京太郎「俺が三年生?」照「私が幼馴染……二番目だけど」 (1000)

まず注意書き

・このスレは京太郎主人公の安価スレです

・いわゆる設定改変してるので上記の内容も含めて苦手な方は注意

・安価ですがバトルや成長要素はありません でも好感度はあるかも

・息抜き用のスレなので結構適当です




前スレ

京太郎「俺が三年生?」久「私が幼馴染じゃ不満?」
京太郎「俺が三年生?」久「私が幼馴染じゃ不満?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421331009/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1424967959

こんばんは
今日は少しだけやろうと思います



・一年、エピローグ


京太郎「久ちゃーん、準備できたかー?」

久「飲み物とかの用意はオッケーよ」

京太郎「料理はもうすぐだから部長の方頼む」

久「そろそろ時間だっけ?」

京太郎「後ちょっとしたら解放されるはず」

久「部長が卒業か……なんだか早かったわね」

京太郎「そうだよな。具体的には夏あたりからいきなり時間が飛んだ感じだ」

久「不思議ねぇ」

京太郎「まったくだな」

久「とまぁ、くだらないこと言ってないで行ってくるわ」

京太郎「いってらー」





京太郎「てなわけで、卒業おめでとうございます!」

久「おめでとうございます」

部長「あはは、麻雀部でこんなことができるとはね。あの頃は思ってもみなかったよ」

京太郎「つっても三人ですけどね」

久「結局部員は増えなかったのよね」

京太郎「まぁ、やっぱ実績がないときついのかね」

久「それはいかんともしがたいのよね」

部長「でも、ぼくは二人がこうしてくれるだけで嬉しいよ」

京太郎「部長……」

部長「ぼくもそこまで麻雀に打ち込んでたわけじゃないけどさ。部長って立場ってだけだったから」


部長「実はね、麻雀部をやめるかどうか迷ってたんだ」

部長「誰一人まともに出ない部活なんて残しておく意味もないし」

部長「やっぱり、須賀くんが来てくれたからなんだよ」

部長「君が来て、竹井さんが来た」

部長「この部にも意味ができたってことなんだ」

部長「お礼を言わせてほしい……ありがとう」



京太郎「ぶ、部長……」ジーン

久「……お礼を言わなきゃならないのはこっちもです」

京太郎「……だな」

久「今までお世話になりました」

京太郎「あの時、俺のわがままを聞いてくれて本当にありがとうございます」


部長「さ、そろそろ食べようか。せっかくの料理が冷めちゃうし」

京太郎「俺が執事の修行で身につけた料理、よく味わって食べてくださいよ」

部長「思ったんだけどさ、執事ってそんな料理とかするものなのかな?」

京太郎「もちろん。炊事洗濯掃除、それに戦闘までどんと来い、ですよ」

部長「執事って一体……」

久「考えたら負けですよね」





京太郎「今日から俺ら二人かー」

久「名前だけの幽霊だったらいるわよ」

京太郎「いないのと同じだな」

久「ま、部の存続に役立つからまだマシね」

京太郎「わお、すっげー上から目線」

久「それよりも部活動紹介のことよ」

京太郎「それってまだ一月以上先だろ」

久「準備は早いほうがいいの。なんたって、来年度はやることが山ほどあるんだから……」

京太郎「……久ちゃん」

久「もちろん手伝ってくれるわよね?」

京太郎「当たり前だろ」

久「でも……よいしょっと」


久「しばらくは二人きりも、悪くないかもね」



京太郎「いきなり人の膝の上に乗ってなんだよ」

久「ちょっと小学校の頃思い出したからさ」

京太郎「ああ、罰ゲームで椅子になるってやつか」

久「そうよ」

京太郎「懐かしいなー、いっつも負けてた覚えしかないけど」

久「得意分野だったらそうそう負けないってことよ」

京太郎「……そういや勝負の中身はそっちが決めてたんだっけ」

久「そういうこと」

京太郎「ずるいな」

久「女の子の特権よ?」

京太郎「じゃあ……これでどうだっ」

久「ひゃっ」

京太郎「くすぐりに弱いことだって覚えてるんだからな!」

久「ちょっ、やめっ、あひっ――」





久「……よくもやってくれたわね」

京太郎「たまにはいいだろ」

久「覚えてなさいよ。絶対仕返ししてやるから」

京太郎「おーこわっ」

久「まぁ、仕返しは今度ね。帰りましょ」

京太郎「はいよ」


久「……全国、行けるかな?」

京太郎「……」


久『責任、とってよね……』


京太郎「俺が、つれていくよ」

久「……うん」

京太郎「さあ、せっかくだし飯でも食いに行こうぜ」

久「じゃあラーメンね」

京太郎「仮にも女子高生のチョイスとは思えないな」

久「あんた相手に今更でしょ」

京太郎「だな」




一年編――完

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ

・二年
部活動紹介、まこ入部

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ


現在選択可能エピソード

1・二年、春、学食にて

2・三年、咲との微妙な関係

3・三年、和の悩み

4・三年、優希の好物


>>+2

1で了解

一年編は一応終わりですが、思いつきで何か書く事も無きにしも非ずです



・二年、春、学食にて


久「はい、お望みのレディースランチよ」

京太郎「サンキュー」

久「あんたも好きねぇ。そんなにいいかな、これ?」

京太郎「ま、少なくとも今日のはな。女子限定とかズルすぎだろ」

久「あーはいはい女尊男卑女尊男卑」

京太郎「真面目に聞く気はナッシングね」

久「愚痴を真面目に聞いてどうすんのよ」

京太郎「それもそうだ」



京太郎「ところでどうするよ?」

久「さぁ、どうしようもないんじゃない? 最悪名前だけ貸してもらえれば部は存続できるんだし」

京太郎「でもそれでいいのかよ」

久「……いいわけないじゃない。このままじゃとうてい団体戦には出れない」

京太郎「染谷の実力は申し分ないんだけどな」

久「まいったわね……」

京太郎「個人戦はどうするんだ?」

久「もちろん出るわ。負けっぱなしってのは性に合わないしね」

京太郎「そうか。じゃあ二年前の再現になるのか」

久「……そういうことになるわね」

京太郎「大丈夫か?」

久「誰に言ってるのよ」

京太郎「えっと、本当は麻雀やりたいくせにいじけて意地張ってもうやらないって言ってた久ちゃん」

久「ぶっ」

京太郎「うんうん、あの時は俺も苦労したもんだ。ん、レディースランチうま――」



久「このほっぺたをしめたら減らず口は減るのかしらね?」ギリギリ


京太郎「いひゃいいひゃい! ひぎれるひぎれる!」

久「ふんっ……そういえばあんたあの風越の子と仲良さそうだったけど」

京太郎「あ-痛かった。質問の前に謝罪が欲しいぜ」

久「先に煽ったのはそっちでしょ。いいから答えて」

京太郎「つっても麻雀を少し教わっただけだしな。それに俺、みほっちゃんからは地味に嫌われてるっぽいし」

久「その呼び方よ。いかにも親しげじゃない」

京太郎「忘れたのか? 俺はやめろと言われながらも久ちゃんと呼び続けた猛者だぜ?」

久「そういえばそうだった……」ハァ

京太郎「……ため息が幸せを含んでるなら、それを吸えば幸せになれるのかもしれないな」

久「今の変態発言は見逃してあげるからちょっと飲み物買ってきて」

京太郎「うぃっす」




『二年、美穂子との再会』が解放されました

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ


現在選択可能エピソード

1・二年、美穂子との再会

2・三年、咲との微妙な関係

3・三年、和の悩み

4・三年、優希の好物


>>+2

1で了解

しかし今日はここまでってことで



・一年、エピローグ――if


京太郎「今日から俺ら二人かー」

久「名前だけの幽霊だったらいるわよ」

京太郎「いないのと同じだな」

久「ま、部の存続に役立つからまだマシね」

京太郎「わお、すっげー上から目線」

久「それよりも部活動紹介のことよ」

京太郎「それってまだ一月以上先だろ」

久「準備は早いほうがいいの。なんたって、来年度はやることが山ほどあるんだから……」

京太郎「……久ちゃん」

久「もちろん手伝ってくれるわよね?」

京太郎「当たり前だろ」

久「でも……よいしょっと」


久「しばらくは二人きりも、悪くないかもね」



京太郎「いきなり人の膝の上に乗ってなんだよ」

久「ちょっと小学校の頃思い出したからさ」

京太郎「ああ、罰ゲームで椅子になるってやつか」

久「そうよ」

京太郎「懐かしいなー、いっつも負けてた覚えしかないけど」

久「得意分野だったらそうそう負けないってことよ」

京太郎「……そういや勝負の中身はそっちが決めてたんだっけ」

久「そういうこと」

京太郎「ずるいな」

久「女の子の特権よ?」

京太郎「じゃあ……これでどうだっ」

久「ひゃっ」

京太郎「くすぐりに弱いことだって覚えてるんだからな!」

久「ちょっ、やめっ、あひっ――」



京太郎「――っ」


京太郎(やばい、やばいぞこれ)

京太郎(久ちゃんの尻が当たって……!)


久「はぁ、はぁ……あれ?」

京太郎「……」

久「ねぇ、なにこれ」

京太郎「いや、それはあの……生理現象?」

久「ふぅん、生理現象ねぇ」

京太郎「も、もういいだろっ。そろそろ下りてくれよ」

久「じゃあこれはどうするの?」フニフニ

京太郎「ちょっ」

久「男の人って、一回出さないとおさまらないって聞いたけど」

京太郎「いや、それは……」



久「ねえ……わ、私が手伝ってあげようか?」


京太郎「だ、ダメだろ」

久「どうして? こんなに硬くしてるのにさ」

京太郎「そういう問題じゃないって! 俺と久ちゃんはそんな関係じゃ……」

久「じゃあどんな関係なのよ?」

京太郎「それは――」

久「幼馴染……そう言いたいんでしょ」

京太郎「わかってるならやめようぜ……な?」

久「……やだ」

京太郎「久ちゃん!」

久「もうそれだけじゃ満足できないの!」



久「あんたが全部悪いんだから」

久「あんなことして、ずかずかと人の中に入り込んできて」

久「それなのに他の子と仲良くしてさ」

久「勝手言ってるのはわかってる」

久「でも、もう抑えられないの」

久「受け入れてよ……じゃなきゃいっそ突き放して……」

久「中途半端に優しくしないで……」



京太郎「……」

久「……ごめん、今の忘れて――」


京太郎「久ちゃんの髪、いい匂いだな」ギュッ


久「はな、してよ……」

京太郎「なんで。さっきと言ってること違うだろ」

久「優しく、しないでよ……」

京太郎「中途半端じゃなきゃいいんだろ? じゃあ――」

久「――んむっ」

京太郎「――口と口なら、いやでも伝わるだろ」

久「……バカ」

京太郎「久ちゃん、悪いけどもう止まれないからな」

久「うん、私も……」





久「……体痛い」

京太郎「まさかロッカーの中ですることになるとはなー」

久「いきなり先生が入ってくるなんて……」

京太郎「でも、興奮したろ?」

久「……とんだ初体験ね」

京太郎「絶対思い出に残るとは思うけどな」

久「とりあえず疲れちゃった……シャワー浴びたい」

京太郎「ならもう帰ろうぜ」

久「……待って、立てない。腰抜けて力入らないみたい」

京太郎「そんなに気持ちよかった?」

久「――っ、バカ!」


久「……責任、とりなさいよ」



京太郎「それってたしか二回目だよな」

久「え……」

京太郎「やっぱりあの時のも今のと同じ意味だったのか?」

久「き、聞こえてたの?」

京太郎「まあな。で、どうなんだ?」


久「……おなじだと、思う」モジモジ


京太郎「……やべ、撃ち抜かれたかも」ガバッ

久「ちょっ」

京太郎「久ちゃんかわいすぎだろ。もう一回戦、いってもいい?」

久「なに発情してんのよ……!」

京太郎「俺をその気にさせた久ちゃんが悪い。そんじゃ、いただきますっと」

久「やぁ、ダメ……あっ――」



つづ……かない

てなわけで一年編のエピローグのもしもです
エロい文章は書いたことがないのでボスに頼んでキンクリしてもらいました
なお、このルートだと二年編で照が鬼神と化すもよう
書く予定はありませんが

てなわけでおやすみなさい

おそようございます
照のifは中二の時で美穂子のifは一年、もしくは二年のときですかね
ぼんやりと考えてるだけで形にはなってませんが

今日はやろうと思います



・二年、春、美穂子再登場


京太郎「さーて、今日も今日とて収穫ゼロね」

京太郎「やばいよな……メンバーあと三人か」

京太郎「いっそ他校からスカウトしてこようかなー、なんちゃって」

京太郎「……まぁ、無理だな」

京太郎「どうすっかな……ん、なんか蹴ったか?」

京太郎「これ、携帯か。どっかで見たような……」


「す、すいません。その携帯、私ので……あっ」


京太郎「もしかしなくても、みほっちゃん?」

美穂子「はい、お久しぶりです」

京太郎「ひっさしぶりじゃん! 今暇? ならせっかくだしどっか入ろうぜ」

美穂子「え、ええっと……とりあえず携帯返してください」




京太郎「何飲む?」

美穂子「私は特に……」

京太郎「いいからいいから」

美穂子「じゃあ、アイスティーで」

京太郎「りょーかい」


美穂子「あの、その飲み物は……」

京太郎「これ? ドリンクバーだけど」

美穂子「すごい色、してます」

京太郎「色々混ぜたからな」

美穂子「それを飲むんですか?」

京太郎「見た目は最悪だけど、味は結構いけるんだよ。あ、少し飲む?」

美穂子「えっと……じゃあ少し」

京太郎「どうぞ」

美穂子「……やっぱりいいです」

京太郎「え、なんでだよ」

美穂子「きっといやらしいこと考えてるに違いないです……間接キスとか」

京太郎「あのさ……一体俺のことなんだと思ってるわけ?」

美穂子「言ってもいいんですか?」

京太郎「やめよう……心に傷を負いたくない」

美穂子「ふふ、冗談です」

京太郎「へ?」

美穂子「じゃあ、ストローもらってきますね」



美穂子「あ、おいしい」

京太郎「だろ?」

美穂子「本当に見かけによらないんですね」

京太郎「逆にこっちは微妙なんだよな」

美穂子「見た目は綺麗ですけど……」

京太郎「味の方は……確かめてみる?」

美穂子「はい……うぅ、なんですかこれ?」

京太郎「烏龍茶入れたのがまずかったかな?」





京太郎「でさ、どうだった?」

美穂子「インターハイですか?」

京太郎「実際に舞台に立った人の意見を聞きたくてさ」

美穂子「どうと言われても……」

京太郎「凄かったとか、やばかったとか……なんかないの?」

美穂子「それなら……恐かった、でしょうか?」

京太郎「恐かった?」

美穂子「はい、でもそれ以上に……」

京太郎「わかった! 楽しかった、だろ?」

美穂子「えっと、そうです」

京太郎「やっぱり、久ちゃんもそうだからな」

美穂子「……」

京太郎「久ちゃんリベンジするって意気込んでたぜ?」

美穂子「そう、ですか」

京太郎「あ、そうだ。とっておきの話があるんだよ」

美穂子「それは竹井さんの?」

京太郎「そうそう、去年の夏に俺と久ちゃんで遠征に行ったんだけどさ……」





京太郎「ってな感じであちこち行ってたんだよ」

美穂子「……またあの人の話ばかりなんですね」ボソッ

京太郎「ん? どうかした?」

美穂子「あの、竹井さんとはただの幼馴染なんですよね?」

京太郎「ただのって……まぁ、そうだけど」

美穂子「……」

京太郎「……あのさ、一個聞いていい?」

美穂子「どうぞ」

京太郎「ずっと気になってたんだけど、片目、いつも閉じてるよな」

美穂子「――っ」


『あなたの目、綺麗ね』



京太郎「あ……なんかまずいこと聞いた?」

美穂子「いえ、大丈夫です」

京太郎「ならいいけどさ」

美穂子「ごめんなさい……」

京太郎「いいよ、俺の方こそごめんな」

美穂子「……あの、こっち見てくれますか?」

京太郎「その目……」

美穂子「変、ですよね」

京太郎「ううん、全然」

美穂子「みんな初めて見たときは……え?」

京太郎「まぁ、気持ちはわからないでもないけどさ。俺のこれも地毛だし」


京太郎「あいつらうるせーんだよな。ちょっと髪の色が違うだけで不良呼ばわりされるし」

京太郎「でも、誰か一人でも認めてくれたら、意外と平気なもんだ」

京太郎「その目、綺麗だと思うぜ。宝石みたいでさ」



美穂子「……同じこと言うんですね」

京太郎「同じこと?」

美穂子「なんでもないです……それより、ありがとうございます」

京太郎「気にすんなって俺も昔通った道だからさ」

美穂子「あなたにもそう言ってくれる人がいたんですか?」

京太郎「まだ小学生の頃だけど、久ちゃんにさ」

美穂子「竹井さん……また、ですか」

京太郎「また? 何の話?」

美穂子「なんでもないですから」

京太郎「またそれじゃん。気になるなー」

美穂子「本当に、なんでもないんです……」





美穂子「今日はごちそうさまでした」

京太郎「いいって。俺も久しぶりに会えて嬉しかったからさ」

美穂子「あの、竹井さんは今年のインターハイに出るんですよね?」

京太郎「そうだけど?」

美穂子「私、絶対負けませんから」

京太郎「お、燃えてるねぇ」

美穂子「だから、見ててください」

京太郎「見ててくださいって……俺が?」

美穂子「はい」

京太郎「参ったな、どっち応援すりゃいいんだよ」

美穂子「応援、してくれないんですか?」


京太郎(う、上目づかい……)

京太郎(これは破壊力が高いぞ)

京太郎(どこでこんな技術を……)


美穂子「ふふ、冗談です」

京太郎「……また引っ掛かっちゃったか」

美穂子「負けません、麻雀も……も」



『二年、初夏、ストーカー?』が解放されました

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ


現在選択可能エピソード

1・二年、初夏、ストーカー?

2・三年、咲との微妙な関係

3・三年、和の悩み

4・三年、優希の好物


>>+2

1で了解
キャップは多分病みません
だれもかれも病んでたら京太郎の身が持たないと思うので



・二年、初夏、ストーカー?


京太郎「うーむ」

久「どうかしたの? 唸ってもツキは良くならないわよ」

京太郎「部長とは結構いい勝負してたんだけどな……」ジッ

まこ「あの、わしがどうかしました?」

久「染谷さんが強くて良かったって話よ」

まこ「はぁ、ありがとうございます?」

京太郎「もっと誇れって。俺が見てきた中でも結構な強者だと思うぞ」

まこ「……あてにしてもいいんですかね」

京太郎「酷いなおい」

久「気持ちはわかるけど、京太郎は妙な連中を引き寄せやすいのよね」

京太郎「まぁ、色々いたな……って、そうじゃない!」

久「だからなによ」

京太郎「いや、最近どうも誰かに見られてるんだよな」

久「自意識過剰じゃないの?」

京太郎「そうだったら良かったんだけどな……」

まこ「ふむ、ストーカーってやつですか」

京太郎「やっぱそうなのかな」

久「……あんた、また女の子口説いたりしたんじゃないの?」

京太郎「またってなんだよまたって」

久「自分の胸に手を当ててよく考えてみなさい」

京太郎「いや、覚えなんてみほっちゃんぐらいしか……」

久「……ねぇ、ここでなんであの女の名前が出てくるわけ?」

京太郎「あ……」



京太郎(そういや、視線を感じるようになったのも、みほっちゃんに会ってからなんだよな)

京太郎(なんか関係あるのか?)


久「ちょっと、聞いてるの?」

まこ「まぁまぁ、とりあえず危険がないようならしばらく様子見るっちゅうのは?」

京太郎「あ、ああ」

久「はぁ……まあいいわ。どうせ気のせいでしょ……今日は解散よ」


京太郎「染谷、悪いな」

まこ「部内の空気が悪くなると困りますからね」

京太郎「つっても三人だけだけどな」





京太郎「さて、どうするかね」

京太郎「視線を感じるのは大体放課後なんだよな」

京太郎「何かしてくる様子はないし、今日もこのまま帰るか?」

京太郎「いや、やっぱり気になるな」

京太郎「……とりあえず学校、出るか」



「……」


京太郎(来た、この視線だ)

京太郎(いいかげんツラを拝んでやるか)

京太郎(だーるまさんがこーろん……)

京太郎(だっ!)


「やばっ」



京太郎(……今、誰かいたな)

京太郎(すぐに隠れたからよく見えなかったけど)

京太郎(少なくとも気のせいってことはなさそうだな)


「……」


京太郎(まだついてきてるな)

京太郎(さて、次は……お、あそこのショーウィンドウ、いいな)


「……」


京太郎(よし、見えた)

京太郎(知らない子だな)

京太郎(でも、この制服……風越か?)

京太郎(やっぱりみほっちゃん関係かな)

京太郎(なら、今度は捕まえますかっ)



「あっ」


京太郎(ついてきてるついてきてる)

京太郎(もう尾行もクソもないな)

京太郎(あとはこっちに誘導してっと)


「待てっ……見失っちゃったし」

京太郎「で、お前はなんなんだ?」

「い、いつの間に後ろに!」

京太郎「それはどうでもいいからこっちの質問に答えてくれ」

「べ、別にたまたま同じ行き先だっただけだし」

京太郎「いや、思いっきり見失ったって言ってたからな」

「なんのことだか」

京太郎「なに? もしかして俺のファン?」


「誰がうちの先輩をたぶらかす不届きもののファンだって!?」



「あ……」

京太郎「なるほどなるほど」

「ひ、卑怯な誘導尋問をっ」

京太郎「やっぱりみほっちゃんなわけね」

「馴れ馴れしく呼ぶな!」

京太郎「お前に言われてもな。本人がそう言うなら別だけど」

「ふんっ」

京太郎「で、謎の不審者さんは俺をつけまわしてどうしたいだ?」


「華菜ちゃんには池田華菜っていう立派な名前があるんだし!」



京太郎「じゃあ池田、何の用だ?」

華菜「そんなの、敵情視察に決まってるし」

京太郎「敵って、俺のことか? そんな大したことはしてないはずだけど」

華菜「きっと先輩につきまとうストーカー野郎に違いないんだし」

京太郎「おーい、自分の言ったことがブーメランになってるぞー」

華菜「とにかく! お前の思い通りにはさせないからな!」

京太郎「で、具体的にどうするんだ?」

華菜「そんなの――」


華菜「――実力行使に決まってるし!」


京太郎「うおっ」ヒョイ

華菜「ちっ、よけられたか」

京太郎「いきなり飛び蹴りとは穏やかじゃないな」

華菜「でも次は外さないっ」


京太郎「パンツ見えるぞ」



華菜「――っ!?」

京太郎「いや、スカートでそんな動きしてたら見えるだろ」

華菜「も、もしかして……」

京太郎「まあ、ちらっと猫のプリントが」

華菜「あ、あぁぁ」カァァ


華菜「お、覚えてろよっ」


京太郎「覚えてろってことはまた来るのかね?」

京太郎「……ちょっとめんどくさいな」




『二年、初夏、池田の逆襲』が解放されました
『一年、その後の美穂子』が解放されました

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ


現在選択可能エピソード

1・一年、その後の美穂子

2・二年、初夏、池田の逆襲

3・三年、咲との微妙な関係

4・三年、和の悩み

5・三年、優希の好物


>>+2

下にずれて2で了解

したらば、また今度

池田が出るとコーチの喝が入る
もはや自然の摂理か……

風呂入ったら始めます

風呂から帰還
投下します



・二年、初夏、池田の逆襲


華菜「待て! 今日という今日は生きて返さないんだからな!」

京太郎「よう、おつかれ、気をつけて帰れよ」

華菜「そっちこそな……って違うし! 素通りすんな!」

京太郎「誤魔化せなかったか」

華菜「相変わらず卑怯なやつだな」

京太郎「お前は相変わらずやかましいな」

華菜「でもそれも今日でおしまいだし」

京太郎「ほんと毎日毎日飽きないよな。なに、俺に気でもあんの?」

華菜「気持ち悪いこと言うな!」

京太郎「ストーカーしてるお前に言われたくはないな」

華菜「まさか……先輩のみならず華菜ちゃんにまで……!」

京太郎「とりあえず人の話は聞いたほうがいいぞ。てか、なんかデジャブを感じるな」

華菜「身の危険を感じるし……」

京太郎「それは気のせいだから安心しろ」

華菜「でも、絶対に負けないからな!」

京太郎「……で、今日のご用向きは?」

華菜「決まってるし……それはもちろん――」



華菜「お命頂戴!」


京太郎「また飛び蹴りか? 進歩のない……なに!?」

華菜「ふっ、気づいたか」

京太郎「スパッツを、履いてる……だと?」

華菜「これで怖いものなしだし。さぁ、覚悟!」


京太郎「……アホか」


華菜「あいたっ」

京太郎「そもそもお前のパンツに興味はない」

華菜「な、なんて失礼なやつだ!」

京太郎「俺のこと失礼呼ばわりするけどな、俺の方が年上だからな?」

華菜「ふんっ、年上が偉いとは限らないし」

京太郎「それもそうだ。でもお前に言われるとなんか釈然としないんだよな」ガシッ

華菜「いだだだだっ! アイアンクローはやめろー! 頭が割れるー!」

京太郎「元運動部なめんな。ま、これに懲りたらもうストーカーなんてするんじゃないぞ」

華菜「う、うぅぅ……傷物にされたし」

京太郎「おい、誤解しか招かないからやめろ」



まこ「……なにやっとるんですか」


京太郎「染谷!?」

まこ「こんな往来で他校の女子を泣かせて……」

京太郎「いや、これには深い事情が――」


華菜「うわぁーん! 覚えてろよー!」


まこ「……」

京太郎「……とりあえず説明させてくれ」





まこ「なるほど、さっきのが例の」

京太郎「あんな風につきまとわれちゃってさ。困ってるんだよ」

まこ「聞いた話をまとめると、先輩の女癖の悪さが原因と」

京太郎「どうしてそうなる!?」

まこ「どうしてもこうしても……他校の生徒を口説いたのが原因としか」

京太郎「いや、久しぶりに知り合いに会ったら話し込むだろ」

まこ「そのうち痴情のもつれで刺されるんじゃないですかね?」

京太郎「そんなことは……ないとは言えないかも」

まこ「自覚があったんですか」

京太郎「いや、我ながら特殊な連中の注意をよく引くようでさ」


京太郎(思い返せば、よく無事でいられたよな)

京太郎(まあ、運はないけど悪運はあるってことか)


京太郎「それよりも、どうしたらいいと思う?」

まこ「どうしようもないんじゃないですか?」

京太郎「だよなぁ……あ、久ちゃんには今話したこと内緒な」





池田「くっそー、次に会ったらただじゃおかないし」

美穂子「どうかしたの?」

池田「先輩!」

美穂子「最近忙しそうだけど、大丈夫?」

池田「はいっ、全然大丈夫です!」

美穂子「それならいいけど、無理は禁物よ?」

池田「任せてください。華菜ちゃんは変態野郎にも鬼コーチにも負けないんだし!」


「こら池田ァ! サボってんじゃねーぞ!」


池田「ひぃぃっ、噂をすれば鬼だし!」

「そこは影だろうが、池田ァ!」


美穂子「変態野郎……だれのことかしら?」





京太郎「で、今日もか。お前も中々に暇人だな」

華菜「その減らず口も今日で終わりだし」

京太郎「あーはいはい、そうなるといいな」

華菜「何とでも言えよ。でも今日は秘密兵器があるんだからな!」


「おやつがもらえるときいて!」

「あそんでもらえるときいて!」

「だし!」


華菜「さぁ、うちの妹たちよ、やつを血祭りに上げるし!」

「「「わー!」」」


華菜(うちのちびどものまとわりつきを受けたらしばらくは動けまい)

華菜(その隙に一撃必殺でジ・エンドだし)



京太郎「お、元気いいちびっこどもだな。ポッキー食うか?」

「「「食べるー!」」」

京太郎「よし、じゃあ今から買いに行こうぜ」

「「「わーい!」」」


華菜「速攻で手なづけられた!?」


華菜「ちょ、ちょっと待つし。お菓子ならお姉ちゃんが買ってあげるから……」

「「「えー?」」」

華菜「じゃあ今日は好きなもの作ってあげるから!」

「じゃあとんかつ!」

「じゃあステーキ!」

「じゃあからあげ!」

華菜「どうしてそこはバラバラなのかな!?」



京太郎「苦労してるみたいだな」

華菜「これで勝った気になるなよ……!」

京太郎「そもそも勝負にすらなってないだろ」

華菜「くっ、でも華菜ちゃんは諦めないんだし……」

京太郎「……あのさ」


京太郎「お前、もしかして俺に嫉妬してたりする?」


華菜「へ?」


京太郎「憧れの先輩に男の影」

京太郎「部活中にふと見せる憂いの表情」

京太郎「自分を見て欲しいのにその目はどこか遠くを見ている」

京太郎「こんなとこか?」


京太郎(ま、ほとんど俺の願望だけど)



華菜「な、なにを見当外れなことを……」

京太郎「まず、相手にあたるよりも自分を磨けよ」


京太郎「お前はバカ正直なやつっぽいし、俺もそういうやつは嫌いじゃない」

京太郎「周りなんて気にすんなよ。自分の目標にむかって突き進んでみろよ」

京太郎「神様だってそういうやつのことは見てるもんだ」


京太郎「以上で俺の説教は終わりだ」

華菜「……とことん上から目線だな」

京太郎「俺の方が背も年齢も上だからな」

華菜「やっぱ気に食わないし……」

京太郎「どうする? まだこんな不毛な戦いを続けるのか?」

華菜「……お前の言う通り、華菜ちゃんは自分の目標へ進むんだし」

京太郎「そうかそれはよかった――」



華菜「打倒、変態野郎って目標にな!」


京太郎「あれー?」

華菜「覚悟ぉっ!」


美穂子「あれ、池田さんに……京太郎さん?」


華菜「先輩、どうしてここに……」

美穂子「た、たまたま通りがかっただけなの。偶然会えたら、なんて全然考えてなかったし」

京太郎「にしても奇遇だな。またどこか寄ってく?」

美穂子「えと……ご迷惑じゃなければ」


華菜「……」



京太郎「んなわけないだろ。今日も奢っちゃうぜ?」

美穂子「そんな……」

京太郎「気にすんなって。俺とみほっちゃんの仲だろ」ポン

美穂子「……はい」カァァ


華菜「やっぱりぶっ殺してやるし!!」

京太郎「うおっ」

美穂子「きゃっ」


「とんかつ……」

「ステーキ……」

「からあげ……」




『二年、初夏、タイムリミット』が解放されました

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ


現在選択可能エピソード

1・一年、その後の美穂子

2・二年、初夏、タイムリミット

3・三年、咲との微妙な関係

4・三年、和の悩み

5・三年、優希の好物


>>+2

1で了解



華菜「先輩! 今年のインターハイも頑張ってください!」

美穂子「ありがとう、池田さん」

華菜「私、先輩の麻雀見てすっごく感動しました。ここにはこんなすごい人がいるんだって!」

美穂子「そ、そう? 自分じゃちょっとわからないから」

華菜「もちろんですよ。人望もあって雑用も進んでやるし、なにより麻雀が強い!」

美穂子「そこまで言われるとさすがに恥ずかしいわ……」

華菜「あー、憧れちゃうなぁ。私も先輩みたいになりたいです」

美穂子「でも、私だって最初っから上手くいってたわけじゃないの。同級生からは少し距離を置かれてたし」

華菜「先輩が、ですか?」

美穂子「ええ、本当になんでもないことですぐに仲良くなれたんだけど……」




・一年、その後の美穂子


「ねぇ、知ってる?」

「なにがよ」

「福路のことだけどさ」

「はぁ? あのいい子ちゃんがなにかやったわけ?」

「そうそう、私も驚いたんだけど……」

「もったいつけてないで言えよー」

「なんと、男と会ってたらしいのよね」

「マジ? あの福路が?」

「しかも大会直前の大事な時期に!」

「あーこれはもう」

「一言言ってやらなきゃね」





美穂子「全国大会……気を引き締めないと」

「福路ー」

美穂子「……なんでしょうか?」

「大会前に男と会ってたらしいじゃん」

「うちら驚いちゃった。あれ、本当なの?」

美穂子「それは……本当です」

「それ、良くないんじゃないの?」

「やっぱまずいよねー。大会前の大事な時期に」

美穂子「……その通りだと、思います」


「あんたさ……やるじゃん」



美穂子「はい?」

「いい子ちゃんだって思って正直気に食わなかったけどさ、あんなことやらかすなんてね」

美穂子「えっと……」

「いいじゃん隠すなって」

「そうそう、話聞かせてよ。ご飯でも食べながらさ」

美穂子「あの、それは――」

「さー行こー」

「今日は帰さないぞー」





美穂子「きっかけは……恋バナ、かしら?」

華菜「恋バナ……先輩、彼氏いるんですか!?」

美穂子「そうではないんだけれど……」

華菜「……先輩?」


「そこの一年! うるせぇぞっ!」


華菜「ひっ、鬼コーチのお出ましだしっ」

「ほう、人を鬼呼ばわりとはいい度胸だなぁ?」

華菜「聞こえてた!? あわわわわっ」

「お前、たしか池田だったな。特別指導してやるからちょっと来い」

華菜「あっ、急にお腹が……ほ、保健室行ってきます!」ダッ

「コラ待て池田ァァッ!」

華菜「ひいいぃぃぃっ!」


美穂子「……お腹痛いのにあんなに走って大丈夫なのかしら?」


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・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
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初夏、決戦前夜
決戦
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夏、欠けた月
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今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
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・二年
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春、学食にて
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・三年
優希との出会い
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2・三年、咲との微妙な関係

3・三年、和の悩み

4・三年、優希の好物


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したらばおやすみなさい

ちょっとだけやります
ほんとにちょっとだけ



・三年、和の悩み


久「来た……ツモ、4000・2000」


咲「カン……ツモ、2000オールです」


優希「ロンだじぇ! 18000!」



和「……」

まこ「大丈夫か?」

和「……ちょっと休憩してきます」



咲「原村さん……」

優希「のどちゃん、最近ちょっと不調気味っぽいじぇ」

久「うーん、前々からまずいとは思ってたんだけどね」

京太郎「どういうことだよ?」

久「あの子、オカルトの類は否定してるでしょ」

京太郎「まあそうだな」

優希「そんなオカルトありえませんってやつだな」ウンウン

久「前に言われたのよね。どうしてそんな上がり方するのかって」

咲「どう、答えたんですか?」

久「上がっちゃうもんは上がっちゃうんだから仕方ないってね」

咲「ですよね」

優希「二人共常識はずれだじぇ」

京太郎「お前も人のことは言えないと思うぞ」

久「そこらへんは合宿でどうにかしようと思ってたんだけどね」

優希「合宿? 初耳だじぇ」

まこ「そんなことより、ほっといてもいいんかいの?」

咲「……私、行ってきます」

優希「私も!」

久「私やあなたたちが行っても逆撫でしちゃうわよ」

京太郎「じゃあ、俺が行くよ」

まこ「わしも行こうか?」

京太郎「一人でいいよ。ここらで先輩っぽいとこ見せないとな」





京太郎「よう、隣いいか?」

和「……どうぞ」

京太郎「最近、調子悪そうだな」

和「実は、自分の麻雀に自信が持てなくなってしまって……」

京太郎「なにかあったのか?」

和「そういうわけでは……ただ、常識が通じないプレイスタイルに戸惑ってしまって」

京太郎「あー、なるほどな。いわゆるオカルトってやつだ」

和「はい」

京太郎「やつらは常識を疑うようなことをやってくるからな」

和「初めはあまり気に留めなかったんですけど、最近はそれで放銃することも多くて」

京太郎「そうか……なら、こういうのはどうだ?」



京太郎「高度に発達した科学は、魔法と区別がつかない」


京太郎「ま、SFからの受け売りだけどな」

和「私も読んだことがあります……けど、なぜそれを?」

京太郎「要するにさ、オカルトじみた事ってまだ解明されてないだけで、実は科学の延長線上にあるんじゃないかってこと」

和「オカルトが、科学」

京太郎「三国志演義とかじゃ、赤壁の戦いであたかも諸葛亮が祈祷で風を呼び寄せた、みたいに書かれてる」

和「そうなんですか?」

京太郎「そうなんだ。だけど、実際は違う。天文学と地理の知識で、風が吹くことを知ってたんだよ」

和「気候を読んだ、ということですか」

京太郎「それが起こる状況、条件、法則を知らない連中からしたら魔法のように見えただろうな」

和「……オカルトもそれと同じ」

京太郎「断言はできないけどな。でもそう考えたら面白そうじゃないか?」

和「そう、ですね」





京太郎「少しは気晴らしになったか?」

和「はい、ありがとうございます」

京太郎「じゃあ俺はそろそろ戻るよ。原村も落ち着いたら戻ってこいよ。みんな心配してるからさ」

和「あの、もう一つ相談したいことがあるんです」

京太郎「いいぜ」


和「男の人って、やっぱり大きな胸が好きなんでしょうか?」カァァ


京太郎「……なんだって?」

和「だから、胸の大きな――」

京太郎「待て、みなまで言うな。よーくわかったから」

和「そ、そうですか?」

京太郎「……男子の視線が気になったりするのか?」

和「はい」

京太郎「まぁ、俺の知り合いもそういうの気にしてたからな」



京太郎(みほっちゃんの胸をガン見してたのは俺なんだけどな)


和「先輩はあまり気にしてないみたいなので……」

京太郎「いや、気にならないわけじゃないんだけどな」

和「そう、なんですか?」

京太郎「そりゃあ、俺も男子高生だからな」

和「……」

京太郎「でもやっぱり、失礼だからさ。あんま見ないようにしてんだ」

和「じゃあ、先輩は……」

京太郎「俺もどっちかって言うと大きいほうが好きだ! ……って何言わせるんだ」

和「……紳士的、なんですね」

京太郎「え、今の俺にそんな要素あった?」

和「はい、すごく思いやりのある人だなって」

京太郎「そ、そうか?」



京太郎(なんだろうか、すごい目がキラキラしてるぞ)

京太郎(これはいわゆる尊敬の眼差しってやつか?)

京太郎(む、むずがゆい……)


和「あの、じゃあ……私の胸は……どう、思いますか?」カァァ


京太郎「……なんだって?」

和「だ、だから……」

京太郎「悪い、俺が悪かった! だからそんな泣きそうな顔をしないでくれ」

和「うぅ……」

京太郎「……そりゃまあ、魅力的なんじゃないか?」

和「ほんと、ですか?」

京太郎「男子の視線が気になるなら俺に言え。なんとかしてやるから」

和「そんな迷惑、先輩にかけられません」

京太郎「なんだったら彼氏役を買って出てもいいぞ」

和「え、えぇっ!?」

京太郎「はは、顔赤いぞ。可愛いなぁ、ほんと」

和「せ、先輩!」





京太郎「さ、いい加減戻るか」

和「みんなに謝らないと……」

京太郎「そんな気負うなよ。俺もサボってたのは同じだしな」

和「……私、できるでしょうか?」

京太郎「さぁな……まあ、気晴らししたくなったら俺が麻雀で相手してやるよ」

和「先輩が? そういえば部活中に打ってるところは見たことないですけど」

京太郎「実力はやってみてのお楽しみだな」



京太郎「……ぉう」

和「……あの、なんかごめんなさい」

京太郎「つ、強いと言った覚えはないからっ……」





和「――♪」

優希「のどちゃん、なんかいいことあったのか?」

咲「……どうせあの人になにか言われたんでしょ」ボソッ

優希「思いっきり恋する乙女って感じだじぇ」

和「そう見えます?」

優希「はれ? いつもなら恥ずかしがるところなのに」

咲「やっぱり……」

和「宮永さん、どうかしました?」

咲「なんでもないよ」

優希「きっとお腹が空いてるんだじぇ。てなわけでタコス買いにレッツゴー!」

和「もう、ゆーきったら……」

咲「原村さんは行くの?」

和「はい。宮永さんもどうですか?」

咲「じゃあ、行こうかな」

和「あの、宮永さんは先輩の知り合いだったんですよね?」

咲「……そうだよ」

和「先輩って、ちょっと意地悪だけど優しいんですね」

咲「……」



優希「二人共ー! 早くしないとタコスがなくなっちゃうじゃー!」


和「また馬鹿なこと言って……行きましょうか」

咲「……うん」


咲「そんなの、知ってるよ……ずっと前から」


『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ


現在選択可能エピソード

1・二年、初夏、タイムリミット

2・三年、咲との微妙な関係

3・三年、優希の好物


>>+2

2で了解
しかし眠さマックスなので退場します



・一年、三月八日、一年後の誕生日


小蒔「私、15歳です!」

霞「あら、さっきケーキは食べたでしょ?」

初美「プレゼントもあげたのですよ」

小蒔「違います、私そんな欲張りじゃありません!」

霞「ふふ、わかっているわ」

初美「姫様はいい子ですからねー」

小蒔「もう、二人共!」

初美「でも、15歳だとなにかあるのですか?」

小蒔「だってあと一年なんです」

霞「あと一年って……もしかして次の誕生日かしら?」

小蒔「はい!」

初美「次の誕生日は16ですねー……あ、もしかして」

小蒔「私、あと一年で結婚できるようになるんです!」



霞「うーん、それは無理じゃないかしら?」

初美「ですね」

小蒔「えっ……ど、どうしてですか?」オロオロ


霞「だって彼、その時にはまだ17じゃない?」


小蒔「あ……」

初美「あと二年、ですねー」

小蒔「うぅ……待ち遠しいです」


てなわけで小蒔ちゃん誕生日おめでとう

ほんのちょっとだけやります

あ、よく見たらコピペミスってる
こっちが完全版です



小蒔「そうしたら京太郎様と……」ウットリ


霞「うーん、それは無理じゃないかしら?」

初美「ですね」

小蒔「えっ……ど、どうしてですか?」オロオロ


霞「だって彼、その時にはまだ17じゃない?」


小蒔「あ……」

初美「あと二年、ですねー」

小蒔「うぅ……待ち遠しいです」


間違いを正したところで始めます



・三年、咲との微妙な関係


咲「ありがとうございました」


京太郎「相変わらず飛ばしてんな、あいつ」

まこ「振り込まんでも勝手にツモ上がり……化物か!」

京太郎「まこっちゃん、河は覚えたって言ってなかったっけ。なんとかならないのか?」

まこ「無理じゃ無理無理。せめてうちの部長がおらんとな」

京太郎「久ちゃんか……一回勝ってからうまーく勝ち逃げしてるよな」

まこ「時々宮永がすごい目で見とるのには当然気づいとるんじゃろが」

京太郎「あれを飄々と受け流してるんだもんな」

まこ「ま、それに関しては麻雀だけが理由ではないと思うがの」

京太郎「なんだそれ?」

まこ「自覚はなしかい」





京太郎「麻雀強いのは姉妹で同じってか」

京太郎「ほんと、色々思い出しちゃうよな……」

京太郎「……あいつならきっと知ってるよな」

京太郎「照ちゃんがいなくなった理由だって」

京太郎「でもな……」


咲「……私になにか用ですか?」



京太郎「うお、いつの間に」

咲「ここ、私の教室の前ですから」

京太郎「そうだったな……いや、用ってほどでもないけどさ」

咲「……お姉ちゃんのことなら、あなたが気にする必要はないですから」

京太郎「……そうか」

咲「じゃあもう行きます。部活始まっちゃうし」

京太郎「ああ、それはいいんだが……」

咲「はぁ、まだなにか?」

京太郎「そっち、部室と反対方向だけどいいのか?」

咲「ちょ、ちょっと間違っただけですっ」

京太郎「ああ、そんな急いだら」

咲「きゃっ」

京太郎「っと、大丈夫か?」

咲「は、放してっ」

京太郎「地面にキスしたいならそうするけど」

咲「~~っ」





京太郎「よし、これでオーケーだな」

咲「……ありがとうございます」

京太郎「怪我がなくてなによりだ」

咲「あの、気安く頭に触らないでください」

京太郎「悪い、昔の癖が出ちゃったみたいだ」

咲「……それってお姉ちゃんに、だよね」

京太郎「なんか言ったか?」

咲「なんでもないです」

京太郎「さ、部室行こうぜ、宮永。遅れたら久ちゃんにどやされる」


咲「……なにが久ちゃんよ。昔は私のことだって……」



京太郎「どうした?」

咲「部長のこと、好きなんですか?」

京太郎「好きだよ、幼馴染だしな」

咲「……お姉ちゃんのことは?」

京太郎「好きに決まってるだろ」

咲「じゃあ……」

京太郎「ん?」

咲「……やっぱりいいです」

京太郎「そうか……」


咲「――なんで、なんでそうやってすぐに……他の人にだったらもっと近づくのに……!」



京太郎「咲……」

咲「名前で呼ばないでっ」

京太郎「待てよ。どこ行くんだよ」

咲「部室!」

京太郎「いや、だからそっちは違うって」

咲「……」

京太郎「……」


咲「し、知ってたもん!」

京太郎「嘘つけ!」


『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
三月八日、一年後の誕生日

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ


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1・二年、初夏、タイムリミット

2・三年、優希の好物


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ここの咲ちゃんは近づくと威嚇するのに近づかないと拗ねます

今日はここでお暇します



・一年、初夏、決戦前夜――if


京太郎「……ところで、久ちゃんと戦ったんだよな?」

美穂子「はい」

京太郎「どうだった?」

美穂子「……強い打ち手だと思いました」

京太郎「そうか……今更だけど喧嘩売る相手が悪すぎだったな」

美穂子「本当にバカだと思います」

京太郎「言うねー。それで、勝てると思う?」

美穂子「……」

京太郎「だよな。ほんの数日の付け焼刃でどうこうなる相手じゃない」

美穂子「あの、本当に上埜さんと対局を?」

京太郎「俺はそのつもりだ。ここ数日麻雀やってて気づいたんだけど、やっぱり負けたら悔しい」

京太郎「んでもってなにがなんでも勝ちたくなる。多分それは久ちゃんも同じだ」

美穂子「それで麻雀をまた始めてくれるかもしれないと? でも今負けたらもっと麻雀が嫌になるんじゃ……」


京太郎「あいつを誰だと思ってるんだよ。あの久ちゃんだぜ?」

京太郎「追い込めば追い込むほどやばいんだよ。負けてじっと黙ってるはずない」




美穂子「……随分信頼してるんですね」

京太郎「ま、幼馴染の特権かな」

美穂子「そういえばそうでしたね」

京太郎「お、聞きたい? 俺たちの武勇伝」

美穂子「い、いえ……」

京太郎「まーまー、俺と久ちゃんが初めて会ったのは……」



美穂子(それから彼は上埜さんとの馴れ初めを延々と語り始めた)

美穂子(懐かしさを滲ませながらもその顔はとても楽しそうで……)


美穂子(私の心の中に、今まで感じたことのない気持ちが芽生えた)





京太郎「今日はありがとな」

美穂子「はい」

京太郎「ほんと感謝してるよ。麻雀はまともにやったことなかったからさ」

美穂子「あの、明日は……」

京太郎「心配すんなって。なるようになるさ」

美穂子「……正直に言います。勝てるわけありません」

京太郎「ド直球だな、また」

美穂子「もちろん、麻雀に絶対という言葉はありません。それでも無茶……いえ、無理です」

京太郎「おいおい、これからだってのに勘弁してくれよ」

美穂子「どうして、どうしてそこまでするんですか?」

京太郎「だから前も言っただろ。それは久ちゃんが――」



美穂子(ああ、やっとこの気持ちの正体がわかった……)

美穂子(私、上埜さんに嫉妬してたんだ)

美穂子(それに、この人が傷つく姿を見たくない)

美穂子(私はこの人のことが――)


美穂子「――好き、です」



京太郎「はい?」

美穂子「あなたが、好き……」

京太郎「……冗談でも男にそんなこと言ったら本気にされるぞ?」

美穂子「冗談じゃありません!」


美穂子「ちょっと強引だけど、優しいあなたのことが好き」

美穂子「ちょっとスケベだけど、暖かいあなたのことが好き」

美穂子「麻雀が苦手なのに、一生懸命なあなたが好き」

美穂子「好き、好きなの……」



京太郎「……参ったな、ここまで言われたらな」

美穂子「ごめんなさい、気持ちを抑えられなくて……迷惑、ですよね」

京太郎「迷惑ではないけど……そう思うんだったらさ、もう一個だけご褒美くれないか?」

美穂子「私にできることなら……」


京太郎「キスしてくれ。もちろんマウストゥマウス」


美穂子「……」

京太郎「ははっ、なーんつって――うむっ」


美穂子「これで伝わりましたか? 私、本気です」

京太郎「……みほっちゃん、今日帰れなくなるかもだけど、いいか?」

美穂子「はい。あなたのえっちなところも、全部受け入れますから……」





美穂子「ん……」

京太郎「あれ、起きたのか?」

美穂子「京太郎、さん?」

京太郎「寝ぼけてるっぽいけど、おはようのキス、いる?」

美穂子「はい……んっ」


京太郎「あらためて思うけどさ、みほっちゃんの目って綺麗だよな」

美穂子「……」ギュッ

京太郎「おい、裸で抱きついたら……」

美穂子「あ……」

京太郎「……」

美穂子「……」


京太郎「あのさ……もう一回戦、ダメかな?」

美穂子「……えっち」





「ねぇねぇ聞いた? あの福路が朝帰りしたって」

「マジで? あのいい子ちゃんが?」

「他校の男子と夜一緒に食事してたって話だし」

「清純気取ってたけど、ちゃっかりやることはやってたわけだ」

「うわ、ショック……先越された」

「女子校じゃ出会いないしね」

「……」

「……」


「ねぇ」

「うん」

「話、聞きに行ってみる?」





「福路ー」

美穂子「……なんでしょうか?」

「あんた朝帰りしたんだって?」

「彼氏もいるんだって?」

美穂子「えっと、その……はい」

「じゃあさ、どうだった?」

美穂子「あの、なんのことでしょうか?」

「とぼけないでよ……したんでしょ?」

「どうだった? 痛かった? 気持ちよかった?」

美穂子「え、それって……」

「だーかーらー、彼氏とイケナイことしたんでしょって」

美穂子「そ、そんなの言えませんっ」カァァ

「ほほう、これはこれは」ガシッ

「どうやらじっくりと聞き出す必要がありそうですな」ガシッ

美穂子「な、なにを……?」

「てなわけで一緒にご飯食べようか」

「今日は帰さないぞー」




つづ……かない

てなわけで美穂子が自分の気持ちに気づいてたらというもしもでした
例によってボスにキンクリしてもらいましたが

風呂入ったらちょっとだけやります

風呂上りほかほかです

そんじゃ、ちょっとだけやります



・二年、初夏、タイムリミット


京太郎「……来ないな」

久「……」

京太郎「久ちゃん、もうすぐ学校も閉まるから……」

久「もうちょっと、もうちょっとだけだから」

京太郎「……」


「なんだお前ら、まだ残ってたのか?」


京太郎「あ、もうすぐ帰るんで」

「もうすぐ閉めるからな。早く学校出ろよ」

京太郎「わかりました」



久「ふぅ……さすがにもう限界ね」

京太郎「もう学校に残ってる生徒もほとんどいないだろ」

久「あーあ、時間切れかぁ」

京太郎「団体戦のエントリー、間に合わなかったな」

久「まぁ、来年もあるからいいわよ」

京太郎「久ちゃん……」

久「切り替えていくわよ。個人戦に専念しなきゃね」

京太郎「そうだな、俺もバックアップに専念するとしますか」

久「もともとバックアップしかしてないでしょうが」

京太郎「あれだ、いわゆる縁の下の力持ちだって」

久「たしかにそうだけど、あんたの場合時々力任せなのよね」

京太郎「はぁ? そんな力技使ったっけ?」

久「手段の問題よ。人のことつけまわしたり、窓から部屋に入ろうとしたり」

京太郎「うっ、最近はやってないから……」

久「下手したら通報ものだからね」

京太郎「俺だって誰にだってあんなことするわけじゃねーよ」

久「うわ……」

京太郎「そこで微妙な顔しないでっ」





久「んー、今日もつっかれたー」

京太郎「つってもほとんど座ってるだけだったろ」

久「暇疲れって言葉もあるの」

京太郎「なんだそれ。暇で暇でかえって疲れるってことか?」

久「そんな感じ……ね、どっか寄ってかない?」

京太郎「そうだな……せっかくだし、染谷の店に行くか?」

久「あそこならご飯も気晴らしもできるしね」

京太郎「なんだよ、これから打つ気なのか?」

久「今日一日はずっと待ってるだけだったから、ちょっと欲求不満なの」

京太郎「俺が相手したいとこだけど、内容が麻雀じゃあな」

久「あら、麻雀じゃなかったら相手してくれるの?」

京太郎「もちろん」

久「じゃあ……ちょっと背中貸して」

京太郎「お安い御用で」

久「動かないでね……」



久「後一年、待つのね……」ポツリ


京太郎「……」

久「ありがと、もう十分よ」

京太郎「あ、ああ……」

久「さ、それじゃ早々に帰った薄情者のところに向かうわよ」


京太郎(俺、なにやってんだ)

京太郎(全国につれていくって言ったのに……)



久「なんであんたがそんな顔してるのよ」

京太郎「あれ、変な顔してた?」

久「してた」

京太郎「やばいな……どうやら相当腹が減ってるみたいだ」

久「……まぁいいけど」

京太郎「それよか個人戦、頑張ろうな」

久「そうね。いい成績を残せたらきっと部員も増えるわよね」

京太郎「なら今日は壮行会だな。パーっとやろうぜ……染谷んちで」

久「そうね、パーっとやりましょ……染谷さんの店で」


「頑張れや、姉ちゃん!」

「おじさんたち、応援してるからね」

「麻雀強いもんなぁ。俺、ファンになっちゃったよ」

久「ありがと、私に勝てたらキスしてあげてもいいわよ。頬にだけど」


「「「うおおぉぉぉっ!!」」」


まこ「……なんですか、あれ」

京太郎「なんだろな……でも楽しそうじゃね?」

まこ「軽く営業妨害なんですが」

京太郎「んなこと言ってもな……常連があの状態じゃどうしようもないだろ」

まこ「……はぁ」

京太郎「さて、俺も加わってくるかね」


京太郎「ちょーっと待ったー! 久ちゃんの唇は渡さねーぞ!」



久「ちょっ、何言ってるのよ……!」

「なんだ、姉ちゃんのこれか?」ピッ

「おじさん、軽くショックだよ……」

「ファンとして彼氏の存在は認めないっ、認めないぞ!」


まこ「……なんじゃろ、これ」

靖子「随分にぎやかだな」

まこ「あ、藤田プロ」

靖子「この分だと大会の方も大丈夫そうだな」

まこ「今日はうちの部長の様子を見に?」

靖子「大会前の激励のつもりだったんだけど……その必要もなさそうだ」

まこ「あれ、なんとかならんですかね」

靖子「さてね……とりあえずカツ丼」

まこ「はぁ……かしこまりました」






久「あー、楽しかった」

京太郎「まさか藤田プロにあんな特技があるとは……」

久「私も初めて知ったわよ」

京太郎「じゃあ秘蔵中の秘蔵だったってことだな」

久「そうねぇ」

京太郎「感謝しなきゃな、みんなに」

久「あそこまで激励されたら後に退けないのはたしかね」

京太郎「そうするつもりはないんだろ?」

久「当然」

京太郎「じゃあ、俺のやることも一つだな」

久「うん、頼りにしてる」

京太郎「任しとけ」


久「……予選開始まで、あと少しかぁ」





『二年、初夏、県予選開始』が解放されました

範囲安価取りたいんだけど、だれかいます?

これだけいたら大丈夫っぽいですかね

それじゃあ、一年編の登場人物から好きなキャラをどうぞ

下1~5

久とキャップの二強……

とりあえずキャップで了解です

『一年、冬、節分の前の日』が解放されました

安価埋まるの早いなやっぱり。

もう手遅れだけど「当時の咲さん」って1年編のキャラに含まれますか?

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
三月八日、一年後の誕生日

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ


現在選択可能エピソード

1・一年、冬、節分の前の日

2・二年、初夏、県予選開始

3・三年、優希の好物


>>+2

2で了解

>>315
一年編に登場したキャラクターでかつ、セリフ欄の前に名前を入れているというのが条件になります
つまり、二番目の幼馴染やその妹は一年編では無理ということになります

それじゃ、おやすみなさい

ここは自演の多いインターネッツですね
というのはさておき、ちょっとだけやります



・二年、初夏、県予選開始


京太郎「おー、さすがに人多いな」

久「暑い……人が密集してるとなおのことね」

まこ「早いとこ会場に入ったらどうですかね?」

久「……わかってるわよ」

京太郎「染谷、言ってやるな。なんだかんだで緊張してんだよ」

久「無駄話やめ! さ、行くわよ」


京太郎「だろ?」

まこ「なるほど」


久「二人共ー、さっさと来なさーい!」





久「あぁ、涼しい……」

まこ「観戦席は向こうですね」

京太郎「ま、個人戦の日程はまだ先だし、のんびり観戦してようぜ」

久「そうね……」

まこ「試合が始まるみたいですね。あ……あれは風越ですかね?」


久「……いた」

京太郎「ああ、いるな」


まこ「誰か知り合いでも?」

京太郎「まぁな」


久(福路、美穂子……!)ギリッ



京太郎「久ちゃん、肩の力抜けよ」ポン

久「大丈夫……大丈夫だから」

京太郎「……そうは見えないから声かけてんだけどな」

久「だから――」


京太郎「もう去年とは違う。だからここにいるんだろ?」

京太郎「実際に戦うのは久ちゃんだけど、後ろには俺たちがいるってのを忘れんなよ」


京太郎「だろ? 染谷」

まこ「事情はよくわからんですけども、わしにできることはするつもりです」

久「……ありがと」

京太郎「じゃあ俺は飲み物買ってくるよ。喉、乾いたろ?」

まこ「それくらいわしが……」

京太郎「いいからいいから。男の甲斐性ってやつだよ」

久「はいはい、たかがジュース数本分のね」

京太郎「なんだとっ」

久「せっかくだからお菓子もお願いね」

京太郎「おうおう、買ってきてやるよ!」



まこ「行っちゃった……」

久「ほんと、バカよね」

まこ「……その言い方はどうなんですかね」

久「バカよ。私を元気づけようとあんなことしてるのよ、あいつ」


久「でも……それで元気が出ちゃう私もバカかしらね」


久「染谷さんも気をつけてね。あいつ、平気で人をたらしこむから」

まこ「……ふふ」

久「なんかおかしかった?」

まこ「いえ、この部に入って良かったと思ぅとりました」





京太郎「お菓子お菓子……つってもなに買ってくかね」

京太郎「きのこかたけのこか……でもすぎのこは売ってないんだよなぁ」

京太郎「ま、とりあえずポッキーだな」


「おや、京太郎くんではないですか」


京太郎「その声は……ハギヨシさん!?」

ハギヨシ「お久しぶりです」

京太郎「いやいや……なんでこんなところに」

ハギヨシ「もちろん、お嬢様たちの付き添いですが」

京太郎「ってことは……もしかして大会に?」

ハギヨシ「はい、団体戦のみですが」

京太郎「マジか……あいつらが出るのかよ」



「きょうたろー!」


京太郎「うおっと、今日も元気いいな」

衣「久しいな、こうして会える日を一日千秋の思いで待ちわびたぞ」

京太郎「はいはい、この前電話したばっかだけどな」

衣「だって電話じゃこうできないもん」ギュッ

京太郎「この甘えん坊め。そういや、大会出るのか? 俺はなんも聞いてなかったけど」

衣「絶対驚くと思って内緒にしてた!」

京太郎「……ハギヨシさん」

ハギヨシさん「私も絶対口外しないようにと言われておりましたので」

衣「ね、きょうたろーは暇? それなら衣たちと一緒に……」



「あ、いた」

「ったく、いきなり飛び出していってさ」


京太郎「やっぱお前らもいるわけね」

「やっほー、久しぶり」

「よっ」

京太郎「国広に井上か……龍門渕と沢村さんは?」

純「透華と智紀は控え室で待機中だよ」

一「思ったんだけどさ、どうして須賀くんって智紀のことだけさん付けなのさ」

京太郎「それはあれだ……一番距離置かれてるし、一番大きいし」

一「うわ、セクハラ発言」

京太郎「やべっ、本音がまろび出た」

純「透華がいたらしばかれてるとこだな」

衣「むぅ、衣をのけ者にするなー!」

京太郎「忘れてねーよ。お菓子買うの手伝ってくれよ」

衣「うん!」





京太郎「ただいまー」

久「時間かかりすぎ」

京太郎「まぁまぁ、ちゃんと買ってきたからさ」

まこ「……なんか多くないですか?」

京太郎「ああ、あれやこれやと放り込まれてな」

久「誰かと一緒だったの?」

京太郎「ちょっと知り合いにバッタリとさ」

久「それでこんな遅れたわけね……あ、このチョコもらうわね」

まこ「じゃあ、わしはプリッツで」

京太郎「それで俺はポッキーっと」

久「あんたお菓子って言ったらとりあえずポッキー選ぶわよね」

京太郎「まぁ色々あんだよ。それより……」


京太郎「今年の大会、想像以上にやばそうだな」




『二年、初夏、団体戦決着』が解放されました
『一年、秋、バイト執事再び』が解放されました

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
三月八日、一年後の誕生日

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ


現在選択可能エピソード

1・一年、秋、バイト執事再び

2・一年、冬、節分の前の日

3・二年、初夏、県予選開始

4・三年、優希の好物


>>+2

1で了解

これは国広くんのターンですね

眠いので寝ます



・一年、三月十五日、好みのタイプは?


宥「クロちゃん、誕生日おめでとう」

玄「これで私も大人に一歩近づいたのです」ウンウン

灼「まだメンバーが出揃ってないのに気が早……」

宥「穏乃ちゃんたち遅いね」

玄「それまでこのおもちみたいなプリンもお預け……」

灼「これ、だれ用意したの?」

玄「もちろん私なのです」

灼「……聞くまでもなかった」

玄「その間は……お姉ちゃんのおもちでっ!」

宥「きゃっ」

灼「やめい」ピシッ

玄「あうっ」



玄「ねえねえ……ちょっとお話しようよ」

灼「さっきからしてる」

玄「そうだけど……ほら、なにか特別なこととか」

灼「誕生日おめでとう」

玄「さっき気が早いって言ってたよね!?」

宥「うーん、クロちゃんは話したい話題とかあるの?」

玄「それは……そうだっ」


玄「恋バナとか!」



灼「……」

宥「えっと……」

玄「え、どうしたの? 反応が微妙だけど」

灼「だって……だれか好きな人とかいるの?」

玄「特には、いないかなぁ?」

宥「私も」

灼「ほら、こうなった」

玄「あぅ……あっ、好みのタイプとかはどうかなっ?」

宥「好みのタイプ?」

玄「お姉ちゃんは?」

宥「やっぱり、あったかい人かな」

灼「正直この答えはわかりきってた」

玄「もっとほら……具体的にどうぞ」

宥「うーん、よくわかんないや」

玄「それなら、灼ちゃんは?」

灼「ハルちゃんみたいに背が高くて麻雀が強い人」

宥「わっ、即答」

灼「じゃあ、玄は?」

玄「私っ!?」

灼「当たり前、言いだしっぺなんだから」

宥「うんうん」

玄「お、お姉ちゃんまで……じゃあね」



玄「うーん、どっちかって言うと背の高い人がいいんかな」

玄「それと、優しくて一緒になにかしてくれる人だと嬉しいのです」

玄「あとは……やっぱり趣味が共有できたらいいかなって」


灼「……」

宥「……」

玄「は、恥ずかしいよぉ……」

灼「意外に具体的……」

宥「クロちゃんかわいい」クスッ

玄「もうっ、この話はやめるのです!」

灼「あ、そういえば……」

宥「どうかした?」

灼「玄の好み、合う人いるかも」

玄「だから――」



灼「須賀京太郎」


玄「ふぇ?」


灼「身長あるし、ほとんど赤の他人におせっかい焼く程度には優しいと思……」

灼「それになにより……」チラッ


宥「私?」


灼「大きいのが好きみたいだし」


宥「京太郎くんかぁ……あったかい人だよね」

灼「で、玄的にはどう?」

玄「そ、そんなっ……でも胸触られたし私も触っちゃったし……」カァァ

宥「わ、顔真っ赤」


玄「……きゅ~」パタッ


灼「あ、オーバーヒートした」


てなわけでクロちゃん誕生日おめでとう

おやすみなさい



・一年、三月十六日、初めてのお出かけ


「豊音ー、準備はできたかー?」

豊音「わわっ、ちょっと待ってほしいよー」

「急がないと電車に乗り遅れるぞー」

豊音「もうお父さん! 急かさないでっ」



・一年、三月十六日、初めてのお出かけ


「豊音ー、準備はできたかー?」

豊音「わわっ、ちょっと待ってほしいよー」

「急がないと電車に乗り遅れるぞー」

豊音「もうお父さん! 急かさないでっ」



豊音「準備完了!」

「大丈夫か? 忘れ物はないか?」

豊音「もう私16になるんだよ?」

「でも、村の外に出すのは初めてだからな……」

豊音「大丈夫だよ。京太郎くんも長野の駅まで迎えに来てくれるし」

「そうか……なんなら母さんみたいに連れて帰ってきてもかまわないんだぞ?」

豊音「そ、そういうのはまだちょっと早いんじゃないかなー……とかとか」

「ははは、そうかもな」

豊音「お父さんったらっ、またからかって!」

「……よく似合ってるな。母さんも初めて会ったときは、そんな格好をしていたよ」

豊音「母さんも、こんな格好で?」

「ああ。白い服に帽子……本当にそっくりだ」

豊音「お母さん……」

「お前だったら大丈夫だ。自信を持って落としてこい!」

豊音「だ、だからっ」



京太郎「お、あの電車か? いたいた、手振ってるよ」


豊音「京太郎くーん!」


京太郎「よう、久しぶり。元気だったか――」

豊音「会えてちょー嬉しいよー!」ガバッ

京太郎「――むがっ」


豊音「あのねあのね、私京太郎くんと話したいこといっぱいあるんだ」

豊音「でもでも、京太郎くんの話もいっぱい聞きたいかなーって」

豊音「それとね……どうかな? 今日はお気に入りの服で来たんだ」テレテレ


京太郎「」

豊音「京太郎くん?」

京太郎「」ガクッ

豊音「京太郎くん!?」


私たちのおもちのために争うのはやめるのです!

というおもちマイスターの代弁をしつつ
もうちょっとで始めます

個人的に雑談はある程度ならオッケーですが
ヒートアップする前にクールダウンしてくれるとありがたいです



・一年、秋、バイト執事再び


京太郎「誕生会?」

ハギヨシ『はい。身内でのささやかなものですが、是非とも参加していただけないかと』

京太郎「そういうことならオーケーです」

ハギヨシ『ありがとうございます』

京太郎「なんか持ってくものとかあります? プレゼントはもちろん用意していきますけど」

ハギヨシ『それでしたら、京太郎くんは手ぶらで構いません』

京太郎「え、プレゼントはいらないってことですか?」

ハギヨシ『君が誕生日を祝ってくれる……それがなによりの贈り物になりますから』

京太郎「うーん、わかりました」

ハギヨシ『では、前日にもう一度連絡します』

京太郎「オッケーです。それじゃ、また」

ハギヨシ『はい、おやすみなさい』


京太郎「とは言っても、なんもなしってのもな」

京太郎「衣の誕生日……略してころたん、なんちゃって」

京太郎「……くだらねーこと言ってないでプレゼント考えるか」

京太郎「まぁ、今日は遅いから明日だな」





京太郎「さて、無計画のまま街に出てみたけど、どうしようか」

京太郎「女の子へのプレゼントか……」

京太郎「小学校の時なら覚えあるけど、それと似たようなものじゃあな」

京太郎「照ちゃんはお菓子だったらなんでもオーケーみたいなとこあったし」


京太郎「はぁ、どうすっかねー」

「はぁ、どうしよう……」



京太郎「ん?」

「あ、おかまいなく」

京太郎「いや、構うよ。横でそんな深刻そうにため息つかれたら、俺の悩みが相対的に軽く見えちゃうだろ」

「えぇ、そうかな?」

京太郎「ったく……はい、これ」パサッ

「わっ」

京太郎「まだ結構暖かいけど、さすがにその格好だと冷えちゃうだろ」

「……意外と紳士?」

京太郎「おい、どこ見て言った」

「頭」

京太郎「喧嘩売ってんのかそうなのか?」

「あはは、冗談冗談」

京太郎「まったく……最近の中学生ときたら」

「それ、ジジくさいよ?」

京太郎「あー、たしかにそうだ」



京太郎「ところで、その格好は罰ゲームかなんかか?」

「普段着だよ?」

京太郎「……補導されなくてよかったな」

「そんな目で見てたの? やらしー」

京太郎「そんな格好したやつにだけは言われたくなかった……」





「女の子への誕生日プレゼント?」

京太郎「まぁな。なに買うもんかと悩み中なわけだ」

「うーん……せっかくだし、ボクも一緒に考えてあげようか?」

京太郎「マジか。そりゃありがたいけど、いいのか? なんか深刻そうだったけど」

「それはいいんだ。むしろ今は忘れてたいかな」

京太郎「わかった。そういうことなら付き合ってやるよ」

「付き合ってあげるのはこっちなんだけど」

京太郎「まぁ、気にすんな。お互い様ってことだから」

「そうだね」



京太郎「そういや、名前は? ずっとお前呼ばわりでいいなら答えなくていいけど」

「それはちょっと……一、国広一」

京太郎「そっか、じゃあ国広だな」

一「いきなり呼び捨て?」

京太郎「長幼の序というのがあるからな。俺、高校生」

一「むしろそういうのガン無視しそうなタイプに見えるよ」

京太郎「元運動部だからな。そのへんはバッチリだ」

一「ふーん。で、なんて呼べばいいのかな。あ、ずっとお前呼ばわりでいいなら答えなくてもいいよ」

京太郎「須賀京太郎。どこにでもいるなんの変哲もないごくごく普通の高校生だ」

一「それ、自分で言ってておかしいと思わないの?」

京太郎「……うん、正直」

一「だよね。まあ、よろしくね須賀くん」





京太郎「プレゼントって形に残るものの方がいいのか? こういう小物とかさ」

一「一概にこうと言えるものはないけど……とりあえずそれはやめておいたほうがいいよ」

京太郎「ダメかな、この鉛筆削り」

一「猫のお尻に鉛筆が刺さってるデザインじゃなきゃね」

京太郎「面白いとは思うんだけどな」

一「そういうおふざけが通じるような仲だったらいいと思うけど……そのへんはどうなのかな?」

京太郎「……ジョークグッズは避けたほうがいいかもな」


京太郎「うーん、じゃあこの背が伸びる健康器具とかどうかな」

一「その子、背が低いの?」

京太郎「まあ、同年代の中ではかなり低いほうだろうな」

一「もし背の低さを気にしてるなら、ただの嫌がらせだよね」

京太郎「うっ……」

一「そもそもそれ、結構値段高いんじゃない?」

京太郎「予算オーバー……さ、次行こうか!」





京太郎「……先生、どうすりゃいいんですかね?」

一「どうするもこうするも、ね」

京太郎「小学生のころで経験がほぼストップしてんだよ、どうにかしてくれ」

一「とは言ってもねぇ……絶対にNGなのを避ければ大きなハズレはないんだよね」

京太郎「なんだそれ」

一「だって、自分のために一生懸命考えてくれたってだけで十分だからね」

京太郎「ぶっちゃけやがった……」

一「女の子は大切に思われてるってわかれば機嫌良くなるよ?」

京太郎「さらにぶっちゃけやがった!」



京太郎「つまりあれか? 結局最後は自分のフィーリングだと」

一「そういうことだね」

京太郎「くそ、なら初心に立ち返ってだな……初心初心」

一「まぁ、安易なとこでよければなにか好きなものに関連付けるとか」

京太郎「好きなもの……」


京太郎(麻雀と、エビフライとかか?)


一「前になにかあげたんだったら、それにちなんだものもいいかもね」

京太郎「なるほどな……ったく、最初っからそうアドバイスしてくれよな」

一「だってボクの気晴らしにも付き合ってくれるって言ったじゃん」

京太郎「別に、プレゼント選びが終わったらはいさよなら……なんて考えてねーよ」

一「ほんと?」

京太郎「待ってろ。プレゼント買ったら好きなとこに付き合ってやるよ」





一「ん、おいしい」

京太郎「こんなんでよかったのか?」

一「ソフトクリームはおいしいよ?」

京太郎「いや、予算的にはまだ余裕があるからさ、映画でもなんでも付き合うつもりだったんだけど」

一「なんだかそれってまるっきりデートだよね」

京太郎「いや、今更だろ」

一「そうだよね。一緒にいろんな店回って、こうやってソフトクリーム食べてるんだもん」

京太郎「まったくだ……ほっぺた、付いてるぞ」スッ

一「あ……」

京太郎「うん、イチゴ味も中々」

一「……あのさ、須賀くんって女の子の友達多かったりしない?」

京太郎「男女比で言えばそうかもな」

一「気をつけてね、そういうの嫌がる子もいるから」

京太郎「そうか……で、国広は?」

一「それは……内緒だよ」





京太郎「で、気晴らしになったか?」

一「うん、ちょっと物足りないエスコートだったけどね」

京太郎「この、生意気だぞっ」グリグリ

一「わっ」

京太郎「ありがとな、プレゼント選び手伝ってくれて」

一「もう、髪がぐしゃぐしゃだよ……」

京太郎「あとは帰るだけだろ。暗くなってきたし」

一「……そうだね、帰らなきゃだね」

京太郎「暗くなってきたしな……お、今日は三日月か」


一「――っ」ビクッ



京太郎「おい、大丈夫か?」

一「な、なんでもないから」

京太郎「なんでもないって顔じゃないだろ……もしかして、月が怖いのか?」

一「……おかしい、かな?」

京太郎「うーん、俺も月にはキッツイ思い出があるからな」

一「そうなの?」

京太郎「下手すりゃトラウマもんなんだよな……でも、なんとかなるもんだ」

一「須賀くんは強かったんだよ。ボクは……」

京太郎「そりゃあな、なんたって俺には女神がいたからな」

一「……」

京太郎「悲しくても苦しくても辛くても、心に何か持ってたら大丈夫なもんなんだよ。そういうのないのか?」

一「わからないよ……だってお父さんも……」

京太郎「なら、今日のところは俺のことで手を打っとけ」

一「……ぷっ、なにそれ」

京太郎「そういう風に笑えたら十分だ」

一「あーあ、あまりに馬鹿らしくて笑っちゃった」

京太郎「抜かせ」

一「じゃあ、もう帰ろうかな。色々ちゃんとしないといけないし」

京太郎「そうか……ならここらで見かけたら声かけてくれ。気晴らしぐらいだったら付き合うから」

一「うん、ありがとね」





一「……」

透華「随分遅い帰宅ですわね。まったく、仕事も全部放り出して……」

一「ごめん、なさい……」

透華「でも、帰ってきてくれた。それで十分ですわ」

一「お嬢様、許してくれるんですか?」

透華「透華、そう呼んで。私たちは家族になるのですから」

一「……はい」

透華「さ、入りましょう。衣も心配していることですし」

一「天江さんが?」

透華「あの子も友達ができると喜んでましたから」

一「友達……」

透華「でも、麻雀は無理をしてまでする必要はありませんわ」

一「ううん、大丈夫ですよ。だって……」


一「今日、友達ができましたから」





ハギヨシ「京太郎くん、よく来てくれましたね」

京太郎「俺も楽しみにしてましたから」

ハギヨシ「では、こちらへ」

京太郎「あ、ちょっとお願いがあるんですけど……」

ハギヨシ「はい?」

京太郎「今月お金がピンチで……」

ハギヨシ「なるほど、それなら早速今日のパーティーの準備を手伝ってもらえますか?」

京太郎「よっしゃ! きびきび働きますよ!」





京太郎「久しぶりに着るな、この服」

京太郎「ハギヨシさんほどじゃないけど、結構様になってるな」

京太郎「さってと……頑張るぞー!」


「あれ、もしかして新人さん? ……ってボクも新人だけど――」


京太郎「あん?」

一「あれ?」




『一年、秋、衣の誕生日(略してころたん)』

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ


現在選択可能エピソード

1・一年、秋、衣の誕生日(略してころたん)

2・一年、冬、節分の前の日

3・二年、初夏、県予選開始

4・三年、優希の好物


>>+2

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けどものすごく眠いのでおやすみ

てか国広くんのヒロイン力上げすぎた感ある
本当はもうちょっとアッサリ目の予定だったんだけど

とりあえずちょっとだけやります



・一年、秋、衣の誕生日(略してころたん)


メイド「京太郎くーん、次こっちお願ーい」

京太郎「あいよー」

メイド「国広さんはこっちお願いねー」

一「は、はいっ」

メイド「あ、二人共それ終わったら向こうの大部屋の掃除お願いしまーす」

京太郎「りょーかい」

一「わ、わかりました!」





一「つ、疲れた……」

京太郎「大丈夫か?」

一「どうして君は平然としてるのさ。一時的なアルバイトなんでしょ?」

京太郎「だから、夏休みの時に一週間ぐらいバイトしてたんだって」

一「たった一週間であんな動きを身につけたの!?」

京太郎「まぁ、初日に厳しい修行があったからな……」

一「わ、遠い目してる」

京太郎「でも俺なんてまだまだだ。ハギヨシさんには遠く及ばないよ」

一「すごいんだね、萩原さんって」

京太郎「ああ、俺は道具を使ってやっとだけど、あの人は素手で岩を割れるからな」

一「ちょっと待って、今なんて言ったのかな?」

京太郎「だから、岩を割る――」

一「や、やっぱいいよ」

京太郎「そうか?」

一「ボクはまだ常識を手放したくないからね……」



ハギヨシ「京太郎くん、ここにいましたか」


京太郎「あ、ハギヨシさん」

一「お疲れ様です」

ハギヨシ「二人共、そろそろ準備をお願いします」

京太郎「わかりました。じゃあ着替えてきますね」

一「え、準備って……」

京太郎「パーティーだよ。国広も参加するんだろ?」

一「ボクも? いいのかな」

ハギヨシ「あなたにも早く馴染んでもらえればと、お嬢様はそう仰っていました」

京太郎「まあ、そんな堅苦しいもんじゃないから安心しろよ」

一「うん、そうだね」





衣「きょうたろー、待ちわびたぞ!」

京太郎「悪い悪い、ちょっと仕事してたからさ」

衣「まったく……衣は早く会いたかったのに」

京太郎「そう言うな。ちゃんとプレゼント買ってきたから」

衣「ほんと!?」

京太郎「ほら、中身は開けてみてのお楽しみだ」

衣「今開けちゃダメ?」

京太郎「いいぜ」

衣「なんだろなー……あ、エビフライと麻雀牌?」

京太郎「ストラップな。携帯に付けれると思ってさ」

衣「じゃあ早速……どうかな?」

京太郎「うん、我ながらいいチョイスだ」

衣「透華にも見せてくるっ」



一「仲、いいんだね」

京太郎「まぁな。なんの因果かめっちゃ好かれちゃってさ」

一「そうなんだ」

京太郎「あいつと打ったんだろ」

一「もしかして、須賀くんも?」

京太郎「夜通しぶっ続けでの耐久コースだ」

一「うわ……」

京太郎「見た目はああなのに麻雀に関してはどぎついからな」

一「うん、それは身にしみてる」

京太郎「でも一皮剥けばただの寂しがり屋だからさ」

一「仲良くできるのかな……」

京太郎「今、国広がここにいる……俺はそれが答えのように思えるけどな」

一「……うん、そうかも」



衣「きょうたろー! 透華が麻雀やろうって」


京太郎「だってさ。やるか?」

一「ボクもやるの?」

京太郎「いい機会だし、俺の実力を見せてやるよ」

一「それは楽しみだね」



京太郎「」

透華「相変わらず弱すぎですわね」

衣「うん、まるで進歩がない」

一「あはは……」


選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


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1・一年、冬、節分の前の日

2・二年、初夏、団体戦決着

3・三年、優希の好物


>>+2

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多分ちょっと間があきます

戻りました
じゃあ再開します



・一年、冬、節分の前の日


京太郎「あー、明日って節分だっけ?」

一太「なんだよ、藪から棒に」

京太郎「ちょっと前まで二月二日だったような気がすんだけどな」

一太「たしかにゾロ目だったほうが特別感は出ると思うけどね」

京太郎「だろ? ところでさ、今日俺の誕生日なんだよね」

一太「本当に藪から棒だね!?」

京太郎「誕生日なんだけどなー」チラッチラッ

一太「はぁ……そんなチラ見してもなんも出ないよ」

京太郎「なんだよ……幼女との楽しい豆まき(意味深)の準備で金がないってか?」

一太「違う! 大体意味深な豆まきってなんだよ!」

京太郎「そんなの俺が聞きたいくらいだ」

一太「君が言ったんだよね!?」


京太郎「ところで、ひよこと鶏だったらどっちがいい?」

一太「え……ひよこ、かなぁ?」

京太郎「やはり……ロリコンか」

一太「いくらなんでもその理屈はおかしい!」





京太郎「部長ー、久ちゃんどこ行ったんですかね?」

部長「今日は家の用事だって言ってたけど」

京太郎「ですよね……俺もそう聞きました」

部長「……なにかあったのかな?」

京太郎「いや、今日俺の誕生日なんですよ」

部長「本当かい? 参ったな、何も用意してないんだ」

京太郎「その気持ちだけで十分ですよ」

部長「そうかい? けど、せっかくだし帰りにどこか寄ってこうか」

京太郎「お、いいっすねぇ」

部長「もちろんぼくの奢りで」

京太郎「部長最高!」





京太郎「あー楽しかったー」

京太郎「家に帰ったらカピに構ってやんないとな」

京太郎「……ったく、メールの一つもなしかよ」

京太郎「あーあ、久ちゃんの薄情者――」


「きゃっ」


京太郎「あ、すいません」

「いえ、こちらこそ」

京太郎「あ……」

「あ……」


京太郎「みほっちゃん?」





美穂子「誕生日、ですか?」

京太郎「そうそう……あー、だれか祝ってくれないかなー」チラッチラッ

美穂子「え、えぇっと……」

京太郎「ま、冗談だよ。みほっちゃんに会えただけでも十分かな」

美穂子「私なんかでいいんですか?」

京太郎「いいんだよ。ってか俺は会えてハッピーなんだけどな」

美穂子「あの、またからかってます?」

京太郎「いやいや、大真面目だよ」

美穂子「信じられません」

京太郎「……どんだけ信用ないんですかね?」

美穂子「自分の胸に手を当てて考えてみてください」

京太郎「うっ……心当たりがちらほらと」

美穂子「もっと真面目な言動を心がけてください。そうしたら……」

京太郎「わかった! じゃあやり直させてくれ……んんっ!」



京太郎「美穂子、今日は一緒にいてくれ」

京太郎「お前がいればそれでいい」

京太郎「それだけで俺は幸せだから……」


京太郎「……みたいな感じ?」

美穂子「……」ポー

京太郎「みほっちゃん、大丈夫?」ポン

美穂子「ひゃっ」

京太郎「そんな飛び上がるほど驚かなくても」

美穂子「大丈夫、大丈夫ですからっ」

京太郎「そう?」

美穂子「はい……あの、少しだけなら」

京太郎「え、マジで!?」

美穂子「誕生日、なんですよね? 祝ってくれる人は一人でも多いほうがいいと思いますから」

京太郎「いやっほう! みほっちゃんマジ天使!」

美穂子「だ、だからそういうのが――」





京太郎「いやいや、今日は楽しかったよ」

美穂子「ただ歩いてただけですけど、あれで良かったんですか?」

京太郎「誰かも言ってたろ。恋人といる時間はそれだけで特別だって」

美穂子「そうですか……って、恋人じゃありませんっ」

京太郎「はは、冗談だって。でも、ああやって色んな店を冷やかして俺は楽しかったよ」


美穂子「……あ、あの、これ……どうぞ」


京太郎「これ、カピバラのキーホルダー?」

美穂子「カピバラを飼っていると聞いたので」

京太郎「いつの間に……これってもしかして、誕生日プレゼント?」

美穂子「あの、気に入らなければ別に無理に受け取らなくても……」

京太郎「んなわけないだろ。返せって言われても返さないからな」

美穂子「返せとは言いませんけど……受け取ってもらえるなら嬉しいです」


京太郎「……抱きしめていい?」

美穂子「ダメです。もう、またふざけて」





京太郎「ただいまー」

カピ「キュッ」

京太郎「なんだ、お前だけか?」

カピ「キュ~」スリスリ

京太郎「わかってるって、ちゃんと遊んでやるよ。にしても母さんもいないのか」

京太郎「ん? 置き手紙……」


『急用でちょっと出かけます。料理は冷蔵庫に放り込んでおいたから温めて食べてね♪』


京太郎「なんだよこのマーク……年を考えてくれよ。もうアラフォーだろ」

京太郎「てか、それ以前にメール送ってくれよな……」

カピ「キュッ、キュッ」

京太郎「なんだ、誰か来たのか?」


ピンポーン


京太郎「はいはーい、今出ますよー」ガチャ



久「……こんばんは」


京太郎「久ちゃん? 珍しいな、うち来るなんて」

久「誕生日でしょ。はい、これ」

京太郎「ケーキ買ってきてくれたのか?」

久「おばさんからメールあったから」

京太郎「……あんにゃろう、サプライズのつもりかよ」

久「じゃあ、もう帰るから」

京太郎「ストップ」ガシッ

久「なに、もうケーキは渡したわよ?」

京太郎「まだプレゼントもらってない」

久「はぁ? ケーキあげたでしょ」

京太郎「あー悲しいなぁ。部長はちゃんと祝ってくれたのになぁ」

久「はいはい……じゃあ上がるわよ」

京太郎「え、プレゼントあるの?」

久「一応ね。あとでポストに入れとこうかと思ったんだけど」

京太郎「なるほど……素直じゃないなぁ」

久「だってあんた、すぐ調子に乗るじゃない」

京太郎「まぁまぁ……あ、せっかくだからアーンして食べさせてくんない?」

久「だから調子乗んな!」





美穂子「あ、雪……」


京太郎『ま、冗談だよ。みほっちゃんに会えただけでも十分かな』

京太郎『はは、冗談だって。でも、ああやって色んな店を冷やかして俺は楽しかったよ』


美穂子「……どうしよう、顔が熱いわ」

美穂子「あんなにふざけた人なのに……」

美穂子「私、もしかして……」ギュッ


美穂子「……京太郎、さん」


また範囲安価とりたいんだけど、人いますかね?

まぁ大丈夫ですかね

それじゃあ、一年編の登場人物から好きなのをどうぞ

下1~5

姫様2票で了解

『一年、冬、年の初めに』が解放されました

選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
冬、節分の前の日
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


現在選択可能エピソード

1・一年、冬、年の初めに

2・二年、初夏、団体戦決着

3・三年、優希の好物


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それじゃ、おやすみなさい

今日はやります

それにしても、美穂子の話を書いていると久との確執が深まってく気がします
そのうち修羅場るんじゃないですかね



・一年、冬、年の初めに


京太郎「は? 鹿児島? なんで」

「いつも大晦日とお正月はお父さんの実家だったでしょ? この前たまには顔見せろって連絡あったの」

京太郎「それって母さんの実家が鹿児島だってことだよな?」

「ほとんど絶縁状態だったんだけどねー」

京太郎「そういや今までなんも聞いたことなかったけど、色々事情があったり?」

「まぁ、駆け落ち同然の結婚だったしね」

京太郎「ふーん、俺の知らないドラマがあったわけね」

「反応薄くない? ほら、両親のラブストーリーに興味ないの?」

京太郎「いやいや、聞きたくないよ」

「えー? 聞いてよー」

京太郎「自分が話したいだけだろ。もうアラフォーなんだから落ち着いてくれよ」

「酷ーい! 自分の母親をババア呼ばわりなんて!」

京太郎「そこまでは言ってないだろうがっ」





京太郎「にしても鹿児島かぁ。神代さんたちは元気かね?」

カピ「キュッ」

京太郎「向こうにはお前も入れる温泉があるってさ。良かったな」

カピ「キュ~」

京太郎「……せっかくだから顔見に行くのもいいかもな」

カピ「キュ?」

京太郎「わかってるって、ちゃんと構ってやるよ」


京太郎「ま、なんにしても少しゆっくりしてからだな」





小蒔「あ、京太郎様ー!」


京太郎「……はい?」


小蒔「もう、無視するなんて酷いですっ」

京太郎「たまたま……じゃなさそうだけど、どゆこと?」

小蒔「今日来てくれるって聞いていたので、楽しみに待っていました」

京太郎「聞いていた? 誰から?」

小蒔「お父様たちですけど?」

京太郎「ちょっと待て、整理させてくれ……」


京太郎(俺は母さんの実家に顔を出すためにここに来た)

京太郎(そこには神代さんがいて、なぜか俺を待っていた)

京太郎(そして情報はお父さんから得たらしい)

京太郎(なんで神代さんの親が俺が来るという情報を握っていたのかを考えると……)


京太郎「もしかして、母さんの実家って神代さんちと関係あったりする?」

小蒔「はい。私たち、きっと特別な縁があるんですね!」





京太郎「……母さん、どういうことだよ」

「えー? 私としてはあんたが神代の姫様と知り合いだったことが驚きなんだけど」

京太郎「どうして言ってくれなかったんだよ」

「だから、知らなかったの。それにしても、よりにもよって姫様にねぇ……」

京太郎「な、なんだよ」

「下手したら、私たちみたいに駆け落ちする羽目になるかもね」

京太郎「飛躍しすぎだろ。好かれてるとは思うけどさ」

「あんた粉かけてる子はいっぱいいそうだからね。ちゃんと清算しなきゃダメよ?」

京太郎「はぁ?」


小蒔「京太郎様ー!」


「行ってあげなさい。せっかく会えたんだから」

京太郎「会いにいくつもりではあったんだけど、こんないきなりとは……」

「昔巫女さんやってた母さんに感謝しなさい」

京太郎「うるせっ」





京太郎「そういや、他の人たちは?」

小蒔「今はお勤めで忙しくて……」

京太郎「神代さんは?」

小蒔「実はですね、みんなが取り計らって私に時間を作ってくれたんです」

京太郎「なるほどなー、後で顔見に行こうかな」

小蒔「みんなきっと喜びますね」

京太郎「じゃあ、そろそろ行こうぜ。なんだか混んできたし」

小蒔「そうですね。私、頑張って案内しますっ」

京太郎「ほどほどにな」ポン

小蒔「あ……」

京太郎「っと、悪い。つい」

小蒔「いえ……手、つないでもいいですか?」

京太郎「お、おう」


「あ、不純異性交遊」



小蒔「ひゃっ」

「初詣の客を引っ掛けるなんて、姫様も中々やる」

小蒔「は、春! これは不純じゃなくて……」

「わかってます。きっと姫さまがこの前言ってた人」

京太郎「あの、どなた?」


「滝見春。姫様の忠実な下僕」


京太郎「下僕って……」

春「つまり朝から晩までずっと言いなり」

小蒔「違いますっ、私そんなことしません!」

春「もちろん冗談」

京太郎「だろうな」

小蒔「もう!」



小蒔「もうお勤めは終わったのですか?」

春「はい。こういう時、年少者は簡単なのを任されるからお得」

京太郎「そういやこの子も六女仙の一人なのか?」

春「その通り。こう見えてえらい」

京太郎「結構いい性格してんな、こいつ」

小蒔「でも、春や巴ちゃんがいればうっかり暴走した時も安心です!」

京太郎「ぼ、暴走?」

春「稀によくある」

小蒔「ですね」

京太郎「神社生まれって怖い……」





小蒔「じゃあ私、甘酒もらってきますね!」


春「……」ポリポリ

京太郎「そういや何食ってんだ?」

春「黒糖」

京太郎「うまいのか?」

春「この世のものとは思えないほど。きっと森羅万象を司っているに違いない」

京太郎「いきなりスケールがでかくなったな」

春「当然」ポリポリ


京太郎(なんというか、だれかを思い出すよな)

京太郎(発育具合はこっちのほうが良さそうだけど)



京太郎「よかったら一個くれないか?」

春「ん」スッ

京太郎「よし、じゃあ……」

春「あっ」ドン

京太郎「おっと、大丈夫か?」

春「黒糖が……」

京太郎「あらま……ちょっと行儀が悪いけど――」


春「……すごい、全部口で受け止めた」

京太郎「んぐっ……甘っ」

春「おいしく、ない?」

京太郎「いや、うまい。風味があっていいと思う」

春「……それが自慢」ニコッ

京太郎「ちょっといいか?」スッ

春「え――」

京太郎「いいからじっとして」



小蒔「甘酒、もらえました」

小蒔「えっと、春と京太郎様は……え?」

小蒔「二人共……距離、近くないですか?」

小蒔「それに、漫画で見たことがあります」

小蒔「あの体制だとまるで……」


春(……どうしよう)

春(今日初めて会ったのに、姫様の想い人なのに……)

春(彼の手が髪に触れて、顔と顔が近づいて……)

春(このシチュエーションだとまるで――)



京太郎「黒糖、髪についてたぜ」カリッ


春「ぅあ……」カァァ


小蒔「あうっ」ドテッ

京太郎「あれ、神代さん大丈夫か?」

小蒔「は、はい……もう、まぎらわしいですっ」

京太郎「なんの話?」

小蒔「なんでもありませんっ」プンプン





春「じゃあ私はここらで……」

小蒔「良子さんのとこですね。行ってらっしゃい」

京太郎「元気でな」

春「……さっきは不覚を取ったけど、次はそうはいかない」

京太郎「いや、なんの話だよ」


小蒔「……二人っきりですね」

京太郎「周りには人がいっぱいいるけどな」

小蒔「そういうことじゃないですっ」

京太郎「わかってるって。参拝行こうぜ。そろそろ日が変わりそうだし」

小蒔「あ、はい」

京太郎「手、つなぐ? さっきはできなかったし」

小蒔「え、あ……不束者ですが」

京太郎「はは、なんだよそれ」





京太郎「えっと、賽銭を入れてから鈴を鳴らすんだっけか?」

小蒔「そのあとは二礼二拍手一礼です。そうしたら神様がちゃんと願い事を聞き届けてくれるんです」

京太郎「神代さんが言うと説得力があるな」

小蒔「あ、私たちの番ですよ」

京太郎「よし、じゃあいっちょ……」


京太郎(とりあえず、部員が増えますように)

小蒔(ずっと、京太郎様と……)


京太郎「なに願った?」

小蒔「それは……秘密です」


範囲安価取りたいけど、人いますかね?

それじゃ、一年編のキャラから好きなのをどうぞ
選べるキャラは>>319の通りです

下1~5

豊音で了解

『一年、雪の降り始め』が解放されました

選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
冬、年の初めに
冬、節分の前の日
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


現在選択可能エピソード

1・一年、雪の降り始め

2・二年、初夏、団体戦決着

3・三年、優希の好物


>>+2

2で了解

姫様のifがあるとしたら二年編ですかね

それじゃ、おやすみなさい



・中学二年、三月、照との別れ――if


「停学明けてから須賀のやつ、宮永に対して冷たくね?」

「怪我のこともあるし、落ち込むのはわかるけどあれは流石にな……」

「彼女にとる態度じゃないよな」

「彼女? 須賀と宮永って付き合ってたのか!?」

「あれだけ一緒にいれば誰だってそう思うべ」

「まじかー」


京太郎「……お前ら何の話してんの?」


「す、須賀っ?」

「い、いやなんでもないから、本当に」

「俺たちもう行くわ……じゃあ」



京太郎「……なんだっての。好き勝手言いやがって」

照「あ、いた。京ちゃん、一緒に帰ろ?」

京太郎「用事あるから」

照「最近そればっかり……でも、嘘だよね?」

京太郎「なにか証拠でも?」

照「うん。だって京ちゃんが嘘吐くとき、いつも鼻かくから」

京太郎「――ちっ、そういやそうだったな……で、それがお前に何の関係があるわけ?」

照「京ちゃんが心配だから……元気な京ちゃんに戻ってほしいから」

京太郎「あのさ……」

照「なに?」


京太郎「――京ちゃん京ちゃんってうるっせぇんだよっ!!」



京太郎「ハンドができなくなって落ち込んでる俺に優しくして満足か? そうだよな。これまでと立場が逆だもんな!」

京太郎「気持ちはわかるってか? だがあいにくとな、俺の気持ちが俺以外にわかるわけねぇんだよ!」

京太郎「どんだけ遠ざけてもひっついてきやがって……」ガシッ

照「京ちゃん、痛い……」

京太郎「前に言ったよな? 酷いことするかもしれないって。そうしたら俺から離れてくれるのか?」

照「……酷いことでもなんでも好きにして。でも――」


照「――私が京ちゃんから離れてくなんてありえない」



照「だって私には視えるから」

照「京ちゃんは私の手を引いてくれたときからちっとも変わってない。私の大好きな優しい京ちゃんのまま」

京太郎「こんなことされてるのによく言うよな」

照「お菓子、全部食べてくれた」

京太郎「は?」

照「食欲ないって言ってたのに、全部食べてくれた」

京太郎「……ああ、そうかよ」


京太郎「それなら、なにされても文句言うなよ……!」


照「――んむっ」

京太郎「やめろって言われても絶対やめねーからな」

照「いい……全部受け止めるから」





京太郎「はぁ、はぁ……」

照「ぅ、あ……」

京太郎「は、はは……だから言ったろ。近寄るなって」

照「京ちゃん……泣いてるの?」

京太郎「あ、れ……俺、なんで」

照「大丈夫、私がそばにいるから」

京太郎「――っ、離せよ!」


京太郎「なんだよ、なんなんだよ……!」

京太郎「自分がレイプされたってことわかってんのか!?」

京太郎「なのに、どうしてまだそんな……!」



照「京ちゃんがくれるものはみんな大事だから」

照「それが痛みでも苦しみでも……私は受け入れたい」

照「好き、京ちゃんが好き。京ちゃんがしたいならいつでも――」


京太郎「やめろ!」

京太郎「わかんねぇ、わけわかんねぇよ……」

京太郎「もう、ほっといてくれよ……」フラフラ


照「あ……行っちゃった」

照「ん……お腹の中、あったかい」

照「京ちゃん……」




京太郎(あれから、照ちゃんは姿を消した)

京太郎(行方を調べようと思えば出来たのかもしれないが、俺はそれをしなかった)

京太郎(理由はいくつかある。でも、その中で一番大きなものを選ぶとするなら――)

京太郎(怖かったんだ。自分のしたことへの後悔が渦巻いて)

京太郎(それは中学を出て、高校に入って、ただ無為に日々を過ごして、卒業を目前に控えた今でも変わらない)





京太郎「……ふぅ」

一太「何ため息ついてるんだい?」

京太郎「もうすぐ卒業だなって思うとさ」

一太「進学はしないんだろ?」

京太郎「もう勉強はこりごりだしな」

一太「そういえば君の彼女、県外の大学行くみたいだね」

京太郎「へぇ、そうなんだ」

一太「そうなんだって……知らなかったのか?」

京太郎「この前別れたし」

一太「はぁ? 今度は長続きしてると思ったのに」

京太郎「遠恋なんてめんどくさくてやってらんねーよ」

一太「まったく……君って本当に下衆野郎だな」

京太郎「その下衆野郎に付き合ってくれるお前は本当に物好きだな」

一太「そりゃまあ……一応は友達だし」

京太郎「お前……ほんとロリコンなのが玉に瑕だよな」

一太「違うっ!」





京太郎「ただいまー」

カピ「キュッ」

京太郎「なんだお前だけか。まぁ、まだ午前中だし買い物中か」

カピ「キュッ」

京太郎「……この前また別れちゃったよ。別に不満があったわけじゃないけど、なんとなくな」

カピ「キュッ?」

京太郎「一緒にいて楽しくないわけじゃない。けど、そいつと一緒にいる未来が浮かんでこないんだ」


京太郎(傍にいるのが、照ちゃんだったら……)


京太郎「……突き放したのも手放したのも俺なのにな」

カピ「キュ~」スリスリ

京太郎「悪い、ちょっとブルー入った」

カピ「――」ピクッ



カピ「キュッ、キュッ」グイグイ


京太郎「なんだなんだ?」

カピ「キュッ!」

京太郎「玄関のドアを開けろってか?」

カピ「キュッ!」

京太郎「わかったわかった……ったく、なんだって――」ガチャ


「わ、ドアがいきなり開いた」


京太郎「……え?」


「久しぶり。四年くらいかな?」



京太郎「なんで、ここに……照ちゃん」

照「もちろん、京ちゃんに会いに」

京太郎「俺に……?」

照「ずっと、会いたかった……」ギュッ

京太郎「だって、俺は……」

照「それなら私が許す。でももし京ちゃんが自分を許せないなら――」


照「これからもずっと、私の傍にいて欲しい」


京太郎「……怖かったんだ」

京太郎「照ちゃんに酷いこと言って、酷いことして」

京太郎「それなのに、嫌われたら、憎まれてたらどうしようって」

京太郎「でも、やっぱり傍にいたい。傍に、いてほしいんだ」


京太郎「都合のいいことを言ってるのはわかってる……許さなくてもいい、憎んでてもいい。だから……一緒にいてくれ」



照「じゃあ……んっ」

京太郎「なんだ?」

照「仲直りのちゅー」

京太郎「それぐらいでいいなら――ん」


照「……京ちゃんの味」

京太郎「はは、なんだそりゃ」


「ママー、ねむいー」


京太郎「あれ、その子は?」

照「私の子供」

京太郎「……はぁ!?」


「そのひとだれー?」


照「この人はね……あなたのパパ」




つづ……かない

てなわけで中二のあの時に照に手を出してたら、というもしもでした
一部の胸糞に関しては本編外だからということで勘弁してください

ちなみに、この話の中だと照は相当茨の道を歩んでます

それじゃ、おやすみなさい

照は普通に中卒でプロです

ただ、中学卒業前に出産して当然問題になってるし
中卒でプロはほとんど前例がないので色々揉めたりしたし
子供がいるってことは公にはしてなかったけど、それでもやっぱり色々あったし

何年か経ってようやく少し落ち着いたって感じじゃないですかね?

ifに関しては完全に気が向いたらですので
その後を書いたりとかもよっぽど気が乗らないと難しいと思います

てなわけで、風呂入ったらやります

そんじゃ、ちょっと遅いけどちょっとだけ勧めます



・二年、初夏、団体戦決着


『これはすごい大番狂わせですね……』


久「……」


『長野県予選決着! 勝者は――』


京太郎「……やっぱりこうなったか」

まこ「先輩?」

京太郎「いや、なんでもない」


『――龍門渕高校です!』


久「なに負けてんのよ……」


京太郎「……ちょっと外の空気吸ってくる」

久「あの女のところに行く気?」

京太郎「んなわけないだろ。散歩だよ」


まこ「先輩、どうかしたんですかね?」

久「どうかしらね……私もちょっと出てくる」





華菜「先輩……ご、ごべんなざい……」

美穂子「いいの、泣かないで……来年、また頑張りましょう?」

華菜「でも……」

美穂子「あなたの責任じゃないわ」


美穂子(龍門渕高校の天江衣さん……あんな子が長野にいたなんて)

美穂子(まるで、あの宮永照のような……)


美穂子「むしろ、私はあなたを褒めてあげたいの」

美穂子「よく、最後まで諦めずに頑張ったわね」


華菜「せ、先輩ぃ」グスッ

美穂子「だから自分を責めないで、ね?」

華菜「私、もっと頑張ります。来年こそはきっと……」

美穂子「ええ、そうね……」





京太郎「……ま、俺の出る幕じゃないか」

京太郎「そもそも部外者だしな」


「あら、どこかで見た顔だと思えば……」


京太郎「よう、久しぶり」

透華「まったく、こちらの控え室にも顔を出さないで」

京太郎「そりゃ、俺は部外者だからな。他の部員が気にするだろ」

透華「みんな顔見知りなのに、なにを気にする必要がありまして?」

京太郎「そっちの高校で知り合いはお前らぐらいしか……まさか」

透華「みんな追い出しましたわ」

京太郎「……やること極端だな、おい」

透華「そんなことより、これから食事に行くのですけれど」

京太郎「誘ってくれてるのに悪いけど、パスだ」

透華「私の誘いが受けられないと?」

京太郎「あのな、俺がそんな高圧的に出られて従うと思ってるのか?」

透華「ふふ、冗談ですわ。屋敷にいるときはともかく、今はあなたを縛る権利はありませんもの」

京太郎「にしても、大将戦は圧倒的だったな」

透華「当然ですわ」

京太郎「副将は苦戦してたみたいだけどな」



透華「福路美穂子……私よりも目立って……」ユラッ


京太郎「やば、刺激しちゃった」

透華「あーもう! なんなんですのあの女!」ムッキー!

京太郎「……困ったときの執事頼み」ピポパポ


ハギヨシ『もしもし、どうかしましたか?』


京太郎「ちょっとお宅のお嬢様が暴れだして……」


透華「ムッキー!」


ハギヨシ『……わかりました。今からそちらに向かいます』

京太郎「お願いします」





京太郎「さて、そろそろ戻んないとな」

京太郎「……久ちゃん、やっぱ気にしてたな」

京太郎「ま、当然か……ん?」


美穂子「……」


京太郎「みほっちゃん? なんでこんなところに一人で」


美穂子「……」ギュッ


京太郎「……今は、一人なんだよな」

京太郎「ならいいかな」



京太郎「隣、いいか?」

美穂子「あ……京太郎さん」

京太郎「じゃあ、座るな」

美穂子「どうぞ」


京太郎「……」

美穂子「……」


美穂子「あの、今日はどうしてここに?」

京太郎「ただの観戦。団体戦にはエントリーできなかったからな」

美穂子「……見てたんですね」

京太郎「ああ、久ちゃんもな」

美穂子「カッコ悪い、ですよね」

京太郎「みほっちゃんはちゃんとやってたろ。大将戦は……相手が悪かったとしか言い様がない」

美穂子「そうでしょうか? 私がもっと点を稼げていたら……」

京太郎「ストップ。そうやって自分を責めるの、やめようぜ」

美穂子「でも……」

京太郎「言いたいことがあるなら聞くよ。だからさ」

美穂子「じゃあ、一個だけでいいからわがまま聞いてください……」

京太郎「もちろん」



美穂子「……」ギュッ


京太郎「みほっちゃん……」

美穂子「もう少し、このまま……」

京太郎「……」


京太郎(俺の胸に縋り付くように顔を埋めたまま、みほっちゃんは震えていた)

京太郎(この時ばかりは柔らかい感触に意識を向ける気が起きなかった)

京太郎(それよりも、胸元を濡らす生温かい涙の方が気になったからだ)



久「……なによ。やっぱり会いに行ったんじゃない」

久「私に嘘までついてさ……」

久「……バカ」




『二年、初夏、縺れた糸』

が解放されました

選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
冬、年の初めに
冬、節分の前の日
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始
初夏、団体戦決着

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


現在選択可能エピソード

1・一年、雪の降り始め

2・二年、初夏、縺れた糸

3・三年、優希の好物


>>+2

1で了解

この修羅場フラグが着々と積み上がってく感……

それじゃ、おやすみなさい

こんな時間だけどこそっと投下します



・一年、冬、雪の降り始め


京太郎「お、雪」

部長「初雪だね。もう十二月かぁ」

京太郎「積もったらなんかやります? 雪だるまとか雪合戦とか」

久「雪が降ったらはしゃぐって、犬か何か?」

京太郎「人を犬扱いとは非道いじゃないか」

久「そうね。一緒にしたら失礼か……犬に」

京太郎「犬以下かよ!」

久「それじゃ、私は帰りますね」

部長「あ、気をつけてね」



部長「……なんかあったの? 今日はなんだか刺々しいけど」

京太郎「そんな大したことは……いや、やっぱあれかなー?」

部長「心当たりあるんだ」

京太郎「この前一緒に出かけようって誘われたんですよ。先約があったんで断ったんですけど」

部長「あー」

京太郎「人気者は辛いというかなんというか」

部長「そのうち刺されるんじゃないかな?」

京太郎「そこまでですか!?」





京太郎「ただいまー」

「おかえりー。電話来てるわよ、それも女の子から」

京太郎「そのニヤケ顔やめようぜ」

「えー、だってー」

京太郎「だってー、じゃないよ。電話は?」

「受話器そこに置いてあるからご自由に」

京太郎「はいはい」



豊音『きょ、京太郎くんですかっ』

京太郎「京太郎くんですよ」

豊音『よかったー、ちゃんと繋がってるよー』

京太郎「てか電話で話すのは初めてじゃないよな?」

豊音『でもでも、突然切れたらーとか考えると……』

京太郎「うんまぁ、心配すんなよ」

豊音『うん……それでね、覚えてるかな?』

京太郎「今度の休みな。バッチリだ」

豊音『ちょー楽しみだよー』

京太郎「じゃあそっちのお父さんによろしくな。挨拶しとかなきゃだし」

豊音『そ、それはちょっと早いんじゃないかなー……とかとか』

京太郎「なんで?」

豊音『ちょっ、ちょー恥ずかしいよー』

京太郎「はい?」

豊音「と、とにかくっ、また今度ね!」ガチャン



京太郎「……切れた」

「あれー、電話終わったの?」

京太郎「だからにやけるなって」

「だって母親としては息子の女性関係を把握しとかなきゃだし」

京太郎「残念ながらそんな色っぽい話じゃなかったよ」

「そう思ってるのはあんただけかもね」

京太郎「はぁ?」





京太郎「なに、この雪山」

京太郎「……スキーできんじゃね?」

京太郎「雪の降り始めだと思ってなめてたぜ……」


豊音「あ、京太郎くーん」


京太郎「おう、あねったいさん」

豊音「日本は温帯だよ?」

京太郎「じゃあ、おんたいさん」

豊音「もう、京太郎くんの意地悪。ちゃんと呼んでよ」

京太郎「はは、悪い悪い。久しぶり、姉帯」

豊音「うん。ちょー久しぶり。もう何年も会ってなかった気がするよー」

京太郎「そりゃ、言い過ぎだな」

豊音「でもでも、ずっと楽しみだったんだよ?」

京太郎「じゃあ行こうぜ。今日はいろいろ持ってきたからな」

豊音「そうだね」



豊音「あ、そうだ。京太郎くんにお知らせがあるんだよ」

京太郎「なにそれ。新しい友達ができたとか?」

豊音「そ、それは違うけど……」

京太郎「あー、悪い」

豊音「ううん、いいんだよ。じゃあ気を取り直して……」


豊音「なんと、うちの村の近くまでバスが通るようになりました!」


京太郎「マジで? それは助かるな」

豊音「だよねだよね」

京太郎「この雪山を踏破するのはさすがにきついからな」

豊音「遭難して冬眠中の熊に会ったら大変だよね」

京太郎「え、ここって出るのかよ」

豊音「うん」

京太郎「前来た時は出会わなくてよかったよ……」

豊音「私が手を振ったら逃げちゃうんだけどね」

京太郎「あっ、はい」





「……君が須賀くんか」

京太郎「どうも、豊音さんとは仲良くさせてもらってます」

「そうか……」


京太郎(……なんでこんな空気が重いのか)

京太郎(俺、遊びに来ただけだよな?)


「これからも、豊音のことをよろしく頼む」

京太郎「それは……もちろんですよ」

「ところで、君は婿養子とかに興味はあるかな?」

京太郎「む、婿養子ですか?」

「そうだ、もし良かったら――」


豊音「すっ、すとーっぷ!」


「――ぐほぁっ」

豊音「もうっ、お父さんは気が早すぎだよっ」

京太郎「……話はよくわからないけど、気絶してるぞ」

豊音「あ……」





「うっ……ここは……」

京太郎「あ、目が覚めました?」

「君は……須賀くんか。豊音は?」

京太郎「豊音さんは今お茶淹れてます」

「あいつはいい子なんだが、少し力が強すぎてな……」

京太郎「まぁ、たしかに」

「君も大変だとは思うが、どうか仲良くしてやってくれ」

京太郎「大変だなんて。むしろ面白い子だと思いますけど」

「そう言ってくれると父親としても嬉しいよ」


豊音「お茶持ってきたよー」



京太郎「お、悪いな」

「私ももらおうか」

豊音「お父さん、さっきはごめんね?」

「いや、たしかに気が早かった」

豊音「京太郎くんとは、まだお友達だから」

「そうだな……それにしても、お茶を淹れるのがうまくなったな」

京太郎「いつ嫁に出しても恥ずかしくないってやつですかね?」


豊音「ぶっ」

「あちっ!」



京太郎「あれ? まずいこと言った?」

「いやいや……君はもらいたいと思うのか?」

豊音「――っ」ピクッ

京太郎「俺ですか? うーん……」


京太郎「もしそうなったら、毎日楽しそうですね。もらえたら、ですけど」


豊音「あ、あぅ……」プシュー

「……そうか」

京太郎「大丈夫かー?」

豊音「だ、ダメかも……」





京太郎「よし、じゃあそろそろだな」

豊音「京太郎くん、帰っちゃうんだね」

京太郎「電車逃したらさすがにやばいからな」

豊音「そっか……」

京太郎「そんな顔すんなって。また遊びに来るよ」

豊音「うん、また電話かけるね」

京太郎「おう。それじゃ」

豊音「京太郎くん、またね」


「行ったのか」

豊音「……お友達とお別れするって、寂しいんだ」

「だが、その分次が楽しみになる……そうじゃないのか?」

豊音「そう、だね」


豊音「……今度はいつ会えるかな」



人はいなさそうだけど範囲安価
一年編の登場人物で好きなのをどうぞ
選べるのは>>319の通り

下1~3

票割れですね
それじゃあコンマで

0-33:竜華
34-66:玄
67-99:一

直下

竜華で了解

『一年、秋、膝枕の日』が解放されました

選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
冬、雪の降り始め
冬、年の初めに
冬、節分の前の日
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始
初夏、団体戦決着

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


現在選択可能エピソード

1・一年、秋、膝枕の日

2・二年、初夏、縺れた糸

3・三年、優希の好物


>>+2

2で了解

おやすみなさい

おそようございます

二年編は全国いったら姫さまが暴れる予定です
麻雀的にもシナリオ的にも

それじゃ、もうちょっとしたらやります

それじゃ、投下開始します



・二年、初夏、縺れた糸


京太郎「ただいまーっと」

まこ「結構時間かかってたみたいですけど、なにかありました?」

京太郎「まぁ、色々な。そういや久ちゃんは?」

まこ「部長も外の空気吸ってくるって言うとりましたけど」

京太郎「まだ戻ってないんだな。悪い、ちょっと探してくる」

まこ「電話かけた方が早いんじゃないですかね?」

京太郎「それもそうだ。それじゃあ……」プルルル


『――この電話番号からの電話はお受けできません』



京太郎「……」ツーツー

まこ「出ました?」

京太郎「着信拒否されてる……」

まこ「はぁ?」

京太郎「くそっ、なんだってんだよ……!」ダッ

まこ「あ、ちょっと――」


まこ「……ああもうっ、うちの先輩方はもうちっとでいいから後輩を気にかけるべきじゃろが!」





久「……冷えてきたな」

久「なにやってんだかね、私」

久「こんなことしてたって何が変わるわけでもないのに」

久「あ……電話きてたんだ」

久「……まだ私に構うのね」


京太郎「久ちゃん!」



京太郎「よかったー、遅いから心配しちゃったよ」

久「……」

京太郎「女の子の一人歩きは色々危ないんだから、気をつけてくれよ」

久「関係ないでしょ」

京太郎「あるに決まってるだろ」

久「あ、そう」

京太郎「てか着拒なんて酷いな。俺、なんかしたっけ?」

久「……別に」

京太郎「ならなんで」

久「あんたさ、うちの部員だよね」

京太郎「そりゃあな」

久「じゃあ、なんで他の学校に肩入れしてるのよ」

京太郎「肩入れ? そんなことしてないだろ」

久「さっきまでなにやってたのよ」

京太郎「そりゃあ、散歩したり色々だよ」



久「それで、あの女のところに行ったんでしょ?」


京太郎「いや、あれは偶然会っただけだって」

久「あんたって、あの女のことやっぱり特別視してるよね」

京太郎「だからみほっちゃんは――」


久「その呼び方だってそうじゃない!」

久「そういう風に呼んでる人、私ほかに知らないんだけど!」

久「言ったわよね、全国に連れて行くって!」

久「なのに、なんであの女の味方ばかりするのよ……」



京太郎「違う、俺は……」

久「……私も頭に血が上ってたみたい……でも――」


久「しばらく、話しかけないで……」


京太郎「……なんでなんだ、どうしてなんだ」

京太郎「今度こそうまくいく、手放さないって思ってたのに……」

京太郎「久ちゃん、どうして……」




『二年、初夏、まこの苦労日記』

が解放されました

最近アナウンス忘れちゃうな

選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
冬、雪の降り始め
冬、年の初めに
冬、節分の前の日
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始
初夏、団体戦決着
初夏、縺れた糸

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


現在選択可能エピソード

1・一年、秋、膝枕の日

2・二年、初夏、まこの苦労日記

3・三年、優希の好物


>>+2

2で了解

修羅場ってきたから寝ます

日付が変わる前にこんばんは

タイトルとかは思いつきで決めるから詐欺になることもあったりとか

それじゃ、やります



・二年、初夏、まこの苦労日記


まこ(染谷です)

まこ(唐突じゃが部室の空気が微妙です)


久「……」


まこ(まずうちの部長が明らかにもう一人の先輩をシカト)

まこ(いつもはなんだかんだでベタベタしとったはずなのに)

まこ(そして、もうひとりの先輩はっちゅうと)


京太郎「……」


まこ(時々部長のことをうかがいながら、じゃけども行動は起こさず)

まこ(いつもの無駄な行動力はどこかへと消えてます)



久「……今日は終わりね」

京太郎「久ちゃん……」

久「一人で帰りたいの」

京太郎「……」

久「それじゃ」


まこ「部長、どうしたんですかね?」

京太郎「悪い、俺も帰るわ。鍵は頼むな」

まこ「あ、はい」





まこ「うーむ、どうしたもんかのぅ」

靖子「なんだ、悩み事か?」

まこ「はい、うちにカツ丼を食べに来るプロをどうしようかと思ぅとりました」

靖子「それは私に対する抗議か?」

まこ「まあ三分の一は冗談として、本題は別です」

靖子「大半は本気ってことじゃないか」

まこ「実は、うちの先輩方のことなんですけども」

靖子「スルーか」

まこ「続けても?」

靖子「はぁ……とりあえずカツ丼」





靖子「なるほどな……」

まこ「どう思います?」

靖子「どうもこうも……青春してるとしか言い様がないじゃないか」

まこ「青春ですか?」

靖子「あーやだやだ、若者の青い春には巻き込まれたくないね」

まこ「お、大人気のない……」

靖子「だって私にできることはなさそうだし。余計に話がこじれそうだ」


靖子「でも、君だったら別だろ?」


まこ「わしが、ですか?」

靖子「あの二人の仲立ちをするには最適な立場だと思うがね」

まこ「そうなんですかね?」

靖子「なに、無茶は若者の特権だよ。頑張れ」

まこ「無責任な……じゃけどやる価値はあり、か」


靖子「それじゃあ、もう帰るかな。ごちそうさま」


まこ「……結局食べていっただけかっ」





まこ「おはようございます」

久「おはよ」

まこ「須賀先輩はまだですか」

久「さぁね」

まこ「同じクラスでしょうに……なにかあったんですか?」

久「なにもない……って言っても信じれるわけないわよね」

まこ「別に話さんでもええですけど、それだけで楽になるってのはあると思います」

久「……やっぱり溜め込むのはよくないかな」

まこ「わしになにができるかはわからんですけども、やっぱり同じ部の仲間ですから」

久「仲間……そうね、じゃあ聞いてくれるかしら」





京太郎「はぁ、どうすっかなぁ」

まこ「部室には行かないんですか?」

京太郎「行くけど、どうにもな」

まこ「なるほど、これがいわゆるヘタレってやつですか」

京太郎「うっ……ずばっと言うな」

まこ「気まずい空間に放り込まれたわしの気持ちを考えれば当然ですね」

京太郎「悪かったよ……」

まこ「全くです……で、どうするんですか?」

京太郎「どうするもこうするもな……」



まこ「バカで強引で、人の気持ちも考えないけどずっと一緒にいてくれる」

まこ「だれかさんが先輩のことをそう言うとりました」


京太郎「それ、久ちゃんが?」

まこ「だれとは言いませんがね」

京太郎「……ったく、話しかけんなって言ったのはそっちだってのによ」

まこ「動けないなら蹴飛ばしてあげますよ?」

京太郎「十分だ。後輩にここまで言われて黙ってられるわけないだろ」


京太郎「いっちょ、愚直に強引にやってやるさ。久ちゃんの気持ちなんて知ったこっちゃねーよ」





久「……誰も来ないし、帰ろうかな」

京太郎「なら、俺と一緒に帰ろうぜ」

久「話しかけないでって言ったでしょ」

京太郎「知ったことじゃないな。俺は俺の好きなようにやるさ」

久「バカみたい。強引でこっちの気持ちは考えないってわけ?」


京太郎「だけど、久ちゃんの隣にいる」


久「……」

京太郎「隣にいて、支えるよ」

久「……じゃあ、見ててよ。私の試合」

京太郎「盛大に応援しようか?」

久「それはやめて」



久「ところで、あの女とのこと詳しく聞きたいんだけど」

京太郎「えぇー?」

久「なによ、話せないようなことしてたの?」

京太郎「そうじゃないけど、久ちゃん怒りそうだし」

久「……怒らせるようなことしたっていうの!?」

京太郎「だから違うって!」




『二年、初夏、ライバル』が解放されました

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・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
冬、雪の降り始め
冬、年の初めに
冬、節分の前の日
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始
初夏、団体戦決着
初夏、縺れた糸
初夏、まこの苦労日記

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


現在選択可能エピソード

1・一年、秋、膝枕の日

2・二年、初夏、ライバル

3・三年、優希の好物


>>+2

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やっと私の出番だじぇ……



・三年、優希の好物


優希「今日は不調だじぇ。タコスが足りない~」

久「相変わらず出だしはいいんだけどねぇ」

まこ「見事に右肩下がりじゃな。中学でもこんな感じだったんかいの?」

和「はい。集中力が続かないというか、飽きっぽいというか」

優希「天は二物を与えずだじぇ」

まこ「自分で言うあたり、そうとうふてぶてしいわな」

久「さて、あっちの方はどうかな?」


咲「……」プルプル

京太郎「……いくらネト麻が初めてっつってもな」

咲「だ、だって……牌が見えないんだもん」ジワッ

京太郎「あー泣くな泣くな」

咲「泣いてませんっ」



久「ま、結果は見たとおりか」

まこ「電子の世界じゃ得意の嶺上開花も不発か」

和「そもそもあれはただの偶然ですから」

まこ「おんしも相変わらずじゃな」

優希「ちょっと休憩したいじぇ……」

久「そうねぇ、じゃあそうすることにしましょ。京太郎ー、ちょっといい?」

京太郎「はいはい買い物ね」

久「そうそう。なんか飲み物とお菓子でも買ってきて」

京太郎「了解っと。みんななんか他に欲しいものあるか?」

まこ「わしは特に」

和「それならなにか甘いものをお願いします」

京太郎「麻雀は頭使うもんな。宮永は?」

咲「……お茶」

京太郎「食べ物はいいのか?」

咲「別に……適当でいいです」

京太郎「じゃあ適当にお菓子でも買ってきますか。んでお前は……」

優希「タコス!」

京太郎「聞くまでもないな」

優希「消耗したタコス力を補充するためには一つ二つじゃ到底足りないんだじぇ」

京太郎「はいはい。荷物持ち手伝ったらいつもより多めに買ってやるよ」

優希「馬車馬のごとく働くじぇい!」




久「……」

和「どうかしたんですか?」

久「まるで犬のように懐いてるわね」

和「ゆーきですか?」

久「ま、悪いことじゃないけど」

まこ「素直じゃないのぉ」

久「何の話かしらね」

まこ「さ、なんの話かね」

和「?」




優希「タっコス、タコスー♪」

京太郎「お前はいっつもそれだな」

優希「タコスはソウルフードだじぇ!」

京太郎「魂ね……なんか他に好物ないのか?」

優希「たこ焼きタコライスおまけにたこさんウィンナー!」

京太郎「見事にタコづくめだな……じゃあ凧揚げってのはどうだ?」

優希「タコフライ!? 美味しそうだじぇ!」

京太郎「ははは、お前は面白いやつだな」

優希「うわっ、撫ーでーるーなー」

京太郎「苦しゅうない苦しゅうない、愛いやつめー」

優希「苦しいのはこっちだじぇっ」




『三年、初夏、合宿』が解放されました

選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
冬、雪の降り始め
冬、年の初めに
冬、節分の前の日
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始
初夏、団体戦決着
初夏、縺れた糸
初夏、まこの苦労日記

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係
優希の好物

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


現在選択可能エピソード

1・一年、秋、膝枕の日

2・二年、初夏、ライバル

3・三年、初夏、合宿


>>+2

1で了解



一年、秋、膝枕の日


京太郎「お、清水谷からメールだ」

京太郎「なになに? 秋の大会にレギュラーで出場決定だって?」

京太郎「清水谷もやるなぁ。ま、今んとこ清澄には無縁の話だよな」

京太郎「返信しとくか。そういや園城寺は元気かな?」



竜華「あ、須賀くんから返信来とる。ふんふん、怜は元気かって?」

怜「どしたん? 出会い系でもやってる?」

竜華「須賀くんとメール中」

怜「ほんまに竜華チャラいわぁ」

竜華「なんで!?」



京太郎「怜は今日も元気いっぱいにだらけてますって? なんだそりゃ」

京太郎「あー、なんか腹減ってきたな。これが食欲の秋か……」

京太郎「秋といえばなんですか……っと」





竜華「秋といえば? ……なんやろか」

怜「なになにー?」

竜華「怜は秋といったらなんやと思う?」

怜「膝枕」



京太郎「膝枕? なんだそりゃ?」

京太郎「てか園城寺がその場にいるよな、答え的に」

京太郎「にしても膝枕か……いいな!」



竜華「なんやろ、このサムズアップの絵文字」

怜「あー、竜華のふとももでダメになる~」スリスリ

竜華「ひゃっ」

怜「あ、そういえば須賀くんたちは呼ばなくてええの?」

竜華「せ、せやな……」



京太郎「学祭? 久ちゃんと一緒にどうですかって?」

京太郎「今度の土日か……大丈夫そうだな」

京太郎「んじゃ、早速久ちゃんにメールだな」





京太郎「ひっさしぶりだなー」

久「久しぶりねぇ」

京太郎「久だけに?」

久「叩くわよ」ビシッ

京太郎「いてっ、それは叩く前に言うべきだと思うな」


竜華「あ、いたいた。二人共ー」


京太郎「来たぜ」

久「みたいね」


竜華「須賀くんに竹井さん、久しぶりやな」

怜「久だけに」

久「……さっき同じこと言われたばかりなんだけど」

怜「まさかのネタ被りっ」

京太郎「ふっ、気が合うってのも考えものだな」

怜「ぐぬぬっ」

久「なにやってんだか」

竜華「そろそろ行くでー」





京太郎「いやぁ、女子高の学祭とか俺初めてだな」

竜華「言うても、他のとことあんま変わらへんよ?」

京太郎「男女比が違うだろ」

久「はいはい、妙な気は起こさないようにね」

京太郎「心配するなよ。俺は一応執事としてのイロハを叩き込まれてるからな」

怜「はいはーい、なんだったらうちがそれを試してあげるでー」

京太郎「お、やってみるか? 俺の超絶テクでご奉仕してやるぜ」

怜「やーん、腰砕けにされるー」

久「アホらし……ところでセーラは? 同じクラスなんでしょ?」

竜華「あー、セーラはちょっと……」


セーラ「だ、だれがそないな服着るかっ」



「ふふふ、もう逃がさないわよ」

「今日こそきっちりコーディネートしたるで」

「もう観念しな」


久「なにあれ」

京太郎「なんか立て込んでるみたいだな」


セーラ「あ、あかん……あっ」


久「こっち来るわね」

京太郎「すっごい必死な顔してるぞ」

セーラ「いいところに!」ガシッ

久「え――」


セーラ「じゃっ、俺は麻雀部の方に顔出してくるからっ」

久「ちょっ」



京太郎「……行っちゃったな」

竜華「あはは……」

京太郎「江口はどうしたんだ? 慌ててたけど」

怜「うちのクラスの出し物が問題やな」

京太郎「出し物?」

怜「いわゆるメイド喫茶やな」

京太郎「なにそれ楽しそう」

竜華「セーラは接客は絶対やらん言うてごねてたからなぁ」

京太郎「ああ、メイド服がいやだったのか」

竜華「ヒラヒラしたのとか苦手やから」

怜「デフォで学ランやし」

京太郎「なるほどねぇ……で、なんで久ちゃんはつれてかれたんだ?」

竜華「部の方の出し物に参加する気やな」

怜「名づけて、麻雀タッグマッチバトル!」

京太郎「つまり、相方としてつれてかれたわけか」





「いらっしゃいませ、二名様ですか?」


京太郎「……」ウズウズ


「ケーキと紅茶がお一つですねー?」


竜華「どしたん?」

怜「ヒラヒラが気になって気が気じゃなかったり?」

京太郎「それはそうだけど……」

怜「それはそうなんかい」


京太郎「……疼く」


怜「えーっと、溜まってるとか?」

竜華「溜まってる? なにが?」

京太郎「ああ、溜まりに溜まってるさ。早く発散したいね」

怜「……竜華、パス」

竜華「え、え?」

京太郎「頼むっ」ガシッ

竜華「ちょっ」


京太郎「俺に接客をさせてくれ!」





京太郎「いらっしゃいませ、お嬢様」

京太郎「メニューがお決まりでしたらなんなりとお申し付けください」

京太郎「かしこまりました。それでは少々お待ちください」


怜「おぉ、執事さんがおる」

竜華「あの衣装、どこから持ってきたんやろか?」

怜「セーラに着せるつもりが、サイズ間違えたみたいやな」

竜華「なるほどなぁ……でもなんやろか、お客さんの男女比が……」


「なにこのイケメン執事ー!」

「け、ケーキ食べさせてくださいっ」

「嫌いじゃない! 嫌いじゃないわ!」


竜華「明らかに偏ってきたような……」

怜「うーむ、この圧倒的女子率」

竜華「なんかうちら暇やな」

怜「お客さんの大半が向こうに取られてもうたからな。ま、うちとしては休めて万々歳やな」


京太郎「さぁ、あげてこうぜ!」


寝落ち失礼……
てなわけで残りを投下します




京太郎「つ、疲れた……」

竜華「おつかれさん」

京太郎「予想以上にハードだった……喫茶店って大変なんだな」

竜華「あはは……」

京太郎「なんにしても少し休みたいな」

竜華「本当は色々案内できへんかなって思とったんやけどな」

京太郎「まぁいいよ。俺のわがままだし、結構楽しめたし。誘ってくれてありがとな」

竜華「ん、どういたしまして」

京太郎「園城寺は……お休み中か」

竜華「怜も頑張っとったから、寝かせてあげてな」

京太郎「そうだな……ふわぁあ」

竜華「おっきなあくびやな。須賀くんも眠い?」

京太郎「ちょっとな」

竜華「ホントおつかれさんやな……あ、そや」



竜華「よいしょっと……どうぞ」ポンポン


京太郎「え、なにそれ」

竜華「疲れてる時は横になるのが一番やからな」

京太郎「そりゃそうだけど……膝枕?」

竜華「嫌い?」

京太郎「いや、ゴチになります」

竜華「怜が寝てる間だけやで?」





京太郎「……おお、柔らかい」

竜華「ん……少しチクチクする」

京太郎「園城寺みたくサラサラヘアーじゃないからな。それそれ」グリグリ

竜華「ちょっ、くすぐったいからやめぇや」

京太郎「おーけー」

竜華「もう、怜と同レベルやん」

京太郎「気が合うとは思うけどな」

竜華「仲良くしてあげてな?」

京太郎「保護者かよ」

竜華「だって心配やし」

京太郎「まぁ、向こうが離れたいって言っても離れてやんないけどな」

竜華「ストーカーやん」

京太郎「情熱的って言ってくれよ」

竜華「そういうことにしといたる」


京太郎「にしても……いいな、膝枕」

竜華「じゃあ今日は膝枕記念日やな」

京太郎「なんだそれ、サラダ記念日かよ」



範囲安価取りたいけど、人います?

それじゃあ、一年編の登場人物で好きなのをどうぞ
選べるのは>>319の通り

下1~5

阿知賀のドラゴンロードで了解

『一年、三月、おもちと温泉と』が解放されました

選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
秋、膝枕の日
冬、雪の降り始め
冬、年の初めに
冬、節分の前の日
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始
初夏、団体戦決着
初夏、縺れた糸
初夏、まこの苦労日記

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係
優希の好物

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


現在選択可能エピソード

1・一年、三月、おもちと温泉と

2・二年、初夏、ライバル

3・三年、初夏、合宿


>>+2

2で了解

寝る前に更新できたらします

さすがに不眠不休で仕事は……

とりあえず、もう少ししたら始めます

そんじゃ、投下します



・二年、初夏、ライバル


京太郎「いやいや、久ちゃん快勝だな」

久「当たり前でしょ……ままならない相手もいるけど」

京太郎「みほっちゃんか」

久「県予選は今日で最後。勝ち残ってきた相手の中にあの女がいる」

京太郎「つってもちょくちょく当たってたよな」

久「だからこそよ。これまで明確な勝ち負けはなかった……でも、今日は違う」

京太郎「燃えてんな……お、噂をすればだな」


美穂子「あ、京太郎さんと――竹井さん」



久「私のことはおまけってわけ?」

京太郎「久ちゃん、やめろよ」

美穂子「私は私の精一杯をぶつけるだけです。それは誰が相手でも変わりません」

久「まぁいいわ……今日は負けないから」

美穂子「私も負けません」

久「行くわよ、京太郎」ガシッ

京太郎「あ、ああ……またな」

美穂子「はい」


美穂子「……負けません、絶対に」





『インターハイ個人戦、長野県予選の最終戦が始まりましたね』

『どの選手もこれまで激戦をくぐり抜けてきた強者ぞろいですが、藤田プロが特に注目しているのはどの選手でしょうか?』

靖子『団体戦の天江衣が出場していれば間違いなく台風の目になったとは思うがね』

『では、個人戦の出場選手の中にはいないと?』

靖子『いや、去年も活躍した福路美穂子なんかは期待できるんじゃないか?』

『風越の福路美穂子ですね。今年は全国大会出場を逃しましたが、団体戦のエースとして登用されていました』

靖子『それと、あと一人……』





久(もうすぐ東場が終わる)

久(場はほぼ平らで、私とあの女の総合得点に差はほとんどない)

久(なら、ここで点数を稼いだ方が勝つ……!)


美穂子(場が読めない……いえ、見えない)

美穂子(対面の彼女、そこだけがぼやけてかすれたよう)

美穂子(全く見えないわけじゃない。でも……)


久「ロン、11600」

「……はい」


美穂子(油断すると、食い破られる……!)





京太郎「これでリードだな……このまま逃げ切れれば一位抜けか」

まこ「しかし、一位にならんでも全国には進めると思うんですけど」

京太郎「色々因縁があるからなぁ」

まこ「あ、それってもしかして」

京太郎「久ちゃんから聞いたのか?」

まこ「ええ、ちょっと」

京太郎「ちなみに、この前のストーカーもみほっちゃん絡みなんだよな」

まこ「じゃあ、先輩がちょっかいかけてたっていうのは」

京太郎「うんまあそうだけど、言い方を考えてくれ……」

まこ「事実なんでしょ?」

京太郎「……はい」





『今のはあえて待ちの少ない方へ切り替えたように見えましたが、彼女はこれまでもああいう組み立て方が見られますね』

靖子『相変わらずの上がり方だな』

『藤田プロが注目されているということですが、これまで公式の大会で名前を見たことはありませんね』

靖子『そりゃあそうだろうね』

『ともかくこれで竹井選手が頭一つ分飛び出たことになりますが……』

靖子『そう簡単には終わらないだろうな』



久(これでひとまず差ができた)

久(あとはさらに攻めるか逃げるか……)

久(けれどまだ安全圏とは言い難い、なら――)


久「リーチ」





『リーチをかけましたね。さらに点差を広げるつもりでしょうか』

靖子『あるいは点数がへこんだやつを飛ばすか』

『南場を待たずして、対局が終了してしまうかもしれませんね』

靖子『いや、それはどうだろうな』

『だれかが先に上がるかもしれないと?』

靖子『なんにしても……勝負を焦ったな』



美穂子(この状況でのリーチ)

美穂子(点差を広げるのか、対局そのものを終わらせるつもりなのか)

美穂子(どちらかはわからない……でも)

美穂子(靄が、晴れた……!)


美穂子「ロン」

久「――っ」

美穂子「12300です」





京太郎「……やられたな」

まこ「さすが風越のエース。ぴったりと合わせられた」

京太郎「いや、多分それだけじゃない」

まこ「と、言うと?」

京太郎「久ちゃんは焦った。だからそこに突き込まれた」

まこ「部長が? いつも通りに見えますけど」

京太郎「俺にはわかるよ。みほっちゃんにもわかったんだろ」



久(やられた……!)

久(これで親は終わりで点数は逆転……)

久(自分でも気づかないうちに焦っていた?)

久(なんにしても、これで私が追いかける立場ってことね)


久(……いいじゃない、やってやるわよ……!)





美穂子「ノーテン」

「ノーテン」

久「ノーテン」

「聴牌」


美穂子(これで私の親番は終わり……)

美穂子(この点数なら、攻めることにこだわる必要はない)

美穂子(注意すべき相手は……)


久「……」


美穂子(視線の動きや切り出しの位置、捨て牌から考えると、おそらく聴牌が近い)

美穂子(手を張り替える様子も見られないことからすると、高めの手)

美穂子(オーラスには彼女の親番、ここで勢いづかせるのは危険だわ)

美穂子(それなら――)


美穂子「ポン」


久(ここでオタ風を鳴いた?)

久(まさか――)


「ツモ! 2000・1000」





『竹井選手は高めの手を張っていましたが、先を越されましたね』

靖子『いや、あれは妨害されたんだ』

『あのツモ上がりにですか?』

靖子『福路美穂子にだよ。あそこで鳴いても自分に得はない』

『他家の待ちを読んだ上でずらした、ということですか?』

靖子『さすがにあそこまでピタっと嵌ったのは偶然だろうがね』



久(またやられた……!)

久(読まれた? 気取られた?)

久(ダメ、心の中に焦りが募っていく)

久(次はオーラス、私の親番)

久(このままでも上位三名には入れる)

久(でも、あの女には……)


京太郎『だけど、久ちゃんの隣にいる』

京太郎『隣にいて、支えるよ』



久(……あいつ、見てるのよね)

久(じゃあ、負けられないじゃない……!)


美穂子(……空気が変わった)

美穂子(また、見えなくなってる)

美穂子(まずいわ、上がられる前になんとかしないと……!)


久「リーチ」


美穂子(聴牌の気配に気付けなかった!?)

美穂子(まさか、理牌していない? 視線の動きですらブラフ?)

美穂子(現物がない……けど、比較的安全なのは――)トン


久「ロン」

美穂子「――っ」

久「メンピンに一発で5800ね」





『オーラスで親の和了、ですが点数は福路選手の方がリードしています』

靖子『この時点で全国出場は確定している。だが、トップ抜け以外は考えてないだろうな』

『竹井選手が一位になるまで上がり止めはないと?』

靖子『3900以上の直撃、5800以上のツモ……はたまた他家が追い落とすか』


靖子『なんにしても、勢いに乗ったあいつは強いぞ』



京太郎「……多分、次で最後だ」

まこ「部長……」

京太郎「大丈夫だ、きっと勝つさ」


京太郎(そうだろ、久ちゃん)





美穂子(点差は7000とちょっと)

美穂子(彼女の上がりはもちろん、他家からの直撃でもひっくり返りかねない)

美穂子(このまま堅実に守り抜けば……!)


美穂子「……」トン


久(点差は7000とちょっと)

久(もちろん対面以外だって油断できない)

久(でも、引っ込んだら勝ち取れない……!)


久「リーチ!」


美穂子(また聴牌していた……!)

美穂子(ダメ、鳴ける牌がない……ずらせない!)


久(待ち牌は二枚どころか三枚切れ)

久(引掛けでもないのに、こんな待ちを選ぶのはおかしいってのはわかってる)

久(でも、私はこれでやってきた。これでやってこれた)

久(ひねくれた私のひねくれた待ち……)

久(でも――)


久「――ツモ、2600オール!」


久(――上がっちゃうんだから仕方ないじゃない……!)





美穂子(点差は7000とちょっと)

美穂子(彼女の上がりはもちろん、他家からの直撃でもひっくり返りかねない)

美穂子(このまま堅実に守り抜けば……!)


美穂子「……」トン


久(点差は7000とちょっと)

久(もちろん対面以外だって油断できない)

久(でも、引っ込んだら勝ち取れない……!)


久「リーチ!」


美穂子(また聴牌していた……!)

美穂子(ダメ、鳴ける牌がない……ずらせない!)


久(待ち牌は二枚どころか三枚切れ)

久(引掛けでもないのに、こんな待ちを選ぶのはおかしいってのはわかってる)

久(でも、私はこれでやってきた。これでやってこれた)

久(ひねくれた私のひねくれた待ち……)

久(でも――)


久「――ツモ、2700オール!」


久(――上がっちゃうんだから仕方ないじゃない……!)





京太郎「久ちゃん、やったな!」

まこ「正直、久しぶりに震えました」

久「ありがと」

京太郎「どっか行くか? 今日は俺のおごりでいいぞ」

まこ「うちの店でもいいですよ」

久「うん……でも、その前に会っておきたい人がいるから」



美穂子「負けた……」

美穂子「全てを出したつもりだった……それでも負けてしまった」

美穂子「あの頃の上埜さんが……いえ、それ以上になって帰ってきていた」

美穂子「それに……」


久『リーチ!』


美穂子「私は、最後の最後で引いてしまった」

美穂子「でも彼女は前に出た」



華菜「先輩っ」


美穂子「池田さん……」

華菜「全国出場、おめでとうございます!」

美穂子「ありがとう、あなたも頑張ったわね。ベスト20入りじゃない」

華菜「先輩に比べれば全然だし」テレテレ

美穂子「ううん、私はあなたよりも先輩だから……きっと一年後はもっと上に行けるわ」

華菜「私、頑張りますっ」

美穂子「期待してるわ」


久「ちょっといい?」


美穂子「……竹井さん」

華菜「むっ」

久「二人きりで話したいことがあるの」

華菜「そういうのはまず華菜ちゃんに――」

美穂子「わかりました」

華菜「先輩!?」

美穂子「大丈夫、少しお話するだけだから、ね?」

華菜「う~、わかりましたよぅ」

久「じゃあ、行きましょ」

美穂子「はい」





美穂子「あの、それで話とは?」

久「今日は私の勝ち。これで一勝一敗ね」

美穂子「……はい」

久「麻雀は、だけど」

美穂子「……何が言いたいんですか?」

久「とぼけないでよ、京太郎のことよ」

美穂子「私は……」


久「あいつ、事あるごとにあんたのことばかりよね」

久「みほっちゃんみほっちゃんって……バカじゃないの?」

久「この前なんて、同じ部の私をほったらかしてあんたを慰めてたみたいだし」

久「はっきり言って、気に入らないわ……!」


美穂子「……」

久「何か言ったらどうなの?」

美穂子「私、だって……」



美穂子「京太郎さんは、口を開けばあなたのことばかり」

美穂子「久ちゃん久ちゃんって……」

美穂子「いつだってそう……あなたはいつも一緒にいられて、私は違う」

美穂子「私だって、気に入りません……!」


久「なによ、このっ」ガシッ

美穂子「いたっ……やめてください!」

久「あいつ胸が大きな子が好きだからね! どうせそれだけだろうけど!」

美穂子「なっ……!」

久「でも生憎とね! 一緒にいる時間はこっちのほうが長いんだから!」

美穂子「それがなんだって言うんですか! 付き合いの長さが全てじゃありません!」

久「――っ、黙れ!」

美穂子「何か言えって言ったのはそっちです!」


久「このっ!」

美穂子「なんですか!」





久「……ボロボロね」

美穂子「……お互い様です」

久「こうやってだれかと取っ組みあったの、久しぶり」

美穂子「私は初めてです」

久「バカみたいね……」

美穂子「本当に……」


久「……でも、なんかすっきりした」


久「ねえ、美穂子って呼んでいい?」

美穂子「じゃあ、私は久って呼んでもいいですか?」

久「もちろんよ」


久「負けないから……色々と」

美穂子「私も負けません……色々と」


久「……ぷっ」

美穂子「……ふふっ」




『二年、夏、全国へ』が解放されました

選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
秋、膝枕の日
冬、雪の降り始め
冬、年の初めに
冬、節分の前の日
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始
初夏、団体戦決着
初夏、縺れた糸
初夏、まこの苦労日記
初夏、ライバル

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係
優希の好物

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


現在選択可能エピソード

1・一年、三月、おもちと温泉と

2・二年、夏、全国へ

3・三年、初夏、合宿


>>+2

1で了解

今日のエピソードだけ見ると久が主人公以外の何者でもないですね
キャップとは川原で殴り合う的な展開を経て認め合ったわけですが

ともあれ、全国大会に入ったら登場人物が増えます
大阪の面白い顔の人とか、奈良の王者とか、マイル・シローズとか
あとは荒川ナースとか、セカンド幼馴染ですかね
当然、一年編で出会ったキャラも出る人は出ます
そしてこっちの苦労も増えるという仕様……

それじゃ、いい加減寝ます

もうちょっとしたらやります

スレタイに出てるにも関わらず、本編で登場しないヒロイン……

そんじゃ、投下します

時間軸はクロチャーの誕生日の後です



・一年、三月、おもちと温泉と


久「温泉?」

京太郎「一泊二日で家族で行こうってことになったんだけどさ、久ちゃんもどう?」

久「いや、思いっきり家族旅行でしょ」

京太郎「母さんはオッケーだって。むしろ一発かませって言ってたし」

久「かませって……」

京太郎「まぁ、そこはあんまり真に受けないでくれ」

久「あんたのお母さんも相変わらずね」

京太郎「最近の変化といえば、年齢の話題に敏感になったってところかな」

久「そうなの?」

京太郎「アラフォーって言ったら大騒ぎする」

久「……それで一回痛い目見てるんだから気をつけなさいよ」

京太郎「だな……で、どうする?」


久「うーん……今回はパス」



京太郎「なんだよ、久ちゃん来ないのか」

久「そっちが良くても、こっちが気にするの」

京太郎「まぁ、なら仕方ないか」

久「誘ってくれたのに悪いけどね」

京太郎「気にすんな。たしかに気まずい思いされたら元も子もないしな」

久「そういえば、カピバラはどうするの?」

京太郎「あー、それな」

久「もし良ければだけど、一日ぐらいだったら面倒見れないこともないけど」

京太郎「知り合いにたのもうと思ってたところだけど……うん、そうだな」


京太郎「じゃ、鍵渡しとくわ。はい」

合法的に合鍵ゲット……!



久「え?」

京太郎「なに不思議そうな顔してんだよ。あいつの世話の仕方、覚えてるよな」

久「そ、そりゃあね」

京太郎「なら大丈夫だな。なんかあったら近所の獣医さんに相談してくれ」

久「ん、わかった」

京太郎「それじゃ、そろそろ帰るな」


久「どうしよ……鍵、もらっちゃった」





京太郎「今更だけどさ、温泉ってどこに向かってるわけ?」

「奈良よ奈良。今なら桜も見れるだろうし」

「きっと温泉に入りながら桜が見れるぞぉ」

京太郎「もう予約が取れてるならいいけどさ」


京太郎「……ん? 奈良?」


「なあに? 奈良は気に入らない?」

京太郎「いや、それはいいけどさ……」

「ならいいじゃないか。あ、ついでに鹿も見ていこうか!」

「ナイスアイディアじゃない!」

京太郎「……うちにはもっと珍しいカピバラがいるだろうが」


京太郎(ま、奈良の温泉っていっても色々あるし……まさかな)





玄「あれ?」

京太郎「……ども」

玄「え、うそっ、なんでっ?」

京太郎「まぁ、普通に泊まりに」

玄「ど、どうしよ……」

京太郎「俺もまさかここだとは思わなかったよ」

玄「ふぇ……ま、まだ心の準備がっ」カァァ

京太郎「どうかした?」


玄「お、お姉ちゃーん!」ダッ




京太郎「……はい?」

「ダメよ? ちゃんと合意を得なきゃ」

京太郎「いや、なんもないから」

「夏休みに色々行ってたみたいだけど、あの子にもちょっかいかけたんでしょ?」

京太郎「違う!」

「おいおいダメだぞ? ちゃんと一人に決めないと」

京太郎「だから一人に決めるとかそういう話じゃないんだって!」

「父さんと母さんはそりゃドラマチックな出会いをだな」

「ねー」

京太郎「だぁーもう!」





宥「クロちゃん、どうしたの?」

玄「お、お姉ちゃんっ、私どうしよう!?」

宥「えと……とりあえず落ち着いて、ね? 深呼吸深呼吸」

玄「すー、はー、すー、はー」

宥「落ち着いた?」

玄「う、うん」

宥「それで、なにがあったの?」

玄「あのね……京太郎くん、来ちゃった」

宥「え?」

玄「どうしよう、この前灼ちゃんがあんなこと言うから……」

宥「うーん、それじゃあね――」


玄「えぇ!? そんなの無理だよ!」

宥「でも、せっかく来てくれたんだからおもてなししなきゃ」

玄「は、恥ずかしいよぉ」カァァ

宥「大丈夫だよ、私もお手伝いするから」

玄「本当に?」

宥「うん、みんなであったかくなろ?」


>みんなであったかくなろ?

エロい(確信)




京太郎「じゃ、風呂入ってくるわ」

「部屋風呂もあるんだぞ?」

「一緒にどう?」

京太郎「この年になって親と一緒に入れるか!」



京太郎「ったく、あの二人は……」

京太郎「アラフォーなんだからもう少し落ち着いてほしいよな」


玄「た、たのもう!」



京太郎「なんだ、道場破りか?」

玄「そうなのです……じゃなくて!」

京太郎「その様子だと大丈夫そうだな。さっきはいきなり走りだしてどうしたんだ?」

玄「それは……そ、それより、これから温泉に行くんですか?」

京太郎「部屋風呂じゃゆっくりできそうにないしな」

玄「そういうことならいいとこあるんですけど、どうですかっ」

京太郎「マジで? なら頼むよ」

玄「は、はいっ」

京太郎「……大丈夫か?」

玄「大丈夫なのです、おまかせあれなのです!」ガシッ

京太郎「うおっ」

玄「お姉ちゃん、私やるよっ」


やったぜ(ゲス顔)




京太郎「……なんか言われるままに入ったけど、これって部屋風呂だよな?」

京太郎「空き部屋みたいだし、確かに落ち着けるけどさ」

京太郎「まぁ、眺めも悪くないし、別にいいか」


玄「し、失礼しまーす」カラカラ


京太郎「……は?」

玄「お、お背中お流しします」

京太郎「待て、ちょっと待て!」

玄「え、嫌でした?」

京太郎「そうじゃない! なんか前にも似たようなことあったような気がするんだけど!?」

玄「や、やっぱりおもてなししなきゃって……」

京太郎「いやいやいや、前に言っとくべきだったけどさ、年頃の女の子がほいほい男と一緒に風呂に入るのはまずいだろ」

玄「そ、そんなぁ……」ジワッ

京太郎「うっ……」



京太郎(待て、どうしてこうなった?)

京太郎(そもそも俺は何もしてない、そうだろ?)

京太郎(俺はおかしなことは一つも言ってない、そうだろ?)

京太郎(だってのに……)


玄「うぅ……やっぱ私のじゃダメなんだよ。ダメおもちなんだよ……」イジイジ


京太郎(どうしてこんなに罪悪感が湧いてくるのか)

京太郎(なんだろう、素直にテンション上がってたあの頃が懐かしい……)


京太郎「……わかった、じゃあ背中流すだけな。それ以上は色々まずい」

玄「はいっ、私におまかせあれ!」

京太郎「……やっぱチェンジで」

玄「ひどいよっ」





京太郎「そういやさ、宥は元気? 今日は会えてないけど」

玄「お姉ちゃんも後で背中流しに来るって言ってたけど」

京太郎「ふーん……ってマジか!」ガタッ

玄「わっ」

京太郎「あのおもちがっ、バスタオル越しかよ!」

玄「……」

京太郎「悪い悪い、ちょっと騒いじまったよ」

玄「えっと、背中流してもいいですか?」

京太郎「ああ、頼むな」

玄「じゃあ、動かないで……」


玄「……えいっ」フニョン



京太郎「……ん?」

玄「んっ……き、気持ちいい、ですか?」

京太郎「スポンジ変えた? なんかすごく柔らかくて気持ちいいな、これ」

玄「そ、そうですか? じゃあ……んぁ、もっと頑張りますっ」

京太郎「うんうん、そんな感じで……なんか硬い感触が――」


京太郎「――って、なにやってんの!?」


玄「み、見られると恥ずかしいのです……」

京太郎「いやいやいや! もっと恥ずかしいことやらかしちゃってるだろ!」

玄「だ、だって、おもちが好きなら喜ぶかなって……」

京太郎「嬉しいか嬉しくないかで言えば嬉しいけど、それ以上に混乱してるんだけどなっ」

玄「あぅ……」

京太郎「わかった……とりあえず前を隠そうか。話はそれからってことで」

玄「は、はい――」ツルッ



玄「――あ」

京太郎「ちょっ――」


宥「クロちゃーん、遅くなってごめ――」


玄「お、おっきい……」マジマジ

宥「わぁ、クロちゃん大胆……」

京太郎「……おぅ」





京太郎「……ふぅ」


「どうした? すごい疲れた顔してるな」

「あ、もしかしてぇ……ハッスルしちゃったとか?」

「若いっていいなぁ」

「何言ってるのよ。私たちだって十分じゃない」

「もう一人作っちゃうか?」

「やだもう……あ、京太郎はちゃんと避妊しないとダメよ?」

「俺もまだおじいちゃんなんて呼ばれたくないからな」


京太郎「……もう、なんでもいいや」





玄「うぅ、私またやっちゃった……」

宥「でもあったかそうだったね」

玄「どうしてあんなことしちゃったのかな?」


玄(私のはお姉ちゃんほどじゃないけど、おもちって言ってくれたのに……)


玄「お姉ちゃんが羨ましかったのかな……」ポツリ


宥「クロちゃん?」

玄「ううん、なんでもないのです」



久「……あったかい」ギュッ

カピ「キュッ」

久「この家、だれもいないとこんなに広いのね」

カピ「キュッ?」

久「みんな、早く帰ってくるといいわね」

カピ「キュッ!」クゥ

久「お腹空いた? ちょっと待っててね……」




範囲安価取りたいけど、人いますかね?

それじゃあ、一年編の登場人物で好きなのをどうぞ
選べるのは>>319の通りです

下1~5

トキ
1年生編ってまだ続くの?

ダブらないってことはコンマ判定ですね
キャップと竜華は一回出たんで範囲は狭めです

怜:1-27
霞:28-54
美穂子:55-64
菫:65-90
竜華:91-0

直下で

竜華強い……

>>911
こういうのは二桁行く前で止める予定です
あくまで予定であって決定ではありませんが

『一年、秋、祭りの後で』が解放されました

選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
秋、膝枕の日
冬、雪の降り始め
冬、年の初めに
冬、節分の前の日
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ
三月、おもちと温泉と

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始
初夏、団体戦決着
初夏、縺れた糸
初夏、まこの苦労日記
初夏、ライバル

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係
優希の好物

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


現在選択可能エピソード

1・一年、秋、祭りの後で

2・二年、夏、全国へ

3・三年、初夏、合宿


>>+2

1で了解

こりゃ竜華にもフラグ立っちゃいますねぇ

ともあれおやすみなさい

ちなみに松実姉妹とは最後まではいってません

ちょっとだけやります
そんでその後スレ立てします

Aはないけど軽いBくらいだったらあったかも
よくよく考えたらあちこちに爆弾が……

それじゃ、投下します



・一年、秋、祭りの後で


京太郎「……zzz」


竜華「あれ、須賀くん寝ちゃった」

竜華「あない頑張ってたし、仕方ないか」


怜「……むぅ」


竜華「怜、起きたん?」

怜「竜華の浮気者ー」

竜華「浮気て……」

怜「男に膝枕許すとは……竜華やっぱチャラいー」

竜華「もう、またそれ?」

怜「つーん、どうせうちは捨てられた女やしー」

竜華「はいはい、また今度膝枕したるから」

怜「はい予約頂きましたっ」

竜華「にしても……」


京太郎「……」スー


竜華「男の人の寝顔って、案外可愛いかも」

怜「……竜華が女の顔しとる」





京太郎(あー、なんか柔くて気持ちいー)モミモミ


「ひゃっ」


京太郎(俺、寝てたんだっけ? あ、頭の上の方にも柔らかいものが……)モミモミ


「ちょっ……あんっ」


京太郎「ん?」パチッ

竜華「須賀くん、だめぇ……」

京太郎「……どういう状況?」モミモミ

竜華「と、とりあえず、揉むのやめてぇ」

京太郎「あ、はい」





京太郎「すみませんでした」

竜華「もうええよ。寝ぼけてたみたいやし」

京太郎「そう言ってもらえると助かるよ」

竜華「でも気をつけること。下手したら社会的に死亡やで?」

京太郎「まぁ、よく注意されるから気をつけるよ」

竜華「よく?」

京太郎「あ、いやなんでもない」

竜華「……須賀くんて恋人、おるの?」

京太郎「いる! ……って言えたら良かったんだけどな」

竜華「竹井さんはちゃうの?」

京太郎「いやいや、久ちゃんは幼馴染だから」


竜華「ふーん……なら良かったわ」



京太郎「え?」

竜華「だって彼女さんおったら色々問題やし、膝枕とか」

京太郎「そ、そうだよなぁ」


京太郎(危ない危ない、勘違いするところだった)

京太郎(たまにいるんだよなぁ、自覚なしにこういうこと言う子)


竜華「どうかしたん?」

京太郎「いや、外騒がしいなって」

竜華「今は後夜祭の真っ最中やからな」

京太郎「あー……悪いな、俺のせいで」

竜華「ううん、須賀くんの寝顔見れたし」

京太郎「……ぉう、マジか」

竜華「あ、そや……一緒に後夜祭どう?」

京太郎「いいのか? 俺、部外者じゃん」

竜華「うちのクラスの売上に貢献してくれたやん」

京太郎「まぁ、それもそうか。じゃあ行こうぜ」

竜華「ん、せやな……あ――」フラッ



京太郎「っと、大丈夫か?」

竜華「あ、足が痺れて……」

京太郎「動け……なさそうだな」

竜華「お願い、もうちょいこのままで……」

京太郎「わかった」


竜華「んっ、くぅ……だ、ダメぇ……」

京太郎「……」


京太郎(なんだろう、なんかエロい)

京太郎(痺れに耐えてるだけだよな?)


竜華(あかん、足、やばい……)

竜華(それに、須賀くんの匂い……)

竜華(なんかクラクラする……)



京太郎「……足、もう大丈夫か?」

竜華「……」ボー

京太郎「もしもーし」

竜華「……はっ、な、なに?」

京太郎「足、大丈夫かって」

竜華「う、うん」

京太郎「よし、じゃあ行こうぜ」

竜華「あ……ちょ、ちょいタンマ」

京太郎「ん?」

竜華「その……まだちょい痺れてるから――」


竜華「腕、貸してもろてもええかな?」





京太郎「……校舎、人いないな」

竜華「うん……みんな外に出とるから」

京太郎「俺らは外に出ないのか?」

竜華「こんなとこ、他の人に見せられへんよ」

京太郎「まぁ、傍から見れば腕組んでるただのカップルだからな」

竜華「し、仕方ないやん」カァァ

京太郎「わかってるよ。お、なんか始まるみたいだな」


京太郎「へぇ……花火か。すごいな」

竜華「うん……」


京太郎「……綺麗だな」


竜華「うぇっ!?」

京太郎「花火、綺麗だよな」

竜華「せ、せやな!」

京太郎「?」





久「つ、疲れた……」

セーラ「いやぁ、楽しかったなー」

久「こっちはヘトヘトなんだけど」

セーラ「案外タッグでもいけとるな、俺ら」

久「こっちはそっちに合わせてたから余計疲れたの」


怜「セーラぁ」


セーラ「ん? 怜、なにかあったんか?」

怜「竜華が、竜華がぁ……」

久「はぁ、少し休も……」


久「あ、花火」



言い忘れたけど、時間軸は『一年、秋、膝枕の日』の直後です
竜華の出番の増加は完璧安価とコンマのおかげですね

ところで、範囲安価取りたいけど人いますか?

それじゃあ、一年編の登場人物で好きなのをどうぞ
選べるのは>>319の通りです

下1~5

豊音:2
菫:2
美穂子:1

うーん、あねったいさんは一回出たから今回はSSSってことで

『一年、冬、画面の向こう側』が解放されました

選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
秋、膝枕の日
秋、祭りの後で
冬、雪の降り始め
冬、年の初めに
冬、節分の前の日
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ
三月、おもちと温泉と

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始
初夏、団体戦決着
初夏、縺れた糸
初夏、まこの苦労日記
初夏、ライバル

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係
優希の好物

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、三月、照との別れ

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


現在選択可能エピソード

1・一年、冬、画面の向こう側

2・二年、夏、全国へ

3・三年、初夏、合宿


>>+2

3で了解

今日はここまでだけどスレ立てしてきます

次スレ立てました

京太郎「俺が三年生?」咲「私だって幼馴染だもん……一応」
京太郎「俺が三年生?」咲「私だって幼馴染だもん……一応」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1428250237/)

しかし、幼馴染ネタがこれで打ち止め……

こっちは本編では使わないのでご自由にどうぞ
1000はよっぽど無理そうじゃない限り取り入れます

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月31日 (火) 15:07:16   ID: ltua1S8i

このSS続きが楽しみ
前スレのも全部読んだ

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