陛下と艦娘と黒の大王 その2(カービィ×艦これ)(925)

このスレは前作『陛下と艦娘と黒の大王』の続きです。
前作はココ→陛下と艦娘と黒の大王(カービィ×艦これ×アルペジオ) - SSまとめ速報
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以下注意点。

1:キャラ崩壊有り(かも)
2:誤字や脱字 物忘れも
3:書き込むスピードが安定しない
4:無理矢理だったりする所も
5:作者が人が居ないと割とダレてしまう(勝手な人です)
6:パロネタ多め、何が伝えたいのかが分からない等。

それでも良い方のみ、ご覧下さい。

では、あらすじからスタートです。

ーーー前回までのあらすじーーー


木曾とリボンはメタモルトマトを食べた所為でアミーボ・アモーレに毛糸の国へと送られてしまうが。
そこでフラッフという王子と出会った。
突然やって来たドドワンを退けた後、木曾は彼と共にアミーボ・アモーレを倒し、ポップスターに戻る決意をする
その後、攫われたビスマルクと合流したり、深海棲艦後期型と繋がっている可能性がある等。道中で色々な障害がありつつも
最終的に、アミーボ・アモーレの元へと辿り着き、離島棲鬼と合体されたが何とか討伐に成功する。
こうして、魔法の靴下は両方揃い、地球に居た深海棲艦後期型も撤退をし、殆どがが丸く収まって終わった。


エスカルゴン「めでたし、めでたし…と」

デデデ「ふむ」

エスカルゴン「これが、木曾が送って来た報告書でGES」

デデデ「……」

エスカルゴン「陛下?どうしたでGESか?」

デデデ「エスカルゴンよ」

エスカルゴン「はい」








デデデ「前回のssの第四話、ワシの活躍が殆ど無いZOY」

エスカルゴン「いきなりメタ発言かよ!もうちょっと自重しろよ!」

デデデ「お前に払う金はねェ!」

エスカルゴン「だからそっちじゃなくて!!もう!」

デデデ「どはははははは」


デデデ「では!陛下と艦娘と黒の大王!パート2、スタートZOY!!」

エスカルゴン「不束者でGESが、よろしくお願いいたしますでGES」ペコリ





因に、これからちょっとグロい表現も居れて行くかもしれない。
ただ、鬱にはしませんので宜しくです。

第五話 『絵画とU-ボートと鬼と敵新型潜水艦と艦隊迎撃と序でに港湾破壊と(ry』

ーーー毛糸の国騒動から数ヶ月後ーーー


カスタマー「陛下、貴方の所の艦娘が、良く働いてくれた様で」

デデデ「何の事だZOY」

カスタマー「地球の深海棲艦後期型の件です」

デデデ「ああ…その事か」

カスタマー「まさか、あそこまで奴らの制圧スピードが速いとは…魔法の靴下も侮れませんねえ」

デデデ「まあ、木曾が渡された片方は、ワシが隠しておいたから安心だZOY」

カスタマー「どこに隠されたので?」

デデデ「秘密だから言えないZOY」

カスタマー「しかし、どうりで我々が気付けなかった訳です」

デデデ「魔法の靴下…確か、荒れには設定された行き先に行ける効果があったと聞くが…」

カスタマー「その効果で宙感移動の手間も省き、御負けに我々にも悟らせずに移動するとは…可成り良いカードを持っていましたね」

デデデ「まあ、木曾が倒してしまったZOY」

カスタマー「そうですね、今頃彼らも大慌てでしょう」



カスタマー「所で、今回は……」

デデデ「航空戦力を整えたい、それと軽巡洋艦も補充したいZOY」

カスタマー「分かりました、では後々に手配しておきます」

デデデ「頼むZOY」

カスタマー「では、ご利用は計画的にですよ」

デデデ「分かって居る、心配するな(踏み倒すから)」

デデデ「ああ、そういえば…」

カスタマー「何でしょう」

デデデ「…ドロッチェ団に繋げられるか?頼みたい事が有るんだZOY」

カスタマー「頼みたい事……ですか」

ーーー廊下ーーー

暁「ふー…それにしても、木曾さんがあんな事を経験してたなんてねー」

電「正直、びっくりしちゃったのです」

雷「毛糸の国かあ……一度行ってみようかしら」

ヴェールヌイ「難しいかもね、入り口と成る魔法の靴下は司令官が隠しちゃったから」

吹雪「何だか、そういう話聞くと…ちょっとワクワクするよね」

電「そうなのです、噂じゃあ…木曾さん、扶桑さんと山城さんに会ったみたいなのです」

吹雪「え!?どうだったの!?」

ヴェールヌイ「パワーアップしてたみたいだよ、航空戦艦なのに火力が純粋な戦艦並だって」

雷「流行の改二って奴ね?」

吹雪「うわー…良いなあ…私も改二に成りたいなあ…」

ヴェールヌイ「私がそれにあたるけどね」ドヤッ

電「ど、どやっちゃ駄目なのです」

ヴェールヌイ「まあ、駆逐艦は練度と装備が全てだからね」


スタスタ……

暁「あら?あれは…レーベとマックスじゃないかしら?」

雷「本当だわ…おーい!」


レーベ「あ…皆、Guten Morgen」

マックス「guten morgen」

ヴェールヌイ「доброе утро」

吹雪(…凄い光景だなぁ)

レーベ「君のそれ……ロシア語??」

ヴェールヌイ「うん……気に触ったかな」

マックス「もう終わった事よ、私達はそんなに小さい器じゃないわ」

暁「あら……とってもレディーね!」

雷「ええ、暁よりもね」

暁「な、何よその良い方!ぷんすか!」

電(ぷんすかって言ってる時点でもう……)


ヴェールヌイ「所で、君たちは何か用事があるのかい?」

レーベ「あ、うん…提督が御願いしたい任務が有るからって呼び出されたんだ」

暁「御願いしたい任務?何かしら」

マックス「貴方達も来れば?人は多い方がいいし、集める手間も省けるし」

吹雪「良いの?」

レーベ「そうだね…一緒に来てくれた方が良いな」

ヴェールヌイ「決まりだね、付いて行こうか」

雷「はーい!」

暁「あ!ちょっと待ちなさいよお!」

ーーーデデデの部屋ーーー


レーベ「提督、来たよ」

マックス「ちょっと人が増えるけど、良いかしら」

デデデ「良いZOY良いZOY!」

マックス「…」クルッ

暁「何よ、そのほらねと言いたそうな顔は」

レーベ「それで、提督……御願いしたい事って何かな」

デデデ「うむ、実はな…知り合いに絵画を届けてもらおうとお願いをしたんだZOY」

マックス「絵画?」

雷「何で絵画なんか欲しいのよ」

デデデ「只の絵画じゃないZOY、マジルテから持ち帰って来た魔法の絵筆と関係があるかもしれない奴だZOY」

暁「へー!」

ヴェールヌイ「その根拠は?」

デデデ「額縁と筆のデザインがそっくり」

ヴェールヌイ「帰るよ」

レーベ「ま、待ってよ、もう少し話を…」

デデデ「それにな、絵画には何も描かれてないんだZOY」

吹雪「そうなんですか?」

デデデ「うむ、これは魔法の絵筆を使えば描かれていた絵が蘇る…そんなパターンだZOY」

雷「ま!そういう事なら…ってあれ、何をすれば良いの?」

デデデ「今、知り合いが自家用の船を使って、絵画を運んでいるZOY」

デデデ「船と言えば海、海と言え深海、深海と言えば何だZOY?」

ヴェールヌイ「…深海棲艦?」

デデデ「そこに、悪いスパイスを一振り」

電「深海棲艦…その後期型、なのです?」

デデデ「と言う訳だ、回りくどい様だが…お前達にはその船の護衛を願いたいZOY」

レーベ「うん…それなら良いよ」

暁「あら?でも…戦艦の人とかも読んだ方が良く無い?私達だけじゃ不安よ」

デデデ「無防備な船、それを…静かに、悟られずに『狙撃』するのは?」

雷「…!!」

ヴェールヌイ「……潜水艦」

吹雪「成る程…対潜警戒を取る、と言う事ですね!」

デデデ「うむ、だが念には念を居れて同盟である深海棲艦の支援も要請するZOY」



バァァァァン!!!

暁「ぴゃっ!?」

レーベ「だ、誰かな?」


夕立「騒ぎを聞きつけ、ぽい参上っぽい!!」

吹雪「ゆ、夕立ちゃん!?」

デデデ「うお…五月蝿いのが来たZOY」

ヴェールヌイ「夕立も、作戦に参加するの?」

夕立「夕立だけじゃないっぽい!」

電「え?」






皐月「ボクも居るよ!」ヒョコッ

卯月「うーちゃんも!」ヒョコッ

弥生「弥生も…」ヒョコッ

島風「私も!」

吹雪「みんな来ちゃったの!?」

夕立「ぽい!」


レーベ「これ……潜水艦が可哀想じゃないかな…」

デデデ「何…昔は苦渋を味わっていたんだ、これ位は許される筈だZOY」

ヴェールヌイ「まあ…そうだね」

電「昔の戦いの潜水艦って凄く強かったのです」

マックス「…提督が私達に頼みたい任務は、船の護衛、と」

デデデ「うむ、ただ、潜水艦だけとは限らないから支援も有るZOY」

レーベ「そこは大事な事なんだね」

雷「それで?私達は何処に向かえば良いの?」

デデデ「オレンジ・オーシャン沖……そこを船が通る筈だZOY」

ヴェールヌイ「Да、それと合流し、船を守れば良いんだね」

デデデ「うむ…総員、気をつけて掛かる様に」

暁「了解よ!」

吹雪「まあ、夕立ちゃんが居れば…何とかなりそうだよね」

夕立「ぽい~♪」ルンルン

デデデ「では、キチンと飯を食ってから行って来るZOY!」

「「「「「「「「「「「「はい(ja)!」」」」」」」」」」」」

ーーー間宮食堂ーーー




マルク「……んで、お前らはその船を護衛し、ここまで届ける為に出張る訳だ」

暁「そうよ、お腹が空いては戦は出来ないと言うじゃない」

夕立「ぽい!だからごはんを御願いしますっぽい!」

マルク「へっ…コイツは、ちょっとキツそうなのサ……ねえ、間宮さん?」

間宮「私としては、毎日沢山のお客さんが来るので苦しく無いですよ♪」

マルク「そ、そうかい…なら、頑張っちゃうしかねェよなァ!?」ンバッ

マックス「どうして声を裏返してるの?」

マルク「う、五月蝿い!お前にも日本の料理ってのを味あわせてやるのサ!」

皐月「楽しみだな~!」

マルク「さて?注文は何にする?」

暁「えーっとね…」

ーーーーーー


レーベ「えっと……これは……?」

マックス「……カツ丼?」

マルク「そうだよ、カツ丼なのサ…たーんとお食べ?」

卯月「美味しいから食べてみるぴょん!」

間宮「特製のお料理ですよ?」

レーベ「いや…美味しいとは、思うけどさ…」

マックス「…量が、多すぎないかしら」

マルク「…ドイツ人って小食なのか?」

弥生「…んくっ」コク

夕立「でもでもー、私達のところの料理は量が多いのが常識っぽい」

島風「そうだよねー、量が少なかったらお腹もふくれないよー!」

レーベ「……ヤパンってさあ…怖いんだね…」

マックス「…」コクッ

マルク「まあ、百聞は一食に如かずなのサ。さっさと食べてみるサ」

レーベ「…そうだね、食べてみようか」

マックス「…でも、レーベ…重大な問題が有るわ」

レーベ「な、何?」

マルク「言ってみるのサ」


マックス「スプーンとフォークが…無いわ」

暁「……えっ?」

レーベ「ほ、ホントだ……棒切れしか無い…」

マルク「棒切れとは何だ棒切れとは、これは箸って言って日本の食器なんだよ」

間宮「日本で昔からあるんですよ?」

マックス「……スプーンとフォークは無いの?」

マルク「有るけど…お前本当にガチガチのドイツ人なのな」カチャカチャ

マックス「……良いじゃない、別に」

レーベ「慣れるのは…少し大変そうだね」

吹雪「あはは…」

マルク「まあ良いサ、じっくり日本…と言うかここの風土に慣らしてやるのサ」

レーベ「お、お手柔らかに……」

雷「さ!食べましょ!」

ヴェールヌイ「丼物は温度が大事だからね」

暁「ふぉうよ!」モグモグ

マルク「コラお子様!食べながら喋らない!」

暁「う……ムグムグ」

ーーー食事終了ーーー



皐月「ふう…いっぱい食べたよ!」

電「これなら任務もばっちりなのです!」

レーベ「やっぱり量が多いね…」

夕立「直になれるっぽい」

マルク「じゃあ、また食いに来るのサ!」

間宮「私達は何時でも待ってるからね」

ヴェールヌイ「大丈夫、必ず…帰って来るさ」

マックス「……行きましょう」キラキラ

レーベ(……あれ、マックス…何だかキラキラしてる…)

マックス(……美味しかったわね)

ーーーデデデの部屋ーーー


デデデ「お前達、しっかり食べて来たかZOY?」

雷「勿論よ!」

マックス「ja」

夕立(あら、やっぱり美味しかったっぽい?)

デデデ「えーでは、本作戦の再確認を行なうZOY」


デデデ「知り合い…ドロッチェ団の船が、ここに絵画、それと序でに食料、資源を満載してやって来るZOY」

デデデ「お前達には、それを防衛する為の護衛に付いてもらうZOY」

ヴェールヌイ「あ、食料と資源も持って来てくれるんだ」

雷「余計守らないと行けなくなったわね」

デデデ「編成は主に、対潜水艦隊を想定した編成で行くZOY」

レーベ「通商破壊には潜水艦がもってこいだからね」

皐月「えーと、潜水艦って艦隊決戦が主な仕事じゃあ…?」

デデデ「……国柄の違いって凄いZOY」

弥生「ですね……」

マックス「……おほん、それで?」


デデデ「船との合流地点はここより東のオレンジ・オーシャン海域、割と近い海域だZOY」

デデデ「何事も無ければ、恐らく3時間半後には帰れる筈だZOY」

島風「何事も無ければ……」

夕立「警戒は絶対に怠っちゃダメっぽい?」

吹雪「ぽいじゃなくて駄目だよ」

夕立「うー…口癖なのにー…」

デデデ「総員、作戦の成功は勿論…何時何時何事も油断する事無く、絶対に帰って来るZOY」

電「了解なのです!」

雷「分かってるわよ!」

夕立「大丈夫!夕立は沈まないっぽい!」

デデデ「仮に敵に襲われた場合、必要若しくは倒せるならば撃滅。無理ならば支援の到着を待つZOY」

レーベ「うん、分かった」

デデデ「それと…」パサッ

夕立「?」ポイ?

デデデ「オレンジ・オーシャンの海図だ、そこまでの道程はこの地図に示してあるZOY」

吹雪「司令官、念入りなんですね」

卯月「ちょっと大袈裟だぴょん」

デデデ「この時勢大袈裟な方が丁度いいZOY」

暁「司令官の言う通りね」

デデデ「では、言って来いZOY!」

電「了解なのです!」

ヴェールヌイ「護衛艦隊、総員、出撃するよ」

雷「何で貴方がキメるのよ」

ヴェールヌイ「さあ、カリスマ性じゃないかな」

マックス「自分でそれを言うのね」

吹雪「では!必ず戻って来ます!」

デデデ「頼んだZOY!」


暁(吹雪、ナイスフォローよ)

皐月(ナイスフォロー)

卯月(ホロミーーッ ホニャラーララーララ~~~~ラ ホロミーーーーーーー)

ーーー数十分後、オレンジ・オーシャン海域ーーー


        Level ex  Orange Ocean

島風「ここかな…?」

吹雪「地図によると此処みたいだけど…」

夕立「絶対ここっぽい!だってここ…」



夕立「昼間なのに、海がオレンジ色っぽい!!」

ヴェールヌイ「何時も日暮れか夜明けの気分だね、空も心無しかオレンジ色だし」

皐月「こんな状態で潜水艦なんか見つけられるのかなあ…」

マックス「視界が悪いし、ソナーが無ければ難しいわね」

卯月「でも大丈夫だぴょん、なんだかんだ行けちゃうに決まってるぴょん」

弥生「…」

レーベ「ん……あ、あれかな?」

吹雪「あれ?……あ!」



海を渡る大きな船舶が見える。船の塗装に『SQUEAK SQUAD』とおしゃれに書かれて居る。


吹雪「すくいーく、すくわっど?って書いてある…」

暁「自分達の名前?をでかでかと書くなんてお子様ね」

ヴェールヌイ(実は私達もカタカナで名前掲げてたけどね キビヒとか)

マックス「アレを護衛すれば良いのかしら?」

レーベ「念の為に…中に入って確認した方が良いんじゃないかな…」

島風「電文打った方が早いよー?」

吹雪「そ、そうだね!流石島風ちゃん!」

ヴェールヌイ「それじゃ、電文を打とうじゃないか」

吹雪「そうだね!船の中の人…モールスが分かると良いけど…」


吹雪は船舶に向けてモールスを打電し、自分達の存在を知らせる。

吹雪「『我、駆逐艦ノ護衛艦隊ナリ。貴殿ラノ応答ヲ乞フ』」ピ ピピー ピッ


吹雪「打電…したよ!」

マックス「さて、あちらの人は解読出来るかしら」

レーベ「出来て欲しいけどなあ…」

卯月「……まあ、連絡有るまで敵を探すぴょん」


その頃、ドロッチェ団の船では…


ドロッチェ「ん……なんだこの簡潔な音は、ドク、分かるか?」

ドク「いや、知らんの…確か地球で使われた物だったと思うが…」

スピン「そうじゃなくて、何かこう、返事を返す方法とか無いッチュか!?」

ドク「知らん」

ドロッチェ「」

スピン「は、はあァァァァ!?」

ストロン「でもさ、あそこに居るんだからこっちから寄れば良いんじゃないかな」

ドク「多分、この音を送った者は返事を待ってるんじゃろう」

スピン「っていうか、この音で何を伝えたいんだっチュか!?」

ドク「だから知らんと言うて居るじゃろ!これだから最近の若いのは…」

スピン「最近は老害も社会の敵って聞くっチュよ」ギギギ

ドク「知らん(二度目)」



ドロッチェ「…どうすれば良いんだ、これ」

ストロン「リーダー、取り敢えず舵を取って来る」

ドロッチェ「あ、おう……頼む」

誰一人としてモールスが理解出来ず、結局そのまま近寄る事にした。
星間の文化の違いが明確に出た瞬間である。

その頃、吹雪達は…


吹雪「……あれ、返事が無い…?」

夕立「やっぱり解読出来なかったっぽい?」

レーベ「そうじゃないかな?」

皐月「うわ……どうしよう、直接行って話す?」

吹雪「うーん……あっ……?」

弥生「どうしたの……?」

吹雪「……近づいてる」

雷「え……あ、ホントね」

暁「多分、分からないけど返事として取り敢えず近づいて来た…って事じゃないかしら」

レーベ「人は居たんだ、人は」

皐月「人…なのかな、良く分からないや」

吹雪「取り敢えず、私達からも近づこうか」

ヴェールヌイ「いつの間にか吹雪が仕切ってるんだね」

吹雪「…ダメ、だったかな?」

皐月「駄目じゃないよ!大丈夫だって!」

島風「そー!大丈夫だよ!」

吹雪「そうかな…そうだよね、うん!」

電「そ、そう言えば…さっきから卯月ちゃんが静かなのです」

雷「確かに、何時もはハイテンションなのに」

弥生「卯月、どうしたの…?」

卯月「いやね……うーちゃん、何だか引っ掛かる反応見つけちゃったなって」

吹雪「引っ掛かる反応?」

卯月「うん、反応が三つ。どれも波形パターンが未確認なんだぴょん」

吹雪「三つも?」

卯月「多分、何だか異常に電波が掻き乱れてる所があったから分からないけど…」

マックス「それで?その電波が乱れてる地点は?」

卯月「えっとね、海図の…あ、ここら辺の座標だぴょん」

卯月は海図を広げ、反応があった座標を指刺す。


マックス「……そこね」

レーベ「どうしようか?あの船がこの大きさじゃあ、もうとっくに見つかってると思うけど」

夕立「見つかってないならどうして攻撃しないっぽい?」

雷「憶測は幾らでも立てられるから意味が無いわよ」

暁「そうよ!ここは誰かが少し様子を見に行った方が良いわ!」

マックス「そう…じゃあ、私とレーベが見に行くわ」

レーベ「うん、そうしようか」

夕立「えー?少し心配っぽい、夕立が付いて行くっぽい」

マックス「大丈夫よ、貴方達の方が練度が高いもの…あの船を任せられるわ」

夕立「死ぬよ?」

マックス「…いや、まだ死ぬって決まった訳じゃ…」

レーベ「随分ストレートに言うんだね、キミ」

夕立「うん、死んだら元も子もないっぽい」

ヴェールヌイ「……連れて行ったら?言っても聞かなそうだし」

夕立「それ、どういう意味っぽい?」ムッ

吹雪「まあまあまあまあま…ここは、私達があの船に接触して、レーベちゃんとマックスちゃんは夕立ちゃんを連れて調査するって事で良い?」

マックス「…ja」

レーベ「分かった、大変そうだけど…頑張るよ」

夕立「夕立が居れば大丈夫っぽい!」

電「あ、あまり油断しちゃ駄目なのです」

マックス「じゃあ、行ってくるわね」

レーベ「すぐ、戻れると思う…多分」

吹雪「夕立ちゃん、頼んだよ!」

夕立「はーい!」

三人は航路を変え、反応があった地点へと向かう。
何者かの正体を調べる為に。


電「行っちゃったのです…大丈夫かな…」

ヴェールヌイ「その時はその時さ」

皐月「ちょ」

雷「ひび…じゃなかった、ヴェール!あなたちょっと冷たくない?」

ヴェールヌイ「心も身体もね、あと響で良いよ」

卯月「上手い事言ったつもりぴょん?冷酷なのかお茶目なのかどっちかにして欲しいぴょん」

ヴェールヌイ「お茶目な冷血漢だよ」シレッ

島風「……一番困る奴だ」

暁「あ、暁は響をそんな風に育てた覚えは無いわよ!」

ヴェールヌイ「それはそうだよ、育てたのはロシアさ」

吹雪「ねえ、巫山戯ないで真面目にやろうよ?」

ヴェールヌイ「…ごめんなさい」

弥生「流石吹雪…リーダーとしての使命を全うする……」

皐月「そこに痺れる!憧れるッ!!」

吹雪「ほ、褒めても何も出ないからね!?」

ヴェールヌイ「ほお…褒められても驕りを見せないとはね…経験が生きたな、ウォッカを奢ってやろう」

吹雪「えっと……ノーコメントで」

ヴェールヌイ(……外したか)

暁(……これは、再教育が必要かしら)

ーーーその頃、マックス達はーーー



レーベ「…ここで合ってるのかなあ」

マックス「間違いないわ、さっきから…電信系統に異常が起き始めているもの」

夕立「こう言う時の為に耳とか目とか良くしとかなきゃ駄目っぽい」

レーベ「そうは言われてもなあ…」


マックス「しっ!」

レーベ「?どうしたの?」

夕立「見つけたっぽい?」

マックス「ええ…何処かに隠れて、様子を伺いましょう」

レーベ「わ、分かった、でも…どこに隠れられる場所が…」

夕立「あ…あそこの大きな岩が良いっぽい」

マックス「分かったわ、あそこに隠れましょう」

三人は丁度良く会った岩に隠れ、見つけた何者かの様子を伺います。


夕立「…あら?反応は三つじゃなかったっけ?」

レーベ「でも…海上で確認出来るのは二つだけね…」

マックス「取り敢えず……落ち着いて様子を見て行きましょう…」


レーベ「あれ……深海棲艦後期型、なのかな」

夕立「多分、二人とも何だかそれっぽい」

マックス「一方は……遭遇済みの軽巡洋艦、ツ級…それは分かるわね」

夕立「うん、でも…あのレ級っぽい艤装の方は…?」

レーベ「うーん……あ、何か出て来るよ」

マックス「……」

ーーーーーー



「……」チャプ

ツ級「コイツか…新型潜水艦の素体と言うのは」

「そうそうその通り、軽巡棲鬼が鹵獲したんだってさ」

ツ級「…鹵獲か…流石は旗艦殿だ」

「アイツ、堅物な所有ると思ったけど可成りやるじゃない……この子、アタシの好みにド直球だし」

「っ」ビクッ

ツ級「今は手を出すな、重巡ネ級…そもそも、今日はあの大型の船舶を沈めろと言われたのだ」

ツ級「なのに、何故素体とサンプルを連れ出すのだ、我々だけで事足りる筈だ」

ネ級「…ぷっ、分かってないなあ…ツ級は」

ツ級「…?」





ネ級「潜水艦は静かなるスナイパー…言わば海のゴ○ゴなんですよ」

ネ級「静かに潜んで駆逐艦や戦艦、空母とか何でも御戯れとブチ殺せるのよ」

ネ級「U-ボートって言ったら…潜んで行なう通商破壊のエキスパートじゃない」

ツ級「…静かに潜ませ、証拠も無く沈めると…しかし、それならばU-511一隻だけで良い筈だ」

ネ級「…貴方なら分かってるでしょぉ?アタシの…せ・い・か・く…ふへへ…♡」ジュルリッ

ツ級「……嬲り殺しか」

ネ級「そお大正解。奴らの悲鳴聞いて、魚雷の爆発を感じて…兎に角、アタシの欲、苛めが出来れば良いの」ニヤアッ

「…」カタカタ

ツ級「……まあ、良いだろう。サンプル潜水艦の実験にも成るやもしれん…」

ネ級「そーゆー理由よ、理由が無いと好き勝手出来ないもん」

ツ級(……変な所で常識が有るな)


何やら怪しく、血腥く、嫌な予感のする話。
しかし三人がそれを明確に聞く術は無かった。


レーベ「…何を話しているのかな」

夕立「聞こえないから如何でも良いっぽい」

マックス「まあ……それよりも、あの顔だけ出してるの…」


「」ソワソワ…ソワソワ……


マックス「あの……潜水艦?髪が黒く無いわね」

夕立「本当だ、夕立と同じ髪色っぽい」

レーベ「それに何処かで見た様な顔だし………まさか……」

マックス「……」

「……」ソワソワ

ツ級「…どうした、U-511」

ネ級「どこか痒いの?」

U-511「……ち、違います」フルフル

ネ級「それとも、近くにに誰かが居る訳?」

U-511「…」ビクッ

ツ級「肯定と見なす、近くに何者かが居るのだな?」

U-511「い、居ません…はい」

ネ級「……ふーん」

ツ級「だが…先から視線を感じるのも事実……探せ」

U-511「え…」

ネ級「あ、もちろんソナーでね?逃げ出されちゃ溜まらないから」

U-511「は、はい…そう、ですよね……」




夕立「……どうする?不意打ち仕掛けちゃう?」

レーベ「どうしようか、どうせその内見つかっちゃうと思うし…何より」

マックス「…あの、潜水艦の事も気になるわね…近くで視認して確かめたいわね」

夕立「よーし、じゃあ…!?」

レーベ「どうしたの?」

夕立「この音…ソナーっぽい、索敵されてるっぽい」

マックス「!こちらも確認したわ」

レーベ「ど、どうする?」

夕立「こう成ったら…少しちょっかい出して帰るっぽい!」

マックス「…ええ、こう成ってしまってはもう…それしか無いわ」

レーベ「うーん…艦隊決戦かぁ…」ボソッ



ネ級「……それで?居たのかな?」

U-511「……」

ツ級「応えろ、最早この海に、お前の味方等存在しない」

U-511「……」

ツ級「応えろ、でなければ殺す」

ネ級「ダメ、この子…ユーちゃんはアタシがじっくり舐り尽くして飼い殺しにするんだから」

ツ級「…そんなに気に入ったのか、コイツが」

ネ級「うん、気弱そうでおどおどしてそうな雰囲気…しかしてその中身は意外と座ってる胆…」

ネ級「それで居て…肌を出していなくてエロくない…正にアタシの好みにぴったりよ、ドンピシャよ」

ツ級「好みで全てを決められては困る」

ネ級「うへへ、アタシだけが持ってる…酔狂の特権よ」

ツ級(…コイツと言う奴は…)



ドォォン!!!

ネ級「痛ッ!?」ガギッ!

ツ級「…!やはり居たか!」


夕立「成功っぽい!このままちょびっと肉薄するっぽい!」

マックス「キチンと撤退出来るんでしょうね?」

夕立「出来るよ!夕立に任せて!」ジャコッ!!

レーベ「ああもう…こうなったらアドリブで何とかしてやる!」


ネ級「っ…ツ級!何嘘付いてんのさ!?この子の味方居たじゃん!?しかも不意打ちして来たし!?」

ツ級「五月蝿い、ここは撃退するぞ」ヒュッ!

ネ級「ッチ、お固い奴め…!」グオッ

ドォン!!

マックス「敵が攻撃して来たわ」

夕立「よーし、あの潜水艦をざっくり目に焼き付けておくっぽい」

マックス「分かったわ」

レーベ「…あの子、やっぱり……」

U-511(あれは……何処かで見た事ある艦…どうしてここに?)


ツ級「…」ヒュッ!

レーベ「!?」

ツ級は超人的な速度でレーベの後ろに回り込み、莢砲を突き付ける。

レーベ(な…早い…?!)


夕立「とぉ!そうは行かないっぽい!」バッ!

夕立は跳躍してツ級に飛びかかる。

ツ級「…」

ビュンッ!

夕立「……あら?」

バシャッ!!

夕立「うー…!何でー!?」

ツ級は再び回避していた、以前よりも速度が増しているお陰か瞬間移動にすら見える。

マックス「な…何て速度なの!」

ネ級「これがツ級の実力さ、エリートの名は伊達じゃないのよ?」

夕立「え、エリート…!」

レーベ「夕立!大丈夫!?」

レーベが夕立に駆け寄るのを見て、ツ級は何かを言う。


ツ級(……今だ、魚雷発射用意)

ツ級は海の中の何かに向けて、魚雷を発射する様に命令する。

夕立「!」

レーベ「ゆ、夕立?」

夕立(推進音多数…魚雷っぽい!)

夕立「捕まって!」ガシッ

レーベ「え?」

夕立はレーベを抱え、そのまま跳躍する。

ドボォォォォォォォォォォォンッ!!!!

レーベ「…!!」

夕立(間一髪だったっぽい…!)

そのまま海に上手い事着地し、体勢を整える。
ツ級に視覚を合わせる。

マックス「な…どこから!?」

ネ級「惜っしぃなー、あともう少しで当たったのに」

夕立「……本当は、もっと他に沢山居るっぽい??」

ツ級「……そうだ、良く悟れたな」

レーベ「もしかしたら、ここの電波の異常が凄まじいのも…!」

ツ級「そうだ、この海の中にはU-511とは別の潜水艦を潜めてある。」

マックス「!?」

ネ級「そう言う事…今なら逃がしてあげる、帰りなさい?」

マックス「……」

夕立「…逃げるよ、二人とも」

マックス「…敵の言う事を鵜呑みにするの?罠かもしれないのよ?」

夕立「多分、逃がしてあげるってそう言う事じゃないと思う」

マックス「……?」

ネ級「…」

夕立「行くよ……あの潜水艦の子の名前も聞いた、十分っぽい」ジャジャッ

マックス「ま、待ちなさい!」ジャジャッ



ツ級「…」ジャコッ

ネ級「良いよ、放っときな」

ツ級「…?」

ネ級「力の有る奴をフルボッコにしちゃったら勿体ない…折角の楽しみがへっちゃうじゃん」

ツ級「……いい加減にしろ、我々はお前一人の楽しみに合わせる訳には行かない」

ネ級「アタシらの楽しみも、元々は戦争じゃないの、何を今更敗北主義者みたいな事を」

ツ級「……はあ、私が好きなのは戦闘だが」

ネ級「どっちも似た様なもんよ、クソだよ」

ツ級「…それを言ったら…まあ、兎に角今日はあの船を沈めるのが目的だ、早く終わらせるぞ」

ネ級「ていうかさ、何であの船沈めなきゃ行けない訳?」

ツ級「示しではないのか?『我等のテリトリーに入る者は皆沈める』と」

ネ級「はあ…くっだらね、だったら遊び感覚でやったっても良いよねー」

ツ級「……全新型潜水艦、妨害電波を解除せよ」

ネ級「あ、無視したなコイツ」


暫くの沈黙の後、U-511以外の潜水艦が大量に顔を出す。
皆、どれも有機と無機が融合した様な帽子を被り、髪は濡れて足れている。

ツ級「…新型潜水艦ソ級……U-511のデータを元に作られた潜水艦…」

ネ級「そのサンプル、通商破壊用だっけ」

ツ級「ああ…今度のターゲットは護衛が居た場合のシミュレーションにも成る」

ツ級「どちらにせよ、失敗は許されないぞ」

ネ級「失敗?有り得ないってww朝飯前も良いとこだってのwwww」

U-511(……慢心…)

ツ級「U-511、お前にはこのサンプルを引き連れてあの船を破壊してもらう」

U-511「え……ゆ、ユーが、ですか?」

ツ級「そうだ、抵抗する随伴艦は沈めろ」

U-511「え……で、でも」

ツ級「早めに、確実に為留めろ、例え同じ艦娘だとしてもだ」

U-511「……わ、分かりました」

ネ級「アタシも付いて行って良い?念の為ってことでさ」

ツ級「駄目だ、敵が居ると悟られる」

ネ級「良いじゃん!どうせ潜ってちゃ知らないし!」

ジャキッ

ネ級「こちっとら一心不乱に人殺ししてステキな阿鼻叫喚を作って絢爛豪華な生き血が啜れりゃ何でも良いのよ!」

ネ級「駆逐だか何だか知らないけど…目標と護衛共々、ブッ殺しちゃるかんね」

瞳を光らせ、自分の望んでいる物を隠さず打ち明けるネ級。
そんな彼女にツ級は呆れ気味で口を開く。

ツ級「……お前はそうなると、本当に他の意見を聞かないからな」

ネ級「面倒臭いの、分かるでしょ」

ツ級「はあ……もう行って来い。私は後から来る」

ネ級「はーい!行くよユーちゃん!出撃だ!」

U-511「………」コポ……

U-511が潜るのを合図にソ級達も順番に潜り始める。
どうやら潜水艦隊の旗艦は彼女という事に成っている様だ。

ツ級(…本当に、ネ級の性格はどうにか成らないものか…)

ーーーーーー

一方、撤退した夕立達は船の方に戻って居り。
護衛していた吹雪達に偵察で起きた事を話していた。


夕立「と言う訳っぽい」

吹雪「やっぱり敵には悟られてたんだ…」

雷「そ、それより…何で艦娘が彼奴らに付いてたのかしら?」

電「分からないのです…」

弥生「……それで、知り合いだったの…?」

マックス「ええ、同じドイツ海軍の艦娘よ」

レーベ「U-511って言うんだ、U-ボートの一つで潜水艦なんだよ」

ヴェールヌイ「そう言えば、U-ボートって愛称じゃなくてドイツ語で潜水艦って意味なんだよね」

暁「そうなんだ、それ初耳だわ」

暁「まあ、その話は置いといて…」

皐月(暁…だんだんレディーの対応が身に付いて来たね…)

ヴェールヌイ「何で、その子が奴らに付いてるんだろうね」

レーベ「さあ……操られている様子は無かった…かもしれないけど」

マックス「無理矢理やらされている…と言う事が考えられるわね」

皐月「どっちにしろ、どうにかして助け出さなきゃ駄目だよね!」

卯月「どうにかするってどうするぴょん」

皐月「そりゃあもう、ボス倒して脅威を消して助けてって言う…」

ヴェールヌイ「それが一番ベターだよね」

夕立「結局悟られてるからさ、こっちに向かってくるのは確実っぽい」

レーベ「問題はどう助けるかだよね」

雷「うーん…この船を守りつつ、その子を助けるとなると……」

ヴェールヌイ「少し厳しい……かもね、相手の数によるかな」

弥生「……別に、今がチャンスという訳じゃないかも…」

卯月「え?」

レーベ「今は任務に専念して、彼女を助けるのは…その時が来るのを待つ…かな?」

弥生「うん…」

マックス「そうね……今は任務に集中しないと」

雷「そんな…!」

ヴェールヌイ「助けない、とは言っていないさ…チャンスが見えたら、無理矢理にでも入り込んでやるよ」

電「響ちゃん……」

吹雪「それじゃあ…でもまあ、来たら迎撃、で良いよね?」

卯月「それしかやるべき事が見つかってないぴょんね」

マックス「そうね……それにしても、敵は追って来ないのかしら」

夕立「何だか私達、対戦相手として見なされてたっぽい」

島風「戦う相手?」

夕立「そう、私達と戦うのが楽しみみたい」

武蔵が発見されて良かった、生きているうちに見られるとは思わなんだよ。
でもうちの鎮守府に武蔵は居ません


電「戦うのが好き……って…」

島風「ちょっと理解出来ないなー、痛いのやだもん」

皐月「流石に相手も痛いのは苦手じゃないかな?」

夕立「…何だろう、相手はそう言うのもひっくるめて大好きそう。あの時の直感が囁いてるっぽい」

皐月「うわ……」

島風「気持ち悪いなぁ……」

ヴェールヌイ「……」


マックス「貴方達、無駄話はそれ位にして……」

皐月「!……来た?」

マックス「ええ……恐らく、新型の潜水艦が」

卯月「新型の潜水艦……どうして索敵に引っ掛からなかったぴょん?」

レーベ「妨害電波で隠されてたから」

卯月「あー……そっか」

マックス「さあ話は終わりよ…皆、対潜体勢の用意を」

夕立「了解!敵がその気ならたっぷり付き合ってあげるっぽい!」

BGM:https://www.youtube.com/watch?v=ZeQCXGiwkk4(海上護衛戦)

吹雪「ええと…どうしようか」

ヴェールヌイ「取り敢えず、こっちの数は十二隻なんだ…先ずは船を守る壁の様な陣形を形成するのが良いね」

吹雪「分かった!じゃあ…皆、陣形を!」

暁「な、何の陣形を?」

吹雪「縦一列!船を守る様にして!」

暁「か、壁ね!分かったわ!」

皆は一斉に移動し、船を守る様に陣形を作り上げて行く。
まさに、重要な船を守る壁の様に。


ストロン「リーダー、見て、あの子達が…」

ドロッチェ「隊列を組み直している…敵が来たのか」

ドク「どうするリーダー?ワシらにも何か出来る事は無いかのう」

ドロッチェ「……取り敢えず、今は見守るぞ」

ドク「了解、ワシは一応レーダーの所に居るぞ」

スピン「死なない様にするっチュよ」

ドク「分かっとるわい!」

ドロッチェ(頼むぞ…皆)



雷「陣形!組み直したわ!」

吹雪「よし!じゃあ相手を確認して!」

弥生「了解……」ポーン……


ソナーの音を流し、海を泳ぐ敵を捕捉する。

弥生「敵捕捉……数は二隻、どちらも波長パターンは未確認」

弥生「ですが、波長に僅かなノイズが走っているから……」

皐月「深海棲艦…の新型潜水艦だね」

夕立「二隻か……先ずは小手調べっぽい?」

ヴェールヌイ「取り敢えず、すぐに沈めるよ」

吹雪「分かった…響ちゃん、夕立ちゃん、レーベちゃん!爆雷投射用意!」ポッ!

ヴェールヌイ「Да」ポシュッ!

四人は敵に向けて一斉に爆雷を投射する。海の中を爆雷がゆっくり落ちて行く。


ソ級「」ゴボボボ……

ソ級「…」ゴボボボボ……

二隻のソ級は爆雷を上手い事躱し、魚雷を発射する体制に入る。

ソ級「」ボシュッ!!

ソ級「…」ボシュッ!!

魚雷は二つ放たれ、真下から襲いかかる



皐月「!魚雷だ!」

レーベ「分かった!」

二隻とも機銃を出し、迫りくる魚雷に向けて迎撃を試みる。

バババババババッ!!


浮かび上がった魚雷に弾が当たり、そのまま音を出して水面で破裂する。
二つ目も皐月に撃ち落とされて爆ぜる。


レーベ「っ…嫌な音だなあ」

皐月「よし…!反撃だ!」ポシュッ!

爆雷を沢山海に放り込み、潜水艦の撃沈を狙う。


ソ級「…」ゴボボボボ……

二撃目に魚雷を放とうとし、一旦後ろに下がる。

バガァァンッ!!

ソ級「!?」

退避した先に爆雷が落ちて居り、うっかり当たって致命的な打撃を喰らう。
サンプルであるからか、身体に直接罅が入る。

ソ級「……」ズブブブ……

そのまま罅から黒いもやを漏らし、底に沈んで行く。

ソ級「」ピピ

一方のソ級は、淡々と増援を要請。
その後に直接艦隊の真下に行き、奇襲を試みる。

ガッ!

弥生「…!」

卯月「弥生!」

暁「あ!?」

ソ級は無表情のまま、弥生の足を掴んで引きずり込もうとする。

暁「待ってて!助けるわ!」

弥生「大丈夫…」ジャキッ!

単装砲をソ級に突き付け、そのまま弾を撃つ。

ソ級「」ズブブブ……

そのまま力を無くし、海の中に沈んで行く。


暁「あ…」

弥生「…どうしたの?大丈夫だよ…」

暁「え、あ…良ったわ…!」

暁(自分で倒しちゃうんだ…)


マックス「……まだよ、増援が来てるわ。数は四隻」

暁「!」

夕立「四隻か……敵の本丸は何時出てくるっぽい?」

ヴェールヌイ「まあ…火の粉は散らそうよ」

ヴェールヌイ「と言う訳だ…雷、電、姉さん、弥生。爆雷第二波投射開始」

雷「え、え?わ分かったわ!」ポシュッ

電「大丈夫かな…??」ポシュッ!


再び爆雷が投射され、海の中は爆雷でいっぱいになる。

ソ級「……!」タジッ

先導役のソ級が大量の爆雷を見て流石にたじろぎを見せる。

ソ級「……?」ゴボボ

ソ級「……」バッバッ

先導役は随伴に、戻って本艦隊を呼び出せと命ずる。
随伴達も理解して自分達の艦隊の元へと戻って行く。

ソ級「……」ゴボボボボ

残されたソ級は単身爆雷の包囲網に乗り込み、勇敢にも吹雪達の艦隊へ向かって行く。

ソ級「……」ボシュ!ボシュッ!!

魚雷を発射し、端の爆雷が手薄な所を落そうと試みる。
放たれた魚雷は運良く爆雷の間を縫い、艦娘に向かって行く。


卯月「…うー…水の中の状況が分かれば良いのにぴょん…」

マックス「無茶言わないの、潜水艦だって水の中に居るから楽って訳じゃないのよ」

卯月「そんな事を言われたって…ぶー」


島風「卯月ちゃん!下!!」

卯月「え!?」

マックス「く!」ジャキッ!

艤装を構え、水の中に微かに見える姿に当てようと試みる。

マックス「さあ…落ちなさい」

砲の引き金を引こうとした時、彼女は自分の横へ魚雷が迫っている事に気付く。

マックス(間に合わない……だったら!)

自分に迫るのを落そうとしては間に合わないと踏み、引き金をそのまま引いて卯月に迫る魚雷を狙撃する。

バヅァンッ!!

卯月「あ…マックス、ありg」

ドボォォォォォォォォォォン!!!!

感謝の言葉を届ける前に、マックスは魚雷の一撃を貰ってしまう。

卯月「ま、マックス!?」

島風「あいつっ…!」

島風は敵を探知し、敵が居る所に爆雷を叩き込む。


バゴォォォォォ!!!!

ソ級「…」ブククク……

ソ級はその爆雷に直撃し、そのままもやと成って消えて行く。

卯月「マックス!マックス!!」


マックス「大…丈夫よ、心配しないで」中破

島風「やられちゃったね…」

マックス「…構わないわ、練度の高い艦を守った方が有益だもの」

卯月「マックス……もう少し自分を大切にするぴょん」

マックス「……善処はする」


卯月「スカート履いてないんじゃ、少し動いただけで見えちゃうぴょん」

島風「そっち!?」

マックス「そっちね…」ガーン……

卯月「あれ?うーちゃん何か変な事言った?」

ヴェールヌイ「わざとボケたよね?君」

卯月「…バレちゃったかぁ…」

吹雪「…もう敵は居ないかな…?」

暁「もう一回調べましょ、まだまだこれで終わるとは思えないわ」

ポーン……

暁「……ええええ?!」

吹雪「どうしたの!?変な物でも見つけた!?」

暁「え、えっと……多分、敵の本艦隊だと思うけど…」

吹雪「うんうん…!」

暁「さ…さっきの潜水艦が……60隻、ノイズが無いのが1隻、全く未確認のパターンが1隻!」

吹雪「せ…潜水艦……」

電「60隻?!」

ヴェールヌイ「そんな馬鹿な話が有るかっ!!?」

夕立「新型の潜水艦、それもサンプルが60隻って多過ぎっぽい!!」

暁「ノイズが無いのは…話で言ってたU-511だと思うわ…後は分からないわよっ!」

吹雪「そんな無責任な事言わないでよ!?」

マックス(未確認のパターン……恐らくだけど、さっきの…)

ヴェールヌイ「そもそもだ、何で潜水艦を計61隻も出す必要が有るんだ!?」

暁「知らないわよ!先ず何で起きたかより、どう解決するかでしょ!?」

電「お姉ちゃん…大人なのです…!」

卯月「わーお、イケメーン」

暁「せめてレディーって言って!」

夕立「……あ、あれかな?未確認のパターンって」

暁「え…?」


夕立が指差した方向には、黒くて滑りの有る装甲を付け、右目が隠された少女の姿があった。

暁「あ……あれ、かしら??」

マックス「あれは…偵察した時に見つけた敵ね…U-511と一緒に居たわ」

吹雪「って事は…もう敵の本陣が来たって事??」

マックス「恐らくは…少し早すぎる気もするけど」

ヴェールヌイ「あの砲の形…ふむふむ、重巡洋艦級だね」

卯月「重巡洋艦かあ……倒せるぴょん?」

マックス「無理でしょうね」

卯月「え……どうして諦めんだよそこで!!」

マックス「重巡洋艦一隻に集中してる所に狙撃されるのが落ちよ」

卯月「潜水艦狙っても重巡洋艦にやられるぴょん!!」

マックス「……」


吹雪「結論は……支援が来るまで持ちこたえろ、支援が来た時に一気に押し込む。かな?」

暁「それが一番ね」

島風「うーん…相手が手を緩めてくれるかなあ」

夕立「まあ、何か有ったら前衛は夕立に任せるっぽい」

吹雪「大丈夫かなあ…?」

暁「それ以外に手は無いわ、その案で行きましょう」

ヴェールヌイ「……さあ、来るよ」

マックス「……」

ザザァ……

ネ級(さーて、もうとっくにこっちにはバレてるよね)

ネ級(ぶっちゃけ戦いはバレて死んでなんぼだけども…まあ、こっちの方が数が多いし大丈夫よね)



夕立「…歩いてる」

マックス「たった一隻と誤解しそうだけど……違うのよね」

電「うん…海の下には…あの潜水艦達がわらわらと……」

ヴェールヌイ「その先頭にU-511が立っていると」

島風「想像すると和む様な早く助けないとと思う様な…」

吹雪「うーん……出来れば助けたいなー」

夕立「ぽい……さて、どう出て来るかしら?」

>>67
こっちにはって言い方可笑しいな、あっちにはだな。

ネ級(…先手必勝だね)バッ

ネ級は一気に走り出し、隊列の真ん中へ向かって行く。

吹雪「来たっ!」

暁「迎撃よ!迎撃!」ドン!

艦隊が一斉にネ級に砲撃をする。


ネ級「遅いっ!」シャランッ

多数の鉄の弾を足を軸に華麗に旋回して躱す。
例えるならば、人魚の様な美しさを醸し出している。

暁「え、ちょ何その動き!」

ネ級「さあ、カウンターでも喰らいな!」ジャコッ!

尻尾型の艤装の片割れを向け、射撃体勢に入る。


夕立「ぽいっ!」ンバッ!

ネ級「うぉ!?」

夕立はそのままネ級に飛びかかって攻撃の邪魔をする。

ネ級「あ、アンタ……さっきの」

夕立「仲間に手出しはさせないっぽい!」

ネ級「……へえ、少しは楽しめそうじゃん!?」

軽やかな足取りで後ろに跳躍し、本陣へと戻る。


ネ級「来なよ……このアタシ、重巡ネ級が…貴方をオトナにしてアゲル」

夕立「…!」ダッ!

吹雪「待って!罠だよッ!」

夕立「!」

吹雪に叫ばれ、はっとして下を見ると魚雷が見えた。
しかし彼女はそのまま足を止めず、海面を蹴り思い切りジャンプした。

夕立(今!)ジャコッ!

更に水面下の魚雷に主砲を向け、弾丸を放つ。
それにより生まれた水柱と衝撃に乗って飛距離を上げる。

ネ級「ほぉ~う…!」

バシャッ!

夕立「さあ、来たっぽい」

ネ級「良いねえ良いねえ、キミ、ユーちゃんとは別のベクトルで面白いね…」

ネ級「一対一でやろうじゃない、敬意を表してブッ殺すから」

夕立「殺されたく無いから……抵抗するよ!」

吹雪「夕立ちゃん!!」

ネ級「おっと、君たちはユーちゃん達潜水艦隊と遊んでな!」

暁「く…!そうだったわ…!」


夕立「皆、コイツは私が引き受ける!潜水艦達からの攻撃に耐えてて欲しいっぽい!」

島風「夕立…!」

ネ級「そう言う事、少しでも邪魔したらもみじおろしの刑だから」

島風(も、もみじおろしの刑って何!?)

吹雪「夕立ちゃん……沈まないで!」

夕立「もちろん!」

ネ級「きききき……さあ、おいで?」

夕立「ふふ…覚悟するっぽい!」



BGM:https://www.youtube.com/watch?v=u3XCTloHsLs(第一次渾作戦ボス戦)

ヴェールヌイ「さてと…こっちは、潜水艦に集中しようか」

皐月「おう!」

レーベ「…爆雷、行くよ!」ポシュッ!!

11隻全員が爆雷を撒き、海の中に敷いて行く。


U-511「…こ、こんなに沢山……」

ソ級「……」ジッ

U-511「……分かってる」ジャコッ

U-511は艤装を整え、爆雷を撃ち落とす為に魚雷を発射する体制に入る。
ソ級達も一斉に発射体勢に入る。

U-511「…Los」ボシュッ

ソ級「……」ボシュッ!

魚雷は次々に放たれ、爆雷を爆破して行く。
一個の魚雷の爆風で二つの爆雷が爆ぜ、その衝撃で四つの爆雷が爆ぜ…とネズミ算式に破壊され、
潜水艦達の道を造ってゆく。

U-511「……進撃、です」

ソ級「……」

開いた道を行くU-511に続き、ソ級の群れが進んで行く。

ソ級「…」ボシュッ!!

U-511「…」ボシュッ!

ソ級五隻が前に出、ユーと共に魚雷を放つ。


吹雪「ぎょ、魚雷確認!」

暁「撃ち落として!狙われているわよ!」

雷「わ、分かったわ!」

電「当たって!」ダン!!

皐月「おどりゃーっ!」ダン!

五人が出て狙いを付け、魚雷に攻撃して破壊を試みる。
しかし、魚雷の進行方向がバラバラで3つは破壊出来たが……



吹雪「しまった…!討ち漏らしが…!」

暁「…ッ!」

ドガァァァァァァァァァ!!!!

大きな爆発が船舶の下から二つ生まれる。

吹雪「っ…!魚雷二つ!船舶に被弾!!」

皐月「マズった…!」

雷「く…お返しよッ!」ポシュッ!!

艦隊はこれ以上はやらせまいと爆雷を投下し始める。

ゴゴゴン!!



ドロッチェ「ぐ……!攻撃か!?」

ドク「うむ、恐らくは魚雷じゃろう」

スピン「被害は!被害はどうなってるっチュか!」

ドク「慌てるでない……このワシが作った船じゃ、まだ沈没には至らんよ」

ドロッチェ「…ストロン!目的地までは後どれ位ある!?」

ストロン「えーと、後……2時間は掛かるよ」

ドロッチェ「く…出力を最大まで上げろ!手早く脱出するぞ!」

ストロン「で、でも…あの子達が置いてけぼりに…」

ドロッチェ「俺が直接伝えに行く!機関部担当のチュチュ達に通達だ!良いな!」

ストロン「ら、ラジャー!」

スピン「り、リーダー!」

ドロッチェはストロンに機関を託し、その事を伝える為にブリッジに向かう。

ーーーーーー

吹雪「く…効いてるの…!?」

雷「海の中だから全然分からないわよ!」

皐月「弱音を吐いてどうするのさ、今は戦うのみ…!」


「おおぉぉい!!」

吹雪「え……誰!?危ないから中に入ってて!」

ドロッチェ「詳しい事は後だ!これからこの船は全速力でこの海域を離脱する!」

ドロッチェ「お前達も置いてかれないように気をつけてくれ!」


吹雪「…分かりました、皆!この船の速度が上がる!置いてかれない様にしながら守って!」

雷「ええ!?そんな無茶な!?」

レーベ「また注文が入ったのか…キツいなあもう」

暁「文句足れないの、置いてかれない様にこっちもスピードを上げるわよ。良い?」

電「はい!頑張るのです!」

スピードを上げる船舶に会わせて艦隊もスピードを上げる、艦隊の位置も変えて
船舶の後方に移動する。


ネ級「お、スピードを上げ始めたな?」

夕立「あ…本当っぽい!」

ネ級「一応任務だから置いてかれちゃ怒られるなあ…よっと!」バッ!

夕立「あっコラ!逃がさないっぽい!!」バッッ!!


U-511「…速度が上がってる」

ソ級「……」ジッ

U-511「………はい、追尾します」

ソ級に目で言われるままに船に向かって行くU-511。
それに続いてソ級達がイワシの群れの様に泳いで行く。



U-511(ユーが目に成らなきゃ…ユーが目に成らなきゃ…)

ミスマッチすぎて気持ち悪い

>>78
艦これとカービィの組み合わせの問題?


皐月「…!さっきの重巡がこっちに来る!」

吹雪「え…!」


ネ級は夕立と交戦しつつ船舶に並走して来た。彼女にも追いつけるだけの速力が有るのだろう。


ネ級「困るなあ……アタシから逃げないでよ」

夕立「こら、待つっぽい!!」ダンッ!!

ガギッ!!

ネ級「うぉっ…良いねえウォードッグ!もっとアタシにぶち込んで来な!」小破

夕立「うぁぁぁぁ!!」ダッ!!

犬のように跳躍し、ネ級に飛びかかる。

ネ級「…フッ!」グルッ!

ネ級はその場から動かず、身を回転させる。
そのまま尻尾を振り回して夕立の横っ腹に叩き付ける。

最近読み初めてやっと追い付きました!面白いけど長い!長いけど面白い!

>>81
有り難う御座います、気長に御付き合い下さい(´・ω・`)

夕立「っ…?!」

ネ級「そのままイきなッ!」

そのまま勢いで夕立を弾き、船に飛ばす。

ドガッ!!

夕立「ぎゃうっ!!」

吹雪「夕立ちゃんっ!」

ネ級「けっ、対した事無いねぇ」

吹雪「っ…善くも!」ダンッ!!

ネ級「よっ!」

軽やかに身体を跳ねさせ、そのまま弾丸を躱す。

ネ級「甘い甘い、普段何やってんのか聞きたくなるなぁ」

ネ級「もしかしてアレか?愛しの司令官と[ピーーー]とか[ピーーー]やらしてんのか?え?」

レーベ「僕だってお前に聞きたい事が有るんだ!」

ネ級「…煽りはスルーかよ……んでなに?手短かでお願い」

レーベ「あの潜水艦……U-511で良いんだよね」

マックス「レーベ…?」

ネ級「そうだよ?」

レーベ「どうしてU-511がお前に従っているんだ?お前は…一体彼女に何をしたんだ!」

ネ級「彼女に何を…洗脳とか調教とか、出来ればしたい所だったんだけどなあ…」

ネ級「生憎、上が人質を取ってるもんでね、ユーちゃんも従わざるを得ないって寸法よ」

レーベ「人質…?」

マックス「何ですって…!?」

ネ級「いや、ここは……艦質と書いて、ふねじちと呼ぼうか」

レーベ「凄く如何でも良いよね、うん」

ネ級「上があの子の姉妹を人質に取ったって聞いたよ、実際の所は分からないっス」

吹雪「そうやって…ユーを押さえ込んでる訳……!?」

マックス「……その名で呼ぶのね」

ネ級「まあね、新型の潜水艦だってあの子のDNAやデータから作らせて頂きましたし?」

レーベ「…っ!!」

ネ級「でもまあ、その内アタシの好き放題にしたいなって思ってる。あの子凄い好みだし」

マックス「…何をする気なの!!」

ネ級「姦る、それからじっくり殺してもっかい死体を犯す」

マックス「お、おかッ…!?」

ネ級「うん、余す所無く嬲り尽くし、ケツの奥まで犯し尽くし、満足したらマス掻いて寝る。OK?」

レーベ「ふざけるなっ!!」ダンッ!!


グチョッ!

ネ級「ぐお…?」

レーベ「お前みたいなふざけた奴に…ユーを好きにさせてたまるかッ!!」

マックス「貴方までユー呼び……まあ、好きにはさせたく無いわね」

ネ級「けけ……何時まで強がってられるかな…………ん?」

レーベ「……?」

ネ級(後方から……反応?)



U-511「…動きが止まってる……今なら…」ガコッ


ゾッ


魚雷を装填したその時、何やら遥か後ろから殺気めいた物を感じた。

U-511(…?何、かな…今の寒気は…)

振り返ろうとした瞬間、魚雷の様な何かがソ級達を切り裂く。
黄土色の海に青い血が混ざる。

U-511「……え…?」



ネ級「……!?誰だよ、サンプルを壊す奴は…!」

吹雪「…?」

潜水艦の幾つか反応が途絶え、ネ級は直に何者かの襲撃を悟る。

ネ級「出て来い根暗!正々堂々と正面に出て勝負しろ!!」


レーベ「…何を言ってるんだ…?」

雷「さあ…」

吹雪「まさか……支援が来たのかも!」

島風「そっか…!これで少し有利になれば良いけど…!」


皆が目を合わせた先には、たった一隻の、それで居て異様な風貌の少女が居た。


「……外しちゃったかあ、やっぱり訓練の様には行かないなあ…」

ネ級「……!!」

ネ級は直に悟った、あの尻尾の生えたモノは、とてつもなくヤバいと。

吹雪「あれって……!」

暁「レ級…レ級なの!?」

島風(おぅ……少し有利どころかヤバい援軍が来ちゃった…)

レ級「深海棲艦軍所属、戦艦レ級。今の役職はゴミ処理係…」

「グルルル……」

レ級は烏賊魚雷を取り出し、仕事の姿勢に入る。

ネ級「撃てェッ!!」パチンッ!

ネ級は直ぐさま潜水艦達に指示を送る。


U-511「…!敵艦確認、魚雷発射…!」

ソ級達は一斉に後ろに向きを合わせ、魚雷を発射する。


レ級「!」ダッ!!

魚雷が張り巡らされた場所を真っ正面から突っ切り、魚雷が爆発も難なく躱して行く。

レ級「…」ビュッ!

そして慣れた手つきで魚雷をソ級達に刺し込み、そのまま切り抜ける。

レ級「…あーあ、潜水艦をこんな風に使っちゃって…勿体ない」ザジャッ!

レ級「U-ボートの生産性、性能性、技術性に目を付けたのは良いアイデアだけど…」




レ級「これじゃあ…無敵の艦隊には程遠いね」パチンッ!

レ級の意思に反応し、ソ級に刺さった魚雷が次々と爆発して中身から消し去る。

ネ級「……!!」


雷「レ級!来てくれたのねっ!」

ヴェールヌイ「これ以上無い程豪華な支援だね」

レ級「ふふん、間に合って良かったよ」

レーベ「あ、あの……ユーは…?」

レ級「大丈夫、艦娘っぽいのは沈めてないよ」

マックス「…良かった」

ネ級「……!」

夕立「れ、レ級…」

レ級「大丈夫、後は僕に任せなって」

皐月(…ボクって言う子がこの場に三人も……)

レ級「さあ、これで形勢は逆転…どうする?」

電「…」ゴクッ

ネ級「く……」



ネ級「くくっく……くっはははははっ!!」

この不利な状況の上にも関わらず、笑顔を浮かべて笑い声を上げる。

暁「な、何が可笑しいのよ!」

ネ級「いや可笑しく無いって!素直に嬉しいんだって!」

レ級「ふーん…?」

ネ級「いやあ来てくれて良かったよ…楽勝過ぎてツマンネーって思ってた所だから」

完全に上手の相手を前に欲のスイッチが入った彼女は、そのまま潜水艦達に命令を送る。

U-511「…魚雷、発射…?」

ソ級「……」ジッ

U-511「……分かった…全艦、注水開始」ジャコンッ!

生き残った潜水艦達が命令を受け、再び魚雷を発射する体勢に入る。

吹雪「さあ、ここから押し切ろう!」

レーベ「うん!」

レ級「……」



レ級『随伴水雷戦隊、爆雷投射開始』

ヴェールヌイ「?」



敵潜水艦隊に隠れて追尾していた深海棲艦の水雷戦隊が命令を受ける。

チ級「……了解、全艦、爆雷投射用意!」

旗艦のチ級と軽巡洋艦、駆逐艦達が一斉に爆雷を投射する。
大量の爆雷が海の中に入り、それぞれがピンポイントでソ級に直撃する。

ドボォォォォォォ!!!!

U-511「きゃぁぁっ!」

U-511(こ、今度も…後ろから…!?)

ネ級「……!?」

吹雪「な…支援ってレ級だけじゃなかったの!?」

レ級「誰が僕だけだって言ったのかな?水雷戦隊も引っ張り出して来たから」

暁「一気に可哀想になって来ちゃったわね…」

ネ級「ち…やってくれるじゃん!!」



彼女は直ぐさまU-511に指示を送り、形勢を整えようとする。

ネ級(ユー、生きてる奴を掻き集めて体勢を整えて)

U-511「…りょ、了解」

言われるまま生き残ってるソ級を集め、小さいながらも戦列を組む。

U-511「……い、行きます」

ソ級「…」

吹雪「当たって!」ドン!!

ネ級「当たらない!!」スカッ!

レーベ「沈めっ!」ダン!!

ネ級「沈まない!」スカッ!


レ級「そらっ!」ブンッ!!

ネ級「うぁ危なっ!?」

暁「ちょ、烏賊魚雷って振っても大丈夫なの!?」

レ級「うん、外套膜の所が刃物に成ってて近接も大丈夫だよ」

皐月「カッコイイ……」

ネ級「へえ……?化物め」

レ級「はい、正解っ!」ドォン!!

ネ級「おわっ!?」サッ

放たれた凶弾を躱し、尻尾に付いた艤装を持ち上げる。

ネ級「くたばれッ!!」


夕立「させないっぽい!」バッ!

海を蹴って飛び、レ級の頭を踏み台にしてネ級に飛びかかる。

ネ級「わぶっ…またかコイツ!」

夕立「今だよっ!」

レ級「良し!」ガゴンッ!

主砲が載った尻尾を突き出して狙いを付け、砲撃体勢に入る。

レ級「今度こそ…どんどこどーん!!」

雷「いっけー!」


ドボォォォォォォォン!!!

しかし、突然下からの雷撃を受けて攻撃を邪魔されてしまう。

レ級「うわ!?誰だよ邪魔するのは!?」

ヴェールヌイ「…まだ、沈め漏らしが有ったみたいだね」

吹雪「そんな…!」

「こっちを見rrrrろォォォォ!!」

吹雪「!?」


ネ級「そこを動くんじゃないよ!」ギリリ……

ネ級は夕立の首に腕を回して動きを捕らえていた。

夕立「は、離すっぽい!!」ググッ

吹雪「ゆ、夕立ちゃんっ!」

雷「な…!助けるわ、待ってて!」

ネ級「動くなって言ってんでしょうが!!動いたらコイツの首を圧し折る!」

卯月「ひ…人質ぴょん!?」

弥生「…卑怯者」ギリッ


ネ級「と言いたい所だけど」パッ

夕立「へ…?」

回していた腕を離し、そのまま間髪入れずに頭を掴む。




ブンッッ!!!


ネ級「コイツに人質の価値はねェェェェェェェェェェェ!!!!」

夕立「ええええええええええ!!!!」

吹雪「ええええええええ!?」

掴まれた夕立は人質に使われる訳でもなくそのまま頭から投げ飛ばされる。

レーベ「吹雪!避けて!」

吹雪「え?あ「ゴスッ!!」どぉっ!?」

夕立「あぶらすかっ!?」ゴズンッ!

そのまま頭と頭が鈍い音を立てて衝突し、二人は海面に倒れ臥す。

吹雪「はうううう……」ピヨピヨ

夕立「な、何で私ばっかりっぽいぃぃ……」


レ級「……何がしたいのお前」

ネ級「強いて言うなら時間稼ぎだね、時間稼ぎ」

皐月「そんなふざけた時間稼ぎがあるかよっ!」

マックス「真面目にやって頂戴」

ネ級「ふざけてるだけに注目率は高かったみたいだけどね」

弥生「……!!」

艦隊は潜水艦達の放った魚雷に気付けず、そのまま直撃を喰らってしまう。


ヴェールヌイ「くっ…!」中破

雷「きゃあっ!」中破

マックス「うう…!」大破

吹雪「きゃあああ!!?」大破

夕立「ぽいいいいっっ!!」中破

電「み、皆…!」

レーベ「く…可成りやられたね…」

ネ級「さあ、これで目の上のたんこぶは貴様…レ級のみ……!」

レ級「君の様な小さい牙で、この大きいたんこぶを食い破れるとでも思ってるの?」

ネ級「破ってみせるさ?こんな大きい獲物、絶対逃がさないから」

レ級「へえ…」ジャキン

暁「やっちゃいなさい!容赦は要らないわ!」



「止めておけ、ネ級」

ネ級「あ?」

レ級「ん?」


突然黒い影がレ級の目の前に現れ、攻撃を仕掛ける。

レ級「!」ビュッ

ガギッ!!

ツ級「ほう、今の一撃を見破るか」ギギギ

レーベ「け…軽巡ツ級!?」

レ級(コイツ……速力が凄いな…?)


ネ級「あ…ツ級……」

ツ級「……撤退だ、ネ級」

ネ級「て……撤退?」

ツ級「新型潜水艦のサンプルを多数破壊された上、一番厄介なレ級まで出現してしまった」

ツ級「勝ち目は薄い、撤退が得策だ」

ネ級「えー…でも、折角手応えの有る相手を見逃すのはなあ…」

ツ級「奴が支援として出た時点で我々に勝ち目等は無い、残っている潜水艦共々撤退するぞ」

ネ級「…はい、分かりましたよ…」

ツ級(コレで、こいつも少しは懲りるだろう…)


レーベ「待て!逃げるのか?」

ツ級「鼠が龍に勝てる道理等無い、ソイツが居る限り我々は撤退を選ぶ」

レ級「へー…僕もそこまで有名になったんだ、実感湧かないよ」

ツ級「それに、今戦闘をするのは得策ではない…それは艦娘にも言えるだろう」

レ級「…」


吹雪「く…!」ボロッ……

マックス「…」ボロッ…


レ級「……個人的にも、そうしてもらえると助かるかも」

ツ級「……だろうな」

暁「ま、待ちなさいよ!」

ツ級「何だ」

暁「貴方達は…ユーを、どうする気なの」

ツ級「知らないな、上が決めた様にする」

レーベ「……返してくれるかな」

ツ級「力尽くで奪ってみろ、そうすれば奪われてやる」


ゾアアアアアアアアアアアアアアアアアアア……!!!!!

ツ級の足下から黒い霞が吹き出し、ネ級や潜水艦達を包んで行く。

レ級「…!」

吹雪「ま、また…!」


ツ級「任務失敗、コレヨリ撤退セリ」ザワワワワワワワワワワワ……

ネ級(気が勇んじゃったなあ……ダメだなあ……)

ゾッァァァァァァァァァァァァ……

そのまま敵は一瞬にして移動し、辺りには静寂がやって来た。

レ級「……」

ヴェールヌイ「…逃げられてしまったね…」

雷「もう…逃げ足だけは早いんだから…!」

レ級「…まあ、船は守れたし、欠けた人も居ないし、任務は成功したね」

吹雪「……そう、だね」

レーベ「…」

マックス「……」

夕立「くうう…中途半端のまま逃げられて悔しいっぽい!」

電「まあまあ…でも、皆沈まなくて良かったのです」

弥生「…うん」

卯月「それが何よりだぴょん!」

ヴェールヌイ「…任務は、成功だね」

暁「…そうね!」

レ級「皆生きて皆一緒が一番、だよね!」

レーベ「……そう……うん、そうだね…」

吹雪「レ級…」

レ級「?」

吹雪「その…助けてくれて、ありがとう」

レ級「良いよ、支援を要請されたとは別に……トモダチだもん、ね?」ニッ

吹雪「……うん!」

雷「ええ!」

レーベ(…屈託の無い笑顔だなあ…あんな子が敵に恐れられる程強いなんて…)

ヴェールヌイ「さあ…そんな事を話しているうちに、もうすぐ着くみたいだよ」

電「あ……本当なのです!」

島風「何とか船を守りきったっぽいー」

夕立「真似しないで欲しいっぽいー」

マックス「……」クスッ

レ級「じゃあ、僕はこれで…」

雷「ええ?もう帰っちゃうの?」

レ級「水雷戦隊の皆も居るし、早めに帰った方が良いから…」

電「……気を付けて帰ってね」

卯月「慢心は駄目ぴょん!」

レ級「へっ、僕はだあれ?」

雷「…そうよね、心配は要らないわね!」

吹雪「でも…気をつけてね」

レ級「うん!皆もね!」

ヴェールヌイ「……また、会おう」

さっと風の様に現れ、獅子奮迅の活躍を見せたレ級は吹雪達と別れ、水雷戦隊の元へ戻って行く。


マックス「……」

レーベ「……」

島風「……やっぱり、悔しいの?」

レーベ「…?」

島風「…ユーを助けられなかった事」

マックス「……それは…」

ヴェールヌイ「悔しいなら悔しいと言った方が良い、自分の言いたい事は隠さない事が大事だから」

レーベ「…そりゃ、悔しいよ……」

マックス「…何も出来なかった、それが…ね」

島風「ふーん……ま、慌てる事は無いんだよね。永遠に出会えなくなった訳じゃないし…多分」

ヴェールヌイ「言っただろう?チャンスが有れば低くても無理矢理入り込む」

ヴェールヌイ「もしもあの子が助けられそうだったら……」


ヴェールヌイ「ころしてでも うばいとるから」

レーベ「凄い物騒な事を言うんだね…」

マックス「流石アカ……」

島風「な なにをする きさまらー!」

ヴェールヌイ「まあ、心配は必要ないよ…チャンスが来たら助け出して来るから」

レーベ「言い直してもアレだなぁ…でも…danke」

マックス「……ごめんなさいね」



島風「…あ、着いたみたいだよ」

レーベ「……帰って来れて…良かった」

ヴェールヌイ「キチンと治さなくちゃね…」

吹雪「うう……」

ーーーデデデ城ーーー

レーベ「艦隊、帰投したよ」

吹雪「しましたー…」

デデデ「おお…待って居ったZOY…やはり襲撃を受けたか?」

暁「ええ、新型が多数、捕虜として艦娘が一人、確認されたわ」

マックス「しかも、私やレーベと同郷の子よ」

デデデ「船の方はどうだZOY」

皐月「ええとね、無事に港へ入港。今は物資をこの城に運んでる途中だよ」

弥生「…それが終われば、安全性を考慮して此処に滞在する様です…」

デデデ「ふむ……成る程成る程」

吹雪「結論から言えば任務は成功です、轟沈も無くかなり良い結果だと思います」

デデデ「ふむ…各自補給の後、ドックで疲れを取るZOY」

吹雪「ありがとうございます、お休みを頂きます…」

夕立「うう…今度会ったら必ずやってけてやるっぽい…!」

ヴェールヌイ「…」

艦隊は今回の疲れを癒すべく、補給と入渠しに部屋を出る。

ガチャ……バタン


デデデ「……ふむ、やはり襲撃を受けたか…」

デデデ(…この島周辺に、何かしらの大規模強襲部隊が配備されてると見て間違いないZOY)

デデデ「…赤城達に頼んで、周辺に敵が居ないか確かめてもらう必要があるZOY」

ーーー数時間後 地下倉庫ーーー




ストロン「じゃあ、この絵画はここに入れておくよ」

デデデ「ああ、頼むZOY」

ドク「物資の搬送、終了したぞ。時間が出来たら確認をするのじゃ」

デデデ「助かったZOY…済まんな」


ドロッチェ「デデデ……何でこの絵画に目を付けたんだ?」

デデデ「魔法の絵筆と関係がありそうだからだZOY」

ドロッチェ「そうか……まあ、その為に態々頼み込んでまで欲しがるとは思えなかったがな」

デデデ「お前の所に預けるよりは安全性が保証されるZOY」

ドロッチェ「そりゃお前の所は軍隊持っているから安全だろうな」

デデデ「敵だって撃滅出来るZOY!」

ドロッチェ「…んで、敵を見つけるのはどうなんだ?」

デデデ「抜かり無しだ、今空母達に艦載機を飛ばさせて偵察してもらっている」

デデデ「敵強襲艦隊がこの島の周辺海域に居るならば、直に見つかる筈だZOY」

ドロッチェ「ほほう……俺達盗賊も視察はするんでね、軍隊の様な偉い所もやるのか」

デデデ「戦争に勝つ事において大事なのは、金と武力と兵站と資源と士気と敵の考えを素早く見破る事だZOY」

ドロッチェ「…そうなのか?」

デデデ「…多分」

ドロッチェ「オイオイ!」

デデデ「まあでも、仲間が死なない事が一番だZOY」

ドロッチェ「そりゃあな、士気にも直結する」

デデデ「と言う訳だ、お前達はここに居てもらうZOY」

ドロッチェ「俺達はそのつもりだが…良いのか?盗賊だぞ?」

デデデ「何となくで投げた白羽の矢が当たったのがお前達だから良いZOY」

ドロッチェ(な、何となく………)

ドロッチェ「…んん、まあ、絵画は使うにしても大事にしてくれよ?なんせ古代プププ文明の遺跡で見つけたんだからな」

デデデ「古代プププ文明か、その文明はそれほどまでにこの星に浸透していたのか」

ドロッチェ「ああ、昔の失われた帝国を舐めちゃ行けないぜ?」


タッタッタッタッ……

赤城「提督!」

デデデ「む、赤城!何か掴めたのか?」

赤城「はい!やはり…この島の外洋上に、敵の強襲艦隊が設置されていました」

赤城「報告に有った重巡洋艦ネ級、ツ級エリート、それとU-511の存在も確認しました」

デデデ「ふむ、その強襲艦隊の一部が船を襲おうとしたと」

ドロッチェ「へえ…良く分からないが、ヤバそうだな」

赤城「それと、その艦隊の旗艦と思われる全く新種の存在も確認されました」

デデデ「また新種か、最近の奴らは戦力がだんだん強くなって来ているZOY」

赤城「私達の練度も大分上がって来ましたし…ここは、厄介になる前に叩くのが先決かと」

デデデ「…そうか、一定の練度まで達した艦の改装を急ぐZOY、此方も作戦をエスカルゴンと立てる」

赤城「了解です、では…時間を見てお呼出し下さい」

ドロッチェ「また、出撃するのか?」

デデデ「うむ、敵は待って等くれないZOY」

ドロッチェ「…にしてもよ、あんなか弱いのが前線に出るなんてな」

赤城「か弱く何か有りません、提督の命ならば何時でも何処だって、東に西に火消しに行けます」

ドロッチェ「…忙しくて羨ましい限りだな、こっちはあらかたの宝は取り尽くしちまって行く宛てがねえよ」

赤城「まあ…ここの皆さんは良い人ばかりですし、好きなだけ居てくれて良いんですよ?」ニコッ

ドロッチェ「ッ……お、おう」

デデデ「ではワシは部屋に戻るZOY、お前達も慢心せず準備を整えるZOY!」

赤城「了解しました、提督!」

ドロッチェ「じゃあな、出先でうっかり死んでくれるなよ」

デデデ「死なんと決めたワシを殺すのは至難の業だZOY」

シーーン……

ドロッチェ「……」

赤城「……」


デデデ「死なんと決めたワシを殺すのは至難の業だZOY」

赤城「……」

ドロッチェ「……」

デデデ「死なんと決めたワシを殺すのh(ry」

赤城「準備して来ます…」

ドロッチェ「おう、気をつけろよ」

デデデ「……んん?」
ツカ…ツカ…ツカ…ツカ…


デデデ「サイガーーーーーッッ!!!」

ドロッチェ「うるせえ!!良いから部屋で作戦立てろ!!」バシッ!!

デデデ「ごめんなさいZOY!!」

ーーーデデデの部屋ーーー


エスカルゴン「ほんほん…やっぱり敵が居たと…」

デデデ「そこでエスカルゴン、お前の知恵を借りたい」

エスカルゴン「……本ッ当に変わっちまったよなあ、アンタ。前なんかそんな丁寧な頼み方じゃなかったでGESよ」

デデデ「口使い!気を付けんとぶつZOY!!」

エスカルゴン「あ、ハイ、スンマセン」

エスカルゴン(ホントに変わっちまって…嬉しいやら寂しいやら)

デデデ「それで、作戦の趣旨はどうするZOY」

エスカルゴン「そりゃあ、旗艦を撃沈、その艦隊の能力を削ぐ事でGESょうが」

デデデ「となるとやっぱり…」

エスカルゴン「正面突破でGES」

デデデ「だが…六人で押し続けて、勝てる物か…?」

エスカルゴン「ひひひ、そんな陛下の為に良い案が有るでGESぞ」

デデデ「うん?一体なんだそれは」

エスカルゴン「…その名も、連合艦隊!!」

デデデ「うぉ!?何だか格好いいZOY」

エスカルゴン「資料はこっそり地球からくすねて来てあるでGES」

エスカルゴン「木曾も地球に戻って敵を倒す時に、仲間と緊急に連合艦隊を組んで撃破してるから信用性はバッチリでGES」

デデデ「成る程、各々の負担を軽くして叩くと」

エスカルゴン「ただ、ちょっと問題が有りましてね…」

デデデ「何ZOY」

エスカルゴン「第一、第二艦隊の攻撃の様子をいちいち描写してるとね…その」

デデデ「そんなものは気合いで何とかするZOY」

エスカルゴン「はぁ!?そんなァ!?」

デデデ「否が応でもその発言はさせんぞ、その様な発言はワシの特権ZOY!」

エスカルゴン「……まあ、兎に角、この連合艦隊がお勧めでGESよ」

デデデ「ではそれで行くZOY、編成は」

エスカルゴン「これから二人で考えるでGESよ」

デデデ「ふ、二人でか…」

エスカルゴン「…ちょっと、『アッー』ではないから『アッー』では」

デデデ「『アッー』とは何ZOY?」

エスカルゴン「…何でもない、忘れて下さいでGES」


ーーー数十分後ーーー



デデデ「こ、これで行けるかZOY?」

エスカルゴン「間違いなく、上手く行くでGESよ」

デデデ「良し、では早速呼び出すZOY!」

エスカルゴン「了解でGES!!」


編成 水上打撃部隊
第一艦隊
旗艦:摩耶(改)
プリンツ・オイゲン(改)
霧島(改二)
金剛(改二)
赤城(改)
大鳳(改)

第二艦隊
旗艦:那珂(改二)
ビスマルク(改)
夕立(改二)
レーベレヒト・マース(改)
マックス・シュルツ(改)
木曾(改二)

デデデ(…これで行けるか、少し不安だZOY)


エスカルゴン『あー、艦娘の呼び出しを申し上げます』

エスカルゴン『摩耶 プリンツ 霧島 金剛 赤城 大鳳 那珂ちゃん ビス子 夕立 レーベ マックス 木曾、支給司令室まで来る様にー』

エスカルゴン『善は急げ、時は金なり、駆逐艦並の早さで来るでGESぞ!!』

デデデ「戦艦に駆逐艦並の速力を求めるのはキビシいZOY」

ーーー数分後、艦隊集合ーーー

摩耶「何の用で呼び出したんだよ?」

霧島「もしや…出撃でしょうか?」

デデデ「うむ、先ほど空母達が飛ばした偵察隊が、この島の外洋上に強襲艦隊を確認したZOY」

金剛「強襲艦隊…デスか」

夕立「さっき襲って来た奴らはそこからやって来たっぽい?」

赤城「はい、事実…」

エスカルゴン「事実、その中に重巡ネ級 ツ級 U-511も確認され、謎の新種が旗艦をやっていると思われるGES」

レーベ「そこに、ユーが…!」

赤城「……台詞が…」

大鳳「げ、元気出して下さい!」

那珂「でも…12人も此処に呼んだって事は…?」


デデデ「…その通り、お前達には連合艦隊で出撃してもらう」

エスカルゴン「即ち、数の暴力でGES」

ビスマルク「連合艦隊…!」ゴクッ

オイゲン「か、数の暴力ぅ!?」

木曾「そっちに反応するのか?」

エスカルゴン「『戦いは数だよ兄貴』と昔から言うでGESよ、今の戦争…且つには物量で押せば良いんでGES」

デデデ「多少脳筋な言い方に成ってしまったが、実力と性能が上の彼奴らに対しては、一艦隊で完全に殲滅出来るとは限らない」

夕立「つまり、交互で戦って撃滅するって事っぽい?」

摩耶「随分とまあ大袈裟だなぁ」

デデデ「大袈裟な方が丁度良いんだZOY!!」

エスカルゴン「その通り!入念に準備したら何事も起こらないというジンクスを味方にするのも大事なんでGES!!」

霧島「まあジンクスは置いといて…十二人で一気に敵の中枢に殴り込むと言う訳ですね?」

デデデ「流石霧島、話が早いZOY」

霧島「当然の事です」エッヘン

金剛「それで…作戦開始時刻は何時デスか?」

デデデ「今ZOY」

摩耶「…え、あ…うん、今ね……って今!?」

マックス「皆でくつろげる部屋」

摩耶「それは居間」

金剛「切り替え早いネー!」

那珂「どうして今出撃するの?」

木曾「やっぱり、叩くのは早い方が良いのか?」

エスカルゴン「勿論、相手はきっと失敗の後始末に忙しい筈でGES」

デデデ「暫くは軽やかに動けまい、そのまま押し切って倒してしまうZOY」

ビスマルク「成る程ね、確かに厄介な物は早く潰した方が良いわ」

大鳳「善は急げってこの事なんですね」

エスカルゴン「勿論でGES」

デデデ「では、本日の作戦…と言うか、目的の再確認を行なう」

那珂「はーい!」

エスカルゴン「今回の作戦の目的は、敵強襲艦隊の中枢を叩き、司令系統を破壊して撤退させる事」

エスカルゴン「可能ならば鹵獲されているのも助けだすでGESよ」

レーベ「勿論!絶対に取り返してやるさ!」

マックス「今回はビスマルクとプリンツの二人も居るから、大丈夫よ」


摩耶「んじゃ、さっさと行って終わらせるか」

デデデ「うむ、頼んだZOY」

エスカルゴン「飽く迄も防御が緩んでいる時に攻めるのがミソでGESから、焦りは禁物でGESぞ」

夕立「了解っぽい!」

ビスマルク「この私達に任せなさい!」

デデデ「では!出撃だZOY!」

エスカルゴン「生きて帰るでGESぞ!」

「「「「「「「「「「「「了解!」」」」」」」」」」」」


ーーープププランド 外洋ーーー

Dream Land Open ocean



ザザァ……

摩耶「さあ、どこからでも出てきやがれ!」

霧島「出てくる訳無いでしょ、悟られる前に来たんだから」

赤城「このまま真っすぐで敵の強襲艦隊群です、連戦を覚悟しましょう」

那珂「大丈夫かなあ…勝てると良いけど…」

木曾「なあに、大丈夫だよ」

夕立「アポ無しで来る事程厄介な物は無いっぽい!」

摩耶「お、おう」


大鳳「敵艦隊……まだ此方に気付いていません!」

摩耶「…話は終わりだ、行くぞ!アタシに続け!!」

レーベ「ヤー!!」



リ級(flagship)「……」

ヘ級(flagship)「……」

リ級「……艦影探知、敵艦隊と思われる」

ヘ級「…撃滅用意、駆逐艦に伝達を」

リ級「……交戦用意、可能ならば撃退せよ」

イ級後期型「…ギイイ…!」

ロ級後期型「……フルル」



摩耶「敵艦隊視認!砲戦体勢に入れ!」

金剛「ラジャー!!」

霧島「…!敵、陣形を組んで行きます!」

大鳳「まさか気付かれた!?」

赤城「でしょうね、敵の探知性能はかなり高いみたい」

ビスマルク「情報が渡る前に叩けば同じよ、さっさと殲滅しましょう!」

木曾「立ち止まる暇なんて無いぞ?」

摩耶「分かってるって…全艦、第四警戒航行序列を形勢!奴の臍から入り込めっ!!」

オイゲン「え、えっと、資料にあったので良いんだよね!?」

赤城「初めてだから上手く組めるかどうか…」

摩耶「やれるやれないじゃない、やるんだ!」

マックス(理に適っている様に見えるけど…只の無茶振りね)

夕立(何だかす~っごく不安っぽいっ!)

一同が並び替わり、壁を貫けそうな形の陣形を組む。

木曾「陣形、組み終わったぞ!」

摩耶「おし…アタシらの実力を腹一杯味あわせろ!!」

ビスマルク「勿論よッ!!」

マックス(ビスマルク……無茶振りされても何故だか乗り気ね……)

戦闘 開始!


赤城「全機、第一次攻撃!発艦初め!」バヅンッ!

大鳳「戦果を上げてらっしゃい!」バスッ!


艦載機が放たれ、唸りを上げて空の支配権を掴みに飛ぶ。


リ級「…敵機確認、対空迎撃用意」

ヘ級「了解、全艦対空迎撃」

イ級後期型「ギュイ…!」ガゴンッ


敵の方も黙って見てる筈も無く、対空装備を総動員して撃ち落としに掛かる。

ボボッ!!

ロ級後期型「イイィッ…!」小破

ヘ級「損害発生…成れど異常なし、対空迎撃続け」



ボォン……ボォン……

赤城「良し…制空権は握ったわ」

大鳳「でも割と撃ち落とされもしました……」

摩耶「そうか…だったら、同じ数だけこっちも沈めなきゃなぁ!」

霧島「ええ……掛かりましょう!」ドォン!!

砲撃は目の前の仲間の間を縫い、駆逐級に直撃する。

ドガァァァァァン!!!!

イ級後期型「ギオオオオ!!」


ヘ級「駆逐イ級後期型、二隻に減」

リ級「砲戦用意、撃て」ドォン!!

ヘ級「撃つ」パァァンッ!!!

イ級後期型「ギィィィ!」ザバァッ!

重巡と軽巡が砲撃をし、駆逐は水の中に潜って艦隊に向かって来る。

摩耶「げっ!」小破

金剛「効きまセン!!」


那珂「…!水中に駆逐級三隻っ!!」

ビスマルク「直接齧りに来たわね…!」

ザバァッ!!

ロ級後期型「フィフィフィッ…!!」

馬の様な鳴き声を出しながら大口を開けてレーベに襲いかかる。
水中からジャンプする海獣の様に跳躍しつつ。

レーベ「!」ジャキッ!


バギィィッ!!

ロ級後期型「オィ"ィ…ッ!」

レーベ「!」

夕立「ぐぐぐ……どりゃぁッ!!!」バギッ!

ロ級の身体に乗っかったまま足に力を込め、そのまま海に叩き落とす。

ロ級後期型「キアアアッ!」ザバァッ!!

バシャッ!

夕立「敵は今まで戦ってたのと違う!『砲撃』だけだと思って油断しちゃ駄目っぽい!」

レーベ「…分かってる!」


ザアアアアッ!!

イ級後期型「クォォォ!!」

波を割り、黒光りした身体が二つ艦隊の中に入り込む。


那珂「…陣形の中に入られた…!」

ビスマルク「く…時間を稼ぐつもりね…!」

マックス「慌てないで……撃滅するわよ、皆、主力のフォローを!」チャキッ

レーベ「ヤー!」ジャキッ

皆が敵駆逐艦を囲い、主力に敵旗艦の撃破を促す。

ビスマルク「…danke、私は旗艦を狙うわ!」ガゴンッ

木曾「だったら俺は軽巡洋艦だッ!」ザジャジャッ

ビスマルク「ちょ、待ちなさい木曾!」


ザバァァッ!!

ロ級後期型「ブルルッ!!」

横からロ級が飛びかかり、木曾に喰らい付きに掛かる。

ビスマルク「木曾ッ!」

木曾「…ふんっ!」

臆する事無くロ級を蹴り上げ、ロ級が空中に持ち上げられる。


パァァンッ!!

ロ級後期型「ギっ…」大破

そこに追い打ちとして夕立の砲撃に貫かれ、装甲の殆どが壊れてしまう。

夕立「どうよっ!」


木曾「分かってる、俺達は一人じゃないさ」

ビスマルク「…」

木曾「俺が余計な的をぶった切る、お前が決めろ。良いな!?」

ビスマルク「…分かったわ、死ぬんじゃないわよ」

木曾「大丈夫だって…!」ザジャッ!

木曾は勢いを付けて前へ進み、敵の元へと向かって行く。

ビスマルク「……」


そんな彼女の横に、黒く大きな影が



イ級後期型「ググィィ!!」ザバッ!!

ビスマルク「ちっ…!」ガゴッ!

飛びかかって来た影に対し主砲の手痛い歓迎を送る。

イ級後期型「ギァ……」

空しくも戦艦の一撃をを直に喰らい、バラバラに砕けて海に消えて行く。


ビスマルク「悪いわね…私も、只で殺られるつもりは無いの」

彼女は主砲を正面を向けて時を待つ。
その様は威圧感が感じられ、戦艦の名に恥じぬ雰囲気を出している。



変わって摩耶達は、艦隊の真ん中に侵入したイ級後期型と交戦していた。

摩耶「当たれッ!!」ドォォッ!!

イ級後期型「クィ!」ジャブッ!!

オイゲン「そりゃぁっ!!」ドッッ!!

イ級後期型の回避力に翻弄され、中々決定的な打撃が与えられない。

摩耶「ち…!ちょこまかしやがって!」

イ級後期型「ク……ププププププププププ」ザバァ!

海中に身を沈め、クリック音で艦娘達の位置を探る。

オイゲン「な、また潜った…!」

大鳳「これじゃあキリがない!」

霧島「大丈夫、私の計算だと…」

砲の狙いを定め、相手の居場所に砲弾が当たる様に調整する。


霧島「……そこッ!!」ドォン!!

ドバァァァァァァッ!!!!

イ級後期型「!」ジャバッ!!

その砲撃は寸でで見切られ、姿が現れるのと引き換えに躱される。

金剛「出た!?」

霧島「く…間一髪の所で避けたか…!」

摩耶「大丈夫だって…!的が出れば十分だッ!」ドォォッ!!

姿が見えた一時を見逃さず、主砲に火を噴かせる。

イ級後期型「ギォォ!!」

直撃を喰らった衝撃に耐えきれず、海の中に沈んで行く。

摩耶「っしゃァッ!!」

霧島「流石、一発で為留められたわね!」

オイゲン「うー……私の活躍が無いー…」

赤城「我慢、我慢よ」

大鳳「そうです、活躍の場は自分から求めちゃダメです」

摩耶「っし…じゃあ、敵の旗艦をぶっ潰しに行くか!!」

金剛「えーと…もうビス子と木曾が取りかかってるみたいデース」

摩耶「え…マジかよ」

霧島「数が多いと役割分担が可成りラクね」

金剛「でも合流した方が良いと思いマース」

オイゲン「そうよね、慢心したら一瞬で崩れちゃうから…!」

摩耶「そうと決まったらさっさと行こうぜ!」

赤城「ええ」



その頃、木曾は軽巡ヘ級と交戦していた。

木曾「おらッ!!」パンパンッ!!

ヘ級「被弾…併し異常なし、砲戦続行」ドッ!!

木曾(ち…やっぱり固い…!)

木曾(やっぱり…ここは一気に首を落とすか)

ヘ級「」ドン!!ドン!!

木曾「ほらほら、当てて来い!」

弾頭を躱しつつヘ級に肉薄していく。

ヘ級「…」ガゴンッ

木曾「!…魚雷か!」

ヘ級「斉射」ボボシュッ!

魚雷を扇形に散蒔き、殆どを寄せ付けない応急の壁を作って行く。

木曾(扇形……残念だな、当たらなきゃどうと言う事は無い!)ザジャジャッ!

木曾も只では退かずに、間を通ってヘ級に接近して行く
そのまま軍刀を抜いて倒しに掛かる。

ヘ級「!」

木曾「その首、貰うッ!!」ヒュッ!!

ガギッ!!

木曾「!!」

ヘ級「」ギギギ

軍刀が腕の艤装で受け止められ、ぎぎぎと鉄が擦り合う音が響く。

木曾(ち…どうにか出来ないか…?)

そんな木曾の横に、殺気立ったモノが砲を構える。


木曾「…ッ!?」

リ級「…勝機、殺った」ガゴンッ!

木曾(拙い、取られた…ッ!)



「殺って居ない、殺られるのよ」

そんな幻聴かとも思える声が聞こえた時には、リ級の頭は吹き飛ばされていた。
それもを可成り的確に、弾道の曲がりで木曾に直撃する事無く。

ヘ級「……!?」

木曾「この声……ビスマルクか…!」ギギギッ

ビスマルク「…ふう」

ビスマルク(さあ、次は貴方が殺る番よ。木曾)



木曾「…応よッ!」ググッ!

ヘ級「っ!」

ヘ級が怯んだ隙にそのまま押し込み、防御を剥がし落す。
そのまま懐に入り込み、勝機を確実な物とする。

木曾「悪いな、こっちだって一人じゃあないんだよ」

ヘ級「……不覚」


ザシュッ!!

そのまま軍刀でヘ級の首を切り落として生を消す。
切断面からどろりと青い血を流して倒れる。

バチャッ……


木曾「あばよ……俺達は先に進ませてもらうぜ」



ビスマルク「上々じゃない、木曾」

木曾「ん……何、まだまだだよ…」

敵艦隊の全滅を受け、那珂達が二人に駆け寄って来る。

夕立「やったっぽい!」

那珂「まだまだだよ?まだこの艦隊の親玉も倒してないんだから」

マックス「ていうか、一隻残って…!」

レーベ「……?あ、ロ級は撤退したみたいだよ…此処には居ない」

金剛「…先に逃げた訳デスネ、一匹で」

マックス「…それで良いのかしら」

木曾「別に良い、俺達が先に進めればな…」

ビスマルク「様は早く進めって事ね……皆、急ぐわよ」

摩耶「応!」


那珂「所で、何で木曾がリーダーみたいに…??」

レーベ「やっぱり実力と風格じゃないかな、球磨さんと仲直りして自信持てたってのも有るかもね」

那珂「そっか…那珂ちゃんも強い所見せなきゃ駄目って事なんだね…!」

木曾「おーい!置いてくぞー!」

那珂「あ……ま、待ってー!」

レーベ(…まだまだ、っぽいね)

夕立(語尾、取るな)

レーベ(……ッ!?)ゾクッ

ーーーーーー


摩耶「敵を視認!軽巡洋艦が旗艦、軽空母二隻に駆逐艦が二隻だ!」

霧島「読み通りね、まだ固い艦が出ていないわ」


大鳳「…でも、肝心の軽巡洋艦は……あの、ツ級なのよね…」

レーベ「え…?」

夕立「あの速力だもん…きっと苦戦するっぽい」

マックス「…先ずは、僚艦を落して、旗艦に集中出来る様にしましょう」

霧島「そうね…旗艦、命令を」

摩耶「おう…邪魔者を排除してから、たっぷりと旗艦の相手をするぞ」

赤城「時間はあまり掻け無い方が…」

摩耶「回避の高いツ級相手じゃどうしたって楽に倒せはしねぇよ…隙を待って、隙に撃てば良い」

大鳳「……」

BGM:https://www.youtube.com/watch?v=p1H4-1Y1MKw(南方海域強襲偵察 道中)


摩耶「…さあ、来るぜ!」

赤城「!」ビシュッ!!

大鳳「艦載機、発艦します!」


自艦隊の艦載機と、敵艦隊の艦載機が空を包み、黒く染める。


ツ級(艦載機か…無駄な事を)ジャギン!!

莢砲を構え、入り乱れる艦載機の中から艦娘の艦載機のみを狙う。

ツ級「撃ち落とす!!」ドォッ!!

そのまま狙い通りに、的確に艦娘の艦載機を撃ち落とす。

ベギッ!!

ギャギャッ!!

赤城「く…!結構撃ち落とされますね…!」

大鳳「可成りの対空性能…!でも!」



ボガァァァァァ!!!!

ツ級「!」

的確な射撃の雨を潜り抜け、艦隊の懐に入った艦爆隊が駆逐艦二隻を消し飛ばす。

大鳳「完全に、全てが撃ち落とせる訳じゃあ無いのよね…!」

赤城「敵にも…限界はあります」




ヌ級(flagship)「駆逐艦、二隻取られました!」

ツ級「やはり強い……だが、通させなければ此方の勝ちだ、今案ずる事は無い」

ヌ級「怖い怖いねーさん達を通させたらヤバいですからね…!」

ツ級「駆逐艦二隻を持って行ったんだ…代償もそれなりに設定させてもらう」ドォッ!!ドドッ!!

莢砲の狙撃頻度が上がり、艦娘の艦載機は殆ど撃ち落とされてしまう。


赤城「…!」

大鳳「…それでも、可成り持って行かれるのは変わりないけどね…」

摩耶「…まあ、こっちの被害は少ない、あっちは二隻奪われた。有利な方だろ」

霧島「そうね…」

ビスマルク「じゃ…殴り合いで決めるとしましょうか!」

夕立「待ってましたっぽい!!」ダンッ!!!


グチャッ!!

ヌ級「ぐっ!!」小破

ヌ級「て、敵の砲撃確認!」

ツ級「…直接殴った方が早そうだな」

ヌ級「き、旗艦殿…何を為さるおつもりで…!」

ツ級「簡単な事だ…敵陣に突っ込み、一切合切ケリを付ける!!」バッ!!

赤く残像を残し、そのまま艦娘達に接近して行く。

ヌ級「……早い」

ヌ級「…まあ、我等は我等のやる事をやりましょうな」




オイゲン「よし!このまま一気に決めるよっ!」

摩耶「応…行く……っ!?」


海に移った赤い光が、摩耶の元へと高速でやってくる。
気付いた摩耶が構えるよりも早く、何者かは摩耶に肉薄した。


ツ級「…」ジャッ!!

摩耶(な……早いっ!!)ジャキッ!


ドォォッ!!!

手早く弾丸が放たれ、摩耶に命中する。

摩耶「が……ッ?!」

被弾した衝撃で、頭から後ろに勢い良く倒れ込む。

バシャッ!!

霧島「な…ッ!?」

赤城「ツ級!?」

金剛「もうここまで来たノ!?」

オイゲン「と、兎に角応戦しなきゃ…!」

ツ級「遅い!」ビュァッ!!

エリートに成り、以前よりも俄然と素早さが増したツ級。
その速力を眼で捕らえられる者は無く、只素早い砲撃に翻弄される他無かった。


ツ級「」バズッ!!

オイゲン「あぅっ!!」バギュッ

ツ級「」バズンッ!バズンッ!!

大鳳「うっ!?」ドゴッ!

ツ級「」バズンッ!!!

霧島「っあ…!?」グチュッ!

奇襲とも言える様な素早く、冷たくも重い一撃。
その一撃で、艦隊の大半が被害を被る。

霧島「っくッ!!」ジャゴッ!!

ただやられてばかりで居るものかと、霧島は即座に反撃の体制に入る。

霧島「てぇぇぇぇ!!」

ッドォォォォォン!!!


ツ級「!」ビュオッ!

凄まじい速度で砲弾を躱し、そのまま霧島の後ろに回り込む。

霧島「っ!」クルッ!

ツ級「!」

しかし霧島は躱される事を予想していた。
そのまま身体を後ろに向け……

ボッグッ!!

ツ級「っ…」ギギッ……

霧島「っっっっっらぁッ!!」

横から殴り付け、勢い良く弾き飛ばす。

ツ級「!」

バジャッ!!

霧島「っ…皆、損害状況を!」


オイゲン「たた…やられちゃったけど、まだ行ける!任せて!」小破

摩耶「ち……完全に油断しちまった…あそこまで強いとはな」中破

大鳳「少し驚かされたけど…行けます!」小破

霧島「…そう、じゃあ…たっぷりお返しをしてあげなくちゃね」

金剛「人の妹に傷をつけるとどうなるか教えてやるネ!」

ツ級はぷるぷると立ち上がり、霧島達を睨み据える。

ツ級「…ふふふふふ、そうだよ、それでこそだ…!」グググ……

霧島「…」

ツ級「さあ、掛かって来い…!私は逃げも隠れもしないぞ…!」

金剛「ふっふー…良い度胸デスネー」

オイゲン「そう言うなら…遠慮なく行かせて貰っちゃうからね!」

摩耶「そうだな……ここは『アタシら』が相手をしなきゃな」ピピッ

悟られない様に通信の体勢に入り、那珂に電波を繋ぐ。


マックス「な…早い…っ!もう第一艦隊の所に…!?」

レーベ「敵も可成り強くなってる…僕らも合流しよう!」


那珂「…?待って、旗艦から通信が…」

レーベ「え…?」

ビスマルク「…繋いで」

那珂「」ピピッ


『よう、そっちは大丈夫か』

那珂「摩耶ちゃん…うん、大丈夫だよ」

『その摩耶ちゃんっての辞めろ…良いか、作戦変更だ…良く聞け』

那珂「作戦…変更?」

夕立「…ぽい?」

『これからアタシらは…ツ級を引き止める、お前らは先に行け』

那珂「え…?」

『人数はこっちが多い、アタシら六人がツ級を引き止め、お前ら六人で敵の本丸に突っ込む』

『本丸を守る壁は…軽空母二隻。少し厄介だが…何て事は無いだろ』

那珂「で、でも…摩耶ちゃん達は?」

『大丈夫だ、行けそうだったら直に駆けつける…アタシらの事は気にせず、敵を倒してくれ』

那珂「でも…そんな危ない事…出来るかな…」

『ぐだぐだ言うんじゃねえよ、アタシらがバックダンサーで、お前がセンターだ…一歩踏み出すには、これ以上無い機会だろ』

那珂「那珂ちゃんが…センター…」

『どうするんだよ、お前は…どうしたいんだ?』

那珂「…」

ビスマルク「那珂?」

那珂「……………」

『…さあ、返事は?』




那珂「…良しっ!!」

ビスマルク「!」ビクッ

那珂「……やる!那珂ちゃん、このお仕事……引き受けますっ!」

那珂「折角…アイドルとして一歩踏めそうだもん…ここで逃げたく無い!」


『……ヘッ!お前なら…そう言うと思ってたぜ!』

那珂「…!」

『良ーし……じゃあ、行って来い!』

那珂「うん…行きますっ!」

ピピ……


レーベ「ね、ねえ…何て、言ってたの?」

那珂「ふう……皆、聞いて」

夕立「…」ゴクッ

木曾「…」

那珂「あのツ級は…第一艦隊の皆が引き受けてくれるって…」

那珂「那珂ちゃん達であの軽空母二隻を突破し、敵の中枢に殴り込むよ」

ビスマルク「…つまりは、別々での行動ね」

レーベ「だ、大丈夫なのかな…」

那珂「大丈夫!那珂ちゃんは皆のアイドルだからっ!」

マックス「……訳が分からないわ」

夕立「まあでも…ここは早く先に行った方が良いっぽい」

木曾「だな…お前に任せるぞ、那珂」

那珂「…うん!任されたよっ!」



摩耶「…ふ」

霧島「どうしたの、さっきから黙り込んでいたけど…?」

オイゲン「さっきの一撃が身体に響いてたり…?」

摩耶「大丈夫だって、心配すんなよ」

ツ級「……」

摩耶「よ、待たせたな…お前はアタシらがたっぷり相手してやるよ」

ツ級「…そうか」

金剛「絶対に負けないからネ!」

ツ級「…ならば来い、私が今までのインスタントとは違う事を教えてやる」

摩耶「おう、たっぷり教わるぜ…!」


ジャキッ!

摩耶「行くぜレディース!アイドルの華場のお膳立てだ!」

ツ級「…」

大鳳「!…ええ!」

霧島「必ず、彼女達を…ね!」

摩耶「さぁ…コンサートの時間だ! Lets Rock Baby!!」


オイゲン(…何だろう、摩耶ちゃんのテンションが可笑しくなってる…?)

赤城(…あまり、触れないであげましょう)

>>102
摩耶ちゃんはバックダンサーを勘違いしてるのと、目の前の脅威にテンションが上がっちゃってるのがあります。
基本バックダンサーはパンクだったりグラサンな衣装の人が多いから仕方ない。

摩耶「良し…行くぜお前ら、砲戦用意だ!」

オイゲン「や…Ja!」ジャキッ!

新しく新調された艤装、その主砲がツ級を狙う。

ツ級「…」


オイゲン「Feuerッ!」

ドォォォォンッ!!

ツ級「当たらん!」ビュッ!

可成りの速度を持って躱され、弾丸が無意味と成る。

オイゲン「く…やっぱり躱されちゃう!」

摩耶「ち…お前ら、弾幕を張るぞ!全砲門の射撃、用意!!」ジャキッ!

金剛「!了解デス!」ガゴッ!

霧島「分かりましたっ!」ガゴン!!

四人が主砲と副砲を共に火を吹かせ、ツ級を逃がさない為の弾幕を張る。

ダダダダッ!!

ビュンッ!!

弾丸が放たれる音と風を切る音が辺りを包む中、ツ級はその弾丸を全て躱していた。
その上回避しつつ、莢砲から弾丸を放って艦娘側に反撃をしている。


ツ級「さっきも言っただろう、私は今までのインスタントとは違う!!」ザジャジャジャッ!!

バズッ!!バズッ!!!

摩耶「うおっ!?」

霧島「な…回避しながらこっちを狙っている!?」ダダダダダッ!!

金剛「あいつ…かなり強いネ…!」ドォォ!!

赤城「く…艦爆隊、艦攻隊!第二次攻撃用意!!」バシュッ!

大鳳「弾幕を更に強めるわよ!出て!」バズッ!!

赤城や大鳳が発艦させた攻撃隊がさらに弾幕を強める。
ツ級に降り注ぐ砲火もより一層増える。


ツ級「ふッ!」バズッ!!

しかし彼女は一切怯む事無く、そのまま圧倒的な回避力で弾火を全て躱し。
攻撃の手も緩めない。

摩耶「…早いなあいつ…!」

大鳳「な、何だか…前戦ったよりも早さが増している様な…!!?」


ツ級「…遅い」ビュオッ!!

刹那の時、ツ級の姿が消える。

摩耶「!消えッ…!?」

ガンッ!

摩耶「っ!!」

と思っていたのも束の間、背中に乗られ、莢砲を突き付けられる。


ツ級「…チェックメイト」

霧島「っ摩耶ッ!!」

チャキッ

ツ級「…?」

ツ級は横に何かが装填される音が響いたのを感じた。

摩耶「…」ニィッ

ツ級「!」

摩耶は寸での所で主砲を逆に持っていた、そのままツ級が砲塔の射程に入る様に。

ドォォン!!

摩耶の主砲が反撃の一撃を放つ。
しかし、ツ級は可成りの速度で摩耶から離れて攻撃を躱す。

摩耶「ちっ…!」

霧島「敵は後方よ!しっかり狙って!」

金剛「っ!」ガゴンッ!

周りはツ級が退避した方向に向きを会わせ、そのまま砲撃を開始する。

霧島「当たって!!」ッドォッォォォン!!!

金剛「こんのぉぉ!!」ドッッォォォ!!

ツ級「…」サッ!

期待を込めて放っても紙一重の所で躱されてしまう。
聞こえるのは、遥か遠くからの着弾音のみ。

……ォォォォォォォォ……ン…

ツ級(ふむ…遠くに着弾してもここまで聞こえるか…)

ツ級(…可成りの破壊力を持っているな)


摩耶「お前、反射神経も可成り良いじゃん…非の打ち所がねえな」

霧島「…?」

ツ級「…言った筈だ、私を…我々を今までのインスタントと同じに考えるなと」


ツ級「我々は、貴様らの能力を全て備えている…否、それ以上だ」

摩耶「…へえ」

金剛「随分とまあ余裕デスねー…」

赤城「慢心は崩壊の元よ、貴方が幾ら回避に長けてたとて、長く保つ筈が無いわ」

ツ級「舐めるなよ…ベイベロン、我々が貴様らに跪くと思ったら大間違いだからな」


摩耶(…良し、相手はこっちに夢中になってる…網に上手い事掛かったな)

摩耶(後は那珂達がこてんぱんに伸されて無きゃ、アタシらの勝ちだ)

ーーーその頃、第二艦隊ーーー


その頃の那珂達は多少被害を被りつつも、軽空母級二隻を突破した所だった。



那珂「はあ…はあっ…皆、大丈夫!?」

夕立「問題無しっぽい!」

ビスマルク「こっちも異常無しよ、相手が固かったのは予想外だったけど…」

木曾「思ったより根性の有る奴だったな、あの二匹…中々のやり手だったぜ」

レーベ「…粘られた所為で、弾薬が少し心配だけど」

那珂「あはは………ツ級が追って来ないのを見ると、摩耶ちゃん達は大丈夫みたい…かな?」

夕立「皆はきっと無事っぽい!」

ビスマルク「そうよ…軽巡洋艦一隻如きにやられる様な艦じゃないわ、金剛達は」

マックス「…まあ、編成的にも、練度的にも不安は無いわね…」

木曾「それは言ってやるなよ…それより、先を急いだ方が良い」

那珂「…!」

ビスマルク「うかうかしてると他の艦隊が集まって来るか……早く行きましょう」

那珂「そうだね…皆、那珂ちゃんに着いて来て!」

夕立「了解よ!」

そのまま第二艦隊は進み、敵艦隊の中枢へと向かって行く。



ーーー敵強襲部隊 旗艦艦隊ーーー


ネ級「…えぇ、今度はあいつらからやってきた…?」

ネ級「それ本当なの…?強襲打撃部隊旗艦殿 軽巡棲鬼サマ」


軽巡棲鬼…そう呼ばれた異形の女性は、ロングの黒い髪を靡かせ、口を開く。

軽巡棲鬼「…ああ、今は主力のB群が応対している所だろう」

ネ級「B群……パワーアップしたツ級が旗艦を勤めてる艦隊だね」

軽巡棲鬼「あいつならば、連合艦隊を牽制する事は雑作も無い筈だ」

ネ級「そうだねー、強くなるため頑張ってたからねーアイツ」

軽巡棲鬼「まあ、艦娘は我々の物量で押すとして…」

ネ級「…問題は」


U-511「……」

ネ級「この子の扱い…どうするかだね」

軽巡棲鬼「ふむ……」

ネ級「個人的にはさ、アタシのモノにして生きオ[ピーーー]とか、臍責めだったりやりたい放題にしたいけどなー」

軽巡棲鬼「ダメだ、お前は新型潜水艦のサンプルを無断で持ち出し、その上沢山消失させた悪い子だ」

軽巡棲鬼「そんな褒美は出せないな、諦めた諦めた」

ネ級「うー…失ったり、持ち出したりしたのはアタシだけど…数隻はキチンと持って帰って来たでしょ?」

ネ級「それに、ユーちゃんから取ったデータさえ有れば…製造は難しく無さそうだけど…」

軽巡棲鬼「黙れ小僧!貴様に散って行った潜水艦が救えるか!」

ネ級「んな白い狼みたいな事言われたって知らないよ!」

軽巡棲鬼「…まあ、小粋な味付けは置いておいてだ」

ネ級「ふんふん…ユーちゃんも聞いてる?」

U-511「……はい」ボソッ


軽巡棲鬼「暫くソイツには、通商破壊をやって貰う」

ネ級「お、前にやってた事とそんなに変わんないお仕事だぞ、やったねユーちゃん!」

軽巡棲鬼「暫く経験済みの仕事で暇でも潰せ、こちらとていちいち一人一人に役割を与えるのも面倒なんだ、これで妥協しろ」

ネ級「うわ扱いが駆逐艦レベル…やっぱりユーちゃんはアタシが好き放題に…」

軽巡棲鬼「ネ級、好い加減にしないと破り捨てるぞ」

ネ級「ヤ、ヤーマイマスター」

U-511(……なんなの、かな…この人たち…)


軽巡棲鬼「まあ…暫くコイツは我々の手から離れる事は出来ない、離反して反骨を見せる事も出来ない」

ネ級「念を入れて取った人質が居るもんねぇ…ひとじちの ちからって すげー!」

軽巡棲鬼「おい、艦質じゃなかったのか」

ネ級「やっぱり人質の方が変換しやs『バキッ!!』うべっ!?」

軽巡棲鬼「小僧、次は右頬だ」

ネ級「分かった分かった!いい加減にするから!!殴らないで!」タンマタンマ

軽巡棲鬼「良い子だ」

ネ級「っていうか、アタシは小僧じゃなーーい!!」ウガーッ!

U-511(…本当に、何なのかな……)



ピピッピッ

ネ級「…ん、軽巡棲鬼サマの方から鳴ってるよ」

軽巡棲鬼「む…この波長…ポポポアイランド基地の港湾棲姫様からか、何用かな」

ネ級「さあ、繋げたら?」

軽巡棲鬼「……」ピーピッ

軽巡棲鬼『……我、強襲打撃部隊総旗艦、軽巡棲鬼です。どうぞ』

『私よ…港湾棲姫…聞こえる?どうぞ』

軽巡棲鬼『ええ、バッチリと聞こえます…遠くからでも案外繋がるんですね…どうぞ』


『…あのね、貴方が言っていた駆逐棲姫の合成強化…完了したとの通告があったわ…どうぞ』

軽巡棲鬼『はい…成る程、強化内容は、本部が確か自由に決めて頂く手筈でしたね…どうぞ』

『ええ…主に、雷撃を強化した……捕まえた駆逐艦娘、それと潜水艦娘がエサと成ったそうよ…どうぞ』

『ふむ………ん?潜水艦娘??ちょっと待ってください、潜水艦娘と言うのは…???』

『え、えと…貴方が捕まえて来たU-ボートの片割れ…U-505』

軽巡棲鬼「え」

ネ級「どうしたどうした??」


軽巡棲鬼『ちょ、ちょっと…U-505?私の耳が腐っていなければそう聞こえたのですが…』

『ええ、U-505もエサに成ったわ…駆逐棲姫のね』

軽巡棲鬼「」

ネ級「ん…何なのさ、何なのさ…答えてよ」

軽巡棲鬼『え、えと……それは、本当、ですか?』

『ええ、本部からそう伝えられているわ』

軽巡棲鬼『…………………………』


『……どうしたの?』

軽巡棲鬼『あの……それ、U-511を動かしやすくする為の人質…何ですけど…』

『……人質??』

軽巡棲鬼『ハイ、人質……です。』


『………』

軽巡棲鬼『……』

辺りが、異様に静まり返る気がした。

ネ級「?」

U-511「……??」


『………』

軽巡棲鬼『……どうするんですか、U-511になんて言ったら…』

『……取り敢えず、何とか誤摩化して…』

軽巡棲鬼『な、何とかって…』

『……ごめんなさい』

軽巡棲鬼『…な…こ、港湾棲姫様!港湾棲姫様!?』


ピピッ

軽巡棲鬼「…あ」

ネ級「ね、ねえ、一体どうしたってのさ!」

軽巡棲鬼(……拙い事に成った…今この事実をありのままに伝えたら…反逆の理由が出来てしまう…)

ネ級「おーい!デクノボー!!うおーいいっ!!!」

軽巡棲鬼「五月蝿い!誰が木偶の坊だ!そんなに大声上げずとも聞こえている!!」

ネ級「…で、何だって?」

軽巡棲鬼「え?アー…えーと…」

ネ級「??」

U-511「…?え、えと…何の、話しですか?」

軽巡棲鬼「えっと…その…」

ネ級「…もしかして、人質のお話?」

U-511「!」

軽巡棲鬼(この女!妙に当たってる事を言うんじゃないッ!!)

U-511「お…お姉ちゃんが…どうかした、んですか…?」

軽巡棲鬼「え、いやー、あー、そのー」

U-511「な、何とか言って…下さい」

ネ級「おうおう、良い食いつきを見せるねえ」

軽巡棲鬼(貴様が原因だろうが…他人事の様に…ッッ!!!)ビキビキビキ

U-511「え、えと…」オロオロ

軽巡棲鬼「………ウン、ヨシ」

U-511「?」

軽巡棲鬼「……案ずる必要は無い、U-511」

U-511「ッ」ビクッ

軽巡棲鬼「お前の姉は…」






軽巡棲鬼「我々、深海棲艦後期型の猛将を千切っては投げ千切っては投げ、正に独国無双と言った有様で、近づく敵を片っ端から轟沈させ、最終的に全身に酸素魚雷を括り付け我々の本拠地ごと吹き飛んだそうです」


U-511「」

ネ級「」

ネ級(く、クルシイよ……そりゃナイって…)


軽巡棲鬼「……………と言うのは冗談で、本当は無様に我々の提督に弄ばれている…らしい」

U-511「そ……そう、です……か」

ネ級(さっきの冗談って、言う必要有ったの…??)

軽巡棲鬼(ヨシ、これで…暫くは誤摩化せよう……無理かな??)

U-511(ど、どうしよう……ユーが、助けなきゃ…)


ネ級「…アノー」ヒソヒソ

軽巡棲鬼「何だ」ヒソヒソ

ネ級「本当は違うよね?」ヒソヒソ

軽巡棲鬼「……実は、駆逐棲姫の近代化改修に使われたらしい」ヒソヒソ

ネ級「……o,oh……」ヒソッ

軽巡棲鬼「………お前、バラすなよ…バラしたらお前をバラす」ヒソッ

ネ級「…や、やー…はいる・だーくまたー…」ヒエッ

軽巡棲鬼「宜しい」ウン




那珂「あ、あれって…主力艦隊…だよね…」

レーベ「…多分、ユーらしき艦影も、確認出来る」

ビスマルク「仮に主力だとするなら…何やってるのかしら、アレ」

夕立「何かのお話っぽい」

レーベ「……話、か…何か殴ったりもしてたけど…」

マックス「っていうか、あれだけ時間があれば不意打ちも簡単に出来たんじゃ…何で出なかったのよ」

那珂「罠が仕掛けられてたらどうするの?」

ビスマルク「そうよ…それに砲撃したら、敵が咄嗟にユーを盾にするかもしれない」

マックス「う…そう言われると…難しいわね」


夕立「そ、それと……あの、下半身が変な機械になってるの、レベルが違うっぽい!」

マックス「…敵の旗艦ね、全くの新種だから何をしてくるのは確かに分からないわね」

ビスマルク「……そもそも、新種の実力はどれ位なのかしら」

木曾「まあ……身震いがする程度の相手だってのは分かるが」

マックス「……ゴクッ」

那珂「…でも、行かない訳には…!」

レーベ「…うん、仮に倒せなくても、撃退に持ち込めれば良いよね」

マックス「ユーを助け出す事が出来たら、完璧ね」

木曾「よし…命令を寄越せ。那珂!俺達は何時でも行けるぞ!」


那珂「じゃ、じゃあ…遅くなっちゃったけど…と、突撃ッ!」

「「「「「了解!!」」」」」





軽巡棲鬼「大体な、お前は何時も何時も周りを苛立たせてばかりなんだ、少しは自重をだな…」クドクド

ネ級「…へいへい(そう言う手前だってボケたりするクセに…)」

U-511「……?」

軽巡棲鬼「…どうした、U-511」

U-511「…な…何かが…来る」

軽巡棲鬼「何か?」

ネ級「ネー、それってもしかして…」

軽巡棲鬼「それ以上言ったら縊り殺すぞ」

ネ級「ハ、ハイ、スンマセン」

U-511「…?」


ザジャァッ!!

那珂「とぉッ!那珂ちゃん達、参上っ!!」

軽巡棲鬼「んなっ…!?」

ネ級「か、艦娘!?」

レーベ「その通りだよ!」

軽巡棲鬼「ば、バカな!貴様らはツ級が進路を封じていた筈…!!」

木曾「悪いな、第一艦隊と第二艦隊、二手に分かれて行動させて貰っている」

ビスマルク「私達もたかが一隻に連合艦隊で相手出来る程暇じゃないのよ」

軽巡棲鬼「…成る程な、つまりは駆け込み乗車と」

那珂「あ、そんな感じかな」

ネ級「その例えってどうなの?」

軽巡棲鬼「五月蝿い!」

レーベ「それより!ユーを返して貰おうかな!?」

マックス「大人しく返してくれたら、大人しく見逃しても良いわよ」

U-511「…」

ネ級「ヘッ…馬鹿かキミら、只で返せると思うかい?」

軽巡棲鬼「それに此方には人質も居る、幾ら彼女とて迂闊に移れまい」

ネ級(本当は駆逐棲姫ちゃんに食われたけどね)

軽巡棲鬼(なぜちゃん付けなんだ)

マックス「くっ…!!」ギリッ

夕立「姑息な手を…!」

那珂「…やっぱり奪い取るしか無さそうだね」

軽巡棲鬼「そうだ、そうだとも!!奪い、奪われ、殺し、殺されるのが戦争だ!」

軽巡棲鬼「さあ構え直せ、戦いの時間だ…!」パチンッ!

ザバァッ!!

合図を送られ、戦艦が二隻、駆逐級が二隻海から飛び出す。 

ビスマルク「!」

木曾「随分と派手な登場だな?」

ネ級「さあ、アタシのユーちゃんが欲しかったら奪い取ってみなっ!!」

レーベ「何時お前のモノに成ったのかな」

ネ級「…さあ?」

レーベ「」ムカッ


軽巡棲鬼「さあU-511、お前はさっさと離れて場外で観賞したまえ」

U-511「…」チャプッ

言われるがままに海に身を潜め、邪魔にならない様に退避する。

軽巡棲鬼「さあ、これで戦の舞台は整った。行くぞ…死に損ないのカメラード達…!」

那珂「行くよ…皆!コイツを倒して艦隊を追っ払うよ!」

「「「「「了解ッ!」」」」」

BGM:https://www.youtube.com/watch?v=YgzK-LlgalM(南方海域強襲偵察 ボス戦)


那珂「先手ッ!」ドッ!!

軽巡棲鬼「!」

先手を打っての砲撃。
しかし、軽巡棲鬼は腕で軽く防いでみせる。


ガギンッ!

軽巡棲鬼「ふ…効かぬわ!」

那珂「嘘、固い…っ!?」

ネ級「この軽巡棲鬼サマの装甲、伊達じゃないからね!」

木曾「軽巡と付いてる割には固い…ここも、先に僚艦を落すか」

マックス「手堅く行くのが一番よね」

軽巡棲鬼「させるか…ル級!叩き落としてやれッ!!」パチンッ!

ル級(flagship)「…」ガゴッ!

ッドォォォォォン!!!

木曾「当たらねえよ!」サッ!

慣れた動きで砲弾を躱してみせる。


ネ級「ありゃりゃ、流石に離島棲鬼をぶっ倒しただけは有るね」

軽巡棲鬼「これは…久しぶりに楽しめそうだ」

ビスマルク「だったらもっと楽しませてあげるわ!」ガゴンッ!

軽巡棲鬼「ほう?」

ビスマルク「さあ、受けて見なさいッ!!」ッドォォォォオ!!

重い爆発音を響かせながら軽巡棲鬼に向けられた砲口が火を吹く。

ビスマルク(木曾はああ言ってはいたけど…ここは私の砲撃で装甲が貫けるかどうか、確かめる必要が有るわ。)

軽巡棲鬼「ふんッ!!」ガシッ!!

火で放たれた砲弾を片手で掴んで受け止める。
ぎぎぎぎと擦れる音が響く。

ビスマルク「な…嘘ッ!?」

軽巡棲鬼「ふははは、まだ、まだ、甘い…」ギギギギ……

しかし、戦艦から放たれる力は流石に強く…


ガィンッ!!

軽巡棲鬼「ぶおォッ…!」小破

ビスマルク「…え?」

そのまま手をすり抜けて顔面に直撃する。

軽巡棲鬼「っ……クソ、また駄目だった…!」

ネ級「無理しないでよ、鬼とは言え軽巡洋艦なんだから」

ビスマルク「……えー」

レーベ「…意外と、対した事無さそうかな」

夕立「何言ってるのよ、戦艦の砲弾を受け止めたんだよ、舐めちゃ駄目っぽい」

ビスマルク「少なくとも、顔面に打つかって痛いで済む程度には固いって事ね」

軽巡棲鬼「…さあ…気を取り直そうじゃないか」

那珂「う、うん…分かった」

ネ級(おいおいおいおい…大丈夫かなぁ、初っ端からこんなんで…)

ネ級(…隙見て高飛びしちゃおうかなぁ)


夕立「さあ!打ち方初めっ!」ダンッ!

イ級後期型「ギュァァ!」ザバァッ!

マックス「く…敵も躱して来る…!」

木曾「只でやられる訳には行かないか……」

レーベ「く…このッ!」バズッ!

イ級後期型「ギッ」バギャッ!

砲弾が音を立てて装甲に穴を開ける。
尚もイ級はハ級を伴って突撃して来る。

レーベ「そんなっ…!?」

木曾「慌てふためいて居る場合か、レーベ!」バッ!

ザバァァッ!!

ハ級後期型「グォォォ!!」

レーベ「!危ないっ!!」

木曾「…フン」チャッ


ザギャギャギャッッ!!

飛び込んで来た敵に臆する事無く、軍刀で大きく、深い切り傷を作り上げる。

ハ級後期型「ッァァァァァァァァ!!!」大破

レーベ「な…軍刀で…!?」

木曾「当たり前の事だ、軍艦の様に戦っていちゃ軍艦の様にしか動けない」

木曾「今の俺達は人型、だったら手足を使って戦いを組み立てろ」

レーベ「……」チャキッ

木曾「さあ、目も覚めた所で…一丁行くぞ!」

レーベ「…うんっ」



タ級(flagship)「…キッ」ガゴンッ

艤装を動かし、レーベ達に狙いをつける。


ダズンッ!!

タ級「ッ……!」ギャッ!

突然、砲弾を自分の装甲に当てられる。
弾道を辿ると、そこに一人の駆逐艦が…


夕立「ほらほら!貴方の相手は私っぽい!」

タ級「ギギ……!」ジャギンッ!

怒りに任せて狙いを変え、夕立に攻撃を仕掛ける。

夕立「…!」ザジャッ!

強力な弾雨も物ともせず、そのままタ級の懐に突っ込む。


タ級「ギ…!」ジャゴッ

夕立「遅いよっ!」バッ!

ゴッ!!!

勢いに任せて身体を動かし、そのまま拳をタ級の顔面にぶつける。

タ級「ガ……!!」

夕立「おまけよっ!」ガヂャッ…!

タ級「!」

ゾグヂャッッ!!


魚雷を取り出し、そのままタ級の腹部に捩じ込む。

タ級「ッ…ァ"…!!」

夕立「さあ、後は…!」バッ!

素早く後ろに下がり込み、その場から退避を行なう。

ネ級「おっと!誰かを忘れちゃいませんかね!?」ザジャッ!

夕立「!」

後ろにネ級が回り込んで退路を断つ。

ネ級「ほらほら、どっちを狙うのさ?」

夕立「…」スッ!

空いた片方の腕で単装砲を持ち、二丁の砲を構える。

ネ級「ん…!?」

夕立「」ダンダンッ!

連装砲をタ級に、単装砲をネ級に向けて火を吹かせる。

ネ級「ちっ!」ジャッ!

タ級「っ!」ガイッ!

砲弾がタ級に刺さった魚雷に直撃し、振動を与える。

バガァァァァァッッ!!!

ネ級「んな…!」

そのまま魚雷は爆発を起こし、タ級を内部からバラバラにする。

このSSの影響でカービィのゲームやりたいと思って中古でたまたま見つけたカービィwii買いますた

>>182
おお……ブラボー、ブラボー!!
遊ぶ前に星のカービィgc(未発売)のpvをyoutubeで見ると、後々びっくり出来ますぞ

夕立「ふ…どう!?」

ネ級「へえ…やってくれるじゃん、狗風情がねぇ!!」ドォッ!!

夕立「わあっ!」

夕立は凶弾を躱し、ネ級に接近しようとする…


ガッ!!

夕立「っ!?」

軽巡棲鬼「おっと、行かさないぞ」

後ろから動きを封じられ、動きを拘束される。

ネ級「お、サンキューオニーサン!」

軽巡棲鬼「誰がお兄さんだ!良いから痛手を負わせろ!」

夕立「くっ…!!」

ネ級「さあ、パーティもお終いよ!」ジャゴッ!

動けない夕立に対し、そのまま主砲を向ける。




「そうはさせないわ!」

ッドォッォォ!!

ネ級「ぬ!?」

何処からか、砲弾がネ級の身体を貫く。

ゴヂャッ!!!

ネ級「が…!?」

軽巡棲鬼「!戦艦か!」


夕立「び、ビスマルクさん!」

ビスマルク「夕立、貴方もまだまだね。私がイチから鍛え直すわ」


軽巡棲鬼「ふむ…やはり戦艦は火力が高いな…」

捕まえていた夕立を投げ捨て、そのままビスマルクを睨み据える。

軽巡棲鬼「…」

ビスマルク「へえ…人質とか、狡い真似は無しなのね」

軽巡棲鬼「ああ、戦人相手には賢し過ぎるのでね」

ビスマルク「…捕虜には人質を取ると…卑怯者」

軽巡棲鬼「捕虜だからね…人質の一人や二人、何の事は無い(モー食われたけど)」

ビスマルク「その極端な性根…キッチリ叩き直してやるから覚悟しなさい」

軽巡棲鬼「ふむ…生憎此方も暇ではないのでね、コイツと遊んでいろ」パチンッ!

ル級がビスマルクの前に飛び出し、戦闘態勢に入る。

ビスマルク「くっ…!」

軽巡棲鬼「さあ、私は駆逐共にひけらかしに行くとするか」

その一方で彼女は、レーベ達の方へ向かって行く。

ビスマルク「そこを退きなさいッ!」

ル級「…」ドカナイヨ

那珂「ビスマルクさん!コイツは無理矢理にでもどかさないと駄目だよ!」

ビスマルク「…那珂」

那珂「大丈夫!力を合わせれば楽勝だよっ☆」

ビスマルク「…そうね、御願いするわ」

ル級「ッ!」バッ!

出力を上げ、真っ正面から向かって来る。

ビスマルク「接近して来る!?」

那珂「一旦離れて!挟み撃ちにするよ!」

ビスマルク「分かったわ!」

距離を取り、那珂が旋回してル級に回り込むのを見届ける。

ル級「!」

ビスマルク「さあ、悪いけど…勝ちに行かせてもらうわ!」ガゴッ!

那珂「逃げられるかなっ!?」

ル級「…」ジャジャジャァッ!!

尚もル級は足を止めず、ビスマルクに急接近する。

ビスマルク「っ、どうしても私とやり合いたいみたいね…!」

那珂(な、那珂ちゃん…アウトオブ眼中…!?)


ル級「ッ!」ゴォォッ!

右の艤装をパージし、ビスマルクに殴り掛かる。

ビスマルク「ッ!」ガシッ!!

振られた腕を鷲掴んで攻撃を防ぐ。

ル級「……」

ビスマルク「貴方…こっちは腕も自由が利いて艤装も動かせるの、最初から分が悪いのよ」

ル級「」ジャゴッ

ビスマルク「……」

左腕の残った艤装を突き付け、砲撃の為にリロードをする。
しかし

ビスマルク「残念だったわね、もう遅いわ」ガヂャッ


ッドッォォォォォォン!!!

ほぼ零距離からの砲撃で、ル級の身体を。



ル級「……」シュウウウウウ……

ビスマルク「なッ…!?」

貫けなかった。
只只、ビスマルクの心に衝撃が走る。

ル級「……」ニヤッ

ビスマルク(どうして…っ!?)

那珂「ビスマルクさん!どいてて!!」ガヂャッ!

ビスマルク「!」バッ


那珂「そりゃぁっ!!」ドォッ!

砲弾を敵の足に向けて放つ。


ビギッ!ガヂュ!!

ル級「ッ!」グラッ

那珂「今だよッ!」

ビスマルク「っ、もう一度喰らい為さい!」ガジャンッ!

今度こそは、とビスマルクは心臓に狙いを付け、砲弾を放つ。


ゴッヂャッ!!

ル級「ッ…」

心臓を貫かれ、糸が切れた人形の様に崩れ伏す。

ザバッ…!

那珂「大丈夫?!」

ビスマルク「ええ、何とか…」

ビスマルク(…どうして、さっきは効かなかったのかしら)

那珂「…これで敵は大体倒せたね」

ビスマルク「割とあっけない気もするけど、主力の割には」

那珂「確かに……ちょっとあっけない様な…?」



「そおそお、こうも早く終わると思ったら大間違いよ」

疑念に声が水を差す。

ビスマルク「…ッ!?」

那珂「あ、貴方は…!?」

二人が声に振り向いた先には…


ネ級「さようならアタシ…そして帰って来たアタシ……重巡洋艦ネ級 Wツインマーク2セカンド、参☆上ッ!!」

倒した筈の敵の、重巡洋艦ネ級の姿が有った。

那珂「えッ…!どうして!?ビスマルクさんが倒した筈なのに!?」

ビスマルク「……デコイ、か」

浮かんだ考えを口に出し、ネ級を睨む。

ネ級「その通り…慢心、だよね?あれを本物と思っちゃうなんて」ニィッ

那珂「っ……だ、騙された…?」

ビスマルク「でも、今更出て来た所で何が出来るの?」

ネ級「……」シーン…

ビスマルク「…そう、答えないのね」ジャゴンッ!

ネ級「んっ……や、やる気?」

ビスマルク「…」ッッドォォォオォォォォン!!!

何も言わずに砲撃をし、ネ級に攻撃を試みる。

ネ級「ほっ!」サッ

ネ級(質問に答えなかった…意趣返しのつもりか…コイツ!)

那珂「そりゃぁぁぁ!!」ドォッ!!

ネ級「よ!」サッ!

弾丸を上手い事躱し、尻尾の艤装で那珂に狙いをつける。

ネ級「先ずは一匹!」

ッドォォォ!!

那珂「っ!」

咄嗟に両腕を前に出し、衝撃を受け止める姿勢を作る。


ドゴォォォン!!!

ビスマルク「那珂ッ!」


那珂「っ…やっぱり…キツい!重巡洋艦の一撃キツいよー!」

那珂は衝撃で服が破れ、艤装からは煙が出ていた。

ビスマルク(中破…!)


ネ級「善くもまあ耐えたね…次はそう行かないよ!」



ダンッ!!

ネ級「うぉ!?」ギギッ!


夕立「そうはさせないっぽい!」

ネ級「げ…三人…」

ビスマルク「どうしたの?次はそうは行かないんじゃなかったの?」

ネ級「チ…クソッタレがァァッ!!」

ビスマルク(相手は正常な思考を失い始めている…確実に潰すなら今かしら)



ネ級「なんて、言うとでも思いました?」

夕立「ええ!?」

那珂「どっちなの!?そう簡単に路線変更しちゃダメだよ!?」

ビスマルク(やっぱり読めないわ、コイツ)


ネ級(どーしよーかなー、発狂したフリじゃあ全然時間稼ぎにも成らないし……うーん)

ネ級(……!)ピンポーン


副砲から弾丸を乱れ撃ちし、三人に弾幕を張る。

那珂「っ…牽制する気かな!」

ビスマルク「ふん……甘いわね、私にそれは効かないわよ!」ガゴンッ!

夕立(……!?)

何かを察した夕立が空を見上げる、そこには…

キィィィィィィ……!


夕立「か…観測機!?」

那珂「え…っ!!」

残りの二人も観測機に視線を向かわせる。

ビスマルク「着弾観測が狙い…!?」

那珂「う、撃ち落とさなきゃ!」

三人は一つの観測機を撃ち落とす為に対空射撃を試みる。

今日はここまで、ちまちましつつもやって行きます。お休み陛下。
公式のボイスが無いキャラの個人的なイメージCV置いときます。


ドロッチェ CV:平田広明

タランザ CV:茅野愛衣

リボン CV:悠木碧

アドレーヌ CV:野中藍


ブラックデデデ CV:中田譲治

ツ級 CV:斎賀みつき

ネ級 CV:甲斐田裕子

レ級 CV:上坂すみれ

マルク CV:進藤尚美

マホロア CV:白石涼子(若しくはのぶ代氏でも可)

夕立「落ちるっぽい!!」バババババ!!

観測機は弾幕を易々と通り抜け、そのまま三人の注意を引きつける。

那珂「えいっ!」ババババ

キィイィィィィィ!!

夕立「っ…早いっぽい!」

ビスマルク「ちょこまかと往生際が悪いわね…!」ジャギ!

三人が痺れを切らし弾幕が一層強化される。


ガヅッ!バズッ!!

当然、観測機も只では済まずそのまま蜂の巣にされてしまった。
動きを失った観測機はそのまま海に落ちて行く。

那珂「よ、ようやく落ちた…」

ビスマルク「っ…こんな事をして、一体何に…!」


振り向いた先にはネ級の姿が無く、こつ然と水平線が続いているばかりだった。

ビスマルク「……あれ、居ない…?」

夕立「ま、まさか…!」





ザジャァァァァァァァァァ……

皆が気付いた頃には、ネ級はもう彼方へと逃げていた。

夕立「あぁーーっ!!もうあんな所まで逃げたっぽい!」

ビスマルク「…これが目的ね、また騙されてしまった訳だ」

那珂「は、早く追わなきゃ…!」

ビスマルク「……いえ、先ずはレーベ達と合流をしましょう」

夕立「ええ…?」

ビスマルク「幾ら木曾が居るとは言え…三人で鬼に勝てる確証は無いわ」

那珂「…!」


ビスマルク「早く援護に向かうわよ!敵は何時迄も待ってはくれないわ!」ザジャァッ!!

出力を上げ、一足先に残りの三人の元へと向かう。

一方、その頃の第一艦隊は
一つの弾丸は愚か、爆弾も入れた弾幕でも中々敵に当たらず、たった一体の軽巡に愚弄されていた。


金剛「く……弾が全然当たらないデス!」

霧島「あの軽巡…回避力が高すぎるわ」

オイゲン「目に見える被弾も、弾幕の一部が偶々掠っただけ…どうすれば…!」

摩耶(……しぶとい奴だな、敵も)

赤城「弾薬も残り少ない…かなり拙い状況ですね…」



ツ級(弾を当てようとしない…やる気が無いのか……)


ツ級(否、そんな兵士は存在しない!)

ツ級(潜在的な実力は奴らの方が大きい筈、今この戦いで芽生え無いのなら…戦う必要もあるまい)


ツ級は痺れを切らし、この場から離脱しようとする。

大鳳「!待ちなさい!逃げる気!?」

摩耶「行かさないぞ、アタシらはまだ…戦える!」




ツ級「…只只、同じ事を繰り返すのは性に合わなくてな…それに、何時までたってもお前達の化けの皮が剥がれない」

ツ級「つまり、飽きが来たんだよ…私は軽巡棲鬼の艦隊と合流させて頂く」

オイゲン「ま、待っ…!」

ツ級「どうしても続きがしたいなら付いてくるのだな」

ビュォッ!

霧島「っ…逃げて行く…!」

摩耶「チッ…けど、大分時間が稼げただろ」

大鳳「ど、どうするの?」

摩耶「……どうする?」

金剛「か、考えてないんデスか!?」

赤城「とにかく…後を追って合流しましょう、その方が良いわ」

霧島「確かに、数は多い方が良いもの」

オイゲン「敵に揉み潰される前に早く移動しなきゃ…!」

摩耶「だな…行くぞ、摩耶様に続け!」

大鳳「了解です!」

ツ級が逃げたのを機に、第二艦隊と合流をするために前進する。

ーーーーーー

場所は戻り、敵艦隊中枢。
マックス、レーベ、木曾の面々は、軽巡棲鬼と戦いの火花を散らしていた。


マックス「く…敵の損害は!?」

レーベ「…ダメだ、全然効いている様には…!」

木曾「あの軽巡棲鬼、思ったより固いな」

マックス「…でも、ビスマルク達がこっちに合流してくれれば…何とか行ける筈」

木曾「数は此方が多いからな、一体相手じゃ苦労はしないだろう」

レーベ「早めに叩ければ良いんだけど…」

マックス「このままでは難しいわね」


軽巡棲鬼「ふ…何をごちゃごちゃ話している!」バッ!!

木曾「来るぞ!」

レーベ「!」

軽巡棲鬼「鬼の実力…思い知れッ!!」ドォッ!!

マックス「ッ!」ダダンッ!

両者が砲撃を交わし、一撃を喰らわそうとする。


軽巡棲鬼「フン」カキンッ

マックスの放った砲弾は、いとも容易く装甲の前に弾かれ…。

ブシュッ!

マックス「……ッ!!?」

軽巡棲鬼の放った砲弾が、マックスの身体に傷を付ける。

レーベ「マックスっ!!」

マックス「っ…だ、大丈夫…少し切っただけ…つっ!?」

木曾「…動くな、傷が開くぞ!」

レーベ「く…善くもっ!!」ジャキッ!

軽巡棲鬼「ほう、まだやる気か?」

レーベ「ッ!」

ボシュッ!

発射管から魚雷が射出され、海の中に飛び込む。

軽巡棲鬼「ほう、だが…そんな馬鹿正直に撃っていたら……ッ!?」


横から大きな物がやって来る音を聞き、咄嗟にその『物』を掴む。

ガジィィィィッッ!!

軽巡棲鬼「ぐ…邪魔者か!」ギギギ


マックス「っ…あ、あの弾丸は…」

木曾「ああ…漸くビスマルク達が、こっちに来たみたいだな」



那珂「着弾は…!?」

ビスマルク「…駄目ね、また受け止められたわ」

夕立「やっぱりあの固さが厄介っぽい!」


レーベ「っ、皆ぁ!」

木曾「これで、事がいくらか楽に働くな」

軽巡棲鬼「く…ふざけおって…ッ!」ギギギ……

バ…ギッ!

力任せに握りしめた所為で砲弾が崩れて行く。

軽巡棲鬼「ん…今度は崩せたな」

那珂「うわ…握りつぶした…!」

ビスマルク「強い…わね」

軽巡棲鬼「どうだ、私が本気を出せばこの位何の事は無いッ!」

レーベ「…でも、残すはお前一人だよ。勝てる根拠は有るのかな?」

軽巡棲鬼「何を言う、まだネ級とその他諸々が残っているわ」


夕立「……そのー」

軽巡棲鬼「…何だ、『そのー』とは」

夕立「…もの凄く言いづらいけど……」

軽巡棲鬼「何だ…勿体振らずに言え」

ビスマルク「単刀直入に言うとね、ネ級は一目散に逃げたわよ」


軽巡棲鬼「………何?」

木曾「逃げたのか?」

那珂「うん、観測機を囮にして…」


プツンッ

夕立「……ぽい?」

マックス「ぷ…つん??」



軽巡棲鬼「………」ビキビキビキビキ

彼女は歯を食いしばってぎりぎりと音を鳴らし、鬼の様な目つきをしていた。
額に青筋が走っている時点で、堪忍袋の緒が切れたのが分かる。

夕立「あ……お、怒らせちゃったっぽい…?」

ビスマルク「良いのよ、キレさせておきなさい。判断のキレが無くなるから」


軽巡棲鬼「ええい…迷惑をかけるばかりか、自分だけ先に逃げるとは…!!」

顔が真っ赤に染まり上がり、今にも爆発しそうな怒りを見せている。

プスーッ…

軽巡棲鬼「……呆れた」

と、思っていたら空気の抜けた風船の様に気が引いて行く。


軽巡棲鬼「……はあ、もう、闘争の気分ではない…」

木曾「しっかりしろ、お前それでも兵士か!?」

那珂「えと、しっかりされてもそれはそれで…」




ビュォッ!!

木曾達の横を赤い残光が通る。
可成りの早さを持つ物体がやって来たのだろう。

木曾「…っ!?」

レーベ「な、何!?」



ツ級「怪我は無いか、軽巡棲鬼」

軽巡棲鬼「あ……ツ級…か」

ビスマルク「な…軽巡ツ級!」

那珂「そんな!皆が受け止めてくれてた筈じゃあ…!?」

ツ級「悪いな、こちとら暇な事には用が無いんでね。奴らが全然本気を出して来ないから先に戻らせてもらった」

夕立「貴方達って本当に面白い事しか興味が無いっぽい」

ツ級「当然の極み、お前達は少しはマシかどうか……次はお前達と砲火を交え、確かめさせて頂く」

ツ級「軽巡棲鬼、立て、戦いの再開だ」




軽巡棲鬼「……」ズーン……

ツ級「……あれ、どうした?何故立たない」

軽巡棲鬼「…逃げられたのさ、ネ級に」

ツ級「…ほう」

夕立「観測機を囮にしたっぽい」

ツ級「あの馬鹿にも困ったな……」

軽巡棲鬼「……何かな、やる気が消えたよ…」

ツ級「旗艦がそんな事で如何する」


マックス「…あら…?何だか軽巡棲鬼から覇気が…?」

那珂「まさか……装甲はめっちゃ固いけどー…」

ビスマルク「心の装甲は柔い…と」

ツ級「……」

軽巡棲鬼「…分かっては居るんだが…こうも毎度毎度…問題を起こされると…」

ツ級「…耐えろ、私は耐えられる」

軽巡棲鬼「…はぁぁ」

木曾(……何だろうな、一気に空気が……)



ツ級「……!水中で推進音多数、魚雷だ」

軽巡棲鬼「何…!何処からだ!」

木曾(あ…立ち直った)


軽巡棲鬼「…!そこかッ!!」ダァンッ!!

水中を動く魚雷を見抜き、主砲で狙撃する。


ッボォォォォォォォォォン!!!!

夕立「わあぁ…!?」

ビスマルク「あの爆発…魚雷かしら」

軽巡棲鬼「く…何者だ!!」

ツ級「…姿を現せ」




チャプッ

U-511「ぷはっ…」

木曾「おわァッ!?急に近くに出て来るな!」

U-511「ひ…その、ごめんなさい…」ビクッ

レーベ「ユー!どうして!?」


軽巡棲鬼「…」

ツ級「ほう、我々に楯突くとは…対した度胸だ」


マックス「ユー…大丈夫、なの??人質を取られてるのに…」

U-511「……」

那珂「あ、あのー…」

U-511「……」

彼女の顔には闇が差し、目の色がとても見えない状況だった。


軽巡棲鬼「……………」ダラダラダラダラ…

ツ級「……どうした?汗が吹き出ているぞ…」

対する軽巡棲鬼は、顔から汗を大量に吹き出していた。
目も泳ぎ回っていて、何やら窮地に立たされた気分に成っているのが見て取れる。


夕立「ね、ねえ…人質は……?」

U-511「……食べられ、ました」

重く、ゆっくりと口を開け、人質が食われた事を話す。

マックス「!?」

ビスマルク「え…?」


レーベ「ッ貴様ァァ!!」ジャギッ!!

怒りのままに主砲を敵に向ける、完全に激怒した様で声色も可成り荒々しくなっていた。

軽巡棲鬼「…待て!そもそもお前、それを何処で知った!?」

U-511「ネ級が…教えてくれました」

軽巡棲鬼「んな……!?」

ツ級「どういう事だ、説明しろ軽巡棲鬼」

軽巡棲鬼「……」

那珂「そうだよ!話してよ!」



軽巡棲鬼「…済まない、私が本部に、ソイツの姉を人質として使うと言って居なかった」

軽巡棲鬼「故に、ミルヒクーは近代化改修の餌に成った。余す所無く」

レーベ「ッ!」ダァンッ!!


グチュッ!

軽巡棲鬼「ぐうッ…!?」

装甲が柔らかい所を狙撃され、初めて明確な傷を負う。

マックス「…!」

レーベ「どうして…どうして言わなかったんだ!」

軽巡棲鬼「良い忘れたんだ、向こうが人質に使うと理解してくれるだろうとも思った」

木曾「……何だこの適当な奴は…」


U-511「それだけでも…凄く怒ってるのに…どうしてウソまでついたの……!?」プルプル

軽巡棲鬼「だって……人質居なくなったら、お前反逆するだろう?」

ビスマルク「……そんな理由で?」

軽巡棲鬼「ああ、ソイツにはまだ我々の為に働いてもらうつもりで居た」

U-511「……ダマしてたんですね…」

軽巡棲鬼「それが軍だよ、君は軍を買い被り過ぎたな」

ツ級(元はと言えば軽巡棲鬼がちゃんと伝えておかなかった所為だ)

軽巡棲鬼(まあその通りだ、だから余計コイツが反逆しても文句は言えなくなってしまったな)

U-511「……頑張ってたのに…お姉ちゃんを助けられるって思って…そう思って…!」

那珂「ゆ、ユーちゃん……」


レーベ「……許さない…」

軽巡棲鬼「…」

レーベ「善くも…ボク達の仲間の…ボク達の同郷の子の気持ちを…踏み躙ったな…!」

軽巡棲鬼「私に足は無いがな」

ツ級「…冗談はやめておけ」

ビスマルク「貴方、これは許されないわよ」

軽巡棲鬼「許して貰おうなんて思っていない、そう思っていたらそもそもこんな戦いはして居ないぞ」

那珂「そうだよね…」


U-511「…」ギリッ

軽巡棲鬼「……許せないのなら倒してみせろ、只心に溜めるだけでは意味も無い」

U-511「…」

マックス「…どうしたいのかしら、貴方は」

U-511「…」

マックス「貴方は…貴方自身は、何をしたいと思っているの?」

U-511「…ゆ、ユーは…」

那珂「んと…別に、計画を立てて考える必要は無いんじゃない…かな…?」

マックス「え?」

木曾「そうだな、自分が『今』何を目標とするか、それが重要だ」

レーベ「待ってよ、それで大丈夫なの?」

木曾「戦争の中じゃ大丈夫だろ、後先考えてもどうにも成りはしねえよ」

那珂「いや、流石に予測とか予定とかは立てておいた方が良いなと思う…よ?」

木曾「…予測がつかない事が起きる可能性だって零じゃあ無いんだ、予定を組んでも不測の事態が起きたら対処が難しいだろ」

U-511「……やっつけたいです」

木曾「?」

U-511「今は…あの嘘つきを…やっつけたいです…!」

ビスマルク「もう嘘つきで固定なのね」


軽巡棲鬼「ほう…」

U-511「人の家族を殺して…嘘まで付く人は…許せません…絶対に…!」

U-511「許したくなんか…ありません…!!」

那珂「うん…許せないよね…!」

レーベ「僕達も手伝うよ、皆でやった方が倒しやすいでしょ?」

U-511「あ…え、えと、誰だっけ…?見た事は有る様な…」

レーベ「レーベレヒト・マースだよ……って、自己紹介は後でも良くないかな?」

U-511「あ…ご、ごめんなさい…」

ビスマルク「謝る必要なんて無いわ、今はコイツらを倒しましょう」

U-511「……」

夕立「さあ、続きをするっぽい!」

ツ級「ふふ…敵も味方も、来る者は拒まないのが我々だ、受けて立とうじゃないか」

ツ級「…軽巡棲鬼、艦隊から動ける艦艇を呼び出し、急遽この艦隊に加えろ」




軽巡棲鬼「やだ」キッパリ

ツ級「…え」

U-511「えっ?」

軽巡棲鬼「何それ、旗艦は私だぞ、僚艦風情の貴様が勝手に決めるな」

ツ級「いや、あの…目の前の戦から逃げたら…それに、お前だって気持ちを持ち直したんじゃ…」

軽巡棲鬼「誰がやる気まで戻したと言った、それにU-511が私の事を許せないとか許すとか知らん」ヅバーン

U-511「」

那珂「え……ええぇーーーーッッ!!?」

ツ級(こ、コイツ……やる気が無いと何もかも全部投げ出してしまうのか…覚えたぞ)



レーベ「…外道…ッ!」

木曾「せめて真面目に付き合え!」

軽巡棲鬼「…仕方ないなあ、ではこうしよう」

夕立「…?」


軽巡棲鬼「お前達はこの海域から身を引いて貰う、引き換えに、我々強襲艦隊も此処から退こうじゃないか」

木曾「何…!」

マックス「…私達にメリットはあるの?」

軽巡棲鬼「君らの片割れは随分とツ級が引っ掻き回してくれたお陰で…随分と疲弊している様じゃないか」

軽巡棲鬼「対して、我々は万全の状態の艦が大量に居る…ソイツらが退くだけでも、可成りメリットは有ると思うぞ」

マックス「……」

ビスマルク「貴方達のメリットは?」

軽巡棲鬼「面倒臭いから早く帰りたいのと、ネ級の粛清」

夕立「理由が下らないっぽい」

軽巡棲鬼「理由なんてクソ理由で十分だ……さあ、どうする??」

レーベ「……ッ」

ビスマルク「…可成り迷うわね」

U-511「え…どうして?」

ビスマルク「倒したいのはやまやまだけれども…疲弊しているのは事実…このまま挑んでも勝てるかどうかは分からないわ」

U-511「……!」


木曾「…ここは、那珂に意見を仰ごう」

夕立「旗艦に決めてもらうっぽい!」

那珂「ふぇっ?…んーと…勿体ない様な気はするけど…戻りたい、かな…?」

レーベ「…そんな…」

木曾「まあ、妥当だろうな…このまま戦ってもリスキーな賭けに成るだけだ」

ビスマルク「…私達もまだまだ練度が足りないって事ね」

レーベ「……っ」ギリッ


ツ級「……そうか、ここは戦線放棄か…少し残念だな」

軽巡棲鬼「まあ、そう言う事で…お互いwin-winで行こうじゃないか」

那珂「う、うん」

軽巡棲鬼「では艦隊に帰投命令を出す、お前達も黙って帰れ」



軽巡棲鬼「…私の殺意が抑えきれている内にな」ギロッ

那珂「…ッ!」ビク

U-511「っ…!?」ゾォッ

木曾「…!」

軽巡棲鬼「では、御然らばだ……また出会える時を」

ツ級「……」

戦場となっていた海から二人がゆっくりと離れて行く。


那珂「……」

レーベ「……逃げ…られたね…」

マックス「本当に…良かったの?これで」

木曾「…ああ。今挑んでいたら勝てる保証は…無かったな」

レーベ「ええ…!?」

那珂「うん…凄く怖い何かが漏れていたから…」

夕立「やる気が無いのかと思ったら…殺意を抑えているとか…何だか底が分からなくなって来たっぽい」

木曾「…奴を倒すのは一筋縄じゃ無理だぞ。十筋の縄で漸く安心出来ると言った所だ」

ビスマルク「分かる『気がする』じゃなくて、『分かる』って断言するのね」

木曾「ああ、兎に角…奴は只では勝たせてくれないぜ」

U-511「……」

那珂「…えと、それに…人質を食べた奴も倒さなきゃ成らない…のかな?」

夕立「多分ね、誰が食べたっぽい?」

U-511「…そこまでは教えてくれませんでした」

那珂「そうなんだ…」

ビスマルク「…少し、怪しいわね…そもそも何で捕虜を逃がす様な真似をしたのか…」

木曾「…気になる事は多いが、今此処で考えを練っても仕方ないだろ」

木曾「今回の戦果は奴らを撤退させた上、捕虜の救助も出来た、作戦通りで文句は無しだ」

夕立「例によって沈んだ味方も居ない、今はこれで良いっぽい」



ザァァァァァァ……!

彼女達の後ろに六隻の艦影が見えて来る。

木曾「ん…後ろから何か…?」

那珂「あ…!皆だ!」

U-511「みんな…?」

ビスマルク「私達の仲間よ、安心して良いわ」

夕立「早速合流するっぽい!」


レーベ「…ユーも、一緒に行く?」

U-511「良い…の?」

レーベ「うん…後の事は、ゆっくり考えよう」

マックス「レーベ…?」

レーベ「…僕達に出来る事は…手伝うからさ」

U-511「えっと…レーベ、さん。だったっけ」

レーベ「うん、レーベで良いよ」


U-511「……danke」

レーベ「…Bitte schön.」

マックス「あ、あの、私は…マックス・シュルツよ」

U-511「マックス、さん?」

マックス「そうよ、それでも良いわ」

U-511「えと…じゃあ……いっぱい迷惑かけると思いますが…宜しく、御願いします…!」

マックス「……ええ、宜しく」

レーベ「宜しくね、ユー」

U-511「…はいっ」


ーーーーーー




その後、第二艦隊の面々は、第一艦隊にこれまでの事を話した…

摩耶「…へえ、じゃあ作戦『は』何とか成功だな」

ビスマルク「ええ、出来たら倒したかったけどね」

霧島「無理をしたら今後の活動に支障が出ますし、余り高くは望まない方が吉ですよ」

オイゲン「取り敢えず姉様が無事で良かったです~!」

ビスマルク「こ、こらこら、余りはしゃがないの」

オイゲン「それに皆も…!」


金剛「…それで、この子が捕虜だったコですネ?」

U-511「は、はい」

レーベ「U-ボート IXC型の潜水艦、U-511だよ」

摩耶「へえ…ソイツが噂の」

マックス「この子は奴らに散々な目に会わされているわ、優しくして頂戴ね」

U-511「……」

摩耶「…事情は聞いた、お前潜水艦の癖に大変な事に首突っ込むのな」

U-511「…」

摩耶「ましてや通商破壊専門の潜水艦が敵の主力の一つを為留めると…こりゃ、相当に苦労するぞ?お前」

U-511「…分かって、ます」

摩耶「分かっていると思うが…これだけは言っておく。奴らと戦うには半端な覚悟じゃ駄目だ」

摩耶「自分の何もかもを引っ繰り返して叩き売るだけの覚悟が無きゃ、あいつらとは良い勝負が出来ないぜ」

U-511「大丈夫です、覚悟は有ります…」

摩耶「本当かよ?その場しのぎで言ってるんじゃないだろうな?」

マックス「ちょ、ちょっと、優しくしてねって言ったそばから…」

U-511「大丈夫……ユーは、心の、気持ちの強さだけは自信が有ります!」

摩耶「……」

摩耶「……」

U-511「…」

赤城「…まあ、過度な心配は要らなそう、よ」

霧島「そうよ、それに初対面の私達に対して此処まで自分の思う事を言えるもの、覚悟が何れ程の物か分かるでしょ?」

金剛「そうデスよ!受け入れまてあげまショウ!」

摩耶「分かってるって!誰も受け入れないなんて言ってないだろ!?」

霧島「分かれば宜しい」



U-511「……」ドキドキ…

摩耶「えと…その……ユー、だったか?」

U-511「はい」

摩耶「ウチに来る以上は…死ぬ事は許されないぞ…許さねえからな」

U-511「…」

摩耶「どうしても死ぬ時が来たなら…死ななきゃ成らないなら…せめて後悔の無い様に全力でブチのめされろ」

摩耶「けど、死ぬ運命じゃないって…死にたく無いって時は、這ってでも、悔いを作ってでも戻って来い」

U-511「…はい」

摩耶「良い訳は何時でも聞いてやる、アタシが何度だって聞いてやるさ」

那珂「私達も居るよー?」

摩耶「潜水艦ってのは苦手だけどよ…こっちも、上手く付き合える様にする」

那珂(む、無視された…)ガーン

摩耶「…何十年も前の事をねちねちとナメクジの様に引き摺ってるのは気持ち悪いしさ」

摩耶「それに、お前がアタシを殺した訳じゃない。いやそもそも出会った事すら無い」

摩耶「今この時が、アタシとお前の初対面だ。初対面らしくガンガン打つかって色々聞いてくれよ」


レーベ(怖い人だと思っていたけど…優しいんだね、とても)

ビスマルク(何かしらね、木曾とは別のベクトルでの、それでいて根本は同じ頼もしさが有るわ)

摩耶「まあ、少し手短かに言ったけど…分かったか?」

U-511「は、はい。大丈夫です」

摩耶「おし、じゃあ…宜しくな」

U-511「…はい!」


大鳳「…さあ、早い所帰りましょっか」

赤城「敵に奇襲されないとも限りませんしね?」

木曾「そうだった…そうと決まれば早く帰るぞ!」

レーベ「ユー、着いて来れる?」

U-511「大丈夫です、はい」

摩耶「じゃあ、これで作戦は完了!早い所おさらばしようぜ!」

金剛「ハーイッ!」

マックス(一時はどうなるかとは思ったけれど…丸く収まったわね)

マックス(……良かったわ)



ーーー数分後 デデデ城ーーー


摩耶「うーっす、ただいま帰投したぜー!」

レーベ「さあ、此処が僕らの鎮守府…だよ」

U-511「…凄く大きいんだね」

ビスマルク「まあ、お城に改造施して住み込ませて貰ってるし…?」

木曾「これでも結構キツキツだぜ、地下に演習場が有る位だからな」

マックス「迷子に成らない様に気をつけて」

U-511「や…ja」

オイゲン「私も良く迷っちゃうんだよね…それで漸く部屋に帰った頃には朝に成ってて…」

大鳳「私なんか二日程地下で迷ってしまいましたからね?オブジェクトの骸骨が一番怖かったです、はい」

U-511「……ユー、上手くやって行けるのかな」

摩耶「何、海の底の暗い場所よりは遥かにマシだろ」

金剛「さあ、早く提督の部屋に行くデース!」

霧島「はいはい、じゃあ皆、早い所司令に報告しに行くわよ?」

那珂「はーい!」 

ビスマルク「迷子に成らない様に付いて来れる?」

U-511「は、はい!」


ーーーデデデの部屋ーーー

ガチャッ!


金剛「テーイートークーゥーッ!只今デースッ!」

摩耶「帰投したぜっ、多少被害は被ったが作戦は可成り良い成果だぜ!」


エスカルゴン「あのー、ドアを開ける時は静かにして貰えませんかねー」

デデデ「ドアのネジが緩む。極力控えるZOY」

金剛「オゥ……ゴメンナサイ……」

エスカルゴン「ホンットに……ま、一生帰って来なかったら更に許さなかったでGESが」

デデデ「それで、帰って来たと言う事は、作戦は成功したZOY?」

摩耶「おう、こんな事が有ってな…」



かくかく……しかじか……


デデデ「…成る程成る程、それが事の全てか」

U-511(かくかくしかじかだけで伝えたい事が全て…すごい…)スゲェ

木曾「だが…敵の旗艦、及び重要な主力は為留め損ねてしまった…済まない」

エスカルゴン「いんや、奴らを追い出せればそれで良いでGESよ」

デデデ「しかし連合艦隊は強いな、これから重要な作戦をする時はこれで行くZOY!」

大鳳「作戦的にもシチュエーション的にも中々良いですよね、アレ」

ビスマルク「只、資材の浪費の倍増は覚悟する事ね」

デデデ「……」サーーッ

エスカルゴン「……まあ、早い所資材を安定して手に入れられる様に、範囲を広げるでGESよ」

デデデ「お、おほん。それで…そのちんまいのが捕虜かZOY」

U-511「ち、ちんまい…って…」

レーベ「何でも大きければ良いと言う訳じゃないでしょ?提督」

那珂「そうだよー、小さい事は良い事だよ!」

デデデ「大は小を兼ねるZOY」

那珂「小さい方が生き残りやすい!」

デデデ「大鑑巨砲主義!」

那珂「大きな態度は転びの元!」

デデデ「小さな柱は不安の種!!」

ビスマルク「意見の押し付け合いなんか良いからさっさと自己紹介を聞いてあげなさい」

デデデ「…うむ」

那珂「…はい」

U-511「…大丈夫かな、本当に…」

マックス「大丈夫よ、普段はアレだけど」

金剛「損失した艦は一つもないデース!」

U-511「そ、そうなんだ」

デデデ「えっと…名前は何と言うのかZOY」

U-511「えと…その…」

レーベ「頑張って、怖く無いからね」

デデデ(…臆病なのか…それとも…)

エスカルゴン(何だか少し特徴が掴みづらいでGESなあ)


U-511「ゆ…U-ボート、IXC型の一つ。U-511、です。」

U-511「ユーと…御呼び下さい」

デデデ「Uボートと言う事は…ドイツの艦か」

エスカルゴン「ええ、ブロッケンマンの出身地でGES」

デデデ「ラーメンにされて食われた奴の事等知らんZOY」

エスカルゴン「そこ、jrにベルリンの雨で引き裂かれるでGESぞ」

木曾「…訳の分からないネタを挟むな」

U-511「えと、えと…提督、宜しく…です」

デデデ「ワシはデデデだZOY、ここでは一番偉い奴と思っておけば良いZOY」

エスカルゴン「最近陛下の頭が育って来て実行権力が失われつつ有る私、Dr.エスカルゴンでGES」

デデデ「もっとマシな紹介は無いのかZOY?」

エスカルゴン「えーと、この軍の兵器に関する事全ての仕事を得意とするDr,エスカルゴンでGES」

エスカルゴン「一応は閣下でGESぞ」

U-511「あ…総統と同じなんだね」

オイゲン「カタツムリだけど…」

デデデ「まあ…うむ」

U-511「…?」

デデデ「お前の事、歓迎するZOY」

エスカルゴン「ユーには聞きたい事も有るでGESからな」

U-511「…!」パァァ

レーベ「良かった、提督に許しを貰えたね」

U-511「だ…danke、です!提督!」

ビスマルク「あっさり許すのね、もっと警戒する物だと思ってたけど」

デデデ「ワシは来る者は拒まんZOY!存分に此処に住むが良いZOY!」

摩耶「提督、一応聞くけど……まさかロリコンじゃあ無いだろうな?」

デデデ「何ZOY?ソレは」

摩耶「…聞いたアタシがアホだったよ」

エスカルゴン「コイツにエロい意味の下心を期待するだけ無駄でGESから」

摩耶「じゃあお前はどうなんだよ」

エスカルゴン「知らないでGES」プイッ

摩耶(…やっぱり…えっちいのは駄目なのか、そうなのか)ホッ


U-511「こ、これから…宜しく御願い、します!」

デデデ「うむ、期待しているZOY」

赤城「…晴れて、新しい子が入って来ましたね」

夕立「また賑やかになるっぽい!」


デデデ「ところで、だ」

U-511「…?なんですか?」

デデデ「潜水艦って、どんな風に運用すれば良いZOY??」

エスカルゴン「………」

霧島「…もしかして、知らずに迎え入れようとしたんですか」

エスカルゴン「ええとね…潜水艦はその名の通り水の中に潜る艦艇でGES」

デデデ「ふむふむ」

エスカルゴン「敵の砲撃に晒されない分、装甲が削られているから爆雷に晒されたら可成りヤバい艦でGESよ」

デデデ「ふむ」

U-511「で、でも真下からの雷撃は可成りの威力を出せます。それに発見されなければ殆どだいじょうぶ、です!」

U-511「当たりどころによっては正規空母だって落せます」ペラペラ

レーベ「あ、あれ…ユー??」

デデデ「ほうほう、必ずしもデメリットばかりでは無いと」

U-511「海に潜む関係上、隠密にも向いてます」ペラペラ

U-511「その他に我が祖国、ドイツでは主に通商破壊に運用され、敵の資源や物資の輸送を寸断するのが役目でした!」ペラペラペラペラ

マックス「ど、どうしたの?いきなり舌が滑らかになったけど…」

金剛(…まさか、通商破壊オタク??)

霧島(仕事が大好きなんですよ、きっと)

U-511「特にU-ボートの父、カール・デーニッツ提督が編み出した無線誘導による『群狼作戦』で、大英帝国にもいっぱい一泡吹かせました!」ペラペラ

デデデ「お、おい…」

U-511「ユー達がいっぱい活躍出来たのも、デーニッツ提督の采配が有ってこそです!」エッヘンッ!

デデデ「おい!少し待つZOY!」

U-511「えっ…あッ、アドッ……て、提督?」ビクッ

デデデ「お、驚き過ぎZOY…別に、ワシはそう言う事を聞きたい訳ではないZOY!」

レーベ「…さっきの口の動き振りを見るに…話に夢中に成ってたのかな」

摩耶「潜水艦の活躍とか、そう言うのを話すと目の前が見えなくなるタイプか」

U-511「ごッ…ごめんなさい…!」

金剛「良いじゃないデスか!やっぱり自分に自信が持てた方が可成りgoodデスヨー!」

霧島「戦場に出るには、一にも二にも度胸が必要ですからね」

デデデ「…話を戻す、ワシには歴史とかそう言うのは少し分かりづらいZOY」

デデデ「要するにだ、『潜水艦』という艦種がどれだけ凄いのかが伝われば十分だZOY」

エスカルゴン「まあ、潜水艦がどれだけ凄いのかを話すのに、偶々主が使い方上手い人だった奴の話を聞いてもねえ」

U-511「う、うう……すいません…です…」

ビスマルク「…まあ、総統は空軍と陸軍に首っ丈だったし…多少はね」

デデデ「兎に角だ、潜水艦であるお前に、潜水艦のスゴい所を伝わる様に教えて欲しいZOY」

エスカルゴン「出来るだけ手短かで御願いするでGES」

U-511「そ、そうですか…」

那珂「カンタンそうだけど…難しそうだよね」

マックス「ちょっと、二人してユーに無理言わないでくれる?」

オイゲン「そうよ!この子まだ此処に来たばっかりなんだよ!?」

エスカルゴン「うーん…確かに来たばっかりの奴には少し無理が有るでGESか」

デデデ「まあ良いZOY、後で誰かに聞く」

赤城「最初からそうすれば良かったのでは?」

デデデ「…………」

デデデ「……おっほん!」

U-511「っ」ビクッ

デデデ「まあ、その…改めてようこそ、我等の軍へ」

エスカルゴン「貴殿の入軍、しかと歓迎するでGESよ」

U-511「は…はいっ!、がんばります!」

レーベ「一緒に頑張ろうね、ユー」


エスカルゴン「所で、敵について何か知っている事は…」

U-511「えと…出撃とデータを吸い出される時以外殆ど暗い部屋に押し込まれて過ごしていたので…分かりません」

オイゲン「酷い…そんな扱いって……!」

赤城「…用心深いわね…それか、もしかして処分は何処かに捨てて済ます予定だった…?」

大鳳「何とも言えませんね…」

U-511「あ…でも、敵の鬼みたいなのが…『ポポポアイランド』という所からの通信を傍受してました…」

デデデ「何…本当か!?」

U-511「はい、確かに…そう聞こえました」

エスカルゴン「ふうむ…奴ら、予想以上に戦線を広げているでGESな」

霧島「ええ…もしかしたら、この星の島の殆どが拠点にされて居る可能性も…」

デデデ「流石にそれは無いZOY」

木曾「へえ、何でそう思う?」

デデデ「奴らは海の底からやって来る、態々地上に基地を作らずとも海からいちいち出撃すれば済む話ZOY」

金剛「確かに、海から現れるなら海に基地が有る筈ネ」

ビスマルク「なら、どうして島に基地を作ったりするのかしら?」

那珂「引き籠ってちゃ行けないっていう理由じゃないかなー?」

夕立「…敵さんの性格から考えるに、多分こっちが島を奪いにくるのを前提にしてるんじゃないかな」

エスカルゴン「要するに、奪還戦・防衛戦を演出したいと?」

夕立「多分。戦争に守る為の戦いや奪う為の戦いは付き物よ」

夕立「例えるならカレーに付いてるお米みたいな物っぽい」

赤城「…何故、態々そんな事を…私達の消費が目的でしょうか」

木曾「いや、あいつらは単に戦いがしたいだけだろ…」

木曾「壊し、殺し、喰らいが日常的に起きる…血塗ろの戦いを」

霧島「…」

木曾「度し難い、狂ってる、理解出来ない、そう思うだろうが…これらは全部奴らに取っちゃ褒め言葉にしか成らない」

木曾「奴らの望む通りに殺しに行ってやるしか、黙らす方法が無いんだよ」

オイゲン「…うーん…何だか…良く分からないなぁ…」

ビスマルク「この世には、分からなくても良い物が有るの…分からないならそれで良いのよ」



デデデ「まあ、今日はお前達、もうヘトヘトであろう」

デデデ「補給を取った後、損害を被った艦は直ちに入渠、何時もの様にな」

摩耶「ポポポアイランズの方は如何すんだよ?」

デデデ「また後の日にでも作戦を立てて強襲すれば良い」

エスカルゴン「兎に角、今日はもう休むでGES、暇になったら新人に此処の事を教えれば良いでGES」

レーベ「じゃあ、僕はユーに此処の事案内して来るよ」

U-511「お…御願いします!」

マックス「あら、抜け駆け?」ムッ

摩耶「アタシも混ぜろよ水臭い」

レーベ「うん、御願いするよ」

U-511「わ、わわ…」


デデデ「えーでは、今日は解散とする」

エスカルゴン「お疲れさん、明日からも頑張って行くでGESぞ」

金剛「提督ゥー!夜は貴方のroomで過ごさせてもらって良いデスカー!?」

エスカルゴン「駄目!陛下が汚れる!」

デデデ「コイツは別に泥にまみれてる訳ではないZOY」

エスカルゴン「もーだからそうじゃなくて…」

霧島「…私達はこれで、少し休ませて頂きますね」ガシッ

金剛「オウッ!?」

デデデ「おう、金剛の奴も頼んだZOY」

霧島「では皆さん、早めに休憩を取りましょう」

金剛「は、離すデース!」ジタバタ

赤城「そうですね…今日は色々振り回されましたし」

夕立「夕立も二つの作戦連続で出撃したからヘトヘトっぽい~」

マックス「だらしないわね、私とレーベを見習いなさい」

オイゲン「そう言えば、レーベちゃんとマックスちゃんも二つの任務続けて参加したよね」

木曾「へえ、ドイツって軍人も凄いのな」

レーベ「まあね、3DCGが一般化する三十年も前から3DCGの映画作ってたしね」

大鳳「そんな凄い技術を…技術の粋を結晶して作られたドイツ製の航空母艦、見てみたいですね」

ビスマルク「残念だけど、ドイツの航空母艦は無いわ…総統が海の軍事に興味が無かったのよ」

大鳳「な、何て勿体ない事を…」

陛下はある意味純粋だなww

摩耶「まあ、さっさと休むとしようぜ、そんな長くなりそうな話は抜きにさ」

ビスマルク「あら、我が国の兵器の話もしようと思ったのに、残念」

夕立「じゃあ、私達休んで来るっぽい!」

デデデ「うむ、今日も一日ご苦労様だZOY」

霧島「姉様、行きますよ」

金剛「嫌デーース!!助けてテェェトクゥゥゥゥッ!!」ズルズルズルズルズル

エスカルゴン(うわ凄い悲痛な叫びだ…)

U-511「で、では…明日から、宜しく御願いします」

デデデ「おう、早く行くZOY」

U-511「…」ビッ


バタン……

>>245
陛下は悪だ、だが、馬鹿の中の馬鹿だ。性的な事を全く知らないのだ
今の状態で知っても必死に考えを収めようとするだけです。
そこに提督LOVEな艦娘達が此処ぞとばかりに挙って勝ち取ろうとしてカオスに

エスカルゴン「…さて、ポポポアイランズでGESか…」

デデデ「ふーむ…」

エスカルゴン「どうするでGES?」

デデデ「んー、ちゃっちゃっと奪って帰って来てもらうZOY」

エスカルゴン「ちょっちゃって…それじゃあ明日以降向かわせるでGESか?」

デデデ「まぁ、そうなるな」

エスカルゴン「あ、そう…所で…」

デデデ「何だ、まだ何か有るのかZOY?」

エスカルゴン「…U-511という潜水艦…どうやって使うでGES?」

デデデ「…知らんZOY、お前には何か考えが有るのかZOY?」

エスカルゴン「…無いでGES」

デデデ「だろうな…まあ、良い。今日はもう下がれ」

エスカルゴン「…すんません」

デデデ「良いから、早く下がるZOY」

エスカルゴン「じゃ、風邪引かない様に御願いしますよ」ガチャッ

デデデ「ああ、大丈夫だZOY」

バタン……

デデデ「…さて、何をするかZOY」

デデデ「最近机の上で仕事する事が多くなって来たからな…城を動き回っていた頃が懐かしいZOY」

デデデ「……まあ、良いか…仕事を続けるZOY」



ーーー何処かの海域 深部 深海棲艦後期軍本拠地ーーー


軽巡棲鬼「…ただいま、帰投したぞ提督」

ブラックデデデ「応、その様子だとこッ酷くやられたみたいだな」

ツ級「同じく、帰投致しました…本来は強襲する予定だったのですが、彼女らに先手を打たれました」

ブラックデデデ「そうか…アイツらもキチンと骨は有るみたいで何より…戦に備えて身体を治して来い」

ツ級「了解しました」

軽巡棲鬼「提督、あの……ネ級は、見ませんでしたか?」

ブラックデデデ「お?アイツならあそこに…」


ネ級「おっかえりー!どうだった?どうでした!?」

軽巡棲鬼「貴様…良くもまあ私をコケにした後に笑顔で目の前に出て来れたな」ビキビキ

ブラックデデデ「話は聞いてるぜ、ソイツ潜水艦の捕虜を出汁にして戦場から逃げたってな」

軽巡棲鬼「全く持ってその通りだ、お陰でやる気が削がれてしまったよ」

ブラックデデデ「一応補給をしないで放置しておいた…後は思う存分折檻でも何でもしてしまえば良いさ」

軽巡棲鬼「有り難き幸せ、では…」



ゆっくりと、威圧感を絶やさず、ネ級の元に向かう。

軽巡棲鬼「……」

ネ級「……お帰り」

軽巡棲鬼「ああ…ただいま、クソッタレ重巡」

ネ級「ヒドい言い方だなぁ、優しくしてくれなきゃ死んじゃうって」

軽巡棲鬼「まだ死ぬなよ?仕置きの時間があるからな」

ネ級「……」

軽巡棲鬼「捕虜を使っての逃走、闘争からの逃亡、仲間に対する迷惑行為。これらは全て仕出かしては成らない事だ」

軽巡棲鬼「何か言い訳は有るかクソッタレ」

ネ級「…えーと、無いです」

軽巡棲鬼「…ほう、理由も成しにアレをやったと」

ネ級「うん、何でか知らない、アタシが聞きたいな」

軽巡棲鬼「……成る程、そうか…なら話は早い」

ネ級「?」

軽巡棲鬼「お前はこれから私が軍国精神と言う物を直に注入してやる、お前のその糞雑巾根性にな。有り難く思え」

ネ級「待った、あの…アタシお腹空いちゃってるんだけどさ、お仕置きが終わった後に食事とかって…「却下だ」」

ネ級「…はい?」

軽巡棲鬼「私は今日、お前の所為でやる気をなくして止むなく戦を手放さざるを得なかったのだぞ、態々やる気が無い事が嘘のフリまでしてだ」

軽巡棲鬼「その元凶たるお前に飯なんか出せるか、バーカバーカ!」

ネ級「んなっ…そんなの無いよ!?流石に余りだって!」

軽巡棲鬼「黙れ!貴様にはそれすら生温いと言うに、甘ったれた事を言うな!!」

ブラックデデデ「…あーあ、あれ完全にキレてるわ」

ツ級「まあ、無理も無いです」

ブラックデデデ「お前もキレそうだもんな、口に出さなくても」

ツ級「…何時も、ね、奴には迷惑掛かってますよ…」


軽巡棲鬼「大体お前は何時も何時も迷惑をかけているそうじゃないか、この間だって北方棲姫様に性的な侮辱をしようとしたらしいな?」

ネ級「ごめんね?アタシロリコンなのよ、ほっぽさま可愛いのよ、凄く」

軽巡棲鬼「YESロリータNOタッチの精神も忘れたか、序でに私が触られる苦痛も教えてやる」

ネ級「やだよ!アンタの爪痛そうだもん!!」

軽巡棲鬼「我が侭言うな!大人しく処されろ!!」

ネ級「飯抜きで処すとか………こうなったら、明日上がるって行ってた報告書、四日後に引っ張ってやる」

軽巡棲鬼「おいキサマそこ正座しろッ!!ベッコベコに叩き潰してやるッッ!!」

ネ級「おう掛かって来なよ[ピーーー]!装甲何て捨てて掛かって来い!」

ネ級「おッ勝って飯有りにしてもらうかんねッ!!」

ツ級「…止めなくていいんですか?アレ」

ブラックデデデ「…誰かが止めてくれるだろ」

ツ級(無責任な…)




軽巡棲鬼「ヴォケェェェェェェェェエェェェエエ!!!!」

ネ級「ウンコォォォォォォォォォォォォォッ!!!!」




「こら、二人とも喧嘩を御止め為さいな」

ネ級「?」

軽巡棲鬼「あ、貴方は…」

ネ級「中間棲姫…サマじゃん」

中間棲姫「暴力を仲間に振るっては成りません、そんな事では和が乱れますわ」

軽巡棲鬼「もッ、申し訳有りません…」

ネ級「えー」

中間棲姫「…司令官様、この御二方は私が代わりに処断を下しますわ…御任せ下さいな」

ブラックデデデ「おう、頼んだぜ」


中間棲姫「軽巡棲鬼、貴方は…今回の怒りに別に問題は無いので、罰は与えません」

軽巡棲鬼「そ、そうですか、有り難い」

中間棲姫「重巡洋艦ネ級、貴方の罰は一日食事抜きで我慢しましょう」

ネ級「ガーン、食事抜きは変わらないのかよぉ……くそぅ!畜生(fuck)ッ!」

中間棲姫「では皆様、自室に御戻りになって宜しいですよ」

軽巡棲鬼「はッ…見苦しい所を御見せして申し訳有りませんでした」

中間棲姫「…構いませんわ、さあ…行きなさい」

軽巡棲鬼「…Ja!」

ネ級「…はーい……」

ツ級「…凄いですね、あの状況を直に治めるとは…」

ブラックデデデ「そりゃ中間管理職だからな、ああいうのは手慣れているし、権力もそれなりの物を持っている」

ブラックデデデ「それに力もきちんと持っている…言わば二人目のオレ様って訳だ」


中間棲姫「ふう…申し訳有りません、あの様に不躾で…」

ブラックデデデ「構わねえよ、ああいう軍下者同士の諍いも『戦争』の華だ」

中間棲姫「……そうですか」

ブラックデデデ「だが、面倒臭く成りそうな状況を寸でで止めたのは賞賛を送る…凄ぇな、お前はよ」

中間棲姫「お褒めに頂き…感謝の極みですわ」

ツ級「…あのう、貴方は…何時からそんなに強くなられたのですか?」

中間棲姫「……」

ツ級「…何か、答えられない理由でも」

中間棲姫「…………」

ブラックデデデ「そこまでにしとけ…中間棲姫、下がって良いぞ」

中間棲姫「……はっ」

コツ…コツ…コツ…

ツ級「……」

ブラックデデデ「オイお前…墓穴掘っちまう所だったなあ」

ツ級「や、やはり…聞いては成らない事でしたか…」

ブラックデデデ「ああ、アイツにも事情ってのが有る。余り触れンなよ」

ツ級「…肝に銘じます」

ブラックデデデ「さて、お前ももう下がれ、今日はもう仕事は無いからなァ」

ツ級「……Ja」

スタスタ……

ブラックデデデ「……さて、」

スタッ……

ブラックデデデ「…このまま戦争をするにも、何時迄も艦隊戦ばかりじゃ詰まらねえ…」ブツブツ

ブラックデデデ「…そうだ、奴から抜き取ったデータを元に兵器を作って…それで…」ブツブツ

ブラックデデデ「…ククククク…」


中間棲姫「司令官様。最近クククって笑う悪役見なく成りましたわよね」

ブラックデデデ「うぉ!?まだ帰ってなかったのかよ」

中間棲姫「用事を思い出したので御戻りしましたわ」

ブラックデデデ「そ、そうか…丁度、な、考えていた事が有ったんだぜ」

中間棲姫「ふふ…何で御座いましょうか?」スス……

ブラックデデデ「ん…どうしたお前、今日何だか変だぞ」

中間棲姫「そうでしょうか…?」

ブラックデデデ「…自分が何故強いのかを聞かれたからか?」

中間棲姫「…」

ブラックデデデ「…」

中間棲姫「…まあ、そんな事は良いでは有りませんか。私達は貴方の矛、些細な事は探らなくても良いのですよ」

ブラックデデデ「…あっそう」

中間棲姫「それで、相談事とは…?」

ブラックデデデ「…耳貸せ」

中間棲姫「…はい」


「ごにょごにょ…ごにょごにょ…」

「ふんふん……成る程、とても素晴らしう御座いますわね…」

「だろォ?…クックックック…」



ーーー翌日 デデデ城ーーー



榛名「ん…」コスコス

比叡「あ、おはよう榛名!」

榛名「はい…おふぁようございましゅ…」

比叡「まだ眠そうだね…大丈夫?」

榛名「はい…榛名は…大丈夫…でしゅ…」

比叡「…もう少し寝る?」

榛名「いえ、だめです…二度寝は出来ません…」


比叡「そう言えば、少しびっくりした事が有って」

榛名「何でしょうか…」

比叡「霧島ってさ…背が大きくて頭も良いし…更に、何気に力持ちだけどさ」

榛名「はい」

比叡「……眼鏡が無くなると、全然戦えなくなるんだって」

榛名「ええ!?そうなんですか!?」

比叡「うん、結構前、夜の11時ぐらいに眼鏡無くして大騒ぎしてるの見たから」

榛名「そうなんですか…知らなかったです」

比叡「まあ、まだまだ末っ子って事ね」

榛名「ふふ…そうですね」


比叡「…さて、目は覚めた?」

榛名「あ…はい!」

比叡「じゃあ部屋を出よっか、姉様や霧島はもう出ちゃったし」

榛名「あ…すいません、榛名が寝坊したばかりに…」

比叡「大丈夫、そんなに気にしないで良いって!」

榛名「はうう…」

比叡「じゃ、私達も出よ!」

榛名「…はい!」

ーーー廊下ーーー
ガチャッ…



比叡「さぁて!今日も気合い!入れて!行こうっ!」

榛名「おー!…あれ、でも、今日は何をするんですか?」

比叡「……さあ」

榛名「…は、はあ」

比叡「まだ提督から命令が無いからなあ…暫く演習でもする?」

榛名「そうですね……あら?」

比叡「?どうしたの?」

榛名「あの二人は…?」

比叡「二人?」




リボン「あ…あの人達は…」

カービィ「ぽよ!」

比叡「あぁ!リボンちゃんにカービィ!」

榛名「前から思ってたけど…人、なのでしょうか」

リボン「カービィしゃんは人でしゅよ」

榛名「人…ですか?」

リボン「人でしゅ」

比叡「リボンちゃん、もう此処には大分慣れて来た?」

リボン「はい!色んな人と色んな話をして、もうすっかり此処に慣れまちた!」

榛名「ふふ…良かったですね」

リボン「今朝に、昨日やって来た子とも早速お話しちゃったでしゅ」

榛名「あ…その子って確か…」

比叡「ユーちゃんだよね、呼び名」

リボン「はい、U-511じゃ呼び辛いから皆しゃんそう呼んでましゅね」

榛名「どうでしたか?ユーちゃんは」

リボン「んん…まだ、ここに慣れてないみたいでちた、はい」

比叡「そっか…」

カービィ「ぽよー」

リボン「それと、わたちとお話ししてる間はカービィしゃんに抱きついてまちたよ」

比叡「確かに、カービィって無害その物な外見だから受け入れやすそうだよね」

カービィ「ぽよ?」

リボン「ふかふかでしゅし、一度触ってみて下しゃい」

比叡「うーん、ふかふか…?プニプニの間違いじゃ…?」

『ピンポンパンポン!』

榛名「あら…この声は…提督?」

比叡「ちょっと高い濁声のピンポンパンポン……くくwww」

カービィ「ぽよぷぷ…」

『笑うでないZOY!』

比叡「えっ…ば、バレた!?」

リボン「凄いでしゅね」

『比叡、榛名、後はお前達二人ZOY。至急司令室に来るZOY』

『遅刻は許さないでGESぞ!』


リボン「えと…言って来た方が良いんじゃないでしゅか?」

榛名「そうですね、何か大事な話かもしれません」

比叡「うん、じゃあまた今度ゆっくりお話しようね!」

リボン「はい!気をつけて下しゃい!」

カービィ「ぽよー!」

ーーー司令室ーーー
ガチャッ

比叡「おっじゃましまーす!」

榛名「提督、お呼びですか?」

デデデ「遅いZOY、皆はとっくに集まっているZOY」

比叡「あ…」

大和「あら、皆さんも呼ばれたんですか?」

武蔵「突然呼ばれたから何事かと思ったぞ」

「ねえ、本当に大丈夫なの??」

「分からないわ、敵じゃ無いみたいだし、今は従うしか無いでしょ」

比叡「あ…大和さんに武蔵さんに…その二人はだれ?」

榛名「空母みたいですけど…私達の所の艦娘では無い様な…」

デデデ「ああ、昨日カスタマーサービスから買った航空母艦達の二人だZOY」

エスカルゴン「ウチには航空戦力が余り足りなかったでGESからね、補充したでGESよ」

武蔵「今居る二人は五航戦に所属する翔鶴と瑞鶴だ、仲良くしてやってくれ」

翔鶴「ええと…翔鶴型の1番艦、翔鶴です。宜しく御願いしますね」

瑞鶴「私は翔鶴姉ぇの妹、瑞鶴よ。宜しく」

比叡「えと、比叡です!これから一緒に頑張りましょ!」

榛名「榛名です、宜しく御願いしますね」

デデデ「今呼んだのはこの二人だが、他にも雲龍や天城、軽巡洋艦を買ったZOY」

武蔵「で、幾らしたんだ?提督」

デデデ「……締めて7894万デデン」

大和「…高いですね」

エスカルゴン「以前は9億とかぼったくられてたから大分買い物上手に成った方でGESよ」

榛名「でも…そんな高額で財政は破綻しないんですか?」

デデデ「大丈夫ZOY!どうせ踏み倒しちゃうから!」

比叡「ソレ言っちゃいますか!?」

翔鶴(…本当に大丈夫かしら、ここ…)

瑞鶴(…敵じゃないんだけど…敵じゃ無い、みたい、なんだけどなー…凄ッごい不安……)

武蔵「…だが、新しい新人を紹介する為に此処に呼んだ…だけでも無さそうだな」

デデデ「うむむ、察しが良くて話が進むZOY」

エスカルゴン「こう言う奴は楽だけど、楽な奴ばっかだとつまんないのは何ででGESかね?」

比叡「当たり前の事だと思います、はい」

榛名「あの…それで、用事は何ですか?作戦ですか?」

デデデ「うむ、本題に入るか」


デデデ「昨日、敵から奪い取った捕虜からの情報を確かめるべく、観測機をポポポアイランズに向けて発進させたZOY」

比叡「ひえひえ、どうだったんですか?」

デデデ「…情報通り、深海棲艦後期型の基地と思われる物が、島の上に点在していたZOY」

エスカルゴン「種類は港湾基地、此処を叩けば暫く此方への襲撃は無いでGESな」

大和「その基地を破壊出来れば、暫くは安心ですね」

榛名「つまり、ここに集まったメンバーでその基地の破壊作戦を実施すると?」

デデデ「話がスムーズに進むなぁ。その通り、今集まってくれたメンバーで破壊作戦に赴いてもらうZOY」

瑞鶴「成る程…着任初日から早速出撃か。更に不安になるわ…」

武蔵「何、よその提督も大体は新しい艦娘を一度戦地に出してるぞ」

翔鶴「…」

デデデ「まあ、作戦は正午の時刻に開始する。それまでは準備を整えておくZOY」

大和「今回は私と武蔵も居ますし、大丈夫ですよね?」

武蔵「まあ、余り苦労はしないだろうな」

エスカルゴン「気軽に大和型を出せるって気持ち良いでGESなあ陛下」

デデデ「資材は割と嵩むがな」

比叡「あー…」

デデデ「…んまあ兎に角、作戦開始まで暫く待っているZOY」

榛名「了解しました」

武蔵「実戦…腕が鳴るなあ、早く作戦時刻に成らないかなあ」

大和「慌てないの、油断していたら何が起きるか分からないもの」

瑞鶴「あのー」

榛名「はい、何でしょうか?」

翔鶴「私達、ここは初めてな物で…中の構造とか全く分かりません」

瑞鶴「その…何だ…案内、してくれない?」

比叡「え、えーと」

瑞鶴「……ダメ、かな」

比叡「いや全然駄目じゃないよ?!私達に任せてよ?!」

榛名「私達の事情もお話ししますので…!」

瑞鶴「そう?なら、助かるわ」

翔鶴「良かったわね、事情を話してくれる人で」

瑞鶴「うん、何だか理解を超える事を言われそうな気もするけど」

武蔵「そもそも提督がペンギンである時点でな」

デデデ「そもそもそもそも、ワシはペンギンなのかZOY?」

エスカルゴン「遂に聞いちゃったよこの人」

デデデ「エスカルゴンがカタツムリならば、ワシはペンギンであっても可笑しくは…!」

瑞鶴「ま、この人がペンギンか否かは如何でも良いので置いておいて…」

デデデ「ンなッ!?」

エスカルゴン「あーらら、こりゃまだ信用されてないでGESな」

瑞鶴「まあね、デデデって言う名前は何処かで聞いた様な気がするけど思い出せないから」

翔鶴「瑞鶴、ちょっときつ過ぎない?」

比叡「まあまあ、本当に信用出来るかはこのお城を案内しながら話すから」

榛名「提督、時間まで二人を案内していますね」

デデデ「う、うむ、頼んだZOY」

比叡「じゃ行くよ、二人とも付いて来て」

翔鶴「はい、行くわよ瑞鶴」

瑞鶴「ん」


バタンッ……


大和「…提督、今度の新しい子達は…どうですか?」

デデデ「ふむ…少し難しそうだZOY」

武蔵「今までお前にキツく当たる艦娘はわりかし居なかったからな」

エスカルゴン「陛下にキツく当たっていいのは私だけでGES」

デデデ「えッ」

大和「早く慣れてくれると良いんですけど…」

エスカルゴン「そうでGESなあ、これじゃあね、折角戦力を買っても仕様がない訳で」

武蔵(…さっきの発言には触れないのか)

ーーー廊下ーーー

榛名「さあ、何処から見ますか?」

榛名「工廠に入渠ドックに食事処に演習場に地下巨大建造施設、色々有りますけど…」

瑞鶴「え"…ええと…」

翔鶴「工廠からで御願いします」

比叡「工廠ね、分かった!」

瑞鶴「あの…まだ、今イチ此処の事が読み込めないんだけど…」

比叡「あ、そっか…じゃあ、少し長く成るけどいい?」

瑞鶴「じっくり詳しく話してくれるなら歓迎よ」

榛名「はい、では……」


ーーー事情の説明……終了ーーー

榛名「……と言う訳なんです」

翔鶴「」ポカン

瑞鶴「」ポカーン

比叡「うーん…こうは言っても信じられないよね」

翔鶴「…いえ、その…」

瑞鶴「…凄く現実離れしてるわよね…」

瑞鶴「ってか、その話でデデデの活躍やらをどっかで聞いたのを思い出したわ…あの人だったのね」

榛名「そうなんですか、噂を聞いては居たんですね」

瑞鶴「ええ、その暫く後、急に深海棲艦が地上にも襲撃して来たから、毎日撃退に駆り出されて忘れてたけど」

比叡「その地上にも襲撃して来た深海棲艦が、今の私達の敵勢力の主力なの」

翔鶴「深海棲艦後期型……これまたややこしいわね…」


榛名「…ごめんなさい、変な事に巻き込んでしまって…」

翔鶴「い、いえ!大丈夫です!」

瑞鶴「…私としちゃ、まだ信じられないなあ、地球以外にもこんな大きな出来事が起きてるなんて」

比叡「…そりゃ実感出来ないかぁ」

瑞鶴「でも…嘘付いてる訳じゃないのは分かるし…まだその…整理が付いてないと思うの」

榛名「大丈夫ですよ、ゆっくりで」

瑞鶴「あ、ありがと…その…だから…反抗しちゃうかもしれないから…ごめん」

比叡「ううん、大丈夫!ドーンとぶつかって来なさい!」

榛名「最初は皆そんな物ですよ」

翔鶴「私も、不躾な態度を見せるかもしれませんが…」

比叡「大丈夫、皆まで言わなくても分かってるよ!」

瑞鶴「うう…」

榛名「さあ、工廠に向かいましょう」

翔鶴「…はい」


ーーーデデデ城 工廠ーーー

比叡「ここが、私達の工廠よ」

瑞鶴「わー…結構広いわね…?」

翔鶴「少なくとも私達の鎮守府のより広いわね」

榛名「艦娘も一応は作れますが…今は主に装備を作る為に稼働してます」

瑞鶴「やっぱり、艦載機とかも作ってるの?」

榛名「あ、はい。烈風とか震電とか閃電とか」

比叡「しっかりと改造も施してる…みたいだよ」

瑞鶴「凄いメンツだけど…艦爆や艦攻の方は…?」


「あ、それもきっちんと揃えています!」

瑞鶴「!」

翔鶴「あら…貴方は…!」

明石「はい、工作艦の明石です!今は此処で働いてます!」

瑞鶴「明石さん!最近見ないと思ったら此処に居た訳ね!?」

比叡「はい、やっぱり人手が足りなかったから…」

明石「二人とも、私と同じ様に送られて来たんですか?」

翔鶴「ええ、突然捕まえられて何処かに閉じ込められたと思ったら…」

翔鶴「そのまま『売りに出す』とか言われて…色々状況が読めなかったわ」

明石「そうですか…やっぱり暫くは焦りますよねえ」

明石「でも直に慣れますよ、こっちには新しい整備員も入って来ましたし」

瑞鶴「ううん…何だかそれだけ聞くと、此処って良い場所なのかもと思っちゃう…」

榛名「ここの皆さんもとってもお優しいですし、そんなに肩を張らなくても大丈夫ですよ」

翔鶴「でも、明石さんがこんなに馴染んでいるなら…私達も直に馴染めそうね」

明石「そうですよ!さて…何か装備して来ます?丁度余ってる艦載機が有るんですけど」

瑞鶴「あ…御願いするわ」

翔鶴「明石さんに装備を見てもらったりは久しぶりね」

明石「はーい!じゃあちょっと探して来ますね!」


瑞鶴「…あ、そう言えば…赤城さんって居る?」

比叡「居るよ、なんだかんだ凄く頼りに成る人だよ」

瑞鶴「そっかぁ…」

翔鶴「じゃあ…加賀さん、ご存知有りません?」

比叡「えっと…ごめん、知らない…」

瑞鶴「えっ……居ないの?」

榛名「あ、はい…知り合いですか?」

瑞鶴「…うん、一応は…」

翔鶴「そうですか…赤城さんと加賀さんは良く二人で一緒でしたから…」

比叡「そっか…加賀さんって、どんなヒト?」

瑞鶴「…」

翔鶴「瑞鶴?」

比叡「…聞いちゃ行けない事だったかな」

瑞鶴「…ん」

榛名「…分かりました」


明石「二人ともー!こんな装備は…ーーってうわッ!?何か空気が重い!?」

瑞鶴「あ…気にしないで、良いわよ」

翔鶴「どんな子を持って来てくれましたか?」

明石「あ、はい…ええと…」

明石「こんな物はどうでしょう…」

瑞鶴「何々ー?」


ーーー装備確認中…ーーー


瑞鶴「わああ…良い装備ね!」キラキラ

明石「でしょ?腕によりを入れて整備してますから!」

翔鶴「これなら、来たばかりの私達も何とか立ち回れますね」

瑞鶴「烈風改に流星改に彩雲…凄い装備が揃ってるのね!」

比叡「気に入ってくれた?」

瑞鶴「うんうんっ!」

比叡(この喜び様……チョロいなぁ、この子……敵に騙されないか心配だよ…)

翔鶴「では、作戦の時にはこれを使わせて頂きますね」

明石「うんうん持ってって、作り過ぎちゃって余ってるから」

榛名「そもそも空母の数も余り少なかったですしね」

瑞鶴「え、ええええ…大丈夫だったの?そんな有様で」

比叡「大丈夫じゃなきゃ、今頃私達は知り合ってませんよ」

瑞鶴「…そっか」

翔鶴「…有り難う御座います、来たばかりの私達のここまで…」

明石「昨日も新人の潜水艦の子が来たし、大分慣れたわよ」

瑞鶴「…あはは…」



比叡「…正午までにはまだ時間有るね、他には何処を見る?」

瑞鶴「うーん…食事処、かなあ」

翔鶴「あら瑞鶴、お腹空いたの?」

瑞鶴「そ、そんな事無いわ!只、間宮さんの方はどうなのかなーって」

比叡「あ、頑張ってますよ間宮さん。おいしいご飯は間宮さんですよね」

瑞鶴「そうなんだ…」

比叡「私もお料理が上手く成りたい気持ちで弟子入りさせてもらってるけど…これが中々難しくて」

榛名「そ、そう…」

翔鶴「…?どうかしましたか?」

榛名「…何でも、有りません」

瑞鶴(…?何か有ったのかな…?)

翔鶴(…もしかして、比叡さんの作るご飯…美味しく無い??)

比叡「まあそんな話は置いといて…どうする?食事処にする?」

瑞鶴「うーん…でもそんなにお腹は空いてないし…」

翔鶴「そうね…まだ暫くはぺこぺこに成りそうに無いです」

比叡「そっか、じゃあ入渠ドックにする?」

翔鶴「うーん…」

明石「出撃で酷い怪我を負ったら、どっちにしろ入る事に成るから見ておいたら?」

瑞鶴「…そーね、それに、疲れを癒す場所がどんな具合なのかも見てみたいわ」

榛名「では、次は入渠ドックですね」

比叡「じゃあ明石さん、お邪魔しましたー」

翔鶴「しました…」ペコリ

明石「はいはい、こちらでは開発だけじゃなく、装備の改修とかも受け付けてるから、たまには様子を見に来て下さいね!」

<ぉ。おーい!明石さーん!これどうすりゃ良いんだー!?

明石「あ…ガスさんが呼んでる、じゃあこれで失礼します」

比叡「はい、有り難う御座いました!」

明石「はーい!今行きますー!」

タッタッタッタッ……


比叡「…ふう、相変わらず忙しそうだなあ…」

翔鶴「…ですね…」

瑞鶴「…ちょっと、楽しそうかも」ボソッ

比叡「ん?今何て?」

瑞鶴「た、楽しそうだなーって」

比叡「ひえひえ…」

翔鶴「あらあら…瑞鶴、大分此処に慣れて来たわね?」

瑞鶴「もうね…警戒するの、バカらしく成っちゃったわ」

榛名「変に気を使わなくても、私達は大丈夫ですよ!」

瑞鶴「そ、そおかな…?」

榛名「はい!もう少し遠慮を無くしても大丈夫ですよ!」

瑞鶴「あはは…何とか、善処してみるわ」


比叡「ふふ…そろそろ行く?」

翔鶴「はい、あまり長引かせては申し訳無いです」

榛名「そうですか、では…出発ですっ!」

瑞鶴「お、おー」


ーーー入渠ドックーーー

比叡「着きましたよ、ここが入渠用のドック群です!」

翔鶴「まあ…思っていたより広いですね、何が有るのかしら」

比叡「お風呂とか娯楽室とか色々有りますよ、病院もキチンと完備されてます」

瑞鶴「ふーん…けが人が沢山出ても大丈夫な様に作ってるのね」

榛名「はい、可成り頑丈に作っているのでシェルターにも代用出来ます」

翔鶴「へえ…でも、迷っちゃわないかしら」

比叡「あー迷いますね、たまに」

榛名「でも地下に比べたらまだ迷わない方です、地下に迷った人が2日間出られなかったなんて言う話も聞きます」

瑞鶴「うっわ…そんな恐ろしいとこに良く住めるわね…」

比叡「まあ、地下に行く用事なんて殆ど無いし…大丈夫よ」

瑞鶴(…何だろう、今度は不安に…)


北上「あれー?見かけない顔だねー」

大井「アナタ、初めての人?」

瑞鶴「…誰?」

北上「あたしは、重雷装巡洋艦の北上さまだよー」

大井「同じく重雷装巡洋艦の大井よ、宜しく」

比叡「あら、二人ともどうして此処に?」

北上「何となくぶらついてたら新しい人連れた二人が見えたからさぁ…」

大井「私も何となく北上さんに付いて来たわ」

翔鶴「…えと、正規空母の翔鶴です、五航戦の一人です」

瑞鶴「妹の瑞鶴よ、宜しく御願いするわ」

大井「そう…早めにここの環境に慣れて戦いやすい様にしなさいな」

翔鶴「え、ええ…」

瑞鶴「あのー…」

北上「んー…何さ?」

瑞鶴「二人は此処に居て迷った事って無い?」

北上「えーと…あたしは無いよ」

大井「私は…あ、私も無いわ、そんなに迷う様な場所に行く訳じゃないもの」

瑞鶴「そ、そうなんだぁ…」

北上「そんなに心配しなくても大丈夫だって、たまに迷う奴は居るけどさ」

大井「ええ、哀れな人が時々」

瑞鶴「…これ以上不安感じてたらキリが無いから止めるわ、この話題」

北上「ん、それが良い判断だよー」

大井「細かい事なんて如何でも良いのよ」

比叡「そうです!細かい事は気にしない、気にしない!」

翔鶴「取り敢えず、此処には特に大事な用は無いわね」

榛名「そうですね、そろそろ食事処に行きます?」

瑞鶴「そうね、待っていたらどうせお腹減るわよね」

北上「えぇー、もう行っちゃうのー?」

大井「まあまあ、今度はゆっくり話しましょう?」

瑞鶴「ええ、その時は宜しくね」



<あー、北上さんだー!

<大井さんも居るー!

北上「げ…駆逐艦…」

大井「そろそろとんずらしなくちゃ…御機嫌ようっ」

榛名「は、はい」

北上「あ、待ってよぉ~~…」

タッタッタッ……

瑞鶴「…行っちゃった」

比叡「あはは…さあ、私達も行こうか?」

翔鶴「そうね、早くしないと席が取られちゃうわ」

榛名「では…行きましょうか」





ーーー食事処ーーー


比叡「…さあっ、やって来て参りましたっ!」

榛名「ここがお食事どころですッ!」


瑞鶴「ここも割と広いわね、大人数が食べたりするの?」

榛名「はい、何時も大勢で食べます」

翔鶴「あら…間宮さん、過労で死んでしまわないかしら…」

比叡「まあ、今はアシスタント数人と一緒に御仕事してますし、大丈夫ですよ」

瑞鶴「うーん…大丈夫なのかしら」

比叡「大丈夫、何時も働き詰めでも平気な顔をしてるから」

比叡「…ただ、身体と心はどうなのか、全く計り知れないけど」

瑞鶴「やっぱりそうよねぇ…」




間宮「いらっしゃいませ!食事処へようこそです!」

瑞鶴「うぉわ!?びっくりした!」

比叡「ちょ、何時からそこに!?」

間宮「えっと…『過労で死んでしまわないかしら…』の所からです」

翔鶴「やだ…心配事、殆ど最初から聞かれてたのね…//」

瑞鶴「あの、間宮さん、大丈夫なの?」

間宮「?」

瑞鶴「その…疲れてるとか、そう言うのは…」

間宮「…ふふふ、大丈夫ですよ、辛い事もあるけど…楽しい事もいっぱいだもの」

間宮「それに、私には…」

瑞鶴「…?」

間宮「…何でもないわ///」

瑞鶴「…!」

瑞鶴「ほ~ん…アヤシイわね」ニヤニヤ

間宮「べ、別にやましい意味なんて無いわよ?」

瑞鶴「誰もやましい意味なんて言ってないけどー?」

間宮「うう…//」

翔鶴「こら瑞鶴!揶揄っちゃ駄目でしょ?」

瑞鶴「え~、翔鶴姉ぇは気にならない?」

翔鶴「え"…ええと…気にな…ら無いと言ったら…嘘に成るけど…」

間宮「だ、だから!やましいのなんて無いですっ!」

比叡「そうよ!只単に彼氏が居るだけだから!」


瑞鶴「……え?」

翔鶴「かれ、し?」

間宮「そうですよ、知らなかった?」フフン

榛名「…そこは、自信満々に胸を張って良い所でしょうか…」

瑞鶴「でっ?!誰なの誰なの!?」

間宮「ええと…」テレテレ

照れながら、その彼氏の写真を差し出す。

瑞鶴「どれどれ~?」ワクワク

翔鶴「どんな人…?」


写真には、道化師の帽子を被った一頭身の男と、間宮が並んで映っていた。


瑞鶴「え、えと……誰…?」

間宮「彼氏です…マルク君って言うんだけど…」

比叡「まだ地球で頑張ってた頃に知り合ってね、それからはもう…ねえ」

榛名「はい…♪もう仲睦まじくて…少し恥ずかしいです」

瑞鶴「こんな変なのが彼氏…?間宮さん、騙されてない?」



「誰が誰を騙すって?」

瑞鶴「えー、そりゃアンタでしょ……え?」


マルク「初対面の奴に面と向かって人聞きの悪い事を言うとは…可成りクソ度胸がある新人なのサ、あ"ァ?」

瑞鶴「で、出たぁっ!?」

翔鶴「ど、道化師…お化け?」

マルク「まだ死んでねーって!怖い事言うな!」

翔鶴「貴方が怖いわよっ!」

瑞鶴「こ、こんな乱暴な奴が間宮さんの…!?」

間宮「まあまあ、普段とってもいい人なのよ?」

翔鶴「…本当にですか?こんな乱暴で…?」

榛名「はい、間宮さんが料理運ぶ途中で転んだ時、飛び出してしまった料理を上手い事全部受け止めたんですよ」

比叡「序でに言うと、間宮さんとの初めての恋の時、もんの凄いウブっぷりを見せてくれたから全然大丈夫よ」

マルク「あーうん、その話題止めて、ボクにキくのサ」

瑞鶴「…ふーん?意外と純情な訳ねぇ…」ニヒヒ

マルク「えーまあ改めまして…オッス!オラ、マルク!」

マルク「好きな事は戦闘と戦争と料理etc、殺した相手の髑髏の杯でカンパーイ」

瑞鶴「それは冗談で言ってるのかしら」

翔鶴「間宮さんっていう彼女も居るし、冗談なんじゃない?」

比叡(実は余り冗談に成らないのは黙っておこう)

マルク「さあ、何時迄も突っ立ってないで席に付いて料理を頼んでみろよ」

間宮「腕によりを掛けて作りますからね」

榛名「すいません…皆さん、早い所椅子に座りましょう」

瑞鶴「ほーい」

翔鶴「はい」


マルク(この…揶揄っておいてこの態度…本当に可成りクソ度胸あるな)

マルク(いい、食い物の力で胃袋をがっしりとつかみ取ってやるのサ)クックック




比叡「さあて、多分ご飯食べたら良い頃合いの時間に成ると思うし、早い所決めよ!」

瑞鶴「ええと…御品書きはっと…?」ペラッ


翔鶴「あら…?色々あるのね」

比叡「カレーは勿論、トンカツやシチューとかも色々有りますよ!」

榛名「どれにします?」

瑞鶴「うーん…どれにしようかなあ…出来れば、早めに完食出来るモノが良いわね」

翔鶴「あまり急ぐと時間が沢山余るわよ?」

瑞鶴「あー…そっかぁ…」

榛名「…無難に、カレーにしますか?」

翔鶴「そうね、手頃で美味しく食べられるから」

比叡「じゃあ注文しちゃうね」

瑞鶴「うん」

ポチッ

<ヒエー

比叡「すいまっせーん、カレーを四人前ー」

翔鶴(自分の声が流れた事には触れないのかしら…??)

瑞鶴(あはは…)

<んー、トンカツは付けるかー?

比叡「あー、良いですー」

<あ…そうか、じゃあ暫く待ってな

比叡「はーい」


比叡「ふぅ……さあ、後は待つだけですよ!」

瑞鶴「あのさぁ、さっき押したインターホンの音…」

比叡「気にしないで下さい」ズイッ

瑞鶴「えッ」

比叡「何も、問題は有りませんから」

瑞鶴「ど、どうしたのよ、急に…」


影が差した笑顔のまま、中指を瑞鶴の額にそえる。

瑞鶴「え…ちょ、待ってよ、何をしようっての…?」

比叡「何も、問題は有りません」ツ

瑞鶴「…っ…!?」ゾッ

そのままゆっくり、下へ、下へと指をなぞらせて行く。
突然変わった比叡の様子に、瑞鶴は物言えない恐怖を覚えざるを得なかった。

比叡「何も、問題は、有りません」ツツツ……

瑞鶴「な…なッ、何も、問題、ア、ありません…」


榛名「…何をしているのでしょうか」

翔鶴「どうしよう…比叡さんまで怖く成っちゃったわ…」

比叡「何も、何も、何も……問題は、有りませんからね」ニコ

瑞鶴「な、何も…問題、無いです…はい」ガク、ガク、

比叡「……フフ」

榛名「あ、あのー」

比叡「?」

翔鶴「比叡さん…どうしちゃったの??」

比叡「あ…何も問題は無いよって奴?」

翔鶴「」コクコクコク

比叡「大丈夫よ、ちょっとからかってみただけだから」

榛名「そ、そうなんですか?」

比叡「うん、気合いを入れてね!」

翔鶴「っ…変な所に気合いを入れないで下さい…びっくりするじゃない…」

比叡「ごめんね…」アハハ

猫るぞくっそァァァァァァ


瑞鶴「ナ、ナニモモンダイ、アリマセン」カクカク

翔鶴「もう、瑞鶴が怯えちゃったじゃない」

比叡「ご、ごめんなさい……」



そんなこんなで数分後。

間宮「は~い、海軍カレー四人前ですよー」

榛名「はい!♪」

瑞鶴「待ってましたっ!」ガタッ

比叡「…回復早いなぁ」

瑞鶴「だって、おいしいご飯目の前にして固まる訳に行かないじゃない」

翔鶴「良かった…ずっとあのままかと思うとドキドキしちゃって…」

瑞鶴「流石にそれは無いわよ、ずっとは無いわ」

間宮「さあどうぞ、召し上がって下さい!」ニコッ

榛名「はいっ!」

翔鶴「早速…頂きましょう」

比叡「はいっ!しっかり食べてね!」

瑞鶴「ほひろん!」パクパク

翔鶴「こらっ!行儀悪いでしょ!」

間宮「うふふ、賑やかに成るわね」



ーーー食事シーン、省略ーーー

カチャ……

比叡「ごちそうさまでしたッ!」

翔鶴「ごちそうさまでした」

瑞鶴「ごっちそーさまーっ!」

榛名「ご馳走様、です…♪」

某虚言の魔術師さんにももっと盛大に春が来ないかなー

間宮「美味しかったですか?」ニュッ

比叡「おわッ、びっくりしたぁ!」

瑞鶴「美味しかったよ、とっても!」

間宮「そうですか、元気が出たみたいで嬉しいです♪」

翔鶴「これで任務もばっちり行けます」

間宮「うふふ、でも慢心はしないで下さいね?」

比叡「分かってる、ちゃんと戦い抜くわ!」


<ピンポンパンポン、えー、艦娘の呼び出しを申し上げる。

間宮「あら…この声は」

榛名「武蔵…ですね」

比叡「て事は…丁度、正午に成ったのね!」

瑞鶴「…武蔵さんみたいな戦艦でもぴんぽんぱんぽんって口で言っちゃうのねー」

>>303
誰とくっつけようかしら。


<そこ、聞こえているぞ、居るんだなそこに

瑞鶴「え、こっちの話も聞こえるの?!」

比叡「そう言う装置なんです、気にしないでね」

瑞鶴「え、うん…」

<第一艦隊、比叡、榛名、瑞鶴、翔鶴。至急司令室に向かわれよ

榛名「はいっ!」

間宮「あら、もう出撃ね?」

比叡「はい、帰って来たら、他の新しい子も一緒に連れて来ます」

間宮「まあ…楽しみにしてるわね!」

翔鶴「さあ、遅れてしまったら大変よ。早く行きましょ?」

比叡「そうね…じゃあ、司令室に行こっ!」

榛名「行きましょうっ!」

ーーー司令室ーーー


バンッ!!

比叡「ぜぇっ、ぜぇっ…すいません、遅れましたっ!」

デデデ「おお、大丈夫だZOY」

エスカルゴン「流石艦娘、脚も可成り早いでGESな」

榛名「あ、あはは…」

武蔵「可成り早かったな…やはり、高速艦艇は違うな」

瑞鶴「さあ、提督さん!任務の内容は何だったかしら?!」

デデデ「…何だろう、色々と突っ込みが追いつかないZOY」

エスカルゴン「瑞鶴、何で、そんなに柔らかく成ってるでGES?」

比叡「えっとですね、良い艦載機と美味しいご飯をあげて懐柔しました」

大和「か、懐柔って…」

瑞鶴「ちょ、懐柔って言わないでよ!私はそんなに安い女じゃないからっ!」

翔鶴「……」ジッ

瑞鶴「え、翔鶴姉、何でジト目なの?!」

翔鶴「……」プイ

瑞鶴「め、目は逸らさないでぇぇ…」

武蔵「…はっはっはっは、賑やかな新人だなぁこれは!」

大和「もお、笑ってる場合じゃないでしょ」

デデデ「え、ええと…おほんっ!…皆、ワシの話を聞けい」

比叡「あ…はい」

榛名「はい」


デデデ「えーでは、今回の作戦のブリーフィングを行なう」

大和(やっと話が進む…)

デデデ「今回はここに集まった艦娘の艦隊で、ポポポアイランズに建設された敵の港湾施設を叩く」

デデデ「敵は恐らく基地、なので出撃前に三式弾の装備を義務付ける」

比叡「了解です!」

榛名「はい!」

デデデ「えー…他に何か説明する事は…」

エスカルゴン「特になかった様な気がするでGES」

武蔵「そうか、では出撃司令を出してくれ、港湾施設程度ちゃっちゃと殺って来る」

榛名「早めに終わらせて来ますね」

デデデ「…むう、最近ワシの良い所が無い…」

大和「まあまあ、貴方は指揮官ですから」

エスカルゴン「泳ぐと戦闘力が減るからなあ」

デデデ「ぬう……すまん、頼むZOY」

比叡「まっかせて!」

瑞鶴「ご飯もしっかり食べた私達なら、どんな敵だって一捻りよ!」

デデデ「では、総員出撃するZOY!」

武蔵「了解ッ!」

榛名「戦果と勝利の報告、待っていて下さい!」



ーーーポポポアイランズ沖ーーー

Popopo Islands off the coast


武蔵「…さあ、遂に大和型の出撃だ!」

大和「久しぶりですね、私達が戦地に立つのは」

榛名「はい」

比叡「瑞鶴ちゃんと翔鶴さんの二人は今回が初めての任務だけど…大丈夫?」

瑞鶴「任せなさいよ!第五航空戦隊の一員の力、教えてあげるから!」

翔鶴「こら瑞鶴、あまり調子に乗らないの」

武蔵「さあ…さっさと進むぞ、全艦、武蔵に続け」

榛名「はい!」


ーーーーーー
ザァァァァァァァ……


榛名「……可笑しい…」

大和「何がですか?」

榛名「それが、進んでも進んでも…敵艦隊が見えません」

大和「…そうなの?」

比叡「うーん…罠かなあ…?」

武蔵「いや…罠なら、敵を配置して戦闘させ、我々を疲労させてからの方が効果的だ」

瑞鶴「となると、基地は既にもぬけの殻か…それとも……」

翔鶴「…兎に角、防衛が無いってことは有り得ないわ、気をつけて進みましょう」

ザァァァァァァ……


辺りに気を付けつつ、もう暫く前進する。
深海棲艦が支配指定とは思えない位、暫くなだらかな海が続いていた。


しかし…その平和な光景は、長く続かなかった。

榛名「…!電探に感あり、敵艦隊ですっ!」

武蔵「漸く来たか、全艦戦闘準備ッ!」

瑞鶴「さあ、何処からでも掛かってらっしゃい!」


大和「………」

比叡「大和さん、敵の艦種は?」

大和「……航空母艦が二隻、戦艦が二隻、重巡洋艦が一隻です」

翔鶴「…最初っから辛く成りそうね」

比叡「ま、頑張るしか無いでしょ、敵の基地を叩かなきゃ行けないし」

武蔵「行くぞ…戦闘開始ッ!」


BGM:https://www.youtube.com/watch?v=y2X9kfszlz8(索敵機、発艦初め!)

瑞鶴「さあ、航空戦よ!私達の艦載機を喰らいなさい!」バッ!

翔鶴「第一次攻撃隊、発艦開始です!」バシュ!!

第一次攻撃隊が翔鶴、瑞鶴から繰り出される。
同時に向こう側からも黒い艦載機が大量に飛んでいた。


ドガガガガガッ

バギッ、ギギッ!

榛名「うわ…凄い数が動き回ってます…!」

比叡「正にドッグファイトね…ていうか、情報に有った白い艦載機以外にも居たのね」

武蔵「ああ…だが、何だか此方の艦載機に似ている様な…?」

暫く流れ弾や爆弾を避けている内に敵の艦載機の数が減って行った。
制空権は此方が貰った様だ。


大和「制空権はどうですか!」

瑞鶴「ええと…確保、確保よ!」

比叡「やった…これで幾らか余裕ね!」

榛名「ええ…皆さん、砲戦用意です!」



ヲ級(flagship)「…ち、制空権は取れなかった…」

ル級(flagship)「やはり新型には何が有るか、大人しく白いので行けば良かった物を」

リ級(flagship)「どうしましょう、連撃は出来なく成りましたし」

ル級「…連撃が出来ずとも、我等が弱く成る訳ではなかろう…行くぞ」

リ級「そうですか…ま、出来るだけやってみますよ」

大和「大和の砲撃戦…開始です!」ガゴンッ


ッッドォォォォォォォン!!!

比叡「ひえっ!凄い音だなあ…!」

榛名「流石大和さんですね、46cm砲の威力と反動は伊達じゃ無いと思います」

瑞鶴「…」ジー

翔鶴「…?瑞鶴、何してるの?」

瑞鶴「いや、あの主砲重そうだなって」

翔鶴「…そうね、重いわ、きっと」

ゴォォッ!!


リ級「…!前方より、敵弾接近ッ!」ザザザ…!

ル級「ふん…躱すぞ」ザザザ……!

リ級「Ja!」ザジャァッ!!!

しかし砲弾は敵に読まれ、そのまま回避行動をとられる。


ビュォッ!!!


ヲ級「っ!!」ガギンッ!!

ボガァァァァァァン!!!

ヲ級「っ…flagshipでなければ、死んでいた…」中破

リ級「大丈夫ですか!?」

ヲ級「問題ない、発艦には問題ない」

ル級「ち…こちらからもお返しを送るぞ、砲打撃戦用意!」ジャゴンッ

リ級「ヤーッ!!」ジャコッ

狙いを艦娘の艦隊に定め、砲弾を装填する。


ル級「ッてェェェェェェェ!!!」ッッドォォォォォン!!

リ級「てーーっ!」ッドォォォオン!!

二つの船の砲弾が、風を掻き分けながら艦娘に突進して行く。



武蔵「…む、この風切り音…敵の砲撃か!」

比叡「えッ!?拙い、回避しなくちゃッ!」

榛名「っ…ええぇいっ!」ッドォォォォォン!!

負けじと榛名も主砲から砲弾を放ち飛ばす。

ギュンッ!!

武蔵「ッ!」

直ぐ横を砲弾が擦り、頬に傷が出来る。



比叡「ひゃっ!?」

二つめの砲弾は直撃する寸での所で躱し、大被害を免れる。

武蔵「…大丈夫か」

比叡「は、はい……このーッ!」ッドォォォォォン!!

比叡は反撃として敵艦隊に砲撃を送り付ける。

榛名「…当たるかしら」

瑞鶴「心配?」

榛名「はい…」

瑞鶴「そう…じゃあ、着弾観測、序でに第二次攻撃隊も発艦させるから、良い?」

榛名「御願いします」

瑞鶴「よし……第二次攻撃隊、発艦初め!」ギギ

バッズッ!

瑞鶴の弓から彩雲を含んだ爆撃機が放たれる。
そのまま上空に飛び上がり、高度を高くする。


瑞鶴「さあ、どうなるかしら?」



リ級「…!砲弾二ツ、来ます!!」

ル級「!」


ッドォォォォォォォォォン!!!!

ヲ級「ごあ…っ」撃沈

ル級「ちっ…ヲ級一隻に被弾、撃沈されたッ!」

リ級「だ、第二弾、来ますッ!」

ル級「弾けッ!」

リ級「りょ、了解ッ!」

ガッギンッ!!

艤装を振り上げて砲弾を弾き飛ばす。
炸薬は作動しなかったものの、艤装が少しへこみを見せる。


リ級「ふぅ……ん!?」

ル級「どうした!?」

リ級「敵、航空爆撃隊来ますッ!」

ル級「…畳み掛けてくるか…」

リ級「…旗艦、ここは私が先に艦娘の艦隊に肉薄します、その間に砲撃を」

ル級「…そうか、頼んだ」

ヲ級「失敗は許されないぞ…多分」

リ級「…行って来ますっ」バッ!!

ル級「任せた、我々は対空射撃で君の進撃を援護する」

ヲ級「背中は任せろ」

リ級「はいッ!」

そのまま彼女は海の上を走り込み、艦隊に向かって突撃して行く。


ル級「さて…対空砲、射撃!」

ヲ級「我々がやられてばかりと思うなよ」

第二次攻撃隊に向けて対空射撃で対抗する。
リ級が通る道を開けさせるため。


リ級(敵艦隊との距離は…そんなに遠く無い)バシャッバシャッ!

リ級(このままの速度で走って行けば、直に辿り着く!)バシャッバシャッ!


瑞鶴「…んー」

比叡「ど、どう?」

瑞鶴「あ、一隻沈んだわ、敵の正規空母よ」

榛名「当たった…良かったです」

瑞鶴「第二次攻撃隊が出たから完全にどうなるかは分からないけど…ん!?」

翔鶴「瑞鶴どうしたの?」

瑞鶴「…一隻こっちに向かって突進して来てる?」

大和「え?」

武蔵「ほう、自ら挑みに来たか…面白い」

瑞鶴「迎撃しなきゃ…よね?」

榛名「…ええ、出来るだけ早めに」

大和「私が、あの重巡洋艦を落します」ジャゴンッ!

比叡「私も援護します、撃てっ!」

ッッドォォォン!!!

迫って来る敵に対し、主砲を山なりに撃つ。

リ級「…ん!」

直に彼女はその砲弾と、着弾地点を見抜き、その合間を縫って接近して行く。

ドドンッ!!ドドドッ!!

リ級「軽い軽いッ!」バジャッ!バジャッ!!


大和「そんな、外れた!?」

比叡「か、擦りもしないなんて!?」

翔鶴「私も攻撃隊を発艦します、行くわよ!」

榛名「武蔵さん」

武蔵「…十分だろう、私らは敵の艦隊を叩く、何時攻撃されるか分からんからな」

武蔵「行くぞッ!付いて来い!」

榛名「はいッ!」

比叡「榛名っ!此処は任せてね!」

大和「必ず殲滅して…きゃっ!?」ドガンッ!

比叡「っ!早く!」

榛名「…分かりました、武蔵さん、行きましょう!」

武蔵「ああ!」

ザァァァァァァァァ……

二人の影が敵艦隊を叩こうと向かって行った。
遺された四人は、たった一隻の敵を倒そうと戦闘の体勢に入る。

瑞鶴「バカね、一人で来る何て沈めてくれってこと!?」バシュッ!

比叡「今度は逃がさないッ!」ッドオッォォンッ!!

リ級「…!」バシャッバシャッ!!

主砲から放たれた砲弾がこちらに来るのを感じ、一瞬の内に足に思い切り力を入れ、たたむ。


リ級「!」バッ!!

そのまま思い切り跳躍し、勢いと速度のまま瑞鶴に瑞鶴に接近する。


瑞鶴「え!?」

比叡「しまっ!?」

リ級「喰らえッ!」ガゴンッ!

艤装を出し、そのまま砲撃体勢に入る。


ッドガァァァァァァン!!!

リ級「うわぁァッ!?」中破!

瑞鶴「!」

大和「大丈夫ですか!?」

瑞鶴「え、ええ!何とか!」


リ級(中破か、こうなったら…一矢を報いて…骨を砕かせ、臓腑を貫かせるッ)

リ級「…!!」ギジャッ!!

牙が生え揃った艤装の口を開け、瑞鶴に迫る。

翔鶴「瑞鶴っ!」

瑞鶴「!?しまッ…!」



ガジュッ!!

瑞鶴「ッ…いっ…!?」

そのまま牙は、彼女の腹部に噛み付いていた。
牙が食い込み、血が少し出て来る。

瑞鶴(やられた…!でも、それだけじゃ駄目よ…!)キュッ

リ級「!」

矢筒から矢を取り出し、そのまま敵の弱い所を見極める。

瑞鶴(倒すには…心臓かしら…)

瑞鶴「そこッ!!」ヒュッ!!


ドシュッ!!

リ級「ーーっ……」

上手く矢が心臓に刺さったのか、リ級は動かなく成り、そのまま息絶えた。

瑞鶴「心臓が弱点な訳ね…これなら、多少数が多くても何とかなるわ」

翔鶴「瑞鶴!大丈夫なの!?」

瑞鶴「大丈夫よ翔鶴姉、少し噛まれたけど、腕や足が取られた訳じゃないし」

翔鶴「よ、良かった」

比叡「…うわー、心臓に矢が刺さってる…」

瑞鶴「やっぱり、心臓を壊せば死んじゃうのね」

大和「…私達と同じですね」

瑞鶴「…でも、良い弱点ね、これなら装甲が厚くても心臓を打ち抜けば何とかなりそうよ」

翔鶴「まだ決めつけないの、単純に運が良かっただけかもしれないわよ?」

比叡「運も実力の内じゃないっけ?」

瑞鶴「…ううん、幸運の女神様が付いてくれるだけだから、ね」

大和「ふふ…さあ、二人の後を置いましょう」

比叡「そうね、榛名を援護しなきゃ!」

瑞鶴「ええ、頑張って着いて行くわ!」

大和「艦隊、前進です!」


一方、敵艦隊に肉薄していた二人も負けじと動いて居り、損傷も負いながらも奮戦していた。
特に武蔵の実力は目を見張る物が有り、二隻のル級内一隻と航空母艦を撃沈せしめてみせた。


ドッッゴォォォォォォォォ!!!

榛名「っ…わ…!?」

武蔵「戦果、『戦艦』一隻!戦果、『航空母艦』一隻ッ!!」

榛名(つ、強い…大和型…可成り強いです…)

榛名(…少し、悔しい、です)

武蔵「榛名!右舷だ!」

榛名「っ!」ジャゴッ

榛名(いけない、戦いの途中でこんな事を考えていては…!)

ル級「…せめて、小破だけでも受けると良いが」

ッッドォォォォォォッォォン!!!

淡い期待を乗せて砲弾は放たれた。
一瞬の油断を見せた榛名に向けて。


榛名「きゃっ!」サッ

何とか砲弾が当たる寸でで躱したが、砲塔が一本へしゃげてしまう。

榛名「く…!」ッドオォォォォン!!!

ル級「んぐッ」ゴヂャッッ!!

反撃に放った砲弾が頭を砕き、そのまま海に没させる。

バシャッ……

榛名「はあ…はあ……」

武蔵「大丈夫か、あまり油断をするな」

榛名「ご、ごめんなさい…」

武蔵「…致命的な怪我が無くて良かった、立てるか?」

榛名「は、はい!」


ザァァァァァァァ……

比叡「榛名ーっ!」

敵艦隊を殲滅した丁度その時、援護に向かった四隻と合流した。

榛名「比叡姉様!」

比叡「榛名、大丈夫?」

榛名「はいっ、武蔵さんが凄い活躍を…」

武蔵「いや、対した事は無い…お前の方が頑張ったじゃないか」

比叡「へー…榛名ぁ、頑張ったのねー」ナデナデ

榛名「ちょ…は、恥ずかしいです…////!」

瑞鶴「わーお、見せつけるー」

翔鶴「こら、瑞鶴?」

大和「…よかった、二人とも怪我が無くて」

武蔵「さあ、慎重に進むぞ」

榛名「はいっ!」

比叡「この調子で進んじゃおうっ!」

その後、彼女達は本拠地に攻撃する為に敵の防衛網に向かって行く。



ーーーーー


アミーボ「ワンパターンで詰まらない、尚かつレスを圧迫する道中戦は省略よー(´・ω・`)」

アモーレ「そ、そんなー(´・ω・`)」

木曾「帰れッ!!もうおッ死んだのに来るなよッ!!」

「「にひひー(`・ω・´)」」


と言う訳でちょっとこれからはボス格までの道中戦を省略したいと思います。ゴメン

ーーー数十分後ーーー


武蔵「…良し、もう直ぐ、敵の本拠地の筈だ!」

比叡「えーとどれどれ…あ、見えた、あそこの島ね!」

榛名「ですね…早めに撃滅して、奪還してしまいましょう」


武蔵「では…突撃!の前に…各自、損害報告を」

大和「私は小破、依然として問題は有りません」小破

比叡「私は大丈夫、何とか小破で済んだけど…次喰らったら中破かなあ」小破

榛名「小破です、砲塔が一本曲がってしまいましたけど…」小破

瑞鶴「私は何とか無傷よ、翔鶴姉は?」

翔鶴「小破、全員何とか戦えるわ」小破

武蔵「そうか…では、覚悟は良いか」

榛名「はい!私は大丈夫ですっ!」

武蔵「よし……行くぞッ!」

瑞鶴「ずいっ!……ぁ、違った…はい!」

比叡「ぷっ…ww」

瑞鶴「わ、笑うなぁっ!」

翔鶴「ふふ…さあ、行きましょう」

榛名「はいッ!」


ーーー敵港湾基地、仮設基地『ポートダーウィン』ーーー

ザァァァァァ……

港湾棲姫「……敵艦、見ゆ、ね」

ル級(Flagship)「…申し訳有りません、防衛を薄めていた所為か、ここまでの侵入を許してしまいました」

タ級(Flagship)「…ごめんなさいねぇ」

港湾棲姫「ゴクッ…で、でも…その内どうせ来られるんだもの…只その時が早まっただけよ」

港湾棲姫「…開発中の航空兵器は」

リ級(flagship)「は、12機完成しました…」

港湾棲姫「…そう、若しものときが有ったら、それを奴らに腹一杯食わせなさい…」

リ級「了解しました」

港湾棲姫「……」ブルブル

タ級「…大丈夫?震えてるけど?」

港湾棲姫「…少し、いやはっきり言って可成り怖いわ…」

ル級「それも戦争の歓喜、受け入れるのです」

港湾棲姫「………もう、こう成ればままよ」

港湾棲姫「…か、掛かって来なさい艦娘、私の妹を傷付け、友達の離島を殺したその代償…身で払ってもらうわ…!」

BGM:https://www.youtube.com/watch?v=LZfgEHto71s(敵艦隊、見ゆ!)


瑞鶴「さあ艦載機の皆、出番よ!」ビュッ!!

翔鶴「御願いします!」ビュッ!!



リ級「…!敵艦載機、来ます!」

港湾棲姫「…お、お出でなすったわね、ここ、此方も歓迎するわ、」ガゴ……

後ろの艤装から、戦闘機の様な物が現れ出た。
新型の航空機なのだろうか。

港湾棲姫「…深海零型戦闘編隊、全機スクランブル」


そのまま戦闘機達は艤装から出撃し、黒い機体を大空に魅せる。

ル級「…新型の艦載機、上手くやってくれますかね」

タ級「期待するしか無いでしょ、ほっぽさまが欲しがってた零をモデルにしてるんだから」


ゴォォォォォォォォ……


瑞鶴「敵航空隊確認!また私達の艦載機のそっくりさんよ!」

武蔵「…何故、我々の兵器を模造しだしたのか…?」

大和「模造と言うより、殆ど同じですね…」

榛名「ええと…能力向上とか、思い入れとか…?」

比叡「単に他人の褌で相撲を取りたいだけじゃないの?」

武蔵「まあいい…総員、流れ弾や爆弾をやり過ごせ!」

榛名「はいッ!」

比叡「ここを耐えて、私達のターンよ!」

BGMのチョイスがいいね。

>>338
BGMはやっぱり拘りたいですよね



ドガガガガガガンッッ!!!

武蔵「っ…!」

比叡「わあ…強い!」

瑞鶴「負けないで!耐えるのよ!」

榛名「っ…あの時を思い出しますが…負けません!」ダッ!


港湾棲姫「じょ、状況は」

タ級「芳しく無いわねー、何せ向こうには強力な艦載機も居るし」

港湾棲姫「そッ、そう…」

港湾棲姫(……怖いなぁ…逃げたい…)

リ級「…むう、どうします」

港湾棲姫「え、ええと…と、取り敢えずあと二隻くらい増援を」

リ級「了解しました」

ル級(…守りに入って大丈夫ですかねえ…?)


航空戦、終了。

武蔵「ふう…耐えきれたな、損害は?」

比叡「有りません!」

瑞鶴「全員無事よ、あの艦載機戦ってみれば対した事無いわね」

大和「さあ、このまま突撃を掛けましょう」

武蔵「そうだな…さあ、逝くぞ!武蔵に続け!!」

瑞鶴「もッ、文字ッ!文字ッ!!」

武蔵「何を言ってるんだお前は」

艦隊は、敵の港湾施設とその防衛艦隊に向かって行く。


ル級「敵、突入して来ます。」

タ級「迎撃する?」

港湾棲姫「……」

リ級「港湾棲姫様、増援を二名用意して来ました。イ級とワ級です」

ル級「なんだ?その如何にもな肉壁は」

リ級「今は航空戦も終わりました、その後に厄介な肉壁…これはキくでしょう」

タ級「あら…良いじゃない、姫様はどうなの?」

港湾棲姫「え、ええと…良いわね、い、良いとお、思うわよ」

武蔵「…増援か、あれは」

翔鶴「…ですね、駆逐艦に輸送艦…」

瑞鶴「ちょ、航空戦の後にソレ?ズルいー!!」

翔鶴「慌てないの、落せば同じでしょ」

榛名「ですね…砲撃戦、開始しましょう」


武蔵「よし…先ずは、僚艦から落すぞ、良いな」

比叡「了解ですっ、撃てッ!!」ッッドォォォォォォン!!!!

大和「私も行きます、ってぇぇーッ!!」ドッドォォォォォン!!!

砲弾が大きく大きく、青空を切り裂いて敵に向かって行く。

ル級「第一弾く…うわっ?!」サッ

港湾棲姫「え?!」


ドゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!

港湾棲姫「っきゃぁぁぁぁぁ!?」混乱

ル級「あ…ゴメンナサイ……」

タ級「ちょっとちょっと、しっかりしなさいよ」

リ級「続いて、第二弾来ますッ!」

タ級「ほら、敵は待ってはくれないわよッ!」

ッドゴォォォォォォォォン!!!!

イ級後期型「ギェェェッッ!!」

砲弾が駆逐級の船体に直撃し、そのままあっさりと戦果を遺す事無く没して行く。

タ級「あ~あ、早速やられちゃった」

ル級「…さあ、此方も返して…ん?」




港湾棲姫「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い」ガタガタガタガタガタガタガタガタ

リ級「あ、あの、姫様、」

港湾棲姫「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い」ガタガタガタガタガタガタガタガタ

タ級「ちょっと、聞いてるの?!」

港湾棲姫「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

ル級「…ダメです、応答しません」

タ級「チッ…こう成ったら私達だけでも叩く努力をするわよ」

リ級「りょ、了解です!」

ル級「さあ、受け取ってください」ッドォォォォォォォン!!!

タ級「海の藻屑と成りなさいなッ!」ッドォォォォォォォン!!!



武蔵「…向こうも撃って来たぞ!」

榛名「回避行動、御願いします!」

比叡「はいはいっ!」ザジャッ

瑞鶴「っ…やられてばっかりで終わる訳ないわ、反撃よ!」キリリッ

翔鶴「瑞鶴!」

瑞鶴「…!」

艦載機を放とうとする刹那、寸でで警告する様に彼女の目には映った。
自分に向かって来る砲弾を。

ギュォッ!!!


瑞鶴「うわッ………ぶなぁ!?」

寸前に見えたお陰で瑞鶴は回避が取れた。
顔面への直撃は免れた。


瑞鶴「…」ゾー

大和「第二弾来ます!止まらないで!」

瑞鶴「え?あ、はいッ!」ザジャッ!

ギュオッ!!

榛名「きゃっ!?」サッ

比叡「わわ…敵も可成り強い…!」

瑞鶴「こんのッ……今度こそ反撃よ!」ビュッ!!

榛名「榛名も続きます!」ガゴンッ

翔鶴「私も忘れないで!」ビュッ!!

反撃にと艦載機を放つ瑞鶴に続き、榛名と翔鶴も攻撃を行なう。
敵を、目の前の敵を倒す為に。


ギュォォォッ!!!

砲弾が早さを伴って前に出る。放たれた艦載機を先導するかの様に、戦地の先を飛んで行く。



リ級「砲弾、第二射来ます!」

ル級「ふん、ならば受け止めてやるさ!」

タ級「ワ級、貴方もしっかり防壁に成りなさいよ」

ワ級「……」

ビュンッ!!


ドゴォォォォォォォォォォォン!!!!

ル級「ぐ……効かない!」

タ級「さっすが、惚れ惚れする装甲ね!」

リ級「まだです、第二次攻撃隊来ますッ!」

タ級「ふうん…私とワ級が前に出るわ、貴方とル級は対空迎撃!」

リ級「了解です!」

ル級「任せて下さい!」


港湾棲姫(…敵の攻撃、敵の進撃)

港湾棲姫(無慈悲過ぎる敵の、攻勢)

港湾棲姫(後悔等感じられない、機械の様な、余りにも冷たい鉄の風)

港湾棲姫(…鉄の音、火薬の臭い)

港湾棲姫(死の匂い、戦の匂い、戦争の匂い)


ドガァァァァァァァァァン!!!!!

リ級「ワ級、撃沈!」

タ級「良くやってくれたわ、さあ、ここから…きゃッ!?」ドガァァァン!!!

ル級「タ級!」


港湾棲姫(やらなきゃ、やられる)

港湾棲姫(とても怖い、とても恐ろしい)

港湾棲姫(早く逃げ出したいくらい、早く脱出してしまいたいくらい)


タ級「っち…当てて、来るわね、直撃しちゃったわ」中破

ル級「第二波、来る!」

港湾棲姫(死んだら死ぬ、死なせば死んでしまう。それだけ)

港湾棲姫(緩くすらも無い命のやり取り)

港湾棲姫(……)



港湾棲姫(だから、こそ)


ガゴンッ!!

グググ……

リ級「…!?港湾施設のカタパルト起動!上に向いて行きます!」

ル級「何!?姫様ッ!?」


港湾棲姫(戦争と言うのは、酷く、怖く、そして、面白いわ)ググッ

タ級「新型の…?!ちょっと、まだ発射用意は…!」

港湾棲姫「構わないわ」

タ級「構わないわって…あれ、持ち帰る分も有るのよ!?」

港湾棲姫「構わないわッ!!もう此処迄来られたら、どうせ壊れてしまう、壊されてしまうッ!」

ル級「姫ッ!御気を確かにッ!!提督がこれを許すと思いますか!?」

ガゴン……
静止の声も届かず、『それ』を乗せたカタパルトが上に頭を向けて行く。


『無人改良型航空ミサイル、『桜花改二』一弾から三弾まで発射準備完了』

港湾棲姫「…腹一杯食わせてやりなさい、全弾発射よ」

『了解』

港湾棲姫「そんなに…そんなに私の、私達の、力が見たいの…?」

『vier…drei…zwei…eins…』


港湾棲姫「…攻撃して来る……貴方達が…悪いのよ…!」


『null………Feuerッ!!』



バジュゥゥッ!!!

三つのカプセルの様な物体が、ミサイルの様に高圧噴射で空を舞い、カタパルトから飛び立った。
黒く塗られた、不気味な、大きな鉛玉の様な身体を魅せながら。


港湾棲姫「さあ……沈みなさい、艦娘共ッ!」


ゴォォォォォォォォ……


榛名「…!空中に、何か敵兵器を三機確認!」

武蔵「何だ、あれは…桜花か?!」

翔鶴「な…日本軍の特攻兵器がどうして…!?」

瑞鶴「!早いわ!対空迎撃急いでッ!」

大和「私に任せて下さい!」ジャキキキッ

沢山の機銃、高角砲が伸びて桜花を迎撃しようとする。
針鼠と形容される位の姿は、艦娘に成っても健在だ。


バババババババババッッ!!!

全ての設備から小さな弾薬が多数放たれ、弾幕を形成して行く。


ギュオッ!!ギュオッ!!!

しかし三機の桜花は弾幕を物ともせず、そのまま艦娘達に向かって行く。
黒く不気味な機体が、彼女達に迫って行く。

翔鶴「お、落ちない?!」

大和「な…日本軍の物とは…遥かに違う…!?」

一部が回避しきれないと踏んだ彼女は、回避体勢から衝撃を耐える防御体勢に整える様に指示する。

大和「着弾備えッ!衝撃に耐えて!!」

比叡「っ!!」

武蔵「!」


そのまま黒い弾核は、大和、比叡、武蔵に直撃した。

ッゴガァァァァァァァァン!!!!!


大和「っぐぅ!」中破

比叡「がぁっ!」大破

武蔵「んぐ…ッ!」小破


榛名「み、皆さん!大丈夫ですか!?」

大和「く…やられました…でも、大丈夫です」

比叡「くぅ…大破しちゃったぁ…」

武蔵「…あの兵器、人や命の類いは感じられなかった…どうやら、普通のミサイル兵器として設計されている様だ…少し安心した」

瑞鶴「何よアレ…あんなの沢山打ち込まれたらヤバくない!?」

翔鶴「ええ、一刻も早く港湾基地を破壊しないと…!」

武蔵「…このままの遠距離の戦は不要だな、お前達!」

榛名「…」

武蔵「比叡は榛名を随伴として戦闘域から安全圏にまで撤退、残った私達が奴を叩く」

榛名「…!わ、分かりました!」

比叡「だ、大丈夫なんですか…?!」

大和「安心して下さい…私達は、大和型ですから」

翔鶴「この五航戦も忘れないで欲しいわ、ね?瑞鶴」

瑞鶴「ええ、私達に任せて!」

比叡「…皆…」

榛名「…有り難う御座います、先に比叡姉様を…」

武蔵「気にするな、これしきでやられる私達ではないさ」

武蔵「では、行くぞ!武蔵に続け!」

翔鶴「分かりました!」


港湾棲姫「…着弾は」

リ級「ええと着弾……命中、全弾命中ですッ!」

ル級「相手の被害…小破1、中破1大破1!」

ル級「その内大破1隻が、傷の着いてない艦艇に随伴され、退避して行きます」

港湾棲姫「ふ…んふふふふ、素晴らしいわ、素晴らしいわッ!!」

港湾棲姫「これなら残りを全弾叩き込み、敵を掃滅する事等容易ッ!」

タ級(…ハイって奴ね、ええ)

港湾棲姫「港湾施設に通達、残り9弾、全弾を発射準備急ぎなさい!」

タ級「ちょ、ばか!狙い撃たれて大被害被るわよ?!良いの?!」

港湾棲姫「御黙り!我等が提督の力に限界はないわ、奴らも倒せるッ!!」

港湾棲姫「ほほっ、おーほッほッほッほッほッほッほほッほッ!!!」

ル級「か、完全にブレーキが壊れてる…おい!誰かコイツを戦場から叩き出せッ!」

タ級「…もう、いっその事敵艦隊にコテンパンにされた方が良いんじゃないかしら」

ル級「…あ、その手が有った」

リ級「…あの、私はどうしましょう」

ル級「ええと…取り敢えず、接近して来る敵を迎撃。」

ル級「…するフリでも、してて下さい」

リ級「了解です、ではお先に逝って来ます!」

タ級「死ぬ時の感想、後で聞かせて頂戴ね」

ザジャザジャ……

港湾棲姫「ふふ、うふふふ…さあ、妹と友達を傷付けたその罪…身体で払いなさいよ…?!」

武蔵「…!港湾施設、さっきのミサイル兵器を装填した!」

瑞鶴「ちょ、ヤバいッ!?」

大和「早めに破壊しなくては…!」

翔鶴「今火薬の詰まった砲弾が外に出されている、これは逆にチャンスですね、一気に大打撃を与えられます」

武蔵「だが、此処で為留められなかったら我々の負け…可成り大きな賭けだぞ」

瑞鶴「…」ゴクッ

大和「…敵艦、一隻此方に向かって来ます」

武蔵「…だが、そんなものは後で沈めれば良い」

武蔵「まずは港湾棲姫の討伐だ…三式弾装填ッ!」ガゴン

大和「分かりました」

瑞鶴「爆撃隊でもっと確実な物にするわよ!」キリリ…

翔鶴「ええ、あの爆弾にさえ着弾すれば…!」

武蔵「狙い良し……撃てッッ!!」

大和「撃てッ!」

ドッドッォォォォォォォォン!!!!


瑞鶴「攻撃隊発艦!為留めて来て!」ビュッ!!

翔鶴「お願いね!全機、突撃!」ビュッ!!

攻撃隊が砲弾に続く様に発艦し、そのまま大空を渡る。

リ級(砲弾に攻撃隊…どうしよう、撃ち落とすべきか)

リ級(それとも、放っといて姫様に大しての良い薬にするか…)


リ級「答えは一つ…ここは無視して突撃ッ!」ザジャジャジャッ!

完全に心が吹っ切れ、そのまま単艦で艦隊に突っ込んで行く。
彼女に元から恐れ等無いが、今の様子はそれをまざまざと感じさせる。

大和「敵!速度を上げて突っ込んできます!」

武蔵「ほう…そんなに倒されたいか、ならば討つぞ!」ガゴンッ

大和「ええ!」ガゴンッ

主砲を水平に保ち、敵を迎え撃つ体制に入る。



ル級「…!砲弾複数!三式弾!」

港湾棲姫「何ですって!?」

タ級「あー、基地に有効な打撃、そして新兵器の誘爆による追加ダメージ…これ駄目かも分からんね」

港湾棲姫「ち…準備完了済みの四弾から五弾、発射!」ガゴン

ボジュウゥゥゥッ!!!

港湾棲姫「せめて、もう一撃くらいは取らせて頂戴」

ル級「…三式弾、着弾します、3,2,1, ……」

港湾棲姫「…ん」グォ

何を思うたか、大きな鉤爪に成っている腕を伸ばし…



ガシッ!!

そのまま、ル級の身体を掴み上げる。

ル級「…え?!」

港湾棲姫「丁度いいわ、貴方盾に成りなさい」

ル級「ちょ、ちょっとお待ちを、そんな無茶な…!」

港湾棲姫「よっ」ブンッッ!

そのまま勢いを付けて投げ上げ、ル級を直上へと飛ばす。


<わッァァァァァァァァ!!?

タ級「」

港湾棲姫「アデュー、上手い事盾に成って頂戴ね」

ボガァァァァァァァン!!!!!

ル級から爆発が起こる。
どうやら三式弾の一部が着弾した様だ。


ボッゴァァァァァァァァァァン!!!!

続いて後ろの港湾施設から爆発音が響いた。
しかし弾を減らしたのが功を奏し、準備中の桜花には誘爆しなかった。

タ級「ッ!」

港湾棲姫「ぐッ…やられたわね…でも、為留められなかったわよ」損害

タ級「そんなむちゃくちゃな…ん!?」

港湾棲姫「どうしたの…って、あれは攻撃隊?」

タ級「ちょ、あれ貴方を狙ってない!?」

港湾棲姫「…厄介ね、貴方」

タ級「イヤ、盾には成りたく無いわ流石に」

港湾棲姫「…ならば対空迎撃、急ぎなさい」

タ級「…りょーかい」



大和「…!敵弾再び!今度は二弾ですッ!」

武蔵「また桜花か…どうする、躱すか!?」

瑞鶴「二個しか無いんだし、主砲で落したら!?」

翔鶴「あの重巡は私達が引き受けます、二人は敵弾を!」

武蔵「…それが良さそうだ、砲塔、狙い合わせろッ!」ゴゴン……

大和「何とか…撃ち落としてみせます」

武蔵「ってェェ!!」ッドォォォォォォォォン!!!!!

接近して来る黒いミサイルに対し主砲で迎撃を試みる。


ベギギッ!!

砲弾がが見事に桜花に着弾し、そのまま大きな爆発を起こす。
しかしまだ残っている一弾が、爆煙で隠れる。


武蔵「く…爆煙が大きい、見つけられるか…?」

大和「な、何とか…!?」

ギュオッ!!

爆煙を貫き、残った一弾が大和に直進する。

そして、そのまま


バガァッァァァァァァァン!!!

大和「きゃァァァァァっ!!」

迎撃する暇を与えず、彼女の身体に着弾、直撃する。

武蔵「大和ッ!!くそっ…!」

大和「だ、大丈夫です…まだ沈んでませんから!」大破

武蔵「可成り貰ったか…敵も中々やるな」


ボォォォォォォォォォン……

武蔵「…爆発」

翔鶴『武蔵さん、重巡を撃破しました』

瑞鶴『さっき飛ばした第二次攻撃隊も、港湾基地に向かったわ。後は上手くあのミサイルに当ててくれれば…』

武蔵「…そうか、五航戦は直に大和の元へ、護衛を頼む」

翔鶴『了解しました、瑞鶴、行くわよ』


大和「…大丈夫、かしら」

武蔵「なに…この武蔵が居る限り、誰も沈めはさせないさ」

ババババババッ!!!


港湾棲姫「対空迎撃、弾幕薄いわよ!何やってんの!」

タ級「迎撃よ迎撃ッ!アンタの爆弾をおっかない艦載機から守ってんでしょうがッ!」

港湾棲姫「く…どうしても旧式となってしまう兵器なのに…やるわね、敵」

タ級「こっちはオーバーテクノロジーに片足突っ込んでるってのに…なんて戦いの腕よ」


ボッガァァァァァァン!!!!!

タ級「がぁっ!!」大破

港湾棲姫「タ級!」

タ級「攻撃機か…チッ、フラグシップの私がここまで…」

港湾棲姫「…げ、爆撃機が…収納間に合わない…」

タ級「…調子、乗り過ぎたわね」

港湾棲姫「…ふふふ、やっちゃったわね」

タ級「…はぁ」

空を行く爆撃機達が爆弾を落とす、誘爆を狙って桜花に。
術を失った彼女達に、それを何とかしようと出来る筈も無く…


ボッッガァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!

港湾棲姫「っ…」損壊

空気が揺れ、爆煙が立ち上る。
衝撃を受けて桜花も誘爆し、次々に爆発して行く。


ボボォォォオォォォン!!!

ボゴォォォン!!!ボゴォォォォォォン!!!!

港湾棲姫「うぁぁッ!!」破壊

『港湾施設設備、大半が破壊ッ!新兵器も次々に誘爆して、最早修復は不可能です…!うわぁッ!!』

タ級「…ここまでね」

港湾棲姫「…くう、やられたわね」

タ級「…どうする?もう攻略されたも同然じゃない?」

港湾棲姫「そうね…ん?」

タ級「どうしたの、姫」

港湾棲姫「…艦がこっちに向かって来る」

タ級「え!?」

水平線を見やると、戦艦一隻が此方に向かっていた。

タ級「止めを刺すつもりね…」

港湾棲姫「…そう、ね」


武蔵「敵港湾基地は…燃えてる、上手く破壊してくれたな…」

武蔵「…さて、このまま止めを刺すか」

ザジャジャジャ……

武蔵はそのまま速度を緩めず、港湾棲姫の元へと向かって行く。


港湾棲姫「……?」

タ級「…何よ、まだ近づいて来る……?」

ザジャァァァァァ……


武蔵「……終わりだ、港湾棲姫」

数分の間に港湾棲姫の近く迄武蔵はやってきた。
そのまま鋭い眼差しで睨みつける。

タ級「ひえっ…やっぱり、止めは確認したいのね??」

武蔵「そうだとも、念には念を入れておきたいのでね」

港湾棲姫「…そう」

武蔵「…お前も中々に強い敵だった、港湾棲姫…最後に言いたい事は有るか」

港湾棲姫「…いえ、特に何もないわ」

武蔵「そうか…なら、止めを刺してやる。そこの戦艦も一緒にな」

タ級「やっぱり?」

武蔵「やっぱり」

タ級「…そう」


主砲を港湾棲姫に向け、止めを刺す体制に入る。
ガゴンッ

武蔵「終わりだ、港湾棲姫」

港湾棲姫「…」


ピピッ

武蔵(…ん?電探に感あり……鬼!?)

港湾棲姫「…どうしたの?」

武蔵「…増援か」

港湾棲姫「え?!」

タ級「ちょ、誰!?」

バッ!!

武蔵「!」

赤い残光を引く影を見て、武蔵は咄嗟に後ろに退避する。


バジャッ!!

武蔵「…お前は!」

空母棲鬼「……」

突然現れ、港湾棲姫を守る様に降り立ったのは空母棲鬼だった。

武蔵「コイツが…空母棲鬼か…」

港湾棲姫「く、空母棲鬼…?!貴方、何故此処へ?!」

空母棲鬼「…」

港湾棲姫「…提督から?様子を見て来いって?今私達はボロボロだから助ける?」

空母棲鬼「…」コク

武蔵「その様子だと隠れ潜んでいた訳では無さそうだな…何をしに来た」

空母棲鬼「…」

彼女は片腕を港湾棲姫の腰に回し、じっと武蔵を見つめる。
武蔵はその目で、何を言わんとしているのかを悟る。


武蔵「…ソイツを助けに来たか」

空母棲鬼「…」コク

武蔵「…だが、私とて引く訳には行かない。邪魔をするなら相手をしてやる」

空母棲鬼「……」ジッ

武蔵の事をじっと、赤い目で見つめる。
その後に、首をゆっくりと横に振る

武蔵「…手を出さなければ、自分も手を出さない、か」

空母棲鬼「…」コク

彼女は声を出すでもなく、只じっと、静かに身体を動かして返答する。

武蔵(…喋れないのか、コイツは…?)

空母棲鬼「…」ゴソソ……

さっきから一言も喋らない事に疑問を感じていると、彼女は懐から何かを取り出した。

武蔵「…?」

それは大きな袋だった、航空母艦用の迷彩柄をした布地の袋。
時折ばたばたと中で何かが暴れているのが見えた。

タ級「…それって」

港湾棲姫「…タ級、捕まって」

タ級「…」ガシ

何かを察したか、港湾棲姫の伸ばした腕にタ級は捕まった。

空母棲鬼「…」ポイッ

そして、港にその袋を投げ捨てる。

ボサッ!

「痛っ?!」

武蔵「!」


空母棲鬼「…!」ヒュバッ!!

袋に目をやった次の瞬間には、彼女は港湾棲姫とタ級の二人を連れ、そのまま遠くへと撤退して行った。


武蔵「………早い、逃げられたか」

「んーんー!」

武蔵「……」

呆然と立ち尽くしてしまいそうに成るのを堪え、そのまま袋を持つ。

武蔵「…まあ、これで敵の前線基地は消えた、戻るか」

ザジャアアアア……



大和「…あれは、武蔵」

瑞鶴「おっ、敵をやっつけて来たのかしら!」

翔鶴「…でしょうね、これでここの近海にも奴らが出辛く成る筈…」

瑞鶴「…初任務でこれって、良い戦果じゃない?翔鶴姉!」

翔鶴「もう、調子に乗らないの」


そんな話をして居るうちに、武蔵が三人と合流した。

武蔵「やあ、遅く成った」

大和「お帰りなさい…あら?その袋は?」

武蔵「止めを刺そうとしたら空母棲鬼が現れてな、コイツを置いて行った後に港湾棲姫達を連れて逃げられた」

瑞鶴「な…え?!」

翔鶴「空母棲鬼…こんな所でも…!」

大和「大丈夫だったの?!」

武蔵「ああ、奴は…手出ししなければ此方も手出ししない。そう私に目で伝えて、な」

瑞鶴「…くーっ!何なのよアイツ!何時も何時も邪魔して…!」

武蔵「…地球でも可成り苦しめられた様だな」

翔鶴「ええ…可成り強いんです」

瑞鶴「くうぅ…災難だったね…」

武蔵「…まあ、敵の港湾基地の機能を停止させた事には変わらない。良いんじゃないか?」

大和「ええ…寧ろ、攻撃されなくて良かったですね」

武蔵「ああ…轟沈が出ていたかもしれないしな」

瑞鶴(…あの変にムカつく所、何か加賀さんに似てるのよね…)

翔鶴「そう言えば…その袋、何が入ってるのかしら」

瑞鶴「確かに…開けてみる?」

武蔵「ああ、開けてみるか…」

スルルル……

結び目を解き、袋を開封して行く。


バサッ

「きゃっ!」

瑞鶴「あ…か、艦娘!?」

大和「…他にも鹵獲されていた子が居たのね」

「ったたた…助かったぁ…ありがとう…!?」

瑞鶴「?」

「あ、貴方は…もしかして瑞鶴先輩ですか!?」

瑞鶴「え…?あ!誰かと思ったら葛城ね!?」

武蔵「…葛城?」

葛城「わあ…まさか瑞鶴先輩が助けてくれた何て…もう、何て言ったら…!」

翔鶴「その服と艤装…改造済みなのね」

葛城「あ…はい!姉上二人が居なく成っちゃった後も…頑張ってました!はい!」

瑞鶴「そう…よく頑張ったわねー」ワシワシ

葛城「は、はうう…////」

武蔵「…誰だったか、その艦娘は」

瑞鶴「あ…雲竜型の三番艦、葛城よ。ここに来るまでのちょっとの間だけど、色々教えてたのよ」

翔鶴「ええ、先輩して居る瑞鶴は…とても良かったわよ…♪」

武蔵「ふっ…そうか、丁度いいな」

葛城「へ…?」

武蔵「いや、実はな…こっちにお前の姉さんが二人居るんだ。図らずも三人揃ったな」

葛城「えっ、えッ…ちょっとまって、どういう事?」

瑞鶴「実はねー…」


ーーーーーー

かくかく、しかじか。

えくす、きゃりばー。

ーーーーーー


葛城「…」ポカーン

瑞鶴「…と言う事、らしいのよ」

葛城「…」

瑞鶴「あの…だいじょぶ?」

葛城「」プシューーー

瑞鶴「…あ」

大和「ショート…しちゃった?」

葛城「…え、あ、あぁうん…」

武蔵「大丈夫か?」

葛城「うん…瑞鶴先輩の言う事だから信じるけど…そんな事が地球の外で起きてる何て知らなかったわ…」

葛城「というかナニよ、ダークマター?ポップスター?皆横文字使い過ぎ!」

瑞鶴(…そっちじゃ無いと思う、つっこむの)

葛城「うん…良し、私も着いて行きます!」

翔鶴「本当?」

葛城「はい、助けてもらったお礼もしたいし…それに、横文字達の悪事、許せない!」

瑞鶴(呼び名はもう横文字で確定なんだ…)

乙ー

>>381
ま、まだ頑張るから…ちょっと休んでただけだし…(初雪感)


武蔵「そうか…宜しくお願いだ、葛城。君の入軍を歓迎しよう」

葛城「はいっ、頑張るから!」


▼正規空母、葛城が仲間に成った!


武蔵「さあ、比叡と榛名にも合流して帰投するぞ」

瑞鶴「可愛い後輩も紹介したいしね」

葛城「か、可愛いって…先輩ぃ///」

瑞鶴「にひひっ」

翔鶴「あらあら、ふふふ」

武蔵「ふ…さあ、行くぞ!」

葛城「はいっ!」

その後、港湾施設を破壊した艦隊は、比叡、榛名と合流し、プププランドへと帰投した。


ーーーデデデ城 司令室ーーー


武蔵「只今帰投した」

比叡「殺ッて来ましたぁー」

デデデ「ご苦労だZOY」

葛城「えと…貴方が、提督ね?」

デデデ「…誰ZOY」

エスカルゴン「まーた痴女でGESか、これだから雲龍型は…」

葛城「んなッ、ち、痴女ですってぇぇ!?」

瑞鶴「…正直、否定出来ないと思うわ、うん」

葛城「…そ、そんな…うぅ」

デデデ「…名前を、名乗るZOY」

葛城「…あ…雲龍型の三番艦、葛城よ…正規空母だからね、正規空母!」

デデデ「おお、今日届いた艦娘の姉妹か、宜しくする…ワシはデデデ」

デデデ「ワシの外見の事をどう思う」

葛城「え?ええと…ペンギン?」

デデデ「ふむ、ペンギンが一…これで殆どの人間からすればワシはペンギンに見えると」

エスカルゴン「…DNAぶっこ抜いて調べますかねー?」

デデデ「要らんZOY!」

葛城「…聞いてたより楽しそうね、宜しくっ」

デデデ「宜しくだZOY、二人の姉は空母用の部屋で待機してもらってるZOY、折角だから挨拶してくるZOY」

葛城「!」

瑞鶴「実はまだ私らも挨拶はまだなんだ…折角だから一緒に行こうか?」

武蔵「では、私ら戦艦は報告と入渠を済ませるから、三人は先に行っててくれ」

葛城「武蔵さん…ありがとう御座います!」

瑞鶴「じゃ、私に付いて来て?」

葛城「はいっ!」

翔鶴(…少し、妬けちゃうわね)


ーーー航空母艦の部屋ーーー


コンコンッ

瑞鶴「ただいまー、そして初めましてー!」

翔鶴「新人航空母艦三隻、ここに参りました」

葛城「よッ、宜しく御願いしますっ!」

赤城「あら、貴方達が新人ね?一人多いけど…」

大鳳「わぁ、新しい航空母艦…!」

瑞鶴「私は瑞鶴、隣は姉の翔鶴で、緑の服の子は葛城よ、宜しく御願いするわ」

赤城「あら…もしかして雲龍型?」

葛城「はいっ!」

赤城「丁度良かったわ、今この部屋の…あそこに居るのよ」

葛城「あそこ…あっ!」タッタタッタッ

瑞鶴「あ!こら、走らない!」

翔鶴「うふふ」

赤城「…可愛い後輩ね?」

瑞鶴「え?は、はい…えへへ」

赤城(…この場に加賀さんが居たら、どんな光景だったのかしら……)

雲龍「…」ボーッ

天城「…ぼーっとするのも楽しい…ですね…」ボーッ


「雲龍姉ーっ!天城姉ーーっ!!」

天城「?この声…葛城?」

雲龍「…葛城…」

タッタッタッ

葛城「っ…雲龍姉…天城姉…わあ、久しぶり…!」

天城「葛城…どうして貴方も此処に?」

葛城「敵と戦ってたら鹵獲されちゃって…この星に連れて来られたみたいで…」

葛城「でも…瑞鶴先輩達が助けてくれたのよ!」

天城「そうなの…良かった、無事で」

雲龍「葛城…」ギュッ

葛城「わっ、雲龍姉っ」

雲龍「…ごめんなさい、一人で辛い想いをさせて…」

葛城「…大丈夫、今は一人じゃないわ。瑞鶴先輩だって、天城姉だって居るんだもの!」

天城「あらあら…そうなの」

雲龍「…」ギュウウ

葛城「うぎぅ、雲龍姉、苦しいぃ…」

雲龍「…ごめんなさい」パッ

葛城「…勿論、雲龍姉も忘れてないわ」

雲龍「…そう」

葛城「えへへっ」


大鳳(姉妹…かあ)

大鳳(…ちょっと、羨ましいかな)



瑞鶴「…良かった、慣れてくれたみたいで」

翔鶴「あら、私達も今日入ったばっかりじゃなかった?」

赤城「…そう言えば、軽巡洋艦の寮の方が少し騒がしいわね、様子を見てくれるかしら?」

翔鶴「?分かりました」

瑞鶴「えーと…か、葛城は…?」

赤城「そっとしておいてあげて下さい、久しぶりに姉妹に会ったんですから」

瑞鶴「…そうですね、じゃあ、翔鶴姉と一緒に様子見に行って来ます」

赤城「軽巡寮の場所は分かる?ここなんだけど…」

瑞鶴「ふむふむ…成る程、有り難う御座います!」

赤城「気をつけてね、慢心しては駄目よ」

瑞鶴「分かってますって、行くよっ、翔鶴姉!」

翔鶴「ええ、何が騒がしいのか突き止めなきゃ」

今度こそ今日はおしまい。
またねずいずい。

ーーー軽巡洋艦寮ーーー


瑞鶴「確か…ここだって聞いたけど…」

翔鶴「だけどここ、広いのね。お城の敷地の中に寮とか建物持ってるなんて」

瑞鶴「うん…まるでキン肉ハウスみたいだよね」

翔鶴「随分と古いものを…あら、あの二人は…?」

瑞鶴「二人…?あっ」



「神通…ここ、なんだよね?那珂が居るのってさ」

神通「はい…川内姉さん、駆逐艦の子が確か此処だと…」

川内「にしちゃあ…中々見つからないね、ホントは何処に居るのよ」

神通「…さあ…」

川内「…後に残ってる探してない部屋は…あの部屋だけだよね」

神通「…はい」

川内「…開けてみちゃう?」

神通「開けてみましょう」


瑞鶴「あのー、そこの二人…何やってるのー?」

翔鶴「軽巡洋艦寮の方が騒がしいって通報が有ったから…」

川内「…?見ない顔ね、誰?」

瑞鶴「私は瑞鶴よ、航空母艦の」

翔鶴「姉の翔鶴です、二人揃って五航戦ですっ」

川内「あー…私は川内、夜戦なら任せて!」

神通「本日着任しました、妹の神通です」

瑞鶴「何で騒がしかったの?」

川内「私の妹の那珂、居るんでしょ?」

翔鶴「那珂…?居るんじゃないかしら…?」

神通「…ご存じないですか…?」

瑞鶴「ほら、私らも本日付けで着任したから」

川内「そっか…ごめん、変な事聞いて」

瑞鶴「良いよ、うん」

翔鶴「…その那珂を探して、ばたばた探しまわってたのね」

神通「はい…ご迷惑を御掛けして、すみません…」


川内「神通…やっぱり、あの部屋、開けちゃうか」

神通「そうですね」

瑞鶴「…消去法で探してたの?」

川内「うーん…そうなっちゃう、かなぁ…あはは」

翔鶴「それじゃあ少し時間掛かるわよね…」

川内「よし…開けちゃおう」

神通「居るかしら…?」


ガチャッ、ガチャッ

川内「…鍵がかかってる」

神通「え…?」

川内「隙間から明かりは漏れてるし…居るよ、誰か此処に」

神通「でも、どうやって確かめましょうか…」

瑞鶴「…ノックしてみたら?」

川内「ん…正攻法ね、やってみる」

コンコンッ

川内「うおーい、那珂ー。お姉ちゃんだぞー」

川内「お前のお姉ちゃんだぞー、神通も居るぞー。開けておくれー」

翔鶴(…開けてくれるのかしら)

ガチャ

川内「!」

瑞鶴「鍵が開いた…」

キイイ……


那珂「…」

川内「あ…やっぱり居た!那珂!」

那珂「…本当?本当に本当の那珂ちゃんのお姉ちゃんなの?」

川内「そうだよ?お姉ちゃんよ!」

那珂「本当のお姉ちゃんならこれが出来るハズでス」


那珂「マリーアントワネットのものまねー」テッテレー

瑞鶴(ええええええええ)

川内「昼戦で落せないなら、夜戦で落せば良いじゃない」キラキラ

瑞鶴(答えるんだ…)

キィィィィィ……!

那珂「わあ…とっても夜戦オタク…やっぱりお姉ちゃんだ!」

川内「そうだー!お姉ちゃんよー!」

神通「私も居ますよ、ええと…那珂、さん」

那珂「那珂ちゃん!那珂ちゃんって呼んでよ!」

神通「え、えと…那珂…さんっ!」

那珂「ああもう…」ハァ

川内「ふふ…久しぶりだね、元気してた?」

那珂「…うん!アイドルは元気が大事だから!」

川内「相変わらず変わってなくて良かった…これからは一緒に住めるね」

那珂「うんっ!」


瑞鶴「…まあ、その、めでたしかな?めでたし」

翔鶴「じゃないかしら」

川内「あ…ええと…」

瑞鶴「?」

川内「その、ね…」

神通「…不束ものですが、姉妹共々、これから宜しく御願いします」

川内「あー!私が言おうと思ったのにー!」

神通「御免なさい、姉さん」フフ

川内「むー」プクー

瑞鶴「あはは……けどさ…今日、可成りの数の仲間が入ったわよね」

翔鶴「私達も含め、ね」

川内「聞いたんだけどさ、何か大変な事に成ってるんだよね?このお星さまが」

瑞鶴「もう聞いてたんだ…うん、何だか話のスケールが大きく成ったのよ」

川内「うんうん…でも、私ら姉妹が揃ったからにはもう大丈夫だから!艦隊を勝利へと導くから!」

川内「特に、夜戦でねっ!夜偵と照明弾とかでばっちりよ!」ビシッ

神通「私も、非力ながらも手伝わせて頂きます」

神通「華の二水戦の一人の力、御見せします」

瑞鶴「ええ、宜しくね!」

翔鶴「…さあ、私達も、そろそろ戻りましょう」

那珂「えー、もう戻っちゃうの?」

瑞鶴「うん、軽巡洋艦の寮が騒がしい理由を突き止めに来ただけだから」

川内「そっか…じゃあ、また今度ゆっくり話そうね」

那珂「約束だよ?」

瑞鶴「うん、きっとね!」

翔鶴「軽巡洋艦の良さも、一杯聞きたいです」

川内「ふふっ、今度ね?」

瑞鶴「ええ!」

那珂「…あ!提督に伝えて欲しい事が有るの!」

翔鶴「何?」

那珂「…お姉ちゃん達を見つけてくれてありがとー!、って…御願いしちゃっていい?」

瑞鶴「ん…オッケーよ!」

那珂「えへへ…じゃあね!」

瑞鶴「ええ、また」

川内「明日から、宜しく御願いしまーす!」

神通「宜しく、御願いします」ペコリ

ーーー司令室ーーー


武蔵「…以上が、報告と成る」

デデデ「ふうむ…敵の新兵器か」

エスカルゴン「元ネタが特攻兵器なのをミサイルにするって小洒落てるでGESなあ」

比叡「それで済む問題じゃないですよぅ…とってもヤバかったんですからね!?」

榛名「ま、まあまあ…」

デデデ「そして、敵の邪魔か…」

大和「…」

デデデ「奴らも、本腰を入れて来ていると言う事か」

エスカルゴン「今後の戦いは厳しく成りそうでGESなあ…何か頼りに成りそうな勢力を得ないと、我々の戦力じゃ勝てないでGESよ」

大和「…早くも、行き詰まりですか…」

デデデ「いや、そうとも限らんZOY」

比叡「?」

武蔵「…ほう、何か有るんだな」

デデデ「うむ…とっておきの、頼りに成る同盟国が…」

エスカルゴン「…フロラルド国、でGESか」



ーーーフロラルド国 首都セクトラトアーーー


タランザ「セクトニア様ー、お茶を御入れしましたー」

セクトニア「うむ、済まんな…」

コト……

セクトニア「…」ズズー

タランザ「…それにしても、ダークマター…昔に滅びた闇の一族が…懲りないのね、全く」

セクトニア「…そうだな、だが…妾は何とは無しにそんな気はして居た」

タランザ「…そうなのね??」

セクトニア「うむ…狂気を掲げ、世界を握ろうとしたのは只三つ」


セクトニア「一つは奴ら、一つは我等、もう一つは妾」

セクトニア「そして、奴らが最初にポップスターに侵攻し、デデデと星の戦士カービィが踏破した」

セクトニア「その際に奴らはダークマインドと言った置き土産を置き、散々に関係のない者を踏み躙ってくれたじゃないか」

タランザ「…ええ、外道め、一度血に手を染めた我等が言えた立場ではないけど…」

セクトニア「だが…悪人が前を向き、正しく歩いては成らないと言う法則は無い。ならば我等は、再び奴等に対抗する者達を全面的に支援しよう」

タランザ「デデデや艦娘…奴等が従えてない方の深海棲艦勢力、そして星の戦士。なのね」

セクトニア「ああ…先ほど、この国の兵士達に動員令を下した」

タランザ「ああ…確か…巨大な戦闘組織を作るとかで…」

セクトニア「…『ファインフィールド飛行防空隊』 『ロリポップランド狩人の会』」

セクトニア「『オールドオデッセイ騎士軍』 『ワイルドワールド多目的兵士団』 『エバーエクスプロージョン陸軍』」

セクトニア「…『フロラルド皇国 王立国教騎士団』を、一つの組織に移動させた」

タランザ「…殆ど全部の兵力を移動させたのね…まるで、大軍隊、ですね」

セクトニア「ああ…そうだとも、大軍隊だとも。だが今度の敵は…星の戦士でも、銀河戦士団でも、宇宙でもない」

セクトニア「今の妾の…今の我等の敵は…暗黒の化身、ダークマター一族だッ!!」


セクトニア「上等ではないか…闇と言う闇に、黒と言う黒に。奴等の死体を積み上げよう…!」

タランザ「…いよいよ、本腰を入れるのですね、戦に」

セクトニア「力は守る為の物、治める為の物、己の成すべき義務を果たす為の物だからな」

セクトニア「戦いの為に、殺しの為に使う奴等は、駆逐せねば成らん、駆逐してやらねば成らん。望み通りに」

タランザ「了解しました…このワタシも、貴方様に付いて行く覚悟。存分に御使い下さい…」

セクトニア「ならば一つ言おう、戦場で勝手に死ぬのは許さん。どんな失敗しても、どんな成功をしても、必ず帰って、報告しに来い」

セクトニア「必ずだ…この命令、反古にしたら許さんぞ?タランザ…」

タランザ「…仰せの侭に、セクトニア様」

セクトニア「…良い子だ」フフ







第五話 『絵画とU-ボートと鬼と艦隊迎撃と序でに港湾破壊と(ry』

おしまい


ーーー次回予告ーーー


雲龍「…え?私達が次回予告…?」

瑞鶴「余り出番が無かった分だってさ、頑張って」

天城「え、えええ…」


雲龍「えと…次回のお話は…」

天城「今日届いた絵画、実はその絵画は、絵の世界へと誘う魔法の絵画だった?」

葛城「何々…鍵と成る魔法の絵筆が、その扉を開き、デデデ達に新たな光を示す…ふんふん」

天城「新たなる住民、新たなる人物」

雲龍「新たな敵に…新たな存在。何もかもが新しい発見の数々」

葛城「そんな新しいだらけの世界を、我等が提督は自らの矛と成すか、悪魔と成すか!」

葛城「…こんな感じで良いの?」

雲龍「良いんじゃないかしら…」ナデナデ

葛城「んぅ…///」

天城「ああっ、雲龍姉様!私にも!」

雲龍「はいはい」ナデナデ

天城「…うふふっ…♪」


瑞鶴「…えー、そんなこんなで、次回は第六話!『絵画の世界の奇妙な冒険』です!」

葛城「次回も、サービスサービスぅ!」

瑞鶴「言うと思った!」



おまけ 『恋に悩む独身達』


ーーー金剛の部屋ーーー

金剛「…」


マホロア「アーイーとーゆーうーきーはコートバー♪」

アドレーヌ「かーんーじーあーえーれーばちーからー♪」

マホロア「きーんっ、きーんっ」

アドレーヌ「きんぐっ、げぇーなぁーッ」

金剛「…あの、五月蝿いデス」

マホロア「めたるぅぅおぉぉぉばぁぁぁまんっ、きんぐっ、げぇぇぃなぁーっっ」

アドレーヌ「うーーーーーぅぅっ!わぁーーーーーおッ!!」

金剛「五月蝿いデスッ!!」バンッ!!

マホロア「ヒィッ」ビクッ

ピッ

金剛「うーーーーーわーーーーぉ、じゃないヨ、うーーーーわーーーぉじゃ」

マホロア「ハイ、御免なさいダヨォ」

アドレーヌ「うーーわぉーーーじゃ無かったです、ごめんなさい」

金剛「大体サー、私と恋の相談して欲しいって言うから、バレちゃうと行けないからって自室に呼んだんだヨー?」

金剛「何で突然カラオケ歌ったノ?」

マホロア「むしゃくしゃシテテやった、反省はしているヨォ」

アドレーヌ「…私は、マホロアに巻き込まれて」

金剛「…ちゃんとお話をしましょうネ、イイデスカー?」

アドレーヌ「はい…」

マホロア「ハイ」



金剛「そもそも、マホロアは誰と付き合いたいんデスカー?」

マホロア「ウウン…まだ決まってないんだよネェ」

アドレーヌ「私はデデの旦那だけど…ライバルが多いしなあ…」

金剛「そもそも、今の提督が恋に積極的であるかどうかが疑問ネー」

アドレーヌ「むー…難しいなぁ…」

マホロア「コンナに沢山の美少女達に囲まれておいて流石に好きな子が一人も居ない…何て事は無いと思うケドォ」

金剛「…まあ、今はそんな暇が無いのカナ」

アドレーヌ「確かに…ダークマターの勢力と戦ってるんじゃぁね…」

金剛「…まあ、マルクは恋人持ってる訳デスし、ここはマホロアの恋人を決めてあげましょうネ」

マホロア「え?イイノ?」

アドレーヌ「良いんじゃない?」

金剛「…先ずは、候補を誰にするか、デスね」

金剛「ローアのクルーには…興味は無いノ?確か女の子が殆どだった様ナ」

マホロア「イヤ、公私混同しちゃ駄目デショ」

アドレーヌ「変な所できちんとしてるのね…」

金剛「うーん!じゃあ…明石はどうデース!」

マホロア「あの人の隣ガスが居るし」

アドレーヌ「まだ付き合ってないわよ?」

マホロア「そう言う問題じゃないノ、競争相手は出来るダケ減らしたいんダヨネェ」

金剛「ううん…となると、艦娘しか居なく成っちゃうネー…」

アドレーヌ「…誰が良いかしら」

マホロア「ウーン…U-511って子も気になるナァ」

金剛「oh、貴方ロリコンデスネー?」

マホロア「…デモ、トモダチ止まりに成りそうダヨネェ」

アドレーヌ「…もう、独身をアイデンティティーにしたら?」

マホロア「…アイデンティティー?」

アドレーヌ「うん、周りと違って恋人は持たないけど…別に恋人持たないからって悪い訳じゃないし」

金剛「デスね、一つの道としては有りとは思いマース」

マホロア「…!」

マホロア「思いついたんだけどサァ、人じゃなくてもイイヨネェ?」

金剛「…ハイ?」

アドレーヌ「え?まあ…二人が真に分かり合えるんだったら?」

マホロア「だったら、妖精とか船とかでも良い訳ダネェ」

金剛「…マホロア、貴方」

マホロア「候補は…リボンちゃん、ローアの二つに絞られたネェ」

アドレーヌ「ちょ、リボンちゃんはまだしもローアって駄目でしょ!?生物的に!」

金剛「Wow…マホロアはイっちまったネ、コイツ未来に生きてるデース」

マホロア「先ずは、リボンちゃんとお話する所から始めて来るネェ」

アドレーヌ「ほっ…いや、ほっじゃないわね…い、一線は越えないでよ?」

マホロア「?一線?超えないよ?恋人に成るだけダカラ」

マホロア「恋人に成るにはどうしたら良いと思ってたノォ?ネェネェ、答えてヨォ」

アドレーヌ「え、いや、その…///」

マホロア「…ふーん、スケベダネェ」ニヤニヤ

アドレーヌ「す、スケベじゃないもん!!その顔ウザいから止めて!!」

金剛「まあ、リボンはなんだかんだ社交的だし…大丈夫ネ、きっと!」

マホロア「ふふん、そう言って貰えるとヤル気が出るヨォ!」

アドレーヌ「…私も、早く旦那の事捕まえないと」

金剛「oh、提督を捕まえたくば、私を倒してからにするネ!」

アドレーヌ「金剛さんが…?」

金剛「YES!幾らFriendでも容赦は要らないネ、存分に掛かって来るデース!」

アドレーヌ「…ふふん、じゃあ、絵が実体化する能力でやっつけちゃうから!」

マホロア「…ボクは安全圏でリボンちゃんとお話…っと」

アドレーヌ「でも、告白するのは結構大変だって聞くよ」

金剛「マホロア、アナタも安全圏だからって油断してたらダメヨー!」

マホロア「分かってル、慢心は失敗の元。ダヨネェ」


マホロア「…フゥ、金剛、アドレーヌ、今日は有り難うダヨォ」

金剛「イイデスヨー!」

アドレーヌ「また、その後の状況とか聞かせてよね?」

マホロア「ウン、そっちこそネェ」

金剛「では、今日は解散ネ!」

マホロア「ウン、絶対にマルクを超えるカップルに、ボクは成ル!」ドン!!

アドレーヌ「私も旦那を本当の意味で旦那って呼べる様に…うへへ…///」

金剛「フフフ、面白く成りそうデース」

マホロア「…じゃ、お休みダヨォ」ガチャ

アドレーヌ「お休みなさーい」

金剛「ハーイ!Good Night!」




『恋に悩む独身達』、お終い。

恒例の新しい登場人物紹介。

U-ボート IXC型潜水艦 U-511 (CV:茅野愛衣)
深海棲艦後期型軍に鹵獲され、データを色々抜かれた艦娘。
姉を人質に取られた挙げ句に上層部に伝え忘れられて姉を近代化改修の餌にされてしまった。
今は伝え忘れた軽巡棲鬼と姉を食べた艦を自分也にでも倒そうと誓っている。
そんな、儚い外見に反して心が可成り強い子。そして純真

重巡洋艦 ネ級 (CV:甲斐田裕子)
エロい事と迷惑な事が大好きな困ったちゃん。
何をするにでも気まぐれに任せるので次の行動が読めない。
自分のあそこにキたU-511を色んな意味で苛めたいと言っていたわりには彼女に告げ口して敵の気を引かせてこっちは逃げたりと、本当に読めない。
お仕置きは喰らっても別に気にも止めないが、ご飯抜きが一番ツラいらしい。

軽巡棲鬼 (CV:榊原佳子)
プププランド強襲艦隊を組み、旗艦を勤めていた、軽巡の名に合わぬ装甲の頑丈さが深海棲艦。
やる気が有るうちは戦闘に積極的に参加し、相手を最後迄叩き潰そうとする。
だが有るうちは、なので無くなってしまうと大好きな戦争ですら投げやりに成ってしまう。
やる気が無くなる原因は主にネ級の悪ふざけ。
鬼なので力はめっぽう強い。

軽巡棲鬼のCV間違えた。榊原良子ね

雲龍型航空母艦1番艦 雲龍 (CV:川澄綾子)
デデデに注文され、カスタマーサービスの元から姉妹共々送られて来た艦娘。
確保されたのは可成り前の様で、置いて行った葛城を気にしていた。
余り活躍出来なかった関係上、良い艦載機を欲しがる。
雲の様にふわふわとした性格だが、妹達をとても可愛がっているのは確か。

雲龍型航空母艦2番艦 天城
姉と同じ経歴でデデデの元にやって来た艦娘。
ここに来たばかりで日が浅い為に着物を着込んでいる。
柔らかな姉と活発な妹に挟まれる事が日々の幸せ。

雲龍型航空母艦3番艦 葛城
姉二人と違って、カスタマーサービスに鹵獲される事無く地球にて奮戦していた。
しかし地球方面侵略隊が去った後に、単体で乗り込んで来た空母棲鬼に打ちのめされ、そのまま深海棲艦後期型軍の手に。
その後は彼女の気まぐれで、港湾棲姫を助けるついでに袋詰めの状態で艦娘達の手に渡された。
袋から出て最初に見た瑞鶴に改めて惚れ、尊敬の念を更に高めた。初めて見た生き物を母と思う雛鳥の様に。

翔鶴型航空母艦1番艦、翔鶴
雲龍と同じ経歴で、姉妹共々デデデの元に渡った艦娘。
瑞鶴とは想い、想われる仲睦まじい関係。
おっとりとしているが、戦闘時には敵に牙を剥く事の出来る覚悟の強さを持っている。

翔鶴型航空母艦2番艦 瑞鶴
妹の瑞鶴。姉の翔鶴の事がとても大好き。
戦闘時には可成り機転が効き、咄嗟に矢で敵を倒したりと可成り戦闘慣れして居る。
その為か、葛城からとっても尊敬されている。

川内型軽巡洋艦1番艦 川内(改二)
雲龍達と同じ経歴でデデデの元にやって来た。
三度の飯より夜戦と妹が好き。
フランクな振る舞いだが戦闘に関してはベテラン級の動きを見せる。
主砲も魚雷も追加しない、追加する装備は探照灯、照明弾、夜偵で十分!

川内型軽巡洋艦2番艦 神通(改二)
川内姉妹の次女、とても清楚な振る舞いをする大和撫子。
姉と同じく戦闘経験は優れて居り、絶対に諦めない心も合わさってとても頼りに成る。
その実力を鈍らせない為に訓練は怠らない様にして居る。


深海棲艦 最新型多目的潜水艦 ソ級
U-511のデータを元に作られた潜水艦。
実験体が作られていたが初陣に出され、撃沈される。
深海棲艦のカ級ヨ級よりも優れた性能を持つ。


アドレーヌ (CV:野中藍)
絵の勉強をする為に地球から何らかの方法でポップスターにやって来た女の子。
ポップスターの空気に触れながら勉強しているうちに、絵を実体化させる力を得た。
嘗てデデデ達と一緒にダークマター一族と戦い、それ以来からデデデの事を慕っている。

それではお待ちかね、第六話。スタートー


ーーーデデデ城ーーー


フーム「…」

リボン「…何で、この絵…額縁だけで何も書かれてないんでしゅかね」

フーム「知らないわ…後で何か書くんでしょ」

リボン「うーん…」


球磨「…お、二人とも、何してるクマー」

U-511「な、何してるの…?」

フーム「あ…ええと、球磨さんに…ユーちゃんね、こんにちわ」

リボン「ユーちゃん、こんにちわでしゅ!」

U-511「は、はい…guten tug…」

フーム「ねえ球磨さん、この絵画…どう思うかしら」

球磨「絵画…?」

フーム「何の為にこんな物を…今はそれどころじゃない筈なのに…」

U-511「…でも、おっきいね…」

球磨「んー…何か額縁のデザインが…マジルテから持ち帰った絵筆に凄く似てるクマ」

フーム「ふーん…?」

リボン「その絵筆、何処にありましゅか?」

球磨「…木曾もさ、あんな事が有ったから…木曾に再び何が有っても大丈夫な様に預けておいたクマー」

フーム「じゃあ、今は木曾さんが持ってるの?」

球磨「クマ、木曾はカワイイ奴だクマ、姉ちゃんは凄く心配なんだクマ」

球磨「それでなくても、木曾はキチンとあの絵筆を正しく使える、大丈夫だクマ」

フーム「へえ…貴方の妹…ううん、艦娘さんの妹は一杯良い子が居て良いわね」

フーム「私の弟は…良い子、何だろうけど…ものぐさな所とかめんどくさがり屋が目立つけど…」

フーム「…それでも、なんだかんだ伊座って時には責任を持って行動してくれるの」

リボン「へー」

球磨「何にせよ家族は大事だクマ、艦娘は姉妹は居ても親は居ないから…親も大事にするクマよ」

フーム「!…ええ、分かってるわ」


球磨「…で、この謎の絵画…どうするクマ、木曾に言って絵筆を使ってもらうクマ?」

フーム「そうねえ…このまま白いだけと言うのも…」

U-511「…木曾、さん…今何処に居るのかな」

フーム「…探す?」

球磨「うーん…提督も探してたから直に見つかるとは思うクマ」

U-511「そうなんだ…」

リボン「じゃあ私達も探しましゅか?」

球磨「クマ、皆迷わない様に…」


「おーい、木曾っちー。出て来ーいー」

フーム「あ…誰かしら、ええと…」

球磨「うぉー、北上だクマ!」

北上「あ…球磨っちじゃん、どしたの?こっちは木曾っち探しててねぇ」

球磨「こっちも丁度木曾を探そうと思ったんだクマ、一緒に探すクマ」

北上「お、良いねえ…流石に城には出ていないし、直ぐ見つかると思うよー?」

フーム「っていうか、何処に行ったのか心当たりは…?」

北上「無いよ、起きた時にはもう居なかったし」

球磨「お前が寝坊助なだけだクマ」

北上「えー…そうかな…?」

球磨「クマ」

フーム「…じゃあ、皆で手分けして探すしか無いわね」

リボン「はい、皆で探しまちょう!」

球磨「…じゃあ、バラバラに別れて探すクマ」

北上「集合はこの絵画の前で良いよね」

フーム「じゃあ、探しましょ!」

U-511「見つけたら…どうしたら良いかな…?」

球磨「此処迄連れて来て欲しいクマ」

U-511「うん…分かった、探してみるね」

北上「じゃ、木曾っち捜索作戦、スタートー」

リボン「おー!」


ーーーーーー


フーム「…って言う訳なの」

長門「ほう…木曾を探しているのか」

フーム「ねえ、何か知らない?」

長門「…陸奥、何か知っているか」

陸奥「…ええと、余り遠くじゃないけど、町に降りるって言ってた様な…」

フーム「あら…北上さんの言う事外れちゃったわね…」

長門「共に探しに行こうか?一人では何かと危険だ」

陸奥「町なら、直ぐそこだけど…何が起こるか分からないものね」

フーム「あ…!ありがとう!長門さん、陸奥さん!」

長門「構わん、これも国を守る者の使命だ」

フーム「…よーし、じゃあ町へ降りましょう!」

長門「ああ、行くぞ!」


ーーーーーー


球磨「ガス、何か知らないかクマ?」

ガス「木曾の居場所ォ?んな事言われてもなあ…」

球磨「割と急ぎの用事なんだクマ、提督だって探してるクマよ」

ガス「うーん…アイツは…軍刀を強化して欲しいって来て…それっきり来てないからなあ…」

球磨「クマー…そうかクマ」

ガス「悪いな、役に立てなくて」

球磨「うーん…明石さんなら何か知ってるかクマー?」

ガス「明石さんか…でも今めっちゃ忙しいらしいから、余り声をかけない方が良いぜ」

球磨「どうしてだクマ?」

ガス「何かさ、小さいボディに絶大な破壊力の防衛対地対空ミサイルを作ってるんだってよ」

球磨「ほぉ…何だか本当に戦争に成ったって実感出来るクマ」

ガス「笑い事じゃねえぜ?もし欠陥が有ったらミサイルが役に立たなく成っちまう」

ガス「それに、素材とか色々込みで…もう大変ったら無いぜ?」

ガス「…それでも、頑張る明石さんも綺麗だけどな」ボソッ

球磨「ん?何か言ったクマ?」

ガス「な、何も言ってねえよ?!空耳じゃねえの?」

球磨「じゃ、また来るクマ」

ガス「おう、気をつけてな」

スタスタスタ…


ガス(…あぶねー、聞かれてたら色々とめんどくさい事に成ってたぜ…)


ーーーーーー


北上「んー…居ないなあ…もしかしてもう、外に居るとか…?」

U-511「多分…」

北上「…うーん、外を探してみる?」

U-511「はい…!」


「あら~?何か探し物~?」

U-511「っ!」ビクッ

北上「この甘ったるい声…龍田さん?」

龍田「あら~、新しい潜水艦の子も居るのね?初めまして~」

U-511「…」サッ

北上「…ん?何であたしの後ろに隠れるのさ」

U-511「…ユー、この人…怖い」

龍田「あらぁ…怖がられちゃってるかなぁ~?」

北上「そりゃ潜水艦絶対殺すオーラ出してりゃねぇ」

龍田「ふふふ…御免為さいね~」

U-511「…北上、さん、早く外に行こうよ…ね?」グイグイ

北上「ビビり過ぎだっての」

龍田「ふふふ……ねえ、誰を捜してるの~?」

北上「木曾っち、何か知らない?」

龍田「あー…お外に行くって言ってたわ~」

北上「げ…やっぱり外かぁ…ありがと、探してみるねー」

U-511「早く、北上さん…」グイグイ

北上「はいはい」


龍田「…潜水艦、怖がられちゃったかぁ」

龍田「…まだちょっと、お付き合い…苦手ねぇ」

ーーーーーー

リボン「…こう言う時、大抵はお外に居る筈でしゅ」パタパタ

リボン「だから、空中偵察でしゅ!」

リボン「…にしても、結構広いでしゅ、ププヴィレッジ」


トッコリ「よおリボン!こんなとこで何してんだ?」

リボン「あ、トッコリしゃん!いま木曾しゃんを探してる所なんだけど…知らないよね」

トッコリ「あ、馬鹿にしてるなオマエ!」

リボン「いや、感じ悪いって聞いたから教えてくれないと思っただけでしゅ」

トッコリ(…否定できねぇ)

リボン「じゃあ、わたち忙しいからこれで…」


トッコリ「…もうちょっと刺々しくするの止めた方が良いのかぁ…?」

トッコリ「あーちょっと、ちょい待ってくれよ」

リボン「?」

トッコリ「その…木曾?ての?どんな姿だったよ」

リボン「セーラー服にマントを羽織った海賊っぽい人でしゅ」

トッコリ「ああ、そんな奴なら今キュリオの家の方に行ったぞ」

リボン「本当でしゅか?!」

トッコリ「あぁ、空飛んでいたら見えたからよ」

リボン「そうでしゅか…ありがとうございましゅ!」

トッコリ「…木曾の事好きだなー、木曾って奴、そんなにカッコいいのかよ?」

リボン「はい!間近で見ればとってもカッコいいでしゅよ!」

トッコリ「そ、そうかよ…早く会いに行ってやった方が良いんじゃねぇの?探してんだろ?」

リボン「はい!」

トッコリ「じゃあな!オレはここでさよならするぜ」

リボン「はい!意地悪ばっかりかと思ったけど意外と優しいんでしゅね!」

トッコリ「…そ、そうかよ…」

リボン「では、また今度ゆっくりお話しまちょう!」

トッコリ「ん、今度なー」

パタタタタ……

トッコリ「…」

ーーーーーー

球磨「…むー、中々見つからないクマ」

球磨「…もしや、もう外に居るのかもしれんクマ…」

球磨「…仕方無いクマ、外に探しに行くクマ」スタスタ


ドカッ!

球磨「クマ!?」

「おぶ!?いきなり何事ZOY!?」

球磨「あ…提督、ごめんクマ」

デデデ「あ…ああ、何だ球磨かクマ…キチンと前を見て歩くクマ」

球磨「クマクマ言うの止めるゾイ、提督にはゾイという立派な口癖が有るゾイ」

デデデ「微妙にパクるでないZOY!」

球磨「提督こそー」

デデデ「ぐぬぬぬ」

デデデ「…お前も、木曾を探しているのかクマ」

球磨「いい加減パクるの止めろクマ、ぶつよ?」

デデデ「…ハイ」

球磨「探してるクマ、木曾の事…城の中には居ないみたいだクマ」

デデデ「と言う事は外か…うーむ」

球磨「出るクマ、外」

デデデ「…出るか」

球磨「こんなに良い天気だし、外に出なきゃ損するクマー」

デデデ「…」

球磨「さ、付いて来るクマ、提督」

デデデ(何でワシがリードされているZOY?)


ーーーデデデ城 玄関ーーー

スタスタスタ……


「あっ…あそこに居るのって提督?」

デデデ「…お?」

「奇遇だな、まさかこんな形で合流するとは」

球磨「…クマ?」

デデデ「…長門、陸奥、フームに北上にユー、お前達も木曾を探していたのかZOY?」

長門「ああ、フームにどこに居るのか知らないかと聞かれたからな」

フーム「デデデもホントに探してたのね」

北上「おーッす、提督ー」

デデデ「そうか…じゃあま、長話はこれぐらいにして、行くべき所は一つだZOY」

陸奥「ええ…」

長門「うむ…」

北上「いざ行かん、外へ…だね」

球磨「クマ」

長門「ああ、外に行けば見つかるやもしれん」

フーム「リボンが戻って来ないのが気になるわ…もしかしたら、もう見つけてたりして」

陸奥「じゃあ、余計に早く外に探しに行かなくちゃね?」

デデデ「よーし…では」

球磨「もの共、球磨に付いて来るクマー!」

北上「おー」

デデデ「……(´・ω・`)」

U-511「えと…元気、出して下さい…」

ーーーププヴィレッジーーー


デデデ「…とは言うものの、何処を探すZOY」

北上「木曾っちの事だから…サモさんとこに居るんじゃないの?」

長門「サモか…」

球磨「まー、木曾ならそう言う所に来そうだクマね」

フーム「でもサモさんから木曾さんが来たって話は聞かないわ」

U-511「…取り敢えず、誰かに聞いてみる…?」

陸奥「そうね…一先ずはそれで行きましょう」

デデデ「では、情報収集スタートZOY!」

ーーーーーー

ププヴィレッジじゃなくてププビレッジじゃね?

>>437
レン「どっちも似た様なもんじゃろ?」


ーーー数分後ーーー


北上「…キュリオの家、ねえ」

デデデ「何で態々そんな所に」

陸奥「…その絵筆の事、キュリオさんから聞きたかったのかしらね?」

フーム「まあでも、居場所は特定出来たわ…早速キュリオさんの所に行きましょう!」

球磨「クマ、さっさと木曾を連れて帰るクマー」

調べてみたらププビレッジだった…
でも字面はププヴィレッジの方がカッコいいんでこのままにします。


ーーーキュリオの家ーーー


キュリオ「…成る程のぅ」

木曾「キュリオの親父、これも古代プププ文明の遺産って奴なのか?」

キュリオ「…流石にそこまでは特定できんのう」

キュリオ「でも、その絵画とこの絵筆が関係しているのは間違いないじゃろう」

木曾「そうか…キュリオの親父も見に行くか?絵画は結構大きいんだ」

キュリオ「おお、是非共」

コンコン

キュリオ「?どなたかな」


デデデ「邪魔するZOY」

北上「ここに木曾っちは…あ、居た!」

フーム「やっと見つけたわ」

木曾「?俺の事を探していたのか?」

球磨「クマ、お前、ねーちゃんが預けた絵筆持ってるクマ?」

木曾「ああ」

球磨「そうかクマ、じゃあそれをもって絵画の元へ行くクマ」

キュリオ「おお、それなら丁度いい…わしもお供させて頂く」

木曾「丁度な、キュリオの親父とその話をしていたんだ」

長門「そうだったのか?」

木曾「ああ、仕組まれたみたいに良いタイミングだな」

デデデ「なら早速付いて来るZOY」

フーム「キュリオさんも一緒に!」

キュリオ「勿論だとも」

木曾「じゃあ、早い所向かおうぜ」

球磨「クマー」


ーーーデデデ城 広間 額縁の前ーーー

北上「ほいほーい、ここですよー」

キュリオ「ほおこれが…何とも奇怪な、それでいて芸術的な…」

陸奥「…何も絵が描かれてないのが残念だけどね」

球磨「木曾、絵筆を出すクマ」

デデデ「そうだ、出してみるZOY」

木曾「…」ゴソゴソ…


懐から虹色の筆先、幾何学的な色と模様の持ち手の絵筆を取り出す。
すると、絵画と絵筆が微かに光り出す。

長門「む、光っている…?」

デデデ「試しに、掲げてみるZOY」

木曾「分かった…」スス


絵画に向かって絵筆を掲げると、絵筆が突然独りでに浮かび出した。

球磨「く、クマ!?浮いたクマ!」

北上「おぉー、何か起こるの?何々?」

フーム「…デデデのカンも結構冴えてるのね、確かこれ絵筆と関係ありそうだって手に入れたんだったかしら」

デデデ「ワシのカンも、ワシの艦も冴えているZOY」



シャラララララララ……


絵筆はそのまま、白い絵画に絵を描いて行く。
特徴的な筆遣いが、これまでに無い絵を生み出す。


長門「おお…」

フーム「まあ…綺麗ね!」

北上「綺麗…?」

絵筆は絵画に絵を書き終えると、そのまま木曾の手元に戻った。


キュリオ「これは…何と言う芸術…」

キュリオ「まるで、昔の遺跡に書かれている様な絵じゃ」

デデデ「むー…これは一体…」




「皆しゃーんっ!遅れて御免なさいでしゅー!」

「おーおー、やってるねぇ」

フーム「その声…リボンと…おぇ!?タマネギ臭いわ!」

グリル「んだと?!初対面に向かって失礼な!」

デデデ「お前…あの時のちびっ子魔女かZOY?」

グリル「おほん…そうだよ、ちょっと予感がしたからね…ここを見回りに来ていたらこの子と出会った訳よ」

リボン「グリルしゃんって言うんですって!」

木曾「…よぉ、久しぶりだな」

グリル「久しぶりだね…ねえデデデ、何だかまた部下が強く成ってんじゃん?」

デデデ「当然だ、訓練は欠かせないZOY!」

グリル「へぇ…意外に早いね、あと2年ぐらいは掛かると思ってたけど…」

長門「?どういう事だ」

グリル「んー…まあ、此処で話すと長く成るからね。この絵画の『中』に入ってからで良い?」

球磨「…中?」

フーム「ちょっと待って、いきなり過ぎて何が何だか…」

北上「そうだよー、最初っから順序を追って説明してくれるかな」

グリル「そっか、うん、ボクちんは構わないよ?」

グリル「良ーく説明するから、耳の穴良ーくかっ穿じって聞いてよ?」

キュリオ「では、この絵画と絵筆は何なのですか?」



グリル「…ボクちんの師匠、『絵画の魔女ドロシア』と妹の『ペインシア』。その二人を作った人物…少なくとも、その人が作ったね」

グリル「その人は確か粘土で色んな物を作るのが得意だったかな、その額縁を触ってご覧」

デデデ「む…お、確かに粘土みたいな触感だZOY!」

グリル「でしょ、その人は多分、粘土で額縁を作ってからお付きの友達に『ドロシア』を描いて貰ったんだろうね」

フーム「初めて聞くわね…ドロシアって人なの?」

グリル「人っちゃ人だね、うん、魔女だけど」

グリル「その人と妹さんは絵を実体化させる術の持ち主でね、ボクちんはその技術を伝授されたのさ」

グリル「それでね、星々を回ってる時に暇ーになったんで一人の女の子にその技術教えちゃったんだけどね」

リボン「ちょっと待ってくだしゃい、絵を実体化させる技術って何でしゅか」

グリル「絵に命を吹き込む技術…簡単だよ、師匠から教わったんだもん」

グリル「でも詳しくは教えないよ、企業秘密だから」

木曾「…とどの詰まり、お前はその絵の魔女の弟子って訳か」

グリル「その通り、彼奴らに狙われる事を予感して、この額縁を真っ白にして何処かに放置し、絵筆も別の場所に置いたのもボクちんだよ」

陸奥「…そうなの、へえ」

デデデ「い、色々とまあ…スケールが大きいZOY」

フーム「…?待って、さっきの『中』といい…この先に世界が有る様な言い分ね」

グリル「そうそうそうそう、キミってばカンが良いねー♪」

長門「…何が有るんだ」

キュリオ「是非共、教えて下さらぬか?」


グリル「…詳しくは先で話すけど、この額縁にはね…師匠が絵にし、『世界』としてこの絵画の中に封印されている」

グリル「その『鍵』として魔法の絵筆が必要…だから、その入り口を真っ白にした上で、離ればなれにさせたのさ」

グリル「これであいつらには絶対に手が出せない、この封印を解く様な連中はあいつらに対する対抗勢力だけって訳」

U-511「…あ、あの…あいつらって…?」

球磨「そうだクマ、あいつらって何だクマ」

グリル「……『ダークマター』、君らの宿敵だよね?」

デデデ「!」

グリル「…師匠は知ってたんだよ、そう言う奴等が必ずこの星を奪いに来るって」

グリル「だから師匠はこの絵画に封じ込めたのさ、自分が世界を絵に変えて、奴等の手から」

グリル「そして予感もしていた、ダークマターに対する抵抗力が現れる事も」

グリル「その抵抗力こそが、この封印を解いた者達であると」

木曾「…つまり」

グリル「…そー、まあ君らがその『抵抗勢力』って訳だ」

グリル「師匠の予想ってば、当たるモンなんだねえ」

デデデ「…全部、お見通しだったのかZOY」

グリル「うん…もう一度、ね、大雑把に纏めると…」


1:ドロシアがダークマター一族の接近を予測し、ある文明を絵に変え、絵画の中に封印する。

2:昔からの弟子であるグリルに自分と妹共々、その絵画の白紙化を頼み、そのまま絵の中でこの世界との繋がりを一時的に断たれる。

3:そしてドロシアから与えられた魔法の絵筆と絵画を離ればなれにさせ、そのまま星々を巡って只の魔法使いを自称しながら旅をしていた。

4:暫くの長い間の紆余曲折有りて、デデデ達が魔法の絵筆と絵画の両方を図らずも入手し、封印を解く。これによりデデデ達がダークマター一族に対する抵抗勢力と言う事に。

グリル「って事…いきなり、捲し立てる様に言っちゃってゴメンねー?」

デデデ「…まあ、その、大丈夫だZOY…何となく分かった」

フーム「つまり…味方なの?」

グリル「モチロン」

デデデ「…で、この絵画の絵は入る事が出来て…その中にお前の師匠、ドロシア達が待ってると」

グリル「モチのロン!」

北上「…世界を絵にして封印するって凄い奴だねぇ」

グリル「世界っていうか一つの国だけどね」

リボン「…それでも凄いでしゅね」

キュリオ「何と言う…」

グリル「…ていうか、中で詳しく話すって言ったけど、ここで話しちゃったね」

木曾「そんな事情じゃ仕方無いな」

長門「…まあ、本当なのか…中に入って確かめようじゃないか」

グリル「そーだね、百聞は一見に如かず、だよ」

デデデ「では、早速中に入るZOY…良いな?」

北上「だいじょーぶだよ」

キュリオ「新たな発見の予感です、退く訳には行きませぬ」

フーム「私ばっかり置いてけぼりじゃ…何か、歯がゆいわ、せめてこの目でも見させて」

球磨「クマ」

陸奥「絵の中の世界…とても良いじゃない?」

U-511「ゆ、ユーも付いて行きます…!」

グリル「…満場一致、意見合致。全員出発」

グリル「さあ、目眩く絵の世界へ…招待してあげるよ」

デデデ「うむ、出発だZOY!!」

グリル「…」パチンッ

小気味良く指を鳴らすと、絵画が目の前のデデデ達を吸い込んで行く。
絵の世界へと導く為に。

デデデ「おあーーっ?!ど、どこに行くのか、楽しみだZOーーY!」

フーム「絵画の世界でしょっ!?」

北上「思ったんだけど絵画の中の世界ってどういう事さー?」

グリル「絵の中、詰まる所は二次元、平面世界だね」

球磨「あー、ヲタ達が良く愛する奴だクマね」

デデデ「平面世界ってどんな所だZOY!!」

陸奥「ええと…ゲーム&ウォッチ?のあれ…みたいな感じかしら?」

デデデ「ええと…つまり第三者からすればぺったんこなワシらはぺったんこな世界からぺったんこな世界へと…」

北上「何言ってんのこの人」

リボン「…多分デデデしゃんじゃ理解出来ないと思うでしゅ」




ヒュォァァァァァァァァァァァァァァァ………!


ーーー絵画の世界ーーー

グリル「っと…ここだよ」

デデデ「おっととと…むお!?ここがかZOY?!」


デデデ達の目の前には、古いの町並みが広がっていた。
奥には見た事の無い城が建っている。

フーム「ここが…絵画の世界…!」

北上「ほほー…わくわくしますねー」

キュリオ「…むーん、気のせいか…この町並み…どこかでみた様な…」

グリル「ここはね…今では古代プププ文明なんて呼ばれている大きな国だよ」

フーム「ふーん…え!?」

木曾「古代…」

キュリオ「ぷ、プププ文明?!」

キュリオ「ほ、本当なのか!?」

グリル「そう。ちょっと話飛ばしてたけど、師匠が絵画に封じて守っていた世界がこのプププ文明って訳さね」

グリル「昔っからダークマター一族とかそう言う悪い奴等に狙われやすかったしねー」

デデデ「な、何と…」

球磨「成る程、ここに来れたのは考古学者に取っては可成りの大発見だクマね」

キュリオ「おおおおおお…神代仏よ、わしは今死んでしもうたのか…?」

陸奥「死んでないから、しっかりしなさい」

長門「と言う事は…民も住んでいるのか?」

グリル「うん、普通の世界から隔絶されたこの世で、ずっと文明を長らえながら繁栄して来たのさ」

グリル「今まで誰の邪魔も入る事無くね」

木曾「…毛糸の世界と同じ状況な訳だ」

リボン「じゃあ、既に深海棲艦がこっそり入ってる事も…」

木曾「おいやめろ」

グリル「ま、師匠が住んでる城まで案内するよ、着いて来て」

デデデ「はーい先生!」

グリル「誰が先生だよ!!」

北上「あたしー」

球磨「クマー」

グリル「なんでや…ああもう、ホントに大丈夫かなぁ」

陸奥「やる時はやるから」

グリル「…なら良いけど…」

フーム「ごめんなさい…うちのバカ大王が…」

デデデ「だからワシを馬鹿にするのはエスカルゴンの特権ZOY」

木曾「突っ込む所が違うぞ、提督」

グリル「…ああもうアンタらね、良いけど師匠の気を損ねない様にね?」

長門「分かっている、大丈夫だ」

グリル(ホントに分かってんのかなこの鉄頭は…)

球磨「…何だか凄い失礼な言われ様をされた気がするクマ」ジトー

グリル「何でも無いよー」

ーーー大きな城の前ーーー



グリル「さあ、此処だよ」

長門「近くで見ても、やはり圧巻だな」

デデデ「ここに、お前の師匠と妹が居るのかZOY」

グリル「その通り、プププ文明を治める仮設的な主でもあるよ」

キュリオ「あ、あの、本当に、私は着いて来ても良かったんじゃろうか」

グリル「バンピーの頭には大き過ぎて駄目だろうね、この状況は」

北上「まあ、一気に探していた物がどかどかと見つかったらそりゃそうなるよ」

木曾「ここがドロシアの居る所か…失礼が無い様にしないとな」

U-511「はい…」



ーーー中央玄関ーーー


「ようこそ、我等が城へ」

グリル「出迎えご苦労、パラ・ソーサレス」

グリル「客への食事の用意、お願いね」

パラ・ソーサレス「畏まりました」


デデデ「…何だZOY?あのちっこい奴等は…」

長門「さあ…城の兵士の様な物ではないか?」

デデデ「つまりワドルディと同じ様な奴と」

北上「結構本格的だねえ、護衛も付けるなんてさ」

グリル「さあ、師匠の部屋に案内するよ…着いて来て」

フーム「そういえば聞きたかったんだけど…ドロシアってどういう人なの?」

リボン「あ、それ聞きたいでしゅ」

グリル「ええとね…絵が好きで、休みの時間は色々絵を書いてるよ」

フーム「そうなの?」

グリル「うん、妹と一緒に良く書いてるよ」

陸奥「へえ…どんな絵を書くの?」

グリル「幾何学的なタッチの人の絵」

北上「…じょ、上級者過ぎる…」

グリル「後は…そうだ、デザートが好きだね、姉妹共々」

デデデ「まあそうだろうな、デザートが嫌いな奴等居らんZOY」

グリル「その通りだね」

木曾「…まあ、そうだな」

リボン「甘い食べ物、大好きでしゅ!」


コツ…コツ…


グリル「…さて、と。ここだよ」

フーム「この部屋の先が…ドロシアの部屋なのね」

デデデ「け、結構長かったZOY…」

グリル「まあ城だしね…じゃ、くれぐれも失礼の無い様に頼むよ?」

長門「分かっている」

球磨「何とか大人しくしているクマよ」

グリル「んじゃ、開けるよー」


ギィィィィィィィ………


グリル「師匠ー、お客人ですー」

デデデ「……」


「…?貴方達は…」

グリル「…あれ、ペインシア?師匠は?」

ペインシア「お姉様なら…今用事を済ませてるって」

ペインシア「そこのヒト達…此処の人じゃないよね、誰なの?」

グリル「えっと、かくかくしかじか…」

木曾(…さて、魔法の絵筆を持っている事をどう思われるか…)

ペインシア「…ふーん、その人達が…」

グリル「そう言う訳」

ペインシア「…ふーん」


デデデ「…初めて会うZOY…ワシがデデデだZOY」

ペインシア「…へー、この人達がかんむす、に、ていとく…なんだー」

長門「艦娘の事を知っているのか?」

ペインシア「うん、お姉様から聞かされたんだ」

フーム「ドロシア…デデデ達の事をマークしていたのかしら」

陸奥「…だとしたら、割と気が長いわね」


キュリオ「え、ええと…ここは今で言う古代プププ文明であるのは…」

ペインシア「知ってる、そっちの人達はそう言うんでしょ?」

キュリオ「では…何故、現在にあちこち骨董品等が…」

ペインシア「あ、お姉様がね、誰かが嗅ぎ付けて必死に探すのを見るのが面白そうって態と幾つか置いてったんだ」

ペインシア「一部の建物も絵にしないでわざと放っといたんだって」

キュリオ「そ、そうなのか…」

リボン「何か変なお人でしゅ」

ペインシア「絵だし、私とお姉様は」


木曾「…良いか?」

ペインシア「?なーに?」

木曾「…この、魔法の絵筆…どうしたら良い?」

ペインシア「…持ってて、それを見つけた貴方達ならちゃんと使ってくれそうだから」

木曾「…そうか、済まないな」

北上「んな簡単に渡しちゃっていいの?」

ペインシア「うん、スペアは沢山有るし」

デデデ「なぬぅ!?一個だけじゃないのかZOY!!?」

ペインシア「うん、何でかは分かんないけど」

球磨「…壊したとしても?」

ペインシア「またあげるから、スペアを」

リボン「偽物じゃないでしゅよね」

ペインシア「うん、本物」

木曾「…貴重そうだと思ったが…」

フーム「一気に使い捨てっぽく…何だか、その…ええ…」

ペインシア「…でも、これ、魔法の絵筆で書いてコピーした物だからね、ホントの一個しかない魔法の絵筆はお姉様が持ってるんだよ」

木曾「成る程、な」

U-511(…何だか、喋り方がユーと被ってる様な…)


長門「…さて、どうする?」

デデデ「暫く掛かりそうかZOY?」

ペインシア「うーん…」

フーム「待ってみるかしら…?」

球磨「それも暇そうだクマ…」

ペインシア「…そうだ、折角だから…ここで、貴方達のコト…お話して?」

ペインシア「どういう経緯なのかも、詳しく気になるし」

長門「…話すか?提督」

デデデ「うむ、では話してやるZOY!」

デデデ「…さて、どこから話したものか…」

ペインシア「…」ワクワク




ーーー数十分程経過ーーー


ペインシア「わー……」キラキラ

デデデ「と、言う経緯が有って今に至るZOY」

U-511「あ、あれ…さっき、話そうとしてた所じゃ…?」

北上「何を言ってんのさ?」

リボン「大丈夫でしゅか?ムリしない方が良いでしゅよ」

U-511「…まだ、疲れる程働いてない…と、思うけど……」

北上「そうやって無理して仕事して散って行った奴が何人居た事か」

陸奥「そうよ?ストレスの溜め過ぎは身体に毒なのよ」

U-511(…納得がいかない様な…)

デデデ「…そろそろ、来る時間かZOY?」

陸奥「それとも、まだかしら?」

ペインシア「うーん…そろそろ来るとは思うけど…」


シャララララララ……

木曾「ん…?」

フーム「…?」

色の着いた液体がそのまま真四角に垂れて来た。
そのまま、扉と成って固形化する。


ペインシア「…え?あー…うん、分かった…」

球磨「ど、どうしたんだクマ?」

ペインシア「お姉様、待ってるって」

北上「…何処で?何故に?」

ペインシア「あの扉の先、ずっと貴方達の事見てたから実際に確かめたいって」

グリル「ちょ、ちょっと待ってよ、パラ達に食事頼んじゃったよ?」

ペインシア「…終わってから食べればよくないかな…?」

デデデ「…早く来いと言う事かZOY」

陸奥「せっかちねえ」

長門「まあいい…早く会いに行こうじゃないか」

ペインシア「うん、あんまり待たせちゃダメだよ」

フーム「…よし、行きましょう!」

ヒュワワワワワワワワワ……



キュリオ「…あの、ワシは…残ってていいのか?」

ペインシア「残ってて」

キュリオ「…そう、か…」

ペインシア「じゃ」

シュワワワワワワ……

ーーーーーー


長門「…ここは」

フーム「…ドロシアの結界…なのかしら」

ペインシア「お姉様ー?居るのー?」

デデデ「居たら返事をするZOYー!」


ポフン


北上「あ、何か筆みたいなのが出た」

木曾「あれは…俺が持っているのと同じ…!」


シャラララララララララ

陸奥「…何かを書き始めたわ」

長門「…確か、実体化するのだったな。魔法の絵筆で描かれた物は」

グリル「そうだよ?」


長門「…では、我々を確かめたいとは…そう言う事なんだな」

球磨「…!」

シャラララララララ



ぞるるんっ

魔法の絵筆に書かれた色の塊が、そのまま形と色を整えて降り立つ。



長門「な…」

北上「ちょっとまって、アレって…あたしら!?」

リボン「ほ、ホントでしゅ…!」

フーム「…艦娘さん、だけなのね」

デデデ「ワシのも居ないZOY、えこひいきZOY」



ペインシア「…ごにょごにょ」

グリル「…よーし、そう言う事…了解」


木曾「…どうするんだ、コレは?」

グリル「倒しちゃって、それ第一の試練みたいだから」

北上「第一の試練ねぇ…」

グリル「そう、ステップ1」

ペインシア「自分のそっくりさんを倒せ!」


長門「そうか…ならば、遠慮なくやってやるさ」

陸奥「皆、用意は良いかしら」

北上「だいじょーぶ」

球磨「やってやるクマー!」

U-511「何とか…頑張る…!」


デデデ「ワシは何もせんで良いのかZOY?」

グリル「…今は座っててってさ」

デデデ「…」


長門「先ずは此方から行かせてもらう…喰らえ!」

ッドォォォォォォォン!!!


「…」

長門の偽物に向かって砲弾が放たれた。
偽物は直に回避し、長門の方に向かって行く。

ダッ!!

長門「ふ…自ら来るか、良いさ…来い!」

ガッッシッ!!!

そのまま両者とも掴み合い、力比べに入る。

グググググ

長門(しかし…見れば見るほど私にそっくりだな…)

陸奥(二人の長門姉がお互いにつかみ合ってる…変な光景ねえ)

ポンポン

陸奥「?」

陸奥は自分そっくりの偽物に肩を叩かれて振り向く。

「…」クネッ

陸奥「…何?身体をくねらせて…」

ジャコンッ


陸奥「ごめんなさいね、私…そういう趣味は無いから」

「…」ビッ

主砲の狙いを偽物に定めると、偽物は別の方向を指差した。
その方向には、戦う相手が居なくて放置されているデデデが。

陸奥「…まさか、どっちが一番提督を魅了出来るかで競おうとしたの?」

「…」コク

陸奥「…それって、凄く不毛な戦いじゃない…」

陸奥「砲撃戦にしない…?」

「…」

陸奥「…長門姉も、しっかり戦っているし」

「…」


ガツンッ!!

陸奥「痛っ!ちょ、いきなり!?」

「」ジャコッ

陸奥(マズッ!隙が…!)ジャコッ

ドォォォォォォォォォォォォン


木曾「…やってる、な」

北上「だねー」

木曾「…さて、どうする?この二人が俺らの相手らしいが」

北上「…さあ、でも良く出来てるよねー」プニプニ

「…」プニッ

北上「お?プニプニ勝負?負けないよ?」

「」プニプニプニプニプニプニプニ

北上「…むむむ」プニプニプニプニプニプニ



木曾「何やってんだよ姉さん…」

「…」

木曾「…お前は、刀で勝負する気か」

「…」コクッ

木曾「…良いぜ、来な…」

チャッ

木曾「…一発で、決めるぞ」

「…」


ヒュルルルーー……


木曾「………」

「…………」



………………………



カッ!!!

木曾「!」ダッ

「!」ダッ


ガギッ!!

木曾「ぐ…鍔迫り合いか…やるな、お前!」キリキリ

「……」キリキリリ……

プニプニプニ

キリキリキリキリ



U-511「…わあ、すっごい…」

「……」

U-511「え、えっと…貴方、は…ゆーと戦うんだよね」

「……」

U-511「えと…ど、どうやって戦う…?」

「……」ジーッ

U-511「に、にらめっこ…?」

「…」ジッ

U-511「ゴクッ…ゆ、ゆーは…負けません!」ジー

「」ジー

U-511「…じー」ムム




デデデ「…あー、暇ZOY」

グリル「我慢しなよ」

フーム「…何だか、長門さんと陸奥さんと木曾さん以外は戦ってるって感じがしないわ…」

リボン「あの中に混ざりたいでしゅ」

グリル「まあ、待とうず」

デデデ「…寝てしまいそうだZOY」

ペインシア「デザート作るよ?」

デデデ「…どうせ、絵具味なのだろう?」

ペインシア「違うよ!?何言ってるの!?」

グリル「お前頭大丈夫?」

デデデ「…ぐぬぬぬぬぬ…」

フーム(あーあ…あそばれちゃって…)



ーーー数分後ーーー


長門「…何とか、退けたな」

陸奥「もう…第三砲塔が爆発するかと思ったわよ」

北上「あたしそっくりの奴のお腹…ぷにぷにしてたけど、あたしのもぷにぷにするのかねー?」

木曾「…さあ?」

U-511(にらめっこはユーの勝ちですって…えっへん)

デデデ「…終わったのかZOY?」

リボン「あ、そうみたいでしゅね」

長門「…済まない、待たせて」

グリル「おーけーおーけー、ステップ1はクリアだね」

木曾「次は何だ?」

グリル「ええと……次は…ええ?」

ペインシア「な、何?」

リボン「何でしゅか…?」

グリル「ちょっと待って…はあ…うん、了解」



ペインシア「ねえ…グリル?何だったの?」

グリル「…次、ペインシアだって」

ペインシア「ええ!?」

デデデ「お!ワシの出番か!」

フーム「いやいや…そうとも限らない…かも」

グリル「残念ながら…ていうか、師匠が見たいのってどうやら艦娘の力みたいで…」

グリル「お前の出番、無いってさ」

追い付いた
艦これよくわかんないけどネ級かわいい

>>484
着任してみなよ、何なのかその内分かって来ると思うから。



デデデ「」ガーン

北上「うわ、目ぇ引ん剥いて大口開けてる…そんなに驚かないでよ」

フーム「あちゃあ…」

リボン「可哀想でしゅ…」

ペインシア「…まあ、その人は放っといて…」

木曾「げ、外道っ!」

ペインシア「早速行くよ、容赦しないけど良い?」

長門「…休ませてはくれないか」

ペインシア「ダメ…ペインシアがお姉様に怒られちゃうよ」

陸奥「…まあ良いわ、やってあげる!」

U-511「艦娘の強さ…見せます…!」

ペインシア「うふふ…行くよ…ききききっ!」


BGM:https://www.youtube.com/watch?v=vUanj9b46n0&index=15(とびだせ!奥へ手前へボスバトル)



ペインシア「えいっ!魔法弾!」バシュッバシュッ!

長門「!攻撃来たぞ!」

北上「遠距離かー…丁度いいねえ」

木曾「回避ッ!ユーもぼさっとするな!」

U-511「はっ、はい!」タタッ




グリル「おーい、起きろー」

デデデ「」チーン

フーム「真っ白に燃え尽きてるわね……」


長門「中々良い攻撃だ…こっちも喰らえ!」ドォォン!!

陸奥「せーのッ!」ッドォォォォン!!!


ペインシア「ききっ」シュルンッ

陸奥「躱された!?」

長門「まだだ、もう一発!」ッドォォン!!!

ペインシア「そーれ!」シャララッ


二つに割れた筆の様な下半身を一つにし、そのままバリアを描いて実体化させる。


バギギギギギッ!!!


長門「!」

陸奥「…へえ、それが貴方のチカラなの」

ペインシア「お姉様程じゃないけど、ペインシアだって出来るもん!」

球磨「この!卑怯だクマ!」ド ンッ!!

ペインシア「ふわっ!」サッ

北上「避けないでよー」ドンッ

ペインシア「わわっ…!」フッ


シャララランッ

今度は鉄球を描く。
そのまま実体化し、重みを持って降って来る。


ドスンッ!

北上「うわ!?」

木曾「気をつけろ!アレに潰されたらひとたまりも無い!」


ゴロゴロゴロゴロゴロ……

球磨「こ、転がって来たクマあああ!?」

木曾「落ち着け!ジャンプで躱すんだ!」

球磨「ジャンプで避けられる訳ないクマ!」ドゴッ!!

木曾「え」


殴り飛ばされた勢いの侭、ペインシアに鉄球は向かって行く。

ペインシア「」シャランッ

その後間髪入れずに姿を消し、そのまま重たい鉄の玉の一撃を躱す。


球磨「…外したクマ」

陸奥「ちょ…腕、大丈夫なの?」

球磨「もちクマ」

長門「…まあ、艦の力なら雑作も無いか」

球磨「木曾、何でジャンプで躱させようとしたクマ?」

木曾「……『ドンキーコング』って、知ってるか?」

球磨「後でお仕置きクマ」

木曾「」ヒィ


タラララララララ

部屋の真ん中を分つ様に、大きな白いスクリーンが降りて来る。


長門「…?何だ、これは」

北上「さあ?」


球磨「…あ、あそこに影が映ったクマ…アレかクマ?」

木曾「…バレバレじゃないか、何で隠そうと思ったんだ…?」

映った影が回転し始め、そのままスクリーンから消える。

U-511「…!敵、来ます…!気をつけて…!」

長門「!」

ビッリリィッ!!



ペインシア「とぉおぉぉおぅ!」

ギュォォッ!

木曾「躱せッ!」

陸奥「!」サッ


ドゴッ!!

北上「痛ぁ!?」

長門「!大丈夫か!」

北上「くうう……防御力は低いんだよぉ!直撃してなくても痛いんだって!」小破

木曾(ど、ドンマイ……)

パラララララ

役目を終えたのか、スクリーンが上に登って消えて行く。




ペインシア「それッ!」トパパパパパパパパッ

死角から飛び出して来たペインシアが、足の筆先からインクを多数発射する。

長門「!?不意打ちかッ!」

北上「わぶっ!?」ベチャッ

木曾「っ!インクか、これ!」

陸奥「ちょっと!そんな子供みたいな真似…きゃっ!」


ベチャベチャベチャベチャッ


球磨「…うわ、至る所インクだらけに…」

U-511「き、汚いです…」


ペインシア「…」チャプンッ

批判等意に介せず、自分で撒き散らしたインクの中に潜行する。

木曾「!」

木曾(潜った!?)


チャパパパパ


北上「って、いつの間にか消えてるし!何処に行ったんだよぉ!」

陸奥「正々堂々と出て来なさい!」

球磨「何処に行ったクマー!」


木曾「気をつけろ!奴はさっきぶちまけたインクの中に潜行した!」

長門「…何!」

木曾「どこにも死角に成りうる…気を付けろ!」

U-511(ど、どこから来るの…?)

ペンキだと思ってました……

タパッ!


ペインシア「それっ」トパパパパパパパパッ!

U-511「ひゃあんっ!?」

陸奥「!ユーちゃん!」


U-511「うう…べたべたする…」

陸奥「…酷いわね」

長門「く…出て来い!」

北上「インクの中に隠れるなんて卑怯だっつーのー!」


ペインシア「ほい!」タパッ

長門「ぐ!?」ドゴッ!!

長門(真下から…!?中々やるな…!)

>>494
スプラトゥーンネタも少々入ってます



ペインシア「さてさて皆様、お待ちかね!きらりーんっ!」


かけ声に釣られ、大きな額縁が降りて来る。

長門「!」

北上「今度は何さ!」

木曾「いい加減に自分で殴って来い!」

ペインシア「嫌です!執筆開始ッ」シャラララ

シャラシャラシャラ

シャラシャラシャラ

球磨(一体何を書いてるんだクマ…?)



ペインシア「どうぞ!」


彼女の描いた絵が具現化し、現れ出る。


バシャッ


レ級(偽物)「…」

長門「…!レ級?!」

陸奥「やっぱり、私達の事…知ってるのね」

ペインシア「ふふふ…やっちゃって!」

レ級「」ジャキ

北上「ここでレ級ねえ…不意打ちっぽくやる気出させないでよぅ」

木曾「…来るぞ、戦闘だ!」



ドーンドーン

ドゴォォォォォォォン


デデデ「」

フーム「…デデデ、固まるのもいい加減にしなさいよ」

リボン「聞こえてましゅかー?」

グリル「…んー?」


グリル(…さっきから灰色に成ったまま動いてないな点)

グリル(それに…生の気配がない…まさか…?)


グリル(…だとすると、ヤバい事に)

リボン「グリルしゃん?どうしまちたか?」

グリル「…」



ドッゴォォォォォォォォォォン!!!!!


長門「はあ…はあッ…強さまで本物とそっくりとは…!」中破

北上「空母居なかったからめっちゃキツかったよ…」

陸奥「もう…運がないわね…」中破


ペインシア「それー!」トパッ!

木曾「!もう当たらないからな!」

ペインシア「むむ…」


U-511「やあッ!」ガシッ

ペインシア「きゃ!?」

U-511「つ、捕まえました…今です…!」

北上「ナイスぅ!(本音)」ジャコンッ

木曾「おい!魚雷は撃てないだろ!?」

北上「…そうだっけ?」

長門「いや、此処は私に任せろ!」ジャコンッ

球磨「外したら球磨の出番だクマね」


ペインシア「ちょちょ…酷いよ?!一人を大勢でフルボッコなんて!」

ペインシア「貴方達それでも主人公!?」

U-511「何…言ってるか全然分からない…よ…?」

ペインシア「ってか貴方!戦艦に撃たれたら、貴方も巻き込まれるよ!?」

U-511「…覚悟の、上だから」

ペインシア「ッ」

長門「済まない…感謝する」

長門「行くぞ…発射ァッ!!」ッドォォォォォォォォォン!!!!!

砲弾が空を裂き、ペインシアとU-511に向かって行く。




ペインシア「ッ!」

U-511「………」ギュウウ







U-511「ごめんなさい、やっぱり怖いですって」ダッ

ペインシア「え」


ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!


ペインシア「きゃはぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!?」

マジかよユーちゃんクソだな



長門「…着弾、確認」

木曾「……ユー…ッ!」


U-511「す、凄い威力…」

木曾「…ん!?」

北上「何でここに居るのさ?」

U-511「えっ…と…逃げちゃいました…」

陸奥「あらら…」

長門「…ふふ、まあ、そうなるな…」

U-511「ゴメンナサイ……」

球磨「気にするなクマ、ほら…ペインシアはやっつけられたクマ」



ペインシア(ひ…ヒドい…私と道連れになるって見せかけておいて逃げた…お姉様にも逃げられた事無いのに…!)プスプス

>>502
そんな事言わないであげて(´・ω・`)
貴方だって戦艦の砲撃が向かって来たら逃げるでしょう。


長門「…さあ、試練の相手は倒したぞ」

木曾「次は誰なんだ?」


陸奥「…あら?何だかフーム達が騒がしい?」

北上「あ…ホントだねえ」

球磨「行ってみるクマ」


長門「…どうしたんだ、皆」

フーム「あ…長門さん、ちょっとさっきからデデデが…」

リボン「灰色に成って固まったまんまで…」

U-511「…?あッ……ほ、ホントだ…」

陸奥「…どうしたのかしら」

フーム「ショックのあまり固まってるんだと思うけど…だからって灰色に成るのかしら」

グリル「………………」

フーム「さっきからグリルしゃんも黙りだし…」

木曾「…なあ、何なんだ?何で提督は口を聞いてくれないんだ?」


グリル「………灰色に成っているのなら…奴の仕業かもしれない」

長門「…奴?」

グリル「若しもの話だけど……『ダーククラフター』」

球磨「クマ?」

北上「また変な名前が出て来たぞー」

グリル「奴は…生き物から『色』を奪って、その生き物の時を止める厄介な奴なんだ」

グリル「つまり色を奪われた生き物は、生命活動を実質的に停止されると同時に、その後の腐食も永遠に訪れないんだよ」

陸奥「…!?」

フーム「生命活動を…停止させる!?」

U-511「どうして…色を奪うの?」

グリル「…自分に色をつける為さ」

フーム「…色?」

グリル「ああ、何でかは知らないけどね…」

グリル「そして奴は…これまでに幾つもの惑星から色を奪い取って来ている」

長門「何だと…!」

北上「まーた惑星が…此処まで来るとスケールのインフレが凄いよ」

陸奥「ダークって付く事は…ダークマターの仲間ね」

グリル「さあ、そこまでは知らないよ」

グリル「…只、奴が…ここの3次元とは隔離された世界を見つけられるとは思えないんだけどなあ」

球磨「…一先ず、ダーククラフターがどうのは置いといて…どうやったら提督は動くんだクマ」

グリル「えっと…色が無いなら…」


木曾「…そうだ!」

グリル「なッ、何さ」

木曾「色が無くなって動きが止まってるなら…俺が持ってる絵筆で色を塗れば良いんじゃないか!?」

球磨「!頭良いクマ!」

グリル「うーん…戻るのかなあ、試しにやってみ?」

木曾「おう!」


シャラララララララララ………

フーム「…」

北上「元の色に…戻ってくね」

木曾「…ゴクッ」



デデデ「…んが?ごっ…おほん、どうなったZOY?」

グリル「おー、元に戻った」

U-511「き、木曾さん凄いです…!」

木曾「凄い…のか?」

フーム「…不思議ねえ」

グリル「この世界を見るのに常識って物は捨てた方が良いよ?」

リボン「それにしても、何で固まってたんでしゅか」

デデデ「…急にな、視界が灰色に成って…それっきり動きたくても動けなかったのだZOY」

グリル「と言うと、やっぱり誰かに色を奪われたみたいな感じ?」

デデデ「…むーん」

北上「へぇ…色を奪われるってどんな感じだろ、嫌なのかな、やっぱり」

フーム「そりゃイヤに決まってるでしょ…?」

グリル「…けど、提督の件がダーククラフターの仕業なら、厄介な事に成ったね」

グリル「何時、また色を奪われても分からないよ」

球磨「また塗るクマ」

木曾「いや、俺が絵筆ごと固められるかもしれねえだろ?」

北上「お、事前に言ってフラグを崩しましたね?さっすがぁ!」

U-511「…でも、何処に居るのかも分からない…よ?」

グリル「…この次元に居るのは確かでしょ、アイツは流石に別次元にまでは関与出来ないしね」


シャラララララララ


デデデ「…ん?また絵具が垂れてるZOY」

長門「今度は何だ…?」


ペインシア「い…たたたた…あ!来た!」

球磨「来たって…あっ(察し」


ギィィィィィ……


フーム「絵具の扉が開いたわ…来るわね、ドロシアが」

リボン「…ゴク」

グリル「凄い美人だから、昏倒しない様に」

陸奥「流石に昏倒までは無いでしょ…」




「やあやあ、お待たせしたわねー」


フーム「あ、あの人が…!」

リボン「ドロシア…しゃんでしゅか?」

グリル「如何にも!このお方がボクちんの師匠だよ!」

ドロシア「ボンジュール…初めまして」

木曾「ぼ…?ぼん…?」

ドロシア「フランス語でこんにちはの意味よ」

木曾「あ、そ、そうなのか…ぼ、ぼんじゅーる」

北上「普通に挨拶してよ」

デデデ「え、ええと…初めまして…ワシは」

ドロシア「大丈夫よ、事情は知ってるから」

ドロシア「遥々ようこそ、我が世界へ」

U-511「わー…!」

ドロシア「む?」

U-511「綺麗な人…ですって!」

ドロシア「まあ絵だから当然ね」

ペインシア「ペインシアはー?」

U-511「えーと…か、可愛い…です?」

ペインシア「むー、まだお姉様には届かないか…」


ドロシア「…さて、来てもらって悪いけど本題に入りましょう」

長門「!」

デデデ「本題…とな?」

ドロシア「ええ…貴方達ダークマター達の軍勢と戦ってるんですってね?」

陸奥「ええ」

ドロシア「やはりね…それに比例して、奴等の活動が本格化しつつ有るわ」

北上「まじで…?」

ドロシア「マジで、現に貴方達の惑星の幾つかの島は、奴等の作った兵団によって制圧されているわ」

長門「…深海棲艦か」

リボン「……」


ドロシア「先ず第一に、アイスクリームアイランド」

フーム「確か北の方よね」

ドロシア「次にオニオンオーシャン」

U-511「…何だろう、目にしみそうだなって…」

ドロシア「次に…言いづらいけど、レインボーリゾート」

デデデ「…レインボーリゾート?確かそこには…」

フーム「え…?…!!夢の泉があった場所!?」

ドロシア「ええ、早い所取り返さなければ…割とシャレに成らない状況に成ってしまうわ」


ドロシア「次に、ヨーグルトヤード ベジタブルバレー…これらを、奴等は重要な基地として居る」

長門「…まさか、そこまで制圧されていたとは」

ドロシア「まあ、それまでなら倒して取り返して行けば良い話なのだけれども…そうも簡単には行かないわ」

長門「…」

陸奥「…仲間、ね」

ドロシア「そう、奴等はスフィアローパー族を仲間につけて戦力を補填しているわ」

ドロシア「恐らく…ダーククラフターも、奴等の提案、もしくは通達を受けて傘の下に入っている可能性が高いわ」

デデデ「それでかZOY!ワシの色を奪われたのは!」

ドロシア「まあ言えるのは…貴方との戦争に勝ちたいが為、ここまでしてるの」

ドロシア「うかうかしてると、足下をすくわれるわよ」

北上「別にうかうかするつもりは無いけど…ただ、何処を占拠されてるのが分からなかっただけで」

ドロシア「そう、じゃあ私がさっき言った場所に出向いて、攻略する事を勧めるわ」

長門「ああ…情報、感謝する」

リボン「……」

ドロシア「…そう言えば、ここに来れたのは絵筆を手に入れたからよね」

木曾「あ、ああ…俺が持っている」

ドロシア「そうなの…良く見つけられたわねー」

ドロシア「強固な防衛システムに守らせていたけど、まさか奪い取って来る人が居たなんて」

球磨「あれ防衛システムだったクマ?どうりでゲームっぽいと思ったクマ」

木曾「あの…一応、返したりとかは」

ドロシア「大丈夫よ、貴方方程の人達なら持たせても安心でしょ」

ドロシア「ぜーひとも、その絵筆を可愛がってあげてちょうだいね」

木曾「…そうか、一応聞いておきたかったんだ」

ペインシア「…律儀なひとだね」

デデデ「…まあ、取り敢えず…ドロシア達はワシらの味方、と言う事に成るのか?」

ドロシア「同盟と言った方が良いんじゃない?」

グリル「まあ、ボクちん達はアドバイスとかしか出来ないしね?」

陸奥「それだけでも心は軽く成るのよ?」

フーム「そうね、支えって大事だと思うわ」

ドロシア「まあ、そう言ってくれれば嬉しいわ」

北上「…んー?ペインシアってガチガチに戦ってたよね」

北上「ドロシアもさ、戦えるんじゃないの?」

ドロシア「戦えるけど結構疲れるのよ、特に本気出したとき」

リボン「そ、そうなんでしゅか…」

ドロシア「ふふ…まあそう言う事で、今後とも宜しくよ?」

デデデ「うむ」

フーム「ええと…私達はどうしたら良いかしら?もっと此処の事見たいけど…ダーククラフターってのが居るかもしれないのよね…?」

ドロシア「そうね、余り此処に長居するのは得策ではないわ」

フーム「そう…残念だわ」

ドロシア「まあ、ゆっくり来るのは全てが終わった後でも良いし」

ドロシア「もう一つ試練を受けてもらう予定だったけど…ちょっと無理そうね」

長門「確かに、何時襲われるか分からない状況ではな」

北上「じゃ、さっさと帰った方が良さそうだねー」

ペインシア「うん、その方が良いよ」

木曾「…じゃあ、これからは共同戦線、だな」

グリル「うん、絵を実体化出来る能力じゃ余り頼りにはならないかもしれないけどさ、お願いしたい事は何でも言って?」

球磨「好きな絵を実体化出来るって凄い事だと思うクマよ」

ドロシア「そう?」

陸奥「ドロシアに至っては世界を絵の中に閉じ込めて守り続けて来たものね」

ペインシア「うーん、周りが闇に包んだりとか、粘度に命を吹き込んだりと結構凄い力持ってるから…」

ドロシア「どうしても、隣の芝生って青く見えちゃうのよね」

デデデ「では、ワシらは帰るZOY」

ドロシア「あ、見送ってあげるわ」

ペインシア「ちょっと!ご飯の事忘れてない?」

グリル「あっ、そう言えば頼んだんだった」

ドロシア「ええ?そう言う事は早く言いなさいよ」

ペインシア「ごめんなさい…すっかり頭から離れちゃってた…」

フーム「…じゃあ、ご飯食べてから帰りましょうか」

陸奥「絵画の世界の食べ物…どんな味がするのかしら?」

U-511「懐かしの…絵具味…?」

木曾「食いたく無いなそんな味は」

ドロシア「勿論そんな味である訳が無いので安心しなさい?」


デデデ「では、あそこから戻るZOY」



シュワワワワワワワワワワ……


ーーーーーー


フーム「戻ったわよー…あら?」


フーム「な、何か皆…灰色に成ってる?」

木曾「…!提督の時と同じだ…!」

ドロシア「…!!そう言う事ね…!」

デデデ「な、どういう事ZOY!!」

ドロシア「この世界は固められた、色を奪われて時と生命活動を止められてしまっているわ」

ドロシア「しかも…ご丁寧にあなた達がいた世界とのつながりも断たれている、今の状況で帰るのは実質不可能ね」

デデデ「な…わ、ワシらは帰れんのか!?」

フーム「そんな!?」

球磨「…げ、キュリオさんも固められてるクマ」

長門「一般の市民まで巻き込むとは…!許せん!」

グリル「いや固めた側からはしらな…あーでもデデデだけを固めた位だから知ってるか、ダーククラフター」


陸奥「…まさか、提督共々封じ込められる何て…」

ペインシア「多分、デデデの事は奴等にもスッゴく知れ渡ってると思う」

ドロシア「だから、態々自分も出られなく成るリスクを犯してまでこの世界を隔離したんでしょうね」

リボン「ううう…どうするんでしゅか?」


木曾「簡単な事だろ、そのダーククラフターってのをとっちめて、世界を戻せば良いんじゃないか」

北上「ほーう?」

球磨「…いや、木曾の持ってる絵筆で出口を塗れば良いんじゃないかクマ?」

ドロシア「この世界を放っておくつもり?」ニコッ

球磨「…」

長門「…まあ、木曾の案で行くしかなさそうだな」

リボン「木曾しゃん、頼りに成るでしゅ!」

デデデ「…リボン、何か木曾と仲良く成ってないかZOY?」

北上「何か有ったの?」

リボン「ないしょ。でしゅ!」

北上「ふーん」

グリル「…気になるねー」

リボン「え、ええ…?」

木曾「こらこら」

陸奥「でも、何処にダーククラフターが居るのか分かるの?」

グリル「空見てみ」

陸奥「…?」



パープル・フォートレス


陸奥「…な、何あの紫と灰色の混じった城…」

長門「空中に浮かんでるのか…」

グリル「如何にも私は此処ですと言わんばかりの外装じゃん?」

ドロシア「…居るとするならあそこよ、行くしかないでしょ?」

リボン「でもどうやって行くんでしゅか」

フーム「飛べるのはリボンだけだし……」

デデデ「あー、魔法の絨毯さえ有れば…」


デデデ「!」

長門「どうした?」

デデデ「良い事思いついたZOY」

ペインシア「何かスッゴイの思いついた?」

デデデ「ちょっとテロップ入るZOY☆」

ドロシア「は?テロップってなn」


ーーー暫くお待ち下さいーーー

このssは ご覧の架空スポンサーの提供で、御送りします。

:デデデ商事
:ナイトメア・アパレル
:皇国セクトラトア軍
:自衛隊
:ドイツ第三帝国 吸血鬼化戦闘団 『最後の大隊』

ーーーーーー


デデデ「テロップ終了ZOY!」

ドロシア「も、もう…一体何が」



カブーラー「」デデーン!

ドロシア「…え、何これは」

フーム「こ、これって…カブーラー!?」

長門「な、何故此処に!?」

デデデ「どははははは!企業秘密ZOY!」

北上「最近大人しいと思ったら…やらかしやがった…」


U-511「ひぃ…このツェッペリン、顔が怖いよーって…」プルプル

デデデ「イカすデザインだろう?」

U-511「こ、これで本当にあそこに行くの?」

デデデ「勿論、他に何が有るZOY」

グリル「…あのねえ、一応シリアスな感じでって言われてるから…ね?」

デデデ「気にするな!」

陸奥「します」

木曾「それが人間だからだ!」

ドロシア「あんたら艦娘でしょ」

長門「…まあ、化物を倒すのは何時だって人間だと言うし…」

長門「ダーククラフターが異形の化物ならば…倒すべき物ならば…倒すのが我等の役目じゃないか?」


木曾「…そうか、そうだなッ」

リボン「な、長門しゃんもカッコいいでしゅ!」

>>523
ナイトメアからすればデデデは借金の踏み倒しを補ってあまりあるだけの良顧客だよな。このSSでは

>>526
新しく入荷した艦娘を買ってくれるしねぇ…てか、一番下には突っ込まないのね



デデデ「では、ぐだぐだ話していてもまた狙い撃ちされるやも知れん」

長門「早めに乗り込んだ方が良いな」

陸奥「…テロップとかいうので、ダーククラフターやっつける所もカットしたら良かったんじゃない?」

デデデ「それは無い。面白く無い」

デデデ「ワシらの目的は視聴者に楽しんでもらう事」

デデデ「その為には少し自重もしつつ、時に大胆にやるZOY!」

北上「乱発すると面白く無いもんね」

ドロシア「さっきから何の話よ?」

木曾「気にするな、気にしちゃ行けない」

デデデ「では、乗船するZOY!」

グリル「あ、ボクちん空飛べるから良いよ」

リボン「わたちもでしゅ」

フーム「リボンは…危ないから中に居た方が良いわよ?」

長門「ああ、奴等お前を狙っているようだったしな」

グリル「そーいや、どうしてリボンちゃん狙われてんの?」

ドロシア「………」

リボン「わ…分かりましぇん…」

ペインシア「そうなんだ…」

陸奥「まあ今はその事は良いじゃない?」

木曾「さあさあ、早く出撃するぞ!」

北上「ちゃっちゃと終わらせなきゃ、ね?」

デデデ「うむ、では…行くZOY!」



ーーーその頃、パープル・フォートレス 無地色のアトリエーーー



「…くふふふ、奴等が嗅ぎ付けたわね…」

『あァ、お手柄だよ…ダーククラフター』


「…ふふふ、それは異名として使っておくわ…何故なら…」


クレイシア「私の名前は…クレイシア、ですもの?」

『…そうだったなァ、お前にはその立派な名前が有ったわ』

クレイシア「覚えててくれたのね、嬉しいわ」

エリーヌ「むぐー!むぐー!」バタバタ


『…ところで、そこのちっこいのは良いのかよ?』

クレイシア「良いわよ別に、うるさいから縛って口も封じたし」

エリーヌ「んむーー!?」

『わーヒデェー』

クレイシア「まあ、この子一人で大きな脅威に成る訳が無いし、放っとくわ」

『慢心は命取りだぜェ?放っとくにしてもよおく用心しておけよ?』

クレイシア「はいはい、心得ているわよ」


ーーーパープル・フォートレス 玄関前ーーー


デデデ「…着いた、か」

U-511「特に危なげなく行けたね…」

陸奥「油断しないで、中には敵がわんさか居るかもしれないわ」

ドロシア「…一応言っておくけど、内部は分からないし、十分に注意して進みなさいよ?」

木曾「中ががらっがらだったらどうしようか…」

北上「適当にがんがん進むで良いでしょ、ね」

デデデ「実を言うと…余り長く出来ないから割と直に辿り着くZOY」

U-511「長く?」

球磨「ちょっと、最近提督酷いクマよ!?」

フーム「そうよ、もうちょっと空気を読みなさい!」

長門「全く、最近は…」

グリル「…まあ、行こうか、な?」

デデデ「う、ううむ…早速進軍ZOY!」


がちゃっ…ぎぃぃぃ……


デデデ「…広いな」

ペインシア「…むむ…!何か悪い気配がぷんぷんするよ…!」

長門「…周囲に敵勢反応は見られない…少なくともこの近くには敵は居ない…らしい」

木曾「…慎重に進むぞ、良いな」

グリル「ゆっくりだらだらばかりでも駄目だよ」

グリル「時には繊細に、時には大胆に!」

北上「…まー、取り敢えず適当にがんがん進んどきゃ良いよね」

デデデ「…奴の狙いが計り知れない以上、それしかなさそうだZOY」


木曾「…警戒を怠らず、的確に進むぞ」


長門「良し…長門に続け!」




ーーー探索開始から数分 3階ーーー


長門「…未だに敵は現れないな」

陸奥「本当にがらがらなの…?」

ドロシア「さあ…まあ、今は有り難ーく進ませてもらいましょう」


フーム「…トラップも何も無いのね」

北上「警備としちゃ、あたしらが実用化される前の日本と同じ位ザルだね」

北上「…ま、若しも仮にダーククラフター一人しか居ないのなら、そのダーククラフターが強けりゃ良いのかもね」

球磨「それなら、敵もトラップも配置されていない事にも納得が…行くのかクマ?」







ーーー数分進む…ーーー


陸奥「…本当に何も無いわね」

長門「ああ…」

球磨「…こうも何も無いと暇だクマ」

木曾「そうだな」

フーム「でも、無駄な争いは無い方が良いわね」

U-511「…」

北上「…ふーん」



デデデ「…なんて言ってたら、大きな扉の前に来てしまったZOY」

グリル「嫌にあっさりだったねぇ」

長門「…開けるか?」

ドロシア「開けるしか無いでしょ、ねえ?」

フーム「…ええ、他にする事が無い以上は…」

北上「ま、ザルですらない無防備な状態にした奴が悪いって事でー」

球磨「突撃だクマー!」

木曾(…本当にそうなのかねェ)


がちゃ…ぎぃぃぃぃぃ……


デデデ「…頼もー!」

ペインシア「道場破りしにきた訳じゃないでしょ…?」

長門「…!あれは…?!」

ドロシア(あれ…?何か何処かで見た様な…???)



クレイシア「こんにちわ…態々ここまで来てくれて、嬉しいわ?」

エリーヌ「んー!!んー!!」ジタバタジタバタ


北上「…何か変なグラサン付けてる」

球磨「横には如何にも誘拐されましたーって状態の子が居るクマ」

エリーヌ「んむー!!んむー!!」

U-511「あ、あれ助けなきゃ駄目じゃないかな…??」

木曾「…ああ、だが…奴がどう来るか…?」


陸奥「…ええと、貴方が…ダーククラフター…なのよね?」

クレイシア「それは、一応通称として通ってるわ。ホントの名前はクレイシアよ」

陸奥(ドロシア、ペインシアとそっくりな名前ね…?)

グリル(…んんんー?奴は…確か黒い雲の塊だったはず…??)

長門「…貴様がダーククラフター、というのなら聞きたい事が有る」

長門「何故、提督から色を奪った?」

クレイシア「存在に気付いて貰う為のアプローチ。付け加えるなら…あわよくば最高権力者を再起不能にする、かしらね」

クレイシア「どうして無事で、一緒にここまで来れたかは言及しないわ。どうせ魔法の絵筆で色を取り戻したんでしょう?」

木曾「」ギクッ!

クレイシア「…フフフ、図星が一名…ね」

デデデ「…では、何故…」

ドロシア「どうしてこの世界から色を奪ったのかしら?」

ペインシア「ちゃ、ちゃんと元に戻してよ!?」

クレイシア「一人ずつ喋りなさい…元には戻すから…」

北上「本当かねー?グラサンしてる人はアヤシイって聞くけどさあ」

クレイシア「それは風評被害よ」

ペインシア「…本当に元に戻してくれる?」

クレイシア「ええ、でもまずは…貴方達と話をさせてくれるかしら」

クレイシア「そもそもこの世界から色を奪って、別世界との繋がりを断ったのも、ね…話を付けておきたかったからよ」

デデデ「話?」

長門「…少なくとも、穏便に済ませるつもりはなさそうだな?」

クレイシア「あらあら、察しが良くて助かるわ…では」

パチンッ


グォォォォォ……

『よう、ここまで良く来てくれたなァ』

球磨「ゔぉー?!で、デカい箱だクマ!?」

ドロシア「ていうか、モノリスね」


デデデ「…その声、ブラデかZOY?」

『だから何だよブラデって、もう馴れたけどな…』

フーム「…話って…」

クレイシア「…ふふ、そうよ…」



クレイシア「ちょっとブラックデデデから、貴方達へ向けた『正式な宣戦布告』を聞いて頂戴な」

長門「…宣戦布告、か…」

木曾「…」

フーム「…宣戦、布告…?」


クレイシア「ええ、やっぱり…ね、私達と貴方方は、これからも敵同士として戦って行く訳じゃない」

クレイシア「きっと激戦に成る……だから、一応宣戦布告して、正式に戦争に突入した、って事を伝えておきたいのよ」

グリル「…何のメリットが有るのさ」

クレイシア「メリットばかりを気にしてたら戦争は出来ないわ」

フーム「…狂ってるわ」

ドロシア「…?」

『くッくッくッ、狂ってるだって…?』

フーム「ええ…普通じゃない」

『くくく…俺達が狂ってる…?俺達が狂ってるだってェ…?』


『へ…そんなの…』

長門「言うのが100年程遅いぞ…とでも、言うつもりか?」

『何だよ、折角言おうと思ったのによォ』

陸奥「…狂ってると言う自覚は有るのね」

『そもそもダークマター一族はもれなく全員狂ってるモンなんだよ』

北上「…ふーん」

球磨「自分で狂ってるって言うのはどうなんだクマ?」

グリル「中二病と間違われるよ?」

『ンだよお前等…さっきからツンツンしやがってよォ』

デデデ「お前が敵だからだZOY(ハァト」

木曾「…提督、一番後ろの奴は消そうな…」

クレイシア「えー馬鹿共静粛に!」

ドロシア「は?」

北上「馬鹿共?なにさ?それ…」


『えェーまあ…色々と突っ込みたい所は有るとは思うけどなァ…これだけは言わせて貰う』

フーム「…」


『オレ様達…深海棲艦後期型とダークマター一族…スフィアローパー族連合の…『深海暗黒連合軍』は…お前等デデデ軍を倒す』

『てめェらもよ、殺し、殺される気で掛かって来なァ』

デデデ「…割とこざっぱりした宣戦布告だZOY」

『一応、オレ様から言える事はこんだけだ』

クレイシア「ですってよ」

長門「…他に言う事は無いのか?」

『特に無ェよ』

デデデ「…まあ、ワシからは言う事があるZOY」

『…言ってみろよ、分かっちゃ居るがなァ』

フーム「…デデデ」



デデデ「…ブラックデデデ、及びダークマターよ」

デデデ「ワシ等は貴様の挑戦を受け、必ず勝利を収めるZOY」

デデデ「復讐だろうが、ただ戦争がしたかろうが、そんな物は些細な事」

デデデ「…ワシ等は、お前なぞには負けん」

クレイシア「…あら、お馬鹿だって聞いてたけど、何時の間にそんな成長したのかしら?」

デデデ「今その話はして居ないZOY」

クレイシア「…前言撤回、めんどくさい所は変わってないわ…」

『…ま、そう言う事だ』

『今後とも宜しく戦争をお願いしますわ、ホンモノさんよ?』

デデデ「…」

『んじゃ、次は戦場で会おうなァ』


ごぉぉぉぉぉ………


球磨「…モノリスが消えたクマ…」

フーム「…デデデ…」


長門「…それで、お前の用事はこれだけか」

クレイシア「そうよ」

陸奥「そう…じゃあ、早い所この世界を元に戻して、元の世界との繋がりも戻してくれるかしら?」


クレイシア「良いわよ、貴方達には宣戦布告を聞いて貰いたかっただけだし」

北上「…軽っ」

クレイシア「」パチンッ



……………



球磨「…?」


クレイシア「…はい、戻したわよ」

長門「…本当にか?嘘ではないだろうな」

ドロシア「…残念ながら本当みたいね、今さっき世界との繋がりが元に戻ったわ」

北上「指パッチン一回だけで何でも出来るのかねー…」

デデデ「何とも贅沢な力ZOY」

クレイシア(ふふ、カッコいいでしょう…一回やってみたかったのよね…)

クレイシア「では、私もドロンさせて頂くわ」

グリル「古いッ」

クレイシア「では…!オ・ルボワール!」


ギュルルルンッ

長門「…消えたか」

陸奥「結局無駄足踏まされただけだったわね…しかも相手の都合で」

デデデ「アポ無しは止めて欲しいZOY」

北上「…何だろう、酷い言われようだ」

エリーヌ「んー!んー!」

木曾「…あ、忘れてた…今助けるぞ」

フーム(…)



すぱっ

エリーヌ「ぷはっ…もお!酷いわよ!先に私を助けてよ…」

木曾「わ、悪い…」

デデデ「すまん、耳を別の所に向けたら何されるか分からなかったのでな」

陸奥(絶対嘘ね)

フーム「所で貴方…誰?」

エリーヌ「私はエリーヌ、クレイシアの友達…だったんだけど…」

エリーヌ「…さっきの見ての通り、変な様子だったでしょ?」

長門「…?何時もは違うのか」

エリーヌ「前は違ったんだけど…急にヘンなサングラス付けてから可笑しく成り出して…」

木曾「ああ、あの趣味の悪い奴か?」

エリーヌ「分かる!?あれすっごく趣味悪いわよね!?」

陸奥「…仮にも友達にそれは…」

長門「…と言う事は、元のクレイシアは…少なくとも、ダークマターに手を貸す様な者ではないと」

北上「てことはだ、あのグラサンが怪しいね」

エリーヌ「兎に角、すっごい恥ずかしいから止めて欲しいわ!」

エリーヌ「クレイシアったらね…変な無駄にカッコいいポーズとったりだとか、イっちゃってる台詞言っちゃったりだとか…」

デデデ「つまり中二病かZOY?」

エリーヌ「それ!それなのよ!」


木曾「…」ぶるる

U-511「…?どうしたの…?」

木曾「…いや、俺のこの外見も中二病に思われるいのかな…と…まあ柄にもねえ事考えちまってたさ」

エリーヌ「あんまり変わらないわ」

木曾「」ガーン

U-511「ひ…酷いです…!」

エリーヌ「だってマントに眼帯って…ねえ」

球磨「寝るときはちゃんと脱いでるクマー」

エリーヌ「…なら、良いかな?」

デデデ「基準が良く分からんZOY!」


ドロシア「…あー、皆様方?」

長門「む…」

ペインシア「そろそろ、元の世界に戻った方が良いんじゃないかな」

グリル「うん、もし奴等がこのスキに襲って来てても文句は言えないよ?」

フーム「そうね…!デデデ、皆!ププヴィレッジに戻りましょう!」

デデデ「…ああ、ゆっくり話したいが…そんな暇は無いZOY」

ププヴィレッジてはなくププビレッジだと何度ry(

>>550 レン村長「…どっちでも同じ様なもん…だとは思うが…」
やっぱ直しますゴメン



ーーーーーー


デデデ「では、ワシ等は戻るZOY」

ドロシア「ええ、気をつけてね」

北上「…あれ、アタシらパープル・フォートレスに居なかったっけ」

球磨「北上ぃ、もうそれに突っ込むのは無しだクマー」

フーム「突っ込んだ所で納得がいく訳も無いし…ね…」

エリーヌ(…成り行きで私も一緒に行く事に成ったけど、良いのよね?)

エリーヌ(こ、これもクレイシアの更正の為と思えば…!)

デデデ「さて、早い所戻るZOY」

長門「うむ」

ドロシア「その飛行船、活躍すると良いわねー」

木曾「航空支援…どうだろうか、行けるか?」

グリル「っつか最近の戦争じゃ航空支援って基本だし」

ペインシア「そうだよ(便乗)」

U-511「せ、潜水艦だって大事です!」

陸奥「戦艦も負けては居ないわよ」

ドロシア「さっさと帰りなさいッ」どがっ

デデデ「ぬわーッ」ひゅわわわわ…

長門「あ…」

陸奥「…帰りましょ、そろそろ」

フーム「そうね…ごめんなさい、突然…」

ドロシア「別に良いわよ、可愛いお嬢さん達」

フーム「っ//////」

木曾(提督の扱いの差が酷ぇ…)

北上(哀れ也…)


長門「では、帰るぞ」

北上「うーす(何か忘れてる気もするけど、良いよね?)」

ペインシア「頑張ってねー」


ひゅわわわわわわわわ……


ドロシア「…行ったわね」

ペインシア「うん…」


キュリオ「やあやあ…やっと見つけましたぞ、お二人方!」

グリル「あっ…」

ドロシア「そう言えば…居たわね…」

キュリオ「?どうかしましたかな?それと陛下達は…?」



ーーーデデデ城ーーー


ひゅわわわわわ…


デデデ「ででん!」ばっ

フーム「戻って来たわ!」

陸奥「…良かった、まだ襲撃は受けてないみたいね」

天津風の出番は?

>>556
新しい陽炎型の駆逐艦入れようかな、どうしようかな…



長門「さて、これからは如何する」

デデデ「ふむ…」

木曾「…先ずは、アイスクリームアイランドを奪還を目指すか?」

北上「何でさ」

木曾「何となく」

陸奥「まあ、何となくでも目標は決めた方が良いわよね」

デデデ「では…総員」

フーム「……」


デデデ「占領区奪還に向けて、明日から頑張るZOY!」

北上「おー」

木曾「…え?今日から頑張るんじゃねえのか…?」

デデデ「無理ZOY、このお話は一応ドロシアサイドと邂逅するお話だZOY」

デデデ「攻略する話はどうしても後に成るZOY」

陸奥「…何も言えないわね、色んな意味で」

長門「…まあ、話の制約が有るならば仕方無いか」

U-511「あ、あの…提督は、何言ってるの?」

フーム「気にしないで、病気みたいな物だから」

天津風と雪風の活躍が見たい
今追い付こうと読んでるけどこんな長いとはおもわなんだ

>>559
ようしわかった、無理矢理に陽炎型の皆を入れよう!
そうだ、全員捕虜として捕われてた所を助けると言う感じで…ふふふ

長くてごめんね。しかも殆ど進行スピードグダグダ…まあ、気長に見て下さいぃぃ…


デデデ「では、明日から活動開始だZOY!」

長門「了解した、提督」

陸奥「お姉さんも頑張っちゃうわよ?」

リボン(本当に…倒せるのかなあ…?)


決意を新たにしたデデデ軍サイド。
ここから、戦争の歯車は一気に動き出して行く。


果たして、結末は如何に?
三つ星の杖の秘密とは?


そして、キュリオの運命は?

第六話、 『絵画の世界の奇妙な冒険』

少し駆け足気味ですが、これにて第七話に続きます。

ーーー次回予告ーーー


カービィ「…ぽよ!?」

シャドウカービィ「…どうしたの?突然起き出して…」

カービィ「ぽよ!ぽーよ!」

シャドウカービィ「え?出番が殆ど無くなる夢を見た?」

カービィ「ぽよ!」

シャドウカービィ「…そりゃ災難だったね…」

アドレーヌ「カーくん、それ夢じゃないよ?」

カービィ「!?」

アドレーヌ「えー、第七話と第八話は敵に奪われた島々を奪還する為に戦うのが主で、カーくんの出番ほぼ無いよ?」

カービィ「」ガーン



軽巡棲鬼「お前達は哀れだな…」

シャドウカービィ「あ、敵が出た」

軽巡棲鬼「蝶野の様に舞い、橋本の様にDDT…闘魂三銃士として死ねッ」

アドレーヌ「…意味分かんない」

ブラックデデデ「何だ、ネタは古いがやれば出来る子だったのじゃあないか」


シャドウカービィ「…何だこれ」

カービィ「…ぽよ」


次回第七話、 『星に変わって、お仕置きよ!』




おまけ



レ級「おまけ?無いよそんなの」

カービィ「ぽよぉ(絶望)」



ーーー翌日ーーー


デデデ「…よし、大体はこれでいいだろう」

エスカルゴン「はいはい、この方針で行くでGESな」

デデデ「うむ」

エスカルゴン「しかし陛下ァ、あれから随分と成長しましたでGESなあ」

デデデ「…何時も言われるが、そんなに変わったのかZOY」

エスカルゴン「はい、もうたまーに寒いギャグを噛ます只の良い司令ポジションに成ってるでGES」

デデデ「…そんなにか」

がちゃっ


デデデ「入るZOY」

ビスマルク「ジーク・ハイル!」

エスカルゴン「そっちじゃねえよ」

川内「おーっす!」

デデデ「元気が良いZOY」

エスカルゴン「丁度良い所に来たでGESなあ」

川内「何、何?夜戦?」

ビスマルク「違うでしょ…」

エスカルゴン「噂通りの夜戦バカでGESなあ」

デデデ「まあ格好が忍者っぽいから仕方無いZOY」


ビスマルク「それで、今日はどこに出撃するのよ?」

川内「夜戦出来る場所が良いなー!」

エスカルゴン「えーと陛下…たしか…?」


デデデ「…えー、先ずは一戦目…アイスクリームアイランド周辺海域に乗り込み、敵の基地を破壊するZOY」

ビスマルク「了解したわ」

川内「えー、夜戦は?」

デデデ「…我慢するZOY」

川内「ちぇー…」

ビスマルク「でも基地を破壊するとなると…三式弾を詰める戦艦、重巡を中心にした艦隊の方が良く無いかしら」

デデデ「無論」

川内「じゃあ私…出番すらないの…?」

エスカルゴン「まあ、次が有るでGESよ」

川内「げ…ゲスめぇぇ…」

ビスマルク「…語尾の通りね」

エスカルゴン「まあ活躍の機会は用意してやるでGESから我慢するでGES」

川内「むー…」とぼとぼ…


ビスマルク「…アイスクリームアイランドって寒そうよね」

デデデ「うむ、実際に北方の辺りに有る」

ビスマルク「…となると、基地を統括しているのは…北方棲姫ね」

デデデ「ほくほうせいき?」

ビスマルク「ええ、小さい身体だけど侮れない位に強いのよ」

ビスマルク「今回は護衛も着くだろうし、全力で挑まなきゃね」

デデデ「まあ、編成に関してはもう決まっているZOY」

ビスマルク「そうなの…後は、出撃の時刻だけね」

デデデ「まあ、今は偵察機が偵察している…暫く待ってもらうZOY」

ビスマルク「Ja、じゃあ…時刻が決まりそうになったら呼んで頂戴」

エスカルゴン「きっちり準備しておくでGESぞー」


がちゃっ…ばたん…

エスカルゴン「…さて陛下、どうするんでGES?」

デデデ「いやどうするも何も攻めるしか無いZOY」

エスカルゴン「いや…そうじゃなくてね…」

デデデ「む?」


リボン「へー…そうなんでしゅか…」

エリーヌ「うんうん、それでね…」


エスカルゴン「…エリーヌとか言う奴、どうするでGES」

デデデ「放っておけば良いZOY、追い出すのも面倒臭いZOY」

エスカルゴン「…クレイシアとは、何か知り合いだった様でGESが」

デデデ「今調べようとしてもどうも成らん、今は…攻略が先だZOY」

デデデ「…多分!」

エスカルゴン「自信を持てよ…」



ーーー数分後ーーー


デデデ「…えー、今回はこの編成で行くZOY」



1:ビスマルク 2:プリンツ・オイゲン 3:摩耶改二 4:霧島改二 5:瑞鶴改 6:葛城改

エスカルゴン「あ、表示方式が新しく…」

デデデ「これなら余分に改行しなくて済むZOY」

エスカルゴン「…気付くのが遅過ぎんだよなぁ」

エスカルゴン「んでは、早速その子等を呼び出して…」

デデデ「あ、既に作戦や編成に着いては少し伝えたZOY。後は勝手にここに来るだろう」

エスカルゴン「はやッ」


がちゃっ


ビスマルク「提督、入るわよ」

摩耶「攻略作戦、何時始めんだ?」

エスカルゴン「…噂をすれば影とやらでGESなあ」

霧島「司令、この編成で行くのですね?」

デデデ「うむ」

瑞鶴「うーん…大丈夫、よね?」

葛城「大丈夫よ!何てたって先輩が着いてるもの!」

瑞鶴「あ、あはは…」

エスカルゴン「…まあ、心配は要らんでGESな」

オイゲン「うん!任せて!」


霧島「あ、あの、司令!」

デデデ「ん?」

霧島「わ、私の改二…どうです!?」

デデデ「背丈が伸びたのかZOY?」

霧島「…そこ、ですか…?」

デデデ「ワシ等は立っても座っても座高が余り変わらないんだZOY」

ビスマルク「そりゃあ…そんな足じゃあ…ねえ…」

霧島「え、えーと…き、気にしないで下さい…」


デデデ「…?」

エスカルゴン「陛下、アンタ乙女心っての分かんないの?」

デデデ「うむ、すっぱり分からんZOY」

エスカルゴン「言いおったよコイツ…」

ビスマルク「…最近アナタも提督に対して毒を隠さなく成って来たわよね」

エスカルゴン「いちいち気にしても良く成ったでGESから」

オイゲン「えー…」

デデデ「…では、作戦のおさらいをするZOY」


デデデ「本日は、アイスクリームアイランドに建設された基地を叩く」

デデデ「只の基地ではなく、北方戦線を結ぶ割と重要な基地である…と書いてあるZOY」

デデデ「戦艦二隻 重巡二隻、空母二隻の艦隊で行く、必ずや基地を破壊するZOY」

ビスマルク「Ja!」

オイゲン「了解です!」

摩耶「任せときなって!」

デデデ「当然ながら敵の防衛も厚いだろう、無理と思ったら撤退をするZOY」

デデデ海軍の総戦力が知りたい

>>574
43隻くらい…(不安)

ビスマルク「では…戦果を上げてくるわ、期待してなさい!」

デデデ「うむ、頼むZOY!」

エスカルゴン「必ずや基地をボコボコに叩きのめすでGESぞ!」


ビスマルク「では…第一艦隊!出撃するわ!」

オイゲン「御一緒に着いて行きます!ビスマルク姉様っ!」



ーーーアイスクリームアイランド周辺海域ーーー


Ice cream Island


ざあああ……


ビスマルク「…ここ、ね」

摩耶「うわッ、寒ッ…」がたがた…

葛城「そんな格好じゃ当たり前よ…」

瑞鶴(葛城も寒そうな格好だけどね…)

今いる艦娘まとめてほしい

>>577


戦艦
大和 武蔵 金剛 比叡 榛名 霧島 ビスマルク

航空母艦
赤城 大鳳 瑞鳳 翔鶴 瑞鶴 雲龍 天城 葛城

重巡洋艦
摩耶 プリンツ・オイゲン エクゼター

軽巡洋艦(雷巡も含む)
球磨 多摩 北上 大井 木曾 天龍 龍田 川内 神通 那珂

駆逐艦
吹雪 弥生 卯月 皐月 夕立 暁 響 雷 電 島風 レーベ マックス

潜水艦
U-511


数えてみたら計41隻だった…ホントはもっと居るのかもしれない…けれど、これがワシの限界…ッ!

ビスマルク「しゃきっと治りなさい…さあさあ、敵が来るわよ」

オイゲン「…ごく」


葛城「彩雲部隊より報告…軽空母が1隻 戦艦一隻 重巡洋艦一隻に駆逐艦が二隻…」

霧島「まあ、余裕よね」

ビスマルク「そうね」



ビスマルク「…旗艦のあのクラゲが、黄色くなきゃ…ねえ…」

摩耶「…あー、ヌ級のフラグシップって火力が変に高いんだよな…」

葛城「だ、大丈夫かな…?」

瑞鶴「…大丈夫、絶対に」

あれ、ヲーちゃんは?

>>580
一応ヲーちゃんは深海棲艦前期型所属なので艦娘には数えてませぬ。



ビスマルク「まあ…先に旗艦を潰すわ」ドォォォォオォンッ!!

霧島「早いっ」



ドッゴゴォォォォォォォォォォォォォン!!!!!


瑞鶴「…あ、中破してる…」

摩耶「おぉー」

オイゲン「さっすが姉様っ!」

ビスマルク「ふふ」ドヤァ

葛城「私達だって負けられない…!行きましょう!先輩!」

瑞鶴「ええ…艦載機、発進!」パシュッ!





ーーー戦闘…省略ーーー



アミーボ「やっぱ道中戦は需要ないと思うんで省略しますわ」

アモーレ「レス数が迫ってるってのもあるがなー」

木曾「だからお前等いい加減にカエレ!!」ズバズバッ

アモーレ「ぎゃー」

アミーボ「にょほぉぉぉぉ」

木曾(何なんだよコイツ等、こういう舞台裏の話に成ると決まって出しゃばって来やがる…)

ーーー海域最深部ーーー


ビスマルク「…さあ、遂にやって来たわ、アイスクリームアイランドの近くまで…!」

オイゲン「はい!」


霧島「…さっきまで戦っていた様な気がするのだけど…」

瑞鶴「私も…」

ビスマルク「そりゃあ激戦だったからね…でも、あの基地を破壊すれば、この作戦は終了するわ」

オイゲン「最後まで、気力を出して頑張ろうっ!」

霧島「…おー」

摩耶「おーッ!」



北方棲姫「…来た…あいつら…!」

北方棲姫「…パワーアップしたほっぽの力…見せてあげる!」

北方棲姫「皆、良い?」

リ級(Flagship)「然様です」

護衛要塞「」フヨフヨ

イ級後期型×2「ギィィ!」

北方棲姫「さあ…来るよ!」


BGM:https://www.youtube.com/watch?v=yRSChkTtWSE(AL作戦ボス戦)


瑞鶴「艦載機の皆、出番よ!」ビシュッ

葛城「回せーっ!」ヴォンッ


北方棲姫「零型強襲戦闘機、全機スクランブル!」

ちなみに>>1の押しの艦娘は?

>>586
全員!
プリンツもビス子も葛城も瑞鶴も、初霜ちゃんも全員好き!という節操のない奴です。



瑞鶴「げ、やっぱりあの黒い零戦を出して来た…!」

霧島「榛名姉様や比叡姉様が見た、あのミサイル兵器も有るかもしれないわ」

霧島「気をつけて、行きましょう!」


ビスマルク「先ずはリ級から潰すッ!」ッドォォォォォォン!!!

空中で緑と黒の戦闘機が入り乱れる中、ビスマルクは真っ先にリ級という尖兵に主砲を放つ。


ひゅばっ!

リ級「へっ、何処を見てるんだよ!」

しかし躱されるッ!

ビスマルク「く…流石に何度も上手くは行かない…わね」

ぼがああああん!!!



瑞鶴「第一次攻撃隊より通達、駆逐艦一隻を落したわ!」

葛城「此方の攻撃隊も、護衛要塞を落したって…!やったっ!」

葛城「これが、空母なのよ!」


霧島「…!まだ気を抜かないで!」

オイゲン「敵の攻撃隊もこっちに近づいてる…!」

摩耶「アタシに任せなッ!」


ババババババババババッッ!!

対空設備を全開にし、向かって来る戦闘機や攻撃機を次々撃ち落として行く。

ビスマルク「…あらあら」

霧島「ふふ…改二の艤装の調子は順調そうね」

摩耶「応ッ!空はアタシに任せな!」

瑞鶴「頼もしい限りよ!」



北方棲姫「…か、可成り落された…零型が…」

リ級「まあ装甲を強めたとは言っても…所詮は戦闘機だし…ねえ」

リ級「…どうします?増援頼みますか?」

北方棲姫「…うん、基地から一隻位、引っ張り出して来て」

リ級「ヤー!」



オイゲン「このまま僚艦も落すわよ…!Feuer!」ドォン!!

イ級後期型「ギィ!」ザバアッ!

霧島「躱されてるわ!油断しないで!」

イ級後期型「ギィィォア!」ざばあっ

オイゲン「ッ!」


どっがッ!!

イ級後期型「げぎゃ…!?」

摩耶「よそ見してんなよ、プリンツ!」

オイゲン「摩耶ちゃん!」



リ級「つ…連れて来ましたっ!」

北方棲姫「…あー!待ってたんだから!」

駆逐棲姫「…」

リ級「まだ捉えた駆逐艦共を食わせていないので…少し切れ味としては堕ちています」

北方棲姫「あらら…」





ビスマルク「…!敵の増援!」

摩耶「…新しい奴か、あいつ?」

瑞鶴「うーん…何か固そうね、アイツ」

葛城「大丈夫ですよ!私と先輩なら余裕です!」

オイゲン「あぶなさそうなのは…真っ先に叩いて、視察でも止めでも仕掛ける!」ドォォン!!

オイゲン「戦場の鉄則ゥ!」

霧島「…そんな鉄則あったかしら」

マルクとビスマルクって似てるも!ダンバン!

>>592

マルク「えっー」



駆逐棲姫「ッ!」ドン!!



ごがっ!

オイゲン「おぁ!?ひ、被弾しちゃった…!」

ビスマルク「やっぱり強いわね…」

瑞鶴「私達が重巡とあの新型を落すわ!」

瑞鶴「他の皆は陸上基地を!」

オイゲン「っ…うん!任せて!」

葛城「…皆、強いわね…」


葛城「葛城だって…良い所、見せるんだから…!」


ばしゃっ!

リ級「そうかよ、見せてくれよ!」

葛城(なっ…重巡洋艦が…!?)

瑞鶴「葛城っ!!」

リ級「堕ちろ…艦娘ッ!」ドォォンッ!!


さっ!

葛城「っ…!」

葛城(あ、危なかった…!)

リ級「ほう、躱せるじゃんか」

葛城「っ…攻撃隊っ!発艦!」ビシュッ

リ級「こんなに近くじゃ、意味ないんだよねェ!」バジャッ


ごっ!

葛城「ぁぅ!?」

リ級「貰ったッ!」

葛城「…!」


グッ


ッドォォォォォォン!!!!!

葛城「ッ…!」

リ級(ちっ…砲塔をズラしやがった…!)


葛城「く…!」バシャッ

リ級「逃げるなよ、空母ッ!」

建造で天津風って出来るの?

>>596
無いです、どっかの海域のドロップ限定だった様な気が…

どぉぉぉん!!

葛城「きゃ!?」小破

リ級「ほら、逃げろ逃げろ!」どぉん!どぉおぉん!!

葛城「っ…言われなくたって!」



瑞鶴「待ってて!助けるわッ!」

葛城「先輩…!大丈夫です!」

瑞鶴「か…葛城…!?」


リ級「へえ…策は有るのか?」

葛城「…無いわよ、そんなの」

リ級「…ふん…舐められてもらっちゃあ困るなあ、我等をよォッ!!」ばじゃっ!

葛城「…」


北方棲姫「…!リ級!戻って!!」

リ級「!?」



葛城「もう、遅いわよ」

葛城「直上を見なさい」

リ級「…!!」


ヴロロロロロロロロロロ……!

リ級(あれは…先ほど奴が放った攻撃隊…!)

リ級(そうか、まんまと誘き寄せられたかッ)

葛城「…よしっ」


リ級(…成る程、あれなら確かに…『既に』策を使っている。だからもう奴に打つ手は無い…)

リ級(言葉の意味を良く噛み締められなかった…しくじったな…)



っっごごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!


葛城「……」

瑞鶴「葛城…」

葛城「…油断しないで下さい先輩、まだ敵が残ってます」

瑞鶴「…ええ」

北方棲姫「…くう、戦況は良く無い…どうしたら…」




イ級後期型「ギォァアアッ!!」大破!

摩耶「止めだッ!」

べぎッ!!

イ級後期型「ギェ…」撃沈!


霧島「…摩耶、さっきから肉弾戦ばっかりね」

摩耶「当たり前だろ?三式弾は…残しておきたいからな」

ビスマルク「そう…ね」


北方棲姫「…また、もの凄いピンチ…」

駆逐棲姫「…」ぽん

北方棲姫「…?何か、良い考えが有るの?」

最初のスレからの流れを短くかつわかりやすく説明してほしい

>>603

先ずは

1:デデデとエスカルゴン、先ず暁型と出会い、カスタマーから地球に起こっている出来事を聞かされ、渋々地球に出向く。

2:その後は周辺の深海棲艦をやっつけつつ、マホロアやマルク、霧の艦隊とかと出会いつつずんずん進撃。

3:序盤から乱入し続けて来たセクトニア(操られ)の軍との戦いに集中。硫黄島に作られた城で決着し、深海棲艦とデデデ、艦娘達は仲良く成って地球の騒動は一件落着。(ここまで1~2スレ目)


4:ポップスターに帰還したデデデと艦娘、深海棲艦(前期型)も謎の黒い渦に全員突っ込んでポップスターに。(3スレ目)

5:色々有ったのを省略して分かりやすくすると、今度はダークマターが作り上げたブラックデデデ、深海棲艦後期型との戦いに。(今ここ)


分りやすくって行ったのにちょっと分かりづらく成ってしまった…

駆逐棲姫「」ぴっぴぴぴぴっ

北方棲姫「え…その音…まさか?!」



霧島「…!敵に動きが!」

摩耶「させるかよッ!」ばじゃっ



びぎっ、びぎぎぎぎぎっ

駆逐棲姫「…うグ」ぐぢょぐぢょっ

北方棲姫(ま…前に食べたミルヒクーと…同期している…!)


にぢゅ…ぎぢゅ…っ

駆逐棲姫の身体や外見が大幅に変化し、服が薄手の物から、潜水艦娘の服の様な厚みを増した物に変わって行く。


駆逐棲姫「ぎぃっ…んぐ…っ」ぐぢょぐぢょっ

下半身から脚が生え始める。完全に別の姿へと変わって行こうとしている。

摩耶「ちっ…喰らえやッ!!」ドォォン!!

霧島「堕ちなさいッ!」ドォォォォン!!!!!


北方棲姫「…!当てさせないっ!」ばっ


どごぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!

駆逐棲姫「ぎぎ…!」

北方棲姫「くう…」損壊!


ぎゅりょ、ぶぢゃあっ


駆逐棲姫「ぎ…ォ……!」びくびく

首周りから無数の鋭く、黒い牙が下あごを防護する様に生えて行く。
その部分でも、左の犬歯は極端な発達を見せていた。


駆逐棲姫「ま…ぎぅ…ってて…よ…ッ」

北方棲姫(…!同期が、完了しかけている…!)


オイゲン「な、何アレ…変身して行く…?!」

3スレ目もちっと詳しく

>>607
ちょいとネタバレに成るけど、ダークマターが起こした黒い霧に興味を持ったレ級が突っ込んで、そこに深海棲艦全員が追いかけて一緒突っ込んだ結果ポップスターにワープしてしまった。
それでダークマター一族は自分達の手で作り上げた深海棲艦後期型を、デデデ海軍と深海棲艦前期型に打つける。

その後ダークマター一族はスフィアローパー。アミーボ・アモーレ等々をスカウトして自分の軍に雇い入れて戦力とした。
その内、アミーボ・アモーレは木曾(と仲間達)が討伐。
防衛が虚弱に成ってしまった地球に攻め込ませていた地球担当軍を撤退させざるを得ない状況に。

その後は何とか、ポップスター内での戦いに持ち込めた…と言う感じ。




ぐばぁッ

駆逐棲姫「ごふ…きき!」

口が大きく裂けながら開き、下あごを包む黒い牙達を下あごとして扱う様に成る。


駆逐棲姫「くけっ…ミルヒクー。同期完了です」

北方棲姫「……」

北方棲姫「どう…かな、身体の調子とかは」

駆逐棲姫「力が漲って来ます、丁度いい力量です」

北方棲姫「…そっか」


摩耶「変身しても何も変わんねえよッ!!」

北方棲姫「!危ないッ!」


駆逐棲姫「くぎ…くぉぉ!!」ぐばあっ

ざぶぢゅっ!!

摩耶「がッ…!?」

大きく口を開け、摩耶の頭部に食らいつく。


オイゲン「!!摩耶っ!」

駆逐棲姫「くぎ…そぉらッ!!」ぶんっ!!

摩耶をそのままプリンツに投げつけ、叩き付ける。



摩耶「ぐあぁぁッ!!」中破

オイゲン「きゃぅっ!」中破

ビスマルク「摩耶!プリンツっ!」



駆逐棲姫「休む暇、与えない!」

駆逐棲姫「ここは大いなる蒼き水のジャングル!」ばっ!!



がづんっ!!

摩耶「ぐうっ…!?」

摩耶は獣と化した駆逐棲姫に飛びかかられる!

駆逐棲姫「ジャングル ヨワイヤツカラ クワレル!!」ぐばあっ

大きく口を開き、摩耶の身体を食い千切ろうと襲いかかる。


ビスマルク「させないわよッ!!」っどぉぉぉぉぉぉんッ!!!

駆逐棲姫「!」


ッコォォォンッ!!!

直に気付いた彼女は、砲弾を殴り付けて横に弾き飛ばす。


ビスマルク「な…!!」

駆逐棲姫「カカカ…」


オイゲン「そりゃあっ!」がっすっ!!

駆逐棲姫「キャオンッ!」

蹴りを入れられ、溜まらず摩耶から離れる。


オイゲン「大丈夫?摩耶!」

摩耶「あ、ああ…悪ぃな…」


駆逐棲姫「ゴルルルルルル……」


オイゲン「…何なのアレ…ユーちゃんそっくりに成ったと思ったら…何だか獣っぽく…」

霧島「私の計算にも…あんな事が出来る何て結果は無かった筈…!」


瑞鶴「ど、どうしたの!?」

葛城「遅れて御免なさい…!って、何あれぇ!?」

駆逐棲姫「カーッカッカッカッカッカ…………」


ビスマルク「…」

オイゲン「ど、どうしよう…何だか姿が変わっただけなのに気圧される…っ」

摩耶「姿だけじゃねえだろ、変わったの…戦い方まで変わってたぞ」

瑞鶴「…議論していても何も始まらないわ、総員、迎撃を…」


どごぉぉぉんっ!!

瑞鶴「っ…ぶな?!」

ビスマルク「…!敵の攻撃機…!」

ビスマルク「あの子は…北方棲姫は、待ってはくれない様ね…」

オイゲン「ど、どうすれば…!」


ビスマルク「当然、私が北方棲姫の元へと殴り込むわ」

霧島「!」

摩耶「待てよ、たった一人で突っ込む気かよ?」

ビスマルク「あの子には少なからず因縁が有るのよ。前はあっけなく取っ捕まってしまったけど…今度はそうはいかないわ」

霧島「…ビスマルクさん」


駆逐棲姫「ごるるるるーッ、ごるるるるるーッ!」

瑞鶴「…まだなのかってヤジ飛ばしてるわね…」

葛城「今のうちに攻撃すれば良いのに…」

ビスマルク「言って来るわ、発艦させて来る攻撃機も厄介だし」

オイゲン「ね、姉様ー…」



霧島「…行ってしまったわね」

摩耶「…一人で突っ込んで行きやがって」



がづんっ!!


霧島「きゃッ!?」

駆逐棲姫「カカカーッ!」

摩耶「お前も待ってくれないのかよっ!」

瑞鶴(そもそも敵があれ以上待つのって…ねえ)

駆逐棲姫「さあ!さあやろう!!」


がぶっ!!

霧島「ちょ、痛いッ!?」

オイゲン「こ、こいつ…!霧島さんから離れてっ!」どぉんっっ!!


駆逐棲姫「カーっ!!」ぱっ

霧島(躱した!?)


瑞鶴「何よコイツ…すばしっこい…!」

葛城「!こっちに向かって来ますっ!」


摩耶「させるかよっ!」がしっ!

駆逐棲姫「こかっ!?」

霧島「良いわよ!摩耶!」

オイゲン「そのまま狙って…今度こそっ!」っどぉぉぉぉん!!

駆逐棲姫「く…!」がぎんっ!!

摩耶「っ…!また弾きやがったな!?」

駆逐棲姫「ぐるぁ!!」がぎんっ!

摩耶「う、うわあ!?」


オイゲン「ま、摩耶ちゃーんっ!?」

瑞鶴「あ…あれって…!」


駆逐棲姫「くくく…かかかかーっ!!」

摩耶「ちょ…てめ…離せ…っ」ぎりぎりぎり…

瑞鶴「ぱ、パロ・スペシャル…!?」

霧島「え、何其れは…」

葛城「説明してる暇無いですよ!?」

瑞鶴「今直に助けないと…!」



ぎぢぎぢぎぢ……

摩耶「ぐ…ぁッ、ちょ…痛ぇ…マジで痛ぇ…!」

駆逐棲姫「カカカカカ…!フィニッシュは…と…!」


ばじゃっ!!

摩耶「ぶっ!?」

駆逐棲姫「パロ・スペシャル・ジ・エンドッ!!」

瑞鶴「エンドまで使えるの!?」

霧島「ふ…スキ有りっ!」っどぉぉぉぉぉん!!


駆逐棲姫「!」

どがっ!!


摩耶「うおっ!?」

そのまま摩耶を足場に脚を伸ばし、そのまま勢いで回避する。

霧島「相変わらず早い…!」

オイゲン「くう…!ず、瑞鶴さん!葛城さん!艦載機を…!」

瑞鶴「大丈夫、もう飛ばしたわよ!」


ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…

駆逐棲姫「…」


瑞鶴「さあ、面の攻撃…避けれる??」


駆逐棲姫「…」


どっごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!


瑞鶴「っ…どうよ!この爆撃…耐えられる訳が無いわ!」

葛城「流石です!先輩っ!」



こぉぉぉぉぉぉ………


瑞鶴「…あら?居ない…?」

葛城「わあ…跡形も無く倒した…!」

オイゲン「いや…流石に残骸も無いってのは…ちょっと変だよ…?」

霧島「…!あそこッ!」

瑞鶴「え…!?」


彼女が指差した先には、軽い足取りでそそくさと逃げて行く駆逐棲姫の姿が有った。

瑞鶴「…撤退するの…?」


オイゲン「あ…!ま、待てーっ!」だっ

霧島「追わないで!」

オイゲン「えっ…!?」ぴたっ

霧島「今は…作戦の遂行が最優先よ」

オイゲン「…でも」

霧島「それに、ビスマルクだって一人で基地を壊しに行った…余り長く一人には出来ないわ」

オイゲン「…!」

瑞鶴「…悔しいけど、今は基地を壊すのが先よ」

葛城「先輩の言う通りです!」

オイゲン「わ、分かってる!そんな何度も言わなくても…」

霧島「だったら、早速行くわよ!」ざじゃっ

オイゲン「あっ…置いてかないで!」ザジャッ

瑞鶴「私達も行くわよ!」

葛城「はい!」



ーーーーーー


ビスマルク「…ふー…っ…ふーっ…」中破

北方棲姫「むすー…むすー…」損害

ビスマルク「…あの時のお返し…どんな味よ…?」

北方棲姫「…うん、痛いの、凄くキく」

ビスマルク「そう…じゃあ、早く沈んでしまいなさい?」

北方棲姫「ほっぽは陸上基地だから沈めないの、そう言う時は壊れるって表現が正しいの」

ビスマルク「…い、良いじゃない、細かい事は」

一週間で10レスか

>>625
遅いっすね…ごめん…
でも書く気が起きない時が有るんだよぉ…



北方棲姫「むふん、貴方よりほっぽの方が大人っぽいの」

ビスマルク「ぐ…」

北方棲姫「だから貴方もあの時何も出来ずに縛られてたの」プークスクス

ビスマルク「」イラッ


<ビースーマールークーネーエ-サ-マー!!

ビスマルク「…?」

北方棲姫「あやっ、増援…?」

いや催促する気はないんだ
のんびり好きなように書いてほしい

>>627
そう言って頂けると心が強いっす。



オイゲン「はあっ…はっ…良かった…無事…!」

霧島「待ってて、今助太刀に…」



ビスマルク「…Danke、でも…良いわ」

オイゲン「え…?!」

北方棲姫「ほふーん?」

ビスマルク「…これは、私と、あの子の問題だから」

霧島「は…?」

摩耶「何言ってんだよ…6人掛かりの方が有利じゃねえか…?」

北方棲姫「そーだよ、自分から有利な条件を捨てるの?」

ビスマルク「ええ、捨てるわよ…そんな物」

北方棲姫「…へんなのー、面白いのー」

ビスマルク「…」

北方棲姫「じゃあじゃあ、早速1対1で決闘するの」

ビスマルク「望む所よ」

霧島「…本当に、助けは要らないの?」

ビスマルク「大丈夫よ、どうせ負けないわ」

オイゲン「わあ…何だか分からないけど、凄い自信!」

北方棲姫「そんなの良いから…早く掛かって来て欲しいの!」

ビスマルク「はいはい、じゃ…行くわよ!」

オイゲン「頑張ってーっ!」



北方棲姫「えいッ!」ドォォンッ!

ビスマルク「!」


どばああああんッ!!!


ビスマルク(いきなりか…やる気に溢れてるわね)

北方棲姫「ほらほら逃げるの逃げるのっ!」ドォォォン!!ドォォォォォン!!!

ビスマルク「ちっ!」


ドゴォォォォォォォン!!!ドバアアアアアアアン!!!!


ビスマルク(く…航空機が居なくても要塞砲が厄介ね…)

ビスマルク(けれども、何れ必ず、チャンスは有る筈)

北方棲姫「そらーっ!!」ドォォォォン!!



ビスマルク「っ!?」っ

北方棲姫「あー…惜しいのー!」

ビスマルク(射撃の精度も上がって来ている…このまま攻め入らないのは…)



ビスマルク「…ナシ、ねッ!!」ッドォォォォォォン!!

北方棲姫「!」

オイゲン「行っけーっ!」



がぎぃぃん!!

ビスマルク「っ…!」

北方棲姫「甘いの甘いの!煙たいのに甘いの!」

オイゲン(そんな…姉様の砲弾が跳ね返された…!?)

ビスマルク「あんた…小さいくせに砲弾を跳ね返せるのね」

北方棲姫「今受け止めたら死んじゃうの」

北方棲姫「だから、こうして斜めに逸らして防御するの」

ビスマルク「へえ」どぉぉぉぉぉん!!

北方棲姫「ちょ、いきなり砲撃は」


どごぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおん!!!



北方棲姫「…(損壊)」ぷすぷす…

ビスマルク「今度こそ当たったわね…はあ…」


オイゲン「あ、あれ…やったの…かな?」

霧島(緊張感が欠片も無い…何でかは知らないけどそう思ってしまったわ…)

そういえばネ級はどうなったんや

>>633
ネ級「まだ出番ナイヨー」



北方棲姫「…酷いの」

ビスマルク「隙を見せる貴方が悪いわ」

北方棲姫「むかっ…」

ビスマルク「さあどうするのかしら?もう打つ手は無いと思うけど」

オイゲン「おねーさまー!それフラグ…!」

ビスマルク「え…?」

北方棲姫(…どうしようどうしよう…今のうちに逃げるべきかな…?)

霧島「迷っては駄目よ!今のうちに止めを刺しなさい!」

ビスマルク「え、え…ど、如何すれば良いのよ…」


北方棲姫「…むーっ」

ビスマルク「…どうしたら良いのかしら、教えて偉い人」

摩耶「旗艦はお前だろ…」

瑞鶴「うーん…どうしようかしら…」


北方棲姫「」じー

葛城「…な、何よ?烈風をじろじろと見て…」

北方棲姫「それ、ちょーだい」

葛城「え"?」

瑞鶴「は?!」

北方棲姫「ちょーだい」

葛城「…あげないと?」

北方棲姫「北部前線に島流しー」

葛城「ひぃ」

北方棲姫「それかシベリア送り25ルーブル」

葛城「わ、分かったわよ!あげればいいんでしょ!?」

瑞鶴「ちょ、葛城?!」

霧島「貴方何を…!」

ビスマルク「…!皆、待ちなさい!」

霧島「え…?」

瑞鶴「ちょ…ビスマルクまで…」

ビスマルク「良い?じっと、じっくり見るのよ」

瑞鶴「え…?」


葛城「…はい、どうぞ」つ烈風

北方棲姫「ホントにくれるの?!ありがとうなの!」

葛城「い、良いけど…」


摩耶「おいおい良いのかよ…?止めなくて…」

瑞鶴「ど、どうして止めるのよビスマルク…!艦載機は空母に取って命に等しい物なのに…!」

ビスマルク「…よーく、見ておくのよ」

オイゲン「…?」


北方棲姫「えへへ、あなたとっても良い人なの!」

葛城「え、いや…そんな…其処まで言うんだったら…ねえ?」

北方棲姫「?」

葛城「…降伏、する?」

北方棲姫「うん」

葛城「軽っ!?」


ビスマルク「見なさい、ああやって自分の物を差し出す事に酔って相手に恩を売っているわ」

ビスマルク「しかも相手は深海とはいえ子供、簡単に懐柔も出来るわ」

摩耶「た、確かにアレなら…行ける…のか??」

北方棲姫「うん、捕まえてた子達もあげる!」

葛城「え、えー…良いのかなー」

北方棲姫「良いの!」



霧島「……!た、確かに烈風という高性能機体を渡せば…あの子は子供だから完全に気を許し、何でも言う事を聞いてしまうんだわ!」

摩耶「アタシ等みたいに殺す機で掛かったら…刺激してしまうな」

ビスマルク「ええ、葛城は其れを瞬時に判断し、相手を懐柔する方を選んだのよ」

瑞鶴「そ、そうなんだ…!」



(((((な、何という冷静で的確な判断力なんだ…!)))))


葛城(…?何で皆私を見てるの…?)

北方棲姫(ふふーふ!烈風烈風♪みんなくれなかったけどこの人はくれたの!)

葛城「じゃ、じゃあ…捕まえてるって言う子、返して?」

北方棲姫「勿論!ちょっと待ってるの!」

葛城「逃げないでよー?」

北方棲姫「大丈夫なの!」

てってってってっ…


ぽん

瑞鶴「やるじゃない、葛城」

葛城「え?」

霧島「あそこまで考えていたなんて…脱帽よ」

摩耶「アタシ等じゃ全然思いつかなかった…負けたよ」

葛城「え、みんな、何言って」

ビスマルク「今日のMVPは葛城ね、悔しいけど提督にもそう伝えておくわ」

葛城「え…え~~~~ッ」

てってってってってっ…


北方棲姫「連れて来たのー」

葛城「あ…その子達が?」


陽炎「え…え?味方…?」

天津風「ちょ…何よ、え…?」

葛城「えーと…皆状況が呑み込めてないみたいだけど…」

北方棲姫「この子達は陽炎型駆逐艦の皆だよ、良い実験材料に成ると思って捕まえたけど…降伏しちゃったからあげるの」

雪風「…降伏ですか?」

黒潮「ま、まさか幸福な雪風が居たから降伏したんかなあ?」

黒潮「『こうふく』だけに」


北方棲姫「…寒いのはなれてるの」

葛城「…やめてよ、私薄着なんだから」

黒潮(滑った、確実に滑ったで…)

霧島「え…えーと…取り敢えず自己紹介をお願いね?」


陽炎「え…ええと…陽炎型のネームシップの陽炎よ、宜しくね?」

不知火「…あ、はい…2番艦の不知火です」

黒潮「淡白過ぎ…ウチは3番艦の黒潮や!よろしゅうな!」

初風「4番飛んで7番艦、初風よ」

雪風「8番艦、雪風です!艦隊をきっとお守りしますっ!」

天津風「9番艦の天津風よ、連装砲くん共々宜しく」

時津風「10ばんの時津風だよー」

浦風「11番艦浦風じゃ!宜しくね!」

磯風「12番艦の磯風だ…私が守ろうじゃないか」

浜風「13番艦の浜風です…あの、これで良いでしょうか」

谷風「14番の谷風さんだよ!宜しくなッ」

野分「…陽炎型15番艦野分です、宜しくお願いします」

舞風「みっつ飛んで18番艦の舞風だよっ!真っ暗な雰囲気は苦手です!」

秋雲「19番艦、秋雲です!絵とか漫画とかなら任せてよ!」

霧島「まあその…何だ」




霧島「…数多過ぎ」

北方棲姫「駆逐艦はこれが当たり前なの、アメリカの駆逐艦は一つの型に100隻以上とかざらなの」

ビスマルク「やめて、聞きたく無い」

摩耶「…何か頭がこんがらがって来やがる…」

ビスマルク「…え、えーとまあ…作戦は成功…で、良いのよね」

摩耶「…じゃねーの?」

ビスマルク「じゃ…じゃあ…帰りましょう」

オイゲン「わはーい(白目)」

北方棲姫「ほっぽも着いてくの」

葛城「…いい、よね??」

瑞鶴「ま、まあ…しっかりと見ておけば…」

葛城「…は、はい…」


霧島「じゃ…久しぶりに…」


アイスクリームアイランド周辺海域
征服完了!

霧島「征服ッ完了ッ!」

摩耶「おーッ!」

ビスマルク(何ソレ…)

霧島「じゃ、帰投するわよ!」

北方棲姫「なの!」

ビスマルク「えーとじゃあ…陽炎型?着いて来なさい?」

陽炎「えと…うん、着いて行けば良いのね?」


時津風「帰ったら誰か遊んでー!」

北方棲姫「…駄目だこの駆逐艦、さっきまでほっぽに捕まってた事忘れてるの…」



ぞろぞろぞろぞろ…


葛城「……」


葛城(…敵が捕まえていた子達を連れながら、捕まえていた敵も一緒に連れて帰っている…)


葛城(…何なの、この状況)

ーーーデデデ城ーーー

がちゃっ

ビスマルク「帰投したわ」

デデデ「おお、おかえr…」


陽炎「わ、ペンギンが居る!ガウンをきたペンギンが居る!」

不知火「アレは一体何モノでしょうか」

黒潮「司令はんっぽくないのは確かやね」

初風「ふうん、あの人に取っては何人目の艦娘なのかしらね」

雪風「といましょー!貴方が私達のしれぇですかー?」

磯風「あ、それは私が言いたかったのだが…」

時津風「しれー!遊んでー!!」

北方棲姫「遊ぶ事しか能が無いの…」

デデデ「ええい一遍に喋るでないZOY!行間は30行までしか改行出来んのだZOY!!」

時津風「なにいってんのこの人」

デデデ「どう見ても敵みたいな奴も居る、一体どういう事ZOY!」

エスカルゴン「誰かかくかくしかじかって言ってみ」

葛城「えっ…ええと…かくかくしかじかで…」

エスカルゴン「ふんふん…てきさすぶろんこ…」



エスカルゴン「分かるかーっ!!!」

葛城「えっ…ええええええええ!!?!」

エスカルゴン「たかが『かくかくしかじか』の1文だけじゃ分かんねェーんだよ!!」

瑞鶴(やっぱりか…最強伝説崩れたり)


ビスマルク「え、ええと…ぱるぱるぱるぱるぱる」

オイゲン「え…び、ビスマルク姉様?」

エスカルゴン「…」

ビスマルク「ぱるぱるぱるぱるぱるぱるぱるぱる…」

エスカルゴン「…えー」

デデデ「あの、分かってるZOY…さっきのかくかくしかじかで」

デデデ「エスカルゴン、分かっているのに嘘を付くとは、怪しからんZOY」

エスカルゴン「ああもう冗談でGESよ!単なるジョーク!」

葛城「そ、そうなんだ…」



エスカルゴン「…んで、その陽炎型が敵の捕虜で、捕まえていたその白い餓鬼が投降してきたと」

摩耶「そうだぜ?にわかにはまだ信じ難いけどよ」

エスカルゴン「…一応言っておくでGES…ナンデ?」



北方棲姫「烈風貰ったからなの」

エスカルゴン「物で釣られたでGESか!」

磯風「余り時津風の事を悪く言えんな?」

北方棲姫「えー」

デデデ「まあ子供だから仕方無いZOY」

霧島「ですね」


デデデ「…む、と言う事はだ、アイスクリームアイランド基地の機能は削ぎ落とせたのかZOY」

ビスマルク「と言うかそのままこっちに来ちゃったわ」

デデデ「でかした!!…のか?」

エスカルゴン「取り敢えず、連れて来ちまったもんは仕様が無いでGES、ここで面倒を見てやるでGESよ」

エスカルゴン「特に葛城、お前は責任を持って面倒を見る様に」

葛城「は、はーい…」

がちゃ


リボン「お帰りなさいでしゅー!」

陽炎「わあっ!?何この子!?カワイイ!」

リボン「ふぇ?!」

不知火「か、陽炎…あなた柄にも無く…」

陽炎「だって可愛いじゃない!ねえ?!」

黒潮「え…あー…うん、…確かに」

雪風「ぱたぱたしててとっても可愛いです!」
時津風「ねーねー、何て言うのー?」

リボン「え…ええと、リボンでしゅ、なんだかんだここに住み着いたでしゅ」

北方棲姫「へえ…ほっぽと同い年…」

リボン「…あれ、何で敵が…」

エスカルゴン「かくしか、良いね?」

リボン「アッハイ」

磯風(…略したな)

摩耶「…所で、コイツ等の部屋どうするんだよ」

デデデ「…どうするか?」

エスカルゴン「取り敢えず空いてる駆逐部屋に放り込んどきゃ良いでGESよ」

陽炎「言い方酷ッ、もうちょっと優しくして…」

谷風「んで、うち等はその部屋に入ってれば良いの?」

エスカルゴン「ん、二つあるから入れない奴は分けて使うでGESよ」

陽炎「はーい…ちょっとトゲトゲしてるけど…」

浜風「了解しました、皆さん行きましょう」

舞風「私のわっちと同じ部屋が良いー!」

野分「の、のわっちって言うの止めて下さいっ」

時津風「あーそーびーたーいーっ!」

浦風「これこれ、静かにせんといけんよ?」

天津風「後でね、今は部屋に行きましょ」

エスカルゴン「あ、これ城の見取り図でGES、迷ったら大変でGESから」

磯風「有り難い」

エスカルゴン「空いてる部屋に赤い印付けたから、そこ目指すでGESぞ」

浜風「はい」

陽炎「じゃ、後でじーっくりと話とか聞かせてよね」

デデデ「おうとも」

雪風「またね!リボンちゃん!」

リボン「はい!今度ゆっくりお話ちまちょう!」



がちゃ…

ぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろ………


ばたんっ


エスカルゴン「…さて、アイスクリームアイランド陸上基地は攻略出来たと言う訳で…どうするでGES?」

霧島「北方棲姫の事かしら?」

エスカルゴン「それもそうでGESが、次は何処を攻めるのが良いかと…」

霧島「ふーむ…」

瑞鶴「って言っても…ねえ…」


霧島「…こう成ったら、徹底尋問ね」

北方棲姫「え?」

摩耶「…それしか、無いだろ」

北方棲姫「ええぇー…」

葛城「もう一個烈風をあげるから…ね?」

北方棲姫「一個で十分なの」

瑞鶴「意外と欲張りじゃないのね」


摩耶「ま、そう言う事だ…盛大に吐こうぜ☆」

オイゲン「え、あ…吐くって情報よね」

摩耶「これから毎日情報を吐こうぜ?」

北方棲姫「毎日は無理なの」

霧島「さて北方棲姫、次に重要な基地は何処?」

北方棲姫「凄くいきなりなの…えーと…何処だったかな…」

摩耶「それか、重要な作戦を何か教えてくれよ」

北方棲姫「うーん…ちょっとまって、一遍に言わないで欲しいの」

ビスマルク「あの駆逐艦は何なの?U-ボートに変身していたけど」

北方棲姫「えと…まずそれから言うの」

リボン「…ごくっ」

デデデ「…」


北方棲姫「あれは…駆逐棲姫と言うの、新しく作り上げた駆逐艦の姫」

北方棲姫「欠損だとか短所だとか、そう言う所を補うのに…近代化改修で食した艦と同期するシステムを導入した…言わば実験艦なの」

ビスマルク「…実験艦…」

オイゲン「…な、何を食べさせたの…?」


北方棲姫「…U-505…確か、ミルヒクーってあだ名がついてた子なの」

オイゲン「…!!それって…!」

ビスマルク「…ユーの、お姉さんじゃない…」

摩耶「てめえ…!餌にするつもりで捕まえたのか?!手前等はッ!」

北方棲姫「う、ううん…元々ゆーって子と一緒に人質として陳列する予定だったんだけど…」



北方棲姫「軽巡棲鬼が報告を面倒臭さがった所為で…お姉ちゃんの所で近代化改修されちゃったの…」

霧島「…事の元凶は、軽巡棲鬼ね…」

エスカルゴン「最低過ぎるでゲス」

デデデ「うむ、思わずアルファベットから日本の文字に戻ってしまう位には」

オイゲン「こんな…こんな事って…!」

ビスマルク「…それで、次に軽巡棲鬼が出ると言ったのはどこかしら??」

北方棲姫「え、えと…ベジタブルバレーの方なの。」

北方棲姫「制圧部隊で制したベジタブルバレーを防衛するって言ってたの」

北方棲姫「…多分、新しい敵も居ると思うの」


デデデ「…ふむ、次の戦いの場は決まったZOY」

瑞鶴「!」

葛城「…次に、出るべき場所は」

デデデ「当然…ベジタブルバレー周辺海域だZOY」

リボン「周辺海域多過ぎでしゅ…」

エスカルゴン「仕様が無いでGESよ、理由すら無いオポチュニズムでGESから」

>>60
うーんどうしよう…ww
30行じゃちょっと限界あるっぽい…
それともあれか、メモ帳で書いてそっから貼付けるとか…?




霧島「…それで、出撃は」

デデデ「うーん…明後日?」

エスカルゴン「まーた微妙な…どうせ明日の出来事すっ飛ばす癖に」

デデデ「その通りだZOY」

北方棲姫「…??」

葛城「き、気にしないで?たまーに変な事口走るだけだから…」

オイゲン(アトミラールさんは何の事を口走ってるのかな…気になる)

ビスマルク(どうでも良いでしょそんな事は…)

いやそうじゃなくて
なんか1レスずつぽんぽん投下されるよりはまとめて10レスくらい投下してくれると有難いかも

>>662
あーやっぱり…でもメモ帳で書き留めておいて一気に投下するってのも考えてみますッ


デデデ「えーでは…こっちは偵察隊をベジタブルバレーに派遣、状況を確認し次第、作戦を練るZOY」

エスカルゴン「お前等は先に戻って良いでGESよ」

ビスマルク「了解したわ」

霧島「了解です、司令!」

エスカルゴン「じゃ、お疲れーッ」

北方棲姫「…」

がちゃっ…ばたん


北方棲姫「…あの、ほっぽは何をすれば」

デデデ「あー…そう言えばもう一個聞きたい事が有ったんだZOY」

北方棲姫「?」

デデデ「…何故、お前達はリボンを狙っていたZOY?」

北方棲姫「…」

エスカルゴン「そう言えば、中間棲姫の奴がリボンを探してたでGESな」


北方棲姫「…………」

デデデ「答えるZOY」

北方棲姫「…えと…いい、のかな」

リボン「…聞きたいでしゅ、私がどうしてここに居るのか…」

エスカルゴン「そういやリボン…襲われるまでの記憶が無いって言ってたでGESな」

デデデ「…さあ、聞かせるZOY」


北方棲姫「…えっと、うん…」

北方棲姫「確か…『リップルスター』って所に…てーとくが…ダークマター達を率いて制圧したって…」

エスカルゴン「…ふんふん」

リボン「リップル…スター…うぅ、頭が…」

デデデ「大丈夫かZOY?」

リボン「は、はい…」

北方棲姫「…それで、今はそのリップルスター…ほっぽ達の本拠地に成ってるけど…一人だけ、妖精が逃げ出したの」

北方棲姫「そこで…てーとくよりも偉い人達は、その妖精を落そうとしたの」

エスカルゴン「…その妖精が…」


リボン「…っ!」

北方棲姫「…うん、その…リボンって子…貴方なの」

リボン「…ぁ…」


デデデ「…それで、何で狙っている」

エスカルゴン「まさか皆殺し目的ではないでGESょうな?」

北方棲姫「それはー…そこまでは聞いてないの…」


リボン「…きっと、わたちが…」

デデデ「…?」

リボン「…ううん、何でも無いでしゅ」

エスカルゴン「おいおい、はぐらかしてんなよ」

デデデ「水臭いZOY、話してみるZOY」

エスカルゴン「あー、嫌なら別に良いんでGESよ?興味ないし」

リボン「酷ッ!?話ちましゅから!」

デデデ(うーんこの誘導尋問)



リボン「えと…多分、これの所為だと思いましゅ」す


デデデ「…何だ、これは」

リボン「…リップルスターの星宝…クリスタルでしゅ」

リボン「…全部、思い出ちまちた。襲われる前の事を」

エスカルゴン「……」

北方棲姫「あ、良かったの」

エスカルゴン「人事だと思って馬鹿にしてるでGESな?」

北方棲姫「ち、違うの!」



リボン「…あの日、わたちは…」


ーーー回想ーーー




リボン「じょ…王女様っ!状況は!?」

リップルスターの王女「…いえ、制空権も、制海権も奪われたこの状況では…」

リボン「そ、しょんな…」


ヴーッ!ヴーッ!!

<敵軍、隊伍を組みて前進して行きますッ!

<も、もうこのままでは…きゃあああっ!


王女「……こうなっては…もう、星宝を奴等の手に渡さないと言う事だけが…最期に私達の出来る事です」

リボン「で、でもどうやってこのクリスタルを…」

王女「…」

王女「…っ」

リボン「王女様…!」


どっごぉぉぉぉぉぉぉぉん…!


リボン「…!時間が有りません…こうなったら、わたちがクリスタルを持って脱出しましゅ!」

王女「え…!そんな、危険です!クリスタルを持ったまま飛ぶなんて…奴等の的に成る様な物です!」

リボン「でも!壊ちてる時間も無いでしゅ!ここはわたちが…囮に成りましゅ!」

王女「そんな…貴方最初から死ぬ気で…?」


リボン「…大丈夫でしゅ、絶対に…命に代えても…この星宝だけでも守ってみせましゅ」

リボン「それが…わたちの使命だと思いましゅ」

王女「…」

リボン「行かせて下しゃい…王女様っ、わたちには、わたちにしか出来ない勤めが…!」

王女「………」



ぽわわわわわん…

リボン「…っ?」


王女「…少し、そのクリスタルに、私達妖精だけしか使えない力を付与しました」

王女「只持って逃げるよりは、連中に効果的でしょう」

リボン「王女様…!」


王女「…御然らばです。御武運を…リボンさん」

リボン「…はい、貴方も…王女様っ」


っぼぉぉぉぉぉぉぉん…!!

王女「爆発音が近い…行くなら急いで下さい!」

リボン「はい…!必ず、無事で居て下しゃい!」

王女「ええ、必ずや…!」

ひゅわわわっ…!


ーーーーーー


デデデ「……」


リボン「…そこで、わたちは…クリスタルを持って逃げると同時に、奴等の囮とも成りまちた」

リボン「クリスタルを持ち出した人が居ると成れば、敵はその人に集中、無駄な虐殺を止めてくれまちた」

エスカルゴン「…それで、逃げてる途中に撃墜されて、記憶を一時的に失った…でGESな」

リボン「はい…あ、でもクリスタルは無事でしゅよ」

デデデ「それは何よりだZOY」


北方棲姫「…」

エスカルゴン「一つ気がかりなのが…何でそれを持っているお前が居るのに、ここへの攻撃は今までされていないんでGESかね」

リボン「さあ…」

デデデ「…まあここには艦娘以外にも十分な戦力が有る、迂闊には狙えんのだろう」

北方棲姫(うーん…ほっぽは単純に知らなかったの)

エスカルゴン「ふーん」

エスカルゴン「まあ兎も角ね」

デデデ「何ZOY」



エスカルゴン「ちょっと、こういう事実を知った悪い子は生かしては返せないでGESなあ(ゲス顔)」

北方棲姫「ぴっ?!」

デデデ「…えー」

エスカルゴン「さあ、悪い事を覚えちゃった頭はお直ししましょうね^~」

北方棲姫「ひっ、いやっ、いやなのっ!」じたばたじたばた

エスカルゴン「黙れジュラル星人!お前達に人権等無いんDA!」

デデデ「…あの話の後にこれはひどい」

リボン「…でしゅね」

そういえばここのSS羅針盤出てこないね

>>672

デデデ「ふん、羅針盤は殺した!活躍等出来んわ!」

リボン「な、なんだってー!」



がちゃっ

エスカルゴン「と言う訳で陛下♡ちょっと悪い子を教育してくるでGES♡」

デデデ「さっさと行くZOY」

エスカルゴン「んふふふふ~、ではではー」


ばたんっ


デデデ「…どうしてああなった、エスカルゴンよ…」

リボン「…えと、その…」

デデデ「ん?」

リボン「…ごめんなしゃい、急にこんな事言われても…でしゅよね」

デデデ「…………」

リボン「あ…その…」

デデデ「…お、お菓子、食うかい?」

リボン「そんな…えと…良いでしゅ…」

デデデ(断られたZOY)


リボン「………」

デデデ「………」


デデデ(き、気まずいZOY)

リボン(気まずいでしゅ…)


リボン「…え、えと…」

デデデ「?」

リボン「…カービィしゃんと、お話しして来ましゅ」

デデデ「カービィは『ぽよ』しか喋れないZOY」

リボン「良いんでしゅ、一方的に喋ってるだけでも…結構胸の閊えが取れましゅよ」

デデデ「…そうか」

がちゃっ

デデデ「…あーリボンよ、良く聞くZOY」

リボン「?」

デデデ「…迷惑を掛けてしまうだとか、そんな事を考えているのか?」

リボン「……」

デデデ「言っておくがワシは面倒ごとが大嫌いだZOY、面倒に成りそうな事は真っ先に後回しにする」

リボン「…っ」


デデデ「そんなワシが、お前を追い出さずにここに置いている」

デデデ「その意味が分かるかZOY?」

リボン「…?」

デデデ「…ワシはこの事態、ちーっとも面倒だとは思っとらんと言う事だZOY」

デデデ「迷惑だとか面倒だとか、お前が勝手にそう思い込んでいるだけだZOY」

デデデ「だからそんな萎びたナメクジみたいな顔をしないで、人の気を知らずに笑え、傲岸に不遜に笑え」

デデデ「このワシの様に」

リボン「デデデ…しゃん」

デデデ「…」

リボン「…」




リボン「いやでも、人の気分は知って置かなきゃ」

デデデ「お前は心が読める力が有る訳でもなかろう、なーに…空気さえ読めれば良いのだZOY」

デデデ「只、時としては空気を読まないと言う事も大事だZOY」

リボン「…臨機応変に、でしゅか」

デデデ「うむ、これは当たり前の事だ。故にかーなーり難しいZOY」

リボン「…はい」

デデデ「うむ、それだけだZOY…呼び止めてすまんな」

リボン「大丈夫でしゅ、はい」


リボン「じゃあ、また…」

デデデ「応とも」


ばたんっ

デデデ「…ふー」ぎしんっ


デデデ「…一人か…」

デデデ「………」

リボン「…はい」

デデデ「うむ、それだけだZOY…呼び止めてすまんな」

リボン「大丈夫でしゅ、はい」


リボン「じゃあ、また…」

デデデ「応とも」


ばたんっ

デデデ「…ふー」ぎしんっ


デデデ「…一人か…」

デデデ「………」

あああああ書いてるの忘れてうっかり同じの落しちゃったあああああああああああ


ーーー2日後ーーー


陽炎「あふぅっ…んに…」

時津風「どぅ、どぅ、おはよぅ!」

磯風「お早う姉上、2日めの布団はどうだ」

陽炎「うーんっ…こんなにふかふかしたものだなんて…」ぐぐ…

陽炎「長い間捕まってたから忘れちゃってたわ」

磯風「ふふ、早い所ここにも慣れると良いな」

陽炎「ええ」


不知火「おはよう御座います」

黒潮「お!起きとるやん!おはよー!」

陽炎「おはようぬいn…不知火、黒潮」


*誰が何処の部屋に居るのかはこんな感じ。
1部屋目:陽炎 磯風 時津風 不知火 黒潮 雪風 天津風

2部屋目:初風 谷風 浦風 浜風 秋雲 野分 舞風

ちょっとヤバそうなので寝ます。ぐーてなはと!



不知火「今私の事をぬいぬいと呼ぼうとしましたね?」

陽炎「呼んでないもん」

不知火「言っておきますが私は不知火です、ぬいぬいではありまs」

陽炎「だから呼んでない!」

時津風「あたし聞いたよー、がっつりとぬいぬいって言ってる所」

陽炎「聞いたなコイツ!!」

時津風「きゃー意地悪してくるーっ」ささっ

天津風「ああもう…五月蝿いから騒がないで…」

ぐーてんもるげん



雪風「むにゃ…zzz」

天津風「ほら、雪風だって寝てるんだから…ね?」

陽炎「うッ」

時津風「ぶー…」

不知火「…仕方有りませんね、雪風は起こせませんし…」

陽炎(ふー…あぶいあぶい…雪風居なかったら色々と面倒な事に成ってたわ…)


ピンポンパンポーン

陽炎「ん」

『ただいまよりー、艦娘の呼び出しを申し上げるでGES』

『陽炎型の、『磯風』『雪風』『天津風』』

『起きたばっかりであろう所に悪いでGESが、早速仕事でGESぞー』

『司令室で待ってるから、早めに来るでGES』

磯風「む、呼び出しか」

陽炎「早速仕事か…昨日は訓練と食事だけして寝ちゃったっけ」

天津風「でもどうしようかしら…雪風は寝ちゃってるし…」


時津風「雪風ー、ゆっきー、おきろー!」

雪風「んぅ…?」

時津風「おきないと…ファルコンダイブするよー」

雪風「ゆきかぜは沈みませんから…zzzz」

時津風「…ぜんぜん起きない、んなバカな」

陽炎「うーん…どうしたものかしら」


磯風「…姉上、代わりに来るか?」

陽炎「あ、それも良いかも」


時津風「うーん…だめだー、ほっぺた抓っても全然おきないや…」つねつね

雪風「うーんうーん、痛いですっ」

時津風「あ、起きたー!」

陽炎「あらら」

不知火「結局起こしたんですか…」

黒潮「乱暴やなー」


雪風「な、なんですかー?」

磯風「雪風よ、今提督から呼び出しが有った」

天津風「私と貴方、磯風を呼んでるらしいのよ」

雪風「あっ!そうなんですか!じゃあ雪風、出ますっ!」

時津風「えー、行っちゃうのー?」

不知火「不満を言っては成りませんよ、時津風」

時津風「むう」むすっ


磯風「では、行って来るぞ姉上!」

雪風「行って来まーす!」

陽炎「ええ、気をつけてね!」


がちゃっ、ばたんっ

ーーー司令室ーーー


がちゃんっ

磯風「来たぞ、提督よ!」

エスカルゴン「お、元気がよくて良いでGESな!」

天津風「呼び出した所を見ると、作戦の説明ね?」

デデデ「うむ、今日はベジタブルバレーに攻め込む」

エスカルゴン「先に編成開示すると、こんな感じで行くから」


第一艦隊:長門 金剛 ビスマルク プリンツ・オイゲン 赤城 瑞鶴

第二艦隊:川内 磯風 雪風 天津風 神通 U-511


磯風「ほう」

エスカルゴン「にしてもドイツ勢の出しゃばり様が半端ないでGES」

ビスマルク「ちょ、出しゃばるって酷いじゃない!」

磯風「まあそう言ってやるな…」

雪風「そーですよー!」

天津風「全くもう、そこのカタツムリの人は嫌味な人ね」

エスカルゴン「うッ…だ、だってこうでもしないとキャラが立たないでGESよ!」

磯風「言い訳は無用だ」

エスカルゴン「乱暴すぎるでGES!」

金剛「格差社会なんて、この星には似合わないデスよー」

瑞鶴「でも、なんでユーちゃんも…?」

ビスマルク「事情を話したのよ、北方棲姫から聞き出した事情を…ね」

瑞鶴「…?」


U-511「…ビスマルク姉さんから聞きました、その、誰が私のお姉ちゃんを食べたのか…」

U-511「駆逐棲姫が食べた…って聞きました」

磯風「…何、自分の姉を…!?」

天津風「…それは…キツいわね…」

雪風「うう…」

U-511「それで…でも…どうしたら良いか分からなくて…ビスマルク姉さんや皆と、相談したよ…」

U-511「先ずは…軽巡棲鬼から倒してみようって決めて…それで、無理を言って連れて来てもらったの」

ビスマルク「と言う訳よ」

エスカルゴン「まー…殺気も言ったけど、止めはしないでGESぞ」

エスカルゴン「その代わりおっ死んでくれるなよって話でGES」

U-511「うん…大丈夫、ユー…頑張るから」

川内「うーん…すこーし不安だなー」

神通「ですね…でも旗艦に添えたら連合艦隊としては機能しなく成ってしまいますし…」


雪風「…大丈夫です!雪風がお守りしますっ!」

川内「え?」

雪風「雪風が、その子も艦隊も守ります!」

神通「一人全ては無理ですよ、一つだけにしなさい」

雪風「う、うー…」

磯風「…大丈夫だ、私達が居るだろう」

天津風「相変わらずね、一人で全部背負い込んで…ダメよ?そういうの」

雪風「み、皆さん…」

エスカルゴン「…じゃあ取り敢えず雪風は、ユーを守る事に専念してもらうでGES」

磯風「他の皆は、他が守る。お前は一人を守れ」

雪風「…はい!頑張ります!」


デデデ「…むお、今偵察隊から連絡が有ったZOY」

長門「情報か?」

デデデ「同海域内に…『軽巡棲鬼の他、駆逐棲姫も確認された』との事」

デデデ「そして、『謎の大型艦影も確認せり』だZOY」

長門「大型艦影…?」

オイゲン「ていうか…駆逐棲姫も居るの??」

エスカルゴン「なんとまあ、人類好みのちょうどいいタイミングでGESか」

U-511「…!」ごくっ

赤城「ユーちゃん、無理に二隻とも落す必要は無いのよ?」

金剛「自分の出来る限りの事をして、後は傷をつけられない事に専念してネ」

U-511「は…はい!」

磯風「敵大型艦か…一体どの様な奴だろうな」


デデデ「なお同海域には、カブーラー改による航空支援も付ける」

エスカルゴン「雀の涙かもしれないでGESが、許しておくれでGES」

天津風(航空支援ってだけでも可成り頼れるんだけど…)

雪風(かぶーらー??かぶら?かぶき?)

雪風「いよぉーぉぉっ」

デデデ「脳天からビームを放ちそうな声を出すのを止めるZOY!!」

雪風「エビの天ぷらたべたいです!」

デデデ「お前それ態と言ってるな?絶対分かって言っているなお前?」

エスカルゴン「貴様見ているなッ!」

ビスマルク「如何でも良いからさっさと纏めて頂戴」

デデデ「…はい」

長門(…提督よ、頑張れ)


デデデ「えー…本作戦は、ベジタブルバレーに展開している敵艦隊を叩く作戦だZOY」

デデデ「連合艦隊の編成と、航空支援を用いての進軍と成る、十分に注意しつつ力を振るうZOY」

磯風「了解だ」

エスカルゴン「また、今回は駆逐棲姫、軽巡棲鬼を確認。これらを最重要目標として撃破する事を命令するでGES」

デデデ「決着は付けねば成らん、たった一人だけの決着だとしてもだZOY」

U-511「…てーと…アドミラール…」

ビスマルク「…」

デデデ「出撃時刻は何時もの如く正午だZOY」

磯風「…むあ、そうか…」

エスカルゴン「?どうしたでGES?」


磯風「いや、何でも無いんだ、気にしないでくれ」

天津風「…?」

金剛「その時間に出撃ネ?分かったヨ!」

長門「ふふ、今から腕が鳴るよ」


デデデ「では各自、一旦解散!」

川内「しつもーん!夜戦は有りますかァー!?」

デデデ「ある!かもしれないZOY!!(有るとは言っていない)」

川内「ほんと!?やったー!」

デデデ「では各自、作戦時間に出撃するZOY!」

長門「了解した」

磯風「了解だ」


赤城「…長門と磯風ちゃんって子、似てるわね」

雪風「ですねー」


ーーー部屋ーーー


磯風「ただいま」

陽炎「あれ、出撃は?」

天津風「正午、12時からよ」

陽炎「あ、そうなのね」


時津風「じゃあじゃああそぼ雪風ー!」

雪風「うーん…帰った後にして下さいー」

時津風「えええええええええ!!?んなバカなああああああ!?」

不知火「うるさいです」どす

時津風「シャバババーーッ!?」どさっ


磯風「ふ…相変わらず騒がしいなあ」

天津風「もう少し落ち着いて欲しいわよ…」

黒潮「せやなあ」


黒潮「あ、せや、出撃する前にたこ焼き食べる?」

磯風「良いな、貰おうか」

雪風「ちょーだいです!」

黒潮「はいな!腕によりをかけて作ったるよ!」

そういえばマホロア達はいずこへ……?

>>696
マホロア「ちゃーんトココに居るヨォ!」

ミョウコウ「応とも」

ハグロ(ぶっちゃけアルペ成分薄めって言った手前私達が出しゃばっていいのか分かんない)



ーーーそして、正午ーーー

磯風「では言って来るよ、姉上」

陽炎「行ってらっしゃい!気をつけてよ?」

天津風「大丈夫よ、必ず帰って来るわ」

天津風「頭が捥がれても、必ずね」

不知火「背中に寒気が…や、冗談でも止めて下さい」

雪風「大丈夫です!そう成る前に雪風が守ります!」

黒潮「ウチのたこ焼きパワーもあるし、行けるで!」

磯風「では…向かうぞ!」

雪風「おー!!」



ーーーーーー

長門「集まったか、皆」

金剛「ハイ!元気に早起きして来マシター!」

ビスマルク「今日はユーにとっても大事な任務ですもの、寝坊は出来ないわ」

オイゲン「同じくっ!」

赤城「艦載機の練度もバッチリ、行けます」


神通「皆…大丈夫?行けそう?」

磯風「無論」

雪風「きっと大丈夫!雪風が居ますから!」

川内「旗艦は私だからね、しっかりと着いて来てよ?」

U-511「は、はい…頑張る…!」

長門「航空支援隊は既に海域に到着しているらしい…我々も急ぐぞ!」

長門「連合艦隊、出撃だッ!」

磯風「応ッ!」

雪風「おー!」

天津風(…ちょっぴり不安ね)


ーーーベジタブルバレー周辺海域ーーー


vegetable Volley Surrounding ocean area

長門「ここだな、目的海域は…」

ざざー…

『わにゃ!わにゃわにゃ!』

金剛「?その声…ワドルディ?」

磯風「何だそれは?」

ビスマルク「お城に沢山居る兵士やお手伝いさんの事よ、アドミラールはその子達を雇ってるみたい」

『ああこらワドちゃん、貴方喋れないんだから…』

金剛「?」

『…ああごめんなさい、驚かせたわね』

長門「お前達が航空支援隊か」

『そうよ、上を見て見なさい』

ビスマルク「…あ、飛行船だわ!」

瑞鶴「あ、ホントだ…」

『私はシリカ、これよりこのカブーラーに乗って航空支援をしろって言われたけど…ぶっちゃけ操縦方法分からないから基本はワドルディに任せるわ』

川内「…ん?今ワドちゃんって聞こえたけd」

『因に支援物資を作る係としてエリーヌやアドレーヌにも来て貰ったわ、途中で物資を投下するから、受け取って補給してね』

長門「物資を投下か…了解した」

磯風「…爆撃とかは無いのか?」

『カブーラー改には主砲とかミサイルとか着いてるから、それで大丈夫じゃないかしら』

磯風「そうか」

天津風「何はともあれ、宜しく」

『所でそれはそうと…敵が来たわ』

長門「む、早速か!」



ごおおおおおおお………


ビスマルク「な、何よアレ!?飛んでる?!」

オイゲン「ベレー帽被った…鳥ぃ?」

川内「何だかビミョーに格好悪いね、何か胴体の部分が凄くダサい…」

金剛「あれが…敵大型艦…??」


『あ…あれって…!』

『知ってるの?エリーヌ』

『あれ…クレイシアが昔レジャー用に作った飛行船、バストロンじゃ…?!』

長門「なんだ…それは???」

金剛「あ…!う、撃って来マス!」

瑞鶴「げ、避けなきゃ!?」


BGM:https://www.youtube.com/watch?v=-VgyjSHFrtk(モスガバーのテーマ)

バストロンの船体が横を向き、主砲をこちらに向ける。

っっどぉぉぉん!!!


雪風「敵弾確認っ!回避を!!」

艦隊が散開し、砲弾を回避する体勢に入る。


っどごぉっぉおぉぉおおン!!

長門「っ…!当たったら只では済まなさそうだな」

ビスマルク「…あれ、ホントにレジャー用??」

『レジャー用…だったんだけど…どうやら空中戦艦に改造されてるみたい…』

赤城「厄介ね…只の的で済めば良いのだけれど…」

磯風「どうやら厄介なのはアレだけではない様だ…」

長門「何?」

磯風「前方を見ろ、敵艦隊が…」


金剛「あ…!待ち構えてるデス!」

瑞鶴「ちょ、まってよ…あのヤバい奴から身をかわしながら、敵を倒して進めっての!?」

天津風「ちょっとキツそうね…」

川内「ちょ、ねえ!そこからミサイルとかたっぷりぶち込んで撃墜出来ないの!?」

『うーん、ワドルディ達に指示を出すけど…』

オイゲン「な、何でそんな不安な感じなの!?」

このSSの陛下に惚れない奴なんているんでGESか?

>>704 デデデ「え?(思考停止)」
エスカルゴン「だーめだコイツ」


長門「と、兎に角…進むぞ!!」

金剛「めぼしい所までカットで良いよネー」

オイゲン「こんな時にも容赦なくメタ発言って…」


『カブーラー改、敵艦隊に向け攻撃開始よ!』

『わにゃ!』

ぼしゅぼしゅぼしゅっ!

どどんどん!

ミサイルと砲弾が敵艦隊に向け砲撃される!

磯風「む、そっちか?」

『うーん、取り敢えずは道を造ろうと思ったけど…』

『その内、バストロンにも攻撃を咥えるわ、今は進む事に集中して』

長門「いや、十分助かるよ。支援感謝する!」

瑞鶴「寧ろあんなヘンテコな鳥モドキ、私達で叩き落としてやるわ!」

どごごごごごぉぉぉぉぉぉぉん…!!




雪風「敵艦隊第一波の沈黙を確認!」

長門「良し、進撃するぞ!」

ビスマルク「皆、バストロンからの攻撃には注意しなさい!」

川内「了解!」


ごぽぽ…


U-511「…海の中には怖いの、居ない…よかった…」


っぼぉぉぉぉぉぉん!!!

U-511「ひやぁ?!や、やぅ…!」

U-511「…怖い…っ…でも…が、頑張らなきゃ…!」

長門「怯むな!進撃を続けろ!」

天津風「ほ、本当に中枢に辿り着けるんでしょうね?!」

神通「やってみなければ分かりません!」

瑞鶴「そうよね…艦載機、良い?」

赤城「はい、何時でもどうぞ!」

瑞鶴「じゃ…攻撃隊、行っちゃってッ!」びじゅッ!

赤城「行って下さい!」びしゅっ!

発艦した攻撃隊がバストロンに接近する。

瑞鶴「先ずは威力偵察よ!」

このSSで赤城給食さんネタあったっけ?

>>708
無いです、ただ若干沢山食べてしまう事を赤城さんは気にしている感じです。



っどん!!どん!!


バストロンから対空砲撃の砲弾が放たれる。
対空炸裂弾頭だ。


ばがぁぁんッ!!

爆発は辺りに破片を散らして炸裂し、一体だけでなく周囲の機体にも損害を与える


瑞鶴「げ…炸裂!?」

赤城「対空も行けるのですね…!」

金剛「くう…ちょっとズルいネ!」


磯風「ほう…これは、どうするべきだ?」

天津風「今は兎に角進むしか無いわよ、スピードを緩めたら的に成るわ」

磯風「…そうだな」


金剛「…威嚇射撃デモする?」

長門「む…やってみるか?」

ビスマルク「善は急げよ、Feuer!!」

ッドォォォォォォォン!!!


どごぉぉぉぉぉぉん!!

雪風「敵空中戦艦に着弾確認です!」

天津風「…傷は?」

雪風「ええと…」


こおおお…

磯風「…なんと。見事に主砲が一基捥げているな」

『粘度だから仕様がないよ…』

長門「火力だけ高い奴か、ならば攻めるッ!」

『あー、これバストロン対した事無い奴よ…このままやっちゃって』


長門「では…む!?」


どっっごぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!


長門「ッぐ…!?」小破

ビスマルク「長門!」

長門(危なかった…直撃していたら小破では済まなかったな)


ぐおおお…


瑞鶴「あ…!反対に移動して来たわ!」

磯風「む…反対側にも主砲が有るのか…」

長門「っ…構わん、撃ち落とせ!」


金剛「了解!ファイヤーッ!」ッドォォォォン!

長門「撃つぞ、喰らえ!」っどぉぉぉぉん!!!

オイゲン「ふぉいやー!ふぉいやーッ!」どぉぉん!!


ドゴォォンドゴォォォォォン!!!


『…うわ、これは酷いわね』

『結局デカいだけの的に成ったかー…マホロアのローアだとか、ハルバードの方が強いわね』

『ああ…やっぱり元レジャー用には…』



長門「…どうだ」

瑞鶴「流石に効いたわよね?」





ばいいいいい…!

バストロンはバリアに守られ、無傷だった!

長門「な…!無傷だと!?」

金剛「そんな…!?」


雪風「あ…!何か光ってる壁に守られてます!」

神通「何ですって…結界…?」

川内「バリアか…目障りだなぁ、さっさと壊しちゃおうよ!」

磯風「ああ、私達も行くぞ」ぎゅっ

雪風「…!頭の方から、誰か飛んで来ます!」

天津風「…誰かが自ら来たの?」

もげる?の漢字が文字化けしてる
恐らく機種依存文字だから注意した方が良かれ

>>714
およ?
macからだと大丈夫なんだけど…文字化けしとる?コワイ…!

捥げるはもげるで合ってると思う…



「もう、折角作った物を壊されたら堪らないわ」

長門「…!貴様は!」

磯風「誰だこいつ?」

『く、クレイシア!?』

雪風「くれいしあ?」

クレイシア「酷いわ、げきおこよげきおこ」


*用事があるんでちょっと書き込めなく成ります

長門「やはり其方側だな、クレイシア!」

クレイシア「当然よ」

磯風「…敵か?なら…」どんッ!!

ばしっ!

クレイシア「っ…ちょっと…いきなり撃つなんて危ないじゃない」

磯風「…っ…!?」

天津風「貴方何者なの?じっくり話して頂戴」

クレイシア「イヤ、逆にじっくり苦戦させてあげるわ」ぶわわんっ

大きなもう一対の腕と成ったマフラーがごにょごにょと粘土を揉み、形を作って行く。


長門「来るぞ!」

ビスマルク「…!」


クレイシア「さあ…形だけの兵隊、戦いなさい!」ぶわわ!

形作られた粘土は投げられ、そのまま海の上に立つ。




ぱしゃっ

コッタ「パギャパギャ!」

キャノンコッタ「ドギャドギャ!」

ナイトコッタ×3「ザギアザギア!!」


長門「む…!敵?!」

ビスマルク「うそ…粘土がどうして?」

クレイシア「これが私のチカラ…ダーククラフターと呼ばれる所以なのよ」


雪風「えいっ!(持って来たバケツで水を汲み、コッタ達に掛ける)」ぱしゃっ!

クレイシア「あ」

磯風(水を掛けた…?ど、どうなるというのだ?)

天津風(…粘土って水に弱かったかしら)

コッタ「…?!~~!!」ばしゃばしゃ


瑞鶴「あ…粘土達が沈んでく…」

赤城「きっと水が入って重さが増えたのね、それで自重で海に沈んだ…」


クレイシア「ノ…ノォォォォォォォォォゥ!!!?」

磯風「と言う事はだ、あのバストロンとやらも海に付けさえしてしまえば、一発で落せると」

天津風「なんだ、対した事無いじゃない」


クレイシア「ぐ、ぐぐぐ…!貴方達…私の作品をコケにしてくれて…!もう許さないわ!!」

川内「そりゃ!」びしゅっ

魚雷をクナイの様に投擲する!


べぎっ!!

クレイシア「…あの、話は聞きなさいよ?」

マフラーの手で握られ、一発で魚雷は破壊される!

川内「そんな!アンプッシュが効かない?!」

クレイシア「巫山戯ないの」

がしっ!

川内「うわーっ!?」

神通「川内姉さん!」

クレイシア「そして貴方もよ!」

雪風にマフラーの腕を伸ばす。


磯風「!避けろ雪風っ!」


雪風「よ?!」さっ

掴もうとする手を躱す。

クレイシア「むっ」

負けじとマフラーの腕を動かし、雪風を捕獲しようとする。

雪風「そい!」

躱す!

クレイシア「ちょこまかと!」

ぎゅるぎゅるぎゅるぎゅる!


磯風「良いぞ!雪風!」

天津風「上手く躱して行ってるわ!」


雪風「きゃー!」

クレイシア「このッ、こいつッ!」

ぎぢっ

クレイシア「…あ"」

瑞鶴「…あー…マフラーが大きな毛糸玉みたいに…」

金剛「すっかりこんがらがってるネ…」

クレイシア「…」いらいらいらいら

雪風「あ…あー…」

長門「…あの、何がしたいのだ、お前は」

磯風「今度小魚送ってやろうか?」


クレイシア「…こうなったら…分離、グラバーッ!」

雪風「え?」


ぶわあっ!

マフラーの先の大きい手が二つとも分離し、それぞれ意志を持って動き出す!

天津風「な、何アレ?!」

川内「あの掌の目玉、只の模様じゃなかったの?」

クレイシア「それッ!その子を捕まえるのよ!」

グラバーが雪風に襲いかかる!

雪風「!」

前方に一気に移動し、そのままクレイシアの真下を潜り抜ける様に移動する!

クレイシア「あ、ちょ、コラッ!」


磯風「我々も続こう!」

長門「…む?」

磯風「倒せぬ奴に構っていても仕方が無い、ここは先に行くぞ!」

長門「…そうか、時間稼ぎの可能性も…!」

オイゲン「あー…」

川内「そ、そっか…良し、皆、雪風に続いてーっ!」

神通「分かりました!」

皆も雪風に続く様に海面を走り抜けて行く。



クレイシア「…」むすー

クレイシア「…仕様がないわねえ、だったら…航空支援だけでも遅れさせましょうか」




エリーヌ「あ…バストロンに動きが!」

シリカ「…多分、クレイシアって人も乗ったんでしょうね…撃墜しちゃって大丈夫かしら」

エリーヌ「ま、待って…!クレイシアをどうするの!?」

エリーヌ「ま、まさか…!」

シリカ「…仮に脅威に成るんだったら、叩くわ」

エリーヌ「そんな…!く、クレイシアだって好きで私達と戦ってるんじゃないでしょ!」

エリーヌ「きっと何か訳が有る筈なの!」

シリカ「仮にそうだとしても!今私達はそれを知らないし!それを知る事も出来ない!」

シリカ「だったら、出来る限りの事をするしかないでしょ…!」

エリーヌ「っ…でも…」


バンダナ「わぎゃ、わぎゃーッ!」

アドレーヌ「次発装填完了!砲撃するみたいよ!」


エリーヌ「!」

シリカ「そう…良し」


シリカ「目標!敵フライング・ドレッドノート!砲撃戦用意ッ!」

アドレーヌ「ドレッドノート?何それ…」


シリカ「ってェェーッ!!」

ワドルディ「わぎゃー!!」

アドレーヌ「む、無視…」


ぼしゅぼしゅッ!

カブーラーの主砲から破壊不可能のゴルドーが発射される!

どがっ!どがががっ!



ばきぃぃん!!

そのままゴルドーは、バリアに阻まれ弾き落されて行く。


ワドルディ「わぎゃー!」

アドレーヌ「着弾確認…効果は無し、ですって…!」

シリカ「くっ…バリアね!」

バンダナ「わぎゃわぎゃ?」

シリカ「…そうね…」

アドレーヌ「ど、どうするつもり?」




シリカ「そりゃもう…撃って撃って撃ちまくって、奴のバリアを粉々にするのよ」

アドレーヌ「…やっぱり…」

シリカ(…マルク連れてくれば良かったわ…)

ワドルディ「わぎゃわぎゃ」

シリカ「えーと…取り敢えず、バリアが壊れるまで撃って撃って撃ちまくって…」



バンダナ「わぎゃわぎゃーっ!」

アドレーヌ「何ですって?…ふんふん…」

シリカ「どうしたの?まさか弾切れ?」

アドレーヌ「…いや、バストロンが撤退して行くって」

シリカ「撤退…?」

エリーヌ「…クレイシア…」

シリカ「攻撃する様子は?」

アドレーヌ「見られないって…あ!」

シリカ「?」

アドレーヌ「こ、こっちに向かって砲弾が…!」

シリカ「ちょおおおお!?」

エリーヌ「え、ええ…?!」

シリカ「躱せ!…ないなら全員、衝撃に備えてッ!」

アドレーヌ「ッ!」



どっっがああああんッッ!!

ばずんッ!ばづんばづんっ!

シリカ「っくッ!」

ワドルディ「わぎゃぎゃーっ!」ころころ

バンダナ「わぎゃッ…!」ぐぐッ

アドレーヌ「ッ…!皆、大丈夫?!」

ワドルディ「わぎゃ、わぎゃわぎゃ!」

シリカ「…そう。左舷に被弾、損害不明…ね」

ワドルディ「わぎゃわぎゃぎゃーッ!」

アドレーヌ「…!バストロンが撤退して行くみたい!」

エリーヌ「え…?」

シリカ「…そう、逃げる間際に一矢貰った…か…」


アドレーヌ「ど、どうするの…?」

シリカ「…まだ航行不可能に成った訳じゃない…進むわよ」


シリカ「総員、構わず前進!艦隊に追いついて!」

ワドルディ「わぎゃ!」

アドレーヌ(…ごくっ)

エリーヌ「…」

ーーーその頃、艦隊はーーー



長門「…よし、もう少しだ。皆…大丈夫か!」

ビスマルク「大丈夫よ、まだ行けるわ」小破

金剛「ノープロブレム、ネ!」小破

赤城「艦載機の発艦には支障有りません」

瑞鶴「少し貰ったけど…大丈夫だからッ」小破

オイゲン「第二艦隊の皆は…?」小破


川内「くそぅ…」中破

磯風「旗艦は中破だが…別段問題は無いだろう」小破

天津風「少し貰ったけど、大丈夫…多分」中破

神通「中破してるのに無理しなくても…」


雪風「ゆーちゃんは大丈夫ですかー?」

U-511「…うん」

長門「良し、そのまま前進…!」

瑞鶴「…!何ですって…!」

神通「どうかしましたか!?」


瑞鶴「敵艦隊が一波…向かって来る!」

長門「む…もう一波来るだと?」


U-511「…!あれって…!」

雪風「…?あ…!」

雪風の双眼鏡越しに、現れる敵艦隊の姿が見えて来た。




駆逐棲姫「良い?皆…戦闘海域突入後は、好きにやっちゃって?」

ネ級(elite)「けけっ、好きにやっちゃって良いんだね」

リ級(flagship)「ヒャハッ、良いじゃん!」

駆逐棲姫 ネ級(elite) リ級×4(flagship)

駆逐棲姫「敵を見つけ次第、喉笛に噛み付いて引き裂いちゃってよ…」

駆逐棲姫「肉を千切り骨を砕き、血を啜っちゃいなよ」


駆逐棲姫「『獣』には砲やら弾薬なんて要らない…牙と身体だけが、頼れる己の武器なんだよ」




雪風「あれは…敵の…たしか…」

U-511「駆逐棲姫…!」

長門「ほう、態々あちらから出向いて来るか」

磯風「それにしては早い様な気がするな…少しばかり」

天津風「早いにしても、軽巡棲鬼と駆逐棲姫を同時に相手取るのは大変よ…一人ずつ潰せるなら潰しましょう」

U-511「あれが…お姉ちゃんを…」ぎりり

雪風「ゆーちゃん、貴方は雪風が守ります!」

雪風「皆で一緒に…やっつけましょう!」

ネさん再登場きたああああああ
ひょっとしなくてもアレとは別個体?

>>732
ネ級さんの事ならアレと同じ個体です。
駆逐棲姫の事ならアレと同じ個体です。


U-511「…うんっ!」

磯風「周りは私たちに任せろ、雪風!」

天津風「私も中破して居る成りに足掻いてみせるから」

BGM:https://www.youtube.com/watch?v=hWDVUITMTGs(Gray Wolf)


ざじゃああああああッッ!!

雪風「っ!?」

駆逐棲姫「何かする暇なんて与えるもんか、行くよッ!」

磯風「雪風っ!ユー!!」

雪風「く…!」

ネさん飯抜き状態は終わったんか

長門「取り囲ませるかッ!」どぉぉんッ!


リ級「そんなバカ玉、当たってやるかよッ!」

長門(ちっ…!躱したかッ)

ざじゃあああああ…!

雪風とユーを敵艦隊が取り囲む!



雪風「っ…!」

ネ級「へっへーん、逃がさないよー!」

リ級「取り囲んだ、逃がす物か!」

駆逐棲姫「む…あれは…ミルヒクーの妹ちゃん、かなあ?」

U-511「く、駆逐棲姫…!」

駆逐棲姫「くかっ…丁度いいね、狼は檻に放り込むに限る!」

>>734
ネ級(めっちゃ地獄でした)




川内「雪風ー!何とか私達でで退路を造るからッ!」

神通「その退路で、その子と一緒に艦隊本陣に戻って下さい!」

雪風「りょ、了解です!」

磯風「敵とは一対多で戦うな!多対多で戦うんだ!」


リ級「へっ、何をごちゃごちゃと!」ぶんっ!

雪風「甘いですッ!」さっ

襲いかかるリ級達の攻撃を、雪風は次々と躱す!

U-511「ゆ、雪風さんっ!」

雪風(ゆーちゃんはどうしたら…このままじゃ、二人一緒に圧し潰される…)

雪風(かといって、潜らせて一人で艦隊に戻らさせたら…狙われるかもしれない…!)

川内「道を…開けろーッ!」ばすんっ!

神通「!」ばずんっ!!


リ級「っぐ…これぐらいで道開けると思ったら大間違いだよッ!」小破

川内「げ、効いてない…」

金剛「っ、私達の砲撃で…!」じゃこんっ

瑞鶴「だったらこっちは航空爆撃よッ!」びしゅっ!


ごおおおお…!

雪風(!艦載機!)

ネ級「お、せっかちさんだねぇー」

戦闘爆撃機から沢山の爆弾が落される。
駆逐棲姫等はそれを難なく躱し、依然として二人を取り囲み続ける。

瑞鶴「ちょ…躱された!?」

リ級「見なよ旗艦サマよ!ノリノリだァ!」

雪風(この敵艦隊…凄く強い…!)

雪風(真っ正面から戦っても駄目…何とかスキを見つけてそこを突かなきゃ…)



U-511「ゆ、雪風さん…!」

雪風「っ…大丈夫、絶対に…!」

リ級「そこだァ!!」

天津風「雪風ッ!」

雪風「っ…!」


どっぼッ!!

リ級「げあッ…!?」

後ろから襲いかかるリ級の攻撃を躱し、そのまま腹部に拳を入れる。

雪風「後ろから襲って来るのは分かってます…!」

リ級「やるじゃねえか、ハムスターっぽいの!」

雪風「ハムスターじゃ有りませんッ!」

リ級「だが、多勢に無勢の状況は変わらないぜッ!?」

雪風「…だから、どうしたんですか?」

リ級「…何ィ?」


雪風「変わるのを待つんじゃ有りません…変えるんです」


どっっばあああああああああんッッ!!

リ級の足下から爆発音とともに水柱が一気に吹き上がる。

リ級「ぐおあああああッ!?」大破!

リ級「雷撃か、一体何処から…!」

駆逐棲姫「…あの子、だね」


U-511(っ…やったっ、FaT魚雷…命中したよって!)

雪風「着弾場所に入ったのが運の尽きでしたね…!」

リ級「っちクソッ…貰っちまったぜッ」

駆逐棲姫「気を抜いてるからだよ、あの獲物は私が貰うッ!」バッ

ネ級「いーや、アタシの獲物だかんねッ!」


雪風(旗艦とネ級が直々に向かって来た…けど!)

っどぉぉぉぉんッ!!

駆逐棲姫「うわ!?」

ネ級「危なッ…!」


ビスマルク「よし…奴等のド真ん中に当てられたわ!」

磯風「退路が出来た…雪風!ユー!こっちだッ!」

雪風「はいっ!ゆーちゃん…行きますよ!」

U-511(うん!)

そのまま二人は出来た退路に沿い、艦隊に合流する。

雪風「さあ…これでマトモに戦えますっ!」

駆逐棲姫「ふっ…やるじゃん、死神!」

駆逐棲姫「この各々が好き勝手動くが故に出来る鳥籠…抜けてみせるとは思わなかったよ」

雪風「死神じゃ有りません…雪風は、もう沈まない…!誰も、沈めさせたりもしないっ!」

駆逐棲姫「ふふッ…良いじゃん、面白いよ…」


駆逐棲姫「こんな面白い戦い…これっぽちで終わらせるもんか!」


磯風「大丈夫か、雪風!」

雪風「はい!ユーちゃんも無事です!」

川内「あの陣形から無傷で抜けるなんて…さっすがじゃん!」

神通「話している暇はありません…皆さん、改めて真正面から戦いましょう!」

雪風「はい!」

長門「行くぞ…皆、この長門に…!」



天津風「…!?左右から雷跡が三つ!!」

長門「何ッ?!全艦、後退しろ!」

磯風「ッ!」


どばああああんッどばあああああああンッッッ!!

進もうとしていた方向には水柱が大量に吹き上がる。

金剛「こ、これは…敵の増援?」

赤城「で、ですが!電探には何も…!」


ざざ…ざざー、ざざー…づづー…

雪風「これは……?ノイズ?」

天津風「…!!ジャミングね!?」

駆逐棲姫「あっはははは!悪いね、死神さん!」

磯風「そうか…妨害電波で増援を隠していたのだな!」

駆逐棲姫「そうだよ、そこの子みたいな死神と戦うのに手段なんて選んでる場合じゃないの」



駆逐棲姫「私はねェ、勝利が好きなんだから」

磯風「く…やるな…!」

金剛「姫型や艦隊を相手に、更にジャミングや挟み撃ち…?!」

川内「四面楚歌って…こう言う事を言うのかな」

神通「…ッ」


瑞鶴「っ…こう言う時にこそ、私達が活躍するったらッ!」ビシュッ!

赤城「挟み撃ちをする者達には、空で迎撃をします!」びしゅっ!

雪風「皆さん、まだ行けますか?」

川内「分かんない!この状況じゃ何とも言えない!」

磯風「兎に角、のいずとやらを取り除いて敵を丸裸にする必要が有るな」

天津風「でも…どう取り除くのよ?」

雪風「うーん…」


駆逐棲姫「土産と礼に少しだけヒントをあげるよ」

雪風「?」

神通「何ですか、薮から棒に」

駆逐棲姫「今現れた増援の中に2隻、電子戦機ならぬ電子戦艦が隠れてるよ」

駆逐棲姫「それを打ち砕ければ、何とかなるかもね」

磯風「それは本当か?」

駆逐棲姫「本当だよ、答えは教えないけどね」

磯風「『電子戦』艦…か」

磯風(何処に居る物か…?)

リ級「横っ腹ががら空きだぜッ!」

磯風「…」


どぉぉぉぉぉんッ!!

リ級「ぬあああああああ?!」大破

ビスマルク「させると思った?」

天津風「磯風!どうしたのよぼーっとして!」

磯風「…いや、どれが電子戦艦かなと」

天津風「え…どれって…」


敵増援艦隊
戦艦ル級×2 軽母ヌ級 駆逐イ級後期型×3


天津風「…どれ、かしら…」

川内「そりゃあ磯風、電子『戦艦』とか言うくらいだからル級が電波出してるんだよ」

磯風「え?てっきり電子戦を行なう艦で『電子戦』艦と思っていたのだが…」

川内「あれ?そうなの??」

神通「…姉さん…」


駆逐棲姫「何れにせよ、迷ってるうちは勝てないよ」

駆逐棲姫「迷ってる位だったら…ちゃっちゃと逝きなよヤパーナッ!」ばっ

磯風「む、来るぞ!」

雪風「私達は迎撃を優先しましょう!増援は空母がやってくれる…筈…!」

磯風「そうだな…行くぞッ!」


どごぉぉぉぉんどごぉぉおおおん…!


神通(爆発の音が聞こえる…艦載機の爆撃音か、それとも…)

ネ級「よっ、何考え事してんのさ!」

神通「…」

ネ級「無視するなッー!」ぎゅるっ!


神通「遅いです!」ばしっ

ネ級「げ…!」

神通「お終いです」じゃきっ


っばっずん!!

ネ級「がぷっ…」中破!

神通(中破が限界…ですか)

ネ級「やってくれんねェ…そらッ!」がしっ

両腕で神通の首を掴み、締め上げる。


神通「がッ?!」

ネ級「さあ、苦しんでイッちゃいなよぉ…」ぎりぎり

神通「くっ…ぅ…!」

神通(ここまで肉薄してきて……)

ネ級「ああイイ…苦しんでるアナタの顔凄くイイ…」



じゃきんっ

磯風「良い趣味をして居るなあ、重巡洋艦」

ネ級「え?」

神通(ほら…後先考えずに接近するからですよ…)


ばすんっ!!

ネ級「ぶえあっ?!」

ばっしゃんっっ…

神通「っ…」

磯風「心臓を打ち抜いた…もう助かるまい」

神通「見事…です、磯風さん」

磯風「大丈夫か、神通」

神通「はい」

ぎゅおんっ!

磯風「うぉ!?」

横から砲弾が飛んで来たのをすんでの所で回避する。

磯風「くっ…話をして居る暇は無いか…おい!攻撃隊はどうなった!」

雪風「まだ連絡が掴めません!」

磯風「く…まだジャミングは解除されていないのか…!」

リ級「ほらほら!まだ戦いは終わっちゃい無いぜ!?ほら、ほぉらッ!!」

磯風「く…!」

がすっ!!

リ級「おぶ!?」大破

長門「おいおい、この私を忘れてくれるなよ」

天津風(な、殴っただけで大破…!攻撃が当たれば強いのね…!!)

天津風(当たれば…だけど)

天津風「あ…それっ!」パスンッ!

リ級「うぎゃッ」撃沈!

ばちゃっ…

天津風「ど、どうよ…」

長門「良いぞ、その調子だ!」


駆逐棲姫「2体やられた…か」

リ級「ち…向こうも中々やるねえ…」

駆逐棲姫「…ふふ、良いよねえ…美味しそうな強者たちがこんなに…こりゃ、食べきれないフルコースだよ…」

駆逐棲姫「さあ…どっちから食べようかな…やっぱり肉付きの良さそうな死神ちゃんかなッ!!」バッ!


神通「敵棲姫、接近して来ます!」

磯風「気をつけろ雪風!」

雪風「りょ、了解ですっ!」


駆逐棲姫「さあ…喉笛を引き裂いてやるッ!」ぐばあっ!

大口を開けて牙をぎらつかせながら雪風に迫る!


川内「とぅッ!」

どがっ!

駆逐棲姫「があッ!?」


そこに川内が横から飛び出してドロップキックを入れ、蹴飛ばす!

駆逐棲姫「ぐはッ」どじゃっ

川内「ふっ、横も良く見ておきなよ?」

神通「さらに追撃です!」ばすんっ!!

駆逐棲姫「がぷッ!?」小破!

磯風「漸く小破か…固いな…」

駆逐棲姫「やるねェ!だけどもう一つ大事な事を忘れているッ」

川内「へ?」


ネ級「アイルヴィーッ!バーーーックッ!!」ばっぎぎっ!!

神通「きゃ!?」

磯風「な…ネ級?!生きていたのか?!」

リ級「ふっふっふっふ、只しつこいだけじゃあないんだよワトソン君!」

磯風「何?」


リ級「ネ級の奴は、色々な重巡洋艦の魂を結合させて作った、言わばキマイラ重巡だ」

リ級「その魂には『青葉』の魂も有る…つまり!その魂の力によって、3回までなら轟沈されても生き返るのだーッ!」

磯風「…は?」

雪風「ちょっと何言ってるか分からないです…」

リ級「まあ、あと2回倒せば倒せるから」


雲龍でなくてめっちゃ辛い

磯風「まて、何故青葉の魂で3回まで殺されても大丈夫なのだ?」

ネ級「ま、詳しくは重巡洋艦青葉の艦歴を見なさいな」


川内「…そんな事言ってる間に、大破しているリ級は全部落しちゃったよ?」

リ級「なぬ…?あ!」

駆逐棲姫「…あら、もう3隻に…」


磯風「…増援はどうなった?」

瑞鶴「えーと…結構しぶといわ、ル級とヌ級が生き残ったし…」中破

赤城「でも…大体は削れましたし…猛獣の牙も既に殆ど無いと思いますよ?」


駆逐棲姫「…き、やるじゃない、死神さん達?」

天津風「その呼び名止めてくれる?」

駆逐棲姫「何で」

天津風「何でって……!」

駆逐棲姫「うーん、渾名には丁度いいと思ったんだけど…」

雪風「兎に角…他の敵は皆さんがやってくれます…」


雪風「後は…私とユーちゃんで…貴方を倒す、それだけです!」

磯風「まだ軽巡棲鬼という敵も残っているがな」

雪風「う"…そ、そうだけど…!」


駆逐棲姫「…ユーちゃん?ああ…あの子の妹ちゃんね」

雪風「…」ぎり


U-511「…!」


*雲龍出たンゴ。
漸く雲龍型3姉妹がそろった…長かった…(涙)

駆逐棲姫「ふふ、美味しそうな狼さんだね?貴方のお姉ちゃんと同じ味がするかも」


U-511「ッ!」ぎり…!

U-511(我慢して…!息を潜めなきゃ…!!)



雪風「貴方は…何とも思わないんですか」

駆逐棲姫「思わないね、何も知らないから思い様が無い」

雪風「…」


オイゲン「酷いよ…貴方」

駆逐棲姫「何が?」

オイゲン「ユーちゃんはね…お姉ちゃんを助ける為に貴方達に協力したんでしょ…?」

オイゲン「お姉ちゃんを助けたい一心で、どんな悪い奴等でも…従わなければ成らなかった…助ける為に、仕方無く貴方達の好きな様にされてたの…!」

オイゲン「だけど…そんなユーちゃんの気持ちを踏み躙って…人質のお姉ちゃんを食べる何て酷過ぎるよ…!!」

駆逐棲姫「それが何か?」

オイゲン「ッ…!このおおおおッッ!!」ぶっっちんっ

雪風「ぷ、プリンツさん!?」

どぉぉンッ!!

駆逐棲姫「ごふッ!?」中破!

オイゲン「沈めッ!!沈めえええッ!!」どぉんッ!どごぉんッ!!

ビスマルク「ちょ…バカ!煙で見えなく成るでしょ?!」

磯風「おい、砲撃をやめろ!視界を削ってどうする!」


どごぉんどごぉんどごぉおぉぉぉぉん!!!


シュウウウ……

オイゲン「はあっ…はあっ…!」


ばっ!

駆逐棲姫「貰ったァ!!」ぐばあっ!

オイゲン「っ?!」




ぼしゅっ!!


駆逐棲姫「…!?」



ぼっっがああああああああンッッ!!

CRITICAL!!


駆逐棲姫「うああああああおああッッ!!?」大破!

リ級「な、何故私まで…うおおああああああああ!!!」撃沈!

雪風「ど、何処から…?!」

オイゲン「っ…ま、まさか…?!」


ちゃぱっ

U-511「とどめ…ですってッ!」ちゃきっ


駆逐棲姫「げッ…?!」


ぱっすんっ!


拳銃から放たれた弾丸が、脆く成った駆逐棲姫の装甲をや破り


心の臓腑を、貫く。



駆逐棲姫「が…ぷぁ…っ」


ばっちゃんっ!

U-511「はあっ…はあっ…!」

オイゲン「ゆ、ユーちゃん……」

磯風「………」

U-511「はあっ…はあっ…」

雪風「ゆ…ユーちゃん…」


U-511「はっ…はぅ…止め…させたかな…?」

オイゲン「…多分…」

雪風「…させましたよ、きっと」

雪風「ほらっ、沈んで行きます…」

U-511「…」


駆逐棲姫はそのまま物言わぬまま、海の中に沈んで行く。


ビスマルク「ユー…貴方、結構無茶するのね…」

長門「ああ…だが、その度胸は戦場において大事な物だ」

長門「決して、捨てたり置いて去ったりしない様に、な…」

U-511「…はい」


U-511「…お姉ちゃん…」


磯風「…」

天津風「敵は撃てたけど…結局はお姉ちゃんとはあえなかった…のよね…」

磯風「…そう、だな…」


赤城「…さて、増援もやっつけた所だし…先に、進みましょう」

川内「…だねー、敵ってのも一匹は取れたけど…もう一匹居る訳だし」


雪風「…さあ、進みましょう…ユーちゃん」

U-511「…」ぐしぐし


U-511「…はい」

そういえばナイトメアやランディアは出ないの?

>>762
ナイトメアは今回出番は無しです。
ランディアはまだ考えてません。


長門「さあ行くぞ…前進だ」

雪風「はいっ」

ーーー海域最深部ーーー


ビスマルク「着いた…わね」

磯風「ここに恐らく…司令が言っていた『軽巡棲鬼』が居るのだな…」

天津風「そうね…気を引き締めて行きましょ」

雪風「はい!」



っぼぉぉぉぉぉぉぉぉっぉぉぉん!!!

川内「うわーーーっ!?」大破!

雪風「せ、川内さん!?」

磯風「敵の雷撃か!」

長門「気をつけろ!敵の主力のお出ましだ!!」


しゅごおおお…

雪風「雷跡、もう2本来ます!!」

天津風「っ…何とか躱すわよっ!」



ザジャアアアアア…ぼおおおんっ、ぼおおおん…!


天津風「きゃぅ…くっ…!」大破!

磯風「大丈夫かっ!」


しゅごおおお…!

U-511(…!回避っ!)じゃばっ!

海中からイルカの様に身体を飛ばし、そのまま魚雷を躱す。