主任男「今月の目標は前線基地構築か、ツライな」 (475)


ーー 株式会社TEA 技術部 主任男 ーー

主任男「おはよー」

始業25分前


後輩女「おはよーございます」ペコッ

モブA「おはよーっす」ふぁー

通信男「おはようございます」スチャ、クイッ


班員達の座るテーブルに付き挨拶を交わす。
まだ人の少ないオフィスは何処と無く静かで寂しい空気が流れている。


主任男「あれ?モブA出社早いじゃん、珍しい」

モブA「たまには早く来ても良いじゃないですか」


取り留めの無い会話をしながらモバイルPCを確認する

安全衛生関係の連絡と教育関連の資料提出の催促がメールで届いている。

主任男「やべ、出し忘れてた…今書いちゃうか」


班員の教育記録を開き履歴を改訂する。

後輩女、モブA、通信男、新人男、新人女、特技男っと。よし、OKかな?

後輩女「あーまだ出して無かったんですね。主任補佐の私も怒られるんですよ」プンプン

主任男「スミマセン…」

後輩女「もー、いつも期限守らないんですから……」ガミガミ


特技男「ハハッ、また朝から夫婦喧嘩ですか?」

後輩女「なっ、ち、違います!」プンスカ

モブA「お、特技男おはよーっす」

特技男「おはよーございます」ストッ


始業5分前、殆どの席が埋まる。


新人男「」ストッ
新人女「」ストッ

主任男「おー二人ともおはよー」

新人男「はよっす」ボソッ
新人女「おはようございます」ボソッ

新人二人が着席し班の全員が揃った。


始業のチャイムが鳴る。さて今節が始まった。
ここから5日間、24時間拘束の業務だ。


まぁ業務は何をするかと言えば相も変わらず

『戦争』

だ。


ー・ー 前期業務報告 ー・ー
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419257818


ーー ミーティングテーブル 主任男 ーー


朝のミーティングを始めようとすると係長がテーブルに来た。

今の俺の班、技術課2係2班を前に受け持っていた主任だ。何だか恐い顔をしている。

主査「主任男、ちょっと」コイコイ


主任男「何ですか?」

主査「何ですか?じゃねえよ。また提出期限遅れやがって。
物資消費の抑制計画と前節の成績考課表も今日提出だから忘れんなよ」コツン

主任男「スミマセン…」

主査「ん、分かれば宜しい。じゃ、今節もよろしくな」スタスタ


この体制になってもうすぐ1期が過ぎようとしている。正直、班長の仕事はまだ慣れない。


後輩女「主任男さーん、始めましょー」

主任男「おお、すまん。じゃあ始めるか」ストッ


気を取り直し業務の確認を行う。


前節まではH市側の現場に従事していた。

G県との境界に数本ある橋の内のひとつである新J大橋周りでの進捗だったが、
前節最後に事もあろうかその橋をFHW社が破壊しやがった。

旧J橋もかなり前に落とされており、これでG県への足掛かりはT橋と取水堰のみとなった。


特技男「今節はどこで業務展開するんですか?」

こいつは元々本部ベンチマーク班に所属していたがローテーションでウチに来た。

本人の希望で現場業務に関わりたいとのことで馴染みのある俺の班に配属された。

主任男「ん、あぁ。知っての通りH市での進捗は前節で終了した。
幸いG県側に取り残された社員もいなくてそちらは業務撤退の方向で決まった」


モブA「おー取り残されたの居なかったんだ、良かったー」

通信男「…そうは見えませんでしたが…」


主任男「なのでO市周辺の業務に回ることになる。はーいこっちに注目ー」ポチッ、ブゥン

ミーティングテーブルに据え付けられたPCにO市周辺地図が表示される。

半年前、先方の出張所、支店をシェアにし橋の西側地域に小さいながらも支店を出した。

そこ中心の地図だが、そこから広角画面に切り替えO市全体を表示する。


主任男「じゃあ後輩女、O市廻りの現状を説明して」

後輩女「はい、では…」スッ

レーザーポインタを取り出し説明を始める。
ずっと概要説明を任せ続けただけに慣れている。

だって俺が説明するより分かりやすいんだもん。


後輩女「ここがG県とを繋ぐT橋です。現状は我が社の管轄地となっており、
常時50名を越す技能班が詰めています」

後輩女「橋北岸から西側、ここの位置に我が社の支店が設けられています。
いつも思うんですが非効率極まり無い支店配置ですね…」


>>1 URLミスりました。

ー・ー 前期業務報告 ー・ー
平社員「今月の目標は防衛線の突破か、キツイな」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409935579/)

前節支援頂いた方々ありがとうございました。
また宜しくお願します。

前節に引き続き期待


主任男「まぁまぁ、北東方向の業務がすんなりいけば支店ができてたはずなんだよね」

後輩女「そうですね。そのせいもあって進捗は思わしくありません。
西側はこの住宅地で足止めを食って国道まで辿りつけず」

後輩女「東側に至っては全然手前の工場群地帯までも届いていないのが実情です。
辛うじてこの場所にある出張所が先方を食い止める拠り所になっています」


主任男「はい、ありがとう後輩女。ってことで何となく予想はついたかな?
今節はその東側のテコ入れ業務でーす」


モブA「マジかー、あそこ退職率高いって噂だよなー」

特技男「技能職のでしょ?我々なら大丈夫なんじゃないですか?」


モブAの言う通りかなりの激務地域だ。

理由は簡単。守りやすく攻めにくい工場群に籠られているから。

S県での業務の様に双方が折衝進捗し合えばお互いに付け入る隙ができるが、
定置での現状維持業務をされると中々に成果が出にくい。


主任男「特技男、技能職だからとか軽々しく言うな。
定点折衝ではお前より上だぞ、理念その五だ、忘れるな」

特技男「出会う全ての人を師と思え。必ず自分には無いものを持っている。それを盗め。ですか?」

後輩女「そーだね、特技男は前節も技能班さんに大分助けられてたじゃない。
そうじゃなかったらあんな軽度の労災じゃ済んでなかったよ」


特技男「うっ…。スミマセンでした」

主任男「俺たちに謝る必要は無い。経験を蓄積して成長すれば良い。分かったな」


主任男「新人男、新人女、何か質問は?前節でのことでも良いぞ」

新人男「いえ特には」
新人女「何もありません」

……ま、いっか。


本日の投下終了。

>>4 あざまっす

またも書き溜め無しのノープラン発進です。
進捗遅いですがお付き合いお願いします。


ーー 準備室 後輩女 ーー

結局出張所での業務確認ということで朝のミーティングは終了。

各自ツールを整え連絡車プラットホームに集合ということになった。


自分のロッカーへと進み作業着を装着する。

防弾ベストは今節から伸縮性の良い動き易いものに、
『端末』と呼ばれるヘルメット型OA端末は探査機能を中心に性能向上がなされた。


後輩女「じゃあ、新人女、相互安全チェックしましょう」

新人女「はい」


後輩女「液晶表示…ヨシッ」ビシッ
新人女「よし」ボソッ

『株式会社 TEA 営業3部 技術課 2係2班 新人女
110145 顕著な異常無し』

社員IDと健康状態をチェック

メール、内線、その他業務アプリをチェック

後輩女「各ツール異常無し、ヨシッ」ビシッ
新人女「よし」ボソッ

ツールの正常稼動を確認し隣の部屋に移る。

端末の自動認識で自分のロッカーに誘導される。


後輩女「024538、後輩女、装備受領」
端末『業務状況:従事中、装備携帯:許可』

ロックが外れ扉を開く
我が愛銃が姿を現わす。夏のボーナスで買ったスコープが光り輝いている。

うーやっぱり可愛い。。。


後輩女「新人女行くよ、準備良い?」クルッ

新人女「はいっ!いつでも!やっぱこれが無いと落ち着かないっス!」ジャキッ


後輩女「う、うん。張り切るのは現場出てからね、落ち着こうね」タラ

何度目でもこの娘の性格には慣れない…。


プラットホームに出て列へと向かう。
私たちが最後のようだ、急いで列へと並ぶ。


端末『2分00秒後 連絡車到着予定』

主任男「装備最終確認、忘れ物するなよー」


新人女「今回の現場は撃ちまくれるんでしょうか?」キラキラ

特技男「お前なー…ま、いっか」ハァ


モブA「来たぞー、無駄口やめろー」


連絡車が滑り込んできて、扉が開く。
車内に吸い込まれて行く1班の面子。

節が始まる実感が高まる。
今節はどんな業務が待っているんだろう?


ーー 連絡車内 主任男 ーー


主任男「みんな席に着いたな、じゃあ業務詳細説明するぞー」

班毎に分けられたテーブル、中央のモニターの電源を入れる。


テーブルが若干手狭だ…。
今期から班の編成が5人から7人に変更になった。

係長レベルで先期の振り返りを実施した結果、労災減員時の職務遂行能力を維持する為、
技術班一班当たりの人員増が提言され承諾された

しかし、急に人も設備も対応できるはずも無く、人員は新人採用で賄い、
設備は5人用を無理矢理7人で使用しているので、色々と歪みが出ている。


主任男「モニターに注目ー。後輩女がざっと説明してくれたが今回の起点はここの出張所だ」

主任男「T橋を越えて約1km地点にある施設だが、何せこの周辺すらも完全シェア化できてない」


端末『間も無くT橋に接近。G県との交錯域に入ります』


主任男「つまり、今アナウンスがあった通りシェア交錯地域の出張所だ。
何が起きても不思議じゃない地域だというのを念頭に置いてくれ」

事実橋の東側地域では毎日の様に折衝が行われており、出張所への間接折衝もある。


特技男「業務目標は出張所の安定化ですか?シェアの拡大ですか?」

主任男「ストレートに答えると 両方 だな」

特技男「また抽象的ですね…」


主任男「本部も考えあぐねているようだね。
何せH市ルートが業務展開不能になって急に決まった話だからなぁ」

通信男「しかし業務目標が明確で無くては私達としても個別目標に落とし込めません」クイッ


主任男「まぁ出張所にいけば仕事は嫌でも山ほどあるよ、その中で業務形成するさ」


班員達の意見も最もだ…。
正直、この指示では業務計画の立てようが無い。

希薄な業務目標、混乱気味の指揮系統…。

多数の不安と共に連絡車はG県へと近づく

ーーー会社案内ーーー

各企業の地域毎シェア(統括地)争いが激化している業務環境で、
弊社は精力的に支店(占領基点)を増やし、新地域における販売力(地域資源獲得)強化を行っております。

国家、地域行政の崩壊した昨今、各地域の土地、住民様の
管理、運用を行い皆様により暮らしをお届けすることが、
弊社の使命と認識し日々企業活動に励んでおります。


株式会社 TEA
(temporary employment agency.inc)
S県北部を本拠地とする中堅会社
・地域開拓事業部
・建築事業部
・人材開発事業部
・IT事業部
の4事業部で構成

社員 32500名
統括行政区 13地区
包括住民数 72万人

勤務は独自カレンダーによる。
寮、社宅完備。
年金、社会保険無し。
労働傷病は会社にて治療を保証。
給与、休暇は別途規定により定める。

尚、弊社への問い合わせはできません。

本日の投下終了。

原則投下は23時から25時までです。


ーー 連絡車内 後輩女 ーー

業務説明をする主任男さんも困りながら話している。

確かに上から降りてきたのがこんな内容だと私も答えに詰まるだろう…。


後輩女「新人男、寝てて大丈夫?ちゃんと聞いてた?」ジロッ

新人男「要するに何も決まって無いって話なんですよね?聞いても…」


主任男「ま、その通りだな」

後輩女「主任男さん、それじゃあ…」


主任男「だが、今は業務中だ。聞く、聞かないはお前の判断じゃない」


いまいちこの子は業務に対する熱意を感じない。
でも現場に出るとそれなりに働くのでキツく注意するにもできない…


沈黙の中、端末の表示が橋を越えたことを示す。


主任男「!」 後輩女「!」 モブA「!」

先輩男「総員!耐ショック体勢!!」


表示の端に見えた赤いマーカー、加えて対物進捗を報せるアラートが鳴る。

ズン、ズズン


スピーカー『本車両には被弾無し、前方1号車被弾。後輪破壊が認められる』


新人女「いたた…。何が起きたんですか?」

主任男「ボケッとしてんな、先方からの進捗だ。装備準備、進捗用意!」

先輩男「指示あるまで待機。いつでも出られるようにして」


連絡車への進捗を受けたのは初めてだ。

1号車のタイヤを破壊して進行を妨げるあたりに計画性を感じる。


と、言うことは…


通信男「東側斜面から先方社員複数接近。一体どこから…」

主任男「考えても分からないことは放っておけ、勝手に予測するな。現状を正確に把握しろ」

通信男「はい、分かりました」

主任男「うん、落ち着いてな」ニコッ


先輩男「1号車が道を塞いで連絡車はこれ以上進行できない。指示確認後、徒歩で出張所に向かう」


一同「」ガタッ

主任男「座れ、まだ離席の指示は出て無いぞ」

ズン、ズズン、グラッ


スピーカー『本車両も被弾!走行不能!』

新人女「だ、大丈夫なんでしょうか?」オロオロ

後輩女「落ち着いて、大丈夫よ。居住ユニットは携行装備くらい楽に耐えれるの」ニコッ


ーー 連絡車内 主任男 ーー

緊急時に一番怖いのは混乱だ。
後輩女も落ち着いてみんなに接してくれていて助かる。


特技男「だけどいくら丈夫とはいえ限界はありますよね…」

モブA「あぁ外に出られないまま蒸し焼きになるのもゴメンだなぁ」

確かに火災が誘発したり、焼夷系進捗されたらどうにもならない。


だけど闇雲にも動けない。まずは係長補佐の先輩男さんの指示を待つしか無いな。


通信男「周辺情報解析完了。…信じられない…」

先輩男「2班のキミ、どうした?何か分かったのか?」

通信男の呟きが聞こえたのか先輩男さんが近寄って来る。


通信男「あ、はい。何て言えば良いんでしょうか…」

特技男「勿体振るな、端的に報告しろ」


通信男「一番近い表現だと、地域全体にステルスが掛かってる?感じです」

モブA「はぁ?なんじゃそりゃ?」

通信男「極微小ですが通信波が出ていて、先方社員の反応を隠蔽してるイメージです」


モブA「…なるほどね」

主任男「いや、微妙に違うだろうな…」

特技男「と、言うと?」


主任男「多分だけど、こっちの探査波に逆位相をぶつけてるんだろうな」

後輩女「それってウチの探査波系パターンが分かって無いと…あっ…」

そう、ウチの探査波系パターンの全てが分かっていれば可能だ。


後輩女も先輩男さんも特技男も頭に一人の社員を思い浮かべていた。


端末『主査:連絡車が進捗を受けたと連絡を受けた、何があった?』

先輩男「あぁ、進捗を受けてる最中だ。現在状況判明、指示あるまで車内待機中だ。
あんまりノンビリとしている暇は無いがな」

端末『主査:最中ってことは定置進捗じゃないってことだよな…なぜそこまで近寄られたんだ?』

主任男「予測になりますが、我が社の通信系、探査系のアルゴリズムが全部バレてます」


端末『1係長:開扉しろ、まずはウチの係で対応する!』

端末に1係が車外に出て進捗する連絡が入る。


端末『主査:……。続けろ』

主任男「こちらの探査パターンに合わせて逆位相を掛けることで無効化されているとしか」

端末『主査:ステルスの可能性は?』

通信男「ある程度接近された現在、何名かの先方を認識してます。
ステルスなら探査できない距離です」

端末『主査:そうか…分かった。その件はまた後で調査しよう。先輩男、1係に続き車外に展開。
追加指示あるまで連絡車周辺で防御しろ、撤退を余儀なくされたら連絡車は破壊だ』

先輩男「了解、2係出るぞ!」カチッ、ゴゥンゴゥン


ーー 連絡車外 特技男 ーー

カカカ、タタタタ、カカカ、バシュ

「RPG!」ズガン
「健康管理委員!来てくれー!」
「・ぁぁ、痛えよ」
「バラバラに進捗するな!連絡車を盾にして相手を良く認識しろ!」


特技男「な、こんな位置まで」

車外に出ると先方の発射光が視界に飛び込んできた。先にでた1係では労災も発生している。

端末表示で位置は確認していたが想像より近い。


今まで経験したことの無い距離での折衝に正直恐怖心が湧いた。

主任男「特技男、突っ立てんじゃねーよ。遮蔽物に入れ」カカカ、グイッ

後輩女「新人女と新人男は乗降扉の裏で牽制して」カシン、パシュ

先輩男「あー結構いるなー。通信男くん?全数把握お願い」ピン、ポイッ

ズズン
モブA「おわ!いきなり投げないで下さいよ、びっくりしたなー」カカカ


何でこの人達は平気な顔してるんだ?圧倒的にマズイ状況だろこれ?

先輩男「あれ?遮蔽板展開されてないじゃん、特技男ーちょっと見てー。主任男フォローしてー」

先輩男「技術3班長、お前の班は左手の5S、終わったら車両後方側から進捗ねー」カカカ

主任男/特技男「はい」

技術3班長「了解です、行くぞ!」タタッ


タタタタ、ビシッ、タタタタ、チュンチュン

弾がすぐ傍を通って行くのを感じる。いつ被災してもおかしく無い状況だ。


先輩男さんの指示に従い乗降扉の前後に格納されている遮蔽板を確認する。

バルブの破損を見つけ応急処置を施す。


主任男「特技男まだ?少し辛くなってきた」カカカ、カカカ

特技男「はい、お待たせしました。作動させるので下がってください」グォングォングォン

先輩男「ありがと特技男。みんな遮蔽板入ってーあと投擲物に特に注意してねー」カカカ


通信男がこちらを向き何か言っているが進捗の音で良く聞こえない…。


主任男「もっとデカい声で話せ、全然聞こえねえよ」

通信男「先輩男さん、可能な範囲での確認完了しました。東に21名、南に15名です」タタッ

先輩男「ふーん、そんだけ?」カカカ

主任男「確かに探査隠蔽バラすリスクの割には半端な進捗工数ですね」カカカ


確かにこっちは7人4班4係、約120人規模なのに待ち伏せとはいえ少な過ぎる。

キラッ☆

先輩男「!!!全員退避ー!!西の斜面に飛び込め!」

ヒュー、ヒュー、シュバッ、ヒュー


先輩男「他の係も急げ!連絡車は破棄しろ!」バッ


ーー 連絡車外 後輩女 ーー


先輩男さんの声に反応しガードレールを飛び込え斜面を転がり落ちる。

端末『定点進捗を確認。本位置は影響範囲の可能性があります』

弾着予測アプリが今頃警告してくる。
探査遅延による動作遅れか…キツいなこれ


斜面を滑り降り上へと振り返る。

新人女「きゃあぁあぁ」ゴロゴロ
新人男「クッ」ズザザザ

良かった、二人共ちゃんと反応して回避できている。

他の係も含めてほぼ全員が集まれた様に見える。


新人女「痛たた」涙目

主任男「健康チェックは後!上からの進捗来るぞ!」ババッ

タタタタ、タタタタ


100人以上が身を隠すには遮蔽物が少な過ぎる
ここまでも計算済みか…

先輩男「上方に向け牽制開始、後退するよ」カカカ


各班長を最後尾に移動を開始する。

ちょっと向こうに給油施設跡が見える、あそこまで下がれば多少は凌げる。


先輩男「2係4班、先行して。定点進捗の追加あるかもしれないから上空の目視確認励行ね」

タタタタ、カカカ、カカカ


斜面からの距離がある程度取れ、上からの進捗も大分和らいできた。


ドーン、ズズン

東側の方から爆音が聞こえ大規模な煙が見える

出張所も同時に進捗されていたようだ…。


辛うじて給油施設跡に辿り着いた。
先方からの進捗は止んだ、もう安全圏だろう。


先輩男「主査、取れるか?出張所付近に爆煙を確認。状況が知りたい」

各係長、班長とその補佐が集合し緊急ミーティングが開かれる。

課長補佐である主査が本部にいる為情報伝達が早く助かる。


端末『主査:あぁ予想通りだよ、出張所は集中的な定点進捗で機能消失。
駐留社員も半数以上が退職したのが確認できている』

機能消失、半数退職。場の空気が重くなり誰も言葉を発しない。

先輩男「残りの半数は?」

端末『主査:うん、丁度して欲しかった質問だ。これからお前らの地点に集合させる。
そこの係長連中で工数集約再分配し組織編成をやってもらいたい。勿論技術部の許可は出てる』

主任男「再編成?」


ーー 給油施設跡 主任男 ーー

1係長「この座標で再編成しても非効率な気がするが…一回支店に集約するべきじゃないか?」

俺もこの意見に全面的に同意だ。
この施設で再編成したところで補給もままならない。

崩れ切った集団なら装備補充も含めてもっとしっかり再編成するべきだ。


端末『主査:ああそうしたいのは山々なんだがな…。
先程支店も折衝を受け大規模な被害が出て混乱中だ、とても受け入れられる状態じゃない』

3係長「拠点二ヶ所への地点折衝と我々への機動進捗を同時にだと…」

三方向同時進捗、かなり綿密な業務計画だ。


先輩男「…分かった、こっちの現場サイドでどうにかする。集合させてくれ。
それにしてもだ、端末の機能が半分以下まで落ちてる。正直これじゃ仕事にならんな」

後輩女「先方認識、タスク管理、弾着予測、経路検索等のアプリがほぼ機能しない状態です」


端末『主査:おっ後輩女か。あぁそれも確認できている。それ故の技術課への業務委託だよ』

主任男「OA補助無しで業務遂行しろってことですか?」

端末『主査:理解が早くて助かるよ。現在本店で原因究明、対策検討を始めた。
だが当面は現状のままだろうな…』

確かに非定型業務に慣れてる技術課ならOA無しでも何とかなるだろう。

だが技能班の面々は…


端末『主査:先方はOA補助有り、こちらは無しに近い業務環境だ、難易度はかなり高い。
だが何とかして出張所の地点を堅守してもらいたい』

1係長「また無茶な…」
4係長「相当の労災が出るぞ」
3係長「目と耳を塞がれた状態だからなぁ…」

先輩男「加えて我々のやり口も大まかに予測されている環境か…」


端末『主査:すまんが本部決定事項だ。よろしく頼む』


主査との内線が切れたと同時に係長たちが一斉に溜息を吐く。

指示内容の整理、記録の後、技術課全員に集合が掛けられた。


1係長「端的に要旨のみ伝える。向かうはずだった出張所は機能消失した。
また支店についても別業務に対応中で頼れない」

ザワザワ、マジデカー、ドウスンダ

先輩男「静粛に、まずは話を聞いてくれ」

1係長「現在、出張所の残存工数がこちらに向かっている。もうじき着くはずだ。
我々はこれと協力し出張所地点の地域保守にあたる」

「端末の機能復旧は?」「定点進捗きたら?」
「先方の接近も予見できないし…」


先輩男「みんな疑問や不安が沢山あると思う。
だけどこれから来る出張所の奴らはもっと不安を抱えているはずだ。
せめて俺たちは前向きにやれる事を考えよう。各係に分かれて詳細検討してくれ」

先輩男さんの言葉に課員全員が黙り込む。


「よし!健康管理委員、集合だ。労災受けてる人も多いはずだし準備するぞ!」
「みんな水持ってたら出してくれー!喉も渇いてるはずだ」
「そこの建物の中綺麗にするぞー!環境委員集まれー!」ガチャン
「対空機雷持ってる班無いー?」「おー少しだけどあるぞー」ワイワイ


ーー 給油施設跡 特技男 ーー

施設内がにわかに活気付く。各々が自分のやれる事を見つけて行動し始めた。

先輩男「おーい、2係集合ー。あっ施設内整備やってる奴はいいやー」コイコーイ


先輩男さんの呼び掛けで出入り口前に集合した。

先輩男「じゃあウチは技能さんの迎えに行くから、みんな装備確認してー」

主任男「各班、労災相互チェック。班長に報告してー」


メインアームの様子と予備弾倉を確認、良し。
一応自分の身体を一回りチェック、かすり傷のみ

特技男「新人男どうだ?」

新人男「問題ありません」

特技男「残弾は?弾倉の残りは?」

新人男「問題ありません」


……。

特技男「主任男さん、特技男、新人男、問題ありません」

主任男「うん、了解。新人男の世話頼むぞ」

特技男「はい、了解です」


程なくして班長達から先輩男さんに報告が完了したようだ。

5人でルートの確認をして戻ってきた。


先輩男「2係出るよー。相互連携、報連相しっかり頼む。異変を感じたら即報告ねー」

端末の広域表示の端の方に緑のマーカーが見える

移動速度がかなり遅い…。


主任男「いつどこから先方来るか分かんないよ。気を引き締めてね」

一同「はい!」


定点進捗を警戒し班毎に拡散して進む。

見晴らしの良いこの一帯なら不意を突かれることも無いだろう。


ーー 畑の真ん中 後輩女 ーー

まずいなこの地形…。
遮蔽物の一切無い平坦地のまん真ん中か…。

先方探査の効かない現在だと何処かに狙撃係がいたらひとたまりも無い。

些細な変化にも注意しないとね。


新人女「ヤベェッス、どこから来るか分かんねーのスゲェ恐いっす」キョロキョロ

後輩女「そんなにキョロキョロしてたら逆に周囲確認できないわよ」クスッ

新人女「ハイッ、良く周りを見るッス」ジー

現場で臆病なのは良い事だ。前に出る社員から労災、退職していく。

若い内は臆病で慎重で構わないし、そう在るべきだ。


目視で確認できるギリギリの距離に技能さんの先頭が見え始めた。

私が先方なら合流の瞬間を狙って進捗を掛ける。
神経を研ぎ澄ませろ。空気の変化を読むんだ。


新人女「何か嫌な感じがするッス」ビクビク

後輩女「?」キョロキョロ

特に周りに変化は無い、突発進捗掛けられそうなポイントは把握できている。

新人女の気のせいだろう…。


キラ☆

先輩男「!!! 定点進捗!全員散開!そっちだ、北西方向に退避しろ!」

係のみんなが蜘蛛の子を散らすように走りだす。


タタタタ、タタタタ

主任男「クッ、ヤラしいとこで仕掛けてきやがるな」ブワッ、シュン

カカカ、カカカ、カカカ

主任男さんが側面から現れた先方へ進捗に向かう


目線の先、技能班の動きが鈍い。
労災者を抱えているからか、退避行動が追い付いていない。

後輩女「視覚拡張オン!タスク設定、上空定点進捗弾!」スチャ、カシン

端末『タスク1から4番をセット』


周囲から音が消える。


パシュ、カシン、パシュ、カシン、パシュ
ズガ、ズガ、ズン、ズズン


後輩女「チッ二つ外した」ダッ

すぐさま側面の先方対応に入るため畦道の窪みへ身を隠す。

カシン、パシュ、カシン、パシュ

端末『タスククリア、確認可能な目標ありません』


端末『主任男:サンキュー後輩女、こっちは終わった』

少し向こうから主任男さんが歩いてくる、労災は無さそうだ。


ーー 技能班と合流 主任男 ーー


技能2係長「いや助かったよ」ボロ、ニカッ


埃まみれの顔に一際白く光る歯が印象的だ。

後輩女が二つ対応したとはいえ労災者が複数出ている。退職者も三名出たそうだ。

満身創痍の群れを率いる長なのに悲壮感が感じられない。


先輩男「お疲れ様です。これで全員ですか?」

端末のカウントで72名。元々200名レベルで詰めていた出張所の人員に対し余りにも少ない。


技能2長「いや、動かせない人員が出張所跡付近の商店跡で待機中だ。
技能1係長含めて52名が残置している」

結構な人数だな…。移動できないとなると厄介だ


先輩男「そうですか…まずはそちらにも工数補充が必要ですね。
技術3班、4班。技能さんを給油施設跡までアテンドしろ。1班、2班。先に進むぞ」

技能2長「すまない、世話になる。みんなを頼む」ペコッ

俺たちも会釈で返し、去っていく背中を見送る。


分散すると同時に通信男がPADを出し何かを見て話しだす。

通信男「先程の進捗も反応したのは6秒前でした。通常の定置進捗だったので
普段なら14,5秒前には反応があります。つまり通常時の半分以下のレスポンスですね」クイッ

後輩女「それだけあれば全弾落とせたなー」

…普通は無理だよ、と思う言葉を飲み込む。
視覚拡張運用後の後輩女の精度が半端じゃない。


先期の功績ボーナスとして職能資格のアップと希望の業務ツールが与えられた。

後輩女は視覚拡張システムの使用権限、俺は無音機動(改)を希望しそれが認められた。


これのお陰で業務効率、成果共に飛躍的な向上を遂げることができている。


先輩男「よーし行くよー」クルッ

技能さん達が程遠くなった辺りで先輩男さんの号令が掛かる。

上空を含めて三次元的に周辺確認をする必要があり必然的に歩みが遅くなる。


特技男「しかし二人のツールはいつ見ても強烈ですね。短期間で使いこなしてるし…」

新人女「ですよねー。あんな飛んでくるのをバシバシ落としちゃうんですもん」ソンケー

後輩女「慣性落下系だからよ。射出系だったら速すぎて追いつかないわ」

いや、だから普通は無理だって…。


主任男「ほら私語は謹め。ここは今先方シェアと変わり無いんだぞ」コンコン

特技男「イテ、はいスミマセン」


先輩男「技能1係長さん取れますか?二班でそちらに向かいます。変化あったら教えて下さい」

端末『技能1係長:了解、早めに頼む。現在は至って平静だ。周辺監視しながら到着を待つ』

我々の工数補充に期待が持たれているようだ…

この12人で何ができるのか?いや、やれる事を最大限やることを考えよう。


ーー 商店跡付近 特技男 ーー

道の反対側に技能班が詰めている商店跡が見える

ただ、この道路を渡るのは一苦労しそうだ…。


見開きの良い道路へのアプローチ、商店跡の後ろには中層集合住宅を含む住宅地。

いま待機しているコンビニから果てしなく遠く感じる。


先輩男「センサー出力全開、探査範囲前方に限定」

先輩男さんが前方確認を行う、ハイスペック端末のため俺たちとはレンジの桁が違う。

先輩男「うーん…何も見えないなぁ…」


先輩男「主査取れるか?そういや先方の認識コードって幾つか入手してたよな?」

端末『主査:あぁ、あるぞ。何に使うんだ?』

先輩男「んーちょっとな。通信男にそれ圧縮して送ってくんない?」

端末『主査:一応かなりの重機密な訳だが…しゃあない、送るぞ』



通信男「着ました。これで何をすれば良いのでしょう?」ピッピッ

先輩男「後輩女ー。観測弾一発ちょうだい」

後輩女「あ、はい。どうぞ」スッ


先輩男「サンキュー。通信男、これの発信波をさっきの認識コードに変えて」ヒョイ、ポイッ

通信男「はぁ…少し時間貰えればできますが」


なるほど…その手があったか…柔軟な発想に感服する。

新人女「何の意味があるんですか?」ハテ

特技男「見てりゃ分かるよ」

新人女「勿体振って…実は分からないとか」キシシ

特技男「あん?」ギロッ

小うるさい新人女を睨み黙らせる。
今度うるさかったら装備を取り上げたろ。


通信男「できました」ジャジャーン

先輩男「よし、後輩女。これ装填してあの中層住宅の1階に撃ち込んで」ヒョイ、ポイッ


後輩女「あーなるほどー。了解です」チャキ、カシン

後輩女「発射準備完了、発射します」パシューウ


さっきまで目の前で反応していた観測弾の反応が霧の中に消えるように途絶する。


先輩男「観測弾反応無し、前方に先方が潜伏していると判断する」

俺の予想通りだった。
先方の識別信号を認識下から発射し途絶の有無で先方がいるかを確認した訳だ。

しかし、こちらがそれを認識したことが先方にもバレた。

何かしらの反応が予想される。

先輩男「どっからかは分からんが多分進捗くるぞ、注意しろ」

装備を構え直し集中を高める、直接視認が頼りだ。神経を研ぎ澄ませ注意を張り巡らせる。


ーー コンビニ内 主任男 ーー

その後も矢継早に通信男に観測弾を変換させ、後輩女がそれを打ち込むを繰り返す。


横に20mズラした位置、…反応無し
中層住宅の最上階にズラした位置、…反応無し
普通の観測弾を中層住宅の1階に…

思わぬ結果が出たのは最後の観測弾で先方を認識したことだ。


タタタタ、タタタタ、タタタタ

位置が露呈した事をきっかけに先方が商店跡への進捗を開始した。

端末『技能1係長:ちょ、技術お前、バカ、何してくれてんだ』

カカカ、カカカ


先輩男「すみません、脱出のためにもどーしても必要な確認で。すぐそちらに向かいます」

先輩男「後輩女、等間隔に観測弾水平発射。他全員行くぞ」ダダッ

一同「はいっ!」ダダッ


分かったことは先方のステルスは範囲作用。
観測出力が高ければ探査が可能ってことだ。

パシューウ

つまり、

主任男「全員、先輩男さんと直接データリンク!観測弾着弾位置のケア、左1班、右2班!」ダダッ

パシューウ


先輩男さんの営業用端末の出力なら接近すれば

端末『新規タスク複数発生、近接位置から目標設定します』

こうなるってな!


先輩男「お前、俺のセリフ取るなよー」カカカ

主任男「へへ、すみませーん」カカカ

端末『タスククリア、次の目標を設定します』


タタタタ、タタタタ、ビシッビシッ

とはいえ位置が判明したところでいつもの状況に戻ったに過ぎない。

進捗しながらも最速最短で商店跡へと進んでいく


新人女「オラー!オラオラー!」カカカ、カカカ

……。どう接すれば良いんだろうこの娘…。
進捗、牽制はそこそこ正確だし、動線も悪く無い

しかしなぁ…

後輩女「コラ!無駄に怒鳴り散らさない!
端末情報とか指示とか聞き漏らすよ、あと冷静さも低下させるのよ!」めっ!

新人女「ォ…。はい」シュン

後ろから追い付いた後輩女が諭す。
なるほどーそう言えば良いんだー。ナットク

感心しながも進捗を続ける。

位置が明らかになった先方の脅威は低く、特に苦労もなく進捗し終え商店跡へと辿り着いた。

本日の投下終了。

書き溜め終了、またスローペースに戻ります。


ーー S県内出張所 主査 ーー

特定範囲に簡易ステルスか…厄介なもの開発してくれたな…。

検証により隠蔽作業は個人毎では無く、限定された範囲に施されたものだと推定された。


その報告を受け開催された緊急ミーティングに参加している最中だ。


管理係長「まだ推定の段階だが詳細判明するまでは工数投入は…」

推進係長「一時的なものかもしれないだろ、少し様子を見て…」

企画係長「いま展開されている工数で追加調査を…」


スタッフサイドが暢気に勝手なことを言っている。

こっちは部下が危機的な環境に晒されているのに知ったこっちゃないってか?

主査「ちょっと待ってくれ、それじゃ…」

技能2課長「現場の社員達は不透明な環境で業務に従事している」

俺が意見しようとした瞬間に技能2課長さんが重厚な声色で呟く。

技能2課長「三現、五現主義が基本だろ?
状況分析に精通している君達が現場に出て確認するってのはどうだ?」ギロッ


技能1課は半壊状態、課長の安否も不明。
G県側の社員バイタル信号の情報精度が悪いという報告もあり状況が良く分からないせいだ。

同じ部の人間としてこれ以上の負担は看過できないのだろう。俺も気持ちは一緒だ。


管理課長「と、言っても我々スタッフ部門が現場に行ったところで解決にならない」

黙って様子を見ていた管理課長が口を開く。

管理課長「どこかの部署で対応頂く検討をしないとですね」


技能2課長「ウチの課の人員で対応させて頂く」

管理/推進/企画係長「おーそれは良いですね」


…くそったれどもが、最初からそれが言わせたかっただけじゃねえか。


管理課長「では、後は技能さんと技術さんで擦り合わせをお願いします」スクッ

管理課長「あっ必要な事あったら言って下さい」
クルッ、スタスタ

テーブルを離れ部屋から出て行こうとする。
係長達がそれに付き従う。

主査「であれば…」

管理課長「」ピタッ

主査「本店から一人回してもらいたい人員が」

管理課長「申請書を提出して下さい、精査しますので」スタスタ、 バタン


会議室に技能2課長さんと二人きりになる。

主査「あの…」

技能2課長「…の、あのクソガキ共がぁ!」ダンッ

主査「」ビクゥ

机上の書類が舞い、ペットボトルが倒れる。
あーびっくりした。



技能2課長「あぁすまない、つい」ヒロイヒロイ

主査「いえ構いません、私も同じ意見です」オコシ


技能2課長「しかも技術さんを巻き込む形になってしまった。改めて申し訳無い」ペコリ

主査「謝らないで下さい、我々も業務として従事してますから、同じ立場です」


技能2課長「だが…」

主査「多分。ウチの部長がここにいたらあの人達の首根っこ掴んで現場を引き摺り回してます」

技能2課長「確かに営業部長さんならやるな」プッ

主査「私がこんな事言ったの内緒ですよ」プッ

アハハハ


技能2課長「さてと、冗談はこれくらいにして仕事しないとな。主査さん先程の要請は?」

主査「あれですか?この状況を打破できる我が社唯一の人財ですよ」

カコカコ、タン

モバイルPCで申請書類を書き送信する。


技能2課長「??? うん、では課に戻って支度をするか。久しぶりの現場だな」バキボキ

指と首を鳴らしながら会議室から出て行く背中を見送る。


端末を装着し会議室を出る。
先輩男たちの情報を確認、整理をしながら歩く

端末『予定表が変更されました』

?……あっ。ガサゴソ

ポケットのPDAを引っ張り出す。

『x月xx日:高級中華飯店』

申請通ったか、さて俺も現場に出る準備しないとな


しかし…また高い店選ぶなー。容赦ない女だ。

>>22支援あざまっす。

年末は投下できない予感。

もうあの子と結婚しちゃえよw

ーー 商店跡 主任男 ーー

先輩男「技術課2係です、お待たせしました」

先輩男さん、後輩女、俺の三人で商店跡内に入る
後の人員は外周の警戒業務に当たる。


技能1係長「お疲れ様。と言いたいところだが、さっきの進捗は何だ?」

先輩男「と、言いますと?」

技能1係長「潜伏している先方を刺激したら行動に出るに決まってるだろ。
何故あの場面で刺激するような真似をした」

先輩男「??? では我々はどうやって合流しろと?
あのまま進んでいたら進捗を受けていた訳ですが…」

技能1係長「知らんよ。ハンドブックにも刺激しないよう書いてある。全く、だから技術は…」

先輩男「はあ」


進捗の動機になったのは申し訳無いが、労災ゼロ、先方進捗完了、合流成功の結果だ。

結果論だけでは無くプロセス、アプローチとしてもどう考えても最善の手法だと思う。

納得の行かない言い草ではあるが、ギリギリの環境下だから仕方ないか…我慢しよう。


技能1係長「で、これからどうするんだ?」

先輩男「それはこれから考えます。状況を簡単に教えて下さい」

技能1係長「教えてだと?見りゃ分かるだろ、動かせない人員が多数だ」

それは知ってるよ、人数とか労災の度合とかを聞いてんだよ。段々イライラしてきた。


先輩男「…。新人女、労災者の具合を見て報告してくれ」

端末『新人女:あ、はいです。今行きます』


健康管理委員の新人女を呼び状態を確認する。

搬送、移動不可、15名。進捗不可、17名。中、軽度でゆっくりなら業務可、15名。

新人女「…です」ペコリ

先輩男「うん、ありがとう。やっぱりここで凌ぐしか無さそうだね」


技能1係長「だからさっきから言ってるだろ。さっさと打開策を出してくれ」

…なんだろこのオッサン…。

主任男「失礼ですが、さっきから…」

先輩男「…」スッ、フルフル


意見しようとした俺を手で制し静かに首を横に振る。これでも我慢しなきゃなのか?


先輩男「主査、技能さんと合流したが二手に分かれた。俺は出張所跡のすぐ近く商店跡だ」

端末『主査:技術1係長から報告を受けている。
今から技能2課の面々とそちらに向かうから、暫くの間現状維持をしていてくれ』

先輩男「了解。現位置の移動不可の人員を早いとこシェアに帰してあげたい。
可能なら連絡車を回してくれないか?」

端末『主査:んー位置的に難しいなー。お前らの乗ってた四台が廃却になって物流課が渋い。
善処するがあまり期待しないでいてくれ』


先輩男「ということなので現状維持です、我々は外周警戒に戻ります」

技能1係長「碌な手も考え無いんだから警戒業務くらいはマトモにやってくれよ」


ーー 商店跡外周 後輩女 ーー

ガンッ

出口横の自販機が凹んだ。主任男さんの苛立ちの捌け口にされた被害者だ。

先輩男「放っとけ、相手にするんなって」

主任男「はい…了解しました」


さっきのやり取りは私も呆気に取られた。
というか、一瞬何を言ってるんだか理解ができないくらいだった。

ただ主任男さんの苛立ちを理解するには十分な言動だった。


個人の感情は引っ込め、課員達を集合させ状況を共有した。


先輩男「各員周辺警戒継続。あと通信男、観測機出して。例の新しいヤツ」

通信男「はい、どうぞ」ガサゴソ

先輩男「主任男、後輩女、特技男、一緒に来て
ここの周辺に埋設するよー」スタスタ

受け取った先輩男さんが歩きながら私達を呼ぶ。


通信男「であれば私も設定に同行しますが?」


先輩男「いや、設定は特技男にやってもらうよ。君だと折衝能力的にちょっとツラい」

通信男「っ!いえ、やれます。連れて行って下さい」フンッ

まぁプライドの高い彼ならこうなるでしょうね。


主任男「実は新型観測機に裏技があって、特技男しか知らないんだよ。
大っぴらに言えない案件だからあぁ言うしか無いんだ、理解しろ」ボソッ

耳打ちしてるのに丸聞こえです。しかもウソだし。


通信男「そうですか…それなら仕方ないですね」

意外にもこれで騙せてしまった。単純だなー


先輩男「じゃあ行くぞー。モブA取りまとめヨロシク」ヒラヒラ

モブA「了解」



先輩男「じゃあ取り敢えず周囲200mに設置するか。南側から行くよー」

東から南にかけて広がる住宅街の方へ進む。

まずは視界の乏しい住宅街側からのようだ。


ふと視線を上げると遠くに連絡車を斜面の下に引き落とす人員が見える。

技術と技能が共同で業務に当たっているようだ、あちらは上手くいってるようで良かった。


人の心配してる場合じゃない、目の前の業務に集中だ。


ーー 住宅街 主任男 ーー

うん、イライラは大分治ってきた。

いつ進捗が発生するか分からない、冷静に周囲の変化を見逃さないようにしないとな。


先輩男「データリンクできてるか?もう一回確認してね」

狭い路地の住宅街の為、分散せず固まって進む

先輩男「主任男は左手、後輩女は右手、それぞれを目視で確認して。
特技男は端末情報で左手側をしっかり見てね」


さっきの折衝でこの付近の先方は粗方退職願えたのである程度は安心だ。

だけどステルス性能の全容が分からないこの環境では「だろう」業務はミスの元だ。


それなりに時間を掛け最初の設置箇所へ到達した

住宅街という環境で死角が多い。端末情報が頼りない現在、 現場感覚 が重要になる。

いまのところ
空気の変化は感じない。


特技男「では設置始めますね」ドリドリドリ


500ミリボトル程度の観測機が地に埋まっていく

こいつは自律計算で最適深度に静止し動体検知、集音、データ中継をしてくれる。

この新型は先方に発見されにくく排除される危険が低い。なので探査範囲の隠蔽が可能だ。

過去に先方の物をベンチマークし更に独自開発を加えたものだ。


後輩女「だけど前期の観測機や今回のステルス波とか、先方の技術開発は進んでますね…」


特技男「あーっと…それなんですが、そこら辺は先方の独自開発じゃないみたいですよ」

観測機の様子を見ながら特技男が呟いた。


先輩男「へえ、それは初耳だな」


端末『最適深度に達しました、諸元入力とポイント設定をして下さい』

特技男「ここだけの話ですがTWC社のライセンス品の可能性が高いです」ピーピッピッ

後輩女「TWC社!?あの最大手の?」

端末『設定完了。サーバーリンク正常。データ反映します』


TWC社は中部地方に本拠地を構える業界最大手の化け物会社で
規模は我が社の軽く10倍、競合相手と言うのもおこがましいレベルだ。


主任男「提携したってことか…だとすると厄介だな」

先輩男「ここ最近FHW社の装備拡充が盛んなのも納得がいったね」

特技男「これ重要機密なんで内緒でお願いしますよ」


この現場も課題が大きいが、更に中長期での難題が浮き彫りになった。

俺たちがいま悩んでも仕方ないことだ、考慮はしつつも一旦は忘れよう。


先輩男「さて、次のポイントに行きますか」


ーー 支店内車輌保管庫 主査 ーー


IT女「飛翔物検知、MDシステム作動、LS開口確認、防御弾発射……迎撃確認」


主査「おーっす、到着早かったな。シュミレートご苦労様」


AFVの梯子を下り制御コンソールの前に座るIT女に声を掛ける。

業務ボーナスとして受領した、前期鹵獲AFVの近代化改修がこんなに早く役に立つとはな…


IT女「業務命令、指示書」ピラッ

『本社特務情報課 IT女を営業3部技術課長補佐に任用する』


主査「ん?えっ!?」

俺が出したの応援依頼なんだけど異動辞令だよなこれ?

っていうか技術課長補佐って俺の役職じゃん


IT女「本店辞令」ピラッ

『技術課長補佐 主査。技術課長補佐、2係長の兼務を解き、技術課長を命じる』

主査「んぇ!?」


何だこの人事……いくら何でも急過ぎるだろ

>>30
戦闘時の昇進ってあまり嬉しくないですよね…>主査

ぁ、「シミュレート」ですぉ
   simulate

修羅場ってる時の昇進とか、明らかに「さらに忙しくなるから頑張ってね(生温い笑み」って意味だからなぁ……。


そういや捕虜の協定(?)みたいなのってあるの?やっぱりヒャッハー状態なの?

>>31 はずかすぃ……ご指摘あざまっす。
>>32 修羅場の辞令=お前の責任ってことですわよね。
ただ主査はもう会社側の人間なので従うしかないのでふ。
>>33 各社の企業倫理によります。
深くはノーコメで。

更新超遅く不定期になりそうです。
エタらず完結はさせますので見捨てないで下さい。

おー!続き来てた!
待ってたよ
平が昇進しとる


ーー 商店跡 外周警戒中 通信男 ーー


PADで周辺情報詳細を確認する。

通信機を示すマークは5つまで増えている。


新人女「ふぁー」ナミダメ

モブA「コラ!弛んでるぞ、緊張感を持て」ゴツン


向こうで新人女がモブAさんにゲンコツをもらっている。

確かに先方の気配は皆無だし天気も穏やかで暖かい。眠くなる気持ちも分かる。


通信男「モブAさん、いま5ヶ所目の設置が完了したようです。
予定ではあと3ヶ所、遅滞無く進んでいます」

モブA「うん、ありがとう。何かあったら即報連相よろしくね」

そう言うとモブAさんは向こうの角に姿を消した。


新人女「痛ひ…」ナミダメ

通信男「自業自得、シャンとしろ」


少し離れた位置にいる新人女に話し掛ける。
視界の端で端末が内線の受信を報せる。


端末『主査:技術課員に連絡、いま支店を出発した。到着は1時間後の予定
各員現業務状況を維持、気を抜かないように』


通信男「陽も若干落ちてきた。新人男、新人女、視認性悪くなるので注意のこと」

新人男「はい」

新人女「ふぁい」


管理者のいない今、僕がしっかりしないとな。



>>36
通信男、それは死亡フラグや…

>>37
フラグブレイカーのモブAさんがいるから大丈夫だろ(適当)


ーー 住宅街 観測機設置中 特技男 ーー

主任男「マジで!?」
後輩女「えっ!?」


観測機をセットしていると後ろから二人の驚きの声があがった。


特技男「びっくりしたー。何すか?突然大きな声出さないで下さいよ」

主任男「あ、あぁすまん」


二人を一瞥し設置作業に戻る。

再度チラ見すると先輩男さんも交え三人でヒソヒソと話しをしている。

端末『設定完了。サーバーリンク正常。データ反映します』


特技男「どうしたんですか?何か異常でも?」

三人に近づくとヒソヒソ話が終わる。
あからさまに省かれるのは正直気分が良くない。


先輩男「特技男とモブAには言っておいた方が良いかな」

主任男「そうですね、俺もそう思います」

係長、主任レベルにだけの連絡か…何だ?


先輩男「まだ他の課員には口外無用ね」

特技男「はい」

先輩男「主査が技術課長にIT女が課長補佐になった」

特技男「はい?」キョトン


主任男「俺たちにも緊急発令だけで詳細は降りてきてないんだよ」

先輩男「うーん…本人に聞いた方が早いよね。主査、取れる?」


端末『主査:何だ?異常か?』

先輩男「うん、ある意味ね。なにこの人事?」

端末『主査:な、俺も驚いてるとこ。いま本店に詳細確認してるけど
人事課長が中々捕まらないで困ってんだわ』

後輩女「主査も何も聞いて無いんですか?」


端末『主査:あぁ、IT女が突然辞令持ってきた。
あとミッションシートもいつの間にか書き換わってたよ』


端末『主査:とにかく人事が変わってもやるこた同じだ、気にするな
あと区切り付くまでは内緒な。現場が混乱する』


先輩男「了解。課長さま」

端末『主査:うっせ、今まで通り主査で良い。気持ち悪い、鳥肌立つわ』

端末『主査:そっち着いたらまた話そう。じゃあな』


内線が切れ四人で顔を見合わせる。

主任男「ま、まずは戻りますか」

観測機の設置を終えた俺たちは商店跡へ戻るため歩きだした。


ーー 住宅街移動中 主任男 ーー

しかし違和感しかない人事だ。
何でこのタイミングで?内示も無しに?

考えごとをしながら路地を歩く。


先輩男「主任男、気が散ってるよ。気になるのは分かるけどさ」

主任男「あ…、すみません」

そうだ、ここは現場だ。考えごとは後に回そう


端末『モブA:主任男さん取れますか!?』

その瞬間モブAからの内線が静寂を吹き飛ばす。


主任男「モブAどうした?」

端末『モブA:出張所跡から大規模な折衝を受けてます!まだ労災は無し
ですが先方のOJTレベルも高く工数も…チッ!とにかく指示を下さい』

内線の背後に折衝の音が聞こえる。
突発折衝で混乱もしているようだ。


主任男「正面から受けるな!商店跡に入って様子を見ろ!」

端末『モブA:了解です!早めの帰席をお待ちしてます!』プッ


先輩男「主任男は先に行って状況確認して、すぐ追い付くから」

主任男「はい!」ピッ、ピッ


端末『無音機動改、ブーストモードセット』


あっちは管理職が居ない状態だ。
一刻も早く戻らなくちゃ…

ブワッ、バシュン


ーー 住宅街移動中 後輩女 ーー


商店跡から500mほどの現在地、到着には少し時間が掛かる。

焦って警戒を落として私達が退職なんて事態もあり得る。

焦らず、でも最速で合流しないと…。


後輩女「出張所跡からって言ってましたよね?
でも反応一切無かった気が」ダッダッ

先輩男「うん、俺の端末にも反応無かった…」ダッダッ


出張所跡の観測機が稼動できていたのも確認している。


特技男「あれ?いま現在だと反応取れてますね」ダッダッ

つまり観測機は正常稼動中。ってことは…


後輩女「観測機のレンジ外からの急速接近?」ダッダッ


先輩男「主任男!接近中止!戻れ!!!」


先輩男さんが立ち止まり叫ぶ。

私達の予想が正しければ…


端末『主任男:クッ!高機動連絡車を複数確認、やべ…捕捉されたっぽい』


やはり高機動連絡車での突発折衝か、ということは進捗能力の桁が違いすぎる。


先輩男「モブA、報連相甘いよ。高機動連絡車の台数と位置は?」

端末『モブA:すみません!何せ急に折衝が始まったので…』

先輩男「言い訳は良い。台数と位置は?」

端末『モブA:重ねてすみません。進捗が厚くて頭上げられない状況です』

端末『主任男:うお!うわ!だ、い数は4台!位置は道のど真ん中!』


主任男さんの焦った声が響き渡る、重火器の発砲音がこちらにも聞こえてくる。

だけどおかしい…熱源反応も取れて無い…。
そこまでの隠蔽能力があちらに?


先輩男「主任男無理するな、急ぎ離脱しろ」

端末『主任男:りょう…かい!っと!』


迂闊に近づけない状況に私達も進行を止める。

商店跡は中に籠もれば耐え切れるだろう。


主任男さんの戻りを待ちながら端末の表示を見つめる。

本日の投下終了。

>>35 支援あざまっす。今節もよろしくお願いします!
>>37>>38 モブA絡ませておけば何とかry(超適当)

人事なにをしたいんや…



熱源無し、振動反応も無しとなると……EVか?
相手も本気だなぁ……。


ーー 商店跡付近 主任男 ーー


ドルルル…ドルル…、タタタタ…、チュンチュン


先行して駆け付けた俺は熱烈な歓迎を受けてる真っ最中。

目の前の端末に表示の無い連絡車からの重い進捗を絶賛回避中だ。


商店跡に飛び込もうとしても弾幕を張られ無理

住宅街に戻ろうとしても同じく無理。


端末『先輩男:主任男無理するな、急ぎ離脱しろ』

主任男「りょう…かい!っと!」


と言ったもののマジィなこりゃ……

この包囲網を潜り抜ける方法を見つけないと


端末『推奨移動ルートが更新されました』

何だ?端末が勝手に更新した?

端末『無音機動改、自動制御ON』

ピッピッ。バシュン


主任男「な、な、何だー!!!」グゥン

俺の意思とは関係無く無音機動が進路を決める。


主任男 「そっちはらめぇー!」

先方連絡車に向かって加速する。
終わったな、俺…。



端末『主査:そのまま進行方向へ身体を預けろ』

端末『IT女:地点進捗準備完了。目標設定完了』


しゅさ?あいてぃーおんなさん?
なにがどーなってんだ?


端末『IT女:地点進捗影響範囲内社員反応』

端末『主査:構わん、やっちゃえ。主任男、避けろよー』


キラッ☆キラッ☆

端末『飛翔物検知、弾着予測位置を表示します』

主任男「………ハッ!」

加速Gに血液を持って行かれていた脳みそが俄かに動きだす。


弾着予測アプリを確認。うん、ここど真ん中。知ってた。


崩れた体勢を立て直し下半身を安定させる。

主任男「ぬおー!!」ドンッ

地面を踏み付け更に力を加える。

ブーツの脇からカートリッジが排莢されコンクリートが弾け飛ぶ。

俺の無音機動が " 改 " たる所以、カートリッジ式射出機動を発動させる。


主任男「ぐぅっ」ギシギシ

加速の上に更に加速を乗っけたGに身体が悲鳴をあげる。


ズン、ズン、スズーン

駆け抜けた後方で爆煙が上がる。


端末『無音機動改、自動制御OFF』

主任男「えっ?… ぐべぁ、ごばぁ」ゴロンゴロンズザー


最高速状態で制御権を戻されても無理ってもんです、IT女さん…。


土煙を上げ畑の中を転がる俺を余所に主査のAFVが走り抜けていく。


端末『主査:ちょっとそこにいろ』


主任男「ばい、ぞうざぜで頂ぎまず…」ガクックテ


ーー AFV内 主査 ーー


IT女「連絡車3輌沈黙」カタカタカタカタ


チッ、1輌撃ち漏らしたか…。

畑の中を盛大に転がっている主任男を横目に距離を詰める。


主査「主砲照準良し、発射!」パゥ

ズズン、ドンッ


IT女「連絡車全車沈黙確認」カタカタ

IT女「機銃自動管制セット。近接目標順」カタカタ、カチ

ダラララララ…ダラララ…


停車し周囲の一般作業員の落穂拾いを完了させる。


IT女「周辺動体反応無」カタカタ

主査「ご苦労さん、警戒を続けてくれ」フゥ


通常3人で行う火器、情報統合システム管制を1人でやっちまうとは…

しかも主任男の無音機動の遠隔制御まで同時操作

改めて化け物だなコイツ…


IT女「?」キョト

主査「いや何でも無い」

IT女が転籍してきたお陰で悩みのタネだったAFV運用の目処が立った。

良いデータも取れたしここまでは上々の結果だ。


主査「現位置警戒しながら技能さんの到着を待つ。先輩男取れるか?」

端末『先輩男:お早いお着きで。で、なに?』


主査「急ぎ商店跡に戻って労災人員の運び出しを準備」

端末『先輩男:了解、急行する』


主査「新人女、居るか?」

端末『新人女:ふぁ、はい!』

主査「そこの畑の中にボロキレ、いや主任男がいる。拾って手当てを頼む」


端末『主任男:お、お願いしまう…』


主査「商店跡、その他技術課員は本車輌周辺に展開、出張所方向を牽制」

端末『一同:はい!』


技能さんの連絡車を大分離してしまったな…

まぁほぼシェア内だしここを抑えておけば大丈夫だろ。


ーー 出張所手前 通信男 ーー


デタラメだ…何なんだこの人たちは…。

我が上司達ながら業務進行が理解できない。


PDCAもクソも無い。

行き当たりバッタリとしか思えない…。


端末『主査:各員出張所に接近、背後は見ててやる』

進行の指示に従い技術課員が歩き出す。


通信男「何でこの人達の評価が高いんだろう」ボソ

モブA「そりゃ成果を出してるからさ」ヒョコッ


いつの間に後ろに…。

…文句を言っているのを聞かれてしまった。


通信男「いや、いまのは、その…」アセッ

モブA「取り繕わなくて良いよ、だって俺もそう思ってたもん」


モブA「でも一番近くで見てきてるからそれ以上に凄ぇなっ、とも思ってるけどね」ニカッ


新人男「単にタイミングが良いだけですよね…」ボソ

珍しく新人男が会話に反応する。


モブA「タイミングのお陰?ハハハッ」スタスタ

それを聞くとモブAさんは笑いながら先に進んで行った。


後輩女「タイミングってあれば良いモンじゃなくて、逃しちゃいけない
ピッタリ合わせなきゃいけない、時には作り出さないといけない」


後輩女「それがどれだけ難しいことか分かる?」ヒョコ、スタスタ

今度はいつの間にか後輩女さんが現れ抜かして行く。


新人男「何言ってるか良く分かんねえ」ボソ

正直、新人男の意見に賛成だ。


理解できない…モヤモヤした気分のまま出張所へ向かう。


ーー 出張所外周 後輩女 ーー


商店跡の対応は先輩男さんにお任せし、他の人員は出張所周りに進行した。

ちなみに主任男さんは商店跡で回復中。
新人女はその付き添いで居残りだ。


後輩女「住宅街側はこの配置で平気なのでしょうか?」

端末『主査:ん?観測機で見える化できてるし、コイツの進捗範囲内だから平気だよ』


端末『主査:あと最悪は先輩男と主任男に対応させときゃ良いんだ』

後輩女「なるほど」クスッ


二人への信頼が垣間見える。

こっちの9人とあの二人でやっと同等ってことですね。


特技男「はー、しかし派手にやられたなー」

近づくにつれて詳細が見えてくる。


建物は基礎を残して跡形も無い。
地面の至る所が抉れて穴だらけ。

そこが出張所だった気配すら残っていない。


とはいえ先方の進行ルート上にあるこの座標は破棄する訳にはいかない。


端末『主査:じゃあ技能さん到着まで周辺警戒ねー』

各々が等間隔に距離を取る。


端末の広域表示を確認するとやっと端っこの方に技能課の反応。


モブA「だけどこの有様じゃここに詰めても仕方なく無い?」

確かに…モブAさんなのに鋭い指摘だ。


端末『主査:大丈夫、工機も1班呼んであるから。簡易施設くらいならすぐ設営できる』

特技男「工機か…。ん?もしや…」


4台編成の連絡車が橋に差し掛かる。

そろそろ肉眼でも見えるころ…


端末『IT女:飛翔物検知。個体数…カウント不能。MDシステム作動開始』バシュバシュバシュ


!?どこから?目標は?目標は私達!?

端末『IT女:着弾予測位置…。南西1.5km』バシュバシュバシュ

端末『主査:な、しまっ…』


頭上で無数の射出弾が弾け破片が降り注ぐ

端末『IT女:フレア射出。対飛翔物ネット展開』バシュバシュ


端末『主査:クソッ!やられた!!物流課、全速で橋から離脱だ!!!』

我々は橋に吸い込まれて行く弾道を見つめ立ち尽くすしか無かった。

本日の投下終了。

>>43 会社のやることって何で秘密主義なんですかね?
それなら早く言えよってイライラすること多いです。

>>44 確認前に全部進捗完了しちゃった。テヘ



つうか、主任と主査の技術進度が半端ないなww


ーー AFV内 主査 ーー

読める手ではあったが最低の悪手を選びやがった

先期といいコイツらは橋を落とすのを何とも思っちゃいねえ。


これで渡河ポイントはもう一つ下流の取水堰のみ…。

戦略上、期間も被害も経費も一番嵩む状況を産み出してくれた訳だ。


主査「こちら技術課 主査。緊急事態だ、部長を頼む」

管理係へ連絡し上司への取次ぎを依頼する。


端末『管理員:確認しますので少々お待ち下さい』

……
………遅い!

端末『管理員:営業部長は現在会議中とのことで…』

主査「経営に関わる問題だ!繋げ!」
……
………クソがっ!

ポケットからPDAを取り出し部長にコールする
初めからこうすりゃ良かった。

ザザッブツッ

主査「何だ?」ポチポチ


IT女「広域通信障害確認。原因探索……不明」

主査「何でこんなタイミングで」


端末『管理員:お待たせしました、営業部長は先程外しゅ…ザッ…ザザッ……』

クッ、こっちも…物理的にも情報的にも孤立したってことか。


端末『先輩男:主査、何が起きた?橋の方で煙が上がってるが…まさか…』

ローカルの内線は生きてる。まだ助かった。


主査「あぁあちらの遠距離進捗でな…。今回は俺たちが取り残されちまった」

端末『主任男:技能さん達は?救援に行かないと』


主査「徒歩で行っても仕方無い。俺が確認に向かう」


端末『技術3係長:課長取れますか?』

ん?あぁ俺のことか…

主査「何です?その呼称まだ止めて下さい」

端末『技術3係長:分かりました。こんな時に何ですが国道の北方向から
先方の課単位での進行が確認されてます』

…完全に嵌められたなこりゃ。


主査「到達予測は?」

端末『技術3係長:約10分と予想されます、可能な限り対応します』

陽が落ち始め視認性も低下している。
OA業務も困難……色々辛いな。


ーー 出張所外周 後輩女 ーー


橋が落とされた…。

補充が断たれた、OA機器も使えない。
加えて労災人員を多数抱えての業務遂行。

悪夢の中に突然放り込まれた気分だ…。


端末『主査:出張所付近組、商店跡三人。後輩女と新人男を残し給油施設跡に合流しろ』

端末『技能1係長:ちょっと待ってくれ、ここの護衛はどうするんだ?
引き上げられると困るんだが』

この人の自分本意な発言もそろそろ慣れてきた。


端末『主査:狙撃手を中層アパートの屋上に配置します。牽制、時間稼ぎには十分です』

端末『主査:たった二人でしかも片方は女だろ?馬鹿を言うな』

中々に聞き捨てならない言葉を吐いてくれますね…


端末『主査:IT女、滞空センサー射出
技能1係長さん、そこの窓際に何か小さい物を置いて下さい』

バシュバシュバシュ、フワフワ


端末『技能1係長:何をこんな時に…』

端末『主査:いいからサッサと置いて下さい』

語尾に力が込もっている。…コワイ。


端末『主査:後輩女、視覚拡張とセンサー同期』

後輩女「了解です、そのまま射撃しても?」

端末『主査:構わん』


後輩女「視覚拡張オン、滞空センサー1番から3番に接続。画角調整自動設定」

薄暗くなった周囲に対しディスプレイの映像は真昼の様に明るく表示される。


後輩女「自動タスク設定、動体優先。タスク無し時は視線中心にセット」


カシン、パシュ

コインの真ん中に命中。ま、当たり前だけど…


端末『主査:これでも不足だと?』

端末『技能1係長:あ、あぁ…その、あれだ』

端末『主査:本来一人でも十分なんですが念押しで観測手も置いていきます』


端末『主査:技術課全員に連絡、給油施設跡に集合し北方からの折衝に備えろ
俺は技能課の状況確認後、給油施設跡に合流する』

端末『一同:了解!』


私は居残りですか…。いつも通りですが。

まぁ一番心配なのは新人男と二人っきりで空気に耐えられるか、かな?

>>53誤記訂正

端末『技能1係長:たった二人でしかも片方は女だろ?馬鹿を言うな』

工機男…大丈夫か、あれなら。

しかし相変わらず容赦ないな~>IT女

主任男生きてる?

うわぁ
絶望的ー!楽しみ!

もう一節書けると思ったけど無理だった
ってことで今日の投下終了。

>>51 半年前にこの業務環境だったら楽勝でしようね。


ーー 給油施設跡 主任男 ーー


顔が痛い。肩が痛い。いや間違えた、全身痛い…

あんな派手に吹き飛んだのは装備受領直後の訓練期間以来だなー。


先輩男「身体の調子はどう?問題無い?」

主任男「何ともないですよー」ブンブン

ビキビキッ

主任男「ね゛?」ピクピク

先輩男「そ、そっか。無理しないようにね」


転倒での擦過傷や打撲はさして問題無いが、射出機動による脚への負担がキツい…。

もっと鍛えなきゃだなー。


端末『技術1A:先方が進捗可能範囲内に接近』

看板の支柱の天辺に登った観測要員から情報が展開された。


ターン……ドサッ


技術1A「」ピクピク

端末『技術1Aさんの退職届を受理しました』


先輩男「スナイパー!遮蔽物に隠れろ」


技術1係長「各個進捗開始!安全第一でな」カカカ、ズルズル

主任男「闇雲に進捗するなよ。目標と課題を見極めろ」カシュン、カカ


タタタン、タタタン

主任男「後輩女!観測弾…」

そうだ、居ないんだったな…。


先輩男「モブC、モブD、拡散マーカー用意
中心距離前方200m、範囲100m。左右に撃ち分けろ」

モブC/モブD「了解」

パシュン……パーン。パラパラ


端末『先方所在情報が更新されました』


新人女「オラー」カカカ、カカカ

主任男「話を聞け新人女。積極的に行くな。
ここはまず状況を安定させるんだ」カシュン

新人女「うぃっす」シュン


主任男「能動的に動けばその分リスクがデカい。
まずは状況整理、現状と在るべき姿の差を勘案し課題を抽出。できるな?」

主任男「うぃっす!」カシュン


とは言ったものの…打破する手が見つからん。
手離れ悪そう仕事だなこりゃ…。


ーー 給油施設跡 通信男 ーー

タタタタ、タタタタタタタ、ビシビシ

もたれ掛かった壁の端っこが削れていく。


主任男「主査が合流するまで現状維持」カシュン

先輩男「無駄弾撃たないでねー。補充期待できないよー」カシュン、カシュン


端末表示はマーカーの有効範囲内が真っ赤に染まっている。

きっと範囲外にも予備工数が待機してるだろう。


状況安定化。こちらから仕掛ける必要は無い。

ここまで押し込まれた業務環境は初めてなのでこの指示に少しホッとしている。


端末『後輩女:こちらにもリサーチ班が回ってきました。対処します。』

打破できなければ最悪の結果になるのが予想される。

陽も落ち薄暗い中、OA補助の心許ない環境。

踏ん張り切れるのだろうか?









ガチャン、タタタタタタタタ

「ぐあ!」「なっ!どこから!?」

『…さんの退職届を…』
『…さんの退職届を…』
『…さんの退職届を…』
『…さんの退職届を…』


主任男「!?道向こうの建物2階だ!建屋の中か、東側の壁の向こうに退避!」

タタタタタタタタ、ドン、タタタタ、ズズン


いつの間に!?課員達が次々倒れていく。何が起きてるんだ…。

『…さんの退職届を…』
『…さんの退職届を…』
……


特技男「通信男!惚けてんじゃねー!早く退避だ!」

通信男「あ、あ、は、はい」ワタワタ

モブA「通信男!後ろだ、避けろ!走れ!」カカカ

通信男「え?」

モブA「クッ!バカやろー!!」ドカッ


タタタタタタタタ

『…さんの退職届を…』
……

辛うじて遮蔽物に入れた…

通信男「ありがとうございます、モブAさ…」クルッ

本日はここまで。

支援あざまっす。
>>55 社会とは常に容赦がないものなのです。
>>56 会社には希望など落ちてません、絶望だけなのです。

まさかな。まさかな。

モブA……お前……(期待)
ところで>>58の下の方、自分で命令して自分で答えてるぞww

フラグは折るものってばっちゃがいってた。
モブAならきっと…


ーー T橋 AFV内 主査 ーー


先輩男達を給油施設跡に行かせ技能さんの元に向かう。

IT女「河川内連絡車反応2台。バイタル…反応無」


G県側の基礎を僅かに残しT橋は崩れ去っていた。

前の車輌がタイヤを空転させながら牽引している

後ろの車輌は半分以上が宙に浮いていて
落下していないのが不思議な状態に見える。


主査「橋脚部の破損度探査」

IT女「音波探査作動……耐荷重予測NG。接近不可能」

チッ、コイツで牽引するのは無理か…。


主査「降りて状況を確認してくる、IT女はコイツの安全確保を頼む」タンタンタン、ガチャ

IT女「了解」カコカコ、ピピッ



AFVを降り連絡車へと走り寄る。

「ぬぉーーー!!!」


野獣の様な雄叫びが周囲に響き渡っている。

主査「やっぱお前か…」


工機男が崩れかけた橋の端っこで連絡車を引っ張り上げている。

身体拡張ツール?いや、それが生身なんですよこの人………人?


主査「車輌は破棄だ!早く全員降りろ!」

窓の外から中に呼び掛ける。何人かがこちらを向いた。


技能2-2「それが課長がシートに挟まってしまっていて…」


技能2課長さんか。落下して無くて良かった。
しかしツイてるんだかツイて無いんだか…。



主査「私は営業部技術課長 主査だ。ただちに全員降車せよ、業務命令だ」

フザケンナー、ミゴロシカヨ
カチョウヲオイテケネーヨ

主査「うるさい!私が対処する、黙って降りろ!」


ホントカー、シンジランネーヨ
ザワザワ


渋々降りていく技能課員達。中には俺を睨んでいく奴もいる。


最後の一人と入れ替わりで車内に入る。

主査「大丈夫ですか?」


爆発時に後ろから突っ込まれたせいか車輌後部が圧壊し車体や座席がグチャグチャだ。

その一部が技能2課長の膝から下を押し潰している。


技術の装甲連絡車と違い大人数用の一般連絡車故の悲劇だ。


技能2課長「あぁ…主査さんか。すまない」

主査「いえ、すぐに取っ払いますね」スラン、ヒーン

スパッ、スパン

最近支給されたヒートナイフを取り出しシートを切り取っていく。


カィンッ、カィンッ

クソッ、片足は出せたがこれ以上は無理か…。


主査「技能2課長さん…」チラッ

技能2課長「構わんよ、やってくれ」コクッ


主査「では…これ咥えてて下さい」スッ

胸ポケットからペンを取り出す。

技能2課長さんがそれを咥え目を瞑る。


ヒュパン

技能2課長「…グッ…」



主査「さ、行きましょう。肩をお貸しします」

技能2課長「すまない…。お願いする」



車輌を出ると技能課員達が不安そうな面持ちで遠巻きにこっちを見ている。


主査「健康管理委員、止血と応急処置だ、急げ!」

技能2課長を引き渡し、車輌後部へと向かう。


主査「工機男、もう大丈夫だ。離脱するぞ、ワイヤーを……」

工機男「ぬぉー!オゥ!」パッ


主査「あっ!バカ!ワイヤー切る前に離したら…」


車輌後部がゆっくりと落ちていく。
それに引き摺られた前の車輌が近づいてくる。


主査「クッ」ヒュパ

ナイフで車輌間をつなぐワイヤーを切る。
後ろの車輌が勢い良く川に吸い込まれていく。


主査「!」

ガラガラ…ザパーン……ガラガラ


衝撃に耐え切れず橋が崩れていく。

走っても間に合わないなこりゃ……。



工機男「フン!」ガッ

工機男が牽引ワイヤーを握り反対の手で俺の手を掴む。


工機男「おーい、引き上げてくれー」プランプラン

ワイヤーが引き上げられゆっくりと上に登っていく。


工機男「ぬ…マズイな…」ズルズル

主査「どうした?」

工機男「ワイヤーが滑って手が…」スポン


主査「え?」


ボチャン、ボチャン


本日の投下完了。

>>61>>63 支援あざまっす。

>>62 ふぁぁ、ご指摘ありがとござます

>>58
主任男「うぃっす!」カシュン…×
新人女「うぃっす!」カシュン…○

ですね。

うん、やっぱ工機男がいると妙な安心感がw
なんか二人して川に落ちた気がするけど気のせいだろう、うん。


ーー 給油施設跡 主任男 ーー


主任男「2係2班集合だ!こっちに来い!」カカカ

タタタタ、タタン

主任男「モブAぇ!RPG用意、向こうの建物をやれ!」カカカ


返事が無い…そこにいたはずなんだが…


通信男「う、モ、モブAさんがひ、ひさ…」

主任男「何があった!報告は要点をはっきり伝えろ!」カカカ

タタン、タタタタ


まさかアイツが…
通信男達が来た方向に視線を移す。


特技男「モブAさんが先方進捗により被災、労災の程度は不明」カカカ

タタタタタタタタ


弾が交錯し飛び交う中、うつ伏せに倒れピクリとも動かないモブAが見える。


主任男「なんであそこに放置している!さっさと…」カカカ

いや…それで被災者が増えたら元も子もない。


主任男「全員速やかに後退!特技男、そこのRPG拾え、発射だ!」カカカ

特技男「了解!」

バシュ、ドドーン


先輩男「北からの進捗も来てるからねー、上ばっか見てちゃダメだよー」カカカ

注意喚起しながらもモブAの方をチラチラ見ている。
元部下であり係の中核でもある。

俺も先輩男さんも駆け付けたい気持ちを必死に抑える。

タタタタ、カカカ、タタン、カシュン


新人女「!」ダダダッ

主任男「新人女!前に出るな、戻れ」カカカ


新人女「気を失ってるだけっス!助けるっス」ズルズルズル

特技男「バカやろー、勝手な行動すんな」ニカッダダッ

特技男が俺の方を見て笑いながら飛び出して行く。


通信男「モ、モブAさん!モブAさん!」ダダッ

それに続いて通信男も駆け出して行った。


主任男「お前ら命令を聞け。下がるんだ」カカカ


口ではそう言っているが本心では無い。
先輩男さんもホッとした顔をしている。

…ありがとう新人女。


ーー 住宅街 中層アパート屋上 後輩女 ーー

突発進捗に会い相当数の退職、労災が発生しているようだ。


端末『新人女:気を失ってるだけっス!助けるっス』

モブAさんが被災したみたいだ…他のみんなも無理せず無事でいて欲しい。


端末『先方の接近を確認。タスク設定します』

こっちはこっちでリサーチ班がちょこちょこ現れる。

カシン、パシュ


これでもう8人目。
無駄だと分かっているだろうに闇雲に投入して来る。


後輩女「新人男、周囲確認しっかりね。光学でシツコク確認して」チラッ

新人男「…はい」ボソ


探査が機能してない陽も暮れて直接目視もできない。
滞空センサーと暗視装置だけが頼りの厳しい状況。

気を抜けばあっという間に崩される。


後輩女「ん?」ジー

後輩女「あそこら辺なにか動いた気がする…
重点的に確認してちょうだい」ユビサシ

新人男「…はい」ボソ



端末『先輩男:モブDー。確かジャベリンあったろ?
端末『主任男:ありったけC4持ってこーい』

…何かあっちは物騒な会話が飛び交っている。



そこから暫くの間、定常業務が続いた。
退職者は出なくなったが労災はそこそこ多い。

辛うじて状況は安定したと言って良いだろう。


後は計画を再構築して、リスケを…

カッ!ドーン!スズーン


西の方が一瞬光り爆音が鳴り響いた。

新人男「ウソだろ…」ホケー


端末の暗視装置でチラッと西の方を確認する。

給油施設跡の向こうにあった建物が丸々消えていたように見えたけど…。


端末『主任男:よーし、道向こうは消滅したし瓦礫で北からも防げる。建て直すよー』


新人男「無茶苦茶だな…」ボソ

班内内線を聞きながら新人男が立ち尽くしている。


後輩女「新人男、ぼっとしてないで警戒に戻って」


…タタタ…タタタ…カカ…


給油施設跡の方から進捗の音が聞こえる。
対してからこちらは依然静寂に包まれている。

目を凝らし耳を澄ませる。…表面上異常は無い。

だけど僅かなほんの僅かな違和感を感じる。


後輩女「新人男、何か変だ。警戒強めて」

新人男「はぁ…」


滞空センサーを展開しているとはいえ穴はある。

目視と予測で異変を察知しカバーするしか無い。




ボン、ボン、ゴゥ

後輩女「!」ガバッ


商店跡の窓から火の手が!…観測機に反応は無かった、いつの間に!


カシン、パシュ、カシン、パシュ

後輩女「新人男!ぼーっと突っ立って無いで進捗する!」カシン、パシュ

新人男「は、はい」カカカ


…ダメだ、あそこまで近づかれたらここからだと死角が多過ぎる。


後輩女「降りて直接折衝するよ。着いてきて」タッ


ライフルを背中に回し腰からSMGを取り出す。

端末『装填:30、予備弾倉:30×4』


後輩女「移動遅いよ!早く!」タタッ


端末『技能1係長:技術ー!何してたぁ!ぐぁ…お前ら早く、早く消火しろ!』

端末『ダレカァタスケ…』『ソトダソト二…』
『ア゛ア゛ァアァ』『アチィヨォ』

タタタタ、タタタタ…


端末から断末魔の声が飛び込んでくる。

後輩女「外の先方の牽制を始めます!タイミングを見て脱出を…」


端末『技能1係長:ぐぁぁ、クソぅ!』

商店跡の入り口から火だるまになった社員が踊り出る。

タタタタ、タタタタ


端末『技能1係長:ガハッ!』プツッ


後輩女「クッ、行くよ新人男」パラララ

新人男「はい」カカカ





プスプス、ガラガラ


辺り一帯に様々な物が焼け焦げた臭いが充満している。

周囲に私達以外の動くモノは無い…。


商店跡を詰めていた先方は驚くほど呆気なく撤退していった。



後輩女「ここか…」


商店跡裏手の路地に開いたマンホールを見つける。

中を覗くと対電波防護シートが貼り込まれているのが確認できる。


後輩女「主査、取れますか?商店跡は機能消失。残存人員無しです」

……?返事が無い。


何か起きたんだろうか?

まぁ暫く待って様子を見よう。


後輩女「本位置の定点業務に移行する、さっきの位置に戻るよ」クルッ、スタスタ



新人男「…んも感じ…のかよ」

後輩女「ん?なに?」ピタ


新人男「…何も感じないのかよ!これだけ社員が一方的にやられて!」


後輩女「……悔しいわよ、自分のせいだとも思うわよ。だから何?」


新人男「だったら…」

後輩女「悔しがって、悲しい顔してれば仕事が進むの?それならいくらでもするわ」


後輩女「我々のやれることは業務を進めること。報いいるにはそれ以外無いわ」ザッザッ


若いな…。でも感情を出すこともできるのね。

ちょっとだけ安心した。

後輩女「行くわよ」


今できることはこっちのルートを進展させないこと。

私ができることを、業務を全力で全うしよう。

即死じゃないなら安心だな>モブA


ーー 主査 ーー


主査「カハッ、ゲホゲホ」


何だ?どうした?ここは?俺は?……。

朦朧としている意識の中で薄っすら目を開ける。


泣きそうなIT女の顔が目の前にある。


必死に何かを呼びかけているが耳に入ってこない。


工機男「ぬははははー」バッシャンバッシャン


ゴツい男がバタフライでコッチに向かってくる。


そうか、ここは地獄だな。

そうに違いない…。


目が自然と閉じていく。抗えない…。


IT女「…!…さ…っ!……!」


IT女…そんな顔すんなよ…。

再び顔が近づいてくる、それと同時に意識が遠のいていく。


あぁ眠い。少し寝かせてくれ。


ーー 給油施設跡 主任男 ーー


道向こうの建物を倒壊させ遮蔽物を設定したことで状況は一旦の落ち着きを取り戻した。


ただ、突発折衝の衝撃は精神的にも工数的にも大きく課内に動揺は残っている。


先輩男「労災者の移動、手当てを優先ね。1係と3係で北からには備えるから
2係、4係は手当てと建て直しに注力して」


主任男「2係2班集合ー」コイコーイ

一同「はい!」


主任男「で、なんでピンピンしてんの?」

モブA「…俺?えっ?俺?ピンピンしてちゃダメ?」


意識が無かったはずのモブAが平気な顔して立っている。

班のみんなもどこか納得のいかない表情をしている。


主任男「いや、ダメじゃないんだけどさ…何で無事なの?」

モブA「あ、そこ?これのお陰」スルスルッ


新人女「何ですかそれ?」ハテナ

特技男「ペンダント?ロケット?」ジーッ


モブA「そ、前に女子社員から避けられ掛けた時に通販で買ったんだ」キラッ


新人女「うわぁ……」ヒキッ

通信男「動揺して損しました…」ガクッ

特技男「たまたまそれで防げたってことですか?」


モブA「うん、高かったけどこんな風に効果が出るとはね」フフン


…モブA、避けられ掛けた では無く 避けられていた。だ
更に言えば 現 在 進 行 形 だ

あと目の前で新たにドン引きでお前を避ける女子が新規発生…。

もぅ何も言うまい……。


主任男「ともあれ、だ。まずは全員無事か相互健康チェック、その後装備チェック」

一同「はーい」ユビサシ、ヨシッ!


後は主査が来るまでローテーションで定点業務だな。


先輩男「偶数係は仮眠取っちゃってー」


みんな一日中働き詰めで疲労の色が濃い。

奇数係には悪いが先に休ませてもらおう。

本日の投下完了。

>>68>>73 支援あざまっす。

鉄板二人、しかし絡んだ事なし。
さてこの後どうしてやろう?


ーー 主査 ーー



……「そっち回り込まれるぞー」……カシュン…

…「健康管理委員!こっちだ」……タタタタ…


何だ?騒がしいな…。


先輩男「4班!東側をケア、頭引っ込めさせろ」カシュン


……進捗中?

主任男「新人女、出過ぎだ!戻って来い」カシュン



主査「!」ガバッ


モブA「あっ!主査が起きた。新人女ぁ、メディカルチェックお願ーい」カシュン


新人女「うぃっす」タタッ


えーと、落ち着け。状況を整理しよう。

…技能2課長さんを降ろして、工機男と川に落ちて、IT女が見えて…。


主査「IT女は?AFVは?」キョロキョロ


先輩男「おっ、無事か主査?AFVは1係の特操とIT女で運用中だよ」

主任男「現在、後輩女のところで定点業務に就いてもらってます」


新人女「主査、あんまり動かないで下さいッス。チェックできないッス」



新人女のチェックを終え、端末を被る。

11時半か…大分寝ちまったな…。


主査「係長全員集合。あと主任男もー」


施設の端のドラム缶の周りに円を作る。

主査「長い時間不在で悪かった。端的に状況を聞きたい」

PADを二回り大きくしたミーティングボードを見ながら報告を促す。


先輩男「昨日夕方に折衝開始、以降折衝継続中。
スキル、手法的に技能系と技術系の混成WGと見られます」

先輩男「国道向かい側のパチンコ店跡二階より突発折衝を受け中規模の労災事案が発生
先方を建物毎対処することで対応しました」


主査「あの瓦礫の山がそれか…」

技術1係長「遮蔽物を設定し国道を寸断した為、相対関係としては優位になってますが…」


主査「何か問題でも?」

技術1係長「はい、依然本店、支店共に連絡不能の孤立状態。
庶務課による補充も無い為、積極的な進捗が行えないでいます」


まだ連絡網は復旧して無いか…。


橋の崩落による物理的孤立
連絡網停止による情報的孤立

加えてOA不作動ときたもんだ、流石にここまでの状況は初体験だな。


主査「まずは支店とコンタクトを…」

技術1係長「いま3係が向かってます」


主査「であれば、商店跡の技能班の移動…」

主任男「先方進捗により全員退職しました」


主査「橋の付近に定点観測員を…」

先輩男「ウチの班が待機し、現場維持と対岸の状況を確認させています」


ちゃんと課題の顕在化もできていて、標準手番通りに進めているみたいだ。

良くやってくれている。



主査「では、いまここの残存工数は?」

先輩男「技能2課 72名、技術課 58名、工機課 6名、合計136名。
内15名は進捗が難しい状態です」


主査「先方からの地点進捗は?」

先輩男「ここ12時間以上、中遠距離の間接折衝はありません」


ふーん…状況はボチボチ落ち着いている。
工数もそこそこ潤沢にある…、か。

対応課題を整理すると、

1.技能、技術課それぞれ現状把握 …これは良し
2.現在位置、給油施設跡での先方対応 …遂行中
3.出張所、商店跡方面でのシェア維持 …遂行中
4.支店の状況把握と連携復旧 …遂行中
5.本店との連携復旧 …これは無理そうかな
6.先方業務目標の予測 …これは次の段階


主査「よし、目の前の課題を片付けちゃおう。
この地域の来客数と分布の詳細出して」

主任男「はい。通信男ーちょっと来ーい」


端末『通信男:折衝中で手が離せないのですが』

主任男「良いから来い。状況説明しろ」

端末『通信男:はぁ、分かりました。キリの良い所で戻ります』


わざわざ班員を呼ばなくても良さそうなもんだが…。

まぁ何か考えがあってのことだろう、黙っておくか。

短いけど本日はこれだけ。

ちょっと方向性が安定しない…。
少し先々を練りながら書き溜めます。

おつ

乙あげ
いっち見てるかー?エタるなよー

早くGンマー制覇の結末を見たい

スレ落ち回避の定期便ですよっと。

後輩女はどうした?

再開熱望!
一ヶ月開いてもまだ待ってるからなー
気楽に書きたいもの書けばいいさー


ーー 給油施設跡 通信男 ーー


タタン、チュイン、チュイン、バシュ

「グッ」バタッ「クソっ!健康管理いいーん!」


身体のすぐ脇を弾が飛び交い、定期的に誰かが呻き声をあげる。


カカカ、カシュン、カシュン

端末『タスククリア、視認中心に目標設定』

通信男「早く彼を移動させて下さい、バックアップします」クイッ

「おう!」ダダッ、ズルズル


昨日からの昼夜連勤に課員全員疲労困憊だ。

進捗してきている彼方も勢いが緩んできている。
お互い似たような状況だし、きっと僕達と同じ気持ちなんだろうな…。


端末『主任男:通信男ーちょっと来ーい』


何だ?この忙しい時に

通信男「折衝中で手が離せないのですが」カシュン


「アイツもまだ退職してない、誰か来てくれ!」
「行くぞ!いち、にの、さん!!」

カカカ、カシュン、カシュン


端末『主任男:良いから来い。状況説明しろ』


「よし!早く健康管理委員のとこに…」
「お前も左手に被災して…」
「問題無い!次だ次…」


通信男「はぁ、分かりました。キリの良い所で戻ります」カカカ


通信男「すみません、ちょっと席外します」

「おー気をつけろよー」
「こっちは俺らがやっとくから気にすんなー」

カシュン、カシュン

生きてたんかワレェ!


ーー 給油施設跡 主任男 ーー


通信男「何でしょうか?結構忙しいのですが」

態度わるっ!あからさまに不機嫌そうだな…


主任男「現在の業務環境を主査に説明ならお前が一番良いと思ってな」

主査「集中してた所すまんな、説明頼む」


通信男「確かに主任男さんは説明苦手ですもんね、分かりました」スッ

この野郎…何気に毒吐きやがって
まぁ肝が座ってきた良い傾向と見よう。…説明下手は事実だし…。


通信男「こちらのPADをご覧下さい」

主査「ん?これは?」

通信男「先方の人員分布と工数増減を時系列で可視化したものです」


周辺地図に人数と時間が表示されていて、移動軌跡に線が引かれている。


通信男「3係が支店に向かう際に迂回して観測機を設置してくれたおかげで
先方にも課題があることが分かってきました」

主査「全然分からん、端的に頼む」


コイツの悪いとこは説明が回りくどいことだな、主査が若干イラついている。


通信男「先方のこの係が特徴的なのですが…」

主査「同一地域内を行ったり来たりしてるな、補充か?」

通信男「だと思います、それなのに人員は補充されてなさそうです。
本現場周辺全体を見ても工数がだんだん減少して充当されて無いようです」


主査「物資補充しかできてないってことか…」

通信男「恐らくは。原因は不明ですが支店との連携が取れていないと推察されます」


不確かな情報で業務計画を立てるのは失敗してくれと言っているようなものだ。
しかし、仮定で課題を設定し計画を立てる必要があるのも事実だ。

まだ俺ではこの場面での判断はできない。


主査「ふーん…。じゃ進行すっか」


技術1係長「……。え?」
通信男「いや、先方の孤立は推定でして…」

主査「日頃から言ってるだろ?分かんないこといくら考えても無駄だって、
できない、やらない理由考えてたって事態は好転しねぇよ」

通信男「しかし、相手の全容や此方の通信体制も…」


主査「だ、か、ら、リスクヘッジしながら進めりゃ見えてくるものがあるって」

主任男「とはいえ結構なリスクですよね。進める根拠は?」


主査/先輩男/主任男「ただのカンだ!」


やっぱな。誰だよこの人管理職にしたの。
通信男が口開けたまま呆けてるじゃん。

>>80-83
すみません、保守ありがとうございました。
暖かいお言葉ありがとうございます。

>85
リアルが正直死にそうです、主任男達の現場より状況悪いです。

書き溜め、構想練り。一切できせません(キッパリ)
なのでまたグダグダで続きます、お付き合いお願いします!










「クソまたアイツらだ!どこに隠れてやがった」

「本部、地点情報機での感知は?」



「なっ!いつの間に!?」


ザザッ、プツッ




.

おっ待ってた!

>>88
意味深やな…

ところで主任男よ、一緒に吠えるなw


ーー 出張所跡 後輩女 ーー


チュイーン、バチバチバチ
ガコガコガコガコ


工機男「そっち完了したか?」ガッチョン

ウェーイ、ウィッス、オーケーッス


橋の崩落から難を逃れた資材を駆使して工機班が仮事務所を設営してくれている。

この短時間で簡易プレハブに防御壁、塹壕を完成させる手際は流石の一言に尽きる。


端末『IT女:AFV事務所格納。定点業務継続』

バシュバシュバシュ


センサーが射出され上空に浮かぶ。
端末の感知範囲が広がるのが確認できる。

対空防御も可能なAFVを半固定砲台としたことでここの業務精度は格段に良くなった。


端末『主査:後輩女、技能さんを送った。交代で工機と一緒に自班に復帰しろ』

後輩女「了解しました」


AFVの機動力、進捗能力が貼り付けになるのは痛いが課題の方向性を縛る為には仕方ない。


警戒業務に当たりながら技能班の到着を待つ。

ここ数時間は折衝も無く落ち着いているので若干気が抜けてきている。

ダメね、集中しなくちゃ。



程なくして技能班が2班到着し引き継ぎを行う。


後輩女「では給油所跡に戻ります。撤収準備大丈夫ですか?」

工機男「ぬ、問題無い。宜しく頼む」ムキッ



身体拡張ツールと資材の残りを満載した台車を引きながら出張所へと急ぐ。


何トンも有りそうな台車を引いて行くので進行が遅く………ならない…。

むしろ速い。


この人の身体は一体どうなっているんだろう?






「国道は定置進捗だらけだ、迂回しろ」

「迂回路組からの連絡途絶えました!」


「スナイパー!スナイパー!」ブツッ




>>89-90
支援あざまーす。
何とかストーリー展開を考えつけました。

牛歩ながらも頑張ります。


ーー 給油施設跡 主任男 ーー


主任男「左から来てるぞ、新人女気を付けろ」

新人女「うぃっす」カシュン、カシュン


現在、合流した後輩女達と共に北からの進捗に対応している最中だ。


後輩女「タスク34番まで完了、残り業務の確認お願いします」

通信男「先方情報最新化しました。残タスクおおよそ25。北西11時方向に観測弾追加下さい」


後輩女「了解」カチャ、カシン。パシューウ

主任男「後輩女、観測弾の残数に気を付けろ」


この付近の業務は大分整理できた。

これなら次の課題に着手できそうだ。


端末『主査:技術2係、西の瓦礫を迂回して北に進行、技能Agrは東側から牽制』


先輩男「よーし、露払い頼むね2班のみんな」


1班の半分は定点業務で不在。つまり俺たちから着手開始か、責任重大だな…。


主任男「スリーマンセル形成、後輩女、新人女、通信男。モブA、新人男、特技男」

一同「了解」ササッ


主任男「相互連携、報連相をしっかり、安全作業で行こう」

一同「ヨシッ!」


連続機動的業務だ、ほんの少しの綻びでも全体業務が瓦解する。



新人女「うー」ソワソワ

後輩女「どうしたの?大丈夫?」

新人女「大丈夫っす、緊張してるだけっす」

特技男「ま、ミスっても俺達がフォローするさ、気楽に行こうぜ」


通信男「技能Agr配置に着きました」

主任男「さて、行きますか。遅れるなよ」タタッ


麗らかな天気、気持ちの良い午後の陽射しを浴びながらのピクニックの始まりだ。


タタッ、スッ。クイクイッ。

コクッ、タタタッ。


ーー 国道No.400脇 進行中 特技男 ーー


端末『主任男:特技男、後輩女』クイッ

コクッ。…パスッパスパスパスッ、パスパスッ


通信男のデータ分析で分かった事がもう一つ

限定範囲ステルスの作用で彼方さんの電子の目も潰れているということ。

つまり先方は俺達を光学補足から逃がしたら探査できない。諸刃の剣ということ。


端末『後輩女:タスククリア、視認範囲に目標無し』タタタッ


班内内線で連携しながら進捗すれば攻め手側の方が圧倒的に有利な環境で仕事ができる。


端末『主任男:そろそろ気付かれる頃だ。通信男、電波状況を常に把握しとけ』

端末『通信男:了解しました』


無音に徹する為、サプレッサー付きのハンドガンで進捗を進める。

道具を選ばず人外の命中精度を出す後輩女さんに尊敬を超え恐怖すら感じる。


端末『新人女:10時方向、先方人員発見。距離30、人数…4名』


ここ暫くで気付いた事もある。新人女の目標発見能力だ。

後輩女さんや主任男さんよりも早く異常を検知し、課題を見つけ出す。


端末『主任男:新人女、新人男やってみろ』

端末『新人女:うぇ!無理ですよ』ブンブン


端末『後輩女:やる前から無理とか言わない、サッサとしないとこっちが補足されるわよ』


端末『新人女/新人男:はい』スチャ


端末『新人男:新人女、声掛け頼む』

端末『新人女:了解、いち、にの、さん』パスパスパスッ

パスパスパスッ


あっ…やべっ。撃ち漏らしやがった。 パスッパスッ


端末『後輩女:40点。新人男、端末のサイティングと目視の調整甘い。
新人女、構えがブレ過ぎ』


俺が構える前に進捗完了…左右撃ちわけてこの速さとか…


端末『主任男:よし、進むぞ。くれぐれも音を立てるなよ』タタッ


最後尾でポイントマンをしているモブAさんに合図し進行を続ける。

目標ポイントまでもう少しだ。

本日の投下終了。
早くこのグダグダを抜け出したい…


モブA最後尾っすか...それ...

>>97
大丈夫、モブAだしw

そして、見てみたいぞ>工機男の進捗

>>98
そこにクレーターがあるじゃろ?
その向こうにもクレーターがあるじゃろ?
それを追っていけば見られるんじゃないか?


ーー 給油施設跡 主査 ーー


北側からの進捗はもう下火になってきたな。

あとは2係で後方から詰めれば課題完結だろう。


進行を見守る中、端末が緊急受信を報せる。


端末『IT女:高速接近物確認。迎撃準備』

主査「?」

俺の端末には特に感知がないが何だ?


主査「IT女どういうことだ?詳細報告してくれ」

端末『IT女:VSL全門開扉。連続射出開始』


端末『IT女:機動車6台確認。3台進捗完了。射程外離脱3台。給油施設跡方向進行確認』


ちっ、高速機動車を出して来やがった。
孤立化しているここのエリアへのテコ入れか…

既に何台も機動車潰してるのにまだ追加だと…
…リスクを犯してまでなぜここに固執する?


主査「技術1係ぃ!東側へ備えろ!高速機動車来るぞ!」

端末『技術1係長:いや、備えろと言われましても…』

主査「RPGでも防御ネットでも何でもいーから手を打ってくれ!」

端末『技術1係長:無理です、ほんと無理ですって。
あーもぅ文句言ってても仕方無い!行くぞみんな!』

端末『一同:はい!』

ウハーマジスカー。キッツイスネー


弱音とヤケクソと共に給油施設跡を出て行く技術1係長達の背中を見送る。

対処しろ言ったものの無理がある…すまない…



『…キタゾー…カカカ…バシュ…グアー…』


機動車が1台スタッフしているのが見える。

有刺ネットの敷設が間に合ったようだ、良くやってくれた。


端末『技術1係長:ネット敷設完了、2台目沈黙!』


端末『技術1係長:踏ん張れお前ら!クソッ!1台そちらに抜けました、すみません!』


白煙を上げる2台の脇をすり抜け車両がこちらに突っ込んでくる。


主査「ちょっと席を外す!技術4係長、ここを頼む!」ダダダッ


部下だけ苦労させて突っ立っていられるか!


主査「そこの技能さん!一緒に来てくれ!」

ウェーイ、オレラモイクゾー、ハシレー



主査「RPG斉射!」

バシュ、バシュ、バシュ、ズン、ズズン


ドルルルルル、チュンチュンチュンチュン

「ぐぁ!」「うおっ!」「退避ー!」


止まらないか…。


機動車が目の前に迫ってくる。

せめて、タイヤ一個でも潰せれば。


カチャ、ピンッピンッ


来やがれクソッタレ、吹き飛ばしてやる。



『P-EXsystem起動キー確認…認証OK』

『system起動シーケンス…スタート』

『起動率…30%,65%,95%…起動完了』


「各機能系作動チェック」



『上腕部…OK、下腕部…OK、脚部…OK』

『……各機能作動確認完了』


「データリンク、ローカル環境に設定」


『リンクシステム接続…情報同期率60%』

『現精度で情報更新』


『システム、オールグリーン。P-EX稼働開始』

『安全作業に留意しましょう』


ーー 給油施設跡東部 主査 ーー


ガキン!


『捨て身は愚将の策、貴殿には似合いませんぞ』


ガションガション
キュンキュンキュン、バシュ、ズガーン


機動車が消え、大きな影が目の前を覆う。


主査「工機男か?すまない、助かった」

手に持ったグレネードのピンを戻しオレンジと黒の機体を見上げる。


端末『工機男:いや、こちらこそ対応が遅くなり申し訳無い、準備しておくべきだった…』



端末『IT女:北北東機動車反応2。レンジ外、移動開始』


主査「いや、動くなIT女。こっちは心配無い。な、工機男」

端末『IT女:???…状況検索…了解、現業務継続』


端末『工機男:無論。追加工数対処に向かう』

ガション、キュィーン…ブワッ、バシュ


強化外骨格『P-EX』を纏った工数男が飛び出して行く


ガションガション、ガションガション


工機A「大丈夫っすか?主査さん」ガション

工機B「ウチの大将がこっち回れって」ガチャン


主査「あぁ無事だよ、ありがとう。
…それにしても工機男のあの機体って…」


工機A「あぁ、あれですか。上にも内緒で大分改造してあるんで…
高機動型複合支援機体とでも言えば良いのか…」


…なんじゃそりゃ…


カッ…ズガーン…ズガーン


向こうの方で盛大に土煙りが上がる。

…あっちは任せておいて大丈夫だな。



ガッチョンガッチョン

ソコドイテー
オーイジュウデンキモッテコーイ


工機男の機体が工機A、工機Bに担がれ戻ってきた。


話を聞くと全力稼働では10分が限度らしい。

高出力化故の燃費の悪さだな…。


給油施設跡の端っこでソーラーパネルをつなぎ充電を始めた。

横で体育座りをして休む工機男とセットで日向ぼっこしているみたいだ。


技術1係長「ただいま戻りました」ボロッ


満身創痍ながらも一人も退職することなく帰席する辺り、流石1係1班だな。


主査「お疲れ、少し休んで下さい」

技術1係長「いえ、こんな工数不足の中で我々だけ休んでられないです」カチャカチャ


技術1係長「よーしお前らー補充できたか?元の作業に戻るぞー」

リョウカイデース。ホラオイテクゾー


技術1係長「では行って参ります」タタッ

技術1係長「頑張って今日中にここは終わらせちゃいましょう」ニカッ

モウヒトフンバリー。イクゾー。オー


笑顔を称えながら駆け出していく技術1係の面々

北の進捗に戻る背中を見送る。


…さて、俺ももうひと頑張りしますか。



>>97-99 支援あざまっす。

中々本題が進まない今日この頃…

>>103
これぞ………これぞパワードスーツ!!
…真剣こいてクレーター作りそうだな(汗


ーー 国道脇 飲食店跡 通信男 ーー


ササッ、ヒュパ、パスパスパスッ


端末『後輩女:5S完了、店内に進入どうぞ』


端末『主任男:了解、2班、3班中に入れ、4班は周辺警戒を宜しく』


迂回の末、先方背後の飲食店跡に浸入した。

ここまで何組かの定点業務員と折衝してきたし我々の進捗が認識されるのも時間の問題ですね。


端末『主任男:業務計画の確認をします、4班長中に来て下さい
その間、各自も目標管理アプリ確認のこと』


主任男さんの呼び掛けに各自が端末を操作する。


端末『個別目標と達成状況を表示します』ピッ

・経路Aを進行し定点業務員を進捗…完了
・経路Bから迂回し飲食店跡に浸入…完了
・飲食店跡内から他チーム応援進捗…未完
・指示に従い給油施設跡方面へ進行…未完
・進行経路上の先方社員を全員進捗…未完

端末『表示を終了します』ピピッ


…何回見てもざっくり過ぎですね…。

(主任男:詳細は臨機応変に)とか言ってましたが、臨機応変は詳細指示じゃないですし…。


端末『周辺通信波の周期変更を確認しました』


!!!定期のアルゴリズム変更にしては早い。

先方に察知された証拠だ。


通信男「主任男さん、先方通信周期変更。本チームが補足された可能性が高いです」


班長達の後ろに行き主任男さんに耳打ちする。


主任男「予定より早いけど行くよ!」ガバッ


主任男「各班進捗開始。安全作業で行こう!」

一同「ヨシッ!」ダダダッ

もう一本と思ってたのですが挫折。
本日の投下完了です。

>>107 彼は掘削機の類ですかw
新型機体はもう少しファンキーな機能が付いてる…かも…
(今から考えるのは内緒)

>>108おぅふ安価ミス
>>106さんでした。

>>109
パンチ一発でクレーターは男の浪漫でしょ?

スレ落ち回避ですよっと。
>>1 また激務時期なんかね?
決算前後だし仕方ねえか…

>>111
年度末の亡霊と言う話も…

かくいう自身の仕事場(年度始めに配属)も亡霊がそこかしこにw

自分「これの納期って(汗」
上司A「よくある話w」
上司B「一週間前に要望変更するからw」
自分「笑い事じゃない希ガス」
上司s「気にしたら負けw」
自分「はぁ(・ω・;)」

>>111 >>112すみません、忙しさを言い訳にサボっております…。
ボチボチ再開しますので暫し猶予をば

保線作業ならぬ保守作業ですぉ󾭜

>113
年度開けて忙しいのって嫌になりますよね。
暇でも問題ディスガ

ーー 国道NO.400 主任男 ーー


主任男「3班は右、2班は左。4班はバックアップ」ダダッ

主任男「各自目視にて目標全容確認を励行。先方一人も見逃すなよ」ズサッ、カシュン、カカ


端末『『『了解!!』』』


端末『通信男:確認結果集約、一元化シート作成開始します』


カシュン、カシュン、タタン、タタタタ

端末『後輩女:左方詳細確認完了、報告します』

端末『3班長:右方詳細確認完了、報告します』

タタタタ、タタン、タタタ、カシュン、カカカ


端末『通信男:一元化シート作成完了、点検お願いします』ピピッ


主任男「内容確認……OKだ。中距離通信封鎖解除、主査に送れ」カカカ


端末『通信男:了解です』

カシュン、カシュン、タタタタ、タタン


主任男「新人男!右だ!ボケッとすんな!」カカカ

端末『特技男:事前予測よりちょっと多くないですか?キツイっすね』


端末『タスク 1,2,5クリア.残タスクも抜け漏れ無いよう注意しましょう』

ターン、ビシッ、ターン、ビシッ


主任男「チッ!後輩女、あの影にいる目標が停滞項になりそうだ、頼む」


端末『後輩女:了解しました。新人女、カバーお願いね』

端末『新人女:了解したっす!』

カシュン、ターン、パシュ


端末『主査:2係、現在位置キープ。こちらを上げるよ、誤進捗に注意しろ』

ポスッポスッポスッ……ヒュー


主任男「迫撃進捗くるぞ!頭下げろ!」ガバッ

ーー 国道NO.400 後輩女 ーー


ズガッズガッ、カッ、ズスーン

パラパラパラ、コン、コン

砂埃が舞い上がり、降りかかる土や石が端末を叩く。


ビチャッ


目の前に見知らぬ誰かの手首が落ちる。


後輩女「あぁもうこんな時間か…」


巻き付いた時計の針を見て夕方が近づいていることを再認識する。


ピチャピチャピチャ

バイザーに水滴が付く、ウザったい…。


「う、うわぁー!!」ダダッ、タタタン


混乱した先方がこちらに走り込んでくる。

カシュン

新人女「クリアっす、次!」スチャッ


カシュン「ぐぁ!」 カシュン「うぐぉお…」

小気味良いリズムで新人女が進捗を進める。
うん、やればちゃんとできるじゃない。


スッ、キラッ

パシュ 「がぁ!」カシン

馬鹿ね、キルフラッシュも着けないで…
どんな教育受けてきたんだろう?


後輩女「主任男さん、目標進捗完了しました
見た感じ狙撃係は終わりっぽいです」


端末『主任男:サンキュー、引き続き業務継続ヨロシク。あっ新人女ちょっと出過ぎだ、下がれ』


パシュ、カシン。
端末『タスククリア、次目標を…』

パシュ、カシン。
端末『タスククリア、次目標を…』


『そっち行ったぞー』

『え?どっち?あーいたいた』カカカ、ドシュドシュドシュ


カシュン、カカカ

「ひ、ひぃ」「あごごごごぉ」「うぐぼぉ」


カカカ、カシュン、カシュン……

ーー 国道NO.400 コンビニ跡 主任男 ーー


主任男「全員相互健康チェック、その後ツール及び残弾確認」


3班に一人退職者が出ただけで進捗は完了した。

そのまま300m程前進し、国道脇にあるコンビニに腰を下ろした。


新人女「複数名擦過傷程度の被災がありますが、業務には問題無しッス」ぺこり

主任男「はい、報告ご苦労さん。じゃあ外の警戒よろしくね」

新人女「ウッス」タタッ


主任男「あっ、新人女!」

新人女「?」ピタッ、クルッ


主任男「さっきの進捗、基本も踏まえていて良くできてたぞ、その調子でな」

新人女「!! ウッス!」ダダッ



特技男「こらー調子乗ってんなー」コツン

新人女「うっす」


主任男「ははっ」


スッ

後輩女「はい、どうぞ。電源系生きてたのでちょっと頂いちゃいました」

主任男「おっ、ありがと」

後輩女から差し出されたコーヒーを受け取り視線を外に移す。


後輩女「そろそろ日が暮れますねー。主査からは何か?」


主任男「あー、ここで定地業務と周囲のスクリーニングだって」

後輩女「いつまでですか?」


主任男「明日の朝まで」

後輩女「この人数で?」


主任男「この人数で」

後輩女「え?無理じゃないですか?」


確かに三班20人で昨夜レベルの業務は無理だ。


主任男「主査も言ってたんだけど何か変なんだよなー」

後輩女「何がです?」カシゲ


主任男「いや、このコンビニも折衝無しで確保できたじゃん」

後輩女「確かに……。そういえば昨日から先方の工数が更に減ってる感じはしますね」



主任男「多分なんだけどここら辺一帯、先方さん殆どいないんじゃないかって」


後輩女「……でももし居たら?」


主任男「それを試すのに一晩そこにいろって」


後輩女「…それって囮ってことでは?」




主任男「………そうだね」



夕焼けが綺麗だなー。

明日もきっと晴れだなー。

本日の投下終了。

>>114保守ありがとうごさいます。
長らく中断していて申し訳ありませんでした。
何とか落ち着いたので間が空かないよう更新します。

待って頂いているのとても励みになります!

乙。展開忘れてるなぁ、読み直さんと

ーー 給油施設跡 主査 ーー


端末『IT女:北北東飛来物接近、軌跡予測…給油施設跡。
速度質量解析…射出進捗。数6、到達予測45秒後』


主査「リモートで本施設の対空迎撃ツール作動!
AFVから届く防御ネット、地対空クラスターでも何でもいい!兎に角総動員で止めろ!」


端末『IT女:了解。命令事項処理完了済。』


ズン、ズズン…ガンガンガンガン

端末『IT女:処理完了。追加進捗検知無』


IT女の報告と共に破片が屋根を叩く。

こんな深夜に良くやってくれるわ、休む暇も与えないってか…。



主査「テントの課員、無事か?健康管理委員、即時確認、報告のこと」

主査「地上進捗の可能性もある、夜勤組の応援に各班2名警戒業務に入れ」


端末『技術1係長:了解です、各係毎に点呼、確認。非常時だ、騒ぐな焦るな。』



技術1係長を中心に冷静さを取り戻せている、まずは安心だな。


点呼の後、各員が周囲に散っていく。



端末『IT女:フローティングセンサー残量減。連続警戒可能時間 48時間』


うー庶務課不在が痛いなー。
せめて支店との連携を再構築できればなー。



主査「了解、把握。あー助かったよIT女。お前も少しは寝ろよ」


端末『IT女:適宜休息取得中。留意不要』


さよですか…と言いたいがアイツ体力ねぇしちと 心配だな…。


技術1係長「全班健康チェック完了しました。退職 0名、軽傷 複数名、不休業被災 2名です」


主査「ふぅ、まぁ良かった。被災者のケアをし通常業務にシフト、1係長も寝て下さい」


技術1係長「はい。…主査もお休みになって下さいね」ペコ


主査「ありがとう、おやすみなさい」



IT女の能力のお陰で電波障害下でもこの程度で済んだ。

とはいえ…その分を差し引いても出張所が無力化された時の進捗授受環境はやはりおかしい…


余りに一方的過ぎる……何か引っ掛かる…。

本日の投下終了。

>>119…奇遇ですね、俺もです。
とか言ってる場合じゃないですね、すみません。

>>122また誤爆orz
>>120さんでした…ダメだなこりゃ…

ーー コンビニ跡 早朝 特技男 ーー


♪…チャンチャラチャチャチャチャ…チャンチャラ♪
ウデヲマエカラウエニ……♪


特技男「うるせぇ…」パチッ


顔を上げ外を見ると新人女が体操をしているのが見えた。

朝から音がデケェんだよ。

……。…。!!ってこんな現場のど真ん中で朝の体操!?


特技男「あのバカッ!」ダダダッ



ブチッ

新人女「お、おはよう…ごさいます…。な、何か…?」ビクビク


特技男「何か? じゃねえよ!こんな折衝区域の中で大音量流してんじゃねぇよ」


新人女「あ……ごめんな…さい。でも…規則で朝の体操は…決められてるので…」オドオド



特技男「規則ってお前」

主任男「オメーも十分ウルセェよ」コツン


特技男「あっおはようございます。ですが…」


主任男さんは俺への言葉もソコソコに新人女の置いたラジオをじっと見ている。



主任男「なぁ新人女。さっきの音源て何?」


新人女「え?…ラジオ…ですが…」

主任男「音源データでは無く?」

新人女「はい、放送のです。何か問題あったでしょうか?」



主任男「………。おいっ通信男!来い事件だ!」


通信男「はっはい!何でしょうか!?」ダダッ


外の騒ぎを聞きつけ仮眠を取っていた全員が外に出てきた。


主任男「これを聞け」ポチッ


♪サイゴニオオキクシンコキュー…♪


通信男「ただの朝の体操ですね」
一同「」ウンウン


主任男「ただの?これ、ラジオ放送だぜ」



通信男「!!!」ガバッ、ピッピッピッ

通信男「やはり!放送波帯はマスクされてません!」


特技男「つまり?」ハテナ


通信男「長距離通信できるんですよ、この周波数帯なら!」



主任男「すぐ周波数解析に入れ。長波、短波、デジタル、アナログ。あらゆる周波数を確認だ」

主任男「通信はまだするなよ。先方に気取ら無いよう注意しろ」


通信男「はいっ!」ピッピッピッ、ピッピッ


主任男「良くやった新人女。お手柄だ」ヨシヨシ


新人女「///」


主任男「よーし、テコ入れ案が出せそうだ。特技男、通信男、新人女と給油施設跡へ
主査に詳細をF to Fで報連相、新人女の改善案をしっかり伝えてな」


通信男「あと2分で解析完了します」

特技男「了解、準備完了後即移動開始します」


うん、天然て才能だな。





本日の投下終了。

このペースでいきたい(願望)

無線封鎖解除ですね!乙!

罠くせぇ。傍受とかされてそう

>>126
お疲れ様です(`・ω・´)ゞ

ぁれ?脳内でラジオ体操第一がエンドレス…

>>128
あれでしょ。パンピーに迷惑かけちゃ駄目な感じのジュネーブ条約擬きでしょう。
これ破ったら、回りみんなでフクロ桶とか

ーー 給油施設跡 主査 ーー

カクカクシカジカ


IT女「AFV遠隔管理システム確認中。2分中断希望」



主査「内容は把握した。あとはどうやって橋向こうの本店にこの事を伝えるかだなー」



IT女にも来てもらって対応検討してるけど中々良い案が出ない…。


東側の警戒も鑑みると余り長い時間引き止めておきたくないし、
引き止めた分だけIT女の業務負荷が上がるしで困ったもんだ。


通信男「あの、考えたことがあるのですが…」


主査「ん、思い付くことがあったら何でも言え
間違えても何でもまずは案を出すのが肝要だよ」

先輩男「そうだよ、別に議論するのに職位も立場も関係無いから。
現状を打開できるアイデアなら全力で実行する。理念その四だね」


議論に権力を持ち込むな。
広く意見を求めろ、視野の狭さは行く道を狭める。
…か。管理課長にもう一回教え込みたい理念だな



通信男「では…。支店が無事ならの前提になりすが…」クイッ


通信男「まず通信自体は各支店レベルなら必ず設置されている指向性アンテナを使用します。
あれなら各周波数に応じた授受ができるはずです」


主査「うん、確かに。で、チャンネルの確保と先方に対する隠蔽はどうする?」


通信男「はい、危機管理マニュアルを見て初め知ったのですが、非常時通信要領というのがありまして…」


主査「あーそんな項目あった気がする」



通信男「都市伝説に近いですが各支店には生体通信機が設置されてるとのことです。
率直に言うと伝書鳩ですね。そんな冗談みたいな手段に頼らざるを得ないです」


先輩男「いるいる。屋上で休んでる時に良く餌あげてたよ」


IT女「ローカルサーバー接続、支店情報確認…。生体通信機設置確認」


ホントにいるんだ…知らんかった。



通信男「次に情報隠蔽ですが、先輩男さんとIT女さんのお力を借りたです」


先輩男「俺?」 IT女「…」


通信男「はい、主査に支店へ行ってもらうのが一番早いのですが、この状況だと無理かと」

通信男「ですので先輩男さんに支店へ行って頂き、営業用端末で暗号化中継、IT女さんが受信
支店との距離は営業用端末同士ならギリギリレンジ内だと思いますので」




主査「本案採用。良く練れてる、提案ありがとう」


うん、若いのもちゃんと育ってるな。

これでもっと積極的に発言、行動してくれれば更に申し分ないんけどなー。



主査「IT女は仮出張所に戻れ、先輩男は橋で自班を拾って支店へ向かえ、
二人とも4係から一班ずつ連れてけ」


IT女「了解、4係4班召集」ピピッ

先輩男「了解、4係3班宜しくねー」



主査「あ、あと通信男、お前は先輩男に同行しろ。残りの二人は自班に戻って。
そーだ、主任男に2係長代理だって伝えといて、2,3,4班はアイツに任せた」


通信男「え?あっ、はい」


特技男「了解です、伝えます。では失礼します」

新人女「します」ペコッ


よーし、PDCA回せる環境になってきたなー。

あと一踏ん張りだ。



…しかし…支店に向かった技術3係から音沙汰が無いのが気になるな…。


主査「先輩男、油断すんなよ。課題形成しっかりなー」


先輩男「んー了解」ヒラヒラ



さて、次の計画立てなきゃな。


本日の投下終了

>>127->>129支援あざっす
停滞無いよう進めます(=゚ω゚)ゞ

そしてエライ間違いをさっき見つけてまった。

ーー 株式会社TEA 技術部 主任男 ーー

1レス目冒頭。
これ、平社員の時もなんだけど、
主任男の所属部は「営業部」だ orz

先方さんの得意分野間違えてたら即退職ものっすよ

ーー S県西部 Y町 ??女 ーー



??女「えっ!?何これ!嘘でしょ」


端末に表示されている社内発令を何回見ても信じられない。


??男「ははっ、アイツらか。ざまぁねぇな」



??女「うるさい、貴方は黙ってて!」ギロッ


??男「おーコワ。どうでもいーけど早く管理項目終わらせたいんだが。
あんなクソ技術らの懲罰情報なんか放っておいてくれよ」


この男は無視だ、無視。
あーでもムカつくあとで在らぬ噂を流しておこう。



??女「営業課長、取れますか?教えてもらいたいことが…」


端末『営業課長:なんだ?管理項目の内容完遂したのか?やけに早いな』


??女「すみません、自業務では無いのですが…」





.

ーー 支店方面へ移動中 通信男 ーー


先輩男「暫定シェア内だけど油断しないでねー」


支店までが普通に歩いて30分ちょっと。

警戒移動だからまぁ60分てとこかな?



この一帯はシェアみたいなもんだし、支店に着いてからの通信基盤構築が本番だな。

即時稼働できるようにしないと…。



…帯域が……フィルターを……いや…

…ランダムに……



先輩男「二列縦隊、3m間隔」サッ


…いや、設定自体を……


コツン


通信男「あっ」


いつのまにか目の前に先輩男さんが立っていて僕の端末に木の枝を突き付けている。


先輩男「指示出てるんだからちゃんと聞こうね
手番間違えると即退職だよ」ニコッ


通信男「す、すみません」アセアセ


そ、そうだ。目の前の状況に集中しなきゃ




…あそこを冗長化して……バックアップを…



ドンッ

通信男「痛つっ!あ、すみません」


いかん、考えごとして前の班員にぶつか……



技術4D「カヒュッ」ズルズル、ゴトッ



通信男「え?」



首?なんで目の前に人の首が落ちてるんだ?



技術4D「」カクッ、バタッ…ビクビク


端末『技術4Dさんの退職届けを受理しました』



先輩男「散開!誰かお客様確認した者は?」


「いいえ!」「まったく」


先輩男「通信男くん、見えなかったか?」


通信男「すみません、気が付いたら既に…」



何が起きたんだ?
ただ歩いてた、目の前の班員の首が落ちた。


訳が分からない。何も居なかったし何も見えなかった…。



ダダッ、ガサガサ

草の葉先が首に刺さりかゆい、気持ち悪い。


通信男「ウゲッ」ゲロゲロ


さっきの光景を思い出し草むらに朝食を全部戻した。




端末『先輩男:ステルスに光学迷彩か…みんな周囲確認に注力』



カシュカシュ

端末『技術4Fさんの退職届けを受理しました』


先輩男「ちぃ!モブC、マーカー散布!動体感知で!」


モブC「了解」バシュ、パラパラ


一瞬赤いフリップが点滅し、すぐ消えた。



先輩男「そこぉ!!!」ボグッ


???「ウグッ」ズザー


裏拳で虚空を打ち抜くとフリップがまた点滅する


カシュカシュカシュ

バス、バス


先輩男さんのベストに穴が開く


先輩男「っ痛」カカカカ、バッ


バスバスバスドシュ


ポタッポタッ


路面に赤いシミが広がっていく



???「チッ…」


舌打ちが一つ聞こえ赤いシミは広がりを止めた



通信男「お帰りになった?」


先輩男「みたいだね。おーイテ」サスサス


モブD「大丈夫ですか?見せて下さい」


先輩男「あーヘーキヘーキ。ベストに穴が空いただけ、心配ありがと」


先輩男「みんなー今の営技さんねー。また進捗しにくると思うから気ぃ張ってねー」


先輩男「ね、通信男くん」


通信男「は、はいっ!すみません」



退職者二人を保護バックに入れ日陰に置いた。

回収班に依頼できる様にGPS記録も…
ちくしょう、GPS使えないじゃないか!


仕方無い、電柱の番地表示を画像取得する。


支店までの道のりは後半分。

気が重い…。


本日の投下終了

>>134ホントっすね。
しかも2スレ連続で同じ間違いとか…懲罰ものですね。

ーー 国道NO.400 主任男 ーー


係長代理かぁ…管理業務増えるってことだよな…


後輩女「主任男さん、国道東側のスクリーニング完了です。…って聞いてます?」



主任男「ん、あぁごめん。じゃあ次は西だね、4班にお願いしよう」


後輩女「さっきお願いしておきました。見開き良いエリアなのでそんなに時間も掛からないかと」



コンビニを後にして更に北にある工場跡まで歩を進めた。

ここまで折衝無し。気持ち悪いくらい静かだ。



後輩女「2,3班は?北上の準備でもしますか?」


主任男「いや、北上の指示はまだ出てないし、まずはここの東西を固めよう
ところで東側の観測業務は?」


後輩女「現在は3班が従事してますが何せ密度が薄いです。
さっき主査に技能さんの補充要請をしました」



主任男「じゃあ、技能さん来るまで交代で実施。
まず2班はツール整備、少ししたら3班と入れ替えて」


後輩女「了解です」


ここから先は一気に建物密集度が上がる。

国道NO.350も近づき先方の力の入れ具合も変わってくるだろう。


支店、本店との連携回復後じゃないと捌ける仕事じゃない。



…それにしてもやだなぁ組織運営とか…ガラじゃない…。

後輩女の方が合ってるよなー。


端末『技術4班長:周囲確認完了、観測機設置完了、いまから帰席します』


主任男「はい、了解。気を付けて戻って下さい」


あー大勢の業務管理預かるとかストレスだ…。


どうにか上手く実務だけやる方法無いかなぁ。

ーー 工場跡東側 警戒業務中 特技男 ーー


人、少なくね?


主任男さん、通信男が抜けて5名しかいないし、
カバー範囲案外広いし。


端末『後輩女:モブAさん、東側もう少し向こうもお願いできますか?
私の位置からだと死角が多くて…』


それでも通常の倍以上のレンジをケアしてるのが恐ろしい。


特技男「それにしてもお客様来ないですね
昨日までの折衝は何だったんでしょう?」



端末『主任男:無駄口叩いてんな。と言いたいとこだが、全くその通りだな…』



端末『後輩女:先方さんのエリアカバー率が低過ぎるんですよね…
運営してたのかって疑問に思うくらい地域密着度が低く見えますし』



特技男「それにも関わらず、支店も出張所も業務進行度合いが妙に悪い…」



端末『新人女:お互いに示し合わせてサボってたんじゃ無いっすか?』アハハ


端末『モブA:お前じゃないんだからさぁ』アキレ


端末『新人女:私はサボんないっす!』プンプン


アハハ、フザケテンナー、シゴトシロー



端末『主任男:……。』端末『後輩女:……。』



端末『主査:賑やかだな2係。いま技能さんが給油施設跡を出た。
もうすぐ行くので待っててくれ』



端末『主任男:すみません、了解です。…主査、ちょっとお話しがあるのですが…』


端末『主査:ん?何だ?さっさと言えよ』


端末『主任男:直接話したいのですが、そちら戻っても良いですか?』


端末『主査:ああ、技能さんと入れ替わりでお前だけなら良いぞ』


端末『主任男:はい、では』



ヤケに深刻そうな口調だな。
オープンじゃなくて個人で話せば良いのに…


端末『主任男:技能さん到着後、西側を2,3,4班でローテーション管理。
追加指示あるまで継続のこと』

本日の投下終了。

中途半端ですみません。

先輩男ヤバス…大丈夫ですよね?

>>135
ぉ、今回初出の(ネタバレ検出

あれ?男の方に引っ掛かるものがない(・・;)

ーー 国道NO.400 主任男 ーー


主任男「後輩女、ちょっと行ってくる。後は頼むわ」


後輩女「了解です」



ブワッ、バシュン


俺の勘違いなら良いんだけど…

主査ももう違和感の正体はある程度見えてるんだろうな。




流れて行く景色の中、給油施設跡より手前で主査の姿を見つける。


ドギャギャ、バシュウ



主任男「あれ?何でワザワザこんなとこに?」


主査「周りに人がいると話せない内容だろ?お前が来てから席外すより違和感は無いだろ」


主任男「確かにそうですね。と、言うことはお話しの内容も?」


主査「あぁ、ある程度な。この業務域一帯の"違和感"だろ?」



やっぱり主査も気付いてたか…。

後は俺の馬鹿げた想像とどれだけギャップがあるかだな。



主任男「ええ、端的に意見具申しますと……」


主査「企業スパイか談合の類か?」


主任男「はい。北の業務に従事して思いましたが
この一帯はいくら何でもバランスおかしいです」


主任男「加えて我々が業務開始するタイミングでの先方の重点進捗や…」



主査「不自然過ぎる出張所の無防備さ、とかな」



主査「事実なら職務規定違反どころか背任行為、即懲戒解雇だな。違反者の目星は?」


主任男「確証はありませんが何となくは」


主査「俺もだ。となると後はどこまで引き込まれてるかが問題だな…」


………最悪の想定が当たらないことを願おう。

ーー T川支流土手沿い 通信男 ーー


モブC「ここにも…」


保管バッグが3つ、道の脇に置かれている。

所属、指名欄には3係の記載が見える。



通信男「これで18人目ですね…」


3係の班長さんの名前も2名ほど確認した。

ここまでで3班は半分以上の工数を損失していることになる。



人の心配ができる立場では無いが只々残りの課員の無事を祈りたい。



先輩男「ここからまた視界悪くなるからね、課題検出に注力。異常、即横展開を心掛けて」スタスタ



モブD「すみません、一回休憩とツール確認をさせて頂きたいです」ゲソー


一同「」ウンウン


先輩男「…んじゃ15分休憩ー」ヨッコイショ



その後営技さんと思われる相手からはコンタクトが無いが、その沈黙が逆に怖い。

気を張ったままの進行は精神だけじゃなく体力も削り取っていく。



通信男「それにしても何でこの一帯って観測機が一切設置されてないんでしょうか?」



先輩男「確かに変だよね。先方さんに潰されたってのも考えにくいし」ゴクゴク、プハー



まぁステルス光学迷彩相手に観測機もクソも無いんだけど一般進捗考えると不自然ですね。


この先の地域も観測機があれば少しは負担軽減できて効率化と工数ロス防止が見込めるのに…。



先輩男「よしっ、行こっか。みんな、何か起こるのを前提に思考、行動しよう。
色々な状況を想定しよう、そうすれば少しは落ち着けるからね」



何か起きる事が前提……。

残り三分の一、気持ちも足取りも重いけど僕たちがやらなきゃ、進まなきゃ。



『BNF、BNF。T川方面一般Grの定期連絡が途絶えました』


「報告ありがとう、最後の報告から予測すると全員が被災、退職か。あちらも腕っこきだな…」


「 "アレ" を三体工数追加、先方支店との連携防止を第一優先、河川側は注視のみで良い」



「先行投入したサーベイ1の状況は?」


『バイタルしか取れてませんが、軽度被災の反応有り。活動は正常に継続してる模様』



「…そうか、引き続き重点監視のこと」


『了解しました』プツッ



「さて、俺も少しは働くか。現場に出る、俺のツールを用意しろ」




,

本日の投下終了

>>143いつも支援ありがとうございます。
??男はきっと知ってる人ですよー

ーー 住宅街進行中 通信男 ーー


ここら辺の住宅は境界が高めの生垣だから視界が遮られ易い…。


道も細いし、いま置かれている状況に対しては最悪の業務環境ですね。



端末『先輩男:会話及び内線の使用封鎖。音出さないようにね』


先輩男さんからのメールで緊張が更に助長される



無音状態のまま、ナメクジが這うような速度で住宅街を進んでいく。



ピチャン、ピチャン


ん?雨?



ピチャン、ピチャン


首筋に垂れた水滴を手で拭い何気無くそれを見る



通信男「!!!」んグッ


水滴の元を見上げ、思わず自分の口を手で塞いだ


通信男「ウグップ」ピシャピシャ


口を塞いだ指の隙間から吐瀉物が溢れる。


先輩男「どうしたの、通信男くん?」ボソ



通信男「ウプ」クイックイッ


頭上を指差し見ることを促す。

全員が異常に気付き上を向き立ち尽くす。



モブD「な、なんだよ…なんなんだよこれ…」



道の上を覆った太い木の枝に3係員だった"モノ"がまるで実のようにぶら下がっている。


その数は一人や二人じゃない…。



モブC「クソッ!いま降ろしてやるからな!ちくしょう!ちくしょう…」



先輩男「モブC!やめろ!近づくな!」



モブC「な!?ウワッ!」


バシュン、ギュイーン


先輩男「全員散開、周囲警戒を厳にして」ヒュッ


指示を出しながら先輩男さんがモブCさんを吊るしているワイヤーにナイフを投げる。


バシン、…カラン、カラン



先輩男「チッ」サッ、ヒロイ


カシュン、カシュン、ビシンッ、ビシンッ



特殊鋼線なのか弾が当たっても切れない…。


ヒュパッ

モブC「クッ」タラー


待ち伏せられてた!?



技術2D「モブCさん!」カカカ


技術3B「ウグッ」ドシュドシュ


端末『技術3Bさんの退職届けを受理しました』


技術2D「あ…あ……」ガクガク



先輩男「全員、進捗中止!まだ3係に息の有る課員がいるぞ」


先輩男「通信男くん、至急バイタルチェック。できるよね」


スパッ

モブC「ガぁッ、先輩男さん俺に構わず退避して下さい」


あ、あぁ、モブCさんが…



先輩男「通信男ぉ!!」バン


通信男「っ痛、は、はい!」ハッ、ピピピ





先輩男「モブD、捕縛ネット弾あるなら周辺に連続発射!」



モブD「有ります、了解」バシュ、バシュ、バシュ

先輩男「あそこの太い枝に集中射撃!よく狙ってね」カカカ


カカカカ、カカカカ、バキバキ


バシュン

広がったネットが空中で何かに巻き付く。


モブD「よしっ!掛かった!」



通信男「報告!バイタル確認完了、感知三名。データ共有掛けます」ピピッ

先輩男「そろそろ折れるよ、各々落下位置を予測してその課員のケア
俺とモブDは先方さんの牽制に入る」


先輩男「通信男くんは周囲詳細のスクリーニング。観測機そこらにバラまいて強制稼働」


一同「了解」ダダッ

通信男「了解」ガサゴソ、ポイッポイッ



スパッスパッ、バサン


浮いていたネットが切り刻まれ地面落下した。


通信男「観測機稼働完了、グループ内同期させます!」ピピッ、ピピピ


通信男「っ!目の…前…」


僕の目の前に赤いフリップが点滅している。


通信男「あっ……」

フリップが更に近づく、反応できない……

昨日の分投下完了

寝落ちました。

怖い戦場だな

通信男…(´・ω・`)ゞ

ーー 国道NO.400 特技男 ーー


モブA「よーし、次行くよー」

ツカレター、ドッチダー?



通信男「あ、この民家に2,3台ありますー」

オーアッタアッタ、ガチャン、カチャカチャ
イクゾー、セーノ


バリケードの為に並べる車を探して民家を覗き回る。空き巣みたいだな、俺。


これで高機動車の動きが封じられれば給油施設跡の業務も楽になるからなー。


東側ルートも同じ作業をしてるはずだけどあっちは……


新人女「車が飛んでるっす」ホヘー


通信男「馬鹿なこと言って無いでさっさと…」


…ホントだ、飛んでる。


平地の向こうの道路で車両が舞い飛び積み上がっていくのが見える。

ははっ工機男さんか、無茶苦茶だなあの人。


まぁこれで暫くは凌げるはず…


技術23B「! 観測機 4番に感有り。は、早い!何だ?」



全員が一斉にそちらを向くが何も姿が見えない


ガゥン、ガゥン


端末『技術23Bさんの退職届けを受理…』
端末『技術25Dさんの退職届けを……』


班員たちの頭が弾け飛び崩れ落ちていく、クッ光学迷彩か!?


主任男「総員、散開!退避!!!」ブワッ、バシュン


新人女「きゃっ」フラッ



周りの社員が散り、真ん中を割って主任男さんが飛び出す。


新人女「私も…」ダッ、ガシッ

通信男「相手はマネージャー級だし、俺たちが居ても邪魔になるだけだ」フルフル



主任男さんで駄目なら何がなんでも全員で止めるしか無い、信じているけど覚悟も決めるか…。



ーー 国道NO.400 折衝中 主任男 ーー


はえーし見えねーし。

周りに係員もいるから派手にバラまけねーし


主任男「ま、取り敢えず…よっと」カシュ、カシュ


ガゥン、ガゥン!

危ねっ!


技術23C「ぐぁっ!」ドシュ


チッ、まずは係員を退避させないと無駄に労災が出ちゃうな…



カシン、パシュ


???「チッ!」バシュ


景色が歪んだ、そこか!


主査男「さんきゅー後輩女、ナイスフォロー」



スラッ、ガシン

主任男「お世話に!なりっ、ますっ!」カシン、カシン



端末『近接対象情報分析』

『FHW株式会社 営業本部付け特務主査 リボ男』


ガゥン、ガゥン


げっ、やっぱマネージャーかよ。バッ



リボ男「班長風情の割にはやるな」キュパ

カランカラン


カートが地面に落ち転がる。




とにかく先方をしっかり顕在化するのが最優先だな…。


主任男「総員、端末の電源緊急オフ!」


主任男「特技男、キャンセラー発動!」


特技男お手製の即席EMPツールだけど効けばラッキー。


特技男「了解」ポチッ、ヴォン



リボ男「クッ」バチバチバチッ



特技男「見えた!」


主任男「改めて、よろしくっお願いっします!」

ブワッ、バシュン



リボ男「おわっ!」ガシッ


リボルバーの先についたナイフで俺の全力進捗を受け止める。

やるな。だけど…


主任男「まだまだぁ!」カシン、カシン


リボ男「おっと、中々やるな」カシン、カシン、スチャ


ガゥン、ガゥン


主任男「ウワッと!」カシュ、カシュ


リボ男「よっ、ほっと」ヒュパ、ヒュパ、ガゥン


主任男「グッ」スパッ、タラー


2丁の拳銃を巧みに操り、攻守のラグも隙も全く無い。


先輩男さんレベルだな…やべぇ押されてる。



ヒュッ、ビュッ、ヒュパ、スパッ

カシン、スパッ


主任男「クソッ」

身体の各所から血が垂れる、急所は外せているが、このままじゃジリ貧だな。



カシン、パシュ


リボ男「クッ」ババッ


リボ男「さっきから五月蝿いお嬢さんだな」バシュン



後輩女「!」


主任男「後輩女!」ブワッ




ヤベ、間に合わな…いや!

主任男「フンッ」カチッ、ドンッ!


視界が狭まり、リボ男が目の前に迫る。


リボ男「な、何ぃ!」クルッ


主任男「ふんぬ!」ググッ


加速Gに押し戻されながら足を前に出す。


主任男「どりゃぁ!」ドンッ

リボ男「ぐへあ!」ズシャー、ガランガラン



キン、キン、カラン、カラン…


バシュー

端末『強制冷却モード作動、利用可能まであと……』



主任男「総員、一斉射撃!」カカカ


カカカ、カカカ、ポイッ、ズズン、カカカ…



モブA「やったか!?」



週末分、投下完了。
安定しませぬ(-。-;

>>152怖くない仕事場は無いのです。
>>153ちょ、まだ早いwww

>>157
バカッ!モブAその台詞は自爆コマンド若しくはミスコマンドだ!

>>158
ぇー…早すぎる?

ーー 給油施設跡 主査 ーー


技術11A「国道北側2係の反応消失!」


技術11B「技術2係1班混成グループも座標消失!」


端末『IT女:飛行物体光学確認。ヘリ型輸送機一機。移動方向…支店方面』


なんだ、なんだ、いきなり。


やけに状況が騒がしくなってきたな。



主査「先輩男のとこは引き続きモニターを続けろ、主任男のとこは技能2-1を送って」


ヘリ型…まだそんな虎の子を隠してたのか…。



周りがこれだけ動くってことは



カカカ、カカカ

グワー、オマエラナニヲ!……



主査「やっぱりか。技術1係長、予定通りお願いします」スタスタ


技術1係長「はい」コクッ



建物の外に出ると技能2係長と複数の班員が銃を構え施設を制圧している。


技能2係長「そのまま、手を上げて出てきて下さい。危害は加えたくない」スチャ


主査「分かった、抵抗はしない」スタスタ


技能2係長「物分かりが良くて助かります。ほら、他の方も」クイクイッ



主査「全員ツールを下に置け、言うことを聞くんだ」


ガチャガチャガチャ


武装解除され壁際に一列に並ばされる。


主査「頼む、部下には危害を加えないで…」

ゴスンッ

主査「ぐう…」


技能12A「勝手に喋るな!」


やれやれ容赦無しかよ…


技能2係長「さて、主査さん。幾つか聞きたいことが有るのですがね」


主査「何だ?」ギロッ


優然と歩く技能2係長を睨み上げる、余裕っぷりが気に入らない。


技能2係長「まず、ここへの業務派遣を決めたのはどなたかな?」


主査「営業部長と本部企画会議だが?」


技能2係長「次に今節の業務指示は一般営業か、特務かというと?」


主査「質問の意図が分から…」ゴスッ

技能12A「いいから聞かれたことに答えろ!」


主査「ペッ!一般営業だよ、トロトロやってる技能に変わってここのシェア取れってな」

おー痛ぇ、このヤロウ覚えとけ。



技能2係長「ふーん、じゃあ特に内定等々の業務は聞いて無いと?」


主査「あぁ、アンタ方がFHWとつるんで進行停滞させてたとか、
本店にもその手引きしてるヤツがいるとかなんて何も聞いてねえよ」

技能2係長「おや?理解してましたか?」ハハッ


主査「全部分からねぇと気持ち悪いタチでね
頼む、最後に教えてくれ。どこまで巻き込んでる?」


技能2係長「何で教えなきゃ…と言いたいところですが、特別に。
簡単に言えばこちら岸の役職全員ですよ、技能1課長、支店長、その他課長陣。
本店側は私も教えてもらえてませんがね」


技能2係長「あぁ、係長では私くらいですね。あとの馬鹿どもは何も知りません」ククッ


支店長もだと?ヤバイ、先輩男達を戻さないと


主査「IT女、記録は?」

端末『IT女:改変不可承認付動画、音声。記録完了』


主査「よし、次だ、やってくれ!」


端末『IT女:了解。技能1課員、社員ID…削除。ツール使用権限…削除』


技能2係長「んなっ!?」ピピ、プツッ

技能12A「クソッ」カチッカチッ


技術1係長「全員動くな。主査、どうしますか?」スチャ


主査「この人数の管理、維持は不可能。また、社規に照らしても懲戒特別実施案件に符合
技能2係長を除き全員を即時懲戒解雇とする」


主査「あっ俺にも銃貸して」ヒョイ

主査「全員、構え!ッテェ!」カカカ、カカカ…ピチャピチャ

職務規定違反だからね(´・ω・`)
仕方ないね(´・ω・`)

ーー 国道NO.400 後輩女 ーー


ピピッ

給油施設跡の社員認識が一気に消失した。

主査の方でも何かあったのか?


主任男「気を抜くな!まだ進捗完了して無いぞ!」


モクモク、ブワッ

新人女「うわっ!」カシュン、カシュン


リボ男「っしょっと!」バシュン


後輩女「なっ」バッ

まずい、この距離じゃ躱しきれ…。


ドシュ

モブA「クッ、ガハッ」ポタポタ


後輩女「モブAさん!」パシュパシュパシュ



リボ男「おっと、外したか」ババッ


リボ男「おー痛え、脇腹吹き飛んだかと思ったよ」サスサス

リボ男「やってくれるねぇ、そこの班長さんよっ!」ブワッバシュン



主任男「ちぃ、総、員、退避、だ。俺に、任せとけ!」カシン、カシン



二発連続で射出機動を使ったせいか主任男さんの動きが鈍い。

先方の進捗に押し込まれているように見える。


カシン、カシン、ヒュパ、カシン、スパッ



後輩女「モブAさん!モブAさん!?」ダキッ

モブA「///」グデー


バラバラバラバラバラバラバラバラ


後輩女「!」ズルッ、ゴン

モブA「痛え…」


ヘリ!?こんな過疎地域に!?


リボ男「あーもう来ちゃったか。んじゃ俺、あっち行かなきゃだから。じゃね」バシュン


主任男「な、ふざけんな!待てっ!」


ヘリも先方主査も支店方面に向かって姿を消した。

ーー ちょっと休憩 とある日の2係 ーー


特技男「はーい、じゃあみんな大好きOFFJTの時間だよー」


ワーパチパチパチ


新人女「特技男さーん…」ハーイ

特技男「ここでは先生と呼びなさい!」ヒュッ、ゴビシッ

新人女「あうっ、じゃあせんせーい!」ハイハーイ


特技男「はい、新人女くん」ユビサシッ


新人女「この時間って、お給料出…あぅっ」ゴビシッ


特技男「はいっ、何を言ってるか先生良く分かりませーん。じゃあ進めますよー」イイカナー


一同「は、はーい」


特技男「ではみんな、初等教育で習ったと思うけど "名刺交換" から復習しようか?」


特技男「できる人ー、挙手ー」


ハイハイ、ハーイ


特技男「んん…一人だけ元気が無いなー、新人男。前に来て先生にやってみて」コイコイ


新人男「ちっ、くだらねぇ。何でこんなこと今更…」ボソッ


特技男「あれ?名刺交換もまともにできないのかー、先生悲しーぞ」ニヤニヤ


新人男「やりますよ、はいっ」スッ


特技男「あっ!まーい!!!」ゴビシン!

新人男「なっ!」ドゴッ、メキャン…ピクピク


特技男「はい、そんな気の抜けた名刺交換では交換どころか接近すらもできません!」


技術2Y「せ、先生、新人男くんが起きませーん」ペシペシ

特技男「やる気の無い子は放っておきなさい!」


特技男「名刺交換というのは、お互いの端末同士が近接することで固有コードを読みとり…」


技術2Z「! 先生ー、新人女さんが寝てまーす」チクリ


特技男「ふんぬ!」ヒュバ!ゴビシッ!

新人女「あぅっ!」バタッ、ピクピク


特技男「さて、続けますよ。固有コードを読みとりアルゴリズム解析を掛けることで、
相手の所属、氏名、階級が分かる技術でしたね」


技術2Y「せ、先生ー。新人女さんも起きませーん」ペシペシ



特技男「元々は確実に折衝完了したのを確認する為、バイタルを直接確認したのが始まりです」

一同「へぇー」


特技男「最近はアルゴリズム解析精度も上がり、相手社員の基本情報くらいは取れるようになりました。」

新人女「うぅ」ノソノソ 新人男「ちっ、くそ」ボソッ


特技男「では、問題!」ジャジャン

特技男「名刺交換が履行しない状況が幾つかあります。端末不良、ステルス化、あと一つは?」


一同「うーん…」ナヤミ


新人女「あっ!」ピーン

特技男「おっ、じゃあ新人女くん」


新人女「端末被っていくの忘れた時っす!」

特技男「論!外!!」ヒュッ、ゴビシ!


新人女「あぅっ!だって前節危うく…」ナミダメ

特技男「はい、新人女くんは後で個別に話し合いましょうねー」ギロッ


特技男「正解は〈初めてお会いする会社の方〉でした」

技術2W「しつもーん、じゃあどうして私達が初めて会った方でも名刺交換できるんですか?」


特技男「おっ、良い質問ですねー。その為にいるのが〈営業さん〉です」

特技男「我々に先立って現場入りし名刺を頂いてくることで情報を蓄積し、先方の基礎アルゴリズムが解析できるようになるんです。営業さんに感謝しましょうね」

一同「はーい」


特技男「じゃあ最後にもう一回、名刺交換を実践してみましょう」

特技男「あそこに歩いているモブAさん相手に先生が見本を見せるのでよーく見ておくように」

一同「はーい」ワクワク


特技男「フッ!」シュバッ、ゴスッ!

モブA「クボォ!」ゴロンゴロン、ズザー


モブA「」ピクピク

技術2Y「せ、先生ー。モ、モブAさんが息してませーん」


特技男「放っておきなさい。では、新人男くん。次にあそこの角から出てくる人に名刺を頂いてきて下さい」


新人男「ハッ、やりゃあいいんだろ」ダダッ

工機男「ぬ?」ムキムキ

新人男「エッ?」バィン!ズガッ!ゴロゴロ


特技男「と、いうことで、名刺交換は大胆さと慎重さが必要だと分かりましたね」

一同「は、はーい」


特技男「ではまた次回」バイバイ

本日の投下完了。

>>162会社では規則が絶対ですからね。
人間性より良識より社規が優先です、当然ですを

>>164-165
痛い作者の前書き、後書き風に書いてみました。
何かやってみたくなったんです。許して下さい…。

他の用語、技術解説も検討してます。
誰かが代わりに書いてくれても良かとよ。

ーー 住宅街 通信男 ーー


先輩男「どりゃっ!」ガンッ


???「グッ」ズサー


先輩男「危なかったねー。大丈夫?通信男くん?」プラプラ



拳を振りながら先輩男さんが僕に問い掛ける。


通信男「あ、はい、大丈夫…」ガクガク、ペタン


足に力が入らない、立ち上がれない…。



先輩男「ハハハッ、そこで休んでなよ。俺、久々に頭にきちゃった」コキコキ


モブCさんの身体が不自然に捻じ曲り、地面に転がっている。

虚ろな瞳でこちらをみているが、全身血まみれでもう物言うことは無い…。



???「シィッ!」ババッ

フリップが動く、周囲の景色が一瞬揺らめく



先輩男「フッ」ヒュパ

???「ギャッ!」ドサッ


先輩男「よいしょっと!」ドガッ、ボグッ

???「グッ、ゴボッ」ボタボタ


何も無い空間を先輩男さんが蹴り上げる、その度に見えない何かが呻き声を上げる。



先輩男「何?こんなもん?」ヒュパ、スパッ


???「ガアァァ」ボトッ


切り離された手首が地面に姿を現わす。

流れ出る血が居場所を明確に示している。



???「…ロス、コ…ロス…」ガバッ

先輩男「はぁ?誰が誰をだ?」ヒュパン


ボトッ

今度は膝から下が…


???「コ…ロス、コロス」ズリズリ

血だまりが地面を動く


先輩男「だから、誰が誰をだって聞いてんだよ」ガスッガスッ


シュパッ、バチバチバチバチ


端末の配線が切れ、光学迷彩が解除される。




先輩男「コイツ……エリ男?だったっけか?」ゴスッゴスッ


先輩男さんが打ち付けながら呟く


???「ギィ、コ、コ、ロ…ス」ズリズリ


先輩男「何でこんなとこに?教育班に送られたはずじゃ…」ヒュパ


ボトッ


右手が切り落とされ、這いずることすらできなくなった ソレ を見下ろす。


???「ギ、ギィ…コ…ロ…」ガクッ





先輩男「!」バッ


バラバラバラバラバラバラ

ブワッ


通信男「ヘ…リ?」


バラバラバラバラバラバラ……



どこまでなのか





『サーベイ1の活動停止を確認』



『チッ、役立たずが…。だが貴重なサンプルだ。確実に回収させろ』



『了解、目標座標に折衝相手と思われる一団を確認。指示願います』



『適当に進捗しとけ、サーベイ2,3,4投下後に離脱。燃料費もバカにならん』



『了解、サーベイ2,3,4稼働確認後、適宜離脱』

『回収後は支店への帰席で設定します』




.

本日の投下完了。

>>169 ???投下が?ですかね?
レス間空いてすみません、書いちゃあげ、書いちゃあげなのでトロいです。

先輩男つぇぇー

ヘリはUH-1辺りかな?




……ザザッ



『な、何なんだコイツら』


『カカカ、カカカ』

『う、うわー来るなー!!』



『通信男くん、観測機の出力最大、モニタ精度上げて』



…………


『カシュン、カシュン、カカカ』



『クソッ!またヤラレ!!グワッ!』


………


『ヨシッ!一匹やったぞ!』


『…な、なんだ。コイツら同じ顔……』


…………


『円形防御。ってもぅ人数いないね。ハハッ』


………


『グッ、せめてもう一匹だけでも…』

『先輩男さん!腕が!!もういいです!下がってくだ…』


…………


『ガフッ…モブD…通信男を連れて逃げろ…』


『しかし、先輩男さんが!』


『俺はいーから、早く行けぇ!』



『ドンッ、バシャーン』ブツッ



記録時間:32分25秒



映像はここで終わっている。


.

諸事情兼ね合い、今日はこれだけ。

>>172 どちらかというとCH系のイメージですね。
装備全般も西側装備が頭に浮かんでます

>>169
投下に文句はないっす、自由にやってください
癒着がどこまで進んでるのかな? そのラインで線引きして考えていいのかな?と
先読みにならない様に曖昧に書きました

ーー 給油施設跡 映像確認中 主任男 ーー


主査「……」主任男「……」

後輩女「……」技術1係長「……」



先方のヘリ展開とモブD、通信男が川辺に流れ着いてから一夜が過ぎていた。


モブDの抱えていた先輩男さんの端末と、二人の端末の映像記録を編集した動画。

確認した中身は受け入れ難いものだった…。



IT女「先輩男Gr損失、業務実行能力低下率 20%」


主査「と、まぁこんな感じだ…あとは二人が目を覚ましたら詳細を聞き取ろう」スッ


スタスタ


主査が足早に出て行く。

残された全員も押し黙り言葉を発することができない。



IT女「警戒業務再開、定位置移動。追加詳細情報共有希望」スクッ、スタスタ



技術1係長「私も施設周辺の定常業務に戻ります。西からの警戒、レベル上げないとですね…」スクッ、スタスタ



主任男「さて、俺達も担当業務に戻るか…」


後輩女「…何なんですかアレ?」ボソッ


主任男「いや、今議論しても仕方…」

後輩女「オカシイですよ!先方の詳細不明人員も皆さんの冷めた反応も!」



主任男「感情的になるな、判断が鈍る。見て、分析して確実なことだけで論理構築しろ」

後輩女「……。アレがまだこの一帯で展開されてるかと思うと虫唾が走ります」



後輩女「あんな、あんなワケの分からない存在さっさと消してしまいましょう」


混乱する気持ちは分かるが珍しく感情的だな…


しかし画面に映り込んだ ナニカ の顔が見たことあるのが気に掛かる。


エリ男……だよな…あれ。

映像で確認できただけで二人いた…他ニ体もだとすると……



本当にワケが分からない、考えると頭が痛くなってくる。


はっきりした答えが出せるまで考えるのはやめだ。

ーー 給油施設跡 通信男 ーー


通信男「うわあぁあっ!」ガバッ


どこだ、ここ?

それより、 アレ はどこに?

先輩男さんは?1係の皆は?



ガチャ


通信男「!!」ビクゥ、ガバッ



主査「目が覚めたか、落ち着け。そこから出てこい」


主査?じゃあここは…


恐る恐るベットの裏から這い出て主査の方を向く



ガラガラガラ、ガランガラン


通信男「っうわっ!」ガバッ


アー、ワリーワリー。
コノヤローヒヤリハットダゾー。



主査「混乱する気持ちは分かるがしっかりしろ。ここは給油施設跡、先方はいない」


主査「大丈夫、大丈夫だ」ギュ



通信男「主査……」


モブD「ウグッ…ここは?」ムクッ


モブD「……あぁ…あの後落ちちまったか…」



隣のベッドに寝ていたモブDさんも目を覚ました


僕と違って至って落ち着いているように見える。



主査「目を覚ましたばかりでスマンが色々と聞きたいことがある…」ストッ


ベッドの脇にある椅子に座り僕達二人に向き直る




……あの悪夢を話さなきゃなのか……。


>>175 おーなるほど。私的には先読み大歓迎です(アイデア出しサボりの為?何のことですか?)
読者もそんなにいないので自由にどーぞー。

>>177 誤記訂正
誤:先輩男さんは?1係の皆は?
正:先輩男さんは?1班の皆は?

ってことで本日は投下終了

いい奴から先に逝くんだよなぁ…

先輩男に敬礼(`・ω・´)ゞ

あの先輩男がそう簡単にやられるわけがない!

それより、いつも冷静で俺の大好きな後輩女が取り乱してるほうが心配だ

ーー 国道NO.400 特技男 ーー


険しい表情で主任男さん達が戻ってきた。

二人とも黙り込んでる、係もその雰囲気のせいかピリピリしていて空気が重い。



特技男「お考え中のところ申し訳ありません、再編成された人員の配置を相談差し上げたいのですが…」


主任男「あーわりー。草案作って持ってきてくんね?」


特技男「はい、任せて頂けるならやっときますが…」



何があったのだろう…

支店周りの状況も分からない。

北進するかどうかの判断も付かない。


まずは無難に現状維持の業務配分にするか。


…………………
……………
………


特技男「できました、確認お願いします」ピラッ


主任男「ん?あーありがとう。……いや、これじゃダメじゃね?
もっと能動的に動ける配置にしとかないと北と西のケア効かないよ。やり直し」



……なんじゃそりゃ。先に言ってくれよ…。


特技男「はぁ、すみません。直します」


…………………
……………
………


特技男「お願いします」


主任男「えーと、はいはい。おーそうしちゃったかー。これだと給油施設跡への集約動線悪くない?」


主任男「あー、いいや。後輩女、悪いけど業務配置やってくんない?特技男のヤツも参考にして」


…なら最初から後輩女さんがやれば良かったんじゃね?


………………

後輩女「確認お願いします」スッ


主任男「…うん、そーだね、良いと思う。主査にデータ共有…
いや、誰かにハンドキャリーしてもらって」



特技男「あ、じゃあ俺が行ってきます」


主任男「ん、おー悪いな。じゃあ頼むわ」



主任男「あー、行く前に一旦技術係と技能班長だけ集めて。話しておきたいことがある」


この雰囲気の原因か…深刻そうだな…


ーー 建物前 みんな集合中 ーー


主任男「端的に情報共有する。3係及び2係1班が支店連絡業務中にほぼ全員退職した」


ザワザワ、エ!?センパイオトコサンノトコ?


え!?マジで!?通信男は?先輩男さんは?


主任男「二名は給油施設跡で一時休業中で、残りの社員は状況不明だ。
この事案の発生により、工数も業務遂行能力も大幅に低下している」



主任男さん達の様子がおかしかった理由がやっと分かった。


俺以上に1班と親交のあった二人はもっとショックを受けてるだろうな…。


主任男「取り敢えず業務自体は現状維持を最優先するが給油施設跡への緊急移動等有り得る」


なるほど、それであの配置か。

もっと目的を最初に確認すれば良かった…。


主任男「状況も不安定、工数低下も著しいがそんな時こそ基本に立ち返ろう。
みんな原理原則に基づいて確実な業務を心掛けてくれ」



ハイ。 マジカー。 コノサキドーナルンダー


みんなが口々に不安を漏らす。


孤立、工数減少、減っていく備品、不透明な環境


俺も正直なところ不安で仕方無い。


だけど、見えない不安に振り回されるくらいなら打破する為に頭を使おう。


うん、まずは足元の業務をしっかりこなそう。

ぐたりました、ごめんなさい。
本日投下終了です。

ーー 給油施設跡 主査 ーー


主査「よし、と」パラパラ


再編成の内容確認完了っと。


さて、次は…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

給油施設跡:技術26名、技能20名、工機3名
仮出張所:技術7名
北拠点:技術24名、28名、工機3名
T橋:技術6名、技能5名

在職:技術63名、技能53名、工機6名=122名
退職/不明/休業:技術54名、技能91名=145名
(懲戒解雇者を含む)
損耗率約55%

進捗:278件 不確実:46件

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カタカタ、カコン、カタカタカタ


工数実績表では社員一人一人の退職がただの "ー1" でしか表示されない。

これが俺のマネージメントの結果だと思うと不甲斐ない気持ちになり気分も沈む。


それにしても損耗率が55%か…壊滅判定と。
懲戒を含むとはいえ自分がこんな数字叩き出すとは思わなかった。

ははっボーナスゼロとか当たり前の報いだな。


パタン


PCを閉じ天井を仰ぎ、目を瞑る。




ピピッ

…ん?


端末『統合業務管理システムアップデート開始
……ファームウェア書き換え:完了
……サーバー接続ルート変更:完了
……暗号化管理ロジック変更:完了
……通信アルゴリズム…………』


なんだなんだなんだ???

建物の外では同じ様に課員達がざわめいている



主査「おい、IT女!何が起きてる!?」


端末『IT女:端末障害原因究明。技能2係長端末破棄依頼』


端末障害?先方の電子撹乱への対抗措置ができたのか?


主査「良く分からんが技能2係長の端末を破壊すればいいってことだな?」ダダッ



ガチャッ


主査「後で色々聞くことができたが、まぁいい。貰ってくぞ」ガバッ、ダッ


カカカカカカ、ボンッ


主査「破棄完了した。次はどうすれば良い?」


端末『IT女:信号途絶確認。他依頼無』



端末『システムバッファリング完了
再起動シーケンステスト完了』


端末『再起動します。暫くお待ち下さい』プツッ



何だか良く分からないが、これで目と耳が取り戻せることを期待するか。




端末『IT女:取り敢えず再起動処理完了っと』

おっ平常モードだ。


主査「どーした、珍しいな」

端末『IT女:うー疲れた。私の端末とAFVのローカルサーバーも一回落としちゃったからやること無いし』


主査「全部落としたってことか?何分掛かるんだ?その間大丈夫か?」


端末『IT女:5分くらいかなー。平気かは分かんないよー。
だから物理作業側を強化しといてね』


主査「おいおい、先に言えよ。
…総員に業務連絡、現在システム復旧の為、約10分間OA使用不可
光学による警戒を強化せよ」



主査「で?説明頼むわ」


端末『IT女:うーん。簡単に言うと端末の機能障害は先方からのジャミングじゃなくて
共有ネットワーク内での阻害プログラムのせいだった。ってところかしら』


主査「うん、なるほど。全然分からん」


端末『IT女:更に簡単に言うと、技能1課員の端末がウィルスみたいなのを垂れ流してたのよ』

端末『IT女:T橋渡ってすぐにG県側サーバーとデータリンクさせるルーターがあるんだけど
多分リンク時に強制的に仕込まれたのね…』


主査「いやでも端末のプログラムとかサーバー系の管理保守って…」


端末『IT女:そ、管理部の管轄。現場の所轄課じゃどうこうできるレベルじゃないわ』


主査「そうゆうことか…」

端末『IT女:そうゆうことね。じゃあそろそろ立ち上がるから、じゃーねー』

取り敢えず今日はここまで。

>>179-180 いつもあざっす。
ここから更に迷走しますのでお付き合いお願いします。

平常モードIT女の口調かわいいwww

これ、一部の管理職にも内通者がいるパターンジャマイカ?

事務口調じゃないIT女がなんか可愛い。

そうかー、主査さんはこれで落ちたのかー。



ーー 本店第三会議室 ーー



営業部長「ウチの主査達がそんなことする訳なかろう!何回言ったら分かるんだ!」


管理課長「そうは言っても一方的な報告の途絶、出張所でおきた惨状、何よりも証人がねぇ…」


技能1課長「あのタイミングでのOA補助の停止、先方からの遠隔進捗、
その後の技能1課の総退職。偶然では説明できません」



人事参与「……」


管理課長「現状、T橋も遮断されてて召還できませんが、それに関わっている可能性すら…
解雇を視野に入れた懲戒が妥当と判断し…」


営業部長「貴様、その良く回る口を一回閉じろ。懲戒の判断、内容はお前ごときが発令して良いことでは無い」



人事参与「…まぁ、落ち着いて下さい営業部長。
本部長とも相談はしますが、当面の措置としては主査の管理権限剥奪及び先輩男、主任男、後輩女の出勤停止を命じます」


営業部長「くっ」ギリギリ

管理課長「妥当かと」フッ


人事参与「但し、先日の発令は撤回。
正規実施は本社帰席後の査問結果によるとし、現時点では事実未確定とします」



管理課長「なっ!それでは何も変わらんじゃないか」


人事参与「いや、事実確認しなきゃ正式決定無理でしょ?状況証拠と証言だけじゃねぇ」


技能1課長「私が虚偽報告しているとでも…」



人事参与「私は現場の実務には精通してないが、現在の対FHW社案件が抜き差しならない状況なくらい分かってる」


人事参与「不確定な判断で、いま技術課を業務停止したら利益が出るのは先方なのでは?」


営業部長「その通りだ。主査が潔白ならG県営業状況は維持若しくは好転する。
もしも、もしも背任が事実ならどっちにしてもFHW社にシェアを奪われる、それだけだ」


管理課長「とはいえっ!ちっ…いや…分かりました。失礼する」

ズダッ、カツカツカツ、バタン






営業部長「寛大な措置、感謝する」ペコ


人事参与「いや、頭を上げて下さいよ部長」


人事参与「どちらかと言うと営業部長が管理課長をどうにかしちゃうかの方がヒヤヒヤでしたよ」


営業部長「私がそんな事する訳無かろう」


人事参与「お忘れですか?私は課長時代に企画部長を引き摺り回すのを止めようとして
あなたと一緒にN町を一周した男ですよ」フフッ


営業部長「む、むぅ。それを言われると…スマン」


人事参与「あの経験のお陰で多面的に物事を考えられる力が付けられました」



人事参与「ま、第一あのプログラムの終了過程者のあの子たちが我々に弓を引く訳も有りませんしね」



営業部長「……」



人事参与「しかし、収穫もありました」


営業部長「こんな茶番のどこにだ?」



人事参与「本当に査定が必要なのがどこなのかが分かりましたよ。
前々から調査してた件ともつながりが見えてきました」


営業部長「…あの件か……」

人事参与「えぇ、営業部長にもお力添え頂くことになるでしょう。その時は宜しくお願いします」





.






リボ男『ちっバカが、嗅ぎつけられたのか?』


『いえ、まだ確証は得られてないかと』



リボ男『まぁいいや、どっちにしても目障りになってきたからさっさと片付けておくか…』



『あ、あの例の件は?』


リボ男『あー検討してるよ、いーから黙って働けや』


『は、はい。お願いします』プツッ




リボ男『コイツもそろそろ潮時だな…』




.

本日分投下完了。

>>187-188 主査とご飯してる時とか気になりますよねー。
仕事とプライベートのギャップは私も好物です。

>>192
余裕が出来たらそのうち番外編で高級中華店希望です

ーー 北拠点 後輩女 ーー


端末『新しい構成ファイルを確認しました
システム構成再確認中…完了
データベース接続確認…完了
業務連携システム確認…完了
衛星情報利用権限確認…完了
メールサーバー接続確認…エラー
……ステップ94構築不良、管理者に問い合わせて下さい
一つ以上の機能限定で業務管理システム稼働します』


………………ピピッ


端末『明るい未来を地域にお届け、TEA.incです
お世話になります』



端末『安全衛生より:KY励行、標準手番遵守。安全作業に留意しゼロ災で行こう、ヨシッ!』


端末『労務管理課より:今月は今期の締め月です。労務実績表は25日までに提出して下さい』


端末『管理課より:備品使用実績表、来期使用計画表の提出期限遵守。遅滞部署は使用制限を掛けます』



内線は使えない?他のシステムは正常なのにおかしい…。


とはいえ、業務アプリと視覚拡張は復帰か。

やっと標準作業に戻れる。



後輩女「視覚拡張オン、衛星同期確認」

端末『現在4機の衛星が使用可能です。各衛星の状態遷移を表示します』



3,4日間は連続運用可能ね。良かった。

ーー 北拠点 主任男 ーー


システム復旧か、この最悪な環境の中でも少しは光明が見えてきたか…。


主任男「広域表示、S県K市」


端末『広域地点情報を表示します』



うん、川向こうの社員状況も定点観測機情報も取れてるな。



主任男「広域表示、G県O市」

まぁ北側はブラックアウトして……ん?



何でこんなとこに観測機?

しかもこの波形、先方に認識されてない、ということは新型だなこれ…


少なくともウチの課がセットしたのじゃない。


一体誰が……


ーー 給油施設跡 主査 ーー


システム復旧は良いとして、何で通信系統だけは停止したままなんだ?
下り側の通信はできるけど上り側は停止したまま?


主査「IT女、どういうことだ?」


端末『原因分析中.仮設1…本店側ブロックプログラム稼働.仮説2…当方通信インフラ社員ID削除
仮説3…仮説1,仮説2複合』



主査「意図的な妨害しか考えられないってことか…」


端末『IT女:攻性プログラム浸入.…駆逐完了.
ロジック解析…パターン類推……特異点確認、…仮説報告…SE男….うわぁ……』



SE男?アイツか?確か同期だったような気が…


どっちにしても管理部の中に課題があるのは分かった。


さて、ここG県からどうやって対応するかな…




…ん?いまIT女が一瞬素に戻ってたような気が…






SE男「デュフフフ、IT女タン」ハァハァ


SE男「やっと僕のプログラムに気付いてくれたね」ニヤニヤ



SE男「あーIT女タンにボクのプログラムが駆逐されてるー。もっと駆逐してー」カタカタカタカタ…



ーーーーーーーーーーーー


IT女「!」ゾワゾワッ

キョロキョロ

IT女「?」


ーーーーーーーーーーーー


SE男「デュフ、デュフフ。でも回復ルートは全部抑えてあるし、rootパスもランダムに変更してるから無駄だよー」バリボリ


プシュ、ゴキュゴキュ


SE男「ぶはー、ゲフゥ。あ、IT女タン人形の着替えの時間だデュフ、デュフ」ハァハァ、ピラリ


本日の投下完了

>>193 了解です…が、S県帰ってからだから大分先ですね。

き 、キメェ…
って、このバカも向こう側かよorz
…前期にこんなキモいの居たっけ?(汗)

ーー 北拠点 特技男 ーー



新人女「わー直ったっす!これでまたバリバリ進捗できるっす!」ピョンピョン


特技男「五月蝿い、騒ぐな。と言いたいとこだがホントだな。ホッとするよな」


新人女「はーい。でもPDAも端末もロクに機能しないんじゃ不安で仕方なかったんっす」



特技男「ったく。早く次の外回りの準備しとけよ。新人男もな」フッ




モブA「………」


特技男「あれ?モブAさん何見てるんですか?」


椅子に座り静かに手元を見つめるモブAさん。

いつも無駄に明るいモブAさんが寂しげな表情をしているのは珍しい…傷が痛むのかな?



モブA「あぁ、ちょっとね…」


特技男「写真?ですか?」

新人女「わーこれモブAさん?若いー」ノゾキ



モブA「うん、モブB、モブC、モブDと俺だよ。新人教育の後に撮ったやつ」ピラッ


特技男「ってことは四人は同期だったんですか?」


モブA「そう、言ってなかったっけ?若手大幅採用の時期だったからね」


新人女「それでも同班同直で四人も同期って珍しいっすね」


モブA「うん、だけどもう二人になっちゃった。モブDとも係は一緒だけど班は違うしね」


特技男「モブDさん、ご無事だったんですね」


モブA「うん、だけど主任男さんに聞いたら先輩男さんが所在不明だって…」



特技男「え!?じゃあ休業中の二人って…」


モブA「通信男とモブDだよ、二人が無事で良かったよな…ホントに…」



無事だったのは先輩男さんだと思ってた…でも同じ班の通信男が無事だったのは正直に嬉しい。


こんな時どんな表情をすれば良いんだろう…




ーー 北拠点 主任男 ーー


端末『主査:IT女のお陰で端末が復旧した。これでいくらかは作業環境の安全が確保された』


端末『主査:と、いうことで…』



どうしよう、この流れイヤな予感がする。



主任男「支店の状況確認…とか?」


端末『主査:ピンポーン、正解。お前らが西にシフト、俺らが北にシフト』



後輩女「それだと給油施設跡がガラ空きになりますが」


端末『主査:あぁ、先方の詳細不明人員の懸念だろ?それは良いとこ2名+αだし世話無い。
しかも端末も復旧してる、対応は可能だよ』


主任男「もし給油施設跡を抑えられたら?」


端末『主査:そんときゃAFVで地点進捗して潰しちまえば良いさ。なんだったら工機男も緊急対応できる』



後輩女「なるほど、確かにここに留まっても何も打開策無いですしね、理解しました」


端末『主査:とはいえ、支店までの間は不確定要素満載の課題の塊みたいな工程だ。
お前らがもしも何て事になったらウチの課はもう機能しねぇからな』



端末『主査:KY、なぜなぜを励行して、くれぐれもゼロ災を心掛けてくれ』


主任男/後輩女「はい!」


端末『主査:シフトは45分後、俺のチームがそっちに着いたら即出発しろ』


端末『主査:IT女聞いてるよな、良いな?』


端末『IT女:了解』



さて、忙しくなりそうだな。


ーー 給油施設跡 通信男 ーー


眼を閉じるとあの光景が蘇る。吊るされた3係。

血まみれになっていくモブCさん。

一人づつ地に伏せていく係の皆。

壊されていく先輩男さん。


地面に横たわる二体の同じ顔の ナニカ 。


まるで悪夢の中に放り込まれたかの様な現場。


もう嫌だ、二度とあんな目に会いたくない。


ガチャ

通信男「!」バッ

主査さんか…。


主査「調子はどうだ?そろそろここを移動するから準備をしてくれ」


モブD「了解」

通信男「了解…です…」


技能2課長「う、うむ。すまんがそこの若い子、肩を貸してくれんか?」


通信男「あ、はい」タタッ


奥のベッドにいた技能2課長さんから呼ばれ肩をお貸しする。

切断した足の傷口の経過も良く、顔色も悪く無い



技能2課長「いやー安全衛生の緊急対処セットなぞ役に立たんと思ってたが、助けられたな」


主査「あ、気が付かないですみません、これ作ってきました」

技能2課長「おお、すまん。君もありがとう、助かったよ」


廃材を利用して作ったと思われる松葉杖を受け取り僕の肩を離れる。



技能2課長「うん、これ良くできてるな。工機の方が作ってくれたのか?」


主任「ああ、はい。丁度班長レベルがいたので良かったです」


技能2課長「……。主査さん、私のツールは?」

主査「無事ですよ、あちらに置いてあります」

技能2課長「そうか、すまんがツールとその工機の方を呼んでもらいたいんだが平気かな?」


主査「ええ、まだ時間もあるので大丈夫です。通信男、すまんが頼むわ」



通信男「あ、はい。了解しました」タタッ



工機男「何か御用で?」ムキッ

工機男さんと共に事務所に入りツールをテーブルに置く。


主査「忙しい中すまない、技能2課長さんが話があるそうだ、聞いたとこお前なら可能だと思う」


工機男「何なりと」

技能2課長「すまんな、これなんだが…」


ガチャガチャ、ドン


技能2課長「これを……ここを……」

工機男「成る程、ではここは……」


技能2課長さんのツールを見ながら二人が何か相談している。


工機男「この程度なら約15分。しかし有り合わせ故、耐久性は……」

技能2課長「なに、この節だけ保てば良い」


工機男「承知。…おい、工具」

ウェーイ、ドウゾッス

バチバチバチバチ、キコキコ、カチャカチャ


工機男「如何か?」

技能2課長「ここの補強をもう少し…」


……………………
……………


バシュン

主査「おー高えなー」アングリ


スタッ

技能2課長「すまん、ここの締め込みをもう少し」


バシュン…スタッ、バシュン、バシュ、バシュ

スタッ

技能2課長「うむ、片足くらい無くてもどうにかなるものだな。これなら業務にも入れる」


えっ?足を切断してて、昨日まで意識が無かったのに、業務?折衝?するって?


通信男「あっ技能2課長さん、血が!」

技能2課長「おっと、まだ少し滲んでくるな。おい」

ウィッス、ココッスネ。…オッケーッス

バシュン

飛翔機動。跳躍力を最大まで上げ、空中でも姿勢変化ができるツールと聞いた。

いくら凄いツールを持っているとしても片足を無くすような酷い目に遭った直後なのに…

そんなモチベーション僕は発揮できない…。

本日の投下完了

>>199 彼は引き篭もりらしいので前節も出て来てないようです。

ーー 北拠点 集合中 主任男 ーー


東側、西側の外回り組以外は集合してる。

後は主査が来るのを待って、西側組を回収して本格的に業務開始だな。


40名を超す大所帯の統括は初体験だし、更に先輩男さんですら折衝完了できなかった相手。


気合いを入れたところで本当に俺の実務能力でこなせる仕事なのか不安になる。



特技男「各所観測機正常稼動を確認」


新人女「健康状態確認完了、軽傷ありますが全員進捗可能っす」


後輩女「目標設定、相互扶助体制確認完了。各員の手持ち備品確認完了。
少し心許ないですが十分進捗可能なレベルです」



主任男「はい了解、報告ありがとう。あとグループ毎の業務分担最終擦り合わせよろしくね」


後輩女/モブA/特技男「了解」



グループを任せた三人にしても班単位の集約、統制経験は少ない。

何か一本、このチームの背骨となる仕掛けが欲しい…。



端末『主査:到着まで5分、そっちに補充三名先に行かせるから分配決めてなー』


補充?嬉しい報せだけどワザワザ誰を?


…………………


技能2課長「待たせたな、よろしく頼む」

通信男/モブD「お願いします」


主任男「技能2課長、もう平気なんですか?
え?っていうか現場出るんですか?」


技能2課長「ウチの課員をこれだけヤラレて黙ってられるか。チームは君の直下に編入させてもらう」


主任男「いや、マネージャーが主任の下なんて聞いたこと無いですよ」


技能2課長「いや、君はいま係長代理だからな。技能は技術の下に入るのが通例だ、頼むよ」ニカッ


心強い、が本当に俺の下に入れて良いの?

いや、経営資源、あるものは躊躇せず使うのが基本だ。ありがたく申し出を受けよう。


主任男「では、技能2課長、モブD、通信男は俺の直下で特命。他の配置は予定通りで」


主任男「じゃあみんな行くぞ!安全作業に留意して、ゼロ災で行こう!」


一同「「「ヨシッ!!」」」

ーー 西側シェア外縁地域 後輩女 ーー


後輩女「視覚拡張オン、光学、中域、詳細の順で表示」


小さな川を渡り住宅地を進む。そろそろ最後の観測機影響範囲から外れる。

ここからは名実共にシェア圏外、実営業活動地域だ。



新人女「うぅ…」キョロキョロ


何人かの経験が浅い社員達は初めてのシェア外業務になる、緊張は計り知れないだろう。


ふと自分が初めてシェア獲得業務をした時のことを思い出す。


うん。主査、先輩男さん、主任男さん、同期男さんがいて心強かったのを鮮明に覚えている。

この子達にとって私がそうならなきゃなんだ。



住宅が増え入り組んできた。先頭を進む特技男グループの姿が見えなくなる。


端末『特技男:異常無しだが少し視界が悪い。進行ペース落とします』



午後一に出発したから夕方までには支店に着ける予定。


時間はそんなに無いが焦る訳にもいかない。


ピピッ

端末『新規観測点確認、フィードバックします』


堅実に観測機を設置しながら進行していく。


いつ来るのか アイツラ は…。



あんな モノ この世界から跡形も無く全て消し去ってやる。

ーー 住宅地 先頭組 特技男 ーー


今回初めてグループリーダーを任された。何人かいる班長さんでは無く若手の俺にだ。


主任男さんの期待を裏切らないように業務実績を上げないと…。



新人男「観測機設置完了しました」


特技男「了解。チェックシートで手順確認したか?」


新人男「いえ…セットアップアプリでやったし必要は…」


特技男「お前、観測機の重要性分かってんのか?みんなの安全が掛かってんだぞ!チェックしろ」


新人男「はぁ…」ピッピッ

……………


新人男「チェック完了、異常無し」ムスッ


特技男「了解、この後も確実作業を心掛けてくれ」


新人男「はぁ…」



慎重に住宅街の中を進む、歩みは遅くなるが確実性重視だ。


端末『後輩女:こちらのGrの視認範囲から外れた、気を付けて』


特技男「了解。この先暫くは地形が入り組んでいるようです、警戒度を上げて進行する」


特技男「と、いうことで皆さん周辺確認、課題抽出をしっかりお願いします」


ウェーイ、オマエソッチミテナー。オー



端末『タスク検出、メイン画面に表示』ピッ


メイン画面に矢印が表示される。その数、1,2,3,4……!ヤベッ団体さんだこれ!


特技男「総員、一次進捗後左右遮蔽物に!ご挨拶遅れると食われます、迅速に!」カカカ


カカカ、カカカ、カシュンカシュン

特技男「こちらAGr。先方さんと対面中、ご挨拶完了。本格折衝開始する」カシュン


端末『タスククリア、次目標を設定します』

タタタタ、タタン、タタタタ


少し遅れて先方からの進捗がくる。

あれ?こちらを認識してなかった?


端末『主任男:後輩女Grが追い着くまで積極対応するな、安全第一だ』

特技男「了解、お待ちしてます」カシュン



タタタン、タタタン、カシュン、タタタ


チッ、ここ場所悪いな…。囲まれてるじゃん。


特技男「あそこの倉庫に入ります、ここはやるので先に入って下さい」カシュン


タタッ、ダダダッ、コッチダー

よし、これで少しは落ちつ……


技能21D「ギャア!」
技能21K「ぐわっ!クソっ」ゴロゴロ


端末『技能21Dさんの退職…』


特技男「どうしました!大丈夫ですか!?」

技能21J「くっ!あ、あれ」ユビサシ



倉庫の入り口にワイヤートラップとボーガンが仕掛けられている。


ブシュ

特技男「健康管理委員さん!お願いします」


技能さんの腕にささった矢を抜き、周囲を見回す


技能21G「そいつが健康管理委員だよ」カシュン、カシュン。クイクイッ


倉庫入り口の柱に縫い付けられた課員が指差される。


俺の指示が元で技能さんを一人退職させてしまった…。

タタタ、タタタ、タタン
カカカ、カシュン、カシュン


技能21F「おいっリーダーさんよぉ、どうすんだい?」


特技男「トラップは俺が解除します、少しここで踏ん張って下さい」カチャカチャ、パチン

タタタタ、カシュン、タタン、カシュン

リョウカイ、ハヤクタノムゾー、ウワッ


事前に仕掛けられてるってことはここに誘い込まれたか?


特技男「オッケーです、中にどうぞ」

タタタタ、ビシッ、ビシッ、タタタタ
カシュン、カシュン


ハイレハイレー。ホントニダイジョブカ?


特技男「BGrが来るまでここで進捗します」カシュン、カシュン


端末『先方情報を更新します』ピピッ

交差点向こうの民家の周辺が真っ赤だ…備品足りるかコレ?

本日の投下完了

(`・ω・´)ゞ

多少の損害は織り込み済みで人材を育てる為にデカイ山やらせるものだが
損害が人命だとどんな考えになるのかな

ーー 住宅地 二番目組 後輩女 ーー


特技男の組が先方に引っ掛かった。

端末で確認する限りは定地業務の相手っぽい。



後輩女「前の組のフォロー入りますので少し急ぎます、左右見通し悪いので注意して下さい」


リョウカーイ。イソゲー。イヤアセンナヨ。


ビシッ、ビシッ


後輩女「進捗確認、先方の折衝範囲に入りました、遮蔽物に入って下さい」チラッ


と言う前に皆さん折衝準備に入ってる。

人数は少ないけどその分実務を乗り越えてきた現場経験豊かな方々だから指示出しも楽だわ。



後輩女「あそこの角の先方さんを私が落としますのでその隙に交差点まで進んで下さい。
新人女はその後ろからバックアップして」



端末『『『リョウカイ』』っす』



視覚拡張をメインに…あら、画角取れないか…

光学スコープでも十分な距離だしいっか。


パシュ、カシン。端末『タスククリア……』

後輩女「オッケーです、どうぞ」パシュ、カシン


ダダーガッチャガッチャ



端末『技能22A:先方を肉眼で捕捉、個別進捗しても?』


後輩女「構いません、お願いします」パシュ

カシュン、カシュン、タタタタ、カシュン


後輩女「特技男、取れる?右前の先方さんは沈黙、そこから左側いける?」


端末『特技男:すんません、ちょっと無理っすね。待避位置しくじりました』



端末『主任男:モブD、焼夷進捗。交差点左前民家二軒』

端末『モブD:了解』ポフ、ポフ



ボン、ボン。ゴゥ


「グォアァァ」「アァアァァア」


端末『主任男:ほら、特技男、早く詰めろ』

端末『特技男:は、はい。皆さん行きます!付いて来て下さい』



端末『主任男:後輩女、その奥150mと200m。左右に観測弾』


後輩女「は、はい」アセッ

カシン、パシューウ、カシン、パシューウ


端末『先方情報を更新します』ピピッ


端末『主任男:2課長さん、屋根の上の頼みます』


端末『2課長:了解した』バシュン……カカカ

カカカ、パゥ、ズズン


端末『認識目標全数クリア、次タスク無し』


端末『主任男:ほら、さっさと先に進むぞ』



パチパチ、メラメラ


「アヂィヨォォ」「タ、タスケ…」

カカカ、カシュン、カシュン

「ギャッ!」「グアッ」



端末『主任男:どうした前ニ班?早く先行しろ。後ろ詰まってるぞ』



後輩女「民家の消火は?このままでは延焼して…」


端末『主任男:は?何言ってんだ?そんな工数あるワケねーだろが』


後輩女「しかし、これでは……」


パンッ!

主任男「ゴチャゴチャ言うヒマあるならサッサと進行しろ。
この先にいるのは先輩男さんすら業務完遂できなかった相手だぞ、無駄な仕事すんな」


端末の後頭部を叩かれる。

いつの間にか追い付かれていたようだ。



後輩女「はい…」


確かにまだ先は長い。支店でも何があるか分からないし、こんな所でロスを出してる場合じゃない


業務に集中しろ。目的だけを果たせ。
我が社の利益以外に労力を払うな。


頭の中を目標達成だけに塗り替えろ。



ーー 支店まであと1km 主任男 ーー


いっそこの住宅地片っ端から全部燃やしちゃえば良いんじゃね?


なーんて良くない思考が廻る。

シェア化した後の生産効率を考慮すると、なるべく損害無く仕事を済ませたい。


……だけどT橋落ちちゃってるし、ここって本当に独占地域にできるの?


もはや支店っていうより独立支社になっちゃうような気が……。



端末『モブA:こちらCGr、右方お客様確認。
…約12名、こちらで対応します』


主任男「いや、お前は休んどけよ。俺がやっとく」バシュン



バシュン……


見えた。見たとこ技能のみの外回り班だな。


主任男「対面折衝でセット、タスク構成最適化」

スラッ


端末『標準工程を元に近接順に設定』ピピッ


モニターに赤点滅の矢印が表示される。

若手か…。あっという間に先方さんの表情が読める位置まで距離が詰まる。


ヒュパッ「クカッ」ドキャッ、バシュン

端末『タスククリア、次の…』



シュパ、ゴリッ

「ア゛ア゛ァァ」プシュー、バシュン


チッ骨に当たったか…刃は?…問題無いな。



シュパッ、バシュ、シュ、ゴトッ

端末『タスク…』端末『タスク…』…………


…………………………


ヒュッ、ピピッ

主任男「処理完了っと。帰席する」フゥ


あーそういえば昨日ナイフ研ぐの忘れたなー。

今夜はちゃんと研いでおかないとな。


バシュン

本日の投下完了。

>>210 ( ´ ・ω・ )ゞ

>>211 会社では個人なんて関係無く、ただの工数でしかないのです。
無くなったらそれだけ。
退職、病欠、休職者はいなくなるだけ。

ーー 中規模倉庫前 通信男 ーー


遠目に主任男さんが進捗してるのが見える。


無音機動を巧みに操り先方外回り班を処理しているのが分かる。


あっという間に地に伏せていく先方さん。



まるで昨日の僕たちの様に一人また一人削られていく…。


通信男「ウプッ」ハァハァ



後輩女「大丈夫?」サスサス

特技男「顔色悪いぞ、平気か?」



打ち合わせにきた二人が心配そうに僕の顔を覗き込む。



主任男「ほい、お待たせ」スタスタ


後輩女「あっ主任男さん、バイザー汚れてますよ」フキフキ


主任男「サンキュー。うし時間も無い、ちゃっちゃとやっちゃおう。通信男、工程確認」


主任男さん、2課長さん、後輩女、特技男さんの四人で僕とPADを囲む。



通信男「は、はい。この先のT字路で左右にルートが分かれます」

通信男「右は距離としては最短ですが住宅の密集度が高いです。左は……うっ……」


主任男「昨日の現場を通るルートか……」


お願いだから左ルートは選択しないで欲しい。

あそこをまた通ると言うだけで…



通信男「……」ゼェゼェ


主任男「真ん中かな」ボソッ



後輩女「あーなるほど。とか言わないですよ、そんな道無いですし」


主任男「あるじゃん。ほらココから…」

T字路を無視して水田の真ん中をなぞる。

主任男「ココ通れば最短ルートじゃん」



特技男「ここの一帯水田ですよ、足場ロクに取れるワケ無いじゃ…」


主任男「誰がこんな状況の中で田んぼやんのよ。これ衛星写真の更新時期古過ぎでしょ。
ほれ周り見てみ、ここらも水田の表示だけどカラカラの平地でしょ?」



2課長「確かに一理あるな。見開きも良いし、距離も最短。主任男くんに賛成だ」


後輩女「怖いのは遠隔、地点進捗だけ…でもアプリも復旧してるし、ベストかも…」


特技男「ただ支店前の密集地区はどうしても回避できない、と。うーん悩ましいですね」



主任男「じゃあここか、ここ通る?俺は良いけど先頭はお前よ?」


特技男「うん、こっちにしましょう。Grの相互認識もし易いし」ウンウン


後輩女「傾向から予測するとT字路の突き当たり、ここ先方さんいますよね。
まずはその課題処理しちゃいましょうか」



確かに衛星写真がかなり古い。

業務実態の無い地域なら分かるけどこんな業務過多な場所で更新しないことがあるんだ。



主任男「じゃあそれで決定な。マップもアテにできなそうだから慎重に進もう」


一同「了解」

ーー T字路前の民家 後輩女 ーー


予想に反してルート分岐位置での折衝は軽くて、先方一班を処理して終了した。


民家ガレージの上に登り雑木林に進むAGrを見守っている。


端末『特技男:進入します、やっぱ視界悪いな…。バックアップお願いします』


ガサガサガサ


風で木々が揺れざわめく。
辺りを包む静寂に緊張が高まる。


端末『特技男:通過っと。おい、新人男。そこに観測機セットして。
…えーと林は約15m。極めて視界が悪いので後続注意下さい』


端末『主任男:了解。Gr員全員が林を抜けたら一旦待機。BGr、後に続け』



ガサガサガサガサガサ



新人女「あそこ!何か動いてるっす!」ユビサシ


端末『特技男:ッツ!AGr!早く林を抜け…。クソッ』カカカ


カカカ、カカカ、カシュン


端末『特技男:闇雲に進捗しないで、まずは林を抜けるのを最優先…こっちだ!早く!』


カカカ、カカカ…

来た。間違い無い アイツ らね。


端末『特技男:チクショウ!二人退職!…後ろの人員!向こうに戻って!』


カカカ、カカカ…


後輩女「各員、林入り口付近まで移動。AGrの補助をお願い。
間違えても中には絶対入らないで」キリキリ


屋根に伏せスコープの照準を合わせる。


後輩女「倍率20:1mで固定。観測機リンク」


もぉ…B系統ちゃんとセットできて無いじゃない…
熱感系が取れれば捗るのに…。


端末『主任男:特技男、簡易EMPツールは?』

端末『特技男:観測機に余裕無かったから作って無いです、すいません!』カカカ



後輩女「モブDさん、拡散マーカーとスモークをお願いします。
スモークも林の上から散布する感じで。あっ薄目ってできますか?」


端末『モブD:了解』ポフ、ポフ、パーン



木の下の方は枝も少なくて視界がある程度は通るし、片肺稼働とはいえ観測機でマーカーも取れてる。


どうせ光学認識できないしOA進捗に終始しよう



モクモク、ユラ

パシュ、カシン。バキッ


木の枝が弾け飛び、赤いフリップも同時に飛び退く。外しちゃったか…。



端末『特技男:技術2Z!走れー!』


薄いスモークの中林の中からこっちに向かって一人走ってくるのが見える、だけど…

後輩女「ダメ、そこじゃ木の影になって射線が取れない。もっと右に行っ……」


端末『技術2Z:はぁはぁ!た、助け…あっ…』


ガサガサ、シュパッ


ガクガクガク、タッタッ、パタ


指令系統を林に落とし、それを失った身体だけが民家の庭先に辿り着き倒れ込む。


後輩女「クッ」パシュ、カシン。パシュ、カシン


ビシッ、バシュ


よしっ!浅いけど、弾着判定。

これならどうにもならない訳じゃ無い。



端末『特技男:うおぉぉ!クソッタレがぁ!』

カカカ、ダダダッ、カカカ



え!?何してるの特技男!


後輩女「やばっ」パシュ、カシン、パシュ…


カシン、カシン


後輩女「給弾!誰か特技男をバックアップ!」


端末『主任男:了解』


バシュン

ーー 雑木林へダッシュ 特技男 ーー


クソッ!ウチのグループの!若いヤツを!!


特技男「うおぉぉ!クソッタレがぁ!」

カカカ、ダダダッ、カカカ


よくも!よくも!!


バシュン、ガシッ、ズルズルーー

特技男「おぅふ!」ゴフッ


なん…だ…?主任男…さ…ん?



主任男「アホ、お前が冷静さを欠いてどうする。お前の行動がグループの行動になるんだぞ」


バシュン、ドサッ


主任男「そこで頭冷やしてろ」バシュン

特技男「は、はい」


カシュン、カシュン

ガサガサ、カシュン、パシュ、ドシュ


端末『主任男:後輩女、左から流していって先方さんの移動範囲限定して』

端末『後輩女:了解です。二体いますよね?どちらからで?』


端末『主任男:どうやら左右で役割分担してる風だから課題の切り分けしよう。左からかな?』

端末『後輩女:了解』

パシュ、カシュン


特技男「主任男さん、頭冷えました!右、南側の先方は俺のグループで対処させて下さい」


端末『主任男:…対応方針は?』

カカカ、カシュン、パシュ

特技男「折衝完了では無く、左方、北側対処の為の引きつけ役です。ゼロ災mustでやります」


端末『主任男:うん、良いだろう。頼んだぞ』

ガサガサ、カシュン、カシュン


特技男「はい!」



特技男「AGr注目、南側一体に対する牽制業務開始。各自この後送付するタスクに従い進捗願います」


特技男「民家側の人員はBGrと合流して下さい。くれぐれも林には進入しないで。安全第一、ゼロ災で行こう」


端末『一同:よし』ボソボソ

本日の投下終了

ちょっと詰まり気味なので一休みしようかと思います。
OFFJT何かリクエストありませんか?

OFFJT課題

1.ツール(火器)制御について
2.端末(一般用)機能について
3.業務アプリの紹介
4.営業部技術課のお仕事

辺りの予定。
他に分かり難いものあれば教えて下さい。

個人的には各中核メンバーの技量が知りたいかな?
主任男が近距離折衝、後輩女が遠距離折衝がそれぞれ得意……ってのは分かるけど、どの程度のレベルなのかが知りたい。
例えば
後輩女「対物ライフルで観測データありなら、3000mで5cmグルービング余裕です」
みたいな。

ーー 雑木林の中 主任男 ーー


カシュ、カシュ、ビシッ、ビシッ


弾着近いな…完全に光学認識されてるな。


主任男「解析アプリ起動、メイン画面に予測情報を表示、タスクに設定。後輩女と同期」

端末『解析精度 75%.表示速度、位置に誤差が発生します』


表示が飛び飛びだけどないより全然マシか。


カシュン、カシュン


端末『後輩女:移動速度早いですね、何か手を打たないと進捗し難くて仕方ないです』



確かに移動速度を制限するか、光学、OAで顕在化するかしないとジリ貧だよな。


カシュ、ビシッ


あ゛ーーーーイラつく!!



端末『後輩女:……無視しましょう』

主任男「え?」

端末『後輩女:無視して進んじゃえば良いんですよ』


何言ってんのこの娘?


端末『後輩女:現在、状況は拮抗してて、他の人員は手が空いている状態です。
私たちで引き付けている間にこの林を迂回して先に行っちゃいましょう』


主任男「追い掛けて来た場合は?」カシュン

ビシッ、ビシッ


端末『後輩女:朝に見た映像でも先方は複数の足場を活用した業務形態のようです。
平地での業務能力は低いと予想されます』


確かにそうだな…。
じゃあ…わざわざこの林の中で進捗してる俺って…


主任男「採用。2課長さん、民家側の人員を取りまとめて迂回の先導をお願いします」


端末『2課長:了解した』


主任男「特技男、号令あるまで現業務継続。工数減るけど集中切らすなよ」


端末『特技男:了解しました』


さてと、もう一踏ん張りしますか。

ーー 雑木林迂回中 通信男 ーー


カシュ、カシュ、カカカ、カシュン

ガサガサガサガサ


パシュ、カカカ


左の林から進捗の音が聞こえてくる。

ビシッビシッ


少し離れているのに流れ弾が飛んでくる。


2課長「つまらない事で労災出すなよ。慎重に素早く行動するんだ」


WGの半数で北に向かって迂回進路を取る。

林の中では主任男さんと アレ が……


通信男「くっ…う!」ゼェゼェ


どうしてもあの光景を思い出してしまう。




……ダメだ…このままじゃ……。



モブD「大丈夫か?」


通信男「ゴホッゴホッ」



あんな モノ に負けてたまるか…



モブD「おい!健康管理委員、頼む!」



… アイツ らを……


……跡形も無く消し去ってやる……




通信男「…モブDさん、これ借ります!」ガバッゴソゴソ


モブD「なっ、おま!何を!」



通信男「ちょっとやりたい事ができました。先に行ってて下さい!」ダダッ


2課長「待てっ、君が行っても足手まといだ!戻りなさい!」





通信男「これを…」カチャカチャ


観測機は指向性波長を出すことで各情報を収集している。


カチャカチャカチャ


先方の探査から隠蔽する為に出力を絞っているけど…


端末『後輩女:!あなたまで何してるの!?早く戻りなさい!』



通信男「ここを…」カチャ、ピ、ピー


通信男「こうすれば」


出力制限が解除されて、強力な電磁波を出す!



主任男「何してんだ!退職したいのか!」カカカ


通信男「これで…」スチャ


それをワイヤーの入った捕縛用ネットに接続、拡散的に増幅してやれば


通信男「くたばれ!」バシュッ



ブワッ、バチバチバチ


サベ3「グガ!?」バチバチバチ


通信男「主任男さん!後輩女さん!今です!!」


サベ3「グッ」カシュカシュ、ドシュ


主任男「光学迷彩が解けた!?後輩女!」


カカカカカ、パシュパシュ、ドシュドシュドシュ


ドサッ



へっ、ざまぁみろ……ですね…。


……………。

本日の投下完了

>>223 了解です、ちょっと違う表現になるかもですが…
しかし詰まった……どうしてくれよう?

ーー という訳でまた休憩 とある日の2係 ーー


特技男「さて、今日は…」


新人女「特技お…先生ー、今日こそはこの時間は残ぎょ…あぅっ!」ゴビシッ

特技男「はい、先生も自己啓発で点けてるんだから黙って聞こうねー」ニコッ

一同(目が笑ってない…)ガクブル



特技男「では、気を取り直して!今日はみんなの相棒!進捗ツールについて勉強しましょー」


一同「はーい」ワーパチパチパチ


特技男「まずは基本からおさらいしようか?みんなに貸与されているツール。
これはいつでも使えるのかなー?」

技術2Z「はーい、労務管理システムと連動してて、許可が無いと使えませーん」


特技男「うん、正解。正確には業務従事時、若しくは別途申請をした時。だね」


特技男「許可が無いと使用どころかロッカーから持ち出すことすらできません。
だから射撃訓練時は訓練場にあるツールを使うんですねー」

技術2V「じゃあ、許可が出ればいつでも使えるんですか?」


特技男「それはNOだね。基本的にみんなのツールには認証システムが組み込まれていて、
社員認識しないと使えないようになってます。
加えて、場所や任意の指示で動作を制限できるようにもなってまーす」


技術2V「何でですか?」ハテナ


特技男「少し考えれば分かるよね。もし先方にツールを奪われてしまった。あー大変!
でもこの仕組みがあれば先方に利用されることは無いから安心!ってことだよ」


一同「へーなるほどー」ウンウン



特技男「ちなみに社員だったら誰が拾っても使えるようになってます」


特技男「周りみんなが労災で、自分のツールが故障、破損した時、誰かに借りなきゃだもんね」


技術2W「あっ確かにこの間、現場実習の時に新人女さんに僕のツール取られて使われたー」


新人女「う……」チラッ


特技男「……」ニコニコ、ビキビキ
(テメー恥かかせんなって言ってんだろ(怒))


一同(なんだろう…心の声が聞こえる…)


特技男「ちなみに今期から誰が何発撃った、進捗完了した。ってのもシステムで記録されるようになりましたー」


特技男「班長さん達が仕事が減った!楽できるー。って大喜びしてるのは内緒だよー」


一同「はーい」


主任男「ん?」チラッ



特技男「まぁツールの勉強で座学ばかりもつまんないし、取り敢えず訓練場行こうか?」


新人女「行くっす!こんなオモチャの模擬銃じゃ無くて本物撃ちまくるっす!」キラキラ


特技男「はい、さっさと行くよー」ひょい


新人女「あ……すみません……」オドッ


ワイワイ、ゾロゾロ…



特技男「ここからは実包取扱区域だからおふざけゼロな。現場だと思って真剣に!」


一同「はい!」ピリピリ


特技男「実際にツール見ていこうか。教育課さん、お願いします」


教育課「はい、お待ち下さい」ゴトゴトゴト


特技男「誰かに説明してもらおうかな?じゃあ新人女、各ツール説明してみて」



新人女「わ、私ですか…。はい分かりました…」


新人女「ここに出ているのが、間接社員が使用する一般ツールになります。左が汎用主機B型、5.56mm弾使用、装弾数30発、進捗範囲約300m。これに加えて光学機器が3セット貸与されます。一般社員の大半が使用するツールで各員同士での補給品の互換性を高めています。一部の認定された社員、おおよそ班に一人か二人に地点進捗OPが追加で貸与されます。次に右が汎用補助機C型、9mm弾使用、装弾数15発、進捗範囲約50m。こちらについても補給品互換性の為、間接社員の大半が同じ物を使用しています。C型は操作し易さと装弾数に着目しており、進捗能力は平均的です。申請により汎用補助機B型も選択する事ができます。こちらは.45口径規格、装弾数7発、進捗範囲約50m。C型に対し進捗完遂能力が高いとされています。尚使用には所属長の承認が必要です。間接社員については更に各ツールに合わせた消音器が貸与され、業務形態に合わせた運用が可能になっています。
また…」ブツブツ


特技男「ストップ、ストップ、そこまでで良い。早い長い、みんなついてきてない」


特技男「まったく、ON、OFF極端だなお前…。新人女の解答で正解だ。
ここまでで何か質問あるか?」フゥ



技術2R「先生ーしつもーん。たまに違うツールを使ってる方がいるんですが何でですかー?」



特技男「あーあれはね、特別な教育課程を受けて認定された人は専門ツールを支給されるんだ」


特技男「詳しくは年間教育計画にも載っているが、主な講座を簡単に言うと、
まず先生も持っている"総合情報管理技術者" これは業務情報の集約、分析知識で、情報管理PADと観測機が貸与される。
後は"大容量業務処理技術者" 大量且つ同時発生する進捗処理の技術で、大型特殊B型、ま、支援ツールだね。が貸与。…おっ」



カシュンカシュンカシュン、パスパスパス

カシン、パシュ、カシン、パシュ



特技男「おー丁度良いとこに、"総合進捗技術上級者"の先輩男さんと、
"特殊遠隔進捗技術者"の後輩女さんがいますねー。お話を聞いてみましょー」


一同「はーい」ワクワク



特技男「すみませーん。お話伺っても宜しいでしょーか?」ブンブン


先輩男「あー自己啓だっけ?お疲れ様」コト

後輩女「良いですよ、何でしょうか?」ニコ


特技男「お二人のツールと技術基準について教えて頂きたいのですが?」


先輩男「良いよー、ツールと技術基準ね。
ええっと、ツールは汎用主機B型、みんなのと同じだね。
サブは汎用補助機B型、これはちょっと違う.45口径のヤツだね」


後輩女「私のは、特殊狙撃機A型。.30M弾、装弾数 10発、進捗範囲は約2000m。
サブは小型主機C型っていう9mmのフルオートか補助C型を使い分けてるわ」


一同「へー」


先輩男「技術基準ねー…。見せた方が早いかな?」スチャ


カシュンカシュン、パスパス


スゲー、ハエー。ザワザワザワ


先輩男「正確に素早く進捗できるかっていうのが基準になってるんだ。
うーん…大体だけど持ち替え無しで初弾0.2秒、5名進捗4秒が目安かな?」


一同「?」ゼンゼンワカラン


特技男「まー簡単にいうと先生の倍、みんなの3倍くらいの実務能力ってことだ」


先輩男「今は処理速度の早い端末使ってるから楽になったけど前は目視でタスク設定してたなー」


後輩女「サラッと凄いこと言いますね…。あっと、次は私の技術基準ですね。
えーと、私の場合は特殊教育課程を修了すれば誰でももらえます」


特技男「誰でもって…。そもそも精密進捗成績が優の人しか受講資格が無い教育ですよね。
新人男、ちょっとあの的に精密進捗してみ」


新人男「はい」スチャ

新人男「安全確認ヨシッ、周囲状況ヨシッ、進捗開始」カシュン、…カシュン、…カシュン


特技男「はい、上のモニター見て。50m目視進捗で中心付近1発、円内2発ね。
新人としては平均より良いくらいかな?」


特技男「後輩女さん、汎用機でお願いできますか?」


後輩女「はいはい」スチャ

カシュンカシュンカシュン


「あれ?」ハテナ
「穴一つしか無いよ」「他は外れた?」ボソボソ


特技男「違う違う。あれ、全弾中心命中だよ」

エッ!マジカ!?ウソデショ?



特技男「と、いう人たちが選抜されて行われる教育後に認められる資格なんだよー。
ちなみに後輩女さん、最大進捗距離はどれくらいなんですか?」


後輩女「うーん…。業務環境にもよるんだけど通常OA補助での進捗で1200m/5cm
衛星リンクの拡張補助で2000m/10cmくらいが限界かなー?」


「え!?ここから寮まで届くってこと?」
「衛星リンク?何それ凄そう」

ザワザワザワザワ


特技男「はいはい静かに!」


後輩女「今使ってるこの子の素性が良いのよ。選抜機を貸与してもらえたから」


特技男「教育課程成績優秀者の特典ですよね」

後輩女「運が良かっただけよ」ニコ



特技男「ではお二人ともありがとうございました」

一同「ありがとうございましたー」ペコッ


後輩女「どういたしまして」ペコッ

先輩男「うん、引き続き頑張ってねー」フリフリ



特技男「じゃあお待ちかね、実射訓練して終わろっか?みんな用意してー」


一同「はーい」ガヤガヤ、ワラワラ


新人女「やっぱ本物は違うっす!ガンガン訓練するっす!」フンス


特技男「落ち着け」ゴン

新人女「あぅっ」ナミダメ


特技男「我々は訓練に入ります。ではまた次回」バイバイ

OFFJT第二回終了です。
時期的には今期の頭、新入社員研修が終わったあと辺りでしょうか?


他にも分かりにくい制度、仕組み、その他ありましたら言って頂けたら幸いです。

次から本編に戻ります。

工数扱いされたら日本人かイスラム以外は逃げ出すな




「本店からの追加工数を中心に支店に向かったようね」


「マズくないですか?何も知らなかったら支店からの折衝に耐えられるかどうか…」


「大丈夫よ。多分あの子達のチームだもの」フフ



『例の先方社員が2ブロック先に御来訪。どうしますか?』


「分かったわ、いま行きます。ご挨拶はまだ待っててね」スチャ、タタッ



(支店前で合流かしら?急がないとね)



ーー 仮出張所 AFV内 主査 ーー



主査「どうだ?回復できそうか?」


IT女「通信系統全面遮断痕跡確認.復旧確率……3%」カタカタカタ、タン、カタカタ



IT女で3%か…。つまり無理ってことだな。


主査「参ったなぁ…。でもアプリのライセンスはきちんと取れてるんだろ?半端な妨害だな」


IT女「…ライセンスサーバー所轄,IT事業部.通信インフラ所轄,本社管理部」カタカタ



主査「つまり管理部の中にこの事態の真因があるって訳だな。
あっ!アプリ動くなら労務管理sysとかのコメントで連絡すれば…」ピーン


IT女「不可.アプリ通信,ライセンスキー受信専用.端末CPU稼働,相互通信無」フゥヤレヤレ


主査「…アプリ自体は端末にあって、ライセンスを取得してるだけってこと?
あと、いま馬鹿にした?ねぇ馬鹿にした?」



IT女「…別支店or単独サーバー経由,通信ルート構築トライ」カタカタカタカタ、タン


主査「…引き続き頼む、俺は北拠点に戻るわ」カンカンカン、ガチャ


スタッ。オツカレシター、イジョウナシッス


主査「うん、ご苦労様。この後もよろしくな」スタスタ


アイツ絶対に馬鹿にしてやがった…。



しかし…大体状況が見えてきたな。



予想が正しければ本店回りの業務環境もヤバイ気がする。

誰か気が付いて対処してくれれば良いんだが…




『……という訳だ、お前達はすぐにこっちに戻って内定と業務環境の復旧をしてもらいたい』


??女「了解しました。確かにさっきから出てたサーバーの通信シグナルが気になってたんです」



『俺にその手のことを話すな。最近のIT技術など分かる訳がなかろう』


??女「申し訳ありません部長。移動しながら早急に対応致します」



『うむ、エリ男くんの実地研修の仕上げも兼ねて動いてくれ』



『頼んだぞ、営技女』プツッ

本日の投下終了

>>233 勤勉さというか、ある意味狂ってるというか…。
会社=人生 なんて考え方ができて、盲信的に死ぬまで働くのなんて我々日本人くらいなんでしょうね。

>>230
>後輩女「私のは、特殊狙撃機A型。.30M弾、装弾数 10発、進捗範囲は約2000m。

.300WM弾のことかな?>.30M弾
もしそうだとすると、有効射程900mの弾でその倍の距離を狙ってるってことになるが……(驚愕

>>231
>後輩女「うーん…。業務環境にもよるんだけど通常OA補助での進捗で1200m/5cm
>衛星リンクの拡張補助で2000m/10cmくらいが限界かなー?」

補助ありとはいえ、0.15MOAって……どこのGさんですかwwwwww

>>239 ウィンチェスターとは言ってないwきっと凄いのが開発されたに違いないw

まぁネタバレするとM24のイメージなので1kmちょっとが物理限界でしょうね。
だが超抜機ならきっと2kmも夢じゃない

.338とか12.7だとイメージに合うツールが無かったのです。


ーー 連絡列車内 営技女 ーー


タタンタタン、タタンタタン


営技女「ここからは本社サイドに対しても行動隠蔽するから、特例措置18を発動して」ピッピ


エリ男「報告義務免除及び偽装社員コードでの活動権限だっけ?了解」ピッピ



まずは管理セクションで何をしてるか探らないとだけどシンドイな…。

本社行って直接接続して探ってみようかな?


…ううん、ダメね。IT事業部が絡んでたら一発で露呈しちゃうな。



…………………。



タタンタタン、タタンタタン


エリ男「…技女。おい、営技女」


営技女「ん?なに?上司なんだから"さん"付けしなさいよ」


エリ男「はぁ…めんどくせ…。じゃあ営技女"さん"、結局俺は何をすれば良いんだ?」


営技女「めんどくせ…じゃないわよ。まぁいいわ、アンタは直接折衝はソコソコだけど
情報管理能力無いものね。現場出るまでは私の業務を見てなさい」


エリ男「マジかよ、暇そうだな…」


営技女「何言ってんの、見ながら覚えるに決まってるじゃない。
文句言う暇あったら情報技術のテキストでも読んで勉強してなさいよ」


『次はポイントK原、機甲車両接続の為…』


エリ男「はいはい、分かりましたよ」


営技女「"はい" は一回!」


エリ男「はいはい」フゥ


タタンタタン、タタンタタン

ーー 支店手前 平地の真ん中 主任男 ーー


正体不明の先方社員を退職に追い込んだ。

動かなくなった ソレ はどこから見てもエリ男そのもの、一回しか会っていないけど間違い無い



雑木林にいたもう一体は片割れの退職を確認したのか音も出さずに去っていった。


二体同時進捗は無理だったとはいえ、後工程に課題を残してしまったのは痛いとこだな…。



端末『後輩女:住宅群に接近、警戒強化』


先の折衝で工数をロスしたAGrに代わりBGrが先頭を担ってくれている。


主任男「後輩女、観測機の設置頻度上げて」


端末『後輩女:了解。短距離で代わりに指向性高めで設定します』



先方の遺体と労災社員はさっきの民家においてきて進行を続けている。
主査Grが無事に回収、手当てしてくれてるだろ


うーんしかし…進行のペースは維持できているけど如何せん工数不足気味なのは否めないな…。


端末『後輩女:集合可能な施設発見、5S、安全確認に入ります』


端末『特技男:対象施設外縁に到着、周辺警戒業務に入ります』



ここまでは至って順調。

あとは支店で何が待ってるかだな…。



端末『後輩女:安全確認完了、合流どうぞ』


主任男「AGr施設に入れ、周辺はCGrに見てもらう」


端末『特技男:了解。みなさーん中に入って下さーい』



ターン、ビシッ、ターン、バスッ


主任男「っ痛!」バッ、ゴロゴロ

ターン、ビシッ、ターン、ビシッ



主任男「くっ!スナイパー!全員遮蔽物に入れ!誰か先方の位置確認できたか?」


運が良かった。ベストじゃなかったら退職コースの直撃だわ、これ。


端末『先方所在情報更新、表示します』ピッ


また見事に赤ぇなおい……。

本日の投下完了

ーー 農機具小屋 後輩女 ーー


後輩女「こっちに!早く!!」


特技男「皆さん!早く入って下さい!」ダダダッ



どこから?え!?囲まれた!!


建物の周囲が赤いマーカーで染められている。


さっきまでは何も反応なかったのにいつの間に?



特技男「しゅ、主任男さん達は!?」ゼェハァ



後輩女「軽度の労災はあるけど今のところ無事みたい。でも……」



端末『主任男:A,BGr大丈夫かー?』


特技男「はい、被災ゼロ。問題有りません」

後輩女「BGrも問題有りません。そちらから先方認識できてますか?」



端末『主任男:おー、見えてる見えてる。端末カウントで65か、どこから湧いたコレ?』



もぉこの状況で笑ってる場合じゃないでしょ。


後輩女「こちらから援護します、施設に退避できそうですか?」


端末『主任男:いや、無理だな。そこの出入口も射角に入ってる。お前らも迂闊に出るなよ』


その間にも先方の近接折衝員が詰めてくるのが見て取れる。


せめて、あれだけでも。


後輩女「モブDさん!フローティングセンサーの射出をお願いします!」



端末『モブD:…主任男さん…』


端末『主任男:許可する、CGrは遮蔽物の影に引き篭もってろ。頼むぞ後輩女』


後輩女「了解」カシン


ーー 木の塀隠れ中 主任男 ーー

「ぎゃあ」「ぐあ!」…………


後輩女のおかけで接近してくる先方は何とかなっている。けど……。



ドルルルルルルル、チュンチュンチュンチュン


なんで俺こんな木の塀に入っちゃったんだろう…


遮蔽物が端から削れていくのを眺めて自分の思慮の浅さに嫌気がさす。


よし、あっちのブロック塀なら…


ドルルルルルルル、ビシビシビシビシ


主任男「っしょっと!」バシュン

ズキッ


くっ…折れちゃいなさそうだけど痛むな…。


カシュン、カシュン


ドルルルルルルル、ビシビシビシビシ

パラパラパラ、ボロボロ


げっ!この壁でもダメ!?欠陥工事なんじゃね?


主任男「後輩女、あの先方の支援火器潰せない?正直ピンチです」


端末『後輩女:すみません、こちらからも射角とれない位置です…』


カシュン、カシュン

タタタタタタタタタタ、ドルルルル


やべぇ、どうにも何ねえなコレ…。



主任男「各自慎重に対応しろ、タイミングを計って俺が……」

ポフ、ポフ、ポフ


端末『地点進捗検知、本位置弾着予測範囲外』


主任男「まずい!後輩女!そこから緊急退避!地点進捗行くぞ!!」



ダメだ、間に合わない……クソッなんてこった。



本日の投下終了。

>>243 支援あざっす
行き詰まり感満点、打破したい…

お おい、後輩女にまさかなことが起こるんじゃないよな?

俺が盾になるから後輩女は無事でいてくれ。。。

>>247
後輩女「問題ないですよ」速射

さすがに後輩女に関してはこんな未来しか見れん。



ボン、ボン、ズン、ズズン

バラバラバラバラ、ガンガンガン


何が起きた?
迫撃弾が空中で全て暴発?した?

ポフ、ポフ、ポフ、ポフ


端末『地点進捗検知、本位置弾着予測範囲外』


主任男「くっ!モブD、迎撃弾…」


端末『??:一班、あれも対応して』

端末『??:了解』


ボンボン、ズズン



なんだ?認識不明からの内線?あれ?…この声…


端末『??:二班、発射元特定できてる?』

端末『??:特定完了、進捗開始します』


タタタタ、ドルル、ビシッビシッ



端末『??:ほら主任男くん、何してるの?今ならそこからでも進捗ルートあるでしょ?』


主任男「あっ、はい!」バシュン、カカカ

主任男「Cgr及び2課長さん、各自タスク形成し提出」


端末『了解』

カカカカ、カシュン、カシュン

タタタタ、タタン、ドルル



主任男「後輩女、入り口付近の業務環境整備完了。安全に留意の上施設外に展開」


端末『後輩女:了解しました。A,BGrの皆さん、私が先頭で状況整理します。
その後各自タスク形成お願いします』



何はともあれ状況打破のチャンスだ、ここで巻き返しとかないと。



端末『??:二班、目標完遂。次指示下さい』

端末『??:一班、待機中。指示待ちです』


端末『??:両班とも技術課さんの支援徹底。先方に所在を悟らせないでね』


端末『『了解』』


この声、この手際…やっぱり…間違い無いな

ーー 施設外周 特技男 ーー


タタタタ、タタタタ、ドルル

ビシッビシッビシッビシッ


後輩女「まず認識可能範囲の進捗を進めます。BGrは私と一緒に業務環境安定を図りましょう」

カシン、パシュ、カシン、パシュ



特技男「BGrの支援を中心にまずは進めます。
その後状況が整理されてきたら我々が先頭で進行します、指示あるまでは前に出ないで下さい」


カカカ、カカカ


突然の来客と詳細不明の弊社社員?

状況が忙しなく変化し続けていて何が何だか…


タタタタ、タタタタン

カシュン、カシュン、カカカ



こんな時こそ"慌てず焦らず確実に"だな。


目の前の先方もBGrと詳細不明班で牽制仕切れている。間接進捗も防げる体制が整っている。


カカカ、カシュン、カシュン、パシュ


赤いマーカーも着実に数が減ってきている。



特技男「施設の逆から回り込んで側面進捗を掛けます。一列縦隊、3m間隔でお願いします」


一同「」コクッ


ササッ、タタタッ


主任男さんと後輩女さんが引き付けてる今なら裏が取れるはず


タタタッ、ピタッ

クイックイッ


よし、ここから…


タタタタ、タタタタ、タタタタ

技術24D「ぐぁ」 技能21F「ウグッ」

端末『技術24Dさんの…技能21Fさんの…』


なっ!?読まれてた!?


特技男「マズイ!角まで戻って!早く!!」カカカカカ



端末『??:あらーせっかちな子がいるわねー。
しょうがないなー。二班、近接進捗開始、フォロー入って』


端末『??:了解』


ガサ、ガサガサガサ

ヒュパ、シュパッ

タララ、パスパスパス


そこに見えていた先方が次々に倒れ込み地に伏せていく。



「クリア」ササッ 「クリア」ササッ


??「おい、平気か?」ブォン



な、何だコイツら…

光学迷彩を解いた一人だけじゃない。
とても微小だけど周りに何人もいる気配を感じる



特技男「あ、アンタ達は一体…」


??「TEA社員だ、細かいことは後でな。まずはこの状況を片付けるぞ」ブォン



な、何だったんだ?………。


特技男「あっ!皆さん労災は?相互チェック、報告お願いします」


「異常無し」「問題無い」「こっちもだ」



パシュ、パシュ、タラララ


タタタタ、タタタタタタタタ


??「すまんが手が空いてるなら正面の進捗を頼む。我々は再度潜伏作業を試みる」ガサガサ


特技男「りょ、了解」



社員なのは分かったけど、どこの所属…

我々とは実力が桁違いなことは明らかだけど一体何者なんだ?


本日の投下完了

>>247-248 支援あざっす。
また少し更新に間が空きますがご容赦下さい。

ーー 支店手前 住宅地 主任男 ーー


ドルルルル、チュンチュンチュンチュン


まずはあの厄介な支援ツールから行きますか



主任男「後輩女!先方支援業務社員に退席頂く、周りを抑えてろ!」ブワッ、バシュン


タタタタ、タタタタン


端末『後輩女:了解、お気をつけて』



後方のブロックに隠れた先方まで辿り着くのは少し難儀だけど、


タタタタ、タタタタ


端末『先方所在情報から最適ルートを検索…表示します』



端末機能さえ正常に戻れば、これくらいの技能班くらいは、


主任男「2課長さん、右奥の三名お願いできますか?」バシュン、パスパス

「ぐわっ」「ぎゃっ!」

端末『タスククリア、次目標を設定します』


端末『2課長:了解!任せとけ!』

バシュン、バシュ、カカカカカカカカカ


大したこと無いっ!!!



端末『先方急速接近中、注意して下さい』

ババッ、タタタタ


ヤベッ!マーカー重なってて見落とした!?

ドシュ、ドシュ

「うがっ!」バタッ


端末『??:確認甘いわよ。まったく、世話が焼けるんだから』


主任男「すみません、ありがとうございます」パスパスパス

ドギャッ、バシュン

ドルルルル、ビシッビシッビシッ


弾幕濃いな、うぉっと近い近い。
舞い上がった土埃で視界悪いなぁ…

でもっっと!!!

バシュン


主任男「お世話にっ!なりっ!ますっ!」パスパスパス



バスッバスッチュイン


「フン」ドルルルルル


ビシッビシッビシッビシッ…

ヒラッ、バシュン


土埃と射線が回避した後を追ってくる。チッ、9mmじゃ通らないか…。


主任男「そんなら!」スチャ、カカカカカカ


「フッ!」バッ、ドルルルル


くそ、案外身軽だな。しかしダメだなコレ、機動進捗じゃ全然安定しない。


ドルルルルルルル、チュンチュンチュンチュン


あっちは長尺物だ、なら懐に入れれば…

スラッ、ヒーン


主査から譲り受けたヒートナイフを抜く。

さて…


主任男「よいっ!しょっ!!」グッ、ドンッ!


「!!!」バッ


主任男「遅い!」ブワッ、ヒュパ


キン、カランカラン


浅いか!?だけど支援ツールのバレルはぶった切った。


「フゥー!」ガバッ


バレルと一緒にぶった切った鉄製のフェイスガードを投げ付けながら先方が突進してくる。

…そんな進捗受けるワケな…


主任男「な!?ど、同期お……」タジッ

「ガアァァ」グイッ、ギュ


主任男「グハッ」メリメリ、ミシミシ


おい、冗談だろ?…お前…いったい…なにし…




本日の投下完了。

誰かーアイデア。アイデアをお持ちの
方いらっしゃいませんかー!?

乙 東側の武器もった傭兵団とか N県からきた

ここできたか同期男…って
主任男よ、使ってる武器で予想…無理か

wwktkと予想レスの狭間で揺れてレス出来なかったよ
退社時点で先方との渡りを付けた者の存在を想定してなければならなかったのね

ーー 農機具小屋脇 後輩女 ーー


端末『タスククリア、次目標を設定します』


カシン


これで13人退席頂いた。他のGrも順調そう。でんぱ端末カウントで残り27名か。

視覚拡張+フローティングセンサー環境だとやっぱり楽ね。お陰で大分業務整理が進んだわ。



それにしてもこの詳細不明の追加工数。

何人いるかも良く分からないし、それがどこで業務進捗してるかも全然分からない。


この声…あの人が指揮監督者か、なんだかんだで仕事の手際は見事ね…。



後輩女「あれ?」


そういえば主任男さんが見当たらない…あの派手な進捗ならどこかに見えるはずなのに


カシン、パシュ、カシン


端末『タスククリア、次目標を…』


半数以下になったせいか、先方の動きが鈍った。ここからじゃ進捗できる相手はもういない。



後輩女「本位置から移動します、安全確認を徹底して労災無いよう残課題終わらせましょう」



後輩女「特技男、状況は?問題無い?」


端末『特技男:先ほど先方からのノンアポ折衝を受け2名退職。
その後追加工数の支援を頂き状況安定してます』


2名退職か…。ウチのGrも1名退職したけど、この状況を考えたら被害軽微だし良い方だろう。


後輩女「了解、ところでそこから主任男さん見える?呼び掛けても反応無いんだけど」


端末『特技男:いえ、見えないですね』


後輩女「そう…。まぁいいわ、移動タイミング同期お願いね」


端末『特技男:了解です』


退職通知も受け取って無いし、緑のマーカーも健在だから大丈夫かな?


左右ヨシ、前方ヨシ。さて、進みますか…



端末『2課長:A,BGr!すまん、少し進捗早めてくれ、主任男くんが先方に捕縛された』


捕縛?どういうこと?



タタタタ、タタン、タタタタ


下火になった先方からの進捗を潜り抜け先に進む


後輩女「!!!主任男さんを目視確認、先方社員に拘束されている。
私が処置しますので手出し無用です、その間周辺5Sお願いします」スチャ



何で捕まってるんだろう…主任男さんを締め上げている先方重装社員に照準を合わせる。


後輩女「え?」



後輩女「同期男…さん…?」


良く知った顔がスコープの中にいる。

見間違いかと思いもう一度覗き込む。やはり結果は変わらない…。



後輩女「主任男さん、何が、どうして?同期男さんが…」


端末『主任男:後輩女…か…。見ての通りだ。グッ…コイツは只の先方社員だ』


後輩女「いや…でも…」


端末『主任男:でも、もクソもあるか…。さっさと進捗…しろ…ガッ』


後輩女「は、はい…」スチャ


剥き出しになった頭部に狙いを定める。
この距離で目標を外すことは絶対無い。
この指を絞れば………



端末『???:あらあら何か揉めてるわね?私がやりましょうか?』


端末『主任男:いえ、これは俺の班の問題…ガハッ…手出し無用で…す…』


…やっぱり…撃てない……



端末『主任男:そうか、仕方無いな…。グッ…あと二発だから温存したかったが…』

ドンッ!


同期男「グアッ!」 主任男「グゥ」


ドサッ、ズサー、キン…コロコロ


主任男「カハッ、ゴホゴホ。ぜ、全班員進捗…開始…」ゴロッ


カカカ、カシュン、カカカカカカ、カシュン

バスバスバスバス、チュインチュイン


同期男「グゥ…」バッバッ、ダダダッ

何とも半端ですが本日の投下完了。

>>256 あざます、その案頂きです。
>>257-258 支援あざっす。
またも暗中模索なこの頃。加えてリアルの現場も泣きそうです…。

ーー 農機具小屋周辺 特技男 ーー


先方支援社員の離席と共に他の一団も現場を去って行った。


残ったのは地面に転がる先方社員のみ…。



ザシュ、ゴロ。ザシュ、ゴロ。

「6名様、退職確認しました」

「こっちも8名様確認完了」


進捗完了の念押し確認もここまで数が多いと結構面倒臭いな。


ゴロ、ガシッ

新人女「わわわわぁー」バタバタ

「ウグゥ…アァ、た、たすけ…」ズルズル


ドシュ


特技男「何やってんだ。残課題処理は指差し確認、対面確認の順だって習ったろ?」ヒュパ


新人女「うぅ…すいませんっす」


ザシュ、ゴロ、ザシュ……
…………
……

「5名様、退職確認しました」


モブA「よし、これで全部だね。総数42名、特技男、主任男さんに報告してきて」


特技男「了解、行ってきます」



進捗完了42名に対して退職4名か…

数字としては良いけど俺の不用意な進捗で2人グループ員を退職させちまった…。


他のグループはまだ1人しか退職してないのに俺のトコはもう6人も……。

後で振り返りと目標管理の見直ししなきゃだな



特技男「失礼します」トントン、ガチャ

2課長「報告かい?入りたまえ」



農機具小屋の奥にある作業用居室に入る。

8畳程度の狭い部屋だけど、臨時の会議室として活用されている。





特技男「進捗済みの先方社員の確認が完了しました。42名全員の名刺も収集完了です」


主任男「うん、ご苦労様。じゃあ戻って処理に…
いや、特技男もこっちに参加してもらうか」


特技男「え?あ、はい。」


机の向かい側に座った女性に目配せで許可を求めているのが分かる。

それにしてもこちらの方は一体?



主任男「モブA取れる?特技男はこっちでミーティング出てもらうから。
あ、うん、うん、そう。先方さんの廃棄処理しといてくれる。悪いね、じゃ」



顎先で着席を促され後輩女さんの隣に座る。

うん?心なしか後輩女さんの表情が固いような…



??「あらー。さっきのせっかち君じゃないの、あの後大丈夫だった?」


椅子に座るなり向かいの女性がきゃらきゃら笑いながら話し掛けてきた。


特技男「お陰様で私は…Gr員の労災も最小で抑えられました。
支援頂いたのって、そちらの方々ですよね?」


女性の後ろに無言で立つ如何にも屈強そうな二人。佇まいからも実務能力が滲み出ている。



??「そーよ。モブXとモブZ、ウチの班長達よ。それにしてもあの場面はねー。もう少し様子を…」


堰を切ったように業務指導が始まった。…って言うかこの方々は誰なんだ一体?



主任男「まぁまぁ教官、そこら辺で許してあげて下さいよ」


更に続きそうなお説教を主任男さんが遮ってくれ、教官と呼ばれた女性が話を止めてくれた。


主任男「紹介が遅れましたね、こっちはウチの班でGrリーダーを任せている後輩女と特技男」
あとこちらはWGとして参加頂いている技能2課長さんです」


各人「お世話になります」ペコ


主任男「で、こちらは営業技術2課長の教官だ。
ま、俺や主査にとっては営技2課長というより、技術研修教官の方が馴染み深いけどな」


特技男「技術研修教官?」


教官「ええ、この子達がまだ若手の頃に営業爺さんと一緒に色々教えてたのよ。
主査、主任男、IT女、先輩男あたりは貴方も知ってるかな?みんな元気?」

主任男「え、えぇ。まぁボチボチです…」


教官「…そう、良かった。あと、後輩女ちゃん、久しぶりね。元気?ちゃんとご飯食べてる?」

後輩女「ええ、元気よ。相変わらず元気そうね、母さん」

本日の投下終了。

ボチボチペースを戻したい

>>262-264
業務お疲れ様です(汗)

主任男…結婚のハードル高いな(肩ぽん

実はこちら側も知らないだけで全員例の先方社員とおなjターン

教官から後輩女への熱い援護射撃(お見合い写真)フラグ?

ーー 農機具小屋 作業部屋 主任男 ーー


主任男「え?」 特技男「え?」

後輩女「え?」


教官「ふふ」ニコニコ


聞き間違いかな?いま確か"母さん"って言っていたような気がするんだけど…


主任男「母さん?」


後輩女「言ってませんでしたっけ?私の母です」


教官「いつも娘がお世話になってますぅ。ふふふ、何か変な感じね」ニコッ



教官に娘?っていうか結婚してたの?

確かによく見ると似てる…っていうか何で今まで気付かなかったんだろ…
歳の差を抜いたとしてもソックリじゃん。

にしても、後輩女の歳の娘がいるってことは…
教官の実年齢って……


教官「何か?意見でもある?主任男くん?」ゴゴゴゴゴ、二ゴォ


主任男「イエナンデモゴザイマセン」ピシィ



教官「まぁ良いわ。で、主査くんは何て?」


主任男「あ、はい。原則は私の判断に任せる、とのことです。
勿論支店の実際の状況を加味した上での指示と理解しています」


後輩女「母さん…いえ、教官から頂いた情報と我々のここまでで得た情報を突き合わせると、
支店の背任行為は確実で、このまま訪問しても折衝になることは必至です」



2課長「うむ、ここも最早シェア内では無く、先方シェアだと考えるのが妥当だな。
この人員で正面から支店に向かうのは些か厳しいのは確かだな」



教官「で、どうする?主任男くん。営技としては計画主務の技術課の判断に従うわ」



……技術、技能WG 約40名。営技2課 13名

組織編成表からの支店工数予測…約160名
加えて詳細不明社員含めたFHW社員が数十名


主任男「うーん…ま、でも取り敢えず支店に顔見せしに行きますか」


後輩女「え?いや、お言葉ですが攻守の係数でも地勢的に見ても業務完遂するの無理ですよ」

特技男「俺もそう思います。この面子で折衝掛けても良い結果が出るとは…」


教官「理念その8、唱和」

一同「実行前から躊躇するのは考え抜いてないからだ、やれない言い訳を探すな、やり抜く方法を考えろ」

教官「決まりね。さ、業務計画たてましょ」ニコニコ

ーー 本店サーバールーム床下 営技女 ーー


…何これ?意図的な通信妨害が社内から仕掛けられてるじゃない…。


これじゃG県側のコンディションが回復する訳…



端末『!!ALERT!!攻勢防御プログラム検出』


チッ感づかれた?いや、自動応答プログラムね。

それなら


タタタタ、タタ、タタタタタ


シートキーボードだとやっぱり打ちにくいわね…
ま、バーチャルボードに比べらたマシだけど。


端末『攻勢防御プログラム隔離成功.起動プロセス消去……』


お願い、通って。


端末『成功.ログ消去確認しますか?』


ふぅ…何とかなったかな?

履歴に傷が残ってなければ良いんだけど。



エリ男「おい、何がどうなってるんだ?」ボソボソ


営技女「うるさいわね。どうせ分かんないだから黙ってそこで見張ってなさいよ」ボソボソ


エリ男「お前が見てろって言ったんじゃねーか」ブツブツ


それにしても工作の痕跡自体は探れるけど大元に全く辿り着ける気がしない…隠蔽能力高過ぎ。



営技女「これ以上掘っても何も出てこなさそうだから撤収するわよ」ボソボソ


エリ男「了解、ボス」ボソボソ



>>268
主任男よ、見えてる地雷は踏む必要性無いぞw

あと一節と思ったけれど寝落ちてた…
本日の投下終了

>>265-267 スナイパー!スナイパー!全員退避ー!!

>>270 探知に掛からなかったらしい。
鈍い子ですね

新人女がなんか見たことあるなーと思ってたら
某魔法少女のwと重なってたんだ。

ーー 北拠点 主査 ーー



主任男の報告に最初は耳を疑ったが、まさか教官がこっち側にいてくれるとはな…

しかも営技2班のボーナス付きか。

まさに大海に木片ってやつだな。



それにしても…前節の新J大橋からここまでG県内を移動してくるとは…。


普通は無理だよなー。そこは営技さん、流石としか言いようが無い、凄い、まじ凄い。



端末『IT女:先方機動車,通常社員接近.対応開始』


少し前から仮出張所への進捗が活発になってきてるな。

支店側と連携してるのか?何にしても余りよろしく無い状況だな…。



端末『IT女:対応完了.備品減少傾向.24時間以内補給要予測』


主査「了解だ。いざとなったら北拠点まで引いてくれ。タイミングは別途指示を出す」


端末『IT女:了解』




昨日の一斉退職で汎用ツールの補給品と糧食はそこそこ量が確保できたけど、
AFVの特殊補給品は4日間無補給運用なんて想定してないしキツくなってきたなー。



さて、どーすっかな。


更新滞っており申し訳ありません。
そして単発少量(いつものこと)でごめんなさい。
少し進行に注力致します。

>>272 ま、魔法……使えるかな(ゴクリ



「マジカル☆スナイプ(物理)♪」こうですか? 分かりません

>>274
某魔法少女innocentのチビ達に思わず萌えてしまった件。ノーヴェのあれは反則やorz

さすがに主砲弾は現地調達無理ですよね(汗)




SE男「ブフー、ブフー」バリボリ、カコカコ


SE男「さて、最新画像集Vol.26
"ホットチョコを熱そうにふーふーしながらチビチビ呑むIT女タン全集"
の編集をせねば」カコカコ、カチカチ



カコカコカコカコ、カチカチ、デュフフ

カチ、デュフ、カコカコカコカコカコカコ


SE男「んふー」ツヤツヤ



SE男「ん?」カチ、ピピッ



SE男「IこのレイヤのIDSからの応答が変だ…」バリボリ、ピタッ

SE男「浸入痕?俺様の帝国に。デュフ、デュフ。ふっ愚か者め」カコカコカコカコ


SE男「はっ!?もしやIT女タン!?」ブフーブフー



SE男「ちっ、違うじゃねぇか。IT女タンならこんな汚いログ吐かねえ。というか吐くとか何?IT女タンがそんなことする訳無いし。ドプフォ、っていうかIT女タンマジ女神、ホント女神。あぁーあの冷酷無比なコーディングで踏み躙られたい!ああぁあぁぁ踏み躙られたい!コポォ」フーフーフー、カコカコカコカコカコカコカコカコカコカコカコカコカコカコカコカコカコカコカコカコ


SE男「んーあーいかん、いかんですぞ。ボクとIT女タンの邪魔をするヤツは…」カコ





SE男「死ね」タンッ




.

お前が[ピーーー]

SE男の安定のキモさw

ーー まだ床下 営技女 ーー

バシュン、バシュン、バシュン


エリ男「なぁ、なんか後ろの方から機械音がするんだが」ヒソヒソ、ゴソゴソ


営技女「そんなのどうでもいいからサッサとここから出るわよ」ヒソヒソ、ゴソゴソ



バシュン、バシュン、バシュン


エリ男「なぁ、前のほーでシャッターが下りていってるように見えるのだが…」



ビィー!ビィー!ビィー!ビィー!


『施設内にお客様ご来店の形跡有り!各員は所定の監視位置に。捜索班はお客様を……』

ビィー!ビィー!ビィー!ビィー!



エリ男「なぁ、何だかお客様来社呼び出しが鳴ってるように…」

営技女「っるさいわね!聞こえてるわよ!」


ビィー!ビィー!ビィー!ビィー!



ヤバい、まずったわ。
こんなに早く気付かれるなんて…。


エリ男「おい、どうする?通路塞がれたぞ」

営技女「いま考えてるわよ」ギリッ



ブシュー、モクモクモク


エリ男「ガスか…睡眠系だといいんだけど、神経系だったらマズいな」



こんなお客様おもてなし設備あったの?

…そういえば確かに本店の何年か前の予算にそんな計画があったわね…。



営技女「う、ゲホゲホ」

エリ男「致死性じゃないけど神経麻痺系か」スッ


営技女「ゲホ、ん、何よこれ?」

エリ男「水で濡らしてある、これで口塞いどけ。何も無いよりはマシだろう」


営技女「あ、ありがとう…」

エリ男「少しはその小うるさいのも防げるしな」ククッ


営技女「一言多い!」ポカッ

本日の投下終了。捗りません…

>>275-276
「エクスプロージョン!(ただの地雷)」
こうですか?わかりません。

>>278-279 安定の人気www

ちなみに毒ガス、生物兵器、地雷などは商法及び商い慣例で禁じられており、
使用すると公取委に罰せられます。

まぁ、自社施設内に毒ガスは無いだろうね


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ビィー!ビィー!ビィー!ビィー!


「おいっ!一体どうなってんだ!」

「お、応接システムが、か、勝手に…」


「勝手に動くワケねぇだろ!さっさと止めろ!」

「そ、それが…少し前から応接システムだけでなく、本店の管理システム全部が外部掌握され…」


「外部からだと?」


「機密サーバーから何から何までこちらからのコントロールが効かない状況です」


ガンッ!


「なん……だと……」

ガチャ、ピッポッパ


「管理課か!?至急管理課長を。会議?いいから早く呼んで来い!!!」



「クソッ!ノロマが…さっさとしろ…あのシステムまで掌握されたら…」


「あっ!管理課長ですか?実は………で、………。はい、……培養施設と……制御系も……」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーー シャッター内引き籠り中 営技女 ーー



ふざけてる場合じゃないわね。


この区画の容量だと持って5分がいいとこ。

早く打開策を立案しないと…。



エリ男「この広さじゃシャッターを爆破しようにも巻き込まれるしな」


営技女「ええ、ツールじゃビクともしないの見え見えだし、跳弾被害も予想されるわ」



営技女「エリ男、アンタちょっとこじ開けてみなさいよ」クイッ


エリ男「え?は?手で?俺が?」


営技女「そ、他にどうやるのよ。女性社員の私に力仕事やらせる気?」



エリ男「はぁぁ分かりましたよっと…」ツカツカ、グイッ


エリ男「ふぅ……よいっしょっ!」フンヌ、グギギギギ



エリ男「ハァハァ…。いや普通に考えて無理に決まってるだろ」ゼェゼェ


営技女「やっぱりね、そんな簡単に開くわけ無いわよね」フム

エリ男「なんでやらせたし」ゼェハァ



マズい、頭が回らなくなってきた…


特例措置を解除して管理課に連絡取る?駄目ね難癖付けられて懲戒事案になるオチだわ。


どうしよう、落とし所が見つからない………。








…バキ……ゴシャ……




営技女「ん?何の音?」ぼー



…バキン……ゴシャ!


エリ男「近づいてきてるようだな」だらー


バキン!バキン!ゴシャ!



ガン!ガン!ガン!バキャ!ゴシャ!


目の前のシャッターが歪んで外の光が射し込んでくる。誰だ?管理課か?


営業部長「うむ、この忙しい最中にこんな所で業務遂行を怠ってる部員が二人もいるとはな…」


営技女「部長!!!」


営業部長「やれやれ、まだまだ俺も指導力不足だな」


グダグダ更新ですが本日は終了
中々上手くすすみませんね…。

今節も残りあと三分の一くらいでしょうか?もう少しお付き合い下さい。

>>283 ですよねー

ーー 北拠点 主査 ーー



端末『IT女:主査宛緊急内線,発信…営業部長』



おっ!内線が復旧したか!


主査「代わりました主査です。お疲れ様です」


端末『営業部長:挨拶はいい。質問が一つと用件が一つだ』



端末『営業部長:本店の管理課がお前の背任の疑い有りと提起している。事実か?』


主査「お言葉ですが部長。仮に背任行為を働いてて "事実です" と答えるとでも?」


端末『営業部長:クハハ!まぁそうなんだがな。一応だ、一応、答えろ』


主査「ハァ…してたらこんなに苦労してませんよ。もしやるなら絶対に露見しないようもっと上手くやります」


主査「どっかの管理課長と違ってね」


端末『営業部長:ふむ、やはり分かっていたか。で、裏は取ってあるんだろうな?』


主査「はい、技能2係長とかいうのから証言は取れてます。後でデータ送っときます」


端末『営業部長:データ転送は無理だ。良く分からんが今は暫定接続らしく長くは持たんらしい』


端末『営業部長:次に用件だ。こっちから営技を二名送る。お前の課に組み込め』


主査「それはありがたい話しですが、どうやってコッチに?」


端末『営業部長:実は河底に通信用の埋設ケーブルがあってそこから人員の往来ができるんだ。
この後すぐにそちらに向かわせるから受け入れ準備をしとけ』


主査「へぇーそんなのあったんですか?少数名ずつなら退避に使えますね」


端末『営業部長:まぁそれも今後暫くは無理だろうな…』


主査「何か問題でも?」


端末『営業部長:現在サイバー攻撃と複数部署のストライキが発生して本店は業務停止中だ。
元M町近郊、河川沿いはスト勢に抑えられた』


主査「なっこんな時期にスト!?労組は何してるんですか!?」


端末『営業部長:想像に容易いだろう…しっかり組み込まれておるよ。
今のところ労使交渉は始まってないが、最悪直接折衝もありえる状況だ』


端末『営業部長:労使協議の体で仕掛けられているから一般社員に対応させる訳にもいかん。
本店職制のみでの対応になるからそちらには手が回らん状態だ』



主査「やらしい状況ですね…了解しました、こちらはこちらで支店の掌握を進めます」


端末『営業部長:あぁ、あそこの施設は色々と問題を抱えてるからな。確実に抑えてくれ』


支店の背任も上位は織り込み済みか…

なのに何故ここまで静観していた?



端末『営業部長:あと、このことは下位者には一切口外無用だ。IT女も分かったな?』


主査「了解です」

端末『IT女:了解』


端末『営業部長:色々と業務環境が悪くて苦労を掛けるな……頼んだぞ』





.

支店落とすのには…

アバムー(ry

「そろそろワシの出番かな?」fromマッコイ商会

>>291
お前んとこの弾薬、不良品が多すぎて信用できないんだけど……。

ーー およそニ時間前 本店 営技女 ーー


「そっちは?」 「いや、見つからない」

「じゃあ俺はあっちを」ザッザッ

「了解、発見したら連絡をくれ」ザッザッ




営技女「ふぅ……」


営業部長とサーバー配線室で受けた指示を遂行する為に本店から出ようにも
社内安全巡視が厳しくて中々上手くいかない…


やらなきゃいけないタスクは山積みなのに先が思いやられるわ……。



エリ男「おい、別に社内なんだからコソコソしてないで堂々と出て行きゃいいだろ」


営技女「もぉ…アンタも少しは考えなさいよ。
偽装IDのまま巡視員に照会されたり、カメラに写ったらどうなると思う?」


エリ男「…内定業務が露見する」


営技女「そ、だからこのままやり過ごしてそっと出ていくのが一番なのよ」



とはいえ、内定業務もエビデンスがいまいちだし、混乱も治まってないし…




端末『全社員へ緊急連絡。傾聴下さい』


ん?何これ?年始社長挨拶以外で初めて聞いた



端末『労働組合より各社員へ。これより労働改善取り組みにより、48時間ストライキに入ります
各部署の組合員は労組委員の指示下に入って下さい。尚各ブロックの………』



緊急スト?このタイミングで?どっちの仕掛け?



ザワザワザワザワ。オーイストダッテー
マジデーハジメテダー。オレモー。ワシモジャ

アッチニアツマルッテヨー。リョウカーイ
ガヤガヤガヤ、バタバタ



営技女「…」エリ男「…」


シーーーーン


エリ男「…行くか」

営技女「え、えぇ」

ーー 本店地下通路 営技女 ーー


タタタッ、ズサッ。


端末『エリ男:課題無し、クリア』クイックイッ

コクン、タタタッ


誰の思惑かは知らないけどこの状況を作ってくれたことには感謝しなきゃね。


エリ男「!」バッ


営技女『どうしたの?』


端末『エリ男:チッ、一応定期巡視員は残ってやがる。こっちに向かってくる』


この角を曲がればあと少しで非常口なのに

仕方ない、もど……


ガヤガヤ、ザッザッ。ヤベー…オクレター…
オマエガモタモタ……。サッサト…


まずい、挟まれた。

どうする?取り敢えず大人しく姿を見せるか?


カチャカチャ、ピー


端末『エリ男:おい、開いたぞ』

営技女「え?」


コイツ…なにシレッとセキュリティ解除してるのよ…いつの間に特別立入申請出したの?


営技女『どうやって開けたの?』


端末『エリ男:さっき部長と別れ際にこれを借りてたの忘れてた』スッ


営技女『部長のIDじゃない。そんなのあるなら早く言いなさいよ!』


端末『エリ男:さっさと入れ、もうそこまで来てるぞ』ガチャ


プゥン、モワッ


営技女「うっ!?クサッ!」

エリ男「なんだここ?ダストシュートか?」


ガサガサ、カタカタカタカタ
グフフアイティーオンナターンデュフ


営技女「ゴミ溜めの中に何か…いる…」スチャ



SE男「デュフフフフフ、デュフ?」クルッ


不定期ですません。本日投下終了です。

C88面白いっすね、初めて知りました。

>>294
元凶の一つ制圧完了か

ーー 支店2ブロック手前 特技主任男 ーー


主任男「各自グループの引き継ぎは終わった?」


後輩女「労務管理表、業績表共に引き継ぎ完了してます、問題有りません」

モブA「同じく。問題有りません」

特技男「休業災害者のリストの更新も完了してます。システム復旧時に申請すればOKです」



主任男「よし、こっちは良いな。教官、準備は宜しいですか?」


教官「私達はOKよ、でもあそこの彼はどうするの?」チラッ



特技男「通信男!お前なんでここに!?」


通信男「動けるのに働かないなんて、そんな職務怠慢許される状況じゃないですよね」


被弾は軽微なものの精神、身体的な疲労は限界近いはず…。

いや、それを言い出したら全員一緒…か…


特技男「主任男さん…」


主任男「………」


新人女「バイタルシグナルは労務規定の基準値以内です。
………ギリギリですが」


この先は更に激務が続く。
通信男が業務破綻すれば周りの人員にも多大な影響が出る。



教官「成長のチャンスっていうのはそうそう落ちてるものじゃないわよ」


それは分かってる。



通信男「俺も連れて行って下さい!」


後輩女「感情論で貴方が決めることじゃないわ。少し静かにしてなさい」



モブA「そうかぁ?本人が行きたいって言ってるんだから連れて行けばいいんじゃない?」


後輩女「モブA…貴方まで何言い出すの」


モブA「ほら、やらない後悔より、やった後悔って良く言われてるじゃないですか。
ま、後悔じゃ済まないかもしれませんがね」






モブA「それに通信男の分、オレ達がカバーすれば良いんでしょ?
2係2班の結束、支店の奴らに見せてやりましょうよ」



主任男「なんだそら、根拠も合理性も欠片程も無いな」フゥ


だけど、ありがとうモブA。


主任男「特技男、休業申請のリスト修正」


特技男「はい!」



主任男「後輩女、タスク再配分頼むわ」ヒラヒラ


後輩女「了解しました」



通信男「じゃあ!」


教官「うん、決まりね。じゃあみんなサッサと準備してー」


「了解!」



よし、行くか。


通信男が良い顔をしてそう。

フラグブレイカーのモブAもいるし、なんとかなりそうだw

保守あげ。
ストで折衝するのか…退職あるのか、模擬弾とかなのかどうなんだろう?
>>299 最近はフラグすら立って無い気がする(笑)

>>300
>298でしっかり死亡フラグ建ててる希ガス

スレ落ち回避の定期便ですよっと。

…某年度末業界だと、上流の仕込み終盤で受注合戦か…

そろそろ2ヵ月経過する…(´・ω・`)

>>299-303 放置しててすみませんでした。
保守ありがとうございます。

ボチボチ一年経っちゃいますね…。
この内容で一年って……

エタらず終わらせます、暫し暫しお待ちを

保守作業ノシ

保線作業ならぬ保守作業ですよっと。

艦これ秋イベは諦めた!

ーー 支店へ移動中 特技男 ーー


新人女「備品チェックOKです、医療物資はあちらの班に移管しました」

新人男「ツール、端末正常稼動確認。通信男さん、リンクのチェックお願いします」


通信男「班内同期設定、チェック完了。営技さんの端末をホストに構築完了しました」


後輩女「周辺情報確認……。先方に動き無し、技能チーム移動開始を確認」



教官「営技1,2班、各員へ。2課長チームのバックアップ業務開始
各自の判断で支援業務遂行のこと」


端末『『『了解』』』


教官「さて、モブX,モブZ。準備できたかしら?」


モブX「問題有りません」スチャ
モブZ「いつでも行けます」ガチャ


モブA「おいおい、お前らいつからそんなロボットみたいになったんだ?」


さっき話を聞いたらモブAさんとモブX,Zさん達は配属はちがえど同期らしい。
ほんとに個性的な人の多い期だな。


主任男「おら、無駄口叩いてねぇでさっさと移動準備。お前はモブDとツーマンセルで殿だ」


会話もそこそこに全員が身支度を終えた。



2係2班に加え、モブDさん、教官、モブX,Zさんの総勢 11名。

主任男さん、新人男、俺
後輩女さん、通信男、新人女
教官、モブXさん、モブZさん
モブAさん、モブDさん


ここからはスリーマンセル、ツーマンセルでの業務形態を取ることになった。




主任男「俺のチームが先行する。教官、後輩女チームは水平展開。モブA,Dは最後尾で後方警戒」


技能2課長の率いる40名弱が正面から牽制、その側面を突いてこちらのグループが進行。

少数で施設内に浸入して混乱を誘発。
その隙に本体が正面から強行進捗。


主任男さんの立てた業務計画だから文句は言わないがちょっと無理があるような気がする。

従事工数がこの倍なら有効なスキームだと思うけど如何せんこの工数だと……。



端末『主任男:行くぞ新人男、特技男。
もたもたしてるとあっちのグループとのタイミングがズレる』


端末『新人男:了解です』

特技男「了解。前方異常無し、進行開始します」


端末『主任男:おし!安全に留意してゼロ災でいこう!』

端末『『『ヨシッ!』』』



まぁグズグズ悩んでも仕方ない。

目の前の業務に集中だ。



ーー T川地下 通信ケーブルダクト 営技女 ーー


SE男「ぶふー、ぶふー。ちょ、ちょっと休憩を…」


営技女「いい加減にして…さっきから時間ばっかり食って仕方ないわ」


SE男「ボクはインドア派でして、こういう業務は…」

エリ男「うるせぇ、さっさと歩け」ボカッ


SE男「ぬぷぉ!いかん、いかんですぞ暴力は!パワハラ反対!」


営技女「アンタねぇ…文句言う元気があるならとっとと前に進んで」


何の因果かこの気持ち悪いのを連れてくる事になっちゃった訳で…

臭いし、キモいし、ウルサイし、もぉ最悪。



SE男「ぬふっ、営技女タンのツンっぷりも…」ブツブツ

SE男「IT女タンを本妻として営技女タンも…」ブツブツ


ゾワッ!!


なにこの悪寒!?

SE男「…ブツブツ、…ブツブツ…」


こ、こいつの気配?

と、とにかくさっさと主査さん達と合流しなきゃ。


ピピッ

端末『ローカルネットワークを検出しました。自動接続します』


さて、もう少しで向こう岸ね。

ーー 北拠点 主査 ーー


端末『IT女:T橋付近社員反応3名検出.ID照会………リスト転送』


3名?部長の話だと2名だったはずだが…

IT女とエリ男?あぁアイツか…中途採用したって聞いたな。あと一人は…

主査「ブフッ」

SE男!?なんでこいつまで一緒に??


IT女の声が機嫌悪そうだったのはこのせいか…。

まぁ事情は合流してから聞こう。



さてと、


主査「北拠点及び仮出張所社員に告ぐ。30分後、現地点を破棄、支店進捗に移行する
各班長健康チェックとツール点検を実施。各員移動準備にかかれ」


我々もボチボチ仕事しますか。

>>310 IT女とエリ男 …誤
営技女とエリ男 …正

保守ありがとうございました!
少し余裕ができたのでやっと更新できそうです。
年内完了を目標に進捗します!

>>311
更新乙ですノシ

>>310
主任男、だから見えてる地雷を(ry
…てっきり『エビふりゃー!』で引き摺ってくるのかと思ったがw


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「支店のシステム通信、未だ復旧せず」


「ま、まずい。このままだと アレ の制御が…」


管理課長「喚くな!シーケンス6からもう一度トライ!チェックリスト再確認」


「ダメです。何者かに意図的な接続妨害を受けてます!」


管理課長「SE男はどうした!さっさとあの変人に対処させろ!」


「それが先程から呼び出してるのですが応答が…」


管理課長「グダグダ言ってないでヤツの居室を見て来い!」

「は、はい!」ダダダッ


管理課長「クソッ!役立たずどもが」イライラ


「管理モニターのみ復旧!制御系は依然接続不可」



管理課長「まずい…あちらに何て申し開きをすれば……」



管理課長「何見てるんだバカどもが!ボーッとしてないで手を動かせ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーー 支店手前住宅密集地 後輩女 ーー


端末『2課長:こちらAgr。支店との交錯範囲に入った。折衝体勢に入る』


端末『主任男:了解、こちらも予定位置です。お気を付けて』


端末『2課長:ありがとう。お互いの無事を祈る』



支店が目視できる位置まで来た。

こちらのグループは教官達の端末による効果で所在は隠蔽できているはず。


後は折衝開始の混乱を待って裏口からの進入を試みる



……………タタ……カカカ………

…タタ…ターン…カカカ……ドルルル……カカ……



遠くから進捗音が聞こえ始めた。


後輩女「周辺警戒ヨシ。光学での先方認識無し」

端末『教官:周辺反応クリア。行けるわよ』



端末『主任男:よし、行くぞ。進入開始』

端末『特技男/新人男:了解』タタタッ



新人男がヘマしなきゃ良いけど。



後輩女「移動開始。まず二つ向こうの民家、その後もタスクに従って」

端末『通信男/新人女:了解』


視認目標をマークし共有タスクに送る。

後ろの二人の緊張が背中越しに伝わってくる。


端末『教官:移動開始』



……タタタ…カカカ………ドルルル……タタン…




ーー T橋付近 営技女 ーー


営技女「ふぅ…到着っと」

SE男「ぶはー、ぶひぃ」バタッ

エリ男「こら、こんな所で寝るな」グイッ



なんだかんだでやっとG県側ね。

ピピッ

端末『技術4係長:こちら技術課だ。念のためチェックだけさせてくれ』


土手の上に人影が四つ。全員がこちらにツールを向けている。


営技女「了解です。そちらに上がります」


両手を上げて土手を登る。

同僚とはいえこの環境だし、賢明な処置ね。




技術4係長「よし、オッケーだ。無礼な歓迎ですまなかったな」


営技女「いえ、問題ありません。早速ですが主査さんに着任の報告をしたいのですが」


技術4係長「構わんよ、内線は使えるからまずは連絡してくれ」



営技女「はい。主査さん、取れますか?営技女他2名着任しました」


端末『主査:おぅいらっしゃい、歓迎するよ。丁度そちらにIT女がAFVで向かっている。
屋根にでも乗っかって一緒にきてくれ』


営技女「了解」

SE男「ア、IT女タン、と、いっいっ一緒、、に!ブヒィ!」

エリ男「黙れブタ」


技術4係長「なぁ一つ聞いていいか?」

営技女「はい?」


技術4係長「そのブ…いや、その社員は一体……」


営技女「あ、これですか?行き掛かり上仕方なくというか、止むを得ずというか」

エリ男「邪魔臭いが社員だから始末もできないので連れてきただけだ。
仲間だなど思わないでくれ、心外だ」


営技女「目上の係長さんに何てクチのきき方するの!ったく、すみません礼儀が無くて…」


4係長さんもそれ以上は突っ込みも無く、ダクトの封鎖作業をしに下へ降りて行った。


それにしてもコイツどうしよう…。

………うん、主査さんにお任せしよう。




端末『IT女:移動開始,到着予定…4分後』


技術4係長「よーし来るぞー。モタモタしてられないからタッチアンドゴーになる
各自、搭乗準備を万端にな!」


4係長さんの檄が飛ぶ。緊張が高まる。


AFVの移動を示すフリップをじっと見守る。



SE男「ぶふー、ぷぴぃ」ハァハァ


……先方より コレ の方が危険な気がする…。



端末『IT女:! 後方動体検知.機動車 10』


!?タイミング悪すぎ、移動中の後方対応だと流石のAFVも進捗が苦しいはず。


端末『IT女:相対速度分析.接触…7分40秒後』


私たちが乗るための減速停止を加味するとここへの到着直後に追いつかれる。

しかも定員が増えれば速度も落ちる。


…まずい状況ね…。


営技女「どうしますか?ここで進捗対応しますか?」

技術4係長「…微妙だな…主査指示下さい」


端末『主査:いや、相手は10台だ。そこの人員だと無理だろう。………。
車上対応しつつここまで逃げ切れ、すぐに工機男を向かわせる』


端末『IT女:了解』

技術4係長「了解しました」



遠くにAFVらしき車影が見える。

追跡車両はまだ見えない。


着任早々ハードな現場ね…。

ーー 北拠点 主査 ーー


技術1係長「仮出張所、動体検知に感有り。先方一般進捗員来客、数…え?」


主査「どうした?早く報告しろ」


ピピッ

端末『先方情報を更新しました』


技術1係長「お、お客様、140名様来店!」


んな!?ここでこの規模の工数を投入だと!?


技術1係長「進行速度分析…速度 6kph、熱源、高速動体無し!…徒歩進捗と推察!」



さっきの機動車 10台は露払いか…ちっ、こっちの情報漏れてんな。


高速機動車とAFVの距離も画面上ではもうほぼゼロだ、このままじゃマズい。



主査「あっちの狙いはAFVと本グループの分断だ!
各班長、合流後の業務再編成をASAP,プライオリティSで実行
工機男ぉ!電源使い切っていい!AFVへのフォロー特急で頼むぞ!」


端末『工機男:承知。P-EX緊急稼働完了。現場へ急行する』


ヒュイーーン、フォンフォンフォンフォン



端末『営技女:あー!待った待った!その出動待ったぁ!』


端末『工機男:ぬ?』フォンフォン…パシュー

主査「何言ってるんだ営技女、そんな場合じゃないだろうが!?
工機男、スタンバイを解くな」


端末『営技女:えーと、それが何とも言い表し難い状況でして…』


主査「正確に報告しろ。一瞬の判断が命取りだぞ」



いかん、俺が落ち着け。まず話しを聴こう。



主査「…うん、営技女、急かして悪かった。そちらで対応が可能な理由を教えてくれ」

ーー T橋付近 ちょっと前 営技女 ーー


端末『IT女:停車 60秒前.停車時間 75秒間.緊急乗車要請』


技術4係長「了解しました、準備は完了しています。
お前ら!1秒たりとも無駄にするな、急げ!」



眼前に迫るAFV、その後ろには先方の機動車がはっきりと見えている。


キラッ


エリ男「進捗来るぞ!伏せろ!」


SE男「ブヒ?」

エリ男「頭下げろブタ!」ゴンッ


ダラララララ…


SE男「のわわわわわ。あ、悪霊退散!悪霊退散!」ガタブル


くっ、これじゃ立ち上がることさえ…


チュインチュンチュンチュン


技術4係長「RPG!進捗!進捗!AFVに寄るんだ!」


AFVが射線を遮り体勢を立て直す。

カカカカ、カカカ、カカカカ

窓から身を乗り出す複数の先方社員を進捗しつつAFVへと駆け寄る。


端末『IT女:後方アブソーバー出力全開.主砲回頭.牽制進捗開始』

ズン、ズズン。パゥ、パゥ、ズガッ


端末『IT女:乗車開始.発車55秒前』


技術4係長「しがみついてでも何でも良い!とにかく乗車ぁ!」カカカカ


端末『IT女:発車 5秒前,2,1発車.発動機出力全開,各員体勢拘束』


営技女「まっ…て…!4係長さんが!」



端末『IT女:……。』


端末『技術4係長:構わない、行って下さい。私はここで居残ります』カカカカカカ


営技女「そんな…じゃあ私も!」

エリ男「……」グイッ


営技女「何するのよ!」

エリ男「あの人の気持ちを無駄にするな。先につなげるぞ」フルフル



端末『技術4係長:皆さん、お疲れ様でした。では、お先に失礼します』



営技女「お疲れ…様…でした…」



端末『技術4係長:よっしゃー!掛かってこいやぁ!TEAの技術者魂見せてやるぜぇ!!!』



カカカカ、ズン、ズズン、ダラララララ…

カカカカ……ダララ…




技術4係長さんの姿が小さくなっていく…





端末『技術4係長さんの退職届けを受理しました』



ズン、ズガン




ーー AFV屋根の上 営技女 ーー


端末『IT女:先方機動車 8輌 速度低下,接触予測…2分20秒後』


北拠点からの支援範囲にギリギリ飛び込めるかどうか…際どい距離。


技術4係長さんの稼いでくれた時間のお陰で光明が見えてきた。


エリ男「マズいな」ボソ


進行方向に複数の障害物、先方車両への足止めが裏目に出た…


端末『IT女:旋回走行開始.各員体勢拘束.耐衝撃準備』


車体も大きく旋回性能の低いAFVは先方の機動車に対して速度減少が大きい。



技術4A「後方、機動車を視認、進捗準備!
お前ら、係長の仕事を無駄にするなよ!」ジャキッ


技術4係「「「おう!!」」」


SE男「フゴ、ウップ。ゆ、揺れが…グプゥ」


ゴンッ、グラッ


安定しないこの足場だと正直成果は望めない…


営技女「どうすれば…」


SE男「こ、こ、ここは拙者に任せるでござ…ウップ
エリ男氏、拙者の エクスカリバー を寄越すので…グェ」


エリ男「あ?これのことか?」


エリ男がバックからラップトップを出す。
SE男がどうしてもと言って持ってきた物だ。


営技女「何する気?アンタのことなんか信用できる訳…」

SE男「ぼ、ぼ、ボクがIT女タンのピンチを救う勇者ナリよ!早くそれを渡すナリ!」


エリ男「わ、分かった。但しおかしな行動をしたら…」





ガバッ、パカッ。フォン…パキポキ、コキコキ

営技女「な、何が始まるんです?」


SE男「フゥゥゥ…」カッ!

SE男「火と水と…風の精霊達よ……」カタカタカタカタカタ
SE男「封じられし…て冥界の七つの門…七つの鍵…」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ


ピピッ

なに?端末に情報中継の表示?

SE男「失礼、ちょっと端末の通信出力をお借りするでゴザル」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ


え?なにコレ?先方の車両制御システムのプロトコル?

『root権限確認.システム解放』


技術4B「先方の進捗体勢確認!来ます!」

ダラララララ


営技女「牽制開始!少しでも時間を稼いで下さい!」カカカカ、カシュン

この策が上手くいけば何とかなる。

ダラララララ、ピュン、チュン、ヒュバ


SE男「痛ぅ…ぐぅ鎮まれ……開け邪鬼…」タラー、カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ


端末『主査:あっちの狙いはAFVと本グループの分断だ!
各班長、合流後の業務再編成をASAP,プライオリティSで実行
工機男ぉ!電源使い切っていい!AFVへのフォロー特急で頼むぞ!』


端末『車両管制制御システム展開.地域,車体ナンバーを指定して下さい』


女「あー!待った待った!その出動待ったぁ!」

いま支援が来ても無駄になる


気持ち悪いけど今はコイツを信じるしか無い


端末『主査:何言ってるんだ営技女、そんな場合じゃないだろうが!?
工機男、スタンバイを解くな』


SE男「我が身の中に眠りし古の魔神よ。この命によりその封印を解き顕現せよ!」カタカタカタカタカタ


端末『車両管制権限を取得しました,リモートパイロットON.操作命令待機』


SE男「名は吹雪!その身は剣!貫け!エタァーナルフォォースブリザードぉ!!!」タンッッッ!!


営技女「えーと、それが何とも言い表し難い状況でして…」

端末『主査:正確に報告しろ。一瞬の判断が命取りだぞ』


ガシャン!ズガッ!ボンッ
ゴシャ!バキャ!ボンッ!ボンッ!ゴゥ


端末『主査:…うん、営技女、急かして悪かった。そちらで対応が可能な理由を教えてくれ』

2日連続で寝落ちてました…
本日の投下完了。

祝(えない)一周年!
ホントにすみません。

おつかれー
でもキリの良いところまで欲しいぃー

ーー 支店外縁 主任男 ーー


端末『特技男:周辺、動体及び社員反応無し。監視カメラダミープログラム注入』


端末『特技男:有視界上課題無し。席空きと判断します』


支店在籍社員は一般だけのはずだから、先方のステルスだけ警戒しとけば大丈夫かな。



主任男「了解、敷地内進入」タタッ


端末『教官:遅ればせながらも支店の安全巡視と外回りのローテ表よ
ま、配備変わってるだろうから余り参考にはならないかもだけど』ピピッ


動線と死角まで入った丁寧なマップ付きの業務表だな…内定作業が徹底してたのが良く分かる。



主任男「新人男、そのまま行くと見切れる動線だ。右に2m修正」

端末『新人男:了解です』


タタタッ、スッ、クイクイ


主任男「建物外縁に取り付いた、これより内部に訪問。各チーム状況どうか?」


端末『後輩女:Bチーム問題無し、敷地内に進入する』

端末『教官:Cチーム問題なしよ、敷地外縁沿いに移動開始』

端末『モブA:Dチーム問題無し、フェンスまで進行する』


主任男「教官、もう1ルートの確保お願いします。一ヶ所集中だとリスクが高過ぎるので」


端末『教官:了解、監視・アラーム解除。Dチーム着いてきて』

端末『モブA:了解』



おし、こっからが本番だ。

妙に静かなのは気になるところだが、鬼が出るか蛇が出るか。


時間掛けられないし、工数無いに等しいし、こうなりゃ伸るか反るかだな。

ーー 支店事務棟傍 特技男 ーー


静かだな…。

いくら2課長さん達のアポ無し訪問の最中とはいえ人がいなさ過ぎる…。


端末『主任男:特技男ボッとしてんな、建物内部にお邪魔するぞ。
教官、セキュリティカットお願いします』


端末『教官:了解、ちょっと待ってね。………解除完了。空いてるIDに偽装したわ。
そのまま扉から入ってちょうだい』


手際が良いな、突発業務とは思えない課題形成速度だ。


特技男「内部進入します」ピッ、ガチャ


タタッ、タタッ。


端末『新人男:クリア、課題確認できません』

特技男「1F廊下、進行します」タタッ



……タタン…タタタタ…カカカカ…ズズン……


冷たく静寂に包まれた空気の通路を進む。

遠くから聞こえてくる進捗音が彼方グループの仕事振りを伝えくれる。



端末『主任男:Aグループ進行、後のグループも追随してくれ』


端末『『『了解』』』


ここからは、即断即決の作業が続く。

集中だ。課題を見落とすなよ。



ーー 支店建物傍 通信男 ーー


教官の仕事振り、見事ですね。なんて美しい…。



通信男「ハッ、いかん。何を考えてるんだ」フルフル


後輩女「なにブツブツ言ってんの通信男?」


通信男「いえ、何でもありません」スチャ、クイッ



後輩女「これより別館傍まで進行します、Cグループ周辺警戒お願いします」


端末『教官/モブA:了解』



端末『後輩女:口頭連絡封鎖、無音通信に切り替え。さ、行くよ』


端末『新人女:了解っす』

通信男「了解です」



進入経路確認、周辺課題確認。共に問題無し。

営技さんの情報処理技能により班内各員の所在は把握できている。


主任男さん達は約20m先行中か…。

支援、後工程の僕らは距離を保ちつつ追随、と。



端末『主任男:こちら周囲に課題ゼロ。ちょっとおかしいなこの業務環境…』


端末『教官:あら、何もないなら越したことないじゃない。2課長さん達が良い仕事してるのよ』



楽観的に見ればそうとも言えるが…。


端末『主任男:まぁ悩んで消極的になり過ぎても仕方無いか。このまま二階へアプローチする』


端末『後輩女:了解、一階で待機します』


端末『後輩女:二人とも周囲警戒を厳に。ちょっとしたことも見落とさないでね』


端末『新人女:うっす』スチャ

通信男「承知しました、観測精度上げます」


窓の外が俄かにオレンジ色に染まってきた。

もうじき日も暮れる。




ーー 支店二号館階段 1F→2F 主任男 ーー


上の踊り場から特技男が手招きをする。
どうやらこの先にも課題は無いようだ。

新人男が階段を上がるのを後ろから見守る。


振り向くと廊下の端の方に後輩女達が見える。


余りの何も無さに緊張が緩んでしまいそうなシチュエーションだ。



主任男「二階へ進行する。指示するまで一階の定置確認を頼む」


端末『後輩女:了解です。Bグループ散開、各自指示あるまで移動しないでね』


廊下の各分岐点に三人がそれぞれ着くのを確認して階段を上る。


目標は4階の管制ルームとその掌握だ。

労務システム、応接システムを抑え、支店内、支店社員を管理下に置く。


OAとツールさえ抑えられればこの彼我比でも業務完遂できるはず…。



直接進捗で支店社員を処理しても良いんだが、如何せん人数が多いのでツラい。

加えて、若しかしたら支店社員達は上司の背任をしらずに業務と思い従事している可能性もある。


損失防止を考えれば多少のリスクを背負ってもなるべく穏便にコトを済ませたい。


踊り場から上を警戒する特技男の背後を回り二階の壁へと背中を着ける。


周囲に課題は無……!!


主任男「二階廊下に社員3名確認、音に注意しろ」


……おかしい。どう見てもウチの社員なのに端末に反応が無い。端末も未装着だし…。

は?社員IDどころかバイタルシグナルさえ検知できてないぞ、どういうことだ?


???「 」ユラユラ

スチャ


ツールを構え、フラついている社員の頭部に狙いを定める。

主任男「サブモニター、光学拡大。3名マルチ表示」


主任男「特技男、新人男、上に上がれ。ここは俺が見ておく」

端末『特技男/新人男:了解』





端末『教官:二号館北通路から建物内進入、課題確認できず』


主任男「了解、指示するまで教官は一階をモブAは外周の確保をよろしく」


主任男「後輩女、廊下対面方向に教官を確認したら階段まで移動。俺とスイッチ」


端末『『『了解』』』



???「 」フラフラ


3名の後頭部を眺めながら後輩女を待つ。


しかしこの社員達、どうにも様子がおかしい。

端末も着けて無いし足元もフラついている。

傷病休暇中の社員なのか?

だけどツールは持ってるな…社員認識無しで使えるのかあれ?



気付かれない限りは進捗するつもりは無いができれば同僚との折衝はしたく無いな…。


嫌な感じだ。良くない空気だ…。




本日の投下終了。

あけおめです。
今年もこのペースじゃ一体いつ完結するのやら……。

年度内を目標に進捗します。
あと少しお付き合い下さい。

乙!
まさかの哲学ゾンビ系……?

ーー 北拠点 主査 ーー


技術1係長「先方連絡車信号途絶を確認。AFV到着まで2分30秒」


主査「よーし、AFVが着いたらそのままここから出発、業務拠点を支店に移す!
一般連絡車、準備できてるか?」


技術1特操「物資積み込み完了、乗車待ちです」



主査「1係長、先方の所在は?」


技術1係長「約15分の位置に140名、その後ろ約2kmに180名。
ったくどこから湧いてきたんだこんな数…」


広域表示の端を赤いフリップが埋め尽くしている。

ここの人数で業務形成するのはやっぱ不可能だな…


追い立てられて仕事をするのは好きじゃ無いが仕方ない。



主査「IT女、AFVの状態と燃料は?まだ進捗できるか?」


端末『IT女:燃料,装甲問題無.主砲弾残数少,その他補給品枯渇状態』


主査「上等上等、そいつが動いてるだけで課員のモチベーションが上がる。温存を心掛けろ」


端末『技術1B:AFVを光学で確認。速度確認、到着まで約1分』



主査「技術課、徒歩にて進行開始。技能課は連絡車に乗車開始。残留物無いように各班長はチェック」

主査「工機班、台車の牽引準備できてるか?」


端末『工機男:牽引、積み込み完了。班員搭乗確認、アイドルにて待機中』


よし、万端とは言えないが準備はできた。



主査「みんな、動きながらで良い。よく聞いてくれ」


技術1係長「全員傾聴!」


主査「これより支店への進捗業務を開始する。課題払拭は困難を極めることが予想される…」


主査「だが、ここが踏ん張りどころだ!ここまで良く頑張ってくれた。今節最後の仕上げだ!」



主査「ゼロ災に留意し、安全作業で行こう!!」


「「『「『「「ヨシッッッ!!!」」』」』」」

単発で済みません。
取り敢えずで投下。。。

>>330
私のクオリアはもうございません。
会社との相対認識でのみの存在になっています

保守業務

保守業務遂行中

保守業務

更新できてなくてすみません。
年度内目標でしたが…。

>>336
31日までは年度内だよ、ブラザー。

ほっしゅほっしゅ

保守業務遂行中

てs

0523

相も変わらず更新できず…しかしエタらせたくない…。
書く時間を何とか捻出せねば

保守業務…

センターに補充物資送付要請

ーーーーーーーーーーーーーーーー

ダララララララララ、チュンチュンチュン


技能21A「ここまで手厚い応対だと流石に進めませんね」カシュン、カシュン


2課長「うむ、なるべく相互に労災を出さずにとなると中々に難儀だな…」カシュン


ドルルルル、カカカカ、カカカカ


ウヘーアブネー。オーイソッチノケンセイ…



端末『営技2A:南側道路から西進して注意を引きます、その隙に前に出て下さい』


2課長「了解した、助かる」


ドルルルルルル、バシュバシュ


端末『技能21Fさんの退職…』

2課長「くっ!4班!!安全確認が甘いぞ!繁忙期ほど落ち着いて安全作業に徹しろ!」


ウェイ。ウース。オイ ソッチモテ。
カクジコエガケシッカリー。


カカカカ、カシュン、カシュン


2課長「もうじき日没だ、彼方も視界が取りにくくなってるはずだ!自分だったら何をされたら嫌か
相手の立場に立って折衝に臨め、気を引き締めろ!ここが踏ん張りどころだ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

おお更新か良かった
これからも期待

ーーーーーーーーーーーーーーー


管理課長「まだシステムは復旧しないのか!!どうなってる!」


「管理デバイスへの接続トライ……ダメです、反応しません…」


「各個体ステータス確認、覚醒度6ポイント上昇!起動開始閾値まであと12ポイント」


管理課長「くっ!このままでは無制御のまま アレ が現場に…」


ガチャッ、バタン


「SE男さんの居室に行きましたが姿が見当たりません…。行き先板にも何も書いてなく…」


管理課長「チッあのブタめが!呼び出しを続けろ!」

「は、はい」


管理課長「ええい!仕方ない支店へ連絡して直接システム管理する、回線を開け!」


ーーーーーーーーーーーーーーー

ーー 支店二号館 階段 後輩女 ーー


端末『主任男:後輩女、廊下対面方向に教官を確認したら階段まで移動。俺とスイッチ』


後輩女「了解。新人女、階段下まで移動。通信男、現位置で待機。新人女が二階に上がったら階段下へ移動ね」


端末『新人女/通信男:了解』



タッタッタッタッ


主任男さんと視覚共有している画面には3名の社員の後ろ姿が映されている。

何だろうこの得体の知れない嫌悪感。画面を見るだけで何かがこみ上げてくるような感覚。


後輩女『はい』トンッ


声を掛け主任男さんの肩を軽く叩く。
こちらに一瞥もせずスルスルと音もなく階段を登っていく。



端末『特技男:4F到着。視認目標無し』

端末『主任男:3F同じく』


端末『新人女:指定位置に移動完了、待機中』

端末『通信男:指定位置で待機中』



端末『教官:敷地内に入ったわ。Bルート確保』

端末『モブA:両ルート視認オッケー。異常無し』



支店内に動きは無い。不確定なのはこの目の前の不明社員3名のみ。

それ以外は今のところ順調にタスクが進行できている。



所属不明「」フラフラ


端末『新人女:はい』トンッ


肩を叩かれ階段を上る。

まずは管制室の掌握が先決、そっちに集中しよう。


後輩女『通信男は二階の所属不明と階下からの課題を定点確認。頼んだわよ』


端末『通信男:了解』

ーー 支店二号館 4F 主任男 ーー


端末『新人女:4F到着、最後尾についてます』


主任男『了解、通信男以外揃ったな。じゃあ行くよー』



管制室があるのは本館だからこの先の連絡通路を通って向こうに渡る必要がある。

少し距離があるけど現在の把握状況ではまぁ問題無さそうかな。


タタタッ

支店社員A「っ!カフッ!」トス

支店社員B「どーした?居眠りでも…グブッ!」ヒュパ


端末『特技男/新人男:クリア』


タタタッ


主任男『これで定時報告までのタイムリミットが設定されたよー。ここからは時間との勝負ね
各自自身のタスク見直してー、抜け漏れ、手戻り無いようにしっかりね』


さっきの社員達からの定時報告が途切れたら異常が検知されて店内のシフトが厚くなる。

社規通りであれば次の報告は5分後、それまでに何としてでも


主任男『!』バシュ、ヒュパ

支店社員C「んグッ!」


主任男『クリア』


タタタッ


主任男『教官、二号館内部に進行願います。通信男と連携してルート確保を
モブA,Dは現在位置で固定、建物内部の異常にも目を光らせろ』


端末『教官:…了解、中に向かうわ』

端末『モブA:了解、任せとけ』


タタタッ


あと2区画、まだ何も起こるなよ…。



牛歩ながらにチョビチョビ進行。目標エタらせない。
>>345ありがとうございます!頑張らせて頂きます!

シリアス途中だとレス挟みにくいけど見てるよ

ーー 連絡通路 本館 特技男 ーー


タタッヒュパ


特技男『クリア』


支店背任の疑いとはいえ社員を進捗していくのは正直嫌なもんだ…。


もし何も知らずに上司の指示に従って業務に従事してるだけだとしたらと考えると…。



端末『主任男:通路突き当たりを右。死角に注意』


端末『後輩女/新人女/新人男:了解』

特技男『了解』



こちらはステルス作用中だからローカル相互認証相手にしか認識されない。

支店社員は端末に表示されるんだが、ちょっとおかしいのはチョロチョロ不認識の社員が混ざっている。


何かの隠蔽処理がされてるのか、それとも…



それもあって先頭で角を曲がるのは中々に危険な役割であり重要な役割でもある。


特技男『通路確認、クリ…!!!』


特技男『距離4m、認識無し社員 5名。各自対応願います』


クッ!言ってるそばからかよ!


端末『主任男:特技男、手前1人。後輩女、一番奥1人。新人女、新人男 手前2人目』


端末『主任男:3,4人目は俺が処理す……』

端末『主任男:る!!!っえ!技術3係長さん!?』



特技男「なっ!?」

後輩女「他の4人も技術課員の方です!」

新人女「え?あ?ほえ?どーすれば?」


主任男「進捗中止!!!!!」ザザーッピタッ



1人目の手前で主任男さんがギリギリ止まった。

俺のナイフも手を離れる前に何とか止められた。




危ない、技術課同士の誤進捗とか笑えな…


技術3A「 」スラッ、ヒュッ


主任男「っぶな!何するんで…っとわ!」タラー


技術2D/3C/4B「 」スラッ、ダダッ


技術3係長「 」ヒュバッ



な、な、な、何だ!?


主任男「各自、回避行動徹底!ちょ、ちょっと!3係長さん!」


後輩女「っと!皆さん何か変です!どうすれば!?」

新人女「わっ!キャッ!痛っ!」シュバッ


新人男「グッ!主任男さん!早く指示下さい!」


完全にこちらを認識して進捗しにきてる。ナイフの軌道も確実に急所を狙ってきている。


かわし続けるのは無理…ヒュパ、シュ

ーー 支店二号館 2F 通信男 ーー


端末『主任男:各自、回避行動徹底!ちょ、ちょっと!3係長さん!』


3係長さん?無事だったのか?何故ここに?何で主任男さんと折衝…?



端末『主任男:各自、退職させないように制圧!とり抑え…クッ!』


一体何が起きているのか音声だけだと理解できない


僕の職位では視覚共有も使えないし…



教官「ついに自課員に鉢合っちゃったわね…」ボソッ


通信男「!」



教官とモブX,Zさんが真後ろに立っている。音も気配もしなかった…いつ間に?


通信男「……ついに?」



主任男さん達に何が起きてるか理解している?この状況を予測していた?


通信男「あ、あの。一体何が…」ボソ


教官「しぃー」スッ


口に指を当て制される。…顔が近い。



端末『教官:あっちの事は気にしなくていいわ。自業務に集中しなさい』


気にするなと言われとも無理がある。だけど確かに人の事を気にしているほど僕にも余裕は無い。



通信男『…もしかしてですが、あそこの3名も技術課…むぐっ』


端末『教官:だから、しぃー』スッ


端末『教官:モブX、モブZ、そこの3名進捗。くれぐれも静かにね』


端末『モブX,Z:了解』フォン



光学迷彩を作動させた2人の姿が消える。

端末のフリップが廊下をフラつく3名に近づく



端末『モブX,Z:クリア』ゴトッゴトッ



混乱した頭でも廊下に横たわる3つのモノに何が起きたのかは理解ができた…。

投下終了。
>>350 サボり野郎に支援ありがとうございます。
なるべく間隔開けずに投下したいのですが中々捗りません…

ーー 管制室1ブロック手前 後輩女 ーー


ヒュッ、シュッ、ピシュ


後輩女「っ痛」ガシッ


ナイフが突き出され顔を掠める。

すかさず伸び切った腕を掴み懐に入る。


後輩女「んっしょっと!」ヒュン、バン!


後輩女「制圧!」ヒョイヒョイ



投げ飛ばし倒した社員の腕を捻じ上げ、結束バンドで後手に拘束する。


特技男「制圧!」


特技男も一人組み伏せて拘束が完了したみたい

あとは…


技術3C「 」ヒュン、ヒュン、ビュッ

新人女「あわわ」バタバタ


技術4B「 」シュッ、ヒュッ

新人男「チッ、くそ」


やっぱり新人2人が拘束するのは無理そうね…。

元々の実務経験も違うし当たり前か。


後輩女「特技男、新人男のフォローお願い」

私は新人女のフォローっと



主任男「うおっ!っと」

技術3係長「 」ヒュンヒュンヒュン、スパッ


係長相手だけに主任男さんも進捗に難航してる。



後輩女「よいしょっ」ガッ

後輩女「新人女今よ、拘束して」


新人女「ハイっす!」チキチキ

特技男「制圧!」


特技男と新人男もオッケーね。


後輩女「拘束もう一つずつ念押しで追加。足もキッチリ拘束して」



新人女「完了っす」


新人男「手足二重拘束しました」


よし、これで主任男さんのフォローに…



技術3係長「 」ヒュンヒュンヒュンヒュン


主任男「っと!はっ!ほっ!」


入れないなこれ…。動き速すぎるし間接進捗しようにも2人が近すぎるし…。



主任男「よっと!後輩女、先に行って管制室制圧しろ!このままじゃ追加工数が来る!」


後輩女「主任男さんは大丈夫ですか?」


主任男「おっと!大丈夫、ミスらないよ。いざとなったら…」



後輩女「了解です。ここは主任男さんに任せて管制室行くわよ、ツール確認」


「「「問題無し、進捗準備完了」」」



視界の端に映る主任男さんがちょっと気になる…



後輩女「今節の中でもプライオリティ高い課題よ、確実作業でいきましょう」



「「「よしっ」」」

投下終了。
しまった…技術4Bが2箇所で被った…。
適当に脳内修正お願いします

この展開はドキドキする

ーー 北拠点から移動中 主査 ーー


営技女「営業技術 2名着任しました、業務指示書の確認お願いします」ピピッ



主査「お疲れ様、ほい、受領っと。で、来て早々で悪いんだがそろそろ現場に着いちゃうのね
ツールの準備とか補給とかデータリンクとかとかとか、チャチャッとよろしくね」



営技女「AFVの上でIT女さん経由でリンクは完了してます。備品もさっき受け取りました」


エリ男「予備弾倉の支給が少ない。技能社員に渡す分がある位なら俺に回してもらいたいんだがな」フン


営技女「このバカ!主査さんに何てクチきくの!」ポカッ


エリ男「っつ!何するんだ?事実だ。進捗効率考えても俺が使った…」

技能課員「…」ギロッ


営技女「っっ!!」ボカッ


エリ男「気安く頭を叩くなバカ女」


営技女「バカ女ぁ!?アンタ上司に向かって…」



主査「まぁまぁ、二人とも落ち着いて。コッチも庶務課がいないから台所事情カツカツでね。
みんなで上手くリソース活用するしかないんだ、すまない」ペコッ


営技女「いえ、トンデモない。失礼なヤツで申し訳ありません」グイッ

エリ男「やめろ、掴むな」チッ


主査「ははっ、まぁ宜しく頼むよ」ヤレヤレ



端末『特操員:主査、この先3分後、道幅が狭くなり支店への最短ルート取れません。迂回しますか?』


さて、分かってたことだけど、どうしたもんかな…


後方の大折衝団は……約20分の距離ってとこか…


迂回路使うと徒歩進行の技術課員と離れるしなー

かといってここから徒歩に切り替えると到着遅れるし人員配置の密度薄くなるしなー。


主査「ウーン…。IT女どう思う?」


端末『IT女:徒歩,車両最適ルート検索.ルート提示,迂回推奨』ピピッ


ふーん、徒歩組は主任男の使ったルートを活用してショートカット、車両は北側回りか…。


どっちにしろ車両側が若干先行するな…。

徒歩組が孤立気味になるか…



営技女「なるほど、技術課員は技能2課長さんのグループに合流させて車両は裏手から進入か…
それならいっそ、こんな手はどうでしょう?」ピピッ


ほぉ支店北側を通って更に西側まで突っ込むか…。

確かにこれなら2課長さん側と二側面進捗ができるな…。


しかし積極的な課題形成する娘だな。いやー若さって素晴らしい。



主査「うーし、営技女案採用。特操員、ルートしっかり確認して。車内全員、周辺確認を厳に。
未整理課題がまだまだあるかも地域だ。よーく確認して、何かあったら報連相よろしくねー」


営技女「え?採用ですか?ありがとうございます」


端末『特操員:了解』

端末『IT女:了解』

ウェーイ。ヨクミロー。ソコーネテンナー。



主査「工機男、いつでも突発課題に対応できるように準備。いざとなったら頼む」


端末『工機男:承知』



主査「技術1係長、取れる?ってことで畑ん中ショートカットして2課長さんに合流。
合流後の指示は2課長さんに貰って」


端末『技術1係長:了解しました』



うん、何とか業務遂行できる体にはなったかな?


イリーガルな課題が起きなきゃいーんだけどなー。



端末『特操員:迂回ルートへ変針します。曲がり角がキツイので少し揺れます、ご注意下さい。
お立ちの方は、お近くの手すり、つり革にお掴まり下さい』


投下終了。
>>358 支援あざます。
なるべく更新間隔開かないようにチョコチョコ進捗します

>>360
工機漢の折衝が見れるのか…

ーーーーーーーーーーーーーーー


管理課長「特殊社員育成施設を稼働停止だ。内容物も破壊措置しろ」


支店管理『え?あ、はい。しかし宜しいので?』


管理課長「つべこべ言わずに対応しろ!貴様と議論している暇は無い!」


「起動閾値まであと2ポイント、上昇速度上がり続けてます。起動までの開始予測時間……およそ10分」


管理課長「さっさと止めろ!…ただ、サンプルゼロとサンプル6については停止後移動させる。
コーディネーターを手配するから引き渡せ」



支店管理『了解しました。ですが、あの施設の管制は独立してるのでここからだと対応できま…」

管理課長「それなら早く動け!口を動かす前に人を動かせ無能が!!」ダンッ


支店管理『りょ、了解致しました』




「技能課が支店南側に到着、折衝開始しました」


「技術課が移動開始、二手に分かれて支店に向かっています。AFVも健在の模様」


「先方技能課が仮拠点2つを抑えました。G県側の拠点がゼロになりました」


「労使交渉が開始されました。本店職制代表は営業部長と人事参与のようです」


「管理課長、3番に外線が入ってます」


「SE男さん依然行き先不明。ったく豚探ししてる場合じゃないのに…」


「応接システムに異常検知……」


「G県との連絡ルーターに通信障害………」


「衛星管理システムに一部障害発生…………」


「ツール管制システムのアクセス権限が…………」



管理課長「どうなってるんだ一体!各自状況確認徹底、正確に事態を把握しろ」ガチャ

管理課長「あっはい、お世話になります。今の状況は……」


ーーーーーーーーーーーーーーー

ーー 支店二号館2F 通信男 ーー


端末『モブX:クリア。次目標確認、進捗開始』


端末『モブZ:認識済み残目標 6名、タスク割り振り。業務予定表提出します』


教官「はい、予定表承認。気をつけてね」


端末『モブX/Z:了解』フォン



通信男「あ、あの。一体どこへ?」


教官「んー」スタスタ


通信男「主任男さんの業務タスクからも外れますし…」


教官「んー」スタスタ


端末『モブX/Z:タスククリア。残課題、追加工数への警戒に移行します』



教官「はい、ありがと」ピッピッピッ


通信男「あ、あのー…」



教官「こちら教官です、取れますか?現在目標施設へ移動中。複数課題発生ありましたが問題無しです」



どこに報告?目標施設?


通信男「主任男さんへの報告とかって…?」


教官「んー」スタスタ


端末『後輩女:課題クリア。管制室前に到着。かあさ…教官、管制室のセキュリティ解除お願いします』


教官「はいはい、ちょっと待ってね」ピッピッ


教官「はいどうぞ、気を付けてね後輩女ちゃん」スタスタ


端末『後輩女:ありがとうございます。みんな入室のタイミングが一番危険だから集中して。
行くわよ、いちにの、さん!』


後輩女さんたちが管制室の掌握に入った。

これでほぼほぼ予定は完了か。


通信男「重点課題も進行してきましたし、そろそろ主任男さんの方と…」


教官「うん、そうね。そろそろいいかしら?」スチャ

通信男「え?」

パシュ

時間早いけど投下終了。
>>362 支援あざます。さてどうなることやら…
(まだ考え中とは言えない…)

乙~
wwktk

ちょ、まさかの教官が敵側とか洒落になってないw

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira113880.jpg

>>366 >>367 支援ありがとうございます。
最後をどうまとめるか悩み中なので少し間が空くかもです。
相変わらずの亀進行で申し訳無いですが暫しお待ちを。

ーー 本館4F 進捗中 主任男 ーー


技術3係長「 」ヒュンヒュン、ヒュバッ


主任男「痛っ!やめて下さい!どうしたんですか!」


話しをする余地も無いな。

しかしナイフの軌跡も的確に急所を狙ってくるし、キレも落ちない。流石係長クラス。


主任男「って、感心してる場合じゃねぇ!」シュバッ


無音機動を吹かして距離を長めに取る。

これでダメなら3係長さんには申し訳無いが…。


ブワッバシュッ

無音機動出力全開。一気に距離が詰まる、ナイフの軌跡が首筋を狙っているのが良く分かる。


主任男「フン!」ドンッ


技術3係長「 」シュッ


すれ違いざまに鳩尾に拳を叩き込む。手応え有りだ。


主任男「痛うー」タラー


かろうじて首は繋がってるな。動脈も外れてる、浅くてよかった。ホッ


技術3係長「ゴフッ」ユラッ


え?まだ立つの?仕方ない…。


バシュ、ドンッ。バシュ、ドン。バシュ……。



端末『後輩女:こちら管制室、課題進捗完了。新人男が軽度の被災。他問題ありません』


主任男「了解、お疲れ様。すぐ行くから警戒緩めないでね」チキチキ


技術3係長「 」ボロボロ、クタ


よし、これでひとつ大きな課題が払拭できた。



主任男「通信男、教官達と一緒に一旦管制室に。この環境だと籠った方が良さそうだ」


返事が無い……


主任男「通信男、教官、どうしました?何か問題でも発生しましたか?」


おかしい、退職通知も異常事態の報連相も無いのに…


主任男「モブA、外から2階廊下見えるか?通信男と連絡が取れない」


端末『モブA:さっき教官が合流したのは見えたけどその後は…。ちょっと様子を見てきます』


端末『後輩女:特技男が管制システムの解析を始めました。教官がいた方が効率良さそうですね』


主任男「ちょっと連絡取れないんだ。何かトラブルかな?取り敢えず俺もそっちに合流する」



何だこの気持ち悪い違和感みたいなものは…。


本日の投下終了。
さて、この後どうしたものか…。
(回収する伏線多すぎ…。失敗したなー)

乙乙

解決するタスク間違えたら折衝開始前に全滅か

ーー 管制室 システム処理中 特技男 ーー


『管理者権限のIDとパスワードが必要です。入力して下さい』



ちっ、またかよ。いちいち全部のシステムで出てきやがんなコレ。

こんなことならここのヤツら退職させないでおけば良かった。


特技男「強制ログインスクリプト作動、システムにアクセス」

端末『アクセス成功.……解除失敗.リトライしますか?』


特技男「アルゴリズムをCに変更してリトライ」


端末『……解除成功.システム展開します』


さて、これでコードを書き換えてっと。カタカタカタ

正面突破で1つずつ処理してると時間食うな…。

IT女さんとか教官みたいに裏口からいっぺんにバツッと掌握できれば楽なんだけどな。


この節終わったら上級情報処理検定受けるか。



主任男「ふぃー到着っと。お疲れ様、具合は?」


後輩女「1分前に応接設備管理システム、セキュリティゲート管理システム掌握完了。
ツール管制、端末管制、通信管制は現在作業中です」


主任男「やっぱそこら辺は堅いか。支店の業務状況とか出納関係は?」


後輩女「抑えました。先方との癒着が認められます、やはり支店丸ごと背任ですね」


主任男「了解、まぁそれは追々分析しよう。まずは追加工数の抑制しちゃお」


後輩女「了解です。待機中各課の居室強制ロック。周辺防火扉閉鎖します」ピッピッ、ポチ



端末『第一プロテクト解除.次のパスワードを入力して下さい』


特技男「端末管制システムプロテクトあと2つ。10分は欲しいです」


主任男「うん、丁寧にお願いね。ミスってアクセスブロック食らったら笑えないしな」


特技男「了解」カタカタカタ


端末『システム展開,表示域を指定して…』


あー目がイテー。



ーー 管制室 後輩女 ーー


母さん達と連絡途絶?何かあったの?


主任男「後輩女、支店設備の全体構成表示して。社員情報は?取れてる?」


後輩女「あ、はい。一般社員の所属、所在情報取れてます。メインに表示します」カコカコ、ピピッ



主任男「んー…。2Fは特に何も無さそうだなー。…分からん、ここで口開けて待ってても仕方無いな」


主任男「うん。後輩女、新人男、俺と一緒に2F確認に行こ。特技男はシステム対応継続。
新人女は管制室の定置業務。ここの居室は完全封鎖して外部進入防止して」


一同「了解」



主任男「教官、通信男取れますか?」


以前内線はつながらない…。

何か問題があったと考えるのが妥当だろう。


後輩女「新人女、頼むわね。間違えてもロック解除しちゃダメよ。新人男、準備大丈夫?」


新人女「うっす」シャキッ

新人男「問題ありません」



主任男「じゃあ行くよー。出たらすぐロック宜しく。後輩女、ルート内での折衝相手いそう?」


後輩女「現状一般社員は認められません。ルート外からの侵入も防げる計画でいけます」


主任男「2号館の進入口んとこだけは開けておいて、モブA達が来るかもだからね」


後輩女「了解です」



何か起こってるのは間違い無い。

課題抽出からの即時業務環境整備がキモね。


主任男「俺が先行する。新人男、追従して。後輩女は1オブジェクト離れて援護ね」


後輩女/新人男「了解」


本日の投下終了。
>>373 >>374 支援ありがとうございます
ちょいミス即退職の職場だったら私は既に無職……。
寛容な職場万歳(でも仕事量はもうちょい減らしてもらいたい…)

ーー 連絡車内 営技女 ーー


支店が目視確認できるところまできた。

もう少ししたら折衝開始ね。


周囲確認は技能さんにお任せして申し訳無いけど少し休ませてもらおう。


はぁそれにしても技術課さんとの仕事は相変わらず色々と起きるものね…。

技術課さん?あれ?先輩男さんは?


営技女『社員近況確認、営業部技術課2係』ボソッ


端末『営業部技術課2係の人員情報を表示します』


『先輩男…確認途絶後29時間経過.現況不明』



え?え?え!? ガバッ

営技女「主査さん!これって……」


「先方社員確認!進行方向左前方、距離80!!!」



な、ヤバッ見落とした!?


主査「全員けいか…」

ガチャンガチャンガチャン、チュンチュンチュンチュン



『技能……の退職届けを……』
『技能……の退職届けを……』
『技能……の退職届けを……』
『特操員さんの退職届けを……』

グァナンダ!?フセロー!オイダイジョウブカ!



主査「チッ!全員頭を低く!営技さん対応してくれ!」

エリ男「了解、進捗開始。そこ、邪魔だどけ」


主査「工機男、先方位置取れてるか?キャリアの上から進捗してくれ」

端末『工機男:位置認識完了、情報転送。遠隔進捗開始する』ドルルルルル



ピピッ『先方社員情報が更新されました』


え、1人だけ?いや、その後ろに20人弱か…とにかくまずは業務に集中!


営技女「光学で確認、捕捉完了。進捗開始します」カカカ、チュンチュン



まさか先輩男さんが……


ーー 連絡車内 主査 ーー


主査「通路空けて!俺が運転する」ダダッ


グイッ、ドサッ


ダラララララララララ、チュンチュンチュンチュン


主査「蛇行運転になる。全員捕まれ!」クルクル


ビシッビシッ


くそ、前が見えん。ガンガン、パラパラ


主査「営技!進捗できてるか?工機男、牽引問題ないか?」


「『問題無し」』


イテ、アタマウッタ。オイ!シセイヒククシロ!


双方向進捗の為にもムダな工数ロスは出せない。

何とかやり過ごすしかねーな。


端末『工機男:ここは我々が受け持つ。キャリアをパージしてくれ』


主査「お前らだけでか?電源は大丈夫なのか?」


端末『工機男:拠点に有ったバッテリーと発電機をキャリアに架装した。
大幅に活動時間は伸びている、問題無い』


……いつの間にそんなん加工してたんだ?


主査「分かった。キャリア連結機ロック解除。…3,2,1,分離、今!」


端末『工機男:分離確認。外部電源接続。工機班活動開始』

端末『工機A/B:ウェイ、シェシャシャース』



端末『工機男:本目標処理後このまま支店内に最短距離で進行する。宜しいか?』


主査「ああ、それで構わない。頼んだ」


端末『工機男:承知』


主査「IT女、進行に問題無いか?追従できてる?」


端末『IT女:問題無し.衛星情報,周辺環境情報 工機班同期.バックアップ開始』


端末『工機男:かたじけない、助かる』


主査「技能2課長に連絡を取る、IT女 回線を開け」


端末『IT女:了解,回線接続,技能2課長.回線確保』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「サーベイ4,5起動閾値超過。!!反応途絶!モニターできません!」


管理課長「何だ!破棄されたのか?それとも…」

「サンプルゼロ、バイタル低下。反応が微弱になっていってます」


管理課長「バカ者!早く介入しろ!サンプルゼロの維持だけでもいい!何とかしろ!」



「……何だ?…コレ」


管理課長「今度はどうした!?」

「サンプル6の覚醒度とバイタル値が一気に限界値を超えました!おかしい…こんなはずは…」


管理課長「支店管理!何してる!さっさと対応しろ!」


「…………」


管理課長「支店管理、返事をしろ!何が起きてる!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

本日の投下終了。色々迷走してます

>>381
エタらなければいいですよ…。

スルッと関西維持委員会補給センター「TEA社救援物資発送開始」

ーー 二号館2F 主任男 ーー


後輩女「こちらの方も3係の人員ですね……」


廊下に点々と転がる道標

変わり果てた技術2課の同僚たちの姿を確認しながら先へと進む。



主任「ここにもか…。ん?」

あのベストのマークはウチの係…通信男か?


後輩女「係員確認、新人男バイタルチェック」

新人男「通信男さん発見。バイタル……微弱ですが維持できてます」


足を撃たれてる。意識が無い?薬剤か?


主任男「新人男、覚醒させてやってくれ。心音見ながら薬剤量気を付けて」


新人男「了解です」スッ…プスッ



通信男「っ痛……。ここは?主任男さん?」


後輩女「大丈夫、無理に起きないで。楽にしてて」


主任男「辛いところスマンが何があった?ゆっくりでいいから教えてくれ」


通信男「あ、はい…」

……………
………


主任男「そうか…教官が…」


後輩女「母さんが?一体、なんで…」


主任男「行動からすると元々ここに何かの目的があったと予想すんのが自然だろ。特技男取れるか?」


端末『特技男:はい、管制sys掌握はまだですが」


主任男「いやそれはいい。済まないがここのフロアの電源管理系統確認できるか?」


端末『特技男:ええっと…出ました。転送します』


後輩女「やけに配電されてますね…やっぱり何かの設備がここに」


主任男「うん、さっきからやけに端末に入る電磁ノイズが大きいから気になってな。
この先にやけに電源が集中してる居室がある。備品保管庫?そんなワケねぇな」


新人男「何かの秘匿施設が何かだと?」


主任男「分からん。分からんモノをいくら考えても意味無いからな。まずは現状確認だ、行くぞ」


後輩女/新人男「了解」

ーー 二号館2F 通信男 ーー


後輩女「足の傷は綺麗に動脈避けてるわね。痛むだろうけど安心して」


主任男「歩くのは無理だよな。とはいえここに一人で置いとくワケにも…」


新人男「俺が残りましょうか?」


主任男「んー…そうだな、頼むわ。通信男、何か異常があったら連絡してな」


通信男「あ、それが…。さっきから端末の調子が悪くて、何か破損しているみたいです」


新人男「すみません、報告遅れましたが俺もです」



電磁ノイズの影響か、物理故障かは定かでは無いですが、二人同時となると前者の確率が高そうですね



後輩女「いつから?異常報告は迅速にしなさい。報連相怠ると業務に支障が出るわよ」


主任男「まぁまぁ。しかし俺らのは問題無いんだけどなぁ。…仕方ない…二人とも気を付けてな、頼むぞ」


通信男/新人男「了解です」



あ、主任男さんに教官がどこかと連絡してたのを報告し忘れた…。

戻ってきたらちゃんと報告しよう。


新人男「傷大丈夫ですか?痛み止め打ちましょうか?」


通信男「あ、あぁ助かる。お願いするよ」


新人男「はい、じゃあじっとしていて下さい」ゴソゴソ、プスッ


新人男も気が利くようになってきたな。


新人男「それにしても相変わらず良く分からない業務環境ですね…一体何がどうなっているのか…」


通信男「うん、こういう不透明な時こそ基本に忠実に情報整理からだよね…。……薬が効いてきたかな?
少し眠くなってきた、申し訳無いが休ませてもらうよ」


新人男「ええ、無理しないで下さい。ごゆっくり」


ーー 二号館2F廊下 後輩女 ーー


母さんの行動目的が分からない。もしかして背任に関わっていた?

いや、違うかな…出世とか権力とか全く興味が無い仕事人間だからな。


じゃあ何が目的でこんな行動を?

もし課全体で関わってるとしたら背任じゃなくて会社から命令?

先期の孤立も行動し易くする為の工作?


主任男「考え事もいいけど気を抜くな。注意散漫になってるぞ」タタタッ


後輩女「あ、はい。申し訳ありません」タタタッ



何にしてもこの先に答えがあるはず、母さん本人に聞けば済む話しね。



主任男「…なあ後輩女」タタッ

後輩女「はい」タタタッ


主任男「もし…。教官が不正を働いていて是正に応じないようなことがあったら…」タタタッ

後輩女「業務処理できるか?ってですか?もちろんできますよ、仕事ですから」タタタッ


後輩女「でも…教官とモブX,Zさん3人に対して2人で対応できるかは別の問題かと…」タタタッ

主任男「あ……確かに」タタタッ

後輩女「近接業務は私専門外ですし、なにせあの3人ですし…」タタタッ

主任男「……。うん、教官はきっと潔白だ、何か特命があるに違いない」ウンウン


後輩女「ええ、そう願ってます」クスッ




廊下の角に突き当たり曲がる。

奥に見えるドアの前に転がる複数の社員と3人の後ろ姿を光学で確認した。


端末『主任男:突発折衝になる可能性大だ。気を引き締めろ』

後輩女『了解』


我々の推測が杞憂であることを願う。


早い時間ですが本日の投下終了。
少し時間ができたので何とか終わらせたい!
ここを逃したらきっと冬まで終わらない!頑張ります

ーーーーーーーーーーーーーー


ダラララララ、バチュンバチュンバチュン


『左上腕部に被弾.油圧系統に異常発生』


工機男「ぬ!1番遮断、補助系統に切り替え」ガチャ、カチッ

ドルルルルル、ドルルルルル


『タスク 8,9,12 クリア.残タスク 22です』

『業務過多状況です.上司の指示を確認して下さい』


工機男「確認不要!左方タスク 1に照準固定!」


工機男「工機A,B!まずはあの支援社員から処理を行う!射線を交差させて手前の遮蔽物に張り付けろ!」

ドルルルルル、ドルルルル


端末『工機A/B:ウェーイ、リョウカイっス』


バラララララ、バラララ

タタタタ、タタタン、チュンチュン


工機男「雑魚には構うな!多少の被弾は覚悟しろ」ドルルルルル



端末『工機A:っRPG!!大将!あぶねぇ!』ガチョンガチョン、ガバッ

ズガッ、ズガッ、ズガッ!ズンズズン


工機男「ぐぬ…。スマン助かった」

端末『工機A:へへ…良かった…大将が無事で…』

バチバチバチ、ジジジ


ダラララララ、タタタタ、タタタタン


端末『工機B:先方前進!突貫してきます!』


工機男「む!?」


端末『工機A:うぐ、まぁ任して下さいよ。大将』パシュ、バシュン

『外部電源 2送電カット.共有バッテリー残24%』

工機男「待て!そんな許可は出しとらん!」


端末『工機B:RPG!クソっ左右から!』バラララ


ブワッ、バシュン

端末『工機A:うおぉぉー!左腕射出ぅ!』バシュッ

端末『工機A:クレイモア発射後、爆破!』バラララララ、ボン!ドゴォ!


端末『工機B:バカ!死ぬ気か!戻れ!』



『タスク 4,7,10クリア.残タスク 19です』

『右前方 25°から熱源接近.着弾まで……』


端末『工機A:やらせてぇぇ!』ガチョン、バシュ

端末『工機A:たまるかよぉー!!!』バシュン


端末『工機A:右腕射出!クレイモア射出と同時に爆破だ!』バシューウ、ボンボン!ズガッ!



工機男「P-EX全sys!リミッタァカットォッッ!!」パシュ、フォンフォンフォン

『電源離脱.稼働停止まで 7:35.15』

工機男「ブースター点火!全ノズル出力全開!」キュンキュンキュン、バシュン!


工機男「ふんぬ!」ガチャ!グイ!

工機男「右マニュピレーター油圧制御カット!炸薬点火!掘削作業ぉ開始ぃ!!」

カッ!ズガッズガッ!ズガーン!


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーー


「ギギッ」キョロキョロ


『前右下方 40m.高速移動物』ピピッ


「……」ギロッ


シュバッ、ガチャン


ーーーーーーーーーーーーーー

ーー 支店北側道路 連絡車内 主査 ーー


カッ!ズガッズガッ!ズガーン!

バックミラーの奥に盛大な土煙が写る、工機男か。


主査「もうすぐ、目的ポイントに到着する。各自ツール最終確認」


カクニン、アレ?タマガナイ。バカヤロー。


営技女「私たちはどうすれば?技能さんのバックアップでしょうか?」


エリ男「フン。そんなクダラナイ業務はお断りだ」

営技女「だぁかぁらぁ!アンタわぁ!」ワナワナ


主査「いや、技能さんには連絡車を盾に定置で業務してもらう。君らと俺はAFVと一緒に更に進行する」ドードー


営技女「個別で更に進行?目標は何ですか?」フー


主査「支店ん中。さっき君から受け取った業務指示書に解凍型の暗号指示があってね」


営技女「暗号指示?ですか?」


主査「そ、本店総務部からの直特命事項…」


営技女「差し支えなければ内容を……」


バンッ!!ダダダダダッ


エリ男「!!車体上部後方接触音。先方反応…無し」


主査「いや来客だ!振り落とす!全員掴まれ!」

キャキャキャキャキャ、グゥン


ウワー。ゴロゴロゴロ。ツカマレー。


主査「IT女!ルーフ上確認できるか?」クルクル


端末『IT女:先方社員1名確認.射角車体交差.支援不可』


主査「ルーフなら当てて構わない!撃てぇ!」

端末『IT女:了解』ダラララララ


主査「総員、上方に向けて進捗!」バキンバキン、パラパラ


ウェーイ。ドコウツノ?イイカラウテ!

カカカカカカ、カシュンカシュン、パシュパシュパシュ


チッ!ここで来るか。ったくタイミング悪いな



端末『IT女:目標前方移動.進捗中止』


主査「前半分に射線集中!仕留めろ!」

カカカカカカカカカ、カシュンカシュンカシュン

ブワッガバッ


主査「ちぃ!」スチャ、パシュパシュパシュ


サベ4「フシュゥ」バッ、ヒョイヒョイ


営技女「先方浸入!な!?えっ!!」スチャ

エリ男「何ボッとしてる早く仕留め…なっ!」スラッ


サベ4「ギギギ」クルッ


営技女「何…これ……エ、エリ男がもう一人?」

エリ男「は?」


主査「説明は後だ!狼狽えるな!進捗しろ!」パシュパシュ


サベ4「フッ」ヒュン、ヒュバ


ザワザワ。オナジカオ?ドッチガセンポウダ?
ミリャワカルダロ!ウツナゴシンチョクスルゾ!


やべ、混乱max。
2人には先に話しておくべきだったか…。


サベ4「ガァ」ヒュパ

主査「ぐっ!!」ザシュ


キャキャキャ、ガシャバキバキバキ、キキキー

サベ4「ギギッ?」ブワッ

ドォンッ、ゴシャ………プシュー


主査「くっ…」クラクラ

営技女「主査さん!平気ですか!?」ダダッ


主査「あぁ…済まない操作ミスった。ヤツは?」


サベ4「グッ、ギギッ」グイッグイッ


衝突した拍子に投げ出されたのか。
支店の壁と車体に挟まれ目の前でもがいている。


エリ男「何だ?コレ?」スチャ

エリ男「何なんだよぉ!!!」カカカ、カカカ

バシュバシュバシュバシュ

ーー 支店管制室 特技男 ーー


『端末管制sys管理画面コンソールです...』


特技男「くぅ疲。やっと抜けたわ。支店社員用端末全機停止っと」ポチッ


『強制停止処理受付.,,,停止準備中,,』


まずはこれで支店社員の目と耳頂きっと。

次は手足をもいじゃる、ツール停止しちゃうぞっと。


特技男「ん?」チラッ


新人女「くうぅう」グラグラ


特技男「コラ!そこで舟漕いでるアホ!起きろ!」ヒュッ

新人女「あぅっ!」ゴビシッ

ヨロヨロ、ゴスン、ポチッ


新人女「痛ひ…」グスグス


ヨロケてコケるのはいいけどケガすんなよなー。


『機密情報フォルダの解凍を始めます,,,Y/N』


特技男「ん?なに押した?」カコカコ

特技男「メインモニターに表示っと」ブォン


新人女「すんませんっす。だいじょぶっすか?」


特技男「取り敢えずYESっと」タン


『解凍 35%,,65%,,,95%,,97%,,,』


いつも思うんだけどこの進行ステータスって最初早いのに最後で突っ掛かるよな…。


『解凍正常完了.フォルダを表示します』

<メニュー>
| 特殊社員育成管理シート_ ←
| F事案連絡会議事録___
| 特別会計予算出納帳___
| フォルダ内容一括削除__
| 戻る


え?

なに?

特技男「こ、これって……?」





.

本日の投下終了。
あー少しは道筋がついた(雑さは否めない)
ちょっと考えさせて下さい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

<<特殊社員育成管理シート>>

.新規培養記録___ ←
.搬入/搬出記録__
.ステータス記録__
.思想再教育記録__
.出荷完了個体記録_
.戻る


ーーーーーーーーーーーーーー

<新規培養記録>

No.00:管理課長娘……12960h(o) ←
No.01:エリ男_2……04320h(c)
No.02:エリ男_3……02880h(c)
No.03:エリ男_4……02880h(c)
No.04:エリ男_5……02520h(c)
No.05:同期男_1……04320h(o)
No.06:先輩男_1……00049h(o)

_←←年度 戻_・ _年度 進→→_


ーーーーーーーーーーーーーー

<思想再教育記録>

***社**部員:04名 ←
xxx社xx部員:06名

……
FHW中途入職者:01名
………
……
技術2課3係係員:09名

_←←年度 戻_・ _年度 進→→_


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーー 支店北側 連絡車内 営技女 ーー


主査「全員速やかに降車、周囲に注意して慎重にな」

ガヤガヤ、オスナー。シャベルナ!マジメ二!
ア、アッチニセンポウハッケン!シンチョクー!!

カカカカカカ、タタタタ、カシュンカシュン


SE男「ブヒっ?」ソロ~

営技女「ドサクサに紛れてどこ行こうとしてるのよ」ガシッ


SE男「フヒヒ、ちょっと花摘みに」ボリボリ、チラッ


エリ男「………」

サベ4「」



SE男「う、うぇえぇえぇ。エリ男殿がふ、ふたり~!!ひぃ~悪霊退散!悪霊退散!」ガタブル


エリ男「っ!!黙れ!この豚!!」バキッ

ガッ、ゴッゴッ、ボグッ

営技女「ちょ、アンタ!なにしてんのよ!やめ…」

SE男「ブ、ブヒィ…。ちょ、やめ…。グボォ、いや、ま、マジでや…やめ…」



主査「エリ男くん」

エリ男「…」ガッ、ゴスッ、ゴスッ

主査「エリ男くん」

SE男「ピュルルルル…、も、もう…ヤメ、死…」ズルズル


主査「エリ男!」ガツッ

エリ男「ってぇな!何すんだ!この!」グッ


営技女「落ち着いて!その手を…離しなさい」スチャ

エリ男「あぁ?お前、誰に向けて」ギロッ


営技女「もう一度だけ言うわ。手を離しなさい」グイッ



主査「ツールを下ろせ営技女。エリ男くんが混乱するのも無理は無い…」スッ


エリ男「…お前らは知ってるのか?コレは何だ?」


主査「いや、我々もつい先日認知した案件だ」


営技女「どう見てもエリ男……ですよね…」

エリ男「何なんだよ!一体!コレは…コレは…」


主査「だが………お前は知ってるよな?SE男?」



SE男「ぷひ?」ボロッ

ーー 支店北側 連絡車内 主査 ーー


端末『モブA:お疲れ様です、主査。そちらを光学で認識しました。色々状況錯綜中です』


主査「お疲れ、モブA。いまちょっと取り込み中だ。少し待ってくれ」


端末『モブA:了解。内線封鎖中のこちらのログだけ送っておきます』


主査「報告ありがとう。IT女、周囲警戒とログ確認。課題形成しておいて」


端末『IT女:了解.ログ授受完.確認開始』



主査「さて、と。お前、本店でこの案件関わってるだろ?」


SE男「え?」

主査「社員育成施設システムの隠蔽と運用だよ。トボけるな」


SE男「ん?……あー!あの案件でゴザルね!何だか有機化合施設とかゲノム解析とか…ゴベッ」ズザー


エリ男「知っていることを全て答えろ…」


主査「待て、エリ男くん。手を出すな」グッ

エリ男「触るなっ!…俺に…触るな」バッ


営技女「エリ男…」


主査「さぁ知ってることは話してもらおうか…。音声記録開始。エビデンスモードON」


SE男「グフゥ…知ってることも何も…」ボソリ


………………カクカク
…………シカジカ
……でゴザル


タタタタ、タタタン、カカカカカカ



エリ男「っな!このクソ豚がっ!」ガッ、ゴス


主査「いい加減にしろ。そいつを殴ったところで何も進まない。冷静になれ」


営技女「……信じられない…。そんなの…だって倫理規定とか!」


主査「営技女も冷静になれ。IT女、今の記録丸秘指定な。役職閲覧のみにしといて」


端末『IT女:了解.アクセス権設定.機密フォルダ格納完了』


端末『IT女:ログ確認完了.ToDoリスト作成完了.承認要求』ピピッ


主査「本内容で承認。モブA、こっちに合流しろ。まずはそこにいるカス達を処理する」

端末『モブA:了解。モブD移動だ、行くぞ』


………クソが……誰がこんなこと信じられるか…

まだイケるかな?と思いましたが無理でした。
本日の投下終了です。ちょっと休憩。

乙です~
お母さんが気になる…

保守業務遂行中…

「ステルスドローン、偵察開始。陽動A大隊、FHW社支店迫撃開始」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「なぁ…」

「何だ?手ぇ止めるとまた管理課長に怒られるぞ」カタカタカタカタ


「あぁ分かってる…。でさ、今更なんだけど…」

「もしかして俺らヤバいことになってんじゃね?」カコカコ

「ん?あー…それな。実は俺も…」カコカコ

「え?何々?内緒話し?俺も混ぜてよ」カタカタ


管理課長「そこぉ!何してる!ムダ口をを!」ダンッ


「すみません、作業タスクの割り振りを見直してま…」

管理課長「うるさい!黙って働けぇ!」ブツブツブツ

「はい!申し訳ございません!」



ブツブツブツブツブツ………



「うわー。壊れちゃってないアレ…」カタカタ

「このままだと俺らも……」

「それなら………」

「じゃあ俺から…………」




管理課長「どいつもこいつも…ブツブツ…役立たずども…ブツブツ……」カチャ、ピッポッパッ


トゥルルルル、トゥルルルル、ガチャ



管理課長「TEAの管理課長です、お世話になります。リボ男様いらっしゃいますか?」


管理課長「え?不在?お戻りは…」


管理課長「ま、待って下さい!何とか連絡を!あっっ!」



「ボソボソ…」「ヒソヒソ…」


管理課長「何を見ておる!貴様ら全員懲戒にするぞ!」フーフー

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「リボ男主査、3番にTEAさんです」


リボ男「ん?あぁ、席空きだと言っとけ」



「TEA技術課混成WGが支店へ到着しました。……先行グループが管理sysへアプローチ中の模様」


リボ男「進捗状況はモニターできるか?」


「すみません、流石にsys内部状況までは」



リボ男「まあいい。サンプル回収班の準備は?」


「現在編成中…ですが工数不足で編成に苦慮しています」


リボ男「本店に工数充当要請は出したのか?」


「出しましたが、T県との折衝が大詰めらしく、こちらには…」


リボ男「ちっ!アホ管理課が。このスキームがコケた時のリスクが分かってんのか」



リボ男「……。仕方ない、T市に詰めてる彼方さんに出張要請出して動いてもらうか…」


「し、しかし…」


リボ男「構わん、俺の責任でやる。包括業務提携だ、応じてもらえるさ。
技術交流会での地域監査って名目にしてもらえば直接的な問題はあるまい」


「それですと彼方は折衝行動できないのでは?」


リボ男「なーに、させりゃいいんだろ?」


リボ男「火の粉が飛べば振り払わざるを得ないだろ」クックックッ



リボ男「営技を一班待機させろ。厳秘作業、隠蔽レベル4で準備。でき次第俺に報告」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

タタタタタタタタ、ドルルルル
カシュン、カシュン、カカカ


技術1係長「技術1係混成Gr到着しました、お疲れ様です」

タタタタタタタタ、チュンチュン


2課長「おぅ、お疲れ!助かるよ」


技術1係長「進捗いかがですか?」


カカカ、カシュン、タタタタタタタタタタタタ
ガァッイテェ!!ケンコウカンリイイーン!



2課長「営技さんが来てくれて大分助かってる……が、正直な話をすると著しく停滞してるな」カシュン、カシュン

ドルルルルルルルルルル、チュンチュン、バシュ、バシュ
グォ!オイッシッカリシロ、ウンダイジョブダ!



技術1係長「っと。あの間接支援社員ですか。確かにこれは厳しいですね…」


2課長「そこ!頭低くしろ!安全作業が最優先だ!」

ウェーイ。ソコニドノウツモウゼ。イイネイイネ。テヲカセー。


2課長「あぁどうにもフォローが手厚くてな。あんな社員ウチにも欲しいくらいだ」


技術1係長「困りましたね……。定地業務専任か、ツールも備品も保護具も充実してますね」


ドルルルルルルルル、チュンチュンチュン


技術1係長「ふむ」スルスル、スチャ


2課長「ほほぅ狙撃機B型か、珍しいな。遠隔ツールの中でも滅多に見ない型式だな」


技術1係長「えぇ、こう見えても特殊遠隔持ちなんですよ。まぁ受けたのはかなり昔ですけどね。
対物限定なんて変な資格取ってしまったので取り回しが悪いB型支給になってしまいました」ガシャ、パカッキリキリ


タタタタタタタタタタタタ、チュンチュンチュン、シュパ


2課長「ハハッ、まあ確かに機動的な業務が多い技術課だと使わんだろうなぁ」

カシュンカシュン、カカカ、カカカ

技術1係長「そうなんです。重い、単発装填、メンテも面倒な困ったツールですね」チャキ、カション


2課長「酷い言いようだな」カシュン


技術1係長「ですが、定期メンテを欠かしたことは一度たりともありません」ジャコ



ガゥゥン ジャコ、カラン、チャキ

ガゥゥン ジャコ、カラン


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

本日の投下終了。
>>398 >>399支援ありがとございます。
TWC社は東海地方ですね。最大手とはいえ闇雲に業務拡大はできないようです。
商い慣習的なものもあり色々と複雑のようです。

ーー 支店二号館2F 後輩女 ーー

後輩女「母さん、なんでこんなことを…」


主任男「……」スッ


主任男さんに手で制される。感情的にはなってないつもりだけど…ここはお任せしよう。


教官「……」クルッ


主任男「どちらですか?」


曖昧な問い。でも結論だけを聞くには十分な問い。

向き合い無言のまま時間が流れる。



教官「……私は死ぬまでTEAの社員よ。それ以上でもそれ以下でも無い」


自嘲気味に放つ母さんの言葉は少し憂いを含んでいるように感じた。



主任男「俺もです。だからこそ…この施設とこの状況は看過できない。したくないです」


主任男さんは今までの状況とさっきの特命項目で事の全容を把握したようだ。



教官「その業務意識、眩しいくらいね」フフッ


主任男「茶化さないで下さい。上はこれをどこまで認知、承認してるのですか?」


教官「分かってるんでしょ?全部よ。計画外だったのは一部の能無しが背任、機密漏洩、個人利益に走ったことくらいかしら?」


主任「………」


重苦しい空気が場を支配する。どう対処すれば良いのか、私には判断できない。



端末『主査:主任男取れるか!たった今、二号館北に到着した。これからそこに向かう。
教官との口頭折衝を頼む、俺が行くまで場をつないでおけ!』


主任男「了解。ですが余り自信はありませんよ」


端末『主査:とにかく真意を聞き出すんだ、相手の考えを読め。何が肝かを見極めて折衝しろ』


主任男「最善は尽くします」



教官「主査くん?早い到着ね。さて、これ以上拗れないウチにさっさと処置しちゃおうかしら」クルッ


主任男「動かないで下さい」スチャ

後輩女「……」スチャ、カシン


教官「あらあら、困ったわね。……モブX,Zお相手してあげて。退職させちゃダメよ」


モブX/Z「了解」コキコキ

ーー 支店二号館2F 主任男 ーー


主任男「後輩女!徒手近接進捗用意!」


後輩女「了解。……正直なところを申し上げるとツライと思うのですが…」


うん、その通り。俺も無理な気がして仕方ない…。

でもこれ以外選択肢無いし…。



モブX「労災になっても恨むなよ」フォン

モブZ「お前らレベルだと手加減が難しいからな」シュン


おぉ嬉しいお言葉、高く評価してもらってる。

…いややっぱ嬉しくないな。


主任男「っっっ!!!」ガキッ

後輩女「痛つっ!」ガシッ


はえー見えねーつえー無理だこれー。どうすっかな


主任男「でも、黙ってやられるか!」シュッ


ガッ、ゴキッ、ゴスゴス、ガンッ

……………
………


後輩女「ガハッ!」バタッ、ゴロン

主任男「クッ…」ガクッ


モブX/Z「……」



『セキュリティランクSセクションの扉を開放します.認証コードを入力して下さい』


くそッ、教官に行かれちまう。このままじゃ…



モブX「……なぁ主任男さん。何とかここは引いてはもらえないだろうか?」


主任男「なに?」


モブZ「やり方に疑問はあるかもしれないが我々はこれが最善策だと思っている」


モブX「俺たちが目を瞑ればそれで万事丸く収まる」


主任男「ふ ざ け ん な。その場凌ぎの疑問の残る対応で問題解決してもそんなもん一時凌ぎだ。
事実を明らかにして、根本から対応するのが仕事の基本だろ。こんなやり方…」



主任男「俺は認めない!」ブワッ、バシュン




モブX「チィ!すみません課長!抜かれました!」


主任男「うぉー!!!」バシュ、グッ


教官「しょうがないわねー」フーヤレヤレ、ヒュン


ドン!ゴシャ、メキメキ!ゴロゴロゴロ


主任男「ガフッ!グボォ!」ゴプッ


な…ん…だ…?な…に…を…された?


教官「そこで少し寝ててね。ゴメンね♪本気で打っちゃって」テヘペロ


後輩女「主任男さん!」ガバッ

モブZ「おっと、大人しくしてて下さい」グイッ



教官「さてと、仕事終わらせちゃいましょ」ピッピッ


『コードを認証しました.扉が開きます,ご注意下さい』


ゴゥンゴゥンゴゥンゴゥン、プシュー


教官「……」コツコツコツ



主任男「ま…待て…」ググッ、パタッ



本日の投下完了。
ヤバイ拗れた……。



つまり
主任:何が起きているかの全容把握
教官:暴走した一部のバカの排除
が目標ってことか。そら混乱するわ……。

つうか本社が知ってたことなら、最初から教官たちのチームだけで強襲しかけりゃよかったんじゃね?

ーー 支店二号館北 主査 ーー


主査「全員!左方先方一団に進捗!工機チームをフォローしろ!」カカカカカカ、ピンッポイッ


ウェーイ!ヤルゾー!マッテロー!!

カカカ、タタタタ、バシュ、ズズーン

ウワ!ココラアナダラケダ!アシモトチュウイー!



当初の業務計画は崩れた、ならまずは目の前の課題を片付けて次いで早急にリスケしないとだが…。



主査「IT女、ここは任せる!営技女、エリ男、モブA,モブD、集合しろ!主任男と合流する」


『『『「了解」』』』


厳しい状況だがIT女とAFVの業務遂行能力があればギリギリ何とかなるだろ。

それより教官の案件の方が先々を考えると放っておけない。



端末『特技男:主査、お忙しいところすみません!緊急で報告が』


主査「なんだ?要点だけ手短に話せ」カカカカカカ


端末『特技男:はい。データ転送します、見て頂いた方が早いかと…』ピピッ


端末『暗号化データを受信しました.解凍を開始します…….解凍完了ファイル展開,内容表示』


………全部裏が取れたか。なっ……先輩…男……。
いや、まずは指示に集中だ。この特命で本店の思惑はどこにある?俺はどう動くべきだ?



主査「報告ありがとう。お前は引き続き管制システムの掌握に集中しろ。この案件は俺が預かる」


端末『特技男:了解しました。よろしくお願いします』


すぐ行くからもうちょい粘ってくれよ主任男。



営技女「主査さん、全員集合完了しました」


主査「よしっ!二号館二階の秘匿施設に急行する。営技女、エリ男が先行。モブA、モブDは後方から追従」タタッ


「「「了解」」」タタッ


営技女「ほらエリ男!シャンとしなさい!行くわよ!」ポンッ

エリ男「あ、あぁ」タタッ


アレ?アナタドチラサマ?チカヅカナイデイタダケマスカ?

エ?オレ?アァ、ハイ……ゴメンナサイ……


教官と直接会話しないと会社の意図は完全に理解できないだろうな…。

会話できるのか?理解できるのか?……納得ができるのだろうか………。

ーーーー 業務命令書(ランクS) ーーーー

発:営業部 営業部長
宛:営業部 主査

自動転送(参考)
IT女,技術課係長,主任男,後輩女


①支店二号館二階の社員育成施設の破壊
②施設で教育中社員の保護、若しくは処理
③支店データベースからの育成施設データ消去
④当該内容を認知した社員への箝口措置

上記実行に当たり手法は営業部 主査に一任する。

本指示書確認後、速やかに実行のこと。

※※※※転送厳禁※※※※
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

本日の投下完了。
>>408その通りです、でも主任たちは元々支店への進捗予定無かったんです。
今の状況は会社的にイリーガルな環境なんですよね。

なるほど、主任たちにとってみれば
・なんかこの辺おかしいから、統括してる支店を見に行くか→教官の作戦範囲でした……orz
って感じになるわけか。
しかも社外秘どころか、社内でも箝口令が敷かれるレベルの厄ネタとか。
これで退職したら浮かばれねぇ……。

ーーーーーーーーーーーーーーーー
※第1回 労使団体交渉※


組合書記「…でありますので、会社側の姿勢が…」コマゴマ


…………アーダ
………コーダ
……ドーダ



営業部長「なぁ人事参与……」イライラ


人事参与「何ですか営業部長?」


営業部長「面倒だからガッとやっちまっていいか?」グググッ



人事参与「ダメです…」



キイテマスカー?ソレデデスネー

…………
………
……

ーーーーーーーーーーーーーーーー

ーー 二号館1F 営技女 ーー


営技女「建物内、動体反応無し進入します」ガチャガチャ


ってあれ?セキュリティー解除できてないし。



端末『主査:特技男、二号館北東入り口のセキュリティー解除』



端末『特技男:了解、解除完了。その区画は隔離済みですんで課題無しです。直接階段まで向かって下さい』


端末『特技男:扉はどうしますか?再施錠しときますか?』


端末『主査:ロックしといてくれ。ウチの社員も緊急退避以外では入れないでいい』



営技女「解除確認、進入します」カチャ、タタタッ


後続グループにはフォローさせないのね…

この人数で処理できる業務は限られると思うけど…

特命とはいえ達成目標は共有してもらいたいんたけどな、主査さんを信じるしか無いか。



エリ男「クリア」スッ、クイクイ


営技女「……」タタッ



エリ男も落ち着きを取り戻したし、もう大丈夫そう。



営技女『階段到着、進行よろしいでしょうか?』


端末『主査:二階通路の確認と安全確保を頼む、モブA、モブDこっち来て』


『『『了解』』』



非常灯だけの薄暗い空間。オレンジの光の中、音を殺して進んで行く。

課題無しと言われていても油断はできない、確実作業を徹底だ。



端末『有効視界低下,夜間モードに切り替えます』



夜間業務か…あんまりやったこと無いな。

これもいい経験だと思って取り組もう。

投下完了。
>>412 しかも指示の一元化できてるかも怪しいですしね
※※予告※※
ここから酷い展開になる予感しかしない…

ーー 本館管理課管制室 特技男 ーー


端末『営技女:二階廊下進行開始します』


端末『主査:二階到着。特技男、周辺環境に変化ないか?』


特技男「当該区域も封鎖完了済み。モニターできる異変はありません」


端末『主査:了解。管制掌握と並行して状況確認を頼む。些細な異変でも報告してくれ』


特技男「任せて下さい」ピッピッ


『第3プロテクト解除,最終認証コードを入力して下さい』



とは言ったものの…あれやこれやで全然捗らん!あー効率悪い!



特技男「うしっ!端末管制掌握!!新人女、技能2課長さんに連絡し…。どうした?」



新人女「……何か……来るッス」ジー


特技男「あ?」チラッ



新人女が通路越しの窓を見つめてボソッと呟く。


いや俺の目には灯り一つ見えないんだが…。



特技男「いーから早く…。もういい、技能2課長、支店員の端末掌握完了しました!ツールはまだです」


端末『技能2課長:報告ありがとう、これで大分楽になる!
お前ら!技術さんがやってくれたぞ!もう一踏ん張りだ、手番再確認、安全呼称の上業務継続!!』


特技男「ふぅ…。次っと…」カコカコ



新人女「!!」ピクッ、ガバッ


特技男「どうした、新人女?さっきからどうしたんだ?お前」



新人女「あっちからも来るッス!」


特技男「はぁ?だから何が来るっていうんだ?寝ぼけて無いで真面目に…」



ビィー!ビィー!ビィー!ビィー!


『ALERT!ALERT!高速飛翔物が接近しています』

『ALERT!ALERT!高速飛翔物が接近しています』


ビィー!ビィー!ビィー!ビィー!


特技男「!!!な、な、マジか!」ピッピッ、カタカタカタ


『西北西 2500m.遠隔進捗弾確認 総数4+4.距離ゼロまでおよそ120秒』ビィービィー


『北北西 3000m,識別不明航空機 1機検出』ピッ

『西北西 4200m,識別不明航空機 2機検出』ピッ



特技男「ウソだろ!?」カタカタカタカタカタカタ


なんだそりゃ!?いきなり航空機からの遠隔進捗だと!?



特技男「音声入力サポートオン!遠隔進捗対応シーケンス展開!」カタカタカタカタカタ


無理!無理!無理!無理!こんなん専門外だって!


特技男「MDシステム全表示!いや、どれでもいいから作動!作動!!」


『指示が不適切です.マニュアルを参照して適正な処理をして下さい』


特技男「んな暇ねぇよ!クソッ」カタカタカタ、ピッピッ



ピピッ、ピピッ、ピィー

フォン、ピーーー、ピピピピッ



『管制システムライセンス更新……….完了』
『応接システムの管理権限を委譲します』

ピピッ

『全棟防護シャッター及び緩衝壁展開』
『赤外線シーカー撹乱開始』
『ダミー熱源連続放出開始』
『指向性EMS設備作動開始』
『対象物距離再測定,各システムへフィードバック』

ガシャーン……ガシャーン…ガシャーン


特技男「応接システムが勝手に!?」


端末『IT女:AFV,MDシステム連携完了,飛来物第一波捕捉,全迎撃設備全開運転開始』


ジャカ ウィーン ガション バララララララララ………

バシュバシュバシュバシュ


パッパッパッ……ズガンッ ズズーン


『第一波,3機の消失を確認.残数1機,着弾まで約2秒』
『従業員の皆さんは安全な区画へ……』


カッ!ガガァーン!

特技男「うぉ!」 新人女「きゃあ!」


『…退避し衝撃に備えて下さい』



ーー 支店二号館2F廊下 主査 ーー


『従業員の皆さんは安全な区画へ……』

カッ!ガガァーン!

『…退避し衝撃に備えて下さい』


主査「何が起きた!報告しろ!」グラグラ ヨロッ


端末『特技男:先方からの遠隔進捗です!第二波きます!着弾、いま!』


カッ!ガガァーン!


「グオッ」「ウワッ」「キャ」ブワッ、ズザー、ゴロゴロ

ガラガラガラ…



ジリリリリ…カサイガハッセイシマシタ…ジリリリリ


モブA「ペッペッ!危ね…もう少し進んでたら…」

営技女「完全に巻き込まれてましたね…」


廊下が崩落しポッカリと空いた壁の穴から夜空が覗いている。


主査「全員労災無いか?相互チェック」


モブA「問題無し」モブD「問題無し」
営技女「問題無し」エリ男「問題無し」


主査「特技男、状況を正確に把握。焦らなくていい、先方所在含めて正確に情報整理しろ」


端末『特技男:了解、北北西目標を航A、西北西目標をそれぞれ航B、航Cと呼称設定。
現在航Aのみ支店へ進行の模様、航B、Cは座標に変化無し。双方に対し観測ドローン射出します』



主査「IT女、上空警戒とそこの折衝両立できてるか?状況教えてくれ」


主査「IT女?状況を報告しろ………IT女?おいっ!」



営技女「主査さん…あれ」スッ


営技女が指をさした先。ガレキの中に見覚えのある車両が……


主査「IT女ぁ!無事か!?返事しろぉ!!」ダダッ


タタタタ、タタタタン、チュインチュイン


モブA「うぉ!屋外先方から進捗!対応開始」カカカ

営技女「主査さん!このルートは無理です、退避を提案します!」カカカ


主査「クソッ!退避する!一旦階段まで戻って状況把握だ、急げ!」タタタッ


「「「「了解」」」」」タタタッ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『右脚部駆動モジュール破損,機動性60%低下』
『外部電源ユニット残量15%,節電モードをお勧めします』


工機男「ハイパフォーマンスモード継続、省電力ウィザードオフ」ピッピッ


タタタタタタタタ、タタタタ、バシュ

工機男「ぬ!左腕アブソーバー全開!」ギュイ、ヒューン

ズガッ!ズズン、パラパラ


『左腕駆動モジュール破損,マニュピレーター作動停止,自動消火装置エラー』

工機男「ぐぬ…左腕分離、回路遮断。工機A、工機B、まだイケるか!?」



端末『工機B:右腕機銃残弾ゼロ!うぉー!クレイモア発射ぁ!』バシュバシュバシュ

端末『工機A:うはっ!マジキツイっす大将!』カカカ


『進捗目標が追加されました,タスク42から58で追加設定します』


カカカカカカ、タタタタタタタタ、カシュン

マタフエタゾー!エンジンボウギョヲキズケー!

カカカカカカカカカ、タタタタ、ボボン


『進捗目標が追加されました,タスク59から72で追加設定します』


「そこ!密集し過ぎ…ぐあー」バチュバチュバチュ
「健康管理い゛ぃ員…来でぐれぇ…俺の手がぁ」バタバタ
「あぁ、目が…あぁ…目がぁ…」ウロウロ


ヒサイシャヲウシロニサゲロー!
タマガナイ!ダレカタマヲクレー!


『……さんの退職……』『……さんの退職……』『……さんの退職……』『……さんの退職……』



工機男「……これまで…か…無念」ドルルルル、バシュバシュ


端末『工機B:先方機動車両3両追加確認。あー終わったかな?これ』


タタタタタタタタ、タタタン


工機男「マーカー散布」パシュ、パーン パラパラ

工機男「先方密度分布計算、中心座標確認」ピピッ



工機男「工機Bぃ!貴様は進捗中止しAFVの復旧、保全作業に掛れぇ!」

工機男「工機Aぇ!貴様は技能さんを集約してあそこの影まで退避!」


工機男「動力モジュールリミッター解除、臨界閾値消去、最大運転開始」


『注意!動力モジュール温度上昇.注意!動力モジュール温度上昇』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーー 支店管理管制室 特技男 ーー


『施設被害状況集計中….構造体破損箇所表示』

『小火災が発生しています.該当区画閉鎖,ハロゲン消化設備作動』


『航空監視外部センサー展開完了.状況を表示します』

『MDシステム消費18%.残64%』

『対遠隔警戒レベル9.管制員はマニュアルに従って所定の体制を維持して下さい』


『区画2Bの封鎖が解除……』

『外周部来客センサー,4,8,25番が破損……』

『本館………『2号館……『北部…』


うわぁ…全モニターがお祭り騒ぎだぁ…



特技男「IT女さん、お忙しいところ申し訳ありません。MD管制について相談があるのですが」

……………


ん?応答が無い。何かあったのか?

取り敢えず主査に報告しなくちゃ…


端末『後輩女:緊急…業務停滞中…。…至急…おうえ、ムグッ』


え?なに?主任男さんグループも課題発生?マジで?



新人女「…ッス」


特技男「なんだ?新人女。今はお前を…」


新人女「私も二階に向かうッス」ズダッ


特技男「おい!待て!ここで待機だって指示」

ダダダッ、カチャ、バタン

特技男「されただろ。って早ぇなおい!」


あーあーあーどうなってんだこりゃ。

まず非常時は報連相を徹底だ、主査に判断を仰ごう。




ーー 支店二号館2F 後輩女 ーー


モブX「おっとっと、もう少しだけ静かにしてて下さい」


後輩女「ムグムグ」キッ、ジロッ


モブY「すみません、我々もこれ以上手荒な対応はしたく無いので…」



状況は報告しきれなかった…でも異常事態なことは何とか伝えられたはず。


端末『特技男:こちら管制、各グループの業務実態把握中。間接各員は現状のタスクを報告下さい』


端末『特技男:管制から状況口頭報告。先方航空機からの遠隔進捗により設備一部損壊。
各員については上空の目視確認の励行及び異常発見時の即時報告をお願いします』

『課題共有リストが更新されました』ピピッ


二方面からの航空機の来訪、二波の遠隔進捗

随分と派手な原資の投入。


やはり目的はこの施設か…。


教官「先方も大胆に、っていうか結構雑な折衝してきたわねー。こちらも早く終わらせなきゃね」ピッピッピッ


部屋に並ぶ培養菅。立ち並ぶ10本の鈍い光に母さんが照らし出され奥に進んで行くのが見える。

母さんの目的もこの施設。私達の受けた特命と目的は違うのか?それとも…


教官「あら?先輩男。見ないと思ったらこんな所にいたの?」


え!?先輩男さん?


教官「うーん…。困ったわねー」


困る?社員がたいしてないことは労災抑制目標的にも良いことなのに。


教官「お疲れ様です。あ、いま大丈夫ですか?施設のサンプルの件でご相談なのですが」

教官「あーこちらから掛けておいてすみません、ちょっと待ってもらっていいですか?」カツカツ


教官「ゴメンちょっと寝ててね。おやすみ後輩女ちゃん」スチャ、パシュ


くっ…意識が……

………………


教官「ええ………新人能力開発の………が………に………」






.

本日の投下完了。
またも不安定化してます。終わらせ方が分からないです。
やばい…また忙しくなる…今年中に終わるのか?

保守業務遂行中…

新人女ちゃん無双に期待しちゃうぅぅぅう!!!

>>423>>424
支援ありがとうございます。早々に業務再開するべく鋭意状況整理中です!
(整理をしたからといって仕事が進むとはry
>>417
北西 2500m.遠隔進捗弾確認 総数4+4.距離ゼロまでおよそ120秒』ビィービィー
時速75km…ちょっと酷い間違いですね…20秒なら……それでも450km/hでまだ遅い………適当に読み替えて下さい。

保守業務遂行中…

幹線保守実行中…

幹線保守実行中…

待つ身は長い…

保線業務実行中…

oh...
多重書き込みorz

(`・ω・´)保守業務であります

自己保守。二年経ってしまう…
いつもありがとうございます。エタらないのだけはお約束します

保守業務遂行中…

あけおめことよろ保守業務であります

ーー 支店2号館3F 営技女 ーー


モブA「前方30、3名!」カシュンカシュン

営技女「エリ男、右奥」カシュンカシュン

エリ男「…」バシュ、ヒュパヒュパ


主査「よしクリア。モブD、先行して周辺探索掛けろ」

モブD「了解」ダダッ


さっきの倒壊でエリア封鎖が解けた?



主査「モブA、進行から離脱し後方警戒しつつ周辺確保」

モブA「了解。後ろは任せて先に行って下さい!後で追いつきます」スチャ



後輩女ちゃんのさっきの内線は…何にしても早く下に降りないと



主査「よし、一旦四階まで上がって反対の階段から下に降りるぞ。特技男、作業工程確認できてるか?」タタタッ


端末『特技男:各フロア……クリ…ア。問題ありません。…が、主査…』


主査「なんだ?話しがあるなら明瞭に言え」タタタッ


端末『特技男:すみません。新人女が単独で飛び出しまして…』


主査「何やってんだ!ちゃんと管理しろ!…っと言っても仕方ないな。どこへ向かった?」


端末『特技男:二階かと思われます。内線呼びかけてますが反応しません』


後輩女ちゃんのとこに向かったのか…


主査「分かった、こちらで対応する。お前はそこを死守し続け状況把握に勤めろ」


端末『特技男:了解』


IT女さんの労災チェック、AFVの状況確認と主任男さん、後輩女ちゃんのとこの緊急通信

優先度は……


主査「………新人女の回収と主任男の状況確認に二階へ向かうぞ」タタッ


営技女「了解」


急がなくっちゃ


キター!
乙!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


リボ男「自己診断プログラム展開……オーケー異常無し」


「営技4班招集完了。先方支店距離200で待機」

「T社各機動班後退します」


リボ男「チッもう店仕舞いか…まぁいい」


『圧力規定値まで上昇.射出準備完了』プシュー


リボ男「25分後、本機を支店距離100まで寄せろ!回収ルートは別途指示する!」ポチポチ、パチ、ガシャン


「「了解!」」


リボ男「んじゃ…」シュインシュイン…

『射出指示受領.発射まで3,2,1 …』

リボ男「ちゃっちゃと仕事済ませちまうか!!」

『ゼロ』


バシュン!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

保守業務遂行中…

???「対空誘導ミサイル発射準備スタンバイ」

保守業務であります

自己保守。

保守業務遂行中…

保守

新人女ちゃん無双を見るまで保守し続ける!

自己保守。ホントにホントにホントに申し訳無いです…
時間取れない、展開行き詰まりの業務環境を何とかして打破します

ホッシュ

保守業務遂行中…

自己保守。状況好転セズ

撤退停滞は許可出来ない
進歩セヨ

実働支援部隊出張開始(定期保守

保守業務遂行中…

保守業務遂行中…

ーー 支店2号館 2F 主任男 ーー


「………を…して…」
「了解………こちら……」

「準備……です……起動まで…」


…ぐっ……ここは……?

そうか…教官たちと折衝して一発で…

打たれた腹が千切れそうなくらい痛む、あの細い身体のどこからこんな威力が出せんのか疑問だ


主任男「っ!……」


少し身体を捩っただけで喉から声が沸き上がってくる
耐えろ俺、覚醒してることを悟られるな


教官「よしっと、これでいいわね」

モブX「起動シークエンスチェック完了」
モブZ「いつでもいけます」


何かの管理コンソールに接続された端末で作業中みたいだな、一体何を?

ピッピッピッ

教官「常務、準備が整いました。開始してよろしいでしょうか?」

………

教官「はい、はい。状況に変化はありません。本当によろしいですね?」

………

教官「失礼しました。はい、ではそのように」ピッ



教官「ふぅー。…モブX,Z、起動後のシミュレーション再実行して報告お願いね」

モブX,Z「了解」


何を起動させ…なっ!?あの装置は!?
先輩男さん?エリ男??同期男???


モブX「コード入力、テストモード開始しました」

『休止モード解除、全個体の起動プログラムを受理。個体単位レベル5モニタリング開始』


モブZ「正常起動を確認、プロセス46までチェック完了」


教官「状況監視継続、目を離さないでね。……こっちにお客さんが向かってるみたいだけど」


お客?どこに?

端末『周辺業務状況を更新します』ピピッ

保守業務遂行中…

保守業務遂行中…

保守業務遂行中…

保守業務遂行中…

保守業務遂行中…

保守業務遂行中…

テス

ーー 二号館 階段 主査 ーー


主査「特技男、例のポイントまでの最効率ルート検討して提出、120秒以内だ」


端末『特技男:って、こっちも色々処置滞って…。あぁもぅ!えぇはい、ルート検討了解です、ちょっとお待ち下さい』



主査「俺と営技女、エリ男は教官のとこの業務を片付ける。モブA,DはIT女の様子を確認してこい。
全ての状況が不透明で何が起こってもおかしくない、KYしっかり!安全作業で行くぞ!」


「よしっ!」


営技女「3時方向、来客!」バッ、カシュンカシュン

エリ男「9時方向、来客」カカカ

タタタタン、ビシッ


主査「3時方向、モブA達の進行ルート確保する。エリ男、後方のケアを頼む」

エリ男「了解」カカカ


端末『モブD:先方6名様視認、進捗開始します』

端末『モブA:ここは大丈夫なんで気にせず先に行って下さい!』


カカカカ、タタタタン、タタン、カシュン



スガッ ズガーン パラパラ


主査「クッ…11時方向新規来客、俺が対応する」カシュンカシュン、パシュパシュ


端末『モブA:階段到達しました、後は二人で行けます』


主査「了解、安全確認怠るなよ、ゼロ災励行!」

端末『モブA,D:了解!』


状況は最悪だ、グループは散り散りで課題集約もできない

IT女も主任男も何らかの労働災害に巻き込まれてる可能性が高い


そこにきてプライオリティSの業務…しかも教官との交渉もあり得る


端末『特技男:ルート構成しました、送ります』

主査「了解、受領した。……おい、何か折衝相手多く無いか?」


端末『特技男:さっきの遠隔折衝で封鎖してたブロックがいくつか崩れている状況です。
相手の端末は掌握してあるんでそこまでの業務負荷ではないと判断しました』


おいおい、こっち3人に対して10人オーバーだぞ?


エリ男「残弾は十分ある」
営技女「相手もまぁ一般社員ですよね」


フッ、最近の若いのは優秀だしやる気もあって素晴らしいな


主査「よし!二号館2Fを業務計画に沿って進捗する!ここからは些細なミスが致命傷になるぞ!
ゼロ災励行!相互確認徹底!安全作業で行こう!』


「「「ヨシッ!」」」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『動力モジュールに臨界の危険性が検出されました.搭乗員は直ちに退避して……』



端末『工機B:大将!やめて下さい!』ダララララ

端末『工機A:まだイケるっすよ!ほらほら!ウグッ』カカカカカ



『動力モジュールに臨界の危険性が検出されました.搭乗員は直ちに退避して……』


工機男「バカモン!今すぐに200m以上退避しろ!」



端末『工機A:何言ってんすか、大将置いて行ける訳ないっしょ』カカカカカ

端末『工機B:俺らがいなくてその機体どうやって運ぶんすか』バシュン、バシュン


「グプ…あ、安全衛生…」ズルズル
「こ、これを…アイツに…わた…」ガクッ
「弾ぁ、弾くれよぉ!誰かぁ!誰かぁ!」カチンカチン


端末『工機B:機動車対応します!最後くらいキッチリ仕事しなきゃっすもんね』

バシュッ、ズガッ

バラララララララ、ギャイン、ギャイン、ギャイン

端末『工機B:っとー!被弾多数、脚部ユニット稼働限界!』

端末『工機A:そっちに投擲するぞー工機Bー!』ピンピン


工機男「貴様ら…」シュインシュインシュイン




キラッ☆ ズガッ、ズガッ、ズガッ、ボンッ


『200m前方に社員反応を確認』


バシュン、バシュ、カカカカカ

端末『2課長:散開!班単位で自由進捗開始!』


端末『技術1係長:お疲れ様です、お忙しそうですね』ニコッ


エイセイヘーイ!コッチダー
オマエハミギヲカバー!コッチハマカセロー!
マズハホウイヲクズスゾー!

カカカカカ、カカカカカ、パシュパシュ



端末『2課長:総員!全力進捗!蹴散らせぇ!!』


ウオオ!イクゾー!イマタスケルカラナー

カカカカカ、カカカカカ、ガゥーン


工機男「か、かたじけない…」ピピッ


『動力ユニット強制停止.冷却,復帰モードに移行します』シュイーン、パシュー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※労使団体交渉中※

ガヤガヤガヤ
デスカラーアレガアアデコウデ…
イヤイヤソレハドーダコーダデ…


営業部長「なぁ人事参与…」

人事参与「ダメです」



ピピッ


端末『特別管理施設での特定状況が検出されました』

人事参与「始まりましたね」

営業部長「あぁ」メキャ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーー 二号館 2F 主任男 ーー

モブX「プロセス86まで検証完了」カタカタ

モブZ「NO.6の覚醒度が上昇しています。バラツキの範囲外、何かの異常を認められます」ピッ

教官「あらら。せっかちな子がいるみたいねー」


SYS『規定外の活性化が発生しました.鎮静薬を投入します』

教官「NOよ、投薬は中止。モブXその寝坊助さんだけ先に起こしちゃって」

教官「いっぺんに起きられたら流石に面倒だわ」


モブX「了解、NO.6個体の覚醒を進めます」カタカタ

モブZ「波形確認、正常稼働値ギリギリです」


何をしてるんだ?稼働?覚醒させる?


先輩男「…」ピクッ

先輩男さんの指先が動いている。良かった無事だったのか、同期男は…

それにしてもこの装置は…

端末『30分以上未開封の重要命令書があります.直ちに内容を確認して下さい』ピッ

このタイミングで命令書?


教官「主任男くん、君もタヌキ寝入りしてないでサッサと起きなさい」


気付かれてのか…しかし立ち上がろうにも身体の節々が中々いうことをきかない


主任男「痛つつ、いいんですか?俺はまだ動けますよ」

命令書確認、内容は…なるほど、なんてこった…


教官「構わないわ。もう何をされても結果は変わらないもの」

主任男「どういうことですか?」

モブX「機動コード入力。作業全行程完了しました」

教官「ってことよ。さ、お客様がくるわよ。業務準備をして」

お客様?一体どこに?何を言って…それより早く先輩男さん達の回復を…


端末『高速飛行物体が本座標に接近しています』


飛行物体!遠隔進捗か!?


端末『接近物体のID確認.FHW 特務主査 リボ男』

ガチャーン、パラパラパラ
ガゥン、ガゥン、ガゥン


端末『光学認識エラー.タスク設定できません』


くっ!この大口径の進捗は間違い無く昨日のマネージャー級だ

パシュパシュパシュ、ゴロゴロゴロー


教官「じゃあそっちのお客様はよろしくね」ヒラヒラ


教官「モブZ、モニタリングを続けて正常起動を確保!モブX、私のサポートね」シュバッ

ガチャーン、ザバー

先輩男「…………」

一年以上ぶりの更新。書き始め4年以上って何だこりゃ
取り敢えず自己満の為に最後までは書き切ってみよう
構成雑になります

待ってたぜ!


駄目だ!また更新ができない!!!

仕事のつもりでPC使って書き終わるまで継続進捗し続けるしかないのか!?
多くてもあと10更新程度なのに何故それができないんだ!

仕事だったら業務未完遂で査定マイナスだな…

保守

保守

保守

>>467
保守

保守

保守

保守

まだ残ってたか…
更新期待保守

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom