阿笠「画期的なダイエット薬を発明したんじゃ」コナン「マジか博士」 (15)

阿笠「ほれこいつじゃ」スッ

コナン「へー見た目はただの錠剤だけど」

光彦「でもこういうサプリって既にたくさん種類がありますよ?どう違うんですか?」

阿笠「まあそれは服用すればわかる。まだ実験しとらんが間違いなく効くはずじゃ」

コナン「じゃあ蘭にでも飲ませてみるか。こないだまで試験で部活休んでて太ったって悩んでたしな」

蘭「これを飲めばいいのコナン君?何これ?」

コナン「た…ただの栄養剤だよ。飲むと運動が捗るって博士が」

蘭「あらそう、ありがとうコナン君!」ゴクッ

コナン「ふう…怪しい物じゃないだろうな?」


翌朝

コナン「ふあ~おはよう」

蘭「おはよう!!!!コナン君!!!!!」ガツガツ

コナン「おわっ!蘭姉ちゃんそんなに朝ご飯食べてどうしたの!?」

蘭「なんか急に食欲出てきちゃって!!!!」ガツガツ

小五郎「……こいつさっきから6杯もおかわりしてんだぜ?こっちの胃がもたれて来るぜ」

コナン「おいおい…これじゃあかえって太っちまうじゃねえか」

帝丹小学校

光彦「え!食欲が増しているですって!?」

コナン「そうなんだよ!博士め、今回ばかりは失敗しやがったみたいだ」

光彦「う~む、ダイエット薬のはずが太らせてしまうなんて逆にすごいですけど」

コナン「とにかく帰りに博士ん家言って失敗だって報告してやるぜ」


夕方

コナン「ったくあのデブジジイめ。よーし行くぞ光彦」

光彦「はーい」

蘭「あ、コナン君!」

コナン「ん?蘭姉ちゃ……うお!?」

蘭「どうしたのコナン君!そんな目丸くしちゃって!!」スラッ

コナン「す…すげえ!たった1日で腹回りとかが引き締まってモデルみたいに細くなってる!」

コナン「薬は失敗じゃなかったのか!?しかもこんなすぐに目に見えて効果を発揮するものなのか!」

光彦「本当ですね!それに心なしか目もいつもよりパッチリしてて可愛いような気もします!」

園子「ねえガキンチョ達!今日は蘭すごかったのよ!さっきまで空手の強豪校と練習試合してたんだけどさ!」

コナン「けど?」

園子「なんと先方から大将まで蘭一人で瞬殺!いつもより遥かに素早い動きで一瞬で仕留めてたのよ!」

コナン「え!?マジでか!」

園子「まあ、頑張り過ぎた分汗も滝のようにかいてたけどね!」

蘭「やだー!!!園子ったら!!!」

コナン「おいおいまさかこいつは…」

阿笠邸

阿笠「ほっほっほ。そうじゃ、このダイエット薬『アガササプリ』は単なる痩せる薬ではないぞい」

阿笠「飲むと食欲が増していくらでも食べられるようになり、」

阿笠「しかも運動能力もそれ以上に強化され新陳代謝を高めてくれるんじゃ。結果的に食べた以上のエネルギーを消費するというわけじゃ」

コナン「だからあれだけ食べても痩せていったのか!」

阿笠「しかも目が一回り大きくなって小顔になる美容効果のおまけ付きじゃからのう!」

光彦「つまり、食べたいものを我慢しなくてもいい上に痩せられて、それどころか身体能力も上がって美人になれるってことですか!?」

コナン「いいこと尽くしじゃねえか!」

阿笠「ほほほ、まあの!早速売り出して金儲けじゃ!」

光彦「やりましたね!絶対売れますよ!またソープで祝杯上げましょうね!」

阿笠「むひひひ!気が早いのう光彦君は!」

コナン「このドスケベめ!」

光彦「も~二人に言われたくありませんよ~!」

博士の思惑通り、アガササプリはその劇的な効能が口コミで広まり、女性を中心に瞬く間にヒット商品となった

また、サプリで食欲が増したことにより、全国で食料品全般の売り上げも急増するという現象も起こっていた


阿笠「ほっほ!いくら増産しても品薄になってしまうわい!」

光彦「やっぱり女性にとって楽に痩せられるダイエットは夢ですしね!」

コナン「ところで博士、アガササプリってどうやって作ってるんだ?」

阿笠「そ…それは企業秘密じゃ」

コナン「は、はあ……まあいいけど」


米花町繁華街 高級ソープ店

阿笠「おっほっほ!ここの嬢もサプリを飲んどるのか締まった体とマンコじゃのう!」パンパン

ソープ嬢A「むっひゃあああん!どぅっひいいいん!」アヘ

コナン「よっしゃ!そのキツキツの膣の扉を開きやがれ!」パンパン

ソープ嬢B「ぶっぴいいいいいいい!子宮に溢れる100億もの精子いいいい!」アヘ

光彦「へーい!僕の光彦君は筋肉モリモリボッキッキですよ!例えサプリ飲んでもここだけは痩せることはないでしょうね!」パンパン

ソープ嬢C「ほふあああああああああ!筋肉モリモリあいことおおおおばああああああ!!!」アヘ

数日後

コナン「ふあ~昨日も出し過ぎたぜ。おはよう蘭ねー…」

蘭「……」ガツガツガツガツ

コナン「ら、蘭姉ちゃん?どうしたのそんなに食べて?」

蘭「お…お腹が……」ガツガツ

コナン「…お腹痛いの?」

蘭「いくら食べても……お腹が減るのよ……食べても食べても足りない……」ガツガツガツガツ

コナン「ま、まあ成長期だしね……」

コナン「そういえば最近食費が跳ね上がりっぱなしだったな」

小五郎「ら~ん…俺の飯は?」

コナン「もうないよ。家じゅうの食品が全部すっからかん」

小五郎「そんにゃ~」ヘナヘナ

帝丹高校

審判「それでは空手部の練習試合を始めまーす」

相手選手「また毛利か……アガサナントカってやつのせいか知らないけど最近強くなってんだよなー」

蘭「さあ!!!どこからでも来なさい!!!!」

相手選手「行くぞ!」

蘭「はあああああ……!!!」

蘭「………」

蘭「……………うぐっ!」ズキッ

相手選手「なっ!?」

蘭「ぐっ……ううっ!!!」バタン

相手選手「た…倒れたぞ!胸を抑えて苦しんでる!救急車あー!」


ナンダー タイヘンダー キャー


コナン「え!?蘭姉ちゃんが倒れたって!?」

小林先生「今連絡が入ったの!突然心臓が停止したって!」

コナン「ありがとう先生!今日は早退する!」ダダッ

小林先生「コ、コナン君ちょっと!」

光彦「コナン君!君もですか!?」

コナン「光彦こそどうしたんだ!」

光彦「僕もお母さんとお姉さんが倒れたって連絡が!極度の栄養失調の上心臓に異常があるそうです!」

コナン「栄養失調……まさか光彦、お前の母さんと姉さんもアガササプリを…!?」

光彦「え、ええ。そうです…」

コナン「まさか…博士!」


阿笠邸

コナン「おい博士!あのサプリは何で作ったんだ!正直に言ってもらうぞ!」

光彦「サプリを飲んでいた僕たちの家族がみんなおかしくなっちゃったんです!何か隠しているでしょう!」

阿笠「………」

コナン「おい博士!」

光彦「博士!」

阿笠「そうか…」

コナン「!?」

阿笠「気づいてしまったならしょうがないのう」

阿笠「実はあのサプリはのう、バセドウ病を引き起こす薬なんじゃ」

コナン「バ…バセドウ!?」

光彦「何ですかその病気は!?」

阿笠「バセドウ病とは甲状腺が異常を来たしホルモンが過剰分泌され様々な症状を引き起こす病なんじゃ」

阿笠「そのホルモンは代謝を異常に高め、体中が全力疾走状態で働き大量にエネルギーを消費させてしまうのじゃ」

阿笠「症状としては、異常な食欲、体重の減少、眼球が飛び出るといった具合かのう」

コナン「そ、それは全部あのサプリの効能……!?」

阿笠「まあこの病気を放っておくと栄養失調や心臓の異常を引き起こしてしまうんじゃがの」

光彦「な、なぜそんなものを作ったんですか!?」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月12日 (金) 05:47:06   ID: yvEB7BSp

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