ユミル「誰にでも短所の1つや2つはあるだろ」ヒストリア「はい?」(28)

ユミル「お前、ダズ助ける気あるのか?」クリスタ「え?」の続きです。

ネタバレあります


ウトガルド城での巨人の戦い…その場にいたヒストリア、ユミル、ライナー、ベルトルト、コニー、サシャの手により獣の巨人を打ち倒し、ラガコ村の人達を救出する事に成功した…

それから彼等はライナーやベルトルト達の故郷へ向かっている。しかし、その時、彼等に大きな障害が立ちはだかった…



ライナー「すまん、故郷への道忘れたわ」

ヒストリア「え」

ユミル「どういう事だライナーさんよ」

コニー「自分の家くらいバカでも分かるぜ!?」

ライナー「いや…そのな、それが分からないんだ」

サシャ「?」

ライナー「俺達が故郷に帰るには…あの獣の巨人と接触する必要があった。だが、その獣の巨人を俺達はかっこよく倒してしまった訳だ。かっこよくな」

ヒストリア「何で二回言ったの」

コニー「歩いて帰れないのかよ!?」

ベルトルト「あぁ…そんな単純な方法では帰れないんだ…」

ユミル「んな複雑そうな事言ってるけど本当はただ忘れただけじゃないのか?」

ライナー「そ、そんな事は無い…とにかく理由は色々あるんだ!!」

ベルトルト「あぁ、あまり深く詮索するのはやめてくれ!」

サシャ「ああ、まぁ原作でまだ故郷出てないですから扱おうにも扱えませんからね」

ベルトルト「サシャ、黙れ!!」

ユミル「それじゃあどうするんだ、私らはもうマリアまで来ちまったんだぞ…このまま帰ってもバカみたいじゃないか」

ライナー「あぁ…すまんな。何も考えずに来てしまったよ…」

ベルトルト「…」

ベルトルト「あ!」

コニー「どうした?」

ベルトルト「地下室だ、地下室だよライナー!どうせここまで来たなら行こうじゃないか」

ヒストリア「あぁ、本当だね」

ライナー「そうか、地下室に入って情報を集めて俺達はその功績を称えられ一気に団長まで昇格しクリスタと結婚するという寸法だな!」

ベルトルト「いや、そこまでは言ってないけど」
ヒストリア「…ちょっと待って、みんな。凄く大事な物を忘れてるよ…」

ユミル「決まりだな、地下室へ向かうぞ」

サシャ「イエッサー!!」

ユミル「さぁ、行くぞヒストリア!」

ヒストリア「え、いや…だからちょっと待って!大事な物が無い…」

ユミル「ああ?なに言ってんだお前。こわくなったのか?」

ヒストリア「いや、そうじゃなくて!鍵!地下室の鍵!!」

ライナー「あぁ、そうだな。地下室は世界の謎を解く鍵だ」

ヒストリア「ふあっ!?」

ベルトルト「今さら必死に言わなくてもわかってるよ」

ヒストリア「わかって無いから必死になってんでしょ!?」

サシャ「えっと、つまり地下室が鍵って事ですか?」

コニー「地下室で地下室を開けるのか?訳わかんねぇな」

ヒストリア「もうやめてー!私をいじめないでー!」


―――そしてエレンの自宅 地下室前

ユミル「…」
ライナー「…」
ベルトルト「…」

ヒストリア「だから言ったじゃん…鍵が無いって…」

コニー「俺も、もしかしてエレンが持ってる鍵がいるんじゃないかなぁ、どうだろうなぁって思ってたけど…」

ベルトルト「…鍵が…必要だったなんて…」

ライナー「全く気づかなかったよ…」

サシャ「やはり神様の言うことは聞かなければいけませんね」

ユミル「何で教えてくれなかったんだヒストリア!」

ヒストリア「初めから言ってたじゃん、もう!どうしていつも人の話聞いてくれないの!!」

ユミル「…」

ユミル「まぁ、誰にでも短所の1つや2つはある」

ヒストリア「はい?」

ライナー「じゃあエレンを連れてくるしかないな」

ベルトルト「そうだね、どうやって捕らえるか…」

サシャ「獲物を捕らえるトラップなら任せてください!」

コニー「へ…狩猟は久しぶりだぜ」

ヒストリア「普通に頼めばいいじゃん!?」

ライナー「心強い味方だ…サシャ、コニー、共にエレンの拉致を成功させよう」

サシャ・コニー「おー!!」

ヒストリア「待ってよ!なんで拉致する必要があるの!普通に話せばいいじゃん!!」

コニー「ははは、そんなマジになるなよヒストリア。冗談に決まってるだろ!」

サシャ「そうですよ、仲間を乱暴に扱う訳ないじゃないですか、ジョークですよ!」

ヒストリア「あ、冗談なの…安心した」

ライナー・ベルトルト・ユミル「え?冗談なのか?」

サシャ・コニー・ヒストリア「え?」

ライナー「お前ら…冗談だったのか」

ベルトルト「僕たちは真剣に考えていたのに」

ユミル「言っていい冗談と悪い冗談があるだろ、お前ら!」

ヒストリア「それは私が言いたいよ」

サシャ「え、なんで私達が怒られてるんですか?」

コニー「理解できないのは俺がバカだからじゃないよな?」

ヒストリア「二人とも気にしないでいいよ」

ユミル「お前…私らがおかしい事を言ってると思ってるだろ?」

ヒストリア「………まぁ、うん…」

ユミル「ヒストリア…考えが足りないのはお前の方だよ」

ヒストリア「え?」

ライナー「まず、俺とベルトルトは巨人で…人類を今の状況まで追い詰めた張本人だ。それを知ったエレンが、そんな憎むべき敵である俺たちの言うことを素直に聞くと思うか?」

ヒストリア「ああ……まぁ、確かに波乱の予感はするね」

ベルトルト「だから無理矢理拉致するしか無いんだ」

ヒストリア「ちょっと待てそれはおかしい!」

ユミル「まぁ落ち着けヒストリア」

ヒストリア「みんなが落ち着いてよ!もういい、私が話するから…もう全部私に任せて!!」

サシャ「さすが神様!」

コニー「輝いてるぜ!」

ベルトルト「これが女神か…」

ライナー「結婚しよ!」

ユミル「ふっ…死にたがってた頃とは大違いだな」

ヒストリア「もう何も突っ込まない!!」

そんなこんなで壁内に戻る事になったヒストリアと愉快な仲間たち…

さてさて、その頃、壁内ではエレンが中央第一憲兵団に狙われたようだ、こりゃ大変!
でもミカサの大活躍により意外と楽に勝利を掴んだ調査兵団…ここからまた一波乱起きそうだぞ!

エルヴィン「さて…中央第一憲兵団、お前たちの目的はなんだ?」

サネス「…」

エルヴィン「…吐かないなら仕方ない、必要以上の暴力は趣味ではないのだが人類の為だ…悪く思うな」

サネス「!!」ビクッ

リヴァイ「俺は準備OKだエルヴィン」

ハンジ「終わらない苦痛を味あわせてやるよ」

エルヴィン「やるぞ、リヴァイ、ハンジ」スッ

サネス「や、やめろ…やめろ、それだけは…ひっ ひっ」ビクビク

エルヴィン「こーちょこちょこちょこちょこちょ」

こちょこちょこちょこちょ

サネス「ぎゃーー、やめ、ろーっ!三人でくすぐるなぁぁ、ぎゃーーははははは!!!」

リヴァイ「どうだ、吐く気になったか?」

ハンジ「次は脇だよ」

サネス「ひいぃぃっ!!」

リヴァイ「答えろ、レイス家とはなんだ?」

こちょこちょこちょこちょ

サネス「いひゃーー!ぎゃーー!」

ハンジ「ニックはこちょこちょされ過ぎて未だに体のくすぐったさが消えてないんだ!あんたにも同じ苦痛を味あわせてやる!!」

エルヴィン「さぁ、吐け!」

モブリット「なんて酷い拷問なんだ!」


サネス「はぁ…ひぃ…ひひひっ、れ、レイス家…がぁ、本当の王家だっはっはははひゃひゃ!!!」

ハンジ「なんだって!?」

エルヴィン「よし、ヒストリアを新たな王にしよう」

リヴァイ「さすがはエルヴィン。一瞬の判断だな」

―――

アルミン「…ヒストリア達が勝手に壁外に出てから3日…どうなったのだろうか」

エレン「まぁ、大丈夫だろ。巨人が三体も味方にいるんだ」

ミカサ「まさかユミルもライナーもベルトルトも巨人だったなんて」

アルミン「エレン…彼らが憎いかい?」

エレン「当たり前だろ。だが俺達に協力するつもりなら…手を出す気はねぇ。巨人の力は人類にとって大きな戦力になるからな」

ミカサ「エレンが大人になって私は感激した」

エレン「あいつらを信じて今は待とう。きっとみんな生きて帰って来る…」

アルミン「そうだね、待ってればいつかきっと…」

ヒストリア「ただいまー」

アルミン「帰って来んの早いな!?」


コニー「よっ、お前ら」

サシャ「なんだか久しぶりですね!」

アルミン「え、ライナー達の故郷にいったんじゃなかったの!?」

ライナー「すまんな、行き方がわからなくなったんだ」

ベルトルト「いわゆる迷子って奴だね」

アルミン「そんな冷静な顔でバカみたいな事言わないで!!」

ユミル「まぁ、落ち着け。そこでエレンに用があるんだが」

エレン「なんだ?」

ユミル「地下室の鍵を貸してくれ」

エレン「え、やだよ、俺のだし」

ユミル「なんだと!?この野郎!!」ガシッ

エレン「うわっ!?」

ミカサ「ユミル、エレンに何をする気なの!?」

ヒストリア「待ってよユミル、いきなりそんな事言われても無理に決まってるでしょ!?」

ミカサ「クリスタ…あなたも、エレンの敵?どっち?」

ヒストリア「ミカサも待ってよ!!」

―――説明中

ヒストリア「…って事なの」

ミカサ「なるほど、理解した」

アルミン(突っ込みどころ満載だけどね)

エレン「そうか…だがすまんな。今は鍵は洗濯中だから使えないんだ」

ライナー「それは仕方ないな」
ベルトルト「乾くまで待つしか無いね」
ユミル「いきなり突っ掛かって悪かったな」

ヒストリア「え?今のおかしいと思ったの私だけ?」

アルミン「ごめん、僕も混乱している」

リヴァイ「お前たち、いるか」

エレン「兵長!」


エルヴィン「重要な話がある」

コニー「あれ、そういえばジャンがいないな…」

エルヴィン「ではみんな静かに聞いてくれ」

ヒストリア「待ってください、ジャンがまだ…」
リヴァイ「静かにしろ」
ヒストリア「…」

―――


アルミン「王政にクーデターを起こす!?」

エルヴィン「そうだ、そしてヒストリアを新たな女王にする…頼んだぞ、ヒストリ」

ヒストリア「拒否します」

エルヴィン「え」

ヒストリア「エルヴィン団長…私は、これからは自分の為に生きると決めました」

ユミル「…」

ヒストリア「だから私は自由に生きます、王様なんて縛られた存在なんかになりたくありません!」

ベルトルト(カッコいい)

ライナー(結婚した)

エルヴィン「だが…人類の未来の為には…」

ヒストリア「人類の未来より私の未来!それこそ普通の人間!私は普通の人間として生きていたい!王様は自分より他人を優先できる人がなるべきです」

エルヴィン「…」

ヒストリア「そもそも私、レイス家なんかぶっ潰してやりたい気持ちでいっぱいですから…絶対に嫌です」ニコッ

リヴァイ「ほう…悪くない」

エルヴィン「ごめん、私が悪かった」

ヒストリア「気にしないでください!」

このSSまとめへのコメント

1 :  備後安田   2017年01月15日 (日) 11:23:45   ID: im8Tl_Q8

楽しく読めた

2 :  吉舎   2017年01月15日 (日) 13:17:39   ID: im8Tl_Q8

続きに期待です

3 :  備後庄原   2017年01月15日 (日) 15:17:48   ID: im8Tl_Q8

モバハン良いよな

4 :  東成岩   2017年01月15日 (日) 16:36:08   ID: im8Tl_Q8

続編あるならあげてほしい

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