ことり「凛ちゃんに懐かれた」 (37)

希「えっ?」

ことり「だからぁ・・・凛ちゃんに懐かれちゃったのぉ」

希「仲良くなれたってことやろ?それっていいことやん?」

ことり「嫌ではないけど・・・急に懐かれるようになったからちょっと怖くて・・・」

ことり「だって、今までことりと凛ちゃんって、ある程度の距離感があったよね?」

希「たしかに、二人で仲良く遊んでるっていうイメージはあんまりないかもなぁ」

ことり「それが、最近休み時間にも毎日ことりの教室にくるようになって・・・」

希「・・・たしかに急展開やね」


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希「穂乃果ちゃんや海未ちゃんには相談してないん?」

ことり「一応相談したんだけど・・・穂乃果ちゃんはおめでとうって冷やかしてきて・・・」

ことり「海未ちゃんは仲良くなれたのならいいことではないですか。としか言わないから・・・」

希「あーなるほど、だからウチに相談しにきたんやね」

ことり「うん、希ちゃんなら何かわかるかなって思って・・・」

希「うーん、ウチもちょっとわからんなぁ」

ことり「昨日まではテスト期間だったから部活はなかったけど、今日から部活が始まるから、みんなにも変な勘違いとかされたらどうしようって思って・・・」

希「せやなぁ・・・」

希「よし!じゃあウチがさりげなく凛ちゃんに探りを入れてみるわ」

ことり「ほんと?ありがとう希ちゃん!」



ガチャッ


凛「ことりちゃーん!」ダキッ

ことり「ふわぁっ!?り、凛ちゃん!」

凛「教室にいないと思ったら先に部室に来てたんだね!」

ことり「う、うん・・・」

ことり「あのね凛ちゃん。希ちゃんもいるし、ちょっと離れてもらってもいいかな・・・?」

凛「嫌だにゃ!」


ガチャッ


穂乃果「練習だぁー!」

穂乃果「っとと!ことりちゃんと凛ちゃん!今日もお熱いねー」

ことり「ち、ちがうんだってぇ!」


海未「穂乃果、あまりからかってはいけませんよ」

穂乃果「あははっごめんごめん」

穂乃果「でも穂乃果は二人のこと応援してるよ!」

凛「にゃっ♪」

ことり「そ、そうじゃなくってぇ・・・」

にこ「あんたら、真っ昼間からイチャイチャするんじゃないわよ・・・」

花陽「こ、こんにちはっ!」

真姫「はぁ・・・希、これはいったいどういうことよ?」

希「なんでウチに聞くん?」

真姫「希のことだし、どうせ何か知ってるんでしょ?」


絵里「はいはい、テストが終わって浮かれるのもわかるけど、練習するわよ」

ことり「ほらっ、凛ちゃん。練習がはじまるよぉ」

ことり「屋上に行かないと・・・だから離れて、ね?」

凛「・・・だっこしてにゃ!」

ことり「えっえぇっ?」

凛「凛、もう少しこうしていたいもん」ギュッ

希「はいはい凛ちゃん。あんまりことりちゃんに迷惑かけたらあかんで?」ヒョイッ

凛「あー希ちゃん!」

希「ワシワシされたくなかったら、早く屋上に行くんやでぇ、ニヒヒッ」

凛「・・・それは嫌だよ!!」ダッ

希「ふー・・・」

ことり「・・・ね?」

希「うーんたしかに。様子がおかしいね」

ことり「うぅっ・・・ことり、やっていけるかなぁ・・・」


絵里「はい、じゃあストレッチをするから二人組になって」

ことり「海未ちゃん、いっしょにや」

凛「ことりちゃん!凛といっしょにやるにゃ!」

ことり「えっ?でも・・・」

海未「いいですよ、ことり。私は他の人とやりますので」

ことり「う、海未ちゃぁん・・・」

絵里「じゃあ花陽は私とやりましょうか」

花陽「お、おねがいします・・・!」

凛「ことりちゃんはやくはやく!」

ことり「はぁ・・・」


凛「じゃあ背中を押すね」

ことり「うん」

凛「えいっ!」グイッ

凛「ことりちゃんすごく柔らかいにゃ!」

ことり「あははっ、柔軟は得意かな」

凛「いやそっちじゃなくて背中の肉付きのことにゃ」

ことり「も、もう///」


絵里「はい、じゃあちょっと休憩しましょうか」

穂乃果「疲れたぁ!」

にこ「今日はいつもよりハードね・・・」

ことり「あれっ・・・?」

海未「どうしました?」

ことり「ことり、タオル忘れちゃったよぉ・・・」


凛「ことりちゃん♪」

ことり「・・・!!な、なにかな・・・?」

凛「凛のタオル貸してあげるにゃ!」

ことり「え?で、でも汗が・・・」

凛「凛の汗がついてちゃ、嫌かにゃ・・・?」ウルウル

ことり「そ、そうじゃなくてぇ・・・」

海未「・・・ことり」ボソッ

ことり「わ、わかったよぉ・・・じゃあ貸してもらっていいかな?」

凛「はい、どうぞ♪」

ことり「あ、ありがとう・・・」


ことり(他人のタオルを使って汗を拭くなんて嫌だけど・・・)

ことり(あんな目をされたら断れないよぉ・・・)

ことり「凛ちゃん、ありがとう・・・タオル、返すね?」

凛「どういたしましてにゃ!」

凛「ことりちゃんの汗と凛の汗が合体しちゃったね♪」

ことり「や、やめてよぉ!」


――


絵里「今日の練習はおしまいよ。みんな、寄り道せずに帰るように」

絵里「じゃあ解散よ」

穂乃果「お疲れ様!」


ことり(凛ちゃんにつかまる前にさっさと帰っちゃおっと・・・)ソソクサッ

真姫「ことり、なにこそこそしてるのよ?」

ことり「えっ!?」ビクッ

穂乃果「ことりちゃん着替えるの早いね、どうしたの?」

ことり「い、いや・・・その・・・」

凛「ことりちゃーん!一緒に帰ろー?」

ことり「あ、うん・・・」

ことり(もう、真姫ちゃんと穂乃果ちゃんのばかぁ・・・!)



穂乃果「じゃあ穂乃果と海未ちゃんは寄り道して帰るから、ここでバイバイだね!」

ことり「えっ?」

穂乃果「海未ちゃんはやくはやく!あんまり邪魔しちゃいけないよっ!」

海未「ちょっと穂乃果!すみません凛、ことり。また明日」

ことり「えっちょっとぉ!」


凛「二人っきりになっちゃったね♪」

ことり「そ、そうだね・・・あははっ・・・」

凛「ことりちゃん、手つないでほしいにゃ!」

ことり「えっ?どうして・・?」

凛「ダメかにゃ・・・?」ウルウル

ことり「わ、わかったからその目はやめてよぉ!」

ギュッ

凛「えへへっことりちゃんの手、あったかいにゃ♪」

ことり「じゃ、じゃあ早く帰ろっか・・・」


ことり「あの・・・凛ちゃん?」

凛「どうしたにゃ?」

ことり「凛ちゃんの家、あっちじゃなかったっけ?」

凛「今日はことりちゃんの家までついていくにゃ!」

ことり「えぇ?でも寄り道したらダメって絵里ちゃんが」

凛「ことりちゃん!早く行くにゃ!」

ことり「だ、ダレカタスケテー・・・」

ことり「ことりの家、ついたよ?」

凛「うん!」

ことり「えっと、凛ちゃん。じゃあことりは家に入るから、気を付けて帰ってね?」

凛「えっ・・・?」

ことりんとか期待する

こわひ


ことり「ど、どうしたの?」

凛「凛は入れてくれないの・・・?」

ことり「えっ?」

凛「凛、今日はことりちゃんのお家に泊まりたいな・・・」

ことり「そ、そんなの急に言われても無理だよぉ!」

凛「・・・ことりちゃん、お願い」ウルウル

ことり「で、でもぉ・・・」

凛「・・・」ウルウル

ことり「はぁ・・・わかったよぉ・・・」

ことり「でも朝には帰ってね?明日も学校があるし」

凛「わかったにゃ!」

凛「ことりちゃん、ありがとう♪」ギュッ

ことり「は、はやく入ろうよぉ・・・」


ことり(こういう日に限って家に誰もいないなんて・・・)

凛「ことりちゃんの部屋、良い匂いするにゃ♪」

ことり「は、恥ずかしいこと言わないで・・・」

凛「凛、お腹すいたにゃ・・・」

ことり「うーん、インスタント食品でも食べよっか」

凛「うん!」

ことり「はい、カップラーメンどうぞ」

凛「わぁー!おいしそうだにゃ!」


ことり「じゃあ、いただきます」

凛「・・・はっ!?」

ことり「ど、どうしたの・・・?」

凛「このカップラーメン・・・!!」

ことり「う、うん・・・」


凛「ことりちゃんの匂いがするにゃ」


ことり「ごちそうさま」スタスタ



ことり「じゃあ凛ちゃん、お風呂先に入っていいよ」

凛「ことりちゃんからでいいよ!凛、もう少しゆっくりしていたいにゃ」

ことり「そうなんだ・・・じゃあ先に入っちゃうね」

凛「うん」


ことり「・・・」チャポンッ

ことり(なんだかようやく一人になれた気がするよぉ)

ことり「はぁ・・・お風呂が一番幸せかも・・・♪」


ガララッ


凛「とつげきー!!」

ことり「わぁぁ!り、凛ちゃん!?」

凛「凛もいっしょにお風呂に入るにゃー!」

ことり「ちょっちょっとぉ・・・!」


ザバーン


凛「えへへっ♪」

ことり「もう・・・」

ことり(せっかく一人でゆっくりできると思ったのに・・・)


凛「さっぱりしたにゃ♪」

ことり「じゃあ今日はもう寝よっか」

ことり(疲れたし早く寝ちゃおう)

凛「うん♪」

ことり「じゃあ電気消すね?」

凛「あっ!」

ことり「今度は何!?」

凛「このパジャマ、ことりちゃんの匂」

ことり「おやすみ」




――


ことり「っていうことがあったの・・・」

希「ほぅ・・・そんなことが・・・」

ことり「あそこまでべったりされると、逆に嫌いになっちゃいそうだよぉ・・・」

希「うーん、それは困ったもんやな」

希「よしっ、ウチに任せとき!」

ことり「希ちゃぁん、お願いだよぉ・・・」



――


希「凛ちゃん、こっちこっち」ヒョイヒョイッ

凛「希ちゃん・・・?」

凛「何か用かにゃ?凛、今から行くところがあるんだけど・・・」

希「それってことりちゃんのところやろ?」

凛「な、なんでわかったにゃ!?」

希「まぁそれはおいといて・・・」

希「凛ちゃん、最近ことりちゃんにべったりしすぎやない?」

凛「えっ?そんなことないよ?」

希「嘘ついたって無駄やで。ことりちゃんのことが好きなんやろ?」

凛「・・・うん」

希「それはどういう意味の好きや?」

凛「・・・」

希「友達として好き・・・とかじゃないんやろ?」

凛「・・・凛は」

凛「ことりちゃんのことが・・・好きだよ。一人の女の子として」


希「ふふっ素直でよろしい」

希「ほんで、ことりちゃんにアプローチしようとしてるんやね?」

凛「うん、だってことりちゃんと凛って、今までそんなにお話したこともないから・・・」

凛「これぐらいしないと、凛の気持ちが伝わらないと思って・・・」

希「ふふっ、その気持ちはいいことや」

希「でもな、やりすぎたらそれは迷惑なことになってしまうんや」

凛「・・・」

希「たしかに自分の気持ちを伝えることは大事や」

希「でも今の凛ちゃんを相手にするのは、ことりちゃんにはちょっとしんどそうやで」

凛「そ、それは・・・」

絵里「あらっ?二人で何をしてるの?」

凛「え、絵里ちゃん・・・」

希「なんでもないよ、じゃあ凛ちゃん。また放課後な」

絵里「・・・?」


穂乃果「今日は休み時間に凛ちゃん来なかったね」

ことり「そ、そうだね」

穂乃果「あれあれ?もしかして昨日何かあったのかな?」

海未「穂乃果!」

穂乃果「冗談だって!海未ちゃん怒らないでよぉ!」

ことり「・・・」


――


にこ「はー今日も練習疲れたわね」

凛「・・・」

凛「かよちん、一緒にかえろっ?」

花陽「えっ?う、うん・・・」

ことり「・・・」

穂乃果「ことりちゃん、凛ちゃんと何かあったの・・・?」

穂乃果「練習中も一言も会話してなかったし」

ことり「べ、べつに何もないよぉ・・・」

海未「穂乃果、あまり詮索するものではありません」

穂乃果「う、うーん・・・」



――


ことり「希ちゃん、昨日何かしてくれたの・・・?」

希「あぁ、昨日言っといたよ」

希「ことりちゃんが迷惑してるって」

ことり「そ、そんな!それは言い過ぎだよぉ・・・」

希「えっ?実際ことりちゃん、凛ちゃんに付きまとわれて迷惑してたんやろ?」

ことり「そ、それはそうだけどぉ・・・」

希「・・・凛ちゃんの気持ち、もう気づいてるんやろ?」

ことり「・・・」

希「やったら、早く返事してあげてや」

希「凛ちゃん、きっと寂しがってるから」

ことり「・・・」

ことり「うん・・・」


凛「ことりちゃん、お昼休みに呼び出して・・・凛に何か用かにゃ・・・?」

ことり「・・・えっと」

凛「・・・ことりちゃん、ごめんね?」

ことり「えっ・・・?」

凛「凛、ことりちゃんに振り向いてほしくて・・・でも、どうやって切り出せばいいかわからなくて」

凛「結局、迷惑かけて終わっちゃった・・・」

ことり「・・・ううん」

ことり「ことり、本当は寂しかったの」

凛「えっ・・・?」


ことり「ことりは特別に仲がいい人ってあんまりいなかったから・・・」

ことり「穂乃果ちゃんと海未ちゃんとは幼馴染だけど、ことりは二人についていくのがやっとだったし・・・」

凛「・・・」

ことり「だから、凛ちゃんがことりのところに来てくれたときは、寂しさが吹っ飛ぶ感じがしたの」

凛「ことりちゃん・・・」

ことり「まぁ、ちょっとやりすぎだったけどね・・・」

凛「ご、ごめんなさいにゃ・・・」


ことり「・・・凛ちゃん、ことりに何か言いたいこと、あるんじゃないかな・・・?」

凛「・・・!!」

ことり「ことり、気づいちゃったけど、凛ちゃんの口から直接言ってほしいな」

凛「・・・凛は」

凛「ことりちゃんのことが好き・・・よくわからないけど、たぶんこれって・・・」

凛「恋・・・ってやつだと思うの」

凛「だからことりちゃん、凛と・・・」

凛「お付き合いしてください」

ことり「・・・」

ことり「ことりは頼りないけど・・・でも」

ことり「凛ちゃん、ことりのことをよろしくお願いします」



――


にこ「ねぇ、穂乃果。やっぱりあの二人おかしいわよ」

穂乃果「ことりちゃんと凛ちゃんのこと?」

にこ「そうよ、だってつい最近まであんなにイチャイチャしてたのに」

穂乃果「たしかに、最近は二人で会話しているところすら見ないもんね」

希「んっふふっ。詮索はよくないんとちゃうか?」

にこ「ひっ!でたっ!」

希「それ以上は、お仕置きするで?」

穂乃果「ご、ごめんなさい!」

にこ「ほらっ穂乃果!さっさと帰るわよ!」

穂乃果「うん!」


ダッ


希「ことりちゃん、どうやらうまく言ったみたいやね」

ことり「うん、希ちゃんのおかげだよぉ」

希「っで、結局付き合ったんやろ?そのわりには、今日の練習中もまったく会話してないようやったけど・・・」


ことり「えへへっ、ことり、気づいちゃったの」

希「えっ?」

ことり「やっぱりことりと凛ちゃんは、これぐらいの距離感があった方がいいかなって♪」

希「ふぅん・・・」

希「でも恋人になったんやったら、もう少し凛ちゃんに構ってあげてもいいんちゃう?」

ことり「もちろん、凛ちゃんにはちゃんと構ってあげるよぉ」



ことり「お家でゆっくりとね♪」





凛「ことりちゃーん!いっしょに帰ろうにゃ!」







end


終わりです

短くてすみません

読んでくれた方ありがとうございました

おつ
癒された!

おつ

ことりんは貴重


なかなか珍しいものが見れた

押してダメならだな



希ちゃんは一流だよなぁ


貴重なことりん

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