穂乃果「部室にゴキブリが湧いた…」 (114)

TF「じょうじ」

穂乃果「っていうかおかしいよ!!なんでこんなのが部室に!」

穂乃果(そういえば絵里ちゃんが火星には進化したゴキブリがいるって言ってたなあ…)

穂乃果(でも…それがどうして地球に!?)

穂乃果「ううん、今そんなことを考えていてもしょうがない!早く薬を使ってやっつけよう!!」


"人為変態"


―――『M.O.手術!!』(モザイクオーガン・オペレーション)

穂乃果「真姫ちゃんのお父さんの手術を受けといてよかったよ」

TF「じょうじ」ダッ

穂乃果「ノーマルテラフォーマー、しかも一匹ならたいして怖くないよ!!」ダッ

ガキーン

TF「じょ!」

穂乃果「えいっ!」ブンッ

TF「じょうじ!!」バキッ

バリーン

穂乃果「部室じゃ狭いしにこちゃんのコレクションを
めちゃくちゃにしちゃうから外で戦おうか…」

『硫化鉄』


鉄と硫黄の化合物の総称であり、この硫化鉄にはいくつか種類が存在する。

そして生物の中にはこの硫化鉄を鎧として纏う生物がいる…

2001年にインド洋から発見された俗にスケーリーフットと呼ばれる
巻貝のその名は…

高坂穂乃果

M.O.手術 "軟体動物型"

―ウロコフネタマガイ―

『オトノキ・ランキング』6位

TF「じょ…じょうじ」

穂乃果「さあて、始めようか」

TF「じょうじッ!」ダッ

穂乃果「おりゃっ」ブンッ

生身のゴキブリと硫化鉄で拳を補強している穂乃果
どちらの力が勝るかは一目瞭然である

TF「じょッ」バキッ

ぐしゃあッ

TF「じょ…じ」

TF「」

穂乃果「ふう…なかなか手ごわい相手だったよ…」

その時!

穂乃果「!?」

穂乃果は視界の端にカラフルな何かを捉えた!!

穂乃果「なに…あれ…」

鮮やかな体色と猛毒を持ち、南アメリカや北アメリカの南部に生息するカエル達がいる。


『ヤドクガエル』


先住民が狩猟の際に毒を抽出して吹き矢の矢毒として用いたのが名の由来である。

ヤドクガエルの毒はアルカロイド系の神経毒で、これらの毒は生息地を同じとする
アリやダニを摂取することで得るものである。

そんなヤドクガエルの中でも特に強い毒性を持つ種がコロンビアの固有種である
『モウドクフキヤガエル』である。

このモウドクフキヤガエルの有する毒は『バトラコトキシン』と言い
0.1mgでも摂取すれば成人でも死に至るという。

またこのモウドクフキヤガエルは皮膚に絶えず毒素を分泌しており、触るだけでも
危険である。

穂乃果(あのカラフルなヤツは確かA-RISEの統堂英玲奈さんの…)

穂乃果(名前は確か…ヤドクガエル!)

ヤドクガエルTF「じょうじ」

穂乃果「あなたたち…UTXまで襲ったの!?」

ヤドクガエルTF「じょうじッ」ダッ

穂乃果「くっ…」ガキーン

穂乃果(硫化鉄の装甲のおかげで毒は防げるけれど…)

ヤドクガエルTF「じょうじぃ…」ニヤリ

穂乃果(戦闘技術がとてつもない…)

穂乃果(おそらく戦闘技術は穂乃果より上…このままでは隙を突かれてやられてしまうッ!)

穂乃果(どうすれば…)

???「うちにまかしとき!」

穂乃果「この声は!!」

穂乃果「希ちゃん!」

『食虫植物』


捕虫器と呼ばれる特殊な器官を用いて蠅などの虫を捕えてそこから栄養分を吸収する
植物を指す名称である。

この食虫植物の代表として有名な種類が二つある。

一つは二枚の葉を使い獲物を葉の中に閉じ込めて捕食するハエトリグサ。

そしてもう一つは壺状の葉の中の消化液で獲物を溶かす『ウツボカズラ』である

『ウツボカズラ』


壺状の捕虫器が特徴的な食虫植物であるが、虫だけを捕えるわけではない。

カタツムリやカエル、果ては小動物であるネズミでさえもドロドロに溶かしてしまうほど
である。

そんなウツボカズラがもし、人間大の強さを得たならば――――

東條希

M.O.手術 "植物型"

―ウツボカズラ―

『オトノキ・ランキング』8位

希「うちのスピリチュアルパワーをあなたに注入!」

希「ぷしゅッ!」

びちゃっ

ヤドクガエルTF「じょ…じょうじ!」じゅうううう…

穂乃果「消化液がTFを溶かしている…」

希「今や!穂乃果ちゃん!」

ヤドクガエルTF「じょ…じょ…じょ」

穂乃果「ありがとう!希ちゃん!」グシャッ

ヤドクガエルTF「」

希「無事やったか?」

穂乃果「うん、それより他のみんなは?」

希「わからへん…まずはみんなを探しにいこか?」

穂乃果「うん」

同時刻
音楽室

音楽室からピアノの音、そして少女の綺麗な歌声が響いてくる…

真姫「愛してるばんざーい♪」

歌唱力抜群なμ'sの作曲担当西木野真姫の歌声である。

だがしかし、そのきれいな歌声は…

真姫「ここでよかーったー♪」

ブブブブブブ…

汚い虫の羽音によって掻き消される。

TF「じょうじ」

真姫「私たちの…ってヴぇええ!!」

音楽室の窓にTFが張り付いていた。

真姫(こいつは…TF!!なんで地球にいるのよ!!)

TF「じょうじ」パリーン

真姫「くっ…ここは薬を使って…」

主にハラビロカマキリの中からソレは出てくる。

体長は種類によって数cmから1mに達し、表面はクチクラで覆われており体節はない。

そして、他の生物に寄生する所謂『寄生虫』である。

傍から見れば糸のように見えるそれは乾燥すると外見が錆びた鉄の針金のように
硬くなることから、この名でよばれる…

西木野真姫

M.O.手術 "寄生虫型"

―ハリガネムシ―

『オトノキ・ランキング』9位

真姫「全く…なんで私に適合する生物が寄生虫なのよ…」

真姫「まあ…今さら愚痴を言っても始まらないけど…」

TF「じょうじッ」ダッ

真姫「躱して寄生してしまえばそれで勝ちなんだからッ」ひょい


このハリガネムシ…ごく稀であるがゴキブリにも寄生する。

そしてハリガネムシは宿主の脳をコントロールして入水自殺させるのである。

TF「じょうじ」ニタァ

真姫「んなっ!」

バキッ

真姫「ヴぇええ」ずざーッ

真姫(食らってしまった…)

TF「じょうじィ」ニタァ

真姫(一撃入っただけでこんなに嬉しそうに…)

クラッ

真姫(これは!?)

真姫(この症状は!!)

『マジックマッシュルーム』


幻覚成分であるトリプタミン・アルカロイドのシロシビン、またはシロシンを含む
キノコの総称であり、その種類は100を超える。

その中の一つに面白いキノコがある。

そのキノコは毒キノコにしては極めて地味。

食すると30分から1時間程度で色彩豊かな幻覚があらわれ、正常な思考ができなくなり、
意味もなく大笑いしたり、いきなり衣服を脱いで裸踊りをしたりと
逸脱した行為をするようになってしまう。

大正6年に石川県で起きた中毒事件をきっかけにこの名がついた。

そう、その名とは――――

真姫「ワライ…タケ!」

ワライタケTF「じょうじ」

真姫「あは…あはははははははは」

真姫「あははははははwwwwwwはははははははははははははwwwwwwwww」

真姫(ヤバい…まともな思考ができなくなっている…)

ワライタケTF「じょうじ」ニタァ

真姫(これ…完全に詰ん)

ワライタケTF「じょうッ!!」べちゃっ

真姫「これは…いひひひwwwww…糸」

真姫「と、うぇへへへwwwwww…いうことは!!

2010年にマダガスカル島で巨大なクモの巣が発見された。

その大きさは実に幅25m、面積は2.8㎡にも達していたという。

そしてこの巣を作るのに用いられる糸はこれまでに知られている生物が生成する
物質の中では最も頑丈である。

その強度は同じ重量の鋼鉄の約5倍の頑丈さで、理論上は鳥や蝙蝠さえも捕えることができる!

この強度に目をつけた米軍が兵士の防御力を高めるための装備に応用する計画もある程。

もしもそれが人間大の強さを得たなら――――


にこ「にっこにっこにー、みんなのアイドル矢澤にこにーここに見参!」

真姫「にこちゃん!あははははははwwwwwwww」

矢澤にこ

M.O.手術 "節足動物型"

―ダーウィンズ・バーク・スパイダー―

『オトノキ・ランキング』1位

ワライタケTF「じょ…じょ…じょうじ…」

にこ「縛ってあるから安心して入り込めるわよ」

真姫「ありがとう…ぐへへへへwwwwwwwwww…にこちゃん」

にこ「…ところでさっきから気持ち悪いんだけど大丈夫?」

真姫「大丈夫よ、うひゃひゃひゃひゃwwwwwワライタケの毒は
体内で分解…ブフォッwwwwされるから…」

真姫「って気持ち悪いって何よ!!」

にこ「そう、じゃあ、さっさとみんなを探しに行きましょう」

真姫「そうね…キヒッwwwww」

同時刻
1年生の教室

凛「かよちーん、そろそろ部室に行こう!」

花陽「うん、そうだね凛ちゃん」

TF「じょうじ」

りんぱな「!?」

凛「ゴ…ゴキブリが窓に…」

花陽「り…凛ちゃん」

凛「うん、わかってるにゃ」


"人為変態"


―――『M.O.手術!!』(モザイクオーガン・オペレーション)


凛「いくにゃ」

星空凛

M.O.手術 "甲殻型"

―シオマネキ―

『オトノキ・ランキング』7位

シオマネキは日本産シオマネキ類の最大種であり、オスのハサミは片方が
大きく発達している。

この巨大なハサミは狩りや天敵の撃退といった使い道には使われない。

シオマネキのオスはそのハサミを振り、メスに求愛するのだ。

この行為はウェービング(waving)と呼ばれ、「シオマネキ」の名の由来は、
この動作が「潮が早く満ちてくるように招いている」ように見えるために
ついたものである。

だがしかし、攻撃用ではないとはいえ、そのハサミの大きさは自身の体の大きさに
迫るものであり、それは人間大となった際に強力な武器となる。

TF「じょう…」グシャッ

TF「」

凛「どんどん狩るにゃ!」

凛「うにゃっ」グシャッ

TF2「」

凛「とりゃっ」グシャッ

TF3「」

凛「よし、この調子で…」

キャアアアアアアアアアアアアアアア!!

凛「この声は…かよちん!?」

凛「かよちん!!」ダッ

凛(そんな…かよちんが…簡単に負けるハズ無い!!)

凛「かよちん!!…」

凛「…かよちん?」

凛(おかしい…このあたりから聞こえてきたのに…)

ガサガサ

凛「!?」

????TF「じょうじ(CV:久保ユリカ)」

凛「な…かよちんの…声…」

南米に生息するネコ科の生物に声真似をする種類が存在する。

2005年アマゾン熱帯雨林にある森林保護区にて行われた調査で、オマキザル科の一種の
フタイロタマリンの子供の声を真似ていたのである。

この声真似で複数のフタイロタマリンの成獣が興味を示し近づいたという。

その時はフタイロタマリンの捕獲には成功しなかったが、この報告は新熱帯区の捕食動物が
狩りにある種の攻撃擬態を用いることを初めて示した。

マーゲイTF「じょうじ(CV:久保ユリカ)」ガシッ

凛「ぐっ…」

凛(振りほどけない…)

マーゲイTF「じょうじ(CV:久保ユリカ)」グググッ

凛(息が…凛このまま死んじゃうのかな…)グサッ

凛「へ?」

マーゲイTF「」

花陽「凛ちゃんに手を出すな…ゴキブリが」

凛「かよ…ちん」

花陽「凛ちゃん…大丈夫?」

凛「…うん、ありがとうかよちん!」

最強の昆虫とは何か…

強力な毒と強靭な顎で獲物を狩るオオスズメバチ…

大きな鎌と俊敏な動きで獲物を狩るカマキリ…

神速のスピードを誇るオニヤンマ…

そのどれもが最強と呼ばれるに相応しい昆虫だろう。

だが、これらの最強と謳われる昆虫達を一撃の下に屠り去る昆虫がいたら…

貴方は…果たしてどう思うだろうか?

小泉花陽

M.O.手術 "昆虫型"

―シオヤアブ―

『オトノキ・ランキング』5位

『シオヤアブ』


それは昆虫界のアサシン。

暗殺者。

普段彼らは木の枝や葉の裏側で獲物が通りかかるのをじっと待つ。

そして、獲物の存在を確認するとこっそりと背後から近寄り、狙いを定め、そして…

針のように鋭く硬くなった口吻で獲物の神経節を切断。

一撃の下に即死させるのである。

この攻撃の元ではあのスズメバチやオニヤンマでさえもなすすべなく屠り去られるのである。

花陽「さ、みんなを探そう!」

凛「うん、みんなが心配だしね…」

??????TF「じょうじ」ザッ

りんぱな「なっ!?」

ほののぞサイド
アルパカ小屋前

穂乃果「あっ、ことりちゃん!」

ことり「穂乃果ちゃん!」

希「無事やったか」

ことり「うん♪」

希「ことりちゃんに頼みたいことがあるんやけど…」

ことり「なぁに?」

希「これだけのTFが出現してるゆうことはどこかに発生源があるはずなんや…」

希「それを突き止めて欲しいんよ」

穂乃果「なるほど、鳥類型のことりちゃんならすぐ見つけられるね」

ことり「わかった、じゃあ早速行ってくるね」

希「頼んだで」

穂乃果「無事に帰ってきてね!」

希「さて、うちらもそろそろ…」

穂乃果「ッ!?後ろ!!」ガキーン

希「!!」

ヤシガニTF「じょうじ」

『ヤシガニ』


それは、陸上で生活をする最大の甲殻類である。

名前の通りヤシの実を食し、強力な鋏脚でヤシの実の硬い繊維を切り裂く。

また、このハサミは30kg近くのものを持ち上げることが可能である。

それが人間大にまで強化された時の脅威は計り知れない。

穂乃果「ぐっ…硫化鉄の鎧でも…」

希「消化液ッ!」ブシュッ

ヤシガニTF「じょう」サッ

希「んなっ!避け…」

穂乃果「希ちゃん!危な…」

ザシュッ

ボトッ

希「うわああああああああああ!!」

穂乃果「希ちゃんの腕を…」

穂乃果「…よくもッ!」ダッ

穂乃果「うおりゃっ!」ブンッ

ヤシガニTF「じょうじ」キン

穂乃果「効いてない!!」

ヤシガニTF「じょうッ!」ジャキッ

穂乃果「おっと!」ひょい

穂乃果(攻撃の動作は鈍い…腹も背も硬そう…なら)

穂乃果「どりゃッ!」ブンッ

ヤシガニTF「じょう」グルン

ヤシガニTF「…じ?」バタッ

穂乃果「狙うは…顎ォォォォ!!」

希(なるほど…脳震盪を狙ったか!!)

穂乃果「ふん」グシャッ

ヤシガニTF「」

穂乃果「勝った…それより希ちゃん!」

希「うちは大丈夫や…ウツボカズラのツタで止血もしてあるし…」

穂乃果「そう…でもしばらくは安静にしてた方が…」

希「大丈夫や、早くみんなを探しにいこか」

穂乃果「うん…」

生徒会室前

絵里「おびただしい数のTFね」

TF達「」

絵里「でも数ばっかりでつまらないわ…もっと骨のあるゴキはいないのかしら?」

絵里「ん?あれは…」

シロサイTF「じょうじ」

絵里「…ハラショー」

『シロサイ』


奇蹄目サイ科の哺乳類、サイの一種。

その皮膚は非常に分厚く硬質で、さながら天然の鎧である。

巨体に似合わず最高時速50kmで走るといわれ、その速度から繰り出される突進の威力は
相当なものである。

また、サイの角は髪の毛や爪に近く、皮膚の死んだ表皮細胞が
ケラチンで満たされてできた角質で構成されている。

そのため、この角は折れても時間が経てば再生するのである。

シロサイTF「じょっじょっ」ザッザッ

絵里「…突進してくるつもりね」

絵里「面白いわ…どれ、受け止めてみましょうか」スッ

シロサイTF「じょうじッ!」ダッ

ドガッ

絵里「グハッ!!」

ズドーン

絵里「…ごふっ!」

絵里「な…なかなか強いわね…受け止めるのはナシね」

絵里「次は…倒す!」

シロサイTF「じょうッ!」ダッ

絵里「ハァァァァァァァァァルァァァァァァァァァ」ひょい

絵里「ショォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!」ザクッ

シロサイTF「ジョッ!!」

ドゴォッ!!

シロサイTF「キシャァァァァァ!!」

絵里「あなたのその鎧の皮膚…確かに頑丈ね」

絵里「でも私の手術ベースとなった生き物の爪と廊下の壁を利用して爪を体内に
食い込ませれば…」

シロサイTF「じょ…じょ…じ」

シロサイTF「」

絵里「ふう…グッ…!」

白銀の大地にて生態系の頂点に君臨する種がいる。

鋭い爪と牙を有し、肉食性が強い。

主な獲物はアザラシだが魚類や鳥類、イッカクやシロイルカなどの哺乳類も捕食し、
空腹の際には共食いをも辞さない。

体毛は光を透過し、内部が空洞になった特殊な構造のために、
散乱光によって白く輝いて見える。

また泳ぎも得意で流氷の間を数時間にわたって泳いだり、
時速6.5kmの速度で約65kmの距離を泳ぐことができる。

その生物とは――――

絢瀬絵里

M.O.手術 "哺乳類型"

―ホッキョクグマ―

『オトノキ・ランキング』2位

絵里(さっきの突進で内臓がいくつか潰れたかも…あばらも折れたか…もしくは
ヒビが入ったわね…)

絵里「くっ…少し辛いけれど…こんなところにいつまでも居られないわ…」

絵里「早く…みんなと合流しないとね…」

中庭

凛「くっ…こいつ強いにゃ」

花陽「暗殺の隙がないよう…」

ダイオウイカTF「じょうじ」ブンブンッ

『ダイオウイカ』


それはダイオウホウズキイカと並んで世界最大級の無脊椎動物として知られている。

ヨーロッパに伝わる巨大な頭足類の伝説「クラーケン」はダイオウイカを
モデルにしていると言われている。

深海に棲息するため、全体としての発見数は少ない。

また、直径30cmにもなる巨大な目を持ち、これによりごく僅かの光をも捉え、
深海の暗闇においても視力を発揮できる。

凛(あいつの長い触手のせいで近寄れない…)

花陽(攻撃しながら防御もこなすなんて…)

りんぱな(これじゃあ防戦一方だよ…)

凛(いったいどうすれば…)

花陽(どうすれば…奴を倒せるの!?)

海未「くっ」サッ

花陽「なっ、海未ちゃん!?」

海未「花陽に凛ですか」

凛「どうしたにゃ?」

海未「敵と交戦中ですが…苦戦しています」

凛「凛たちも苦戦中だにゃ」

海未「…敵のベースはなんですか?」

花陽「ダイオウイカです。海未ちゃんは?」

海未「こちらはワニガメです」

凛「…ねえ」

海未「なんですか?」

凛「戦う相手を交換してみないかにゃ?」

海未「いいですね、そうしましょう」ダッ

凛「そうと決まれば早速いくにゃ!かよちん!」ダッ

花陽「り、凛ちゃんマッテー!!」ダッ

海未「ほう…これがダイオウイカのTFですか」

ダイオウイカTF「じょうじ」ブンブンッ

海未「なるほど、隙がありませんね」

海未「試しに矢を一発放ってみましょう」ギリギリ…

海未「ふんッ!」シュッ

ダイオウイカTF「じょう」バシッ

海未「やはり遠距離攻撃は効きませんか…なら」

海未「近接戦で仕留めます!」ダッ

『ノコギリザメ』


ノコギリ状の吻を持つ奇怪な魚である。

この吻には両側に棘のような歯が多数並び、吻の下側には生体電気をキャッチする
ロレンチニ瓶と呼ばれる小さな穴があいている。

ノコギリザメはこのロレンチニ瓶をレーダーのように使い、砂の中のエビやカニを
掘り出して食べる。

また、この吻は切れ味も凄まじく、獲物を真っ二つに両断できるほどの切れ味を誇る。

そしてノコギリザメの歯はノコギリエイと違い、抜け落ちても生え変わるのだ。

ザシュッザシュッ

ダイオウイカTF「じょ…じょ?」ポタポタ

海未「触手を斬れば無力化したも同然です」

ズバッ

ダイオウイカTFの生首「」ゴロン

海未「ふう…終わりました」

海未「さて、花陽たちのところへ…ん?」

海未「…ふんッ」ザシュッ

TF「じょ…じ」

TF「」

海未「建物の陰に隠れても無駄ですよ?ノコギリザメの吻はレーダーの役割も果たして
いるのですから」

園田海未

M.O.手術 "魚類型"

―ノコギリザメ―

『オトノキ・ランキング』4位

ペットとして日本に持ち込まれ、要注意外来生物に指定されている亀がいる。


『ワニガメ』


甲羅が凸凹しており、見る人に強烈なインパクトを与える。

よく混同されるカミツキガメと違い、その性格はおとなしいが、
噛む力はワニガメの方が上である。

その威力は人間の指をいとも容易く噛みちぎってしまうほど。

それが人間大にまでなったならばどれほど危険だろうか――――

ワニガメTF「じょうじ」

凛「甲羅が硬い…」ガキン

ワニガメTF「じょう」ガブッ

凛「おっと」

凛(動きは遅い…かにゃ)

凛(ここは少し距離を取って…)ダッ

ワニガメTF「じょうじッ!」ダッ

凛「んにゃっ!!」

ガブッ

凛「ぐにゃあああああああああああああああああああああああああ!

花陽「凛ちゃん!」

花陽「くっ!」ドスッ

ワニガメTF「じょっ…」

ワニガメTF「」

凛(最初の噛みつきはハッタリ…!!!)

花陽「凛ちゃん!…脚が!」

凛「大丈夫…だにゃ」

花陽「大丈夫じゃないよ!すぐに手当てしないと…」

海未「凛、花陽!…ッ!どうしました!?」

花陽「凛ちゃんの脚が…」

海未「これは…」

海未「とりあえず保健室で手当てしましょう」

花陽「…はい」

にこまきサイド
学院の廊下

真姫「ていっ」ドゴォ

TF「じょwwwwwうwwwwwwwwwじwwwwww」

にこ「おりゃっ」シュルシュル

ブチッ

TFの生首「」ゴロン

にこ「ここら辺はあらかた綺麗になったわね」

真姫「そうね…ってヴぇえええ!!」

にこ「真姫ちゃんどうし…」

にこ「…なにあれ」

最強の昆虫はどの種類か…

この類の話をする時に決まって名前の挙がる生物がいる。

『オオエンマハンミョウ』

それは世界最大のハンミョウ。

体長は6cmに達し、巨大な顎を持つ甲虫である。

その駆動力は俊敏。

その体は頑丈。

その気性は非常に獰猛

そしてその顎は…強力!

オオエンマハンミョウTF「じょうじ」ダッ

にこ「!!」

真姫「にこちゃん危ない!!」バッ

ズシャァァァァァァッ

にこ「真姫ちゃあああああああん!!」

真姫(寄生していたワライタケTFを上半身と下半身で真っ二つにするなんて…)

真姫(こいつ…すごく強い!)

真姫(普通に出ていっても足手纏いになるだけ…ここは死んだふりをしながら…)

真姫(にこちゃんの勝利を…祈るしかないッ!!)

にこ「真姫ちゃん…」

オオエンマハンミョウTF「じょうじ」ダッ

にこ「どりゃっ」シュッ

オオエンマハンミョウTF「じょうじ」サッ

にこ「躱した!!…速い!」

オオエンマハンミョウTF「じょうじッ」ジャキッ

にこ「…!」

ザシュッ

にこ「…ッ」ギリギリ

オオエンマハンミョウTF「じょうじ」ギリギリ

にこ(あ、危なかった…)

にこ(とっさに首に糸を巻き付けておかなければ頭部と胴体がサヨナラしてたわ…)

オオエンマハンミョウTF「じょうじ」サッ

にこ(ヤバい!次の攻撃が来る!!)

にこ(あんな速い攻撃…次は防げないかもしれない…!)

オオエンマハンミョウTF「じょう…」

グシャッ

オオエンマハンミョウTF「…じ?」メリメリッ

にこ「!!」

絵里「ハァァァァァァァァルァァァァァァァショォォォォォォォォォォォ!!!!!!」

ズドーン

絵里「イエス!!…ぐふっ!」

にこ「絵里!」

オオエンマハンミョウTF「じょ…じ…」ビクンビクン

絵里「今ので仕留めたと思ったのに…なかなか頑丈ね」

にこ「ここまで弱れば縛れるわね」シュルシュル

オオエンマハンミョウTF「じょ…うじ」ガッチリ

絵里「…とどめは刺さないの?」

真姫「当たり前よ、そいつは傷物にされたワライタケTFの代わりになってもらうんだから」

絵里「あら、真姫」

にこ「絵里、無事だったのね。ところで…ぐふっ!とか言ってたけど大丈夫なの?」

絵里「問題ないわ。そんなことより偶然にもBiBiが集結したわけね…ゴファッ!」

にこ「…全然大丈夫じゃないじゃない…肩貸すわよ」

絵里「…ありがとう、にこ」

秋葉原上空

ことり「…ひどい」

南ことりの見た光景…

それは、かつてたくさんの学生で賑わっていたUTX学院が死体の山と化している光景

そこからたくさんのテラフォーマーがうじゃうじゃ出てくる光景

そのテラフォーマーに秋葉原の人々が殺される光景

この世に顕現した…地獄の光景

ことり「…TFの出所はUTX学院で間違いない!」

ことり「穂乃果ちゃんに…希ちゃんに…みんなに知らせなくちゃ!」

このことを知らせるために音ノ木坂へ引き返すことり

ことり「…」

ことり(…何か…ついてきている)

ことり「…」チラッ

????????TF「じょうじ」

ことり(て、テラフォーマー!!)

ことり(し、しかもことりより速い!!)

ことり(ことりのベースのハヤブサさんより速く飛べる生物がいるなんて…!)

『ハヤブサ』


鳥類最速とされる猛禽類の鳥である。

水平飛行では時速100km弱。

急降下に至っては時速390kmを叩き出した。

和名は「速い翼」が転じたと考えられている。

ことり(ハヤブサさんより速く飛べる生物なんているの!?)

????????TF「じょうじ」


ハヤブサより速く飛べるとされる鳥は確かに存在する!


『オオグンカンドリ』


大型の海鳥である。

このオオグンカンドリの飛翔速度だが、水平飛行で150km程度

急降下ではハヤブサを遥かに凌ぐ時速420kmをはじき出すとされている。

オオグンカンドリTF「じょうじ」

ことり(水平飛行じゃ確実に勝てない…)

ことり「…なら」バサバサッ

オオグンカンドリTF「!!」

ことり「急降下で仕留めるッ!」

ことり「ちゅんちゅん!」ギューン

オオグンカンドリTF「じょうじ」サッ

ことり「躱した!」

オオグンカンドリTF「じょうじ」ギューン

ことり「きゃっ」

オオグンカンドリTF「じょうじィ」ニタァ

ことり「速いよお…」

ことり(普通にぶつかっても勝てないのなら…)

ことり「…逃げるんだよォ!」ボウン

ことり(煙玉を持っていてよかった…)

オオグンカンドリTF「…じょうじ」

音ノ木坂学院

ことり「…上手く撒けた…かな」

オオグンカンドリTF「じょうじ」

ことり「ぴゃああ!!」

オオグンカンドリTF「じょうじ」ザッ

ことり「ジョウジ?ファット?ドナタデスカ?チガイマース!ソリデハ、
ゴキゲンヨー…ヨキニハカラエミナノシュー…さらば!」ダッ

オオグンカンドリTF「じょうじ」ダッ

ことり「…なんちゃって」テヘペロ

オオグンカンドリTF「じょうじ!?」キリキリザシュッ

ことり「偵察に出る時に念のために罠を張っておいたんだ♪」

オオグンカンドリTF「じょ…じ」

ことり「えいっ」グシャッ

オオグンカンドリTF「」

ことり「早くみんなに知らせないと!」

保健室

海未「応急処置はこれでいいでしょう」

花陽「大丈夫?凛ちゃん」

凛「大丈夫だにゃ」

ガラガラ

穂乃果「とりあえず消毒はしておかないと…って、海未ちゃんに凛ちゃんに花陽ちゃん!!」

海未「穂乃果…に希!!…その腕はいったい…」

希「ははは…ちょっとしくじってしもうた…」

花陽「希ちゃん…」

穂乃果「海未ちゃん…希ちゃんの傷口を…」

海未「わかりました」

ガラガラ

にこ「ほら、保健室よ」

絵里「ありがとう、にこ」

海未「にこ、絵里…」

穂乃果「…に、TF!?」

真姫「私よ、西木野真姫よ」

穂乃果「ああ、なんだ…寄生してるだけか」

絵里「というか希…腕が」

希「大丈夫やで…えりち」

ことり「みんなぁ~」

穂乃果「ことりちゃん!」

希「偵察に行ってきてくれたんやな…」

ことり「ッ!…希ちゃん…腕」

希「心配ないで…それよりTFの出所は?」

ことり「…出所はUTX学院だったよ」

穂乃果「UTXから!?」

ことり「それから…秋葉原が…ゴキブリと…死体で…うぷっ」

海未「もういいです!ことり!」

にこ「UTXが…出所…」

絵里「…だとしたらどうしてUTX学院はTFなんかをばら撒いたのかしら…」

真姫「そもそもUTX学院が火星のゴキブリを所持している時点でおかしいでしょ!」

花陽「そう…だよね」

凛「いったいどうして…」

???「その答えを教えてあげるわ」

μ's「!?」

花陽「あ…あなたは…」

にこ「A-RISEの綺羅ツバサ!!」

ツバサ「ご名答よ」

穂乃果「…あなたがこんなことをしたんですか?」

ツバサ「正解♪、あなたというよりはあなたたちの方が正しいけれど」

絵里「どうしてこんなことを…」

ツバサ「私は…いえ、UTX学院は中国のスパイよ」

ことり「え!?」

海未「…つまりは日本のM.O.の技術を盗むために…」

ツバサ「その通り、日本で民間にM.O.手術を施している人物がいると聞いてね…」

ツバサ「島国の日本ならいくらTFといえど簡単には世界に拡散しないし…」

ツバサ「あとで核でもぶちまければ処分も簡単にすむし」

ツバサ「それに日本は世界でも有数の技術大国だからね」

ツバサ「TFもUTX学院の理事長の伝手で仕入れたわ」

ツバサ「ただTFを放つときに少しミスをしてしまってね…それで英玲奈やあんじゅ、UTXの他の
生徒達は犠牲になってしまった…」

ツバサ「まあ、私の手術ベースはプラナリアだから生き残ったわけだけれど」

ツバサ「しかし…あなたたちもM.O.手術を受けているとはね…」

真姫「お父さんがU-NASAに務めていたのよ」

ツバサ「そう…ま、どうでもいいわ」

ツバサ「…さて、冥土の土産に話してあげたけど、あとはあなたたちを始末してそれでおしまいよ」

にこ「う…後ろ」

ツバサ「は?」クルリ

アミメニシキヘビTF「じょうじ」

ツバサ「な…あ…あんじゅの手術ベースの…」

アミメニシキヘビTF「じょうじょう」じゅるじゅる…

ツバサ「」

にこ「ひぃ…!」

真姫「丸呑みにした…」

アミメニシキヘビTF「じょうじ」ダッ

絵里「来るわよッ!」

『アミメニシキヘビ』

オオアナコンダと共に世界最長の蛇。

文献によっては最大全長990cmとされる。

食性は動物食で爬虫類、鳥類、哺乳類を食べる。

大型の個体ではヒョウや人の捕食例もある。

口と牙で獲物に噛み付いた後、長い身体で巻き付き、窒息するまでゆっくり締め上げる。

2013年11月にはインドで泥酔して路上に寝込んだ男性を襲って飲み込んだ
アミメニシキヘビの丸々太った体の写真が報道された。

アミメニシキヘビTF「じょうじ」ブンッ

ガシッ

絵里「これくらい怪我してても簡単に受け止められ…」

アミメニシキヘビTF「じょうじ」シュルシュル

絵里「んなっ!」ガッシリ

穂乃果「絵里ちゃん!」

絵里「ぐううう…絞め殺される…」

海未「てやっ!」ザシュッ

アミメニシキヘビTF「…ッ!…じょうじ!」シュッ

穂乃果「海未ちゃん危ない!」ダッ

海未「穂乃果…ありがとうございます。しかし…斬り損ねました…」

凛「はやく絵里ちゃんを助けないと…」

TF「じょうじ」サッ

真姫「こんな時に新手が!」

TF「じょうじッ」ポイッ

希「…ッ!あれは!」

海未「手榴弾!はやく逃げて!」

穂乃果「でも絵里ちゃんが!」

絵里「私…のこ…とは…い…いから…」

穂乃果「くっ、」

ドカァァァァァァァァァァン

穂乃果「絵里ちゃん…」

海未「私たちだけみんなと反対の廊下側に逃げてしまいましたね…」

TF「じょうじ」

海未「ふんッ」ザシュッ

TFの生首「」ゴロン

海未「さて…はやくみんなの方へいかなければ…」

??????TF「じょうじ」

海未「ッ!新手ですか!」

『オーストラリアウンバチクラゲ』


という名はあまり有名ではないだろう。

地球上で最も強い毒性を持つクラゲとして知られ、その毒の成分は高分子タンパク質から成る
神経毒・溶血毒・皮膚壊死毒。

この毒はヒトに対しても極めて有害であり、刺されると耐え難い程の激痛を感じ、
次いで刺傷箇所の壊死・視力低下・呼吸困難・心停止等の症状が現れ1~10分程で死に至る。

不安定な成分であり、活性を保持したまま取り出すことが難しく、
現在も化学的性状を解明するには至っていない。

属名はギリシア語 cheiro(手)、nex(殺人者)に由来し、この属名である
『キロネックス』の方が有名である。

キロネックスTF「じょうじ」ビュンッ

穂乃果「ぬおっ!!」カキーン

海未「…見たところ毒クラゲの類のようですね…触手に直に触れてはいけませんよ!!」

穂乃果「了解!うわっ!」キン

キロネックスTF「じょうじ」ビュンビュン

穂乃果「攻撃が激しい…重くなるけど硫化鉄を全身に纏おう」パキパキ

穂乃果「よし、これで触手は怖くない!」ダッ

キロネックスTF「じょうじ」ビュン

穂乃果「なっ!触手を束ねて…!」

バキッ

穂乃果「ぐっ…なんとか持ちこたえられた…」

海未「触手が束ねられている今がチャンスです!」ザシュッ

キロネックスTF「じょ…」

穂乃果「お腹がガラ空きだよ!」ボコッ

キロネックスTF「じょおおお!!」グシャッ

ドゴーン

キロネックスTF「じ…じ」

穂乃果「ふん」グシャッ

キロネックスTF「」

海未「はやくみんなのところへ行きましょう」

穂乃果「うん」

窓側

ことり「穂乃果ちゃんたちとはぐれちゃった…」

花陽「それより周りが!!」

TF達「じょうじ」

にこ「それとあそこにとげとげしいヤツがいるわね」

????TF「じょうじ」

真姫「あいつは私がやるわ。寄生してるから棘は平気だし、何よりこのTFのベースの
オオエンマハンミョウは硬いからね」

にこ「わかったわ。じゃあ私は周りの雑魚を片づけるわ」

ことり「ことりもにこちゃんと一緒に周りを片づけるね」

希「うちは両方のフォローを」

凛「凛とかよちんは真姫ちゃんのフォローをするにゃ」

真姫「よし、それじゃあいくわよ!」

保健室の隣の部屋

絵里「壁をぶち抜いたおかげで助かった…」

アミメニシキヘビTF「じょうじ」ギュウウウウウ

絵里「ぬごおおお…」

絵里(なんとかこいつを離さないと…というかあばら痛いぃぃぃぃぃぃ!!)

絵里「ぐおおおおおおおおお」

アミメニシキヘビTF「じょうじ」ギュウウウウウ

絵里(解こうとしても締め付ける力が強い…)

絵里「…ッ!…なら!!」

絵里「ハラッショォォォォォォォォォォォォ!!」ザクザクッ

アミメニシキヘビTF「じじじじじじじじ!!!!」

絵里「あなたの締め付ける力を利用して爪を食い込ませたわ」

絵里「そのまま体を引き裂いてやる!!」ザシュザシュッ

アミメニシキヘビTF「じ…うじ…」

絵里「ふん」ザシュッ

アミメニシキヘビTF「」

絵里「はあ…はあ…」

絵里「ッ!…グハッ!!」

絵里(あばらの具合が悪化した…)

絵里「…」

絵里(早くみんなと合流しないと)

希「ぷしゅっ」ビシャッ

TF達「じょ…じ…」じゅううううううう…

ことり「ちゅんちゅん」ザシュザシュッ

TF達「」

TF「じじじ…」

ことり「おっと、取りこぼしがあったみたいだね」

ことり「でも大丈夫♪」

TF「じょじょうじょじ…!!」ブクブク

TF「」

ことり「ことりのお母さんはズグロモリモズをベースに手術してたからことりに遺伝してるんだよ」

『ズグロモリモズ』


ピトフーイと呼ばれる6種類しか存在しない有毒鳥類の一種である。

その毒の成分は強力な神経毒ステロイド系アルカロイドのホモバトラコトキシン。

これはモウドクフキヤガエルの毒成分とよく似たもので非常に危険である。

また、この毒は青酸カリの2000倍の毒性を持ち、地球上の生物が持つ毒の中で3番目の強さを
誇るとされている。

ことりは母親から遺伝したズグロモリモズの特性にハヤブサの機動力をプラスしている形である。

南ことり

M.O.手術 "鳥類型"

―ハヤブサ&ズグロモリモズ―

『オトノキ・ランキング』3位

真姫「…」

????「じょうじじじ」

真姫(この長くて黒い棘は…)

真姫(…ガンガゼ…かしら?)

毒を持つウニ。

その名は『ガンガゼ』

ウニは棘を有するがガンガゼのそれは特に長い。

そして、その先端はごく容易に人の皮膚に突き刺さる。

表面に逆刺があり、しかも折れやすいために、皮膚内部に折れて残ることが多く、ひどく痛む。

毒を有しているが、死に至る程の猛毒ではなく、主成分はタンパク質であると考えられている。

真姫(ガンガゼには毒があるけど…余裕ね)ニヤリ

ガンガゼTF「じょうじ」ダッ

真姫「おりゃああ!」ザシュッ

ガンガゼTF「じょ!?」

真姫「寄生しているだけだから刺されても痛くないのよ!!」

ガンガゼTF「じょ…じ…」

真姫「どりゃッ!」ジョキッ

ガンガゼTF「」

真姫「ふう…結局凛と花陽の助けはいらなかったわね…」

真姫「他のみんなはどうしてるかしら?」

にこ「とりゃ」シュルシュル

ザシュザシュザシュッ

TFの達生首「」ゴロン

にこ「よし、この調子でどんどん…」

???????TF「じょうじ」ザシュッ

にこ「グハッ!!」

にこ(んなッ!?心臓を!!)

『カイゾクスズキ』


サケスズキ目に属する淡水魚である。

幼生の時には、肛門(正確には総排出腔)の位置が通常の場所にあるが、
成熟すると顎の下に移動するという珍しい魚である。

これだけならただ面白いだけの魚であるが、もう一つ別の能力も有している。

それは、「自身の存在感を消す」能力である。

ある実験で、研究者たちはカエルや甲虫に生息地となる池を選ばせた。

甲虫とカエルは天敵となる魚がいる池を避けたのだが、カイゾクスズキが生息する池だけは
避けることができなかったという。

カイゾクスズキがどのようにして自分から出る化学的な物質を隠したり、
自分の姿を擬態させているのかは判明しておらず、研究中である。

にこ(存在に気付けなかった…しかも心臓を的確に狙って…)

にこ「…まあでも、私の方が上手なようね」ニヤリ

カイゾクスズキTF「じょ?」

にこ「今さら違和感に気付いても遅いのよ!」シュルシュル

ブチッ

カイゾクスズキTFの生首「」ゴロン

にこ「心臓なんて大事な部分は最初から糸を巻き付けて守ってあるに決まってるでしょ!!」

にこ「さて、だいたい片付いたかしら」

にこ「あとはちらほらとTFが残ってるだけで…」

残存TF「じょうじ!」ダッ

にこ「…え?」

希「TFが逃げていく…」

凛「どういうことだにゃ?」

花陽「ね、ねえ…何か聞こえない?」ジジジ…

ことり「うん…何の音だろう?」ジジジ…

真姫「…この音はもしかして!!」ジジジ…

真姫「みんな早く逃げて!」

凛「どうしたにゃ?真姫ちゃん」

真姫「周りに何もいないのにここまではっきり鳴き声が聞こえる生物といえばアレしかないからよ」

ことり「あれ?」

真姫「…ブレヴィサナ・ブレヴィスよ」

凛「ぶれ…え?」

『ブレヴィサナ・ブレヴィス』


世界で最もうるさいとされる綺麗な色をしたセミの仲間である。

その鳴き声の音のレベルは最高で120デシベルで、400m先からも聞こえる。

ちなみに、100デシベルは電車が通るときのガードの下。

120デシベルはは飛行機のエンジンの近くにいる時に聞こえる音の大きさに相当する。

この鳴き声が人間大にまで強化された場合、それは恐るべき音響兵器となる。

真姫「TF共が逃げたのは奴らゴキブリにも聴覚があるからよ…」

真姫「そして人間は200デシベル異常の音を聞くと失神するわ。そうなったら私たちは
ゴキブリどもの餌食になるわよ!!」

ことり「で、でも…音がどんどん近づいて…」

希「今から逃げても追いつかれるやん!」

花陽「…私が始末してくる」

凛「…かよちん?」

真姫「花陽!あなたまさか…!」

花陽「…鼓膜は破れてもまた再生するから…」スッ

凛「え?かよちん…なにやって…」

グサッ

凛「かよちん!」

花陽「…行ってくる」ダッ

凛「かよちん!一人じゃ危ないにゃ!」

真姫「凛!今の花陽には何を言っても文字通り全く聞こえないわ」

希「今は花陽ちゃんが無事に帰って来ることを祈るしかないんよ」

凛「かよちん…」

花陽(…いた)

ブレヴィサナ・ブレヴィスTF「じょうじ」

花陽(大きな音を出しているなら私の出す音はきっと聞こえないはず…)

花陽「…仕留める!」ダッ

ドスッ

ブレヴィサナ・ブレヴィスTF「じ…?…じ!!」

花陽(やった…仕留め…)

ブレヴィサナ・ブレヴィスTF「じ!!」

花陽「なっ!!」

グシャッ

花陽「ッ!!」

ブレヴィサナ・ブレヴィスTF「じ…」

ブレヴィサナ・ブレヴィスTF「」

花陽(とっさに避けたおかげで攻撃が心臓を外れたのは良かったけど…)

花陽(腕に攻撃が当たっちゃった……)

花陽(変な方向に折れてるし…出血が多い…とりあえずみんなのところに
戻ろう…)

希「音が…止んだ…」

にこ「帰ってきたわよ」

花陽「…終…たよ」

凛「かよちん!腕が…」

花陽「だ…じょうぶ…から」

ことり「花陽ちゃん…」

海未「おーい、みなさん!」

希「海未ちゃん!」

真姫「に、穂乃果!」

穂乃果「なんか逃げてくるTFがいたからまとめて倒しちゃったよ」

海未「それとさっき一瞬変な音がしましたよね」

にこ「それなら花陽が倒してきたわよ」

海未「そうですか…というか花陽!腕が…」

花陽「だ…じょぶ」

海未「喋り方も変ですよ!いったい何が…」

真姫「音を出していたTFを倒しに行くときに鼓膜を自分で破ったのよ」

海未「そうだったのですか…」

絵里「みんなー、無事かしらー…グホッ」

穂乃果「絵里ちゃん!生きてたんだね!!」ダキッ

絵里「ぐえええ…あばらに響くから抱き付かないで…」

ことり「これから私たちどうしよっか…」

真姫「そうね…音ノ木坂もゴキブリだらけでもうまともに学校へは
通えないわよ」

穂乃果「…駆逐しよう」

穂乃果以外のμ's一同「!!」

穂乃果「日本に放たれてしまったTF達を一掃しよう!」

絵里「…大変だと思うけれど、それでもいいの?」

穂乃果「うん、けれどこの9人ならできるよ!」

穂乃果「みんなであいつらを駆除しよう!」

海未「…そうですね」

ことり「私たちの物語はまだまだ終わってない!」

穂乃果「いくよ、μ'sミュージックスタート!」

全員「おー」

保健室の隣の部屋

ツバサ「ぜえ…はあ…」

ツバサ「…」

ツバサ「絢瀬絵里がアミメニシキヘビTFの体を引き裂いてくれていなければ死んでいたわ…」

ツバサ「…μ'sのM.O.は必ず奪ってみせるわ…」

ツバサ「ふふふふ…」

ツバサ「はははははははははははははははは」

To be continued→?

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月27日 (土) 17:42:48   ID: FOAGg2Zp

ラブフォーマーズやないかい(笑)

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