カレン「ヨーコ、この問題教えてくだサーイ」陽子「どれどれ」 (52)

陽子「ふむふむ、この問題はねー……」

カレン「ハイ」

陽子「私にもわかんない」

カレン「ズコー」

陽子「なんだよこの難解な文章……何語だ?」

カレン「日本語デス、ヨーコ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1415891654

陽子「あーあ、それにしても誤算だった」

陽子「ちょっとテスト勉強で手を抜いたら、まさか赤点を取るなんて」

陽子「おかげでテスト期間が終わったっていうのに、追試のためにまた勉強だよ」

カレン「私も誤算デシタ」

カレン「ちょっとテスト時間に居眠りをしたら、まさか英語で赤点を取るナンテ」

陽子「それは予測しろよ」

カレン「いえ、いつも英語のテストは20分もあれば解けてしまうのデス」

カレン「だから最初の30分はゆっくり寝て、残り時間で一気に解いてしまおうという作戦デシタ」

陽子「なんという舐めプ」

カレン「ところが、目が覚めたと同時にテスト終了のチャイムが鳴ってしまったデース」

陽子「策に溺れたな」

陽子「あれ、じゃあ赤点なのは英語だけ? いいなー」

カレン「いえ、数学と国語は普通に解いて普通に赤点デシタ」

陽子「おい」

カレン「これは誤算ではなく、予定調和デス」ムッフン

陽子「開き直ってる場合じゃないぞ……それかなりヤバいから」

カレン「大丈夫デスよ、今回は勉強してなかっただけデスから」

カレン「ちょっと本気を出せば、こんなのヨヨイノヨイ、デース!」

陽子「ちょちょいのちょい、だろ」

カレン「そうとも言いマスね」

陽子「そうとしか言わないよ」

カレン「それにしても」

カレン「ヨーコの家で二人きりって、なんだか新鮮デース」

陽子「そうだなー」

陽子「綾とアリスがそろって流行り風邪にかかっちゃったからな」

カレン「シノもアリスの看病、デスし」

陽子「おかげで教師不在の勉強会だからなー、こりゃはかどらないわ」

カレン「綾とアリスが来られないのは痛いデスね、シノはともかく」

陽子「おい、シノに失礼だぞー」

陽子「と言っても、確かにここにシノがいたところで戦力としては期待できないけどね……」

カレン「そのシノも、今回はアリスのハードな指導のおかげで赤点をまぬがれてマスね」

陽子「そうなんだよなー、あのシノが……」

陽子「あーあ、私にもアリスみたいに付きっきりで勉強教えてくれる人がいたら、赤点じゃなかったのかな」

カレン「ヨーコには、アヤヤがいるじゃないデスか」

陽子「綾とは同居してないからなー、起きてる間ずっとマンツーマンっていうのはできないな」

カレン「テスト前だけ一緒に暮らせばいいデース!」

陽子「さすがにそこまで迷惑はかけられないよ」ハハ

カレン「アヤヤならきっと喜んで協力してくれマスよ!」

陽子「いやあ、そんなことないだろ」

カレン「ハァ……あいかわらずデスね、ヨーコは」

陽子「え、何が?」

カレン「なんでもないデース」

カレン「……疲れマシター」ゴロン

陽子「おーい、まだ始めてから30分も経ってないぞー」

カレン「ブレイクタイムデース」

カレン「こたつでゴロゴロ、最高デース」ゴロゴロ

陽子「あーあー、制服にシワができるぞー?」

カレン「かまいマセン!」

カレン「服のシワより、このイットキのシアワセデス」ゴロゴロ

陽子「まったく……」

カレン「このゴロゴロの快感を知らなかったなんて、今までの人生損してマシタ!」ゴロゴロ

カレン「素晴らしき、日本のゴロゴロ文化!」ゴロゴロ

陽子「これは日本人として誇っていいのかどうなのか」

カレン「あー、このちょうどイイぬくもりがたまりまセンね……」ポケー

カレン「目をつぶるとこのまま眠ってしまいそうデス……」

陽子「寝たらダメだぞ、まだ30分しか勉強してないんだからな」

カレン「大丈夫デース、寝たりナンカ……」

カレン「シマ……セ……」

カレン「……」

カレン「…………」

カレン「スー……スー……」

陽子「おい」

カレン「スー……スー……」

陽子「おーい、起きろー」

カレン「スー……スー……」

陽子「カレーン」ユサユサ

カレン「スー……スー……」

陽子「……完全に寝ちゃってる」

カレン「スー……スー……」

陽子「起きろー!!」コチョコチョコチョコチョ

カレン「ひゃうっ!?」ビクッ

陽子「ほら、寝てる場合じゃないぞ!」コチョコチョ

カレン「ちょっ、ヨーコなにすっあひゃひゃひゃひゃひゃ!」

陽子「休憩時間が長すぎるんだよー!」コチョコチョ

カレン「あはひゃひゃひゃやめひゃひゃひゃひゃ!」

陽子「これでちゃんと目を覚ませ!」コチョコチョコチョコチョ

カレン「ワキはっひゃひゃワキはらめれははひゃひゃひゃ!」

カレン「ほっほんとにっひゃひゃや、やめ……あぅ」ビクビク

陽子「よし、このくらいで勘弁してやる」

カレン「はーっ、はーっ……//」

陽子「目は覚めたか?」

カレン「はぁ……はぁ……ナントカ」

カレン「って何するデスかヨーコ!」

ポフポフ

陽子「痛い痛い」

陽子「悪かったから、ほら勉強再開するぞ」

カレン「ハーイ……」

カレン「と言いたいところデスが、たくさん笑ったら小腹がすいてきマシタ」

カレン「何かお菓子とかアリマセンか?」

陽子「お前なかなかに図々しいな……」

カレン「腹が減っては戦ができぬ、デスよ」

陽子「仕方ない……ポテチとかでいいか?」

カレン「えー、ハーゲンダッツはないデスか?」

陽子「ないよそんな上等なもの」

陽子「爽ならあるけど」

カレン「あー、ちょっと格が落ちてしまいマスネ……」

陽子「文句言う子にはガリガリ君しかあげません」

カレン「ガリガリ君! ガリガリ君があるデスカ!」パアァ

陽子「ブルジョアなのか安上がりなのか……」

カレン「……」ガリガリ

陽子「……」ガリガリ

カレン「……」ガリガリ

陽子「……」ガリガリ

カレン「そういえば」

陽子「ん?」

カレン「昨日ヨーコに借りた辞書、まだ返してませんデシタね」

陽子「ああ、そういや貸してたな」

カレン「スミマセン、明日返しマス」

陽子「うん、分かった」

陽子「でもさ、カレンでも授業中に英和辞書使ったりするんだな。ネイティブには要らないかと思ってた」

カレン「いえ、この前は辞書があってすごく助かりマシタ」

カレン「やっぱり厚みのある辞書のあったほうが、心地よく眠れマース!」

陽子「枕代わりかよ!」

カレン「No, ちゃんと英単語も引きマシタヨ」

陽子「ほんとか~?」

カレン「penn○s って単語に丸付けといたデース」

陽子「小学生か! っていうか私の辞書だぞ!」 

カレン「まあシャーペンで引いたのですぐ消せますケドネ」

陽子「なんだよその微妙ないたずら……」

カチカチ

カレン「あ……シャー芯が無くなってしまったデス。借りてもいいデスカ?」

陽子「ああ……って、私も切らしてた」

陽子「机の引き出しに新しいの入ってるから、取ってきてよ」

カレン「ホーイ」

陽子「上から2段目な」

カレン「ヘソクリとか、Hな本とか隠れてそうデース」ガサゴソ

陽子「隠れてないって……おい、そこ上から3段目!」

カレン「ムムッ!これは!」

陽子「え、な、なんだ?」

カレン「なんだか怪しげな棒発見デース!」

陽子「!」

カレン「ヨーコ観念するデス!これは一体ナニに使う棒デスカ!?」

陽子「うぅ、そ、それは……」

カレン「それは……?」

陽子「って、それただの耳かき棒じゃん」

カレン「ミミカキ?」

カレン「ミミカキってなんデス?」

陽子「えっ……耳かき知らないの?」

陽子「その棒を耳にいれて掃除するんだよ」

カレン「こんな鋭い棒を耳に!?」

カレン「な、なんてハードなプレイデスか……」

陽子「いや、プレイじゃねーよ!」

陽子「え、マジで言ってんの?」

カレン「知らぬ存ぜぬデス」

陽子「イギリスでは耳掃除しないんだ?」

カレン「棒は使いませんね……たまに薬を使うことはありますケド」

陽子「薬?」

カレン「Ear drops っていう薬を耳にさすと、自然と耳アカが取れるんデスヨ」

陽子「はぇ~、そんなのがあるんだな」

陽子「というか耳かき棒がないってのになんかカルチャーショック」

カレン「私もビックリしまシタ」

カレン「というか、そんな長細いモノ耳に入れて痛くないんデスカ?」

陽子「いや、むしろ気持ちいいんだよね、これが」

カレン「……ヨーコって、もしかしてマゾヒストだったデスカ?」

陽子「ちげーよ!」

陽子「じゃあ実体験してみればいいじゃん、私が耳かきしたげるよ」

カレン「え、イエ、私は……」

カレン「ア~ッと、そろそろ勉強に取り掛からないといけマセン!」

陽子「そんなに怖がることないだろ~?」

カレン「だって、一歩間違えたらコマクに穴が開きマスヨ?」

陽子「大丈夫だって、いつも空太と美月にやってあげてるから慣れてるし」

カレン「もし先っぽが折れたら耳の中に入っちゃいマスヨ?」

陽子「竹製だからそう簡単には折れないよ」

カレン「えーと、えーと……宗教上の理由で、耳に棒を入れるのはチョット……」

陽子「どんな宗教だよ!」

陽子「心配ないってば。これも異文化の勉強だと思って」

陽子「というか、このままじゃ私のマゾ疑惑が晴れないだろ」

カレン「むぅ……」

カレン「そ、そこまで言うなら……」

陽子「ほら、おいで?」ポンポン

カレン「えーと、どうすればいいデス?」

陽子「私の膝の上に、カレンの頭を横たえるんだよ」

カレン「こ、こうデスカ?」ぽふ

陽子「そうそう……まず左の耳が上になるように」

カレン「エヘヘ、この格好照れマスネ……」

カレン「ヨーコの膝の上、なんだか安心シマース」

陽子「そりゃよかった」

カレン「まるでグランマの膝デース」

陽子「グランマ……せめてマムと言ってほしかった」

陽子「それにしても、カレンの髪はさらさらだなー」ナデナデ

カレン「エヘヘ」

カレン「陽子のふとももはモチモチデスネー」ペタペタ

陽子「そうか?」ハハ

陽子「でも、モチモチって太ももにはあんまり使わない表現かも」

カレン「Oh、そうでシタカ」

カレン「じゃあ、ムキムキ?」

陽子「いや、それはなんか違う!」

陽子「うーん、太ももならムチムチかな?」

陽子「それかプニプニとか」

カレン「モチモチとどう違うデース?」

陽子「そうだなー、ムチムチはモチモチより弾力があるけどムキムキよりはしなやかな、ムニムニに近い感じで……」

陽子「プニプニはプリプリより柔らかくてプルプルよりはしっかりしてるイメージ?」

カレン「ムニムニ?プリプリ?」

陽子「ムニムニってのはフニフニより少し弾力があって……」

カレン「オーノー!似たような言葉多過ぎデース!」

陽子「日本語はそういう擬音語がやたらと豊富だからなー」

カレン「で、結局ヨーコの太ももは何でシタっけ? ムニムニ?」

陽子「ムチムチかなー……自分で言うのもなんだけど」

カレン「プニプニ……ムチムチ……」ブツブツ

陽子「別に無理に覚えようとしなくてもいいんだぞ?」

カレン「いえ、繊細な日本のオノマトペを使い分けできれば、ヤマトナデシコになれる気がシマース!」

陽子「太ももがムチムチとか言ってる大和撫子は見たくねぇ……」

陽子「どれどれ、カレンの耳の中は……」マジマジ

陽子「うん、そこそこ溜まってるな」

カレン「あ、あんまりジロジロ見られると恥ずかしいデース……//」

陽子「へ、なんで?」

カレン「耳の中を誰かに見られるなんて経験、ほとんどありまセンシ……」

カレン「なんか見られてはいけないトコロを見られてる気がシマス……//」

陽子「へぇ、キスは恥ずかしがらないのに、なんか意外だなぁ」

カレン「うぅ……」

陽子「でも、こんなに恥ずかしがられると、かえってジロジロ見たくなったり」

カレン「い、イジワル……」

陽子「ほれほれー、じっくり覗き込んでやるぞー」グヘヘ

カレン「ヒッ、エロオヤジデース!」

陽子「オヤジはやめなさい」

陽子「冗談はここまでにして、耳かき棒入れるぞー」

カレン「うう、緊張シマース……」

陽子「動いたら危ないからじっとしてろよ?」

カレン「や、優しくしてクダサイ……」

スーッ

カリカリ

カレン「ン……ひゃふふっ」ピクッ

陽子「あっ、動いたら危ないぞー?」

カレン「で、でも、くすぐったいデース」

陽子「我慢だ我慢」

カリカリ

カレン「あっ……そこ、いいデース」

陽子「ここか」

カレン「Oh...yes...yes....」

陽子「ふふ、気持ちいいか?」

カレン「Yes....」トローン

タラー

カレン「あ、気持ち良すぎて膝にヨダレこぼしちゃいマシタ」

陽子「おい」

陽子「……うん、あらかた取れたな」

陽子「じゃあ今度は、棒の反対側をいれてくぞ」

カレン「なんデスカ?その毛玉」

陽子「梵天っていうんだよ、細かいのはこれで取るんだ」

スー

カレン「あっこっちも……スゴイ……」

陽子「気持ちいいよなー梵天、フワフワしてて」

カレン「ボンテン、フワフワ……」

カレン「Yes...」トローン

タラー

陽子「おい、よだれ!」

陽子「……うん、きれいになったな」

カレン「エー、もう終わりデスカー?」

カレン「もっとやってほしいデース!」

陽子「やりすぎるとかえって良くないからなー」

カレン「ムー」

陽子「あ、じゃあ最後におまけ」

カレン「?」

フゥー・・・

カレン「あぁぁぁぁぁぁぁうっ」ビクビク

陽子「耳に息を吹きかけられると、気持ちいいだろ?」

カレン「……」ポワーン

陽子「じゃ、そろそろ勉強に戻るか」

カレン「あ、待ってクダサーイ」

陽子「どうした?」

カレン「今度は、私がヨーコにやってあげる番デース」

陽子「え、私は別に……」

カレン「遠慮はいりまセン」ポンポン

陽子「……じゃあお願いしようかな」

陽子(ちょっと不安だけど)

カレン「お客サン、凝ってマスネー」

陽子「耳が凝るってなんだよ」

カレン「じゃあ、入れてくデース」

陽子「ゆっくり、ゆっくりだぞ?」

カレン「ダイジョーブデス!優しくしますカラ……」

スー

カリカリ

陽子「っ……」ピク

カレン「あ、痛かったデス?」

陽子「いや、気持ちいいよ……初めてなのに上手いじゃん、カレン」

陽子「手先器用なんだな」

カレン「エヘヘー、それほどでも……」ムズムズ

カレン「ハ……ハ……」

カレン「A T I S H O O ! !」グサッ

陽子「はぎゃああああ!」

カレン「Ah ! スミマセンヨーコ!」

陽子「……き、気を付けてくれよ」ジンジン

カレン「オ、OKOK……次は気を付けマース」

スー

カリカリ

陽子「……あー、いい」

陽子「……やっぱり上手だな、カレン」

カレン「ふふ、気持ちよさそうデスネ、ヨーコ」

陽子「うん……」

カリカリ

陽子「……」

カリカリ

陽子「…………」

カリカリ

陽子「スー……スー……」

カレン(ヨーコ、寝てしまったデス)

陽子「スー……スー……」

カレン「ヨーコ……」

カレン「今日は一緒に勉強しようって誘ってくれてアリガトウ」

陽子「スー……スー……」

カレン「日本での生活は毎日楽しいデス」

カレン「それでも、アリスがシノのことばかり見ていたり、最初クラスになかなか溶け込めなかったり、私ヒトリ、取り残されたように感じることが、トキドキありマス」

カレン「今回のテストでも、アリスにも、平均にも全然届かナクって、こんなのでコレからやっていけるのかなって思ったりもしマシタ」

カレン「だから、ヨーコが一緒に追試頑張ろうって、言ってくれたトキ、とっても嬉しかったデス」

カレン「ヨーコと友達になれて、私、本当に幸せデス」

カレン「これからも、よろしくお願いシマス」

カレン「…………」

陽子「スー……スー……」

カレン「……」スゥー

フゥ~~~……

陽子「~~~~~!!!???」ビクビクビクッ

カレン「ヨーコ、すごい反応デース」クスクス

陽子「あー、ごめん、私寝ちゃってたかー……」

カレン「いいんデスヨ、ヨーコの貴重な寝顔を見られマシタし」

陽子「はは、なんか恥ずかしいな……」

カレン「私も寝顔見られマシタし、おあいこデース」

陽子(カレンの寝顔は学校でも割とよく見るけどな)

カレン「と、そろそろ帰らなくてはイケナイ時間デース」

陽子「マジかー、今日はあんまり勉強できなかったな」

陽子「間に合うかな、追試」

カレン「大丈夫デス!」

カレン「追試まではまだ数日ありマスシ、力を合わせて乗り越えマショウ!」

カレン「私たちならデキマス! We can do it !」

陽子「……おう!」

カレン「では、今日はアリガトウゴジャイマシタ! また明日!」

陽子「またなー!」

陽子「…………」

~数日後~

陽子「いやー終わった終わった!」

カレン「追試の手ごたえはどうデシタカ?」

陽子「まあ通っただろ……何せあんなに勉強したんだし」

陽子「カレンはどうだった?」

カレン「ええ、バッチリデース!」

陽子「そりゃよかった」

カレン「この頑張りをテスト前に出来ていれば、追試なんて引っかからなかったんデスケドねー」

陽子「それは言うな……」

陽子「でもさ、私、今回は追試引っかかってよかったかもしれない」

カレン「どうしてデスカ?」

陽子「だって、カレンのこと、前よりもっと深く知れたから」

陽子「勉強は大変だったけど、カレンと一緒だったから、なんか楽しくもあったかなって」

カレン「ヨーコ……」

カレン「私も、ヨーコと二人で一緒に頑張れて、とっても──」

「カレン、陽子ちゃん!」

陽子「?」

忍「追試お疲れ様です!」

アリス「お疲れー!」

綾「ど、どうだった……?」

カレン「シノ! アリス! アヤヤ!」

陽子「なんだ、追試終わるまで待っててくれたのか?」

綾「べ、別に……あなたたちのことが心配だったわけじゃないけど? ただたまたま学校を出るのが遅くなっただけで……」

忍「綾ちゃん、待ってる間もう泣きそうだったんですよー」

忍「『私が風邪ひかなければちゃんと勉強見てあげられたのに……』って」

綾「し、シノ!」

アリス「ごめんね、勉強見てあげるって言ってたのに、結局何の力にもなれなくて……」

陽子「いやあ、カレンと二人でなんとか乗り切ったよ」

綾「ほ、本当に大丈夫だったの……?」

カレン「大丈夫デース! No problem !」

陽子「まあ、でも次からはちゃんと、テスト前からしっかり勉強しないとな」

カレン「次は負けマセンよ! シノ!」

忍「受けて立ちましょう! 勝った方がアリスの金髪を好きにできるということで!」

アリス「なんで!?」

カレン「じゃあ、今日は打ち上げということでパーッと焼肉に行きマショウ!」

アリス「や、病み上がりに焼肉はちょっと……」

綾「じゃ、じゃあ間を取って闇鍋ということで!」

陽子「どう間を取ったらそうなるんだよ」

忍「では私、金髪を入れますね!」

アリス「!?」

陽子「食えるものを入れろよ!」

ジョウダンデスヨー

ジョウダンニキコエナイヨ!

アハハ……

終わり

~後日~

綾「あ……」ガサゴソ

綾(しまった、今日英和辞書を忘れてしまったわ……)

綾(仕方ないわね、隣のクラスの陽子に借りましょう)

ガララ

綾「よよよよ陽子! 英和辞書を借りたいんだけど!//」

陽子「お、どうぞー」



綾(penny, pennyっと……)ペラペラ

綾(ん? この単語丸がついて……)

綾「ペ、penn○s !?/////」



綾「陽子のヘンタイー!!」バシー

陽子「痛てぇー! なんでー!?」


後日談 終わり

こんな時間まで見てくれた人がいるのに感激
お疲れ様でした

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