【ルンファF】セルフィ「図書館から追い出された!」 (39)


ルンファF 超短編

ラグナ×セルフィ?

思い出補正で書く



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セルフィ「この前、調子に乗って沢山本買ったんだよ」

ラグナ「うんうん」

セルフィ「ラピスにすっごい怒られたの」

ラグナ「…うん」

セルフィ「そしたらラピスがね、ラグナのとこで働いて稼いで借金返せって…」

ラグナ「うん?」


ラピス「そういうわけでおねがいしますね。ラグナさん」

ラグナ「もしかしてこの前紹介すると言ってたバイトの子って…」

ラピス「はい!」

セルフィ「やだ〜やだ〜、もっとインドアな仕事がいいよ〜」

ラピス「ダメです!貴方はただでさえ引きこもり体質なのですから、ここはラグナさんを見習うべきです!」

セルフィ「うう、らぐなぁ」

ラグナ「な、なにかな」

セルフィ「おねーさんにちょっとお金貸してくれないかな?」

ラピス「だ め で す」



早朝


ラグナ「まずは鍬で畑を耕します!」

セルフィ「ふぁーい…」

ザックザックザック…

セルフィ「zzzz」

ラグナ「ってセルフィさん!?耕しながら寝ないの!」

セルフィ「だってこんな朝早く起きるの辛いよぉ。私は夜の住民なんだよぉ…」

ラグナ「もう、そんなんだからラピスさんが怒るんですよ」



セルフィ「ねえねえ、夜できる仕事ないかな!?それならやるよ!」

ラグナ「…3回」

セルフィ「はい?」

ラグナ「先月セルフィさんが食事をとらないで倒れた回数です。」

セルフィ「えへへ、そんなに倒れたっけ?」

ラグナ「セルフィさんには規則正しい生活を送ってもらいます!」メラメラ

セルフィ「…ラグナがいつもと違って燃えてる!?もう規則正しい生活はやだよ〜自堕落したいよ〜」



夕方


セルフィ「地獄でした…今日の私は英雄伝記として語り継いでもいいはず…」

ラグナ「ほとんど休みっぱなしでしたけどね…」

ラピス「お疲れ様です。ラグナさん、セルフィさん。」

セルフィ「早く温泉に入って自分のお城に帰りたいよー」

ラピス「待ってください」ガシッ

セルフィ「ふぇ?」


ラピス「セルフィさんは、暫くの間は図書館の入館禁止です♪」

セルフィ「エッ?」

ラピス「図書館に入ったら本を読んで夜更かししてしまうでしょ?」

セルフィ「ほ、ほらあそこ私の寝床だから…」

ラピス「ラグナさんの家に泊まればいいんじゃありませんか?」


ラグナ「ブ———、ゴホゴホッ」

セルフィ「ラグナの家?」

ラグナ「ラピスさん、その話全く聞いてないですよ!?」

ラピス「ごめんなさい。でもラグナさんの家って広いじゃないですか。一人ぐらい入ると思うんですけど」

ラグナ「ラピスさん、広いとかじゃなくて根本的な問題が…ミストさんの家じゃダメなんですか?」

ラピス「ラグナさん…同居人のアネットさんの心労を増やしたいのですか?」

ラグナ「うぐっ」



セルフィ「ラグナって本いっぱい持ってる?」

ラグナ「え?…武器作りの本とか調合のための本とか、そういうのばっかりだけど…」

セルフィ「うーん、本がありそうな家…やっぱりドロップの家とか!」

ラピス「ちなみにカンロさんにはすでに聞きましたが、スペースがないと言うことで無理そうでした。」

セルフィ「ガーン…」



家の中


セルフィ「ラグナの家の中って、そういやーなかなか入ったことなかったね」

ラグナ「セルフィさんがこっちまで来ることが珍しいですからね」

セルフィ「ふっふっふ、私の引き篭もり魂を舐めてはいけないっ!」

ラグナ「もう、そんなんだからラピスさんが怒るんですよ」

セルフィ「わたしゃあ、もう眠いのよ!お布団にダイブ!」ぼふん!

ラグナ「ええっ?!」

セルフィ「ラグナには悪いけど、お布団は私の占領下なのですよ。」ゴロゴロ

ラグナ「まあ、仕方ないですね…。僕は適当に椅子で寝るしかないか…」

セルフィ「うふふ、それともお姉さんと一緒に寝る?」

ラグナ「残念ですが、僕はこれから夕飯の準備しないといけないので」

セルフィ「う…よく食欲あるね。私はもうだめだよ…おやすみ…」



翌日


ラグナ「セルフィさん起きてください!」

セルフィ「ん〜あと50分〜」

ラグナ「50分って長すぎ!?ダメです!」ぼふん!

セルフィ「ふ、ふとんが!?これはメイド長が使う必殺の布団返し!?」

ラグナ「セルフィさん何寝ぼけてるんです?」

セルフィ「うう、ラグナの所為で嫌なこと思い出した…」

ラグナ(一体何を思い出したんだろう…?)


セルフィ「むー…眠い…」目ゴシゴシ

ラグナ「朝ごはんの準備はしてありますよ」

セルフィ「おー、サンドイッチ!これにあとは読む本があれば…」

ラグナ「料理の本ならありますよ?」

セルフィ「がっくし…」



ラグナ「今日は畑に種を巻きますよ」

ミスト「これが種ですよ、セルフィさん」

セルフィ「なにこれ?カブの種?」

ラグナ「って…ミストさん何やってるんですか」

ミスト「ラグナさん!初心者にはまずカブです!ラグナさんもカブから育て始めました!」

ラグナ「た、たしかにそうですけど」




ミスト「偉い人は言いました…農業とはカブに始まり…カブに終わる!」

セルフィ「へえー、誰が言ったの?」

ミスト「今私が考えました♪」

ラグナ「」

セルフィ「」

ミスト「さあ、ふたりとも頑張ってください!」




       ,. - ''"´  ̄ `'' .、

     , '"        ヽ、  `ヽ.
    /      i、  , 、ヽ.ヽ.   ',
    ,' ./ / i i ヽ. !_-!''ハ  ',.rァ i
   イ .i i. i-! !''":ァi'"`.ゝ!  |´)  |
    i ,ヘ レ'i;:レ:::::::::::ゞ-' .|   |'´ヽ. !
   ノヘレ'iハ^:'     、 "|   |   ハ
      | !、   ヽフ  ,イ i !ヘ,ヘ,! 〉
     〈! |ア`''=r‐r '´7 ./ ,'`''ーァV   ここまで見た貴方は

   r-、「ヽ./!`',.ァ「イ_「ノ、,ヘ/|ハ ̄  季節に関係なく、畑にカブの種をまきましょう
  rヽ:::::::::V:::i//7oo_>=7  i. ',
  `ヽ:::::ヽ:!::/7、r//、_「/`ヽ./i ヽ.
     >'" ̄`ヽ.::::/:::/>r<7ハ、_,ゝ
    iニ ゚д゚; i:::/´   /´

    iヲ、_   r「´ヽ.   ,〈
    `ー>、/i、〉  |__,.イ:::ヽ.
     ,.く:/::::/`r‐'i"ヘ:::ヽ:::::::>、
    / `'ー' l|    'r--'"  ヽ.




セルフィ「よいしょ、よいしょ」

ラグナ「種を巻いたら次は如雨露で水をまきます」

セルフィ「一つ一つに水の撒くの大変だよー…ラグナはいつもこんなことしてるの?」

キュィィン ズバァァァ(スペシャルアタックで水を撒いてる音)

セルフィ「」



ラグナ「え?どうしましたセルフィさん?」

セルフィ「…ずるい」

ラグナ「??」

セルフィ「ずるいずるいず〜る〜い〜。私もそれやるの!」

ラグナ「ええ!?でもこれ、かなり鍛えてないと無理ですよ。」

セルフィ「ちょっとその如雨露貸してみて?」


ズッシリ

セルフィ「うっ…何この重い如雨露…うぬぬ…」

ラグナ「セルフィさんにはいきなりそれは無理ですよ」

セルフィ「…そうだね」

セルフィ(それにしてもあんな重いの平気で使えるなんて、ラグナって結構力持ちなんだね…)モミモミ

ラグナ「セルフィさん、どうして僕の腕を触ってるんですか?」

セルフィ「いやー、いい筋肉だから本を書く時に参考になるかなー?って」

ラグナ「そうやって、こっそり休憩しようとしてもダメですよ」

セルフィ「ちぇー」


夕方

セルフィ「今日の…私も…凄く死にそうです。頑張った私にご褒美ください…」

ラグナ(結局セルフィさん、9マス分しか仕事してないような)

セルフィ「ねえねえラグナ!まる二日も働いたんだよ?ラピスの借金返せてると思わない?」

ラグナ「セルフィさん、これ…」サッ

セルフィ「えーっと借用書の写し?ゼロの数が1…2…3…4……」



ラグナ「これだけの借金すぐに返せるわけないじゃないですか」

セルフィ「うわぁぁぁ〜ん、お姉さんもう身売りするしか返す方法が浮かばないよー!」

ラグナ「自暴自棄にならないの!」

セルフィ「そ、そもそも金欠の理由はラグナのせいなんだから!」

ラグナ「え?」

セルフィ「あんなにぼったくり…げふんげふん…本を買わなくなっちゃったじゃない」

ラグナ「だって、自分が欲しい本全部買っちゃったし…」

セルフィ「ぐぬぬぬ…」



————アレックスの湯

セルフィ「ラグナって酷いと思わない!?薄情だよー」

ドロップ「…私だったら釣りをして借金を返す」

セルフィ「釣り!いいね!動かなくて済みそう!ラグナに言ってみよう!」

ドロップ「…でもラグナの釣りポイントはダンジョンの中…諸刃の刃」

セルフィ「ダンジョンの中はちょっと…キャンディはいい方法浮かばない?」

キャンディ「えーっと、その…か、肩叩きとか?」

セルフィ「それはカンロさんにしか効かないと思うよ…なにか楽に返済する方法ないかなぁ…」

ドロップ「…がんばれ」


セルフィ「ただいまー、あれ?ラグナ何してるの?」

ラグナ「おかえりなさい、ちょっと寝袋持ってモンスター小屋に」

セルフィ「ふぇ?」

ラグナ「流石に、同じ屋根の下は不味いので今度からモンスター小屋の空き室で寝ますよ」

セルフィ「ほほう…」ニヤリッ




—————深夜


セルフィ「というわけで、ラグナの部屋のガサ入れです」

ドロップ「…わくわく」

ミスト「カブ探しましょう!カブ!」

ドロップ「ミストうるさい…」


セルフィ「さて、いきなり定番の御布団の下です!」ガサゴソ

ドロップ「…わくわく」

セルフィ「じゃん!こ、これは!」

ミスト「…」

ドロップ「…」

セルフィ「…」




ドロップ「…巨乳派」ボソッ

ミスト「これはラグナさんの反逆です!許しません!」

セルフィ「あはは、お姉さんもストレート過ぎてびっくりしちゃった」



ドロップ「…次は何処探すの?」

セルフィ「次はあの実用書の棚の裏とか」ガサゴソ

ドロップ「…わくわく」

ミスト「次はカブを期待してます!」

セルフィ「じゃん!こ、これは!」

ミスト「…」

ドロップ「…」

セルフィ「…」




ドロップ「…『すごい水着』」ボソッ

ミスト「このサイズ明らかに大きい人向けですよね!?ちっこい人用に作る気ラグナさん更々無いですよね!?」

セルフィ「そ、そういえばこういうの作る本売ったような気がするよ…」


   <>   <>   <>



ラグナ「ここでルンファFの豆知識!」

ラグナ「すごい水着を作成するのにスキルランク99で材料もお手頃なので、スキルレベル上げには便利なんですよ!」

ドロップ「…言い訳乙」


   <>   <>   <>



ドロップ「…今日はなかなか面白かった。これお礼の本」

セルフィ「…さすがドロップ!ありがとー!本が読めなくて死んじゃうところだったよ」

ミスト(ごそごそ)

ルンファク大好き!!


次の日

セルフィ(うー日光が痛いー)

ラグナ「どうしましたセルフィさん?」

セルフィ(がさ入れの後に黙々と本読んでたら徹夜する結果に…)

セルフィ「あっ…」バタッ

ラグナ「セ、セルフィさん!?」



   <>   <>   <>


セルフィ「むむ?」

ラグナ「あ、もう大丈夫ですか?セルフィさん」

セルフィ「あれ、私たしか畑に…」

ラグナ「寝不足で倒れたんですよ。」

セルフィ「そっかー寝不足で倒れちゃったのね。って何で寝てないの知ってるの?」



ラグナ「まず、僕の部屋の保管庫からカブがなくなってました」

セルフィ「えっ」

ラグナ「次にミストさんを問い詰めました。」

セルフィ「あっ…」

ラグナ「そしたらセルフィさんとドロップさんと一緒にガサ入れしたと教えてくれました」

セルフィ「…はい」



ラグナ「ついでに威圧感を放ちながら、僕の家で見つけたモノのを事細かに喋ってくれました…」ずーん

セルフィ(うわぁ…流石ミスト、私達にやれないことを平然とやってのける…)

セルフィ「あはは。ほら、男の子ってそういうものでしょ?私は全然気にしないよ!?」

ラグナ「事の発端の人に言われたくないです…。はぁ…」



コンコン、ガチャッ


ラピス「セルフィさんが倒れたって本当ですか?」

ラグナ「あ、ラピスさん。セルフィさんならももう大丈夫そうですよ」

セルフィ「ううっ…心配かけてすまないのう」

ラピス「おばあさんみたいな口調にならないでください!でも困りましたね…やっぱりいきなり農業は厳しいのかしら」

ラグナ「やっぱり普段からちゃんと運動してる人じゃないと厳しいかもしれないですね」

セルフィ(そもそもラグナが使ってるような如雨露とか普通の人でも使えないんじゃないかな…)


ラピス「仕方ないですね、とりえず別の方法でセルフィさんを更生させましょう」

セルフィ「まだ何か続けるの!?」

ラピス「…ミストさんの家に同居してみるのはどうです?」ニコッ

セルフィ「え…凄く嫌な予感する!」

ラピス「アネットさんには暫く、別のとこに泊まってもらうように説得済みですから」ニコニコッ

セルフィ「まさか二人っきり…?!」


ラグナ「セルフィさん」

セルフィ「は、はい!」

ラグナ「カブを切らしたら最後ですから気をつけてくださいね」

セルフィ「行くの確定事項!?きれたら何が起きるの!?」

ラピス「さあ、行きましょう!セルフィさん!」ズルズル

セルフィ「ひ、ひいい!?助けて、ラグナ!なんでもするから!」

ラグナ「嫌です」ニコッ





おしまい

カブパワーが足りなかったので、今日はここまで


カブはカブでもLv10必須の未加工が条件なんだろうな

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