ナツメ「どうしてレッドといると邪魔が入るの?」 (1000)

ナツメ「もうすぐレッドが帰ってくる」の続きです
ナツメ「もうすぐレッドが帰ってくる」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1414974841/)

毎日更新するつもりなんでよろしくお願いします

何かあれば言ってください、使わせてもらうこともあると思います

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1418565688

とりあえず登場人物紹介

こいつはこんな性格じゃないとかこんなポケモン使わないとかあるかもしれませんが大丈夫だ、問題ない

カントー

レッド:元リーグ本部チャンピオン、ナツメと結婚している、ナツメと一緒にいないと体中の機能が低下する、もはや何かの病気

ナツメ:ヤマブキジムリーダー、レッドと結婚、レッドと一緒にいないと体中の機能が低下する、もはや何かの病気

グリーン:元リーグ本部のチャンピオン、現在はトキワジムリーダー、自称世界一のドM

タケシ:ニビジムリーダー、彼女(彼氏)がいないことを少し気にしている

カスミ:ハナダジムリーダー、基本うるさい、現在7股

マチス:クチバジムリーダー、なぜか無視だれることが多い、バツ3

エリカ:タマムシジムリーダー、グリーンを世界一(?)のドMにした、現在はコウキを調教中

アンズ:セキチクジムリーダー、キョウの娘、カントージムリーダーの中では一番下

カツラ:グレンジムリーダー、「ヅラじゃない」や「スタンバってた」などどこかで聞いた言葉を使う、すいません

サカキ:元トキワジムリーダー、ロケット団のボスでもあったが解散後は解説者に、尊敬する解説者のように「ムムッ」と言いたいがいつ言えばいいかわからない

図鑑所有者

ゴールド:本部リーグ殿堂入り、コトネのことが好きだが相手にされない、人をおちょくるのが得意

シルバー:本部リーグ殿堂入り、コトネのことが好きだが相手にされない、人の服を脱がそうとする癖がある

コトネ:本部リーグ殿堂入り、レッドとナツメのことが好き、トウヤも嫌いではない、男でも女でもいける

ユウキ:ホウエン殿堂入り、センリの息子、エロガキ

ハルカ:オダマキのような博士を目指しているのであまりバトルは好きではない、妊娠中

コウキ:シンオウ殿堂入り、現在エリカによる調教を受けている、人妻好き

ヒカリ:シンオウ殿堂入り、気に入らない人と話すときはあからさまに嫌な顔をする、つまり性格はあまりよくない

ジュン:シンオウ殿堂入り、実はそんな強くない、扱いが悪い

トウヤ:イッシュ殿堂入り、トウコと双子の弟、コトネのことが好きなのかもしれない、女性の足を見るととびつく

トウコ:イッシュ殿堂入り、トウヤと双子の姉、見た目は可愛らしい女の子だがゴーリキーと腕相撲して勝つぐらいの怪力

ブルー:イッシュ元チャンピオン、レッドとグリーンの幼馴染、恐ろしいまでの方向音痴

その他

ワタル:リーグ本部チャンピオン、K.O.C(キングオブチート)、当たり前のように人に向けて攻撃をする

ダイゴ:ホウエン元チャンピオン、デボンコーポレーションの御曹司、やたらと自慢してくる

ミクリ:ホウエンチャンピオン、処女レーダーという羨ま…謎のレーダーを持つ、変態である

シロナ:シンオウチャンピオン、20代、見た目は大人頭脳も大人性格は小学校低学年

アデク:イッシュ元チャンピオン、年のわりにやたら派手、機械音痴

N:イッシュ殿堂入り、トウヤとトウコに助けられて以来信用している、めっちゃナルシスト

ゲン:ニート

オーキド:博士であり解説者、だが解説せずにトランプをしている、何も解説しないのはそのため

ゲン「それではさっそくPWT2日目ダブルの部をはじめたいと思います」

ゲン「さきほど1組につき3つの元気のかけらを渡したと思います」

ゲン「その元気のかけらは簡単に言うとポイントみたいなものです」

ゲン「戦って勝てば相手の元気のかけらを一つもらうことができ、それを早く10個集めたペアを優勝とします」

レッド「トーナメントじゃないのか?」

ゲン「何でもかんでもトーナメントと思わないことだ、最後まで話を聞くように」

ゲン「まあ、わかったと思うがトーナメントではない」

ゲン「フィールドはこのファイトエリア全域」

ゲン「まあ勝手に相手を決めて勝手に勝負していい」

ゲン「使えるポケモンは一人一匹のみ」

ゲン「そしてただのダブルバトルと違うところは相手のポケモン2匹ともではなく、どちらか片方だけでも倒れた時点で勝負は決まる」

レッド「片方だけリンチされたら終わりじゃん」

ナツメ「それじゃあ私がレッドの足引っ張っちゃうじゃん…」

レッド「大丈夫だって、ちゃんと俺が守るから」

ゲン「はい、そこうるさい、失格にしますよ」

ゲン「さらにだ、技による回復以外の回復行為は認めない」

レッド「それじゃあ負けたとき片方はやられたままじゃねえか」

ゲン「また君か、少し静かに聞きたまえ」

ゲン「まあ、たしかにその通り、片方やられたら負けなのに、次が始まったらすでに片方やられているとなってしまいますが」

ゲン「そこで元気のかけらを使ってもらいます」

ゲン「つまり勝てば一つもらえるが、負ければ元気のかけらを二つ失う」

レッド「つまりどういうことだってばよ」

ナツメ「負けなきゃいいのよ」

ゲン「元気のかけらが無くなった時点でそのペアは失格」

ゲン「不正行為をしても失格」

ゲン「このファイトエリアのあらゆるところに監視カメラを設置してるので誰が何してるかなんてすぐわかりますからね」

ゲン「質問のある方は?」

1時間後・ファイトエリア内

ピンポーン

ゲン「それではダブルバトル開始まで5・4・3・2・1…スタート!」

レッド「……」

ナツメ「始まったけど動かないのね」

レッド「用があるなら向こうからくるだろ」

ナツメ「戦う相手探した方がいいんじゃないの?」

レッド「大丈夫だって、変なやつが来たら逃げればいいんだ」

ナツメ「トレーナーなのに?」

レッド「話しかけられる前ならいいだろ」

レッド「それに俺はこうやってナツメと二人っきりでいられる方が」

ブルー「レッドとナツメさんみーっけ」

グリーン「はっはっは、やはり最初に潰すならお前らからだよな」

ナツメ「話しかけられたけど」

レッド「ちっ」

グリーン「さあ、レッド勝負だ!」

レッド「くそっ、こうなったら戦うしかないか」

レッド「いくぞ、ナツメ」

ナツメ「ええ、レッド」

グリーン「ふっ俺たちの手持ちはお前らの対策をしてるんだよ、いけドサイドン!」

ブルー「サンダース!」

グリーン「ふはは、さあお前たちも出せ!どうせピカチュウとフーディンだろ」

レッド「いけっフシギバナ!」

ナツメ「頼んだわよエルレイド」

グリーン「えっ」

ブルー「はいここで問題、あのポケモンは?」

グリーン「フシギバナとエルレイド」

ブルー「話が違うじゃない!」

グリーン「い、いや待て、こいつらならそれしか使わないと思ったから…」

ブルー「言い訳しないの!」

レッド「今だ!片方だけ倒せばいいんだ、フシギバナ、ドサイドンにハードプラント!」

ナツメ「エルレイド、ドサイドンにインファイト!」

フシギバナ「フェイス・フラッシュ」

エルレイド「アタタタタ」

ドサイドン「ヌフッ」ばたっ

グリーン「あっ」

ブルー「ちょっとやられちゃったじゃないの!」

レッド「ばーか、お前みたいなカモがひっかかるの待ってたんだよ」

レッド「ほら欠片よこせよ」

グリーン「くそ…」

レッド「ドサイドンに欠片使ってあと一個だからお前ら負けたら失格だな」

グリーン「い、今のは油断しただけだ、もう一回やれば勝てる」

レッド「じゃあもう一回やるか?」

グリーン「こ、今回はこれぐらいにしといてやろう」

ナツメ「こういう方法があったのね」

レッド「ああ、俺たちなら、向こうから勝手に来てくれる」

レッド「俺の予想じゃ、次はゴールドかユウキかカスミのどれかだな」

ナツメ「でもそんなうまくいくかしら?」

ナツメ「あっ私の超能力でどこにいるかとか何使うとか見てみようか?」

レッド「いやー、それはいい」

ナツメ「どうして?」

レッド「ナツメと二人だけの時間が短くなっちゃう」

レッド「それにそんな急ぐことないよ、どうせ全勝でってのはたぶんどのペアも無理だと思うから」

ナツメ「まあ…そうね」

レッド「さあ、ゴールドかユウキかカスミか誰が来るかな」

マチス「ヘイ、ラブラブカップル」

レッド「こういうのは予定外なんだよな…」

タケシ「おいおい、レッドに勝負申し込む気か?」

レッド「しかもなんでお前らの組み合わせなんだよ、おかしいだろ、もはや見せられないよってなるだろ」

マチス「う~ん、レッドが何使うかによるナ」

タケシ「レッド、何使ってるんだ?」

レッド「言うわけないだろ」

マチス「そんなこと言わないで、ホラ、欠片一つ上げるかラ」

レッド「あ、じゃあもらっとく」

タケシ「これで教えてくれよ」

レッド「ああ、いいよ、俺はフシギバナ使ってる」

タケシ「そうかありがとう」

マチス「他の相手探すネ」

レッド「バカだ」

ナツメ「ラッキーだったわね」

レッド「5つになった、これ今トップなんじゃね」

ナツメ「でも今トップでも早く10個集めないと」

レッド「この調子なら楽勝だって」

ナツメ「あんま調子のっちゃダメよ」

レッド「ナツメは俺がちゃんと守るし」

ナツメ「もう、私だってジムリーダーなのよ」

レッド「ははっごめんごめん」

ピンポーン

ゲン「えーイチャついてばっかでバトルをあまりやらないというのはやめましょう」

ゲン「ちゃんと見てますよー」

レッド「ちっ」

レッド「仕方ない、ちょっとぐらい移動するか」

ナツメ「ええ」

レッド「このあたり誰もいないな」

レッド「なんだ?ここそんな広いのか?」

ナツメ「どこかに固まってるんじゃない?」

レッド「そんなとこは行かない方がいいな」

ナツメ「ん~、でもそんなこと言ってもここ結構いるわね」

ユウキ「あっレッドさん」

ゴールド「なにっレッドさんを倒すのは俺だ!」

レッド「だから動きたくなかったんだ」

ユウキ「じゃあゴールドはレッドさんと戦いなよ」

ゴールド「よし、わかった、じゃあレッドさん」

シルバー「待てバカ」

ゴールド「誰がバカだと」

シルバー「ユウキは俺たちが戦ってそのあとを狙おうとしてるんだ」

シルバー「それに向こうにもいっぱいいる、そんな簡単に勝負しようとおもうな」

ゴールド「そ、そうか」

ゴールド「おい、ユウキてめえ、そんな手には乗らないぜ」

ユウキ「いやだってレッドさん倒すって言ったから」

レッド「あーもう、お前らで戦えばいいじゃんか」

ゴールド「そうか」

シルバー「何がそうかだ、さっきと同じだろ」

ゴールド「はっ」

シルバー「お前はバカか」

ゴールド「危ない危ない、レッドさんは誰かと戦った後じゃないと怖くて戦えないからそんなこと言ったのか」

レッド「何だとこのやろう」

ナツメ「レッドもかんたんに怒らないの」

ユウキ「じゃあどうするの?」

ハルカ「ここから一回離れたら?」

ゴールド「おいおいバトルの最中に逃げんのか?」

ユウキ「まだ始まってないじゃんか」

レッド「あーもう、俺らあっち行ってるから勝手にやってろよ」

ゴールド「あっちょっと」

別の場所

ミクリ「ダイゴ!君だけには負けるわけにはいかないんだ!」

ミクリ「ミロカロス、ハイドロポンプ!」

ダイゴ「何をそんな怒ってるんだ?」

ツツジ「ダイゴさん、来ましたよ!」

ダイゴ「わかってる、メタグロスかわしてアームハンマー」

テッセン「後ろがスキだらけじゃ、ライボルト10万ボルト」

ツツジ「ダイノーズ、砂嵐でかき消して!」

ダイゴ「ありがとうツツジ君」

ツツジ「いえ、お役に立ててうれしいです」

ミクリ「ダイゴ!君それは浮気じゃないのか!」

ダイゴ「僕は浮気なんかしないよ」

ミクリ「じゃあなんでツツジと組んでいるんだ!」(←結局女性と組めなかった)

ダイゴ「別にたまたまいたし」

ミクリ「ズルいぞ!」

別の場所

アカネ「コトネって彼氏おったんか?」

コトネ「そんなわけないでしょ、私が好きなのはレッドさんとナツメさんだけなの」

ミカン「そのわりには楽しそうですね」

アカネ「そうそう、さっきのバトルもやたらとコンビネーションよかったしな」

コトネ「ちがうの」

アカネ「またまた顔赤いで」

アカネ「じゃあ君はどうなんや?」

トウヤ「……」

トウヤ「綺麗な足ですね」

アカネ「え?」

トウヤ「スリスリ」

アカネ「わっちょっとなんやねん」

コトネ「トウヤ、やめなよ~」グイッ

トウヤ「ならこっちだ」

ミカン「きゃっ」

アカネ「やめんか」ゲシッ

アカネ「ちょっとどないなってんねん」

コトネ「ごめんなさい」

コトネ「ほら、私の足でもさわってなさい」

トウヤ「うん」

アカネ「いったいなんやねんな」

コトネ「あはは…気にしない気にしない」

アカネ「気にするわ、急に足触られたんやで、痴漢と同じやんか、なあミカン」

ミカン「わ、私は別に…」

アカネ「アカンで!甘い甘い!こんなんはカンタンに許したらアカンねん」

コトネ「こいつ女の人の足が好きなんで…」

アカネ「ふ~ん、でコトネはそんなこの子のことが好きやねんな」

コトネ「だから」

アカネ「認めたら許したってもええけどな」

ミカン「アカネちゃん、そんな意地悪しなくても」

アカネ「こっちは被害受けたんや、それぐらいしてもらわな」

アカネ「さあどうなんや?」

コトネ「そ、それは」

ピンポーン

ゲン「お知らせします、先ほどワタル・イブキペアが相手にダイレクトアタックするという行為をしたため失格となりました」

ゲン「ワタル・イブキペアは失格となった時点で元気のかけらを5つ所持していました」

ゲン「よって5の2倍の10個の元気のかけらをファイトエリア内のどこかにバラまきます」

ゲン「ひろった元気のかけらは当然1つと数えてかまいません」

コトネ「あっじゃあこれは速いもの勝ちだ、速く探さなきゃ、行くよトウヤ」

アカネ「ちっ逃げよった」

レッド「あいつマジでバカだな」

ナツメ「でも、そのおかげで集めやすくなったわ」

レッド「でもさ、元気のかけらって、こんな小さいんだぞ」

レッド「こんな広いとこで探すなんてさ」

ナツメ「それは大丈夫、私の超能力ですぐわかるわ」

ナツメ「それにたぶん道にあるモンスターボールのようなものに入ってると思うし」

レッド「あのでかいやつか?」

ナツメ「モンスターボールのようなやつよ」

レッド「そう、だからマルマインと間違えるんだ」

ナツメ「こっちこっち」

ナツメ「あった、あれね」

レッド「よっしゃ、ゲット…」

シロナ「……」

シロナ「あら、あなたレッド君よね」

レッド「え、あ、そうだけど」

シロナ「わあ、こんなとこで会えるなんて感激~」

ナツメ「年考えて言ってほしい」ボソッ

シロナ「何か聞こえたけど、じゃあこれはもらっていくわねー」

レッド「ちょっとちょっと、それ俺たちが先に見つけたの」

シロナ「え~いやよ、これは私が先なんだからー」

ジュン「あ、レッドさん、すいません」

シロナ「ちょっとなんで謝ってんのよ」

ジュン「だって実際のところ俺たちのんが遅かったし…」

シロナ「いやだいやだ!これは私の!」

ジュン「はあ…」

シロナ「こうなったらバトルして勝った方がもらえるってことで」

ジュン「すいませんレッドさん」

ナツメ「どうする?」

レッド「そうしないとダメなんだろ?」

シロナ「そうこなくっちゃ、さあジュン君いくよ」

ジュン「ほんとワガママなんですから…」

レッド「ま、勝てばいいんだ」

ナツメ「レッドと一緒なら勝てるわね」

シロナ「ずいぶんと余裕ね、これでもそんな余裕でいられるかしら、ガブリアス!」

ジュン「とりあえず仕方ないか、いけゴウカザル!」

レッド「フシギバナ!」

ナツメ「いっけーエルレイド」

レッド「よっしゃ行くぞ!」

シロナ「ちょっとちょっと!」

レッド「なんだ?」

シロナ「あなたたち欠片は何個持ってるの?」

レッド「何個だっけ?」

ナツメ「5個ね」

シロナ「バトルはしたの?」

レッド「ああ」

シロナ「じゃあなんで2匹ともノーダメージなのよ!」

レッド「アホとバカだったから」

シロナ「ずるいずるい!」

レッド「そんなこと言われてもな」

ナツメ「めんどうなおばさんね」

シロナ「誰がおばさんよ!私はまだピチピチの20代よ!」

ジュン「ピチピチって…」

シロナ「うるさいっ」

ジュン「すいません…」

レッド「またアホか…よし、今のうちだな」

レッド「どっち倒す?」

ナツメ「レッドの好きなほうで」

レッド「じゃあゴウカザルで、フシギバナ、ヘドロ爆弾だ!」

ナツメ「エルレイド、思念の頭突きよ」

フシギバナ「マッスル・スパーク」

エルレイド「ズツキーーッ」

シロナ「ちょっと何ボケっとしてるのよ!」

ジュン「シロナさんがギャーギャー言うから」

シロナ「ほらっ反撃するわよ」

シロナ「ドラゴンダイブよ」

ジュン「ゴウカザル、フシギバナにフレアドライブ!」

ナツメ「エルレイド、ゴウカザルを止めるわよ」

レッド「待ってナツメ、あの程度の炎フシギバナなら跳ね返せる」

ナツメ「大丈夫?」

レッド「まかせろ、ハードプラント!」

ジュン「草で炎に勝てるわけが」

ゴウカザル「マジカヨ」ばたっ

ジュン「マジか…」

シロナ「何やってんのよー!もー!」

ジュン「シ、シロナさんにも責任ありますよ…」

シロナ「私が何したってのよ!」

ジュン「最初にギャーギャー言ってたから…」

レッド「ま、とりあえず俺たちの勝ちだから、これは俺たちのものだな」

シロナ「う~」

ジュン「それは仕方ないですよ」

シロナ「は~あ、せっかく見つけたのに」

レッド「これで6個目だな」

シロナ「よし、気を取りなおして次の相手探すわよ!」

ジュン「は~い…」

ナツメ「ちょっと待った」

シロナ「なにかしら?」

ナツメ「今のはバトルよ、だからあなたたちの欠片ももらわないと

シロナ「…よ、よし、めざせポケモンマスター!」

ナツメ「待ちなさいよおばさん」

シロナ「誰がおばさんよー!」

レッド「一気に7個になった」

シロナ「むかつく~」

ジュン「これはルールですよ」

シロナ「まあいいわ、この後のチャンピオンの本選で戦いましょ」

ジュン「まだダブル終わってないですよ」

シロナ「この後って言ったでしょ」

レッド「何か言い合いしてるけど次行こうか」

ナツメ「うん」

ナツメ「うーん、まだ拾われてない欠片はあと2つね」

レッド「さっきので時間使いすぎたか」

レッド「で、近いのは?」

ナツメ「こっちよ」

ナツメ「この近くなんだけど」

レッド「あれ、あそこにいるのは…」

トウコ「これは私たちが見つけたのよ」

コトネ「いやいや、これは私たちだって」

トウヤ「じゃあじゃんけんで決めようか」

トウコ「ここはバトルでしょうが!」

N「ま、そんなこと言って勝った方が2つもらえるってのをねらってるんだけど」

コトネ「そういうことなら負けても文句言わないでよね」

トウコ「負けないから言わないわよ」

N「ふふ、ボクの全身から溢れるトモダチとトウコへのラブ見せてあげるよ」

トウヤ「お前らいつからそこまで…」

レッド「なんかバトルするみたいだな」

ナツメ「さっきの私たちと同じじゃない」

レッド「なあナツメ」

ナツメ「なに?」

レッド「あの欠片、スキだらけだな」

ナツメ「そうね」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「今のうちだな」

ナツメ「そうね」

コトネ「メガニウム、ソーラービーム!」

トウコ「ジャローダ、リーフストームよ」

レッド「……」こそこそ

ナツメ「……」こそこそ

N「キュウコン、燕返し」

トウヤ「へん、Nわかってるぞ、そいつゾロアークだろ、だったらアームハンマーだ!」

レッド「……」こそこそ

ナツメ「……」こそこそ

コトネ「両方と戦っても時間の無駄だから、ジャローダの方狙うわよ!」

トウヤ「Nのゾロアークの方がやっかいじゃ…」

コトネ「だったら簡単な方倒した方がいいでしょ!」

トウヤ「そうか」

トウコ「それは私が弱いってこと?そんな簡単なわけないでしょ」

コトネ「それは勝ってから言いなさい、トウヤ、あれやるわよ」

トウヤ「OK、エンブオー、ヒートスタンプ!」

コトネ「メガニウム、エンブオーにソーラービーム!」

メガニウム「スピード」

エンブオー「アップ」

ジャローダ「ハヤイヨ」ばたっ

トウコ「そ、そんなのあり?」

レッド「8つ目ゲット」

コトネ「やった勝った~」

N「ボクのラブが」

トウヤ「思い知ったかリア充め」

トウコ「さっきのコンビネーション上手かったじゃん」

トウコ「やっぱりあんたたち」

コトネ「それは違うの!」

コトネ「私はレッドさんとナツメさんだけだってば!」

トウコ「それは無理じゃないの」

コトネ「私はあの二人の愛人でいいの

トウコ「愛人って…」

コトネ「だ、だって私あの二人とキスだって」

ナツメ「やってるわけないでしょ!」

コトネ「え?ナツメさんとレッドさん」

ナツメ「あ…しまった」

コトネ「さっきの戦い見てたんですか?」

ナツメ「え、ええ」

レッド「あ、そうだ勝ったから相手から欠片もらわなくていいのか?」

コトネ「あ、そうですね」

トウコ「はい、どうぞ」

トウヤ「あっここにあった欠片がなくなってる!」

レッド「……」ピクッ

コトネ「レッドさんたちまさか」

レッド「早い者勝ち…なんちゃって」

コトネ「いいですよ」

レッド「え?」

コトネ「そのかわり、今夜のお二人に私をまぜてください」

レッド「あげる」

コトネ「あげますから~」

レッド「いや、まずコトネちゃんの考えてるようなことしないし」

コトネ「またまた~」

ナツメ「コトネにはトウヤ君がいるでしょ」

コトネ「なんでそうなるんですか!」

ナツメ「だって昨日まではトウヤ君変装させてたのに今日はしてないじゃない」

コトネ「そ、それはトウヤが服返してほしいって言うから」

コトネ「仕方なく…」

ナツメ「ほんとう?」

コトネ「ほ、ほんとですよ」

ナツメ「私に嘘つくのね?」

コトネ「いや、そのー…」

コトネ「ちょっと理由違うかなー」

ナツメ「ふふふ」

コトネ「こ、今回はあきらめます」

5分後

レッド「結局本当の理由ってなんだったんだ?」

ナツメ「うーん、さすがに言っちゃコトネに悪いし、秘密ね」

レッド「いいじゃん」

ナツメ「あなたでもダメ」

レッド「残念」

レッド「あっ」

ナツメ「どうしたの?」

レッド「さっきどっちかとバトルしといたらよかった」

ナツメ「あ、そういえば」

レッド「まあ、いいか」

バトルタワー

ゲン「だいぶ、欠片の所持数に偏りがでてきたな」

ゲン「もう少しで10個になりそうなペアはどれぐらいいる?」

男「はい、9個のペアが3組、8個が5組です」

ゲン「なるほど」

ゲン「どうせならもっとおもしろくするか」

男「ミッション発動ですか」

ゲン「まあそんな感じだ」

男「まるで逃走中ですね」

ゲン「そういうことじゃない」

ピンポーン

ゲン「お知らせします、現在欠片所持数が9個になったペアが3組になりました」

ゲン「そこでイベントを出したいとおもいます」

ゲン「ゴールであるこのバトルタワーの付近に所持数0で失格となったペアの方々が出現します」

ゲン「その方々と勝負すれば勝てば2個欠片をもらえ、負けても相手に欠片を渡さなくてもよいです」

レッド「普通にやることできないのか?」

ナツメ「まずこのダブルバトルの形式が普通じゃないわよ」

レッド「でも、勝てば2つもらえるんだよな」

ナツメ「たしかに、9個が3組ってことは逆転できるわね」

レッド「よし、行こうか」

ナツメ「そうね」

レッド「ここからけっこう近」ドサッ

レッド「いてて、ナツメ大丈夫?」

ナツメ「なんとかね」

レッド「なんでこんなとこに」

ピンポーン

ゲン「言い忘れましたが、バトルタワー付近には落とし穴がいくつかあります、お気をつけて」

レッド「ふざけんなよ」

レッド「とにかく出ないと」

ユウキ「あれ、レッドさんなんで穴ん中に入ってんすか?」

ハルカ「まさか落とし穴に」

レッド「下なんか見ないんだよ、俺はずっとナツメしか見てないの」

ナツメ「私もレッドしか見てない」

ユウキ「でも、落ちてまで抱き合ってるってのはどうかと思いますよ」

レッド「そんなこといいんだよ、悪いけどさ、手伝ってくんない?」

ユウキ「いいですよ、そのかわり欠片3つください」

レッド「3つ~?」

ユウキ「はい、俺ら今7つなんで」

レッド「ふざけんな、なんで3つもやらなきゃだめなんだよ」

ユウキ「じゃあ見捨てるみたいで悪いですけど、がんばってください」

レッド「あっちょっと待て、おい」

………

レッド「あいつほんとに行きやがった」

ナツメ「どうすんの?動けないわよ」

レッド「こんなんじゃポケモンも出す場所もないしな…」

ピンポーン

ゲン「お知らせします、どこかのチャンピオンさんが落とし穴にはまってる間に1位のペアが到着しました」

レッド「うるせえよバカ」

ゲン「残るは2位と3位だけです、頑張ってくださいねー」

ナツメ「レッド、どうしよう」

レッド「こういうときこそ落ち着いて」

ユウキ「レッドさーん」

レッド「あっ戻ってきてくれたのか」

ユウキ「さっき放送でレッドさんバカにされてましたよー」

レッド「聞こえとるわ!」

ユウキ「あ、そうそう、覗きこまないと見えない場所だからってHなことしないほうがいいですよ」

レッド「しねえよ!」

ユウキ「さっきやったんですけどドキドキすごいですから」

レッド「そんな情報いらねえよ」

ユウキ「じゃあ俺ら急いでるんで」

レッド「何しに戻ってきたんだよ!」

レッド「おい待て、待てってばー」

バトルタワー付近

ゴールド「あと一個、せめて2位でゴールド(だ)!」

シルバー「うざい、鼻がちぎれてくたばれ」

ゴールド「今のは軽い冗談だろ」

グリーン「おっと待った」

ゴールド「グリーンさん…」

グリーン「バトルしようぜ、俺たちあと一個で10個なんだ」

シルバー「いいんですか?今バトルしたらゴール目の前から7個になっちゃいますよ」

グリーン「言うじゃねえか、ならバトルだ」

5分後

レッド「おりゃ!ていやっ!そえやー!」

レッド「うーん、まったく動けない、こんな動けないのは生まれて初めてだ」

レッド「この落とし穴狭すぎだろ」

ナツメ「レッド、どうすんの?」

レッド「どうしようか」

ナツメ「そうだ、このあたりには失格になった人がいるはずだから呼べば助けてもらえるかも」

レッド「うーん、そもそもこの失格になったやつが~とかはこうやって落とし穴にはめる罠だったのかも」

ナツメ「じゃあもとからいないってこと?」

レッド「いや、なんとなく言ってみただけでいるかもしれない」

ナツメ「じゃあちょっと待ってね…」

ナツメ「ダメね、このあたりには今誰もいないわ」

レッド「じゃあそれって」

ナツメ「まあピンチね」

レッド「いや、でもこんなナツメと二人きりの空間は最近あんまりなかったし」

レッド「ちょっとうれしい」

ピンポーン

ゲン「さあ、今2位のペアが到着、3位になるのはどのペアか」

ナツメ「あと一組だけね」

レッド「そうだな」

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ「ふふっ」

レッド「ははっ」

ナツメ「…んっ…ん…」

レッド「んんん…んぬ…ぷはっ」

レッド「もう一回いい?」

ナツメ「うん」

レッド「じゃあ」

ユウキ「レッドさ~ん」

レッド「んなっなんだ」

ハルカ「ユウキ話しかけるタイミング悪い」

ユウキ「見えないから仕方ないよ」

ユウキ「お楽しみのところ悪いんですけど」

レッド「な、なんにもしてなかったぞ」

ユウキ「まあ、確かに俺の思ってたことじゃなかったですけど」

レッド「どうせろくなことじゃないだろ」

ユウキ「まあレッドさんの下半身は脱いでると思ってました」

レッド「なんでだよ!」

レッド「…で、なんの用だ」

ユウキ「出してあげるんで欠片5つください」

レッド「増えてるじゃねえか」

ユウキ「ミクリさんとテッセンさんに負けちゃったんですよ」

レッド「…ナツメどうする?」

ナツメ「もう、仕方ないわね、出ることが先よ」

レッド「そうだな…」

レッド「わかった5つやる」

ユウキ「やった、じゃあ救助開始、ラグラージ頼むよ」

ピンポーン

ゲン「第三位のペアが今到着しました、これによりダブルの部を終了します」

ゲン「参加者のみなさんはバトルタワーにお集まりください」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「とりあえず出して」

ユウキ「はい…」

バトルタワー

レッド「ひどい目にあった」

ナツメ「早くお風呂に入りたいわ」

ユウキ「そんなこと言ったら俺たちなんか働き損じゃないすか」

レッド「あとで飴やる」

ユウキ「俺はそんなので喜びません」

レッド「ワガママ言うな」

ユウキ「ええ~」

ハルカ「ユウキもういいじゃない」

ゲン「それでは結果発表」

ゲン「第三位ミクリ、テッセンペア」

ミクリ「マイクかして」

ゲン「はぁ」

ミクリ「はっはっは、どうだダイゴ!私が勝ったぞ!」

ダイゴ「でも直接対決したときは僕たちが勝ったよね」

ミクリ「結果が全てだよ」

ゲン「あの、時間もないので、そういうのは後でしてくれます?」

ゲン「第二位グリーン、ブルーペア」

グリーン「マイクかして」

ゲン「お前もか」

グリーン「レッド!勝ったぞ!」

レッド「お前も直接対決して負けたじゃねえか」

グリーン「そんなもの今となっては何の意味もない」

グリーン「それにレッドもナツメもドロドロじゃないか、まさか落とし穴にはまったどこかのチャンピオンってお前のことか?」

レッド「うっ」

グリーン「はっはっは、これは傑作だ」

ゲン「そして第一位はヤナギ、カツラペアだ!」

カツラ「こら、違うだろ」

ゲン「え?」

カツラ「カツラ、ヤナギペアだろ」

ゲン「え、はあ、すいません」

ヤナギ「何を言うか、ほとんどの勝負で勝てたのはわしのおかげ、じゃからヤナギ、カツラペアであっとる」

カツラ「そう思っとるのはお前だけじゃ、全てわしのおかげだ」

ゲン「あ、あの…まだ終わってないんでそういうことは…」

30分後

レッド「まさかあの後優勝ペアがケンカでバトルするとはな」

ナツメ「でもジムリーダーの決勝のときに見れなかったからよかったわ」

レッド「でも結局勝負つかなかったじゃん」

ナツメ「見れただけよかったじゃん…あれっ」

レッド「どうした?」

ナツメ「あれ見て」

レッド「ん?」

トウヤ「何がいい?」

コトネ「バニラで」

トウヤ「じゃあバニラソフト2個ください」

コトネ「同じの?」

トウヤ「いいじゃん」

コトネ「いいけど」

トウヤ「はいどうぞ、どこか座ろう」

コトネ「うん…」

コトネ「……」

トウヤ「…怒ってるの?」

コトネ「いや、おいしいなって…」

トウヤ「そうだね」

レッド「……」

ナツメ「……」

コトネ「レッ…レッドさん、ナツメさん!」

ナツメ「邪魔しちゃ悪いわね、レッド行きましょ」

コトネ「ち、違うんです、これは浮気とかじゃなくて、ただの反省会です!」

ナツメ「何も言ってないわよ」

レッド「浮気も何も」


コトネ「ごめんなさい」

レッド「謝る必要ないじゃないか」

ナツメ「でも、仲良さそうに二人席で」

コトネ「だからこうして四人席に移動したんじゃないですか」

レッド「移動する必要ないんだけどな」

コトネ「お二人に変な誤解を与えないためです」

ナツメ「誤解も何も二人が楽しそうに」

コトネ「楽しくないですよ!」

ナツメ「本当?」

コトネ「ちょっとは楽しいかな…」

レッド「じゃあトウヤ、コトネちゃんのこと幸せにしてやれよ」

トウヤ「ええっ」

コトネ「レッドさん、私のこと嫌いになったんですか、私はレッドさんのこと大好きなのに」

ナツメ「二人が好きなの見たらわかるわよ」

コトネ「違います!」

コトネ「私はレッドさんとナツメさんです!」

ナツメ「またまた」

コトネ「ナツメさん、やめてくださいよ」

シロナ「ちょっとあんたら、私の隣で好きだのどうだの言うなんていい度胸ね」

レッド「あんた確かダブルの時もいた」

シロナ「私なんか気が付いたらもうこんな歳、まったく時間の使い方ってのは考えるものよね」

レッド(うっ酒くせっ…まだ昼だぞ、この人こんなに飲んで)

ナツメ「ちょっとあなたレッドにさわろうとしないで」

シロナ「ひっく…いいじゃないのさ、いい男には女は寄り付くものよ」

レッド「この人酔っぱらってんのか?」

レッド「おい、確かこの人シンオウの人だったからシンオウの誰か呼んできてくれないか?」

シロナ「な~によ、あなた私と飲まない?…ひっく」

ナツメ「だからレッドにさわらないでよ」

コトネ「そうですよ、レッドさんに何するんですか」

シロナ「私には男にさわることすらさせてもらえないってのかー!わー!」

レッド「大声出したり泣いたり急がしいな」

ナツメ「まだ誰も来ないの?この酔っ払いの相手してるなんて嫌よ」

シロナ「どこに酔っ払いがいるってのよ、この私が退治したげるわ!」

レッド「あんたがその酔っ払いだよ」

シロナ「あんだって、私はひっく…酔っぱらってなんか、いにゃいわ~」

シロナ「いっけ~ガブリアス、酔っ払い退治よーにゃははは」

レッド「ったくなんなんだ、この酔っ払い、歳考えろよ」

ガブリアス「ナヌッ」ギロッ

ナツメ「あなたがあの人バカにしたから怒っちゃったわよ」

レッド「めんどくせえなー」

レッド「だったらガブリアスごと倒してやるよ」

ナツメ「ここ室内よ、しかも他にも人いるし」

レッド「じゃあどうしたら」

シロナ「どこだ~酔っ払い~、ガブリアス、ドラゴンダイブ~!」

ガブリアス「ダレニスンノ?マアイイカ」

レッド「おいおい」

ナツメ「何考えてんのよ」

コトネ「シンオウ、シンオウ…というよりシンオウの知り合いねぇ」

トウヤ「いた、おいジュン」

コトネ「あっトウヤ、ハンカチ落ちたよ、はい」

トウヤ「あ、ありがと」

ジュン「あ?なんだトウヤにコトネか、なんだ?」

トウヤ「あのさ」

ジュン「なんだ、それ!俺に見せ付けてんのか?」

トウヤ「え?」

ジュン「俺の目の前で手なんかつなぎやがってよ!」

トウヤ「いや、これは」

コトネ「ただハンカチ渡してただけでしょ」

トウヤ「だから話聞けって」

ジュン「うるせえ、このやろ!」

トウヤ「はあ、こいつあてなんねえよ」

コトネ「こういうのはこうしたらいいのよ」チーン

ジュン「うっ…」

コトネ「よく聞きなさい、私とトウヤは何でもないの!」

トウヤ「そのことじゃない」

コトネ「そうだった、あんたんとこのチャンピオンが暴れてるの、何とかしなさい」

ジュン「シロナさんが?」

コトネ「そうよ」

ジュン「あー無理無理、俺にあの人止めるなんて無理だよ」

トウヤ「じゃあ他のシンオウの人呼んでなんとかしてくれ」

ジュン「まあ、それなら…ってうおあっ!」

ドカーン

ガブリアス「ギャオー!」

シロナ「ひっく…あー!どこにいんのよ酔っ払い!退治してやる~」

コトネ「こんなとこまで来た」

トウヤ「あぶね~」

ジュン「ちょ…たすけて…ガブリアスの倒した壁が…」

シロナ「にゃふふふ、酔っ払いさ~ん、でてらっしゃーい」

コトネ「酔っ払いはあんただってばー」

ユウキ「こらぁ!何すんだ!」

トウヤ「ユウキ」

ユウキ「お前が暴れたせいで、俺のラーメンが!」

シロナ「にゃふ、あんたが酔っ払いさん?わちゃしが退治してやるー」

ユウキ「んだとこのやろ!ラグラージ、冷凍パンチ!」

シロナ「ガブリアス、ドラゴンダイブ~」

トウヤ「シンオウの人だったら何とか説得してくれると思ったのに、これじゃあよけいひどくなる」

コトネ「こうなったんだったらレッドさんを呼ぶしかないわ」

???「サーナイト、サイコキネシスであの二匹を止めて」

ラグラージ「アレッ」ぴたっ

ガブリアス「ウゴカン」ぴたっ

ユウキ「ラーメンの怒り!もう一発!ってなんで止まるんだよ!」

シロナ「なにしてんのよ~ガブリアス~」

ユウキ「なにやってんだー!ラグラージ!」

ハルカ「やめなさいよユウキ、たかがラーメン一杯で」

ユウキ「向こうが悪いんだから仕方ないだろ」

ハルカ「まったく、ミツル君が止めてくれたからよかったけど」

ユウキ「おおミツルじゃねえか、来てたのか」

ミツル「はい、厳選してたら遅くなっちゃいました」

コトネ「あれ、おさまってる」

トウヤ「ほんとだ」

レッド「なんだ、誰かが止めてくれたんだな」

ナツメ「肝心の酔っ払いはどこにいるの?」

コトネ「え~と…ガブリアスの足元に」

シロナ「がーごー、ぐー」

コトネ「イビキかいて寝てます」

レッド「何があったんだ?」

ナツメ「それよりこれどうすんの?」

5時間後

シロナ(私の名前はシロナ、考古学者でポケモントレーナー、シンオウでチャンピオンをやっている)

シロナ(まだ20代だからお姉さんだ、そこは間違えないでほしい)

シロナ(自分で言うのもなんだが、周りからは結構信用がある)

シロナ(なのに、どうしてこうなってるのか…)

ゲン「シロナさん聞いてるんですか!」

シロナ「はいはい聞いてますよ」(正座)

シロナ(頭がちょっと痛い…私は何かしたのか?)

ゲン「あなたはシンオウの顔なんですから、PWTには出てもらわないと困るんです」

ゲン「だから今回は特別になかったことにしますから、もう二度としないでくださいよ!」

シロナ「は~い」

ゲン「何をしないかもちろんわかってますよね」

シロナ「は~い」

ゲン「じゃあ答えてください」

シロナ「は~い」

ゲン「聞いてなかったんですか?」

シロナ「は~い」

ゲン「話をきけー!」

シロナ「その~私何かしちゃいましたっけ~」

ゲン「このフロアを見て何かわかんないですか?」

シロナ「あら~、壁とかに穴があいちゃってぐちゃぐちゃ」

ゲン「あんたがやったんだ!」

シロナ「私が?」

ゲン「あなたが酒飲んで大暴れしたんですよ!」

シロナ「全然記憶にない…」

翌日・バトルタワー前

レッド「よっしゃ今日優勝したら俺が世界で一番だな」

ユウキ「いやいやいくらレッドさんでもね…今回は俺が優勝しますよ」

ナツメ「ユウキ君寝ぼけてるの?念力で頭痛めつけるわよ」

ユウキ「え、ひどっ」

ハルカ「でもたしかにユウキじゃ無理かもね」

ユウキ「ハルカは俺の味方じゃないのかよ」

シロナ「おはよーございまーす…ってレッド君たち」

レッド「あれ、なんで朝から掃除なんかしてんの?」

ナツメ「レレレのおばさんね」

シロナ「誰がおばさんだ!」

シロナ「なんかよくわかんないんだけど、罰で掃除しろって言われて」

レッド「ああ、あんなにやったからな」

ナツメ「じゃあ今回は出れないの?」

シロナ「ここはシンオウよ、シンオウでこんなでかい大会に私が出ないわけにはいかないでしょ」

ユウキ「出ない方がよかったんだけどな」

ハルカ「まさかまだ怒ってんの?」

ユウキ「当たり前だ、ラーメン返せ!」

シロナ「ラーメン?なんのこと」

シロナ「ていうか、あなたたちが来たってことはまさかもう他の選手たち来ちゃうの」

レッド「そうなるな」

シロナ「大変!こんなとこシンオウの人に見られたりしたら」

ナツメ「もう手遅れよ」

ヒカリ「あれ、シロナさん、もう来てたんですか?」

デンジ「シロナさんなんでホウキなんか持ってんの?」

シロナ「あ、ああこれ?これはね…その~」

レッド「じゃああとがんばれよ」

ナツメ「お疲れ様」

ユウキ「ラーメン代520円ね」

ハルカ「ラーメンは気にしないでください」

シロナ「ちょっと待ってよ~」

レッド「そういやジムリーダーの時は前日に抽選してたのにまだやってないな」

ユウキ「きっと始まる前にやるんでしょ」

レッド「ていうかそれしかないな」

レッド「でもよ、今日にに出るやつけっこういるぞ、時間かかんじゃね?」

ナツメ「そんなのやろうと思えばすぐ終わるわよ」

レッド「そういうことはあんまり言うなよ」

ナツメ「でもまだ始まるまで時間あるわよ」

トウコ「あんたたち昨日仲良くしてたのにまったく話さないわね」

コトネ「別に、昨日のはペアだったし仕方なく」

トウヤ「そうそう、それにトウコには関係ないだろ、あとついてくんなよ」

N「照れてんのかな」

トウヤ「何言ってんだよ、あとついてくんなって言っただろ」

トウコ「じゃああんたたち昨日は仕方ないにしてもなんで今一緒に並んでるわけ?」

トウヤ「これは行く方向が一緒なだけだ」

トウコ「じゃあ私たちも行く方向が同じなのよねー」

トウヤ「じゃあお前ら先行けよ」

トウコ「別にそんな急いでないしー」

トウヤ「じゃあコトネ、ちょっとストップ」

トウヤ「ほらお前ら止まる必要ないだろ、行けよ」

トウコ「あらー、なんでコトネも止めるのかなー」

トウヤ「な、それは…」サッ

トウヤ「ほら、コトネ、リボンほどけてるよ」

コトネ「あぁ、ほんとだ」

トウヤ「ほら、あっち行けって」

トウコ「ふ~ん」

トウヤ「行ったな」

コトネ「行ったね」

トウヤ「ま、まあ別に二人になったからってなんもないけどな」

コトネ「そ、そうよね」

トウヤ「……」

コトネ「……」

コトネ「何か言ってよ」

トウヤ「何かって…」

コトネ「何でもいいから」

トウヤ「あっ」

コトネ「え?」

トウヤ「あの人綺麗な足だな…」ダダッ

コトネ「あっトウヤ、待ちなさい」

トウヤ「スベスベしてそうだな~」タッタッタ

コトネ「こら、知らない人にまでいこうとしないの」タッタッタ

ナツメ「あら、今通ったのって」

レッド「トウヤとコトネちゃんだな」

コトネ「ほらっ止まりなさい」ガシッ

トウヤ「ああ、もう少しだったのに…」

レッド「なんだやっぱ仲いいじゃん」

ナツメ「ほんと、コトネが後ろから抱きつくなんて」

コトネ「レッドさん、ナツメさん…!」

コトネ「ち、ちがっ…これはトウヤを止めるためであって」

ナツメ「もう止まってるのに?」

コトネ「あっ…」

レッド「せっかくだからトウヤも抱き返してやれよ」

トウヤ「ええっ」

コトネ「い…いい!やらなくていいから!」

レッド「それにしてもコトネちゃんとトウヤかわいそうだな」

ナツメ「どうして?」

レッド「だって、もしかしたら二人が戦わないといけなくなるかもしれないだろ」

ナツメ「そうね、そうなったらコトネもさっきみたいに抱きつけないね」

コトネ「そんなの終わった後にでも…」

トウヤ「…!」

コトネ「あっ…ノー!私は今何も言ってないです!」

レッド「え?なんのことー」

ナツメ「さっき何か言ったの?聞いてなかったからもう一回言ってくれないかしら」

コトネ「お二人とも意地悪です」

コトネ「私が言ったのはレッドさんと戦うことになった場合の話ですよ」

コトネ「終わったときってのはそういうことですよ」

ナツメ「それなら私がバリアーはってコトネが近づけないようにしとくわ」

コトネ「ひどいですよ」

レッド「トウヤがいるじゃん」

ナツメ「そうね、トウヤ君はどうなの?」

トウヤ「い、いや、二人ともちょっと勘違いですよ」

トウヤ「俺が言ってるのは」

ナツメ「今から私があなたの考えてること大声で言ってあげようか?」

トウヤ「…ま、まあいいんじゃないですか」

レッド「何がいいんだよ」

トウヤ「えーと、あれですよ、そのー」

トウヤ「そうだ、俺ポケモンたちのトレーニングしてきます」

レッド「行っちゃった」

ナツメ「コトネは行かなくていいの?」

コトネ「私のポケモンたちは常に準備万端ですからね」

ナツメ「そうじゃなくてトウヤ君についていかなくていいの」

コトネ「な、なんでそうなるんですか、私はお二人といる方が幸せなんです」

ナツメ「トウヤ君また誰かに飛びついたりしないかしらね」

コトネ「…ま、まあ他の人に迷惑かけるわけにはいかないですからね」

レッド「なんだかんだ言ってあの二人もあれだな」

シロナ「あ~あ、もう朝から疲れたわ、よいしょっと」

ナツメ「何当たり前みたいな顔して相席してんのよ」

シロナ「そういわないでさ、いいじゃないの」

シロナ「のど渇いた、酒でも飲もうかしら」

レッド「また酒飲むのか」

シロナ「ああ、そうだった、酒飲むなって言われてたんだった」

シロナ「酒はダメだからオレンジジュースで」

ナツメ「自分で買ってきなさいよ」

シロナ「あー!うまい!」

レッド「だからなんで相席してんだよ、他空いてんだろ」

シロナ「いいじゃない、せめて話だけでも聞いてよ」

ナツメ「こっちがダメだって言ってんの」

シロナ「だってシンオウの知り合いはみんないないの」

ナツメ「いいじゃない、一人は慣れてるでしょ」

シロナ「そうそういっつも家では一人だからね…っておい」

レッド「なんかこんな人がチャンピオンやってるって信じられなくなってきた」

レッド「あーわかった、話だけ聞くから短く頼む」

シロナ「ああそうだった、あなたに言いたいことがあったの」

レッド「俺に?」

シロナ「そう、優勝は私がもらうから」

ナツメ「何言ってんの、優勝はレッドに決まってるでしょ」

シロナ「楽しみね、私強いから」

レッド「俺の方が強い」

ナツメ「レッドに向って私が優勝するって大胆ね」

レッド「ああ」

ナツメ「レッドが勝つにきまってるじゃない」

レッド「だから俺のんが強いって言ってやったんじゃないか」

ナツメ「ふふ、レッドかっこいい」

レッド「あったりまえ」

レッド「どいつもこいつも倒してやるぜ」

ゲン「さて、ただいまよりPWT最終日、チャンピオンズトーナメントを始めます」

ゲン「それではまずは参加選手紹介だ」

派手幼女
機械音痴
超ナルシスト
ドM
ハゲ
人妻好き
あほ
痴女
どうでもいいやつ
痴漢
年考えろ
自慢
バカ力
足フェチ
性格悪い
方向音痴
変態
廃人
エロガキ
バカップル
K.O.C.

一同「ちゃんと紹介しろよ!」

ゲン「うるさいな、あんたたちにピッタリの紹介だと思ったんだけど」

ゲン「仕方ないな」

ゲン「まずは現イッシュチャンピオン、幼女のアイリスだ!」

アイリス「幼女幼女うるさい、この変態が」

ゲン「しかたねえだろ、ここの資料に書いてあんだから」

アイリス「その資料、誰情報よ」

ゲン「シャガ」

アイリス「おじいちゃん!」

ゲン「続いてはパソコンどころか携帯、掃除機すらろくに使えないほどの機械音痴、アデク!」

アデク「その紹介やめてくれんか?」

ゲン「でもこうしないとあなた『じじい、アデク!』ってなっちゃいますよ」

アデク「…それも考えもんだな」

ゲン「じゃあ、他なんか…特技とかでいいから」

アデク「特技ならいろいろあるぞ、まず」

ゲン「機械音痴アデク!」

ゲン「次は毎日鏡を見る時間は10時間以上、他に見るものはないのか!?Nだ!」

N「失礼な言い方ですね」

N「あなたは美しいものやすばらしい物をじっと見たりすることはないんですか」

ゲン「まあ興味のあるものとかなら」

N「ボクが鏡を見てるのはそれですよ」

N「鏡に美しいものが映っている、それを見てるんですよ」

ゲン「お前じゃねえか!」

ゲン「この俺様が世界で…ぷぷっ、失礼、一番強いんだよ!って言ってたグリーンだ!」

グリーン「なに笑ってやがる!」

ゲン「いや、つい」

グリーン「それに間違ってるぞ!」

グリーン「この俺様が!世界で一番!強くてドMってことなんだよ!」

ゲン「…ま、まあ見ればわかる…かな?」

ゲン「ふつうの人じゃこんな人前で四つん這いになって人乗せるなんてできないからな」

ゲン「お前にいたっては何でここにいるんだ!写真おやじのゲンゾー!」

ゲン「ねえ、ほんとになんでいんの?これチャンピオントーナメントですよ」

ゲンゾー「こう見えても、写真を撮るために世界中まわってるからね、それなりに強いかもね」

ゲン「いや、強いかもって言われても一応、チャンピオンか殿堂入りされた方じゃないと…」

オーキド「まあ待て、その人はわしが呼んだ」

ゲン「オーキド博士、知り合いですか?」

オーキド「その人はこの大会に出る資格はある、保障はどこにもないけど」

ゲン「まあ…オーキド博士がいうなら…」

ゲン「まあ変な人もまじってたけど、次は人妻大好きコウキだ」

コウキ「ほんとだから否定できないけど」

ゲン「文句ないなら次」

ゲン「アホのゴールド!」

ゴールド「人のこと簡単にアホって言うんじゃねえよこのアホ!」

ゲン「お前も今アホって言ったじゃねえか」

ゴールド「アホって言われたからアホって言ったんだよ」

ゲン「アホが他人に向かってアホ言うな、アホ!」

ゴールド「アホアホうるせえよ!アホ!」

ゲン「えっと次は…レッドナツメ大大大好きってなんじゃこりゃ」

コトネ「私でーす」

ゲン「ということでコトネだ!」

コトネ「レッドさーん、ナツメさーん、私がんばりますから~」

レッド「いや、俺も出てるんだけどな」

ゲン「そろそろめんどくさくなってきた、ジュンだ」

ジュン「俺の紹介ひどくね」

ゲン「続いては」

ジュン「おい!」

ゲン「痴漢大好きシルバー!」

シルバー「おい待て、おれは痴漢好きとかじゃない、コトネにやるだけだ」

コトネ「それを言ってるんだよ」

ゲン「つぎー、年齢的にその性格はどうなんだ、シロナだ!」

シロナ「あんたね、私は20代だって言ってるでしょ!」

ゲン「嘘はよくなーい」

シロナ「嘘なんかついてないもん!」

ゲン「はい、その言い方」

シロナ「これは元からなんだから仕方ないでしょ!」

ゲン「続いてはデボンコーポレーションの御曹司、結局一番強くて、すごいダイゴだ!」

レッド「なんかダイゴはどっちかというとほめてないか?」

ダイゴ「ああ、そうだ、みんなには言ってなかったね」

ダイゴ「実は今回のPWTのメインスポンサーは僕の会社のデボンコーポレーションなんだ」

ダイゴ「僕はその会社の時期社長、これはどういうことかな?」

レッド「こいつ!」

ナツメ「それやらしくない?」

ゲン「はいはいダイゴさんに文句言わない」

ゲン「面倒だから姉弟まとめてトウコとトウヤだ!」

トウヤ「まとめんな!」

トウコ「いくら姉弟だからってね失礼でしょ」

ゲン「続いてはー」

トウコ「無視してんじゃなーい!」バキッ

ゲン「ごふっ」

ゲン「次はヒカリちゃんだー!」

ヒカリ「どうもー」

レッド「あいつ選手を差別するってどうよ」

ナツメ「いい性格とは言えないわね」

ゲン「はい、そこ失格にしますよ」

レッド「いいから次々いけよ」

ゲン「次はグリーンの上に乗っているブルー!」

ブルー「はぁい」

ゲン「正直けっこう俺の好みだ」

ブルー「ごめんなさいねー」

ゲン「……」

ゲン「常識では考えられないほどの方向音痴、ブルーだ!」

ブルー「急にひどいこと言い出した」

ゲン「次!変態ミクリ!」

ミクリ「美しいといいたまえ」

ゲン「じゃあ美しくて変態のミクリ!」

ミクリ「それでよろしい」

レッド「変態は認めてんのか?」

ゲン「そんじゃ次廃人ミツル」

ミツル「一回戦はどう戦うか…やっぱあいつで…いやいやあいつじゃ…」ブツブツ

ゲン「……」

ゲン「はぁ…めんどくさい、次エロガキ」

ユウキ「名前ぐらい言えや!」

ゲン「あーはいはい、幼馴染と思わず作っちゃったユウキ君でーす」

ユウキ「ちゃんと俺たちの両親含めみんな了承済なんだよ」

ゲン「そういうのは普通だめだから」

ユウキ「はーい…二人目からは気を付けます」

ゲン「続いては今大会俺の一番嫌いな…あっいや」

ゲン「バカップルのレッド」

レッド「やっとか、この名前はやっぱ後ろのほうか」

レッド「ってか今さらっとなんか言わなかったか」

ゲン「え?なんのこと?」

ナツメ「……」ピーン

ゲン「あたっあたたた、頭が割れそうだ!」じたばた

ゲン「そしてチートキング、ワタル!」

ワタル「だからチートとはいったい何のことだ」

ゲン「お前のことだよ!」

ゲン「さらにジムリーダートーナメント優勝したサカキが加わります」

ゲン「以上で選手紹介終わり」

レッド「これやる意味あったの?」

ナツメ「たぶんない」

ゲン「あー選手のみなさんは抽選があるのでぼさっとしないでください」

ゲン「さあ選手のみなさんは番号の書かれた札を一枚とってください」

レッド「というかまだ始まんないのかよ」

ナツメ「たしかに無駄に長い気がする」

レッド「はやくしてほしいな」

ナツメ「でもそれだけレッドとこうやっていられるんだから、まあいいかもね」

レッド「それもそうだな」

ゲン「はい、バカップルはやくとって」

レッド「ちっ」

ワタル
ミツル
ブルー
アイリス
ヒカリ
N
トウコ
ミクリ
シルバー
コウキ
アデク
ダイゴ
ジュン
シロナ
レッド
ユウキ
ゴールド
サカキ
グリーン
トウヤ
ゲンゾー
コトネ

ゲン「いちいち説明するのも面倒だ、てめえで勝手に想像しろ」

レッド「説明しろよ!」

ゲン「大丈夫、きっとうまくいく」

レッド「いかねえよバカ」

ナツメ「というか無駄に人数多くない?」

ゲン「それじゃあさっそく一回戦、ワタルVSミツル」

ミツル「こんな人なら僕でも勝てそうだ」

ワタル「ほう、チャンピオンもなめられたものだ」

ミツル「あなたは何も考えず、ポケモンを選んでいるでしょうが僕気の遠くなるような時間をかけてポケモンを選んでいる」

ワタル「よくしゃべるな」

ワタル「まあ、ごくろうさんだな」

ミツル「…あなたみたいな人に僕が負けるはずないんだ」

ミツル「いけっエルレイド」

ワタル「ギャラドス!」

ミツル「攻撃を下げれたか、でも」

ワタル「ギャラドス、ブレイブバード!」

ミツル「ばかなっ!」

ギャラドス「トツゲキ」

エルレイド「ナンデダヨ」ばたっ

ミツル「そ、そんなはずはない!」

ミツル「僕のエルレイドをぬいて、しかもギャラドスがブレイブバード!?」

ワタル「君はまだ常識の範囲でしか考えられないようだな」

ミツル「どういうこと…」

ワタル「育て方しだいで覚える技も変わってくる」

ミツル「そんな…知らなかった…」

ミツル「メモしとかないと」

ワタル「君の知らないことなどいくらでもある、さあ次を出したまえ」

ミツル「はい…」

ミツル「エネコロロいけっ!」

ミツル「10万ボルトだ」

エネコロロ「ビリビリ」

ギャラドス「ソクノノミ」

ミツル「あと少し残ったか」

ワタル「ギャラドス、インファイト!」

ギャラドス「アータタタタ」

ミツル「どこでやってんだ!?」

ミツル「もう一度10万ボルトだ!」

ワタル「ギャラドス、ブレイブバード」

エネコロロ「アフン」ばたっ

ギャラドス「ギャホン」ばたっ

ワタル「相打ちか」

ミツル「僕のポケモンが2匹でやっと一匹倒せるなんて」

ミツル「やっぱりここはあれに…いやそれなら…」ブツブツ

ワタル「俺の2匹目はプテラだ、君も出したまえ」

ミツル「さっきからドラゴンじゃない」

ワタル「俺にとってプテラもギャラドスもドラゴンだ!」

ミツル「そんなわけない」

ワタル「なら見せてやろう、君も最後の一匹を出したまえ」

ミツル「たのむ、サーナイト」

ワタル「さあ、見るがいい、プテラ、流星群だ」

プテラ「スターダスト」

ミツル「サーナイト、サイコキネシスで止めるんだ」

ワタル「ゴッドバード」

プテラ「スキダラケ」

サーナイト「イテッ」

ミツル「サーナイト!」

ワタル「今の攻撃でサーナイトのサイコキネシスが消えた」

ワタル「そして止めていた流星群がサーナイトに直撃する」

サーナイト「タクサントンデキタ」ばたっ

ミツル「そんな…」

ミツル「ここで詰んだか…やはりここはあいつを…」

ゲン「勝者ワタル!」

レッド「チートが勝った」

ナツメ「やっぱりあいつおかしいよ」

レッド「ああ」

ユウキ「あの人せこくないですか」

コトネ「一体何したらあんなの出来上がんですか!」

レッド「だから、あれだろ、何かごちゃごちゃいじったんだろ」

ミツル「僕は間違っていたのか?」

ミツル「いや、僕の調整は完璧だったはず」

ミツル「それならなんで…」

ミツル「あの人には何か、僕の知らない何かが…」

ミツル「……」

ミツル「ワタルさん」

ワタル「ん?」

ミツル「僕を弟子にしてください」

ゲン「えっと次が…アイリスVSヒカリ」

ヒカリ「たしかこの子イッシュのチャンピオン」

ヒカリ「何か気に入らないわね」

アイリス「ヒカリ?シンオウといえばシロナさんだけど、ヒカリなんて聞いたことないな~」

アイリス「ほんとに強いのかな~この大会に出る資格あるのかな~」

ヒカリ「このガキ」

アイリス「ガキだけどなにかな~?」

ヒカリ「ぶっつぶしてやる…」

コウキ「ヒカリの相手小さいな」

ジュン「でも派手だな」

コウキ「どっちが勝つと思う?」

ジュン「そうだな…」

コウキ「レッドさんはどう思います?」

レッド「ん?どっちでもいいよ」

コウキ「えー、なんですかその適当な答え」

レッド「だってどうせ俺が優勝するんだからな」

ナツメ「さすがレッド」

レッド「ま、誰が出てきても俺が勝つんだよな~」

ヒカリ「エンペルト、冷凍ビームよ」

アイリス「あったんな~い、オノノクス地震」

コウキ「ヒカリが負けてるな」

ジュン「じゃあ俺あの小さい子に賭けるわ」

コウキ「あっせこいぞ」

ジュン「なんだ?じゃあお前もヒカリが負けると思ったのか?」

コウキ「それは…」

レッド「俺も小さい子に賭けるぜ」

コウキ「え?」

レッド「2万だ」

アイリス「ボスゴドラ、捨て身タックル!」

ヒカリ「ああ!レントラー!」

ゲン「ヒカリちゃんが負けちゃ…あ、いや、勝者アイリス!」

レッド「はい、俺の勝ち!おまえらの負けだ」

ジュン「あ、俺も小さい子に賭けてたんで俺も勝ちっす」

コウキ「そんな賭けした覚えあったかなー」

ジュン「レッドさん、これコウキの財布っす」

コウキ「あ!おい、勝手に触んな!」

ゲン「次はトウコVSミクリ」

ミクリ「~♪」

トウコ「な、なんか微妙に笑ってるのが怖い…」

ミクリ「君さ」

トウコ「は、はい」

ミクリ「私のレーダーが反応してるんだ」

トウコ「レーダー?」

ミクリ「そう!ズバリ君は●女だ!」

トウコ「なっ…この変態…!」

ミクリ「この後、一緒にお茶でもどうかな?」

トウコ「あんた何言ってんのよ!」

トウコ「もう怒った!いっけーシビルドン!」

ミクリ「怒らせるようなこと言ったかな…」

トウコ「言ったわよ!さぁあんた早く出しなさい!」

ミクリ「君みなかなか言うね、こんな大勢の前で出せとは」

トウコ「そっちじゃない!ポケモンよ!」

トウコ「だいたい私のはNにとってあんのよ!」

ミクリ「なんだポケモンか」

トウコ「なんでこんな変態がこんな強いのよ!」

ミクリ「それにしても先約がいたとは残念だ」

トウコ「最後の一匹…いくのよジャローダ!」

トウコ「あのミロカロス一体何なのよ…リーフブレードよ!」

ミクリ「はぁ…このショックは隠しきれない…」

ミロカロス「ハヨ、ナンカイエ」

ミクリ「む、すまない…冷凍ビームだ」

トウコ「かわして!」

ミクリ「ビームを曲げるんだ」

ミロカロス「ツイセキ」

トウコ「そんなのあり~?」

ゲン「勝者ミクリ」

トウコ「負けた…」

ミクリ「ねえ、ほんとにそのNって人じゃないとダメなの?」

トウコ「はぁ?当たり前でしょ、何言ってんのよ、この変態」

ミクリ「私なんかどうかな」

トウコ「ダメだって」

ミクリ「どうして?」

トウコ「だから…ダメだって言ってんでしょ!おりゃー!」

ミクリ「あれー」キラーン

トウコ「おーよくとんだとんだ、もう戻ってこなくていいわよ」

ミクリ「いきなり投げ飛ばすなんてびっくりした」

トウコ「なっ」

ミクリ「こうしたらすぐ戻ってこられるんだ」

ゲン「はい次、コウキVSアデク」

コウキ「さっきからチャンピオン勢が勝ちすぎだからそろそろ俺が勝たないとな」

アデク「わしは元じゃぞ」

コウキ「ん~でもチャンピオン勢勝ちすぎだからお前負けたらひねり潰すって言われたんだけどな」

アデク「誰に?」

コウキ「レッドさん…ってあの人もチャンピオンじゃん!」

アデク「……」

コウキ「い、いや、こんなことよりバトルだ!」

コウキ「いけっエレキブル!」

アデク「ならわしは…ウルガモスだ」

アデク「あっ…間違えてウォーグルを出してしまった」

コウキ「ラッキー、エレキブル10万ボルト!」

アデク「まぁ、これは冗談、とんぼ返りだ」

ウォーグル「チェンジ、ワルビアル」

コウキ「なんだと」

エレキブル「サンダー!」

ワルビアル「イマナニカシタノカ」

アデク「ワルビアル、地震!」

コウキ「エレキブル、大ジャンプ!」

コウキ「そこからの瓦割り!」

エレキブル「トーウ」

ワルビアル「イッテーー」ばたっ

アデク「地震ってジャンプしたらよけれんの?」

アデク「やりおるな、なら今度こそウルガモスだ」

コウキ「今度は本当みたいだな」

コウキ「10万ボルト!」

アデク「熱風だ」

エレキブル「エルトール」

ウルガモス「ヒケン」

アデク「まだ倒せんか、なら蝶の舞だ」

コウキ「今だ、地震!」

アデク「大ジャーンプ!」

コウキ「パクリやがった」

アデク「もう一度熱風!」

ウルガモス「ファイヤー」

エレキブル「アツイ」ばたっ

コウキ「次はブーバーンだ」

アデク「サイコキネシスだ!」

ウルガモス「ハンドパワー」

ブーバーン「キュウショニアタッタ」ばたっ

コウキ「やばっ」

コウキ「あーやばい…負けたら何されるか…」

コウキ「しかも最後はドダイトス…相性が…」

コウキ「ウルガモスを倒しても次はウォーグル…」

コウキ「ええーい、迷っていてもしかたない、いけっドダイトス!」

アデク「熱風だ」

コウキ「耐えろ、がんばれ!」

ウルガモス「モエロヨモエロ」

ドダイトス「ナントカダイジョウブ」

コウキ「やった、ストーンエッジだ!」

ドダイトス「イワ」

ウルガモス「イタイヨネ」ばたっ

アデク「いけっウォーグル」

コウキ「頼む頼む一撃で倒してくれよ~ストーンエッジだ!」

ドダイトス「イワ」

アデク「かわして燕返し」

ウォーグル「トドメダ」

コウキ「も、もうダメだ…」

コウキ「それならダメ元でストーンエッジ!」

ドダイトス「イワ」

ウォーグル「ナンデ?」ばたっ

アデク「ばかな」

ゲン「勝者コウキ!」

コウキ「やったやった、これで何もされなくて済む」

コウキ「レッドさん、見てくれてましたか?僕勝ちましたよ」

コウキ「あれ?レッドさんは?」

ジュン「ああ、さっきどっか行ってたぞ」

コウキ「レッドさーん、僕勝ちましたよ!」

ナツメ「レッド、口の周りにアイスついてるよ」

レッド「え、どこ?」

ナツメ「ここ」ペロッ

ナツメ「おいしい」

レッド「じゃあ俺も」

ナツメ「私はついてないわよ」

レッド「関係ないよ」チュッ

コウキ「……」

ナツメ「あら、コウキ君」

レッド「どうしたんだ?」

コウキ「僕勝ちましたよ!」

ナツメ「すごいじゃない、おめでと」

レッド「……」

コウキ「あれ…レッドさん」

レッド「そんなことで俺とナツメの邪魔をしたのかー!」

コウキ「な、なんにもしてないです!」

ゲン「お次はジュンVSシロナ」

ジュン「げ…相手はシロナさんか、やばいな」

シロナ「次はレッド君が相手か、楽しみね」

ジュン「あの、相手俺なんですけど」

シロナ「そうね、じゃあこうしてやる!」



ゲン「勝者シロナ」

シロナ「やったー」

ジュン「ひでえ」

ゲン「ユウキVSゴールド」

ゴールド「そろそろどっちが上か決めないとな」

ユウキ「何言ってんだ俺の方が上じゃねえか」

ゴールド「なんでだよ」

ユウキ「お前、彼女いないじゃん」

ゴールド「そ、それぐらいおるわ!」

ユウキ「うそー」

ゴールド「ほ、本当だ」

ユウキ「名前は?」

ゴールド「クリス」

バーン

ゴールド「……」ガクッ

ユウキ「ゴールドが狙撃された!」

ゴールド「いってぇ…誰だ消しゴム投げてきたやつ!」

シーン

ゴールド「まあ、いいか」

ゴールド「バトルスタートだ!」

ゴールド「いけっハガネール!」

ユウキ「さわがしいやつだな」

ユウキ「ならこっちはバシャーモだ」

ゴールド「バシャーモだと、ちょっと待て」

ユウキ「なんだよ」

ゴールド「それお前のじゃなくてハルカのだろ!」

ゴールド「おい審判、人のポケモン使ってるのは反則だろ」

ゲン「えーとユウキ…バシャーモ…」

ゲン「いや、ちゃんとユウキ君のポケモンで登録されてるからOKだ」

ユウキ「へへーんバーカ!」

ゴールド「このやろ」

ユウキ「今だ、バシャーモ、フレアドライブ!」

ゴールド「そんなもん効くかよ」

ゴールド「ハガネール、地震だ」

ハガネール「グララララ」

ユウキ「大ジャンプだ」

ゴールド「何、それ当たり前なの?」

ユウキ「よけれるんだよ」

ユウキ「次は飛び膝蹴り!」

バシャーモ「アタァ」

ハガネール「キカン」

ユウキ「くそっなんだあのハガネール」

ゴールド「独り身パワーなめんな!」

ユウキ「じゃあこっちはラブパワーだ」

ゴールド「ぬ~!ふざけやがって」

ゴールド「ハガネール!踏んづけてやれ!」

ユウキ「バシャーモ、吹っ飛ばしてやれ!」

ゲン「互いに残り一匹だ」

ユウキ「ラグラージ、滝登り!」

ゴールド「バクフーン、ソーラービーム!」

バクフーン「ビーーーーム!」

ラグラージ「グヘエ」

ユウキ「もう一回だ!」

ゴールド「ちょっと待て溜める時間くれ」

ユウキ「いけぇ!」

バクフーン「チャージカンリョウ、チャージカンリョウ」

ゴールド「やった、発射だ!」

バクフーン「ビーーーーム‼」

ラグラージ「イタイ」ばたっ

ゴールド「やったぜ!」

ユウキ「ふん、いいもん、ハルカに慰めてもらうんだ」

ゴールド「そんなこと言うなよ、なんか勝った気がしねえだろ」

レッド「ナツメかわいい」

ナツメ「レッドかっこいいよ」

グリーン「おいレッド」

レッド「グリーンか、なんだよ」

グリーン「次は俺様のバトルだ、なんたってお前を倒すのは俺だ、よく見とくことだな」

レッド「ん、わかった見とく見とく」

グリーン「圧倒的な力を見とけよ」

レッド「わかったから早く行けよ」

コトネ「トウヤ次だよ、早く行きなよ」

トウヤ「あ、うん」

コトネ「相手グリーンさんだから一応あんた応援したげるから」

コトネ「レッドさんが相手だったらあんたは応援しないんだからね」

トウヤ「うん、がんばる」

コトネ「がんばって」

トウヤ「じゃあ俺もコトネ応援するから…」

トウヤ「足さわらせてね」

グリーン「これでも俺は世界最強だった男だ」

トウヤ「今は違うんですか」

グリーン「レッドの次だから世界二番目だ、この大会で一番になってやるよ」

トウヤ「それって俺が負ける前提じゃ…」

グリーン「そうだ」

トウヤ「いやいや、俺勝ちますから」

トウヤ「いけ、エンブオー!」

グリーン「フーディン、サイコキネシス」

フーディン「ネンリキ」

エンブオー「ヒ」ばたっ

トウヤ「次はエモンガだ」

フーディン「ネンリキ」

エモンガ「デ」ばたっ

トウヤ「ナットレイ!」

フーディン「ネンリキ」

ナットレイ「ブ」ばたっ

トウヤ「そんな」

グリーン「俺つえ~!」

グリーン「はっはー!やっぱり俺様が世界で一番強いんだよ」

トウヤ「これが世界で二番目…すごい」

グリーン「もう一番と言っても過言じゃねえな」

トウヤ「うーん、世界一に負けたなら仕方ないかな…」

グリーン「そう!俺が一番だから仕方がない!」

トウヤ(一番って言い過ぎなような…)

グリーン「どうだレッド‼‼‼」

ナツメ「レッド…んっん…」

レッド「やったなー、こっちも…」

グリーン「どうだレッド‼‼‼」

レッド「耳元でうるせー!」バキッ

グリーン「あひん」

レッド「わかったって言ったろ、見に行ってやるから」

グリーン「終わったんだよ!」

ナツメ「ええっグリーン負けたの」

グリーン「勝ったんだよ!」

トウヤ「負けちゃった…」

コトネ「うん、よくやったよくやった」

コトネ「じゃあ次私だから応援よろしくね」

トウヤ「うん…」

コトネ「レッドさんとナツメさんとこ行こおっと」

コトネ「レッドさーん、ナツメさーん、私も混ぜてくださーい」

ナツメ「ダメ」

コトネ「ゲンゾーさんってバトルできるんですか?」

ゲンゾー「んー、まあわしも世界中まわってるし、それなりに強いかもね」

コトネ「大丈夫かな?」

コトネ「でもこれはラッキーかな」

コトネ「エビワラーいって!」

ゲンゾー「おお、相変わらずよく育てられてるね」カシャカシャ

コトネ「へへっピース…ってバトルですよ、ゲンゾーさんもポケモン出してください」

ゲンゾー「ああそうだった」

ゲンゾー「これでわしの勝ちかな」

コトネ「……」

コトネ「ええ~!」

コトネ「え、ちょちょっ、ええ~!」

コトネ「そんな…ゲンゾーさんがこんな強いなんて…」

ゲンゾー「よくポケモンを観察してるからね、弱点がよくわかるんだ」

コトネ「でも…そんなもんじゃなかった」

コトネ「レベルが違いすぎるよ…」

ゲン「チ…ワタルVSブルー!」

ブルー「ねえグリーン、もう少し早く動いてよ」

グリーン「まかせろ」

ワタル「仮にも元チャンピオンが人前でそんなことするとはな」

グリーン「誰になんといわれようと俺はやめる気はない」

ブルー「今回は私の番だからちょっと黙っててね」

ブルー「それとあなた、私のグリーンにそんなこと言わないでくれる」

グリーン「気をつけろ、こいつの使ってくるやつの技は基本おかしいからな」

ブルー「さっきのこの人の見てたからわかってる」

ワタル「俺のポケモンはおかしいことはない、育て方が違うだけだ」

グリーン「育てるのに機械なんか使ったりするのか?」

ワタル「なんのことだ」

ブルー「グリーン、もうういいわ、私が勝てばいいだけよ」

ワタル「俺は簡単に負けんぞ」

ブルー「どうせどちらかが負けるのよ」

ブルー「シャワーズ、冷凍ビーム!」

シャワーズ「ビーム」

ワタル「カイリュー、バリアーだ」

カイリュー「キカン」

ブルー「そんな、バリアーで冷凍ビームを防げるなんておかしい!」

ワタル「育て方が違えば覚える技も技の使い方も変わってくる」

ブルー「それがおかしいって言ってんの」

ブルー「グリーン、本部じゃあんなのありなの?」

グリーン「さっき黙っててって言ったのに」

ブルー「お黙り」

グリーン「どっちだよ」

グリーン「とりあえず俺も嫌だけど、本部のチャンピオンがあいつなんだからアリなんだろう」

ブルー「どんなことしたらああなるってのよ」

ブルー「シャワーズ、もう一度よ!」

ワタル「バリアーだ」

ブルー「毒々よ」

シャワーズ「モウドク」

ワタル「シャワーズを捕まえろ」

カイリュー「ツカマエタ」ガシッ

ワタル「連続ドラゴンクロー!」

カイリュー「アチャチャ」

シャワーズ「グッタリ」ばたっ

ブルー「これで最後…」

グリーン「大丈夫か?」

ブルー「まかせてよ、いってヒヤッキー」

ワタル「カイリューは猛毒、俺の手持ちはこのカイリューともう一匹」

ブルー「まだ私に勝ち目はある!ヒヤッキー冷凍ビーム!」

ワタル「ヒヤッキーを捕まえろ」

カイリュー「ツカマエタ」ガシッ

ブルー「気を付けて!また同じのがくる!」

ワタル「カイリュー、大爆発だ」

ブルー「あんなのずっこいじゃん」

グリーン「安心しろ、俺が決勝で倒してやるぜ」

ブルー「そこまで残る保障はないでしょ」パシンッパシンッ

グリーン「あぁ…どうせ尻なら蹴ってくれ…」

グリーン「というか俺の強さはハンパじゃないんだ、優勝してもおかしくないんだぜ」

ブルー「だってあの人より先にレッドにあたっちゃうじゃん」

グリーン「レッドも倒してやるよ!」

ゲン「次はアイリスVSN」

N「君もポケモンと仲がいいみたいだね」

アイリス「そんな目で見られても…私年下の方が好きだから」

N「君より年下ってこんな小さい子だよ」

ゲン「俺は君みたいな子好きだよ」

アイリス「年上NGって言ってんだろ!」

ゲン「勝者N!」

アイリス「うーんNにいちゃんもかっこいいな」

N「でもボクのラブはトモダチとトウコのためにしかないから」

アイリス「…まあ、いいか」

ゲン「アイリスちゃーん、俺は?」

アイリス「サザンドラ、竜の波導!」

ゲン「ドラゴン使いって人に攻撃しなきゃだめだとかあんの?」ガクッ

ゲン「ごふっ…次、ミクリVSシルバー」

シルバー「こいつたしかホウエンの変態…」

ミクリ「ホウエンの美しい変態だよ」

シルバー「くそ、気持ち悪い、さっさとかたづけてやるぜ」

シルバー「いけクロバット!」

ミクリ「君も短気だな…私も男に興味はないからさっさとかたづけるけど」

シルバー「今の発言、後悔させてやるよ!」

ミクリ「ホエルオー、雨乞いだ」

ホエルオー「アメアメフレフレ」

シルバー「催眠術!」

クロバット「ネームレーネームレー」

ホエルオー「グーグー」

シルバー「ブレイブバード!」

クロバット「バシュッ」

シルバー「アホみたいに高い体力しやがって」

シルバー「もっとだ!もっと攻めろ!」

クロバット「バシュッバシュッ」

ミクリ「そんなにしたら起きちゃうよ」

ホエルオー「オハヨウ」

ミクリ「吹雪!」

ホエルオー「コゴエロ」

クロバット「サムイッ」ばたっ

シルバー「いけっジバコイル!雷!」

ジバコイル「ゴロゴロ」

ホエルオー「シビレタ」ばたっ

ミクリ「ギャラドス」

シルバー「俺のジバコイルに対してギャラドスとはなめてん」

ミクリ「地震」

ギャラドス「グラグラ」

ジバコイル「エラーハッセイ」ばたっ

シルバー「のか…」

ミクリ「何か言ったかな?」

シルバー「オーダイル、岩雪崩!」

ミクリ「竜の舞をしながらよけるんだ」

ミクリ「そして逆鱗」

シルバー「ギガインパクトだ!」

ギャラドス「オレハオコッタゾー」

オーダイル「フルパワー」

ミクリ「残念、倒しきれなかったね」

ミクリ「とどめだ」

ギャラドス「トドメ」

オーダイル「グハッ」ばたっ

ゲン「勝者ミクリ」

ミクリ「この次はダイゴか」

ミクリ「といっても君が負けたら戦えないわけだが」

ダイゴ「コウキ君には悪いけど、もう僕が勝ったから」

ミクリ「はやっ」

ダイゴ「スポンサーの権力さ」

ミクリ「だからといって戦わないのはね」

ダイゴ「戦ったさ」

ダイゴ「カットしたけど」

ゲン「コウキVSダイゴ、勝者ダイゴ!」

ゲン「続いてはシロナVSレッド」

シロナ「やっと君と戦えるのね」

レッド「今日の晩は何食べたい?」

ナツメ「あなたとは何がいいの?」

レッド「そうだな…ナツメの手料理だな」

ナツメ「じゃあがんばっちゃお」

シロナ「こらー!私の前でイチャつくんじゃない!」

レッド「うるさいな…俺にとったらこんな大会どうでもいいんだよ」

レッド「俺はナツメと旅行に来ただけなのにこんなのに巻き込まれて…」

5分後

レッド「ナツメと一緒ならなんでもいいや」

ナツメ「私もよレッド」

シロナ「うがー!」ばたばた

ゲン「ちょっとシロナさん、何やってんの」

シロナ「あんなにイチャつきやがってー、私もあんなのやりたいー!」

ゲン「それはちょっと無理じゃ…」

シロナ「ガブリアス」

ゲン「がんばればなんとかなるんじゃないでしょうか」

ゲン「というかそろそろ始めてもらえないでしょうか」

レッド「どうせ俺が勝つんだよ」

シロナ「こうなったら私が勝ってレッド君を私のものにしてやる~」

レッド「何言ってんだ」

ナツメ「レッドが負けるわけないでしょ、もうボケてきたの?」

シロナ「私はそんな歳とってないわよ!」

シロナ「私はまだ青春真っ盛りの華の20代よ」

ゲン「あのー漫才やってるんじゃないんで」

シロナ「ガブリアス」

ゲン「ず…ずびばせん」

シロナ「さあレッド君勝負よ、私はこのガブリアスでいくわ」

レッド「やれやれ、いけ、カビゴン」

シロナ「瓦割り!」

レッド「よけるんだ」

シロナ「なに、その軽快なフットワーク」

レッド「のしかかりだ」

カビゴン「ジワジワトナブリゴロシニシテクレル」

ガブリアス「オモイオモイ」

シロナ「はやく抜け出して」

レッド「カビゴンそのまま押さえつけろ」

レッド「どうした、反撃しないのか?」

シロナ「ガブリアス、ドラゴンダイブでふっとばしなさい!」

ガブリアス「ショウリュウケン」

レッド「カビゴン、そのままでいいぞ」

カビゴン「モチロンフルパワーデアナタトタタカウキハアリマセンカラゴシンパイナク」ドスーン

ガブリアス「オモイオモイ」

シロナ「上にとばしたらまた落ちてきたじゃないの!今度はななめ前にとばすのよ!」

レッド「そうはさせるか、カビゴン、ガブリアスの上でトランポリン」

カビゴン「コノホシヲケス!」ドスンドスン

シロナ「カビゴンが飛んだ瞬間に抜け出すのよ」

シロナ「上に乗っかられただけでこんなダメージを…」

シロナ「今度はストーンエッジよ」

ガブリアス「ウオリャア」

レッド「カビゴン、吹雪で吹き飛ばせ!」

カビゴン「ボクノシタデハタライテミルキハナイカナ」

シロナ「かわしてドラゴンダイブ!」

ガブリアス「コトワル」

ガブリアス「」

レッド「ギガインパクトだ!」

カビゴン「イマノハイタカッタ・・・イタカッタゾーーー!!!」

ガブリアス「ギャーー」ばたっ

シロナ「ガブリアスがいきなりやられるなんて」

シロナ「ふふ、こんなこといつ以来かしら」

ナツメ「レッドすごーい」

レッド「あたりまえだろ」

シロナ「こんなイラついたのもいつ以来かしら…」

シロナ「さて、まずあのカビゴンをなんとかしないとね」

シロナ「ルカリオ、波導弾!」

ルカリオ「ハドウハワレニアリ」

ナツメ「レッド、きてるよ」

レッド「あっいきなりやりやがって」

レッド「カビゴン、地震だ」

シロナ「その前に神速よ」

ルカリオ「ニクキュウキック」

シロナ「なんて耐久力…」

レッド「やれ!」

カビゴン「イマスグダマラセテヤルゾ」

レッド「もう一回!」

シロナ「神速!」

ルカリオ「ニクキュウキック‼」

カビゴン「チ…チクショーーーーチクショオオオオオ~~~~!!!」ばたっ

シロナ「カビゴン撃破!」

レッド「まだ一匹だぜ」

レッド「いけっリザードン!」

リザードン「ホンキニナレバスベテガカワル」

レッド「大文字だ!」

リザードン「イマノボクニハイキオイガアル」

シロナ「かわして竜の波導!」

ルカリオ「ハドウノチカラヲミヨ」

リザードン「ガケップチアリガトウ!!サイコウダ!」

シロナ「ダメージを受けてない…?」

レッド「もう一度大文字!」

リザードン「モットアツクナレヨ」

ルカリオ「アツッ」ばたっ

シロナ「ミロカロス!」

レッド「水なら俺のリザードンを倒せると思ったのか」

シロナ「ずいぶんと余裕ね、あんまりなめない方がいいわよ」

ナツメ「どんなことしたってレッドに勝てるわけないでしょ」

シロナ「今は私とレッド君との戦いなんだから口をはさまないでよ」

ナツメ「ふん」

シロナ「レッド君、そんな子より私みたいな大人の女性なんてどうかな」

ナツメ「なによ!レッドはあんたみたいな年上相手にするわけないでしょ」

レッド「ナツメも俺より年上だよ」

ナツメ「……」

シロナ「やっぱりあなたもレッド君に相手にされてないんじゃないの」

レッド「でも歳とか関係なく俺はナツメが大好きだ」

ナツメ「やった」

シロナ「なんかくやし~」ばたばた

レッド「スキありー!」

シロナ「私のミロカロスにスキなんかないんだから」

シロナ「ミロカロス、波乗りよ」

ミロカロス「ツナミ」

レッド「エアスラッシュでふっとばせ」

リザードン「イイワケシテルンジャナイデスカ? 」

シロナ「じゃあ全力でハイドロポンプ!」

ミロカロス「ワイルドダロォ」

レッド「ブラストバーン!」

リザードン「オコメタベロ!!」

シロナ「これなら…!」

シロナ「レッド君失敗したわね、水にむかって炎なんて」

レッド「自分のミロカロス見てみろよ」

シロナ「え…そんな…」

ミロカロス「ハンソクダロォ」ばたっ

シロナ「!」

シロナ「信じられない…」

レッド「俺の炎の勝ちだな」

ゲン「勝者レッド!」

レッド「やった」

ナツメ「さすがレッド」

シロナ「ふぅ…これは悔しいけど…悔し…くや…」

レッド「どうした?」

シロナ「くやし~!私が負けるなんて~」バタバタ

シロナ「やだやだ!もう一回!」

ナツメ「謎の幼稚行動」

レッド「なんなんだこれは」

シロナ「レッド君、ねぇおねが~い、くやしいよ~」ウルウル

ナツメ「ああ!レッドにひっつくんじゃない!」

シロナ「レッド君はみんなのものよ」

ナツメ「そんなわけないでしょ」

ゲン「続いてはゴールドVSサカキ」

ゴールド「こいつがロケット団のボス…」

サカキ「そう睨むな、俺のロケット団はもうない」

ゴールド「あんたが誰でも関係ないけど、倒すことには変わりないんだ」

サカキ「俺を倒す?冗談にしては笑えん」

ゴールド「大マジメだからな」

ナツメ「レッド、見なくていいの?次あれの勝った方だよ」

レッド「俺なら大丈夫、それよりなんで追いかけてくるんだ」

シロナ「待ってよ~」

レッド「まいたかな」

ナツメ「大丈夫?私おんぶして重くない?」

レッド「ナツメとくっついてることが苦になるわけないだろ」

レッド「それに…」

レッド(ナツメの胸が)

ナツメ「それに?」

レッド「いや、なんでもない」

ナツメ「そう?」

ナツメ「そうだ、レッドの勝利祝いとさっきので疲れてるだろうからアイス買ってあげる」

レッド「まだ優勝したわけでもないのに」

ナツメ「いいのいいの」

ナツメ「何がいい?」

レッド「そうだな…」

シロナ「私はチョコとストロベリーとチョコミントの3段」

レッド「え?」

ナツメ「じゃあチョコとストロベリーとチョコミントの3段重ねください」

レッド「ちょっと待って、それ俺じゃない」

ナツメ「え?」

シロナ「アイスまだ?」

ナツメ「なんであんたがいるのよ!」

ナツメ「あなたいい加減にしなさいよ」

シロナ「だってレッド君の片方空いてたもん」

ナツメ「空いてる空いてない関係ないの」

ナツメ「そんなこと言うなら…」

ナツメ「こうやって抱き合ってれば、あなたの場所はないわ」

シロナ「レッド君独り占めなんてずるくない?」

ナツメ「なんかコトネみたいなこと言ってるわね」

コトネ「お呼びでしょうかナツメさん」シュタ

ナツメ「来なくていいの!」

コトネ「ちょっと私のレッドさんとナツメさんに何しようとしてるんですか」

シロナ「何言ってるのレッド君はみんなのものでしょ」

ナツメ「あなたたちね、私とレッドは結婚してるの!」

ナツメ「だからレッドと手をつないだり、こんな風に抱きついたり、こうやって…キスしていいのも私だけなの!」

コトネ「ナツメさん、なら私と」

ナツメ「あなたの言ってることもおかしいから」

シロナ「知ってる?世の中には離婚って言葉があるのよ」

ナツメ「離婚する相手すらいない人が言うんじゃない、そもそもレッドと一生離れる気はない!」

シロナ「そんなふうに言わなくていいんじゃないかな…私だって相手ほしいよ…」ズーン

ナツメ「だからってなんでレッドなのよ!」

シロナ「だって」

レッド「あのー悪いけどさ、俺もナツメ以外興味ない…」

シロナ「……」ガーン

シロナ「ひどいよぉ」ウルウル

コトネ「レッドさん、私はアリですよね!」

ナツメ「だからあなたたちはダメだって」

ナツメ(そうだ!)

ナツメ「じゃあ男の人紹介してあげようか?」

シロナ「え、誰?」

ナツメ「この人なんだけど」(写真わたす)

シロナ「あら、けっこうかっこいいじゃない、たしかこの子さっきいたわね」

ナツメ「ええ、参加してるわよ」

シロナ「名前はたしか…」

ナツメ「トウヤ君っていうの」

コトネ「ちょ、ちょっとそれは私がダメです!」

シロナ「なんで?」

コトネ「そ、それは…なんでもです!」

シロナ「?」

ナツメ「ああ、あとこの子ね、女の人の足見るととびつくの」

シロナ「!」

シロナ「私だってミニスカートぐらいはくわよ!」

コトネ「ストーップ!ダメダメ!」

シロナ「どうしてよ」

コトネ「と、とにかくトウヤはダメなんです!」

ナツメ「コトネはトウヤ君のこと好きだったのかしらー?」

コトネ「ナツメさんイジワルです」

シロナ「それだとコトネちゃんはおかしな状態ね」

シロナ「でも、チャンスは逃すわけにはいかないのよ」ダッ

レッド「どうチャンスなのかわからんけど…」

コトネ「あっ」

ナツメ「さあコトネ、トウヤ君のことどうなの?」

ナツメ「ちゃんと言えば私の超能力であれ止めてあげるけど」

コトネ「う…ト、トウヤは…」

コトネ「……」

ナツメ「どうなの?早くしないとトウヤ君とられちゃうよ」

コトネ「……//」

コトネ「じ、自分で止めてきます」

ナツメ「うーん、直接聞きたかったのにな」

ナツメ「……」ニヤッ

ナツメ「これでやっと二人だね」

レッド「ああ、ちょっと無理やりな気がするけど」

ナツメ「いいの、これで」

グリーン「よぉレッド」

ナツメ「ナツメキック!」ゲシッ

グリーン「はひんっ」バタッ

レッド「ちょっとナツメ、急に動いたらこけそうになる」

ナツメ「あっごめん」

レッド「で、何しに来たんだよ」

グリーン「次は俺様のバトルだ!よく見とくことだな!」

コトネ「まてー!」

シロナ「どこにいるのかな?トウヤ君」

コトネ「おりゃっ」ガシッ

シロナ「うわっ…いったーい…」ドサッ

コトネ「いてて…」

シロナ「あら、コトネちゃんどうしたのかしら」

コトネ「ト、トウヤはダメです!」

シロナ「恋ってのは障害が多いほど燃えるものなのよ」

コトネ「恋愛経験0の人が言わないでください」

トウヤ「あれ、コトネ何やってんの?」

コトネ「トウヤ!」

シロナ「トウヤ君発見!これでどうだ!」バッ

トウヤ「!」

トウヤ「うおおぉぉ!美脚ぅぅ!」

コトネ「だ、だめ!」

トウヤ「スリスリ」

シロナ「男の子にこんなことしてもらえるなんて…シロナ感激!」

コトネ「トウヤ!この絶対領域を見てもそっちに行くのか!」バンッ

トウヤ「おおっ」

シロナ「トウヤ君、よく見なさい、あれは黄金比率じゃないわよ」

トウヤ「言われてみればたしかに…」

シロナ「そうだ、トウヤ君私たちのとこにこない?」

トウヤ「どこそれ」

シロナ「私の嫁である美女がいっぱいいるのよ」

トウヤ「美女がいっぱい…」

シロナ「そう、トウヤ君が来ればまさにハーレムよ」

トウヤ「ハーレム…」

コトネ「……」

コトネ「…美女」ジュルリ

シロナ「行く?」

トウヤ「行く」

コトネ「ちょっと待った!」

シロナ「なによ」

コトネ「私もつれて行きなさい!」

シロナ「え~、ちょっと女の子が多いからあのナツメは誘わなかったってのに」

コトネ「じゃないとトウヤは渡しません!」

シロナ「渡しませんってあなたのなの?」

コトネ「それは…」

コトネ「と、とにかくそうじゃないとダメです!」

コトネ(ハーレム!)

ナツメ「レッドの次の相手はサカキだって」

レッド「なんだゴールド負けたのか」

レッド「それにしてもサカキか」

グリーン「もっとだ!…もっと強くやってくれ!」

ブルー「それっそれっ」ピシンッピシンッ

ブルー「あ、レッドにナツメさん」

レッド「何してんだよ」

ブルー「グリーンがね、こうやってムチでお仕置きしてくれって」

ブルー「でもね、エリカさんみたいに上手く使いこなせないの」ピシンッ

レッド「俺の経験上こういうのは無視した方がいい」

ナツメ「私もそう思う」

グリーン「なぜ今俺がこんなとこでお仕置きされてるかってか?」

グリーン「よくぞ聞いてくれた!」

ナツメ「別に聞いてないわよ」

レッド「ナツメ、関わっちゃだめだ」

グリーン「ふっまあそう言うな、先輩としてアドバイスをしてやろう」

レッド「お前みたいな先輩いねえよ」

グリーン「俺の方が研究所から出るのが早かったからな」

レッド「関係ねえよ!」

ナツメ「レッド…」

グリーン「あいつは強すぎる」

レッド「次は何使おうかな」

ナツメ「サカキは基本地面なんだしカメックスじゃない?」

レッド「やっぱそうか、でもサカキも対策してきそうだしな…」

グリーン「おい、どこに行く!話を聞け!」

グリーン「ブルー頼む」

ブルー「まかせて」

レッド「うおっムチが体に…ああっ」

ブルー「レッド、ゲットだぜ」

レッド「ナツメ…」フニャフニャ

ナツメ「れっどぉ…」へにゃへにゃ

グリーン「一応ライバルとして教えてやろうとしてるんだ、話を聞け」

レッド「うぅ…なつめ…」

グリーン「いいか、あいつはどういうわけか、かなり強い」

レッド「やば…い…しぬ…」

グリーン「そこでだ、この俺様がとっておきのアドバイスをしてやろうというわけだ」

レッド「……」ガクッ

グリーン「おい聞いてるのか」

ブルー「レッド気絶してるよ」つんつん

ゲン「ワタルVSN!…の途中」

N「ゾロアーク、ナイトバースト」

ワタル「フライゴン、かわして飛び膝蹴り!」

フライゴン「アタァ!」

ゾロアーク「ノドヤラレタ」ばたっ

ゲン「勝者ワタル!」

N「……」

ワタル「どうした」

N「あなたのポケモンの声からは感情を感じません、何をしたんですか」

ワタル「声?何のことかはわからんが俺はただ自己流で育てただけだ」

ゲン「続いてミクリVSダイゴ」

ミクリ「いよいよ君と決着をつけるときがきたね」

ダイゴ「でも、僕はこの大会のメインスポンサー会社のご子息様だよ」

ミクリ「相性では私の方がやや有利、それにそんなこと関係ない、絶対に勝つよ」

ダイゴ「やっぱりそうきたか、いいよ、全力でやろう」

ミクリ「ホエルオー」

ダイゴ「メタグロス」

ミクリ「いきなりそうきたか」

ダイゴ「思念の頭突き!」

ミクリ「地震だ」

メタグロス「ドッカーン」

ホエルオー「グララララ」

ミクリ「さすがはダイゴ、一撃は無理か」

ダイゴ「いちいちバラを持ちながら話さないでくれないか」

ミクリ「悪いね、これは私の癖なんだ」

ダイゴ「知ってるよ」

ダイゴ「アームハンマーだ」

ミクリ「こちらは地震だ」

メタグロス「ワッショイ!」

ホエルオー「イッターイ」ばたっ

ミクリ「まさかこちらが先にやられるとは」

ミクリ「お次はルンパッパだ」

ダイゴ「思念の頭突きだ」

ミクリ「影分身!」

ルンパッパ「カゲブンシンノジュツ」

ミクリ「波乗り!」

ルンパッパ「レッツサーフィン」

メタグロス「カオガヌレテ」ばたっ

ダイゴ「これはおもしろくなった」

ミクリ「ずいぶんと余裕だねダイゴ」

ダイゴ「僕も久しぶりに本気で戦うからね、楽しいよ」

ダイゴ「いけっエアームド燕返し」

ミクリ「こちらは波乗りだ」

エアームド「ジソク300キロ」

ルンパッパ「キュウショニアタッタ」ばたっ

ダイゴ「楽しみももう終わりそうだね」

ダイゴ「さあミクリ、あと一匹だ、最後はもうわかってるけど」

ミクリ「あまいよダイゴ、君はどうせミロカロスだと思ったんだろ」

ダイゴ「違うのか?」

ミクリ「その通り!ゆけミロカロス!」

ダイゴ「無駄なやりとりはやめてもらいたいよ、エアームド、毒々だ」

ミクリ「そうはさせない、冷凍ビームだ」

ミクリ「続けてハイドロポンプ!」

ミロカロス「ホウスイ」

エアームド「トゲピーー」ばたっ

ミクリ「さあこれで一対一ふりだしに戻った」

ダイゴ「ほんとにそうかな」

ミクリ「これは…ミロカロスが猛毒に!」

ミクリ「エアームドか…」

ダイゴ「そう、そして僕の最後はユレイドルだ」

ダイゴ「怪しい光!」

ユレイドル「アヤシイヨ」

ミロカロス「コンランシタ」

ミクリ「しっかりしろ、ミロカロス!冷凍ビームだ!」

ダイゴ「そんなにあせるなんて君らしくないな」

ダイゴ「現にミロカロスは自分を攻撃している」

ダイゴ「一気に決めさしてもらうよ、ギガドレイン!」

ユレイドル「イタダキマス」

ダイゴ「もう一度」

ユレイドル「ウマイウマイ」

ダイゴ「ゴリ押せ!」

ユレイドル「ウマイウマイ」

ミロカロス「スイトラレタ」ばたっ

ゲン「勝者ダイゴ!」

グリーン「おいレッド起きろ、次はお前の番だぞ」

ブルー「全然起きないね、ナツメさんも気絶してるし」

グリーン「離れただけで気絶ってこいつら大丈夫か?」

ブルー「そうだ、また二人くっつけたら気がつくんじゃない?」

グリーン「そんな簡単なことで起きるわけないだろ」

ブルー「いいからいいから、それにこのままだと気が付いてもまたこうなっちゃうし」

グリーン「まあそうか」

グリーン「ほら、これでどうだ」

レッド「……」

グリーン「ほらな、こんなことで」

レッド「…あれ?」パチッ

ナツメ「…どうなってたの?」パチッ

ブルー「よかった気が付いた」

レッド「グリーン?」

グリーン「いつまで寝てんだ、次お前の番だぞ」

レッド「あれ、俺昼寝なんてしてたってけ?」

ナツメ「うーん、わからないわ」

ブルー「レッドたち急に気絶するんだもん、驚いたわ」

レッド「気絶?」

ブルー「そうよ、二人を離したからかな」

レッド「なんだ気絶ですんだのか」

ナツメ「そうね、普通ならしんでた」

ブルー「重症じゃない」

グリーン「そんなことより次お前だって言ってんだろ!」

ゲン「レッドVSサカキ」

サカキ「こうしてお前と戦うのは懐かしいな」

サカキ「まあ、一人増えてるがな」

レッド「俺たちは元からこうなるんだったから問題ない」

レッド「それと、すぐ終わらせてもらうけど悪く思うなよ」

サカキ「これでも俺は最強のトレーナーだぞ」

レッド「俺が最強なんだよ」

サカキ「ドサイドン、いけ」

レッド「ラプラス!」

レッド「ハイドロポンプだ!」

ラプラス「キョウハデカイヤツノヤクビダネ」

ドサイドン「カオガヌレテモヘイキ」

レッド「耐えた!?」

サカキ「そこらのポケモンと一緒にしてもらっては困るな、ストーンエッジだ」

ドサイドン「トオリャア」

レッド「ハイドロポンプ!」

サカキ「そんな水鉄砲、メガホーンでふきとばせ」

ドサイドン「ツノドリル」

ラプラス「ヤルネェ…」

レッド「ラプラス大丈夫か、ハイドロポンプがだめなら吹雪だ」

ラプラス「フルパワー! 100%チュウノ100%!!」

サカキ「アームハンマー!」

ドサイドン「ソエヤァ」

ラプラス「セワバカリカケチマッタナ…」ばたっ

ドサイドン「コオッチャッタ」ばたっ

レッド「いけっフシギバナ」

サカキ「ニドキング」

レッド「眠り粉だ」

サカキ「火炎放射」

ニドキング「ファイヤー!」

フシギバナ「ヘノツッパリハイランデスヨ」

レッド「ならギガドレイン!」

フシギバナ「フシギバナフラッシュ!」

ニドキング「スイトルナ」

サカキ「かまわん、燃やしつくせ」

フシギバナ「ナクナミートヨ」ばたっ

レッド「フシギバナ!」

ナツメ「レッドが押されてる…」

サカキ「どうした、その程度じゃないはずだ」

レッド「くっ…カメックス、たのむ」

サカキ「ニドキング、10万ボルト」

ニドキング「ライデイン」

カメックス「コレハ『ヨユウ』トイウモンダ」

レッド「ハイドロポンプ!」

カメックス「シャアアアアッ!!」

ニドキング「ビショビショ」ばたっ

レッド「あと一体だ」

サカキ「……」

サカキ「ふっ降参だ」

レッド「なんだと」

サカキ「だから降参だ、俺の最後の手持ちはゴローニャ、これではそのカメックスに勝ち目はない」

レッド「おい」

サカキ「時間の無駄でしかない、俺の負けだ」

レッド「…ナツメ」

ナツメ「なに?」

レッド「あいつが何考えてたか読んだ?」

ナツメ「ごめん、読んでないわ」

レッド「…ならいい」

グリーン「勝ったのかレッド」

レッド「ああ」

レッド「次はお前か」

グリーン「あーそれなんだが」

ナツメ「レッド、グリーン負けたのよ」

レッド「え、負けた?」

レッド「お前負けたのか~」

グリーン「ぐっ…黙れ」

グリーン「ああそうさ負けたさ、負けた負けた」

レッド「こうなると逆にうざいな」

グリーン「だからこうして相手の情報をやろうとしてるんだ、ありがたく思え」

レッド「別にいいよ」

グリーン「だから話を…ブルーたのむ…あれ?ブルーどこ」

ナツメ「ねえ、グリーンの話聞かなくていいの?」

レッド「大丈夫だよ、グリーンに勝ったってことはかなり強いけど、結局俺が勝つからな」

ゲン「さあやっと準決勝だ、ワタルVSダイゴ」

ワタル「俺はあんたがスポンサー会社の御曹司だろうと関係ないからな」

ダイゴ「結局僕が一番強くてうぃっしゅなんだよね」

ゲン「は?」

ワタル「いけっフライゴン」

ダイゴ「エアームド!どくどくだ!」

エアームド「トゲピーー」

ワタル「気にするな!いけぇVジェネレート!」

フライゴン「メガァァァ!」

エアームド「セコイ」

ダイゴ「なんてことだ」

ダイゴ「もう一度くるぞ、まもれ!」

ワタル「フライゴン、フェイントをかましてやれ」

フライゴン「ホリャ」

エアームド「アンマキカナイ」

ワタル「そしてもう一度Vジェネレート!」

フライゴン「メガァァァ!」

エアームド「トゲピーーーー」ばたっ

ダイゴ「いけアーマルド」

ワタル「Vジェネ…」

ダイゴ「ステータスが低下するのに何度も同じ技とは、他にないのかい?」

ダイゴ「シザークロスだ」

アーマルド「クロスチョップ」

フライゴン「フライゴンニエイコウアレ」ばたっ

ワタル「仕方がないか、だが次はこんなものではない!」

ワタル「ボーマンダ、ハイドロカノン!」

ボーマンダ「ゼーニュー」

アーマルド「エッ」

ダイゴ「技はもっと考えて使うべきだ、今だロックブラスト!」

アーマルド「スキダラケ」

ボーマンダ「ナゲンナヤ」

ダイゴ「攻撃を止めるな、もっとだ!」

ワタル「そこまでだ、ハイドロカノン!」

ボーマンダ「ゼーニュー」

アーマルド「マタ?」ばたっ

ダイゴ「だからスキだらけだ!いけメタグロス、コメットパンチ!」

メタグロス「リュウセイノゴトクオシツブス」

ボーマンダ「ツブレタ」ばたっ

ワタル「これで俺の勝ちは確定だ」

ワタル「いでよ、カイリュー!」

ダイゴ「どうかな、まだわからないよ」

ワタル「わかるさ、いけぇVジェネレーーート!」

カイリュー「ショータイム!」

ダイゴ「またその技か、それ好きだな…」

ダイゴ「さっきから威力重視の技ばかり、それだけじゃ僕には」

ワタル「勝てるさ」

ワタル「俺の育て方は間違っていない、こうしてチャンピオンになったことがその証!」

ワタル「俺が一番強いんだ!」

ワタル「Vジェネレーーーーーーート!!」

ダイゴ「コメットパンチで迎え撃て!」

カイリュー「スーーパーー!!」

メタグロス「リュウセイカザン!」

ワタル「俺のカイリューが力負けするはずがない!」

カイリュー「ウオオオオォ」

メタグロス「ギャフン」ばたっ

ゲン「勝者ワタル!決勝進出!!」

ゲン「勝った方が決勝進出、レッドVSゲンゾー!」

ナツメ「レッド、一応油断はしないでね、あの人グリーンを倒したんだから」

レッド「大丈夫、俺が一番強いんだから」

ゲンゾー「傲慢だな」

ゲンゾー「自分は一度も負けたことがなく、リーグでもチャンピオンになった、だから自分が一番強いという考えか」

レッド「何が言いたいんだよ」

ゲンゾー「お前はまだ、そんなトレーナーでもない」

レッド「何が言いたいんだ」

ゲンゾー「お前はまだ弱いんだ」

レッド「俺が弱いだと、どこ見てそうなるんだ」

ゲンゾー「チャンピオンになったはいいが、そのあと失踪、母さんはかなり心配しただろう」

ナツメ「うんうん、あれはもうめちゃくちゃ心配した」

ゲンゾー「だがそれでこの程度とは情けない」

レッド「この程度?」

ゲンゾー「鼻くそレベルだな」

レッド「鼻くそだと…」

ゲンゾー「母さんのことも何も考えず、勝手なことばかりしおって」

レッド「さっきから何なんだお前!」

ゲンゾー「お前のパパ」

レッド「?」

ナツメ「?」

レッド「なんなんだお前!」

ゲンゾー「パパ」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「なんて言ったの?」

ナツメ「パパって言ってる」

レッド「…ふざけんなぁぁー!」

レッド「ふざけんなよ!証拠でもあるってのか!このやろうが」

レッド「だいたいな、初対面のハゲの写真家にな、パパって言われて信じるわけねえだろ!」

レッド「ほれ!証拠だしてみろや」

ゲンゾー「……」

レッド「ほら、ねえだろ」

オーキド「あるぞレッド」

レッド「え…」

オーキド「ちゃんとお前がつくられるとこを見たぞ、ちなみに頭はその時から変わってない」

レッド「……」ふらっ

ナツメ「レッドしっかりして」

レッド「いや、俺は認めない!絶対認めないぞ!」

ゲンゾー「お前が失踪していたことは知っていたが結婚までしていたとはな」

ゲンゾー「ナツメさん、これからもレッドを頼む」

ナツメ「え…はい」

レッド「お前がナツメって名前を言うんじゃねえ!」

レッド「だいたいお前だって俺と母さんを捨てて家を出ていったんじゃねえかよ」

ゲンゾー「おいおいパパに向かってお前なんてないだろ」

レッド「お前で十分だ」

ゲンゾー「まあ捨てたというか出たのは事実だな」

レッド「このやろう、俺がぶっつぶしてやる」

レッド「いけっ!リザードン!」

ゲンゾー「やれやれ話をちゃんと聞かないのは俺にそっくりだ」

レッド「お前に似てるとこなんて一つもねえよ!」

レッド「さあ、出せ!ぶっ倒してやんよ!」

ゲンゾー「ふぅ…デリバードいくんだ」

レッド「リザードン、ブラストバーン!」

ナツメ「レッド、いきなりそんな技…!」

レッド「いいんだ!」

リザードン「コトシノボクノテーマハホンキ!! 」

ゲンゾー「かわせ」

レッド「だったらフレアドライブだ!」

リザードン「イワナミテミロヨ!! 」

ゲンゾー「よけるまでもないな」

デリバード「イッタハズダ! オレハテンヲニギルト!!!」

ナツメ「片手(羽)でリザードンを止めた…!」

ゲンゾー「冷凍パンチ」

デリバード「テンショウホンレツ」

リザードン「バンブー」ばたっ

ナツメ「レッドのリザードンが一撃で」

レッド「くっ…」

ゲンゾー「どうしたんだ?」

レッド「まだだ!いけピカチュウ!」

レッド「ボルテッカーだ!」

ピカチュウ「イッタハズダ、アナタノスベテヲメザシタト」

ゲンゾー「冷凍パンチ」

デリバード「アルノハゼンシンショウリノミ!!」

レッド「ピカチュウもう一度だ!」

ナツメ「レッド、ピカチュウはかなりダメージを受けてるのよ、ここでボルテッカーは」

レッド「ナツメ、今はアドバイス等のことは禁止だ」

ナツメ「レッド…」

ゲンゾー「何をそんなに怒ってるんだ?妻の言うことは聞いたほうがいいぞ」

レッド「黙れ!お前のせいだろ」

ゲンゾー「おいおい、人のせいにするんじゃない」

レッド「ボルテッカーだ!ピカチュウ!」

ピカチュウ「チカイノトキハキタ!! イマ ワタシハアナタヲコエル!!!」

デリバード「テンニカエルニヒトノテハカリヌ!!」ばたっ

レッド「よしっ」

ゲンゾー「ふう…だからお前はその程度なんだ」

レッド「なに」

ピカチュウ「ワタシノシヲオマエノカテトスルガヨイ」ばたっ

レッド「くそ…反動か…」

ナツメ(今のレッドはいつものレッドじゃない、怒って冷静な判断ができてない…)

ナツメ「レッド…」

レッド「俺は負けない!だから見ててくれ」

レッド「こいつはぶっつぶさねえと気がすまない!」

ナツメ(そんなにお父さんのこと嫌いなのかな…)

ゲンゾー「俺にはお前が負ける姿しか想像できないがな」

レッド「今のうちにそう言ってろ!」

レッド「いけっカビゴン!」

ゲンゾー「ヌケニンいくんだ」

レッド「そんなやつぶっとばしてやれ!」

ゲンゾー「バカが」

ナツメ「レッド、相手はヌケニンだよ、技を考えないと!」

レッド「くそぉ!なんでくらわねえ!」

ゲンゾー「鬼火でもしとけ」

ヌケニン「ヌケ」

ゲンゾー「シザークロス」

ヌケニン「ヌケ」

レッド「なんでだ」

レッド「いけいけ!殴れ潰せ!」

ナツメ「……」

ナツメ(レッドごめん…でも、これしか…)ピーン

レッド「ん…い、いて、いてててて、頭が…!」

ナツメ「レッド、しっかりしてよ」

レッド「……」

レッド「あれ、俺はいったい…」

ナツメ「レッド、相手はヌケニンよ、ちゃんと考えてよ」

レッド「…ありがとうナツメ、カビゴン噛み砕く!」

カビゴン「フッフッフ…コウミエテモボクハヤサシインダ」

ヌケニン「ヌケニン」ばたっ

レッド「ナツメがいなかったら危なかった、ありがとう」

ナツメ「いつも通りのレッドに戻った、よかった」

ナツメ「でもあと一匹残ってるわ」

レッド「わかってるよ」

ゲンゾー「話にならんな」

レッド「なんだと」

ナツメ「落ち着いてよ」

レッド「ああ、ごめん」

ゲンゾー「チャーレム、飛び膝蹴り」

レッド「かわせ!」

ゲンゾー「無理だな」

チャーレム「ホアタァ!」

レッド「でも、カビゴンなら…」

カビゴン「イチオウサイゴニキイテオコウ…ドウカナ、ボクノシタデハタライテミルキハナイカナ」ばたっ

レッド「……!」

ナツメ「そんな、レッドが…」

ゲンゾー「今まで一度も負けたことがないから、これからも負けることはない、俺が一番強い」

ゲンゾー「そんなことばかり考えて、状況もよくわかってない」

レッド「……」フラッ ばたっ

ナツメ「レッド!しっかりして!」

ゲンゾー「負けただけでこれか」ニヤッ

3日後

ナツメ「今日も…」

ナツメ「レッドがぜんぜん目をさまさない…」

ナツメ「おかしい…絶対何かある…」

ナツメ「レッド、おねがい起きてよ」

ナツメ「それとも負けたことがそんなにショックなの…?」

ナツメ「レッド…」

コトネ「レッドさぁーん!」バンッ

ナツメ「コトネ、今までどこ行ってたのよ」

コトネ「ナツメさん!レッドさんが倒れたって聞いて」

ナツメ「そうなの…もし、このままレッドが目をさまさなかったら…」うるうる

コトネ「大丈夫です、そうなったら私がレッドさんの代わりにナツメさんを」

シロナ「コトネちゃんみーっけ!」

コトネ「げっ…なんでここが」

シロナ「レッド君?倒れたって聞いたけど本当だったのね」

シロナ「それより、コトネちゃん、トウヤ君をどこに隠したの?」

コトネ「だからトウヤは渡さないってば、トウヤは私の」

ナツメ「……」

コトネ「違う!ナツメさん、これは違います!」

ナツメ「何も言ってないわよ」

シロナ「コトネちゃん!トウヤ君はどこ!」

コトネ「それは…」

コトネ「シロナさんはもう十分でしょ!」

シロナ「男の子一人はほしいのよ!」

ナツメ「ねえ何言ってるの?」

コトネ「シロナさんのとこにはヒカリとシンオウ、イッシュの女性ジムリーダーと、あとなんか不思議な女の人がいるんです」

コトネ「シロナさんはみんな私の嫁だって言うんです」

コトネ「多くないですか?」

ナツメ「そこじゃないでしょ、トウヤ君のこと言ってるじゃない」

コトネ「そうでした、女の子ばかりだから男がほしいって言って私のトウヤをとろうとするんです!」

シロナ「男の子ほしいの!コトネちゃんだってノリノリで着いてきたじゃないの」

コトネ「だってみんなシロナさんのことばっかなんですもん」

シロナ「そりゃそうよ」

コトネ「ぜっっったい教えません!それじゃナツメさん、また戻ってきます!」

シロナ「あっ待ちなさい!」

ナツメ「……」

ナツメ「なにしにきたの」

グリーン「なんだ、まだレッドおきねえのか」

ナツメ「また来たの、おきたら教えるって言ったでしょ」

カスミ「はぁ~、大会は終わったってのにこれじゃあ帰れないじゃないの」

ナツメ「勝手に帰ったらいいじゃない」

カスミ「だからあんたたちのパスでここに来たんだから、あんたたちが帰らないとこっちも帰れないの!」

ナツメ「そんなの知らないわよ、自分のお金で帰りなさいよ」

カスミ「ただで帰れることに金なんて使いたくないの!」

ナツメ「じゃあおとなしくしてなさい」

カスミ「むかつくわね…」

タケシ「おいやめろ二人とも、場所を考えろ」

ナツメ「もういいから、レッドは安静にしとかないとダメなの」

ナツメ「カントーのジムリーダーでゾロゾロと来て、喋ってないのもいるけど」

グリーン「ゾロゾロっていってもエリカとヅラさん来てないぜ」

ナツメ「そんなのいっしょ、いいから二人にしてよ!」

ナツメ「はぁ…レッド…」

オーキド「おお、すまんすまん、遅くなった」

ナツメ「オーキド博士?どうして」

オーキド「まったく3日も寝かせるなんてあいつもなかなかひどいことするな」

ナツメ「え?どういうこと」

オーキド「いやいや、ゲンゾーのやつに頼まれてな、こいつでこうすれば」

レッド「……」パチッ

ナツメ「レッド!」

レッド(う…ん、どこだここ?)

レッド(あっナツメ、ここどこなんだ?)

ナツメ「レッド…よかった、ほんとによかった、心配したんだから…」

レッド(なあ、ナツメ…ってあれ?)ぱくぱく

ナツメ「どうしたの?」

レッド(いや、声が…あれ、おかしいな)

オーキド「そうそう、レッドは声が出んようになっとるからな」

ナツメ「レッドになんてことしてくれんのよ!」ピーン

オーキド「いたたたた、わしじゃない!話を聞くんじゃ!」

オーキド「やったのはゲンゾーのやつじゃ」

レッド(あのくそ野郎が!?)

ナツメ「どうしてそんなこと…」

オーキド「ナツメはレッドの考えてることがわかるじゃろ、問題はないと思うぞ」

レッド(いや、あるだろ!)

ナツメ「いや、あるだろ!って」

オーキド「そこでじゃ、ゲンゾーに会えば声を返してくれるそうじゃ」

レッド(あんなやつの顔なんて見たくねえ)

ナツメ「どこにいるの?」

レッド(……)

オーキド「やりのはしらで待っとるそうじゃ」

ナツメ「ねえ博士、あの人はなんでレッドにこんなひどいことを」

オーキド「むう、これはくわしくはわからんからわしの予想になるが」

オーキド「実はゲンゾーは最強のポケモンマスターなんじゃ」

レッド(は?)

オーキド「そしてゲンゾーはレッドに次の最強のポケモンマスターになってほしいんじゃろ」

レッド(あいつが何考えてるか知らねえけど、そんなの勝手になってやるぜ)

ナツメ「あいつが何考えてるか知らねえけど、そんなの勝手になってやるぜって」

オーキド「レッド、お前はポケモンマスターの意味をわかってるのか?」

レッド(そんなの最強だとか、全部のポケモンを集めたとかか?)

ナツメ「そんなの最強だとか、全部のポケモンを集めたとかか?って」

オーキド「ならレッド、お前は最強になったか?」

レッド(……)

オーキド「お前はゲンゾーに負けた、その時点で最強とは言えない」

オーキド「お前はゲンゾーのとこにもう一度行くとは限らんからな、こうしたらもう一度来ると思ったんじゃろ」

レッド(こんなことされなくたってあいつはぶっつぶすんだよ)

ナツメ「さっきは顔も見たくないって言ったのに」

レッド(いや、やっぱあいつには勝たなくちゃ)

オーキド「まあお前があいつのとこに行くのなら問題はないな」

オーキド「はて、何か言い忘れたような気がするが、まあいいか、じゃあがんばるんじゃぞ」

レッド(なんか言い忘れたのか?)

ナツメ「問題ないのかしら?」

レッド(心配だな…)

ナツメ「それでレッド、どうするの?行くの?」

レッド(ああ、行くよ)

レッド(それにしても何が最強のポケモンマスターだ)

ナツメ「でも、あの人すごく強かったよ…」

レッド(い、いや次は必ず勝てる!俺を信じてくれ)

ナツメ「うん、信じる、けど…」

レッド(けど?)

ナツメ「どうやってポケモンに指示するの?」

レッド(あっ…)

レッド(大丈夫だ、長い間一緒にいた俺のポケモンたちなら必ずわかってくれる)

ナツメ「本当かしら」

レッド(よし、じゃあ外に行こう、ちゃんと思ったとおりに動いてくれるはずだ)

ナツメ「ちょっと急に動いて大丈夫なの?」

レッド(へーきへーき、さあ行こうか)

レッド(いけっピカチュウ!)

レッド(よし、いくぞ!)

レッド「………」

ピカチュウ「?」

ナツメ「伝わってないわよ」

レッド(おかしいな、何も言わなくても伝わると思ったのに)

レッド(じゃあ今度はジェスチャーをいれて)

レッド「……」ブンブン

ピカチュウ「??」

レッド(あれぇ?)

ナツメ「伝わってないみたいよ」

レッド(う~ん)

レッド(あっそうだ、俺が考えたことをナツメが指示するってのは?)

ナツメ「でも。それじゃあ思ってからどうしてもちょっと遅れちゃうよ」

レッド(そ、そうだな…)

ナツメ「う~ん」

レッド(そうだ)

ナツメ「いいこと思いついたの?」

レッド(とりあえずキスしてくれ)

グリーン「あれ、レッド、目をさましたのか!」

グリーン「それにしてもそんなことこんな外でやるんじゃねえよ」

レッド(いいとこで邪魔しやがって…)

レッド「……」

グリーン「な、なんだよ、そんな睨むなよ」

レッド(はぁ、俺のポケモンがわからないのにグリーンがわかるわけないか)

ナツメ「何かいい方法ないかな」

グリーン「?」

グリーン「それより、レッドも起きたことだし、早く帰ろうぜ」

レッド「……」ブンブン

グリーン「なんでだよ」

ナツメ「だーめ、だいたいなんであなたたちに合わせて帰らないといけないのよ」

レッド「……」ウンウン

グリーン「あのな、レッドはともかく、ナツメもジムリーダーなんだからずっとジム空けてるわけにはいかないだろ」

レッド(カントーにいてもジム空けてるやつが言うんじゃねえよ)

ナツメ「いっつもジム空けてるくせに」

グリーン「いや、俺だけじゃなくて他のやつがだな」

ナツメ「とにかくダメなものはダメなの」

5分後

グリーン「なあ帰ろうぜ」

ナツメ「だめよ、しつこい」

レッド「……」ウンウン

グリーン「しつこいって…レッドもなんか言えよ」

レッド「……」ブンブン

グリーン「しゃべれよ」

ナツメ「とにかくもうあっち行ってちょうだい」

ナツメ「エリカがちょうどいてよかったわね」

レッド(今頃縛られたりしてるんだろうな)

ナツメ「さて、どうすんのレッド、あなたのことだから戦うんでしょ?」

レッド(ああ、声とかよりもあいつは許さない)

ナツメ「でもこのまま槍の柱に行ってもどうしようもないわよ」

レッド(困った…)

ナツメ「…そうだ!あっでも…」

レッド(いや、なんでもいい、言ってくれ)

ナツメ「レッドのポケモンが自分で動く…ってのは?」

レッド(なるほど…それいいかも)

ナツメ「じゃあそれでちゃんとできるかやってみましょ」

レッド(ああ、よしみんな出てこい)

レッド(ナツメ頼む)

ナツメ「うん、みんなよく聞いて、レッドはね声がでなくなっちゃったの」

ナツメ「そこでね、バトルするときにみんな自分で考えて今までのように戦える?」

ナツメ「どうしてもレッドは勝たなくちゃだめなの」

カメックス「……」

リザードン「……」

フシギバナ「……」

カビゴン「……」

ラプラス「……」

ピカチュウ「イマノオマエニハ ノコリ1%ノショウキモナイ!」

ナツメ「なんか今喋ったように聞こえたけど…」

ナツメ「フーディン、なんて言ってるのか教えて」

フーディン「カクカクシカジカ」

ナツメ「なるほど、ありがとうフーディン」

レッド(なんて言ったの?)

ナツメ「それで戦えないこともないけど、それはレッドが戦ったことになるのか?って」

レッド(たしかに…それじゃポケモンたちが個々で戦ってるのと同じだな)

ナツメ「また考えなおさないと」

ラプラス「モトニンゲンノオレノケイケンカラミテイマノオマエニタリナイモノガアル」

フーディン「カクカクシカジカ」

ナツメ「そうか、もうそれぐらいしかないかな」

レッド(なになに?)

ナツメ「レッドも私みたいにテレパシーを使えるようにするの」

レッド(そんなことできんの?)

ナツメ「エスパーの私が教えるんだからできるよ!…たぶん」

ナツメ「それじゃあ早速練習よ」

ナツメ「頭から直接ビャーっとやってパーッと伝えるイメージよ」

レッド(ビャーっとやってパー…?)

ナツメ「そうよ、慣れてくれば、そんな強く意識しなくても使えるようになるわ」

レッド(わかった、やってみる)

レッド(おりゃあああ伝われぇぇ俺の思いぃぃ!)

ナツメ「それ何も指示してないじゃない」

レッド(そうだった、じゃあ今度こそ)

レッド(おりゃああ!ピカチュウ10万ボルトだ!)

ピカチュウ「?」

3時間後

レッド(だめ…全然伝わんない)

ナツメ「そんな…私の教え方がダメなの?」

レッド(い、いやナツメの教え方は完璧…だよ)

レッド(俺がダメなんだよ)

ナツメ「そんなことない、だめなのは私よ」

レッド(それ以上自分をだめなんて言うんじゃない、ナツメは最高だよ)

ナツメ「でも…」

レッド(ナツメのためにも必ずできるようにするから)

一週間後

グリーン「ったく何やってんだあいつら~」

カスミ「そうよ!もう何日もジム空けっ放しよ、こんな空けてたらみんなリーダークビになっちゃうわ」

グリーン「俺は元チャンピオンの特権でそんなんじゃクビになんねえよ」

エリカ「グリーンさん、その発言は私たちにケンカをうってるんですか」グイッ

グリーン「ああっやめて…いや、やめなくていい」

タケシ「なんでグリーンは首輪をつけてるんだ、お前幼馴染の子じゃなかったのか?」

グリーン「ああ、あいつはイッシュに帰った、そのうちカントーに来るらしいけど」

マチス「ヘイ!そんなことじゃなくて、いったいいつになったらミーたちはカントーに戻れるんダ!」

グリーン「そうだった、頼むから誰か言ってきてくれよ」

アンズ「まあまあ、お二人とも落ち着いてください、ほら、もりのヨウカンです、おいしいですよ」

マチス「ムシャムシャ、ほんとネ、ベリーおいしいネ」

グリーン「ほんとだ…ってだから」

グリーン「そうだアンズは忍者なんだし、入り込めるだろ」

アンズ「それがナツメさん、壁はってて私でも入れないんです」

グリーン「なんだよそれ…」

ナツメ「やったじゃんレッド」

レッド(ほんと?できたの?)

ナツメ「うん、カ行とナ行だけできるようになった」

レッド(それできたって言うの?)

ナツメ「うん…できてるかな」

レッド(でもこれじゃあな…)

ナツメ「でもここまできたら、あとちょっとだよ」

レッド(でもテレパシーってけっこう疲れるな、ナツメこんなこといっつもやってたんだな)

ナツメ「なれたら簡単よ」

シュン

レッド(!?)

ナツメ「なんであなたがここに…」

ゲンゾー「あのさ…遅くない?」

ナツメ「どうやってここに?」

ゲンゾー「この子だよ」

レッド(ミュウ…)

ゲンゾー「それより来るの遅くない?」

ゲンゾー「待ってるって言ったのに来てくれないなんて、ちゃんと博士から聞いただろ」

ゲンゾー「パパ悲しいぞ」

レッド(何がパパだよ、ふざけやがって)

ナツメ「……」

ナツメ「本当にレッドの声を出せなくしたのはあなたなんですか」

ゲンゾー「そうだよ」

レッド(ナツメ、ふざけんなっておもいっきり言ってくれ!)

ナツメ「会いにいったら声をもどしてくれるって言ってましたけど、どうせバトルで勝ったらとかなんでしょ」

ゲンゾー「さすがレッドが嫁に選んだ子だ、その通り」

ナツメ「へへ、はいレッドのお嫁です」

レッド(ナツメ~!こんなやつにはガツンと言うんだよ!)

ナツメ「でもレッドがちゃんとあなたと戦えるようになるまでもう少しかかります」

ナツメ「だから待っててください」

ゲンゾー「うーん、まあいいか」

ゲンゾー「レッド、いい子を選んだな」

ゲンゾー「じゃあ待ってるから」

ゲンゾー「ミュウ、いくぞ」

シュン

レッド(なんであんなやつに合わせて言うんだよ)

ナツメ「だ、だって…」

レッド(だって?)

ナツメ「レッドのお父さんってことは私のお義父さんってことになるから…」

さらに一週間後

グリーン「長い…」

グリーン「なんで大会が終わったのに帰れないんだ、長いと思うのは俺だけか?」

タケシ「やめとけグリーン、みんなもう長いとかそういうの考えるのをやめている」

グリーン「だってさだってさ、いつになったら帰れるのってなるじゃん!」

タケシ「まあ、無理もないが…」

グリーン「あいつらは話聞かないでまだ帰らないとか言いやがって」

グリーン「他人への迷惑考えろよ!」

ナツメ「やった!完璧よレッド!」

レッド(ほんと?聞こえてる?)

ナツメ「うん、ちゃんと聞こえる」

レッド(すげえ、俺テレパシーが使えるようになった!)

ナツメ「じゃあ次はポケモンに試してみましょ」

グリーン「おい、レッド、ナツメ、はやく帰ろうぜ!」ドンドン

ナツメ「この声はグリーンね」

レッド(よし、ちょうどいい)

ガチャ

グリーン「おっレッド、やっと帰る気になったか」

レッド(悪いけどまだ帰んないよ)

グリーン「おい、なんとか言えよ」

レッド(あれ、聞こえてないのか?)

ナツメ(おかしいわね、私に言うときはちゃんと聞こえてるのに)

グリーン「お~い、聞いてんの?見つめ合ってないで聞いてくれよ」

レッド(ま、いいか)

ナツメ(そうね)

ナツメ「じゃねグリーン」

グリーン「え、おい!」

ナツメ「ちゃんとポケモンたちにも伝われば問題ないわ」

レッド(よし、リザードン!)

リザードン「ミスヲスルコトハワルイコトジャナイ」

レッド(リザードン、エアスラッシュ!)

リザードン「ドントウォーリー!ビーハッピー!」

ナツメ「でた!」

レッド(伝わった!)

レッド(他のポケモンにもちゃんと伝わった)

ナツメ(テレパシー習得よ、すごいよ!)

レッド(でも、グリーンには伝わってなかったみたいだけど)

ナツメ(たぶん…レッドが強い感情を持ったのにしか伝わらないのかな)

レッド(そっか、でもナツメと俺のポケモンに伝われば問題ないな)


タケシ「なあ、あいつらさっきから無言で抱き合ったり、ピョンピョンはねたり何してるんだ?」

グリーン「知らねえよ!」

レッド(じゃあ早速、あの野郎をぶっ倒しに行くか)

ナツメ「もう行くの?」

レッド(ああ、行こうナツメ)

ナツメ「うん」

レッド(よしっ行くぞリザードン!)

リザードン「ホンキニナレバスベテガカワル 」

グリーン「あっ!あいつらリザードンにのってどっか飛んでいったぞ!」

タケシ「なにっまさか二人だけで帰る気か」

レッド(なあナツメ)

ナツメ「なに?」

レッド(槍の柱って…どこ?)

ナツメ「……」

レッド(……)

ナツメ「とりあえず一回降りて誰かに聞いてみない?」

レッド(そうだな)

ナツメ「街じゃないね、道路におりちゃったみたい」

レッド(街までもう一回飛んでみるか)

ナツメ「まって、あそこに人がいる、行ってみましょ」

???「すやすや…」

レッド(寝てる…)

ナツメ「道端で寝てるわね」

レッド(けっこうかわいい子だな)

ナツメ「……」

レッド(ナツメほどじゃないけど)

┣¨┣¨┣¨┣¨ド

ナツメ「何か来る」

レッド(えっ何?)

ナツメ「あれは…ガブリアス?」

レッド(あっあぶねえ、ガブリアスがさっきのあの子に)

シロナ「カトレア~~~~~~!」

カトレア「むにゃ…シロナ…」

シロナ「よかった~家に着いたら隣にいたカトレアがいなくなっていたから心配したのよ」

カトレア「ふぁぁ…シロナが車とばしすぎるから…」

シロナ「よかったよかった、私の大事なお嫁さんに何かあったらとおもって心配したわ」

レッド(あれはシロナだな)

ナツメ(どうする、聞くの?)

レッド(めんどうなやつはあんまりな…)

ガブリアス「ナアナア」つんつん

シロナ「あら、ガブリアスどうしたの?」

ガブリアス「アレミテ」

シロナ「ん、なあに?」

カトレア「あそこに人がいるわ」

シロナ「どこどこ」

レッド(やばいバレた)

ナツメ(やばいことなの?)

レッド(とりあえず逃げ)

シロナ「レッド君にナツメじゃない、何してんの?」

ナツメ「見つかった」

シロナ「ってレッド君気が付いたのね」

レッド「……」コク

ナツメ(どうする見つかっちゃったから、もう聞く?)

レッド(もういいかな)

シロナ「ねえー何してんのよ」

カトレア「シーロナー、何してるの~」

シロナ「今行くね~」

シロナ「さ、二人とも」

レッド(ちょっ何すんだよ)

ナツメ(レッド、この人には聞こえないわよ)

レッド(あっそうか、じゃあ言ってくれ)

ナツメ「ちょっとなんでつれて行こうとしてるのよ」

シロナ「今からパーティするんだけど、男の子がほしかったから」

ナツメ「私もレッドもそんなことしてる場合じゃないの!」

シロナ「男の子ほしーの、ちょっとだけでいいから」

ナツメ「だめったらだめ」

シロナ「なんでよ~」

ナツメ「それは言えないけど」

シロナ「レッド君はパーティ行きたいよね」

レッド「……」ブンブン

シロナ「え~楽しいよ~」

ナツメ「ほら、いやって言ってるでしょ」

ナツメ「それより槍の柱ってどこ、シンオウのチャンピオンなんだからもちろん知ってるよね」

シロナ「知ってるけど、そこに用があるの?パーティのんが楽しいよ」

ナツメ「知ってるなら教えてちょうだい」

シロナ「どーしよっかなー」

ナツメ「お願いだから」

カトレア「テンガン山の頂上ですわ」

シロナ「ちょっとなんで言っちゃうのよ」

カトレア「だって急いでるみたいだしー」

カトレア「私だって声が出なくなったら早く出せるようにしたいもん」

ナツメ「えっ」

シロナ「カトレア~ボケちゃったの?ナツメは声出てるじゃない」

カトレア「そっちじゃないよ、レッドって人のほうだよ」

シロナ「レッド君が?なんで声でなくなっちゃったの、なんで槍の柱に行くの?」

ナツメ(ちょっとレッドの心読むのやめてくれる!)

カトレア(ごめんなさいね、やっぱりあなたもエスパーだったんですね、通りで心が読めなかったわけですね)

レッド(ナツメ、どうしちゃったの?)

ナツメ(この人がレッドの心勝手に読んでるのよ)

カトレア(つい癖で、でも槍の柱の場所を教えてあげたんですし」

レッド(でも俺は心読まれても今はなぁ…)

ナツメ(でも、この人レッドがなんで声が出なくなったかとか知っちゃったのよ)

レッド(うーん別にいいんじゃないか?)

ナツメ(…じゃあいいか)

シロナ「ちょっと~なんで3人とも黙っちゃうのよ」

ナツメ(それより場所はわかったんだから早く行きましょ)

レッド(そうだな)

カトレア(でもそのお方相当お強いんじゃないでしょうか)

ナツメ(レッドなら大丈夫、きっと勝ってくれるから)

カトレア(そうですか、それではお気をつけて)

ナツメ(ありがとね)

シロナ「ね~ってばー」

ナツメ(じゃあ行きましょ)

レッド(ああ)

シロナ「ちょっとレッド君行っちゃうのー?」

シロナ「ねえカトレアなんだったの?」

カトレア「ふぁぁ、また眠くなっちゃった、シロナひざまくら」

レッド(見えた、テンガン山だ)

ナツメ「そうね…」ぶるぶる

レッド(ナツメ?)

ナツメ「なに?」

レッド(寒いの?こうした方があったかいよ、もっとこっち)ギュゥ

ナツメ「あったかい…」

レッド(かなり高いな、リザードン行けるか?)

リザードン「ゲンカイヲキメルノハタニンジャナイ、アクマデジブンジシン」

レッド(よしっ一気に行くぞ!ナツメしっかりつかまって」

ナツメ「うん」ギュッ

槍の柱

ナツメ「一気に飛んでこれるもんなのね」

レッド(俺のリザードンだからな)

ナツメ「見て、あそこに誰かいる」

レッド(あれだな…よし)

ゲンゾー「ん?やっと来たか、暇だったんだぞ」

レッド(お前のことなんか知るか!)

ゲンゾー「あれ?今のってテレパシーかなんかか?」

レッド(あいつにも聞こえてんのか?)

ナツメ「レッドの怒りの感情が強すぎて、あの人にも伝わってるんだわ」

レッド(ならちょうどいい、おい!俺が勝ったら俺を元にもどして二度と目の前にあらわれんな!)

ゲンゾー「かまわんよ」

ナツメ「レッド、バトルの時は落ち着いて」

レッド(うん、わかってるよ)ギュッ

レッド(さあ勝負だ!)

ゲンゾー「ルールは6対6、俺も少し本気で戦ってやる」

レッド(少し本気だと?)

ゲンゾー「ああ、この前の大会の時はまあ、お祭り用というかお遊び用というか」

レッド(ふざけやがって…)

ゲンゾー「ふざけてるよ」

レッド(いけっピカチュウ!)

ゲンゾー「マッスグマ」

レッド(もう前みたいに負けたりはしねえ、いけ!ボルテッカー!)

ピカチュウ「イマ ワタシハアナタヲコエル!!!」

ゲンゾー「身代わり」

マッスグマ「コノキズトトモニ オマエノココロヲ コノオレノココロニキザモウ 」

ゲンゾー「腹太鼓、そして神速」

マッスグマ「オマエモマサシク トモダッタ!」

ピカチュウ「モウイイ ココマデダ」ばたっ

レッド(なんて速さと威力だ)

レッド(ピカチュウが…でも腹太鼓に身代わりでマッスグマの体力もあと少し)

レッド(?)

レッド(マッスグマがいない…どこだ?)キョロキョロ

ゲンゾー「レッド、早く次を出せ」

レッド(おい、マッスグマをどこにやった!)

ゲンゾー「マッスグマなら今そこを神速で動きまわっている」

レッド(なに?)

ゲンゾー「まあタイミングが悪いと出た瞬間に倒れるな」

レッド(そんなの反則だろ)

レッド(タイミングが悪いと倒れるだと?ふざけやがって…いけっカビゴン!)

マッスグマ「オトコノホコリヲヨゴスモノニハ シコソフサワシイ!! 」

カビゴン「オナジパターントハ、ゲイノナイヤツダ…!」ばたっ

レッド(なにっ)

ゲンゾー「運が悪かったな」

レッド(カビゴンが一撃…いくら攻撃を上げたとはいえ俺のカビゴンが…)

ナツメ「レッド、しっかり!」

レッド(…わかってる、俺は勝つ)

レッド(タイミング…タイミング…)

レッド(いけぇフシギバナ!)

レッド(今だ!全方位にハードプラント!)

フシギバナ「ヘノツッパリハイランデスヨ」

マッスグマ「ミ…ミズ…」ばたっ

ゲンゾー「次はギャロップだ」

ゲンゾー「どうせ動けんが関係ないな、フレアドライブだ」

ギャロップ「リュウメイセン」

フシギバナ「ヤマトダマシイガマモッテクレルサ」ばたっ

レッド(こんな簡単にやられるなんて…)

レッド(俺たちは強いはずだ、なのに…)

ゲンゾー「ギブアップか?」

レッド(うるさい、次はカメックスだ、ハイドロポンプ!)

ゲンゾー「そんなのかわせないわけないだろ」

レッド(カメックスだけじゃなく、ラプラスまでワイルドボルトで一撃…)

レッド(俺はまた負けるのか…?)

ナツメ(あきらめないでよ、勝つんでしょ)

レッド(…わかった)

レッド(たのむ…リザードン!)

ゲンゾー「さっきと同じだ、ワイルドボルトで終わりだ」

ギャロップ「リュウショウセン」

レッド(上によけろ!)

ゲンゾー「跳べ!」

レッド(よし、竜の波導だ!)

リザードン「コレカラ!!ダシノアルニンゲンニナレ!!」

ギャロップ「コンナカスリキズヲオワセタダケデソンナニウレシイトハ 」ばたっ

レッド(どうだ、俺たちは強いんだ)

ゲンゾー「まだ2匹倒されただけ、それにそのリザードンじゃこのトドゼルガには勝てない」

レッド(そんなわけないだろ、大文字だ!)

リザードン「モットアツクナレヨ!!」

ゲンゾー「吹雪だ」

トドゼルガ「キミハドウスル?フクジュウカ?シカ?」

ナツメ「炎が凍っちゃった…」

レッド(リザードン!)

ゲンゾー「とどめの波乗りだ」

トドゼルガ「イマノオレニハチカヅカナイホウガイイ…」

リザードン「ハンセイハシロ!コウカイハスルナ!」ばたっ

ナツメ「そんな…」

レッド(2回も負けるなんて…)ガクッ

ゲンゾー「はぁ…まるで成長していない」

ゲンゾー「俺を倒したり、この後のことをするには声だけじゃ危機感というか、いろいろ足りないな」

ナツメ「待ってください、これ以上レッドに何かする気ですか」

ゲンゾー「うん、そうなるね」

ゲンゾー「と、その前にアグノム出てきてくれ、こいつに声を戻してやってくれ」

アグノム「なんだ、やっぱりもどすんだ」

ゲンゾー「それぐらいはしてやらないと」

アグノム「えいっ」

レッド「!…声が」

レッド「…あ…あー…」

レッド「やった声がもどった」

ナツメ「よかった、ありがとうございます」

レッド「いや、俺は礼なんて言わねえぞ、というより当たり前の用に伝説使うな」

ナツメ「アグノムって声とか奪ったりできるの?」

ゲンゾー「同時に言わないでほしい」

ゲンゾー「まあ、まずアグノムは自分の意志で動けなくすることができる」

ゲンゾー「それをコントロールしたら声を自分の意志で出せなくすることだってできる」

レッド「俺のことも聞けよ!」

ゲンゾー「なぜ普通に伝説といわれるポケモンがいるのか…」

ゲンゾー「それは俺がポケモンマスターだからだ」

レッド「は?」

ゲンゾー「これを見ろ」ポチッ ゴゴゴ ガシャン

レッド「これは…」

ナツメ「ものすごいモンスターボールの数」

ゲンゾー「ここには全国のポケモン全てがおる、もちろん伝説も幻もな」

レッド「ボックスに預けろよ」

ゲンゾー「なんてこと言うんだ、お前に見せるためわざわざ出してきてここに運んだんだ、大変だったんだぞ」

レッド「知らねえよ」

ゲンゾー「ひどいこと言うな、ポケモンマスターだぞ、言っちゃえばどの地方のチャンピオンより偉いし、その気になれば全てのトレーナーをあれこれとできるんだぞ」

レッド「いやらしいこと言うんじゃねえよ」

ゲンゾー「そういう意味じゃない」

ゲンゾー「お前には俺の次のポケモンマスターになってほしい」

レッド「あのな…」

ゲンゾー「だがこの俺に負けるようじゃまだまだ…」

ゲンゾー「だから今度は思いっきったことする」

ナツメ「こ、今度はレッドに何を」

ゲンゾー「…二人はいつもくっついてるが、離れられないのか?」

レッド「当たり前だろ」

ゲンゾー「離れたらどうなるんだ」

レッド「しぬ」

ゲンゾー「それは困ったな」

ゲンゾー「…しかたないな」

ゲンゾー「よし、ユクシー出てきてくれ」

ナツメ「ユクシーが3匹いる…」

ゲンゾー「伝説とか幻とかいっても、結局は数十匹とかいたりするんだよ」

レッド「それより何する気だ」

ゲンゾー「ユクシーたちレッドの記憶を消すんだ」

レッド「!?」

ナツメ「なんでそんなことを、他に方法は」

ゲンゾー「まあ落ち着いて、消すというよりは正確には預かると言ったほうがいいかな」

ゲンゾー「たのむユクシー」

ユクシー「まかせとき」

レッド「!」

レッド「……」ボーッ

ナツメ「レッド、レッド!」

ゲンゾー「ナツメさんも悪いけど…でるんだダークライ」

ナツメ「ダークライ…」

ゲンゾー「安心しなさい、ダークライは別に悪夢ばかりじゃない」

ダークライ「ハンカチにクロロホルムで…みたいな感じだから」

ナツメ「う…」ガクッ

ゲンゾー「これで離れてもナツメさんは大丈夫か」

ゲンゾー「ナツメさんは…確かシンオウのチャンピオンは女性だったな、その人に預けるか」

ゲンゾー「レッドもこれで精神年齢というか…まあ、あれだ、成長してくれるだろう」

ゲンゾー「普通じゃおもしろくないな…」

ゲンゾー「よし、ディアルガ、パルキア」

ゲンゾー「ディアルガ、レッドを初めて旅に出た日にとばせるか?」

ディアルガ「できるぞ」

ゲンゾー「じゃあパルキア、レッドをその日の姿に戻しながらパラレルワールド的なとこにとばせるか?」

パルキア「なんで注文が二つなんだ」

ゲンゾー「そこを何とか」

パルキア「でーきないこともなーいけーどなー」

ゲンゾー「じゃあ2匹とも頼む」

ゲンゾー「レッドも無事戻ってこれるといいのだが、そうだあいつにも協力してもらうか」

マサラタウン

???「レッド、レッド…いつまで寝てるの、はやく起きなさい」

レッド「ん…誰…?」

レッド「…なんだ母さんか」

赤母「まったく、今日はあなたの旅立ちの日でしょ、オーキド博士呼んでたわよ、早くいきなさい」

レッド「オー…キド博士…」

赤母「さっさと着替えて、朝ごはん食べていきなさい」

レッド「はーい」

レッド「……」ふらっ

レッド「なんか気分悪いな…」

レッド「いい天気だ、早く研究所に行かないと」

レッド「でもなんだか、こっち行ったほうがよさそうだ」

オーキド「おーい待て!待つんじゃあ!」

レッド「博士」

オーキド「危ないとこじゃった、草むらでは野生のポケモンがとびだす」

オーキド「こちらもポケモンを持っていれば戦えるんじゃ」

オーキド「それに研究所に来ないでなんでこっちに来たんじゃ」

レッド「いやぁ、なんとなく…」

オーキド「まあよい、とりあえず研究所に来るんじゃ」

研究所

グリーン「おい遅えぞ」

レッド「悪い悪い、ちょっと寝坊しちゃって」

グリーン「そんなことより、じいさん早くポケモンくれよ」

オーキド「まあ待て、レッド、グリーン、そこに3匹のポケモンがおるじゃろ」

オーキド「右からドラゴンポケモン、ミニリュウ」

オーキド「いわはだポケモン、ヨーギラス」

オーキド「てっきゅうポケモン、メタングじゃ」

レッド「えっ」

オーキド「どうしたんじゃレッド?」

レッド「いやなんかおかしいかなって…」

オーキド「何がおかしんじゃ?」

レッド「いや…よくわかんないですけど」

グリーン「何言ってんだレッド、まだ寝ぼけてんのか?」

オーキド「じゃあ、二人とも好きなポケモンを選ぶといい」

レッド「じゃあ…」

グリーン「三匹とも俺がもらった!」ドンッ

レッド「うわっ」ガシャーン

レッド「いって…何すんだよ」

グリーン「わりぃわりぃ、それよりせっかくポケモンをもらったんだぜ」

レッド「もらってねえよ」

グリーン「ちょっと俺の相手してみろ」

レッド「じゃあ一匹でいいからくれよ」

グリーン「こいつらはもう俺のポケモンだぜ」

グリーン「さあバトルだ!」

レッド「ちょっと待てよ…」

グリーン「ライバルのグリーンが勝負をしかけてきた!」

レッド「自分で言うんじゃねえよ」

グリーン「いけぇ!ダンバル!」

レッド「メタングってのは嘘だったか」

レッド「ていうか俺手持ちいねえよ」

オーキド「やれやれ…まったくしょうがないやつじゃの」

レッド「そんなこと言ってないで、これおかしいだろ」

オーキド「二人ともポケモン勝負は初めてじゃろ」

レッド「だからこれじゃあポケモン勝負になんねえって言ってんだろ!」

オーキド「相手のHPを0にした方が勝ちじゃ」

レッド「おい、なんで無視してんだ」

オーキド「まぁ話を聞くより体験して学んだ方が覚えるのも早いじゃろう」

レッド「おーい」

オーキド「さぁ戦ってみなさい」

グリーン「さあ!いくぜレッド!」

オーキド「む、レッドにはもう手持ちに戦えるポケモンがおらんようじゃな」

オーキド「この勝負、グリーンの勝ちじゃな」

グリーン「やったぜ!やっぱ俺って天才か」

レッド「こいつらいい加減にしろよ」

オーキド「勝つと賞金がもらえ、ポケモンも強くなる」

オーキド「この場合はレッドがグリーンに賞金を渡すんじゃ」

レッド「えっ、これ戦ったっていうの?」

グリーン「はやく渡せよ」

レッド「理不尽すぎるだろ」

グリーン「小遣いが増えたぜ、ん?ダンバルがなんか持ってるな」

オーキド「それはおまもりこばんじゃな」

レッド「は!?」

グリーン「よーし、戦いまくるぞー!」

オーキド「ああ、待つんじゃグリーン」

オーキド「二人にこれを渡さんとな」

グリーン「これは?」

レッド「ポケモン図鑑…」

オーキド「おお、よくわかったなレッド」

グリーン「俺に負けたくせになんでそんなこと知ってんだよ」

レッド「いや、なんとなく…あとあれは負けじゃねえし」

オーキド「そうじゃ、これはポケモン図鑑じゃ、…かくかくしかじか…じゃあ二人とも頼んだぞ」

グリーン「よっしゃ、まかしときな、じーさん!」

オーキド「ん?どうしたんじゃレッド」

オーキド「グリーンのやつはもう出て行ったぞ、行かなくていいのか?」

レッド「いやおかしいだろ、なんであいつに3匹認めてんの」

オーキド「さあ行くのじゃレッド、まだ見ぬポケモンがおぬしを待っておるぞ」

レッド「ポケモンを持たず草むらに行くと危険とか言ったくせに」

レッド「あー、もういい、何か力も入んないし、ポケモンもくれないし、俺も旅に出ねえ」

オーキド「わかったわかった、こいつをやろう」

オーキド「おおぐいポケモン、ゴンべじゃ」

レッド「最初のポケモンがゴンべ…」

1番道路

レッド「くそー結局あのじじい、1匹しかくれなかった」

レッド「グリーンのやつには3匹あげてんのに」

レッド「こうなったらこの辺のポケモンをゲットしまくってやるぜ」

レッド「モンスターボールがない…」

レッド「しかたない、レベル上げしながらトキワシティにむかうか」

レッド「こっちにグリーンがいそうだ…」

グリーン「おっ…レッドか」

グリーン「ここまで来たってことは少しは強くなったんだろな」

レッド「今度はちゃんとポケモンもいるし負けねえぞ」

グリーン「ほぉ、ならこいつを見てそんなことが言えるかな」

グリーン「いけぇ!メタング!」

レッド「なんでもう進化してんだ」

グリーン「ふっやはり俺様は天才だったようだ、すぐ進化しやがったぜ」

レッド「でも戦うしかないか、いけっゴンべ」

グリーン「メタルクローだ!」

メタング「オリャア」

レッド「こっちは指を振るだ」

ゴンべ「セイナルホノオ」

メタング「グギャ」ばたっ

グリーン「なにぃ!」

レッド「どうだ」

グリーン「次はミニリュウだ!」

レッド「あれ?」

グリーン「どうした、怖気づいたか」

レッド「ゴンべ、体当たりして」

ゴンべ「ドーン」

ミニリュウ「イター」ばたっ

グリーン「くそぉ!いけぇヨーギラス」

レッド「やっぱり」

グリーン「な、なんだよ」

レッド「お前メタングしか育ててないだろ」

グリーン「な…なぜわかった…」

レッド「その二匹に経験値が一切入ってない」

グリーン「く、くそ…まさかレッドに負けるなんて…」

レッド「お前メタングしか使わないなら俺に…ぐっ…」

グリーン「どうした?レッド」

レッド「はぁ…はぁ…力が抜けていく…」

グリーン「おい、しっかりしろ」

レッド「どうやらこれを治すのはニビシティに行くしかないようだ…」

グリーン「ニビシティか」

レッド「頼む…連れてってくれ…」

グリーン「よし、まかせろ」

レッド(これで楽できるな)

おじいさん「ういー、ひっく、待ちやがれ、わしの話を聞け」

グリーン「なんだこのじいさん、道端で寝やがって」

レッド「こういうのはこうすればいいんだよ」ゴンッ

おじいさん「……」

レッド「へんじがない、ただのしかばねのようだ」

グリーン「お前…」

レッド「大丈夫だろ」

グリーン「…あれ、お前元気そうだな」

レッド「ぐはっ…力が抜けていく…」

グリーン「しっかりしろぉぉ!レッドォォ」

ニビシティ

グリーン「ついたぜレッド、ニビシティだ」

レッド(めっちゃ楽できた)

レッド(とりあえず…グリーンから離れよう)

グリーン「で、この街のどこに行けばいいんだ?」

グリーン「あれ、レッド?どこ行った?」



レッド「街についたらまずはポケモンセンターに行くか」

レッド「それにしても楽するつもりもあったけど、最初のは本当に力が抜けて立てなくなった…」

レッド「どこかおかしいところがあるのかな…」

レッド「なんでモンスターボール売ってないんだ?」

レッド「しかたない、ジムに行くか」

グリーン「あれ、レッド、今頃ジムに到着か?」

レッド「グリーン、お前も今から挑戦か?」

グリーン「ふっふっふ…」

レッド「なんだよ」

グリーン「これを見よ!」

レッド「バッジだな」

グリーン「なんだよ、リアクション薄いな」

レッド「じゃあ俺も行くから」

グリーン「おい、お前もう大丈夫なのか?」

レッド「あー…うん」

ニビジム

ジムトレ「一万光年はや…くそっなんで今日はこんな強いのが二人も」

レッド「楽勝だな、さっきの戦いでもうゴンべがカビゴンに進化したし」

レッド「一つ目のジムでカビゴンか…なんかおかしいな」

レッド「…あれ、なにがおかしいんだろ」

ジムトレ「タケシさん!また挑戦者が来ました!」

レッド「タケシだったら、カビゴンで…あれ俺おかしいぞ、なんであったこともないタケシってやつを…」

タケシ「あら、ずいぶんとかわいらしい挑戦者さんね」

レッド「え…」

タケシ「私はタケシ、このニビジムのジムリーダーよ」

レッド(おかま…)

タケシ「はじめに言っておくわ、私は4匹のポケモンを使うわ」

レッド「まじでか」

レッド「でもカビゴンで余裕だぜ」

タケシ「いきなさいユキワラシ」

レッド「氷!?」

タケシ「あら?言ってなかったかしら。私は氷使いのタケシ、タケちゃんって呼んでね」

レッド「気持ち悪いよ、絶対呼ばねえよ」

タケシ「照れてるのかしら、まあいいわ、あなたもはやく出しなさい」

レッド「照れてねえよ、ここなんか嫌だ、すぐ終わらしてやる、いけカビゴン」

レッド「頭突きだ、カビゴン」

カビゴン「カクゴハヨロシイデスネ」

ユキワラシ「イテー」ばたっ

レッド「よっしゃ」

タケシ「あらあら、あなたもさっきの子と同じぐらい強そうね」

タケシ「じゃあ次いくわよ!フリーザー!」

レッド「……!?」

タケシ「いくのよフリーザー、こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいよ」

レッド「まてまてまて、ストップストップ」

タケシ「なにかしら?」

レッド「当たり前みたいに伝説出すんじゃねえ」

レッド「ん…」

レッド(初めて見たポケモンなのに…俺はあいつを知ってるのか?)

レッド(なんか最近おかしいな俺)

タケシ「そんなこと言われてもね、この子は私のポケモンなんだし」

レッド「いや、止めてわるかった、いけっ頭突きだ」

カビゴン「コノホシヲケス!」

タケシ「あっいきなり始めるとは、フリーザーこっちはこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいよ」

フリーザー「オラァ!」

レッド(伝説っていってもまだレベルも低い、勝ち目はある)

レッド「う…またこの感覚…力が抜ける…」

タケシ「スキだらけよ、風起こし!」

フリーザー「これでどうだ」

カビゴン「サスガノオレモイマノハシヌカトオモッタ」

レッド「ん…カビゴン、悪い、もう一度頭突きだ」

カビゴン「イマノハイタカッタ…イタカッタゾーーー!!!」

フリーザー「フリーザかぶり」ばたっ

レッド「やった、フリーザー撃破だ」

レッド「フリーザーを倒せば、あとは余裕だろ」

タケシ「いきなさいレジアイス」

レッド「……」

タケシ「凍える風よ」

レジアイス「見てください、このボディ!」

レッド「くっ…なら…」

レッド「カビゴン、レジアイスの後ろにまわってつかまえるんだ」

レッド「そのまま連続で頭突きだ」

カビゴン「サスガニチョットムットキタヨ」

タケシ「こうなったら…ごめんなさいねレジアイス、大爆発よ」

レッド「なっ…逃げるんだカビゴン」

レジアイス「ドカーン」

レッド「しっかりするんだカビゴン、おきてくれ」

カビゴン「オレガマケルカーーーーーー」むくっ

タケシ「あら、すごい耐久力してるわね、これは驚きよ」

レッド「大丈夫か、今キズぐすり使うからな…って全然回復しない」

タケシ「あなた、まだ油断しちゃダメよ、私にはあと一匹残ってるんだから」

タケシ「見せてあげるわ、私の切り札!キュレム!」

レッド「…はぁ」

タケシ「冷凍ビームよ!」

レッド「これ以上攻撃をくらうとやばい、なんとかよけてくれ」

タケシ「どんどん攻めるのよ!」

キュレム「ビーム!ビーム!」

レッド「がんばれ…カビゴン」

タケシ「どうしたの?よけるばっかじゃ勝てないわよ」

レッド「そんなことわかってるんだよ」

レッド「でも、どうやったら…」

レッド「ていうかここのジム、ユキワラシ以外おかしいだろ」

キュレム「ビーム!ビーム!」

タケシ「そろそろカビゴンも限界みたいね、さあどうすんの?」

レッド(……)

レッド「そんなことできるのか…いや、やるしかない」

レッド「カビゴン、正面から突っ込め」

タケシ「あきらめたようね、キュレム、一気に決めてやりなさい」

キュレム「あいよ、ビーーー」

レッド「いまだ、カビゴン思いっきり跳び込め」

カビゴン「ダイサービスデゴランニイレマショウ」

キュレム「ム…」カチコチ

タケシ「キュレムの口が…」

レッド「案外いけるもんだな、キュレムの口が凍った」

キュレム「ん~ん~」

タケシ「キュレム、おおおお落ち着くのよ!」

レッド「カビゴン、キュレムの頭をつかんで、倒れるまで頭突きだ」

カビゴン「」

キュレム「ん~~~」ばたっ

レッド「やった…」

タケシ「あらあら、完敗ね、このバッジが私に勝った証よ」

レッド「伝説がきたときはこいつバカじゃねえのって思ったけどなんとか勝てたぞ」

タケシ「それじゃあこれからもがんばってね」

レッド「うん…」

タケシ「それから、あなた可愛い顔してるし、また遊びに来てね」

レッド「いや…もうここに来たくな…」ばたっ

レッド「……」パチッ

タケシ「ん~~」

レッド「うわあぁぁぁぁぁ」

タケシ「あら、レッド君気が付いたのね」

レッド「な、何してんだ、顔近い、はなれろ」

タケシ「何って、もう、わかってるでしょ」

レッド「おい、もう誰かこいつを逮捕して牢屋行にしてくれよ」

タケシ「それはいやよ」

タケシ「それにしても急にたおれたりするからビックリしたじゃないの」

レッド「そういや、あん時も急に力がぬけて…」

タケシ「一応お医者さんに見てもらったんだけどね」

レッド「それはちゃんとした医者なんだろうな」

タケシ「大丈夫よ、私の友達で腕は確かだから」

レッド「よけい心配だ」

タケシ「でもね、あなた別に悪いところもないし、今のところなんで倒れたかもわからないの」

レッド「どこも悪くないのに…」

レッド「でも最近急に力がぬける時があるんだ」

タケシ「それいつぐらいから?」

レッド「旅立つ日からかな」

タケシ「それより前にそんなことはなかったの?」

レッド「それより前は…あれ?記憶がない…」

タケシ「記憶がないの?」

レッド「うん…でも、この街には何度も来た記憶はあるんだ」

レッド「でも何をしたとかいうのは覚えていない」

タケシ「それは変ね」

レッド「それに俺はあんたを知ってるような気がするけど、なんか違うんだよ」

タケシ「違う?この私が?」

レッド「ああ、とりあえずオカマではない」

タケシ「私は生まれたときから変わらないわよ」

レッド(…とりあえず逃げよう)

レッド「じゃあ俺もう行きます」ダッ

タケシ「待ってよーレッドくーん」

レッド「はぁ…はぁ…ほんとに何なんだ、追っかけてきやがって」

レッド「でもオツキミ山の手前まで来れたみたいだ」

レッド「とりあえずポケモンセンターへ」

おじさん「ちょいとそこの兄ちゃん」

レッド「はい?」

おじさん「どうだい、ポケモンを買わないかい」

レッド「言っとくけどコイキングとか買わないからな」

おじさん「コイキング?なんで」

レッド「え…なんとなく…」

おじさん「コイキングじゃなくてわしが売りたいのはこのヒトカゲだ」

レッド「ヒトカゲか、いいな…よし買おう」

おじさん「さすがだね!ヒトカゲ一匹500万円だよ」

レッド「高えよ、そんなのいらねえ」

おじさん「冗談だよ冗談、50円でいいよ」

レッド「今度は安っ、ちゃんとしたヒトカゲなんだろうな?」

おじさん「返品は不可だからね」

オツキミ山

レッド「ヒトカゲがもうリザードになった」

レッド「なんだ50円だから心配したけど、ちゃんとしてんじゃん、得したな」

レッド「ん?あの服装は…ロケット団だな」

レッド「ロケット団…?」

レッド「なんでわかるんだ?」

レッド「…そうか、俺ってもしかして超能力者で未来予知ができるのかも」

ロケット団1「そこにいるのは誰だ!」

レッド「やばっ隠れなきゃ」

ロケット団2「なんだ子どもか」

レッド「くそっ後ろにもう一人いたのか、こうなったらバトルだ」

レッド「お前らここで何してやがる」

ロケット団1「我々は今オツキミ山のポケモンの手当てをしているんだ」

レッド「手当てだと」

ロケット団2「あとは清掃だな」

レッド「清掃!?」

虫捕り少年「ロケット団さん」

ロケット団1「どうしたんだい?」

虫捕り少年「僕のビードルがケガしちゃって」

ロケット団1「まかしときなさい、おいキズぐすりを」

ロケット団2「おう…よし、これでもう大丈夫だ」

虫捕り少年「ありがとうございます!」

レッド「……」

ロケット団1「困っている人を助けるのも我々の任務なのだ」

レッド「……」

ロケット団2「この一本道を行けば出口だから」

レッド「いや、俺道わかってたから案内とかいらなかったんだけど」

ロケット団2「ん?君はここに来たことがあるのかい?」

ロケット団2「俺はこの山の清掃を数年してきたけど、君みたいな子は見たことがないけどな…」

レッド「なんとなくわかるんだよ」

レッド(それにしてもこいつら何考えてんだ?俺の知ってるロケット団はポケモンを救助したり人助けをしたりするようなやつらじゃない)

レッド「ついてくるのはここまででいいから」

レッド(ここでたぶん俺のポケモンをとろうとしてくるはずだ)

ロケット団2「そうかい、じゃあ気を付けて行くんだよ」

レッド「…あれ?」

レッド「どうなってんだ、ロケット団がどっちかっていうといいやつだ」

レッド「まあいいや、たしかこの辺で」

理科系「ちょっと待った」

レッド「俺甲羅でいい」

理科系「甲羅?なんのことだ?」

レッド「あれ、なんのことだろ」

理科系「君大丈夫か?」

レッド「う、うん」

理科系「とにかくあのポケモンの入ったモンスターボールは2つとも僕のものだ」

レッド「それって人のやつじゃ…」

理科系「こんなとこに、これほどのやつがいるとは…」

理科系「でも、2つは渡さないぞ、どちらか片方だけだ」

レッド「じゃあ俺はこのゼニガメをもらう」

理科系「よし、なら僕はこっちのコラッタだ、じゃあな」

レッド「でもなんなんだろ、このゼニガメ、ボールに入ってるのに誰のでもないなんて」

レッド「親が俺になってる」

レッド「ま、いいか」

レッド「よし、先に進もう」

レッド「出口が見えてきた」

ハナダジム

レッド「よっしゃ、さっそくジム戦だ」

カスミ「ずいぶんかわいらしい挑戦者だね、ようこそボクのジムへ」

カスミ「ボクの名前はカスミ、使うポケモンはシャキーン‼」

レッド(カスミってこんなのだったっけ?)

レッド(自分のことは私って言ってて、シャキーンなんて言わなかったような…)

レッド(なんでだろ…)

カスミ「ちょっと聞いてる?ボクと戦いに来たんだろ」

レッド「あ、はい、そうです」

カスミ「さあいくよ!GO!クチート」

レッド「クチート…」

カスミ「さあ、はやくやるよ!」

レッド「いきなりリザードがやられちゃダメだな、いけっゼニガメ」

レッド「水鉄砲だ」

ゼニガメ「ゼニゼニ」

カスミ「こっちはかみつくよ」

クチート「ゼニガメガwww」

カスミ「もう一度!」

レッド「殻にこもって防御だ」

クチート「ゼニゼニwww」

カスミ「そのままくだいちゃえ!」

レッド「ゼニガメ、水鉄砲で脱出だ」

ゼニガメ「ゼニガメガ」

クチート「ワラッテゴメン」ばたっ

レッド「脱出のだけのつもりだったけど、これはラッキーだ」

カスミ「けっこうやるじゃんか」

カスミ「それならこれでどうだ!レジスチル!」

レッド「やっぱりそういうのきちゃうんだ…」

カスミ「10万ボルト!」

レジスチル「くたばれぇぇ」

ゼニガメ「ガメ…」ばたっ

レッド「次はカビゴンだ」

カスミ「馬鹿力!」

レジスチル「ごっつぁんです」

レッド「とめるんだ」

カビゴン「ドスコイ」

レッド「負けるなカビゴン、そのまま押し返せ」

カスミ「鋼の意地を見せなさい!」

レッド「そのまま投げ飛ばせ」

カビゴン「オレガマケルカーーーー」

カスミ「シャキーーーン!鋼にその程度の攻撃は効かないよ」

カスミ「メタルクロー!」

レジスチル「さっきはようやってくれたな」

カビゴン「ボクニホコリヲツケタノハ、オヤイガイデハキミガハジメテダヨ」

レッド「今のカビゴンの技じゃたいしたダメージは与えられない、賭けにでるか」

レッド「カビゴン、腹太鼓だ」

カビゴン「ゼンウチュウイツデアルワタシノオソロシサヲミセテアゲマショウ」

カスミ「自分から体力を削ってくれるなんてね、レジスチル、馬鹿力!」

レッド「今のカビゴンに力で勝てると思ってるのか、押し返すんだカビゴン」

カビゴン「ナニシロリョクガアリアマッテイルンダ」

レジスチル「機能停止」ばたっ

カスミ「たしかに、ものすごい攻撃翌力だね」

カスミ「でもボクのポケモンはまだいるよ、ヒードラン!」

レッド「やばい、これだと次のリザードが…」

レッド「カビゴンは体力が残り少ないし…」

カスミ「何ブツブツ言ってるんだ、まだ終わってないんだよ!」

カスミ「ヒードラン、大文字!」

ヒードラン「ごごぼっ ごぼぼぼ」

レッド「あんなでかいのよけきれないぞ…」

レッド「すまんカビゴン、あくびだ」

カビゴン「コンナニキレイナハナビデスヨ」ばたっ

カスミ「次につないだか」

レッド「いけぇリザード」

レッド「ヒードランに有効な技はこれしかない、龍のいかりだ」

カスミ「当たらなければいいのよ!大文字!」

レッド「速さなら勝てるんだ、とにかく動きまわれ」

カスミ「思ったより速い、早くなんとかしないと」

レッド「よしっ龍のいかりだ」

リザード「ギャオオー」

カスミ「ヒードラン、うしろだ!」

レッド「遅いぜ、リザードはもう前にいるんだ」

レッド「とどめにもう一発龍のいかりだ」

リザード「トドメジャア」

ヒードラン「ごごぼっ ごぼぼぼ」ばたっ

カスミ「これで互いに一匹ずつ、でも最後に勝つのはボクだよ」

カスミ「いっけぇ!ディアルガ!」

カスミ「そしてドラゴンクロー!」

ディアルガ「ときのほうこー」

レッド「相手の動きをよく見るんだ、おまえならかわせる」

カスミ「無理だよ!そのリザードにボクのディアルガは倒せない!」

ディアルガ「くらいやがれー」

リザード「ジャーンプ」

レッド「よしっ弾ける炎だ」

リザード「ハジケルエガオガイチバンダ」

カスミ「あの攻撃をよけて、そこから一撃いれるとはね」

レッド「こんどはこっちからいくぞ」

レッド「龍のいかりだ」

リザード「ファイヤー」

カスミ「メタルバースト!」

ディアルガ「負けるかぁ!」

レッド「伝説とか関係ねえ、負けるなリザード」

リザード「アツイオトコ」

カスミ「こっちだって負けるかー!」

ディアルガ「そいやぁぁぁぁぁ」

ディアルガ「勝った!」

カスミ「龍のいかりをかき消した!」

レッド「まだだ、弾ける炎だ」

リザード「アキラメンナ!」

ディアルガ「ぐぬうぅぅぅ」

カスミ「そのまま攻撃するんだ!」

ディアルガ「ここまでー」ばたっ

レッド「やった…」

カスミ「はぁ…前の子から2連敗か、ここんところ調子よかったのに」

カスミ「とにかく、これがボクに勝った証のバッジだよ」

レッド「それにしても危なかったな、でも勝った勝った」

グリーン「ようやくバッジゲットか、やっぱ俺の方が全てにおいて早いな」

レッド「そういや、こいついたんだった」

グリーン「なんで俺がいるってわかんだよ」

レッド「いや、なんとなく…」

グリーン「フッ相変わらず変なやつだ」

レッド「お前に言われたくないな」

グリーン「そんなことより、こうしてライバル同士が会ったときにやることは一つ」

レッド「いや、俺今からマサキの家に行くから」

グリーン「俺に勝ったら場所を教えてやってもいいぜ」

レッド「いや、知ってる」

グリーン「なんで知ってるんだよ…おい、待ってくれよ、バトルしよーぜ!」

レッド「なんでこのロケット団はわりといいやつなんだ…」

レッド「そもそもロケット団って…」

レッド「まあいいか、着いたし、ここがマサキの家か、こんちはー」ガチャ

ビーダル「おっええとこに来てくれた」

レッド「なんでビーダル?」

ビーダル「ああ、わいはマサキっていうねん」

レッド「いけっモンスターボール」

マサキ「ええっちょっと待っt」

レッド「ビーダルゲット、ニックネームは『ひでん』だ」

レッド「ついでに船のチケットもゲットだ」

ハナダシティ

レッド「そうだ、ここでロケット団が…」

ロケット団「ふぅ、やっと終わった、庭掃除終わりましたよ」

おばあさん「ありがとね~、ロケット団さん、はいお金」

ロケット団「いえ、お金はけっこうです、ロケット団はボランティア団体ですから」

おばあさん「そんなこと言わないで、ほんのお礼です」

ロケット団「受け取れません、私には次の仕事があるので失礼します」

レッド「……」

レッド「なんで?」

レッド「いや、次があるって言ってたな、そこで何かやる気だろう、あとをつけてやる」

ロケット団「こんにちはー、掃除しにきましたー」

レッド「……」

レッド「次いこ」

クチバシティ・サントアンヌ号

レッド「豪華な船だな、でもなんだか初めてじゃないような」

レッド「はぁ…俺も疲れてるのかな?」

レッド「力が抜けたり、初めて行ったり見たりするのになんだか…」

グリーン「レッド、なんでお前がここに」

レッド「船のチケット持ってるからだよ」

グリーン「そんなことより、お前この前俺とのバトルから逃げただろ」

レッド「そんなことあったっけ?」

グリーン「あっただろ!」

レッド「どうも本調子じゃないからな…」

グリーン「負けたときの言い訳か?」

レッド「戦わない言い訳だよ」

グリーン「なんでだよ!バトルするぞ!」

グリーン「いくぜっ!メタグロス!」

レッド「おい、まだバッジ2個なんだろ」

グリーン「俺ってば天才だからな、今度はちゃんとみんな育ててるぜ」

グリーン「そうだハンデやるよ、俺はこのメタグロス1匹でお前は手持ち全部でいいぜ」

レッド「いいよ」

グリーン「どうせ勝つのは俺だけどな」

レッド「いけっリザード」

グリーン「もっとハンデやるぜ、先攻はお前で…」

レッド「火炎放射だ」

リザード「アツイヨネ~」

メタグロス「キュウショニアタッタ」ばたっ

グリーン「そんなバカな!?」

レッド「かっこわるっ」

グリーン「と、とりあえず今回は負けにしといてやるが、ちゃんと戦ってたら俺が勝ってたからな!」

レッド「おめでとうリザードはリザードンに進化した」

グリーン「話聞けや」

レッド「わかったわかった、ちゃんとやったら勝ったって言いたいんだろ」

グリーン「バカにしてんのか」

レッド「よくわかったな」

クチバシティ

レッド「居合切りももらったし、さっそくジムに挑戦だ」

レッド「いけっひでん、居合切りだ」

マサキ「ちょっと待ってーな、わいそんなんできへん」

レッド「そうだった、技マシンまだ使ってなかった」

マサキ「何する気や」

レッド「技マシンセット!」

マサキ「ぎゃあああ」

レッド「あれ、やり方まちがったか?でもちゃんと覚えたみたいだし問題ないな」

レッド「ひでん、居合切りだ」

マサキ「なんでこんなことになったんや…」

クチバジム

レッド「今までの流れだとまず電気タイプじゃない…」

レッド「ダメだ、なぜかマチス=電気使いって思ってしまう」

レッド「マチスって誰だ」

レッド「ああ~頭が混乱してきた」

マチス「ようこそ、我がクチバジムへ」

レッド「誰だ」

マチス「私はマチス、ここのジムリーダーだ」

レッド「どこだ隠れてないで出てこい」

マチス「私は隠れてなどいない」

レッド「じゃあどこに…」

マチス「みさ~げて~ごらん」

レッド「小さっ」

マチス「む、誰がミジンコドチビだ!」

レッド「いや、そこまで言ってないです…」

マチス「これは失礼」

マチス「ここに来たということは私とバトルしにきたということですね」

レッド「はい…」

マチス「それではさっそくバトルしましょう」

マチス「いきなさい、ゴルダック」

レッド「水か…」

レッド「ならこっちは、いけっカビゴン」

マチス「水の波導です」

ゴルダック「ハイドロポンプ」

レッド「かわしてのしかかり」

マチス「サイコキネシスで止めなさい」

ゴルダック「ウゴケネェダロ」

マチス「そのまま床にたたきつけなさい」

レッド「カビゴン、しっかりしろ」

マチス「そろそろ解放してあげましょうか」

ゴルダック「ホラヨ」

カビゴン「ハジメテデスヨ・・・ココマデワタシヲコケニシタオバカサンタチハ・・・」

レッド「大丈夫か、カビゴン」

レッド「こんどはこっちの攻撃だ、メガトンパンチ」

カビゴン「カクゴハヨロシイデスネ」

マチス「催眠術です!」

ゴルダック「ネロ!」

レッド「これはまずい、回復させないと」

レッド「もどれカビゴン、いけっひでん」

マサキ「ええっバトルまでせなアカンのか!?」

レッド「安心しろバトルはしなくていい」

マサキ「ほんまか?」

レッド「ああ、壁になってくれ」

マサキ「え…」

マチス「何を言ってるんですか、ゴルダック今のうちです、サイコキネシス!」

マサキ「ええっちょっ、ちょっと待ってくれや」

ゴルダック「フラッシュ」

マサキ「ポケモンって大変やねんな…」ばたっ

レッド「ありがとうマサキ、お前のおかげでカビゴンが回復できた」

レッド「お前の死は無駄にしない」

マサキ「い…いきてるで~…」

レッド「カビゴン、のしかかりだ」

カビゴン「コウエイニオモウガイイ」

ゴルダック「ペシャンコ」ばたっ

レッド「どうせまたなんだろうな…」

マチス「いきますよ、スイクン!」

レッド「はい、でた」

マチス「熱湯!」

スイクン「絶対に押すなよ」

レッド「こっちはのしかかりだ」

カビゴン「イチイチカンニサワルヤローダ!」

レッド「よし、スイクンがマヒしたぞ」

レッド「連続頭突き」

カビゴン「ワタシノセントウリョクハ530000デス」

スイクン「退場早くないか?」ばたっ

マチス「やりますね、次はカイオーガです!」

レッド「こいつマジか」

レッド「でもさっきみたいにいけば勝てる」

レッド「のしかかりだ」

マチス「カビゴンを近づけないようにハイドロポンプと雷です!」

カイオーガ「ほれほれほれぇ!」

レッド「これじゃ攻撃できない…」

レッド「そうだ」

レッド「カビゴン、とにかくカイオーガのまわりを動きまわるんだ」

マチス「動きの遅いカビゴンが動きまわっても当てることなんて簡単です」

マチス「続けてハイドロポンプと雷です」

カイオーガ「ハイドロポンプ~か~みなり~」

レッド「今だ、カイオーガの下に滑り込め」

カビゴン「デカイクチヲキクノモソコマデダ」

マチス「カイオーガの雨で動きが速くなった」

マチス「カイオーガ!雷をやめなさい!」

カイオーガ「もうやっちゃった…」ばたっ

マチス「まさか自滅してしまうとは…」

レッド「自分の攻撃は耐えられなかったようだな」

レッド「一匹もやられずに勝てそうだ」

マサキ「……」

マチス「では私の最後の一匹…パルキア!」

マチス「そろそろそのカビゴンには退場してもらいましょうか」

マチス「パルキア、亜空切断!」

パルキア「ぱるぱるぅ」

レッド「カビゴンはまだまだ負けねえよ」

レッド「後ろに下がるんだ」

マチス「パルキア、後ろにまわってハイドロポンプ!」

パルキア「瞬間移動!」

カビゴン「オ…オレハウチュウイチナンダ…!」ばたっ

レッド「さすがに無理があったか」

レッド「次はゼニガメいけっ」

レッド「ロケット頭突きだ」

ゼニガメ「ゼーニゼニ!!」

マチス「止めなさいパルキア」

パルキア「キャッチ」

マチス「ドラゴンクロー!」

パルキア「えいっえいっ」

レッド「高速スピンして逃げるんだ」

ゼニガメ「ゼニゼニ」

マチス「つかまえてトドメをさすのです」

パルキア「どやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

ゼニガメ「ガメー」ばたっ

レッド「がんばってくれリザードン」

マチス「それがあなたの最後の一匹のようですね」

レッド「くらえっドラゴンクロー」

マチス「そちらから向かってくるとは、パルキアハイドロポンプで撃ち落とすのです」

パルキア「みずてっぽー!みずてっぽー!」

レッド「危ないっかわせ」

マチス「負けることも経験ですよ」

レッド「ここで負けるわけには…」

レッド「くそっ…パルキアのバカヤローッ」

パルキア「!?」

パルキア「バ…バカ…」ゴロンッ

マチス「どうしたというのです、パルキア!」

パルキア「このショックは隠せない」

レッド「なんかラッキー、今だリザードン」

マチス「はやくおきるのです!」

パルキア「ちょっ…起きれないんだけど」

レッド「いけぇリザードン、ドラゴン…」

レッド「ぐっ…こ、こんなときに…」

レッド「はぁ…はぁ…力が…抜けてい…く…ナ…ツ…」ばたっ

マチス「どうしたのです、しっかりしなさい!」

レッド「ぐぅ…くっ…ナツ……」

レッド「!」

レッド「はぁ…はぁ…」

マチス「気が付きましたか」

レッド「…マチスさん、ここは?」

マチス「クチバジムですよ」

マチス「それより体の方は大丈夫ですか?」

レッド「…はい」

マチス「それはよかった、ああ、ひとつ聞いてもいいですか?」

レッド「はい」

マチス「あなたが言ってた夏とは何ですか?」

レッド「夏?」

マチス「はい、ずっと言ってました夏、夏と」

レッド「すいません、ちょっとわからないです」

マチス「そうですか」

レッド「そうなんです」

レッド「よいしょ、ありがとうございました、また明日来ます」

マチス「レッド君これを」

レッド「これは…」

マチス「そのバッジは私に勝った証です」

レッド「いや、俺は勝ってませんよ」

マチス「もしあの時続いていたら私は確実に負けていました」

レッド「でも…」

マチス「受け取ってください」

レッド「夏…いったい何なんだ…」

レッド「でも何か足りないような…夏…夏…」

レッド「わかんねえや」

レッド「まあいいか、とりあえずシオンタウンに行こう」

レッド「グリーンもそこにいるかもしれないし、なんとなく」

レッド「でも今行ってもちゃんと進めなかったような…」

レッド「いいや、次はシオンタウンだ」

シオンタウン

レッド「……」

レッド「ポケモンタワーは?」

レッド「えっ…なんでないの?えっ、ちょっとまって、えっ?」

レッド「あの、すいません」

フジ「はい?」

レッド「あのーポケモンタワーは…」

フジ「ポケモンタワー?なんですかなそれは」

レッド「え…ポケモンタワー…なんだっけ」

フジ「からかいに来たのならとっとと出でいってくれ」

レッド「あ、すいません…」

レッド(じゃあここでグリーンと戦わなくていいのか)

タマムシシティ

レッド「ついたついた」

レッド「やっぱにぎやかな街だな…来たことないけど」

………

レッド「さて準備完了、さっそくジムに行くか」

レッド「あったあった、タマムシジム」

おじいさん「ちょっとそこの君」

レッド「ん、俺ですか?」

おじいさん「そうそう、君まさかタマムシジムに挑戦する気なのかい?」

レッド「はい、そうです」

おじいさん「はっきり言ってここはやめた方がいいよ」

レッド「いやいやそういうわけにはいかないです」

レッド「俺こう見えてバッジ3個持ってるんですよ」

おじいさん「いや、そういう問題じゃ…」

レッド「大丈夫ですって」

おじいさん「あーわしは知らん、どうなっても知らんからな」

レッド「?」

レッド「すいませーん」

ジムトレ1「ああ?」

ジムトレ2「なんだてめぇ」

レッド「……」

レッド「すいません、間違えました」

レッド「あれ、扉があかない、なんで…」

おじいさん「言ってなかったが、ここのジムはカントー最強の暴走族なんじゃ」

レッド「それ最初に言えよ」

おじいさん「だから近づかんように言ったんだがな」

レッド「あんた普通にジムの前にいたじゃないか」

おじいさん「それは若い女の子がいっぱいおるからな」

レッド「あら本当だ、レディースなんですねって関係ねえよ」

レッド「ちょっとおじいさん開けてください」ドンドン

おじいさん「……」

レッド「おいーー開けてくれーーー」

ジムトレ1「おい」ガシッ

レッド「はい…」

ジムトレ1「てめえ何しにここに来た」

レッド「えーと…その…」

ジムトレ1「早く言えや!」

レッド「はいっ、ジムと間違えて入ってきちゃいました、失礼します」

ジムトレ2「待てや、ここはジムだ、間違えてねえ」

レッド「でも失礼します」

ジムトレ2「エリカさん!挑戦者が来てますぜ!」

レッド(やばい、ジムリーダーがくる…って開かねー、あのじじいー)

エリカ「うるさいね、何事だい」

ジムトレ2「エリカさん、挑戦者です!」

エリカ「挑戦者だ~?」

レッド(えっ…なんか怖いんだけど)

エリカ「てめえが挑戦者か」

レッド「は、はい…」

エリカ「オレはな、この時間は昼寝なんだよ」

レッド「そういうことでしたら、また後ほど来ますので」

エリカ「待て!」

エリカ「それじゃあ、せっかく起きた意味がなくなっちまうだろうが」

レッド「そ、そうですね…」

エリカ「ったく、気持ちよく寝てたのによ」クイッ

レッド「あ、あの木刀で顎は怖いんで、やめてくれませんか…」

エリカ「ああん?」

レッド「冗談です」

エリカ「お前、なかなかかわいらしいじゃねえか」

レッド「そ、そうですか?」

エリカ「よし、決めた、このバトルは条件つけようぜ」

レッド「どんな条件なんでしょうか」

エリカ「そんなの後だ、つけるのか、つけねえのか!」

レッド「条件があってもいいと思いますっ」

エリカ「じゃあ条件はオレが勝ったらお前、オレのものになれ」

レッド「へ…」

エリカ「お前が勝ったらお前はオレのもの」

レッド「あの…それは…」

エリカ「なんだ?」

レッド「なにもないです…」

エリカ「じゃあすぐにバトルするぞ」

レッド「あ、あのーその前にトイレ行っていいですかね?」

エリカ「言っとくけど、この勝負から逃げたら、このカントー最強のチーム羅風麗死亜(ラフレシア)が全力でお前を潰す」

レッド「羅風麗死亜…」

エリカ「今バカにしたか?」

レッド「とんでもございません」

エリカ「じゃあトイレ行くならさっさと行ってこい、8秒でな」

レッド「さっそくバトルしましょう」

レッド(条件って勝っても負けても同じじゃんか、どうしたら…)

エリカ「なにぼーっとしてやがる!」

レッド「すいませんっ」

エリカ「いくぞオラァ!ガブリアス!」

レッド「ここって4つ目のジムなんですよね…」

レッド「いけっカメール」

エリカ「ドラゴンクロー!」

レッド「かわしてアクアテール」

カメール「アチャア」

エリカ「ガブリアス!攻撃を止めるんじゃねえ!ひたすら攻めろ!」

ガブリアス「オラオラオラオラオラオラオラオラ」

レッド「守りながら力をためろ」

エリカ「おらぁ!守ってばっかでねえで、かかってこいや‼」

レッド「カメール、まだだ、力をため続けるんだ」

エリカ「いくら力をためても、攻撃しなきゃ意味ねえんだよ!」

エリカ「切り裂け!」

レッド「カメール、フルパワーでロケット頭突き」

カメール「ドッカーン」

ガブリアス「フットバサレタ」

レッド「あんなに吹っ飛ばしたのにまだ倒れないのか」

エリカ「ちっ」

レッド「調子乗った攻撃してすいませんでした」

エリカ「やるじゃねえか」

エリカ「ガブリアス、とっとときめちまえ!」

ガブリアス「オリャア!!」

レッド「殻にこもって防御だ」

カメール「ガード」

エリカ「もう一発!」

レッド「カメール、よく見ろ、かわしてアクアテール」

カメール「スーパーアクアテール!」

ガブリアス「ギャフ」ばたっ

レッド「やった、ガブリアスを倒した」

エリカ「…ちっ」

レッド「すげー偶然もあるもんですね」

エリカ「いくぜラティアス!」

レッド「カメール、力をためるんだ」

エリカ「そいつはもうくらわねえぜ、サイコキネシス!」

ラティアス「動けないでしょ」

レッド「カメール、守るんだ」

エリカ「関係ねえ、龍の息吹だ!」

ラティアス「ほらほら、いつまでもつかな」

レッド「がんばれ、カメール」

レッド「この攻撃を突破するには…カメール、全力ロケット頭突き」

カメール「ドッカーン」

エリカ「止めろラティアス!」

ラティアス「速い!」

エリカ「やり返してやれラティアス!龍の息吹だ」

ラティアス「お返し!」

カメール「カメ~~」ばたっ

レッド「よくやってくれたカメール、いけっフシギソウ」

レッド(イーブイがいると思ったらフシギソウだった)

エリカ「ラティアスに対してフシギソウか、なめてんのか?」

レッド「相性なんて戦略でひっくり返してみせますよ」

エリカ「あぁん?」

レッド「ひっくり返せないこともありますね」

エリカ「ラティアス!ミストボールだ!」

レッド「かわして毒の粉だ」

フシギソウ「ドクドク」

エリカ「リフレッシュしろ!」

レッド「つるのムチでうごきを止めるんだ」

フシギソウ「ツカマエタ」

ラティアス「動けないし、毒だし」

エリカ「何してる、はやくリフレッシュだ」

レッド「フシギソウの攻撃でリフレッシュする集中力がないんですよ」

エリカ「あんだと?」

レッド「つるのムチを解除するんだ」

レッド「宿木の種だ」

レッド「続けて突進だ」

フシギソウ「フッシー!」

ラティアス「めっちゃ削られる」

エリカ「ねちこいことばっかしてんじゃねえよ」

エリカ「ラティアス、距離を離してまずリフレッシュだ」

ラティアス「リフレーッシ…」

レッド「つるのムチで邪魔しろ」

フシギソウ「ホレホレェ」

ラティアス「ちょっと、ちょっとちょっと」

レッド「とどめの突進だ」

フシギソウ「ダイレクトアタック」

ラティアス「ねちねち…」ばたっ

エリカ「いけぇ!ラティオス!」

エリカ「ラスターパージ!」

ラティオス「妹のかたき!」

レッド「よしっ耐えたぞ、宿木の種だ」

フシギソウ「タネウエ」

エリカ「決めろ!ラスターパージ!」

ラティオス「フラーーーシュッ!」

フシギソウ「アトハマカセタ」ばたっ

レッド「カビゴンたのむ」

エリカ「ラスターパージだ!」

ラティオス「この[ピザ]ゴンめ」

レッド「とべっカビゴン」

カビゴン「オウンデスヨ、ドドリアサン!」

エリカ「高い!カビゴンがあんなジャンプを…」

レッド「のしかかりだ」

エリカ「動きまわれラティオス、当たるとやばい」

レッド「いけえぇ」

エリカ「でかい!」

カビゴン「ジワジワトナブリゴロシニシテクレル!」

ラティオス「だぶぅ~」ばたっ

エリカ「なんだ、今のでかさは!」

レッド「大乱仕様です」

エリカ「ここまで追い込まれたのは久しぶりだ」

エリカ「ますます気に入ったぜ」

レッド「ど、どうも…」

エリカ「やっぱりお前は勝ってオレのものにする」

レッド「い、いや勝ちます」

レッド(とりあえずこれが終わったら逃げよう)

エリカ「さあ、いくぜ…」

エリカ「オレの最後の一匹はレックウザだ!」

エリカ「龍の舞!」

エリカ「くらえ!Vジェネレート!」

レックウザ「総選挙」

レッド「カビゴン、ギガインパクトで対抗だ」

カビゴン「デカイクチヲキクノモソコマデダ!」

エリカ「今のうちに3連龍の舞」

エリカ「逆鱗!」

レックウザ「バーストストリーム!」

レッド「こっちはもう一度ギガインパクトだ」

カビゴン「コンドハコッパミジンニシテヤル!」

エリカ「弾き飛ばせ!」

カビゴン「イマノハイタカッタ」ばたっ

レッド「リザードンいけっ」

エリカ「そいつでオレのレックウザに挑むのか」

レッド「でもレックウザもカビゴンの攻撃でけっこうダメージを受けてますよ」

レッド「もしかしたら一撃で決めれるかもしれないです」

エリカ「あ~ん?」

レッド「勝てるように努力します」

レッド「リザードン、ドラゴンクロー」

リザードン「チュウトハンパナキモチデデキルカ!」

エリカ「レックウザの逆鱗はまだ終わってねえ!」

レックウザ「粉砕!玉砕!大喝采!」

レッド「すごい威力だ、混乱するのを待った方が…」

レッド「いや、そんな待ってられない」

レッド「リザードン、常にレックウザの後ろをとって、スキをねらうんだ」

エリカ「今のレックウザに前も後ろもねえんだよ!早くオレのもんになれ!」

レッド「そ、それはちょっと…」

エリカ「ふっとばせ!」

レックウザ「そいやそいやぁ!」

レッド「大丈夫か、リザードン」

エリカ「トドメだ!」

レックウザ「……」

エリカ「どうした?」

レッド「やったレックウザが混乱した」

レッド「リザードン、今しかない、連続ドラゴンクロー」

エリカ「何してるレックウザ!リザードンを攻撃しろ!」

レックウザ「レックウザは混乱している」

リザードン「ホンキニナレバスベテガカワル!!」

レックウザ「ダメージくらいすぎた…」ばたっ

エリカ「まさかオレのレックウザがやられるとはな」

レッド「いやぁ~」

エリカ「ちっ」

レッド「すいませんでした」

エリカ「まあいい、約束通り、お前はオレのものだ」

レッド「あのー、バッジもらえないでしょうか…」

エリカ「あん?バッジか、ほらよ」

レッド「ありがとうございます」

エリカ「そういや名前なんていうんだ」

レッド「レッドっていいます…それともう一ついいですかね…」

エリカ「なんだ?言ってみろ」

レッド「はい、えーとその約束はなかったことで…失礼しますっ」

エリカ「おい!まてこらぁ!」

エリカ「お前ら!レッドをつかまえろ!」

レッド「やばいよやばいよ、早く逃げなきゃ…」

レッド「いっ…街の出入り口が…あの人たちはさっきのジムトレーナーの人たち」

レッド「これじゃ街から出られねえ」

レッド「こうなったら隠れるしかない」

レッド「デパートに行くよりゲームコーナーの方が近いな」

レッド「どうせ行かなきゃだめだと思うし…」

ジムトレ「いた!待てこらぁ!」

レッド「やべっ見つかった、また逃げなきゃ…」

レッド「ゲームコーナーが…ない…」

ジムトレ「おい止まれ!」

レッド「またきた、やばい」

ジムトレ「おいみんな!レッドがいたぞ!」

レッド「仲間を呼ばないで~」

レッド「もうデパートしかない」

エリカ「ほう、デパートに行くのか」

レッド「エ、エリカさん…」

レッド「いや…俺は旅続けないといけないんで、その…」

エリカ「約束やぶんのか?」

レッド「その…すいませんっ」ダッ

エリカ「また逃げたぞ!つかまえろ!」

レッド「はぁ…はぁ…なんでこんな目に…」

レッド「うわ…デパートの前にもいる」

レッド「これじゃ、もうどうしようもない…」

男「君、こっちだ!」

レッド「えっ…」

男「早くするんだ」

レッド「は、はい」

男「ここなら安心だ」

レッド「…助かりました、ありがとうございます」

男「これは予想外だった…」

レッド「え?」

男「いや、なんでもない」

レッド「そういやなんで助けてくれたんですか?」

男「君が困っているのが見えてね、追いかけられてただろ」

レッド「はい…」

男「さて、ポケモンタワーもゲームコーナーもない」

男「次はセキチクシティか」

レッド「えっ…なんでそれを…」

男「あ、いや何となくだ」

男「そんなことよりセキチクシティに送ってあげよう」

男「ドンカラス、空を飛ぶだ」

セキチクシティ

レッド「なんとかセキチクシティについたけど、なんだったんだあの人」

レッド「俺のこと知ってた感じだけど…」

レッド「俺もどこかで会ったような気はするんだよな」

レッド「今まで何となく会ったような気のする人の名前とかはわかったけど、あの人だけはわからない」

レッド「…まあいいや、そのうちわかるだろ」

レッド「じゃ、気を取り直してジム戦だ」

レッド「いや、タマムシのジムみたいなことがないように慎重に行かないと」

セキチクジム

レッド「すいませーん、失礼しまーす…」

レッド「あのーどなたかいませ」

バシュッ

レッド「うわっ」

キョウ「むむっ今の一太刀をかわすとは、おぬしなかなかできるな」

レッド(腰がぬけた)

キョウ「拙者はセキチクジムジムリーダーで伝説の侍の末裔、キョウと申す」

キョウ「おぬし、名を名乗れい」

レッド「さ、侍?」

キョウ「侍というのか」

レッド「違います…」

キョウ「貴様、拙者に嘘を教えたのか!」

キョウ「レッドというのだな、拙者に嘘をついたことは許そう」

キョウ「ここに来たということはジム戦をしにきたのだろう」

キョウ「何をしているこっちだ」

レッド「あ、あの…腰がぬけて…」

キョウ「この刀は本当によく斬れるんだ…」

ザクッ

レッド「……」ガクガク

キョウ「かすめただけだ」

レッド「……」じょろろろ

レッド「あの…今日のところは帰っていいですか…」

レッド「最悪…」

アンズ「あの…」

レッド「うわっ…あ、はい」

アンズ「父がご迷惑をかけたようで…」

レッド「め、迷惑?」

アンズ「……」じーっ

レッド「……」ぐっしょり

レッド「あーーーーーーーーっ」

アンズ「ズボンの替えはありますか?これよかったら使ってください」

レッド「え…」

アンズ「あ、新品で一回洗濯して誰もはいてないんで」

レッド「どうも…」

翌日・セキチクジム

レッド「あ、昨日はどうも、これ洗濯しときましたから」

アンズ「いえいえ、それ差し上げます」

レッド「え、でも」

アンズ「だって今はいてるじゃないですか」

レッド「それもそうですね、じゃあありがたく」

キョウ「また来たのか、昨日は逃げ帰ったと思ったぞ」

レッド(実際逃げたけど)

レッド「バトルもしてにのに逃げるわけないでしょ」

キョウ「ならばこの電気使いのキョウと戦ってみるか?」

レッド「電気使いって言ってくれたから、まずはフシギソウだ」

キョウ「ゆけいっデンリュウ!」

レッド「デンリュウ日本刀持ってるんですけど」

キョウ「侍だからな」

レッド「関係ないでしょ、それ禁止」

キョウ「まあいいだろう、それでもデンリュウは十分強い」

キョウ「ゆくぞ、デンリュウ、シグナルビーム!」

レッド「かわしてソーラービームだ」

キョウ「ためている間がスキだらけだ!炎のパンチ!」

レッド「発射だ」

フシギソウ「チャージタイム」

キョウ「光の壁だ!」

レッド「遅いぜ」

デンリュウ「ゲヘエェ」

レッド「葉っぱカッターだ」

フシギソウ「フッシャー」

キョウ「放電してガードだ」

レッド「今のうちにソーラービームチャージだ」

フシギソウ「チャージタイム2」

キョウ「まずい、フシギソウに雷だ」

レッド「発射」

フシギソウ「ドーーン」

デンリュウ「モフッ」ばたっ

レッド「ジムリーダーのポケモンを一方的に倒せた、俺たち強くなってる」

キョウ「さすがここまできただけはある」

キョウ「いでよサンダー!」

キョウ「ドリル嘴!」

レッド「毒の粉」

サンダー「つつく!」

フシギソウ「ドリルセンノカイ」

レッド「まだやれるかフシギソウ」

フシギソウ「オレニマカセロ」

レッド「ヘドロ爆弾だ」

フシギソウ「ヘドロドロ」

キョウ「雷!」

サンダー「サンダーサンダー!」

レッド「ありがとうフシギソウ、サンダーを毒状態にできただけでもよかったよ」

レッド「カメールは今回は出せそうにないな…ここはリザードンだ」

レッド「火炎放射だ」

キョウ「雷!」

リザードン「ナニヲイワレテモイライラシナーイ」

サンダー「ごろごろ~」

レッド「ドラゴンクローだ」

リザードン「ダイジョウブ、ドウニカナルッテ!」

キョウ「リザードンと距離をとるんだ」

レッド「そのまま接近戦で戦うんだ」

リザードン「ジャンケンノヒッショウホウハ、ツヨクニギリシメタグーヲダスコト」

サンダー「いや、これは毒でやられただけだから」ばたっ

キョウ「いけいっライコウ!」

キョウ「放電!」

ライコウ「サンダーって言ったらかぶるよな…」

レッド「オーバーヒート」

リザードン「モットアツクナレヨ」

キョウ「なんのこれしき、電力アップだ!」

レッド「負けるなリザードン、フルパワーだ」

ライコウ「ごろごろどっかーん」

リザードン「ニンゲンアツクナッタトキガホントウノジブンニデアエルンダ!!」

ドーン

キョウ「相打ちか」

キョウ「最後の一匹はゼクロムだ」

レッド「いけっカビゴン」

キョウ「ゼクロム、クロスサンダーだ!」

レッド「それにしてもこの人侍とか言うわりに全然侍ぽくないな」

キョウ「な、なんと…!」

キョウ「僕…拙者が全然侍ぽくないと…」

レッド「今僕って言わなかった?拙者ってキャラ作ってたの?」

キョウ「ふっふっふ、ぼ…拙者の負けだ」

レッド「無理するなよ、ていうか負けって」

レッド「まだ決着は…」

キョウ「ゼクロム」

ゼクロム「……」ゴロン

キョウ「見てのとおりゼクロムは倒れた」

レッド「でも」

キョウ「ぼっしゃの心が折れた今、ぼくゃに勝ち目はない」

レッド「だから無理すんなって」

ヤマブキシティ

レッド「さてと、ここはやることがいっぱいあるな」

レッド「…何するんだっけ」

レッド「ん、格闘道場?」

レッド「行ってみよう」


……

レッド「勝った」

空手王「すきな方もってけ」

レッド「ラプラスかトロピウスか」

レッド「格闘関係ねえな、まあいいけど、じゃあラプラスで」

シルフカンパニー

レッド「なんでここに来ちゃったんだろ」

レッド「帰ろ…いってドアが開かない」

レッド「仕方ない、上に行くか」

ロケット団「ちょっと君こんなところで何してるんですか」

レッド「ロケット団、お前たちこそここで何してる」

ロケット団「今日はボスがここに来てましてね、せっかくなのでみんなで掃除を」

レッド「……」

グリーン「よう、待ってたぜレッド」

レッド「俺は待っててくれなんて言ってない、じゃあな」

グリーン「おい待て、逃げんのか?」

レッド「逃げるが勝ち」

グリーン「待てい!」

グリーン「まあお前が俺にビビってるってことはわかってるけど」

レッド「なんでお前にビビる必要があるんだ」

グリーン「ならバトルだ」

レッド「カット」

グリーン「え?」

レッド「だって今力が抜けてるから」

グリーン「お前それいつもだな」

レッド「なんであいつここにいたんだ?」

レッド「それにしてもなんだ?どのロケット団も掃除してやがる」

ロケット団「君がレッド君だね」

レッド「そうだけど、なんだよ、やるのか?」

ロケット団「こちらへ」

レッド「なんだよ」

レッド「……」

ロケット団「ここが社長室です」

ロケット団「我々のボスもこちらにいるので」

男「レッド、やっと来たか、待っていたぞ」

レッド「あなたはこの前の」

男「俺の名はサカキ、ロケット団のボスだ」

レッド「あんたがボス…」

レッド「俺に何か用でも?」

サカキ「本来ならここでバトルをするはずなのだが」

レッド「バトル?」

サカキ「だがここではお前とは戦わない」

レッド「なあ、俺のこと何か知ってるの?」

サカキ「それは答えられない」

レッド「ケチ」

サカキ「お前にはまだ何も言えないが、せめてこれぐらいはしてやろう、社長頼む」

社長「レッド君、これはピカチュウとマスターボールだ」

社長「2つもあるからまとめてマスターボールにピカチュウを入れておいた」

レッド「なにやってんの」

レッド「というより社長からポケモンもらうの?」

サカキ「レッド、こうやってなぜかお前が思ったのと違うということがあるだろう」

レッド「うん」

サカキ「それだよ」

レッド「なにがだよ」

サカキ「さらばだ」

レッド「なんでだよ」

レッド「さっきのなんだったんだよ」

レッド「あのサカキって人は絶対何か俺に関係があるはずだ」

レッド「……」

レッド「でも探すのめんどうだな」

レッド「そのうちまた会うだろ」

レッド「とりあえず今はジムが先だな」

ヤマブキジム

レッド「すいませーん、ジムに挑戦したいんですけど」

ジムトレ「あ、挑戦者の方ですか?」

レッド「はい」

ジムトレ「じゃあ案内しますねー」

レッド(よかったここは普通みたいだ)

ジムトレ「ナツメちゃーん、挑戦者よー」

ナツメ「ちょ、挑戦者の方ですか…」

ジムトレ「ナツメちゃんしっかりね」

ナツメ「は…はい」

レッド(ナツメ…さん…)

ナツメ「ひゃっ…お、男の方…」

ナツメ「わ、私がジ、ジムリーダーの…」ゴニョゴニョ

ジムトレ「ナツメちゃん、手で顔隠してちゃ相手の人にもちゃんと聞こえないよ」

ジムトレ「ごめんなさいね、ナツメちゃんすごい人見知りで、男の人だと特にね」

レッド「ナツメさん…」スタスタ

ナツメ「は、はい…ひゃあ」

レッド「俺レッドって言います、あとあなたといるとなんだかすごく安心します!」

ナツメ「え、あ、その…」カァァ

ナツメ「……」

レッド「え、ナツメさん!大丈夫ですか」

ジムトレ「すぐ気がつくわよ、ナツメちゃん、男の人と手がふれただけで気を失っちゃうの」

ナツメ「う…ん…」

レッド「あ、気が付きましたか?」

ナツメ「ひゃああああ!」

レッド「だ、大丈夫ですか」

ナツメ「あ、す、すいません…」

レッド「いえ、それより大丈夫なんですか?」

ナツメ「わ…私は…ごにょごにょ…」

ジムトレ「あ、ナツメちゃん気が付いた?」

ナツメ「は…はい…」

ジムトレ「もー、私まで手で顔隠さなくていいでしょ」

ナツメ「ご、ごめんなさ…」

レッド「ナツメさん」

ナツメ「ひゃい」

レッド「俺なんかものすごくあなたのことが好きです!」

レッド「これって一目ぼれってやつですかね」

ナツメ「そ、その…」カァァ

ナツメ「……」

レッド「あっナツメさん!しっかりしてください」

ジムトレ「あーまたか」

ジムトレ「手がふれただけで気絶しちゃうって言ったでしょ」

ジムトレ「そんな手をがっしり持たれて、いきなり告白までされちゃあね~」

レッド「す、すいません」

ジムトレ「それにしてもやるわね、あんなこといきなり言っちゃうなんて、プレイボーイ?」

レッド「ち、違いますよ」

ジムトレ「じゃあお姉さんなんかどうかな」

レッド「い、いや、俺はナツメさんが…」

ジムトレ「ふーん、そんなナツメちゃんがいいんだ、どうして?」

レッド「実は俺、今まで理由はよくわからないけど基本力が入らないんですけど、急に力がぬけて気絶しちゃうってことが何度もあったんです」

ジムトレ「重症ね」

レッド「でもこうしてナツメさんとふれてるだけで、なんかこうドキドキが止まらないというか」

レッド「うまく言えなくてすいません」

ジムトレ「うーん、レッド君って言ったけ?会った瞬間そうなるのもめずらしいわね」

レッド「そうですか?」

ジムトレ「会った瞬間添い寝なんて」

レッド「…ん」

レッド「いつの間にか寝ちゃってたか」

レッド「布団が」

ナツメ「スー…スー…」

レッド「かわいい…」

レッド「あれ、ナツメさん普通に寝てないか?」

レッド「一回気が付いたんじゃ…」

レッド「まあいいや…このまま寝よ」

翌日

ナツメ「ふぁぁ…」

ナツメ「あれ、私ジムの中で寝ちゃったのかな」

ナツメ「……」チラッ

レッド「スー…スー…」

ナツメ「やぁぁぁぁぁぁぁぁ」バタバタ

ジムトレ「おっはよーナツメちゃん、よく寝れた?」

ナツメ「ちょっとこれせ、説明してくださいよ」

ジムトレ「なんのこと~?」

ナツメ「と、とぼけないでください」

ジムトレ「いや~レッド君がものすごくナツメちゃんのこと好きそうだったし」

ナツメ「それでも…」

ジムトレ「そんなこと言って~、ほんとはうれしいんでしょ」

ナツメ「……」カァァ

ナツメ「で、でも私、男の人とまともに話すらしたことがないので…」

ジムトレ「知ってる、だから男の人が挑戦にきたらいっつも代わりに私がやってるじゃない」

ナツメ「そんな私がいきなりあんな…」モジモジ

ジムトレ「ナツメちゃん、これははっきり言ってチャンスよ」

ナツメ「で、でも…」

レッド「スー…スー…」

レッド(ナツメさーん…)

ナツメ「は、はい!」

ジムトレ「どうしたの?」

ナツメ「え、いや…なにか聞こえて…」

レッド(ナツメさん…すき…)

ナツメ「……!」カァァ

ジムトレ「?」

レッド「んあー、よく寝た」

ナツメ「あ、あの…レレレ…レッドさん」

レッド「ナツメさん!」

ナツメ「ひゃあ」カァァ

ジムトレ「なにやってんの、しっかり」ボソッ

ナツメ「は、はい…」

ジムトレ「レッドさん、よかったら一緒に朝食たべませんか」ボソボソ

ナツメ「あああ、あのレッドさん…//」

ナツメ「……」

ナツメ「な、なに言えばよかったんでしたっけ…」ボソボソ

ジムトレ「一緒にごはん食べましょーって言って抱きつくの」ボソボソ

ナツメ「ええっ」

ジムトレ「ほらほら」

ナツメ「は、はい…」ギュッ

レッド「えっ」

ジムトレ(ほんとにやった!)

ナツメ「……」カァァ

レッド「ナツメさん」ギュッ

ナツメ「ひゃああ//」

ジムトレ「ナツメちゃん、気をしっかり」

ナツメ「は…はい!」

ナツメ「レッドさん…い、いい一緒に朝食を」

レッド「食べましょう」

ナツメ「あ、あのレッドさん、私が作ったんですけど…ど、どうですか…」

レッド「やっぱり料理がお上手ですね、とてもおいしいです」

ナツメ「そ、それはよかったです…」

ジムトレ「これはおもしろそうなことになりそう」ボソッ

ナツメ「え?」

ジムトレ「いや、なんでもないなんでもない」

ジムトレ「そういやレッド君、ジム戦はどうすんの?」

レッド「あ、そうだった、ナツメさん、あとでいいですか?」

ナツメ「あ、はい…」

レッド「それじゃあお願いします」

ナツメ「は、はい」

ジムトレ「ねえあなたたち知ってる?」

レッド「なんですか?」

ジムトレ「バトルするときって互い距離をとってむかい合ってやるものなのよ」

レッド「俺一応バッジ5個持ってるんですよ、それぐらい知ってますよ」

ジムトレ「じゃあ二人とも早く位置について」

レッド「はーい」

ジムトレ「それにしてもあのナツメちゃんがあんなんい男の子と仲良くするなんてね」ボソッ

ナツメ「レ、レッドさん…私は全力でやります!」

レッド「俺も全力でやります」

ジムトレ「ナツメちゃんが直接男の人とバトルするなんてはじめてね」

ナツメ「い、いってウ…ウインディ」

ジムトレ「ナツメちゃん、まだ出しただけだよ」

ナツメ「はい!」

ジムトレ「ナツメちゃん緊張してるの?」

ナツメ「はい!」

ジムトレ「大丈夫かな?…まあいいか、レッド君も出して」

レッド「じゃあラプラスで」

ジムトレ「あとは二人でがんばってねー」

ナツメ「えっ…どこいくんですか…」

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ「い、いいお天気ですね」

レッド「そうですね」

レッド「はじめましょうか」

ナツメ「はい…」

レッド(とはいってもなんかやりづらいな)

レッド「じゃあ俺からいきますね」

ナツメ「はい…」

レッド「ラプラス、ハイドロポンプだ」

ナツメ「ウインディ…あ、かわして」

ナツメ「ウインディ次は…うーん」

レッド「どうしました?」

ナツメ「あの…レッドさん、私の前にも私と同じようなことしましたか?」

レッド「同じこと?」

ナツメ「その、女性と一緒に寝たり…」

レッド「そんなことあるわけないじゃないですか」

ナツメ「じゃあ私のことをすきだと言ってくれたのは本当ですか…?」

レッド「当然です!」

ナツメ「私はそんなこと言われたのは初めてです…」

ナツメ「レッドさん…私もあなたのことまだよくわからないですけど、たぶんこれはすきです」

レッド「じゃあやっぱり俺たちは」

ナツメ「私…あなたと戦えません…」

レッド「えっ…」

ナツメ「レッドさん、ごめんなさい…でも、バッジはちゃんと渡しますから…」

レッド「でもなぁ…」

ジムトレ「ちょっとちょっとぉ!ナツメちゃん違うでしょ」

ナツメ「えっ…」

ジムトレ「ナツメちゃんが好きって言ったのはよかったけど、まじめにジムリーダーやろうとするんじゃない!」

ナツメ「え…でも私、ジムリーダーだから…」うるっ

ジムトレ「あーごめんごめん、私の言い方がわるかった」

ジムトレ「ちょっとこっち来て、ナツメちゃん、よく聞いてね」

ジムトレ「あれはね、互いにポケモンを出して、さあバトルしようかとまずレッド君に思わせるの」

ジムトレ「そして自分のポケモンをひっこめるの、そこでレッド君は『えっ』ってなる」

ジムトレ「そこで2段目の驚きとしてナツメちゃんからのアタック」

ナツメ「レッドさんに攻撃するの?」

ジムトレ「そうじゃないね」

ナツメ「じゃあそれ成功するの…?」

ジムトレ「ナツメちゃんからレッド君な本当に攻撃してもOKになると思うけど、ナツメちゃんならこんなのがいいかなって思って」

ジムトレ「でもここで問題になってるのはまじめにジムリーダーをやるのに途中でバトルをやめてバッジを渡そうとしたことなの」

ジムトレ「ちゃんと戦おうとするからには簡単に渡しちゃだめでしょ」

ナツメ「だって私…」うるっ

ジムトレ「泣かない泣かない、もうレッド君とは戦えないって言ってるんでしょ」

ナツメ「はい…」

ジムトレ「わかってるよ、だから私がいるの」

ジムトレ「ナツメちゃんほどうまく戦えないけどまかせて」

ナツメ「うん…」

ジムトレ「じゃあレッド君、ジム戦は私とすることになったから」

レッド「はーい」

レッド「じゃあ俺はこのラプラスで」

ジムトレ「えーとこっちは…ナツメちゃんさっきウインディだったよね」

ナツメ「はい…」

ジムトレ「じゃあウインディ!」

ナツメ「あのレッドさん、私の手持ちは炎タイプ中心になってます、がんばってください」

レッド「はい、ナツメさんが一緒にいたら勝てそうです」

ナツメ「がんばってください、あと私はウインディのほかに」

ジムトレ「待って」

ジムトレ「心折れそうだわ、急にまるでカップルみたいになってんじゃん」

ジムトレ「男の人とふれただけで気絶しちゃうぐらいなのに、何手つないでんの」

ジムトレ「あとナツメちゃん、自分のジムなんだから挑戦者に情報あげないの!」

ジムトレ「ウインディ!雷のキバ!」

レッド「ラプラス、ハイドロポンプだ!」

ジムトレ「神速でかわして」

ウインディ「シュン」

ジムトレ「雷のキバよ!」

レッド「ラプラス、サイコキネシスで動きを止めろ!」

ラプラス「ツマランイジヲハラズイツデモナケルレンシュウヲシテオクコトダナ」

ウインディ「ウゴケネエ」

レッド「ハイドロポンプ!」

ラプラス「3プンデコノビルヲタイラニシテミセヨウカ」

ウインディ「カオガヌレテ…」ばたっ

ナツメ「レッドさんって強いんですね、ウインディを簡単に」

ナツメ「こ、この調子でがんばってくださいね」

ジムトレ「ナツメちゃん、これあなたのポケモンなのよ、どっち応援してるの」

ナツメ「は、はい、すいません…」

レッド「まぁまぁ、そんな怒らなくても」

ジムトレ「別に怒ってないの、ナツメちゃんごめんね」

ジムトレ「さて、止めちゃったけど、次はファイヤーよ」

レッド「にらみつける?」

ジムトレ「やらないから」

ジムトレ「にらみつけないけど、にほんばれよ」

ファイヤー「晴れろ!」

レッド「雨乞いだ」

ラプラス「イイシアイヲシヨウ…」

ジムトレ「にほんばれ!」

レッド「雨乞い!」

ジムトレ「にほんばれ!!」

レッド「雨乞い!!」

ジムトレ「にほんばれ!!!」

レッド「雨乞い!!!」

ジムトレ「にほんばれ!!!!」

レッド「雨乞い!!!!」

ジムトレ「にほんばれ!!!!!」

レッド「雨乞い!!!!!」

ナツメ「ジムの天気がめちゃくちゃ…」

ファイヤー「なかなかやるじゃねえか」ばたっ

ラプラス「タノダレカノタメニ120%ノチカラガダセル…ソレガオマエタチノツヨサ…」ばたっ

ナツメ「私のファイヤーが疲労で倒れちゃったじゃないですか…」

ジムトレ「ナツメちゃんごめんね、つい」

ジムトレ「もうあんなミスしないから」

レッド「ナツメさんのファイヤーのあの倒れ方には俺にも責任があります」

ナツメ「レッドさんは挑戦者として戦っているので相手を倒すのは当たり前のことです…」

ナツメ「だからレッドさんは悪くないですよ」

ジムトレ「なんかレッド君にだけ普通に話すようになってきて…おもしろい」

ナツメ「ジ、ジム戦の途中ですよ、集中してください…」

ジムトレ「まかせて、次はエンテイいって!」

レッド「カメックス!ハイドロポンプ!」

ジムトレ「神速でよけて」

レッド「ウインディと同じじゃんか」

ジムトレ「神速で攻撃!」

レッド「カウンターだ」

カメックス「ヒトコトデイウナラシゼンノセツリダ」

レッド「連続ハイドロポンプ!」

カメックス「カグヅチ‼」

ジムトレ「正直レッド君がここまで強いとは思わなかったわ」

レッド「そりゃもちろん」

ナツメ「でもレッドさん気を付けてください、私の最後の手持ちの」

ジムトレ「ナツメちゃん、だから言っちゃだめだってば」

ナツメ「ごめんなさい…」

ジムトレ「そんな落ち込まないで、もう出すんだし、言っていいよ」

ナツメ「でももう出した方が早いですし…」

ジムトレ「そうね…レッド君見なさい、これがナツメちゃんのホウオウよ!」

レッド「すげー輝いてる」

ジムトレ「ナツメちゃんのホウオウをそこらのホウオウといっしょにしないことね」

レッド「ホウオウってそこれじゅうにいんの?」

ジムトレ「ホウオウ、ゴッドバード!」

ホウオウ「三色じゃなくて七色なんだよ!」

レッド「いくら速くても直線的につっこんできたら的でしかない、ハイドロポンプだ!」

カメックス「ニノヒケン グレンカイナ!!!」

ジムトレ「ホウオウ、守る!」

レッド「えっ」

ホウオウ「これが神の力だ!」

カメックス「ショセン コノヨハジャクニクキョウショク ツヨケレバイキ ヨワケレバシヌ」ばたっ

レッド「カメックス、大丈夫か」

レッド「ゴッドバードしながら守るなんて…」

ナツメ「レッドさんごめんなさい、私のホウオウ技を同時に2つ使えるんです」

レッド「なにそれ、やばいな」

ナツメ「あと…」

ジムトレ「だから教えちゃだめだって」

レッド「いけっカビゴン!」

レッド「いくらそのホウオウでもこのカビゴンのパワーには勝てない!」

レッド「カビゴン、最大威力の転がる!」

カビゴン「ダイサービスデゴランニイレマショウ」

ジムトレ「だったらこっちはさらにそのパワーを超えてみせる」

ジムトレ「聖なる炎100×1.5+ゴッドバード140×1.5で威力360」

ジムトレ「さらにいつもの2倍のためで360×2の720!」

ジムトレ「そしていつもの3倍の回転を加え720×3の2160!」

ジムトレ「まだまだ!いつもの4倍の助走(飛)で2160×4の8640!」

ジムトレ「最後にいつもの5倍のスピードでぶつかれば8640×5の43200パワーだ!!」

レッド「なんかどこかで聞いたことある理論に変なのがついてる!」

ジムトレ「それいけホウオウ!」

ホウオウ「威力120倍、ホウオウマン!」

カビゴン「ドウモコノホシノカタタチハシニタガリヤガオオイミタイデスネ」ドカーン

レッド「カビゴーーーン!」

レッド「なんてめちゃくちゃなことするんだ、変化技とか使えよ」

ナツメ「私が変な育て方しちゃったから…」

レッド「ナツメさんは何も悪いことはしてませんよ」

レッド「いえ、ナツメさんのやったことはすごいことです」

レッド「普通ならあんなことできませんよ」

ナツメ「でも…それでレッドさんのポケモンが…」

レッド「たしかにそうですが、今の技はかなり無理があったんでしょう、ホウオウもかなり反動でダメージをうけてます」

レッド「まぁ大丈夫です、俺のポケモンたちはさらにすごいってこと見せてあげますよ」

レッド「いけっフシギバナ!」

ナツメ「レッドさん、フシギバナは」

ジムトレ「たしかに、勝負をあきらめた?」

レッド「いやいや、たしかにフシギバナじゃそのホウオウに倒されるでしょう」

レッド「でもこれも俺の戦法、俺の全ててでそのホウオウを倒す!」

ジムトレ「つまり数で押すってことね」

レッド「はい」

レッド「眠り粉!」

ジムトレ「聖なる炎で焼き尽くすのよ」

ホウオウ「こざかしい!」

レッド「リーフストーム!」

ジムトレ「燃えてるところにそんな技をするとはね、ホウオウそのままでいいわ」

レッド「リーフストームにヘドロ爆弾だ」

フシギバナ「ヘノツッパリハイランデスヨ」

ジムトレ「これは」

レッド「毒の嵐の完成!」

ジムトレ「ホウオウに毒が…はやく抜け出すのよ」

ジムトレ「そのままゴッドバート!」

ホウオウ「聖なる炎+ゴッドバード」

レッド「ヘドロ爆弾!」

フシギバナ「ポテロングヤルカラソウオコルナ」ばたっ

ナツメ「ホウオウの体中に毒が…」

レッド「ありがとうフシギバナ」

レッド「あんだけの毒をうけて猛毒にならないわけがない」

ジムトレ「あんなめちゃくちゃな方法で…」

ジムトレ「で、でもナツメちゃんのホウオウなんだし、これぐらいじゃ…」

ナツメ「レッドさんならきっと勝てますよ…」

ジムトレ「ナツメちゃんのポケモンなのよ!」

レッド「数で押して勝てないわけがない!いけっリザードン!」

レッド「リザードン、上からホウオウを押さえつけるんだ」

リザードン「ミナサンアケマシテオメデトウゴザイマス!! 」

ジムトレ「ホウオウも上昇して阻止するのよ!」

ホウオウ「体が重い…」

ジムトレ「ダメージが大きいな、自己再生して!」

ホウオウ「は ね や す め」

レッド「回復してしまった」

レッド「でも毒がとれたわけじゃない、まだ勝てる」

レッド「リザードン、ドラゴンダイブ!」

リザードン「コトシノボクノテーマハホンキ!! 」

ジムトレ「3倍回転ゴッドバード!」

ホウオウ「ゴッドバード多いな…」

リザードン「イッショケンメイイキテイレバ、フシギナコトニツカレナイ」

レッド「リザードン、倒れる前にせめてもう一発…!」

リザードン「アキラメンナ!!!」

ホウオウ「いって」

リザードン「バンブー!!!」ばたっ

レッド「あいがとうリザードン、おかげでホウオウが地面についた」

レッド「これで次が当てやすい」

レッド「俺の最後の一匹はピカチュウです」

レッド「ジムトレさん、あなたの技使わしてもらいます」

ジムトレ「え…」

レッド「ボルテッカー、120×1.5×2で360」

ジムトレ「それもともとはナツメちゃんのやつなの」

レッド「そうなんですか、じゃあナツメさん使わしてらいます」

ナツメ「レッドさん、それはかなりの特訓をしないと…」

レッド「俺のポケモンならできるはずです」

レッド「それにダメージの蓄積でほとんど動けないホウオウになら完璧じゃなくても倒せます」

ジムトレ「だったらこっちも聖なる炎、100×1.5で150!」

レッド「いつもの2倍の電撃をため360×2の720!」

ジムトレ「10倍のスピードで150×10の1500!!」

レッド「ピカチュウ、ボルテッカー!」

ジムトレ「ホウオウ、聖なる炎!!」

ピカチュウ「ホクトウジョウハガンケン」

ホウオウ「神の力を見よ!」

ホウオウ「っていったけど無理がある…」ばたっ

レッド「やった」

ジムトレ「えっ…そんな…」

ナツメ「今のは…そうなるでしょうね…」

ジムトレ「なんで?」

ナツメ「その…無理のしすぎです…ホウオウはダメージに毒で10倍どころか半分ほどの力しか出てませんでした…」

ジムトレ「はぁ~、こういうこと考えられないから私ジムトレーナー止まりなんだろうな~」

ナツメ「レッドさん…今回はジムトレさんですけど、私に勝った証のバッジです、受け取ってください」

1時間後

ナツメ「あの…レッドさんの…す、すきな食べ物はなんですか?」

レッド「そうですね…ナツメさんの料理ですかね」

ナツメ「ま、まだ私一度しかレッドさんに作ってませんよ…」

レッド「ああ、そうでした、あまりにおいしかったもので」

レッド(あれ、ナツメさんの料理を何度も食べたような…)

ナツメ「レッドさん…?」

レッド「…あ、はい」

ナツメ「どうされたんですか?」

ナツメ「ごめんなさい、お話をしてもらうためだけに引き留めてしまって…」

ナツメ「レッドさんは先を急ぐのに…私と話すのは嫌だったでしょう…本当に」

レッド「そんなわけありませんよ、できることなら俺はこうしてナツメさんとずっと一緒にいたいです」

ナツメ「レッドさん…」

ジムトレ「私にまかせなさい!」

レッド「うわっビックリした」

ジムトレ「ナツメちゃんのジムリーダーの資格を一時的に没収します!」

ナツメ「ええっ…そんな…」

レッド「それはひどいですよ」

ジムトレ「一時的だから」

ジムトレ「ナツメちゃんが出かけてる間に挑戦者が来ちゃったら挑戦者の人困っちゃうでしょ」

ナツメ「え…」

ジムトレ「今から二人でデートでも行ってきなさいな」

ナツメ「デ、デートですか…!」

ジムトレ「そうよ、うーん…タマムシデパートなんていいかもね」

レッド「行きましょう、ナツメさん」

タマムシデパート

ナツメ「……」

レッド「どうしました?」

ナツメ「その…私こういう人が多いところはあまり慣れていなくて…」

レッド「じゃあ他のところ行きましょうか?」

ナツメ「い、いえ…せっかく来たんですし…」

レッド「じゃあはぐれないように手をつなぎましょうか」

ナツメ「はい…//」

レッド「今日は回復アイテムが安売りしてますね、買いに行っていいですか?」

ナツメ「もちろんです」

レッド「えっとこれとこれと…」

女「おい」

レッド「はい」

女「やっぱり、お前はレッド!」

レッド「え…どこかでお会いしましたっけ」

女「エリカさーん!レッドのやつがいました!」

レッド「エ、エリカさん…」

エリカ「こんなとこにいたかレッド」

ナツメ「あの、レッドさん…この方って」

エリカ「おいお前たしかヤマブキのナツメだよな」

ナツメ「え、はい…」

エリカ「なんでお前がオレのレッドといるんだ?」

エリカ「しかも手までつないで仲よさそうだな~、おい」

ナツメ「ごめんなさい…」

エリカ「てめえどうなるかわかってんだろうな」

レッド「あのエリカさん」

エリカ「うるせぇ」

レッド「すみません…」

エリカ「さて、どう懲らしめてやろうか…」

レッド「……」

レッド「ナツメさん、こっちです」

ナツメ「え、レッドさん」

エリカ「レッドとナツメが逃げたぞ!追いかけろ!」

屋上

エリカ「もう逃げらんねえぞ」

ナツメ「レッドさん…」

レッド「こうなったら…ナツメさん俺にしっかりつかまって」

ナツメ「え…」

レッド「はやく!」

ナツメ「はい」

レッド「リザードン、いくぞ!」

エリカ「オレから逃げられると思ってんのか?」

エリカ「おまえらはジムに戻ってろ」

エリカ「でろ、レックウザ!あのリザードンを追いかけるぞ!」

カントー上空

エリカ「待てコラァ!」

レッド「げっ…追いかけてきた!」

レッド「ナツメさん、もっとこっちに」

ナツメ「ひゃっ…//」

レッド「リザードン、スピードアップだ!」

エリカ「逃がすか!レックウザやれ!」

レックウザ「滅びの爆裂疾風弾!」

ドカーン

レッド「ぎゃーー」

レッド「うっ…いてて…」

レッド「ここはどこだ?」

レッド「あっリザードン大丈夫か、とりあえず休んでてくれ」

レッド「ナツメさん…どこにいるんですか」

ガサッ

ナツメ「んっ…」

レッド「ナツメさん大丈夫ですか…」

レッド「これは血が出てる、早く病院につれていかないと」

1時間後

ナツメ「……」

レッド「ナツメさん、よかった気が付いた」

ナツメ「レッドさん…?」

レッド「ああ、急動いちゃダメですよ」

ナツメ「……」

レッド「ちょっと頭をスリむいてただけなんですけど、気を失っていたんでね」

ナツメ「……」

ナツメ「レッドさん、ここは…?」

レッド「グレン島ってとこです」

ナツメ「グレン島…ですか…」

レッド「すみません…俺のせいでこんなことになってしまって」

ナツメ「……」

レッド「ちゃんとナツメさんをヤマブキシティまで送ります」

ナツメ「あの、レッドさん…」

レッド「はい」

ナツメ「エリカさんとはどういう関係ですか…」

レッド「えっ」

ナツメ「私に嘘をついたんですか…」

レッド「違いますよ!エリカさんとは何もありません」

ナツメ「でもエリカさんはオレのレッドって言ってたじゃないですか」

レッド「あれはエリカさんが勝手に言ってるだけであって…」

ナツメ「レッドさんひどいです…」

レッド「ナツメさん、信じてください」

ナツメ「じゃあ…証拠を見せてください…本当に私だけだという…」

……

レッド「これでいいですか」

ナツメ「はい…」カァァ

レッド「よかった」

レッド「じゃあナツメさんをヤマブキまでちゃんと送ります」

ナツメ「待ってください…」

レッド「はい」

ナツメ「その…レッドさんに私もついて行っていいですか…?」

レッド「えっ」

ナツメ「レッドさんのことをもう疑ってるわけじゃないですけど…その、い、嫌ですか?」

レッド「俺はナツメさんといられる方がいいですけど、ジムの方は…」

ナツメ「あとでジムトレさんに連絡しておきます…」

ナツメ「じゃあ、次のジムはこのグレンタウンにあるのでさっそく行きましょう」

レッド「えっ、もう行くんですか」

ナツメ「行かないんですか?」

レッド「できればもう少しこうしてナツメさんといたいな~って」

ナツメ「レッドさん…」

男「あの~わしのジムに何か用でも?」

レッド「えっジム?」

男「そう!ここグレンジムじゃ!」

レッド「これジムだったの…変な形」

男「まあ子どもには芸術はわからんか」

レッド「芸術ね~」

男「まあはっきり言ってこの建物がいいかどうかはわしにもわからん!」

レッド「なんじゃそれ…」

男「む、君はナツメ君ではないか」

ナツメ「こ…こんにちは…」

レッド「ナツメさん、知ってるんですか?」

ナツメ「はい…ジムリーダーは一応全員…」

男「わしの名はカツラじゃ」

レッド「カ…カツラ!?」

カツラ「いや、これは地毛じゃぞ」

レッド(サラサラ金髪ロングヘアー…)

ナツメ「レッドさん、どうしたんですか?」

レッド「い、いや、思ってたのと何か違う気がしたので…」

グレンジム

レッド「結局来ちゃった」

レッド「やっぱりこのジムの仕掛けは問題か…」

レッド「えっと…第一問、次の図形のうちX=3とするときのYの値を求めよ…」

レッド「……」

レッド「ナツメさん…わかりますか…?」

ナツメ「8ですね」

ピンポーン

レッド「ナツメさんすごいです!」

ナツメ「8を横にすると∞になるんで、レッドさんといつまでもいられるようにと思いまして」

レッド「そうですね」

レッド「じゃあ次から数字は全部8にしましょう」

レッド「さすがに答えが全部8というのは無理がありましたね」

ナツメ「最初だけでしたね…なんだか残念です…」

レッド「どんな数字でも関係ないですよ、俺はずっとナツメさんといますから」

レッド「第五問、しねしねこうせん  はい いいえ」

レッド「わけわからん」

ナツメ「じゃあいいえで」

ピンポーン

レッド「どういうことなんでしょうね」

ナツメ「私にもわかりません…」

カツラ「ほう、よくあの難問を突破できたな」ファサ

レッド「5問中2問しか正解しなかったけど」

カツラ「あのポロロッカとかマクスウェル山とかが君のような少年に答えられたというのか」

レッド「最後以外全部8にしたんで問題読んでないです」

カツラ「とにかくここまで来たということはかなりの実力者とみた」

カツラ「名前を聞こう!」ファサ

レッド「髪の毛をさわるな!」

カツラ「ああ、つい癖で、で君の名前は?」

レッド「俺の名前はレッド」

カツラ「それではレッド君、わしの髪の毛のサラサラの秘密を教えよう」

レッド「違う!ジム戦しにきたの!」

カツラ「なんだジム戦か、そうならそうと言ってくれればいいのに」

レッド「サラサラの秘密聞きにくるやついないだろ」

カツラ「なら早速やるか」

カツラ「いけっチルタリス!」

レッド「いきなりだな」

レッド「こっちはラプラスだ」

カツラ「龍の波導!」

チルタリス「モフモフ」

レッド「攻撃までいきなり…」

レッド「だったら、冷凍ビーム!」

ラプラス「コウミエテモネ ケッコウドウブツズキナンデスヨ」

カツラ「上空へ逃げるんだ」

レッド「ラプラス、はやく冷凍ビームをあてるんだ」

レッド「……」

カツラ「……」

レッド「あの、チルタリスおりてこないんですけど」

カツラ「おりてこいっていってないからな」

レッド「それじゃあバトルにならないじゃん」

カツラ「じゃあ再開するか」

レッド「ラプラス、見つけたらすぐ冷凍ビームだ、お前なら一撃で倒せる」

カツラ「今だチルタリス、ゴッドバード!」

チルタリス「ナンカ ゴッドバードバッカリダナ」

レッド「うわっ」

ラプラス「シンゾウヲエグリトルツモリダッタガ」ばたっ

カツラ「ふふふ、チルタリスは上に行ったとみせかけてずっと君たちの後ろで龍の舞をしながらずっとスタンバってました」

ナツメ「なんで私たち気づかなかったんでしょうか」

レッド「上ばっか見てましたからね」

ナツメ「レッドさん、ラプラスがやられてしまいましたよ」

レッド「でもまだチルタリスに4倍をねらえるのはいます、カメックス君に決めた!」

レッド「吹雪だ!」

カツラ「上に逃げるんだ」

レッド「今度はどこにいるんだ…」キョロキョロ

カツラ「急降下ゴッドバード!」

チルタリス「マタカ」

レッド「今度は本当に上にいたのか」

レッド「カメックス、上に向かって吹雪!」

カメックス「モットオドロイテクレナキャハリガネエガナ」

カツラ「限界まで龍の舞をつんだチルタリスは吹雪だろうと何だろうと!」

カメックス「オマエガヨワイカラワルインダ」ばたっ

チルタリス「アイウチジャネエカ」ばたっ

レッド「まあ龍の舞は攻撃と素早さアップだから耐えられはしないだろうな」


カツラ「ゆけっトルネロス!」

レッド「いけっリザードン」

ナツメ「レッドさん、ここはピカチュウの方がいいんじゃないでしょうか?」

ナツメ「あっ私なんかがすみません」

レッド「いえ、俺もそうしたいんですけど、ピカチュウはこの前のジム戦のときのが無理があったみたいで今はちょっと戦えないんです」

ナツメ「そうだったんですか…」

レッド「だから今回はピカチュウ抜きで」

レッド「リザードン、フレアドライブ!」

カツラ「雨乞い、暴風だ」

トルネロス「ゆあまいそうそう」

リザードン「ガケップチアリガトウ!!サイコウダ!!」

レッド「リザードンはこれじゃ圧倒的不利か…」

レッド「もどれリザードン、いけっカビゴン!」

レッド「カビゴン、最大威力で転がる!」

カビゴン「カクゴハヨロシイデスネ」

カツラ「暴風で押し返せ!」

トルネロス「いつもすぐそばにある」

レッド「負けるなカビゴン!」

カビゴン「ズイブンムダナドリョクヲスルンデスネ」

トルネロス「ポピーーー」ばたっ

カツラ「ふむ…次はボルトロスだ!」ファサ

レッド「髪の毛やめろ!」

レッド「カビゴン、限界突破の6段階目の転がる!」

カビゴン「コウエイニオモウガイイ!コノヘンシンマデミセルノハ、キサマラガハジメテダ!」

カツラ「雷!」

ボルトロス「か~み~な~り~~~!」

カビゴン「ドウモコノホシノカタタチハシニタガリヤガオオイミタイデスネ」

カツラ「はじきとばされた!?」

レッド「そのまま突撃!」

カビゴン「イチオウサイゴニキイテオコウ…ドウカナ、ボクノシタデハタライテミルキハナイカ?」

ボルトロス「ない!」ばたっ

カツラ「恐るべし6段階目転がる…」

レッド「ナツメさんたちのおかげで俺のポケモンもかなり強くなってますよ」

レッド「今回は普通に勝てそうです」

ナツメ「それはよかったです」

カツラ「レッド君、ジムリーダーをなめてもらっちゃあ困るぞぉ!」

カツラ「ゆけーっ!ランドロス!」

レッド「カビゴン、一気に決めるぞ!ギガインパクトだ!」

カツラ「地割れえぇぇぇぇぇぇぇぇ」

ランドロス「れえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ‼‼‼」

カビゴン「ハジメテデスヨ…ココマデワタシヲコケニシタオバカサンタチハ…」ばたっ

カツラ「一撃必殺!」

レッド「くっ…!」

レッド「じゃあ次はフシギバナ!」

カツラ「ランドロス、もう一度いくぞ!」

レッド「ランドロスの目にむかってヘドロ爆弾だ」

フシギバナ「フシギバナバスター!」

ランドロス「目が、目がぁ~!」

レッド「日本晴れ、そしてソーラービームだ!」

フシギバナ「マッスルスパーク!」

カツラ「れぇぇぇぇぇぇぇ!」

ランドロス「れぇぇぇぇ!れぇぇぇぇぇ!れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

レッド「無差別に地割れし始めやがった」

カツラ「これでフシギバナの逃げ道はなくなったぞ」

レッド「フシギバナ!もう一度地割れがくる、その前にソーラービームで倒すんだ!」

フシギバナ「フウリンカザン」

カツラ「ランドロス、ちゃんとあてるんだぞ、れぇぇぇぇぇ!」

ランドロス「れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

フシギバナ「カジバノクソヂカラーーッ…!!」ばたっ

レッド「いけぇリザードン!」

カツラ「これで互いにあと一匹…」ファサ

カツラ「いくぞレッド君!ランドロス、ストーンエーーーッジ!」

レッド「リザードン、オーバーヒート!」

ランドロス「エーーーーーーーーッジ!」

リザードン「ボクハカチニイク」

ランドロス「あーーーーーっ!」

カツラ「ランドロス!?」

レッド「リザードンの猛火発動だ!」

リザードン「ダイジナコトハ、ホンキダッタカドウカダ!」

ランドロス「燃えたよ…まっ白に…」ばたっ

カツラ「うおおーん!わしの本気のランドロスを倒すとは、お前が二人目じゃ!」

レッド「二人目?」

カツラ「そう、たしか…グローン、いやグレーン…」

レッド「もしかしてグリーンじゃ」

カツラ「そうそう!GReeeeeeeeeeeeeeeNじゃ」

レッド「ちょっと違うだろ、やたらとe多いし」

カツラ「あの子も君と同じぐらい強かったな」

レッド「グリーン…」

ナツメ「知り合いですか?」

レッド「え、ナツメさんのとこにも来ませんでしたか?」

ナツメ「男の方でしたら全部ジムトレさんに任していたもので…」

レッド「グリーンはチャンピオンですね」

ナツメ「グリーンさんって方はチャンピオンなんですか」

レッド「え?あれっあいつがチャンピオン?」

ナツメ「どうかされましたか?」

レッド「…なんでもないです」

トキワシティ

ナツメ「いよいよ最後のジムですね」

レッド「はい、最強のトレーナーだろうが何だろうが勝ってみせます」

ナツメ「その意気で頑張ってください」

レッド「今の俺なら一気にチャンピオンにだってなれるぜー!」

おじいさん「うるせぇー!街中で大声出してんじゃねえ!」

レッド「あ、すいません…」

おじいさん「まったく近頃の若もんは…」ぶつぶつ

レッド「……」

ナツメ「怒られちゃいましたね…」

レッド「そうみたいですね…」

トキワジム

レッド「よしっ、あとはジムリーダーだけだ」

サカキ「待っていたぞレッド」

レッド「ナツメさん、俺このままの勢いでジムリーダーにも勝ちますから見ててくださいね」

ナツメ「あの、レッドさん…そのジムリーダーがもうそこにいます」

レッド「え…」

サカキ「君は…この世界でもナツメとくっついてしまったか」

レッド「この世界でも…?」

レッド「それにあなたはサカキさん…ここのジムリーダーだったんですね…」

サカキ「そうだ」

レッド「サカキさん、あんた俺のことについて何か知ってるんでしょ、教えてください」

サカキ「まだダメだ」

レッド「ケチ」

ナツメ「レッドさん、なんのことですか?」

レッド「これは…俺にもよくわかりません」

サカキ「それにしてもまたナツメととは、しかもまだチャンピオンにもなっていないという状態で」

サカキ「これはあいつにとって計算通りなのか…?」

レッド「なんなんですか、俺とナツメさんがくっついちゃったりしたら問題でもあるんですか」

ナツメ「そ、そうです、私は…その…レッドさんのことが大好きなんですよ…!//」

レッド「ナツメさん…」

ナツメ「……」カァァ

サカキ「わかっている、お前がレッドのことが好きだということはな」

レッド「そんなことまでわかってるんですか…」

レッド「少しぐらい俺について教えてくれてもいいじゃないですか」

サカキ「…仕方ない、俺に勝てば少し教えてやろう」

レッド「よっしゃ」

サカキ「では…今一度!最強のトレーナーサカキの腕前を見よ!」

サカキ「いけ、ドサイドン」

レッド「ならフシギバナだ!」

サカキ「冷凍パンチ」

レッド「近づけるな、リーフストームだ!」

フシギバナ「マッスルスパーク!」

レッド「よしっ一匹目撃破!」

サカキ「ふん」

ドサイドン「フンガー」

レッド「なんだとっ」

サカキ「お前はドサイドンが倒れるところを見たのか?」

レッド「そんな…たしかに当たったはずなのに…」

サカキ「ここではお前の常識は通用しないぞ」

レッド「ギガドレインだ」

フシギバナ「カジバノクソヂカラ!」

サカキ「ストーンエッジ、続けて冷凍パンチ」

ドサイドン「ホアチャアァ!」

フシギバナ「ヘノツッパリハ…」ばたっ

レッド「ああっフシギバナが!」

サカキ「お前の力はそんなものじゃないはずだ、あの時の方がまだマシだったぞ」

レッド「あの時…」

サカキ「今回の俺は本来の世界よりも強い、今のお前では勝てんぞ」

レッド「…何言ってんのかわかんないけど、俺は勝つんだ!」

レッド「草がダメなら水だ!カメックス!」

レッド「ハイドロポンプ!」

カメックス「ソレジャアコノジゴクデイキヌクノハフカノウダゼ」

サカキ「つのドリルだ」

ドサイドン「ギュイイイイン」

レッド「水まで…」

サカキ「ストーンエッジだ」

レッド「カメックス、吹雪!」

カメックス「ニノヒケン グレンカイナ!!」

ドサイドン「ヒューン…」ばたっ

サカキ「いけニドキング」

レッド「伝説じゃない?」

サカキ「この2匹は俺自身のポケモンだ」

サカキ「ちなみに俺の手持ちは6匹いる」

レッド「6匹いんのかよ、しかも俺自身のって…どういうこと?」

サカキ「そのままだ」

レッド「わかんねえ」

サカキ「ニドキング、10万ボルト」

レッド「よけるんだ!」

サカキ「カメックスを後ろからつかまえろ」

ニドキング「ツ~カマ~エタ」

カメックス「ヒトコトデイウナラ シゼンノセツリダ」

レッド「ふりはらうんだ!」

サカキ「10万ボルトを続けるんだ」

ニドキング「3レンゾク」

カメックス「ナマエグライハノコシテヤルゼ」ばたっ

レッド「カメックスまで…」

レッド「カビゴン!たのむ!」

サカキ「10万ボルト」

ニドキング「コダワリメガネ」

レッド「地震だ!」

カビゴン「ワタシハコノヒダリテダケデタタカッテアゲマショウ」

レッド「ギガインパクト!」

カビゴン「ゼッタイニユルサンゾムシケラドモ」

レッド「いけぇ反動無視の3連ギガインパクト!」

カビゴン「ジワジワトナブリゴロシニシテクレル!」

ニドキング「フルコンボダドン」ばたっ

レッド「よしっ!」

サカキ「それでいいのか?」

レッド「何がだめだっていうんだ」

サカキ「俺の手持ちはあと四体、しかも全て伝説級」

サカキ「それに対してお前はそのもう動けそうにないカビゴンとあと3匹だ」

レッド「十分だ、で次は出さないの?」

サカキ「それは悪かったな」

サカキ「では再開しよう、いけグラードン」

サカキ「地震だ」

グラードン「日差しがとても強くなった」

カビゴン「イタカッタゾー!」ばたっ

レッド「ならラプラス、冷凍ビーム!」

サカキ「ソーラービーム」

グラードン「おせぇ」

ラプラス「ソレガオマエタチノツヨサ…」ばたっ

レッド「…リザードン!」

レッド「フレアドライブ!」

リザードン「チュウトハンパナキモチデデキルカ コンナノガ」

サカキ「止めろ」

サカキ「噴火」

グラードン「最大威力!」

レッド「オーバーヒート!」

サカキ「岩雪崩」

グラードン「チェックメイト」

リザードン「ホンキニナレバスベテガカワル」ばたっ

レッド「……」

サカキ「さて…お前の残りはピカチュウだけだな」

サカキ「続けるか?」

レッド「……」

レッド「俺の負けだ…」

ポケモンセンター トキワ

レッド「……」ズーン

ナツメ「レッドさん…」

ナツメ「元気を出してください、これで終わりってわけではないんですよ」

レッド「…そうですね、いつまでもこんな状態じゃダメですからね」

ナツメ「はい、なのでそれをやめてください…」

ナツメ「いくら端の方とはいえ、こんな公共の施設で体育座りは私も恥ずかしいです」

レッド「ナツメさんまでそんな思いをさせるわけにはいきません!すぐやめます!」

ナツメ「ありがとうございます」

ナツメ「それじゃあ、明日のために作戦をたてましょう」

ナツメ「とりあえずサカキさんの手持ちでわかっているのがドサイドン、ニドキング、グラードン」

ナツメ「あと残り3匹が何かわからないのでこの3匹をなるべく早くダメージを少なく倒せるようにしましょう」

ナツメ「私の考えではレッドさんならドサイドンとニドキングはカメックスで倒せるはずです」

ナツメ「倒せなくてもラプラスを使えばいいことです」

ナツメ「グラードンは日照りになってしまうのでフシギバナの連続ソーラービームを使いましょう、炎技に注意です」

レッド「……」

ナツメ「レッドさん?」

レッド「…あ、はい」

ナツメ「聞いてますか?」

レッド「はい…」

レッド「俺のために考えててくれたんですか?」

ナツメ「はい…」

ナツメ「その…なんていうか、私レッドさんのことしか考えてないです//」

ナツメ「いろいろしてたらもうこんな時間ですね」

ナツメ「明日に備えてもう寝ましょうか」

レッド「そうですね」

……

ナツメ「レッドさん、起きてますか…」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「おきてますよ…」

ナツメ「あの…レッドさんの布団に入っていいですか…」

レッド「…はい」

ナツメ「う…うしろからすいません…//」ギュッ

レッド「ナ、ナツメさん!?」

ナツメ「すみません…私がこうしていたいんで…」

ナツメ「このままでいいですか」

レッド「はい…」

ナツメ「明日こそ勝ってくださいね…」

レッド「はい…」

翌日

ナツメ「おはようございます、調子はどうですか」

レッド「あ、おはようございます…悪くはないですね」

ナツメ「そうですか」

ナツメ「これ、調理場かりて私が作った朝ごはんです…」

レッド「あ…ありがとうございます、おいしそうですね」

ナツメ「私あずけていたレッドさんのポケモンとってきますね」

レッド「……」

レッド「やさしいなぁ…」

トキワジム

レッド「サカキさん、またお願いします」

サカキ「何か作戦でもたててきたか?」

レッド「秘密です」

サカキ「ふん」

サカキ「始める前にもう話すことは特にない、始めるぞ」

サカキ「いけドサイドン」

レッド「カメックス!」

レッド「ラスターカノンだ!」

カメックス「ジャクニクキョウショク」

サカキ「かわして岩石砲だ」

レッド「地面にむけてハイドロポンプ!」

カメックス「ジゴクトヨブニフサワシクナイカ」

サカキ「地面が水びたしに…」

レッド「これでドサイドンに力は入らない」

レッド「カメックス、ドサイドンにハイドロポンプ!」

カメックス「コイツヲオマエニクレテヤル」

ドサイドン「ヘニャヘニャ」ばたっ

サカキ「いけニドキング」

レッド「この水ばっかになったフィールドでそいつを出すなんてよほど4匹目以降を出したくないんですか」

サカキ「とくに理由はない」

レッド「じゃあニドキングにもハイドロポンプ!」

サカキ「水にとびこめ」

レッド「なにっ」

サカキ「フィールドはカメックスが出した水…カメックスもその中にいる」

レッド「カメックス!はやく水から出るんだ!」

サカキ「10万ボルトだ!」

ニドキング「ミズビタシニナリナガラノビリビリ」

カメックス「エンマアイテニジゴクノクニトリダ」ばたっ

サカキ「ニドキングも倒れたがしかたない」

レッド「すまないカメックス」

サカキ「この程度の水、ルネシティのときと比べれば水たまり程度だろう」

レッド「水が蒸発した…」

サカキ「何をしている、俺は見ての通りグラードンだ、はやく次を出せ」

レッド「いけっフシギバナ!」

サカキ「そうきたか、ならグラードン、噴火だ」

レッド「フシギバナ、ソーラービーム連射だ!」

サカキ「かまわん続けろ」

レッド「負けるなフシギバナ!」

フシギバナ「マッスルスパーク!!!」

グラードン「ばかなぁぁ!」ばたっ

レッド「やった…」

サカキ「昨日よりもがまん強くなったな、そのフシギバナ」

レッド「もう負けるわけにはいかないんでね」

レッド「今のうちに光合成だ」

サカキ「さて、ここからはまた違うぞ」

レッド「何が違うっていうんだ」

サカキ「…いけクレセリア」

レッド「タイプ変えるか…」

サカキ「ジムリーダーは一つのタイプしか使わないといったか?」

レッド「いってないかもしれない…」

サカキ「そうだろう」

レッド「はぁ…」

レッド「タイプが変わろうと問題ねえ!」

レッド「フシギバナ!ソーラービーム連射!」

フシギバナ「マッスルスパーク!!!!!」

サカキ「サイコキネシスだ」

クレセリア「……」

レッド「光合成で回復だ」

フシギバナ「フウリンカザン」

レッド「ソーラービーム!」

フシギバナ「マッスルスパーク!!!!!」

サカキ「サイコキネシス」

クレセリア「……」

フシギバナ「ヘノツッパリ」ばたっ

レッド「じゃあ次はピカチュウだ!」

レッド「ピカチュウ、10万ボルト!」

ピカチュウ「チカイノトキハキタ!」

サカキ「サイコキネシス」

クレセリア「……」

レッド「まだ倒れないなら、雷だ!」

ピカチュウ「イマワタシハアナタヲコエル!!」

クレセリア「……」

クレセリア「実はしゃべるんだよね~」ばたっ

レッド「よしっこれであと2匹だ」

レッド「今回は勝てそうだ」

サカキ「まだ気を緩めるのは早いぞ」

レッド「…そうだった、さあ次お願いします」

サカキ「ではいくぞ」

サカキ「ここからはさっきまでと同じようにいかんぞ」

レッド「何が出てくるっていうんだ…」

サカキ「いけっルギア」

レッド「やっぱり出てくると思ったけど…」

サカキ「さあレッド」

ルギア「命をかけてかかってこい!」

レッド「命かけたらぁ!」

ナツメ「そんな簡単に命かけるんですか!?」

レッド「俺が負けたらナツメさんと命とポケモンたちの次に大事なこの帽子をやる!」

サカキ「いらん」

ルギア「私もいらん」

レッド「じゃあ何もかけない!」

ナツメ「……」

サカキ「……」

ルギア「……」

ピカチュウ「……」

レッド「なんか悪いこと言ったか?」

レッド「ええい、命どうこうより勝てばいいんだ」

レッド「ピカチュウ、雷!」

サカキ「よけろルギア」

レッド「すごい風圧…はばたいただけで」

レッド「あ、ピカチュウ大丈夫か!」

サカキ「ハイドロポンプだ」

ルギア「海の神なめんな!」

ピカチュウ「ソノメニジダイヲミタカ!!」

レッド「しっかりしろピカチュウ!」

サカキ「ルギア、あとは好きにしろ」

レッド「どういうことだ」

サカキ「俺がわざわざやるまでもないということだ」

サカキ「レッド、この世界では…いやお前はどこであろうと3回目の負けは許されん」

レッド「俺はまだ1回しか負けてない」

サカキ「お前、こっちに来て最初にグリーンに負けただろ」

レッド「あれは勝負じゃ…なんでそんなこと知ってんの」

サカキ「お前が3回負けるとこの世界はリセットされ最初からやり直しになる」

レッド「なんで」

サカキ「そうなるとお前も困るだろ」

レッド「困る」

サカキ「実際そうなると俺も面倒だ」

レッド「じゃあ降参してくれよ」

サカキ「だめだ、ここで勝てないようではリーグに行っても同じ」

サカキ「だが、俺に勝てれば四天王にも勝てる」

レッド「……」

サカキ「まずはルギアを倒すことだ」

ルギア「くらえこの電気鼠がっ」

レッド「ピカチュウ!」

サカキ「はやくしないとルギアにやられるぞ」

レッド「どのみち倒さなきゃだめなんだ…」

レッド「ピカチュウ、ボルテッカーだ!」

ピカチュウ「ハンニンマエノワザデハ オレハタオセンゾ」

レッド「続けて雷!」

ルギア「貴様ごときが私を倒せるかぁぁ!」

ピカチュウ「ミゴトダ」ばたっ

レッド「いけラプラス、冷凍ビーム」

ラプラス「ナニカヒトツヲキワメルトイウコトハホカノスベテヲステルコト!」

ルギア「うおあぁぁぁ!」

レッド「効いてるのかどうかわからん」

レッド「でも効果抜群のはずだからそのまま攻撃だ!」

ラプラス「ソレガデキヌオマエハケッキョクハンパモノナノダ!」

ルギア「ぐあああああ!」(エアロブラスト)

ラプラス「サケハダメナンデ」

レッド「このままじゃラプラスまで…」

レッド「すまんラプラス、滅びの歌だ」

ラプラス「オレンジジュースクダサイ」

ルギア「私が幻であることを願う」ばたっ

サカキ「ほう、ルギアを倒したか、そうでなくてはな」

レッド「これであと一匹、最後はちゃんと指示すんのか?」

サカキ「いや、俺は見てるだけだ」

レッド「また…」

サカキ「というよりもその必要はないからな」

レッド「なに…」

サカキ「でろミュウツー」

ミュウツー「私は誰だ…」

レッド「記憶喪失ですか?」

サカキ「レッド、お前も次をだせ」

レッド「うん…いけっリザードン!」

サカキ「ミュウツー、あいつが相手だ」

ミュウツー「お前は誰だ…」

レッド「くるぞリザードン!気をつけろ!」

レッド「フレアドライブだ!」

ミュウツー「はああああ!」

リザードン「キニスンナヨ!クヨクヨスンナヨ!ダイジョウブ、ドウニカナルッテ!」

レッド「ドラゴンダイブ!」

リザードン「ドントウォーリー!ビーハッピー!」

レッド「ミュウツーはまるでダメージをうけてない」

レッド「リザードンがんばってくれ!」

レッド「オーバーヒートだ!」

リザードン「ホメコトバヨリモクゲンニカンシャ」

ミュウツー「なんだこれは?」

ミュウツー「何がしたいんだ…」

レッド「オーバーヒートもきいてないのか?」

ミュウツー「なんだこれは…」

リザードン「バンブー!」

レッド「なんだこれはとか言って攻撃してくんなよ」

ミュウツー「攻撃?」

リザードン「バンブー!」

レッド「疑問形でも攻撃してくんなよ」

レッド「リザードン、一回上に逃げるんだ」

ミュウツー「待ってくれ…」

レッド「まずい!ミュウツーがきたぞ!オーバーヒートだ!」

リザードン「モットアツクナレヨオオオオオオオオオオ!!!」

ミュウツー「はははっ」どかっ

リザードン「ボクコソガテニスノオウジサマ」ばたっ

レッド「リザードン!」

ミュウツー「ははは…あっはっはっは」

レッド「なんで笑ってんだよ…」

サカキ「これでお前もあと一匹になったな」

レッド「おい、どうなってんだあのミュウツーは」

サカキ「秘密だ」

レッド「ケチィ~」

レッド「といってもあのミュウツーはかなり強い…」

レッド「どうしたら…」

ミュウツー「私を生み出した人類への、逆襲だ」

レッド「うわっ、ちょっとサカキさん、俺に攻撃してきたよ!」

サカキ「はやく次を出さんからだろ」

レッド「じゃあカビゴン負けたらやばいじゃんか…」

レッド「カビゴン、噛み砕く!」

カビゴン「ダイサービスデゴランニイレマショウ!」

ミュウツー「ぐっ…」

レッド「やったダメージをうけた」

ミュウツー「私は私を生んだ全てを恨む…!」

レッド「もっと噛み砕け!」

カビゴン「ナニシロリョクガアリアマッテイルンダ」

ミュウツー「あぐっ…」

レッド「このミュウツー不思議な守りでもついてんのか?」

ミュウツー「強いのはこの私だ!」

カビゴン「ヨクソンナダイボラガフケマスネ」

レッド「カビゴン、しっかりしろ!」

レッド「カビゴン!立て!立つんだ!」

カビゴン「ボクニホコリヲツケタノハ、オヤイガイデハキミガハジメテダヨ」

ミュウツー「ふははは」

カビゴン「イマノハイタカッタ…イタカッタゾーーー!!!」

レッド「とにかく噛み砕くだ!」

カビゴン「オ…オレハウチュウイチナンダ…!」

ミュウツー「どうした…その程度か…」

レッド「あのミュウツー、どうやら体力は少ないようだ、かなり効いてる」

レッド「カビゴン、これで決めるぞ!噛み砕くだ!」

カビゴン「オレガマケルカーーーーッ!!!!!」

ミュウツー「本物はこの私だ!」

ミュウツー「生き残るのは私だけだ!」

カビゴン「オレニコロサレルベキナンダ…」ばたっ

レッド「カビゴン!」

サカキ「今回はここまでか…」

サカキ「レッド、リセットだ」

レッド「それは俺が負けたらじゃないのか」

ミュウツー「……」ばたっ

サカキ「バカな…どうしたことだミュウツーが倒れただと」

レッド「これはカビゴンとミュウツーの相打ち、だからあんたの言うリセットってのにはならないよな」

サカキ「……」

サカキ「いや、これは俺の負けだ、相打ちじゃない」

レッド「?」

サカキ「おそらく今のミュウツーは力を出し切って数日は目が覚めないだろう」

サカキ「お前がまた明日来てもミュウツーがいないから勝敗はわかっている」

サカキ「…バッジをうけとれ」

レッド「なんかようわからんが勝った…のかな?」

レッド「勝ったんだし何か教えてくださいよ」

サカキ「俺からお前に言えることは何もない」

レッド「なんでだよ~いいじゃんか~」

サカキ「お前はここでこんなことを話ている暇があるなら先に進め」

レッド「え~」

サカキ「ナツメ、お前はレッドをつれて早く行け」

ナツメ「え…」

レッド「ほんとあの人ケチだな」

ナツメ「でもレッドさんはバッジ全部そろえたんではやくリーグに行ったほうがいいんじゃないですか」

レッド「うーん…まあそうですね…」

レッド「じゃあ行きましょうか」

レッド「あっそうだリーグの前にチャンピオンロードがあるんだった」

ナツメ「それがどうしたんですか?」

レッド「秘伝技が必要なんです」

レッド「だからちょっとポケモンセンターによりますね」

レッド「うーん」

レッド「誰をあずけようか…」

ナツメ「でしたら私が持ちましょうか?」

レッド「いいんですか?」

ナツメ「はい、私今手持ち0ですし」

レッド「じゃあお願いします」

マサキ「ふう、久しぶりに出れたわ」

レッド「戻れ!」

ナツメ「レッドさん、今のは?」

レッド「ひでんです」

ナツメ「ひでん?…ああ、ニックネームですか」

ナツメ「でも今ビーダルがしゃべったような…」

レッド「え…そうだったかな?」

ナツメ「そうでしたよ」

レッド「……」

レッド「すごいじゃないかひでん!お前この世界でしゃべるポケモンは伝説以上だけだぞ」

レッド「お前伝説クラスのポケモンだったのか」

マサキ「ちゃうちゃう!そこの姉ちゃん助けてぇや」

ナツメ「あら本当このビーダル話してますわ」なでなで

マサキ「…これはこれでええな」

レッド「……」ぴくっ

レッド「じゃあ行きましょうか」

ナツメ「はい」

レッド「あっそうだ、ででこいリザードン!」

ナツメ「どうしたんですか?」

レッド「いいからいいから、ナツメさんも乗ってください」

ナツメ「?」

レッド「じゃあしっかりつかまってくださいね」

レッド「さあリザードン、チャンピオンロードまで一気に行くぞ!」

グリーン「レッドのやつようやくバッジを全部集めたか」

グリーン「もうそろそろ来るころだな」

グリーン「リーグ前に軽くレッドをひねってやるぜ」

グリーン「あいつ全然戦ってくれねえからな」

グリーン「レッドと戦うためならたとえ火の中水の中草の中森の中」

グリーン「土の中雲の中あのコの」ドンッ

ナツメ「今なにかひきませんでしたか?」

レッド「気のせいでしょう」

ナツメ「そうですね」

グリーン「すかー…との…なか…」がくっ

グリーン「……」

グリーン「きゃ~!」むくっ

グリーン「おのれレッド!絶対あいつより先にリーグについてやるぜ!」

チャンピオンロード

ナツメ「ひでんちゃん、怪力お願いね」

マサキ「は~い」

マサキ「おりゃあ!」

ナツメ「えらいえらい」

マサキ「いやぁこのぐらい朝飯前ですよ」

レッド「……」いらっ

マサキ「おっどないしたんやレッド、まさか嫉妬か?」

マサキ「ビーダル相手にヤキモチ、ハハッ」

レッド「うるせぇ!」

レッド「やっぱこの辺のトレーナーはけっこう強いな」

ナツメ「でもさすがですね、次々と倒していってますね」

マサキ「でもこいつ性格エグイで」

マサキ「こいつポケモンになったワイを無理やり」

レッド「おっとつまずいた」ドンッ

マサキ「いった何すんねん」

レッド「つまずいただけだよ」

マサキ「なんやと~」

ナツメ「レッドさんダメですよ、ひでんちゃんも怒らないで」

レッド「は~い」

マサキ「しゃあないな」

レッド(こいつ、いつかぶっとばす)

リーグ

レッド「やっとついた~」

ナツメ「いよいよですね」

マサキ「ふん、お前なんか負けたらええねん」

レッド「お前もう用ないからボックスに入ってろ」

マサキ「ああ、最後にねえちゃんナデナデしてーや」

レッド「ふざけんな!ナツメさん俺をなでなでして!」

マサキ「はぁ?なんでそうなんねん」

レッド「いいからお前はボックスにいけ!」

マサキ「ああ~…」

レッド「よしっ邪魔者排除」

ナツメ「?」

レッド「よしっ準備完了、いよいよ四天王戦だ」

レッド「あれ?ナツメさん、どこ?」

レッド「ナツメさ~ん」

ナツメ「あの…レッドさん…」

レッド「あ、ナツメさん、どこ行ってたんですか、探しましたよ」

ナツメ「すみません…」

レッド「いや、そんな謝らなくてもいいですよ」

ナツメ「その…私…さっきジムトレさんから電話がきて…急用だから戻ってきてくれって言われて…」

ナツメ「ごめんなさい…ジムトレさんあせってたみたいですし…」

レッド「そ…そうですか…」

ナツメ「その…チャンピオンになったら絶対に私のとこに来てくださいね…」

レッド「もちろんです!家より先にナツメさんのところへ行きます!」

ナツメ「ありがとうございます…私待ってますから…」

ジムトレ「ナツメちゃーん、むかえにきたよー」

ナツメ「レッドさん、がんばってくださいね」

レッド「ああ…ナツメさん…」がくっ

レッド「ううっ…ナツメさん…」しくしく

グリーン「っしゃあ!ついたぜ!」

グリーン「レッドはまだ来てない…」

レッド「しくしく…」

グリーン「くっ先にレッドがついてたか、だったら」

グリーン「おいレッド」

レッド「ううっ…」

グリーン「おい、何泣いてんだ」

グリーン「あっそうか、お前リーグに挑んでボロ負けしたんだな」

グリーン「はっはっは、じゃあ俺が代わりにチャンピオンになってきてやるよ」

グリーン「じゃあなバイビー」

レッド「ナツメさん…」(体育座り)

3時間後

レッド「だめだ…やっぱナツメさんがいないと力が入んない…」

レッド「……」

レッド「いや、俺は約束したんだ」

レッド「ナツメさんもきっと俺を待ってくれているにちがいない」

レッド「よし、行くぞ」

レッド「まてよ…」

レッド「ジムリーダーであんなポケモン使ってきたから四天王はどんなの使ってくるんだ…」

レッド「あまりいいのが思いつかないな…」

レッド「こんちはー俺レッドっていいまーす」

カンナ「あら…ポケモンリーグへようこそ」

レッド「胸がない…」ぼそっ

カンナ「今なんか言ったか?」

レッド「いえ、何も」

カンナ「まあいいわ、レッド君っていったわね、私はオール100使いのカンナ」

レッド「なかなか嫌なことだな」

カンナ「さあ私とあなたでポケモンリーグでしかできない戦いを楽しむとしましょう!」

レッド「なんか違うよな」

カンナ「さあいくのよミュウ!」

ミュウ「ぼくミュウ」

レッド「でたよ」

カンナ「さあさあ、あなたもはやく出しなさいな」

レッド「よし…いけリザードン」

レッド「リザードン、火炎放射だ」

リザードン「フトンタタキハ、ヤメラレナイ」

カンナ「ミュウ、サイコキネシスでお返しよ」

ミュウ「ぼくこんなことできるよ」

リザードン「ツライダロウ?」

レッド「やっぱりけっこう強いな…」

レッド「フレアドライブだ」

カンナ「ミュウ、バリアーよ」

ミュウ「きかないよ~だ」

レッド「だったら、エアスラッシュだ」

リザードン「ヌルマユナンカツカッテンジャネェヨオマエ!!」

カンナ「ミュウ、指をふるのよ」

ミュウ「しばらくお待ちください」

レッド「何が来るんだ…」

ミュウ「はねる~!」

レッド「……」

カンナ「こほん…さて、休憩終わり」

カンナ「もう一度、指をふる!」

レッド「なめてくれてんのか?」

ミュウ「しばらくお待ちください」

レッド「よく考えたら待つ必要ないじゃん、リザードン火炎放射だ」

リザードン「デキル!デキル!ゼッタイニデキルンダカラ」

ミュウ「だいばくは~つ!」

レッド「なっ…」

ドカーン

リザードン「ワガママデハナク、アルガママニ」ばたっ

レッド「まさか大爆発とは…」

カンナ「け…計算通りよ」

カンナ「お次はセレビィよ!」

レッド「じゃあカビゴンいけっ」

カンナ「セレビィ、限界まで悪巧みよ」

セレビィ「ふふふ、お前の家の表札にシチューぶっかけてやろうか」

レッド「カビゴン、こっちは腹太鼓だ」

カビゴン「ワタシノセントウリョクハ530000デス」

レッド「ギガインパクトだ」

カビゴン「ナニシロチカラガアリアマッテイルンダ」

カンナ「リーフストーム!」

セレビィ「ふぁいや~」

レッド「ギガインパクトギガインパクト」

カビゴン「コノホシヲケス!」

セレビィ「やる…ねぇ…」ばたっ

カンナ「いきなさいジラーチ!」

ジラーチ「ふわあ…ねむい」

カンナ「いっけえ破滅の願いよ」

ジラーチ「ぐーぐー」

カンナ「あれ?ジラーチ…ジラーチちゃん?」

レッド「それはジラーチが戦闘放棄でカビゴンの勝ちだな」

カンナ「い、いやこれはただの眠り状態じゃないの」

レッド「じゃあ眠気覚ましつかってよ」

カンナ「いいわよ」

カンナ「ほーらジラーチおきてちょうだい」

ジラーチ「ぐーぐー」

レッド「ほら」

カンナ「ちょ…ちょうどいいハンデね」

カンナ「四天王はそれぐらい余裕があるのよ!」

カンナ「いきなさい!シェイミ!」

カンナ「シードフレア!」

シェイミ「おまえうまそう」

レッド「ヘビーボンバーだ」

カビゴン「ダイサービスデゴランニイレマショウ!」

シェイミ「やめろおもい、おまえくうぞ」

レッド「もう一発だ」

カンナ「シェイミ、リーフストームよ」

カビゴン「マッタクヒトヲイライラサセルノガウマイヤツラダ」

シェイミ「おまえいつかくう」ばたっ

カンナ「まだまだ!いくのよマナフィ!」

カンナ「ハートスワップよ」

マナフィ「はーとすわっぷー?」

レッド「カビゴンの攻撃が…」

マナフィ「へへへ、なんかでたー」

カンナ「滝登り!」

マナフィ「うーんと、こうして、おりゃ」

カビゴン「ゼッタイニユルサンゾ」ばたっ

レッド「いけピカチュウ」

カンナ「あらあんたマスターボールでピカチュウつかまえたの」

レッド「いや、やったのは俺じゃない」

レッド「それよりバトルだ」

レッド「いくら攻撃がMAXとはいえ攻撃されなきゃ問題ない」

レッド「ピカチュウ、10万ボルトだ」

ピカチュウ「ミズカラノゾンデエランダミチ タメライモナイ! 」

カンナ「かわして滝登り」

マナフィ「なんかひかった」

レッド「体のまわりに電気をまとってガードだ」

ピカチュウ「ゲキリュウヲセイスルハセイスイ」

マナフィ「なんかびりびりするよー」

レッド「いけっボルテッカー」

ピカチュウ「イマノオマエニハ ノコリ1%ノショウキモナイ! 」

マナフィ「ほげー」ばたっ

カンナ「うっ…あと一匹」

カンナ「いやいや私はまだ負けてないのよ」

カンナ「ビクティニ!たのんだわよ!」

レッド「10万ボルトだ」

カンナ「蒼い炎よ!」

ビクティニ「ふはは、小物が」

ピカチュウ「テンヲミヨ ミエルハズダ アノシチョウセイガ!! 」

レッド「小っさいやつに小物とか言われてやり返さねえわけにはいかねえだろ」

レッド「ボルテッカーだ」

カンナ「こっちはVジェネレート!」

ビクティニ「どっかーん」

ピカチュウ「ワタシノシヲオマエノカテトスルガヨイ」ばたっ

レッド「いけっカメックス、ピカチュウのかたきをとるんだ」

レッド「カメックス、ハイドロポンプだ」

カンナ「雷撃よ」

ビクティニ「感電しろーい」

カメックス「マズイナ」

カンナ「パワーアップ!」

ビクティニ「ひゃははは」

カメックス「ドクニモクスリニモナリソウニネェ」ばたっ

カンナ「どう?これが四天王の力よ」

レッド「くそ、ビクティニが思ったより強い…」

レッド「フシギバナ、ヘドロ爆弾」

カンナ「じゃあ蒼い炎よ」

ビクティニ「草なんて燃やしてやるよ」

レッド「ソーラービーム」

カンナ「ソーラービームなんて効くわけないじゃない」

レッド「連射だ」

カンナ「えっ」

フシギバナ「喰らえ48ノサツジンワザ」

ビクティニ「ちょっ、おま…それはせこいぞ」ばたっ

カンナ「…なんてことなの!」

カンナ「少しはできるみたいね!分かった…!次の部屋に進むといいわ!」

カンナ「ポケモンリーグ真のパワーはまだまだ…!こんなものじゃないわよ!」

レッド「ううっ…ナツメさんがいないと歩くだけでもつらい…」

レッド「今にも倒れそうだ」

シバ「よく来たわね、私はバトルガールのシバ、超克の時空使いだ」

レッド「嘘だろ…性別違うし」

レッド「それに超克の時空使いってなんだよ」

シバ「さあて、ウー!ハーッ!」

レッド「話聞いて」

シバ「いくのよっディアルガ!」

レッド「…じゃあカメックス」

シバ「ディアルガ、時の咆哮!」

レッド「いきなりきた…」

レッド「だったらこっちは気合玉だ」

カメックス「ケットウニヘンコウハネエ!」

ディアルガ「なんでこっちはあたってないねん」

レッド「連続気合玉だ」

カメックス「グズグズスンナ」

ディアルガ「いたっ…いたいいたい、やめろおい」ばたっ

シバ「次はパルキアだ!」

シバ「亜空切断!」

パルキア「ぱるぱるぅ」

カメックス「モットタノシマセテミロ」

レッド「もう一回連続気合玉」

シバ「亜空切断!」

パルキア「ぱるぱるぅ」

レッド「気合玉が消えた」

シバ「波導弾!」

パルキア「ぱるぱるぅぅぅ」

カメックス「ドウシタ、ソレデシマイカ」ばたっ

レッド「なあパルキアの簡単な倒し方知ってるか?」

シバ「なに?」

レッド「パルキアのバカヤロー」

パルキア「バカって言われた…」ばたっ

シバ「どうしたの!パルキア!」

レッド「パルキア戦闘不能だ」

シバ「えっどういうことだこれは…」

レッド「さあ早く次を出すんだ」

シバ「どういうことだこれは…」ぶつぶつ

シバ「だが次からはこんなことはありえないぞ!」

シバ「いくのよダークライ!」

レッド「ダークライか…次はラプラスだ」

シバ「ダーク」

レッド「うたうんだ」

ラプラス「ワザヲコエタジュンスイナツヨサソレガパワーダ!!」

ダークライ「……」zzz

シバ「お前が寝てどうするんだ!」

レッド「冷凍ビームだ」

ラプラス「フルパワー!」

ダークライ「……」zzz

シバ「はやく起きてくれー」

レッド「ハイドロポンプ」

ラプラス「ジャマダ…」

ダークライ「……」zzz ばたっ

シバ「ダ~クライ~!」

レッド「眠ったまま倒してやったぜ、どうだ」

シバ「どうって何が?」

レッド「なんかこう、悔しがれよ」

シバ「いけっギラティナ!」

レッド「話聞けや」

シバ「ギラティナ、シャドーダイブ!」

ギラティナ「お前を…」

レッド「消えた…」

ギラティナ「薬局にあるユンケルのあのちょっと古いタモリのパネルの人形にしてやろうかァ!」

ラプラス「ヤルネェ…」

レッド「ラプラス、冷凍ビームで反撃だ」

シバ「もう一度シャドーダイブ」

ギラティナ「お前を…」

レッド「これじゃあ攻撃できない…」

レッド「姿を出して堂々と戦ったらどうだ」

シバ「なにっ、堂々と戦ってるじゃないか」

レッド「そうやってこそこそと隠れて攻撃してきてるじゃないか」

シバ「む…そこまでいうならでてこいギラティナ」

レッド「バカだ…」

レッド「ラプラス、冷凍ビームだ」

ラプラス「80%ノオレヲミセテヤロウ」

ギラティナ「やめろ凍るだろ」

レッド「凍ってんだよ」

シバ「いきなりとは卑怯だぞ!」

レッド「俺は早くチャンピオンになってナツメさんに会いにいかなきゃだめなんだ…」

レッド「そのためならなんだってする」

レッド「ラプラス、もっと冷凍ビームだ」

ラプラス「キョウハデカイヤツノヤクビダネ」

ギラティナ「なんてやつだ」ばたっ

シバ「おのれ卑怯な…」

シバ「本当に卑怯なやつだお前は、卑怯だな」

レッド「卑怯、卑怯言い過ぎだろ…」

シバ「だったら正々堂々勝負しろ」

レッド「やってるじゃんか」

シバ「開き直るな」

レッド「開き直るって何、ぼくわかんない」

シバ「おのれ…いけっヒードラン、マグマストーム!」

ラプラス「セワバカリカケチマッタナ…」ばたっ

レッド「ああっ、そっちだっていきなり、卑怯だ」

シバ「バトル中断なんて言ってないからなー」

レッド「こんな卑怯とかおのれとかばっか言ってるやつに負けるわけにはいかねえ」

レッド「カビゴンいけっ、地震だ」

カビゴン「ゼッタイニユルサンゾ」

レッド「もっとだ、もっとゆらせ」

カビゴン「ムシケラドモ!」

シバ「いけいけマグマストームだ」

ヒードラン「うー!はーっ!」

レッド「そんなことしてもカビゴンに勝てねえぞ、地震だ」

カビゴン「ジワジワトナブリゴロシニシテクレル!」

ヒードラン「モエル―ワ」ばたっ

シバ「まさか今日だけで2回もここまでやられるとは…」

レッド「今日?他に誰かいたのか?おのれ卑怯」

シバ「誰がおのれ卑怯だ」

シバ「おのれ…」

レッド「ほら言った」

シバ「許さんぞ!右足と左肩に風穴をあけてやる!」

レッド「そこまで怒るか?」

シバ「ゆけいアルセウス!」

シバ「裁きの礫だ!」

アルセウス「カビゴン共よ、裁きを受けるがよい!ダアアァァァーー!!」

カビゴン「イマノハイタカッタ…」ばたっ

レッド「共ってこいつにとったら俺も標的なの?」

レッド「困ったな…アルセウスか…」

アルセウス「ダアアァァァーー!」

レッド「うわわっ」

レッド「おい、トレーナーに攻撃してくるってどういうことだ」

シバ「あっいけねー、よそ見してたー」

レッド「このやろ…」

アルセウス「ダアアァァァーー!」

シバ「うわっこっちじゃない!」

アルセウス「人間共よ覚悟しろ!!」

レッド「おい、なんとかしろっ」

シバ「なんとかできるならやってるんだよ!」

アルセウス「ドアアアァァァ!」

レッド「こうなったらぶっ倒してやる…」

レッド「…いや、待てよ」

レッド「こうなってるってことはこいつは戦闘放棄だな…」

レッド「よし、次いこ」

シバ「おい、どこ行くんだ、止めてくれー!」

レッド「次行くんで」

レッド「ここのドアはこうして…」ガチャ

レッド「そんじゃおつかれさんしたー」

レッド「はぁ…はぁ…やっぱナツメさんがいないと…」

キクコ「ようここまで来れたの、わしは四天王のキクコ」

レッド「今度はこっちがじじい…」

キクコ「あんたオーキドのじじいに可愛がられとる子じゃな」

キクコ「ジジイ昔は強くていいおとこじゃった」

レッド「じじいがジジイはとか言うんじゃねえよ」

キクコ「レッズ!」

レッド「いえレッドです」

キクコ「あんたに本当の戦いってもんを見せてやる」

キクコ「いくんじゃ!コバルオン!」

レッド「だったら、こっちはリザードンだ」

レッド「リザードン、大文字だ」

キクコ「そんなもん効くか!聖なる剣じゃ!」

リザードン「ヌルマユナンカツカッテンジャネェヨオマエ!!」

コバルオン「じじい!突っ込んでいったらダメージうけるだろ!」

キクコ「なんでじゃ!鋼に炎が効くはずが…」

レッド「この人ボケてきてんのか?」

コバルオン「だめだこいつ…はやくなんとかしないと…」

キクコ「えっと…リザードンに効果抜群の技は…」

レッド「リザードン、大文字」

キクコ「そうじゃ、大文字じゃ!」

コバルオン「それは相手が言ってんだよ」

リザードン「アキラメンナヨ、オマエ!! 」

コバルオン「いやーー!」ばたっ

キクコ「なかなかやるね」

レッド「あんたアホだろ」

キクコ「いけっコバルオン!」

テラキオン「テラキオンだよ!」

レッド「あんたさっきまで何使ってたんだよ」

キクコ「サニーゴ」

レッド「じじい…」

キクコ「テラキオン、ストーンエッジじゃ」

テラキオン「よしきた」

レッド「まともな技使ってきやがった」

レッド「リザードンかわせ」

キクコ「テラキオン、地震!」

テラキオン「ストーンエッジ!」

リザードン「イイワケシテルンジャナイデスカ? 」

レッド「今トレーナーの指示無視したよね」

テラキオン「してない」

キクコ「畳みかけるぞ、もう一度地震!」

テラキオン「ストーン」

レッド「はい、これ完全に無視してるね」

テラキオン「してない」

レッド「じゃああのじいさんなんて言ってた?」

キクコ「誰がじいさんじゃ!にいさんと呼べ!」

レッド「…あのじじいなんて言ってた?」

テラキオン「ストーンエッジ」

レッド「本当か?正義の心が痛まないか?」

テラキオン「…痛む」

レッド「正直になんて言った?」

テラキオン「…地震」

レッド「スキあり、リザードン、エアスラッシュだ」

リザードン「イキイキスルゾ!!」

テラキオン「この悪党め…」ばたっ

キクコ「なんと!いつの間にかテラキオンが倒れとる!」

レッド「お前には何が見えていたんだよ」

レッド「この人よく四天王できてるな」

キクコ「リザードン一匹でよくここまでやれたのぉ」

キクコ「じゃがそれもここまで、いけいっビリジオン!」

キクコ「相性的にもそのリザードンじゃ手も足もでまい!」

レッド「じじい…ビリジオンに何が効果抜群かわかってる?」

キクコ「電気のみじゃ」

レッド「エアスラーーーッシュ」

リザードン「モットアツクナレヨ」

ビリジオン「もうだめだ、このじじい」

キクコ「なんと、いまひとつの技で倒されるとは」

レッド「完全にボケてるな」

キクコ「さぁ次はケルディオじゃ!」

キクコ「リザードンに有効な技は…気合玉だ!」

レッド「なんかあんたのポケモンがかわいそうだ…」

レッド「リザードン、エアスラッシュ」

リザードン「ミスヲスルコトハワルイコトジャナイ」

ケルディオ「まだなにもしてないのにー」ドーン

キクコ「うぎゃっ」バタッ

キクコ「いてて…」

レッド「じじい大丈夫か?」

キクコ「誰がじじいだ!年上に対する口の利き方も知らんのか!」

レッド「さっきまで怒んなかったのに」

キクコ「ん…いつの間にか残り2体になっとる」

レッド「本格的にボケてきたということか」

キクコ「ふむ…相手はリザードン、ならばブラックキュレムじゃ!」

レッド「ブラックキュレムってことは最後はホワイトか…チート?」

キクコ「さすがじゃな、その通りじゃ」

レッド「えーすげー、2匹がそろったとこ見てみたいなー」

キクコ「ほう、いいじゃろう見るがいい!ホワイトキュレム!」

レッド「あっ、2匹出してる」

レッド「これは2対1になって反則だから俺の勝ちだー」

キクコ「えっ」

レッド「やった勝った勝った、じゃあ次行くから、ばーい」

レッド「それにしても四天王ってアホばっかだな」

ワタル「よく来たね、それとも今からシッポまいて帰るかい」

レッド「省略しすぎだろ」

ワタル「つい…」

ワタル「俺は裂空使いのワタル、知ってるだろう」

レッド「しらない」

ワタル「…知ってるだろう、裂空は…生き物だ!」

レッド「知らねえよバカ」

ワタル「それとも今からシッポまいて帰るかい!レッド!」

レッド「それ言いたいだけだろ」

ワタル「さあいけっデオキシス!」

レッド「あーはいはい…」

レッド「そんじゃ、カビゴンたのむ」

ワタル「フォルムチェンジアタック!気合玉!」

レッド「カビゴンかわせ」

レッド「いきなり姿を変えやがった」

ワタル「もう一発!」

デオキシス「うねうね」

レッド「耐えろカビゴン」

レッド「ギガインパクトで反撃だ」

カビゴン「マッタクヒトヲイライラサセルノガウマイヤツラダ」

ワタル「フォルムチェンジディフェンス!」

デオキシス「私はいつでも姿を変えることができるのだ」

レッド「ギガインパクトギガインパクト」

カビゴン「キエエェ」

デオキシス「効かん効かん」

レッド「いくら防御が高いからって、おかしいだろ」

ワタル「今からシッポまいて帰るかい」

レッド「それ次言ったら直接攻撃するからな」

レッド「カビゴン、絶対弱点があるはずだ、とにかく全体的に攻めるんだ」

カビゴン「ヒャッヒャッ!」

デオキシス「無駄無駄」

ワタル「フォルムチェンジ、サイコブースト!」

デオキシス「アタック」

カビゴン「ムシケラドモ」ばたっ

レッド「まるでダメージ受けてないな、どうなってんだ」

ワタル「今から」

レッド「ピカチュウ、あのトレーナーに10万ボルト」

デオキシス「ディフェンス」

レッド「ガードされたうえに効いてない」

ワタル「シッポまいて帰るかい」

レッド「腹立つ~」

ワタル「フォルムチェンジ、サイコブースト!」

レッド「そうだ、アタックの間に変身する前に攻撃すればいいんだ」

レッド「ピカチュウ、電光石火」

ピカチュウ「ホクト」

デオキシス「紙耐久…」ばたっ

ワタル「いけっデオキシス(アタック)」

レッド「またデオキシス…つーかどうせまた変身するんだろ」

レッド「その前に電光石火」

ピカチュウ「ウジョウケン!」

デオキシス「ペラペラの耐久力…」ばたっ

ワタル「速いなー」

ワタル「まだまだ!デオキシス(スピード)!」

レッド「いい加減にしてほしいな」

レッド「ピカチュウ、電光石火だ」

ワタル「かわしてシャドーボール」

デオキシス「のろまめ」

レッド「ピカチュウの電光石火よりはるかに速い…」

ワタル「サイコブースト!」

デオキシス「ひゃっほー」

レッド「電光石火でかわせ」

デオキシス「遅い遅い」

ピカチュウ「コレイジョウ アタラシイワザヲシカケルノハ フカノウ」

レッド「ピカチュウ、一回もどれ」

ワタル「逃がすか!デオキシス神速だ」

デオキシス「追い打ち」

ピカチュウ「ワタシノシモソノヒトツノシレン」ばたっ

レッド「はええ…」

レッド「ってピカチュウがいないと速い技が使えねえ」

レッド「でもあのデオキシスよりは結局速く動けないからいいかな…」

レッド「よし、いけカメックス」

ワタル「フォルムチェンジ、電磁砲!」

デオキシス「アタック」

レッド「カメックス、ハイドロポンプ」

カメックス「テンカノハケンヲネラッテミルノガオトコッテモンダロ」

ワタル「フォルムチェンジ、ディフェンス」

デオキシス「効かん効かん」

レッド「電光石火ぐらいの速さじゃないとあの変身の前に攻撃できないか…」

ワタル「レッド君」

レッド「シッポとか言うなよ」

ワタル「いや言わない…いいことを教えてやろう」

ワタル「ディフェンスフォルムのデオキシスは細胞を変化させて攻撃を吸収するのだよ」

ワタル「つまりデオキシスの速さを超えれないと変身前に攻撃できず、君は俺に勝てない!」

レッド「じゃあ吸収できないほどの攻撃をすればいいんだ」

レッド「あの時のピカチュウじゃ耐えきれなかったけど、今のカメックスならできるはずだ」

レッド「カメックス、いつもの3倍の力をためるんだ」

レッド「いけっハイドロカノン」

カメックス「ムゲンジンノゼンハッカノウリョクヲ カイホウ!!」

ワタル「フォルムチェンジ、神速でよけろ!」

デオキシス「スピード」

レッド「よけられた…」

ワタル「たしかにすごい威力だが当たらなければ問題ない」

レッド「でもよけたってことはあれぐらいなら倒せるってことだな」

ワタル「そうはさせない、デオキシス、フォルムチェンジ、サイコブースト!」

デオキシス「アタック」

レッド「カメックスよけろ」

ワタル「無理だ、カメックスは今の反動でしばらく動けん!」

ワタル「シャドーボール!馬鹿力!」

デオキシス「ほれほれ」

カメックス「オワリニハシネエサ」ばたっ

レッド「さっきのカメックスと同じぐらいの威力でよけられないような技を使えるやつ…」

レッド「困った…」

レッド「そうだ、リザードンいけっ」

ワタル「何をする気か知らないけど無駄だよ、レッド君」

ワタル「フォルムチェンジ」

デオキシス「ディフェンス」

レッド「よし、リザードンデオキシスを後ろから捕まえろ」

リザードン「アハァ~ン」

レッド「いつもの3倍の力をためるんだ」

ワタル「フォルムチェンジして逃げるんだ」

レッド「逃がすか、ブラストバーンだ」

リザードン「イキイキスルゾ!!」

デオキシス「スピー…ド…」ばたっ

ワタル「いけっデオキシス(ディフェンス)!」

レッド「いい加減にしろよ」

ワタル「そのリザードンも満足に動けないだろ」

ワタル「フォルムチェンジ、サイコブースト!」

デオキシス「アタック」

レッド「リザードン、かわして火炎放射」

リザードン「ナニヨリモタイセツナノハ、アナタジシンガドウシタイカダ」

デオキシス「ザ・紙!」

ワタル「バカな!なぜ動ける!」

リザードン「ハンセイハシロ!」ばたっ

レッド「ごめんなリザードン、かなり無理させたな…」

ワタル「まさか俺のデオキシス軍団が全滅するとは…」

レッド「これで俺の勝ちだな」

ワタル「いやまだだよ」

ワタル「俺は裂空使い!いけっレックウザ!」

レッド「めんどくせ…」ボソッ

レッド「いけっラプラス」

レッド「ラプラス、冷凍ビーム」

ワタル「レックウザ、破壊光線!」

レックウザ「人にむけて破壊光線」

レッド「めっちゃ凶暴…」

レッド「でもレックウザはレックウザ、氷には弱いはずだ」

レッド「ラプラス、とにかく冷凍ビー…」

ドーン

アルセウス「ダアアァァァーー!」

レッド「アルセウス?」

ワタル「どういうことだいきなり」

ワタル「レックウザ、破壊光線だ!」

アルセウス「きさま、人間共の味方をするというのか!」

アルセウス「それならば容赦はせんぞ!」

ワタル「負けるなレックウザ!」

レッド「よくわからんがこれたぶんシバんとこのアルセウスだな、ここまできたんだ…」

レッド「そうだ、次いこ」

レッド「そういやまともに四天王と戦ってないな…」

レッド「ま、いいや」

レッド「…ナツメさん、待っててください、あと少しです」

レッド「ここがチャンピオンの部屋か」

レッド「なんだ?真っ暗だ…」

グリーン「何だかんだと聞かれたら」

グリーン「答えてあげるが世の情け」

グリーン「世界の破壊を防ぐため」

グリーン「世界の平和を守るため」

グリーン「愛と真実の緑を貫く」

グリーン「ラブリーチャーミーなトレーナー」

グリーン「グリーン」

グリーン「ポケモンリーグの頂点にいるこの俺様は」

グリーン「世界で一番強いってことなんだよ!」

メタグロス「ニャーンテニャ」

レッド「……」

グリーン「よぉー、レッドも来たのかよ、はッはッうれしいぜ」

レッド「俺はうれしくないぜ」

グリーン「それにしてもよくお前がここまで来たな、俺でも四天王は苦戦したってのに」

レッド「まともに戦ってないからな…」

グリーン「ライバルのお前が弱いと張り合いがないからな」

レッド「はっきり言って、ここで無駄話するわけにはいかないんだ…」

レッド「はやくやるぞ…」

グリーン「ふっ…世界一の俺様に勝負を挑むとはな」

グリーン「後悔させてやるよ!」

グリーン「いけメタグロス!」

レッド「リザードン…」

グリーン「雷パンチだ!」

レッド「オーバーヒート」

リザードン「ホンキニナレバジブンガカワル!」

レッド「もう一発」

リザードン「ホンキニナレバスベテガカワル!!」

メタグロス「ヤナカンジ~」ばたっ

グリーン「はぁ?ふざけんなよ!なんで威力が落ちてねぇんだよ!」

レッド「俺のリザードンのステータスは上がることはあっても下がることはねえんだよ」

グリーン「そんなのチートの一種じゃねえかよ!」

レッド「この世界ではチートは本来は使えない技をつかうなどのことなんだよ」

レッド「だからこれは努力の結果だ」

グリーン「なっるほど…俺に勝つために少しは努力したってか…」

レッド「そういうわけではない」

グリーン「だったら次はヒヒダルマだ!」

グリーン「くらえぇ!ストーンエッジ!」

ヒヒダルマ「イワオトシ」

レッド「かわすんだ」

グリーン「今だ!フレアドライブ!」

ヒヒダルマ「ホノオノパンチ」

リザードン「アハァ~ン」

レッド「いまひとつだってのに、かなりの威力だな…」

グリーン「とどめのストーンエッジ!」

ヒヒダルマ「イワオトシ」

レッド「いつまでも何もしないわけないだろ」

レッド「リザードン、エアスラッシュ」

リザードン「ガンバッテイキマショウ!!!」

グリーン「リザードン、そろそろ退場だぜ!今度こそとどめのストーンエッジ!」

ヒヒダルマ「スーパーイワオトシ」

リザードン「ナンニモミエナイ」ばたっ

レッド「いけっカメックス」

グリーン「ヒヒダルマ、アーム」

レッド「ハイドロカノン」

カメックス「ツイノヒケン カグツチ!!!」

ヒヒダルマ「ウニャー」ばたっ

グリーン「なんですとぉ!」

レッド「お前と遊んでる暇はないんだよ」

レッド「はっきり言ってジムリーダーや四天王よりも楽だからな、すぐ終わらしてやるよ」

グリーン「言ってくれんじゃねえか、いけっカイリュー!レッドのポケモンを蹴散らすんだ!」

レッド「カメックス、吹雪」

グリーン「チャンピオンなめてんじゃねえぞ!神速!それから雷パンチ!」

レッド「カメックス、そのパンチをつかまえて、そのまま一本背負投」

カメックス「オドロイテクレタヨウダナ」

グリーン「なんの!やり返せカイリュー!ジャイアントスロー!」

カイリュー「ヒッサツ!」

レッド「こっちは肩車」

グリーン「正拳突き!」

レッド「デデーン、カイリュータイキック」

グリーン「なめんな!うっちゃりだ!」

レッド「吹雪」

カメックス「ツバモトカラキッサキニイタル」

カイリュー「トツゼンノフブキ」ばたっ

グリーン「あーせこいぞ!」

レッド「ばーか」

グリーン「この俺様がレッドに負けてる?」

グリーン「そんなはずはねえ!いけっユキノオー!」

グリーン「ウッドハンマー!」

レッド「よけろカメックス」

グリーン「あてろ!」

ユキノオー「アタルンダナコレガ」

カメックス「ヒトコトデイウナラシゼンノセツリダ」ばたっ

グリーン「どうだ!」

レッド「まだ俺の方が有利だ、いけっカビゴン」

グリーン「ユキノオー!気合玉!」

ユキノオー「コレモアタルンダナ」

レッド「まけんな、5連続ギガインパクト」

カビゴン「カクゴハヨロシイデスネ」

ユキノオー「ヤラレルンダナコレガ」ばたっ

グリーン「てめえ!そんなの努力の結果とかいわせねえぞ!」

レッド「元気があれば何でもできるんだよ」

グリーン「ぐぐっ…あと2匹…」

レッド「はやく出せ、時間がない」

グリーン「だがいくらお前の偶然が続いてるからってこいつには勝てないぜ」

グリーン「いけぇ!バンギラス!」

グリーン「ふっふっふ、あんときお前がメタングしか育てないの?とか言ったから一番育ててやったぜ」

グリーン「お前はこいつに負けるんだよ!}

レッド「まったくセンスのないギャグだな」

グリーン「いつまでそんなこと言ってられっかな」

グリーン「いけっストーンエッジ!」

レッド「こっちは地震だ」

グリーン「まだまだ!噛み砕け!」

バンギラス「ウマイ」

カビゴン「ハジメテデスヨ…ココマデワタシヲコケニシタオバカサンタチハ…」ばたっ

グリーン「さてさて、次のバンギラスの犠牲者はどいつかな?」

レッド「バンギラスの活躍はさっきで終わりだ」

レッド「いけっラプラス」

レッド「ラプラス、ハイドロポンプ」

グリーン「バンギラス、ストーンエッジ!」

バンギラス「クラエ ガンセキ」

レッド「たしかに他のよりもこのバンギラスは強いみたいだな…」

グリーン「それは違うぜ、俺のポケモンはかなり強いが、このバンギラスはかなり恐ろしく強いのだ!」

レッド「ふーん」

グリーン「バンギラス、噛み砕け!」

バンギラス「カタイ」

ラプラス「ヤルネェ……」ばたっ

レッド「フシギバナいけっ」

グリーン「そいつが第三の犠牲者か」

レッド「ばーか、たまたま連勝したからって調子にのるなよ」

グリーン「俺様はチャンピオンだぜ、そりゃ調子にものるぜ」

レッド「数分後には俺がチャンピオンだ」

レッド「フシギバナ、連続ソーラービーム」

フシギバナ「7000マンパワーマッスルスパーク!!」

グリーン「あんなの何度もくらったらさすがにヤバいじゃねえか、とはいえあの速さはよけれない」

グリーン「だったら攻撃あるのみ」

グリーン「お前にできて俺にできないことはねえ!連続破壊光線!!」

バンギラス「チョットキツイナ」

フシギバナ「ヘノツッパリハイランデスヨ」ばたっ

レッド「なんだと」

グリーン「はっはっは、3体目だな」

バンギラス「ヤッパムリカ」ばたっ

グリーン「なにー!」

グリーン「まさかバンギラスが…」

レッド「俺のフシギバナが相打ちになるなんて」

グリーン「これで互いに1匹ずつか」

グリーン「ふっ…おもしろい、いくぞレッド!」

レッド「ああ」

赤緑「いけっピカチュウ」

レッド「……」

グリーン「……」

レッド「な…」

グリーン「なんでお前がピカチュウ使ってんだよ!」

レッド「それはこっちが言いてえよ」

レッド「お前にピカチュウは似合わねえよ」

グリーン「何言ってんだ、これ以上に完璧なコンビはいねえだろ」

レッド「じゃあそこまで言うならお前のピカチュウを一撃で倒してやるよ」

グリーン「その言葉そっくりリボンでもつけて返してやるぜ」

レッド「いらない」

グリーン「やっぱお前は徹底的に倒さねえとな」

グリーン「緑ピカチュウ、ボルテッカー用意!」

レッド「赤ピカチュウ、こっちもボルテッカー準備」

レッド「もっとだ、もっと電気をためるんだ」

グリーン「お前もだ、もっとためろ!」

レッド「よし」

グリーン「今だ」

赤緑「いけっボルテッカー!」

ピカチュウ「ド-ッチダ?」ばたっ

レッド「……」

グリーン「……」

レッド「よし…」

グリーン「ばかな」

グリーン「ほんとに終わったのか!全力をかけたのにまけた!」

グリーン「せっかくポケモンリーグの頂点にたったのによう!もう……!俺様の天下は終わりかよ!」

グリーン「そりゃないぜ」

レッド「ナツメさん、ついに俺はやりました、今からマッハであなたのもとへ行きますから…」

サカキ「レッド、ポケモンリーグ制覇おめでとう」

レッド「サカキさん…なんでここに」

サカキ「そんなことはいい、さあ俺について来い」

レッド「俺は今からナツメさんのとこに行かなきゃだめなんだ」

サカキ「…こっちが出口だ、ついて来い」

グリーン「そっちは殿堂入りの」

サカキ「へっくしゅ」

レッド「はやくナツメさんに会いたいな」

レッド「ここは…」

サカキ「殿堂入りしたトレーナーを記録する部屋」

レッド「ええっ、はやく帰りたいのに」

グリーン「殿堂入りの部屋ってさっき言ったじゃねえか」

サカキ「なんだお前もついてきたのか」

レッド「ねえ、何かよくわかんないけど早くしてくださいよ」

レッド「俺早く帰りたいの」

サカキ「そうだな…帰るとするか」

サカキ「でてこいユクシー」

サカキ「ユクシー、レッドの記憶をもどすんだ」

ユクシー「ほいな」

レッド「うわっ…」

レッド「う…」

グリーン「おいレッドどうしたんだ」

レッド「…どこだここ?」

レッド「グリーン?それにサカキ…何でいるんだ?」

レッド「えっ…なんか俺小さくないか?それにグリーンも」

グリーン「疑問ばっかだな」

グリーン「何言ってんだレッド」

レッド「うぐっ…」

グリーン「おい、しっかりしろ」

レッド「ナツメ…ナツメどこにいるの…」

グリーン「?」

サカキ「さて、レッドもそろそろ限界だな、はやく帰るぞ」

サカキ「その前にレッド、お前は元に戻っても3回目の負けは許されん」

レッド「?」

サカキ「ディアルガ、パルキア、俺たちを元の世界へ」

レッド「えっ…ちょっとどうなってんだ、おい」

元の世界・シロナの家

シロナ「ゲンゾーさんもナツメを私に預けていくなんて」

シロナ「それにレッド君はいないし…」

ヒカリ「シロナさーん、掃除機壊れたー」

カトレア「シロナー、紅茶おかわり」

シロナ「あー、もう、カミツレは掃除機修理して、フウロはカトレアに紅茶いれてあげて」

カミツレ「それはいいけど…」

フウロ「シロナさんみたいな女性が昼間からソファーでゴロゴロして鼻ほじってるのはどうかと思いますよ」

シロナ「これは鼻をかいてるだけよ」

……

コトネ「ここがシロナさんの家…間違いなくナツメさんはここにいる」こそこそ

ドーン

コトネ「えっ…なになに!?」

カトレア「ちょっとーなんなのー」

ヒカリ「びっくりした…あっ今ので冷蔵庫壊しちゃった」

カミツレ「またシロナがおならでもしたの?」

フウロ「カミツレちゃんもシロナさんも下品だよ」

シロナ「そんなわけないでしょ!」

カミツレ「じゃあ誰のおなら?」

フウロ「カミツレちゃん…」

シロナ「ああっこれは…」

カトレア「どうしたの?」

シロナ「みんな見て、レッド君がいる」

ヒカリ「ええっ」

……

コトネ「これはレッドさんの気配!忍びこんでレッドさんもナツメさんもゲットするしかない!」

カトレア「……」

カトレア「シロナ…」ごにょごにょ

シロナ「ふーん」

シロナ「そうだみんな、レッド君もどういうわけかいることだし、起きちゃう前にお風呂でも入りましょ」

ヒカリ「どういうことですか?」

カミツレ「意味わかんない」

シロナ「いいからいいから、みんないくわよ」

コトネ「……」

コトネ「ふふふ、侵入成功、やっぱりシンオウに残ってて正解だったわ」

コトネ「レッドさんとナツメさんは私のもの…」

シロナ「はい、そこまでよ」

コトネ「シ、シロナさん!?」

シロナ「私の家で何してるの?」

コトネ「シロナさんこそ、レッドさんとナツメさんをどうする気ですか」

シロナ「私はただ頼まれて預かってるだけよ」

コトネ「そんなこといってレッドさんのイワークを自分のマダツボミにいれようとしてるんでしょ!」

シロナ「誰のどこがマダツボミだぁ!」

コトネ「レッドさんのイワークは私のサメハダーのものです!」

シロナ「あんたサメハダーってどれだけ凶暴な…」

フウロ「ねえカミツレちゃん、あの二人は何を話してるの?」

カミツレ「…言えることは、シロナは小さいときからいつも一人でやってるし正確にはウツドンぐらいかも」

カトレア「いえいえ、私たちでいつも相手してるじゃないの」

ヒカリ「そうですよ、シロナさんはむしろウツボットですよ」

カミツレ「それもそうね、男が相手してくれないだけか」

シロナ「あんたたち何言ってんのよ!」

コトネ「とにかく、絶対にレッドさんのギャラドスは」

シロナ「なんでここで今始めようとするのよ」

コトネ「そういうシロナさんだって」

シロナ「ここでやらせないようにするためよ」

ヒカリ「あっ」

カトレア「あら」

カミツレ「おっ」

フウロ「ぱい!」

カミツレ「……」

シロナ「なによ」

コトネ「どうしたんですか」

レッド「…ん」

コトネ「レッドさん!」

レッド「ってお前ら何やってんだぁ!」

レッド「あっナツメ、おいおきてくれよ」

レッド「お前らナツメに何したんだ!」

シロナ「ちょっと待って何もしてないわよ」

レッド「じゃあお前らは俺に何しようとしてたんだ」

シロナ「これは…」

コトネ「もちろんレッドさんのハガネールを」

レッド「とにかくナツメをはやくおこしてくれ」

シロナ「それがぜんぜん起きないのよね」

レッド「やっぱ何かしたのか」

シロナ「だからやってないって」

レッド「じゃあなんで俺らはこんなゴミ屋敷にいるんだ」

シロナ「失礼ね、私の家よ」

レッド「汚っ」

レッド「質問に答えろよ、なんでここにいるんだ」

シロナ「レッド君はなんでここにいるか私が聞きたいぐらいだけど」

シロナ「ナツメはゲンゾーさんに頼まれて預かってるの」

レッド「…っあいつか」

レッド「あのやろう…ナツメを…」

シロナ「そういえばゲンゾーさんってレッド君の」

レッド「いくぞリザードン!」

ガシャーン

シロナ「私の家がー!」

槍の柱

ゲンゾー「きたか」

レッド「きたかじゃねえよ!」

レッド「ナツメを早くおこせ!」

ゲンゾー「俺に勝ったらな」

レッド「いやそういうのいいから早く!」

ゲンゾー「お前の場合3回目の負けはそれなりのことがないとな」

レッド「3回目の負け…」

ゲンゾー「勝ったらちゃんとおこしてやるからな」

レッド「……」

1時間後

レッド「はーはーっ!激しい戦いだった」

ゲンゾー「少しは強くなってたみたいで安心したぞ」

レッド「そんなことより、ナツメを」

ゲンゾー「そうだったな、この三日月の羽を使え、目がさめる」

レッド「ナツメおきてくれ…」

ナツメ「……」ぱちっ

レッド「ナツメ!!よかった~」ギュー

ナツメ「レッド…?」

ゲンゾー「さて、レッド…」

ゲンゾー「ポケモンマスターになれ」

ゲンゾー「お前がなってくれれば俺も母さんのとこに帰れる」

レッド「…いやだ」

ゲンゾー「どうして」

レッド「お前の言い方だとマスターになったから母さんと離れることになった」

レッド「どうしてそうなったかは知らんけど、どうせつまらんルールがあるんだろうが俺は絶対いやだ」

レッド「俺はもう2度とナツメと離れない」

ゲンゾー「……」

ゲンゾー「そうか…」

レッド「だから次のやつは他を探してくれ…」

レッド「最強のポケモンマスターにあこがれてるやつなんてその辺にいっぱいいる」

ナツメ「…いいのレッド?」

レッド「ああ」

レッド「そういうことだから………じゃあな」

ゲンゾー「……」

ゲンゾー「レッド」

レッド「なんだ…」

ゲンゾー「ちゃんとナツメさんを守ってやれ、離すんじゃないぞ」

レッド「俺からも一つ…」

レッド「ちゃんと家帰れよ、お前みたいなやつでも帰りを待ってる人がいるんだからな…」

ゲンゾー「お前が…いや、なんでもない」

テンガン山麓

ナツメ「……」

レッド「どうしたの?」

ナツメ「ねえ、本当はポケモンマスターになりたかったんじゃないの…」

レッド「なんだ、そんなこと考えてたんだ」

ナツメ「私のせいでレッドの夢をつぶしたんだし…」

ナツメ「私がいなかったらレッドは」

レッド「違うよ」

ナツメ「え…」

レッド「ナツメがいないなんて…そんなのは絶対嫌だ、だからいなかったらなんて言ってほしくない」

レッド「それとそりゃポケモンマスターになりたかった、でもそれは昔の話」

レッド「今の俺の夢はナツメといつまでもいられることだから」

ナツメ「じゃあその夢はきっと叶うよ…」

レッドたちが泊まってたホテル

レッド「準備もできたし、そろそろ行くか」

ナツメ「ええ」

レッド「それにしてもなんだかずいぶん長い間ここのホテルとってた気分だ」

ナツメ「たしかにちょっと長かったかもね」

ナツメ「そういや次どこ行くの?」

レッド「ええと…」

エリカ「あら、お二人とも戻ってらしたんですか、やっと帰れるんですね」

レッド「エ、エリカさん!」びくっ

ナツメ「どうしたのよレッド」

レッド「あ…いやなんでもない…」

エリカ「それではみなさんにお知らせしないといけないですね」

レッド「なにを?」

エリカ「カントーに帰るんですよね、もうみなさんずいぶんと長い間ジムをあけてますし」

レッド(言いにくいなぁ…)

ナツメ「エリカ、私たちまだ帰らないから」

グリーン「さて…みんなもう知ってると思うがレッドとナツメが帰ってきた」

グリーン「だが問題が生じた、あいつらはまだカントーに帰らないと言い出しているのだ」

グリーン「シンオウ、カントー間の豪華客船はとてつもなく高い、しかしレッドたちと乗れば無料だ」

グリーン「普通の船に乗れば普通の価格で帰ることができるが、ここまで待った以上普通の船で帰るわけにはいかない」

グリーン「だが俺たちはそんなに待ってはいられない、仮にもジムリーダーだ、ブラブラしているあいつとは違う」

グリーン「そこでだ、みんなであいつらを帰らせる作戦をみんなに出してほしい」

カスミ「はい、しつもーん」

グリーン「どうぞ」

カスミ「なんであんたが仕切ってんの?」

グリーン「えっ」

タケシ「たしかにな」

マチス「グリーンはジムリーダーの中じゃ一番下っ端ネ」

グリーン「いやいや、アンズちゃんの方が下だし」

カスミ「そうやって下ばかり見てるんじゃない」

タケシ「アンズちゃんはキョウさんから引き継いだんだし、それにそのキョウさんも四天王になったからな」

マチス「実質グリーンより上ネ」

グリーン「何言ってんだ、俺元チャンピオンだぞ、我チャンピオンぞ」

アンズ「でも父上はジムリーダー→四天王ですけど、グリーンさんはチャンピオン→ジムリーダーですよね」

グリーン「うっ…」

グリーン「でもさ!でもさ!お前らのホテル代全部俺の金じゃねえか!」

エリカ「それっ」バシンッ

グリーン「あひんっ//」

カツラ「えーではみなの意見によりわしが仕切らせてもらうことになった」

タケシ「カツラさんなら安心だな」

カスミ「文句なしね」

アンズ「適役ですね」

グリーン「……」ちーん

カツラ「わしもグレン島復興のために少しでも金を使うわけにはいかんのだ」

カツラ「みんな何かいい考えはないか?」

一同「……」

カツラ「うーん…」

グリーン「はっはっは、やっぱ俺じゃないとダメみたいだな!」

エリカ「カンチョー」グサッ

グリーン「あおーん//」ばたっ

ナツメ「ねえ、まずはどこから行くの?」

レッド「そうだな…」

グリーン「そこの二人待った!」

レッド「なんだグリーンか」

グリーン「なんだじゃねえよ、お前らどこ行く気だ」

レッド「そんなの俺らの勝手だろ」

グリーン「勝手じゃねぇ、早くカントーに帰るぞ」

レッド「なんでだよ」

グリーン「もうPWTは終わっただろ、ここに用はないはずだ」

レッド「あのな…」

ナツメ「グリーン!いい?PWTなんてね私たちにはどうでもいいの!私たちはシンオウには旅行に来てるの!」

レッド「そうそう、これからがメインなんだ」

グリーン「あっさりとあいつらに逃げられた」

タケシ「なにやってんだ」

カスミ「役立たずね」

マチス「この無能ガ」

アンズ「はぁー…」

グリーン「ふっ…言葉攻めか」

エリカ「じゃあ私はどっちがいいですか?体ですか?言葉ですか?」

グリーン「どっちがいいかな…」

カスミ「そんなことより次は私にまかせときなさい!」

グリーン「顔ふんでるふんでる」

ノモセシティ

レッド「まずはサファリでもやるか」

ナツメ「あっその前に展望台のほう見ましょ」

レッド「そうだな」

女「もし、そこのお二人さん…」

レッド「なんだこの望遠鏡金かかんのか」

ナツメ「ちょっとなんだしいいじゃない」

女「ちょっとそこのお二人さん」

レッド「おおー、よく見えるぞ」

ナツメ「あ、あんなとこにマリルの群れがいるわ」

女「ほんとは聞こえてるんでしょ、お二人さん!」

レッド「え、どこどこ?」

ナツメ「そっちじゃなくて逆よ、右だって」

女「あんたらいい加減にしろ!聞こえてんだろ!!」

レッド「なんですか?」

女「私は旅の占い師です、あなたたちに悪い予感がしたので声をかけさしていただきました」

レッド「悪い予感?」

ナツメ「……」

女「はい、すこしお待ちください」

女「むむっ見える…見えますよ…」

レッド「なにが見えるの…」

女「きええぇー!」

レッド「!」ビクッ

女「これは…あなたたちはカントーの人たちですね」

レッド「まあ…そうですけど」

女「あなたたち一刻も早くカントーに帰るべきです!」

女「さもないと…」

レッド「さもないと?」

女「ああーっとても恐ろしくて私からは言えません!」

レッド「ええー」

女「さあ!早くカントーに帰るのです、カントー行の豪華客船は今日の20時に出ます、それに乗って帰るのです」

レッド「とても恐ろしいこと…」

ナツメ「……」

レッド「なあ、ナツメ…」

ナツメ「待ってレッド」

ナツメ「ねえ、占い師さん…」

女「な、なんでしょう?」

ナツメ「そのとても恐ろしいことって何かしら?」

女「そんなこと、とてもとても」

ナツメ「いいから、言ってみてよ」

女「え、ええーと、その…頭がドーンって…」

レッド「あ、頭がドーン…!!」ガーン

ナツメ「へー、カントーに帰らないとそうなるんだ」

女「はい…」

レッド「ナ、ナツメ、頭がドーンはまずいよ…」

ナツメ「大丈夫よレッド、そんな未来はないわ」

レッド「え?」

ナツメ「そうだ、占い師さん、私もひとつあなたに占ってあげるわ」

女「私にですか?」

ナツメ「あなたは7人全員と別れちゃうでしょう」

女「なっ…」

ナツメ「一つって言ったけどおまけにもう一つ」

ナツメ「ハナダジムは未来永劫ヤマブキジムに勝てないでしょう!」

カスミ「なんですってー!」

レッド「カスミ?」

カスミ「し、しまった!」

レッド「じゃあ頭がドーンってのはやっぱり」

ナツメ「当然でしょ、だいたい私にそんな嘘や変装が通用すると思ったの?」

カスミ「うっ…そういえば…」

ナツメ「これだからハナダはヤマブキに勝てないのよ」

カスミ「それ関係ないでしょ!」

レッド「それよりお前何がしたいんだ」

ナツメ「どうせ、カントーに帰るぞ、でしょ」

ナツメ「グリーンにも言ったけど、そんなの私たちの勝手よ」

カスミ「あのね、人に迷惑かけてんだから、少しは言うこと聞きなさいよ」

ナツメ「それこそ、あなたたちのやってることは私たちへの迷惑よ」

カスミ「くー…なんでレッドはこんな女選んだのよ!」

レッド「大好きだからに決まってんじゃん」

カスミ「なんかムカツク~!」

カスミ「とにかく!早く帰るわよ!」

レッド「いーやーだー」

ナツメ「レッド、もうサファリの中に入りましょ」

レッド「そうだな」

カスミ「だから…あっそうだ、じゃあサファリから出たら帰りましょ」

レッド「だめだ、サファリの後はリッシ湖に行って、それから…」

レッド「とにかくシンオウを一周するまでは帰らない」

カスミ「あのねぇ、それどんだけかかんのよ」

カスミ「だいたいナツメだっていつまでもジムあけてらんないでしょ」

ナツメ「適度に負けてくれるような人に代理頼んであるから問題ないわよ」

カスミ「いつまでも代理でいいわけないでしょ」

ナツメ「1年ぐらい大丈夫なんじゃない?」

カスミ「あんたら1年もいる気なの!?」

サファリ

ナツメ「もうグリーンもカスミも一体なんなのよ」

レッド「いいじゃないか、カスミも中まではついてこないみたいだし、今はここを楽しも」

ナツメ「それもそうね」


カスミ「ついていけなくても望遠鏡でちゃんと見てんだから」

カスミ「あっキスした!というか全然サファリのポケモン見てないじゃん」

カスミ「あんたたちで見つめ合ってるだけじゃないの!」

カスミ「後ろみなさいよ!ウパーがひいてるわよ」

カスミ「うぇ!?急に真っ暗になった!どうなってんの何も見えないじゃない!」

通行人「ママー、あのお姉ちゃん何か叫んでるよ」「見ちゃだめです!」

カスミ「うー、こんなに望遠鏡のぞくだけでこんな金かかるなんて、サファリ何回分よ!」

カスミ「ていうか、あいつら移動してるだけで、全然ポケモン見てないじゃない」

カスミ「なによあのレッドの顔、デレデレしすぎよ」

カスミ「あ、すごい後ろ向きにボール投げて捕まえた」

カスミ「一切見てなかったのに、さすがレッド…」

カスミ「そしてなぜそこでキスをする!あんたらレベルのトレーナーがはしゃぎすぎよ!」

カスミ「長い長い!いつまでやってんだ」

カスミ「キスすりゃいいってもんじゃないのよ!」

カスミ「へへへへへじゃねえよ!見てないんだったら早く戻ってこいよ!」

カスミ「あー!また見えなくなった!これだったらついて行った方がかなり得だったじゃないのー!」

係員「あの、お客様…」

カスミ「何よ!」

2時間後

レッド「ここのサファリも楽しかったな」

ナツメ「そうね、カントーとは違う楽しみがあったわね」

カスミ「何が楽しかったよ!」

ナツメ「まだいたの?」

カスミ「あんたたちをずっと監視してたのよ!」

ナツメ「暇人ね」

カスミ「誰のせいで暇になってると思ってんのよ」

レッド「二人とおちつけよ」

ナツメ「もういいわ、レッド次行きましょ」

レッド「うん、そうだな」

カスミ「あっ待ちなさい!」

ナツメ「レッド、リザードンよ」

レッド「わかった」

カスミ「ああっ…逃げられた」

カスミ「このまま帰ったらグリーンみたいになっちゃうじゃない」

リッシ湖

ナツメ「きれいね…」

レッド「そうだろ、俺シンオウのことは一通り調べておいたからな」

レッド「こんな天気に釣りってのもいいな」

ナツメ「レッド、ひいてるわよ」

レッド「えっ…あ、逃げられた…」

レッド「今のは大物だったな…」

ナツメ「時間はあるんだし、もうちょっと粘れば、もっと大物が釣れるわよ」

レッド「そうだな、ゆっくりするのも大事だな」

カスミ「いたいた…ゆっくりしてる暇なんてないんだから」ガサッ

カスミ「ここはギャラドスで…いや、ナツメはともかくレッドがギャラドスにビビるかな?」

カスミ「やっぱここはスターミーで」

レッド「つれないなー」

ナツメ「ここはダメなのかな?場所変える?」

カスミ「ふふふ、釣れないに決まってるわ、スターミーがあんたたちのまわりのポケモンたちを逃がしてるからね」

カスミ「そもそもあんたら抱き合って釣れるわけないでしょ、釣りなめてんの?」

レッド「あ、待ってナツメ、ひいてるひいてる」

カスミ「うそぉ、あの辺はスターミーが逃がしたはずよ」

レッド「けっこう大物だぞ」

ナツメ「私も手伝うわ」

レッド「それっ」

レッド「スターミーが釣れた」

カスミ「あんたが釣られてどうすんのよ…」

レッド「ここはスターミーも釣れるんだな、せっかくだしゲットしようかな」

ナツメ「それは無理みたいね」

レッド「なんで?」

ナツメ「ほら、モンスターボールが反応しない、これは人のポケモンよ」

レッド「ほんとだ、でもこの辺に人はいないけどな」

ナツメ「……」キョロキョロ

ナツメ「ふっ…」

ナツメ「そうだレッド、このスターミーのトレーナーも探してるかもしれないし、スターミーはここにおいときましょ」

ナツメ「探しに来たら返せばいいわよ」

レッド「そうだな」

ナツメ「それじゃ場所移動しましょ」

カスミ「スターミーがつかまった…どうしよどうしよ…」

レッド「おっ釣れた…小せぇ…」

レッド「どうせなら大物がいいよな」

カスミ「あんたらみたいな釣りかたで大物が釣れるわけないでしょ、釣りなめんな」

ナツメ「……」

ナツメ「こんな釣り方で釣れるようなスターミーは小物だったのかな」

カスミ「なっ」

レッド「え?けっこうでかいぞ、このスターミー」

ナツメ「ちがうのレッド…」ごにょごにょ

レッド「……」

ナツメ「あなたもかわいそうねスターミー、きっと性格の悪いトレーナーに育てられたのね」

カスミ「……」ぷるぷる

カスミ「誰が性格悪いってぇぇー!」

ナツメ「あら、カスミいたの?」

ナツメ「どうしたの、そんなに怒って」

カスミ「あんたね、私だけじゃなくてスターミーまでバカにするなんて許せないわ!」

ナツメ「別にスターミーをバカになんてしてないわ」

ナツメ「ただこのスターミーのトレーナーは性格が悪いんだろうなーって言っただけよ」

カスミ「あんたのんが性格悪いわよ!」

ナツメ「どうして?別にあなたのこと言ってないわよ、このスターミーのトレーナーのことなんだから」

カスミ「わざと言ってるでしょ」

ナツメ「なんのこと?」

カスミ「くっ…このスターミーは私のだってことよ!」

ナツメ「あらーそうだったのー」

カスミ「わかって言ってるでしょ…」

レッド「カスミもたのむから俺たちに関わらないでくれよー」

カスミ「レッド、あんたどっちの味方なのよ」

レッド「ナツメ」

カスミ「はぁ…」

カスミ「じゃあもうこうなったらバトルよ!私がナツメと戦って勝ったら帰るのよ!」

ナツメ「何勝手に決めてるのよ」

カスミ「いいから!」

レッド「カスミさわぐなよ、ポケモンたちが逃げちゃうじゃんか」

カスミ「釣り中止よ!」ボキッ

レッド「ああーっ!俺のすごいいい釣竿がー!」

カスミ「釣竿ひとつでさわぐんじゃない!あんたの下半身の竿も折るわよ」

ナツメ「カスミ…いい加減にしなさいよ…」

カスミ「やる気になったみたいね」

ナツメ「いいわ、あなたなんて瞬殺よ」

カスミ「言ってくれるわね」

レッド「ほんとに戦うの?」

ナツメ「ええ、レッドの持ち物折って、さらにもう一本折る宣言するなんて…許せない」

ナツメ「いきなさいフーディン!」

カスミ「そうこなくっちゃね、こっちはギャラドスよ!」

カスミ「これで私が勝ったらおとなしくカントーに帰ること」

ナツメ「私が勝ったら素直にひきさがってよね」

カスミ「いいわよ、どうせあなたが負けるからね」

レッド「ナツメ、がんばってくれ、まだまだ行くとこはいっぱいあるんだから」チュッ

ナツメ「まかせて」

カスミ「あんたたちもいい加減にしなさいよ」

カスミ「ギャラドス、かみつくよ!」

ナツメ「かわしてサイコキネシス」

フーディン「クラエ!」

カスミ「……」

レッド「……」

カスミ「何もおきないじゃない」

カスミ「持ち主同様ポンコツなのかしらねー」ピトッ

カスミ「ン…ナニコレ…ナニカイヤナカンショクガ…」

ケムッソ「コンチハ」

カスミ「いいいいいいいいいやあああぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!」

カスミ「むしぃぃぃぃー!」

ナツメ「フーディン、もっと追加よ」

フーディン「ケムッソ3ダースツイカ」

カスミ「む、虫が!虫がぁ!!」

カスミ「いやぁー!こないでぇー!」

ナツメ「今よフーディン、電撃波よ」

フーディン「ヨケラレンゾエ」

カスミ「ズルいわよ!ナツメ!」

カスミ「ギャラドス!」

ケムッソ「コンバンハ」

カスミ「いぎゃああああ!」

ナツメ「フーディン、もう一度電撃波よ」

ギャラドス「ウニャー」ばたっ

ナツメ「私の勝ちね」

カスミ「い、今のバトルは認められないわ」

ナツメ「なんでよ、どう見ても私の勝ちじゃない」

カスミ「ケムッソの妨害さえなければ私が勝ってたわ!」

ナツメ「勝ったら帰るぞで、負けたら認めない」

ナツメ「自分にばっかいいようにして」

カスミ「事実よ!」

ナツメ「じゃあ審判に結果をききましょ」

カスミ「審判?」

ナツメ「どう?」

レッド「ナツメの勝ち」

カスミ「あんた審判じゃないでしょ!」

ナギサシティ

ナツメ「カスミはグリーンよりしつこいわね」

レッド「なあ、もうそろそろいいんじゃないか?」

ナツメ「そうね、フーディン金縛り解除よ」

レッド「それにしてもすごいな、こんな離れてても効果があるなんて」

ナツメ「私のポケモンだからね」

ナツメ「これでゆっくりできるわね」

レッド「そうだな」

……

カスミ「あーもう!人にむけて金縛りなんて!見失っちゃったじゃないの!」

カスミ「…い、一回戻るしかないわね」

ヨスガシティ

グリーン「ぷぷ~、人のこと言っておいて結局自分も同じじゃねえか」

カスミ「同じじゃないわよ、あんたよりは少しはマシよ!」

アンズ「ちゃんと連れてこれなかったら同じですよ」

カスミ「それやめて、傷つく」

グリーン「なんで傷つくんだよ」

エリカ「それはグリーンさんがダメダメで役立たずのポンコツだからですよ」

タケシ「言い過ぎじゃ…」

グリーン「いや、俺は満足だ」

カスミ「同じだって言うぐらいだったら次アンズ行きなさいよ」

アンズ「まかせてくださいよ」

アンズ「忍者の力みせてあげますよ」

アンズ「見事にレッドさんとナツメさんが寝ている部屋に侵入成功です」

アンズ「いくらレッドさんとナツメさんといえど今はまだ午前3時、ぐっすり寝てます」

アンズ「ここで二人を連れていけば、私もみんなに認められて、キャラも確立するはず」

アンズ「そーっと、そーっと」

ナツメ「れっどぉ」

アンズ「……」びくっ

アンズ「なんだ寝言か…」

ガシッ

アンズ「ほがっ…」

ナツメ「ああ…だめよレッド、ああっ…//」

アンズ「はがっ…ね、寝てるの?これ、思いっきり顎つかまれて…ていうかどんな夢みてんの」

ナツメ「そうね、レッドとイチャイチャ生活の夢ね」

アンズ「…ぎゃあーー!」

ナツメ「しーっ、レッド寝てるんだから」

アンズ「はい…」

ナツメ「あなた何してるの」

アンズ「そ、それは…」

アンズ「そのー、カントーに帰りませんか?」

ナツメ「いやよ、あなたももう戻って寝なさい、私も寝るから」

アンズ「そ、そういうわけには…」

ナツメ「そう、じゃああなたに何するかわかるわね」

アンズ「……」ビクッ

ナツメ「残るの?出ていくの?」

アンズ「おやすみなさーい」

ナツメ「こんな時間にまでくるんじゃないわよ…」



カスミ「アンズ、ちゃんと作戦はあるんでしょうね」

アンズ「え、あー、はい」

アンズ(簡単に破られちゃったけど…)

カスミ「じゃあ忍者の力期待してるわよー」

アンズ「まかしといてください」

アンズ「……」

アンズ「さて、どうしようか…」

アンズ「ナツメさんがいるんじゃ、簡単に近づけないし」

アンズ「忍者が役にたたない」

アンズ「これじゃグリーンさんと同じになってしまう!」

ナギサシティ

レッド「あいつら今日は来ないみたいだな」

ナツメ「そうね」

ナツメ(アンズが来たけど)

レッド「じゃああいつらが来る前にこの街まわろうか」

アンズ「レッドさんとナツメさん発見」

アンズ「ここは忍者の力をフルに使うしかないようですね」

レッド「なにか言った?」

ナツメ「え?何も言ってないけど」

アンズ「……」

アンズ「ふぅ…さすがに近すぎたか」

ナツメ「見て見て、シンオウのリーグが見えるわ」

レッド「ほんとだ、なんか本部より小さいけど豪華なような…」

レッド「ついでにシンオウリーグ制覇してやろうかな」

ナツメ「それいいんじゃない」

レッド「いやいや冗談だよ、そんなに暇はないんだし」

ナツメ「わかってるわよ」

レッド「さすが」

ナツメ「あなたのことなら当然よ」

アンズ「それナツメさんがエスパーだからなんじゃ…」

レッド「あ、このシールきれいだな」

ナツメ「それボールカプセルに貼りつけて使うのよ」

レッド「へー、こんなのあるんだ」

ナツメ「レッドずっと山にこもってたもんね」

レッド「まぁ…下りてきたからもうけっこうたつけど…」

レッド「そうだ何個か買っていくか」

レッド「ついでだし、あいつらにも買っといてやるか」

ナツメ「けっこうガッツリとっていくのね」

レッド「これぐらいあった方が、あいつらが来てもこれ渡して追い返せるだろ」

ナツメ「自分たちの分はどれにするの?」

レッド「ナツメと同じのがいいな」

アンズ「…今行ってもシール渡されて帰らされちゃうじゃん」

2日後

カスミ「ねえ、アンズ帰ってきた?」

タケシ「いや、まだだな」

カスミ「いつまでかかってんのよ」

グリーン「やっぱ忍者ってねばるんだな」

エリカ「ほんとですわ、カスミはどうか知りませんがグリーンさんはほんと早いですからね」

エリカ「2分もつかどうか」

グリーン「何の話してんの!?」

エリカ「もちろんベッ」

カスミ「いい!それ以上言わなくていいから」

タケシ「おい、真面目に話しろよ」

カスミ「そうよ!アンズが帰ってこないってこと言ってるのよ」

グリーン「そういえば、昨日マチスが行ったのに、あいつも帰ってこないな」

カスミ「マチスはいいのよ!」

アンズ「まさか2日もこの街にいるなんて…」

レッド「さ、次のところに行こうか」

ナツメ「ええ」

レッド「そういや、この2日間は誰も来なかったな」

ナツメ「それが一番よ、なんで私たちが邪魔されなきゃなんないのよ」

アンズ「はぁー…まったくチャンスがなかった」

アンズ「さあ帰りましょうって言いに行っても間違いなくシール渡されて帰れって言われるよ…」

アンズ「帰らなかったらナツメさんが…」

アンズ「でも、みなさんにも心配かけてしまってるかも…」

214番道路

レッド「みえた、トバリシティだ」

ナツメ「待ってレッド、あそこに人が倒れてるわ」

レッド「ほんとだ」

レッド「けっこうでかい人だな」

レッド「もしもし、大丈夫ですか?」

マチス「うぅ…」

レッド「あれ、この人って…」

ナツメ「まちがいなく、マチスね」

レッド「はぁ…おいマチス、大丈夫か」

マチス「おぉ…レッドにナツメ…」

レッド「どうしたんだよ、シールやるから帰れ」

レッド「じゃあな」

ナツメ「それにしてもなんでマチスがあんなとこに」

レッド「どうせ、他のやつらと同じだろ」

ナツメ「でもね…」

レッド「なんだ、マチスの心読んでなかったの?」

ナツメ「忘れてた」

レッド「ま、いいか」

アンズ「マチスさんには悪いけどこれであのシールはなくなったわけだし」

アンズ「今のうちにレッドさんたちのとこに」

マチス「へい…アンズちゃーん…」

アンズ「こんにちはー」

マチス「ああ…ちょっと待って…」

マチス「おなかすいた…」

トバリシティ

レッド「あ、ゲームコーナーがある」

ナツメ「まずはデパートに行きましょうよ」

レッド「あーそうだな」

アンズ「よし…今だ」

アンズ「レッドさん、ナツメさん!」

レッド「アンズちゃん」

ナツメ「また来たの?」

レッド「あれ、アンズちゃんって来たっけ」

アンズ「来た回数なんていいんです、早くカントーに帰りましょう」

レッド「これあげるから、あきらめてくれないかな」

アンズ「これは?」

レッド「シールだよ、ボールに貼るといいよ」

アンズ「えっシールはさっきマチスさんに」

レッド「なんだ見てたの?あれはマチス用、これはアンズちゃん用」

アンズ「でも」

ナツメ「聞こえなかったの?」

アンズ「……」

アンズ「ナツメさん怖いよ…」

アンズ「でも、このまま帰ったらみなさんにまた…」

アンズ「うーん」

アンズ「あれは…」


マチス「ヘイ!レッド&ナツメ!」

レッド「げ、帰れって言ったじゃん」

マチス「そういうわけにはいかないネ」

ナツメ「お願いだから邪魔しないでくれない?」

マチス「邪魔じゃないネ、これは全員一致の意見だから従うべきネ」

レッド「いや、そんなの知らないから」

アンズ「マチスさん、もっとねばって!」

マチス「だから!」

レッド「嫌だって言ってるだろ」

マチス「それじゃあ困るネ」

レッド「困るのは俺たちだ、金ぐらい払って自分たちだけで帰れよ」

マチス「ミーたちは余計なところで金を使わないという点でも一致してるネ」

レッド「ホテル代とかあるだろ」

マチス「それはグリーンの金だから問題ないネ」

レッド「じゃあ船代もグリーンに出してもらえよ」

マチス「グリーンはそれは嫌らしいネ」

レッド「じゃあホテル代よく出したな…」

ナツメ「もう、レッド私に任せて」

レッド「どうすんの?」

ナツメ「テレポートさせるの」

マチス「えっ」シュン

レッド「消えた…」

ナツメ「これですっきり」

アンズ「ナツメさんこえー!」

アンズ「このままじゃ私も消されちゃうよ!」

ナツメ「消してるわけじゃないの、ちょっとどこかに飛ばしただけよ」

アンズ「ひえー!」

レッド「アンズちゃんまだいたの?」

アンズ「命だけは…」

ナツメ「私がそんな命とるように見えるっての」

アンズ「……」ブルブル

ナツメ「じゃあ飛ばすわよ」

アンズ「た、助けて!」

ナツメ「だから安全だって、マチスと同じとこに飛ばしてあげるから」

アンズ「それで私たちをカントーに飛ばしてく」シュン

ナツメ「そんな遠くは無理よ」

ナツメ「……」

レッド「どう?」

ナツメ「大丈夫、近くにはもういないみたいね」

レッド「これで安心だな」

レッド「デパート行こうか」

ナツメ「ええ」

レッド「ところでさ、マチスたちどこにとばしたの?」

ナツメ「地名はわかんないけど、アンノーンがいっぱいいるところ」

レッド「うーん、わかんないな」

カスミ「アンズもマチスも遅いわね」

グリーン「まったくだ連絡ぐらいいれてもいいのにな」

エリカ「連絡いれる、いれないとかいうところで引き返した人がそんなことよく言えますね」

グリーン「いや、それは…」

タケシ「みんなまかせろ!次は俺が行く!」

グリーン「タケシが?」

カスミ「言っとくけど変装とかしても無駄だからね」

タケシ「まかしておけ、俺に秘策がある」

カスミ「なになに?教えてよ」

タケシ「それはだな」

グリーン「どうせろくなことじゃないだろ」

タケシ「そこまで言うなら今すぐあの二人を連れてきてやるよ」

カスミ「ちょっと!タケシの秘策が何なのかわかんなかったじゃないの!」

グリーン「俺にあたるなよ…」

ナツメ「いっぱい買っちゃったね」

レッド「カントーにいくつか送ろうか」

ナツメ「そうね」

タケシ「その必要はない」

レッド「タケシ…まさかお前も」

タケシ「もちろん、早くカントーに帰るぞ」

レッド「このシールやるから帰れ」

タケシ「あ、ありがとう…じゃなくて!」

タケシ「いつまでもジムあけとくわけにはいかないだろ」

ナツメ「そんなの問題ないわよ」

タケシ「お前もジムリーダーだろうが」

レッド「ナツメがいいって言ってるんだから」

タケシ「それはレッドに合わせてるんだろ」

レッド「そ、そうなのかナツメ…」

ナツメ「違うわよ」

ナツメ「私はね、正直言ってジムなんかよりレッドとの時間の方が大事なの」

タケシ「なんと!ジムリーダーにあるまじき発言…」

ナツメ「いいの、ジムなんてレッドの次なんだから」

タケシ「でも俺たちはだな」

ナツメ「とにかく、私たちの邪魔するならあなたも飛ばすわよ」

タケシ「む、超能力を使うようだな…」

ナツメ「……」

レッド「どうしたの?」

ナツメ「……」カァァ

レッド「お、おい…タケシ何したんだよ」

タケシ「別になにも」

タケシ(ふっふっふ、ナツメはレッド以外の変態な行為、もしくは考えを極端に恥ずかしがり嫌がる)

タケシ(このことはジムリーダー会議の時に俺がエロ本のこと考えていたときにわかったことだ)

タケシ「どうしたんだ?」

ナツメ「…れっど」

レッド「やっぱ何かしただろタケシ!」

タケシ「いやいや何もしてないって」

タケシ(よしもっとだ、もっとすごいことを考えるんだ)

タケシ「さあ、何も言ってこないんだったら帰るぞ」

ナツメ「……」カァァ

タケシ(ナツメはもう顔が真っ赤だ、これでナツメはもう何もしてこないだろう)

タケシ(あとはレッドを…)にやっ

レッド「俺を見てにやけるなよ…」

タケシ「よし、レッド」

ナツメ「フーディン」

タケシ「へっ」

ナツメ「タケシにサイコキネシス!」

タケシ「えっあっ、ちょっとぉ~」

ナツメ「もう…今度会ったら…」

レッド「だ、大丈夫?」

ナツメ「ええ、ただちょっとね」

レッド「それならよかった」

ナツメ「心配かけてごめんね」

ナツメ「今度から心配かけないようにタケシが近づいてきたら消し飛ばすから」

レッド「やっぱ何かあったんじゃ…」

ナツメ「何もないってば、あなたに隠し事なんてしないわよ」

レッド「そ、そうか…」

カスミ「タケシも役に立たなかったと」

グリーン「ほんとダメだな」

タケシ「無理だったやつらに言われてもなんともないな」

タケシ「それよりマチスたちはまだなのか?」

カスミ「そういや…」

アンズ「ただいまです…」

マチス「やっと着いたネ…」

グリーン「お前らどこ行ってたんだ」

アンズ「それがナツメさんにとばされちゃって…」

マチス「わけのわからないところニ」

タケシ「それじゃあ俺は運が良かったわけだ」

カスミ「そうね、私の入浴シーンも見れたわけだし」

タケシ「い、いや、あれは事故だ」

カスミ「事故だからってあんなガッツリ見るか!」

エリカ「みなさんだらしないですね」

エリカ「だいたいカスミの裸なんて誰も興味ないでしょう」

グリーン「だらしないって…」

アンズ「エリカさんだって行ったらきっと返り討ちにされますよ」

タケシ「そうだそうだ、行ってから言えよ」

カスミ「ちょっと、私だけ2重にムカつくんだけど!」

エリカ「そういうことでしたら、次は私が行きますわ」

カスミ「無視すんな!私の裸に興味ない男なんているはずないでしょ!」

エリカ「ではグリーンさん、行きますよ」

グリーン「えっ、俺も?」

エリカ「はい、ちゃんと作戦もありますので」

ナツメ「ねえレッド、あの大きなビルは何?」

レッド「え…あれはだな…その…」

シロナ「あれは昔、ギンガ団っていうやつらのアジトなの、今はヒカリちゃんが社長やってる会社兼私の家よ」

レッド「へー、ヒカリちゃんって社長だったん…ってお前は」

ナツメ「なんであなたがここに」

シロナ「だから私の家でもあるっていったじゃん」

シロナ「それにしてもナツメおきたのね」

ナツメ「これが寝てるように見える?」

シロナ「まあそんなことはいいわ、それよりレッド君私に会いにきてくれたのね、うれしいわ~」

レッド「いや、そんなことないけど…」

シロナ「またまた~、さあ行きましょ」

レッド「えっ」

ナツメ「こら、年増!なれなれしくレッドに触るな!」

シロナ「誰が年増よ!私はまだ20代よ!」

シロナ「はやくはやく」

ナツメ「レッドにさわるな~」グリィ

シロナ「か、顔はやめなさいよ…!」グリグリ

ナツメ「あなたこそ…!」

レッド「あの、二人とも俺を挟んで争うなよ」

シロナ「こうなったら、シロナガールズ、カモン!」

カトレア「はーい」

ヒカリ「わーい」

カミツレ「いえーい」

フウロ「たぷたぷーん」

レッド「なんかいっぱい来た」

シロナ「さあみんな、レッド君を家に連れ込むのよ!」

レッド「ちょっ…ひっぱんなよ」

ナツメ「あなたたち、私のレッドをどうするつもりよ!」

シロナ「もちろん私のものに!」

シロナ「私の夢はこの世の美男美女少年少女を私のものにすること!」

シロナ「レッド君もその一人、なんならあなたも可愛いし、入れてあげてもいいわよ」

ナツメ「そうとう寝ぼけてるようね、レッドは絶対に渡さないわよ!」

シロナ「それなら無理やりよ!さあみんな引っ張るのよ」

レッド「痛い痛い痛い!」

ナツメ「レッドが痛がってるじゃないの!離しなさいよ!」

シロナ「あなたがおとなしくついてこればいいのよ」

グリーン「おっ、モテモテだなレッド」

エリカ「あら本当、私も混ぜていただこうかしら」

レッド「グリーン…」

ナツメ「エリカまで」

エリカ「お取込み中失礼しますね、レッドさんとナツメさんは私たちと一緒にカントーに帰らないといけないのですよ」

レッド「あーそれは、このシール…って両手が使えねえ」

エリカ「だめですよ、私はシールなんかではあきらめたりしませんからね」

グリーン「そうだそうだ、早く帰るぞ!」

レッド「どんどんめんどくさくなる…」

ナツメ「レッドにさわっていいのは私だけよ!」

シロナ「そんなこといいじゃない」

エリカ「早く帰りましょう」

レッド「3方向から引っ張られる…」

グリーン「おい、カントーに帰るっていったら手伝ってやるぞ」

レッド「四つん這いのやつに何ができるってんだよ」

ナツメ「そうよ、帰らないし、あんな魔王の城にも行かないわよ」

シロナ「私の家って言ってるでしょ、どう見たら魔王の城になるのよ」

レッド「いててててて…」

レッド「……」

レッド「ストーップ!」

一同「!」ビクッ

レッド「お前らいい加減にしろ!ナツメ以外一回俺から離れろ!!」

シロナ「びっくりしたわねー」

エリカ「やっと帰る気になりましたか」

レッド「えっと、俺とナツメは…逃げる!リザードン出てこい!」

シロナ「あっ!」

エリカ「私から逃げられるとでも思ってるんですかね」

シロナ「レッド君、逃がさないからね…」

シロナ「ガブリアス出てきなさい、さあみんな乗って」

エリカ「何をしてるんですか、私たちも追いますよ」

グリーン「あ、ああ」

グリーン「いけっピジョット」


ナツメ「ねえレッド」

レッド「どした?」

ナツメ「みんな追ってきたよ…」

レッド「はぁ…」

シロナ「ちょっと、そっちの二人」

エリカ「なんでしょうか」

シロナ「私に言い考えがあるの、協力しない?」

エリカ「とりあえず話を聞きましょう」

シロナ「このままレッド君たちを追っても時間の無駄」

シロナ「だから、攻撃して墜落させるの」

グリーン「それって」

エリカ「言い考えですね、でもそのあとの目的が違いますよ」

シロナ「そこからは早い者勝ちよ」

エリカ「わかりました、グリーンさん」

グリーン「お、おう…ピジョット、エアスラッシュだ」

シロナ「ガブリアス、龍星群!」

ナツメ「レッドレッド!攻撃してきた!」

レッド「リザードン、逃げるんだ!」

リザードンに技が直撃しました

レッド「いってぇ…ナツメ大丈夫?」

ナツメ「ええ、あなたが守ってくれたおかげよ」

レッド「よかった、リザードンも大丈夫そうだな」

リザードン「シンケンダカラコソ、ブツカルカベガアル」

レッド「よし、もどって休んでてくれ」

レッド「それにしてもあいつら、少しは加減しろよな」

ナツメ「ねえここどこなの?」

レッド「…どこだろ」

エリカ「困りましたね」

グリーン「困ったな…」

シロナ「そんなこともあるわよ」

カトレア「そうそう、あせったとこでなんにもないよ」

グリーン「あんたらがあんな派手な技するからあいつら見失ったんだろ!」

シロナ「それもいいじゃないの」

シロナ「早い者勝ちなんだから」

エリカ「そうですね、グリーンさん、私たちもおりましょう」

グリーン「ええっ、あいつらがどこにいるかわかんないのに?」

エリカ「なにか」

グリーン「なんでもありません」

グリーン「ピジョット、下におりるぞ」

シロナ「ガブリアス、ドラゴンダイブよ」

グリーン「ピジョットよけろ!」

グリーン「おい何すんだよ」

シロナ「こういう場面ではライバルとなる相手は先に倒しておくべきと思ったから」

フウロ「私の作戦なんだけどね」

グリーン「そういうことなら、エリカしっかりつかまってろよ」

エリカ「何する気ですか」

グリーン「むこうがその気ならこっちもやり返すんだ」

エリカ「え、嘘ですよね…」

グリーン「いけっブレイブバードだ!」

ピジョット「マッハ2」

エリカ「いやああぁぁぁぁぁーー!」

グリーン「お、おいここで暴れるなよ」

エリカ「Sだからこそ打たれ弱いの!ガラスの剣なの!たたた助けろグリーンコノヤロー!!」ガシッ

グリーン「あああー!前が見えねーー」

シロナ「ガブリアス、もう一度よ」

グリーン「落ち着いてエリカ」

グリーン「あ、前が見えた」

ガブリアス「コッチモマッハ」

グリーン「ってお前らも突っ込んでく…」

ドーン

レッド「……」

ナツメ「ねえ、もしかして道に迷ったの?」

レッド「…うん」

ナツメ「やっぱりね」

レッド「だってここ予定になかったから…」

レッド「そういうところは調べてないんだよ」

ナツメ「予定外だから仕方ないけど、いつまで歩けばいいの」

レッド「この森かなり広いみたいだからな…」

レッド「はあ…あんな邪魔さえ入んなければこうはならなかったのに」

エリカ「反省してるんですか?」

グリーン「はい」

エリカ「まったく私がどれだけ怖い思いをしたと思ってるんですか」

グリーン「あれはあのガブリアスが」

エリカ「言い訳しないでください」ビシッ

グリーン「はひぃ//」

エリカ「さあ早く歩いてください、お二人を探さないと」

グリーン「早くっていってもこんな広い森じゃあ…」

エリカ「お尻の穴でも広げましょうか?」

グリーン「……」

グリーン「うーん…」ピタッ

エリカ「どうかしましたか?」

グリーン「いや、さすがに長時間人を乗せて四つん這いはちょっときついなって」

エリカ「そうですか」

エリカ「それならこういうときは歌でも歌いましょう」

グリーン「歌?」

エリカ「はい、それではいきますよ」

エリカ「たとえ火の中水の中草の中森の中」

グリーン「……」

エリカ「続き歌ってくださいよ」ピシンッ

グリーン「はいぃ//」

エリカ「じゃあちょっとアクションを加えましょうか」

グリーン「アクション?」

エリカ「歌詞で括弧になっているところで私がグリーンさんのキン●マを蹴り上げます」

グリーン「なんて理不尽なアクション…」

エリカ「じゃあいきますよ」

グリーン「ええっさすがの俺でもそれは…」

エリカ「たとえ火の中水の中草の中森の中」

グリーン「土の中雲の中あのコのスカートの中」

エリカ「キャ~!」チンッ

グリーン「あひーーーん//」



レッド「……」ピクッ

ナツメ「ねえ今の」

レッド「ああ、グリーンの声にエリカの悲鳴だ」

ナツメ「近くに2人がいるみたいね」

レッド「でもエリカが悲鳴をあげるなんて一体何が…」

グリーン「……//」ぴくぴく

エリカ「少し強くやりすぎでしたか?」

グリーン「い、いや問題ない…」

エリカ「大丈夫じゃなさそうですね」

エリカ「股間が膨らみあがってますよ」

グリーン「そんなの気にしなきゃいいんだ」

エリカ「いいえ、一度ちゃんと確認しないと」

グリーン「ああっちょっと…」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「見なかったことにしよう」

ナツメ「ええ」

グリーン「レ、レッド!」

レッド「……」ビクッ

エリカ「あら、よかったですわお二人がみつかって」

エリカ「さあ早くカントーに帰りましょう」

ナツメ「帰るって言ってもここどこなのよ」

レッド「そうそう、あとこの状況で普通に話すぎだろ、グリーンパンツだけになってんのに」

グリーン「ふっ、もうズボンをはいたから、普通に話してもらってけっこうだ」

レッド「……」

レッド「じゃあ帰らない」

エリカ「それは困ります」

ナツメ「いや今まさに困ってるのよ」

エリカ「どうしても帰らないというんですか」

エリカ「それなら…私たちはポケモントレーナーです、ここはバトルで決めましょう」

グリーン「それで俺連れてきたのか」

エリカ「いいえ、移動手段です」

ナツメ「そんなの私たちがバトルをうけなきゃいいだけじゃない」

エリカ「うけなかった場合はカントーに帰ったときお二人の家をもやします」

レッド「何怖いこと言ってんだよ!」

ナツメ「それ犯罪じゃない」

エリカ「私もそんなこと絶対にしたくないです、だからここは受けてください」

レッド「まあ、なんだ、勝てばいいんだろ」

レッド「そうだ、やっぱバトルの前はどんなトレーナーか言わないとな」

グリーン「いや、わかってるよ、トレーナーとジムリーダーで俺たちがジムリーダーコンビだよ」

レッド「なんかつまんないな」

エリカ「そうですね、私たちも考えましょう」

グリーン「なんで?」

レッド「俺たちはやっぱ、あれか」

ナツメ「あれね」

レッド「よし、じゃあラブラブカップルのレッドと」

ナツメ「ナツメが勝負をしかけられた」

グリーン「お前ら何言ってんだ、あとポーズやめろ!」

レッド「じゃあこっち」

グリーン「ポーズ変えたって同じなんだよ」

エリカ「さすがレッドさんとナツメさんですね」

グリーン「どこにさすがって言える部分があるんだよ」

エリカ「私たちもあれに対抗できるもの考えないとだめですね」

グリーン「いいじゃん別に」

エリカ「そうですわ」ドンッ

グリーン「おわっ」

エリカ「SMコンビのグリーンとエリカが勝負をしかけた!」

グリーン「そんなトレーナー存在しなくね!?」

エリカ「今ここにいますわ」

レッド「なあまだはじめないの?」

グリーン「お前がどんなトレーナーとか言い出すからだろ!」

エリカ「では、はじめましょうか」

ナツメ「ねえ、その前に思ったんだけど」

レッド「俺も」

エリカ「なんですか?」

レッド「いや、バトルに関係ないんだけどな」

レッド「グリーンってさ、エリカとブルーのどっちが好きなんだ?」

ナツメ「そう、それよ」

レッド「で、どっちなんだ?」

グリーン「ど、どっちって…」

グリーン「今そんなの関係ねえだろ!」

エリカ「いいえ、それは私も少し興味ありますわ」

グリーン「い、いやあ…俺は興味ないから…」

グリーン「バ、バトル中断だ!」ダッ

レッド「あっ逃げた」

エリカ「お二人ともグリーンさんを追いかけましょう」

ナツメ「エリカはグリーンのことどうなの?」

エリカ「私はグリーンさんの話の続きが気になるだけです」

レッド「まあ追いかけるか」

レッド「えっ…」

ナツメ「どうしたの?」

エリカ「レッドさん、早く追いかけてください」

レッド「いや、俺はたしかにナツメを横抱きしたけど、なんでエリカは俺におぶさってるの?」

エリカ「私は見ての通り着物ですから、レッドさんにつかまった方がいいんですよ」

レッド「エリカはよくても俺が」

エリカ「グリーンさんを見失ってしまいますよ」

レッド「うん…」

レッド「おりゃああー!」

レッド「待てグリーン!」

グリーン「誰が待つか!ていうかお前走るの速っ」

エリカ「やっぱりレッドさんはたくましいですね」さわさわ

ナツメ「エリカ、何さりげなくレッドにさわってるのよ」

エリカ「あら、おんぶしていただいてるんですから、ふれてしまうことぐらいありますわ」

ナツメ「じゃあ最低限だけよ」

エリカ「くんくん、ああ、男らしい匂いもしますわ」

ナツメ「匂いもかぐんじゃないの!」

レッド「二人とも少し落ち着けよ」

グリーン「いや3人とも落ち着けよ!なんでレッド追ってた俺が追われてるんだよ」

レッド「お前がちゃんと話さずに逃げるからだろ」

グリーン「なんで言う必要が…あ、あんなとこに洋館が」

グリーン「あそこに逃げ込むか」

レッド「おい待てよグリーン」

毎日とかいっちゃいましたけど今度から事情により不定期になります

グリーン「なんだここ?…気味悪いな」

レッド「お前が入っていったんだろ」

ナツメ「こんなとこ早く出ようよ」

エリカ「そうですよ、早く早く」グイッグイッ

レッド「く、首が…」

ナツメ「エリカ何してんのよ、もうレッドから離れなさい」

ナツメ「ほらグリーンのほうに行って」

レッド「まあなんだ、早く出ようぜ」

バタンッ

レッド「…風が強いみたいだな」

ガチャガチャ

レッド「あれ?」

ナツメ「どうしたの」

レッド「ドアが開かない」

グリーン「おいおい、お前ナツメといてドアも開けられないような力じゃなんもできねえぞ」

ガチャガチャ

グリーン「おかしいな…」

エリカ「グリーンさんふざけないでください」パシンッ

グリーン「いやっ…マジだって」

レッド「こうなったらドアをぶち壊すか」

レッド「フシギバナ、リザードン、カメックス、三位一体!」

レッド「何やってもこのドア傷すらつかない…」

ナツメ「どうすんのよレッド」

レッド「しかたない、他の出口探すか」

エリカ「そ、それってこの不気味な洋館を進むってことですか…」

レッド「そうなるな」

エリカ「……」

ナツメ「そういやエリカって怖いものが嫌いだったわよね」

エリカ「そ、そういうナツメさんこそ」

ナツメ「私はゴーストタイプが苦手なだけよ」

ゲンガー「ベロベロバアー」

ナツメ「そうそう、ゲンガーもゴーストだし…」

ナツメ「……」ゾクッ

レッド「あっちいけあっちいけっ」

レッド「ここはゴーストタイプのポケモンがいるようだな」

エリカ「い…いや…」

レッド「でもこのドアからじゃ出られないし、他探すしか」

ナツメ「そそそそそうよ、ここ怖いの?エリカ」

エリカ「ナ、ナツメさんこそあまり強がらない方がいいですよ」

レッド「ナツメは俺が守るから問題ない!」

グリーン「そんなこと言ってないで早く探そうぜ」

レッド「じゃあ俺たちはこっち」

グリーン「なんで1対3に分かれるんだよ!」

レッド「だってお前勝手に行くから」

グリーン「だからっておかしいだろが」

レッド「なんだ、怖いのか?」

グリーン「そんなわけねえだろ」

レッド「そんじゃ出口見つけたら教えてくれよな」

ナツメ「ちゃんと見つけるのよ」

エリカ「レ、レッドさん、待ってくださいよ」

グリーン「わかった!俺が悪い!だから一人はやめてくれ!」

グリーン「ということでまとまって行動するぞ」

レッド「お前が仕切んな」

エリカ「グ、グリーンさん離れないでくださいよ…」

グリーン「俺乗り物にならなくていいの?」

エリカ「今はいいんです」

ナツメ「ねえ、それよりこの洋館かなり広いし、窓もみあたらないんだけど…」

レッド「確かに…なんなんだ?ここは」

エリカ「グリーンさんがこんなとこ入らなければ…」ギリギリ

グリーン「痛い痛い、つねんなよ//」

レッド「なあ、なんか視線を感じるんだけど」

ナツメ「や、やめてよ」

おじいさん「誰ですかな?」

エリカ「いやあああぁぁー!」

グリーン「お、おちつけ、人だよ」

エリカ「ひ、人…よかったですわ…」

おじいさん「君たちここで何しとるのかね」

グリーン「いやあ、それがここに迷いこんでしまって、入ってきたドアが開かなくて出口を探していたんです」

おじいさん「なんだ、そういうことか、あのドアは入口専用じゃからな」

グリーン「なるほど、どおりで開かないわけだ」

レッド「いろいろおかしいな…」

おじいさん「出口はこちらですよ」

グリーン「ありがとうございます」

レッド「……」

ナツメ「……」

エリカ「……」

グリーン「どうしたんだよ、早く行こうぜ」

レッド「おい…そのおじいさん…足が…」

グリーン「え…」

グリーン「お、おいおい、そんなわけあるかよ…」

グリーン「……」

おじいさん「足がないと何か問題でも?」

グリーン「……」

エリカ「……」ばたんっ

レッド「エリカが気絶した!」

グリーン「いやいや…足がないってことは…」

レッド「よし、行こうか」

ナツメ「ええ」

レッド「お前はエリカを連れてこいよ」

レッド「よいしょっと…ダッシュ!」

グリーン「おい待て!おいていくな!」

おじいさん「ま~て~」

グリーン「追いかけてきたぁぁぁー!」

10分前

カトレア「ねえーここどこー」

シロナ「ここはハクタイの森のようね」

カミツレ「で、ちゃんと出れるの?」

シロナ「大丈夫よ、ここ何回も来てるし」

フウロ「ほんとかな?」

シロナ「ヒカリちゃんが」

カトレア「あんたじゃないの?」

ヒカリ「私、一回しかここ通ったことないですよ」

シロナ「え…」

ヒカリ「しかも、ほとんど覚えてないです」

シロナ「……」

一同「シ~ロ~ナ~」

シロナ「な、なんとかなるわよ…たぶん」

シロナ「あれ?この道は…えっとこっちかな?」

フウロ「なんも考えないで上空で技使うから…」

ヒカリ「あれ?」

カミツレ「どした?」

ヒカリ「あれってナタネさんですよ」

シロナ「ラッキー!ナタネなら道知ってるはずよ!」

シロナ「ナッタネ~!」

ナタネ「シロナさん…なんでここに?」

シロナ「そんなこといいのよ、ちょっと道迷っちゃってさー」

ナタネ「その…あっそうだ、ちょっと手伝ってくれませんか?」

ナタネ「そのあと道案内しますから」

シロナ「で、何したらいいの?」

ナタネ「最近この洋館で人影を見たっていう情報がまたあって…調査してくれって…」

シロナ「じゃあここで何してるの?」

ナタネ「あのー私怖いのが苦手で…」

シロナ「ナタネ…」

ナタネ「え…」

シロナ「ん」

ナタネ「んん~~~っ」レロレロ

シロナ「私たちと一緒なら大丈夫よ」

ナタネ「はい//」

カミツレ「今のは必要あったか?」

ヒカリ「シロナさんに何か考えがあるんじゃないですか?」

カトレア「私もそれしたいなー、ねえシロナー」

シロナ「とは言ったものの…かなり不気味ね…」

カトレア「か、帰ろうよ」

ナタネ「だだだだだだめですよ、いい一応仕事なんですから…」

フウロ「まじめだねー」

カミツレ「私なんてどこか調査してくれってきたことないけどな」

ヒカリ「きてもやらないでしょ」

カミツレ「まあね」

ナタネ「なんでみんなそんな余裕なんですか…」

カミツレ「だってこの洋館、たしかにいかにも何かでそうだけど、ここにいるのはゴーストポケモンばっか」

カミツレ「どうせその人影ってのもゴーストポケモンのことよ」

フウロ「カミツレちゃんかっこいいー」

シロナ「フウロ、カミツレじゃなくて私を見なさい」

シロナ「今のところ、ゴーストポケモンしかいないじゃない」

ナタネ「で、でも、笑い声が聞こえるって…」

カミツレ「それきっとゴースよ」

ヒカリ「気にしすぎですよナタネさん、これで調査終わり!早く外に案内してくださいよ」

ナタネ「う…うん…」

シロナ「まって」

シロナ「あそこに私好みの女の子がいる」

カミツレ「え?人いるの?」

カトレア「もう怖いよ」

フウロ「あっほんとだ」

シロナ「とりあえず声かけてみましょ」

シロナ「ねえ、こんなとこで何してるのかな?」

女の子「おばちゃん誰?」

シロナ「……」ぴくっ

シロナ「お姉さんはね、ここの洋館を調査しにきたの」

シロナ「さあ、こんなとこにいるとお家の人心配しちゃうよ、帰ろうね」スルッ

シロナ「あれ?」

ヒカリ「どうしたんですか?」

シロナ「いや、それがね、どうなってんのかなー、手がすり抜ける」スルッスルッ

カトレア「や、やめてよね…」

カミツレ「こんなとこでふざけないでよ…」

フウロ「ねえねえ、すりぬけるよりも、その子足ないよー」

シロナ「……」

シロナ「ぎゃああああああー」

カミツレ「あっ一番に逃げた」

ナタネ「いやああああー!」

フウロ「ナタネちゃん二番目だ」

ヒカリ「そんなこと言ってないで、カトレアさん、ショックで寝ちゃったんで騎馬戦みたいな感じで運びましょう」

カミツレ「ショックで寝る?」

フウロ「女の子こっちきたよ」

カミツレ「ダッシュよ」

シロナ「あった出口だ」ガチャガチャ

ナタネ「シ、シロナさん、何してるんですか」

シロナ「あ…開かないのよ」

フウロ「二人ともー女の子ついてきたー」

シロナ「連れてくるなー!」

ナタネ「シロナさん早く逃げましょう!」

シロナ「もう逃げてるわよ!」

ナタネ「あっ待ってくださいよ」

ヒカリ「今なんか悲鳴が聞こえませんでした?」

カミツレ「これ以上怖いこと言わないで」

ヒカリ「いや、ほんとですよ」

女の子「お姉ちゃんたち待ってよーあそぼーよー」

フウロ「あそぼって言ってるよ」

カミツレ「あれはダメなやつよ!」

シロナ「そうよ、ふりかえってもダメなのよ!」

ヒカリ「どこかで悲鳴が聞こえたと思うんだけどな…」

ナツメ「い、今どこかで悲鳴聞こえなかった…?」

レッド「今はそれどころじゃない!」

グリーン「おいぃぃ!頭だけが追いかけてきたぁぁ!」

レッド「よけいなこと教えんじゃねえよ!」

グリーン「あれ、さっきの顔が消えた…」

レッド「じゃあお前は止まってろ!俺たちはこのまま逃げるから!」

グリーン「いや、待てよ!」

レッド「走るの速っ」

……

フウロ「あれ?女の子消えちゃった」

カミツレ「でもシロナとナタネは関係ないみたいだから」

シロナ「違うわよ!これは…出口を探してるだけだから」

ドンッ

グリーン「いって」

シロナ「な、なんなの?」

レッド「あ…」

シロナ「レッド君たちじゃないの、何してんの?」

レッド「いや、お前たちこそ」

シロナ「私たちは出口を」

ナタネ「さっき女の子のオバケが追いかけてきてぇぇー」

グリーン「俺たちも老人の幽霊が」

エリカ「おい」ガッ

グリーン「エリカ、気が付いたか」

エリカ「幽霊っていうな、おばけって言え」

ナツメ「今一番怖いのエリカだから」

エリカ「あら、私一体何を…」

シロナ「ねえ、それより出口知らない?入口は開かなかったのよ」

レッド「知ってたらこんなとこいねえよ」

シロナ「それも…そうね」

シロナ「そうそう、レッド君なんで私たちから逃げるのよ」

レッド「そもそもなんで俺なんだよ」

シロナ「だってさレッド君ってポケモン強いじゃない、だからあっちの方もすごいかなって」

シロナ「どうせ毎日のようにナツメとやってんでしょ、一日ぐらいいいじゃない」

レッド「俺そんな風に思われてんのか?」

シロナ「事実でしょ」

レッド「ショックだ」

レッド「グリーンでいいじゃんか」

シロナ「グリーン君は…なんかね小さそう」

エリカ「そんなことありませんわ」

レッド「急にどうした」

シロナ「何がそんなことないの?」

エリカ「レッドさんとグリーンさんが初めて私のジムにきたとき…」

エリカ「そのときはグリーンさんのほうがレッドさんより一回り大きかったですわ」

レッド「何言って」

ナツメ「何言ってんの!そんなの何年前の話よ!」

ナツメ「レッドがグリーンより小さいわけないでしょ!レッドは何でも一番なんだから!」

ナツメ「だいたいなんでそんなこと知ってんのよ」

レッド「ナツメ…」

ナツメ「はっ…」カァァ

レッド「違うぞ、ナツメはただ俺が思ったこと言っただけだからな」

グリーン「嘘つけよ」

シロナ「あんたたちほんとチ●コ好きね」

ナツメ「あなたにだけは」

エリカ「言われたくありませんわ」

シロナ「何よ悪い?」

ナツメ「年考えなさいよ」

シロナ「だいたいなんで私が年いってるってことになってんのよ」

ナツメ「知らないわよ」

ナツメ「とにかくモテないからってレッドをとろうとしないで」

シロナ「勝手に決めつけないでちょうだい、これでも私かなりモテるんだから」

カミツレ「女にね」

ヒカリ「そういや、男にはあんまりだったような」

シロナ「私がふっただけよ」

フウロ「でも私この前サンヨウの3兄弟みんなにふられてたよ」

シロナ「それは…」

ヒカリ「フウロさん、それいつですか」

フウロ「PWTのちょっと前ぐらいかな」

ヒカリ「シロナさん、イッシュには遺跡調査に行くって言ってましたよね、遊んでたんですか」

シロナ「あ、いや、だからね」

ナツメ「男にモテなくて、だらしないってことがわかったわ」

シロナ「そんなことより早く出口みつけてこんなとこ出ましょ」

レッド「話そらした」

シロナ「じゃあそういうことならレッド君にかわりにグリーン君も考えとくか」

グリーン「レッドのかわりってのが気に入らねえな」

シロナ「あーもう、この話は後、後!」

シロナ「さあ、出口を求めてレッツゴー!」

レッド「なんなんだよ、こいつ」

ナツメ「前からこんなのじゃない」

レッド「それもそうか」

シロナ「何してんの、早く行きましょうよ」

グリーン「そういや幽」

エリカ「……」ガシッ

グリーン「おばけもう出てこないみたいだな」

ヒカリ「こっちの女の子の幽」

ナタネ「……」ギロッ

ヒカリ「女の子のおばけも」

シロナ「でもこれで逃げなくてよかったじゃない」

クスクス

一同「……」

シロナ「ちょっと、誰だか知らないけどやめてよ」

ヒカリ「私たちじゃないですよ」

シロナ「カトレア?寝言言ってんの?」

クスクス

レッド「おい屁こくんじゃねえよ」

グリーン「俺じゃねえよ!」

シロナ「こ、この部屋からね…」

レッド「なんで俺たちを先頭にするんだよ」

シロナ「ナタネがね、この洋館の調査しないといけないの」

シロナ「きっとこのことよ、さ、早く見てよ」

ナツメ「嫌よ、なんで私たちも調査に加えられないといけないのよ」

ナタネ「シロナさん、もういいです、帰りたいです」

???「ぺろぺろ、私のトウヤ…」

レッド「今トウヤって言わなかったか」

シロナ「えっトウヤ君がここにいるの!」

レッド「おい、ちょっと待てよ、幽…おばけよりなんかヤバそうじゃねえか」

ナツメ「そうそう、あなただけ行けばいいじゃない」

シロナ「ここはグリーン君に行ってもらいましょ」

グリーン「なんでだよ!」

シロナ「ナタネのためなんだし」

レッド「そのナタネは帰りたそうなんだけど」

シロナ「しっかりしなさいよ、仕事でしょ」

ナタネ「だってぇ…」

シロナ「泣かなくていいの、レッド君たちが何とかしてくれるから」

レッド「お前らな…」

???「誰?」

一同「……」ビクッ

???「そこに誰かいるの?」

レッド「やばいやばい」

ナツメ「こうしたらいいのよ」

シロナ「なんで私を先頭にするのよ!」

グリーン「じゃあ俺はこれで」

レッド「おい、待て」グイッ

???「ねえ…誰…」ガチャ

一同「ぎゃああ…ああ…あ?」

ナツメ「コトネ!?」

コトネ「ナ、ナツメさん、レッドさん!」

レッド「こんなとこでな」

バタンッ

コトネ「ちょっと待ってくださいね!」

レッド「笑い声ってコトネだったのか」ガチャ

コトネ「開けちゃダメです!!!」

一同「……」

トウヤ「ふがっふごががん!」

レッド「トウヤ?」

ナツメ「トウヤ君が縛られてる」

コトネ「こ、これは誤解です!」

ナツメ「もう、コトネ何してんのよ」

トウヤ「ぷはっ、助かりましたナツメさん」サワサワ

レッド「何ナツメにさわってんだ」ゴツン

トウヤ「いってぇ」

ナツメ「で、コトネこれはどういうこと?」

コトネ「だから誤解です」

レッド「何が誤解なんだ?」

コトネ「それは」

トウヤ「PWTのあと帰ろうとしたらコトネのボディブローくらって…」

ナツメ「どんだけ強いのよ…」

コトネ「シジマさん直伝です」

ナツメ「そうじゃなくて」

コトネ「えっと、その…」

ナツメ「言わないと怒るわよ…」

コトネ「はい、言います!」

コトネ「私はトウヤを守ろうとしただけで」

ナツメ「何から」

コトネ「シロナさんです!」

シロナ「私?」

コトネ「そうです、シロナさんが私の…じゃなかった、トウヤをとろうとするから」

トウヤ「だからってこんな監禁みたいなことする必要ないじゃんか」

コトネ「あなたのためよ」

シロナ「トウヤ君こっち来なさい」

トウヤ「え…はい」

コトネ「トウヤ、なんでそっち行くのよ」

トウヤ「だってコトネ、怖い…」

シロナ「やっぱりトウヤ君は私たちがいいのよね」

トウヤ「そういうわけじゃないけど…」

コトネ「トウヤ~こっち来てよ~」

ナツメ「ねえ、そんなことより、コトネここにいたんだったら、出口知ってるわよね、案内してよ」

コトネ「ねえトウヤ」

ナツメ「……」ガシッ

コトネ「案内します」

レッド「やっと出られるのか」



レッド「やっぱ外はいいな」

ナツメ「ほんと、もう二度とこんなとこ来たくないわ」

シロナ「じゃあ私たちはトウヤ君が手に入ったし、じゃあね~」

トウヤ「え、ちょっと」

コトネ「ああ、トウヤ…」

グリーン「おい、やっと出られたことだし、はやくカントーに帰るぞ」

レッド「その理屈はおかしい」

ナツメ「ねえ、コトネはなんでこんなとこにいたの?」

コトネ「ぐすっ、トウヤ…」

ナツメ「ちょっと強い頭痛を与えた方がいいみたいね」

コトネ「いたたたたた!」

レッド「やりすぎじゃ…」

ナツメ「教えてよ、気になるじゃない」

コトネ「ここは誰もいなかったんで、私がシンオウにいる間使ってたんです」

ナツメ「ここおばけいるのよ」

コトネ「あんなのちょっとおどせばどっか行っちゃいましたよ」

レッド「おばけにとったらコトネの方が怖いのか」

エリカ「そんなことはいいですから、こんな森早く出ましょうよ」ギシギシ

コトネ「じゃあ私が案内します」

グリーン「なるべく早く頼む、俺の左腕がちぎられそうだ」

コトネ「はぁ…」

レッド「コトネちゃん元気だしなよ」

コトネ「レッドさーん」ギュッ

ナツメ「悪いけど、それは私が許さない」グイッ

コトネ「じゃあナツメさん」

レッド「それは俺がだめ」

コトネ「えーんえーん」

ナツメ「泣かないの」

ハクタイシティ

グリーン「おい、街についたんだし、早く帰ろうぜ」

レッド「お前少し黙れ」

コトネ「……」ズーン

ナツメ「やっぱり、そこまで落ち込むなんてトウヤ君のこと」

コトネ「違います、私はナツメさんとレッドさんが…」

ナツメ「もう嘘つかなくていいのよ」

ナツメ「大丈夫、まあやったことは…あれだけど、まずはちゃんと謝るべきよ」

コトネ「でもシロナさんのとこに」

ナツメ「トウヤ君もそんなノリノリで行ったってわけじゃないんだし、そんなずっといるなんてことはないはずよ」

コトネ「でも、許してもらえるかどうか…」

エリカ「そういうことは私にまかせてください」

コトネ「エリカさん…」

翌日・トバリシティ

エリカ「いいですかコトネさん?」

コトネ「ほ、ほんとに大丈夫なんでしょうか…」

レッド「なんで俺たちまで来たの?」

ナツメ「これぐらいならいいじゃない」

レッド「まあ…そうだな」

グリーン「お前ら俺の気持ち考えろよ、一番巻き込まれてんの俺だからな」

ナツメ「知らないわよ、そんなの」

レッド「じゃあなんでお前も来たんだよ」

エリカ「私に逆らうわけないですからね」

グリーン「そういうことだ」

コトネ「あの、エリカさん」

エリカ「そうでしたね、では行きましょうか」

ナツメ「そういやこのビルってヒカリちゃんの会社とシロナの家に分かれてるのよね」

レッド「そういや、そうだ」

コトネ「じゃあどこがシロナさんの家の部分なんですか」

レッド「それはわからん」

コトネ「そんな…」

ナツメ「しかたない、私が超能力でどこか見てみるわ」

ナツメ「……」

コトネ「どこなんですか」

ナツメ「このビルの一番上ね」

レッド「めんどくさいな」

受付「おまちください」

受付「あなたたちは部外者ですよね、申し訳ありませんが、許可なく上に行くことはできません」

コトネ「えーと、ここにシロナさんがいると思うんですけど」

受付「シロナ様ですか?どういうご関係で」

コトネ「えっと、どういえばいいかな…」

レッド「知り合い、知り合い」

受付「…なにか証拠になるものは?」

コトネ「知り合いの証拠!?」

エリカ「私にまかせてください」

コトネ「え…」

エリカ「いそいでるんです、とおしてもらいますよ」

受付「ひ…ど、どうぞ…」ゾクッ

エリカ「許可はいただきましたわ」

ナツメ「エリカ何したのよ…」

レッド「屋上に家建ててんのか」

コトネ「よくこんなでかいもの、ここに建てようと…」

エリカ「コトネさん、それより早く」

コトネ「あ、はい」

ピンポーン

フウロ「はーい」

フウロ「あっみんなどうしたのー?」

フウロ「まあいいや、入って入って」

フウロ「シロナさーん、みんな来たから入れるね」

レッド「もう入ってるけど」

ナツメ「細かいことはいいのよ」

カミツレ「フウロ、誰か来たの?」

コトネ「シロナさんはどこですか!」

カミツレ「え、まだ寝てるけど」

レッド「もう昼すぎてんのに」

カミツレ「みんなしてシロナに用なの?」

カミツレ「まだ寝てるけどいいか、こっち来て」

フウロ「シロナさんって寝相すごいんだよ」

レッド「なんとなく想像できんだけど」

ナツメ「寝相もだらしなさそう」

ガチャ

レッド「うわっこの部屋汚っ」

カミツレ「いつも寝る前はきれいにしてんだけどね、寝てる間にシロナって暴れるの」

ナツメ「でもこれって」

レッド「ガブリアスが暴れたよりひどいな」

カミツレ「そうなの、いつもそれで何度も起きちゃうの」

フウロ「でもね、カトレアちゃんは起きないんだよ、すごいよねー」

エリカ「それはよくわかりますわ」

コトネ「そんなことより、シロナさんをおこさないと!」

シロナ「ぐー…」

レッド「これはひどいな」

ナツメ「ええ」

レッド「よだれは垂れまくりだし、下着だけだし、その下着も上脱げてるし、尻ポリポリかいてるし」

グリーン「おっさんでももうちょっとマシな寝方するぞ」

レッド「ああ、おっぱい丸出しだ」

グリーン「でもスタイルいいな」

レッド「脱いだらすごいってのも」

ナツメ「レッド」

レッド「ナツメの方がはるかにいいけど」

コトネ「シロナさん」ゆさゆさ

シロナ「ぐーぐー」

コトネ「もう、起きてくださいよ!」

エリカ「私がやりましょう」

コトネ「でもどうやって」

エリカ「こんなこともあろうかと用意しておいて正解でしたわ」

エリカ「カイロスを」

コトネ「カイロス!?」

ナツメ「まさか、エリカ…」

レッド「何?」

エリカ「鼻カイロスですわ」

エリカ「それじゃあさっそく」

レッド「ちょっと待った」

エリカ「なんでしょう」

レッド「そんなのやったら一発でおきるかしんじゃうじゃん」

ナツメ「そうね、どうせなら楽しみましょう」

コトネ「私は早くトウヤを」

エリカ「それはいいですね、とりあえず油性マジック10色持ってます」

レッド「結局他にもやる気だっただろ」

エリカ「いいえ、これはグリーンさん用です」

グリーン「俺になんかする気だったの!?」

カミツレ「いいね、それ私にもやらしてよ」

フウロ「私も私も!」

エリカ「みなさんの分もありますよ」

レッド「はははっ、変な顔になった」

ナツメ「チャンピオンらしくない顔ね」

フウロ「カトレアちゃんにもやっちゃお」

カミツレ「怒るとこわいよ」

フウロ「グリーン君がやったことにするー」

グリーン「なんでだよ!」

エリカ「さて、次は何しましょうか」

エリカ「いろいろ思いつきました」

エリカ「何しますか?早朝破壊光線、早朝マッギョ、早朝大爆発、早朝股裂き、早朝ウォータースライダー、早朝」

レッド「もういい、まず早朝じゃなくてもう昼すぎだし」

ナツメ「当たり前みたいに体にメモするのね」

カミツレ「じゃあ大爆発にしましょ」

エリカ「こんなこともあるかと思ってマルマインを用意しておきましたわ」

レッド「準備いいな」

エリカ「おへその上にマルマインをおいてっと」

エリカ「ではみなさん、部屋の外へ」

ナツメ「そんな直にやるの?」

エリカ「建物のことなら安心してください、部屋のまわりに守るをしていますから、この部屋以外影響はありません」

ナツメ「建物のこと心配にしてるんじゃなくて、人の方心配なんだけどな」

エリカ「大丈夫ですよ、グリーンさんは生きてますから」

グリーン「ああ、俺がやられたときは守るをしてくれなかったから建物はめちゃくちゃになったがな」

エリカ「そういうことです」

エリカ「マルマイン、聞こえますか?大爆発です」

ドッカーン

ガチャ

レッド「生きてる…の?」

カミツレ「うわ…部屋がますます汚く」

ナツメ「そんな変わんないじゃない」

エリカ「部屋のことはどうでもいいですわ」

コトネ「あっシロナさんいた」

レッド「一応生きてるみたいだけど」

ナツメ「なんでまだ二人とも寝てるの?」

カミツレ「ここまでしたらさすがに起きるんだけど、昨晩はナタネも加わって…あ、なんでもない」

エリカ「それにしてもまだ起きないとはやりがいがありますわ」

エリカ「寝起き破壊光線!」

ドーン

エリカ「寝起き股裂き!」

ギシギシ

エリカ「寝起きマッギョ」

ペチョ

エリカ「寝起き関節技」

エリカ「てやあああ」

シロナ「グゴォ…」

エリカ「なかなかしぶといですわね…」

レッド「ほんとに生きてるのか?」

エリカ「これは鼻カイロスでもおきるかどうか…」

コトネ「もう!私がやります!」

コトネ「いい加減起きてくださいシロナさん!」

コトネ「カイロスくらえ!」

グサッ

シロナ「グ…ググウゥ…」

エリカ「これは困りました」

ナツメ「ほんとすごいわね」

カミツレ「ここまでして起きないなんて初めてだわ」

シロナ「グ…」

コトネ「いつもどうやって起こしてるんですか」

カミツレ「いつも通りやってもここまでやってもダメなんだからどうせダメよ」

シロナ「……」

シロナ「いっ………たーーーーい!!!!!!!」ガバッ

レッド「あっ」

ナツメ「やっとおきた」

エリカ「やりましたわ」

コトネ「シロナさん!」

シロナ「いたい!いたい!ちょっとこれどうなってんの!!!」ジタバタ

カトレア「うーん…うるさいなぁ…」

シロナ「ねえ!どうなってんのー!」

コトネ「シロナさん!聞いてください!」

カトレア「シロナ、鼻にカイロスつけてどおしたの?」

シロナ「カ、カイロス!?なんでこんなもの!」

シロナ「わ…私の鼻が…」

カミツレ「あんたが全然起きないからよ、そして服着なさい」

コトネ「そんなことよりシロナさん」

シロナ「鼻ぁ…」

コトネ「エリカさん直伝、関節技!」

シロナ「いたいいたい!もうなんなのよ!」

コトネ「シロナさん、トウヤをどこやったんですか」

シロナ「トウヤ君?ああ、逃げられちゃった」

コトネ「逃げられた?」

シロナ「そうなの、ここについたらもういなかったの」

カミツレ「それ、本当だったの?隠してると思った」

コトネ「トウヤ…」

シロナ「どうやらトウヤ君私のとこ嫌みたいだし…」

コトネ「だったらこんなとこ用はありません!」

ナツメ「コトネ、どこ行くのよ」

エリカ「追いかけますよグリーンさん」

グリーン「えっ、なんで」

シロナ「さわがしいわね…」

レッド「なあ」

ナツメ「そうね」

レッド「やっぱり俺たち考えること同じだな」

ナツメ「ふふっ」

ズイタウン

レッド「コトネちゃんには悪いけど、なんとかなるだろ」

ナツメ「エリカもはりきってたしね」

レッド「さて俺たちは旅行再開だ」

ナツメ「うん」

ナツメ「ねえ、ここは何があるの?」

レッド「まあ…気候がいいとこ」

ナツメ「なにそれー」

レッド「冗談だよ」

レッド「あそこの喫茶店がおいしいらしいんだ」

~♪

カツラ「帰るなら今しかねーZURA」

カツラ「帰るなら今しかねーZURA」

カツラ「HEY!レッドナツメ」

カツラ「あと2時間でカントー行の船が出るYO!」

ナツメ「ね、ねえ…レッド」

レッド「いや、俺は知らない、あんな人見たことがない」

カツラ「はい、そこでウインディ」

レッド「ズラさん、無理やりなことやめてください」

レッド「聞いてるこっちがはずかしい」

カツラ「まあ、話を聞け」

カツラ「とりあえず中に入ろう」

レッド「……」

ナツメ「……」

カツラ「3人で」

従業員「かしこまりました」

カツラ「さてと」

ナツメ(また…)

レッド(なんで二人きりの旅行におっさんが入ってくんだよ)

カツラ「おまえたちが楽しんでるのはわかる、だが頼むからカントーに一度帰ろう」

レッド「いやです」

カツラ「わしもグレン島のためにそんなに金を使うわけにはいかんのだ」

レッド「はあ…」

レッド「いや、でも俺たちが帰るときはちゃんと帰るって伝えるようにしますから」

カツラ「いやいや、あと2時間で船出るからそれに乗ろう」

ナツメ「それは急すぎですよ」

カツラ「じゃが、明日や明後日の船に乗ろうと言っても断るじゃろ」

レッド「はい」

カツラ「じゃあいつ言っても同じじゃ」

レッド「いや、だからまだ帰らないって」

5時間後

カツラ「そこをなんとか」

レッド(疲れた…)

ナツメ(ずっと話してるよ…)

カツラ「明日で構わんから」

レッド「だから嫌ですって」

従業員「あの、お客様そろそろ今日の営業は終了なんですけど」

レッド「あっそうですか、じゃあ俺たちはこれで!いこっナツメ!」

ナツメ「ええ」

レッド「それじゃ失礼しまーす」

カツラ「あっ待たんか!」

カツラ「……」

カツラ「みんなには会わなかったと言おう」

レッド「はぁーここんところの予定が」

ナツメ「ほんと、邪魔ばっかはいるわね…」

レッド「なんとか自由に楽しめる方法ないかな」

ナツメ「……」

レッド「…ナツメは、ほんとにジムあけてていいの?」

ナツメ「どうしたの?急に」

レッド「いや、みんなジムあけっぱなしだから早く帰ろうって言ってるわけだし」

ナツメ「代理にやってもらってるから大丈夫よ、きっとみんなもやってるわ」

ナツメ「じゃないと金とかじゃなくて私たちを待たず帰ってるわよ」

ナツメ「何年もあけるわけじゃないんだからね」

レッド「そっか」

ナツメ「みんなはただ帰りたいだけよ」

レッド「ジムリーダーってけっこうゆるいな…」

ナツメ「そうでもないわよ、厳しいとこもあるわよ」

ナツメ「連続で負けすぎたりしたら、それこそクビになっちゃうわ」

レッド「他は?」

ナツメ「うんと…それぐらいかな?」

レッド「負けなきゃいいならナツメなら大丈夫だな」

ナツメ「レッドがいるからね」

ナツメ(他にも何かあったような気がするけど…)

ナツメ「とにかく、気にすることなく旅行つづけましょ」

レッド「そうか」

翌日

ナツメ「……」

レッド「どうしたの?」

ナツメ「いや、コトネどうなったかなって」

レッド「あー、やっぱ気になるな」

ナツメ「会いにいったらエリカたちも一緒にいるはずだし…」

レッド「超能力で見れないの?」

ナツメ「見れることは見れるけど、遠隔透視はやってる間その場から動けないの」

レッド「それならいいよ、気になるんだったら見て」

グリーン「なあー、戻ろうぜ」

エリカ「ダメですわ、あの二人がどうなるか見届けないと」

グリーン「んなこと言っても…目的のレッドとナツメはついてこなかったし」

エリカ「それは後でやればいいことです」

グリーン「あとでって…」

エリカ「今はあの二人がどうなるかです」

グリーン「見たいだけじゃん」

エリカ「グリーンさん、静かにしてください」

グリーン「……」

コトネ「ねえ…」

トウヤ「……」

コトネ「怒ってるよね…」

トウヤ「……」

コトネ「あっ待って、行かないで」

トウヤ「……」

コトネ「ごめん、私はただ…」

トウヤ「…グー」

コトネ「え…」

コトネ「トウヤ、トウヤ…寝ないでよー」

グリーン「あいつ寝てんじゃん」

エリカ「見ればわかります」

グリーン「おい、これじゃあいつまでかかるかわかんねえよ」

エリカ「時間ならあります」

グリーン「いや…」

エリカ「レッドさんたちはまだ帰らないでしょう、だからこれを見ていく時間ぐらいあるじゃないですか」

グリーン「だから…」

エリカ「ありますよね」ギシッ

グリーン「は…はい…」

コトネ「ねえ…トウヤ、トウヤおきてよ…」むにゃむにゃ

トウヤ「寝てるのコトネなんだけどな…」

トウヤ「……」

コトネ「許して…許して…」

トウヤ「コトネ…」

コトネ「もう食べ過ぎないから…」

トウヤ「どんな夢見てんの!?」

コトネ「トウヤごめん…ごめんなさい…」

トウヤ「どっちなんだよ…」

コトネ「…あなたのためだったの」ツー

トウヤ「でも」

コトネ「ケーキバイキング」むにゃ

トウヤ「いったいなんなんだー!」

コトネ「お願い、どこにも行かないでトウヤ…」

トウヤ「……」

コトネ「せめて代金は半分にしてよ」

トウヤ「起きて!何が話したいのかわかんないから!」ゆさゆさ

トウヤ「ちょっとビリッとさせるか」

トウヤ「エモンガ、コトネに10万ボルト」

コトネ「うにゃあああああ」ビリッ

コトネ「ト、トウヤ」

トウヤ「ご、ごめん!…じゃなかった」

トウヤ「あのさ…」

コトネ「……」

トウヤ「……」

コトネ「どうしたの」

トウヤ「あれは、僕がシロナさんのとこに行かないようするためだったの?」

コトネ「……」

トウヤ「そう…じゃあいい」

コトネ「あっ答えるから行かないで」

コトネ「そ、そうだよ…」

トウヤ「うん、わかった」

トウヤ「じゃあ僕はそろそろイッシュに帰るよ」

コトネ「え…」

トウヤ「トウコたちも心配して…くれてるかな?」

トウヤ「まあ、とりあえず一回帰るよ」

コトネ「……」

トウヤ「コトネはジョウトだったよね」

コトネ「…うん」

トウヤ「そう…」

トウヤ「…またね」

コトネ「……」

グリーン「なんにもなかったじゃんか」

エリカ「さあ、どうでしょうね」

トウヤ「やっぱりいたんですね」

グリーン「しかもばれてたし」

トウヤ「そりゃ、グリーンさん声大きいからですよ」

エリカ「……」

グリーン「お、俺は隠れる気なんてなかったからな」

エリカ「……」

トウヤ「グ、グリーンさん…」

グリーン「え?」

トウヤ「い、いやなんでもないです!お疲れさまでした!」

トウヤ(エリカさん、あんな顔するんだ…こえー)

グリーン「なんだあいつ?」

グリーン「なあエリ…」

グリーン「ぎゃああああああああ!!!」

ナツメ「ということみたいね」

レッド「…コトネちゃんは?」

ナツメ「ふふ、さあどうなったのかしらね」

レッド「おしえてよー」

ナツメ「ダーメ」

レッド「えー」

ナツメ「そのうちわかるわよ」

レッド「…でもトウヤ、あれだとコトネちゃん恐怖症みたいなのになりそうだけど」

ナツメ「そんなものないわよ」

レッド「いや、例えだよ」

ナツメ「トウヤ君はそんなこと思ってないみたいだからね」

ナツメ「さ、止めちゃってごめん、次のところに行きましょ」

レッド「う、うん」

ヨスガシティ

レッド「近くにはいない?」

ナツメ「…うん、いないみたい」

レッド「この街にはあいつらがいるからな…でも俺は予定とかあんまり変えたくないし…」

ナツメ「それでいいじゃない、やりたいようにして私はあなたについていくから」

レッド「ナツメ…」

ナツメ「レッド…」

ヒカリ「あっレッドさんとナツメさんじゃないですか」

レッド「っと」

ナツメ「私としたことがカントーのジムリーダーのことしか考えてなかった…」

ヒカリ「ヨスガに来たってことはコンテストですか?」

ヒカリ「それだったら、私が特等席用意しますよ」

ナツメ「ねえヒカリちゃん」

ヒカリ「あっそれとも出場ですか?」

レッド「話聞いてくれないな」

ヒカリ「大丈夫、私シロナさんよりもしっかりしてますから」

レッド「話聞かないってだけで不安だな」

ヒカリ「出るのはレッドさんですか?ナツメさんですか?」

レッド「いや、俺たちは」

ヒカリ「衣装もいっぱいありますよ」

ヒカリ「タキシードにドレス、何でも用意しますから」

ナツメ「ヒカリちゃん…」

ヒカリ「あっ全部私の会社のなんでお二人には無料で差し上げますよ」

ヒカリ「でもこれもっともっとほしい場合は買ってもらいますけど」

レッド「いや、そうじゃなくて」」

ヒカリ「大丈夫ですってお二人には安くしますから」

ヒカリ「どうしますか?」

ナツメ「……」ピーン

ヒカリ「いたたたたたた」

ナツメ「ヒカリちゃん話聞いて、私たちは見にきただけだから」

レッド「そうそう、だいたい二人で出れないでしょ」

ヒカリ「ガーン」

ヒカリ「そうですか…じゃあ特等席用意しますね…」ズーン

ナツメ「さすがにあんなに用意させといて断るとなんか悪いわね」

レッド「話聞いてくれたらあんなに用意しなくて済んだんだけど…」

カスミ「あっあんたたちこんなとこにいたのね!」

レッド「俺いいこと思いついた」

ナツメ「私も」

カスミ「さあ二人とも帰るわよ」

レッド「ヒカリちゃん、俺たちは出ないけどカスミが出てくれるって」

カスミ「はぁ!?何言ってんのよ」

ヒカリ「ほんとですか!カスミさん」

カスミ「い、いやカスミでいいわよ…」

ヒカリ「じゃあカスミで、いや~よかったこれだけ用意して無駄になるとこだった」

ヒカリ「じゃあもうすぐ始まりますから早く着替えて」

カスミ「えっ私出るなんてまだ言ってな…」

ヒカリ「ドレスアップ完了~」

カスミ「まだ何にも言ってないんだけど…」

レッド「かわいい」

カスミ「えっ…そ、そうかしら//」

レッド「ナツメ」

カスミ「……」イラッ

ナツメ「ありがとう、レッドもかっこいい」

カスミ「レッド!」ガシッ

ナツメ「カスミ!レッドに何すんのよ!」

カスミ「私はどうなのよ!」

レッド「あー、うん、いいんじゃない」

カスミ「……」ポカッ

レッド「いてっ」

ナツメ「カスミあんたいい加減にしなさいよ」

カスミ「ふんっだ、こうなったら絶対優勝してやるから見てなさいよ!」

レッド「まあ…がんばれ」

カスミ「……」ムカッ

カスミ「ヒカリ!」

ヒカリ「はいっ」

カスミ「ポケモンコンテストって何すんの!」

ヒカリ「えっ」

レッド「優勝は厳しいんじゃないかな…」

カスミ「レッドのやつみてなさいよ…」メラメラ

レッド「?」

ヒカリ「カ、カスミ…話聞いてる?」

カスミ「えっ、あ、うん聞いてるよ」

ナツメ「じゃあ今何言ってたか言ってみてよ」

カスミ「カ、カスミ…話聞いてる?」

ヒカリ「できればその前がいいな…」

カスミ「それは知らない」

ヒカリ「……」ガクッ

レッド「これは無理そうだな、なあヒカリちゃん、今回注目の出場してる人っ誰?」

ヒカリ「そうですね…えーと」

カスミ「私よ!!!」

レッド「あーカスミか…ははっ」

カスミ「何がおかしいのよ」ギニニ

レッド「いててて、つねんなよ」

ナツメ「あなた、いい加減にしなさいよ」

カスミ「何か?」

ナツメ「私がその気になればあなたをステージ上で大恥かかすことなんて簡単なんだからね」

カスミ「そ、そんなの出場しなきゃいいだけじゃない」

ヒカリ「カスミのはもう登録したから」

カスミ「……」

レッド「ま、応援してるからがんばれ」

カスミ「はぁ…」

ゲン「さあ!ポケモンコンテストヨスガ大会!」

ゲン「司会はおなじみこの私ゲンだ!」

レッド「あいつって結局何がしたいんだ…」

ゲン「そして審査員はポケモンコンテスト事務局長ヒカリさん、ヨスガジムリーダーメリッサさん、そしてヨスガシティのジョーイさんだ!」

ゲン「ではさっそくいくぞ!一次審査はポケモンのアピールだ!」

レッド「ところであいつって司会ならなんでもやってんのかな」

ナツメ「さ、さあ…これで他の大会の司会とかやってたらお笑いじゃないの」

ゲン「さあどんどんいくぞ!つづいてはカスミさんだ!」

カスミ「みてなさいよレッド、ナツメ…」

カスミ「出るからには必ず優勝してみせる」

カスミ「あ、あそこにいるのね、雰囲気ですぐわかる」

ゲン「あの、どうしましたか?」

カスミ「あっはいはい、始めますよ」

カスミ「行け、My Steady!」

スターミー「ジモトッテドコダヨ」

カスミ「スターミー、冷凍ビーム!」

ゲン「おおっこれは美しい!」

カスミ「ふふっどう?レッド、ナツメ」チラッ

レッド「ナツメの肌柔らかいな」ぷにっ

ナツメ「もうレッドったら」

カスミ(なんで見てないんだよ!!!)

カスミ「スターミー!ハイドロポンプ!」

スターミー「Starmie」

レッド「ぶぶっ」

ナツメ「レッド!」

レッド「うへぇ…」ビショビショ

カスミ「あらあら、ごめんあそばせ」

ナツメ「カスミ…」イライラ

ゲン「これにて一次審査終了、二次審査進出はこいつらだ!」

レッド「あっカスミが入ってる」

ナツメ「二次審査で恥かかしてあげるわ…」

レッド「い、いや、いいよ…」

ナツメ「でもあなたがこんな目にあわされたのよ」

レッド「カスミを無理やり出場させちゃったわけだし、これぐらい平気だよ」

レッド「だからね」

ナツメ「うん…あなたが言うんだったら…」

レッド「よかった」

ゲン「二次審査はコンテストバトルだ!」

ナツメ「コンテストバトル…?」

レッド「えーとそれは…」

ヒカリ「魅せることを主体としたバトルです」

レッド「ヒカリちゃん、なんでここに」

ナツメ「審査員席にいたんじゃないの?」

ヒカリ「それなら私のユキメノコが代わりに座ってるんで大丈夫です」

ナツメ「それは無理があると思う」

ヒカリ「でももう決勝ですし」

レッド「決勝だからいいってことないだろ」

ヒカリ「今のコンテストでは私が一番偉いんで私がルールです」

レッド「……」

ナツメ「あっみて、カスミが決勝まで残ってる」

ゲン「タイムアップ!勝ったのは…」

ゲン「カスミさんだー!」

ナツメ「うそ…」

レッド「カスミが優勝した」

ヒカリ「ここまでとは私も思ってませんでした…」

ナツメ「ねえ、リボンを渡すとこまでユキメノコにやらすの?」

ヒカリ「私の代わりですから」

レッド「ていうか、なんで誰もつっこまないの?」

カスミ「へへーん、どう?」

レッド「どうって…」

カスミ「リボンよ、リボン!」

レッド「あー、うん」

ヒカリ「カスミ、すごいです!才能ありますよ!」

カスミ「…そ、そう?」

ヒカリ「初出場で優勝なんて、なかなかできないよ」

カスミ「そんなに言われるとうれしいな」

レッド「今のうちに」

ナツメ「ええ」

レッド「次いこ」

カスミ「わかった?これが私の…」

カスミ「あれ?レッドとナツメは!?」

ヒカリ「え、お二人なら…あれ?」

カスミ「あいつらー!逃げやがった!」

ヒカリ「まだそんな遠くに行ってませんよ」

ヒカリ「それより、本格的にコンテストやってみない?」

カスミ「えっ…あー」

ヒカリ「ねっ」

カスミ「か、考えとくわ」

ナツメ「まさかカスミが優勝するとはね」

レッド「ほんと、あのままいたら、勢いでどうなってたことか」

レッド「さて次は」

グリーン「カントーに戻るんだろ」

レッド「またか…」

エリカ「またかではありません、あなたたちが帰るまで続くんですよ」

レッド「やめてくれよ」

ナツメ「あっそうだ、レッド…」ゴニョゴニョ

レッド「そうか、それがあった」

レッド「なあグリーン」

グリーン「なんだ」

レッド「結局エリカとブルーのどっち?」

エリカ「そういえば聞いてませんでしたね」

グリーン「うっ…それは…」

レッド「わかった、ブルーにはグリーンがエリカのことが好きだって言っておく」

グリーン「待って待って」

エリカ「それはうれしいですわね」

グリーン「いや、その」

エリカ「違うんですか?」

グリーン「違うこともないけど違うような」

ナツメ「はっきりしなさいよ」

グリーン「一番はっきりしたいのは俺なんだけど…」

レッド「……」

レッド「グリーン、お前に話がある」

グリーン「話?」

レッド「そう、こっちきて」ゴニョゴニョ

レッド「どうだ?」

グリーン「どうだって言われても、お前ふざけてんのか?」

レッド「ふざけてない、俺はまじめだ」

レッド「これは俺じゃできない」

グリーン「なんでお前にできないんだよ、一番適任なのお前だろ」

レッド「いや、今のお前にちょうどいい」

エリカ「グリーンさん、なんの話ですか」

グリーン「ああそれが」

レッド「だめだ、人に言うな、自分で考えるんだ」

グリーン「……」

クロガネシティ

レッド「もう真っ暗だ」

ナツメ「そうね」

ナツメ「ねえグリーンにした話って」

レッド「きっとあいつならやってくれると思うんだけど」

ナツメ「どうしてそう思ったの?」

レッド「なんとなく」

ナツメ「嘘ばっかり」

レッド「ばれたか」

翌日

ナツメ「レッドおきて、ねえおきてよ、もう朝よ」

レッド「まだおはようのキスしてないからおきれない…」

ナツメ「もうしかたないな」チュッ

レッド「もっともっと」

ナツメ「次はレッドからしてよ」

レッド「うん」

ガシャーン

レッド「うわっ窓が」

エリカ「みつけましたわレッドさんナツメさん」

ナツメ「なんで窓から登場なのよ」

レッド「エリカ、ちょっとしつこいぞ」

エリカ「今回はカントーに帰るために来たんじゃありません」

ナツメ「じゃあ何しにきたの?」

エリカ「その前に窓から風が入ってきて少し寒いので場所を変えましょう」

ナツメ「誰が窓あけたと思ってんのよ」

レッド「だいたいどうやって入ってきたんだよ、ここ最上階だぞ」

エリカ「私の跳躍力を甘くみないでください」

レッド「……」

ナツメ「ま、まあ、場所移動しましょうか」

エリカ「ふう、おなかいっぱいですわ」

ナツメ「食べ過ぎじゃないのかしら…」

レッド「誰の金だと思ってんだよ」

レッド「それで何しにきたの?」

エリカ「昨日グリーンさんが突然いなくなったんです」

エリカ「レッドさんに何か言われたあとにしばらく旅に出るって書いた紙をおいていったんです」

エリカ「レッドさん、グリーンさんに何を言ったんですか」

レッド「そうか、じゃあグリーンはやってくれるんだ…」

エリカ「やっぱりレッドさんがグリーンさんに何かしたんですね」

レッド「まあ原因は俺だな」

レッド「グリーンがどっか行っちゃったから俺たちが今すぐ帰るってわけにはいかないな」

レッド「それじゃあ俺たちは旅行つづけるから、みんなにも邪魔しないように言ってくれ」

エリカ「グリーンさんは無事なんですか」

レッド「んーたぶん」

エリカ「たぶんじゃダメですよ」

レッド「きっと大丈夫」

エリカ「そう…ですか…」

レッド「そうそう、じゃあエリカもみんなのとこ戻って」

エリカ「…では、私はこれで」

レッド「うん、帰るときには知らせるから」

エリカ「あ、レッドさん」

レッド「なに?」

エリカ「窓代おねがいします」

レッド「……」

レッド「エリカもグリーンがいないとさびしいのかな」

ナツメ「それもあるけど、ちょっと違うかな」

レッド「何が違うの?」

ナツメ「それは」

男「あのすいません、レッドさんですか?」

レッド「え?はいそうですけど」

男「窓の弁償の件なんですけど」

レッド「エリカがやったのにな…」

ナツメ「しかたないわよ」

男「あなたがレッドさんですね、窓の弁償をしてもらいに来ました」

男「おい、こっちが先だ」

男「何言ってんだ俺の方が先だ!」

レッド「何枚割ったんだよ…」

カスミ「エリカどこ行ってたの?」

エリカ「レッドさんとナツメさんのとこですよ」

タケシ「だが今あの二人を説得できたとしてもグリーンがいないぞ」

カスミ「グリーンならいいじゃない、はやくあの二人を説得して帰りましょ」

タケシ「それは少し厳しいな」

カスミ「どうしてよ」

タケシ「俺たちのホテル代は全てグリーンだ」

タケシ「あいつが戻ってこないとここの金が払えん」

カスミ「そういや…」

エリカ「仕方ありませんね、グリーンさんが戻ってくるまでとりあえず待ちましょう」

エリカ「カツラさんたちには私から言っておきます」

タケシ「いや、やっぱり一度みんなで話た方がいいんじゃないか」

カツラ「なるほど…で、グリーンには連絡はとれんのか?」

タケシ「それがモンスターボール以外の荷物を全ておいていってるようで」

マチス「まったく、グリーンも何を考えてるんだカ」

カスミ「そうよ、こっちの迷惑も考えてほしいわ」

カツラ「とにかく今はグリーンを探す方を優先しよう」

カツラ「グリーンがいないとレッドたちを説得できても帰ることができんからな」

タケシ「どうやって探すんですか」

カツラ「グリーンの捜索は」

エリカ「私が行きますわ」

カツラ「おお、行ってくれるのか、じゃあレッドたちの方は」

アンズ「それは私に任せてください」

カツラ「うむ、では他のみんなは二人に協力するという形で」

数日後・コトブキシティ

レッド「でけぇ街だな」

ナツメ「どこの地方にもこれぐらいの都市はあるものなのね」

レッド「これだけ広いといろいろ見るとこがありそうだな」

ナツメ「まずはどこ行くの?」

レッド「よし、そうだな」

レッド「……」

ナツメ「どうしたの?」

レッド「とりあえず歩きまわろうか」

ナツメ「調べてなかったの?」

レッド「途中までしか調べてなかったから…」

ナツメ「ここ大きい建物が多いけど、これは特に大きいわね」

レッド「ポケッチカンパニーだな」

レッド「せっかくだし買っていこうか」

ドンッ

ジュン「っつ、なんだってんだよー」

レッド「あ、悪い悪い」

ジュン「あっレッドさん!」

レッド「お前は…誰?」

ジュン「俺ですよ俺!ジュンですよ!」

レッド「知ってる?」

ナツメ「…ごめんなさい、知らないわ」

ジュン「またまた~」

レッド「どつくぞ」

ジュン「すいません」

ジュン「それよりほんとに俺のこと忘れたんですか」

レッド「いや、忘れたじゃなくて知らないって」

ジュン「ほら、PWTのときにコウキとかと一緒にいたじゃないですか」

レッド「あーそういやコウキってどうしたの?」

ジュン「コウキならさらなる女王様を探すとか言ってジョウトに行きましたよ」

レッド「ふーん、ジョウトに行ったのか」

ジュン「じゃなくて!なんでコウキは覚えてるのに俺のこと忘れてるんすか!」

レッド「わかんない」

ジュン「まじすか…」

ナツメ「ねえそれよりポケッチってどれぐらいの値段なの?」

ジュン「それは型によりますよ…ちなみにおすすめはこの前出たばかりの最新型です…」

レッド「この前出たばかりのがあるのか、じゃあそれにしようか」

ナツメ「そうね」

ジュン「俺のことマジで覚えてないんだ…」

ゲン「いらっしゃいませー」

レッド「まちがえましたー」

ゲン「待ってまって、何も間違えてないじゃないか」

レッド「お前は何をやってんだよ」

ゲン「あまりにもニートニートといわれるんでね、こうして働いてるんだ」

ナツメ「司会やってたんじゃないの?」

ゲン「僕は頼まれたらなんでもやるのさ」

ゲン「それよりポケッチを買いにきたんだろ、好きなの選ぶといいよ」

レッド「じゃあナツメどれがいい?」

ナツメ「あなたと同じのがいい」

レッド「俺もナツメと同じがいいな」

ゲン「これなんかどうかな?うんこれにしよう、じゃあレジ通すね」

レッド「選ばせろよ」

レッド「で、お前よく見たらそれ一番古いやつじゃねえか」

レッド「どうせなら最新型くれよ」

ゲン「あーい」

レッド「てんちょー、この店員が態度悪いんですけどー」

ゲン「待って待って、そんなこと言われたらまた給料下げられちゃうよ」

ナツメ「またってことは前にも何かしたのね」

ゲン「ああ、ムカつく客だったから波導弾をうちこんでやった」

レッド「最低な店員だ」

ゲン「自分を空手大王とかいう変なやつだったよ」

レッド「どこかできいたことあるな」

ナツメ「ええ」

レッド「なんとか最新型買えたな」

ナツメ「ええ」

レッド「それにしても空手大王か…」

レッド「俺あんまりあいつに会いたくないな」

ナツメ「そんなこといったら私の方が会いたくないわよ」

ナツメ「実は修行に出たっなったとき少しうれしかったぐらいだもん」

レッド「あ、そういやあそこあんまり仲よくなかったな」

ナツメ「そうなの、どっちがジムになるかってずっと争ってたの」

レッド「でもニートの話だと昨日って言ってたから近くにいるかも…」

ナツメ「それは絶対嫌だわ…」

ナツメ「空手大王空手大王…よかったいない」

レッド「ナツメ、そんなにキョロキョロしてたら楽しめないよ」

ナツメ「でも、あの人だけは嫌なのよね…」

レッド「もしいたら無視したらいいじゃないか」

ナツメ「でもなんかね…」

空手大王「あのすいません」

レッド「はい…げっ」

空手大王「どうしました?」

レッド「い、いや何も」

空手大王「君そんな帽子深くかぶって前見えてるの?」

空手大王「それに隣の彼女も後ろに隠れて、俺そんなに怖いかな」

ナツメ「い、いえ、そんなことないです」

レッド「それで何か用でしょうか?」

空手大王「いやあ、シンオウに修行に来たはいいけど道がまったくわからなくてね」

空手大王「グローバルターミナルってどこにあるか知ってる?」

レッド「いや、俺たちは旅行でシンオウに来て、ここにもさっき来たばっかなんでわかんないですね」

空手大王「はあ、そうですか」

空手大王「旅行ってどこから来たの?」

ナツメ(うっとおしいな…)

レッド「カントーです」

空手大王「へえカントーなんだ、実は俺もカントーでね」

ナツメ「ちょっとレッド、なんで答えるのよ、ややこしくなっちゃうじゃない」ひそひそ

レッド「あっそうか…」

空手大王「ん?今レッドって言った?」

レッド「い、いやカントーって言ったからこんなところで修行だなんて、あなたがレッドって人かなーって」

ナツメ(無理やりすぎる…)

空手大王「いや、違うよ」

空手大王「レッド…早くみつけねばな」

レッド「へ、へえーレッドって人探してるんですか、何かあったんですか」

ナツメ「これ以上話を続けようとしないでよ」ヒソヒソ

レッド「しまった…」

空手大王「おお、よくぞ聞いてくれた!」

空手大王「話も少し長くなるし、どこかないかな…」

レッド「あ、あの俺たち急いでるんで」

空手大王「おっあんなとこにレストランがある、あそこに入ろう」

レッド「い、いやだから」

空手大王「遠慮することはない、俺が全ておごるから」

レッド「そういうことじゃなくて」

空手大王「話を聞いてくれるなんてやさしいじゃないか」

空手大王「ヤマブキシティには知ってるかもしれないが2つのジムがあった」

レッド「勝手に話だしちゃったよ…」

空手大王「だが同じ街に二つもジムがあると少し面倒でな」

空手大王「バトルして勝った方が正式なジムになることになった」

ナツメ「あ…あの、その話知ってるんですけど…」

空手大王「何!?この話を知ってるとはまさか」

ナツメ「い、いえ私もヤマブキシティに住んでるんでお母さんから聞いたんです」

空手大王「なんだそういうことか」

空手大王「知ってるなら話は早い、俺が倒したいのはまず今ジムリーダーをしているナツメだ」

ナツメ「やめた方が…」

空手大王「いやいや、勝算はある、それにもう一人倒したいやつがおるのだ」

空手大王「あれはまさに我が空手道場にトドメをさされたようなものだ」

空手大王「それがレッドというやつだ!」

レッド「なんかめんどくさいな…」ボソッ

空手大王「なにか言ったかな?」

レッド「いえ、なにも」

空手大王「といっても今は少年という年でもないだろうが」

空手大王「我が空手道場があのような少年少女に負けたままでいいのだろうか!いや、よくない!」

空手大王「そう!俺はあの二人を倒すために修行に出たのだ」

空手大王「いろいろな地方をまわり修行を続けてきた」

空手大王「そしてシンオウPWTに二人が出てると聞いてとんできたはいいが、大会はもう終わってしまったらしい」

レッド「どんだけ情報遅いんだよ…」

空手大王「そういえば君のその帽子、レッドがかぶってたのとそっくりだ」

レッド「い、いや…えーと、普通に売ってる帽子ですからねー」

空手大王「でもそんな帽子、どこの店でも見たことがない」

ナツメ「ちゃんと探してないんじゃないですか?」

空手大王「うーん、それより二人ともどこかで会ったことがある?」

レッド「そんなこと」

ナツメ「きっとあれですよ、ほら昔ヤマブキにいたんですよね、私もいたんで」

空手大王「あーそうか」

ナツメ「も、もういいですよね、私たちこの後も予定があるんで」

空手大王「ああ、予定くずしちゃって悪かったね」

空手大王「そういや今のナツメってどんなのかわかる?」

ナツメ「えっとなんていえばいいかな…」

レッド「最高!」

ナツメ「えっ」

レッド「もうめちゃくちゃ可愛くて、きれいでやさしいし、あーもう言いきれないぐらいいいとこがあるな…とにかく一瞬たりとも離れたくない!」

空手大王「ん?」

レッド「え?」

空手大王「それはおかしいな」

空手大王「ナツメとは一瞬たりとも離れたくない…」

空手大王「だったらそのくっついてる女が…ヤマブキのナツメ!」

レッド「げっ」

ナツメ「ちょ、ちょっと違う!私もヤマブキに住んでるナツメで」

ナツメ「たまたま同じ名前なんですよねー」

空手大王「そんなわけあるかー!男の方『げっ』って言ったぞ!」

空手大王「なんか似てると思った、服装とかは全然違うけど髪や雰囲気がナツメそのものだ」

ナツメ「私ージムリーダーのナツメさんに憧れててー」

空手大王「そのようなことに騙されんぞ!ナツメ勝負だ!」

ナツメ「結局バレちゃったじゃないの」

レッド「俺のせいだ、ごめん」

ナツメ「謝らなくていいの、あなたは私をほめてくれただけだし」

空手大王「こっちから行くぞ!エビワラー、マッハパンチ!」

レッド「攻撃してきやがった」

ナツメ「危ないわ、逃げましょ」

レッド「よし」

空手大王「逃がすな!エビワラー炎のパンチ!」

レッド「あちゃちゃちゃ!」

ナツメ「私のレッドに何してくれんのよ!」

空手大王「レッドだと」

ナツメ「あ…」

空手大王「やはりお前がレッドだな!」

レッド「違うよボクミッ●ーマウスだよ、ハハッ」(裏声)

空手大王「エビワラー、マッハパンチだ!」

レッド「ちょっと待てー!軽いボケだろ!」

ナツメ「エーフィ、サイコキネシスよ」

エーフィ「スピードスター」

空手大王「やっと戦う気になったか」

ナツメ「レッドを傷つけた罪は重いわよ…」

空手大王「いくぞ!お前の対策は完璧だ!」

空手大王「ゆけいっズルズキン!」

レッド「ナツメ戦うの?」

ナツメ「当然よ、あなたを攻撃したことを後悔させてあげるんだから」

ナツメ「エーフィ、スピードスターよ」

空手大王「全て弾き落とせ!」

空手大王「そして噛み砕く!」

ズルズキン「ガブリッ」

エーフィ「キャー」

ナツメ「ああ!エーフィ、しっかりして」

空手大王「ふはははは!どうだナツメ!」

空手大王「これで俺が勝ったらヤマブキのジムは我が格闘タイプのジムになるのだ!」

レッド「お前ふざけてんのか!」

ナツメ「いいわ、私に勝てたらの話だけど」

レッド「え、いいの?」

ナツメ「負けないからいいの」

ナツメ「エーフィ、瞑想よ」

空手大王「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」

空手大王「もう一度噛み砕け!」

ナツメ「スピードスターよ」

空手大王「弾き飛ばせぇ!」

ズルズキン「ムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダ」

エーフィ「グワー」

ナツメ「バトンタッチ!いってエルレイド!」

ナツメ「インファイトよ」

エルレイド「アタタタタタ!!」

ズルズキン「イテェ」ばたっ

空手大王「一撃だとぉ!?」

ナツメ「格闘タイプでも私の方が強いみたいね」

空手大王「そんなわけあるか!」

空手大王「いけ!サワムラー!エビワラー!カイリキー!」

レッド「3対1なんて卑怯だ」

ナツメ「問題ないわよ、フーディンあなたもいって」

空手大王「いけぇぇぇぇぇ!」

ナツメ「フーディンはサイコキネシス、エルレイドはサイコカッター!」

ドーン

ナツメ「勝っちー」

レッド「やったやった、ナツメすごいよ」

ナツメ「ありがと」

空手大王「くっ…チクショー‼‼!」

ナツメ「逃げた」

レッド「時間無駄にしたな」

2週間後

アンズ「もしもしアンズですけど」

カスミ「はいはーい、こちらカスミ―」

アンズ「とりあえず報告しますね、お二人はソノオタウンについてこれまた人目を気にせずにイチャついてます」

カスミ「あいかわらずね…」

アンズ「数字で言うと、レッドさんからのキスが234回、ナツメさんからが209回、二人同時にやったのが98回、夜の」

カスミ「そんなこといいのよ、というよりよく数えてたわね」

カスミ「そうじゃなくて帰る気配は?」

アンズ「まったく」

アンズ「そっちはどうですか?」

カスミ「グリーンでしょ、ぜんっぜん帰ってきそうにない、エリカもちょっと疲れてるみたいだし」

アンズ「そうですか、あっお二人が移動し始めたのでこれで」

ナツメ「どんなポケモンが来るのかしらね」

レッド「このミツって決まったポケモンしかよってこないなんてなー」

レッド「こんな甘いのに」

ナツメ「甘いのにってあなたなめたの?」

レッド「うん、甘いよほら」

ナツメ「あら本当」

ナツメ「でもこれってポケモン用じゃ…」

レッド「でも木にぬったのに何にもよってこないし…」

ナツメ「まだ塗ったばかりだからね」

レッド「うん…」ぺろぺろ

レッド「来なーい」

ナツメ「スースー…」

レッド「ナツメ?」

レッド「寝ちゃったか」

レッド「……」ぷに

レッド「柔らかいほっぺ」

レッド「……」ぷにぷに

レッド「俺も寝ようかな」ぷにぷにぷに

レッド「おやすみ」チュッ

レッド「……」zzz

アンズ「もしもしアンズですけど…お二人花畑で寝ちゃいました」

カスミ「ほっときなさい」

ナツメ「うーん…あっ寝ちゃってた」

ナツメ「レッド?」

レッド「……」zzz

ナツメ「ふふっ、この寝顔からはとても強いトレーナーとは思えないわね」

ナツメ「ほっぺたもやわらかいし」ぷにー

ナツメ「気持ちよさそうに寝てるし、もう少しこのままにしておきましょ」

レッド「なつめ…」ぎゅっ

レッド「だいすき…」zzz

ナツメ「ふふっ」チュッ

ナツメ「あっもうこんな時間!」

ナツメ「また寝ちゃったなんて…」

ナツメ「おきてレッド」ゆさゆさ

レッド「む…」

ナツメ「もう夕方よ」

レッド「…ええっ、こんな寝ちゃってたのか」

レッド「でも木には何も…」

レッド「いや、ミツがなくなってるな」

ナツメ「そうなの、ごめんなさい私寝ちゃってて」

レッド「いやいや俺の方が長く寝てたし」

レッド「気にすることないよ」



空手大王「ぺろぺろ、このミツとても甘いな、木に塗るなんてもったいない」



レッド「あんまきれいな宿じゃないけど、部屋ごとに温泉がついてるっていいな」

ナツメ「ソノオタウンって温泉が有名なの?」

レッド「さあ、たぶん違うと思うけどいいじゃんか」

レッド「そうじゃないとナツメと一緒に入れないし、混浴があっても…ナツメの肌を他のやつらに見せるなんてありえねえ!」

ナツメ「いや、服装変わったから前より見えてるんだけどね」

レッド「それと他のやつが一緒に入ってるのも気にいらん!」

ナツメ「落ち着いてよ、そんなことはここじゃないんだし」

レッド「まあ…そうだな」

ナツメ「そうよ、さあ温泉入りましょ」

アンズ「私まで寝ちゃってたなんてなんたる不覚」

アンズ「でも見つけたからいいか」

アンズ「どれどれ」

レッド「ナツメの肌すべすべ~」

ナツメ「もうレッドったら、ちゃんとあらってよ」

レッド「もちろんだよ」

アンズ「ぶぶっ」

レッド「なんか今物音しなかった?」

ナツメ「…気のせいじゃないの」

レッド「そうかなぁ」

ナツメ「そうよ、はい次は私があなたの背中を流す番ね」

レッド「うん」

アンズ「タ…タイミングが悪かった…」

アンズ「い、いや…でもいつ戻るかわかんないから見とかないと…」

ナツメ「それっ」

レッド「おお、柔らかいなぁ」

ナツメ「こうしたら私の正面とあなたの背中を同時に洗えるでしょ」

アンズ「レッドさんとナツメさんはいつもこんなことを…」

レッド「よっと」

ナツメ「ちょっとぉ」

レッド「ほうふれば、おれのかおもきれいに」

ナツメ「もぉしかたないな」

アンズ「……//」

レッド「他のとこもきれいにしないと」

ナツメ「さっきから胸ばっかじゃない」

レッド「じゃあこっち」

ナツメ「あぁん、もう」

レッド「それそれ」

ナツメ「んもぉ…レッドのいじわる…」

レッド「ごめんごめん、やりすぎたかな」

ナツメ「じゃあこっちもお返しよ」

アンズ「これは…このまま見てていいのかな…」

アンズ「いや、でも…あーいやここは…」

アンズ「やっぱりこの流れは…」

レッド「温泉は気持ちいいな」

ナツメ「そうね」

アンズ「なんにもなかった…」

レッド「そろそろ出る?」

ナツメ「そうね、もうそろそろ出ましょうか」

アンズ「や、やっと…見てるだけでこんなに体力つかうなんて」

レッド「風呂あがりに飲む木の実ジュースうまいな」

ナツメ「そうね、ソノオ限定なんだし、これもっと買っときましょ」

レッド「そうだな」

アンズ「当たり前のように間接キス…」

アンズ「心が折れそうです…」

アンズ「そして直接…」

アンズ「やっぱり今まで通り中までは見なきゃよかった」

プルルルル ガチャ

カスミ「はいはーい」

アンズ「カスミさん、もう無理です」

カスミ「どうしたのよ」

アンズ「カスミさんが言うから中を見たら…」

カスミ「だから何なのよ」

アンズ「ちょっと心がもたないです」

カスミ「だから何があったのよ」

アンズ「お風呂であれなのに、このあとの寝るときになったりしたら…」

カスミ「おもしろそうじゃない、動画とってよ」

アンズ「え」

カスミ「動画」

アンズ「…いやー私どうも機械は」

カスミ「あんたの家にある巻物全部ビショビショにするわよ」

アンズ「あ、あれは先祖代々の大事なもので」

カスミ「じゃあお願いね」

アンズ「そんなぁ…」

アンズ「何事もありませんように…」

アンズ「よかった、もう寝てるみたい」

レッド「寝れないなぁ…」

ナツメ「そうね」

レッド「ねえやろうよ」

ナツメ「今日はもうダメ」

レッド「えーお願い」

アンズ「よかった、何事もなくて済みそう」

ナツメ「ゲームは一日一時間よ」

レッド「次こそナツメに勝てるから」

ナツメ「あなたこの世界じゃ強いけどゲームは弱いもの」

アンズ「なんだゲームか」

ナツメ「そう、ゲームはしないし、何にもないから出てきなさい」

レッド「しょうがないな」

ナツメ「それじゃないわよ」

ナツメ「アンズよ、そこにいるわ」

アンズ「バ、バレてたんですか」

レッド「アンズちゃん!?」

ナツメ「最近は来てなかったとおもったのに」

アンズ(よかった、近づいていないときはバレてない」

ナツメ「ずっとついてきたのね」

アンズ「えっ、あっ、いやぁー…はい」

ナツメ「そんなこといいわ、それより私許せないことがあるの」

アンズ「なんでしょうか…」

ナツメ「あなた私たちがお風呂に入ってたとこも見てたわよね」

アンズ「うっ…はい」

ナツメ「それよ」

アンズ「すいません!カスミさんに中まで見てこいって言われたんです…」

ナツメ「つまり見たのよね」

アンズ「背中流してたところですか…」

ナツメ「そこもだけど、レッドの裸見たのよね…」

アンズ「えっ…」

ナツメ「見たのよね!」

アンズ「はいぃ…」

ナツメ「絶対に許さないわ…レッドの…レッドの…」

レッド「ナツメ落ち着きなよ、いいじゃないかそれぐらい」

ナツメ「ダメよ!これに関しては生かして帰さないわ」

アンズ「ひええ…」

レッド「大丈夫だよ、そんなことないからさ」

ナツメ「あなたがよくても私がダメなの」

レッド「そこまで怒らなくても…」

ナツメ「じゃあ、もし私の裸をグリーンが見たらどうする?」

レッド「……」

レッド「グリーン…ぶっころす…」

レッド「おらぁ!グリーン出てこい!ぶっころしてやる!!」

ナツメ「た、例えばの話よ」

レッド「グリーンこんにゃろー!!」

レッド「潰す!!!!!!!!」

ナツメ「だからたとえばだって、あっ…」ヘナ

レッド「うっ…」ヘニャヘニャ

アンズ「だ、大丈夫ですか!?」

レッド「アンズちゃん…俺とナツメくっつけてくれ…」

アンズ「くっつける?」

ナツメ「私たちこれじゃ動けないの…」

アンズ「そうなんですか」

アンズ(だからいっつもあんなにひっついてるのか)

アンズ「いや…このままなら私は生きて帰れるんじゃ…」ブツブツ

レッド「それは困るよ…」

レッド「ね、頼むよ」

ナツメ「この状態でもあなたを人形にすることぐらいできるのよ…」

アンズ「ひっ人形に…」

アンズ「わかりました!」

レッド「助かったよ、ありがと」

ナツメ「ほんと、しぬとこだったわ」

ナツメ「まあ人形にするってのは冗談だったけどね」

アンズ「そ、それで私は助かるんでしょうか…」

レッド「考えすぎだよ、本当にそんなことするわけないじゃないか」

アンズ「よかった…」

ナツメ「でも次見たら本当に人形にするからね」

アンズ「冗談ですよね…?」

レッド「でも昔人形にされたとき…あれは怖かった…」

ナツメ「それは言わないでよ」

アンズ「……」ガクガク

翌日

アンズ「カスミさん私もう無理です~」

カスミ「動画は?」

アンズ「えっ」

カスミ「動画よ動画」

アンズ「そのあと特になにもなかったんで」

カスミ「じゃあなんで戻ってきたのよ」

カスミ「せっかくおもしろそうなことになってんだからちゃんと撮ってきなさいよ」

アンズ「え~」

カスミ「ほら行った行った、私はいそがしいんだから」

アンズ「何もしてないじゃないですか…」

カスミ「ふっふっふ…これを見なさい!」

アンズ「いってきまーす」

カスミ「あっこら、見なさいよ」

アンズ「ええー!もう出て行った!?」

アンズ「早く二人に追いつかないと…」

………

レッド「……」

ナツメ「ねえねえ」

レッド「なに?」

ナツメ「この森…なんだか見覚えがあるんだけど」

レッド「俺も」

ナツメ「やっぱりね、あと道に迷ったよね」

レッド「いや、どっちに行けばいいかわからないだけだよ」

ナツメ「……」

………

アンズ「あれ?もうハクタイシティについてると思ったのにどこにもいない」

ナツメ「あっまたこの岩」

レッド「きっと似た岩だよ」

ナツメ「そうね」

レッド「そうだよ、これであんな感じの岩見るの何回目だって話だよ」

レッド「きっともうすぐ出口だよ」

ナツメ「あら?」

レッド「どしたの?」

ナツメ「この岩…」

レッド「似た岩似た岩」

レッド「そこまで言うんだったら目印でもつけたらいいじゃん」

レッド「これでよしっと、これで違う岩だってわかるだろ」

ナツメ「レッド…」

レッド「俺たちと同じような目印つけたやつがいたようだな」

ナツメ「それはさすがに…」

レッド「…うん」

レッド「この森どうなってんだよ…」

ナツメ「私歩き疲れちゃった…」

レッド「ごめん、俺のせいで」

ナツメ「少し休みましょ」

レッド「そうだな」

レッド「ほんとどうなってんだ、この森…」

レッド「ブルーなら一生でれねえな…」

3日後

アンズ「おかしい…この辺の街のどこにもいない…」

アンズ「まさかまだあの森に」

アンズ「まさかね」

アンズ「でも、そこまで」

アンズ「いやいやいや」

アンズ「あっ…やっぱり森にいたんだ…」

アンズ「でもなんかおかしいな」

レッド「やっとか…」

ナツメ「ええ…」

レッド「……」

ナツメ「ねえ…こんなに迷ったのあなたのせいよ」

レッド「俺が!?」

ナツメ「そうよ、あなたがちゃんと調べもしないからじゃない」

レッド「そんなこと言ったらナツメだって、よくわかりもしないのにこっちだとか言って迷ったじゃないか」

ナツメ「何よ、私のせいにする気?」

レッド「俺は悪くない」

ナツメ「何よその態度」

レッド「一番迷った原因はナツメじゃないか」

ナツメ「あなた、男でしょ」

レッド「だからなんだよ」

ナツメ「私のせいにするなんてどうかと思うわ」

レッド「それは関係ねえだろ」

ナツメ「じゃあ誰が悪いの」

レッド「ナツメだろ」

ナツメ「何でそうなるのよ」

レッド「当然だろ」

ナツメ「……」

レッド「……」

レッド「ふん」

ナツメ「レッドなんてもう知らないわ」

レッド「ああ、そうか」

レッド「だったらもう俺もナツメなんてもう知らないね」

ナツメ「ふん…」

レッド「うぐっ…」ヘナヘナ

ナツメ「あ…」ヘニャヘニャ

レッド「はぁはぁ…」

ナツメ「し…しかたないわね…」

レッド「ああ…仕方なくだからな」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「おっうまそうなコロッケ」

ナツメ「あら、あの服いいわね」

レッド「おっと」

ナツメ「ちょっとどこに行こうとしてるのよ」

レッド「なんでそんなこと言わねえとダメなんだ、そっちこそどこに行こうとしてるんだよ」

ナツメ「それこそ言う必要はないわ」

ナツメ「私そっちには用はないから」

レッド「俺だってそっちに用はないな」

ナツメ「だからそっちに用はないって言ってるでしょ、こっちに来なさいよ」

レッド「なんで言うこと聞かなきゃだめなんだ、おかしいだろ」

ナツメ「私はこっちに行きたいの」

レッド「俺は行きたくない」

ナツメ「何よ」

レッド「何だよ」

アンズ「なんだか悪そうな雰囲気…」

アンズ「ケンカはしてるのに手はつないだままという何ともおかしな状態」

アンズ「あの二人があんなににらみ合ってるなんて」

アンズ「これはただ事じゃなさそうですね…」

アンズ「そうだ変装してっと」

アンズ「これでどこからどうみても山男」

レッド「だから」

ナツメ「言ってもわからないようね」

アンズ「あのすいません」

レッド「何だよ」

アンズ「あの…」

ナツメ「ちょうどいいわ、どっちが悪いかアンズに決めてもらいましょ」

アンズ「えっ」

ナツメ「いつまでそのふざけた格好してるの」

アンズ「あっはい、すいません」

ナツメ「アンズ、聞いてちょうだい、このバカが」

レッド「アンズちゃん、聞いてくれよ、この分からず屋が」

アンズ(この二人がこんな言い方するなんて…)

ナツメ「さあ、どっちが悪いの」

アンズ「えっと…その、ここはレッ」

レッド「……」ギロッ

アンズ「いや、それは冗談としてナ」

ナツメ「……」

アンズ「あーやっぱり、そのー…えーと」

レッド「どっちだよ」

アンズ「その二人とも悪いってのは…」

ナツメ「それはダメよ」

レッド「どっちかはっきり決めてくれよ」

アンズ「え…ええ~」

アンズ「そのなんていうか、はい」

アンズ「自分たちで解決が一番かな~って」

アンズ「失礼します!」

ナツメ「あっ待ちなさい!」

レッド「おい、適当なこと言って逃げるんじゃない」

ナツメ「……」

レッド「……」

レッド「なんだよ」

ナツメ「ふん」

アンズ「これは連絡をいれないと」

アンズ「もしもしアンズですけど」

カスミ「なぁ~に~?」

アンズ「その、レッドさんとナツメさんがケンカしてるんです」

カスミ「ケンカ~?何かの間違いじゃないの」

アンズ「間違いじゃないですよ、二人でにらみあってバカとか分からず屋とか言ってましたもん」

カスミ「…それはおもしろそうね」

カスミ「場所は?」

アンズ「ハクタイシティのお店の近くです」

カスミ「わかったすぐ行くわ」

エリカ「それは興味がありますね」

カスミ「エリカ…聞いてたの?」

エリカ「はい、それでは私は一足お先に」

マチス「ふんふ~ん♪早くマイ!カー!でドライブしたいものネ」

マチス「でも、似たタイプのカーをレンタルできてラッキーネ」

エリカ「……」ダダダッ

マチス「ワオ…」

マチス「あんなにいそいでどこ行くつもりなのかネ…」

カスミ「マチス…ちょうどよかった車借りるわね」

マチス「えっ、あっちょっト」

カスミ「大丈夫、ちゃんと返すから」

マチス「そういう問題ジャ…」

カスミ「待ちなさいエリカ!」

カスミ「速っ…車でも追いつかないどころか、どんどん離されていく」

カスミ「なんて速さの走り…」

アンズ「あっエリカさん」

エリカ「レッドさんとナツメさんはどこですか?」

アンズ「私ずっとここにいたんで、完全にはわからないですけどあっちに」

カスミ「やっとついた」

エリカ「ようやくご到着ですか」

カスミ「あんた速すぎんのよ、私120はだしてたわよ、それでも追い付かないなんて」

カスミ「それよりなんでちゃんと見てないのよ」

アンズ「だって私が移動するとどこ行けばいいかわからなくなると思って」

カスミ「はぁ…いいわ、早く二人を見つけましょ」

数分後

アンズ「あっ」

エリカ「いましたか?」

アンズ「えっいや…」

………

レッド「ナツメ大好きだよ」チュッチュッ

ナツメ「私もよレッド」

ナツメ「ぜーったい離れたくないわ」ギュッ

レッド「おいおい飲み物がこぼれちゃうよ」

ナツメ「飲み物と私のどっちが大事?」

レッド「そんなのナツメに決まってんじゃんか」

………

アンズ(あれーなんであんなことに…)

アンズ「……」ゾクッ

アンズ「え…えーと、そのー」チラッ

カスミ「へー、あんな抱き合ったりキスしたりするのをケンカっていうんだー私知らなかったわ」

アンズ「いや、これは」

エリカ「私もケンカというから来てみれば、いつも以上に仲が良さそうですね…」パキッポキッ

アンズ「だから、その…」

カスミ「時間損した」

エリカ「まったくですわ」

アンズ「ひいぃ、これ以上はご勘弁を…」

エリカ「安心してください、命まではとりませんから」

アンズ「よ、よかった…」

カスミ「さ、帰るわよ」

エリカ「帰りはのせてもらいますわ」

カスミ「ほらアンズも乗って」

アンズ「え、でも」

カスミ「あんなの当分帰りそうにないし、帰るときは連絡するって言ってたでしょ、もういいわよ」

アンズ「そうですか…」

半年後

マチス「とんだナ…」

タケシ「ああ、シンオウでの暮らしにすっかり慣れてしまった」

タケシ「最近は化石掘りにはまってしまった、もうずっとやっている」

マチス「どうりでいないと思っタ」

タケシ「おまえも見てなかったけどな」

カスミ「ねえねえ見て見て!」

タケシ「ん、どうした?」

カスミ「じゃーん」

マチス「コンテストリボン、どこでひろってきたネ」

カスミ「失礼ね、ひろったんじゃなくて実力よ!」

タケシ「カスミが!?」

カスミ「そう、あんたたち二人はいつもいなかったし見せれなかったの」

カスミ「これで2週間後のグランドフェスティバルに出れるわ」

タケシ「本気かよ…」

カスミ「もちろん本気よ、優勝してやるわ」

エリカ「あらあら、自分がジムリーダーってことお忘れですか?」

カスミ「エリカ、帰ってたのね」

エリカ「はい、ハクタイのナタネさんはやはりおもしろい方でしたわ」

アンズ「エリカさんは楽しくても私は大変だったんですよ…」

タケシ「何かあったのか?」

アンズ「はい、それが」

エリカ「今それを言う必要がありますか?」

アンズ「いえ、ありません!」

エリカ「それでいいんです」

アンズ「……」ガクガク

エリカ「それにしてもレッドさんからもグリーンさんからも連絡が来ないとは」

槍の柱

グリーン「はぁ…はぁ…やった…」

グリーン「これで俺が本物のポケモンマスターに」

ゲンゾー「まあ候補だけどね」

グリーン「じゃあどうしたら」

ゲンゾー「でも、もうはやく誰かになってほしいから」

グリーン「じゃあ今すぐ」

ゲンゾー「それはちょっと無理」

ゲンゾー「なんかこう…期間があるんだよ、俺んときもあった」

グリーン「何の期間…」

ゲンゾー「それはわからん」

グリーン「なんじゃそれ」

ゲンゾー「そのうち合否判定の書いた手紙送るから、それで正式にポケモンマスターになる」

ゲンゾー「あ、そうそう、その期間中は異性と親しくしちゃダメだから」

グリーン「?」

グリーン「よっ、ただいまー」

タケシ「グリーン、帰ってきたのか!」

グリーン「お前がいるってことはまだレッドたちは帰らねえのか」

タケシ「まあ、お前がいないって理由もあるけどな」

タケシ「おーい、グリーンが帰ってきたぞー」

マチス「おおっ、帰ってきたカ、グリーン」

グリーン「あれ、タケシとマチスしかいないのか?」

タケシ「ああ、もうみんなシンオウでいろいろやっててな、出かけてる」

グリーン「そうか」

マチス「それにしてもお前どこ行ってたんダ?」

グリーン「それは…秘密だ!」

タケシ「なんだお前」

カスミ「あれ、なんだグリーン帰ってたの?」

グリーン「おお」

カスミ「今までどこ行ってたの?」

グリーン(あっ異性と親しくしちゃダメだったんだな、親しくってどれぐらいなんだろ…)

グリーン「……」

カスミ「何か言いなさいよ」

タケシ「秘密だと、いくら聞いても教えてくれないんだ」

カスミ「ふーん、どうせくだらないことなんだろうけど」

エリカ「グリーンさん、いつの戻られたんですか?」

グリーン「げっ…」

グリーン「……」コクコク

エリカ「うなずくだけじゃわかりませんよ」

アンズ「たっ、たいへんですー!」げしっ

グリーン「ぐえっ」

アンズ「すいません!あれ、グリーンさん帰ってたんですか」

グリーン「そ…それよりはやくのいてくれ…」

アンズ「あっごめんなさい」

エリカ「アンズとは話すんですね、グリーンさん」

カスミ「どういうことよ」

グリーン「いやっこれは…」

タケシ「それより何が大変なんだ?」

アンズ「こ、これを見てください!」

数分前・キッサキシティ

レッド「こうしてるとあったかいな」

ナツメ「もう、ちゃんと前見て歩いてよ」

レッド「見てるよ」

ナツメ「私の方ばっかりじゃない」

レッド「ナツメだって」

ナツメ「私はいいの」

レッド「しかたないなー」

レッド「あれ?何か忘れてるような…」

ナツメ「レッドも?そういえば私も」

レッド「なんだろ…」

ポーター「どうも!シンオウ・ナウ!生放送です!」

リポーター「今回はキッサキシティのキッサキ神殿に来ております!」

リポーター「でも、キッサキジムリーダースズナさんがおなかがすいたと言ってどこかに行ってしまい入れないという事故がおこってます」

リポーター「さて困った…」

リポーター「ん?あれは!」

リポーター「ちょっとちょっとそこのお二人!」

レッド「え?俺たち?」

リポーター「そうそう、あなたたちはチャンピオンのレッドさんにジムリーダーのナツメさんのバカップル!」

レッド「誰がバカだ」

リポーター「シンオウ・ナウ!なんですけどインタビューさせてください」

レッド「ええ…いきなり」

ナツメ「それぐらいいいんじゃない?」

レッド「そうだな」

リポーター「えっとまず、シンオウにはいつから?」

レッド「あれ、いつだっけ」

ナツメ「PWTのときからね」

レッド「そうそう」

リポーター「まさかずっとシンオウにいたんですか」

リポーター「もしかしてシンオウに引っ越してきたんですか」

レッド「違う違う、旅行だよ」

リポーター「ずいぶんと長い間…」

リポーター「じゃあ帰る予定は?」

レッド「それは2時間後のカントー行の船で」

リポーター「へぇー今日帰るんですか」

グリーン「なにーーっ!!今日帰るだと!!!」

タケシ「しかもあと2時間しかないぞ」

カスミ「私のグランドフェスティバルが…」

マチス「問題ないネ、準備はできてるし、車で一足先に行ってるネ」

アンズ「ここからじゃキッサキシティに車でも2時間は無理ですよ」

マチス「ノー―!」

グリーン「俺のポケモンなら1時間あればキッサキにつく、みんな早く準備をするんだ」

タケシ「お前そんなに飛行ポケモンいたか?」

グリーン「そんなことはいいから」

カスミ「私の…グランドフェスティバル…」

エリカ「ではカスミだけシンオウに残るらしいので」

カスミ「帰るに決まってんでしょ!」

1時間後

スズナ「あの、まだですか?」

リポーター「もうちょっとだけ待ってくださいね」

リポーター「それでお二人の出会いのきっかけは?」

レッド(疲れた…)

ナツメ(この人ずっとしゃべり続けてるけどいつになったらやめるのかしら)

レッド「それは俺が旅をしていたときにジムリーダーをしていたナツメが」

ナツメ「あー、そこから先はいいんじゃないの」

リポーター「えー、気になるじゃないですか」

ナツメ「いいの」

リポーター「あっそうですか、じゃあ次の質問」

レッド(さっきから、あっそうとかばっかで聞く気ないならやめてほしい)

レッド「あのさぁ、そろそろいいんじゃ…」

リポーター「あっ生放送ってこと忘れてた!」

リポーター「すみません、ありがとうございました」

レッド「いえいえ」

レッド(やっと終わったよ)

リポーター「じゃあ最後の質問です」

レッド「まだあんのかよ」

リポーター「チャンピオンとジムリーダーとして最近各地のジムリーダーが失踪している事件についてどう思いますか?」

レッド「なにそれ?」

ナツメ「聞いたことないわ」

リポーター「ええっ知らないんですか!?」

スズナ「私知ってます、シンオウでもヒョウタさんがいなくなったって聞きました」

レッド「そうなの、まったく知らなかった」

リポーター「あっそう、ありがとーございましたー」

レッド「やっと解放されたよ」

ナツメ「あのリポーターの人ずっと話続けてたわね」

レッド「ああ、あんな話続ける人見たことない」

レッド「さて、そろそろ船乗り場に行こうか」

ナツメ「ええ」

キラーン

レッド「ん、なんか光ったような」

グリーン「レッド!!」

ナツメ「あれは、グリーンね、他にもみんないるみたい」

レッド「てかこっちにむかってくるぞ」

ドカーン

レッド「ナツメ大丈夫?」

ナツメ「うん、ありがとレッド」

レッド「おい、何すんだグリーン!」

グリーン「何すんだじゃねえだろ、帰るんだった連絡しろよ!」

レッド「えっしたよ」

タケシ「誰も連絡受けてないぞ」

ナツメ「レッドはちゃんと連絡したわよ」

エリカ「誰にしたんですか?」

レッド「ヅラさん」

一同「……」キョロキョロ

一同(いない!?)

タケシ「そういや最近全然見なかったぞ」

レッド「どこ行ったんだよ」

カツラ「ヅラじゃないカツラだ!!」

グリーン「みんな船の上を見ろ!」

レッド「すでに船にのってるぞ、ていうかチケットもないのにどうやって乗ったんだ」

タケシ「とりあえず船に乗ろう」

レッド「じゃあ俺たちおみやげ買ってくるから、先乗っててくれ」

グリーン「お前がチケットもってんだから、先行っても意味ねえだろ!」

レッド「よし、じゃあちょっと待ってろ」

グリーン「おい、早くしろよ」

レッド「じゃあ、行こうかナツメ」

ナツメ「ええ」

30分後

レッド「おまたせー」

タケシ「遅すぎだろ、30分かかって小袋一つだけかよ」

レッド「いやー悪い悪い、ナツメがあまりにも美しすぎて」

グリーン「理由になってねえよ」

レッド「わかってないな」

グリーン「なんだよ…」

レッド「わかった、教えてやる!」

レッド「ナツメが!世界で一番!可愛いってことなんだよ!」

グリーン「あああああー!!この俺様の名言をパクりやがったぁぁ!」

レッド「迷言の間違いだろ」

グリーン「なんだとぉぉ」

レッド「さて、船に乗るか」

グリーン「無視すんなぁぁ」

レッド「それにしてもすでにヅラさん船に乗ってたとは」

カツラ「船の中でずっと」

レッド「それよりチケットもないのによく乗れましたね」

カツラ「船乗りの服装になったらカンタンに入れたんじゃ」

ナツメ「どこでそんなもの…」

カツラ「借りたんじゃ」

レッド「誰に?」

カツラ「まあ気絶してもらったがな」

ナツメ「その船乗りかわいそう…」

カスミ「あー、やっとカントーに帰れるわー」

タケシ「グランドフェスティバルがーとか言ってたのにな」

カスミ「もう終わったことはいいの」

タケシ「まだ終わってないだろ、2週間後またシンオウに来たらいいじゃないか」

カスミ「そんなめんどうなことは嫌ー」

タケシ「おいおい、本当にあきらめるのか?」

カスミ「私はジムリーダー、半年もジムにいなかったんだからまたいないなんてことはダメなのよ」

マチス「あきらめんなヨ!」

カスミ「いいのよ」

グリーン「……」

エリカ「グリーンさん」

グリーン「……」

エリカ「ねえ、グリーンさん、どうして話してくれないんですか?」

グリーン「……」

グリーン(何かこのまま話さないのも無理があるな…)

グリーン(親しくしちゃいけないのラインが本当にわかんねえ、どうしよ)

グリーン(こうなったら、逃げちゃえ)

エリカ「あっグリーンさん」

エリカ「どうしちゃったんでしょうか…」

グリーン「はぁ…困ったな」

レッド「いたいた、お前そんな汗かいてどうした」

グリーン「おまえ、こうなることわかってて俺にポケモンマスターになって~とか言ってきたのか」

レッド「お前昔からなりたいって言ってたじゃんか」

グリーン「それはお前もだろ」

レッド「だって俺はナツメと離れるなんてありえないし」

グリーン「お前俺がどれだけ大変な目にあったかわかってんのか」

レッド「だいたい」

グリーン「だいたいってお前…俺女と話しちゃダメになっちゃったんだぞ」

レッド「なんで」

グリーン「それは知らない」

レッド「早くカントーにつかないかな~」

ナツメ「さっき出たばっかりなんだから」

レッド「家だと思いっきりナツメに甘えられるからな」

グリーン「おい、俺の話終わらせんじゃねえよ」

レッド「まあ、さすがに俺の頼んだことだし、少し聞いてやるか」

グリーン「なんで上からなんだよ」

レッド「それは大変だな、まあがんばれ」

グリーン「なんも言ってねえよ」

レッド「あっクチバシティが見えた」

ナツメ「久しぶりにカントー地方に帰ってきたのね」

グリーン「もっとこう…俺の話とかあってもいいんじゃないのかな…」

レッド「なんだよグリーン、話なら聞いたじゃんかよ」

グリーン「カットされてんじゃねえか!」

ナツメ「グリーン、いいことあるって」

グリーン「なっ…」

レッド「あっナツメとも話せないのか」

レッド「まあでもナツメと話た瞬間許さねえけどな」

グリーン「なんで!?」

クチバシティ

カスミ「んーっ久しぶりのカントーーー」

マチス「じゃあミーはジムに戻るネ」

マチス「みんなも早くジムに戻って仕事するネ」

カスミ「何よ自分はすぐそこだからって」

タケシ「まあ何にせよ、マチスの言うとおり早く戻った方がいいな」

エリカ「みなさん、グリーンさんを知りませんか?」

カスミ「見てないわよ、だいたいあいつ最近私と話してもくれないのよ」

アンズ「エリカさん、こっちにはいませんでした」

エリカ「そうですか、ありがとうございます」

レッド「おい、どうしたんだ?」

エリカ「レッドさんナツメさん、グリーンさんを知りませんか?」

ナツメ「グリーンならもう帰ったわよ」

エリカ「そうですか…」

エリカ「……」

エリカ「では私も帰るとします」

タケシ「俺も帰るか」

カスミ「私も、じゃ、ばいばーい」

レッド「よし帰ろか」

ナツメ「ええ」

レッド「久しぶりの家だー」

ナツメ「でもやっぱり半年もあけてると汚いわね…」

レッド「たしかにほこりだらけだな」

レッド「掃除しないと」

ナツメ「これけっこう時間かかりそうね」

レッド「しかたないよ」

ナツメ「じゃあ、ちゃっちゃとやって早く終わらせましょ」

レッド「……」

ナツメ「~♪」

レッド(やっぱり抱き合いながらやると効率悪いな…)チラッ

ナツメ「ん、どうしたの?」

レッド「いやなんでもないよ」

レッド「……」バッ

ナツメ「きゃっ、ちょっとレッド、汚いよ」

レッド「ナツメは汚いことなんてないよ」

ナツメ「そうじゃなくて床よ」

レッド「だって~我慢できねえから…」

ナツメ「でも早く掃除しないと」

プルルルル

ナツメ「電話なってるよ」

レッド「誰だろ」プチッ

レッド「続き続き」

ナツメ「もうレッドったら」

プルルルル

レッド「またか」プチッ

プルルルル プチッ

プルルルル プチッ

プルルルル プチッ

プルルルル

レッド「だーっもう!誰だよ!」

ナツメ「もうでたら?」

レッド「そうだな…なんか大事なことだといけないし」

レッド「もしもし」

ユウキ「あっレッドさんやっとでた」

プチッ

ナツメ「誰だったの?」

レッド「間違い電話だよ」

プルルルル

ナツメ「嘘ね」

レッド「うん」

レッド「もしもし」

ユウキ「ひどいじゃないですか!急にきるなんて」

レッド「悪い悪い、ついうっかり」

レッド「で、なんの用だよ」

ユウキ「今度俺たちカントーに行くことになったんですけど、そん時にレッドさんのとこ行っていいですか?」

レッド「ん?勝手にしろよ」

ユウキ「ありがとございまーす」

レッド「そんだけ?きるぞ」

ユウキ「はい」

プチッ

ナツメ「なんだったの?」

レッド「あれ、なんだったけ…忘れちゃった」

ナツメ「大事なことだったらどうするのよ」

レッド「いや、わりとどうでもいいことだったような…」

1週間後

ピンポーン

レッド「グー…グー…」

ナツメ「スー…スー…」

ピンポーン ピンポーン

レッド「グー…グー…」

ナツメ「…ん」

ピンポーン ピンポーン ピンポーン

ナツメ「だぁれ?こんな朝早く…」

ナツメ「れっど…れっど…」ゆさゆさ

レッド「グー…」

ナツメ「まあいいか…スー…スー…」

ピンポーン ピンポーン 

1時間後

レッド「グー…グー…」

ナツメ「スー…スー…」

ピピピピピピピピピピピピピピピンポーン

ユウキ「はぁはぁ…」

ハルカ「もうやめなよ、いないんじゃないの?」

ユウキ「きっといるはず!」

ハルカ「こんだけならしてもいないのに?」

ユウキ「しかたないな、いけっキノガッサ」

ハルカ「どうする気よ」

ユウキ「家に行くって言ったから中に入ってても問題ないだろ」

ハルカ「いいわけないでしょ、というよりドア破壊する気でしょ」

ユウキ「さすがハルカ、俺のことはなんでもわかるね」

ハルカ「それ以外何があるってのよ…」

ユウキ「なあに、レッドさんならドアの一つや二つ壊しても許してくれるだろ」

ハルカ「その自信はどこからくんのよ」

ユウキ「いっけえキノガッサ!」

ドーン

ユウキ「おじゃましまーす…」

ハルカ「ちょっとユウキ勝手に入っちゃだめでしょ」

ユウキ「いいじゃんか、カントーにいる間は泊めてもらうつもりなんだし」

ハルカ「ここに泊まるつもりだったの!?」

ハルカ「いい加減常識ある行動してよね…」

ユウキ「それにしても二人とも出かけてんのかな?」

ハルカ「やっぱりジムに行った方がよかったんじゃない?ほら、ナツメさんジムリーダーだし」

ユウキ「そうだな、じゃあ」

ガサッ

ユウキ「なんか今物音がしたぞ」

ユウキ「この部屋だ」

ハルカ「まずいよ、二人のポケモンとかなんじゃないの、早く出ようよ」

ユウキ「それだったら、俺があんだけインターホン鳴らしたんだし一回ぐらい反応していいだろ」

ユウキ「もしかしたら泥棒かも」

ハルカ「まさか」

ユウキ「あけるよ」

ハルカ「えっ…ちょっと」

ガチャ

レッド「グー…グー…」

ナツメ「スー…スー…」

バタンッ

ユウキ「今二人が寝てたよ…ここはあれしかねえな」ガチャ

ハルカ「どうすんの」

ユウキ「ちょっとした寝起きドッキリ」

ハルカ「どうなっても知らないよ…」

ユウキ「へーき、へーき、一緒に入ってきた時点で共犯だから」

ハルカ「あっ何よそれ!」

ユウキ「しーっ、起きちゃうだろ」

ハルカ「寝起きドッキリって起こすもんでしょ」

ユウキ「そういうことじゃなくてさ」

ハルカ「もう…やるなら早くやりなさいよ…」

ユウキ「まあ、待てって…そうだな、何がいいかな?」

ハルカ「私に聞かないでよ」

ユウキ「少しぐらいアイデアだせよ」

ハルカ「いやよ、私は協力する気なんてこれっぽっちもないんだから」

ユウキ「はぁ…俺は悲しいよ」

ハルカ「そこ悲しむ必要ないでしょ」

レッド「うるさいなぁ…」ムクッ

レッド「ん…だれかいんのか…?」

ユウキ「やべっ」

ハルカ「いざとなったらやばいってどういうことよ」

レッド「なんだ…ただの泥棒か…」

レッド「グー…グー…」

ハルカ「ま、また寝たけど…」

ユウキ「よかった、俺たちってことばれてない」

ユウキ「きっとこの部屋が薄暗いからだな」

ユウキ「カーテンを開けて光が差し込んできたら起きるはずだ」

ハルカ「ドッキリでもなんでもないし…」

ユウキ「じゃあ、開けるぞ…」

ハルカ「なんでそんな真剣な顔すんのよ」

ユウキ「いくぞっ」シャッ サッ

ハルカ「あっ自分だけ隠れるなんて、私も」

ユウキ「おい、さすがにベットの下はきついだろ、他のとこいけよ」

ハルカ「しっ」

レッド「う…まぶしい…」

ナツメ「ふわぁー…かーてんあけたのだれ?」

レッド「うん?俺じゃないぞ…」

ナツメ「そうなの…?」

ナツメ「ああっ!」

レッド「どーしたの?」

ナツメ「もうこんな時間…ジムとっくに開いてる…」

レッド「やばいな…寝すぎたか、急がないと」

ユウキ「昨日の夜何回までやったんだろうな…」

ハルカ「あんたそんなことしか考えられないの?」

ユウキ「しっ」

ハルカ「……」

レッド「ああっ朝ごはんどうしよ」

ナツメ「もうそんな時間じゃないけど、ごはんはジムにおいてあるの食べましょ」

レッド「それなら心配ないな、早く行こうか」

………

ユウキ「静かになった」

ハルカ「出ていったんじゃないの」

ユウキ「でもドアを開ける音はしなかったような」

ハルカ「だいたいなんでこんなベッドの下でこそこそしないといけないのよ」

ユウキ「まあ、なんていうか許可なく入ったし」

ハルカ「あんたのせいでしょ…」

ユウキ「うわっベッドがきゅうに…」

ナツメ「人の家に勝手に入って、しかもベッドの下に忍び込むなんてどういうつもりかしら」

レッド「お前らな…」

ユウキ「いやっこれにはわけがあって」ムクッ

ナツメ「フーディン、ベッドもどして」

ユウキ「なふっ」ゴンッ

レッド「で、なんでおまえらがこの家にいんだ?」

ユウキ「電話したじゃないすか、カントーに行くからレッドさんたちのとこ行くって」

レッド「そんな電話あったっけ?」

ナツメ「さあ…」

ナツメ「それよりカントーに何しに?」

ユウキ「それはハルカが正式にホウエンのポケモン博士に認められたんですよ」

ハルカ「それでお世話になったオーキド博士にあいさつをしに来たんです」

ナツメ「ここはオーキド研究所じゃないわよ」

ハルカ「知ってます」

レッド「それにしても俺知らなかったわー」

ユウキ「ああ、ハルカは最初から博士になるつもりだったんですよ」

レッド「いや、そうじゃなくてさ」

レッド「何?女の人が博士になると腹がへこんで、なんかもらえんの?」

ナツメ「私もさっきから思ってたけど…」

ナツメ「それってまさか」

ユウキ「よくぞ聞いてくれました!」

レッド「おまえどこでひろってきたんだ!」

ユウキ「違う!」

ユウキ「かして、よく見てください!俺たちの子どもです!」

レッド「はいはい、わかったわかった、よく見なくてもお前の子だろ」

ユウキ「いやーPWTから帰ったあと、産まれたんですよ」

ユウキ「レッドさんたちの子はいつ産まれるんですか?」

ナツメ「いや、私妊娠すらしてないから…」

ユウキ「ええっ、二人で毎晩のようにやってるんでしょ」

ユウキ「現に昨日も」

レッド「はぁ!?」

ハルカ「ごめんなさい、こいつこんなことばっかり考えてるんで」

レッド「どうやったらこんな変態野郎になるんだ」

ユウキ「失礼ですね、俺はただいろんな女の人とやりたいだけですよ」

ハルカ「そんなこと人に言うんじゃない」

ユウキ「自慢じゃないですけど戦った女の人と全員とやりましたからね」

ユウキ「あっ許容範囲外の人とはバトルすらしてないですけど」

レッド「そんなこと聞いてねえよ」

ユウキ「でも中に、ぼひゅ」

ハルカ「そ、それよりナツメさんジムに行かなくていいんですか」

ナツメ「私の予知じゃまだ挑戦者は来ないからいいの」

ナツメ「それより玄関のドアが壊れてることについて聞きたいわね」

ユウキ「ナツメさんって怒ると怖いよな…」

ハルカ「あんたのせいでしょ」

ユウキ「レッドさんに見せる顔と俺たちに見せる顔が違いすぎる」

ユウキ「にしても金がかかるからって俺たちに修理させるかね」

ハルカ「適当な修理だとさっきのより恐ろしいのがくるわよ」

ユウキ「こうなったら最強の金庫並のドアにしてやるぜ!」

ハルカ「あんたのどこにそんな技術があんのよ…」

ユウキ「なんとかなる」

ヤマブキジム

ナツメ(レッドと私の子ども…)ボーッ

ナツメ「……」

レッド「ナツメ」

ナツメ「…えっなに」

レッド「どうしたの?さっきのバトルも勝ったからいいけどボーッとしちゃって」

ナツメ「あっいやなんでもないの」

レッド「大丈夫なの?」

ナツメ「大丈夫大丈夫」

レッド「本当かな」

ナツメ「さて、やっと終わったわ」

ナツメ「レッド、今日は何が食べたい?」

レッド「そうだな、カレーがいいかな」

ナツメ「カレーね、レッドのためにがんばって作るわね」

レッド「ありがと」

ジムトレ1「ナツメさーん」

ナツメ「どうしたの?」

ジムトレ1「ううっいつも見てるとはいえあの二人を見てると心がもたない…」

ジムトレ2「たえるのよ、あの二人のラブラブさに心を折られて帰っていく挑戦者のようになってはいけないわ」

ナツメ「だからどうしたのよ」

ジムトレ2「ナツメさんにお客さんが」

ナツメ「誰かしら、通していいわよ」

ユウキ「ナツメさん見てください、できました最強のドアですよ」

レッド「お前バカか」

ユウキ「えっ」

ナツメ「ドアもってきてどうすんのよ、とりつけなきゃ」

ナツメ「あっそれがここにあるってことは家のドアないんじゃ」

ユウキ「安心してください、ちゃんとハルカが」

レッド「なんだハルカちゃんがいるんだ」

ユウキ「買い物に行ってるからカレーはちゃんと作れますよ」

レッド「意味ねえだろ!」

ナツメ「家に誰もいない上に入口が開いてるじゃないの」



レッド「ったく、誰がドアだけもってこいって言ったんだよ」

ハルカ「ええっユウキそんなことしたんですか!?」

ハルカ「本当にすいません」

ユウキ「すいませーん」

ハルカ「ちゃんとあやまりなさいよ、あんたもうパパなのよ、常識ある行動とってちょうだい!」

レッド「まあいいよ、何もなかったし」

ナツメ「……」

レッド「どうしたの?」

ナツメ「いや…というよりあなたたち当たり前みたいにいるけど、ここレッドと私の家だからね」

ユウキ「ご心配なく、布団ならちゃんと持ってきてますから」

レッド「泊まる気なの!?」

ハルカ「すいません、気にしないでください、ごはんまでいただいて泊まるなんてそんなことしませんから」

レッド(そういって料理の分の買い物とかしてきてるところが怪しいけど)

ナツメ「いいわよ、空いてる部屋ならあるし」

ハルカ「いいんですか?」

レッド「いいよいいよ、布団とかもってきてるとか泊まる気満々ってのがわかったから」

ハルカ「ありがとうございます」

ハルカ「でも赤ちゃんの夜泣きとかが…」

ナツメ「それなら私のエスパーポケモンが何とかしてくれるから問題ないわ」

ユウキ「ママは大変だねぇ」

ハルカ「あんたも手伝うの」

ナツメ「……」

ナツメ(もしレッドと私の子が産まれたら、レッドがパパで私がママ…)

ナツメ(もしそうなったら…)

ナツメ「えへへへへ…」

レッド「ナツメどうしたの…」

レッド(最近ナツメボーっとすること多くなったな)

ユウキ「なんで俺が食器洗いを…」

ハルカ「文句言わないの、せっかく泊めてもらえるんだからそれぐらいしないと」

ナツメ「~♪」

レッド「ナツメの肌あいかわらずスベスベだね~」

ユウキ「あのふたり何もする気ないな…」

ユウキ「それにずっとラブラブ、いいな~」

ハルカ「何よ、愛してるわよーユウキー」

ユウキ「はいはい、ありがとね」

ハルカ「むぅ…あんたは早く食器洗い終わらせなさい!」

ナツメ(ハルカちゃん、赤ちゃんの方ばかり見てる…)

ナツメ(でもユウキのことは前から変わりないみたいだし)

ナツメ(もし赤ちゃんが産まれたら私とレッドはどうなるのかな?)

翌日・朝

レッド「あいつら殴りとばしてぇ…」

ナツメ「壁をはってたから声はしなかったけど、あらはあきらかに…」

レッド「家がゆれるぐらいってどんだけ激しいんだよ…」

レッド「この家そんなもろい造りじゃねえよ…」

ナツメ「あの二人いつもあんなのやってんのかな…」

レッド「睡眠時間が…」

ナツメ「もう一度寝ましょ…ジムはたぶん大丈夫…」

ユウキ「レッドさん、ナツメさん、あっさでっすよ~」ドンドン

レッド「……」イラッ

ユウキ「いててて…」

レッド「次はこんなんじゃすまさねえからな」

ユウキ「起こしただけなのに」

レッド「うるせぇ、自分で何やったかよく考えろ」

ナツメ「それよりこれどうしたの?」

ハルカ「私が作ったんです、食べてください」

ナツメ「あら、ありがとう」

レッド「俺ナツメの料理がいいな」

ユウキ「まあそういわずに」

ナツメ「そうよ、せっかく作ってくれたんだしいいじゃない」

レッド「うん、まあいいか」

ユウキ「どうすか?レッドさん」

レッド「うん、まあうまいよ」

ハルカ「それはよかったです」

ナツメ「ハルカちゃんおいしかったわ、ねえ二人はこの後どうするの?」

ナツメ「私たちはジムに行くけど」

ユウキ「じゃあ俺たちは留守番してますよ」

レッド「お前らどんだけこの家にいる気だよ」

ユウキ「まあ軽く一ヵ月ぐらい」

ハルカ「そんなことできるわけないでしょ」

ナツメ「そうだ、すきなだけいていいけど私たちがいない間家事全般やっててね」

レッド「ナツメいいの?」

ナツメ「いいの、そのかわりキレイにするのよ」

ナツメ「もし少しでも汚れてたら…わかるわよね」

ヤマブキジム

挑戦者「うわあぁぁぁー!」

ジムトレ1「今ので今日は3人目…」

ジムトレ2「最近ナツメさん戦わずして勝つの多いわね」

ジムトレ1「しかたないんじゃない、勝手に心折れてるだけだし」

ジムトレ2「バトルしてもナツメさん、あんまり負けないし」

ジムトレ1「それは挑戦者が弱いのが悪い」

ジムトレ2「このままじゃ挑戦者いなくなっちゃうよ」

ジムトレ1「そうなったらヤマブキジムは大ピンチ…」

ジムトレ2「挑戦者が来ないとジムの意味なくなっちゃうもんね」

ジムトレ1「せめてイチャつくにしても、もう少しひかえめにしてくれたら」

ジムトレ1「ということで、もう少し控えめにしたほうがいいと思います」

ナツメ「私たちは別にそんなつもりはないんだけど…」

ジムトレ2「でも現に挑戦者の心が折れてバトルどころじゃないんですよ」

レッド「たしかになんもせず帰るやつが多いな」

ジムトレ2「それです」

ジムトレ1「そこで、少しでもそんな挑戦者を減らすためにやってもらうというか、やめてもらうことがあります」

ナツメ「何も悪いことしてないと思うけどな…」

ジムトレ2「やってるんです!」

ジムトレ1「まず一つ目、バトル中に2人とも抱き合わない」

ナツメ「ええー」

レッド「それは厳しいな」

ジムトレ1「なんで一つ目から厳しいんですか」

ナツメ「だって」

ジムトレ1「だってじゃないんです、やめてもらわないと」

ジムトレ1「じゃあ二つ目、これさっきと同じようなのですけど、バトル中にキスしない」

レッド「それもちょっと」

ジムトレ2「じゃあまずこの二つのどっちかだけでも」

ナツメ「どうする?」

レッド「ここ最近で一番難しい2択だ」

ナツメ「う~ん…」

レッド「悩むな…」

ジムトレ2「どっちもやめてくれたら一番いいんですけどね」

ナツメ「そんなの嫌」

ジムトレ2「ナツメさん、レッドさんと一緒になってからちょっとワガママになったわね」

ジムトレ1「しっ聞こえるよ」

ジムトレ1「それで三つ目が」

レッド「まだあるの?」

ジムトレ1「あるんです、たぶんこれが挑戦者減少の一番の原因だと思うんですけど」

ジムトレ1「レッドさんがナツメさんを倒した人をバトルでボコボコにすること」

ジムトレ2「この噂はもう街中にひろまってるんですよ」

レッド「だって」

ジムトレ2「だからだってじゃない!」

ジムトレ1「まだいろいろあるんですけど、せめてこの3つだけでもやめてください」

ナツメ「さっき最初の二つのうち一つって言ったじゃない」

ジムトレ1「どうせなら3つともやめてください」

レッド「そんな無茶な」

ジムトレ1「いいですか二人とも、今のヤマブキジムはカントーで一番挑戦者が少なくなってます」

ジムトレ1「あまりにも挑戦者が少ないとジムがなくなっちゃうかもしれないんですよ」

ジムトレ1「この状況わかってるんですか!」

ナツメ「そんなことわかってるわよ…」

ジムトレ2「わかってるんだったら行動を考えてください」

レッド「違うよ、俺たちが抱き合ったりするのはくしゃみとかと同じで自然とそうなっちゃうんだよ」

ジムトレ2「くしゃみは我慢できます」

レッド「我慢のしすぎはよくないよ」

ジムトレ1「だったらナツメさんに勝った相手を倒すのはやめてください」

レッド「う、う~ん…」

挑戦者「すいませーん」

ジムトレ1「あっ挑戦者が来たみたい」

ジムトレ2「いいですか、行動考えてくださいよ」

ナツメ「わかってるわよ」

ジムトレ2「じゃあ私たち戻りますから」

ジムトレ1「ちゃんとしてくださいよ」

ナツメ「しつこいわね、我慢したらいいんでしょ」

ナツメ「はぁ…」

レッド「じゃあ今のうちに」ムギュ

ナツメ「あん、もうレッドからばっかり、私からもやりたい」

レッド「早い者勝ちだよ」

ナツメ「いじわる」

ジムトレ1「それだーっ!」

ナツメ「まだ挑戦者来てないじゃない」

ジムトレ1「だから来てなくても、あなたはジムリーダーなんですから」

ナツメ「だって私はいつどんな相手がここまで来るのかわかっちゃうもん」

ナツメ「さっき来た挑戦者だってあなたに負けたんでしょ」

ジムトレ1「そうですけど…」

ジムトレ1「ジムにいる間は常にちゃんとしたジムリーダーとしていてもらわないと困るんです」

ナツメ「はいはい、わかりましたっと」

レッド「じゃあ俺はジムリーダーじゃないからいいよね」

ジムトレ1「ダメです」

レッド「そんなぁ…」

挑戦者「ジム戦おねがいします!」

ナツメ「え、ええ…もちろん」

挑戦者「いけっブラッキー!」

ナツメ「……」

挑戦者「どうしました?」

ナツメ「あっいや、なんでもないの」チラッ

レッド「がんばれナツメ」

ジムトレ1「……」じーっ

レッド「ま、まだ抱きついてないよ…」

ジムトレ1「それでいいんです、ナツメさんは早く出して」

ナツメ「うん」

ナツメ「つらい…」

ジムトレ1「勝者ジムリーダーナツメ」

挑戦者「そんなぁ、エスパー対策は完璧だったはずなのに~」

ナツメ「やったー、勝ったわレッド」

レッド「さすがナツメ」

ジムトレ1「ストーップ!勝ったからって抱き合っていいとは言ってません」

レッド「そうだ、ナツメが勝つとOKってのは?」

ジムトレ1「ダメです、それに家に帰ったらいくらでもやってもらっていいですから」

ナツメ「いいじゃない、挑戦者は帰ったんだし」

ナツメ「ねっお願いだから、いいでしょ」

ジムトレ1「どんだけやりたいのですか…」

ジムトレ1「しかたないですね…勝ったら一回だけですよ」

ナツメ「わーい」

レッド「やったやった」

ジムトレ1「今度は見てるこっちがつらい…」

ナツメ「こうしてないと落ち着かないわ」

レッド「そうそうこうしてるのが一番いいよな」

ジムトレ1「いつまでやってるんですか、そこまでです」

レッド「一回って言ったじゃん、まだ一回の途中だよ」

ジムトレ1「それだと絶対やめないでしょ、だから止めたんです」

ナツメ「ジムってこんなつらい所だったかしら」

ジムトレ1「別に挑戦者と戦うだけがジムリーダーの役目じゃないんですよ」

ジムトレ1「それにナツメさんがそんなのじゃ他のトレーナーのためにもなりませんよ」

ナツメ「わかってるわよ…」

ジムトレ1「じゃあ仕事してください、そうでなくてもこのジムの評判落ちてるんですから」

ナツメ「はぁ…」

レッド「……」

レッド「こうなったら、どうしたらこのジムが人気になるか考えよう」

ナツメ「どうすればいいの?」

レッド「……」

レッド「他のやつらに聞いてみるか」

ジムトレ2「あっナツメさん、どこ行くんですか、トレーニング手伝ってくれるって言ったじゃないですか」

ナツメ「急用よ、急用」

ジムトレ2「急用って…」

ナツメ「それより、このジムが今一番人気がないのよね」

ジムトレ2「そうですけど…」

ナツメ「じゃあ逆に一番人気のあるジムってどこ?」

ジムトレ2「そうですね、ちょっと待ってください」

ジムトレ2「えっと、イッシュのライモンジムですかね」

ジムトレ2「まあ、ジム戦以外のも多いですけど」

ナツメ「えっこのジムって全地方で最下位なの!?」

ジムトレ2「その…はい…」

ナツメ「……」ガーン

レッド「さすがにイッシュは遠いな…」

レッド「カントーで一番人気はどこ?」

ジムトレ2「それはタマムシジムですね、特に男性に」

レッド「エリカか…エリカも可愛いけど、ナツメのんが可愛いのになんでだろ?」

ジムトレ2(たぶんこのジムが男性に不人気なのレッドさんの…)

ナツメ「わかったわ、タマムシね」

ナツメ「それじゃあ行ってくるか」

ジムトレ2「ええっ今からタマムシに行くんですか?」

ナツメ「そうよ、これも仕事なの」

ジムトレ2(そんなこと言って本当は…)

ナツメ「違うからね、このジムを人気にするためだから」

ジムトレ2「ひっ心読まれた」

タマムシシティ

レッド「本当だ、タマムシジムは人がいっぱいいる」

ナツメ「ねえ、なんでこんな窓から…まるでのぞきじゃない」

レッド「いや、中の様子を見てるだけだよ」

レッド「俺が初めて来たときもこうやってのぞいてるおじいさんがいたし」

ナツメ「今のぞいてるって言ったわよね、これ完全のぞきよね」

レッド「いいじゃん、調査のためだよ」

ナツメ「うん…」

レッド「ほら、エリカがバトルしてる…あっ勝った」

ナツメ「私とどう違うのかしら…」

レッド「エリカに直接人気の理由聞いてみる?」

ナツメ「そうね」

エリカ「人気の理由ですか?」

ナツメ「エ、エリカ!?」

レッド「えっ今中に…いつの間に後ろに…」

エリカ「なるほど、だいたいわかりました」

エリカ「ヤマブキジムの人気が落ちてるのは聞いてましたが」

ナツメ「そうなの、お願いどうしたらいいか教えて」

エリカ「そうですね…ジムを改造するってのはどうですか?」

ナツメ「ジムを改造するの?」

エリカ「はい、ナツメさんがジムリーダーになってからあんまりジム内は変わってないですから」

ナツメ「たしかに変えてないけど…」

レッド「でもそれは他のジムもじゃないのか?」

エリカ「そうですね、でもこの際ジムの雰囲気ごと変えてみるのもありかもしれませんよ」

ナツメ「うーん…ありがとう参考になったわ」

ナツメ「ジムの改造か…」

レッド「どうする?」

ナツメ「やっぱり他のにも聞いてみようかしら」

ナツメ「あんまり気が進まないけど、近いしカスミにでも」

レッド「わかった」

レッド「でもカスミんとこになんかあるのかな」

ナツメ「でも私のところよりは人気もあるわけだし…」

ナツメ「一応聞くだけ聞いてみる」

ハナダシティ

ナツメ「ハナダシティはヤマブキよりも自然が多い…」

レッド「都会だから人気がないってのはおかしいじゃん」

ナツメ「まわりの環境じゃないのね…」

ナツメ「やっぱりジムが問題なのかな」

レッド「ジムリーダーじゃないからわかんないよ」

ナツメ「いやいや、こういうのは挑戦者の気持ちになって考えるのよ」

ナツメ「たとえばレッドは最初なんで私のジムに来たの?」

レッド「俺がナツメのジムに行った理由?」

レッド「そういや…なんか勝手に足が動いて行ったような…」

ナツメ「あ…」

レッド「どうしたの?」

ナツメ「いやなんでもないの」

カスミ「あんたら私のジムの前でイチャつくのやめてくれない?」

ナツメ「何もやってないじゃない」

カスミ「何しに来たの?」

ナツメ「その、ちょっと話がしたいんだけど」

カスミ「あんたたちから話なんてめずらしいわね」

カスミ「いいわよ、ちょっと待ってて」

ナツメ「よかった話してくれるんだ」

レッド「でも普通に何か教えてくれるかな」

ナツメ「いいの、今はカスミだろうと誰だろうとアイデアをもらわないと」

カスミ「なあに?そんな大変な話なの?」

カスミ「ま、いいわ、入って」

カスミ「ふうん、たしかにあんたのジム人気ないって聞いてるわ」

ナツメ「だからちょっとでも人呼ぶ方法とかないかなって思って」

カスミ「ただでさえ最近の挑戦者は弱いってのにね~」

カスミ「あんたのとこは昔もそんなことあったよね」

カスミ「そうそう、負けたら人形になるって噂だったわよね」

カスミ「そういや、あれ本当だったの?」

レッド「そ、そんなの今関係ないだろ」

カスミ「そん時も一時的に人気がガタ落ちしたじゃない」

カスミ「その後何かしたの?」

ナツメ「別に何も…」

カスミ「何もしてないの~!?じゃあ何にもしなくていいんじゃないの」

カスミ「またそのうち戻るって」

ナツメ「でもあの時とは違って何か悪いことした覚えはないし…」

レッド「そうそう、ナツメはもう誰も人形にしたりしないって言ってくれたから、何も悪いことはしてない」

カスミ「それじゃあ本当に人を人形にしたことあんの!?」

ナツメ「一人だけよ…」

カスミ「やっぱり~!誰?誰?」

ナツメ「それより何かいいアイデアないの?」

カスミ「誰か教えてくれないと言いませ~ん」

ナツメ「…いいわ、じゃあ他の人に聞くから」

レッド「ダメだよ、カスミでも考えがあるから聞かないと」

カスミ「でもってのが余計よ」

ナツメ「だって…」

レッド「いいのいいの、カスミ、俺だよナツメに人形にされたのは」

カスミ「レッドが~!?またナツメをかばってるんじゃないでしょうね」

レッド「違う違う、本当だって」

レッド「教えたから、カスミの考え聞かせてよ」

カスミ「あんた、それが本当ならよく自分を人形にしたやつと結婚までいったわね」

カスミ「あっ、わかった、レッドおどされてるんでしょ」

カスミ「離れたら元気がなくなるってのも演技で、もし一緒にいなかったらまた人形にするって」

ナツメ「そんなわけないでしょ」

レッド「そうだ、ナツメをどんな目で見てんだ」

カスミ「じゃないとおかしいでしょ」

レッド「いや、あれはあれで今となっちゃいい思い出…」

カスミ「何があったの?教えてよ」

レッド「えっと」

ナツメ「ダメダメ!言ったらダメよ」

カスミ「レッド、言いなさい、じゃないと教えないわよ」

レッド「じゃあいいよ、他のところに行くから」

ナツメ「そうね」

カスミ「待って、気になるから言ってよ、お願い!」

ナツメ「…じゃあ、教えてくれたらいいわよ」

カスミ「ほんと?じゃあ教える」

レッド(なんか逆転した…)

カスミ「まあ、ヤマブキジムよりもはるかに強くて人気のあるハナダジムのジムリーダーの私が教えてあげるわ」

ナツメ「ちゃんと言いなさいよ」

カスミ「本当のことでしょ」

ナツメ「そんなわけないじゃない」

レッド「まあまあ、ここは話を聞こうよ」

ナツメ「わかった、じゃあ続けて」

カスミ「はっきり言って、一番の原因はレッドね」

カスミ「二人がイチャつきすぎだし、聞いたけどレッドがナツメ倒した相手とバトルして倒してるらしいじゃない」

レッド「事実だな…」

ナツメ(ジムトレーナーのみんなと言うこと同じ…)

カスミ「でしょ、これじゃあレッドがヤマブキジムにいるとナツメのためにもならないわ」

カスミ「だからこの際別れて、レッドは私のとこにくるってことで」

レッド「やだ」

カスミ「ナツメのためよ」

ナツメ「他ないの?」

カスミ「だってどう考えても一番の原因はレッドなんだから」

レッド「ナツメのためにも離れるしかないのかなぁ…」

ナツメ「そんなの絶対嫌だからね、他のアイデア出しなさいよ」

カスミ「なんで上からなのよ」

カスミ「あーあ、どうしよっかな~」

レッド「たのむよ」

カスミ「それじゃあさっきの人形の話教えてよ」

レッド「よし、他行こう」

ナツメ「そうね」

カスミ「待って待って、なんかアイデア出すから教えてよ」

レッド「どんだけ聞きたいんだ…」

カスミ「なんとしてもその話を聞いてバラまかないと…」

レッド「他の人に言うなら言わないよ」

カスミ「冗談、だから教えて」

ナツメ「だからいい考えを出してくれたらね」

カスミ「う~ん…」

ナツメ「待ってても無駄そうだし、他行きましょうか」

カスミ「待ってよ!絶対いいアイデア出すから!」

カスミ「待ってよ待ってよ待ってよ…今考えてるから…」

レッド「まだ~?」

カスミ「だから待ってよ」

ナツメ「わかったから早くしてほしいんだけど」

カスミ「ひらめいた!おまけをつけるのよ!」

レッド「おまけ?」

カスミ「そうよ、たとえばチケットを作ってそれにポケモンをつけたりするのよ」

レッド「ポケモンをおまけにするのか」

カスミ「その通り!」

カスミ「どう?いい考えじゃない?」

レッド「まあ、まだいいんじゃないのか…」

ナツメ「待って」

カスミ「何よ、問題でもあるっての?」

ナツメ「大アリよ、チケットを作ってポケモンをつけるってのは、まあいいとして」

ナツメ「そのポケモンはどうすんのよ」

ナツメ「そういうのは普通のポケモンだったら意味ないでしょ」

カスミ「ふっふっふ、そこでレッドが役に立つのよ」

レッド「俺が?」

カスミ「そう、たしかに普通のポケモンじゃあまり意味がない」

カスミ「でも、(元)チャンピオンであるレッドのポケモンなら価値が出る!」

カスミ「それがたとえレベル1コイキングでも!」

レッド「それはアリなのか!?」

カスミ「じゃあレッドが捕まえて育てなさいよ」

カスミ「おやがレッドならなんでもいいのよ」

ナツメ「それって一匹用意するだけでもどれだけ時間かかると思ってるのよ」

カスミ「そんなとこまで考えてないわ」

カスミ「とりあえずアイデアはだしたんだし、いいでしょ」

レッド「どうする?」

ナツメ「うーん…まあ、アイデアは出したんだし、いいかな…」

カスミ「やった」

ナツメ「じゃあ行きましょうか」

カスミ「待った、何か忘れてない?」

レッド「こいつそれだけが目当てだったからな…」

数年前・チャンピオンの部屋

レッド「平日の昼間からゴロゴロ~ゴロゴロ~」

レッド「あ~あ、挑戦者がどんどん来たら金がたくさん入るのにな」

レッド「チャンピオン暇だ~」ゴロゴロ

ドンッ

レッド「あっワタル?ごめんよ」

ナツメ「……」

レッド「なんだナツメか、また来たの?」

レッド「悪いけど、俺そういうのよくわからなくてさ」

ナツメ「レッドを私のものにする方法、その115…お人形…」

レッド「え?」

ナツメ「お人形…」ピーン

レッド(おわっなんだこれ!?)

ナツメ「レッド、ゲット…ふふ」

レッド(どうなってんだこれ!おいナツメ!)

ナツメ「レッドレッド…」すりすり

レッド(いやっちょっと!ナツメ!おーいナツメさーん!)

ナツメ「!…誰か来た」

ワタル「最近はチャンピオンにまでたどりつくのは君しかいないからな、レッド君も退屈そうにしてるよ」

グリーン「レッドを倒すのは俺だからな、他のやつがここまで来ても来なくてもどうでもいい」

ワタル「レッド君、入るよ」ウィーン

ワタル「あれ?レッド君がいない」

ワタル「あっナツメ…ナツメ!?まあいいやレッド君を知らないかい?」

レッド(おいワタル、グリーン!俺はここだ!)

ナツメ「知らない」

ワタル「そうか」

グリーン「ふっレッドのやつ逃げやがったな」

レッド(だから俺はここだってば!)

ナツメ「~♪」

ジムトレ「ナツメちゃん、また勝手に出かけてたでしょ」

ジムトレ「だめじゃないのジムリーダーなんだから」

ナツメ「ごめんなさい」

レッド(俺どうなるんだろ…)

ジムトレ「あれ、この人形どうしたの?かわいいわね」

レッド(俺の存在にきづいた!頼むなんとかしてくれ!)

ナツメ「えっと…」

ジムトレ「まあいいや、じゃ今度からそんなことないようにね」

ナツメ「はーい」

ナツメ「…これでレッドは私だけのもの」スリスリ

ジムトレ「勝者ジムリーダーナツメ!」

ナツメ「やったよレッド、私勝ったよ」

レッド(見てたからわかるよ、それより元に戻して、お願い!)

挑戦者(あのジムリーダーずっと人形に話かけてたけど…)

ナツメ「ふう、さっきのはなんとか勝てたけど、私ももう少し強くならなきゃダメかな?レッド」ぷにっ

レッド(おお…元の姿じゃ考えられない場所に…これはこれで…)

レッド(いやいやいや、うーん…でも…)

ナツメ「さあてお風呂に入りましょうね~」

レッド(おいぃぃぃ!お前は俺が人形になってることわかってんだから、ちゃんと隠せよ!)

レッド(いや…これでいいかな…)

ナツメ「レッドもきれいにしないと」ゴシゴシ

レッド(うおっ俺をゴシゴシするなよ)

ナツメ「レッドと一緒に入るお風呂はいつもの何倍も気持ちいいわ」

レッド(なんかだんだんこれもいいような気がしてきた…)

レッド(ダメだ!俺を元に戻せ~)

ナツメ「レッドも気持ちいいの?よかった~」

レッド(いや、なんも言ってないけど…)

ナツメ「さあ今日もがんばろうね、レッド」

ジムトレ「ねえナツメちゃん知ってる?大変よ」

ナツメ「どうかしたの?」

ジムトレ「ほら、前に来たレッド君いるじゃない、今のチャンピオンになってる子、知ってるわよね」

ナツメ「ええ」

ジムトレ「その子昨日から行方不明なんだって、それでもう今いろんな人があちこち探してるんだって」

ナツメ「ふーん、それは大変ね」

レッド(いや、ここ!ここにいるから!)

ジムトレ「リーグからジムリーダーも暇な時間があったら探すようにって手紙も来てるの」

ナツメ「レッドを見つけたら知らせればいいのね、わかった」

レッド(だめだ、このままじゃ俺は一生見つけられることはない…)

ナツメ「みんなレッドのこと探してるんだ…」

ナツメ「でも私もレッドがいないと困るの」ギュッ

レッド(うーん、これはこれでいいけど、動けないのも困る…)

ジムトレ「ナツメちゃん、お客さんが来たよ」

ナツメ「お客さん?」

ワタル「すまないねナツメ、ちょうど挑戦者が来てなくてよかった」

ナツメ「どうしたのワタル?」

ワタル「ああ、君もレッド君が昨日から行方不明なのは知ってるだろう?」

ナツメ「え、ええ…」

ワタル「君の超能力でレッド君がどこにいるか教えてほしいんだ」

ナツメ「えっと、レッドのことだからまたどこか旅に出たんじゃない?」

ワタル「それは困る、どこにいるかなるべく正確に教えてほしい」

ナツメ「シ、シロガネ山にでも行ったんじゃない?」

レッド(ワタル、騙されるな!俺はここだ!)

ワタル「シロガネ山か…なるほど」

ワタル「ありがとう助かった」

ナツメ「どういたしまして」

ワタル「あっついでにもう一つ、レッド君を探しに行ったグリーンもどこか行ってしまってね」

ワタル「グリーンの居場所も教えてほしいんだが」

ナツメ「え、ええ~グリーンの居場所…」

ワタル「そうだ、たのむ、君の超能力なら簡単なことだろう」

ナツメ(今そのその予知を使っちゃうとレッドの人形がもどっちゃう)

ナツメ「その、今調子が悪くて…」

ワタル「え?今さっきレッド君の場所言ったじゃないか」

ナツメ「それは…」

ワタル「どういうことだい?」

ナツメ「だから…そうだ私がシロガネ山に行ってくるね」

ワタル「えっグリーンの場所は」

レッド(グリーンは知らんが俺はここだから気づいてくれ)

ナツメ「それは後でちゃんと言うから」

ワタル「いや、なんとかがんばってくれ」

ワタル「君がシロガネ山に行くんなら俺がグリーンの方に行くから」

ナツメ「だから今は無理なんだってば」

ワタル「俺もあまり時間がない、早くしてほしいんだが」

ナツメ「こ、こっちもいそがしいの」

ナツメ「テレポート!」

ワタル「あっちょっと…」

ナツメ「ふうっ」

ボンッ

レッド「やった元にもどった」

ナツメ「ああ…」

レッド「ナツメ!なんでこんなことしたんだ!」

ナツメ「ごめんなさい…」

グリーン「ん?そこに誰かいるのか!」

ナツメ「ヤマブキジムへテレポート」

グリーン「うわっ」シュン

レッド「なんか今声がしたような…」

レッド「いや、そんなことはいいや、なあナツメなんでこんなことしたんだよ」

ナツメ「うん…ごめんなさい…」

レッド「そうじゃなくて、なんでこんなことしたのかって話だよ」

ナツメ「レッドは嫌だったの…?」

レッド「ああ、もちろん(お風呂に入ったり、一緒に寝たり、胸にはさまれたり以外は)嫌だった」

ナツメ「そう…」

時は元に戻ってハナダジム

レッド「ってことがあった」

カスミ「なるほどなるほど…ってわかるかー!」

カスミ「おかしいでしょ!どうやったらそこから今の二人につながるのよ!」

カスミ「やっぱりナツメがレッドのこと洗脳か何かしてるでしょ、間違いないわ!!」

ナツメ「失礼ね、私は何もしてないわよ」

レッド「そうだよナツメは何も俺にしてない」

カスミ「あんたさっきまで自分が人形だった時の話しておかしいって思うでしょ」

レッド「いや、その後もいろいろあったし、今こうしてナツメといることは当たり前だよ」

カスミ「気になるだろ!その後何があったのよ!」

レッド「そこはもう俺が人形の話じゃないから」

カスミ「何があったってのよ!」

レッド「その話はまた今度、じゃあね」

カスミ「待ちなさいよ」

ナツメ「こっちだっていそがしいんだから」

カスミ「どこがいそがしいってのよ」

ナツメ「あなたもジムリーダーなんだから暇じゃないでしょ」

カスミ「最近の挑戦者で私のところまで来るなんてめったにいないわよ」

カスミ「なんたってこの私がジムトレーナーに稽古つけてるからね」

ジムトレ「カスミさん、挑戦者が来ました」

ナツメ「ほら」

カスミ「……」

レッド「そろそろジムに戻るか?」

ナツメ「どうせならみんなに聞いた方がいいと思うんだけど」

レッド「そうか?よし、じゃあ次はタケシのとこに行くか」

ナツメ「うん、まあ全員行くんだし順番はいいか」

レッド「じゃあ行くよ、リザードンたのむ」

カスミ「待ちなさーい!」

ナツメ「カスミ、ジム戦はどうしたの」

カスミ「そんなの一瞬で勝ったわよ」

レッド「それはよかった、じゃあ俺たち行くから」

カスミ「いや、そうじゃなくて…」

ニビシティ

タケシ「すまないけど今いそがしいんだ」

レッド「お前どうしたんだその格好」

タケシ「これか?ふっふっふよく聞いてくれた」

ナツメ「いや、その服装を疑問に思わない方がおかしいわよ」

タケシ「最近ジムの挑戦者も減ってきて、こうして舞台で歌ったりしてるんだ」

ナツメ「増えてるところもあるけど減ってるところもあるのね」

タケシ「どうだ、お前たちも見ていけよ」

タケシ「けっこう人気あるんだぞ、タケシのパラダイス」

レッド「それどんな歌なんだよ」

タケシ「ラララ ラーラーラー なんて素敵なラララ ラーラーラー 文字の並び 」

レッド「もういい」

クチバシティ

マチス「それならミーに言い考えがあるネ」

レッド「おお、いいじゃん聞かせてくれよ」

マチス「OK、ジムをテーマパーク化するネ」

レッド「テーマパーク?」

マチス「そう、もともと街に人は多いシ、そうすれバ他の地域からもたくさん来るネ」

レッド「なるほど」

ナツメ「待って、そんなのどれだけお金かかると思ってるのよ」

マチス「心配ないネ!電気なら格安でミーが提供してあげるネ」

レッド(こいつそれで俺たちから金とろうとしてるんじゃ…)

ナツメ「それにそんなたくさん造れるような広さはないし…」

マチス「それはなんとか自分たちで考えるといいネ」

セキチクシティ

アンズ「私のとこはパルパークと協力していろいろやってますね」

ナツメ「それはこの街ならではね」

アンズ「ナツメさんの頼みならなんとかしたいんですけど…」

レッド「そうだ、シルフカンパニーだ」

ナツメ「え?」

レッド「シルフカンパニーに協力してもらうんだよ」

ナツメ「あの大企業が協力してくれるのかしら」

レッド「俺が頼めば大丈夫だよ、社長とは仲がいいし」

ナツメ「でも協力って何をするの?」

レッド「……」

グレンジム

カツラ「すまんがこの半年で弟子が勝手に予約をさせておいてな」

カツラ「もう帰ってきてから休む暇が全くないんじゃ」

カツラ「じゃが基本わしが勝つからグレン島復興の資金になっていいことはいいんじゃ」

ナツメ「グレンジムの挑戦者が絶えないわけはそういうことだったのね」

カツラ「悪いが今おまえたちに協力できるような状況じゃないんでな」

レッド「じゃあヅラさんから何も聞けそうにないな」

レッド「グリーンは当たり前のようにジムにいなかったし、一回戻るか」

ナツメ「そうね」

ヤマブキジム

ジムトレ1「ナツメさん!どこ行ってたんですか」

ナツメ「ごめん、でもジムのためなんだから」

ジムトレ1「ジムのため?まあいいです、挑戦者来てますよ」

ナツメ「何人?」

ジムトレ1「一人です」

ナツメ「あれだけ時間があって一人…」

レッド「違うよ、いっぱい来たけどジムトレーナーに勝てたのが一人しかいなかったんだよ」

ジムトレ1「その…合計だと二人です…」

レッド「……」

ナツメ「やっぱりどうにかしないとダメだわ」

レッド「そうだな…最近はリーグ本部にはカントーとジョウトであわせて8つあればいけるから、別にこのジムに挑戦に来なくてもいい…」

レッド「このままいくとこのジムには人が来なくなって…」

ナツメ「……」

レッド「あっ…ちがう!そんなことは俺が絶対にさせない!」

ナツメ「うん…」

レッド「よし、まずみんなの意見をまとめよう」

レッド「それで使えそうなものを使うんだ」

タケシ:歌って人を呼び込め

カスミ:ポケモン配布

マチス:ジムにテーマパークつくれ

エリカ:ジム改造

アンズ:他のやつらを利用しろ

レッド「うーん…」

ナツメ「何がいいかしら」

レッド「とりあえずマチスとエリカの考えは同じようなもんじゃないか?」

ナツメ「じゃあマチスの案は消去っと」

レッド「あとタケシの歌うやつも、俺そんなの嫌だよ」

ナツメ「目立ちたがりやなのに?」

レッド「俺そんな歌うまくないし、うまくても嫌だけど」

レッド「それにいうほど目立ちたがりではない」

ナツメ「じゃあタケシも消去っと」

レッド「あとはカスミかエリカの案だけど」

ナツメ「ポケモン配布ってのはね…」

ナツメ「ちょっとそれでジムに人を集めるのはおかしくない?」

レッド「でも映画でもやってるよ」

ナツメ「そういうのは言わないの」

レッド「でも自分で言うのもなんだけど、おやが俺だと人気でるかも…」

ナツメ「そのポケモンはどうすんの?」

レッド「……」

ナツメ「うーん…じゃあ保留ね」

ナツメ「あとはジムの改造ね」

レッド「どういう感じにするの?」

ナツメ「……」

ナツメ「でも私このワープゲートけっこう気に入ってるのよね」

レッド「じゃあワープゲートは残して、ジムの雰囲気を変えるってのは?」

ナツメ「それはいいわね」

ナツメ「どう変えるの?」

レッド「…うん」

レッド「…うん」

レッド「…うん」

ナツメ「どういうことよ…」

レッドとナツメの家

レッド「ダメだ~思いつかねえ~」

ナツメ「こういうのは専門の人に頼んだ方がいいのかな…」

レッド「でもヤマブキジムであるということを残しつつ変えるのは難しいんじゃないのか」

ナツメ「うん…ま、今日はいいわ、また明日考えましょ」

ナツメ「ただいまー」ガチャ

レッド「うっ…!」

ナツメ「な、なんなのこのにおいは…」

ユウキ「あ、おかえりなさい、どうしたんですか?」

レッド「おい、なんだよこのにおいは」

ユウキ「何言ってんですか?鼻つまんでたらちゃんと話せないですよ」

ナツメ「換気!消●力!!いい香りの消しゴム!!!」

レッド「いや消しゴムは意味ないと思うけど…」

ハルカ「ごめんなさい、この子がおもらししちゃって」

ナツメ「嘘おっしゃい、そんな子どものにおいじゃなくて、大人のにおいよ!」

レッド「ナツメちょっと…」

ハルカ「いやぁおもらしのにおいって残るんですね~」

ナツメ「違うでしょ…あなたたち何やってたの…」

ナツメ「レッドと私のときはこんなににおいはしないんだけど」

ユウキ「レッドさんとナツメさんのときって何やったかわかってるくせに~」

ナツメ「そう…だったら…」

レッド「おい、早くなんでもいいからにおいを消せ!ナツメ怒ると怖いぞ!でもそれもかわいいけど」

ハルカ「すいませんでした!」

ユウキ「でしたー!」

レッド「人ん家でこんなにおいが残るぐらいってこいつらいい度胸してんな…」

ハルカ「も、もうにおいもほとんどしないと思うんですけど」

ユウキ「そうですね、俺たち反省してますし」

ナツメ「本当に反省してるの?」

ユウキ「もちろんです!」

ナツメ「それなら、あなたたちには育て屋をやってもらうわ」

ユウキ「そ、育て屋!?」

レッド「まさかナツメ…」

ナツメ「そう、まだあれは候補でしかないけど、二人にやってもらうわ」

翌日

ナツメ「じゃあこれだけお願いね」

ユウキ「こ、こんなに…」

ナツメ「でも、これで人を集めても本当にいいのかな?」

レッド「とりあえず、これやってたらそのうち挑戦者も多くなって安定してきたらまた考え直そう」

ナツメ「…うん」

レッド「じゃあたのむぞ、ふたりとも」

ユウキ「いやいや、まじでこんなに…」

レッド「なんだよ大変だったんだぞ、これだけのデオキシスつかまえるの」

ハルカ「まさか、このトラック2台分全部…」

さらに次の日

ユウキ「どうですか、完璧じゃないですか?」

レッド「まじであんだけのを一日で育てるとはすげえな」

ハルカ「はい、いろいろと苦労しましたよ」

ナツメ「……」

レッド「どうしたの?」

ナツメ「ボールが5つ足りない…」

レッド「えっ」

ユウキ「……」ギクッ

ユウキ「数え間違いじゃ…」

ナツメ「……」じーっ

ユウキ「ないですね」

ユウキ「ほんと…やべえわ…」

ユウキ「超能力なんて避けようがないよ…」

ナツメ「ま、いいわ、がんばってくれたんだし、レッドがいいって言ったらあげるわ」

レッド「俺は…うーん、まあいいか」

ユウキ「じゃあなんで叩きつけられたんだ…」

ナツメ「ふたりともありがとう、本当に助かったわ」

ナツメ「じゃあ行きましょ」

レッド「ああ」

ナツメ「それじゃあ…」ピーン

ユウキ「わあ…超能力って便利だな、あんなでっかいトラックを…」

ハルカ「ほんと、私も超能力教えてもらおうかな」

ユウキ「教えてもらってできるものなの?」

ヤマブキジム

ナツメ「ということなんだけど…」

ナツメ「みんなどうかな?」

ジムトレ1「……」

ジムトレ2「……」

ジムトレ1「たしかにそれぐらいすごいことしないと人はよってこないかも」

ジムトレ2「さすがナツメさん、天才ですね」

ジムトレ1「でもそんなことするんだったらポケモンはどうするんですか?」

ジムトレ1「普通のポケモンじゃダメじゃないですか」

ナツメ「それなら大丈夫、大量のデオキシスを用意してあるわ」

ナツメ「しかもおや名はチャンピオンのレッド」

ジムトレ2「おおっ!それならどんどん挑戦者が来ますね!」

レッド(なんかデオキシスの価値がかなり下がる気がするけど、まあいいか)

数日後

カスミ「あ~あ、街の大きさじゃヤマブキの方が大きいけど、品ぞろえじゃタマムシの方はいいわね」

カスミ「だからといってタマムシまで行ってる時間もないし」

カスミ「あら、なにかなあの行列」

カスミ「ねえねえ、この行列何?」

男「え?これのこと?よくわかんない」

カスミ「よくわからないのに並んでるの?」

男「暇だから」

カスミ「話になんない、もっと前の方に行ってみよ」

カスミ「えっここってヤマブキジムじゃない」

カスミ「なんでヤマブキジムにこんな行列が」

カスミ「早くジムに戻んないといけないけど…ま、いっかおもしろそうだし」

男「ちょっとちょっと割り込むんじゃねえよ」

カスミ「あっごめんね、え~と、ここのジムリーダーに呼ばれていそいでるから」

カスミ「ふう、まさかヤマブキジムに入るのにこんな苦労するなんて」

カスミ「みんなここのジムトレーナーとバトルしてる、ってことはやっぱりみんな挑戦者ってことなの!?」

カスミ「何があったってのよ、これはナツメのとこに行く必要があるわね」

カスミ「ここのワープゲートはもう覚えてるんだから」

ジムトレ1「あれ、カスミさん何してるんですか?」

カスミ「ごめん、道に迷った」

レッド「たくさん集まってきてるけど、ナツメに勝つどころか、ここまでくるトレーナーもそういないな…」

ナツメ「うん…挑戦者もいっぱい来てくれるようになったし、もうそろそろいいかな」

ナツメ「さすがにジムリーダーとしてずっとこういう人寄せをしてるのはね…」

レッド「でもワタルもなんにも言ってこないし」

カスミ「あれ、知らないの?ワタルって今行方不明になってるのよ」

ナツメ「カスミ、なんでここに?」

カスミ「このジムにこんなすごい行列ができてたから来てみたの」

カスミ「あんたたちどんな手使ったのよ」

カスミ「ふーん、そうなの」

カスミ(ほんとにやると思わなかったわ)

カスミ「で、ナツメに勝ったらどんなのもらえるの?」

カスミ「それによっちゃあ私も挑戦しようかな~」

レッド「おい、勝手にだすなよ」

カスミ「いいじゃないの、これね」

デオキシス「でお」

カスミ「もどって」

カスミ「次これ」

デオキシス「でおでお」

カスミ「…すごいわね」

カスミ「これは卑怯よ」

ナツメ「そのうちやめて、普通にやるわよ」

カスミ「それに実際わたす気ないでしょ」

ナツメ「なんでよ」

カスミ「手持ちにデオキシスが入ってる…」

ナツメ「それはプライベート用よ、ジム用じゃ使わないわよ」

カスミ「……」

ナツメ「他なにか指摘したいとこある?」

カスミ「今日のところはこれぐらいにしたげるわ」

2ヵ月後・ヤマブキジム

挑戦者「また負けたー」

ナツメ「またいらっしゃいね」

レッド「デオキシスは1ヵ月で終わったのに人が減らなくてよかったな」

ナツメ「うん、ジムの雰囲気もちょっと変えたのも効果あったみたいね」

ユウキ「ちょっといいですか…」

レッド「どうした?」

ユウキ「どうしたじゃないでしょ!デオキシスもジムの改造も全部俺じゃないですか!」

ナツメ「ありがとう、感謝してるわ」

ユウキ「だいたい俺たちは一ヵ月で帰るつもりだったのに」

レッド「まあそういうなよ」

レッド「あまったデオキシスやるから」

ユウキ「こんなたくさん逆にいらない」

ユウキ「だいたい、この雑誌のヤマブキジムの評価も全部俺のおかげだし」

レッド「どれどれ見せて」

ユウキ「それに俺までジムにつれてこられて…」

ナツメ「二人とも家においてたら、帰ったとき大変だし」

ユウキ「いや、あれは…」

ナツメ「あれは何?」

ユウキ「いえ、なんでもないです」

レッド「……」ぷるぷる

ナツメ「どうしたの?」

レッド「ヤマブキの美人人妻ジムリーダー…みたいよちされてえ…!?」

レッド「なんだこれはーー!!!」ビリビリィィィ

ユウキ「ああっまだ全部読んでないのに…」

レッド「おい!何が未来予知されてえだ、ブラストバーンかますぞ」

ユウキ「いや、俺じゃないですよ」

ナツメ「ユウキ君は何もしてないんだし落ち着いてよ」

レッド「だから男の挑戦者がかなり増えてたのか…」ブツ

レッド「しょうがねえよな…ナツメは可愛いし…」ブツブツ

レッド「でもナツメ目当てのやつらなんて認めねえ…そうだ男の挑戦者は立入禁止にすれば…」ブツブツブツ

ナツメ「何言ってんのよ、それじゃあまた人来なくなっちゃうよ」

レッド「だって俺はナツメのこと大切に思ってるんだよ」

レッド「そいつらが夜にナツメのこと考えながらコソコソとやってるなんて考えただけで…」

ナツメ「いや、考えすぎよ」

ユウキ「そうですよ、バカだなぁ」



レッド「なあ俺最近思ったんだけど、確かに二人に協力といろいろしてもらってたけどさ」

レッド「この部屋お前らの家になってきてなくないか?」

ユウキ「そうですかね?」

ハルカ「最初とそんなかわんないと思うんですけど」

ナツメ「テレビ、パソコン、冷蔵庫、ヒーター、空気清浄機まで…こんなのこの部屋になかったわよ」

レッド「知らない間にたくさん買いやがって」

ユウキ「安心してください、迷惑はかけませんから」

レッド「何も安心できねえよ」

ユウキ・ハルカ「これからもよろしくお願いします」

レッド「おまえらホウエンに帰らなくていいのか?」

ユウキ「まあそのつもりだったんですけど、カントーもいいかなって」

ハルカ「荷物も大丈夫です、そのうち送ってもらうんで」

ナツメ「何も大丈夫じゃないんだけど」

ユウキ「俺はそうなるとけっこう便利だと思いますよ」

レッド「お前らはな」

ハルカ「いやいや、レッドさんたちもですよ」

レッド「何してくれるんだ?」

ハルカ「そりゃもうなんでもやりますよ、ユウキが」

ユウキ「俺だけ!?」

ハルカ「あたりまえじゃない、私この子見とかないといけないんだし」

ナツメ「それじゃあ明日からユウキ君にいろいろやってもらうわ」

翌日

ユウキ「えーっと、一日ジムリーダー代理なんでよろしくお願いします」

ジムトレ1「たしかホウエンのジムの子だったよね」

ジムトレ1「じゃあだいたいわかるわよね?」

ユウキ「はい」

ジムトレ1「ジム戦用のポケモンならここにあるの使っていいけど、挑戦者のレベルに合わせてね」

ユウキ「わかってるよ」

ユウキ「それより俺と一発どう?」

ジムトレ1「つまらないこと言ってると怒るよ」

ユウキ「いたい…」

ジムトレ1「最近の挑戦者はナツメさん目当てがけっこう多いから、今日はいつもより少ないと思うけどがんばってね」

ユウキ「はーい」

ジムトレ1「それにしてもやっとこのジムも人気が出てきたってのに…」

ジムトレ1「デートするから休むなんて、ちょっと前のナツメさんじゃ考えられなかったわ」

ユウキ「ちょっと前のナツメさんってどんなのだったの?」

ジムトレ1「そうね…まず見た目から違うわね」

ジムトレ1「これがちょっと前のナツメさんの写真」

ユウキ「ほんとだ、全然違う、何があったの?」

ジムトレ1「それは私にもよくわかんない」

アサギシティ

ナツメ「今日一日しか自由なことできないんだし、何かしたいことある?」

レッド「ナツメこそ何かしたそうじゃんか、何がいいの?」

ナツメ「私のやりたいことでいいの?」

レッド「もちろん」

ナツメ「じゃあまずアサギの灯台に行きたい、あそこにのぼれば海がよく見えるわ」

レッド「そうだな、じゃあまずは」グウウゥゥ~

ナツメ「先にごはん食べに行きましょうか」

レッド「う、うん」

食堂

レッド「なににしよっかな」

ナツメ「あら?」

レッド「どうしたの?」

ナツメ「あれ見て」

レッド「すごい皿の量だな、一体どんなやつが食ってるんだ?」

ミカン「やっぱりおいしいですね、ここの料理」

ナツメ「あれはミカンね」

レッド「あっほんとだ、おーいミカンちゃん」

ミカン「はい…えっレッドさんとナツメさん…」

ナツメ「1、2、3…」

ミカン「数えないでください」

レッド「にしてもすごいな、こんな食べるなんて」

ミカン「い、いやっこれは…」

ミカン「そうなんですよ、私のポケモンたちはみんな食欲旺盛で」

男「ヘイお待ち、追加のチャーハン5人前!」

ミカン「ああっ」

男「それにしてもあいかわらずミカンちゃんよく食べるねー」

ミカン「あわわ…」

レッド「よく食べるんだ」

ミカン「はい…」

ミカン「ということで、灯台を案内するのでさっきのことは秘密にしておいてください」

ナツメ「別に案内してくれなくても言わないわよ」

レッド「そうそう、だいぶ有名な話じゃないの?」

ミカン「そんなことありません」

ミカン「私みたいなのがあんなたくさん食べてるなんて知られたらジムがどうなることか…」

ナツメ「別になんにもないと思うけど」

ミカン「私はナツメさんみたいに美人じゃないですし、この街もヤマブキと違って海ぐらいしかないですし」

レッド「そんなことないよ、ミカンちゃん可愛いじゃんか」

ナツメ「……」むすっ

レッド「ナツメが一番だよ」

ナツメ「ありがと…」

ミカン「レッドさんからしたら私なんてどうでもいいですよね…」

レッド「そういうことじゃない、街だってきれいだし、ヤマブキと違ういいところがあるよ」

ミカン「ここが最上階です、ここからなら海がよく見えますよ」

ミカン「って聞いてないし…」

ミカン「完全に二人きりの世界になってる…」

チンッ

コトネ「ここが一番上の階、ここから見える景色はとてもいいのよ」

トウヤ「ほんとだ、遠くまでよく見える」

ミカン「あれ、二人でここに来るなんて」

コトネ「ミカンちゃん!この時間はジムにいると思ったのに…」

コトネ「その奥にいるのはレッドさんにナツメさん!」

コトネ「ち、違いますよ!これは」

ミカン「今あの二人の世界には誰も入っていくことができないから何言っても聞こえないですよ」

コトネ「じゃあ二人に気づかれる前にここ出よう」

トウヤ「いや、もうちょっと見ていこうよ」

トウヤ「ほらこのデンリュウもいいじゃんか」ナデナデ

ミカン「このデンリュウは私のポケモンなんです」

ミカン「アカリちゃんっていって灯台の灯りになってくれてるんです」

トウヤ「さすがミカンさん、ポケモンもよければ、いい足をしている」スベスベ

ミカン「きゃっ何を!?」

コトネ「トウヤ、これで今日何回目なのよ~離れなさい~」

トウヤ「あ~~~」

コトネ「こうなると無理やり押さえつけないとおさまらないの」

ミカン「ええっそんなことするんですか!?」

コトネ「そうよ、でもこうやって両足で顔をロックするの街中じゃけっこう恥ずかしいの」

ミカン「トウヤさん苦しくないんですか」

トウヤ「ふがふふごがふがが//」

コトネ「やっ鼻息が股間にあたるから無理やりしゃべんないでよ」

ミカン「コトネちゃん、女の子が股間だのま●こだの●●して●●しろだなんて言ったら下品ですよ」

コトネ「そこまで言ってないんだけど…」

ナツメ「今何か音がしたけど」

レッド「なんだろ?」

ナツメ「コトネに…トウヤ君?」

レッド「…何やってんの?」

コトネ「ち、違います!なんにもないです!」

ナツメ「その状態で何もないって方がおかしくない?」

コトネ「はっ…!いやいや、本当に何にもないですから!」

ナツメ「トウヤ君もジョウトに来てたんだ」

トウヤ「はい、ちょっと前からコトもがっ…」ガバッ

コトネ「そ、それよりお二人も来てたんですね」

コトネ「ジムはどうしたんですか?」

ナツメ「代理がやってくれてるわ」

ミカン「ジムあけすぎなんじゃないですか…」

レッド「そういうミカンちゃんは?」

ミカン「えっ…ああーっ忘れてたー!」

ミカン「すいません、私ジムに戻りますあ、レッドさんナツメさん、あのことは内緒で」

コトネ「あのこと?」

ミカン「聞かないでください」

レッド「トウヤは何しにジョウトに来たの?」

コトネ「そんなこと聞かなくていいんじゃないですか」

レッド「だってさっきは聞けなかったし、気になるから」

トウヤ「なんとなくですよ」

ナツメ「なんとなく来てコトネと一緒にいるの?」

トウヤ「それはたまたま会って、いいとこないかなって」

コトネ「そう、そうです!」

レッド「なんだ、つまんね」

コトネ「そこおもしろさ求めるとこじゃないですよ」

ナツメ「あなたたち、私に嘘つけると思ってんの?忘れてるんじゃない」

コトネ「……」

ナツメ「あーあ、他にもいろいろ行きたかったけどもう他にどこか行けそうにないわね」

レッド「また今度こればいいじゃん」

コトネ「ナツメさん安心してください、今度は私から行きますから」

ナツメ「うん、楽しみにしてるわ、もちろん二人で来るのよね」

コトネ「な、なんでトウヤと行くってなるんですか、おかしいでしょ」

ナツメ「ふふ、まあいいわ、そろそろ帰りましょうか」

レッド「そうだな」

ナツメ「コトネ、おもしろい報告を楽しみにしてるわね」

コトネ「それどういうことですか!」



ユウキ「ヤマブキジムってほんとにナツメさん目当てが多いんですね」

レッド「なんだと…」

ナツメ「どうだったの今日のジムは」

ユウキ「今日はナツメさんはいませんって看板一つで昨日の5分の1ぐらいですね」

レッド「おのれ、どんだけナツメに会いたいんだ…」

ナツメ「どうせなら女の子のハルカちゃんに頼んだらよかったわね、今度からはそうしようかしら」

ハルカ「いや、私バトルはそんなにうまくないんで…」

ユウキ「今度からってまたジムまかせる気ですか!?」

ナツメ「そういうこともあるかもしれない」

レッド「やっぱりナツメ目当てのやつらは叩きつぶすべきか…」

レッド「いや、そんなことしたらまた挑戦者の数が…」

レッド「でもなぁ…」

ユウキ「レッドさんがさっきからなんか言ってますけど」

ナツメ「いいのいいの、私のこと思ってくれてるんだよね」

レッド「もちろんだ、俺はナツメのことしか考えてない」

ユウキ「はは、やっぱバカだこの人たち…」

ドーン

ユウキ「……」ピクピク

レッド「この人たちってことはナツメもってことだよな、次言ったらこんなもんじゃねえぞ」

ユウキ「暴力ひどい…」

レッド「さて明日も早いし、そろそろ寝ようか」

ナツメ「うん」

ユウキ「もう始めるんですか?けっこう早いですね、俺たちまだ起きてますよ」

レッド「何を始めるんだよ」

ハルカ「すいません、こいつこんなことばっかしか考えられなくて」

レッド「ちょっとどういうことかわからない」

ユウキ「またまた~」

ハルカ「やめなさい」

レッド「一応言っとくけど、そっちの方がおかしな二人組だからな」

ユウキ「それはないでしょ」

翌朝

レッド「昨日のはここ最近で一番ゆれが大きかったな…」

ナツメ「ハリテヤマが相撲でもしてたみたい…」

レッド「そこらの地震よりゆれるってどういうことだよ…」

ユウキ「いつまで寝てるんですか?朝ですよー」ドンドン

レッド「そしてなぜいつも朝早い」

ユウキ「まったく夜遅くまでやってるからですよ」

レッド「ここは何も言わないでおこう」

レッド「最近ハルカちゃんの料理ばっかだな、ナツメのも」

ナツメ「いいじゃない、ハルカちゃんは料理上手だし」

ハルカ「レッドさんには私の料理はお口にあいませんか?」

レッド「いやいや、そんなことないよ」

ハルカ「それはよかったです」

ナツメ「ほら、あーんして、おいしいじゃない」

レッド「うん」

ユウキ「わかった、レッドさんはナツメさんに裸エプロンしてほしいんだ」

ハルカ「バカかあんた」

ヤマブキジム

挑戦者「負けた…」

ナツメ「また来てね」

挑戦者「はい!あなたに会いに何度でも来ます!」

レッド「……」ぴくっ

ナツメ「レッド落ち着いて」

レッド「うん…」

ジムトレ1「ナツメさん、アンズさんが」

ナツメ「アンズが?通して」

アンズ「ナツメさん、よかった無事だったんですね」

ナツメ「どうしたのよ?」

アンズ「さっき私のとこに変な人が来て、私負けちゃったんです」

ナツメ「ジムリーダーが負けることはしかたないことよ」

レッド「そうだよ、一回負けたぐらいで落ち込んじゃダメだよ」

アンズ「そうじゃないんです、私ポケモンとられちゃったんです…」

ナツメ「ええっ」

アンズ「実はエリカさんもやられてしまったようで、その人が来るなら次はナツメさんのとこだと思ったんで…」

レッド「エリカもやられたのか!?」

アンズ「正確には昼寝していたようですけど…」

アンズ「でもセキチクもタマムシジムもポケモン全部とられちゃったんですよ!」

レッド「まじか」

ナツメ「その人ってどんな人だったの?」

アンズ「えっと、顔はよくわからないんですけど、声からして女の人かと」

ジムトレ2「こちらがジムリーダーの部屋です」

挑戦者「はい」

レッド「ナツメ、挑戦者が来たみたいだよ」

ナツメ「じゃあアンズちょっと待ってね」

ナツメ「よく来たわね、あなたが来ることは3か月前からわかってたわ」

アンズ「ほんとですか!?」

レッド「ナツメはこういうの言わないとやる気がおきないらしいんだ」

挑戦者「よろしくお願いします」

アンズ「そうそう、たしかこんな声でした…」

アンズ「ってあなたさっきジムのポケモンとっていった人!」

ナツメ「この人が?」

アンズ「はい、間違いありません」

レッド「ほんとだ、サンタさんみたいな袋もってる」

ナツメ「あの中に入れてるのね」

アンズ「私たちのポケモンかえしてください!」

挑戦者「負けたのが悪いんじゃないの」

レッド「何言ってんだこいつ」

ナツメ「そのポケモンたちをかえしなさい」

挑戦者「…じゃあこうしましょ、私に勝ったらいいわ」

ナツメ「わかったわ」

挑戦者「そのかわり、私が勝ったらこのジムのポケモン全部いただくわ」

ナツメ「……」

レッド「よくあるセリフだな」

アンズ「ナツメさん気をつけてください、この人強いですよ」

ナツメ「アンズを倒したんだからね」

アンズ「はい、全力でやって負けました!」

ナツメ「なんではっきり言ったの」

ナツメ「じゃあ私もジム用じゃなくて本気でいくわ」

レッド「おお、ナツメの顔がマジだ、でもそれもかわいい!」

アンズ「レッドさん、今ふざけるときじゃないです」

レッド「いや、俺は」

挑戦者「あなたが本気でやって私に勝てればいいけどね」

ナツメ「勝てるわよ」

レッド「そうだ!ナツメが負けるわけないだろ」

ナツメ「ルールは3対3の交代ありよ」

挑戦者「ええ、いいわよ」

挑戦者「ブラッキーいくのよ!」

ナツメ「たのんだわよデオキシス!」

挑戦者「なっ、ちょっとデオキシスがいるなんて報告受けてない!」

ナツメ「知らないわよそんなの」

挑戦者「まさかデオキシスがいるなんて…でも私が負けるはずないわ」

ナツメ「こないならこっちから行くわよ!デオキシス神速!」

デオキシス「神速のデオキシス」

挑戦者「しっぺ返し!」

ナツメ「かわしてもう一度神速」

挑戦者「くっかなり速い…」

ナツメ「もう一度神速!」

挑戦者「スピードフォルムの攻撃なんていくら受けても私のブラッキーは倒せないわ」

ナツメ「たしかにあのブラッキー全然ダメージを受けてないみたい…」

ナツメ「アタックになれば一撃で倒せると思うけど…そうだ!」

ナツメ「デオキシス、フォルムチェンジ」

挑戦者「今よ!ブラッキーだましうち!」

ブラッキー「バーカ」

挑戦者「デオキシス撃破」

ナツメ「何言っての、まだデオキシスは倒れてないわよ」

挑戦者「なっディフェンス!?」

ナツメ「デオキシス、カウンター!」

デオキシス「ここで倍返しだ!」

ナツメ「アタックになってると思った?」

ナツメ「残念、アタックになるのは今よ、馬鹿力!」

デオキシス「すごい力を発揮して相手を攻撃する 自分の攻撃と防御がさがる」

ブラッキー「オトナゲナイ」ばたっ

挑戦者「くそっこんなことが…」

ナツメ「どう?あきらめて返す気になった?」

挑戦者「まさか、本当ならこのままこれを持って逃げることができるのにわざわざバトルしてあげてるのよ」

挑戦者「どうしてわざわざあきらめて返さないといけないのかしら」

挑戦者「それに、このヘルガ―でそのデオキシスもおわりよ」

ナツメ「また悪タイプ、私の対策をちゃんとしてきてご苦労なことね」

挑戦者「別に、私はただ悪タイプのポケモンが好きなだけ」

挑戦者「本当に強いトレーナーってのは自分の好きなポケモンで勝つ人だと思うわ」

ナツメ「だったらこの人は悪タイプの使い手…」

ナツメ「攻撃翌力が落ちるけど馬鹿力でなんとか全部倒せるはず」

ナツメ「デオキシス!馬鹿力!」

挑戦者「ヘルガ―をミカルゲと交代」

挑戦者「当然ミカルゲに馬鹿力は当たらないし、デオキシスはアタックでスキだらけ」

ナツメ「しまった」

挑戦者「ミカルゲ、悪の波導!」

ミカルゲ「オンミョ~ン」

デオキシス「ごはっ」バタッ

挑戦者「人の心が読めるけど、他にいろんなこと考えてたら正確なことはわからないってのは本当だったようね」

挑戦者「くだらないこといっぱい考えてて正解だったわ、まんまとひっかかってくれた」

ナツメ「私さっきそういう超能力使ってないけど…」

挑戦者「……」

ナツメ「でもデオキシスがやられるなんて…」

ナツメ「いや、私もジムリーダー、そう簡単に負けはしないわ」

ナツメ「いくのよフーディン」

挑戦者「ミカルゲもどって、いけっヘルガ―」

ナツメ「気合玉!」

挑戦者「火炎放射でむかえうつのよ」

ナツメ「フーディン負けないで!」

挑戦者「うしろにまわりこんで噛み砕けっ」

フーディン「イウコトナイ…」ばたっ

挑戦者「普通にやればあなたが私に勝てるはずないんだから」

ナツメ「あと一匹で相手の二匹を倒さないといけないなんて…」

ナツメ「ここで私が負けたらこのジムのポケモンまで…」

ナツメ「でもこれじゃあ勝ち目が…」

レッド「ナツメあきらめないで、きっと勝てるよ」

アンズ「そうですよ、ナツメさんならきっと勝てます!」

ナツメ「うん…」

ナツメ「これが私の最後、がんばって!」

カメックス「ショセンコノヨハジャクニクキョウショク」

ナツメ「えっ」

挑戦者「カメックスまで…どうなってんのよ…」

ナツメ「このカメックスは…」

レッド「ナツメなら大丈夫だよ」

ナツメ「うん…いいのかな…」

ナツメ「いくよカメックス、ハイドロポンプ!」

カメックス「オマエガヨワイカラワルインダ」

挑戦者「なんて威力…相性が悪いとはいえ私のヘルガ―が…」

挑戦者「私も最後の一匹、まさかこうなると思わなかったけど」

挑戦者「ミカルゲ、悪の波導よ」

ナツメ「カメックス、しおふき!」

カメックス「エンマアイテニジゴクノクニトリダ」

ミカルゲ「オンミョ~ン」ばたっ

挑戦者「そんなバカな、私が負けるなんて…」

アンズ「さすがナツメさんです!」

ナツメ「やったわレッド!」

レッド「さすがナツメ」ギュッ

アンズ「あ…私は無視ですか…」

ナツメ「さあ約束通り、返してもらうわよ」

挑戦者「まあいいわ、約束を破るのは自分でも許せないし」

挑戦者「じゃあちゃんと返したし、私は帰るからね」

アンズ「あっ待ってください」

アンズ「ってレッドさんとナツメさん何やってんですか、あの人捕まえないと」

挑戦者「悪いけど、私は捕まるわけにはいかないし、そもそも捕まえる気がないみたいだし」

挑戦者「いいこと!何かの間違いで私が負けたけど次は負けないから」

レッド「あいつ何なんだ?」

レッド「でもナツメが勝って何ともなかったんだし、よかったよかった」

ナツメ「全部レッドのおかげよ」

ナツメ「あれ、どうしたのアンズ?」

アンズ「私負けたうえにポケモンとられるなんてジムリーダー失格でしょうか…」

ナツメ「そんなことないわよ、誰だって失敗ぐらいあるわ」

レッド「そうだよ、アンズちゃんはまだちゃんと戦ったんだし昼寝しててとられたなんて間抜けじゃないよ」

アンズ「でも…」

エリカ「たしかにあの時は私はバトルより昼寝を優先してしまった間抜けですね」

レッド「エ、エリカ!いや、今のは」

エリカ「別に気にしてませんわ、それよりありがとうございます」

アンズ「私はこれからどうしたら…」

レッド「アンズちゃんは何も問題ないよ、気にすることはない!」

アンズ「そうでしょうか…」

エリカ「アンズさん、とられてしまったのは私も同じです」

アンズ「でもエリカさんは負けてないじゃないですか、私ブラッキーすら倒せなかったんですよ…」

ナツメ「アンズしっかりしなさい、あなたはちゃんとしたジムリーダーなんだから」

アンズ「ナツメさん…」うるっ

アンズ「ナツメさーん」

レッド「ごめん、さすがにアンズちゃんでもナツメに抱きつかせることはだめだ」グイッ

エリカ「じゃあかわりに私がレッドさんに」

ナツメ「なんでそうなるのよ」

ナツメ「それよりさっきのが他のジムに行くかもしれないから他のジムにも知らせた方がいいわね」

プルルルル プルルルル

エリカ「変ですね」

アンズ「どうしたんですか?」

エリカ「グリーンさんがでません」

レッド「あいつ寝てるな」

ナツメ「またジム休んでるってこと?よくジムあけるわね」

エリカ「たしかにいつものことですね」

レッド「そうだあいつに着信100件ぐらいにしてやろ」

ナツメ「それ何の意味があんの?」

レッド「特にない」

プルルルル

グリーン「おう、どうしたレッド」

レッド「なんだ起きたのか、つまんね」

グリーン「起きたのかって俺はジムリーダーだぞ、何にもしてないお前と一緒にすんな」

レッド「何にもしてないってお前もしかして俺が金稼いでないと思ってんのか?」

グリーン「なんか間違ってんのか」

レッド「そんなわけないだろ」

アンズ「レッドさんってナツメさんとずっと一緒にいるから他のことできないんじゃ」

エリカ「たしかに何をしてるんでしょうか」

レッド「それよりお前ジムにいんのか?」

グリーン「ああ、当然だ」

レッド「じゃあさっきジム戦してたのか?」

グリーン「いや、やってないけど」

レッド「ん?じゃあなんでさっきエリカの電話出なかったんだ?」

グリーン「えっ、あ…そのー、あれだ」

ナツメ「レッドレッド、言うことそれじゃない」

レッド「あっそうだった」

レッド「えっとなんか最近ジムのポケモンをとっていくやつがいるんだ」

グリーン「なんだそいつ、そんなの来たら俺がやっつけてやるよ」

レッド「それがけっこう強くてさ」

グリーン「なんだ?ナツメが負けたのか?」

レッド「いや、負けたのはアンズちゃんでナツメが勝って取り返したんだ、すごいだろ」

グリーン「ふーん、ま、俺様がそんなやつに負けるとは思えないけどな」

グリーン「それだけか?さっきからここまで来たやつが早く電話きれよって目でこっち見てくるんだ」

レッド「あ、それと」プチッ

グリーン「えっ何?それととか言ってきるなよ、気になるだろ」

レッド「よし、グリーンには伝えたぞ」

エリカ「他の方には私が伝えておきました、レッドさんは時間がかかりすぎです」

レッド「いや、グリーンが」

アンズ「レッドさんひどいです…」うるうる

レッド「えっ」

アンズ「私が負けたことそんな言わなくていいじゃないですか…」

レッド「ごめん…」

アンズ「ナツメさん…」

ナツメ「よしよし、まあ今のはレッドが悪かったかもね」ナデナデ

レッド「なっ…」

レッド「ずるい、俺もナデナデしてもらう」

エリカ「じゃあ私がやりますわ」

ナツメ「だからダメだって言ってるでしょ、絶対にエリカにさせないんだから」

ナツメ「レッドは私だけのものなの」ナデナデ

エリカ「どこでこうなったのでしょうか、本来なら私がレッドさんに膝枕をしているはずなのに」

ナツメ「いいえ、レッドと私は生まれたときから、いや生まれる前からこうなることは決まってたの」

エリカ「レッドさん、なぜナツメさんなんですか、今からでも遅くありません!」

ナツメ「レッドはもうお昼寝よ、静かに」

エリカ「では私もレッドさんとご一緒に」

ナツメ「エリカ…そんなことしたら私でも怒るわよ…」

エリカ「私はただレッドさんに抱きつきたいだけですわ」

ナツメ「それがダメだって言ってんの」

エリカ「レッドさんはナツメさんの膝の上で、私は床でかまいませんから」

ナツメ「そんなの関係ない、離れなさい」

アンズ「うう…みんな私を無視する…」

ナツメ「さ、みんなポケモンも取り返せたんだし、早くジムにもどりなさい」

エリカ「またレッドさんと二人きりですか、ナツメさんばかりズルいですね」

ナツメ「あのね、夫婦なんだからいいでしょ」

ナツメ「それに最近は家じゃ二人になれないし」

エリカ「!?」

アンズ「ナツメさんまさか!」

エリカ「どどどどどういうことですか!」

ナツメ「二人ともどうしたの?」

ナツメ「最近ねユウキ君とハルカちゃんも家にいるの」

エリカ「そ、そういうことだったんですね…」

ナツメ「?」

アンズ「じゃあいつ家族が増えるんですか?」

ナツメ「えっ」

エリカ「ア、アンズさん何を聞いてるんですか」

アンズ「いつなのかなーって思いまして」

ナツメ「そ…そんなこといつだっていいでしょ、アンズには関係ないわ」

エリカ(そうだ、ナツメさんより先にレッドさんの…)

エリカ(それには夜にでもレッドさんたちの家に)

ナツメ「エリカ」

エリカ「えっ…はいなんでしょう」

ナツメ「丸聞こえ」

エリカ「ほ、ほほほ、なんのことでしょうか」

ナツメ「エリカつまらないこと考えるのはやめなさい」

エリカ「私はレッドさんとこんなことできたらいいなと」

ナツメ「……」カァァ

ナツメ「エリカ!いい加減にしなさい!」

ナツメ「想像とはいえレッドとそんなことするなんて許せない!」

アンズ「えっどうしたんですか、私にもわかるように説明してください」

ナツメ「アンズは黙ってなさい!」

アンズ「はいぃ…」

エリカ「冗談ですわ」

ナツメ「冗談だからいいってわけじゃないの!」

レッド「…どうしたのナツメ?」

ナツメ「あっレッド起きたの」

レッド「大きい声出して何かあったの?」

ナツメ「ううん、なんでもないの」

アンズ「さっきと表情が真逆…」

ナツメ「早く二人とも帰って、それとエリカは私たちの家に近づかないこと」

レッド「エリカ何かしたの?」

ナツメ「なんにもないから、レッドは気にしなくていいの」

アンズ「じゃあ私はこれで、ナツメさん本当にありがとうございました」

エリカ「私もそろそろ失礼しますわ、レッドさんまた」

レッド「ああ」

ナツメ「……」

ナツメ「こんどからエリカと仲良くしちゃ駄目よ」

レッド「なんで?ケンカでもしたの?」

レッド「よし、俺が仲直りさせてやろう」

ナツメ「そんなんじゃない、エリカは私の大切な友だちよ」

ナツメ「仲が悪いわけじゃないから」

レッド「うん…でも」

ナツメ「いいの、私がレッドとエリカを会わせたくないだけだから」

ナツメ「あっもうすぐ挑戦者がここまで来るわ」

ナツメ「この話は終わりね」



ナツメ「……」

レッド「なあナツメ」

ナツメ「なあに?」

レッド「いや、なんでもない」

ナツメ「そう…」

レッド「怒ってるの?」

ナツメ「怒ってないわよ」

レッド「……」

レッド「俺トイレ」

ナツメ「わかった」

ユウキ「やっぱりだけどあの二人トイレも一緒に行くんだな」

ハルカ「あれ、なにこの紙?」

ユウキ「何それ」

ハルカ「えっとなになに…」

ハルカ「なんだかナツメの様子がおかしい、俺が聞いても答えてくれない、だからハルカちゃんがそれとなく聞いてくれないか 赤」

ユウキ「赤って?」

ハルカ「レッドさんしかないでしょ」

ユウキ「ナツメさんどこかおかしかった?」

ハルカ「そういえばなんだか…」

ハルカ「よし、ちょっと聞いてみよう」

ユウキ「ハルカにできんの?」

ハルカ「できるわよ、この子よろしく」

ユウキ「おいおい、俺は母乳でねえぞ」

ハルカ「誰も出せなんて言ってないでしょ」

レッド(ハルカちゃん、ちゃんと聞いてくれるかな…)

ハルカ「ナツメさん」

ナツメ「なに?」

ハルカ「ナツメさんどこかおかしいんですか?」

ナツメ「えっ、急にどうしたの」

ハルカ「レッドさんが様子がおかしいから聞いてくれって」

レッド(なんでそれ言うかな…)

ナツメ「だから私は何にもないって、安心して」

レッド「だって絶対エリカと何かあったもん」

ハルカ「レッドさんはナツメさんと別行動してたんですか?」

レッド「いや寝てた」

ユウキ「レッドさんこういうのは謝った方がいいです」

ハルカ「実はエリカさんは関係なくレッドさんが何かしたんじゃ」

レッド「ちょっと待って…思い出す…」

ナツメ「だから聞いてよ、何にもないってば」

レッド「ごめんナツメ、俺が悪かった」ギュッ

ナツメ「これはうれしいけど…はぁ、まあいいや、別に怒ってもないけど許してあげる」

レッド「ほんと!?よかったー」

レッド「これでナツメもいつも通りに」

ナツメ「私はいつも通りだってば…」

翌朝

ナツメ(よかったエリカは来てなかった…)

ナツメ(もし来たらただじゃすまさないんだから…)

レッド(あれ、なんでまだちょっと)

レッド(もしかして原因はあいつらか?夜中にギシギシと)

レッド(でもそれだと昨日いきなりイラッときたってことか?)

レッド(俺にはわからん…)

ユウキ「いつまで寝てるんですか、このお寝坊夫婦」ドンドン

レッド(これかな?)

ナツメ「レッドどうしたの?」

レッド(さっきのにイラッときたのは俺だけか…)

レッド(さて、いつになったら…)ギュー

ナツメ「ちょっとレッド、強いわよ」

レッド「あ、ごめん」

ナツメ「どうしたのよ、レッド変よ」

レッド(あれ、変なの俺なの?)

レッド「よし、じゃあ今日はどこか出かけよう」

ナツメ「えっ、出かけるの?」

レッド「ジムはまたユウキにまかせておけばいいよ」

ナツメ「私はいいけど、ユウキ君に悪くないかな」

レッド「大丈夫、今あいつトイレ行っていないから、この話聞いてない」

ナツメ「だめじゃない」

レッド「そして出かける直前に言う、そうなって断れない」

ナツメ「無理やりだよ」

レッド「おーいユウキー」

ユウキ「なんですか?」

レッド「俺たち今から出かけるから、今日ジムよろしく」

ユウキ「えっ…」

ナツメ「ごめんねユウキ君」

ユウキ「またですか…」

ナツメ「もうジムの方には言ってあるから、よろしくね」

ユウキ「まじか…いきなり…」

ナツメ「で、どこに行くの?」

レッド「どこがいい?考えてなかった」

ナツメ「考えてなかったって…」

レッド「思いつきで言ったし…まあとにかく今日はどこか行きたかったんだ」

ナツメ「じゃあタマムシ以外で」

レッド「やっぱりエリカとなんかあったんだな」

ナツメ「違うわよ、なんとなくよ」

レッド「まあなんか嫌なことあったんだろ、とにかくスッキリすることしに行こう」

ナツメ「スッキリすること?」

レッド「まあいろいろあるよ、うーんと…」

レッド「そうだ、ナツメは何してるときが一番楽しい?」

ナツメ「レッドといるとき…」

レッド「そうじゃなくて…もっとこう…今行きたい場所とかは?」

ナツメ「行きたい場所…」

レッド「そうだ、リザードンでてこい」

ナツメ「どこ行くの?」

レッド「それはついてからのお楽しみ」

レッド「よしいけっリザードン!」

ナツメ「リザードンもどこ行けばいいかわかんないんじゃ…」

ナツメ「ちょっとレッド、とばしすぎじゃ…」

レッド「こうした空の散歩…散歩っていうかなんていうか…」

レッド「まあこれも気持ちいいだろ?」

ナツメ「そうね…」

レッド「あ…嫌ならすぐ目的地行くけど…」

ナツメ「嫌じゃないわ、ただどうせならもっとスピード出してよ」

レッド「よし、じゃあちゃんとつかまっててよ」

レッド「リザードン、もっともっとスピードアップだ」

ナツメ「ねえ、めちゃくちゃに飛んでるんじゃ…」

レッド「そんなことないよ、ちゃんと目的地に向かってる」

レッド「ほら、見えた、あれだよ」

ナツメ「あれは?」

レッド「次回わかる」

ナツメ「何それ…」

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