承太郎「ポルナレフ、なんで10年前から修行してたんだ?」(14)

ポル「そりゃあ…妹の仇を討つために決まってるじゃないか」

承太郎「いや、その事件が起きたの3年前だろ?」

ポル「あれ?そういえば……俺何で修行してたんだ?」

承太郎「思い出せないのか?」

ポル「ちょっと待て、今思い出す…」





10年前 フランス

ポル少年「うらぁっ!!」ドゴッ

敵gk「届けぇ!!」バシュッ

ピピッーーー

実況「おっーと!ここでfwのポルナレフのミドルシュートが決まりました!本日これで5点目です!」

ポル少年「へへんっ!ざっとこんなもんだ!」

mf一「すげぇぜ!ポルナレフ!」

fw二「これで決勝進出は確定だな!」

ポル少年「明後日の試合も俺に任せな!」

mf二「でも…明日の相手は……」

ポル少年「うん?どうかしたか?」

fw二「知らないのか?明日の相手のチームにはズバ抜けて巧い奴がいるらしいぜ?」

ポル少年「聞いたことないなぁ……そいつの名前は?」

mf一「えぇと確か……」



ピエール「ピエール…エル・シド・ピエールだ」




ポルナレフ「おっと、これは俺がワールドジュニアユースに出場するちょっと前の記憶か、いい思いでだが今は関係ないな」

承太郎「いや、すごく興味があるんだが……」

ポルナレフ「ハハハ、また今度話してやるよ、それより修行…修行…」







10年前 ポル宅
ポル少年(世界と戦ってみないか?…か、たしかに興味はある、熱い試合は大好きだからな…だが)チラッ

シェリー「お兄ちゃん、ご飯できたよー」

ポル「ああ」(シェリーを一人に出来ないしな……諦めるか…)

シェリー「お兄ちゃん今日の試合どうだった?」

ポル少年「もちろん俺達のチームが勝ったさ、6-0でそのうちほとんどは俺の得点さ」

シェリー「すごーい!もしかすると近いうちに開かれる国際大会の代表になれるかもね!」

ポル少年「!」ドキッ

ポル少年「ハハハ、冗談は止めてくれよ」

シェリー「えー、お兄ちゃんならいけるよー」

翌日 早朝

ピエール「ふぁぁ……明日はいよいよポルナレフとの試合だな、気合いをいれてかないと」ガラッ

ポル少年「ハァ ハァ ハァ」タッタッタッ

ピエール「うん?あれはポルナレフ?朝早くからロードワークかな?」

ポルナレフ「ハァ ハァ ハァ」タッタッ ストッ

ピエール(あれは新聞配り?)

昼 グラウンド

敵gk「ふぃー疲れた、疲れた……」

ピエール「なあ、君は確かポルナレフの家の近所に住んでるんだろ?」

敵gk「それがどうかしたか?」

ピエール「彼が新聞配りしているところを見かけたんだが、彼の家は貧しいのかい?」

敵gk「ピエールから見たら大抵の家は貧しく感じるだろうけど、確かにアイツの家は貧しいね、何でも親御さんが二人とも亡くなっちまったらしいぜ」

ピエール「そうか…」

敵gk「まだ小さい妹さんもいるみたいだし大変だよなー」

ピエール(そうか、だから彼は返事を渋ったのか……)

ピエール(だが渋ったということは本心では大会に出場したいと思っているんだろう…)

ピエール(彼の才能をここで腐らすのはもったいない…どうにかできないものか…)

試合当日

実況「さあ!いよいよこの大会もクライマックスです!勝利を手にするのは果てしてどちらのチームなのでしょうか!?」

ポルナレフ「よおピエール、お互い悔いの残らない試合にしようぜ!」

ピエール「悔いが残らない、か…君は勝っても負けても悔やむことになるんじゃないかい?」

ポルナレフ「ッ!?な、何で?」

ピエール「ポルナレフ賭けをしないかい?もし僕がこの試合で君より多く得点を決めたらその時は君にjyに参加してもらう」

ポルナレフ「な!?勝手に決めるなよ!」

ピエール「逆に君の得点の方が上だったときは、僕は二度と君に関わらないと約束しよう」

ポルナレフ「……俺がそんな賭けに乗ると思うか?」

ピエール「言っておくが僕はしつこいぞ?僕のことを煩わしいと思うなら、これはまたとないチャンスだぞ?」

ポルナレフ(確かにコイツがそう簡単に諦めるとは思えない……fwである俺に対し奴はmf…勝率はそこそこ高いはず、なら!)

ポルナレフ「そこまで言うなら乗ってやるよ、貴公子様」ニッ

ピエール「ああ、手加減抜きでやれせてもらうよポルポル君」二ヤッ

実況「『エスポルズ』対『貴公子と愉快な仲間達』の試合が今…」

ピッー

実況「始まりましたっ!」

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