男「なぁ、僕は可愛い妹を素直に愛でたいと思っているんだ」

妹「あたしは受け入れるよ？」

男「だけどな、妹ちゃんが僕の大切なケーキを食べてしまっているという現実がそれを邪魔するんだ」

妹「許すまじケーキ！！うまい！！」

男「うまいじゃねーよ」

妹「男くんには悪いなーって思ったんだよ？」

男「じゃあ何故食べた」

妹「兄ちゃんが食べていいって言ってたから」

男「おいクソ兄貴！！！てめぇなに一緒にティータイムを楽しんでんだ！！」

兄「やぁ男。お前も一緒に食わないか？あっ…これで最後だった」ﾍﾟﾛｯ

男「気持ち悪いんだよ！！舌出して調子のるな！！」

兄「いいじゃないか。甘いもの食べたかったんだもん、ねー」

妹「ねー」

男「そこっ！！俺の前でカップルみたいなコミュニケーションをするな！！羨ましい！！」

姉「うるっさいなー…日曜日くらいゆっくり寝かせてよ…」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

妹「あっ、ねーちゃまおはよう」

姉「おはよう妹ちゃん。朝から可愛いね」

妹「えへへ…」ﾃﾚﾃﾚ

男「姉貴。もう昼だぞ？いい加減規則正しい生活をしてくれ」

姉「ごめんね弟くん。昨日寝るの遅くてさ」

男「またゲームか？」

姉「オナニーに熱中しすぎた」

男「寝起きで何言ってんだ！？」

姉「いやー、まさかセルフクンニがあれほど気持ちいいものだとは」

男「おい、妹ちゃんの前でその腐りきった口を開けるんじゃない」

妹「ねぇちゃま、ケーキ食べる？あたしもうお腹いっぱいで」

姉「うん。妹ちゃんのフォークをベロンベロン舐めることにするよ」

男「ケーキな？ケーキを食べろ、な？」

弟「あー…ねぇみんな…」

兄「ん？弟くん居たのか」

妹「存在感なさ過ぎて地縛霊かと思ったよ」

弟「うん。いつもながら最高の毒舌だね。痺れるよ」

姉「弟君のどｍには困ったねぇ」ﾍﾞﾛﾝﾍﾞﾛﾝ

男「姉貴は、その変態を垂れ流さないでくれ」

兄「さて、みんな揃ったな」

妹「今日はなんかイベントあった？」

姉「あーそういえば…プリキュア見逃したね…」

男「特になにもなかっただろ？イベントなんて…」

弟「うん。俺の誕生日だね」



一同「！！」

家族構成

兄：ロリコン
姉：変態
男：ショタコン
妹：生粋の妹
弟：ｍ

↑　訂正　男：シスコン

男（あっちゃー…すっかり忘れてた）

兄（うむ…最近忙しかったからな…）

妹（どっどうしよう。さすがの弟くんも悲しそうだよ？）

姉（ケーキうめぇ）



弟「いや、別にさ、気にしてないよ？まぁ去年も忘れられたっていうのもあるけど、別にさ、気にしてないよ」

男（やばい…これはキテるな）

兄（普段、愚痴を言わないから怖いな…）

妹「おっ…弟君は、なにか欲しいものとかある？」

弟「いいよ、別に気にしなくても。まぁ…ケーキぐらいあってもいいかなぁと思ったけど」

男（ケーキ…？）

妹（まさか、このケーキって…）

兄（弟のために買ってきたのだが、すっかり忘れてしまったな）

姉「ん？」ｸｯﾁｬｸｯﾁｬ

男「……なぁ、姉貴。それ、弟に分けてやってくれないか？」

姉「えぇ？もうほとんど食べちゃったけど」

弟「うん。いいよ。半分わかってたし。登場もぱっとしないし、大ジョブ大ジョブ」

妹「ねぇちゃま…」

姉「しょうがないわねぇ…ちょっとまってて」

弟「？」

姉「……おえっ…うっ…おうえぇ…」ﾋﾞﾁｬ

兄「ｏｈ…」

姉「はい。ハッピーバースデー弟君」

男「って馬鹿か！？あんた女なんだからさ！！いや、人間としてどうよ！？」

妹「とっ、とりあえずロウソク立てたよ。防災用の」

兄「うむ。では、みんな歌おう」

男「……」

姉「はっぴぃーばぁああすでぇええええ」ｺﾌﾞｼ

妹「とぅーゆー」→

姉「はぁああっぴぃいいいばぁっすでぇえええ」ｺﾌﾞｼ

兄「とぅーゆー」↓

姉「はぁっぴいいいばぁすでぇえでぃあああ」ｺﾌﾞｼ

妹・兄「おとうとくーん」



妹・兄・姉「はあっぴばぁああああすでぇえええとぅうううゆうううう」ｺﾌﾞｼ

男「……」

弟「……」

男「今度、飯おごってやるから」

弟「ありがと、兄さん」



　完