いをっ!」

デブ「ありがとう。でもゴメン、これは誰にも譲りたくないんだ」ズォ!

病弱「ッ!?」ビクッ!

病弱「……解りました。その、ご無事で」

デブ「うん、それじゃあ終わらせてくる」バシュンッ!

病弱「本当は止めるべきだったのでしょうか……」

病弱(先程の勇者様、何だかとても危うい感じがしました)

病弱(でも……私にはあの人をどうこうする力なんて)

ドS「ボケッとしてる暇があるなら埋めるの手伝いなさいよ!」

ドS「最後まで何の役にも立たないでいる気!?」

病弱「うぅ、わかりました」トボトボ

ドS「…………」ザクザク

病弱「…………」ザクザク

ドS「……もし」ザクザク

病弱「え?」

ドS「もし、あの時あのデブを止めていたらアイツは廃人になっていたわ」ザクザク

ドS「私は魔族がミンチになろうが無惨なオブジェになろうが笑い話にしかならないけど」

ドS「世界を救うために殺すのとただ憎いからと殺すのでは、もしかしたら心境は違うのかもしれないわね」

病弱「でも結果的に平和になったのなら勇者様だってきっと報われる筈です!」

ドS「さあ、そんなのは私は太ってないからわからないわ」

ドS「けど……いや、なんでもないわ」

病弱「私は、きっと勇者様はまた笑顔で戻って来てくれると信じています……!」

ドS(人はそんなに強くはないから難しいと思うけど)

ドS(このくっころ騎士みたいに前を向いてる人間がいるならもしかしたら……)

ドS(ってなに私柄にもないこと考えてんだろ)イラッ!

自分で言うのもなんだけど何処へ向かうんだろ、このSS
いつの間にかもう1年たってるし

だれている気がするので打ち切りエンドも考えときます

ドS「魔族はデブの活躍によって殲滅された」

ドS「魔王もゴリ魔女のお蔭で現れることはなかった」

ドS「多くの人が犠牲になってしまったけど」

ドS「それでも人々はもう脅威に怯えることはなくなったのだと喜んだ」

ドS「――ただ一人を除いて」

兵士「平和になったとはいえ、やる事は沢山ありますな」

町長「食糧事情に生活圏の確保、問題は山済みだ」

兵士「それよりまずは人の上に立つ人を決めるのが先決だろう」

町長「それはやはり勇者様が適任だろう」

兵士「でもその勇者様がいないんじゃ……」

「「本当何処に行ってしまったんだろうなぁ」」

神父「ここにいましたか、大人しいと存在感がゼロだから解りませんでしたよ」

ドS「神父様の目が節穴だからの間違いでは? あ、それかもう腐ってんのか」

神父「私の事を言う前に自分の無能さをまず直してからでないとただの負け惜しみですよ」

ドS「それこそ無能に無能と云われても負け犬の遠吠えとしか思えませんけど」

神父「ま、挨拶はこれ位にして」

ドS(本当に挨拶代わりに暴言吐くから立ち悪い)イラッ

神父「勇者はどちらへ?」

ドS「ああ、勇者なら……」

魔族「ギャアアアアアッ!?」グシャッ

魔物「ぴぎぃいいいいっ!」ドスッ

悪魔「ごひゃっ!?」ゴキュッ!

デブ「あとはアンタだけだ」

魔族?「ひ、ひいぃいいっ!?」ズササッ

魔族?「お、お願いです! もう人間を襲いません、だから助けて!」

デブ「魔族ってのは1体でも残ってるとまた復活するんだろ? だから殺す」

魔族?「ち、違います! それは魔王様がいなければ無理です!」

デブ「つまり新たな魔王が現れたら復活するってことになる」

魔族?「そ、それはないです! 私は72柱の悪魔が1柱――アンドロマリウス」

デブ「72……柱……!」ザワ

アンドロマリウス「ひぃ!? わわわ私は72柱と言っても弱いですから殺さないでぇえええ!」

デブ「じゃあとっととその根拠を教えてよ」

アンドロマリウス「は、はい! あ、新たな魔王は魔王様が儀式を行って決めるんです」

アンドロマリウス「次期魔王はバアル様でした。ですがそのバアル様もいらっしゃらないので……」

デブ「もう魔王は現れないと」

アンドロマリウス「そ、その通りです! ですからもう魔族を襲う必要なんて――」

デブ「でも魔族は人にとって害悪でしかない」

デブ「故に僕は全ての魔族を殺す!」フォン

アンドロマリウス「いやぁああああああっ!?」

キィン!

デブ「……どうして止めるんだい?」

病弱「いくら魔族とはいえ無抵抗の者を殺すのはどうかと思います」

デブ「魔族は悪だ、だから殺さなきゃいけないんだ」

デブ「だから騎士さん退いてくれ」

病弱「いいえ、どきませブファッ!」ビチャビチャ

アンドロマリウス「ひぃいいいいいっ!?」

デブ「そんな体じゃ僕を止められないよ」

病弱「かもしれませゴファッ! ですがコフッ、ここでこの者を殺させてしまったらブフゥッ、貴方が余計に辛くなるだけでズフゥッ!?」ブチャビチャボチャ

アンドロマリウス(この女性、吐きながら喋ってるぅうううう!?)ガクガクガク

病弱「どうしてもというのなら……わた、し……を――」グラ

デブ「騎士さん……!」ダッ!

抱ッ!

デブ「ひ、酷い熱だお。どうしてこんな状態で!」

病弱「はぁはぁ」クスッ

デブ「笑い事じゃないお!」

病弱「久々に……普段の口調で話してくれた……」ニコ

デブ「――ッ!」

病弱「私は、前の……優しい勇者様が好きです。だか、ら……」

病弱「」ガク

アンドロマリウス「し、死んじゃったんですか?」

デブ「まだ、生きている――ッ!!」ビシビシビシッ!

アンドロマリウス「ひいいいいいいっ!? スビバゼン゙!」ガクガクガク

神父「最近は勇者が町にいないことが多く心配する声が増えてきています」

ドS「私じゃ不安だと?」

神父「暴言を吐く時点で貴女はそもそも論外です」

ドS(アンタにだけは言われたくないわよ!)イラッ!

神父「あれ程醜かろうと皆、心のよりどころが欲しいのでしょう」

ドS「それは……そうだろうけど状況考えて暴言吐いたら?」

神父「私は虚言を吐けない性質でして」

ドS「態々口に出す必要はないっつってんのよこの腐れ神父!」

デブ「僧侶ー!」バビューンッ!

ドS神父(空飛ぶ豚……)ブフゥッ!

デブ「彼女の具合がかなり悪いんだ、治療を頼む!」

ドS「分ったから近寄らないで。不細工がうつるから」

神父「空気感染だとしたら存在自体を如何にかしないと解決にはなりませんよ」

ドS「神父様は黙ってて! 兎に角安静にしないと始まらないからそこの宿屋に連れてきなさい!」

デブ「わかった!」ビュン

神父「やれやれ……自分は言うくせに私が言うと怒るなんて、困った子だ」

アンドロマリウス「や、やっぱり人は恐ろしいです」ガクガク

神父「魔族……!」ザッ

アンドロマリウス「ヒッ! 何もしませんから攻撃しないで下さいぃ」

神父(外見こそ幼い姿をしているが相当の魔力、なぜこんな高位の悪魔がここに!?)

アンドロマリウス「あ、あのですね? 私は」

神父「魔族の言葉に耳を貸すほど馬鹿ではありません!」カッ!

アンドロマリウス「勇者にですね」バリバリ

神父(効いていない!? ならこれはどうです!)キィン

アンドロマリウス「気概を加えないという条件でこの町にきたので」ジュー

神父「私の祈りではこの者を滅せませんか……ですが最後まで足掻かせて頂きます!」スゥウウウッ!

アンドロマリウス「み、皆さんのお役にたてるようお手伝いをします!」ズドンッ

神父「む、無傷……私の最大級の技で?」ツゥ

アンドロマリウス(だから殺さないで下さいぃいい!)グス

>>316 修正

アンドロマリウス「あ、あのですね? 私は」

神父「魔族の言葉に耳を貸すほど馬鹿ではありません!」カッ!

アンドロマリウス「勇者にですね」バリバリ

神父(効いていない!? ならこれはどうです!)キィン

アンドロマリウス「危害を加えないという条件でこの町にきたので」ジュー

神父「私の祈りではこの者を滅せませんか……ですが最後まで足掻かせて頂きます!」スゥウウウッ!

アンドロマリウス「み、皆さんのお役にたてるお手伝いをします!」ズドンッ

神父「む、無傷……私の最大級の技で?」ツゥ

アンドロマリウス(だから殺さないで下さいぃいいっ!)グス

後書きになってしまったのですが
打ち切りかと思った方には申し訳ないがもう少し続けようと思ってたんです……
ころころ意見替えてすまぬぇ

デブ「騎士さんは大丈夫なのかお?」ソワソワ

ドS「さっきから言ってるでしょ! いつもの持病だって!」

デブ「でも中々目を覚まさないんだお」

ドS「目と耳と鼻が穢されると生理的に感じて意識を遮断してるんでしょ」

デブ「ボキは真面目に――」

ドS「だったらみしみしドスドス騒音立てずに出てけ!」

デブ「すみません……」ショボン

デブ「普通に僧侶に怒られた……」

神父「そこの臭そうな――じゃなかった。臭い勇者様!」ダッ

デブ「ちゃんと体洗ってるから臭くないお!」

神父「では泥臭い勇者様」

デブ「ボキは豚じゃないお! いいから要件を言ってほしいお!」

神父「あの魔族は一体何者ですか?」

アンドロマリウス「ひっく、ひっく」グス

デブ「ああ……忘れてた」ビシビシ

神父(物々しい空気に変わった。やはり敵でしたか)

デブ「ちゃんと逃げなかったみたいだね」

アンドロマリウス「ひぃ!? 勿論ちゃんとついてきました!」ガクガク

デブ「僕はお前を……お前らを信用しない」

デブ「けど、その特殊な能力は利用できる」

デブ「だから生き残っているすべての72柱の力を教えろ」

アンドロマリウス「そ、そうしたら私を助けて頂けますか?」

デブ「……全て嘘偽りなく話したらね」

アンドロマリウス「わわわわかりましたぁ!」

神父「あんな危険な魔族を生かすなどとうとう頭まで油になってしまったんですか!?」

デブ「72柱の悪魔は変わった能力を持っているからそれを利用するだけだよ」

神父「ですがいつ寝首をかかれるかわかりません。そんな相手をこの町に留まらせるのですか!?」

デブ「あの悪魔は常に僕のそばにいて貰う。それに実力的に騎士さんや僧侶より下だから万が一も無い」

神父「しかし私の加護が一切効かない化物をなど……」

デブ「誰かが傷付くなんてないよ」

デブ「だって――その前に必ず僕が殺すから」

神父「――ッ!?」ゾクッ

神父「……解りました。そこまでいうのなら」

デブ「うん、ありがとう」

アンドロマリウス(普通に丸聞こえなんですけど!?)ガクガクガク

アンドロマリウス(でもこれからどうしたら良いでしょう)ショボン

アンドロマリウス(正直72柱で生存が確認できているのなんて4柱くらいなのに)

アンドロマリウス(ハッ! まさかそれ以外は勇者がもう倒してしまっていてるとか!?)アワワワワ

アンドロマリウス(そして嘘を吐いて少なく言ったら殺すとか!?)

アンドロマリウス(うわーん! 私の能力なんて人の役に立たないのに~)ヒーン

病弱「――あ……ここ、は」

ドS「……」ゴシゴシ

病弱「って、痛い! 顔をこすり続けないで下さい!」パシッ

ドS「なんだ、起きてたの? 土気色の顔だからてっきりもう死んだのかと」

病弱「勝手に殺さないで下さブフゥッ!?」ビチャ!

ドS「すぐ吐くんじゃないわよ! 常時酔っぱらってるオッサンなの!?」フキフキ

病弱「ま、まだ成人したばかりです」

ドS「そう言う意味で言ったんじゃないわバカ!」

ドS「ったく……いい加減違う芸を磨きなさいよ」

病弱「だから芸ではないと――」

ドS「騒ぐな! また吐いて今度こそ大道芸人になるつもり!?」

病弱「ぐっ、……すいません」

ドS「アンタの病気は私の暴力じゃ治らないんだから安静にしてろ!」スタスタ

病弱(言葉だけ聴くと恐ろしい事をされている気がします)

デブ「さて、アンドロマリウスと言ったか……これから僕の質問に答えてもらう」

アンドロマリウス「ひぅ! は、はひぃっ!」プルプル

デブ「……そうやって弱者の振りをしようと僕を苛立たせるだけだから止めてくれないか」ザワッ

アンドロマリウス「ひぎぃ!? ずびばぜん゙」ビクビク

デブ「何度も言わせる――」

ドS「何度も言わせるなこの贅肉つんぼ野郎!」跳蹴

デブ「バビロンッ!?」ゴフゥ

アンドロマリウス(ぴゃああああああっ!?)ガクガクガク

デブ「……そ、僧侶。僕はいま大事な話を――」

ドS「私の言葉以上に大事なことがある訳ないでしょうが!」ギュー!

デブ「いだいいだいお! わかっだから顔面をつねらないで!」

ドS「騎士が目を覚ましたからそのラードを燃やして暖になってきなさい!」

デブ「ボキに燃えろと!?」

ドS「口答えすんなや! いいから早く逝け!」蹴

デブ(じゃ、若干行けのニュアンスが違う気がしたけど黙っておこう)ドスッドスッ

デブ「騎士さん!」バンッ!

ドア<カハァッ!?

病弱「勇者様……」

デブ「も、もう起きていても大丈夫なんだね?」

病弱「はい、ご迷惑をおかけしました」

病弱「では参りましょうか」スク

デブ「ちょちょっ! そんな病み上がりで何処に行こうって言うんだお!」

病弱「勇者様はこれからまた魔族狩りに行くのでしょう?」

病弱「ならば私も参りマ゛ズ」コプッ

デブ「騎士さんは今日はゆっくり休むんだお!」

病弱「いいえ、勇者様を一人で行かせません」

病弱「たとえ足手まといになろうと、いつも貴方のおそばに居続けまゲフッ!?」

病弱(大事な所で吐いた……)グス

デブ「わかった、わかったお! 今日は何処にも行かないから絶対安静にするんだお!」フキフキ

病弱「すびません……」

病弱「では休みますから……ね、寝るまで手を――握っていて下さいますか?」ドキドキ

デブ「ぼぼぼぼっ、ボキでいいのなら!」

デブ(どうしよっ! 手汗が半端無いお!)

デブ「じゃあ、繋ぐお」バクバク

病弱「ど、どうぞ」ソッ

バッキャアッ!

ドア<ヌワーーッッ!!

病弱「……僧侶さんのハンマーがなぜ?」

ドS「何か発情した匂いがしたから邪魔するわよ」

デブ「は、発情って別にそんなつもりはないお!」

ドS「そんなつもりはなくともやましい事考えてたんだろうがチェリー野郎!」バキッ!

デブ「すいまぜんっ!」グハァ!

病弱(勇者様がやましい事を……や、やましい事を!?)ブシャッ

ドS「童貞の癖に! 短小包茎のくせに!」バシッバシッ!

デブ「童貞は関係ないお! というか短小でも包茎でもないお!」

病弱「童貞ではないんですカフッ!?」ビチャッ!

デブ「あ、いや! そういうわけでは」

ドS「卑猥なことばかり口走んな万年発情豚!」

デブ「いつも卑猥な事を先に言うのは僧侶だお!」

ドS「そうやって可憐な私に無理矢理言わせてでしょうが! 最低ねこのマゾンドは!」

デブ「マゾンド!? というか僧侶が言わなきゃいいだけだお!」

病弱「ゆ、勇者様がどうしてもとおっしゃるなら私もこ、このぶたぁ……」////

デブ(あ、何か良い)ドキンッ

ドS「今直ぐ生ハムに加工してヤル!」フォンフォン!

デブ「ひぎぃいいいいいいっ!?」

ドS「あ」メキャ!

病弱「な!」

デブ「カッフ!」メリメリ

ゴロゴロ、ドンッ!

壁<シヌホドオモイィッ!

ドS「……気持ちいいくらいに決まったわね」キラキラ

病弱「な、なに清々しい表情をされているんですか! ご無事ですか勇者様!?」タッ

デブ「…………」

病弱「意識はありますか?」オソルオソル

デブ「――フフッ」

デブ「あははははははははははははっ!」

病弱「僧侶さんのせいでゴフッ、勇者様がおかしくなったではありませんか!」ビチャッ

ドS「たしかにブヒブヒ笑ってないわね、脳みそまでコレステロールになったかしら」

病弱「豚みたいな笑い方ジてません! もっド陰湿な笑い方です!」ボタボタ

デブ(あれ……久々に笑えたのに今はとても心が痛い)ポロポロ

ドS「何言ってんの? アイツは初めから豚語しかしゃべれないわよ」

ドS「私たちが長い時間汚染されたから今はわかるだけ」

デブ「いつもボキは人の言葉をしゃべってるお!」

デブ「まあでも、お蔭で久々に気持ちが楽になったお」

デブ「二人とも――本当にありがとう」オジギ

ドS「フ、フン。その顔に暗い表情なんて余計醜いから喝入れてやっただけよ」

病弱「私も普段の貴方が一番好きだから何かしてあげたかっただけです」

デブ「えっ?」

ドS「なっ!?」

病弱「……何か私変なことを仰いましたか?」

デブ「ボ、ボキもその――」アタフタ

ドS「あーっと! 手が滑って勇者にハンマーを振り下ろしちゃったー!」ビキビキ

デブ「ゴブリンッ!?」メリィ

バッキャー!

壁<オレガナニヲシタンダァアアアー!?

病弱「ちょ! 勇者様に何をするんですか!?」

ドS「うっさい! とにかく、その! 寝てろ!」ダッ

病弱「な、何だったんでしょう」

病弱(私が話してから二人ともおかしくなりましたよね。けど私は普通に……)

病弱「――あ」カアアアアッ

病弱(いやあああああああああっ!?)ゴロゴロゴロ

アンドロマリウス「ぐすっ、もう帰りたい」

デブ「ぐへっ!」ドシンッ!

アンドロマリウス「ぴゃああっ!?」ビクゥ!

ドS「太ってるくせにどこまで吹っ飛ぶのよこの肉風船は!」ダッ

デブ「思いっきり殴った人が言う台詞じゃないお!」ガパァ!

ドS「黙れチェリー勇者」

デブ「チェリーじゃなく普通の勇者だお!」

ドS「太ってるくせにとぼけんなデブレイヴ!」バシッ

デブ(ちょっとカッコいいと思っちゃったお……!)グフゥ

ドS「まあ良いわ――ってまだこのガキいたの」

アンドロマリウス「い、いろと言われましたので……」プルプル

デブ「ボキが命令したんだお」

ドS「ょぅι゛ょ悪魔だからってやって良い事と悪い事があるでしょ!」バシッバシッ!

デブ「何を想像してるか知らんけど普通に敵を探す駄目だからビンタ止めて!」ブルンッブルンッ!

ドS「わ、私が変なこと考えたみたいじゃないのよっ!!」/////バキッバキッ!

アンドロマリウス(わ、私ホントなにされるの?)ガクガクガク

ドS「――……つまりこの悪魔に残りの奴らを誘い出して倒すって事ね」

デブ「しょ、しょうゆぅことらお」ズキズキ

ドS「そうならそうと先に言いなさいよ、不愉快な感触を味わっちゃたじゃない!」

デブ(人をフルボッコにしといてそりゃないお……)

ドS「ならとっとと敵をおびき出して貰いましょうか」

アンドロマリウス「そ、それは……」

ドS「出来ないって言ったらその舌と尻尾を引き抜くわよ!」

アンドロマリウス「いえ! やります、やらせてください!」ピシィ!

アンドロマリウス「ですが私は序列72位なので……その、あまり権威が」

ドS「口答えするなら髪の毛生えなくなるまで毟るから!」

アンドロマリウス「ぴぃ!? 必ず誘い出しますぅ!」テテテッ

デブ「こういう時僧侶がいると話が早くて楽だお」

ドS「太ってるから話のスピードが遅いのよ」

デブ「外見に話は関係ないお!」

ドS「脂肪で滑舌悪いし、一呼吸が長い癖に何ほざいてんのよ!」バシッ!

デブ(褒めたのにいつの間にかボキが叱られてる!?)グフゥ

チェリーじゃなかったっけ…

デブ「取り敢えずボキはアイツを信用できないから後を追うお」

ドS「……それはダメよ。汚物とはいえアンタは勇者なんだからここにいなさい」

デブ(扱いが勇者じゃない……)ショボン

ドS「特に最近は今後の事で不安になっている人も多いのよ」

ドS「肥溜めだって臭いなりに役立つでしょ?」

デブ「ボキは臭くないお!」

ドS「わかったから寄らないで」ズササッ!

デブ(鼻つまみながら避けられた)ガーン

ドS「とにかくアイツは私が見張るからアンタはこれからを考えなさい」

デブ「……でも勤まるかお?」

デブ(多くの人を守れなかったこの僕に……)

ドS「なに、口答えする気!?」キッ!

デブ「ち、違うお。ボキはただ――」

ドS「他ならぬこの私がアンタに任せるって言ってんのよ!」

ドS「勇者だからじゃない、デブで豚なアンタだから任せるのよ!」

デブ(暴言でどう納得しろと)

ドS「その脂肪を今こそ他人のために消費しなさい! 返事は!?」キッ

デブ「イエスマム!」ザッ!

ドS「口答えするな!」バシッ!

デブ「何でやぁ!?」グハァ

デブ「――って、痛くない?」サスサス

デブ(というか顔を掴まれてるお)ドキドキ

ドS「……休むことだって戦士の務めです」

ドS「なぜなら誰もが貴方を見て勇気をもらっているから」

ドS「そんな貴方が休息を取らないと……誰も休めないでしょう」

デブ「あ――――」

ドS「勇者でないと戦う事は出来ませんか?」

ドS「勇者でないと守る事は出来ませんか?」


ドS「勇者でないと――人を救えないでしょうか?」

デブ「そんなはずない。誰だって、誰にだって少なからず力は持っているお」

デブ「ただボキは、ほんの少しその力を多く持っているだけだから」

ドS「ならば信用してください。私を、騎士を、人々を」

デブ「――うん。ゴメン僧侶、そしてありがとう」

デブ「ちょっと気を張り詰めすぎていたお」

ドS「太っているんだから少しは寛容になりなさい」

ドS「それとも心まで太って張り詰めてんの?」

デブ(さっきまでの優しさはどこいったんだお!?)(´;ω;`)

ドS「騎士も言ってたけどアンタはそのままが、い……一番マシだから」

デブ「そっか、無理しても逆に気を遣わせちゃうだけだおね」

ドS「ああもうっ! えっと、そうじゃなくて!」

ドS「素の勇者が一番格好良いって言ってんのよバカ!」/////ゴキッ!

デブ「ぎゃあああっ!? 首があああああっ!」ゴロゴロゴロ

ドS「ひっ!? 変な方向に曲がっちゃった……急いで治療を!」アタフタ

ヴォンッ!

デブ「ほぎゃあああああああっ!!!!」メキメキッ!

>>364
あ、チェリーですお
単純にチェリー勇者は止めて欲しいって言っただけですお
というか自分でまだ経験ないとか言いふらしたくないお……

デブ「ほ、本気で死ぬかと思ったお……」サスサス

デブ(とりあえずアンドロマリウスは僧侶に任せるとして)

デブ「まずは現状把握からだお」

デブ「――と、その前に騎士さんの様子でも見に行こうかな」ドキドキ

ガチャ

デブ「騎士さん、体調はどうか……お――」

デブ「う、うわああああああああっ!?」

デブ「部屋一面が血で真っ赤……こ、この部屋で一体何があったんだお!?」

デブ「ハッ! き、騎士さん! 騎士さんは無事か!?」キョロキョロ

デブ「どこにもいない……! まさか敵に襲われて!?」

デブ「クソッ! 僧侶に任されたばかりなのになんて失態だ!」

デブ「無事でいてくれ騎士さん!」ダッ!

「キャッ!」ドンッ、フラ

デブ「危ない――ッ!」

デブ「ごめん、慌てて――って騎士さん!?」

病弱「あ、勇者様。こちらこそ不注意で申し訳ありません……」フラフラ

デブ「顔が真っ青だお! まさか敵に襲われたんじゃ!」

病弱「……敵? なにかあったのですか?」

デブ「この部屋が血で染まっていたから、てっきり敵に襲われたのかと思ったんだけど」

病弱「あ……こ、これはですね。その」

病弱「――すべて私の血なんです」

久々に書いてなんだけど全く話が進まなくてスマンお…
これからもだらだらと話が進まなかったりするけど完結は絶対させるお

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年01月28日 (木) 21:42:10   ID: OETB8kv5

おもしろいです((´艸`*))
応援してまふ!

2 :  SS好きの774さん   2016年03月20日 (日) 20:22:51   ID: oteam3MX

つい読んでしまうのはなぜかw

3 :  SS好きの774さん   2016年05月05日 (木) 22:42:31   ID: 12EiC5ca

おもしろい
更新待ってます

4 :  SS好きの774さん   2016年09月04日 (日) 15:01:34   ID: X8FP3k4s

更新来てる
打ち切りエンドはやめて欲しい

5 :  SS好きの774さん   2016年09月14日 (水) 23:39:05   ID: c54sapwl

何故か打ち切りに・・・やっちまったぜ

6 :  SS好きの774さん   2017年04月17日 (月) 20:46:49   ID: PuPvjLMm

今も読んでます 頑張ってください

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