ロッド「姉さんに会いたいか?」ヒストリア「うん、会いたい…!」(16)

※別マガ最新話ネタバレ注意

ロッド「姉さんはまだ記憶は生きている…」

ヒストリア「え?」

ロッド「姉さんに会いたいか?」スッ

ヒストリア「うん、会いたい!」


エレン「…!!」

エレン(あの注射は)


――母さんの仇はお前が討つんだ!


エレン(俺が父さんから打たれた巨人化の注射!?)

エレン(ダメだ、ヒストリア!!それを打っちゃダメだ!!)

ガチャッ!!ガチャッ!!

エレン「んんんんんん!!!!!!」

ロッド「さあヒストリア、腕を出しなさい」スッ

ヒストリア「え」ビクッ

ロッド「ん?どうしたヒストリア」

ヒストリア「…」

ロッド「ほら、早く腕を…」



ヒストリア「注射コワイ」



ロッド「」



エレン「んんんんん!!!」ガチャッガチャッ

ロッド「いや、ヒストリア…チクッとするだけ」
ヒストリア「注射コワイ」

ロッド「…」



エレン「んんんんん!!!」



ロッド「ヒストリア、この注射を打たなきゃお姉さんが会ってくれないぞ!」

ヒストリア「で、でも!お姉さんも注射嫌いだったもん!」

ロッド(そういや泣きながら注射してたなフリーダ)

ロッド「だが、フリーダ姉さんも我慢してこの注射を打ったんだ」

ヒストリア「ほ、ほんと?」

ロッド「本当だ。フリーダも我慢出来たんだから、お前も我慢して注射を打たなければいけないんだ」

ヒストリア「…」


ヒストリア「でもやっぱりコワイ」

ロッド「…」


エレン「んんんんん!!!」ガチャッ!ガチャッ!

ヒストリア「なによエレン…そんなに睨んで」

ヒストリア「エレンまで私に無理やり注射打たせようとしてるのね!?」

エレン(違う違う!!)

ロッド「彼は…自分の運命を悟ったのだろう」

ヒストリア「え?エレンも注射打たれるってこと?」

ロッド「え?」

ヒストリア「そうか…エレンも注射が怖いんだ。だからあんなに必死にもがいて…」

ロッド「いや、ヒストリア…そうじゃなくて」

ヒストリア「しかもあんな縛られた状態で注射って怖そうだよね。お医者でも注射するときに腕を固定させるためにヒモみたいなの巻き付けるときあるじゃない?なんかああいうのって普通に注射されるよりも怖いんだよね。不思議と」

ヒストリア「ねえ?エレン」

エレン「んんんんん!!!」

ヒストリア「ほら、エレンも怖いって言ってる」

ロッド「いや、違うと思うぞ」

ロッド「それより…ヒストリア、もう時間がない。早く注射を」

ヒストリア「あ、ま、待って…ちょっと…心の準備が…」

ロッド「…どれくらい待てば心の準備ができる?」

ヒストリア「え、えっと…明日…」

ロッド「ダメだ!ダメだ!せめて長くて五分!」

ヒストリア「!?あ、と…トイレ…行きたいなぁ…」コソコソ

ロッド「逃げようとしてもダメだ!」

ヒストリア「ちゃ、ちゃんと戻ってくるもん!」

ロッド「注射したらトイレ行っていいから!」

ヒストリア「じゃ、じゃあ…エレン!最初にエレンが注射したら私も頑張る!」

ロッド「ダメだ!てかエレンには注射せん!!」

ヒストリア「注射しないならなんでエレンは素っ裸なの!?手術でもするの!?」

ロッド「しねぇよ!!」

ロッド「…わかったから、覚悟を決めるんだ。腕を出しなさい」

ヒストリア「う…」スッ

エレン(打ったらダメだ!ヒストリア!)ガチャッ!ガチャッ!

ヒストリア「…!」



ヒストリア「ひやあああぁああぁぁあ!!!」パシン

ロッド「ああ、注射器が!」

コロコロ…

ヒストリア「うう…ぐす、うわああああん…注射こわいいいいい…」ボロボロ

ロッド「そんなに怖いのかよ」

ヒストリア「鬼!!悪魔!!」

エレン「んんんんん!!!」ガチャッ!ガチャッ!

ロッド「ヒストリア…お願いだ。注射を打ってくれ」

ヒストリア「やぁだ!やだやだ!注射こわいもん!なんで注射なの!なんて飲み薬じゃないの!痛いのやだやだやだやだやだやだあああ!!!」

ロッド「もう15歳だろお前!!」

エレン「んんんんん!!!」ガチャッ!ガチャッ!

ヒストリア「なによエレン!!」

エレン「んんんんん!!!」ガチャッ!ガチャッ!ガチャッ!

ヒストリア「あああああ!!!」

ロッド「お前らうるせえ!!」

エレン(ヒストリアが怖がってるからもう少し大丈夫そうだ…早く鎖外してヒストリアを助けねぇと!)ガチャッ!ガチャッ!

エレン(そして一つ疑問なんだが……注射するとき腕に巻き付けるアレは本当に腕を固定させるためのものなのだろうか!!)


ロッド「ヒストリア…わかった。あのな、エレンもこの注射を打ったことがあるんだ!同期の仲間もちゃんと打ったんだぞ!」

ヒストリア「エレンも…」

ロッド「なあ、エレン?注射打ったことあるよな?チクッとするだけだよな?」

エレン(え…あの注射は…)


ぎゃああああああああっ!!!


エレン(そういえば、めちゃくちゃ痛かったなアレ…)

ロッド「なあ!大したことないよな!?何発でもいけるよな!?」

エレン(やだやだ!あんな痛いのはもう二度とゴメンだ!!)ブンブンブンブン

ロッド(あれ、めちゃくちゃ拒絶反応示してる)

ヒストリア「やっぱり痛いんだあああ!!!」

エレン「んんんんん!!!」ブンブンブンブン

ヒストリア「打たれ強いエレンがあんな拒絶反応示してるなんて相当だよおおお!!!」

ロッド(マジかよ、そんなに痛いのかよ。自分に打ったこと無いから知らなかった…)


ケニー「ふっ、注射器はもらったぜ」ザッ

ヒストリア「!!」

ロッド「ケニー!?あ、さっき転がった注射器か!」

ケニー「これで俺の夢を果たす!!」シャキーン

ロッド「やめろおおお!!!」

プスッ

ケニー「いってえええええ!!!」ポイッ

ヒストリア「ひやあああぁああぁぁあ!!!やっぱり痛いんだあああ!!!」

ケニー(針が痛すぎて中の薬注入する前に抜いちまったぜ…)

マジレスするとあれは駆血帯といって、腕の圧を上げて血管を見えやすくするためのものです
固定するためじゃありません

エレン(>>15の声は父さん!?やっぱりそうだったのか…)

エレン(いや、それより早く鎖はずさないと!!)


ロッド「ええい、この注射器め!巨人化させる気あんのかちくしょー!」

ケニー「俺やっぱやめるわ、そんな痛いの無理」

ヒストリア「え、巨人化?」

ロッド「いや、空耳だろう。これはインフルエンザの予防接種だ」

ヒストリア「…」

ロッド「さあヒストリア…インフルエンザにかかればこの痛み以上の苦痛なんだぞ。腕を出しなさい!」

ヒストリア「うがい手洗いして予防するからしないもん!」

ロッド「ああもう!!」

エレン「んんんんん!!!」ガチャッガチャッガチャッ

このSSまとめへのコメント

1 :  ほっとゆだ   2016年12月17日 (土) 20:49:57   ID: DSrDYHUQ

其れで続きはどうなってるのですか。・°°・(>_<)・°°・。

2 :  横手   2016年12月17日 (土) 21:30:59   ID: DSrDYHUQ

早く書いてください

3 :  高遠原   2016年12月17日 (土) 21:59:27   ID: DSrDYHUQ

中途半端だけど作者忘れてるな(ー ー;)

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