沢木「ノイタミナの」郁「メンバーで?」小津「パーティーですよ」 (44)

都内某所

のだめ「せんぱーい、すっかり遅刻してますよー」

千秋「しょうがないだろ…『迂闊な金曜日』とかのせいで飛行機が飛ばなくなってたんだから」

のだめ「あっ、会場はここみたいですよ?」



看板『ノイタミナ枠で集う会』






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私『さて、このようにして私と私のとなりに君の悪い妖怪じみた笑みを浮かべ立つ我が悪友、小津は京都から電車新幹線と乗り継いではるばる東の都までやってきたわけだが、私がかつて体験した無限に広がる四畳半世界よりなおたちの悪いこの大都会の真ん中で、阿呆二人はどうやら道に迷ってしまったらしい』

小津「何を口走っているんですか、気味が悪いですよ」

私「この状況をどう打開するか方策を練っていたのだ。いつもへらへらしてばかりなお前とは違う」

小津「失礼にもほどがあります。それに私は足の怪我がなおったばかりなのだからもうちょっといたわってほしいですね」

沢木「ここが会場っすか…」

薫「はーまたえらく豪華なところやな」

拓馬「何で俺らがこんなところに呼ばれたんだ」

薫「なんでも長谷川のところのが協賛してるらしいで」

拓馬「とりあえず今日は飲んで食いまくろうぜ」

小津「あれ?向こうから二人組が来てますね」

私「それがどうしたというのだ」

小津「あの方たちは私と同じ臭いがします」

私「お前と同じ臭いのする人間が二人といてたまるか」

小津「違います、私はこれでも元図書館警察のトップです。彼らから私と同じ気配を感じるのです」

郁「教官、すこし遅れてしまいましたね」

堂上「地下鉄がテロだかで止まってたからしょうがないだろう…ん?」

郁「あの大学生の人達は同じ会の出席者の人でしょうか?」

堂上「そうかもな、どうやら道に迷ってる」

郁「おーい君たち!」


小津「あら、あなた方も会に出席なさるのですか」

堂上「そうだ、案内しよう」


堂上(この男…!)

小津(油断できませんねえ…)

私『彼は端的にいってチビであった』

【会場内】

「ノイタミナ『残響のテロル』無事終了を祝って!」

『かんぱーい』


???「残響のテロルがなんだよー!テロリストと必死に戦ったのになんでテロしちゃうんだよ!」

「あいつ全裸だ!取り押さえろ!」

「でも拳銃もってるぞ!」


郁「教官!大変です!会場に拳銃を持った全裸の不審者が!」

堂上「なんだと!? 」

郁「でもどうしましょう、相手は銃器を持っているので迂闊に刺激できませんよ!?」

堂上「だったらこれを使え」

郁「何ですか?この真っ黒な銃みたいなのは」

堂上「最近開発された犯罪者鎮圧用の銃らしい」

郁「わかりました!」スチャ

『』

『犯罪係数180 執行対象です。執行モード、ノンリーサル、パラライザー、落ち着いて照準を定め対象を制圧してください』

郁『えいっ』バシュ

???「ぐああっ」

郁「……気絶したみたいです、教官この人どうしましょう」

堂上「簀巻きにしておこう」

沢木「なんかあっちの方で準備してる人がいますね」モグパク

拓馬「なんかジャズの演奏があるらしい」ガツガツ

薫「ジャズとはまたお洒落やなー、演奏する人もノイタミナ組なんやろか」グビグビ

ブーン

沢木「うわっなんだこの蜂!」バシッ

薫「真っ黒やな…こんな都会の会場に迷い混んできたんか…」

拓馬「これは!」

薫「知ってるんか!?」

拓馬「こいつは寄生バチといって蜂に擬態したなにかよくわかんもんだ!人間に寄生してやがて羽化する!俺は虫に詳しいんだ」

薫「それは物騒やな…」

拓馬「食えないぞ」

薫「だれも食うとはいっとらんがな!」




のだめ「西見君達のジャズよかったですねー!」

千秋「そうだな、高校生にしてはよくやる。ジャズといえばルイをおもいだすな」

のだめ「私もあのピアノで弾きたいですー」

千秋「窓際においてあるやつか、そう言えばここからはフ〇テレビがよく見える」

のだめ「ほんとですね!」

0:00:05 カチッカチッ
小津「ねえねえ、あの窓を見てください。〇ジテレビ本社が見えますよ」

私「本当だ」

小津「京都テレビとは全く違いますね」

私「当然だろう、規模が違いすぎる」


0:00:04 カチッ


郁「教官!フジ〇レビがよく見えますよ!」

0:00:02 カチッ

薫「あれフジテ〇ビやん、ようはっきりとみえるな」

0:00:01 カチッ

千太郎「フジテレ〇が見えとる!」

カチッ

0:00:00 カチッ ピー


フジテレビ<チュドォォオォォォォォォォォォォォォオン

一同「「「「「「!!!???」」」」」」

沢木「フ〇テレビが………」

私「爆発した………!?」

郁「きょ、教官!」

千秋「は………?」

???「あちゃー、やっぱりそうなったか」

堂上「お前はさっきの全裸男!」

???「全裸じゃない、コート着てるだろ」

小津「全裸にコートとはまたステレオタイプな変質者ですね、そういうことは世界の中心でやってください」

滝沢「俺は滝沢明。一応ノイタミナのアニメで主人公をやらせてもらった。突然だがこれを見てほしい」

のだめ「携帯…の動画?」

『どうもースピンクス1号です』

『お天気お姉さん大好きなスピンクス2号でーす』

『突然ですが天気予報』

『明日のお台場の天気は所により』

『デカイ球体が降るでしょう!』

薫「あかん」










滝沢「〇ジテレビにいた人たちは俺がニートを集めて避難させてある」

沢木「このスピンクス1号2号って…」

堂上「間違いない、『残響のテロル』の主人公達だ。…しかしこんなメタ時空まで来て何をしようと…」

滝沢「そこだ。『残響のテロル』のように何かを世間に訴えているのだとしたらなにもフ〇テレビを選んで爆破する必要はなかった」

郁「じゃあなんで…?」

滝沢「…ノイタミナを放送している主な放送局は?」

千秋「…フジテレ〇だ」

郁「!」

滝沢「奴らはフジ〇レビへのテロを通じて社会に、そして俺らノイタミナ組に何かを訴えているんだ。ここの会場からお台場がよく見えることも知っていたんだ」








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