高垣楓「楓のグルメ」 (56)

設定及び注意点
1.楓さん主演のドラマ。楓さんは本家と同じく雑貨商を営んでいる。
2.筆者は無心で飯を食べるタイプなので、文中の表現が乏しい。
3.楓さんが、酒を呑まない。(以下 その理由)

モバP「楓さん、ドラマの仕事持ってきましたよ!主演です」

楓「まぁ……気合が入ります。ところで、ドラマの中でお酒は飲めますか」

モバP「ああ、主人公が下戸って設定なので、無理です」

楓「は?」

モバP「いや、設定上そこは譲れないと先方から」

楓「お酒が呑めないなんて……酷です……残酷です」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422591813

第一話「港区 神谷町 南インドカレー店のビュッフェランチ」

高垣楓(神谷町……東京タワー。やっぱり、東京タワーの方がシンボルって感じするわね)

楓(む……もう十二時だわ。仕事を早く終わらせて、お昼にしましょう)

時間や社会に捕らわれず、幸福に空腹を満たす時

束の間、彼女は自分勝手になり、自由になる。

誰にも邪魔されず、気を遣わずにモノを食べるという孤高の行為

この行為こそが、現代人に平等に与えられた最高の癒しと言えるのである。

「楓のグルメ」

楓(さて、待ち合わせ場所は愛宕神社だったわね。ああ……ここか)

楓(出世の石段か……生憎、サラリーマンじゃないけれど、ゲン担ぎに一つ気合を入れて登ってみましょうか)

楓「はぁ…はぁ……ふぅ」

楓(結構長い石段だったわ。そして、二つ目の鳥居……依頼人はすぐそこね)

楓(折角だから、少し愛宕様にお参りでもしていこうかしら)

楓(手水舎で口と手を洗って……参道を歩いて)

楓(社殿ね。確か……二礼二拍手一礼だったかしら)

パン パン

楓(良い駄洒落を思いつけますように……と)

楓(参拝も終わったし、そろそろ依頼人の所に……)

依田芳乃「おおー、そなたはー」

楓「あっ……どうも。依田芳乃さんでしたね」

芳乃「はいー、わたくしが依田はー芳乃でしてー」

楓「どこか落ち着けるところで、商品をお渡ししましょうか」

芳乃「そうですねー」

楓「さて……こちらがご注文の商品です。ご確認願えますか?」

芳乃「むおー、これでございましてー。この柄ー、この艶ー、音も大変良さそうですねー」

楓「気に入って頂けましたか」

芳乃「望み通りでしてー。いやー、社まで来ていただいて、申し訳ありませんねー」

楓「いえいえ……お客様の元に商品を届けるまでが仕事ですので」

芳乃「商人の鏡ですねー。ところで参拝はいたしましてー?」

楓「はい、ここに来てすぐ」

芳乃「それは良いのでしてー。では、わたくしはこれでお暇させていただきましてー」

楓「はい、また何かありましたら、ご連絡を」

楓(何だか変わった子だったわね。神社に馴染んでるというか……む)

楓(十二時半……時間を意識し始めたら)

楓(お腹が……減った)

スタスタ

楓(駅に戻るまでに何か美味しそうなものを見つけよう……)

楓(ラーメンって気分じゃないし……ソフトクリームも美味しそうだけど……お昼に食べるものじゃないわね……牛丼は安直すぎるし……とすると)

楓(パスタと……カレーか……)

楓(パスタは……橘のイチゴパスタ……地雷臭がするわね。とするとカレーなんだけど……ビュッフェスタイルか……お腹も空いてるし、ここにしよう)

店員「イラッシャイマセ」

楓(店員は、皆インドの人なのかしら……いきなり本格的だわ)

店員「オヒトリサマで?」

楓「はい、一人です」

店員「ゴアンナイイタシマス」

楓(さて……店員もそうだけど、他のお客もインド人……日本人が少数派……新鮮だわ)

楓(さぁ……早速、食べましょうか)

楓(おおっ、カレーが沢山、より取り見取りだわ……それに皆、いい香りだわ……期待に胸が膨らむわ)

楓(カレー用のお皿は二つまで……成るほど、これだけカレーがあると一気に取って食べたくなっちゃうから、お皿が無くなっちゃうものね。……さてと)

楓(ご飯はサフランライスかしら……あとは……なんじゃこりゃ)

楓(ケララパロタ?ナンより重い……厚いクレープみたいだわ。取りあえず二枚取っておきましょうか)

楓(カレーはとりあえず……ジンジャーチキンカレーと……ベじ…はいどばら?良く分からないけれど野菜カレーみたいだからこれにしましょうか。一先ず、このくらいで)

楓「よし……頂きます」

楓(ケララパロタをまずは食べてみよう。チキンカレーに漬けてっと)

楓「あむ…はむ…あぐっ」

楓(美味しい……辛いけど、辛いだけじゃない。スパイスの奥深さってものを感じるわ)

楓(それに……ケララパロタも最初見たときは何じゃこりゃと思ったけど……いいじゃないか)

楓(普段見かけるナンとは違って、少し重くて密度があるけれど……歯ごたえがあって、モチモチしてる……。そして……カレーともよく合う)

楓(ナンだけじゃない。新しい発見をしたわ)

楓(ベジカレーの方も、おおっ……カレーというよりはスープって感じだけど……味は濃厚でしっかりスパイシー……なるほど、インドにベジタリアンが多い理由が分かるわ)

楓「ふぅ……まだ足りないわね」

楓(今度は、このチリチキンみたいなやつと…モグラヒチキン……モグラカレーと)

楓(さっきから気になっていた君にしよう。ワダくん。ドーナツみたいだけど変な名前だ)

楓(さぁ……第二戦だ)

楓(まずはチリチキンから……)

楓「うん……いいじゃないか、いいじゃないか」

楓(想像通りの味だわ……うん、辛い。食が進む)

楓(さて……次はワダ君にしよう。まずはカレーにつけないで一口……)


楓「んっ……これはこれは」

楓(ドーナツみたいだからパン生地かと思ったけど……フワフワしてる。ゆるふわだ……ゆるふワダ。ふふっ……)

楓(さぁ、今度はカレーに浸けて……モグラカレーにしよう)

楓(ほぉ……モグラカレーも侮れない味だ……カレー軍団の中でもしっかり個性を確立してる。辛みが強く……そして鶏肉が柔らかい)

楓「んふふっ……」

楓(さぁ、残りのカレーを制覇しよう。……ラストスパートだ)

楓(サフランライスを多めに持って……ワダを一つ……ワダのお供には、この狙ったかのように置いてあるサンバルカレー……そしてライスにはモグラカレーをどばぁーっと)

楓(よし……完璧だ)

楓「はむっ……がつ……あむ…」

楓(ライスにカレー……ライスカレー。まさに王道を征く味だ……美味しい)

楓(サンバルカレーはどうかしら……うん、優しい味だ。お豆のカレー……オクラも入ってるわ……いいぞぉ。ワダとの相性も抜群……ナンに負けてないぞ)

楓(いいなぁ……このお店。どれを食べてもスパイシーで……辛いだけじゃない奥深さを感じる)

楓(あと一巡できそうだけど……残してしまうとマズい。これで終わりとするか……)

楓「……ご馳走さまでした」

楓(会計はこのレジでするのね……あっ!!)


楓(タピオカ……デザートがあったのか……くぅっ……惜しい、ただただ惜しい)

楓(ごめんなさい……今度来るときは忘れないわ)

楓「ふぅ……」

楓(南インドカレー……香辛料に彩られた良いお昼だった)

楓(タピオカ……必ずまた来るわ)

楓(さぁ……午後の仕事も頑張るぞ……)

CM「ちゅ」

ちひろ「大体、名アイドルはワンテイクOKですよね」

監督「よく聞きます」

のあ「私も、テイクワンに最も集中するから……任せなさい」

のあ「……では、始めましょうか」

脚本「マンションはチヒロハウス」

のあ「へぇ……チヒロハウスはちひろの会社なのね……」

監督「ニュアンスは、のあさんにお任せします。テイクワンよーい!」

カチッ

のあ「マンションも……チヒロハウチュ」キリッ

ちひろ「…………」

スタッフ「…………ちゅ?」

監督「のあさん……今、微妙にハウスがハウチュに……」

のあ「だって……」

のあ「ハウチュ」「ハウチュ」キリッ 「ハウチュ」ドヤッ

ちひろ「……あはは」

のあ「もういい。もう一回やりましょう」

監督「ありがとうございます!」

のあ「ハウスッ……!ハウスッ!」

監督「では、テイクツーよーい!」カチッ

のあ「マンションも……チヒロハウチュ」

監督「なんで……チヒロハウチュなんだ……」

のあ「…………っ」

マンションもチヒロハウチュ

第二話「新宿区 高田馬場のロシア料理」

楓(初めて降りたけど……学生がいっぱいね)

楓(電車に乗っている間にも、いろいろな学校が見えたし……学生街なのかしら)

時間や社会に捕らわれず、幸福に空腹を満たす時

束の間、彼女は自分勝手になり、自由になる。

誰にも邪魔されず、気を遣わずにモノを食べるという孤高の行為

この行為こそが、現代人に平等に与えられた最高の癒しと言えるのである。

「楓のグルメ」

スタスタ

楓(ビッグボックス……歓迎しよう!盛大になっ)

楓(と遊ぶのはこれくらいにして、早く仕事を済ませてしまいましょう)

楓(三丁目……この喫茶店か……シーサイドキャット)

ガチャリ

高峯のあ「いらっしゃいませ」

楓「ああ……私、昨日お電話した高垣楓です」

楓(メイド服……普通の喫茶店にそれは……)

のあ「昨日の……思い出しました。貴方が高垣さんですね」

楓「はい。早速ですが、猫のオブジェをお探しとの事で……」

のあ「ええ。ですがオブジェ……とは言っても、私が探しているのは只の猫のオブジェではありません」

楓「と言いますと?」

のあ「猫であるが猫でない。そういったオブジェです」

楓「普通の猫のオブジェではダメなんですよね?」

のあ「普通……普通という言葉を人々は良く使いますが……普通とは何でしょうか?私はよく普通でないと言われますが……何をどうすると普通なんて……一体誰が決めたのでしょうか」

楓(マズい……この人、私より厄介なタイプだ)

のあ「ところで、コーヒーはいかがでしょうか?」

楓「あっ……頂きます」

のあ「砂糖は?」

楓「お願いします」

のあ「どうぞ」

楓「ありがとうございま……」

のあ「とうっ……」

楓「あれ……消えちゃいました」

のあ「こちらに」スゥ

楓「まぁ!凄いですね。どうやってやってるんですか?」

のあ「それは……営業秘密という事で」

楓「では……もう一回だけ見せていただけますか」

のあ「ふふ……はぁっ」

楓「たぁ」

楓(取れちゃった)

のあ「……どうしてお取りに?」

楓「取れるかなって思いまして」

のあ「思っても取らないでしょう……普通」

楓(今……普通って言った)

楓「それでは、後日、資料をお送り致しますので……私はこれで」

のあ「はい……それではまた後日」

ガチャン

のあ「彼女……きっといいオブジェを見つけてくれるわね」

楓(難しいお客様だったわ……それに、難しい話をしていたら)

楓(お腹が……減った)

スタスタ

楓(ハンバーグ……焼鳥……どれもしっくり来ない。焦るな……落ち着け……私はお腹が減っているだけなんだ)

楓(……!このビル、結構お店が入ってるわ。少し見て行こう)

楓(うどん……新しい出会いがありそうで釣られるけれど……ロシア料理……いいなぁ。ここにしよう)

ガチャリ

アーニャ「いらっしゃいませ、お一人様ですか?」

楓「はい、一人です」

楓(可愛い店員だわ……)

アーニャ「ではお席にご案内します。コートはあちらに懸けてください」

楓「ここで?」

アーニャ「はい。あ……こちらがメニューです」

楓「どうも」

アーニャ「モスクワセットの料理はアイナメのソテーで、トーポリセットのお肉料理はタバカ……アー……鳥の圧焼のサワークリーム添えです」

楓「ありがとうございます」

楓(さてさて……何を食べようかな。……ん?)

楓(”つぼ焼きは天火で焼いているので熱いです。紙ナプキン等を使い、パイを外してお召し上がりください“か。へぇ、つぼ焼きか……いいじゃないか)

楓(あと……ウォッカは巷で言われているほど強いお酒ではありません。ウォッカを一杯飲み、その後水を飲んで香りをお楽しみください“……残酷だ。残酷です)

楓(とりあえず、つぼ焼きは食べてみたいな。あとピロシキも食べたいし……とすると、トロイカセット……ボルシチとつぼ焼きとピロシキ、そして食後はロシアンティー。決めた)

楓「すみません」

アーニャ「はい」

楓「この……トロイカセットを一つ」

アーニャ「トロイカセット……ですね。少々お待ちください」

楓「はい」

楓(さっきまでメニューに集中していて気が付かなかったけれど……いい雰囲気だわ、このお店)

楓(調度品もしっかりしてて……レトロな欧風レストランって感じで、おしゃれ……)

楓(ただ……目の前にウォッカの瓶があるのはいただけない。……目に毒だ)

アーニャ「こちら、サラダになります」

楓「あっ、どうも」

楓(サラダはレタスにきゅうり……あと人参とトレビスに、フレンチドレッシングか……うん、無難で悪くない)

アーニャ「こちら……ボルシチになります。サワークリームを溶かして召し上がってください」

楓(おおっ……来た来た。ロシアの代名詞)

楓「頂きます」

楓(サワークリームを溶かしてっと……一口)

楓(んぅー……美味しい。野菜と牛肉のコクとビーツがしっかりマッチしている。さっぱりしているけど薄すぎない。ベストな感じだわ)

楓(玉ねぎ、ニンジン……キャベツもか。具だくさんで結構結構)

楓(そして牛肉……ボルシチがしっかり滲みてる。味わい深い)

アーニャ「ふふ……美味しいですか?」

楓「はい!とっても」
アーニャ「嬉しいです。ではピロシキもどうぞ。熱いので気を付けてくださいね」

楓(ピロシキ……アツアツだ。さてお味は……)

楓「はふ……はふ……はぐっ」

楓(うわぁ……中身がぎっしり、ひき肉で……男の子の味ね。でも油っこくない)

楓(おっと……気を付けて食べないとこぼしそうになるわね。春雨もしっかりアクセントとしての役目を果たしている。)

楓(ふぅ……二品ともペロリと食べてしまった。もう少し味わって食べればよかったな……)

アーニャ「こちらが、つぼ焼きです。熱いので気を付けてくださいね」

楓「はい、どうも」

楓(来たな……つぼ焼き。さて、紙ナプキンと使ってっと)

楓「ふん……ふぬぬ」

楓(このパイ……やりおる)

楓(もう一回チャレンジ……よし、取れた)

楓(それにしても、このパイ……良いバターの香りがするなぁでもまずはシチューを食べよう。)

楓「あむっ……」

楓(ふふ……美味しい。生クリームがしっかり効いた濃厚なシチューだ。……パイをつけて食べると……おおー、パイのバター味とシチューの風味が合って、深い……深いぞぉ)

楓(シチュー単体でも美味しいけど……パイが加わることによってもっと美味しくなってるなぁ)

楓(ロシア料理……寒い国ならではの身も心も豊かになる味だ……)

アーニャ「こちら、ロシアンティーになります」

楓「これは……中にジャムが入ってるんですよね?」

アーニャ「はい。ジャムを入れて飲むのはウクライナの飲み方なんですけど、ロシアでもこの飲み方をする人はいるので……ロシアでは、ジャムをスプーンで口に含みながら飲むんですよ」

楓「へぇー」

楓(知らなかった……)

アーニャ「それでは、ごゆっくり」

楓(ふふふ…ナイストリビア)

楓(うん、紅茶も濃い目の紅茶にイチゴジャムが合わさって、良い酸味だわ)

楓「ふぅ……ご馳走様でした」

楓(ロシア料理……初めて食べたけど、寒い国ならではの豊かな味わいだったわ)

楓(さて……そろそろお会計を済ませて、お店を出るか)

楓(ピロシキ……テイクアウトまであるのか)

楓「すみません、ピロシキってテイクアウト出来るんですか?」

アーニャ「はい、いくつ食べますか?」

楓「とりあえず四個お願いします」

アーニャ「はい。少し待っててくださいね」

客1「白いの、何食べる?」

客2「私、つぼ焼き、所望!!」

客1「なら、私、トーポリ。白いのは、トロイカ、注文」

客2「うい!注文!」

楓(ふふふ……ウェルカム、ウェルカム)

アーニャ「こちらピロシキです」

楓「はい。どうも」

アーニャ「またのご来店をお待ちしてます」

楓(さぁ……ピロシキをお供に、午後の書類作成といきますか)

CM「ぴにゃこら太」

のあ「へぇ……立派なマンションね。チヒロハウス……?」

穂乃香「……はい」

ちひろ「カーット!!」

ちひろ「いやーいい演技でしたよ、のあさん」

のあ「どうも……」

ちひろ「次のカットの事で相談なんですけど……」

ちひろ「どうですか?」

ぴにゃこら太「」デン

のあ「……ぴにゃこら太?」

ちひろ「違います。ぴにゃ↑こら太です」

のあ「ぴにゃこら太……」

ちひろ「これを着て欲しいんですよ、のあさん」

のあ(何で……ぴにゃこら太なのかしら……)

ぴにゃこら太「ぴにゃこら太ぁッ」

穂乃香「行ってしまうんですか?」

穂乃香「ぴにゃこら太っ!行かないでくださいっ」

のあ「……素晴らしいマンションだったわっ」

タッタッタッ

ちひろ「はい、カーット!!」

のあ「………………暑い」

ちひろ「いやぁーいい演技でしたよ、のあさん」

のあ「……どうも」

ちひろ「じゃあ次のシーンに」

のあ「……監督」

ちひろ「どうしました?」

のあ「この衣装と……マンションの間に何の関係があるのかしら」

ちひろ「関係?ある訳ないじゃないですか、のあさん」

のあ「な……っ…………何!?」

ぴにゃこら太「ピニャコラタァッ」

デン デン デン!!

のあ「チヒロハウス」

>>24
チャイカ?

>>28
一応、店については分かる人は分かる程度には書いてます。筆者の良く食べにいった所からのセレクトなので、あまり自信はありませんが……
あとその他のネタも一応、いつもより控えめに盛り込んでるので、まぁそこらへんも楽しんで下さい。

あとSSの設定ですが、346プロの自主企画ドラマです。だからアイドルが店員やったりしてます。

第三話「千代田区 秋葉原のせせり丼」

楓(秋葉原……昔はオタクの町で有名だったけど……最近ではその頃の面影が無くなってきてる)

楓(それに……人も増えたなぁ)

楓(こう人も増えると昔みたいにコスプレした人も減って……)

蘭子「いざ、猛虎の牙城に侵攻せんっ!!(まずはとら○あなに行きましょう!!)」

飛鳥「ふふ、行先は君に任せよう」

凛「ねぇ、私達目立ってないかな」

奏「大丈夫よ、似合ってるわ」

楓(う……黒歴史を思い出す)

時間や社会に捕らわれず、幸福に空腹を満たす時

束の間、彼女は自分勝手になり、自由になる。

誰にも邪魔されず、気を遣わずにモノを食べるという孤高の行為

この行為こそが、現代人に平等に与えられた最高の癒しと言えるのである。

「楓のグルメ」

楓(さてと……メイドカフェウサミンだったかしら?……見つけた)

ガチャリ

心「いらっしゃいませー☆お一人様ですかぁー☆」

楓「あの……私、安部菜々さんに用がありまして」

心「菜々店長に?ちょおっと待ってろー☆菜々さーん!!」

菜々「はいはーい!あ!楓ちゃんじゃないですかー!!久しぶりですねっ」

楓「はい、お久しぶりです、菜々先輩」

菜々「ちょっと楓ちゃん!先輩とか言っちゃダメですー!」

楓「えっ……」

菜々「菜々は今十七歳ですからね!!」

楓「は……はぁ」

楓(わ……訳が分からないわ)

ツンツン

楓「ん?」

心「察しろ☆」

楓(ああ、メイドの時は十七歳って事なのか……大変だなぁ)

楓「ところで菜々せ……菜々ちゃん」

菜々「はい!何ですか?」

楓「先日、お電話いただいた件なんですけど……一応サンプルを持って来たんですけど」

菜々「うわぁーっ、可愛い置物ですね」

楓「はい。可愛い兎の置物という事だったので」

菜々「楓ちゃんに頼んで正解でしたね。ではこれでお願いします」

楓「はい、じゃあ後日、品物をお送りしますね」

菜々「はい!その時にはパフェを作ってお待ちしてますね!」

バタン

楓(高校時代の先輩が店をやってるとは聞いていたけど……メイドカフェだったとは)

楓(でも楽しそうだったなぁ。良かった良かった)

楓(でも私は良くないな。お腹が……減った)

楓(今日は時間もあるし、吟味しながら探そう)

楓(秋葉原……ラーメンとかカレーとか牛丼もあるけれど……がっつりした物は食べたい気分じゃないわ)

楓(こう……お昼ご飯って感じのが食べたい)

楓(そうこうしているうちに……駅の方まで戻ってきてしまった。……あれ、あれいいんじゃないかしら)

楓(居酒屋だけど……お昼もやってる。それに、“お昼ご飯出来ました”この暖簾がいいじゃないか)

楓(私のお昼ご飯……決定)

楓(地下にあるのね。地下は好きだわ、落ち着いてて)

美優「いらっしゃいませ、お一人様ですか?」

楓「はい、一人です」

美優「カウンターの……左から四番目の席が空いてますので、そこに座ってください」

楓(店の雰囲気は……悪くない。さて、メニューは……せせり丼?せせりって何なのかしら……気になるわ)

楓「すみません、せせりって……何ですか?」

美優「鶏の首の方のお肉です。身が締まってコリコリしてとっても美味しいですよ」

楓「じゃあ、せせり丼一つ」

美優「はい、せせり丼一つですね。千秋ちゃん、せせり丼一つ」

千秋「はい、せせりですね」

楓(コリコリ……どんなお肉なんだろう。楽しみね)

翠「こちら、お通しになります。お食べになってお待ちください」

楓「では……頂きます」

楓(お通しか、どれどれ……ポテトサラダに梅干にもやしの胡麻和え……ベーシックだけどそれが良い)

楓(味も……うん、美味しい。お酒と一緒に食べたら、もっと美味しいだろうな)

楓(梅干……お昼に梅干は、久しぶり)

楓(うん……懐かしい。お通しも美味しいけど……お皿が可愛いわ)

楓(この小鉢……どこで売ってるのかな)

千秋「はい、せせり丼です」

楓(来ました、来ました、せせり丼。早速だけど……頂きます)

楓(ん……確かにコリコリしてて……でも柔らかく、脂ものってる……美味しい。
タレも下手に自己主張していない……うん、パクパクといけるわね)

楓(これならご飯大盛りでも良かったかもしれない。……少し、後悔)

楓(おっと、お味噌汁を忘れてた。中には……カブ、にんじん、大根……うん、私の好きなお味噌汁だ)

楓(うん……お昼ご飯って感じのお昼ご飯だった)

楓「ご馳走様でした」

楓「ふぅ……」

楓(絶対、夜来よう。混むだろうけど)

志乃「……ふふ」ウィンク

楓(挑戦状を受け取ってしまった。早く仕事を終わらせよう)

CM「志乃さん、羨ましいです。by楓」

ナレーター「酒場という聖地へ」


ナレーター「酒を求め―」

ナレーター「肴を求め、彷徨う」

柊志乃の酒場放浪記 

最終話「台東区 上野のとんかつ」

楓「ほふ……ほふはふ……」

楓(さっき買った、このたこ焼き……美味しい)

楓(でも……まだ来ないのかしら、早苗さん)

楓(もう30分くらい経ってるのだけど……電車は遅れてないし……まさか、寝坊)

早苗「楓ちゃーん!!」

楓(あっ、来た来た)

楓「早苗さん、遅かったですね」

早苗「ゴメンゴメン、昨日の夜、お酒飲みすぎちゃってさ……酔いが全然抜けなくて」

楓「いえ、時間はあるので大丈夫ですよ」

早苗「楓ちゃん、その手のたこ焼き、何処で買ったの?」

楓「アメ横の中で買いました」

早苗「いいなぁ、アタシにも一個ちょうだい」

楓「どうぞ」

早苗「はいはい、ありがとー」
早苗「んっ……ほふ…ほふほふはふっ……はふい」プルプル

楓「あ、熱いので気を付けてくださいね」

早苗「さひにひってよ(先に言ってよ)!!」

楓「ふふ……遅れてきたお仕置きです」

早苗「はぁ……相変わらず、楓ちゃんは読めないなぁ」

早苗「ああっ、これ……楓ちゃんにお仕事持ってきたから、見といて」

楓「ふむふむ……こんなに大きいお仕事……本当に良いんですか?」

早苗「楓ちゃんになら任せられるって思ってさ。あと、あたし、明日からハワイに行くからさ」

楓「ハワイ……美味しいものが一杯ですね」

早苗「へへへ……良いでしょ。あ、何かおみあげでリクエストある?」

楓「マカダミアチョコレートの高いので」

早苗「マカダミアナッツのチョコレートね。じゃあ、あたしは荷物の用意しなきゃいけないから行くね。お仕事よろしくねー」

楓「はい、気を付けて」

楓(早苗さんからのお仕事は、面倒だけど大口のお仕事が多いから、やりがいがあっていい)

楓(でもハワイか……いいなぁ)

楓(ハワイの食べ物の事を考えていたら、お腹が……減った)

楓(上野は見渡す限りご飯処……慌てるな、自分の感覚を信じて……お店を嗅ぎ当てるんだ)

楓(おっ……ここなんかいいんじゃないのかしら)

楓(ロースかつ700円……値段的には魅力的だけど、まぁお店の中を少し見てから考えよう)

ガラガラ

楓(サラリーマンでいっぱい……これはひょっとするとひょっとするんじゃないかしら)

楓(よし……ここにしよう)

東郷あい「いらっしゃいませ、お一人様ですか」

楓「はい、ひとりです」

あい「ではカウンターの席にどうぞ」

楓「はい」

楓(綺麗なお店だわ……真面目なお店なんだろうな)

楓(さて、何を頼もうかな)

楓(メニューは……ロースかつにカキフライに……ミックスフライ、ヒレカツか……)

楓(ロースかつも悪くないけれど、ここはヒレカツにしよう)

楓「済みません、ヒレカツ定食を一つ」

あい「ヒレカツですね。少々お待ちください」

楓(周りはロースかつを食べている中で一人だけヒレカツ……ロースカツが人気なのかしら)

楓(目の前で揚げてくれるのが良いなぁ。本格的)

あい「こちらヒレカツ定食になります」

楓(山盛りキャベツにヒレカツ……美味しそう。お味噌汁は蜆のお味噌汁ね、ぐっど)

楓(ご飯も結構量があるから、食べがいがあるわね)

楓「いただきます」

楓「あむっ……あぐ……もぐ」

楓(ヒレカツが柔らかくて美味しい。お肉は重いのに衣は軽い。うん、ソースもいいなぁ)

楓(ヒレカツを食べて、ご飯を食べて、さらに浅漬けをお口に入れる。ああっ……美味しい)

楓(よし、浅漬けが無くなったらお味噌汁だ……止まらない、私のお箸は止まらないっ)

楓「はむ……もぐ……はむはふ」

楓(ふぅ……いつの間にか食べきってしまった。とっても美味しかったわ)

楓「ご馳走様でした」

あい「また来てくださいね。あとお忘れ物とか無いようにしてくださいね」

楓「はい……また」

楓(気持ち良い接客もまた良きなり)

楓(さぁ、明日は浅草ね。何を食べにいこうかな)

おわり

おまけ
CMの残り

CM「ぴにゃこら太X」

のあ「へぇ……これがチヒロハウスの新しい家……」

ちひろ「外張り断熱と太陽光発電で光熱費を約40パーセントカット減らせるみたいですよ」

のあ「なるほど……でも建物がXの形をしているのは何故なのかしら」

ちひろ「そこに目をつけるとは……流石はのあさん」

ちひろ「そこで……」

ぴにゃこら太X「」

ちひろ「これをのあさんに着てもらいたいんです」

のあ「また……ぴにゃこら太……!」

ちひろ「ただのぴにゃこら太じゃない、ぴにゃこら太Xです!」

ちひろ「建物に因んでXにしてみました!」

のあ「ぴにゃこら太……エックス」

ちひろ「やってくれますよね!」

のあ「……ちょっと……考えさせて下さい……」

デン デン デン!

のあ「チヒロハウス」

CM「仕事は選ぼう」

のあ「ぴにゃこら太X……」

ちひろ「やってくれますよね!」

のあ「この役には……もっとふさわしい人間がいるわ」

のあ「年齢的にも……例えば……岡崎泰葉とか」

ギュン!!

岡崎泰葉「岡崎泰葉です。宜しくお願いします」

ちひろ「これなんですけど」

泰葉「喜んで着させていただきます」

のあ「えっ……!?」

泰葉「外張り断熱と太陽光発電で!光熱費とCO2を約40パーセントカット!!」

泰葉「こんな感じでどうでしょう、監督」

ちひろ「完璧です」

のあ「……ええ……っ」

デン デンデン!!

のあ「チヒry」

CM「リフォーム」

のあ「へぇ……ライブ会場のリフォームね」

ちひろ「チヒロハウスはリフォームも得意なんですよ」

ちひろ「そこで私もぴにゃこら太をリフォームしてみました。これです」

ちひろ「ぴにゃこら太アクセルですよ、のあさん」

のあ「なっ……何をやっているの貴方は……」

ちひろ「着て、頂けますね」

のあ「無理に決まってるでしょう……こんな布があって無いようなもの……」

ちひろ「そうですか、残念です。じゃあ、誰か他に良い人は?」

のあ「少し考えれば思いつくでしょう……新田美波とか新田美波とか……!新田美波とか……!!」

ちひろ「好きなんですね、のあさん」

のあ「や、ち、ちがっ……」

デン デン デン

のあ「チry」

CM「ミスプロ意識」

ちひろ「そうですか、残念です。なら他に良い人は?」

ギュン!

武内P「新田美波です。宜しくお願いします」

ちひろ「美波ちゃん、これなんですけど」

武内P「申し訳ありませんが……私どもの新田は被り物はNGでして」

のあ「そこ?……NGなのはそこなの……!?」

美波「私、必然性があれば着ますっ//」

ちひろ「どうですか、のあさん?」

のあ「必然性だらけだわ。むしろ必然性しかない」

美波「リフォームもっ!チヒロハウスっ!!」タユンタユン

美波「どうですか、監督」

ちひろ「どうですか、のあさん」

のあ「完璧ですッ!!」ホッコリ

デン デン デン!!

のあ「ry」

CM「大団円」

ちひろ「そうだ!今度のCMはエックスとアクセルのラブロマンスにしましょう!」

のあ「……」

撮影前夜。

のあ(泰葉……この前は、無理矢理押し付けて悪かったわ。ぴにゃこら太Xは私がやるから……)

ぴにゃこら太X「どうしたんですか、急に呼び出して」

のあ「ごめんなさい大した用事では……っ、何をやっているの……!?」

泰葉「明日は大事な撮影なので、今から役作りをしておこうと思いまして」
泰葉「チヒロハウスは省エネな家を建てるのもでリフォームも得意なんだぴにゃ」キリッ

泰葉「これが、明日の大事なセリフです」

のあ「そう……頑張りなさい」

撮影当日。

美波「しっかりして!ぴにゃこら太X!!」

泰葉「貴方は……大丈夫」

美波「私は大丈夫です」

泰葉「最後に伝えたいこゴハぁッ!!伝えたい事がァッ!!」

美波「何!?」

泰葉「チヒロハウスは省エネな家を建てるのもでリフォームも得意なんだぴにゃ」キャッピピピピーン

美波「分かったから、もう……」スゥ

のあ「カットォ!!」

のあ「チヒロハウスが素晴らしいって事を伝えるために!こんな芝居……!必要ないでしょう……!!」

ちひろ「確かに」

ちひろ「でも楽しいでしょう」

のあ「何!?」

泰葉「そう!家は楽しいところっ♪」


のあ以外全員「笑顔の集まる楽しいところ♪」

全員「チヒロハウスは楽しいとーころー♪」

ちひろ「これからの女子寮のご利用もも宜しくお願いしまーす♪」

終わり

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