ハーデス「西洋神で誰が一番強いか」ヴィーナス「決めようじゃない」(60)

立ったら書く

ちなみにパズドラ

コスモスヴィーナス「ま、言うまでもなくこの私だけどね♪」

インフェルノハーデス「笑止!この我こそが西洋神最強だろう」

ヴィーナス「何あんた」

ハーデス「何だお前は」

ホーリーセレス「あわわわ、落ち着いてください二人とも!」

ヴィーナス「セレス、邪魔しないで!これは女のプライドを賭けた戦いなのよ!」

セレス「こんな所で戦わなくてもいいんです! というかハーデスは男ですし!」

ハーデス「否!西洋神とは最強の証!その西洋神の中での最強は誰か、決めなければなるまい!」

セレス「そんな事、今決めなくてもいいじゃないですか!」

ハーデス「今決めずしていつ決めるのだ」

ヴィーナス「そーよそーよ!ここで会ったが100年目!今度こそこのオサレ仮面に一泡吹かせてやるんだから!」

ハーデス「貴様……我に対して暴言を吐いたな、露出狂の分際で」

ヴィーナス「露出……っ!あんた、人が気にしていることをよくずけずけと……」

セレス「もー、せっかく久しぶりに同期同士で集まろうってなったのに!」

セイントミネルヴァ「下らん」

ヴィーナス「なっ」

ハーデス「おいミネルヴァ、今貴様は何と言った」

ミネルヴァ「下らん、と言ったのだ」

ハーデス「下らん、だと?」

ミネルヴァ「ああ、私たちの中で最強は誰かなど、どうでもよかろう。大体、何を以て最強と呼ぶのだ。基準も曖昧に競い合うことは、能無しのすることだ」

ハーデス「貴様はそれでも誉れ高き西洋神か!それに、我が能無しだと……」

アビスネプチューン「――僕もミネルヴァやセレスに同感だね」

ミネルヴァ「ネプ……///」

ヴィーナス「ネプ!あんたまで・・・」

ネプチューン「結局誰が強いかを語ったって、大切な人を守れなかったら意味がないだろ?いつかできる大切な人のために、僕らは力を付けてるんだ」

ヴィーナス「『いつか』っていつよ!そんなんだからあんたは一生童貞なのよ!」

ネプチューン「くっ……ヴィーナスだって、男と手を握ったことすらないじゃないか!」

ヴィーナス「何よ!」

ハーデス(我も童貞なんて言えない)

セレス・ミネル(私も繋いだことないなんて言えない)

??「何を騒いでるんだよ童貞処女共」

一同「はぁっ!?」

??「おいおい、反応するってことは、お前ら全員経験なしかよ、西洋神は頼りねーなwww」

ハーデス「ロキ、なぜこんな所に」

ロキ「たまたまだよ、たまたま。フレイとフレイヤと街に買い物に来ていたら、たまたまお前らを見つけてな」

フレイ「や、やあ、ミネルヴァさん」

ミネルヴァ「フレイか。久しぶりだな。火属性会議以来か」

フレイ「う、うん。ミネルヴァさんも、相変わらずお綺麗ごにょごにょ」///

ミネルヴァ「??」

フレイヤ「きゃっほー☆ あー、セレスのおねーちゃんだー!」

セレス「こんにちは、フレイヤちゃん」

ヴィーナス「で、北欧神が集まって何の用?」

ロキ「いんや、別に。ただ、西洋神は情けない野郎が多いなーって思ってな」

ハーデス「ロキ、貴様」

ロキ「事実だろ。今時童貞なんて、死んだ方がマシだね。俺様みたいに女の一人や二人、毎時侍らせてから言えよ」

フレイヤ「ねーおねーちゃん、どうていってなあに?」

セレス「フレイヤちゃんはまだ知らなくてもいいことよ」

ネプ「……」

ロキ「まず、お前らは仮面ばっか着けているからモテないんだよ。だれが最強って名乗る前に、男なら素顔で勝負してみろよ!」

ハーデス「うっ」

ネプ「……正論過ぎて何も言えない」

フレイ(僕も今更童貞なんて言えない)

ヴィーナス「あんたね、言わせておけば……」

ロキ「事実だろ? だいたいお前ら、好きな人すら居なさそうだもんな!」

ネプ「い、いるよ!好きな人くらい!」チラッ

セレス「???」

ロキ「じゃあそれで積極的に動いたのか?」

ネプ「うっ」

ロキ「動いてないからこの結果があるんだよなぁ!?」

ネプ「……」

ロキ「ったく。フレイといい、どいつもこいつも童貞処女を拗らせやがって……」

フレイ「ロキ!お前それ何で知って――」

ロキ「隠したって無駄だろwオーラでわかるんだから」

フレイヤ「ねーおねーちゃん、しょじょってなあに?」

セレス「……フレイヤちゃんはまだ知らなくていいことよ」

ロキ「やっぱお前ら西洋神は大したことないな」

ヴィーナス「アンタ、いい加減にしなさいよ」

ロキ「行き遅れのオバサンは黙ってろよ」

ヴィーナス「」ピキッ

ミネルヴァ「ヴ、ヴィーナス落ち着いて……」

フレイヤ「ねーおねーちゃん、いきおくれってなにー」

セレス「うっ……フレイヤちゃんはまだ知らなくて……」

ロキ「あ、そっか。西洋神って防壁ばっか発達してるから、守りに入っちゃうんだよなーwww俺らみたいに魂で攻めるってことをしないもんなーwwww」

ハーデス「」ピキッ

ネプチューン「ね、ねえハーデス……」

フレイ(魂あってもミネルヴァさんを攻めれない僕は一体……)

ヴィーナス「……ハーデス」

ハーデス「……何だ、ヴィーナス」

ヴィーナス「私、あんたと初めて気が合うかも」

ハーデス「奇遇なことだな、我もだ」

ヴィーナス・ハーデス「「ロキ」」

ロキ「ん?」

ヴィーナス・ハーデス「「戦争だ!」」

―――――――――――――

ゼウス「何?戦争じゃと?」

ラー「はい。西洋神と北欧神が、対抗戦を行うらしいです」

ゼウス「あやつら、また面倒なことを……どうせヴィーナスがまた何かしたんじゃろ」

ラー「……」

インドラ「どうしますか?」

ゼウス「放っておけ――という訳にもいかんな。監視役としてアマテラスを向かわせろ。ヘラにも連絡して誰か向かわせるようにする」

ラー・インドラ「了解しました」


―――――――――――――

???「で、」

アマテラスオオミカミ「??」

ツクヨミ「何で私があなたと司会しなければならないのよ!」

アマテラス「あらあら、ヨミちゃんは私じゃご不満?」

ヨミ「べ、別にそういう訳じゃごにょごにょ……ヘラ様に言われて仕方なくごにょごにょ……///」

アマテラス「うふふふ。それにしても、凄い観衆ねえ。」

ヨミ「そうね……神々の中での2大巨頭と呼ばれる西洋神と北欧神の戦いだからね」

オーディン「北欧神の強さは、僕としても鼻が高いね」

ヨミ「きゃあ!」

アマテラス「オーディンさん、いつからそこに?」

オーディン「愚問だね、可愛い子ちゃん。僕は神出鬼没。可愛い女の子がいる所なら、僕は空の果て海の果て軌跡の果て――」

パールヴァティー「はいはいー、オーディンのおっちゃん、邪魔になるからこっちこようねー」

オーディン「痛い痛い!耳やめて!わかったから!痛い!」

アマテラス「……何だったんでしょう」

ヨミ「……さあ?」

ヨミ「んー」

アマテラス「?」

ヨミ「またどうして北欧神と西洋神が対抗戦なんか行うことに……」

アマテラス「何でも、"どーてい"とか、"しょじょ"とかがどうのこうのらしいんだけど」

ヨミ「なっ!?」

アマテラス「???」

ヨミ「唐突に何てことを言うのよアマテラス!」

アマテラス「何てことって、私もよく知らない言葉なの……」

ヨミ「……///」

アマテラス「ヨミちゃんは、その、"どーてい"とか、"しょじょ"って言葉、ご存じなの?」

ヨミ「知らないっ!私、知らないっ!///」

ヨミ「ところでアマテラス」

アマテラス「なあに、ヨミちゃん。小さいころみたいに"アーちゃん"って呼んでくれてもいいのよ?」

ヨミ「っ/// いい加減忘れなさいよ///」

アマテラス「うふふ」

ヨミ「そうじゃなくってー、肝心の対戦方法はどうするの? 私、ヘラ様から、アマテラスに一任してると言われているんだけど」

アマテラス「うふふ、それなら問題ないわ」

ヨミ「あ、もう決めてるんだ。どんな風に戦うの?」

アマテラス「うふふ、ないしょ♪」

ヨミ「はあ……」

ヨミ(昔からこの子の内緒って怖いのよね……)


―――――――――――――

【北欧神サイド】

ロキ「ったく、何でこんなことに」

イズン「あんたのせいでしょ」

イズーナ「うんうん」

ロキ「はあっ!?何で俺様のせいなんだよ!?」

イズン「だってあんた、童貞や行き遅れって怒ると怖いのよ」

イズーナ「うんうん」

イズン「フレイやトール見てみなさいよ、怒ると怖いでしょ?」

イズーナ「うんうん」

フレイ「僕、そんなに怖いのかな」ズーン

フレイヤ「おにーちゃん、ドロップであそんで!」

トール「あの、私は妻子持ちなのだが……」

イズン「そんな童貞や行き遅れを挑発したら、どうなるかくらいわかるでしょ」

イズーナ「うんうん」

イズン「大体私のネプ様に、何てことを言うのよ!」

イズーナ「うんうん、ってお姉さま、ネプ様は私のよ!」

イズン「まああんた、そんな事言うようになって!私なんかこないだネプ様に微笑みかけてもらったんだから!甲冑の下から!」

イズーナ「私だってこないだネプ様にウインクしてもらったのよ!甲冑の下から!」

イズイズ「」「」ギャーギャー

ロキ「ま、バカ姉妹は放っておくとして、すまないなトール、こんな下らないことに付き合わせちゃって」

トール「いや、いいんだ。たまには体を動かさないと、私も鈍ってしまうからな」

フレイ「ねーロキ、僕にはー?」

フレイヤ「おにーちゃん、おりがみであそんで!」

ロキ「トール、お前って本当にいい奴だな!また今度酒場行ったとき、酒でも奢らせてくれよ」

トール「はっは、いいっていいって。私とおまえの仲だし、別にそんな気遣い構わんよ」

フレイ「ねーロキ、僕にはー?」

フレイヤ「おにーちゃん、おままごとであそんで!」


―――――――――――――

【西洋神サイド】

ヴィーナス「いい! みんな、ここまで馬鹿にされたんだから、絶対に勝つわよ!」

ハーデス「同意だ。北欧神の奴らは我らを小馬鹿にしたのだ。ここで負けては最強の西洋神の名が廃る」

セレス「……」

ネプチューン「……」

ミネルヴァ「……」

ヴィーナス「な、何よあんたたち」


セレス「いや、何と言いますか……」

ネプチューン「ヴィーナスとハーデスがさ……」

ミネルヴァ「ここまで息を合わせた所、初めて見たのでな……」

ヴィーナス「私だって息を合わせたくはないけど、今回は仕方なくよ!こんなオサレ仮面と息を合わせるとか仕方なくなんだから!」

ハーデス「我もだ。このような露出狂と息を合わせるのは末代までの恥。だが、今回は断腸の思いで息を合わせるのだ。」

ヴィーナス「あんた……また露出狂って言ったわね……」

ハーデス「貴様も……また我を侮辱したな……」

三人(大丈夫かなあ)

セレス「ネプチューンさん、ミネルヴァさん」

ネプチューン「はいっ!」

セレス「私は、フレイヤちゃんと戦うのは嫌です。でも、戦わないと、西洋神の誇りが傷付きます。」

セレス「だから、西洋神の誇りを守るためにも、私たちもがんばりましょう。ねっ?」ニコッ

ネプチューン「せ、セレスがそう言うなら……///」

ミネルヴァ「わ、私もネプがそう言うなら……///」

ヴィーナス(ねえハーデス、あの三人、自分たちの人間関係とか気付いているのかしら)

ハーデス(……奴らは三人揃って鈍感だ、気付いている訳があるまい)

ヴィーナス(不安ね)

ハーデス(不安だ)

アマテラス『さてみなさん、お待たせいたしました』

ヨミ『これより、西洋神vs北欧神の戦いを始めさせていただきます』

観衆「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

アマテラス『司会は私、アマテラスオオミカミと』

ヨミ『私、ツクヨミで進めていきます!』

観衆「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

アマテラス『さて、まもなく両者が入場します』

ヨミ『大きな声援で迎えてください!』

観衆「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」



―――――――――――――

アマテラス『まずは北欧神チームです』

ヨミ『北欧神チームリーダーを務めます、闇の貴公子こと狡知の神、ロキ!』

カーバンクル「キャーロキ様ーーーー!!!」

リリス「結婚してーーーーーー!!!」

アマテラス「あらあら、ただしイケメンに限るとはこのことですね」

ヨミ「男からの声援がゼロだけどね」

ヨミ『続いて大人気!星とりんごの守護を受けた大人気アイドル!双星の女神、イズン&イズーナ!』

ファン「うおおおおおおおおよっしゃいくぞーーーーーーーーーー!!!!」

ファン「イズン、イズーナ、ティンクル、アップル、スター、プラチナ、ウォーーーターーーー!!!!」

アマテラス「あらあら、みなさんコールまでして、大人気ですね」

ヨミ「親衛隊の方ご苦労様です」

ヨミ『続いては、みんな大好きちびっこ、大地の女神、フレイヤちゃんです!』

観衆「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

ゴブリン「フレイヤちゃーーーん!!!」

オーガ「ようじょハアハア」

アマテラス「あらあら、何人か逮捕されてる人がいますね」

ヨミ「ロリコンは生きていくのが難しいのよ」

ヨミ『そして、皆のアニキ、雷の戦神、トールさんです!』

オーガ「アニキーーーーーー!!!」

オーガ「俺を掘ってくれーーー!!」

アマテラス「あらあら、私は性を超えた愛には寛容ですよ」

ヨミ(それってどういう意味かしら///)

ヨミ『最後に、炎を背にまとったお兄ちゃん!勝利の神、フレイ!』

デーモン「どーーーーてーーーー!」

ユニコーン「がんばれよー童貞ー!」

フレイ「な、何で僕だけ童貞って言われるんだ……」

アマテラス「あらあら、結局"どうてい"って、どういう意味なんでしょう?」

ヨミ(///)

アマテラス『そして、西欧神チームです』

ヨミ『まずは戦場にこの方あり!戦女神・セイントミネルヴァ!』

エキドナ「きゃーーーー!!」

ナーガ「ミネルヴァ様ーーーー!!!」

アマテラス「あらあら、女の子の方に大人気ですね」

ヨミ(アーちゃんもああいう娘の方が好きなのかな)



―――――――――――――

ヨミ『続いてまさに聖なる乙女!まさに清楚の塊!豊穣神・ホーリーセレス!』

ドラゴンシード「セレス様ーーーー!!」

エメドラ「こっち向いてーーーー!!!」

アマテラス「あらあら、清楚さならヨミちゃんも負けてないのにね」

ヨミ「うっさい///」

ヨミ『まだまだ行きます!甲冑に身を包む謎の美少年!海王神・アビスネプチューン!』

セイレーン「きゃーーーーー!」

ラクシュミー「ネプ様ーーー!!」

イズイズ「こっち向いてーーー!!」

アマテラス「あらあら、何か神が2、3体居たような気もしますが、気のせいでしょう」

ヨミ「ていうか何で選手側から歓声が上がってくるの・・・」

ヨミ『続いては漆黒に最も愛された男!冥界神・インフェルノハーデス!』

kdk「ハーデス様ーーー!!」

ロード「頑張ってください!ハーデス様!」

アマテラス「あらあら、すごく部下に慕われてますね」

ヨミ「野郎の声援がないロキが哀れなのか、女の子の声援がないハーデスが哀れなのか……」

ヨミ『そして最後に西洋神チームリーダー、慈愛神・コスモスヴィーナス!』

観衆「ババアー!結婚してくれー!!」

ヴァーチェ「ババアー!帰れー!!」

ヴィーナス「ヴァーチェアトデコロス」

アマテラス「あらあら、ヴィーナスちゃんは人気者ね」

ヨミ「いろんな意味でね……」

ヨミ『さて、選手の入場が終わったところで、アマテラスさんよりルールの発表があります』

アマテラス『うふふ、それでは発表します』

ヨミ(嫌な予感がする)

アマテラス『今回の戦いは―――』


アマテラス『"空中玉拾い"です!』エッヘン


全員「……は!?」

ヨミ(まーった訳の分かんないことを……)

ヴィーナス「ちょっとアマテラスちゃん、どういうこと?」

ヨミ「そうよ!意味が分からないんだけど!」

アマテラス「うふふ、玉拾いといってもただの玉拾いじゃないのよ」

ヴィーナス「え?」

アマテラス『加えて説明します。玉拾いの玉はこの6色のドロップです』

ハーデス「ドロップが玉か」

フレイ「成程ね……」

アマテラス『ドロップを拾って仲間に渡して、相手に攻撃してください。先に相手方チームの半分をダウンさせた方が勝ちです』

アマテラス『そして、スキルの使用は1回のみ。それ以外の方法で、相手にダメージを与えることはできません』

ロキ「ってことは、俺様が今持ってるドロップを使ってはいけないってことか」

アマテラス『はい♪』

トール「ほらフレイヤ、このドロップは使っちゃダメだぞ」

フレイヤ「えー、つまんなーい」

アマテラス『ドロップは試合中、上空にいるティラノスさんが常時落としてくれますので』

イズイズ「あれ、ティラノス」

ミネルヴァ「何時の間にティラノスを……」

ヨミ「アマテラスが頼んだら即okしてくれたのよ」

アマテラス『それではみなさん、準備はよろしいでしょうか?』

一同「はい!」

アマテラス『掛け声は先程セレスさんより私の方が清楚だ!って怒ってた、ヨミちゃんに言ってもらいます』

ヨミ「ちょっ///そんなこと言ってないわよ!///」

セレス「あはは、私、清楚ってつもりないんですけどね」

ネプチューン(セレスは十分清楚だと思う///)



アマテラス『それでは……』



ヨミ『バトルスタート!』

ティラノス「ぐぅおおん」

イズイズ「うわっ、本当に落ちてきた」

ロキ「よし、俺様が一番に拾って見せる」

ヴィーナス「ハーデス、ネプ、先手必勝よ!」

ハーデス「喰らうがいい!ギガグラビティ!」

ネプチューン「足掻き苦しめ!ヒュドラの毒!」

北欧神「ぐぅっ!」

観衆「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

ヴィーナス「あれ、全員に効いてない……ってあんたたち!どうしてフレイヤには使わないのよ」

ハーデス「冥王の情けだ」

ネプチューン「だって、幼い子に攻撃するのは僕の騎士道精神に反するし」

ネプチューン(ホントはセレスに褒められたいからだけど///)

ヴィーナス「あんたたちは……」

ミネルヴァ(素敵……///)

ロキ「くっ、この程度で俺様が童貞どもに負けてたまるか!」

セレス「三人とも、そんな場合じゃないですよ!」

ヴィーナス「あっ、ロキがドロップを拾っちゃう!」

ロキ「よし、光ドロップと、草ドロップだ! フレイヤ、トール! 受け取れっ!」

トール「行くぞ!」

フレイヤ「うん! ごめんねおねえちゃん!」

トール「雷の魂込もったこの技を喰らえ!サンダーエンハンス!」

フレイヤ「たいじゅのたましい! そして、アースエンハンス!」

ヴィーナス「不味い! 光神の守護!」

セレス「聖樹の防壁! ……ダメっ、防ぎきれない――キャっ!」

ネプチューン「セレス!」

ミネルヴァ「よくもやってくれたな! 噛み締めろ、クイックボム」

フレイヤ「えっ、いやっ!」

フレイ「フレイヤっ! させるか、焔の魂!」

ミネルヴァ「くっ、攻撃で打ち消された、だと」

フレイヤ「ありがと、おにいちゃん!」

フレイ「たまにはいい所を見せなきゃな」

ミネルヴァ「……よくもやってくれたな、フレイ」

フレイ「ミ、ミネルヴァさん!? いや、別にそんな深い意味でやったわけじゃ」






―――――――――――――

アマテラス「あらあら、かなり熱い戦いが繰り広げられているわね」

ヨミ「この戦いが終わったら、恐らくロキもハーデスも、ヘラ様からお叱りを喰らうけどね」

アマテラス「それはヴィーナスちゃんもよ。ゼウス様、お怒りでしたもの」

ヨミ「私知らないっと。 ……あれ?」

アマテラス「??」

ヨミ「イズイズはどこにいったの?」

アマテラス「そういえば見当たらないわね」


―――――――――――――

【コロシアム 上空】

イズン「下で待ってるより、空に行った方が早いわよね」

イズーナ「うんうん」

イズン「そういうわけで、一度コロシアムの外に出て、クリスタルオーロラドラゴンに乗ってティラノスの下へ向かってるわけですよ」

イズーナ「うんうん」

イズン「あ、いた」

ティラノス「ぐぅお?」

イズン「ティラノス、その持ってるドロップを、私によこしなさい!」

ティラノス「ぐぅう」ブンブン

イズーナ「イヤみたい」

イズン「抵抗するっていうのね、ならオーロラドラゴン、やっておしまい!」

イズーナ「ブリザードボールよ」

オーロラドラゴン「きぃぃん」シュウウ

ティラノス「ぐうぅぅぅぅぅ!!!」

イズン「やった、命中!」

イズーナ「うんうん……ってあれ、姉さん、ティラノス落ちてくよ」

イズン「……」

イズーナ「……」

イズン「ヤバいことしたかしら」

イズーナ「うんうん」

ロキ「?? ドロップが落ちてこなくなったぞ」

アマテラス「!? ティラノスちゃんが落ちてくる! このままじゃ、コロシアムにぶつかる!」

ヨミ「ちょっとアマテラス、どこへ……きゃあ!」ドーン

観衆「うわああああああああああああ!!!」

アマテラス「逃げて! 皆さん逃げてください!」

ヴィーナス「何の騒ぎなのよこれ!」

ハーデス「解らんが、ティラノスが墜落し、激突した」

ヴィーナス「それはわかってるわよ!」

セレス「コロシアムの壁が崩れます!」

ネプチューン「近くに誰かが……って、アマテラスさん!」

ヨミ「アーちゃん! 危ない!!!」

アマテラス「え?」

ヨミ「間に合って! 時空よとまれ! チェンジ・ザ・ワールド!」


―――――――――――――

ヨミ「アーちゃん! しっかりして!」

アマテラス「」

ヨミ「気絶してる……早く運ばないと」

フレイ「駄目だっ! チェンジ・ザ・ワールドの効果が切れる!」

ヴィーナス「任せて! チェンジ・ザ・ワールド!」

ヨミ「……今のうちに!」

ヴィーナス「あ、危なかった……」

ティラノス「ぐぅおおおおおおおおおおお」

フレイヤ「きゃっ! こわい!」

ハーデス「不味いな……爆炎龍が我を失っている。ロキ、手伝え!」

ロキ「ああ!」

ティラノス「ぐぅおおおおおおおお」ドーン

ハーデス「あのマグマブレスに当たるなよ」

ロキ「それくらい俺様も解ってるさ」

ハーデス「はは、そうか。行くぞ」

ハーデス「喰らえ、ギガグラビティ!」

ティラノス「ぐぅおおおおお」

ハーデス「ロキ、怯んでる! 今だ!」

ロキ「オーケー、んじゃあドラ公、俺様の悪の魂を喰らえ! ダークエンハンス!」

ティラノス「ぐぅぅぅぅぅぅぅ」バタッ

ハーデス「――よし!」

ロキ「へへっ、童貞にもいい所あるじゃねえか」

ハーデス「童貞を見直したか?」

ロキ「ちょっとな」


―――――――――――――

セレス「試合は中止になりましたが、幸いにも死者は出ず、ティラノスもけがを負うだけで済みました」

セレス「この後、ティラノスを攻撃したイズイズは、ゼウス様から厳しい罰を与えられたと言います」

セレス「そして、そもそもの発端となった私たち西欧神と北欧神も、お叱りを受けました」

セレス「特に喧嘩の発端となったヴィーナスとハーデス、そしてロキは、ゼウス様とヘラ様からこっぴどく叱られたと言います」

セレス「そして、1カ月後――」


―――――――――――――

ヴィーナス「結局西欧神と北欧神、どっちが強いのかしらね」

ネプチューン「決着は一切付かなかったからね……」

セレス「ま、まあ今となってはいいじゃないですか」

ミネルヴァ「強さの基準などわからないからな」

ネプチューン「守る力さえあればそれでいいんだよ」

ヴィーナス「で、結局ネプの守りたい人って誰?」

ミネルヴァ「!!」

ネプチューン「うっ、それは……」チラッ

セレス「??」

ヴィーナス(こいつらの関係は、当分変わらないわね)

ハーデス「話は変わるが、この間、ロキと会ったのだが」

ハーデス「あの事故が無ければ、どちらが勝ってたかと聞くと、ロキは我らと言っていたな」

ヴィーナス「へえー、何で?」

ハーデス「ロキ曰く、結局西欧神の方が究極進化している分、有利らしい」

ヴィーナス「まあ、副属性も持ってるからね、私たち」

ハーデス「つまりは、西欧神の方が強いって事だな」

ヴィーナス「そう。西洋神が最強ってことね。じゃあ、」



ハーデス「西洋神で誰が一番強いか」


ヴィーナス「決めようじゃない」



おわり

おまけ

アマテラス「うふふ、そういえばヨミちゃん」

ヨミ「な、何よそんな笑い方して」

アマテラス「この間、私をティラノスから助けてくれた時、あったじゃない」

ヨミ「そ、それがどうしたのよ」

アマテラス「その時、ヨミちゃん久しぶりに、私のことアーちゃんって――」

ヨミ「うわわわわわ!!! な、何のことよ?///」

アマテラス「呼んだわよね」

ヨミ「よ、呼んでないわよ///」

アマテラス「もう一回呼んでもいいのよ?」

ヨミ「うーーーあーーーー、忘れて、忘れてーーーー!!////」

アマテラス「あらあら、素直じゃないわね」

アマテラス(でも、そんなヨミちゃんが、小さいころから大好きなのだけどね♪)

ほんとにおわり

以上です。
初ssなので、至らぬ点があったことを心よりお詫び申し上げます。

また会う機会があれば、よろしくお願いします。

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