ミスったでござる

明「ああ。こいつであの巨人どもを殺す」ﾊｰﾊｰ

エレン「無茶だ明さん！
巨人はうなじを切り取らなきゃ倒せないんだ！」ﾊｰﾊｰ

明「ならうなじを潰すまでだ」ﾊｰﾊｰ

アルミン「うっ！こっちに気づいたぞ！」

マルコ「ヒィィィィィィ！！」

ジャン「くそっ！こっちに来るぞ！」

明「ぬんっ！」ﾌﾞﾝｯ

ﾌﾞｼｬｯ!!

明が放った丸太が巨人の腹を貫く

巨人「ギィアアアアアア！！」

コニー「す、すげぇ…」ﾊｧｯﾊｧｯ

明「よし。全員下がってろ」

エレン「よし、撤退するぞ！」

ジャン「判断早ぇなおい！」

明「いや、いい。
ここに入られても邪魔だ」

隊長「ああ。ここにいたら明の戦いに巻き込まれちまうぞ。
さぁ俺を担いで避難してくれ」

クリスタ「イヤァァァァァ！！
テケテケよ！テケテケが出たわ！！」

隊長「誰がテケテケだ！
いいからさっさと担いでくれ！」

巨人「アアアアアアアアッ！！」

ジャン「イヤァァァァァアアアア！！」

エレン「しまった！ジャンが捕まったぞ！」

明「ぬんっ！」

ｸﾞｼｬｯ

明の放った丸太が巨人の腕へし折る

ジャン「た、助かったぜ明さん…」

明「あそこを壁伝いに登って逃げるんだ」

ジャン「ああ…いやちょっと待て。
どう考えても壁伝いに逃げるのは巨人の的にしか…」

明「早く行くんだ」

エレン「何やってんだジャン！」

ジャン「お、おう…」

巨人「アアアアアアアアッ！！」

明「しまった！巨人がみんなの方に！」

ジャン「ほら見ろ！」

ﾄﾞｫｫﾝ!

巨人の手がエレン達の行く手を遮る

アルミン「ウッ！？狙いすましたかのように階段が破壊された！！」

ジャン「マズイぞ！先に進めねぇ！」

クリスタ「イヤァァァァァ！！
後ろからいい感じの大きさの巨人が階段を登って来てる！」

コニー「おい！エレンがいねぇぞ！
さっきの攻撃に巻き込まれちまったんじゃねぇか！？」

エレン「うっ…」

アルミン「あっ！エレン！
いい感じに巻き込まれて何とか階段に掴まって落ちてなかったみたいだね！」

マルコ「おい！下から巨人が！！」

エレン「ヒィィィィィィ！！」

アルミン「クソッタレ！
一体どうしたらいいんだ！」

エレン「イヤァァァァァ！！」ｽﾞﾙｯ

コニー「エレンが落ちたぞ！」

明「これに掴まれエレン！」

ﾄﾞｽｯ!

明の放った丸太がエレンの下に突き刺さる

エレン「丸太！？くっ！」

ﾂﾙｯ

エレン「ウワアアアアアアア！！」

アルミン「エレエエエエエンン！！！」

ジャン「いきなり飛んできた丸太に掴まれるわけねぇだろ！！」

ﾊﾞﾘｯﾊﾞﾘｯ

アルミン「ああ…なんてこった…」

コニー「エレンが…食われちまった…」

ジャン「クヨクヨしててもしょうがねぇ！
早く進め！！」

アルミン「無理だよ！
階段が…！」

ジャン「飛べ！何のために訓練してきたんだてめぇは！」

アルミン「少なくとも壊れた階段飛ぶためじゃない事は確かだろう！」

ﾋﾞﾀｧｧｧﾝ!

アルミン「ギャッ！」

コニー「アルミンが潰されちまったぞ！」

アルミン「あ…ああ…」ﾊｰｯﾊｰｯ

巨人は潰したアルミンをヒョイと口の中に放り込んだ

ﾊﾞﾘｯﾊﾞﾘｯ

クリスタ「ヒィィィィィィ！」ｼﾞｮﾜｧｧｧ

ジャン「くっ…！今の攻撃で更に崩壊が進みやがった！」

コニー「流石にこの距離は無理だぞ！」

クリスタ「明は！？
明は何をしてるの！！」

マルコ「あっちで巨人の大群を切り倒してる！！
こっちの援護は丸太くらいしか出来ないみたいだ！」

明「これを足場にして進むんだ！」

ﾄﾞｫｫｫﾝ

ジャン達の前方に丸太が突き刺さる

コニー「さすが明！頼りになるぜ！」ﾋﾟｮﾝ

ジャン「馬鹿野郎！！
こんなガタガタな所に丸太なんか突き刺したら…！」

コニー「うわっ！丸太が！？」ｶﾞﾗｯ

ジャン「崩れちゃうに決まってんだろうがあああ！！」ｶﾞﾗｯ

丸太「イヤァァァァァ！！」ｶﾞﾗｯ

クリスタ「ヒィィィィィィ！！」ｶﾞﾗｯ

エレン「っていう夢を見たんだよ」

アルミン「夢じゃないよ。
君も僕も食われたけど後で明が腹を掻っ捌いて助けてくれた。
あと落ちた四人は打ち所が良かったのか打撲程度で済んだよ」

キース「トロスト区をよくぞ奪還した！
祝杯を上げるぞ！」

金山「へへっ。実は味噌持って来たんだ」

コニー「ってことは！？」

エレン「やった！金山さんの豚汁だ！」ﾜｰﾜｰ



完