―次の日―

大学生「当たんねーな・・・・」

ジャラジャラ

大学生「昨日で運使っちまったか…？」

大学生「マイナス２万か…まあいいや、研究室に行こう…」

―黒大学ブラック研究室―

大学生「さ～て、実験しますか…」

大学生「その前に艦これっと・・・・」

後輩（うわ、先輩…よくこんな時間に来て怒られないよな・・・大学院生なのに…）

大学生「おっ、新しいボイスが聴けるぞｗ」ｲﾔﾎﾝｲﾔﾎﾝ

後輩（つーか、先輩は就活大丈夫なのかな…）

大学生（は～、そろそろ研究と就活しないとな～。マ○ナビ登録しよっと。）

―深夜３時―

大学生「は～、実験終わったわ～」

大学生「実験終了。うまく行ったわ。良いカーブがグラフに現れてるｗ」ﾂｲｰﾄﾂｲｰﾄ

大学生（こんな時間に実験のﾂｲｰﾄしちゃう俺、やっぱ頑張ってるよなｗ）

大学生「マ○ナビでも見るかな…」

大学生「そろそろ就活しないとやばいよな・・・」

大学生「でもＢ４と違って、俺はＭ２…すぐに決まるよなｗ　余裕ｗ」

※Ｂ４…学部４年生　Ｍ２…修士２年生

大学生「帰ってモンハンやろうっとｗ」

―自宅アパート―

大学生「おっ、倒したｗ」

大学生「寝るかな～」

大学生「艦これやんなきゃｗ」

―次の日　研究室―

同級生「おはよう」

大学生「なにその格好」

同級生「今日、内定式だし」

大学生「ふ～ん。内定貰ってたんだ」

同級生「つーか、お前大丈夫なの？もう１０月だけど」

大学生「すぐ決まるっしょｗ」

同級生「がんば」

後輩（ヒソヒソ…先輩のあの容姿と性格と…普段の生活態度…絶対ＮＮＴだよ…）

教授「あ、みんな～、今日は飲み会あるけど　参加できるかな～？」

大学生「ちょっと用事があります」（めんどくせえ行ってられっかよ）

教授「じゃあ行けるひと、俺含めてどっか予約取っておいてね～」

大学生（ふう…浮いた飲み代と考えて…スロット打ちに行きますか！ｗ）

―パチンコ屋―

大学生「魔法少女ま○かのスロットｗほむほむｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

大学生「…あたらねえ…」

留年「よお」

大学生「おお、留年！久しぶりじゃんｗまだ学校いたんだｗｗｗｗｗ」

留年「勝ったから久しぶりに飯食いに行こうぜｗ」

―ファミレス―

留年「お前今年就活だろｗ決まったの？」

大学生「まだやってねえしｗｗｗｗｗｗｗ」

留年「やばくね？」

大学生「留年よりはやばくないだろｗ」

プルルルル　プルルルルル

留年「あ、もしもし～…はいはい…じゃ～ね～」

大学生「彼女？」

留年「まあね」

大学生「留年してる男のどこが魅力的なのやら…」

留年「うるせえよ　無い内定」

大学生「すぐに決まるからｗそれよりさっき激アツはずしてさ…」

留年（コイツ、大丈夫かな…俺が言えた口じゃないけど…）

―次の日―

教授「ちょっと来なさい」

大学生「はい」

教授「君、就活はどうなのかね？」

大学生「昨日マ○ナビに登録しました」

教授「そろそろ本気でやりなさい。研究はおろそかになってもいいから」
　　（お前の研究には期待してないから、とりあえず研究室の評判下げないように内定貰ってね）

大学生「はい。それじゃあ１カ月近く、実家に戻って就活しますね」

大学生（一か月公式でさぼれるぞｗｗｗｗｗｗｗｗ）

教授「はい」

―２週間後―

大学生（そろそろ履歴書書くか…）

大学生（アピールポイント…めげないところだなｗ）

大学生（スロット行くかな…）

大学生（履歴書書いたら行こう…）

大学生（つーか、面接官もそんなまじめに履歴書見てないよな・・・はやく書き終えて打ちにいこ～っとｗ）

―４週間後―

大学生（そろそろ内定貰えそうな企業さがすか…）

大学生（あれ、あんまりないな・・こんなもんだっけ…？）

大学生（研究職…研究職…）

大学生（Ｍ２で営業とか嫌だわｗ）

大学生（研究職って派遣あんのかよｗｗｗｗこれでいいかｗｗｗｗｗｗｗ）

大学生（おおっ、大学院生は学部生よりも２万近く給料違うじゃんｗ）

大学生（これ、ブラック企業っぽいけど、とりあえず内定もらっときゃいいだろｗ）

―株式会社　シャチクハケン・集団面接―

面接官「それでは一次面接を始めます…」

面接官「それではまず、ひとりずつ自己紹介をお願いします」

バカ「はじめまして！バカです！派遣ですが研究職が出来ると聞いてやってきました！」

大学生「はい、私も研究職を目指していまして、派遣業務という事で様々な場所に行けることが魅力だと…」

タコ「うっす！御社はブラック企業ですが、高給と聞いてきました！」

面接官（…真ん中のやつがまともに見えるが…顔が死んでるな・・・ｗ）

―――――――――

面接官「結果は遅くても一週間後に出しますんで」

面接官（うわ…良く見たら真ん中の奴の履歴書も酷いな・・・）

面接官（でもうちの会社、辞める奴多いし、取っておくべきなのか…？）

面接官（まあ、２次まで行ってみて、あとはテストで判定するか…）

大学生（うっは～ｗ周りがバカ過ぎてワロタｗ　俺の印象あがっとるやんｗｗｗｗｗ助かった～）

―２次面接―

大学生（今日は二次面接か…そのあとにちょっとしたテストがあるらしいが…）

大学生（これが実質最終面接…）

大学生（って、この前のバカもいるな・・・）

大学生（入社のボーダーが低いのか？）

面接官「こんにちわ～」

大学生「こんにちちちち！！！！！」（やっべ～～緊張してるぞｗｗｗｗｗ）

――――――――

面接官「面接は以上ですが、最後に高校レベル程度のテストをやってもらいますね」

大学生「はい」

大学生（楽勝ｗ楽勝ｗ）

大学生（・・・・ｗｗｗｗｗｗｗ）

大学生（わかんねｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ）

―――――――――

大学生（終わった…高校の時の勉強なんてやってねえよ…ｗ）

面接官「はい、そこまで～」

面接官「じゃあ、結果はメールか電話で、一週間以内にだしますんで」

大学生（でも面接は悪くなかったし、こんなチョろい企業ｗ内定貰ったろｗ）

バカ（意外とテスト出来たな・・・）

―１週間後―

大学生「あ、メール…」

大学生（メールか…）

――――お祈りいたします。

大学生「ま、あんなブラック企業、受かっても何のプラスにもならなかったしなｗ」

プルルルルル　プルルルルルル

大学生「えっ？電話！？」

大学生「もしもし」

教授「ばっかも～～～～～～～～～～～～んッ！！！！！！！！！！」ドゴーーーーー

大学生「え？」

教授「就活も大事だが、中間発表やらんと単位やらんぞｗｗｗｗｗｗ」

教授「君は研究もダメ、就活もダメ　お前どうすんだよｗｗｗｗ」

大学生（お前が休んでいいって言ったんだろっ！！！！！）

大学生（お前がショボい教授だからコネ入社出来ねえんだよッ！）

教授「もしもし？」

ﾂｰﾂｰﾂｰ…

プルルルルル　プルルルルル

大学生「はいっ！なんですか？」

母親「なんですかじゃないわよ！！！！！！！！！アンタなしのつぶてで！！！」

母親「アンタ、就活はどうなのよ？」

大学生「頑張ってるよ！！！！！！！！」

母親「これで三度目の就職活動でしょ？」

大学生「チッ…うるせえな…」

母親「今年で仕送りストップするわよ！」

大学生「うるせえなババア！」

母親「誰のおかげで学校いけてると思ってるのよ」

大学生「分かってるよ！」ブチッ

ﾂｰﾂｰﾂｰ…

大学生「俺だって本気になりゃ、Ｂ４と違って就活もうまくいくんだよッ！」

大学生「つーか、教授が悪いんだよな・・・研究研究って…」

大学生「学生をコキ使ってよ…」

大学生「どうして理系になっちまったんだ…」

大学生「あっ、艦これやらないと…ｗ」

―次の日―

大学生「教授うぜえな…」

後輩「久しぶりです、先輩」

同級生「おおっ、就活決まった？」

大学生「一社は決まったな・・・」

同級生「え？どこ？」

大学生「俺的には微妙だし、数には入ってないかな…」

同級生「でも、これで、うちの研究室全員決まったな！」

大学生（ええっ！？全員決まってたの？）

―――――――――

大学生（どうしてなんだ…）

大学生（あいつら全員、教授のいいなりになって…）

大学生（クソまじめにやりやがって…）

大学生（いつの間に・・・・）

大学生（でもどうせ中小とか零細なんだろ…ｗ）

大学生（あ～、だりい…）

大学生（むかつくしパチンコでも行くかな…）