パックワールド 歌姫伝説(39)

パックワールド

パック「えっ?765プロのプロデューサーになって欲しい?」

スフィロス「その通りだ。あそこのプロデューサーがゴーストたちによって捕まってしまい、ビトレイアスの元に連れ去られてしまった。」

スパイラル「ビトレイアスの元に連れ去られたという事は、彼はゴーストになってしまったのでは・・・。」

カンファランス「残念ながらその通りだ。」

シリンドリア「そんな・・・。」

スフィロス「さらにビトレイアスは961プロと手を組み、765プロを潰そうと企んでいる。」

パック「それを阻止するためには、僕達が765プロのプロデューサーになるという事ですね。」

スフィロス「その通りだ。何としてでも奴等の野望を止めてくれ。」

パック・スパイラル・シリンドリア「はい!」

OP:PAC THIS WORLD!!!

翌日、765プロ

春香「もうすぐ新しいプロデューサーが来るんだね。どんな人なんだろう?」

千早「確かそろそろ来るはずだけど・・・。」

ギイイイ

律子「あっ、社長!」

高木「待たせたね。3人のプロデューサーを連れて来た。」

美希「3人?」

高木「入ってくれ。」

パック「はい。」

コツコツ

亜美「あっ!黄色と赤とピンクの人だ!」

真美「ひょっとして・・・、パック、スパイラル、シリンドリア!?」

パック「その通り。君達、良く知ってるね。」

亜美「へへーん。毎週パックワールドを見ているからね。」

伊織「パックワールド?何それ?」

真美「いおりん、知らないの?ゲームで有名なパックマン30周年プロジェクトの一環として、パックワールドというアニメが作られたんだよ。」

やよい「そう言えば、弟たちもそのアニメを見ていました!」

シリンドリア「見てくれてありがとう。」

貴音「ですが、貴方達はなぜこの765プロに?」

パック「君達のプロデューサーがゴーストたちによって捕まってしまったのは知ってますか?」

響「うん。ニュースで見たぞ。」

美希「それで、ハニーはどうなったの!?」

スパイラル「残念ながら彼はゴーストになってしまった。もう元に戻る事も出来ない。」

美希「そんな・・・。」

シリンドリア「それだけじゃないわ。ビトレイアスという悪い奴が961プロと手を組み、765プロを潰そうと企んでいるの。私達はそれを阻止する為、765プロのプロデューサーになる事になったの。」

貴音「そうですか・・・。961プロ、まさか悪人と手を組んでいたとは・・・。」

スパイラル「で、その961プロってどのような事務所ですか?」

高木「961プロは我が765プロのライバルとなる大手芸能事務所だ。その社長である黒井崇男は従弟の順一朗が理想とする「絆」を嫌い、「孤独こそが人を強くする」という思想を持っている。」

パック「孤独が人を強くするなんて・・・、普通は考えられないな。」

律子「そのため961プロにはプロデューサーが一人もおらず、また別プロダクションとの交流も控えるようにスタッフ並びにアイドルに徹底させているの。」

高木「他のプロダクションの中でも特に765プロには敵意を持っており、悪いガセネタを所属アイドルに吹き込むなどの悪質なことをする他、頂点に立つためには卑怯な手段も厭わない、という考えも持つ。」

シリンドリア「そんな!いくら何でも酷すぎるわ!」

千早「ええ。私もそれによって765プロを去ろうと考えていた事もあったわ。でも、春香のおかげで立ち直る事ができたけどね。」

パック「そうだったのか・・・。」

響「うん。で、ビトレイアスってどんな奴さ?」

パック「ビトレイアスはネザーワールドの支配者で、パックワールドの征服を企んでいる。自身が司令官だったころ、パックワールド第1次世界大戦で反乱を起こしたが、敗北し捕えられ魂をネザーワールドに送りこまれたんだ。」

あずさ「まあ・・・。」

伊織「961プロもそうだけど、ビトレイアスも酷い奴ね。」

やよい「そうだね。私はあんな人たちを絶対に許さない!」

パック「もちろん僕達も同じだ。何としてでもビトレイアスと961プロの野望を終わらせよう!」

春香達「おう!!!」

雪歩「で、そのネザーワールドってどんなところですか?」

スパイラル「ゴーストたちがたくさんいるとんでもない場所さ。」

雪歩「ひっ!」ビクッ

ガシッ

シリンドリア「あら?スコップなんか持ってどうしたの?」

真「雪歩は怖がったり、落ち込んだりしてしまうと地面に穴を掘って埋まりたがる癖があるんだ!」

シリンドリア「ええっ!?」

雪歩「穴掘って埋まりますー!!」ザッザッ

スパイラル「お、落ち着いて!」

パック「そうだよ!僕達が付いてるから!」

ワーワーギャーギャー

伊織「ハァ・・・。こんなんで大丈夫かしら・・・。」

あずさ「大丈夫よ。彼等なら私達のピンチを救ってくれるわ。」

貴音「ええ。それに彼等には只ならぬ力を持っております。今は彼等を信じましょう。」

伊織「・・・そうね。考えても仕方がないし。」

一方、961プロは・・・。

黒井「というわけで、君にはジュピターのプロデューサーを務めさせてもらうが、異存はないか?」

バットラー「大丈夫です。このような仕事はやってみたかったので。」

ビトレイアス「失敗は許されないぞ。分かったか?」

バットラー「はい。」

フワフワ

ビトレイアス「しかしあいつ等がプロデューサーになるとは意外だったな。」

黒井「で、その対策方法は考えているのか?」

ビトレイアス「心配無用。そのことについてはバトックスが考えている。」

黒井「そうか。なら彼に期待するとしよう。」

数日後

パック「ここはもう少し動きを良くした方がいいと思う。」

シリンドリア「そうね。もう一回行くわよ!1、2!」パンパン

キュッキュッ

伊織「ふーん。なかなかいい指導をするわね。」

響「おかげでダンスの腕もあがってきたぞ。」

春香「そうね。歌唱力は助っ人のピンキーちゃんに手伝ってもらってるし。」

パック「ゴーストだけど、僕の味方だからね。」

スパイラル「特にピンキーはパックに好意を持っているからね。」

ピンキー「そういう事。」ヒュン

春香「あっ、ピンキーちゃん。」

フワフワ

真「あっ、インキー!」

インキー「バトックスが1週間後に行われる竜宮小町のライブを滅茶苦茶にしようとしている。彼は大量のゴーストをそちらに向かわせるつもりだ!」

亜美「ええっ!?」

パック「ついにビトレイアスが動き出したか。だったら僕達もそのライブに行くよ!」

春香「私達も行くよ!」

パック「ありがとう。味方は多い方が心強いからね。」

伊織「私達のライブを滅茶苦茶にされちゃたまらないわ!すぐに対策会議を開きましょう!」

パック「そうだね。けど、ゴーストを食べられるのは僕だけ、退治できる武器はスパイラルとシリーしか持っていないし・・・。」

カンファランス「心配無用。こんな事もあろうかと、彼女達のためにアイテムを作ったからな。」

スパイラル「カンファランス博士!ファズビッツまで!」

ファズビッツ「ギャウギャウ!」

グラインダー「モチロン、私モイマスヨ。」

シリンドリア「グラインダーまで!」

小鳥「で、新しく開発された武器とは?」

カンファランス「これだ。」コトッ

千早「腕時計?」

カンファランス「そう。腕時計型の強化アイテムだ。これを押す事で戦闘態勢はもちろん、君達の能力も解放される。」

春香「なるほど。では、早速試してみましょう。」

パック「そうだね。で、誰が最初にやる?」

春香「私がやります!」

カンファランス「では、セットしてくれ。」

カチャカチャ

春香「セット完了。能力、発動!」ポチッ

ギュイーン、パアアアアア

カンファランス「ふむ。春香君の能力は飛行能力だ。フェザーカッターなどの技を出す事ができるぞ。」

美希「けど、間違えてミキ達に当たりそう・・・。」

春香「だ、大丈夫だって!皆には絶対に当たらないようにするから!」アタフタ

千早「次は私ね。能力発動!」ポチッ

ギュイーン、パアアアアア

千早「雷の能力ね。なかなか悪くないわ。」

雪歩「次は私ですね。能力解放!」ポチッ

ギュイーン、パアアアアア

真「雪歩は大地の能力か。確かに雪歩は穴掘りが得意だからね。」

雪歩「まさか自分の特技が能力になるなんて思いませんでした。」

真「次はボクだね。能力発動!」ポチッ

ギュイーン、パアアアアア

真「格闘能力か。ボクにぴったりだね。」

あずさ「じゃあ、次は私ね。能力解放!」ポチッ

ギュイーン、パアアアアア

あずさ「あら。エスパー能力ね。しかもテレポートなどの技もあるわ。」

春香達「!?」

スパイラル「どうしたんだい?」

やよい「言い忘れましたが、あずささんは極度の方向音痴なんです!もしテレポートを使ったら・・・。」

スパイラル「嫌な予感がするね・・・。」

やよい「そうとしか考えられません。じゃあ、次は私がやります。」

カチャカチャ

やよい「能力解放!」ポチッ

ギュイーン、パアアアアア

やよい「炎の能力か・・・。これなら家事も少しは楽になるかな。」

伊織「でも、あまり無理はしないでね。」

やよい「分かってるよ。伊織ちゃん。」

伊織「次は私ね。能力解放!」ポチッ

ギュイーン、パアアアアア

伊織「闇属性か。まあ、小悪魔的存在だしね。」


美希「次は美希なの。能力発動!」ポチッ

ギュイーン、バリバリバリバリ

美希「雷属性か。美希にはぴったりの能力なの。これなら安心して昼寝もできるし。」

律子「能力を使って昼寝をするな!」カキーン

美希「ごめんなさいなのー!」ヒュルルルル

響「次は自分さ。能力解放!」ポチッ

ギュイーン、パアアアアア

響「おっ。水能力か。まあ、自分は沖縄出身だし。」

貴音「最後は私ですね。封印されし能力よ、解放せよ!」ポチッ

ギュイーン、パアアアア

貴音「氷の能力・・・。私の印象にピッタリですね。」

パック「あとはその力をうまく使いこなせるかだね。これ等の能力を駆使して、明日のライブは絶対に成功させよう!」

春香達「おー!!!」

そして、ライブ当日

ワイワイガヤガヤ

律子『ゴースト達の反応は?』

スパイラル「大丈夫。まだ来ていない。恐らく来るとしたらライブが始まってからだろう。」

律子『分かったわ。来たら合図を送るわ。』

スパイラル「ああ。」

ピッ

シリンドリア「来るとしたらライブが始まってからか・・・。開始まであと5分ね。」

パック「そうだね。春香達は右側。千早達は左。真美達は律子さんと共に行動をしている。しかもステージは野外。この場所ならゴーストが来てもおかしくないだろう。」

スパイラル「確かにその通りだ。とんでもない結果にならなきゃいいけど・・・。」

5分後、ライブが始まった。

ワーワー

シリンドリア「すごい人気ね。私もアイドルになりたかったな・・・。」

パック「大丈夫だって。シリーもその内アイドルになれる日が来るからさ。」

スパイラル「そうだよ。だから自信を持ちなって。」

シリンドリア「2人共・・・。」

春香『大変!ゴースト達がこっちの方角から来たよ!』

パック「分かった!すぐに出動するぞ!」

春香達『了解!』

タタタタタタ

ライブ会場から離れた場所

ゴーストA「あれがライブ会場か。765プロの人気を下げるためにも絶好のチャンスだ。」

ゴーストB「奴等の驚いた顔が浮かび上がるぜ。」

春香「誰の驚いた顔ですって?」

ゴーストC「決まってるだろ?アイドル達の・・・って、ええ!?」

ババーン

ゴーストA「な、何でアイドルたちがここにいるの!?しかも空を飛んでいるし!」

パック「言い忘れていたけど、彼女達は能力を持っているんだ。君達ゴーストに対抗するための能力をね!」

ゴースト達「ゲゲーッ!!」

ヒュンヒュン

春香「いっけー!フェザーカッター!!」ヒュンヒュン

ブスブスブス

ゴーストD「いでー!!」

千早「サンダーボルト!」ドッゴーン

ゴースト達「ギャアアアアアアア!!」

貴音「絶対零度!」バッ

カッキーン

響「おお・・・。大量のゴースト達を凍らせた・・・。」

貴音「面妖な・・・。」

真「そこだ!」バキィ

雪歩「えーい!」ゴチーン

美希「プラズマキャノン!」ドガガガガ

パック「皆!ゴースト達をこちらに!」

響「分かったさー!アクアウェイブ!」ドドーン

ゴースト達「うわああああああ!!」

パック「いっただきまーす!」バッ

パクパクパクパクパクパクパクパク

パック「うげっ。」ポイッ

フワフワフワフワ

パック「よし。これで大丈夫だ。残りのゴーストは?」

雪歩「これで全部です!」

スパイラル「そうか。会場の方は大丈夫かな?」

ギュイーン

やよい『こちらやよい。ステージの方にはゴーストは来ていません。』

パック「良かった~。これでライブは大丈夫のようだね。」

千早「けど、またゴースト達が来る可能性もあるわ。油断しないで。」

春香「そうだね。それじゃ、戻ろうか。」

ギュイーン

961プロ

バトックス「何!?失敗しただと!?」

ゴーストA「はい・・・。パック達だけでなく、アイドル達までゴーストに対抗できる能力を身につけていました・・・。」

バトックス「どうやらカンファランスの仕業のようだな。」

ビトレイアス「こうなったら売り上げで勝負するしかない!バットラー!」

バットラー「分かっております。ガンガン宣伝すればこっちの物ですから。」

ビトレイアス「そういう事だ。バトックスは最大兵器を完成させてくれ。我々がピンチになった時、それを使うからな。」

バトックス「はっ!」

黒井「最大兵器?」

ビトレイアス「完成した頃にお見せしよう。765プロの連中だけでなく、パック達も叩きのめす最強の兵器を・・・!」

ライブから数日後、765プロの人気はすごく高まっていたのだ。

パック「あのライブから数日しか経っていないのに、まさかこんなにも成長するなんて・・・。」

真美「そのおかげで私達にも多くの仕事が出回って来たんだよ。」

亜美「兄ちゃん達がいてくれたからこそ、今の私達がここにいるんだよ。」

パック「そう言われると照れるな。」

シリンドリア「次の仕事が入ったわ。今度はCM出演よ。」

亜美・真美「はーい!」

パック「このままこんな日々が続ければいいんだけど・・・。」

スパイラル「ビトレイアスは黙っているわけにはいかないからな・・・。」

そんなある日の事・・・。

パック「CDの売り上げも順調。あとは・・・。」

バタン

響「あれ?インキー、どうした?」

インキー「大変だ!テレビをつけてくれ!」

ブリンキー「テレビ?」

ピッ

テレビ「えー、それでは今回のシングルランキングで見事一位を獲得した『Jupiter』で、『ゴースト・マジック』です!どうぞ!!」

クライド「そんな!貴音のフラワーガールを抑えての一位だなんて!」

スパイラル「ついに961プロが765プロを潰しに向かい始めたか。これは大変な事になりそうだ。」

テレビ「ありがとうございましたー!……と、ここでなんと『Jupiter』のみんなから重大発表があるそうです!」

冬馬「みんな!今回の新曲は俺たちの伝説の序章に過ぎない……。」

北斗「そう……僕たちはここに『三か月連続シングルリリース』を宣言するよ!」

ブリンキー「なんだって!?」

クライド「確か来月は伊織のシングルが発売されるそうだね。」

インキー「バットラーの奴、大胆な手口でかぶせてきたか。」

パック「このままだとまずいな。何とか方法を考えないと・・・。」

それから1か月後・・・。

シリンドリア「結局、彼等は今月もシングルランキング一位の座を不動の物としているわ。」

パック「でも、このまま負け終わるのは絶対に嫌だ!」

響「そうだぞ!自分、このまま引き下がりたくないぞ!」

春香「私も……正面から立ち向かって勝ちたいです!」

亜美・真美「そうだよ!負けたままでいいわけないじゃん!」

スパイラル「もちろんだ!三か月連続一位を阻止するためにも、僕達が力を合わせて戦うしかない!」

シリンドリア「けど、向こうはかなりの勢いをつけている……勝つのは容易じゃないけど、貴方達ならきっとできるわ。」

ピンキー「それにここで勝つ事ができれば、かなり人気を集められる。連続トップを抑えての勝利だからね。」

パック「皆で力を合わせて961プロに勝つんだ!頑張ろう!!」

春香達「はい!」

961プロ

黒井「フハハハハ!君のおかげで『Jupiter』の人気はかなりのものだよ。」

ビトレイアス「ヘヘン!わしにかかればこんな物だ。」

バトックス「ビトレイアス様、最大兵器を完成しました。」

ビトレイアス「おお、これはご苦労。では、その最終兵器を。」

バトックス「ははっ。」

コツコツ

ビトレイアス「これが最大兵器、765プロのプロデューサーをゴーストにした後、それを強化した『アンリミッツ』だ。」

黒井「765プロのプロデューサーをゴーストにするとは・・・。実に見事としか言いようがない。」

ビトレイアス「もし、ピンチになったらそれを使ってくれ。765プロの奴等はショックを隠し切れないだろう。」

黒井「分かった。そうするとしよう。」

冬馬(あいつ等、いったい何を考えているんだ?)ヒソヒソ

北斗(さあ・・・。)ヒソヒソ

新曲発売日

パック「曲は完成したし、アイドル達も精一杯やってくれた。あとは結果のみだ。」

春香「ええ。大丈夫かな・・・。」

「さあ、今週のシングルランキングはぁ?!」

ジャラララララララ ジャン!!!!!

1位『虹色ミラクル』765プロ 220万枚
2位『ファンタジスタロマンス』CINDERELLA PROJECT 210万枚
3位『ブラックドリーマー』Jupiter 130万枚

パック「おお!」

ビトレイアス「な!?」

黒井「ば、バカな・・・。こんな事が・・・。」

美希「皆!765プロのCD売上が激増しているの!」

パック達「ええっ!?」

スキーボ「まっ、クラスメイトがプロデューサーだからな。これは買わなきゃいけないし。」

ブレイシス「シリーがプロデューサーをしているって聞いたら、黙っちゃいられないわ!」

スフィーリア「パックは頑張っているからね。応援したくなっちゃうよ。」

千早「すごい……一気にダブルミリオンを超えたわ。」

貴音「みんな、私たちの歌を支持してくれているのですね……。」

黒井「バカな……こんなことがあってたまるか……ッ!」

パック「どうやら負けを認めた方がいいんじゃないの?それに346プロにまで負けているしね。」

黒井「クソ……ッ!これでJupiterは765プロ、CINDERELLA PROJECTより人気がないというイメージが定着した! ビトレイアス、すぐにあれを!」

ビトレイアス「分かった!バトックス!」

バトックス「はっ!行け、アンリミッツよ!」

ギュイーン

パック「な、なんだあのゴーストは!?」

春香「ぷ、プロデューサー!?」

シリンドリア「ええっ!?あのゴーストが貴方達のプロデューサーなの!?」

アンリミッツ「我が名はアンリミッツ。憎き765プロを倒すために生まれた存在だ。」

真「そ、そんな・・・。」

美希「ハニー、本当に美希たちの事を忘れちゃったの!?」

アンリミッツ「ゴーストになった時点でね。貴様等には死をくれてやろう!」バッ

パック「こうなった時点でプロデューサーは元に戻れない。残る選択肢は只一つ・・・。」

美希「戦って倒すしかない!」

パック「その通りだ!皆、行くぞ!」

春香達「おう!!!」ダッ

アンリミッツ「ギガブラスター!」ドゴオオオ

ドッカーン

貴音「す、すごい威力ですね・・・。」

ビトレイアス「だーっはっはっは!アンリミッツは完全武装もしているのでね!いくらお前達があがこうとも無駄だ!」

ドゴーンドガーン

卯月「きゃあああああ!こっちにミサイルが来たー!!」

凛「くっ!」

千早「サンダースラッシュ!」ズバァ

ドッゴーン

卯月「あ、ありがとうございます・・・。」

千早「貴方達は早く逃げて。ここは私達で何とかするわ。」

凛「すまない。だが、私達も力になりたい。」

千早「でも、能力を持っていない貴方達が戦うのは・・・。」

未央「大丈夫。私達にはこれがある!」バッ

千早「そ、その腕時計は・・・!」

貴音「氷弾!」ドギュン

響「ジェットハリケーン!」ギュオオオオオ

キンキン

響「き、効いてない!?」

ビトレイアス「アンリミッツは完全無敵の防御を誇っているからな。」

亜美「いくら何でもずるいよー!」

真美「そうだそうだ!」

ビトレイアス「やかましい!アンリミッツ、止めを刺せ!」

アンリミッツ「了解。」

ギュイーン

春香「ひえーっ!こっちに来たー!!」

伊織「春香!」

卯月「スターブレイド!」ズバアア

アンリミッツ「ぐおっ!」

春香「へ?」

パック「い、今の一撃で完全無敵の防御が破壊された・・・。」

卯月「大丈夫?」

春香「卯月ちゃん!」

凛「それだけじゃない。私達も戦う。」

小鳥「CINDERELLA PROJECTの皆まで!どういう事!?」

千早「彼女達はカンファランス博士からアイテムを授かったんです。もしもの為に役立ってくれって。」

バトックス「カンファランスのやつめ・・・。」

莉嘉「舞台をぶち壊しにした罪は重いわよ!レイジング・エアー!」ドギューン

蘭子「グリモアールの裁き!」ズバアアアア

アナスタシア「シベリアン・ブリザード!」ヒュンヒュン

きらり「そーれ!」ドガッ

杏「ほい。」バゴッ

アンリミッツ「ぐぐ・・・。こ、こんな奴等に俺がやられるなんて・・・。」バチバチ

黒井「おい!アンリミッツが爆発するぞ!」

ビトレイアス「ええい!撤退だ!」

みく「そうはさせないにゃ!乱れ引っ掻き!」バリバリバリ

黒井「くっ!」

ビトレイアス「いてー!!」

パック「最後は僕が叩き壊す!」バッ

ドゴーン

アンリミッツ「機能、完全停止・・・。止めてくれてありがとう・・・。765プロの皆・・・。」

春香「・・・!!」

ドゴーン

春香達「プロデューサァァァァァァァァ!!!」

黒井「アンリミッツが破壊した・・・。」

ビトレイアス「ええい!行け、ゴースト達よ!」

ウオオオオオ

パック「よし!皆、パワーベリーを食べてくれ!」ヒュン

パシッ

春香「OK!」

パクッ

あずさ「全員、食べたわ!」

パック「さあ、ゴースト退治の始まりだ!」

ヒュンヒュン

黒井「我々は今の内に・・・。」ダッ

ボガッ

黒井「ぐほ・・・。う、裏切り者が・・・。」

ドサッ

ビトレイアス「げっ!Jupiter!」

冬馬「さっきから怪しいと思ったら、やっぱりこういう事だったのか。」

北斗「悪いが、俺達は961プロを抜け出すぜ。」

翔太「あとは自分でどうにかするんだな。」

パック「ありがとう、Jupiter。」

冬馬「勘違いするな。俺達は正々堂々と戦いたかっただけだ。んじゃ、こいつは警察に引き渡しておくぜ。」

パック「ああ。頼んだよ。」

コツコツ

バットラー「ビトレイアス様。今回の作戦も失敗でしたね。」

ビトレイアス「笑ってる場合か!すぐに撤退するぞ!」

バットラー「はいはい。」

貴音「そうはさせません。」スッ

ビトレイアス「ゲッ!」

貴音「絶対零度!」バッ

カチコチカチコチ

ビトレイアス「こ、氷漬けにされた・・・。」

バットラー「体が動かない・・・。」

バトックス「助けてくれ・・・。」

貴音「しばらくはそのままにしておきましょう。」パンパン

スパイラル「氷の能力を完全に操る事に成功したそうだな・・・。」

シリンドリア「え、ええ・・・。」

バクバクバクバク

春香「残りのゴーストはあとわずか!パッキー、お願い!」

パック「分かった!」ダッ

バクバクバクバク

パック「うげっ。」

フワフワフワフワ

ブリンキー「これでゴーストは全て全滅!」

クライド「無事にステージを守りきる事ができたね!」

美希「うん・・・。けど、ハニーが・・・。」ウルウル

春香達「・・・。」ジワッ

パック「確かに前プロデューサーは死んでしまった。けど、僕達がついている。」

スパイラル「その通り。プロデューサーの死によって、ここから新たなスタートが始まるんだ!」

シリンドリア「元気を出して。会場の皆も待っているわ。」

ワアアアアアア

春香「・・・そうだよね。こんなところで落ち込んじゃダメだよね。」

美希「ハニーが死んだのは確かに悲しい・・・。けど、ファンのためにもしっかりしないと!」

パック「そうこなくっちゃ!」

卯月「私達も765プロに負けないように、しっかりしないと!」

凛達「おー!!!」

「OK!やっぱりアイドルはこうでなくっちゃ!皆、盛り上げていこうぜ!!」

イエーッ

ED:M@STERPIECE(765プロ&CINDERELLA PROJECTwithパック、スパイラル、シリンドリア)

翌日

961プロダクション社長逮捕、961プロ倒産へ

高木「まさかあそこまで悪化していたとは思いませんでしたな・・・。」

スフィロス「ええ。おかげで961プロの妨害はもちろん、ゴースト達も当分悪さをしなくなるでしょう。」

高木「そうですね。黒井社長の妨害が入ってくることはもうないだろうけど、なんとなく寂しい気もしますな。」

一方、ネザーワールド

ビトレイアス「早く氷を溶かしてくれ!」

ゴースト達「は、はい!」

バタバタ

ビトレイアス「うう・・・。もうアイドルなんてこりごりだ・・・。」

~完~

以上でこの小説は幕を閉じます。最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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