穂乃果「愛するものを、愛を信じて殺せるか」 (28)

ここで書くのは初なので指摘等宜しくお願いします。
喰霊要素はあまりありません。
書き溜めは無いのでごゆっくりお付き合い下さい

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アイドル研究部室


穂乃果「悪霊…?」

絵里「ええ、東京に出現したらしいの」

にこ「そ、それって…取り憑かれると感情を失った殺戮人間になるって言う…」

凛「ニュースで見たことあるにゃー…でも日本は大丈夫って言ってたよ?」

絵里「それが…飛行機に悪霊が入ってしまって、乗客全員が取り憑かれてしまったらしいの」

海未「その飛行機が日本に…?」


バタン!


ことり「はぁ…はぁ…みんな大丈夫?」

海未「ことり!」

穂乃果「ことりちゃん!大丈夫?悪霊に取り憑かれてない!?」

ことり「その事なんだけど…」

ことり「しばらくこの騒動が収まるまで、学校は休校だってお母さんが」

真姫「…ま、当然よね」

花陽「悪霊…怖いよ…」カタカタ

凛「大丈夫だよかよちん!お家に居れば大丈夫だし、いざと言うときは凛が助けに行ってあげる!」

海未「凛、外を出歩くのは厳禁ですよ?わかりましたか?」

凛「わ、わかってるにゃー…」

希「…」

絵里「…希?さっきから大人しいけど…どうかした?」

希「…絵里ち…何回占っても…!」

絵里「…後で二人で話しましょう」

絵里「今ここで話すと皆がパニックになるわ…ただでさえ動揺してるようだし」

希「…わかった」


絵里「じゃあ、日が暮れる前に皆で帰りましょうか」

にこ「にこは用事があるから先に一人で帰るわよ」

絵里「にこ!」

にこ「」ビクッ

絵里「悪霊に一人で襲われたらどうするつもり?」

穂乃果「そうだよ!皆一緒なら怖くないよ!」

にこ「べ、別に悪霊なんて怖くないし…!ていうか早くしないと売り切れちゃうのよ!」

にこ「じゃあね!」


真姫「…」ガシッ

にこ「へ?」

真姫「お肉でも何でも今度買ってあげるから…今日は一緒に帰るわよ」

にこ「…」チラ

凛「…」コクリ

花陽「そうだよ…安いお肉なんかより、にこちゃんの命の方が大事だよ…!」

にこ「…はぁ、分かったわ…」



音ノ木坂・正門前


穂乃果「誰も居ないねー…」

海未「こんな時ですからね…」

ことり「怖いよぉ…」ブルブル

穂乃果「ことりちゃん!」

ことり「…?」

穂乃果「手繋いで帰ろうよ、そしたら怖くないでしょ?」スッ

ことり「…うん」ギュ

穂乃果「ほらほら、海未ちゃんも~」

海未「わ、私は…」

穂乃果「海未ちゃん、普段は冷静でかっこいいけど…実は恐がりさんなの、穂乃果知ってるよ?」

穂乃果「だから、ほら♪」スッ

海未「…」ギュ


絵里「あの三人は本当、絆が深いのね…」

希「ウチらも手、繋ぐ?」

にこ「繋がないわよ」



一年生・帰路


花陽「うぅぅ…」

真姫「もう…早く歩かないと帰れないじゃない」

花陽「で、でも…!そこを曲がったら悪霊が居たりして…」

凛「こ、怖いこと言わないでかよちん!」

真姫「…早く行くわよ」スタスタ

花陽「ま、待ってぇ…!」

凛「かよちん、大丈夫だよ!真姫ちゃんがついてるにゃー!」

真姫「…」スタスタ

花陽「…うん」

凛「早く帰りたいにゃー…」



三年生・帰路


絵里「…一年組は真姫が大丈夫そうだからいいとして、二年組が少し心配ね…」

希「やっぱり、全員で帰った方が良かったんと違う…?」

絵里「それだと外に居る時間が長くなってかえって危険よ」

にこ「…そうね、私たちも早く帰るわよ」

絵里「まずはにこの家に向かいましょうか」

にこ「え?にこは別に最後で良いわよ…」

希「良いんよ、にこっちは一人だと買い物とか行ってしまいそうやから…」

絵里「にこはこう見えてμ'sで一番と言って良いほど強い心を持ってるわ…悪霊の事もそれほど怖がってないみたいね」

絵里「でも、危険を恐れるのは良いことなのよ…今は自分の身を第一に考えて」

にこ「ちょっと、こう見えてって何よ…」

これこの前ラブライブ板で書くとかなんとか言ってたやつ?

>>9
そうだよ




にこ「じゃあ、アンタ達も気をつけて帰りなさいよ」

絵里「しばらく外に出ちゃダメよ? 分かった?」

にこ「はいはい!わかったからさっさと帰りなさいよ!またね!」

バタン


希「…帰ろっか」

絵里「希、しばらく私が泊まりに行くわ」

希「え?」

絵里「一人暮らしじゃ何かあった時に危険だし…心細いでしょう?」

希「…ありがとうな」

絵里「ふふっ、じゃあ行きましょう」

希「絵里ちも、怖いからウチと居たいんやろ?」ニヤ

絵里「なっ……まぁ、怖くない訳じゃないけど…」

希「上級生の私がしっかりしなきゃ皆が不安になる、とでも思ってるんやろうけど」

絵里「ぎくっ…」

希「絵里ち一人で我慢しなくても良いんやで…じゃあ行こっか」

絵里「…もう…希」スッ

希「…んー?その手は何やろなあ?」

絵里「早く行くわよ!」ギュッ

希「ふふっ…♪」ギュッ



二年生組・高坂家前


海未「では、私はことりを送って帰りますので」

海未「穂乃果も家でじっとしてて下さいよ?」

穂乃果「それじゃあ海未ちゃんが帰るとき一人になっちゃうよ!?」

ことり「そ、そうだよ…ことりが海未ちゃんを」

海未「大丈夫です、ほらことり…行きますよ」

ことり「…うん、またね穂乃果ちゃん」

穂乃果「また夜電話するよ!」

海未「はい、では…」

ことり「海未ちゃん…」スッ

海未「…行きましょうか」ギュッ

穂乃果「気をつけてねー!」ヒラヒラ




翌朝・小泉家


花陽「…」モグモグ

TV「先ほど入ったニュースです、新宿駅前で悪霊に取り憑かれた男性が女子高生を…」


ピッ

TV「」


花陽「…」ブルブル

携帯「」prrr

花陽「」ビクッ

携帯「着信:凛ちゃん」

花陽「…凛ちゃん」ホッ

花陽「もしもし…?」

酉間違えました。

凛『かよちん、おはよう!』

花陽「おはよう」

凛『今のニュース、見てた?』

花陽「…うん」

凛『怖いよね…気をつけなきゃ!』

花陽「…そう、だね」ブルブル

凛『…かよちん?大丈夫?』

花陽「う、うん!平気だよ…へへ」

凛『怖かったら、いつでも凛に電話して来るにゃ!』

花陽「凛ちゃん…ありがとう」

凛『あっ!お湯沸いたから切るね!ばいばーい!』

プツッ

花陽「…」

花陽「…朝からラーメン…元気だね、凛ちゃん」クス

花陽「花陽も元気貰えたよ…」モグモグ


花陽「…ごちそうさまでした」

花陽「…」ウロウロ

花陽(学校がないと、何すればいいか分からないや…)

花陽(今ホットなアイドルでもチェックしようかな…)





同時刻・星空家


凛「やっぱりラーメンは美味しいにゃー…」ズルズル

凛「…」モグモグ

凛「…」ズルズル

凛「…かよちん、大丈夫かな」モグモグ


凛「そうだ、今日はかよちんの家に遊びに行ってあげよう!」

凛ママ「何言ってるの、今外に出たら危ないでしょ」

凛「大丈夫、すぐそこだもん!」

凛「きっとかよちんが寂しがってるにゃ!」

凛「…んくっ…ごく……っぷはぁー!ごちそうさま!」ダダダ

凛ママ「こ、こら!ちょっと待ちなさい!!」

凛「じゃ、行ってくるにゃ!」

バタン

<凛!危ないから早く戻ってきなさい!

凛「大丈夫、オバケなんかより凛の方が足速いにゃ!」タッタッタ




道路


凛「…ふぅ、お母さんに心配かけたくないけど…かよちんの方が心配だにゃ」

凛「へへっ、急に現れてビックリさせてやるにゃー」


男「…」

凛「…?こんな時に外を出歩くなんて…怖いもの知らずな人だにゃ」

男「…」ユラ…

凛「…こっちに、来てるの…?」

男「…」ユラ…

凛「…何か不気味な人」ボソ

……

小泉家


花陽「えぇ!?音ノ木坂に…?」

絵里『ええ…目撃情報が出たみたい、2人の小学生が被害に遭ってるわ』

絵里『幸い、走って逃げて軽いケガで済んだらしいけど…』

花陽「…」ブルブル

絵里『…大丈夫?ごめんね、でも教えておかないと…』

花陽「…うん、ありがとう絵里ちゃん…気をつけるね」

絵里『あ、そうそう…目撃した人が、その悪霊の写真を撮ってネットにアップしてあるの』

絵里『後で送っておくわね』

花陽「わかった…ありがとう」

絵里『…お互い気をつけましょう、じゃあね』

プツッ

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