……………
…

勇者「なんでそんな事になったのかな？」

魔王「あのねー、まほうつかったの」

勇者「どんな魔法？」

魔王「しょーかんまほう」

勇者「何を出そうとしたの？」

魔王「やま」

勇者「山？」

魔王「あのへんにほしいなーって」

勇者「ああ、確かに城の西側は何もなくてさみしいね」

魔王「だから」

勇者「山をだそうとしたの？」

魔王「うん！とげとげのかっこいいやつ！」

勇者「そうしたら？」

魔王「なんかねー、ぴかーってなってねー」

魔王「どかーんってなって」

魔王「ぶちゅって」

勇者「失敗したんだね」

魔王「うん！｣ﾆｺﾆｺ

勇者「…そろそろ生えそう？」

魔王「うん！｣ｳｼﾞｭﾙｫｯ！

魔王「はえたっ！」

勇者「お、おお…」

勇者「…」

魔王「はえたからまたためしてくるね！｣ﾀﾀﾀｰ

勇者「ちょちょちょちょちょ！」

魔王「なあに？ゆうしゃ」

勇者「次は成功できるの？」

魔王「こんきょはないよ」

勇者「難しい言葉をしってるね」

魔王「えへへー」

勇者「ねえ魔王」

魔王「なあに？」

勇者「一緒に成功する方法を探そうよ」

魔王「んー？」

勇者「また怪我したら痛いでしょ？」

魔王「そんなにいたくないもん」

勇者「…僕が気分良くないんだよ」

魔王「そっかー…ゆうしゃがいやなのかー」

魔王「それならしかたないなー」

勇者「うん、ありがとう」

魔王「そいじゃ、いっしょにかんがえようよ」

勇者「うん、そうだね」

勇者「だけど…」

魔王「…？｣ｸﾞｳｩ

勇者「お腹空いたでしょ？」

魔王「ゆうしゃすごい！なんでわかったの！？」

勇者「えっへん、超能力です」

魔王「そんなひげんじつてきなものしりません」

勇者「…」

勇者「…ご飯にしようね」

魔王「はーい」

…………
…

勇者「今日のメニューは、マンドラゴラの千切りサラダと、魔牛の生姜焼です」

魔王「…マンドラゴラやだ」

勇者「だめだよ、栄養あるんだから」

魔王「だって…」

勇者「だって？」

魔王「…マンドラゴラってかわいくないもん」

勇者「え？」

魔王「まぎゅうとかはかわいけど…」

魔王「マンドラゴラってぶさいくだもん」

勇者「可愛い物は食べられるの？」

魔王「うん！好きだから！」

魔王「勇者も好きだから食べれるよ！」

勇者「あ、ありがとう…｣ｶﾞｸｶﾞｸ

勇者「だめだよちゃんとたべなきゃ

>>7

魔王「まぎゅうとかはかわいけど」×

魔王「まぎゅうとかはかわいいけど」○

…………
…

勇者「今日のメニューは、マンドラゴラの千切りサラダと、魔牛の生姜焼です」

魔王「…マンドラゴラやだ」

勇者「だめだよ、栄養あるんだから」

魔王「だって…」

勇者「だって？」

魔王「…マンドラゴラってかわいくないもん」

勇者「え？」

魔王「まぎゅうとかはかわいいけど…」

魔王「マンドラゴラってぶさいくだもん」

勇者「可愛い物は食べられるの？」

魔王「うん！好きだから！」

魔王「勇者も好きだから食べれるよ！」

勇者「あ、ありがとう…｣ｶﾞｸｶﾞｸ

…………
…

勇者「さあ、あと一口！」

魔王「うええ…」

勇者「魔王ちゃんの！ちょっといいとこ見てみたい！それ！一気！一気！｣ﾄﾞﾝﾁｬﾝﾊﾟﾌﾊﾟﾌ

魔王「ゆうしゃうるさい｣ﾊﾟｸｯ

勇者「申し訳ない」

魔王「ひとがたべてるときはしずかにしてよね｣ｺﾞｸﾝ

勇者「面目ない…」

魔王「ふぅ…おなかいっぱい」

勇者「ごちそうさまでした」

魔王「ごちそうさまでした」

魔王「さ！山作ろー！」

勇者「まって魔王」

魔王「ん？」

勇者「ほら、お昼寝の時間だよ」

魔王「あ…いわれてみればねむいかも」

勇者「うん、寝室行こうか」

魔王「ゆうしゃもねるの？」

勇者「僕は…」

魔王「いっしょにねよ？」

魔王「だめ？｣ﾁﾗｯ

勇者「ありきたりな表現だけど、幼女の上目遣いだけは本当に反則だと思うんだ」

魔王「ゆうしゃ？」

勇者「大丈夫、一緒にに寝ようか」

魔王「やった♪｣ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

きょうはここまで


⊂⌒~⊃｡д｡)⊃ｵﾔｽﾐ!

…………
…

魔王「…」

勇者「…」

勇者「魔王寝た？」

魔王「うん、ねたよ」

勇者「そっかー寝たかー」

魔王「うん！」

勇者「…」

魔王「…」

魔王「ゆうしゃー」

勇者「なに？」

魔王「おはなししてほしいな」

勇者「どんな？」

魔王「適度なスリルとホラーがあって、尚且つ文芸的でビターエンドな物語」

勇者「！！？」

勇者「そ、そんな贅沢なお話じゃないけど…」

勇者「そうだ、魔王のお父さんと僕の話をしてあげよう」

魔王「おとうさん？」

勇者「そ、先代魔王のお話」

魔王「聞きたい！」

勇者「よーし、それじゃあ始めるね…」

勇者「物語は昔に遡ります」

……………
……
…

勇者「…遂に辿り着いたな」

僧侶「ええ…思えば長い道のりでした」

戦士「武者震いってやつかな…震えがとまらねぇ…｣ｶﾞｸｶﾞｸ

魔法使い「相変わらず戦士はチキン野郎ね」

戦士「う、うるさい！」

勇者「決戦前に喧嘩しないの！」

魔法使い「ふふ」

戦士「…まあ、緊張は解れたよ」

勇者「それじゃ…いくぞ」

一同「おう！」


ｷﾞｲｨｨｲ

魔物a「ヒケケケケケケケ！」

魔物b「クギェーーーーッ！」

魔王「控えろ｣ｺﾞｫｯ

魔物a「…」

魔物b「…」

魔王「…」

魔王「…よくぞ参った…勇者一行よ」

勇者「…｣ｽﾁｬｯ

僧侶「…｣ｳ"ｫﾝ

戦士「…｣ｼﾞｬｷｯ

魔法使い「…強化魔法｣ｷﾞｭｳｳｳﾝ


魔王「…ご挨拶な者共だ」

魔王「…｣ﾊﾟﾁﾝ

魔物a「ヒィケケケケケケケケ！！！｣ﾊﾞｯ

魔物b「クゥゥゥウウウイエエエエエエ！｣ｼｭｯ

戦士「勇者！」

勇者「…｣ｺｸﾝ

勇者「火炎壁！｣ｺﾞｧｧｯ

魔物a「ケケッ！？」

戦士「…｣ｽﾀﾀﾀﾀｯ

戦士「闇討ち御免｣ﾌﾞｼｯ

魔物a「フ…キエエエェェェ…｣ﾄﾞｻｯ


魔法使い「風よ…包め…｣ｺﾞｵｵｵｯ

魔物b「ギエエエッ！｣ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

僧侶「召喚魔法！雷針！｣ｷｨｨｨｲﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁ

僧侶「行けっ！｣ｼｭｲｨﾝ

ｻﾞｸｯ…ﾊﾟﾘﾘﾘﾘﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾁﾞﾁﾞﾁﾞﾁﾞﾁﾞ

魔物b「ーッ！ーッ！｣ﾌﾞｸｼｬｧｱ

魔王「…フン」

魔王「なかなかできるではないか」


勇者「…｣ｼﾞｬｷｯ

魔王「…戦う前に一つ」

勇者「…」

魔王「我は、この世に必要不可欠な存在である」

魔王「必要悪…それの集大成が我等魔王一族なのだ」

魔王「我を倒したところで、次なる魔王が生まれる」

魔王「貴様らはそれでも戦い続けるか…？」

勇者「…火焔球！｣ｺﾞｵｵｵｵｵ

魔王「それが答えか…｣ｻｯ

魔王「ではかかって来い勇者！魔王我の野望と貴様の理想！どちらが正しいかは勝者の決める事だ！！｣ｸﾜｯ

勇者「うおおおぉおおおっ！｣ﾊﾞｯ

僧侶「召喚魔法…っ！」

魔法使い「陣風！」

戦士「一閃…！｣ﾁｷｯ


ｶﾞｷｨﾝ!ｺﾞｵｵｵｯ

ﾌﾞｼｬｯｶﾞｷｷｷｷｷｷｷｷ

ﾊﾞﾁﾁﾁﾁﾁﾁﾞﾁﾞ

ウオオオオオオオオオオオオオオ！

………………
……
…

勇者「闘いは一週間も続きました」

勇者「魔王の底なしの力と、勇者一味の絶妙な回復とで均衡が保たれて居たのです」

勇者「しかし、次第に魔王に疲れが現れました」

勇者「ほんの一瞬、本当数秒の出来事でした」

勇者「魔王の攻撃の手が止まったのです」


………………
………
…

魔王「…！｣ﾎﾟﾌｯ

勇者「ぜああああああっ！｣ﾌﾞｫﾝｯ

僧侶「勇者！2秒稼いで！｣ｷｲｲｲｲｲﾝ

勇者「はあああっ！｣ｻﾞｸｯ

魔王「…っく！」

魔王「…狙うは貴様だあああぁぁあ！｣ｺﾞｵｵｵｯ

僧侶「しまっ…」


ﾎﾞｼｭｳｳｳｳｳｳ


戦士「僧侶！」

僧侶｢｣ﾄﾞｻｯ

魔法使い「貴様あああああああああ！」

魔法使い「呪縛！｣ｵｵｵｵﾝ…

魔王「我には効かぬ…！」

魔法使い「チッ…」

魔王「ぜぇい！｣ﾌﾞｵﾝ

勇者「！！｣ｶﾞｷｨﾝ

勇者(押し切られ…る！)

勇者「うああっ！」

ﾎﾞｶｱｱﾝ

魔法使い「勇者！回復魔法！｣ﾊﾟｱｱｱｱｯ

魔王「貴様は自身の身を案じたらどうだ？」

魔法使い「！！！」

魔王「これまでだ｣ｸﾞｼｬｯ

戦士「魔法使い！」

魔法使い「あ…が…｣ﾋﾟｸ…ﾋﾟｸｯ

戦士「野郎おおおおお！」

戦士「五月斬波！｣ｺﾞｵｯ

魔王「ぐあああっ｣ｽﾞｼｭｳｳｩ

戦士「戦乱！煩悩破！｣ｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬ

魔王「ちぃっ｣ｽﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟ

魔王「覇王球…っ！｣ﾌﾞｨｫｵｵｵｵﾝ

魔王「破ぁぁああああっ！」

戦士「くっ…」


ﾄﾞｵｵｵｵｵｵ


戦士「…｣ﾌﾗｯ

ﾄﾞｻｯ

ﾀﾀﾀﾀﾀｯ

魔王「！？」

勇者「伝技！勇者斬！｣ｺﾞｫｯ


ｽﾞｼｬｱｱｱｱｱｱｱｯ


魔王「っ…ゴフッ…」

勇者「はぁっ…はあっ…」

魔王「…か…は…｣ﾄﾞｻｯ

魔王「っ…クフフフフ…」

魔王「貴様の…勝ちだな…」

魔王「だが…貴様の前に…は」

魔王「次なる魔王が」

勇者「失せろ」ｻﾞｸｯ

魔王「」

勇者「…｣ｷﾝｯ

勇者「…」

勇者「戦士…」

戦士「」

勇者「魔法使い…」

魔法使い「」

勇者「僧侶…」

僧侶「」

勇者「…」

勇者「俺は…何のために勝ったんだ？｣ﾎﾟﾛｯ


勇者「皆で…平和に暮らすためじゃ無かったのか…？｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ


勇者「何が勇者だっ！！世界が救えたって！！仲間も救えないような人間にっ！何が守れる！？｣ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ



勇者「なあ！！神よ！！見ているんだろう！？なぜ俺を選んだ！！仲間も守れない弱い人間を！！何故俺を選んだんだ！！？｣ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ


勇者「答えろ！！応えろよおおおおおおおおっ！！！！｣

「おにーちゃんうるさい」

勇者「！？」

「ねてたのにおきちゃった」

勇者「…き、君は…？」

「わたし？」

「わたしまおう！」


………………
………
…

勇者「そうして、勇者は魔王と暮らし始めたのでした。おしまい」

魔王「…zz｣ｽﾋﾟｰ…ｽﾋﾟｰ…

勇者「…無邪気だなぁ」

勇者(計画はうまくいくといいが…)

勇者「…」

勇者(いかんいかん、この子をそんな目で見るなんて…まるで駒のような言い回しだ)

勇者「しかし、それもまた事実か…」

勇者「…｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

魔王「んぅ…zz｣ｺﾛﾝ

勇者「…｣ﾆｺｯ

……………
……
…

魔王「やま！！｣ｶﾞﾊﾞｯ

勇者「残念、もう夜の8時です」

魔王「そんなぁ…」

勇者「計画を練るくらいなら夜でもできるよ」

魔王「そっか！じゃあさっそく"さくせんかいぎ"だね！」

勇者「うん、召喚魔法の基礎から行こうか」

魔王「わかった！」

勇者「そもそも、召喚魔法とは原子構成や電子の繋がりなどを理解した上で行うものであり、魔王にはまだ早いと思うんだ、だからまずは手頃なものを召喚する練習から始め(ry」

～30分～


勇者「はい、よくできました」

魔王「…おはなばっかでおもしろくない」

勇者「じゃあ次は椅子でも召喚しようか」

魔王「なんかおうちにたりないものださせてない？」

勇者「べ、別に？｣ｷｮﾛｷｮﾛ

魔王「…ふーん」

勇者「魔王の視線が怖い」

～1時間～

魔王「はあっ！｣ｼｮｨｨｲﾝ

勇者「剣！？」

魔王「ほおおっ！｣ｺﾞｲｨｲﾝ

勇者「盾！？」

魔王「やっ！｣ﾎﾟﾖﾝ

勇者「これは…？」

魔王「もんすたー」

スライム「ガルルルルル」

勇者「ほ、ほーら…森へお帰り…」ｼｯｼｯ

魔王「きえろ｣ﾎﾟﾑｯ

スライム｢｣ｽｩ

勇者「魔王怖い」

魔王「だって"せっけん"とか"おにく"とか"やさい"とかばっかでおもしろくないもん」

勇者「ごめんごめん、魔王は魔族だからそういう理屈は関係ないのかもね」

魔王「ふふん｣ﾄﾞﾔｯ

勇者「それじゃあ、出したい山を絵に描いてみようか」

魔王「うんっ！」

……………
……

魔王「えっとーねー｣ｸﾘｸﾘ

魔王「こうしてー｣ﾇﾘﾇﾘ

魔王「ここはこうで｣ｸﾞﾘｸﾞﾘ

魔王「こんなん！｣ﾊﾞﾊﾞｰﾝ

おどろおどろしい山「ふひひ」

勇者「お、おおう…」

勇者「も、もう少しカラフルにしたらどうかな？」

魔王「しんぷるいずべすと」

勇者「い、色はシンプルだけど…」

勇者「形が…」

魔王「かたちまでしんぷるだとおもしろみがないでしょう？」

魔王「だから、こるとこにはこるのです｣ﾌﾝｽ

勇者「う、うん…」

魔王「ゆうしゃはげーじゅつをわかってないですねｰ｣ﾁｯﾁｯﾁｯ

勇者「面目ない…」

魔王「…でも、からふるにするのはいいあんかも｣ﾎﾞｿ

魔王「ひるまは"うつくしい""からふるな"おやま…」

魔王「でもひがくれると、とたんにひょうへんして…｣ｳｯﾄﾘ

魔王「…ゆうしゃ！からふるにする！」

勇者「う、あ、え、うん…」

自分で書いといて何だが、おもしろくない

魔王可愛くない
勇者可愛くない

見てくださってる方、ありがとうございます
結末だけ書いて終わりにしていいですか？